JP4142353B2 - Sanitary shorts - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生理用ナプキンなどの吸収性物品をクロッチ部に装着して着用する生理用ショーツに係り、特にファッション性に優れ、また密着した着衣の下に着用したときに後身頃の縁部の形が目立ちにくく、且つクロッチ部に吸収性物品を安定させて保持できる生理用ショーツに関する。
【0002】
【従来の技術】
生理中の女性が、股間部に吸収性物品を当てた状態で着用する生理用ショーツは、クロッチ部の内面に防水性の生地を設けて経血などがショーツ外面に滲み出ないように対処されている。
【0003】
この種の生理用ショーツのうち、後身頃の幅寸法が大きく臀部を大きく包み込む形状のものや、いわゆるトランクス形状のものは、生理用ナプキンがショーツによって股間部および臀部にしっかり包み込まれているように感じすることができる、その点で安心感がある。しかしこのような形状のショーツはファッションに気を配る女性には受け入れ難く、また更衣の際などに他人の目に晒されることを考えた場合でもファッション性の低い前記ショーツの着用の着用は好まれない。このような理由から生理中においてもファッション性の高いショーツを着用したいという消費者が増えてきている。
【0004】
一般に、消費者に好まれるショーツとしては、いわゆるハイレッグ型や、後身頃にレース編生地による装飾布が設けられているものが存在する。ハイレッグ型のものは着用した状態で足を長く見せることができ、また前記装飾布を有するものは、それ自体がファッション性に優れているのみならず、臀部に装飾布が位置することにより、スカートやパンツなどの着衣の外側から見たときにショーツのラインが目立たちにくいものとなる。
【0005】
図7と図8は、従来使用されているいわゆるハイレッグ型で且つ後身頃にレース編生地の装飾布が設けられた生理用ショーツの一例を、平坦な状態に折り畳んで示すものであり、図7は前身頃を示す正面図、図8は後身頃を示す背面図である。
【0006】
図7と図8に示す生理用ショーツの本体部は、前当て布1と後当て布2、および前記前当て布1の下縁と後当て布2の下縁とに縫合されている股布3とで構成されて、腰天にウエスト開口部4が形成され、また股布3と前当て布1と後当て布2とで囲まれた一対の脚ぐり部5,5が形成されている。通常は前記前当て布1、後当て布2および股布3が伸縮性を有する素材で形成されており、ウエスト開口部4の周縁には弾性バンド4aが縫い付けられいる。また、脚ぐり部5,5の周縁において、前記前当て布1と股布3の両側縁部に弾性バンドが縫い付けられている。また、前記股布3の内側には防水性の布が重ねられて縫合され、この部分に吸収性物品が取付けられるようになっている。
【0007】
前記脚ぐり部5,5の縁部では、図8に示す後身頃から図7に示す前身頃にかけて、主に長手方向に弾性伸縮性を発揮するレース編生地で形成された装飾布6,6が取付けられている。この装飾布6,6は、後身頃において、前記後当て布2の両側縁部2a,2aに縫い合わされている。図7に示すように、前身頃では、装飾布6,6が、後当て布2の両側縁部2a,2aと、前当て布1の両側縁部1a,1aの双方に縫合されており、前記側縁部2a,2aと側縁部1a,1aとの間には、前記装飾布6,6のみが位置している。この装飾布6,6の上端は、前記ウエスト開口部4に設けられた弾性バンド4aの位置まで延びている。
【0008】
そして、脚ぐり部5,5は、前当て布1の両側縁部および股布3の両側縁部に設けられた前記弾性バンドの弾性収縮力、および装飾布6,6の弾性収縮力によって身体に密着できるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
