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JP4143047B2 - 換気機能付き窓 - Google Patents

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JP4143047B2
JP4143047B2 JP2004167257A JP2004167257A JP4143047B2 JP 4143047 B2 JP4143047 B2 JP 4143047B2 JP 2004167257 A JP2004167257 A JP 2004167257A JP 2004167257 A JP2004167257 A JP 2004167257A JP 4143047 B2 JP4143047 B2 JP 4143047B2
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正樹 神宮
豊 濱田
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Description

本発明は、換気機能付き窓に関し、詳しくは、面材を有する窓部と、この窓部に隣り合って設けられた換気装置とを備えた換気機能付き窓に関する。
従来より、窓部の周囲に換気装置を設け、この換気装置を通して室内空間の換気や室内外の通気が可能とされた換気機能付き窓が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された窓は、四周枠組みされた窓枠と、この窓枠内に支持された引違い障子とを備えた引き違い窓であって、窓枠のうちの左右の縦枠に換気装置(換気扇)が内蔵された構成を備えている。そして、縦枠の室内外側面には、室内外を連通する換気口が設けられ、縦枠の内部には、開閉切り換え用のシャッタ、回転羽根車およびモータが設けられており、スイッチのONによりシャッタが開状態となるとともに、モータが回転羽根車を回転させることで、外気を導入または内気を排出することができるようになっている。
特開平5−280260号公報
しかしながら、従来の換気機能付き窓では、換気装置を縦枠に内蔵しているため、以下のような問題がある。
すなわち、窓枠は、窓の形式(嵌殺し窓、引違い窓、開き窓、辷り出し窓等)によってそれぞれ形態が異なるため、換気装置を内蔵しない通常の縦枠に加えて、換気装置を内蔵する縦枠を窓の形式ごとに製造しなければならなくなり、枠部材の部品点数が膨大なものとなってしまう。このため、枠部材の設計や製造コストが増大するとともに、膨大な部品点数の枠部材を保管、管理するための管理コストも増大してしまうという問題がある。
また、換気装置を内蔵するために縦枠に各種の加工、例えば換気口を形成するための穴開け加工や、シャッタ、回転羽根車、モータ、スイッチ等の取付部を形成するための加工などが必要になり、この点でも製造コストが増大してしまう。
さらに、換気装置を縦枠に内蔵したことで、換気装置に故障等の不具合や部品交換の必要が生じた場合には、建物から窓枠を外さなければ修理や部品交換等ができないため、メンテナンスに多大な手間がかかってしまうという問題も生じる。
本発明の目的は、設計や製造、部品管理のコスト増加を招かずに各種形式の窓に対応可能で、かつ容易にメンテナンスすることができる換気機能付き窓を提供することにある。
本発明の換気機能付き窓は、四周枠組みされた窓枠およびこの窓枠に支持された面材を有するサッシユニットと、このサッシユニットの左右の少なくとも一方に隣り合って設けられる換気ユニットとを備えた換気機能付き窓であって、前記サッシユニットおよび換気ユニットは、上下に延びる縦支持部材に支持され、この縦支持部材を介して互いに左右に隣り合って設けられ、前記換気ユニットは、前記サッシユニットの高さ寸法と略同一の高さ寸法を有して四周枠組みされた枠体と、この枠体の内部に設けられた換気部材とを有して構成され、前記換気部材は、上下に延びる回転軸を中心にして回転自在に支持され、かつ連通部が形成された回転体を有し、この回転体を回転させることによって、前記連通部を介して室内外が連通される連通状態と、この連通が遮断される非連通状態とが切り換え可能に構成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、換気ユニットが枠体と換気部材とを有して構成され、サッシユニットに隣り合って設けられており、サッシユニットの窓枠を構成する枠材に内蔵されたものではないため、サッシユニットの窓形式に関わりなく換気ユニットを設けることができ、サッシユニットにおける枠部材の部品点数の増加を抑制できる。また、換気ユニットに関しても、窓枠に内蔵されるものではないため、サッシユニットの窓形式ごとに設計変更の必要がなく、部品を共通化することができる。これにより、サッシユニットおよび換気ユニットの設計や製造、部品管理に要するコストの増加を招かずに、換気ユニットを各種形式(嵌殺し窓、引違い窓、開き窓、辷り出し窓等)の窓に対応させることができる。
また、換気ユニットとサッシユニットとが各々別体で構成され、縦支持部材(例えば、方立等)を介して隣り合って配置されているので、換気部材に故障等の不具合や部品交換の必要が生じた場合にも、サッシユニットを取り外す必要がなく、換気部材のメンテナンスを容易に実施することができる。
さらに、窓の開口部を構成するサッシと換気装置とがそれぞれユニット化されていることで、これらの各ユニットを縦支持部材に支持させるだけの取付作業により容易に換気機能付き窓を構成することができる。
