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JP4145250B2 - ハイブリッド車の駆動装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関や電動機などの複数の動力装置を走行のための動力源として備えたハイブリッド車用の駆動装置に関し、特に内燃機関の出力トルクを発電のための機構と出力側の機構とに分配する動力分配部を備えたハイブリッド駆動装置に関するものである。
動力源の一つである内燃機関の出力トルクを、動力分配部によって発電のための装置と出力側とに分配し、またその発電のための装置で得られた電力によって電動機を駆動し、その出力トルクを、内燃機関からのトルクに付加するように構成したハイブリッド駆動装置が、機械分配式ハイブリッド駆動装置として知られており、その一例が特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載された装置においては、エンジンからトルクを受けて動作することにより発電をおこなう第1モータ・ジェネレータと、主として電動機として機能して出力軸にトルクを付与する第2モータ・ジェネレータとが同一軸線上に配列され、これらのモータ・ジェネレータの間に、動力分配部を構成する遊星歯車機構が配置されている。その遊星歯車機構におけるサンギヤに、中空のロータ軸が一体となって回転するように連結され、そのロータ軸の内部に、エンジンのトルクを遊星歯車機構におけるキャリヤに伝達する入力軸が相対回転可能に挿入されている。さらに、入力軸に対して同一軸線上に出力軸が配置され、前記遊星歯車機構におけるリングギヤがその出力軸に連結されている。そして、出力軸の外周側に第2モータ・ジェネレータが配置され、そのロータ軸の内周側を前記出力軸が相対回転可能に貫通させられている。
特許文献1に記載されたハイブリッド駆動装置は、上記のように多数の構成部材が軸線方向に配列されていることにより、そのケースは、エンジン側の第1ケースと、エンジンとは反対側(仮に出力側とする)の第2ケースとに分割されている。その第1ケースは、出力側もしくは第2ケース側に支持壁(あるいは隔壁)を備える一方、エンジン側にはその支持壁と対向するようにカバーがボルトなどによって着脱可能に取り付けられている。これらの支持壁およびカバーは、前記入力軸の中心軸線を中心として貫通孔の形成されたほぼ環状をなしている。そして、前記第1モータ・ジェネレータのロータ軸が、その外周側に嵌合させた軸受を介して支持壁およびカバーによって回転自在に保持されている。また、入力軸は、そのロータ軸の内周面によって回転自在に保持されている。この入力軸は、エンジン側に突出しているので、その外周面とカバーの内周端との間に介在させたシール材によって、ケースの内部の液密性が維持されている。
ハイブリッド駆動装置としては、上述した機械分配式のもの以外に各種の形式のものが知られており、例えば特許文献2には、エンジンによって発電機を駆動し、その電力によって電動機を駆動し、その電動機の出力トルクを駆動トルクとして走行するように構成したシリーズハイブリッド駆動装置が記載されている。この特許文献2の装置では、発電機と電動機とが互いに隣接しかつ同一軸線上に配列された状態でケースの内部に収容されている。そのケースは、発電機側の壁部と電動機側の壁部とから、これら発電機および電動機の中心軸線に沿っていわゆる片持ち状に延びた円筒状の延出部を有しており、発電機および電動機の各ロータが、その延出部に嵌合させた軸受によって回転自在に保持されている。したがってこの特許文献2の装置では、同一軸線上に配列されている主たる部材が発電機と電動機との二つであり、これらの間の隔壁が不要になっている。
上記の特許文献1に記載されたハイブリッド駆動装置では、出力軸のトルクと第2モータ・ジェネレータの出力トルクとを、遊星歯車機構からなる合成機構によって合成して出力するように構成されているが、これに替えて第2モータ・ジェネレータと出力軸との間に変速機を介在させた構成のハイブリッド駆動装置が、特許文献3に記載されている。その変速機は、第2モータ・ジェネレータの出力トルクを増幅して出力軸に伝達し、また高車速時には、第2モータ・ジェネレータの回転数を抑制するように機能する。
また一方、特許文献1に記載されているように、各モータ・ジェネレータや分配機構などを同一軸線上に配列した構成のハイブリッド駆動装置では、車載性を向上させ、またコストの低廉化などのために軸長を可及的に短くするなどの小型化のための改良が求められる。そこで例えば、特許文献4に記載された装置では、第1モータ・ジェネレータや第2モータ・ジェネレータのステータコイルの内周側に隔壁を入り込ませ、それらのコイルの内周側に隔壁を挟んで、ダンパ装置や遊星歯車機構などを配置した構成とされている。
特開2003−191761号公報 特開2001−138752号公報 特開2002−225578号公報 特開平9−226392号公報