図7および図8に示す従来の生理用ショーツでは、後身頃において、後当て布2の両側縁部2a,2aに取付けられた装飾布6,6が股布3側に向けて徐々に小さくなる形状であり、後身頃に現れるレース編生地の前記装飾布6,6がかなり小さいものであり、ファッション性があまり高くない。また装飾布6,6が臀部をしっかりと包む大きさを有していないため、歩行時などに後当て布2の両側縁部がずり上がりを生じやすい。このようなずり上がりが生じると、股布3の内側から後当て布2の内側にかけて設けられている吸収性物品に縒れが発生したり、または吸収性物品が位置ずれしやすくなる。
【0010】
吸収性物品に縒れが生じたり、位置ずれが発生すると、吸収性物品からの経血などの漏れが生じる心配があり、また吸収性物品が位置ずれし、装飾布6,6の位置に至ったりまたはそこからはみ出したような場合に、薄手や淡い色の着衣またはタイトな着衣の下に着用したときに前記吸収性物品が着衣の外から目立ちやすくなる。したがって、着用者は、前記縒れや位置ずれが生じていないか、または経血などの漏れが生じていないかなどを頻繁に確認しなくてはならなくなる。
【0011】
また、図7および図8に示す生理用ショーツでは、大きなサイズの吸収性物品を着用しにくく、大きなサイズの吸収性物品を着用すると、その両側部がレース編生地の装飾布6,6の内側にかかることがあり、着衣の外から目立ちやすい。特にロングサイズの生理用ナプキンは、縦方向の長さが240〜340mmほどで、後方部分の幅寸法が広いところで140mm程度となるものがある。前記ショーツにこのような生理用ナプキンを用いた場合には、特に着衣の外から目立ちやすくなる。
【0012】
また、図7と図8に示す生理用ショーツにおいて、ファッション性を高め後当て布の両側部が着衣の外から目立たないようにするために、前記装飾布9,9の幅寸法のみを単純に広くしてしまうと、後当て布2の幅寸法がさらに短くなるため、吸収性物品の後方部分がレース編生地の装飾布6,6の内側に位置しやすくなって、後身頃において生理用ナプキンが目立ちやすくなる。
【0013】
また、前記従来の生理用ショーツは、図7に示すように、レース編生地で形成されている装飾布6の上端部が、前当て布1の両縁部1a,1aと、後当て布2の両縁部2a,2aの間に位置してウエスト開口部4の近くまで延びて、広い範囲で装飾性が加味されている。しかし、図7において(i)で示す部分では、本体部の強度がほぼ弾性バンド4aのみで保たれている状態である。
【0014】
この生理用ショーツを着用して、トイレットなどで、吸収性物品を取付け、または吸収性物品を交換する際には、ショーツを膝のあたりまでずり下げて、脚を大きく広げることによってショーツを支え、その状態で吸収性物品を取付けることが必要である。さらにはショーツ前部を腰天の近傍で片手で前方へ引っ張ることで、ウエスト開口部4を大きく広げることも必要である。そのため、ウエスト開口部4は左右両方向に強く引っ張られることになる。前記装飾布6は長手方向に伸縮性を有して大腿部や臀部などに密着しやすくしているため、幅方向への伸縮性は小さいものとなっている。そのため、前記のようにウエスト開口部4を左右両側へ強く引くと、ウエスト開口部4に作用する拡張力が前記(i)の部分での装飾布6,6に集中することになり、よって幅方向に強く引っ張られる前記装飾布6,6に傷みが発生しやすくなる。
【0015】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、ファッション性を高く維持しながら、しかも吸収性物品を広い範囲でしっかり包み込むことができ、生理時での快適に過ごすことができる生理用ショーツを提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、布で形成されて腰天と一対の脚ぐり部とを形成する本体部と、前記脚ぐり部の縁に沿って取付けられたレース編生地の装飾布とを有し、脚ぐり部の間に位置するクロッチ部の内面が吸収性物品の取付け部とされている生理用ショーツにおいて、
