JP4142768B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車体のヨ−モ−メント制御機能を備えたデファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平1−182127号公報に図4のようなデファレンシャル装置201が記載されている。
【0003】
このデファレンシャル装置201において、エンジンの駆動力は入力軸203からベベルギヤ205、207の噛み合いによってデフケ−ス209を回転させ、デフケ−ス209の回転は差動機構211から車軸213、215を介して左右の車輪に分配される。
【0004】
又、デフケ−ス209の回転はスパ−ギヤ217、219からなる増速機構221を介して増速され、カウンタ−シャフト223を回転させる。カウンタ−シャフト223上には多板クラッチ225、227が配置されており、差動機構211のサイドギヤ229、231はそれぞれ車軸213、215に連結されたスパ−ギヤ233と多板クラッチ225、227側に連結されたスパ−ギヤ235からなる減速機構237、239と多板クラッチ225、227とを介してカウンタ−シャフト223に連結されている。
【0005】
増速機構221の変速比と各減速機構237、239の変速比の積は1より大きくしてある。
【0006】
左側多板クラッチ225の締結を解除し、右側多板クラッチ227を締結すると、増速機構221と減速機構239とによって右車軸215側が増速されると共に、その増速分だけ差動機構211を介して左車軸213側が減速され、車体に左旋回を促すヨ−モ−メントが働く。
【0007】
又、右側多板クラッチ227の締結を解除し、左側多板クラッチ225を締結すると、増速機構221と減速機構237とによってによって車体に右旋回方向のヨ−モ−メントが与えられる。
【0008】
このように多板クラッチ225、227を各別に断続すると、増速機構221と多板クラッチ223、227と減速機構237、239とを介して駆動トルクが移動し、車両のヨ−モ−メントを制御することができる。
【0009】
このヨ−モ−メント制御機能によって必要な方向のヨ−モ−メントを車体に与えれば、車両の旋回性が向上し、あるいは、直進安定性が向上する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
デフケ−ス209が小型になれば、その周辺に配置される多板クラッチ225、227の容量を大きくし、大きな移動トルクを扱うことが可能になり、ヨ−モ−メント制御機能を向上させることができる。
【0011】
又、デファレンシャル装置201がコンパクトで軽量になれば、これを収容するケ−シングもコンパクトで軽量にすることができ、例えば、車軸管やサスンペション部材などとの干渉が防止されると共に、エンジンの燃費が向上する。
【0012】
しかし、デファレンシャル装置201では、差動機構211のサイドギヤ229、231が車軸213、215に直接連結されているから、例えば、デフケ−ス209と差動機構211の伝達トルクを小さくすることによって、これらを小型化し、デファレンシャル装置201全体をコンパクトにすることは不可能である。
【0013】
従って、ヨ−モ−メント制御機能の向上や、ケ−シングのコンパクト化と軽量化は難しい。
【0014】
そこで、この発明は、ヨ−モ−メントの制御機能を備えながら、コンパクトに構成できるデファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1のデファレンシャル装置は、エンジンの駆動力によって回転駆動されるデフケ−スと、デフケ−スの回転を一対のサイドギヤを介して出力する差動機構と、各サイドギヤと車軸側とをそれぞれ連結する減速ギヤ組からなる第1の変速機構と、デフケ−スに対する平行軸とデフケ−スとを連結し前記第1の変速機構と変速比が異なるギヤ組からなる第2の変速機構と、この平行軸上に配置され、平行軸と車軸側との連結を断続するクラッチと、クラッチを断続操作するアクチュエ−タとを備え、前記クラッチは前記デフケースの径方向外側であって、前記第1の変速機構の軸方向内側に配置されていることを特徴とする。
【0016】