上記の特許文献1に記載されたハイブリッド駆動装置は、エンジンの出力軸の延長軸線上に各モータ・ジェネレータや分配機構あるいは出力軸を配置した構成であるから、フロントエンジン・リヤドライブ形式の車両などのエンジンを車両の前後方向に向けて配置する形式の車両に適している。しかしながら、エンジン側の第1のケースが、支持壁とこれに対向するカバーとを有しているから、その内部に配置する第1モータ・ジェネレータを組み付ける場合には、カバーを取り外した状態でその開口部側から第1モータ・ジェネレータを組み付け、その後にカバーを取り付けるとともに、第1のケースを反転させて遊星歯車機構などの他の機構を組み付けることになる。そのため、構成部品の連続した組み付け作業が阻害される可能性がある。また、支持壁がケースの内部の軸線方向での空間を少なからず占有するので、装置の全体としての軸長が長くなる可能性があり、さらには支持壁を有することにより第1ケースの鋳造作業性が損なわれたり、第1ケースの重量が増大するなどのことが考えられる。
これに対して特許文献2に記載されている装置では、ケースと一体の片持ち状の円筒部でロータを保持するので、ケース内の支持壁を省くことができるが、この特許文献2に開示されている構成は、発電機と電動機とを隣接して同一軸線上に配列したシリーズハイブリッド形式のものであるから、動力の分配機構などの他の構成部材を同一軸線上に配列する構成のハイブリッド車に適用するためには、更に改良する余地がある。
さらに、装置の軸長の短縮のために特許文献4に記載されているように、ステータコイルの内周側に隔壁を湾曲させて入り込ませることが可能であるが、たとえそうであっても、隔壁の肉厚分は、ケースの軸線方向での空間を占有するので、軸長の短縮に制約があり、しかもステータコイルの収容空間が狭くなってステータコイルの冷却性が損なわれる可能性がある。
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであり、製造性やコイルの冷却性に優れたハイブリッド車の駆動装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、内燃機関によってロータが回転させられて発電する発電機と、前記内燃機関の出力トルクを前記発電機と出力軸とに分配する遊星歯車機構と、電磁気力によって回転するロータのトルクを前記出力軸に対して出力する電動機とが、軸線方向に並んで所定のケースの内部に配置されたハイブリッド車の駆動装置において、前記発電機と電動機との間に前記遊星歯車機構が配置されるとともに、前記発電機に対して前記遊星歯車機構とは反対側と前記電動機に対して前記遊星歯車機構とは反対側とのいずれか一方から前記発電機もしくは電動機の中心軸線に沿って片持ち状に延び、かつ前記発電機もしくは電動機に近い軸線方向の長さを有する一つの延出部が前記ケースと一体的に設けられ、その延出部の外周側に前記発電機もしくは電動機のロータが配置されるとともにそのロータが前記延出部によって回転自在に支持されていることを特徴とする駆動装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記発電機と電動機との少なくともいずれか一方が全体として円筒状をなす巻線を有し、前記遊星歯車機構の少なくとも一部が、その巻線の内周側に配置され、その遊星歯車機構に対して回転中心側からオイルを供給する潤滑機構が設けられていることを特徴とする駆動装置である。
さらに、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記電動機と出力軸との間でのトルクの伝達をおこなう伝動機構が設けられるとともに、前記電動機のロータもしくは該ロータと一体に回転する部材からトルクを受けて回転することにより前記伝動機構にオイルを供給するオイルポンプが設けられていることを特徴とする駆動装置である。
そして、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記オイルポンプの少なくとも一部が、前記電動機における巻線の内周側に位置するように前記オイルポンプが配置されていることを特徴とする駆動装置である。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記延出部は、前記ケースに形成された隔壁部に一体化されており、前記電動機もしくは発電機と前記遊星歯車機構とは、その隔壁部によって一端側が区画された密閉空間部に配置されていることを特徴とするハイブリッド車の駆動装置である。
請求項1の発明によれば、発電機もしくは電動機のロータを支持する延出部が、発電機もしくは電動機に対してその軸線方向での外側すなわちこれらの間に配置されている遊星歯車機構とは反対側から延びているので、その延出部をケースに対して一体化させるために半径方向に向けて形成されるいわゆる壁に相当する部分は、発電機あるいは電動機に対して外側に設けてあればよく、これら発電機と電動機との間に壁に相当する部分を設ける必要がなくなる。