前記本体部を、前部と後部および腰天の縁が重なるように且つ前方および後方から見たときに左右対称となるよう平坦に折り畳んだ状態で、前部に現れる部分を前身頃、後部に現れる部分を後身頃、前記前身頃と前記後身頃との折り畳み部をクロッチ境界としたときに、
前記後身頃では、前記クロッチ境界から所定距離離れた位置を起点として腰天に向けて、前記本体部の両縁部に前記装飾布が設けられて、前記装飾布は、外縁部が前記股ぐり部に現れ、内縁部が前記本体部の外面に重なるように取付けられており、
前記後身頃では、前記本体部に、前記装飾布の前記内縁部に沿って延びて本体部の幅寸法をクロッチ境界に向けて徐々に狭くする第1の縁部と、前記第1の縁部の下端からクロッチ境界に向かうにしたがって前記装飾布の前記外縁部に向けて延びる第2の縁部とを有していることを特徴とするものである。
【0017】
この生理用ショーツは、後身頃に幅広の装飾布が設けられるため、全体としてファッション性に優れ、タイトな着衣の下に着用したときなどに、ショーツのラインが着衣の外側から目立ちにくくなる。また、後身頃において、レース編生地の装飾布を幅広のものとしているため、装飾布で臀部をしっかり覆うことができるようになり、ずり上がりが生じにくくなって、吸収性物品の縒れや位置ずれが発生しにくい。また、本体部は前記第2の縁部が幅広となって股下につながるため、吸収性物品の後部を本体部によって確実に覆うことができ、大きなサイズの生理用ナプキンでもしっかり保持でき、幅広の生理用ナプキンであっても安心して使用することができる。
【0018】
例えば、前記後身頃では、前記本体部に、前記クロッチ境界から腰天に向けて延びるクロッチ縁が形成されており、このクロッチ縁と前記装飾布の外縁部とが連続しているものが好ましい。
【0019】
この構造では、装飾布を幅広のものとしても、本体のクロッチ縁と装飾布の外縁部とが連続するため、この連続線を臀部にしっかり密着させることができ、歩行時などでのずれ上がりを防止しやすい。
【0020】
また、前記装飾布は、その全長において幅寸法が一定であると、ファッション性に優れ、着衣の外からショーツのラインを目立たなくすることができ、しかも臀部をしっかり保持できるようになる。
【0021】
また、前記本体部での、前記第2の縁部と、前記装飾布の下縁と、前記装飾布の内縁部とで囲まれた領域が、補強部とされ、この本体部に形成された補強部で吸収性物品の後部を身体へしっかり押さえ付けることができ、またこの部分が存在しているために、吸収性物品が側方へはみ出にくくなる。
【0022】
吸収性物品の後部、特にロングサイズの吸収性物品の後部をしっかり押さえることができ、吸収性物品が脚ぐり部にはみ出るのを防止するためには、前記第1の縁部の最下端間の幅寸法が140mm以上である。またその上限は特に規定されないが、200mm以下であることが好ましい。
【0023】
さらに、前記腰天との間隔が最も狭くなる部分を脚ぐり部の上端としたときに、前記装飾布が前記脚ぐり部の上端を覆うとともに、前記装飾布の上縁が腰天の縁部と一致する位置、または腰天の縁部に直近する位置まで延びているものとすることができる。
【0024】
このように構成すると、腰天回りに所定幅の本体部が位置するため、この部分に大きな拡張力が作用したときに、レース編生地の装飾布に拡張力が集中するのを防止でき、装飾布が痛むことがなくなる。
【0025】
そのためには、脚ぐり部の前記上端から前記腰天の縁部までの距離L1が20mm以上であることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の生理用ショーツ10を前部と後部とが接し、腰天の縁部が全周にわたって一致するように重ね、しかも上下方向に延びる中心線O−Oに対して左右対称となるように折り畳んだ状態を示す正面図、図2は前記のように折り畳んだ生理用ショーツの背面図である。図3と図4は、前記生理用ショーツ10から装飾布を除去した本体部11を折り畳んだ状態で示す正面図と背面図である。図5は生理用ショーツ10を立体形状とした状態を斜め後方から示す部分斜視図である。図6は装飾布のレース編生地の一例を示す部分拡大図である。