また、上下に延びる回転軸を中心に回転体を回転させることで、連通状態と被連通状態とが切り換えられるので、簡単に開閉操作することができる。さらに、回転体の上下寸法をサッシユニットの高さ寸法と略同一寸法まで最大限に長く設定すれば、回転体の略全長に渡って連通部を設けたり、所定長さの連通部を設けたりすることができ、換気ユニットの換気性能(換気量)を適宜設定することができる。
この際、本発明の換気機能付き窓では、前記サッシユニットの窓枠のうちの上下に延びる縦枠と、前記換気ユニットの枠体のうちの上下に延びる枠材とは、それぞれ略同一の断面形状に形成された被支持部を有し、これらの被支持部が前記縦支持部材に支持されていることが好ましい。
このような構成によれば、サッシユニットおよび換気ユニットにおける略同一の断面形状を有した被支持部が縦支持部材に支持されるので、各ユニットの縦支持部材への取付構造を共通化することができ、取付部材や取付作業の標準化による作業効率の向上を図ることができる。
さらに、サッシユニットおよび換気ユニットの縦支持部材への取付構造が共通化されることで、サッシユニットの窓枠(縦枠)および換気ユニットの枠材の外観が共通化でき、換気機能付き窓の外観意匠性を良好にすることができる。
さらに、本発明の換気機能付き窓では、前記回転体には、室内側から回転操作するための操作部が設けられ、この操作部は、当該回転体とは別体から形成されるとともに、断熱材を介して当該換気部材に取り付けられていることが好ましい。
このような構成によれば、回転体に断熱材を介して操作部が取り付けられていることで、冬期における室内外の温度差によって換気部材が冷却された場合でも、操作部が冷却されることがなく、操作部における結露の発生が防止できる。
また、操作部を回転体の略全長に渡って設けておけば、任意の高さ位置で操作部を操作することができ、背の高い大人から背の低い子供までが容易に操作できる。
また、本発明の換気機能付き窓は、面材を有する窓部と、この窓部の左右の少なくとも一方に隣り合って設けられて当該窓部の高さと略同一の高さ寸法を有した換気装置とを備え、前記換気装置は、上下に延びる回転軸を中心にして回転自在に支持され、かつ連通部が形成された回転体を有し、この回転体を回転させることによって、前記連通部を介して室内外が連通される連通状態と、この連通が遮断される非連通状態とが切り換え可能に構成され、前記回転体には、室内側から回転操作するための操作部が設けられ、この操作部は、当該回転体とは別体から形成されるとともに、断熱材を介して当該回転体に取り付けられている構成としてもよい。
このような構成によれば、換気装置が窓部に隣り合って設けられており、窓部を構成する枠材等に内蔵されたものではないため、窓部の窓形式に関わりなく換気装置を設けることができ、窓部を構成する部品点数の増加を抑制できる。また、換気装置に関しても、窓部の枠材等に内蔵されるものではないため、窓部の形式ごとに設計変更の必要がなく、部品を共通化することができる。これにより、窓部および換気装置の設計や製造、部品管理に要するコストの増加を招かずに、換気装置を各種形式(嵌殺し窓、引違い窓、開き窓、辷り出し窓等)の窓部に対応させることができる。
また、換気装置と窓部とが隣り合って配置されているので、換気部材に故障等の不具合や部品交換の必要が生じた場合にも、窓部の枠材等を取り外す必要がなく、換気装置のメンテナンスを容易に実施することができる。
さらに、換気装置の回転体に断熱材を介して操作部が取り付けられていることで、冬期における室内外の温度差によって換気装置が冷却された場合でも、操作部が冷却されることがなく、操作部における結露の発生が防止できる。
また、操作部を回転体の略全長に渡って設けておけば、任意の高さ位置で操作部を操作することができ、背の高い大人から背の低い子供までが容易に操作できる。
以上において、本発明の換気機能付き窓では、前記回転体の連通部は、室内側の連通孔と室外側の連通孔とを備えて構成されており、室内側の連通孔は、室外側の連通孔よりも高い位置に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、回転体の室外側の連通孔から雨水等が浸入した場合でも、室内側の連通孔が高い位置に設けられていることで、浸入した雨水等が室内側に入り込むことを防止して室外側に排水することができる。また、回転体の内部を清掃するための清掃水を室内側の連通孔から注入して室外側の連通孔から排水させることができる。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。また、各図においては、主要構成部品の断面を示すハッチングが省略されている。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る換気機能付き窓について、図1ないし図16に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る換気機能付き窓1を示す外観姿図および横断面図である。図2は、換気機能付き窓1を拡大して示す横断面図である。図3は、換気機能付き窓1を示す縦断面図であり、図2に矢視III−III線で示す断面図である。
図1〜3において、換気機能付き窓1は、図中、左右両側の窓部としての可動窓部10および固定窓部20と、これらの可動窓部10と固定窓部20との間に設けられた換気装置30とを備えている。これらの可動窓部10、固定窓部20、および換気装置30の側端縁は、図示しない建物躯体に上下端が固定された縦支持部材である方立2、または図示しない柱やPC版等に支持されている。すなわち、換気機能付き窓1は、可動窓部10と換気装置30とが互いに方立2を介して隣り合って配置され、固定窓部20と換気装置30とが互いに方立2を介して隣り合って配置された横連窓である。