デフケ−スを回転させるエンジンの駆動力は、差動機構の各サイドギヤから第1の変速機構を介してそれぞれの車軸に伝達される。
【0017】
クラッチを連結すると、第2の変速機構と車軸側とが連結され、第2の変速機構の変速比と第1の変速機構の変速比に応じて、この車軸側車輪が増速、又は、減速されると共に、その変速分の駆動トルクが差動機構を介して反対側の車輪に移動してこれを減速、又は、増速し、車体にヨ−モ−メントが与えられる。
【0018】
このヨ−モ−メント制御機能により、車体に必要な方向のヨ−モ−メントを与えれば、車体の挙動を制御して操縦性や安定性などを大きく向上させることができる。
【0019】
例えば、旋回走行するときに外輪側のトルクを大きくし、旋回を促すヨ−モ−メントを与えれば、車両の旋回性が大きく向上する。
【0020】
又、悪路などのように車体が蛇行するような路面状態や操舵条件では、蛇行と反対方向のヨ−モ−メントを車体に与えれば、蛇行が収束し、安定性と直進性とが向上する。
【0021】
これに加えて、本発明のデファレンシャル装置では、上記のように、差動機構の各サイドギヤと車軸とが第1の変速機構を介して連結されているから、例えば、この変速機構を減速機構にすることが可能になり、各サイドギヤと車軸とを減速機構で連結することによって、デフケ−スと差動機構の各ギヤとがそれだけ高速回転型になり、高速で回転させることによって伝達トルクが小さくなる。
【0022】
伝達トルクが小さくなれば、差動機構を構成するギヤのモジュ−ルを小さくすることが可能になると共に、ギヤの個数、例えば、ベベルギヤ式差動機構の場合は、ピニオンギヤの個数を減らすことが可能になり、差動機構とデフケ−スが大幅に小型で軽量になるから、デファレンシャル装置をそれだけコンパクトで軽量に構成することができる。
【0023】
又、このようにデフケ−スが小型になるから、その周辺に配置されるクラッチに大型で容量の大きいものを用いることが可能になるから、大きなトルクを移動させてヨ−モ−メント制御機能を向上させると共に、耐久性を大幅に向上させることができる。
【0024】
又、デフケ−スが小型になるから、デファレンシャル装置全体を径方向に大型化せずに、クラッチをデフケ−スの径方向に配置することが可能になり、デフケ−スの軸方向にクラッチを配置した構成に較べて、デファレンシャル装置の軸方向寸法が大幅に短縮される。
【0025】
又、デファレンシャル装置がコンパクトで軽量になるから、これを収容するケ−シングもコンパクトで軽量になり、例えば、車軸管やサスンペション用部材などとの干渉が防止されると共に、エンジンの燃費が向上する。
【0026】
なお、変速機構は、変速ギヤ組の他に、例えば、変速機能を持ったベルト伝動機構やチェ−ン伝動機構でもよい。
【0027】
請求項2の発明は、請求項1記載の発明であって、前記第2の変速機構のギヤ組が、デフケ−スと平行軸とにそれぞれ固定されたギヤからなるギヤ組であり、エンジンの駆動力が入力するデフケ−ス側のリングギヤを、前記第2の変速機構のギヤ組の一側ギヤに利用したことを特徴とする。
【0028】
これに加えて、デフケ−スに固定されてエンジンの駆動力が入力するリングギヤを、第2変速機構を構成するギヤ組に利用したことにより、ギヤの枚数が低減されるから、それだけ軽量になり、低コストになる。
【0029】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明であって、クラッチが、平行軸と両車軸側との間にそれぞれ配置されていることを特徴とする。
【0030】
この構成では、一側のクラッチを連結し、他側のクラッチの連結を解除すると、第1の変速機構と第2の変速機構の各変速比によって、例えば、一側の車軸が増速されると、その増速分だけ差動機構を介して他側の車軸が減速される。
【0031】
又、一側のクラッチの連結を解除し、他側のクラッチを連結すると、他側の車軸が増速され、その増速分だけ一側の車軸が減速される。
【0032】
こうして、各クラッチを各別に断続することにより、車体のヨ−モ−メント制御が行われる。
【0033】
これに加えて、両車軸側にそれぞれクラッチを配置した構成は、デファレンシャル装置の軸方向の重量バランスがとり易く、振動を防止し易い。
【0034】