【0027】
なお、図1ないし図4では、構造の説明の都合上、腰天において前部の縁部を後部の縁部よりも下側へ少しだけずらして図示しているが、実際の各部分の場所の定義に関しては、前記腰天において前部の縁部と後部の縁部が完全に一致していることを前提とする。
【0028】
そして、このような前提のもとに、図1において手前側に位置している各部分を生理用ショーツ10の前身頃とし、図2に現れている部分を生理用ショーツ10の後身頃とする。また図3において手前側に位置している各部分を本体部11における前身頃とし、図4に現れている部分を本体部11における後身頃と定義する。
【0029】
また、クロッチ側における前身頃と後身頃の折り畳み境界をクロッチ境界12とする。なお、人体の下半身は臀部方向に広がりを有する形状であるため、この生理用ショーツ10を身体に着用した場合、前記クロッチ境界12は身体の股間部においてその前後方向の中心部よりもやや臀部側に位置し、前記股間部の前後方向の中心部には、クロッチ縫合線13がほぼ位置するようになる。
【0030】
図1と図2に示す生理用ショーツ10は、腰天14にウエスト開口部15が開口し、クロッチ部の両側に一対の脚ぐり部16,16が腰天14に向けて斜めに延びるように開口した、いわゆるハイレッグ形状である。
【0031】
図3と図4に示すように、本体部11は、前当て布21、後当て布22およびクロッチ布23を有している。
【0032】
前記前当て布21は、腰天14に位置する腰天縁21a、前身頃において後当て布22の両側部22D,22Dと縫合される縫合縁21b,21bを有している。縫合縁21b,21bは、腰天14からクロッチ境界12に向けて、その対向間隔が徐々に広がるように、それぞれがほぼ直線形状に形成されている。
【0033】
前当て布21は、脚ぐり部16に現れる脚ぐり縁21c,21cを有しており、脚ぐり縁21c,21cは、クロッチ境界12に向かうにしたがってその対向間隔が徐々に狭くなるように、それぞれが直線形状または中心線O−Oに向けて凸状となるように湾曲して形成されている。また前当て布21の下縁は、クロッチ布23と縫合される縫合縁21dとなっている。
【0034】
図4に示すように、後身頃では本体部11の後当て布22が現れている。この後当て布22は、中心線O−Oの部分で左右に分割された対称形状の半布22Aと半布22Bとが、中心線O−Oの位置で縫合線31で互いに縫合されたものである。しかし、以下においては、後当て布22を1つの部材として説明する。
【0035】
前記後当て布22は、腰天14に現れる腰天縁22aを有している。後当て布22の左右両側部には、後に説明する装飾布25,25によって外側から覆われる第1の縁部22b,22bと、この第1の縁部22b,22bの下端の境界点22e,22eからクロッチ境界12に向けて延びる第2の縁部22c,22cを有している。図3に示すように、前記後当て布22の両側部22D,22Dは、折り曲げ境界点22f,22fの位置で前身頃に向けて折り畳まれている。前身頃に現れている前記両側部22D,22Dには、前記折り曲げ境界点22f,22fにおいて前記第1の縁部22b,22bと連続する第3の縁部22d,22dが形成されている。
【0036】
図4に示すように、前記第1の縁部22b,22bは後身頃に現れて、前記境界点22f,22fを起点とし、クロッチ境界12に向けてその対向間隔が徐々に狭くなるように、それぞれがほぼ直線形状に形成され、または中心線O−Oに向けて凸状となるように湾曲して形成されている。前記第2の縁部22c,22cは、前記境界点22e,22eを起点として、クロッチ境界12に向けて、その対向間隔がわずかに徐々に狭くなるように、それぞれがほぼ直線形状に形成されている。