可動窓部10は、それぞれアルミ押出形材製の上枠11、下枠12、および左右の縦枠13を四周枠組みした窓枠14と、この窓枠14の内側に開閉自在に支持された可動障子15とを備えて構成された辷り出し窓である。可動障子15は、それぞれアルミ押出形材製の上框16、下框17、および左右の縦框18を四周框組みした内部に、面材であるガラスパネル19を嵌め込んで構成されている。そしてこの可動窓部10は、窓枠14および可動障子15がユニット化された可動窓ユニット(サッシユニット)10Aとなっている。なお、可動窓部10は、辷り出し窓に限らず、開き窓や引違い窓、片引き窓、縦辷り出し窓、上げ下げ窓、内開き窓、外開き窓等、各種形式の可動窓であってもよい。
固定窓部20は、それぞれアルミ押出形材製の上枠21、下枠22、および左右の縦枠23を四周枠組みした窓枠24と、この窓枠24の内側に嵌め込んだ面材であるガラスパネル25とを備えて構成された嵌殺し窓である。この固定窓部20は、窓枠24およびガラスパネル25がユニット化された固定窓ユニット(サッシユニット)20Aとなっている。
換気装置30は、それぞれアルミ押出形材製の上枠31、下枠32、および左右の縦枠33を四周枠組みした枠体34と、この枠体34の内側に回転可能に支持された回転体であるシリンダ(換気部材)35と、このシリンダ35の室外側前面を覆うパネル材36とを備えて構成されている。この換気装置30は、枠体34およびシリンダ35がユニット化された換気ユニット30Aとなっている。そして、換気装置30の縦枠33は、隣り合うサッシユニットとしての可動窓部10および固定窓部20の一辺である縦枠13,23と略同一の長さ寸法を有して形成されるとともに、これらの隣り合う縦枠13,23と平行に配置されている。すなわち、左右の縦枠33により、互いに見付け方向に対向して設けられた一対の枠材が構成されている。また、換気装置30の縦枠33と、可動窓部10および固定窓部20の縦枠13,23とは、それぞれ略同一の断面形状である略コ字形形状に形成された被支持部33A,13A,23Aを有して形成されている。これらの被支持部13A,23A,33Aは、互いに共通の取付方法によって方立2に取り付けられている。すなわち、図2に示すように、方立2は、断面略T字形の室外部材2Aと、この室外部材2Aに係合可能な室内部材2Bとを有して構成されており、これらの室外部材2Aおよび室内部材2Bの間に気密シール2C等を介して被支持部23A,33Aが挟持され、ビス止め固定されるようになっている。これにより、方立2の左右には、可動窓部10、固定窓部20、および換気装置30のいずれのユニット10A,20A,30Aであっても設置できるようになっている。
次に、換気装置30の構造について、図2〜5に基づいて詳しく説明する。
図4は、換気装置30を示す分解斜視図であり、図5は、換気装置30を示す横断面図である。
換気装置30の一対の縦枠33は、互いに略左右対称に形成されており、各縦枠33の室内側には、見付け方向内方側(シリンダ35側)に向かって突出した第1突出片部331が形成され、各縦枠33の室外側には、見付け方向内方側に向かって突出した第2突出片部332が形成されている。第1および第2の突出片部331,332の各先端部には、断面略凹状の気密材保持部333,334が形成されており、これらの気密材保持部333,334には、それぞれ室内側気密材(ウインドバリア用シール材)335、および室外側気密材(レインバリア用シール材)336が保持されている。これら室内外の気密材335,336は、シリンダ35の表面に当接しており、これによって室内空間の気密性および水密性が確保されるようになっている。
シリンダ35は、アルミ押出形材製の全体略円筒状のシリンダ本体351を備え、このシリンダ本体351の上下端には、シリンダ本体351よりも小径とされた小径部351Aと、この小径部351Aから上下に突出した回転軸部351Bとが設けられている。回転軸部351Bは、図3に示すように、上枠31および下枠32に設けられた軸受け部31A,32Aにそれぞれ軸支されており、この回転軸部351Bを中心にしてシリンダ35が回転可能になっている。軸受け部31A,32Aは、半円状に形成されており、図4に示すように、軸受け部31A,32Aに室外側から軸押え部材37を固定することで回転軸部351Bが軸支される。なお、軸受け部31A,32Aは、半円状に形成されたものに限らず、また軸押え部材37を用いて回転軸部351Bを軸支するものに限らず、角形のブロックに軸受け孔や軸受け溝等が形成されたものでもよく、このような軸受け孔に対してシリンダ35を上下のけんどん式で装着するようにしてもよい。
また、上枠31および下枠32には、それぞれ下方または上方に延出する延出片部31B,32Bが設けられ、これらの延出片部31B,32Bには、円弧状に形成された室内側気密材31C,32Cが保持されている。これらの室内側気密材31C,32Cは、シリンダ本体351の小径部351Aに当接するとともに、前記縦枠33に設けられた室内側気密材335に連続するようになっている。
さらに、シリンダ本体351の上下端室外側側面には、一対の縦枠33間に渡って設けられたパネル材36取付用のブラケット38が当接している。これらのブラケット38は、縦枠33の第2突出片部332室外側側面にビス止め固定されるとともに、その中間部がシリンダ本体351に沿った円弧状に形成されている。そして、ブラケット38の円弧状の部分には、シリンダ本体351側に突出したモヘア等からなる弾性部材38Aが2箇所に取り付けられており、これらの弾性部材38Aがシリンダ本体351の側面に当接するようになっている。なお、弾性部材38Aは、モヘアに限らず、ブラケット38とシリンダ本体351との間に介装された樹脂製板材などでもよい。