請求項4の発明は、エンジンの駆動力によって回転駆動されるデフケ−スと、デフケ−スの回転を一対のサイドギヤを介して出力する差動機構と、各サイドギヤと車軸側とをそれぞれ連結する減速ギヤ組からなる第1の変速機構と、デフケ−スに対する平行軸とデフケ−スとを連結し前記第1の変速機構と変速比が異なるギヤ組からなる第2の変速機構と、この平行軸上に配置され、平行軸と車軸側との連結を断続するクラッチと、クラッチを断続操作するアクチュエ−タとを備え、前記平行軸が、一側の車軸と一体に形成されていると共に、デフケ−スとこの平行軸部分とが第1の変速機構に対してそれぞれ増速機能と減速機能を持った増速ギヤ組と減速ギヤ組とからなる第2の変速機構とクラッチとで連結されていることを特徴とする。
【0035】
この構成では、増速機能を持った第2変速機構側のクラッチが連結されると、平行軸と一体の車軸が増速され、その増速分だけ差動機構を介して他側の車軸が減速される。
【0036】
又、減速機能を持った第2変速機構側のクラッチが連結されると、平行軸側車軸が減速され、その減速分だけ他側の車軸が増速される。
【0037】
こうして、車体のヨ−モ−メント制御が行われる。
【0038】
これに加えて、平行軸を一側の車軸と一体に形成したから、それだけ部品点数が低減され、低コストになる。
【0039】
又、増速機能と減速機能を持った第2の変速機構を変速ギヤで構成する場合は、これらのギヤに転位ギヤを用いれば、増速側と減速側との間でデフケ−ス側ギヤ又は平行軸部分側ギヤが共用可能になるから、それだけ部品点数とコストとが低減される。
【0044】
【発明の実施の形態】
図1によって本発明の第1実施形態を説明する。図1はこの実施形態のフロントデフ1(デファレンシャル装置)を示している。なお、左右の方向はフロントデフ1を用いた車両及び図1での左右の方向であり、符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0045】
フロントデフ1は車体の前部にエンジンを横置き配置した前輪駆動車(FF車)に用いられている。
【0046】
図1に示したように、フロントデフ1は、入力軸3、ドライブピニオンギヤ5(スパ−ギヤ)、リングギヤ7(スパ−ギヤ)、デフケ−ス9、ベベルギヤ式の差動機構11、カウンタ−シャフト13(平行軸)、増速ギヤ組15(第2の変速機構)、減速ギヤ組17、19(第1の変速機構)、多板クラッチ21、23(クラッチ)、多板クラッチ21、23をそれぞれ押圧する油圧アクチュエ−タ(アクチュエ−タ)、各油圧アクチュエ−タを操作するコントロ−ラなどから構成されている。
【0047】
フロントデフ1はキャリヤハウジングの内部に配置されており、デフケ−ス9はベアリングを介してキャリヤハウジングに支承されている。
【0048】
入力軸3はトランスミッションの出力軸であり、ドライブピニオンギヤ5は入力軸3に固定されている。
【0049】
リングギヤ7はデフケ−ス9に固定されており、ドライブピニオンギヤ5と噛み合っている。
【0050】
エンジンの駆動力はトランスミッションから入力軸3とドライブピニオンギヤ5とリングギヤ7とを介してデフケ−ス9を回転駆動する。
【0051】
キャリヤハウジングには、左右の前輪側に連結された車軸25、27が貫入している。カウンタ−シャフト13はデフケ−ス9と平行に配置されており、これらの車軸25、27はカウンタ−シャフト13と同軸に配置されている。
【0052】
増速ギヤ組15は、カウンタ−シャフト13に固定されたギヤ29と、デフケ−ス9側のリングギヤ7とによって構成されている。
【0053】
各多板クラッチ21、23は、それぞれカウンタ−シャフト13とクラッチハウジング31との間に配置されており、各車軸25、27はそれぞれのクラッチハウジング31に連結されている。
【0054】
又、各多板クラッチ21、23はデフケ−ス9の径方向外側に配置されており、減速ギヤ組17、19の軸方向内側に配置されている。
【0055】
差動機構11は、デフケ−ス9に固定された2本のピニオンシャフト33と、各ピニオンシャフト33上に支承されたピニオンギヤ35と、左右からピニオンギヤ35と噛み合ったサイドギヤ37、39から構成されている。
【0056】
減速ギヤ組17、19は、連結軸41を介してサイドギヤ37、39に固定されたギヤ43と、クラッチハウジング31に固定されたギヤ45とによってそれぞれ構成されている。