【0037】
図3に示すように、前記第3の縁部22d,22dは、前記境界点22f,22fを起点として、腰天14に向けてやや凸状となるように湾曲して、中心線O−Oに向けて延びている。なお、図3では、第3の縁部23d,23dを有する後当て部22の両端部22D,22Dを展開した状態で一点鎖線にて示している。
【0038】
図3に示すように、両端部22D,22Dの端部には、前身頃に位置する縫合縁22g,22gが形成されている。前身頃では、前記縫合縁22g,22gが、腰天14から脚ぐり部16,16に向けてその対向間隔が徐々に広くなるようにそれぞれが直線形状に形成されている。そして、前記前当て布21の前記縫合縁21b,21bと、前記後当て布22の縫合縁22g,22gとが、前身頃において縫合線32,32で互いに縫合されている。
【0039】
図4に示す後身頃では、前記後当て布22の下縁に、腰天14に向けて凸湾曲形状となった縫合縁22hが形成されている。
【0040】
前記前当て布21の下縁と、後当て布22の下縁との間には、クロッチ布23が位置している。図3に示すように、クロッチ布23は、前半布23Aと後半布23Bとが前記クロッチ縫合線13で縫合されたものであり、図1と図3に示す折り畳み状態で、前記クロッチ縫合線13が前身頃に位置している。前記クロッチ布23の内面には防水処理された防水布24が重ねられている。ただし、以下においては、前半布23Aと後半布23Bおよび防水布24とから成るものを1つのクロッチ布23として説明する。
【0041】
前記クロッチ布23は、脚ぐり部16,16に現れるクロッチ縁23a,23aを有している。前身頃には、クロッチ布23の縫合縁23bが現れており、前記前当て布21の縫合縁21dと、クロッチ布23の縫合縁23bとが縫合線33において互いに縫合されている。後身頃には、クロッチ布23の縫合縁23cが位置しており、前記後当て布22の縫合縁22hと、クロッチ布23の縫合縁23cとが縫合線34において縫合されている。
【0042】
クロッチ布23の形状は、前身頃において縫合縁23bでの幅寸法が、前当て布21の縫合縁21dの幅寸法と一致しており、前当て布21の脚ぐり縁21c,21cと、クロッチ布23のクロッチ縁23a,23aとが連続線を成し、この連続線は、腰天14側からクロッチ縫合線13に向けて、その幅寸法が徐々に狭くなるように形成されている。または、縫合線33とクロッチ縫合線13との間の領域で、クロッチ縁23aとクロッチ縁23aとの対向間隔がほぼ一定あってもよい。
【0043】
後身頃においては、クロッチ布23の縫合縁23cでの幅寸法と、後当て布22の縫合縁22hでの幅寸法が一致している。図2ではこの幅寸法の半幅寸法をW1で示している。そして、前記クロッチ縫合線13から縫合線34に向けて、前記クロッチ縁23aとクロッチ縁23aとの対向間隔が徐々に広がるようになっている。
【0044】
前記本体部11を構成している前当て布21と後当て布22は、弾性伸縮性を有する生地で形成されており、その生地は、例えば、弾性伸縮性を有するポリウレタン繊維の糸を10質量%、肌にやさしい繊維であるナイロン繊維の糸を66質量%、綿糸を24質量%でトリコットハーフ編みされた織布である。クロッチ布23の内布である防水布24は、防水性で且つ通気性であり、好ましくは、弾性伸縮自在な素材で形成されている。例えば、ポリエステル繊維の糸で鹿の子のニット編みとされた生地に透湿性フィルムがラミネートされたものである。
【0045】
図1と図2に示すように、前記後当て布22の第1の縁部22b,22b、第2の縁部22c,22cおよび第3の縁部22d,22dの外面には装飾布25,25が取付けられている。装飾布25,25は、外縁部25aと内縁部25bとの幅寸法が一定に形成されたものであり、外縁部25aが脚ぐり部16,16に現れ、内縁部25bが前記後当て布22の外面に当てられて前記後当て布22と縫合されている。