また、ブラケット38の室外側側面には、上下に延びるとともに断面略T字形に形成されたパネル係止部38Bが2箇所に形成されている。これらのパネル係止部38Bには、パネル材36の室内側側面に形成された断面略L字形の被係止部36A(図5)が係合可能になっている。そして、パネル材36は、被係止部36Aをブラケット38のパネル係止部38Bに係合させた状態で、四隅部分がアングルピース36Bを介して縦枠33の第2突出片部332室外側側面にビス止め固定され、枠体34に取り付けられるようになっている。
一方、シリンダ本体351の側面の対向位置には、上下に連続するスリット状の開口部351Cが設けられるとともに、シリンダ本体351の内部には、断面略コ字形に連続する側壁部351Dおよび2つの側壁部351Eがシリンダ本体351の上下全長に渡って設けられている。側壁部351Dには、シリンダ35を回転操作するための操作部としての操作部材352が取り付けられており、他の2つの側壁部351Eには、それぞれ連通部としての連通孔351Fが形成されている。2つの側壁部351Eのうち、室内側となる1つの側壁部351Eの室内側側面には、連通孔351Fを覆ってフィルタ部材353が取り付けられている。
操作部材352は、アルミ押出形材製であって、シリンダ本体351の側壁部351Dにビス止め固定される固定部352Aと、この固定部352Aの端部から所定角度で(シリンダ本体351の径方向に)突出し室内側から操作可能なつまみ部352Bとを有して形成されている。また、固定部352Aの外側には、シリンダ本体351と同径の円弧状に形成されたアルミ押出形材製のカバー部352Cが着脱自在に設けられており、つまみ部352Bの下端部には、小口部材352Dが設けられている。なお、カバー部352Cは、アルミ押出形材製に限らず、樹脂製や木製等であってもよい。
固定部352Aと側壁部351Dとの間には、断熱材としてのゴムシート354が介装されている。このゴムシート354は、シリンダ本体351と操作部材352との間の熱伝導を抑制する、すなわちヒートブリッジ(熱橋)を遮るためのもので、操作部材352の結露を防止することができるようになっている。なお、断熱材としては、ゴムシート354に限らず、樹脂製の板材等を固定部352Aと側壁部351Dとの間に介装してもよい。
また、つまみ部352Bは、シリンダ本体351の室内側露出部分の上下方向略全長に渡る長さ寸法を有して形成され、左右に移動させた際に、一対の縦枠33の第1突出片部331に当接し、この当接により移動が規制されるようになっている。すなわち、図5に示すように、つまみ部352Bが一方の第1突出片部331に当接する対置から、他方の第1突出片部331に当接する位置までシリンダ35は回転可能になっており、その回転角度は90度に設定されている。
そして、図5の右側につまみ部352Bを移動させた状態(図中、実線で示す状態)において、2つの側壁部351Eの連通孔351Fを介して室内空間と室外空間とが連通される連通状態が構成されている。この連通状態では、パネル材36と縦枠33の第1突出片部331との間、室外側の開口部351C、2つの連通孔351F、およびフィルタ部材353を通った外気が室内空間に流入する、またはその逆方向に室内空間の内気が室外空間に排出されるようになっている。これにより室内空間の換気および通風が実行されることになる。この換気および通風における空気の流路は、シリンダ35の連通孔351Fの室外側で左右に分岐し、パネル材36と左右の縦枠33との間を通るようになっている。
一方、図5の左側につまみ部352Bを移動させた状態(図中、二点鎖線で示す状態、あるいは図2に示す状態)において、縦枠33の第2突出片部332、室外側気密材336、およびシリンダ本体351の室外側側面によって室外側の気密ラインが形成され、縦枠33の第1突出片部331、室内側気密材335、およびシリンダ本体351の側壁部351Dによって室内側の気密ラインが形成され、前記室内外の連通が遮断された非連通状態が構成されている。この非連通状態では、室外空間の外気が室外側の気密ラインよりも室内側には流入せず、室内空間の内気も排出されず、室内空間の気密性が確保されるようになっている。
また、一対の縦枠33の一方(図5中、左側)には、シリンダ本体351の開口部351Cに係合し、シリンダ35が非連通状態から不用意に回転してしまわないように規制する規制部材355が設けられている。この規制部材355は、図2に示すように、その先端部が非連通状態におけるシリンダ本体351の開口部351Cに係合するようになっているとともに、弾性部材である板ばね355Aを介して縦枠33にビス止め固定されている。非連通状態からシリンダ35を回転させる際には、板ばね355Aの付勢力に抗してシリンダ本体351を回転させることで係合が外れ、規制部材355の先端がシリンダ本体351の側面に摺接したまま連通状態までシリンダ35が回転するようになっている。
次に、換気装置30の各部の構造を図6〜12に基づいて説明する。
図6、7は、それぞれシリンダ35の一部を示す縦断面図、および分解斜視図である。図8は、シリンダ35に設けられるフィルタ部材353を示す斜視図である。図9〜12は、それぞれ換気装置30の排水構造を示す室内側斜視図、横断面図、縦断面図、および室外側斜視図である。