【0057】
このように、各サイドギヤ37、39はそれぞれ減速ギヤ組17、19を介して車軸25、27に連結されている。
【0058】
デフケ−ス9を回転させるエンジンの駆動力は、ピニオンシャフト33からピニオンギヤ35を介してサイドギヤ37、39に分配され、更に、減速ギヤ組17、19から車軸25、27を介して左右の前輪に伝達される。
【0059】
又、車両が悪路などを走行中に、前輪間に駆動抵抗差が生じると、エンジンの駆動力はピニオンギヤ35の自転によって左右の前輪に差動分配される。
【0060】
減速ギヤ組19、17を構成するギヤ43、43の歯数をZ1=Z3とし、ギヤ45、45の歯数をZ2=Z4とすると、Z1=Z3<Z2=Z4であり、各減速ギヤ組19、17はデフケ−ス9側から見て減速機能を持っている。
【0061】
又、増速ギヤ組15を構成するリングギヤ7の歯数Z5とギヤ29の歯数Z6は、増速ギヤ組15と減速ギヤ組19、17との間で各多板クラッチ21、23に適度な差動回転が生じるように設定されており、デフケ−ス9側から見て増速機能を持っている。
【0062】
各油圧アクチュエ−タはエンジン駆動のオイルポンプから送られる油圧によって作動し、左右の多板クラッチ21、23をそれぞれ押圧して締結させる。
【0063】
コントロ−ラは、車両の操舵条件、走行条件、路面状態などに応じ、油圧アクチュエ−タを介して多板クラッチ21、23を各別に断続すると共に、締結した多板クラッチ21、23の締結力を制御する。
【0064】
左側の多板クラッチ21を締結し、右側の多板クラッチ23の締結を解除すると、減速ギヤ組17を介して車軸25に伝達される回転より、増速ギヤ組15を介して車軸25に伝達される回転の方が高速であるから、車軸25を介して左前輪が増速されると共に、その増速分だけの駆動トルクが差動機構11を介して右車軸27に移動し右前輪を減速する。
【0065】
こうして、車体に右旋回方向のヨ−モ−メントが与えられる。
【0066】
又、右側の多板クラッチ23を締結し、左側の多板クラッチ21の締結を解除すると、右前輪が増速されると共に、左前輪が減速され、車体に左旋回方向のヨ−モ−メントが与えられる。
【0067】
そこで、車両が左旋回をするときは右の多板クラッチ23を締結し、右旋回のときは左の多板クラッチ21を締結すればそれぞれ車両の旋回性が向上する。
【0068】
又、悪路などで車体が蛇行する場合は、同様に、左右の多板クラッチ21、23を切り換え操作し、蛇行と反対方向のヨ−モ−メントを車体に与えることによって、蛇行を収束し、直進性と安定性とを向上させることができる。
【0069】
又、多板クラッチ21、23の締結力を制御しこれらを適度に滑らせることによって、車軸25、27に伝達される増速ギヤ組15の変速比が変わり、ヨ−モ−メントを調整することが可能であるから、走行中の諸条件の変化に応じて車体の旋回性、直進性、安定性などを精密に制御することができる。
【0070】
又、両多板クラッチ21、23の締結を解除すると、増速ギヤ組15が各車軸25、27から切り離されて、ヨ−モ−メントの制御機能が停止する。
【0071】
又、差動機構11の各サイドギヤ37、39と車軸25、27は減速ギヤ組17、19を介して連結されており、こうすることによって、デフケ−ス9や各ギヤ35、37、39がそれだけ高速回転型になり、高速で回転させることによってこれらの伝達トルクが小さくなる。
【0072】
差動機構11の伝達トルクが小さいから、各ギヤ35、37、39はモジュ−ルをそれだけ小さくしている。
【0073】
又、ピニオンギヤ35の個数は、従来の4個から2個に低減されているが、伝達トルクが小さいから2個のピニオンギヤ35で充分にトルクを伝達することができる。
【0074】
こうして、フロントデフ1が構成されている。
【0075】
上記のように、フロントデフ1は、サイドギヤ37、39と車軸25、27とを減速ギヤ組17、19で連結することによってデフケ−ス9や差動機構11の伝達トルクを小さくし、これらを小型で軽量にしたから、それだけコンパクトで軽量に構成されている。
【0076】