【0046】
図6に示すように、この装飾布25,25はレース編生地であり、外縁部25aと内縁部25bには細かなフリル25Aが形成されている。またレース状の透かし目25Bと、密な編部25Dとが点在し、密な編部25Dによって模様が描かれている。このレース編生地は、前記本体部11を構成する生地よりも充分に薄く、またポリウレタン繊維の糸を含むなどして、それ自体が、主に長手方向に沿って弾性伸縮自在となっており、幅方向への伸縮性は前記長手方向に比べて低くなっている。
【0047】
図2に示す後身頃では、装飾布25,25の下縁部25c,25cが、前記後当て布22とクロッチ布23とを縫合している前記縫合線34において、クロッチ布23の外面に縫合されて固定されている。また、後身頃では、装飾布25,25の内縁部25b,25bが、全長にわたって、縫合線35,35により、後当て布22の外面に固定されている。また、後当て布22の第2の縁部22c、22cのすぐ内側において、縫合線36,36によって、装飾布25,25が後当て布22の外面に固定されている。
【0048】
図1に示す前身頃では、前記装飾布25,25が、後当て布22,22の第3の縁部22d,22dを横切って、装飾布25,25の上縁部25d,25dが、腰天14のウエスト開口部15の縁部に一致する位置に延びている。そして、後当て布25,25の第3の縁部22d,22dの内側に沿って形成された縫合線37,37によって、装飾布25,25が後当て布25,25の外面に固定されている。
【0049】
また、前身頃では、前記前当て布21と後当て布22とを縫合している縫合線32において、装飾布25,25の外縁部25a,25aが本体部11の外面に固定されている。また、図1に現れている前身頃において、装飾布25,25の内縁部25b,25bに沿う縫合線38,38において、装飾布25,25が後当て布22,22の両側部22D,22Dの外面に取付けられている。なお、この縫合線38,38と、前記縫合線35,35は、装飾布25,25の内縁部25bに沿って連続線となっている。
【0050】
前記ウエスト開口部15の周縁部には全周にわたって弾性バンド41が取付けられている。この弾性バンド41はウエスト開口部15の周縁部において、所定の比率で伸ばされた状態で、前当て布21と後当て布22に縫合されているが、この縫合線において、前記装飾布25,25の上縁部25d,25dが、後当て布25,25の両側部22D,22Dに固定されている。
【0051】
このように、前記装飾布25,25は、外縁部25a,25aが脚ぐり部16,16内に現れており、内縁部25b,25bと下縁部25c,25cと上縁部25d,25dが、それぞれの縁部の全長にわたって後当て部22に縫合されている。また、装飾布25,25は、後当て部22の第1の縁部22b,22b、第2の縁部22c,22cおよび第3の縁部22d,22dに沿って縫合されている。
【0052】
図1、図2および図5に示すように、前記装飾布25,25の外縁部25a,25aと、クロッチ布23のクロッチ縁23a,23aとが連続線上に位置するとともに、前記外縁部25a,25aは、前記縫合線32によって、前当て布21と後当て布22との縫合境界部に固定されている。したがって、脚ぐり部16,16の実質的な輪郭は、前当て布21の脚ぐり縁21c,21c、クロッチ布23,23のクロッチ縁23a,23a、および装飾布25,25の外縁部25a,25aによって形成されていることになる。
【0053】
また、図5に示すように、生理用ショーツ10を身体に着用した立体形状としたときに、前当て布21と後当て布22とを縫合している縫合線32の下端の部分が、本体部11で脚ぐり部16,16の上端16A,16Aとなり、この上端16A,16Aで、本体部11での脚ぐり部16,16の周縁と腰天14の縁部との対向距離が最も小さいL1となる。