図6、7に示すように、シリンダ本体351の2つの側壁部351Eに設けられた室内側および室外側の連通孔351Fは、室内側の連通孔351Fが室外側の連通孔351Fよりも高い位置に設けられている。また、室外側の連通孔351Fの下端は、シリンダ本体351の底面とフラットに形成されている。これにより、万一室外側の連通孔351Fから雨水等がシリンダ本体351内に浸入したとしても、この雨水が室内側の連通孔351Fから室内空間に浸入せず、シリンダ本体351内から室外側に排水されるようになっている。また、シリンダ本体351内部を清掃する際に、室内側の連通孔351Fからホース等を用いてシリンダ本体351内に水を注入しても、この水が室外側の連通孔351Fから排水され、シリンダ本体351内部を容易に清掃できるようになっている。
また、室内側の連通孔351Fの室内側を覆って配置されるフィルタ部材353は、図7に示すように、微細な繊維等で形成されたフィルタ353Aと、このフィルタ353Aの室内側を覆うネット(網)353Bとを有して構成されている。これらのフィルタ353Aおよびネット353Bは、ネット353Bの外側(室内側)からネット353Bおよびフィルタ353Aを貫通するビス等によってシリンダ本体351に固定されている。これにより、室内側からビスを外せば、フィルタ353Aが交換できるようになっている。
なお、フィルタ部材353は、図8に示すように、フィルタ353Aと、このフィルタ353Aの室内側を覆うスリット部材353Cとを有して構成されてもよい。この際、スリット部材353Cには、その室内側側面に複数のスリット353Dが形成され、その側端縁に係合突起353Eが形成されていることが好ましい。そして、シリンダ本体351の室内側の側壁部351Eの室内側に係合凹部351G(図7)を形成しておけば、この係合凹部351Gにスリット部材353Cの係合突起353Eを係合させることで、フィルタ部材353がシリンダ本体351に着脱自在に取り付けられる。従って、フィルタ部材353の交換をより簡単に実施することができる。
一方、図9、10に示すように、操作部材352におけるつまみ部352B下端部に設けられた小口部材352Dは、上方に開口した溝状に形成されており、つまみ部352B表面に結露した結露水等を受け止めるようになっている。また、小口部材352Dのシリンダ本体351側の側端部には、切欠き352Eが形成されており、小口部材352Dで受け止めた結露水等がこの切欠き352Eから下方の下枠32上面に滴下されるようになっている。また、縦枠33の第1突出片部331下端部で、下枠32上面と略同一位置には、小口部材352Dの切欠き352Eから滴下された結露水等を排出する排水弁337が設けられている。この排水弁337は、第1突出片部331の下端部に設けられた排水孔(不図示)に取り付けられており、第1突出片部331の室内側から、その裏側の空間に向かって排水できるようになっている。すなわち、排水弁337から排水された結露水等は、第1突出片部331および室内側気密材335で形成された室内側気密ラインよりも室外側の空間に排出される。そして、室内側気密ラインよりも室外側の空間に排出された結露水等は、図11、12に示すように、縦枠33とシリンダ35との間の下枠32上面に落下し、この下枠32上面の傾斜に沿って室外側に流れ、第2突出片部332の下方または室外側気密材336の側方を通って室外空間に排出される。
なお、本実施形態のシリンダ35としては、上記の他に図13、14に示す構造のものが採用可能である。
図13、14は、本実施形態の変形例に係るシリンダ35を示す横断面図、および斜視図である。
このシリンダ35は、シリンダ本体356が室内側シリンダ部材356Aと、室外側シリンダ部材356Bと、これら室内外のシリンダ部材356A,356Bを連結する連結シリンダ部材356Cとを備えて構成されている。室内外のシリンダ部材356A,356Bは、長尺のアルミ形材製であり、互いの対向面に連結シリンダ部材356Cと係合する係合爪が形成されている。また、室内側シリンダ部材356Aには、前記と同様の操作部材352が取り付けられている。
連結シリンダ部材356Cは、樹脂製の短尺ピース部材であって、断面略角筒状に形成されており、その四隅には、室内外のシリンダ部材356A,356Bの係合爪に対応した係合爪が形成されている。そして、本変形例では、シリンダ本体356に連通孔が設けられておらず、連結シリンダ部材356Cの上下の空間が室内外を連通する連通部356Dになっている。また、本変形例では、連結シリンダ部材356Cが樹脂製であるため、室内外のシリンダ部材356A,356B間における熱の伝達が抑制され、室内側シリンダ部材356Aや操作部材352における結露が防止できるようになっている。
また、本実施形態の換気装置30は、図15に示すように、シリンダ35の回転を案内する案内部材を備えて構成されていてもよい。
図15(A),(B)は、本実施形態の変形例に係る換気装置30を示す横断面図である。
換気装置30の一対の縦枠33における、第1および第2の突出片部331,332の気密材保持部333,334間には、それぞれ案内部材としてのガイドブロック338が固定されている。このガイドブロック338は、樹脂製のピース部材であって、シリンダ35の長さ方向(上下方向)に関して1箇所または複数箇所(例えば、2箇所)に設けられている。そして、ガイドブロック338は、シリンダ本体351の側面に両側から当接し、回転操作した際にシリンダ35が左右にぶれないようにシリンダ35を案内できるようになっている。なお、このガイドブロック338は、回転操作中のシリンダ35のシリンダ本体351に当接していればよいため、図15(B)に示す非連通状態において、シリンダ本体351から離れてもよい。