又、デフケ−ス9が小型になるから、その周辺に配置される多板クラッチ21、23に大型で容量の大きいものを用いて、大きな移動トルクを扱うことが可能であるから、それだけヨ−モ−メントの制御機能が向上すると共に、耐久性も大幅に向上している。
【0077】
又、デフケ−ス9が小型になるから、フロントデフ1を径方向に大型化せずに、多板クラッチ21、23をデフケ−ス9の径方向に配置することが可能になり、軸方向寸法が大幅に短縮されている。
【0078】
このように、フロントデフ1がコンパクトで軽量であるから、これを収容するキャリヤハウジングもコンパクトで軽量であり、車軸管やサスンペション用部材などとの干渉が防止されると共に、エンジンの燃費も向上する。
【0079】
又、このようにコンパクト化され、軽量化されたフロントデフ1及びキャリヤハウジングは、配置スペ−スと支持部(取り付け部)の強度などの点で、車体への搭載性が大きく向上している。
【0080】
又、エンジンの駆動力が入力するデフケ−ス9側のリングギヤ7を、増速ギヤ組15に利用したことにより、ギヤの枚数が低減され、それだけ軽量になり、低コストになる。
【0081】
又、両方の車軸25、27側にそれぞれ多板クラッチ21、23を配置したことによって、フロントデフ1は軸方向の重量バランスがとり易く、振動を防止し易い。
【0082】
又、入力軸3を各車軸25、27と平行に配置したフロントデフ1は、エンジン横置きのFF車に好適である。
【0083】
次に、図2によって本発明の第2実施形態を説明する。図2はこの実施形態のリヤデフ47(デファレンシャル装置)を示している。又、左右の方向はリヤデフ47を用いた車両及び図2での左右の方向であり、符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0084】
なお、図2と第2実施形態の説明の中で、第1実施形態と同機能の部材等には同一の符号を与えて引用し、これら同機能部材の重複説明は省略する。
【0085】
リヤデフ47は車体の前部にエンジンを縦置き配置した後輪駆動車(FR車)に用いられている。
【0086】
図2に示したように、リヤデフ47は、ドライブピニオンシャフト49(入力軸)、ドライブピニオンギヤ51(ベベルギヤ)、リングギヤ53(ベベルギヤ)、デフケ−ス9、ベベルギヤ式の差動機構11、カウンタ−シャフト13、増速ギヤ組15、減速ギヤ組17、19、多板クラッチ21、23、多板クラッチ21、23をそれぞれ押圧する油圧アクチュエ−タ、各油圧アクチュエ−タを操作するコントロ−ラなどから構成されている。
【0087】
リヤデフ47は、デフキャリヤ55の内部に配置されており、デフケ−ス9はベアリングを介してデフキャリヤ55に支承されている。
【0088】
ドライブピニオンシャフト49は継ぎ手とプロペラシャフトなどを介してトランスミッションに連結されており、ドライブピニオンギヤ51はドライブピニオンシャフト49の後端に形成されている。
【0089】
リングギヤ53はデフケ−ス9に固定されており、ドライブピニオンギヤ51と噛み合っている。
【0090】
エンジンの駆動力はトランスミッションからプロペラシャフト、ドライブピニオンギヤ51、リングギヤ53などを介してデフケ−ス9を回転駆動する。
【0091】
デフキャリヤ55には、左右の後輪側に連結された車軸57、59が貫入しており、これらの車軸57、59はカウンタ−シャフト13と同軸に配置されている。
【0092】
各車軸57、59はそれぞれ多板クラッチ21、23のクラッチハウジング31に連結されている。
【0093】
又、各多板クラッチ21、23はデフケ−ス9の径方向外側に配置されており、減速ギヤ組17、19の軸方向内側に配置されている。
【0094】
デフケ−ス9を回転させるエンジンの駆動力は、差動機構11のサイドギヤ37、39からそれぞれ減速ギヤ組17、19と車軸57、59とを介して左右の後輪に伝達される。
【0095】
左側の多板クラッチ21を締結し、右側の多板クラッチ23の締結を解除すると、車軸57を介して左後輪が増速されると共に、その増速分だけの駆動トルクが差動機構11から右車軸59に移動して右後輪が減速され、車体に右旋回方向のヨ−モ−メントが与えられる。
【0096】
又、右側の多板クラッチ23を締結し、左側の多板クラッチ21の締結を解除すると、右後輪が増速され左後輪が減速されて、車体に左旋回方向のヨ−モ−メントが与えられる。