また、請求項2の発明によれば、発電機もしくは電動機の巻線の内周側に遊星歯車機構の少なくとも一部を入り込ませることにより、軸線方向での空間を有効利用することができ、言い換えれば、発電機あるいは電動機と遊星歯車機構とを軸線方向に詰めて配置できるので、駆動装置の全体としての軸長を短縮することができる。しかも、遊星歯車機構と巻線とが半径方向ではオーバーラップしていることになり、その状態で遊星歯車機構の回転中心側からオイルを供給するので、そのオイルが巻線にも供給され、その結果、巻線の冷却を促進することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、上述した請求項1あるいは2の発明で得られる効果と同様の効果に加えて、電動機の出力するトルクの一部を利用してオイルポンプを駆動して油圧を発生させ、そのオイルを伝動機構に供給することができる。
そして、請求項4の発明によれば、上記のオイルポンプが、前記巻線の内周側の空間を有効に利用して配置されるので、装置の全体としての軸長を短くすることができ、またオイルポンプがケースの内部に配置され、かつ伝動機構に接近して配置することが可能であるから、伝動機構にオイルを供給する油路構成を簡素化することが可能になる。
請求項5の発明によれば、請求項1ないし4の発明と同様の効果を得ることができる。
つぎに、この発明を図に示す具体例を参照して説明する。先ず、この発明に係るハイブリッド車の駆動装置の一例を図4に示すスケルトン図によって説明する。なお、図4は各構成部材の連結関係を主として示し、各構成部材の相互の位置関係を特定するものではない。
図4に示す例は、前置きエンジン・後輪駆動車(すなわちFR車)などの車両の前後方向に向けてエンジンを搭載する形式の車両に適するように構成した例であり、第1の駆動力源としてエンジン1を有している。そのエンジン1としては、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジンなどの内燃機関を用いることができる。
エンジン1のクランクシャフト2には、ダンパ機構3を介してインプットシャフト4が連結されている。また、駆動装置の全体を収容しているケース5の内部には、この発明の発電機に相当する第1のモータ・ジェネレータ6と、この発明の電動機に相当する第2のモータ・ジェネレータ7との二つのモータ・ジェネレータが設けられている。これらのモータ・ジェネレータ6,7として、電気エネルギを機械エネルギに変換する力行機能と、機械エネルギを電気エネルギに変換する回生機能とを兼備したモータ・ジェネレータを用いることができる。
図4に示すハイブリッド駆動装置は、いわゆる機械分配式のものであって、エンジン1の出力したトルクを上記の第1のモータ・ジェネレータ6と出力部材であるアウトプットシャフト8とに分配する動力分配装置9が設けられている。この動力分配装置9は、シングルピニオン形式の遊星歯車機構により構成されており、中空シャフト10に形成されたサンギヤ11と、サンギヤ11と同心状に配置された内歯歯車であるリングギヤ12と、サンギヤ11およびリングギヤ12に噛合するピニオンギヤ13を保持したキャリヤ14とを有している。そして、インプットシャフト4とキャリヤ14とが一体回転するように連結されている。また、リングギヤ12にアウトプットシャフト8が連結されている。さらに、インプットシャフト4は中空シャフト10の内部に相対回転可能に挿入されており、第1のモータ・ジェネレータ6におけるロータ15と前記サンギヤ11とがその中空シャフト10を介して連結されている。なお、第1のモータ・ジェネレータ6におけるステータ16は、ケース5に固定されている。
一方、前記第2のモータ・ジェネレータ7は、ステータ17およびロータ18を有し、そのステータ17がケース5に固定されており、これに対してロータ18は、この発明の伝動機構に相当する変速機19を介してアウトプットシャフト8に連結されている。その変速機19は、遊星歯車機構を主体として構成されており、同心円上に配置された第1サンギヤ20およびリングギヤ21と、これらの第1サンギヤ20とリングギヤ21とに噛み合っている第1のピニオンギヤ22と、第1サンギヤ20に隣接してかつ同一軸線上に配置された第2サンギヤ23と、その第2サンギヤ23に噛み合っている第2のピニオンギヤ24と、この第2のピニオンギヤ24と一体でかつ前記第1のピニオンギヤ22に噛み合っている第3のピニオンギヤ25と、各ピニオンギヤ22,24,25を自転自在かつ公転自在に保持しているキャリヤ26とを有している。したがって第1サンギヤ20と、リングギヤ21と、これら第1サンギヤ20およびリングギヤ21に噛み合っている第1のピニオンギヤ22を保持しているキャリヤ26とによってシングルピニオン型の遊星歯車機構が構成され、また第2サンギヤ23と、リングギヤ21と、これらの間に配置されている第2および第3のピニオンギヤ24,25および第1のピニオンギヤ22を保持しているキャリヤ26とによってダブルピニオン型の遊星歯車機構が構成されている。すなわち、図4に示す変速機19は、ラビニョ型遊星歯車機構を主体として構成されている。なお、この発明の伝動機構は、シングルピニオン型遊星歯車機構とダブルピニオン型遊星歯車機構などの複数組の遊星歯車機構を組み合わせた複合構造の遊星歯車機構やその他の歯車機構、チェーン機構などによって構成することもできる。