また、本実施形態の換気機能付き窓1は、可動窓部10と換気装置30とが互いに方立2を介して隣り合って配置され、固定窓部20と換気装置30とが互いに方立2を介して隣り合って配置された横連窓に限らず、図16に示すように、窓部の左右両側に換気装置30が配置された横連窓であってもよい。
図16は、本実施形態の変形例に係る換気機能付き窓1を示す外観姿図である。
この換気機能付き窓1では、窓部としての固定窓部20の左右両側に換気装置30が配置され、これらの固定窓部20と換気装置30との間に各々設けられた方立2に固定窓部20および換気装置30が支持されている。そして、固定窓部20および換気装置30は、それぞれ前述と同様にユニット化されている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、換気装置30が枠体34とシリンダ35とを有してユニット化されるとともに、可動窓部10および固定窓部20に隣り合って設けられ、可動窓部10や固定窓部20の窓枠14,24を構成する枠材11〜13,21〜23に内蔵されたものではないため、可動窓部10や固定窓部20の窓形式に関わりなく換気装置30を設けることができ、可動窓部10や固定窓部20における枠材11〜13,21〜23の部品点数の増加を抑制できる。
(2)また、換気装置30に関しても、可動窓部10や固定窓部20の枠材11〜13,21〜23に内蔵されるものではないため、可動窓部10や固定窓部20の窓形式ごとに設計変更の必要がなく、部品を共通化することができる。従って、可動窓部10や固定窓部20、換気装置30の設計や製造、部品管理に要するコストの増加を招かずに、換気装置30を各種形式(嵌殺し窓、引違い窓、開き窓、辷り出し窓等)の窓に対応させることができる。
(3)さらに、換気装置30と可動窓部10および固定窓部20とが各々別体でユニット化され、互いに隣り合って配置されているので、換気装置30のシリンダ35等に故障等の不具合や部品交換の必要が生じた場合にも、可動窓部10や固定窓部20を取り外す必要がなく、換気装置30のメンテナンスを容易に実施することができる。
(4)また、可動窓部10および固定窓部20と換気装置30とがそれぞれユニット化されていることで、これらの各ユニット10A,20A,30Aを方立2や建物躯体等に支持させるだけの取付作業により容易に換気機能付き窓1を構成することができる。
(5)そして、可動窓部10および固定窓部20と換気装置30とが方立2を介して隣り合い、方立2に支持される各縦枠13,23,33の被支持部13A,23A,33Aが略同一の断面形状を有して形成されているので、可動窓部10、固定窓部20、および換気装置30の方立2への取付構造を共通化することができ、取付部材や取付作業の標準化による作業効率の向上を図ることができる。
(6)さらに、可動窓部10、固定窓部20、および換気装置30の方立2への取付構造が共通化されることで、可動窓部10、固定窓部20の窓枠14,24、および換気装置30の枠体34の外観が共通化でき、換気機能付き窓1の外観意匠性を良好にすることができる。
(7)また、換気装置30において、回転軸部351Bを中心にシリンダ35を回転させることで、連通状態と被連通状態とが切り換えられるので、簡単に開閉操作することができる。また、シリンダ35の長さ寸法(上下寸法)を換気機能付き窓1の高さと略同一寸法まで最大限に長く設定したので、シリンダ35の略全長に渡って連通部356D(図14)を設けたり、所定長さの連通孔351F(図6、7)を設けたりすることができ、換気装置30の換気性能(換気量)を適宜設定することができる。
(8)さらに、操作部材352のつまみ部352Bをシリンダ35の略全長に渡って設けておけば、任意の高さ位置でつまみ部352Bを操作することができ、背の高い大人から背の低い子供までが容易に操作できる。
(9)また、操作部材352がシリンダ本体351に対してゴムシート354を介して取り付けられているので、冬期や夜間における室内外の温度差によってシリンダ35が冷却された場合でも、操作部材352が冷却されることがなく、操作部材352における結露の発生が防止できる。また、シリンダ本体351と操作部材352とを別部材としたことで、各部材それぞれを押出形材から形成することができ、切断や孔開け等の加工を少なくして加工性を向上させることができるとともに、操作部材352の交換も容易にできる。
(10)また、フィルタ部材353がシリンダ本体351に対して室内側から交換可能に取り付けられているので、フィルタ353Aの交換作業を容易に実施することができ、メンテナンス性をさらに向上させることができる。
(11)また、シリンダ35の室外側前面にパネル材36が設けられ、このパネル材36と左右の縦枠33との間を通って換気および通風され、シリンダ35の連通孔351Fに直接外気が吹き込まないので、室外空間の風圧が大きい場合でも、この風圧をパネル材36により安定化させてから室内空間に取り込むことができる。
(12)さらに、パネル材36を設けたことで、室外側からシリンダ35が見えないようにでき、換気装置30の外観意匠性をさらに向上させることができる。
(13)そして、パネル材36をブラケット38から取り外し、ブラケット38および軸押え部材37を取り外すことで、シリンダ35が取り外せるので、シリンダ35を修理したり交換したりする必要が生じた場合に、換気装置30の枠体34や可動窓部10、固定窓部20等を方立2や建物躯体から取り外さなくても、比較的容易にシリンダ35を取り外すことができる。
(14)また、換気装置30において、縦枠33の下部に排水弁337を設けるとともに、この排水弁に対応した操作部材352のつまみ部352B下端に小口部材352Dを設け、この小口部材352Dで受けた結露水が落下して排水弁337から排水されるように構成されているので、万一操作部材352に結露が発生しても、この結露水を室外空間に排水することができる。