【0097】
そこで、車両が左旋回をするときは右の多板クラッチ23を締結し、右旋回のときは左の多板クラッチ21を締結すればそれぞれ車両の旋回性が向上し、悪路などで車体が蛇行する場合は、蛇行と反対方向のヨ−モ−メントを車体に与えれば、蛇行を収束し、直進性と安定性とを向上させることができる。
【0098】
又、多板クラッチ21、23を適度に滑らせてヨ−モ−メントを調整すれば、走行中の諸条件の変化に応じて車体の旋回性、直進性、安定性などを精密に制御することができる。
【0099】
又、差動機構11の各サイドギヤ37、39と車軸57、59とを減速ギヤ組17、19で連結し、デフケ−ス9や各ギヤ35、37、39を高速で回転させることによって、これらの伝達トルクが小さくなっている。
【0100】
又、差動機構11の伝達トルクが小さいから、各ギヤ35、37、39のモジュ−ルを小さくできると共に、2個のピニオンギヤ35でトルクを充分に伝達できる。
【0101】
こうして、リヤデフ47が構成されている。
【0102】
リヤデフ47は、上記のように、サイドギヤ37、39と車軸57、59とを減速ギヤ組17、19で連結することによってデフケ−ス9や差動機構11の伝達トルクを小さくし、これらを小型で軽量にしたから、それだけコンパクトで軽量に構成されている。
【0103】
又、デフケ−ス9が小型であるから、その周辺に配置される多板クラッチ21、23に大型で容量の大きいものを用いることが可能になり、それだけヨ−モ−メント制御機能が向上し、耐久性も大幅に向上している。
【0104】
又、デフケ−ス9が小型になるから、リヤデフ47を径方向に大型化せずに、多板クラッチ21、23をデフケ−ス9の径方向に配置することが可能になり、軸方向寸法が大幅に短縮されている。
【0105】
このように、リヤデフ47がコンパクトで軽量であるから、これを収容するデフキャリヤ55もコンパクトで軽量であり、車軸管やサスンペション用部材などとの干渉が防止されると共に、エンジンの燃費も向上する。
【0106】
又、コンパクト化され、軽量化されたリヤデフ47及びデフキャリヤ55は、配置スペ−スと支持部(取り付け部)の強度などの点で、車体への搭載性が大きく向上している。
【0107】
又、両方の車軸57、59側にそれぞれ多板クラッチ21、23を配置したことによって、リヤデフ47は軸方向の重量バランスがとり易く、振動を防止し易い。
【0108】
又、ドライブピニオンシャフト49を車軸57、59と直角に配置したリヤデフ47は、エンジン縦置きのFR車に好適である。
【0109】
次に、図3によって本発明の第3実施形態を説明する。図3はこの実施形態のリヤデフ61(デファレンシャル装置)を示している。又、左右の方向はリヤデフ61を用いた車両及び図3での左右の方向であり、符号を与えていない部材等は図示されていない。
【0110】
なお、図3と第3実施形態の説明の中で、第1、2実施形態と同機能の部材等には同一の符号を与えて引用し、これら同機能部材の重複説明は省略する。
【0111】
リヤデフ61もFR車に用いられている。
【0112】
図3に示したように、リヤデフ61は、ドライブピニオンシャフト49、ドライブピニオンギヤ51、リングギヤ53、デフケ−ス9、ベベルギヤ式の差動機構11、車輪59の平行軸部分63、増速ギヤ組65(第2の変速機構)、減速ギヤ組67(第2の変速機構)、減速ギヤ組17、19、多板クラッチ21、23、多板クラッチ21、23をそれぞれ押圧する油圧アクチュエ−タ、各油圧アクチュエ−タを操作するコントロ−ラなどから構成されている。
【0113】
リヤデフ61では、右側の車軸59にデフケ−ス9に対する平行軸部分63が形成されており、多板クラッチ21、23はこの平行軸部分63上に配置されている。
【0114】
又、デフケ−ス9と平行軸部分63(車軸59)は、増速ギヤ組65と多板クラッチ21と、減速ギヤ組67と多板クラッチ23とを介してそれぞれ連結されている。
【0115】
増速ギヤ組65はデフケ−ス9に固定されたギヤ69と多板クラッチ21のクラッチハウジング31に固定されたギヤ71とから構成され、減速ギヤ組67はデフケ−ス9に固定されたギヤ73と多板クラッチ23のクラッチハウジング31に固定されたギヤ75とから構成されている。