そして、キャリヤ26がアウトプットシャフト8に一体回転するように連結されている。なお、インプットシャフト4とアウトプットシャフト8とは同一軸線上に配置されている。
また、アウトプットシャフト8の外周側に中空シャフト27が相対回転可能に嵌合されており、この中空シャフト27と第2のモータ・ジェネレータ7のロータ18とが一体回転するように連結されている。すなわち、第2のモータ・ジェネレータ7が中空シャフト27を介して第1サンギヤ20に連結されている。さらに、サンギヤ23の回転を選択的に止める第1ブレーキB1と、前記リングギヤ21の回転を選択的に止める第2ブレーキB2とが設けられている。そして、第2のモータ・ジェネレータ7と変速機19との間に、第2のモータ・ジェネレータ7からトルクを受けて動作し、油圧を発生するオイルポンプOp が設けられ、このオイルポンプOp で発生させた圧油を変速機19に供給するように構成されている。
なお、アウトプットシャフト8と、デファレンシャル28の入力部材(図示せず)とが、プロペラシャフト(図示せず)により連結されている。また、デファレンシャル28の回転部材(図示せず)とドライブシャフト29とが連結されている。さらに、ドライブシャフト29には車輪30が連結されている。このように、エンジン1および第2のモータ・ジェネレータ7が同じ車輪30に動力伝達可能に連結され、エンジン1の動力および第2のモータ・ジェネレータ7の動力のいずれによっても走行できるように構成されている。
つぎに、車両Veの制御系統について説明する。上記のハイブリッド駆動装置の全体を制御する電子制御装置(ECU)31が設けられており、電子制御装置31には、エンジン1の始動・停止要求を示す信号、モータ・ジェネレータ6,7の制御要求信号、シフトポジション選択信号、車速を示す信号、加速要求を示す信号、制動要求を示す信号、エンジン回転速度を示す信号、油圧制御装置32の状態を示す信号などが入力される。シフトポジションセンサにより検知されるシフトポジションとしては、例えば、P(パーキング)ポジション、R(リバース)ポジション、N(ニュートラル)ポジション、D(ドライブ)ポジションがある。ここで、PポジションおよびNポジションは、変速機を動力伝達不可能な状態(非駆動状態、非走行状態)とする場合に選択されるポジションであり、Dポジションおよびリバースポジションは、変速機19を動力伝達可能な状態(駆動状態、走行状態)とする場合に選択されるポジションである。
これに対して、電子制御装置31からは、エンジン1を制御する信号、各モータ・ジェネレータ6,7を制御する信号、油圧制御装置32を制御する信号などが出力される。この油圧制御装置32については後述する。そして、油圧制御装置32からブレーキB1,B2に伝達される油圧に応じて、ブレーキB1,B2が係合・解放する。
油圧制御装置32は、図5に示すように、機械式オイルポンプ33と電動オイルポンプ34と、これらのオイルポンプ33,34で発生させた油圧をライン圧に調圧するとともに、そのライン圧を元圧として調圧した油圧を前記各ブレーキB1,B2に対して給排し、かつ適宜の箇所に潤滑のためのオイルを供給する油圧回路35とを備えている。その機械式オイルポンプ33は、エンジン1によって駆動されて油圧を発生するポンプであって、例えば前記ダンパ機構3の出力側に同軸上に配置され、エンジン1からトルクを受けて動作するようになっている。これに対して電動オイルポンプ34は、適宜のモータ(図示せず)によって駆動されるポンプであって、ケース5の外部などの適宜の箇所に取り付けられ、バッテリーなどの蓄電装置から電力を受けて動作し、油圧を発生するようになっている。
なお、各オイルポンプ33,34の吐出側には、それぞれのオイルポンプ33,34の吐出圧で開き、これとは反対方向には閉じる逆止弁36,37が設けられ、かつ油圧回路35に対してこれらのオイルポンプ33,34は互いに並列に接続されている。したがって、吐出圧の高いオイルポンプ33,34側の逆止弁36,37が開くとともに吐出圧の低いオイルポンプ34,33側の逆止弁37,36が閉じることにより、吐出圧の高いオイルポンプ33,34で発生させた圧油が、吐出圧の低いオイルポンプ34,33側に流れたり、さらにはその吐出圧の低いオイルポンプ34,33から漏れ出たりすることが防止される。