(15)さらに、図6に示すように、室内側の連通孔351Fが室外側の連通孔351Fよりも高い位置に設けられていることで、室外側の連通孔351Fからシリンダ35内に雨水等が浸入した場合でも、浸入した雨水等が室内側に入り込むことを防止して室外側に排水することができる。また、シリンダ35の内部を清掃するための清掃水を室内側の連通孔351Fから注入して室外側の連通孔351Fから排水させることができる。
(16)また、図15に示すように、シリンダ本体351に当接するガイドブロック338が設けられていれば、回転操作の際にシリンダ35が左右にぶれることがなく、回転軸まわりにシリンダ35を案内して回転させることができ、回転操作を安定して実行することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る換気機能付き窓について、図17、18に基づいて説明する。
図17は、本発明の第2実施形態に係る換気機能付き窓1Bを示す内観姿図である。図18は、換気機能付き窓1Bの横断面図である。
図17、18において、換気機能付き窓1Bは、それぞれアルミ押出形材製の上枠51、下枠52、および左右の縦枠53を四周枠組みした窓枠54と、この窓枠54の内側に支持された窓部としての可動障子60、および可動障子60に隣り合って設けられた換気装置70とを備えて構成されている。窓枠54は、図示しない方立や無目、建物躯体等に固定されている。
可動障子60は、それぞれアルミ押出形材製の上框、下框(不図示)および左右の縦框63を四周框組みした内部に、面材であるガラスパネル64を嵌め込んで構成されている。そしてこの可動障子60は、換気装置70側の縦框63が上枠51および下枠52にヒンジ65を介して軸支され、反対側の縦框63に設けられたハンドル66を操作することで開閉可能に構成されている。なお、窓部としては、可動障子60に限らず、面材を窓枠に固定した嵌殺し窓でもよく、また可動障子の形式についても特に限定されす、引違い窓、開き窓、辷り出し窓等の各種形式を採用することができる。
換気装置70は、窓枠54における一方の縦枠53Bに対向し、上枠51および下枠52間に支持された枠材(縦骨)73と、この枠材73と縦枠53Bとの間に設けられた回転体であるシリンダ75と、このシリンダ75の室外側前面を覆うパネル材76とを備えて構成されている。すなわち、窓枠54の縦枠53Bと、枠材73とによって、互いに見付け方向に対向して設けられた換気装置70の一対の枠材が構成されている。また、窓枠54の左右の縦枠53A,53Bは、それぞれ断面略コ字形の同一形状に形成されて方立等に支持される被支持部53Cを有している。そして、縦枠53Bおよび枠材73には、第1実施形態の換気装置30の縦枠33と同様に、シリンダ75側に突出した第1および第2の突出片部731,732が形成され、これらの突出片部731,732の先端に設けられた室内外の気密材735,736がシリンダ75に当接して気密ラインが形成されている。また、第2の突出片部732には、ブラケット78が取り付けられており、このブラケット78によってパネル材76が係止されている。
シリンダ75は、前述の第1実施形態と同様の構成を備えるもので、シリンダ本体751と、操作部材752と、フィルタ部材753とを備えている。そして、シリンダ本体751の上下端は、上枠51および下枠52に設けられた軸受け部(不図示)にそれぞれ軸支されており、シリンダ75が鉛直方向の回転軸回りに回転可能になっている。操作部材752は、アルミ押出形材製であって、ゴムシート754を介してシリンダ本体751にビス止め固定されている。このゴムシート754は、シリンダ本体751と操作部材752との間の熱伝導を抑制する、すなわちヒートブリッジを遮るためのもので、操作部材752の結露を防止することができるようになっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(17)すなわち、換気装置70が可動障子60に隣り合って設けられ、可動障子60の縦框63や窓枠54の縦枠53に内蔵されたものではないため、可動障子60の窓形式に関わりなく換気装置70を設けることができ、可動障子60における框材63の部品点数の増加を抑制でき、可動障子60や換気装置70の設計や製造、部品管理に要するコストの増加を招かずに、換気装置70を各種形式の窓に取り付けることができる。
(18)さらに、換気装置70と可動障子60とが互いに隣り合って窓枠54内に配置されているので、換気装置70のシリンダ75等に故障等の不具合や部品交換の必要が生じた場合にも、窓枠54や可動障子60を取り外す必要がなく、換気装置70のメンテナンスを容易に実施することができる。
(19)また、換気装置70において、鉛直方向の回転軸を中心にシリンダ75を回転させることで、連通状態と被連通状態とが切り換えられるので、簡単に開閉操作することができる。また、シリンダ75の長さ寸法(上下寸法)の略全長に渡って操作部材752を設けておけば、任意の高さ位置で操作部材752を操作することができ、背の高い大人から背の低い子供までが容易に操作できる。
(20)また、操作部材752がシリンダ本体751に対してゴムシート754を介して取り付けられているので、冬期や夜間における室内外の温度差によってシリンダ75が冷却された場合でも、操作部材752が冷却されることがなく、操作部材752における結露の発生が防止できる。また、シリンダ本体751と操作部材752とを別部材としたことで、各部材それぞれを押出形材から形成することができ、切断や孔開け等の加工を少なくして加工性を向上させることができるとともに、操作部材752の交換も容易にできる。