【0054】
また、図1および図3に示すように、前記本体部11では、クロッチ布23のクロッチ縁23a,23aから、前当て布21の脚ぐり縁21c,21cに沿って弾性バンド42,42が所定の比率に伸ばされた状態で縫合されている。この弾性バンド42,42の一方の端部42a,42aは、後当て布22とクロッチ布23とを縫合している縫合線34の位置で止まっており、弾性バンド42,42の他端42b,42bは、前当て布21と後ろ当て布22との縫合線32,32の位置で止まっている。したがって、この生理用ショーツ10の脚ぐり部16,16では、前当て布21からクロッチ布23にかけては前記弾性バンド42,42が身体への締め付け力を発揮し、後当て布22の部分では、長手方向に弾性伸縮性を有する装飾布25,25が身体への締め付け力を発揮する。
【0055】
そして、図1と図2において、後当て布22の第2の縁部22c,22cと、装飾布25,25の下縁部25c,25cと、装飾布25,25の内縁部25b、25bとで囲まれるほぼ三角形の領域において、本体部11を構成する生地が前記装飾布25,25の内側に位置し、この部分の前記生地が補強部45,45となっている。また、後当て布22の第3の縁部22d,22dと、装飾布25,25の外縁部25a,25aと、内縁部25b,25b、および上縁部25d,25dで囲まれるほぼ菱形形状または平行四辺形の領域では、前記装飾布25,25の内側に本体部11を構成する生地が存在しており、この部分の生地が補強部46,46となっている。
【0056】
また、後当て布22およびクロッチ布23の後半布23Bには、前記中心線O−Oに沿って吊り上げ用の弾性バンド43が取付けられている。弾性バンド43の上端43aはウエスト開口部15の縁に位置し、下端43bは、クロッチ縫合線13の位置にある。この弾性バンド43は、所定の比率で伸ばされた状態で、前記後当て布22およびクロッチ布23に縫合されている。
【0057】
この生理用ショーツ10は、クロッチ布23の内面に生理用ナプキンなどの吸収性物品を装着して着用する。一般の生理用ナプキンとして使用される吸収性物品は、裏面シートの外面に感圧接着剤層が設けられており、この感圧接着剤層を介して吸収性物品がクロッチ布23の内面に固定される。また吸収性物品の両側縁部からウイング部が突出しているものでは、このウイング部が、クロッチ布23の両側縁部で折り畳まれ、ウイング部の裏面に設けられた感圧接着剤層によって、ウイング部がクロッチ布23の外面に接着され、これにより吸収性物品が動かないように固定される。
【0058】
生理用ショーツ10を身体に着用すると、脚ぐり部16,16が、大腿部から下腹部および臀部の下方部分の周囲に密着する。前記脚ぐり部16,16の周囲では、前当て布21とクロッチ布23の縁に設けられた弾性バンド42,42が弾性収縮力を発揮し、また後身頃では、装飾布25,25の弾性伸縮力によって締め付け力が発揮される。また、前当て布21、後当て布22およびクロッチ布23も着用状態で伸ばされるため、その弾性収縮力によって生理用ショーツ10の全体が身体に密着できるようになる。
【0059】
これら締め付け力によって、クロッチ布23の内側に固定された吸収性物品が股間部に押し付けられる。さらに、クロッチ布23の後半布23Bから後当て布22にかけて弾性バンド43が設けられているため、前記後半布23Bの中心が弾性力で吊り上げられ、吸収性物品の後方部分の中央部が股間部から臀部の溝にかけてしっかり身体に押し付けられる。
【0060】
前記装飾布25,25は、一定の幅寸法で、接合線34から腰天14の周縁部にかけて取付けられているため、この装飾布25,25が股間部の後方部分からから臀部さらにウエストにかけて、一定の幅寸法で身体への押し付け力を発揮できる。