したがってこれらの逆止弁36,37は、シャトルバルブなどの切換弁で置換することができる。例えば図6に示すように、機械式オイルポンプ33の吐出口に連通された第1供給油路38と電動オイルポンプ34の吐出口に連結された第2供給油路39との分岐部に、高圧側の供給油路38,39の圧油に押されて低圧側の供給油路39,38を閉じる弁体40を設けた構成の切換弁41を用いることができる。
上記の駆動装置を具体化した例を図1に示し、またこの発明に係る主要部分を図2および図3に示してある。図1ないし図3に示す駆動装置におけるケース5は、エンジン1側からフロントケース5fと、ミッドケース5mと、リヤケース5rとの三つの部分によって構成されている。フロントケース5fの内面で軸線方向でのほぼ中間部に、隔壁部51が形成されている。この隔壁部51は、ダンパ機構3を収容する開放部分と、第1のモータ・ジェネレータ6などを収容する内部とを区画するためのものであって、フロントケース5fの内面から中心部に向けて延びた状態に形成されている。
この隔壁部51の中心部は、インプットシャフト4を挿通させるように貫通しており、その中心側貫通部(隔壁部51の内周端)には、インプットシャフト4の中心軸線に沿ってケース5の内部に片持ち状に延びた円筒状の延出部52が一体的に形成されている。この延出部52の軸線方向の長さは、第1のモータ・ジェネレータ6の軸線方向の長さに近い長さに設定されており、精度良く仕上げ加工された外周面53と内周面54とを有している。その外周面53に嵌合させられた二つの軸受55,55によって、第1のモータ・ジェネレータ6におけるロータ15が回転自在に保持されている。また、内周面54の内部に二つの軸受56,56が嵌合され、延出部52の内部に挿通されたインプットシャフト4がこれらの軸受56,56によって回転自在に保持されている。
そのインプットシャフト4は、ダンパ機構3側(すなわち外側)に突出しており、その突出部と前記隔壁部51の内周端との間にシールリング57が嵌め込まれている。したがって、インプットシャフト4を支持している軸受56の嵌合されている内周面54と、シールリング57が嵌合されている隔壁部51の内周端とは、相互に一体となっている隔壁部51と延出部52との一部であるから、それぞれの中心軸線が正確に一致している。その結果、インプットシャフト4がシールリング57に対していわゆる振れ回ることがないので、液密性が良好になると同時に、シールリング57の耐久性が向上する。
第1のモータ・ジェネレータ6におけるステータ16は、上記のロータ15の外周側に配置されていて、フロントケース5fの内面に固定されている。このステータ16は、全体として、第1のモータ・ジェネレータ6の中心軸線を中心とした円筒状もしくは環状をなす巻線(コイル)58を有しており、その巻線58は前記ロータ15よりも軸線方向に突出している。その巻線58の前記隔壁部51側の端部の内周側に、ロータ15の回転位置もしくは回転角度を検出するレゾルバーなどの位置センサ59が配置され、隔壁部51の内面に固定されている。これに対して、巻線58の前記隔壁部51とは反対側の端部の内周側に、前記動力分配機構9を構成している遊星歯車機構の一部が入り込んで位置している。すなわち、巻線58の内周側に生じる空間部を有効に利用して、動力分配機構9を構成している遊星歯車機構が配置されており、その結果、第1のモータ・ジェネレータ6と遊星歯車機構(動力分配機構9)とを軸線方向に詰めて配置した構造となっている。そのため、軸線方向での無駄な空間が削減されて、装置の全体としての軸長が短縮されている。
インプットシャフト4には、その中心軸線に沿って潤滑油路60が形成されており、その潤滑油路60から半径方向で外側に延びて外周面に開口する複数の分岐油路61がインプットシャフト4に併せて形成されている。それらの分岐油路61のいずれかは、動力分配機構9を構成している遊星歯車機構に向けて潤滑油を供給するように開口しており、したがってその遊星歯車機構に対しては回転中心側から潤滑油が供給されるようになっている。すなわち、これらの潤滑油路60および分岐油路61がこの発明の潤滑機構を構成している。この潤滑機構から動力分配機構9を構成している遊星歯車装置に供給された潤滑油は、遊星歯車装置が回転することによる遠心力によって半径方向で外側に飛散させられ、その潤滑油は、遊星歯車装置の外周側に前記巻線58が位置しているので、巻線58に供給される。その結果、その潤滑油によって巻線58が冷却される。
なお、第1のモータ・ジェネレータ6におけるロータ軸62は、ロータ15とほぼ等しい軸長の円筒軸であって、その内周面の大半の部分は、前記軸受55の外径と等しい内径の円筒面とされており、また動力分配機構9側の端部には、軸受55用の円筒面より内径の小さいトルク伝達部63が形成されている。そのトルク伝達部63は、前述した中空シャフト10をトルク伝達可能に連結する部分であって、その内周面にスプラインが形成され、中空シャフト10の端部に形成されたフランジ部が、そのスプラインに嵌合している。したがってロータ軸62の内径は、上記のスプラインが形成されているトルク伝達部63で最も小さくなっている。そのため、上記のロータ軸62は、そのスプラインをブローチ加工によって形成できるようになっている。