(21)また、シリンダ75の室外側前面にパネル材76が設けられ、このパネル材76の左右を通って換気および通風され、室外側から室内側に直接外気が吹き込まないので、室外空間の風圧が大きい場合でも、この風圧をパネル材76により安定化させてから室内空間に取り込むことができる。さらに、パネル材76を設けたことで、室外側からシリンダ75が見えないようにでき、換気装置70の外観意匠性をさらに向上させることができる。
(22)そして、パネル材76をブラケット78から取り外し、ブラケット78を取り外すことで、窓枠54からシリンダ75が取り外せるので、シリンダ75を修理したり交換したりする必要が生じた場合に、枠材73や可動障子60等を窓枠54から取り外さなくても、比較的容易にシリンダ75を取り外すことができる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態の換気装置30,70において、シリンダ35,75の内部に通風を妨げない範囲で吸音材等を設けてもよい。このようにすれば、換気装置を連通状態にした際にも、室外空間の騒音が吸音材で吸収され、室内空間の居住性を確保することができる。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の第1実施形態に係る換気機能付き窓を示す外観姿図および横断面図である。 前記換気機能付き窓を拡大して示す横断面図である。 前記換気機能付き窓を示す縦断面図であり、図2に矢視III−III線で示す断面図である。 前記換気機能付き窓に設けられる換気装置を示す分解斜視図である。 前記換気装置を示す横断面図である。 前記換気装置を構成する回転体の一部を示す縦断面図である。 前記回転体を示す分解斜視図である。 前記回転体に設けられるフィルタ部材を示す斜視図である。 前記換気装置の排水構造を示す室内側斜視図である。 前記換気装置の排水構造を示す横断面図である。 前記換気装置の排水構造を示す縦断面図である。 前記換気装置の排水構造を示す室外側斜視図である。 前記実施形態の変形例に係る回転体を示す横断面図である。 前記変形例の回転体を示す斜視図である。 前記実施形態の変形例に係る換気装置を示す横断面図である。 前記実施形態の変形例に係る換気機能付き窓を示す外観姿図である。 本発明の第2実施形態に係る換気機能付き窓を示す内観姿図である。 前記換気機能付き窓の横断面図である。
符号の説明
10…窓部である可動窓部、10A…サッシユニットである可動窓ユニット、11…上枠、12…下枠、13…縦枠、14…窓枠、20…窓部である固定窓部、20A…サッシユニットである固定窓ユニット、21…上枠、22…下枠、23…縦枠、24…窓枠、30…換気装置、30A…換気ユニット、33…枠材である縦枠、34…枠体、35…回転体であるシリンダ、53B…枠材である縦枠、60…窓部である可動障子、70…換気装置、73…枠材、75…回転体であるシリンダ、351F…連通部である連通孔、352,752…操作部である操作部材、354,754…断熱材であるゴムシート。

Claims (5)

  1. 四周枠組みされた窓枠およびこの窓枠に支持された面材を有するサッシユニットと、このサッシユニットの左右の少なくとも一方に隣り合って設けられる換気ユニットとを備えた換気機能付き窓であって、
    前記サッシユニットおよび換気ユニットは、上下に延びる縦支持部材に支持され、この縦支持部材を介して互いに左右に隣り合って設けられ、
    前記換気ユニットは、前記サッシユニットの高さ寸法と略同一の高さ寸法を有して四周枠組みされた枠体と、この枠体の内部に設けられた換気部材とを有して構成され、
    前記換気部材は、上下に延びる回転軸を中心にして回転自在に支持され、かつ連通部が形成された回転体を有し、この回転体を回転させることによって、前記連通部を介して室内外が連通される連通状態と、この連通が遮断される非連通状態とが切り換え可能に構成されている換気機能付き窓。
  2. 前記サッシユニットの窓枠のうちの上下に延びる縦枠と、前記換気ユニットの枠体のうちの上下に延びる枠材とは、それぞれ略同一の断面形状に形成された被支持部を有し、これらの被支持部が前記縦支持部材に支持されている請求項1に記載の換気機能付き窓。
  3. 前記回転体には、室内側から回転操作するための操作部が設けられ、この操作部は、当該回転体とは別体から形成されるとともに、断熱材を介して当該換気部材に取り付けられている請求項1または請求項2に記載の換気機能付き窓。
  4. 面材を有する窓部と、この窓部の左右の少なくとも一方に隣り合って設けられて当該窓部の高さと略同一の高さ寸法を有した換気装置とを備え、
    前記換気装置は、上下に延びる回転軸を中心にして回転自在に支持され、かつ連通部が形成された回転体を有し、この回転体を回転させることによって、前記連通部を介して室内外が連通される連通状態と、この連通が遮断される非連通状態とが切り換え可能に構成され、
    前記回転体には、室内側から回転操作するための操作部が設けられ、この操作部は、当該回転体とは別体から形成されるとともに、断熱材を介して当該回転体に取り付けられている換気機能付き窓。
  5. 前記回転体の連通部は、室内側の連通孔と室外側の連通孔とを備えて構成されており、室内側の連通孔は、室外側の連通孔よりも高い位置に設けられている請求項1から請求項4のいずれかに記載の換気機能付き窓。
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