【0116】
増速ギヤ組65のギヤ69の歯数Z5とギヤ71の歯数Z6は、減速ギヤ組19に対して増速機能を持つように設定されており、減速ギヤ組67のギヤ73の歯数Z7とギヤ75の歯数Z8は、減速ギヤ組19より大きい減速機能を持つように設定されている。
【0117】
左側の多板クラッチ21を締結し、右側の多板クラッチ23の締結を解除すると、減速ギヤ組19を介して車軸59に伝達される回転より、増速ギヤ組65を介して車軸59に伝達される回転の方が高速であるから、車軸59を介して右後輪が増速されると共に、その増速分だけの駆動トルクが差動機構11を介して左後輪57に移動し左後輪を減速する。
【0118】
こうして、車体に左旋回方向のヨ−モ−メントが与えられる。
【0119】
又、右側の多板クラッチ23を締結し、左側の多板クラッチ21の締結を解除すると、減速ギヤ組19を介して車軸59に伝達される回転より、減速ギヤ組67を介して車軸59に伝達される回転の方が低速であるから、車軸59を介して右後輪が減速されると共に、その減速分だけ左後輪が増速される。
【0120】
こうして、車体に右旋回方向のヨ−モ−メントが与えられる。
【0121】
そこで、車両が左旋回をするときは左の多板クラッチ21を締結し、右旋回のときは右の多板クラッチ23を締結すればそれぞれ車両の旋回性が向上し、悪路などで車体が蛇行する場合は、左右の多板クラッチ21、23を切り換え操作し、蛇行と反対方向のヨ−モ−メントを車体に与えれば、蛇行を収束し、直進性と安定性とを向上させることができる。
【0122】
又、多板クラッチ21、23を適度に滑らせてヨ−モ−メントを調整すれば、走行中の諸条件の変化に応じて車体の旋回性、直進性、安定性などを精密に制御することができる。
【0123】
又、差動機構11の各サイドギヤ37、39と車軸57、59とを減速ギヤ組17、19で連結し、デフケ−ス9や各ギヤ35、37、39を高速で回転させることによって、これらの伝達トルクが小さくなっている。
【0124】
又、差動機構11の伝達トルクが小さいから、各ギヤ35、37、39のモジュ−ルを小さくできると共に、2個のピニオンギヤ35でトルクを充分に伝達できる。
【0125】
こうして、リヤデフ61が構成されている。
【0126】
上記のように、リヤデフ61では、平行軸部分63を車軸59と一体に形成したから、部品点数が低減され、それだけ低コストになる。
【0127】
その他、リヤデフ47の多板クラッチ21、23を各車軸57、59側に配置した効果を除いて、リヤデフ61は、リヤデフ47と同等の効果を得る。
【0128】
なお、本発明において、差動機構はベベルギヤ式の差動機構に限らず、例えば、プラネタリ−ギヤ式の差動機構、デフケ−スの収容孔に支承されたピニオンギヤを介してサイドギヤを連結した差動機構、ウォ−ムギヤを用いた差動機構などでもよい。
【0129】
又、変速機構は、変速ギヤ組に限らず、例えば、変速機能を持ったベルト伝動機構やチェ−ン伝動機構でもよい。
【0130】
【発明の効果】
請求項1のデファレンシャル装置は、差動機構の各サイドギヤと車軸とを第1の変速機構を介して連結したことにより、この変速機構を減速機構にし、デフケ−スや差動機構の各ギヤを高速で回転させ、これらの伝達トルクを小さくすることができる。
【0131】
伝達トルクを小さくしたことにより、差動機構のギヤのモジュ−ルを小さくすることが可能になると共に、ギヤの個数を減すことが可能になり、その結果、差動機構とデフケ−スなどが大幅に小型で軽量になるから、デファレンシャル装置がそれだけコンパクト化され軽量化される。
【0132】
又、デフケ−スが小型になるから、その周辺に配置されるクラッチを大型で容量の大きいものにすることが可能になり、それだけヨ−モ−メント制御機能が向上し、耐久性も向上する。
【0133】
又、デフケ−スが小型になるから、径方向の大型化を伴わずに、クラッチをデフケ−スの径方向に配置して、デファレンシャル装置の軸方向寸法を大幅に短縮することができる。
【0134】
又、デファレンシャル装置のコンパクト化と軽量化とに伴って、これを収容するケ−シングもコンパクトで軽量になるから、例えば、車軸管やサスンペション用部材などとの干渉が防止されると共に、エンジンの燃費が向上する。