前記動力分配機構9に隣接しかつ前記第1のモータ・ジェネレータ6とは反対側に、ミッドケース5mの内面から中心部に向けて延びている支持部64が配置されており、この支持部64によって、第2のモータ・ジェネレータ7のロータ軸である前記中空シャフト27の一端部が、軸受65を介して回転自在に保持されている。一方、アウトプットシャフト8は、互いに同一軸線上で連結された長尺の第1軸8aと短尺の第2軸8bとから構成され、その第1軸8aが前記中空シャフト27の内部に挿通されるとともに、中空シャフト27の内周面との間に介在させた軸受66によって回転自在に保持されている。さらに、その第1軸8aは、動力分配機構9側に突出しており、その突出端に前記インプットシャフト4の先端部が、液密状態で嵌合させられており、かつその動力分配機構9におけるリングギヤ12が第1軸8aに連結されている。
前記第2のモータ・ジェネレータ7に対して前記動力分配機構9とは反対側(図1および図3で右側)に、ミッドケース5mの内周面から中心部に延びた隔壁部67が設けられている。この隔壁部67は、前記アウトプットシャフト8の中心軸線に沿って開口しており、その開口部に前記中空シャフト27の他方の端部が挿入され、かつ軸受68によって回転自在に保持されている。したがって、この隔壁部67と前記フロントケース5fにおける隔壁部51とが対向していて、これらの隔壁部67,51の間に密閉空間部が形成され、その内部に、第1および第2のモータ・ジェネレータ6,7および動力分配機構9を構成している遊星歯車装置が収容されている。なお、これらの配列順序は図に示すとおりであって、各モータ・ジェネレータ6,7の間に動力分配機構9が配置されている。
第2のモータ・ジェネレータ7のステータ17は、前記第1のモータ・ジェネレータ6と同様に、全体として円筒状もしくは環状をなす巻線69を有しており、その巻線69は、ロータ18よりも軸線方向の両側に突出している。すなわちロータ18に対してオーバーハングした状態となっている。
そして、この巻線69における前記隔壁部67側の端部の内周側に、前記オイルポンプOP が配置されている。このオイルポンプOP は、歯車ポンプなどの回転することによりオイルを吐出させるポンプであって、その歯車などのいわゆる本体部分70は、前記隔壁部67の内部に収容されており、駆動軸71が第2のモータ・ジェネレータ7側で前記巻線69の内周側に突出し、かつその駆動軸71に歯車72が取り付けられている。その歯車72に噛合している駆動歯車73が、第2のモータ・ジェネレータ7のロータ軸である前記中空シャフト27に取り付けられている。したがってこのオイルポンプOP は、第2のモータ・ジェネレータ7の出力トルクによって駆動されるようになっている。さらに、前記隔壁部67の内部には、オイルポンプOP が吐出したオイルを変速機19に導く油路74が形成されている。なお、そのオイルは、各ブレーキB1,B2を係合させるための油圧として使用することもでき、あるいは変速機19の潤滑のために使用することができる。したがって、このオイルポンプOP を前述した電動オイルポンプ34と同様に機能させることができるので、電動オイルポンプ34を小型化することができ、あるいは電動オイルポンプ34をこのオイルポンプOP によって置換することができる。
前記ミッドケース5mの端部に連結されたリヤケース5rと前記隔壁部67との間に密閉空間が形成され、その内部に変速機19が収容されている。また、アウトプットシャフト8を構成している第1軸8aと第2軸8bとがこの空間部で連結されている。すなわち第1軸8aの先端部が、第2軸8bの端部に挿入されて一体回転するようにスプライン嵌合している。その第2軸8bの外周側には、回転センサ用の歯車軸75がスプライン嵌合されており、その歯車軸75とリヤケース5rとの間に軸受76が配置されている。したがって、第1軸8aおよび第2軸8bの一端部がこの軸受76によって回転自在に保持されている。さらに第2軸8bの他方の端部がリヤケース5rから突出し、その突出端にコンパニオンフランジ77が取り付けられている。
したがって図1ないし図3に示すように構成されたこの発明に係る駆動装置においては、第1のモータ・ジェネレータ6におけるロータ15を、動力分配機構9とは反対側(すなわち外側)から片持ち状の延びた延出部52によって支持しているから、第1のモータ・ジェネレータ6と第2のモータ・ジェネレータ7との間を遮る隔壁に相当する部材が不要になる。そのため、ケース5(特にフロントケース5f)の構成が簡素化され、その製造性が良好になるとともに軽量化を図ることができる。また、フロントケース5fの内部には、隔壁部51とは反対側の開口部側から位置センサ59や第1のモータ・ジェネレータ6あるいは動力分配機構9、さらには第1のモータ・ジェネレータ6に対する電気ケーブル(図示せず)などを順に組み付けることができ、その組み付け作業中にフロントケース5fを反転させるなどの作業を要しないので、組み付け作業性が向上する。
また、第1のモータ・ジェネレータ6のロータ軸62を前記延出部52で支持する構成であるため、ロータ軸62の構造が簡素化され、これを動力分配機構9に連結するためのトルク伝達部63を、ロータ軸62において最小内径の部分としてその内周部のスプラインなどの加工をブローチ加工することが可能になり、その結果、その加工性が向上する。一方、前記延出部52によってインプットシャフト4を回転自在に支持するので、その延出部52がケース5と一体の固定部分であることにより、インプットシャフト4の支持精度が高くなり、その結果、インプットシャフト4のいわゆる振れ回りが生じず、動力分配機構9を構成している遊星歯車機構での騒音の発生やインプットシャフト4と隔壁部51との間のシール材の耐久性の低下などを未然に防止することができる。
さらに、上述した構成では、第1のモータ・ジェネレータ6に対して動力分配機構9側の部分を遮る壁に相当する部材がないことにより、動力分配機構9を構成する遊星歯車機構を、第1のモータ・ジェネレータ6における巻線58の内周側に入り込ませて配置することができ、その結果、軸線方向での空間を有効に利用して装置の全体としての軸長を短くすることができる。また、これと併せて、遊星歯車機構に対してその回転中心側から潤滑油を供給するように構成されているので、その潤滑油が遊星歯車機構の回転に伴って巻線58にも供給され、その結果、巻線58に対する潤滑油の供給が確実におこなわれて、その冷却効果を向上させることができる。
このような軸線方向での空間部の有効利用は、第2のモータ・ジェネレータ7のトルクで駆動される前記オイルポンプOp についても同様であり、第2のモータ・ジェネレータ7における巻線69の内周側にオイルポンプOp が入り込んで配置されているので、装置の全体としての軸長を短縮することが可能になる。また、このオイルポンプOp は、変速機19などの伝動機構に潤滑油を供給するだけでなく、前記ブレーキB1,B2などの係合装置を動作させる係合圧を発生させることができるので、電動オイルポンプ34などの他のオイルポンプを小容量化あるいは小型化でき、さらには他のオイルポンプのいずれかを廃止することが可能になる。なお、上記のオイルポンプOp は第2のモータ・ジェネレータ7の出力するトルクによって駆動できればよいのであり、したがってオイルポンプOp に対するトルクの伝達は、第2のモータ・ジェネレータ7のロータ18以外に、そのロータ18と一体に回転する部材からおこなうようにしてもよい。
ところで、上記のハイブリッド車の駆動装置では、各モータ・ジェネレータ6,7の冷却、回転摺動部などの潤滑と冷却、各ブレーキB1,B2の係合・解放の制御などにオイルを必要とするが、これらは必ずしも同時にオイルを必要とするわけではないので、必要性に応じてオイルの供給およびそのカットをおこなうことが好ましい。このように構成することにより、前述した各オイルポンプ33,34,OP の小容量化や小型化を図ることができる。図7は、オイルの供給の選択をおこなう制御例を示すフローチャートであって、前記変速機19の変速応答性を確保するように構成した例である。
図7において、先ず、各ブレーキB1,B2などのブレーキ部での必要油量が算出される(ステップS1)。これは、例えば油温やアクセル開度(駆動要求量)などから求めることができ、より具体的には油温やアクセル開度に応じたブレーキ部必要油量をマップとして予め用意し、そのマップから算出することができる。つぎに、そのブレーキ部必要油量が、オイルポンプから吐出されるオイルの配分を調整しない状態でブレーキ部に流入する油量より多いか否かが判断される(ステップS2)。このいわゆる未調整時におけるブレーキ部への流入油量は、油圧回路の構成によってほぼ決まるので、設計の段階で求めておくことができる。
このステップS2で否定的に判断された場合には、オイルポンプから吐出されるオイルの配分を調整しなくても、ブレーキ部に充分オイル(圧油)を供給できるので、特に制御をおこなうことなくこのルーチンを一旦抜ける。これとは反対にステップS2で肯定的に判断された場合には、オイルの配分を調整しなければ、ブレーキ部で必要とする油量を確保できないことになるので、オイルの配分の条件が成立しているか否かが判断される。その条件は、一例としてモータの冷却の必要性の有無であり、例えば前述したいずれかのモータ・ジェネレータ6,7の温度が、モータ冷却油必要最低温度より低温であるか否かが判断される(ステップS3)。このステップS3で肯定的に判断された場合、すなわちモータ・ジェネレータ6,7の冷却が特には必要でない場合には、潤滑・冷却用油の供給がカットされる(ステップS4)。