【0135】
請求項2の発明は、請求項1の構成と同等の効果を得ると共に、エンジンの駆動力が入力するデフケ−ス側のリングギヤを、第2変速機構のギヤ組に利用したことにより、ギヤの枚数が低減され、軽量になり、低コストになる。
【0136】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の構成と同等の効果を得ると共に、両方の車軸側にそれぞれクラッチを配置した構成は、デファレンシャル装置の軸方向の重量バランスがとり易く、振動を防止し易い。
【0137】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかと同等の効果を得ると共に、平行軸を一側の車軸と一体に形成したことにより、部品点数が低減され、低コストになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すスケルトン機構図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示すスケルトン機構図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示すスケルトン機構図である。
【図4】従来例のスケルトン機構図である。
【符号の説明】
1 フロントデフ(デファレンシャル装置)
3 入力軸
5 ドライブピニオンギヤ(スパ−ギヤ)
7 リングギヤ(スパ−ギヤ)
9 デフケ−ス
11 ベベルギヤ式の差動機構
13 カウンタ−シャフト(平行軸)
15 増速ギヤ組(第2の変速機構)
17、19 減速ギヤ組(第1の変速機構)
21、23 多板クラッチ(クラッチ)
25、27、57、59 車軸
47、61 リヤデフ(デファレンシャル装置)
49 ドライブピニオンシャフト(入力軸)
51 ドライブピニオンギヤ(ベベルギヤ)
53 リングギヤ(ベベルギヤ)
63 車軸59の平行軸部分
65 増速ギヤ組(第2の変速機構)
67 減速ギヤ組(第2の変速機構)
Claims (4)
- エンジンの駆動力によって回転駆動されるデフケ−スと、デフケ−スの回転を一対のサイドギヤを介して出力する差動機構と、各サイドギヤと車軸側とをそれぞれ連結する減速ギヤ組からなる第1の変速機構と、デフケ−スに対する平行軸とデフケ−スとを連結し前記第1の変速機構と変速比が異なるギヤ組からなる第2の変速機構と、この平行軸上に配置され、平行軸と車軸側との連結を断続するクラッチと、クラッチを断続操作するアクチュエ−タとを備え、前記クラッチは前記デフケースの径方向外側であって、前記第1の変速機構の軸方向内側に配置されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
- 請求項1記載の発明であって、前記第2の変速機構のギヤ組が、デフケ−スと平行軸とにそれぞれ固定されたギヤからなるギヤ組であり、エンジンの駆動力が入力するデフケ−ス側のリングギヤを、前記第2の変速機構のギヤ組の一側ギヤに利用したことを特徴とするデファレンシャル装置。
- 請求項1又は請求項2記載の発明であって、クラッチが、平行軸と両車軸側との間にそれぞれ配置されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
- エンジンの駆動力によって回転駆動されるデフケ−スと、デフケ−スの回転を一対のサイドギヤを介して出力する差動機構と、各サイドギヤと車軸側とをそれぞれ連結する減速ギヤ組からなる第1の変速機構と、デフケ−スに対する平行軸とデフケ−スとを連結し前記第1の変速機構と変速比が異なるギヤ組からなる第2の変速機構と、この平行軸上に配置され、平行軸と車軸側との連結を断続するクラッチと、クラッチを断続操作するアクチュエ−タとを備え、前記平行軸が、一側の車軸と一体に形成されていると共に、デフケ−スとこの平行軸部分とが第1の変速機構に対してそれぞれ増速機能と減速機能を持った増速ギヤ組と減速ギヤ組とからなる第2の変速機構とクラッチとで連結されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
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