これは、例えば前述した油圧制御装置32に、ブレーキ係合圧用油路と潤滑・冷却用油路とにオイルを振り分ける三方切換弁(図示せず)を設けておき、上記のステップS3の判断の成立・不成立に応じてその三方切換弁を切換動作させることにより実行できる。あるいは潤滑・冷却用油路に遮断弁を設け、その遮断弁を適宜に動作させることにより実行することができる。
したがって潤滑・冷却用油の供給がカットされることにより、ブレーキ部に対して充分な量の圧油が供給され、その結果、ブレーキB1,B2の切換動作が迅速におこなわれて変速機19の応答性が向上する。これとは反対にステップS3で否定的に判断された場合には、モータ・ジェネレータ6,7の冷却のためにオイルを必要とするので、ステップS4の制御を実行することなく、このルーチンを一旦抜ける。この場合は、モータ・ジェネレータ6,7が冷却されるので、その耐久性の低下を防止することができる。
なお、この発明は上記の具体例に限定されないのであって、片持ち状の延出部は、第1のモータ・ジェネレータ6側以外に第2のモータ・ジェネレータ7側にも設けてもよく、あるいは第1のモータ・ジェネレータ6側に替えて第2のモータ・ジェネレータ7側のみに設け、第2のモータ・ジェネレータ7のロータを回転自在に支持するように構成してもよい。また、この発明の発電機は、モータ機能をも有する発電機を含み、電動機は発電機能のある電動機を含むが、これに限らず、モータ機能のない発電機、および発電機能のない電動機であってもよい。さらに、この発明の伝動機構は、変速機能のない機構であってもよい。
この発明に係るハイブリッド車の駆動装置の一例を一部省略して示す全体的な断面図である。 その駆動装置の一部を示す部分断面図である。 その駆動装置の他の部分を示す部分断面図である。 その駆動装置のスケルトン図である。 機械式オイルポンプと電動オイルポンプとの並列接続の状態を模式的に示す図である。 機械式オイルポンプと電動オイルポンプとを切り換える切換弁の一例を模式的に示す図である。 オイルポンプで発生したオイルの配分をおこなう制御の一例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…エンジン、 2…出力軸、 4…インプットシャフト、 5…ケース、 6…第1のモータ・ジェネレータ、 7…第2のモータ・ジェネレータ、 8…アウトプットシャフト、 9…動力分配装置、 19…変速機、 32…油圧制御装置、 34…電動オイルポンプ、 52…延出部、 58,69…巻線、 60…潤滑油路、 61…分岐油路、 B1,B2…ブレーキ、 Op …オイルポンプ。

Claims (5)

  1. 内燃機関によってロータが回転させられて発電する発電機と、前記内燃機関の出力トルクを前記発電機と出力軸とに分配する遊星歯車機構と、電磁気力によって回転するロータのトルクを前記出力軸に対して出力する電動機とが、軸線方向に並んで所定のケースの内部に配置されたハイブリッド車の駆動装置において、
    前記発電機と電動機との間に前記遊星歯車機構が配置されるとともに、
    前記発電機に対して前記遊星歯車機構とは反対側と前記電動機に対して前記遊星歯車機構とは反対側とのいずれか一方から前記発電機もしくは電動機の中心軸線に沿って片持ち状に延び、かつ前記発電機もしくは電動機に近い軸線方向の長さを有する一つの延出部が前記ケースと一体的に設けられ、
    その延出部の外周側に前記発電機もしくは電動機のロータが配置されるとともにそのロータが前記延出部によって回転自在に支持されている
    ことを特徴とするハイブリッド車の駆動装置。
  2. 前記発電機と電動機との少なくともいずれか一方が全体として円筒状をなす巻線を有し、前記遊星歯車機構の少なくとも一部が、その巻線の内周側に配置され、
    その遊星歯車機構に対して回転中心側からオイルを供給する潤滑機構が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  3. 前記電動機と出力軸との間でのトルクの伝達をおこなう伝動機構が設けられるとともに、
    前記電動機のロータもしくは該ロータと一体に回転する部材からトルクを受けて回転することにより前記伝動機構にオイルを供給するオイルポンプが設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  4. 前記オイルポンプの少なくとも一部が、前記電動機における巻線の内周側に位置するように前記オイルポンプが配置されていることを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車の駆動装置。
  5. 前記延出部は、前記ケースに形成された隔壁部に一体化されており、前記電動機もしくは発電機と前記遊星歯車機構とは、その隔壁部によって一端側が区画された密閉空間部に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のハイブリッド車の駆動装置。
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