【0061】
ここで、図7と図8に示す従来例では、後身頃においてクロッチ部に向けて装飾布6,6の幅寸法が徐々に小さくなる形状であるため、この装飾布6,6を長手方向に伸ばしたときに生じる弾性収縮力がさほど大きくならず、特に幅寸法が細くなっている部分では、弾性収縮力が極めて弱くなっている。したがって、後身頃において装飾布6,6が身体に充分に締め付け力を与えることができない欠点があった。
【0062】
これに対し、前記実施の形態の生理用ショーツ10では、装飾布25,25が、その全長にわたって一定の幅寸法であり、その下縁部25c,25cの全長が本体部11に固定され、上縁部25d,25dも腰天14において本体部に固定されている。そのため、装飾布25,25が伸ばされたときに、その全長にわたって大きな弾性収縮力を発揮でき、股間部の後方部分から臀部にかけて装飾布25,25がしっかりとした締め付け力を発揮して身体に密着する。したがって、歩行中に装飾布25,25が臀部の膨らみに沿って斜め上方へずれ上がる現象が生じにくくなる。
【0063】
後身頃においてずれ上がりを防止することができるため、着用時に臀部に違和感を生じることがなく、またタイトな着衣の下に着用したときでも、ショーツのラインがずれ上がりにより目立つことを防止できる。またずれ上がりを防止できるために、吸収性物品に縒れや位置ずれが発生するのを防止でき、吸収性物品と女性の局部との密着を常に維持でき、吸収性物品からの経血などの漏れを防止しやすい。また、ずれ上がりによって吸収性物品の後方部分の両側部がショーツからはみ出して着衣の外から目立つようなこともない。
【0064】
また、装飾布25,25は一定の幅で長い範囲に渡って延び、後当て布22の第1の縁部22b,22b、第2の縁部22c,22cおよび第3の縁部22d,22dは、装飾布25,25の内側に位置している。よって、ファッション性に優れるとともに、タイトなスカートやパンツなどの着衣の下に着用したときに、生理用ショーツ10の縁部の形状が臀部において外観的に目立たなくなる。
【0065】
しかも、後当て布22の第1の縁部22b,22bおよび第3の縁部22d,22dから脚ぐり部16,16内に、装飾布25,25が広い幅で突出している。そのため、脚の動きにより大腿部が動いたときに、装飾布25,25が自由に変形でき、脚の動きに対して、臀部への締め付け力を過大に感じることがない。
【0066】
そして、臀部の下方部分においては、ほぼ三角形状の生地が補強部45,45となって装飾布25,25の内側に存在しているため、臀部の下方において、本体部11を構成している伸縮性の生地が広い範囲において身体に密着していることになる。したがって、クロッチ布23の内側に設置された吸収性物品の後方部分が、しっかり股間部から臀部の下方にかけて押さえられるようになり、歩行時などのように脚を動かしたときでも吸収性物品の後方部分が身体から浮き上がったり位置ずれすることが少なくなる。
【0067】
特に、縦方向の長さが240〜340mm、さらには380mmのものもあるロングサイズの生理用ナプキンのような吸収性物品をクロッチ布23に装着し、吸収性物品の後方部分が臀部の下方に当てられるたときにも、この後方部分をしっかりと身体に押し付けることができる。また前記ロングサイズの吸収性物品は、通常後方部分の幅寸法が広がっており最大で幅寸法が140mm程度のものがあるが、この広がり部分も前記補強部45,45の締め付け力により臀部の下方部分にしっかりと押さえ付けられる。
【0068】
また、吸収性物品の後方部分の幅寸法が大きい場合であっても、前記補強部45,45が存在しているために、吸収性物品の後方部分の両側部が装飾布25,25の部分にはみ出ることがない。よって、吸収性物品に付着している経血などが装飾布25,25に付着したり、さらには着衣に付着するのを防止できる。
【0069】
また、脚ぐり部16,16の上方においても、装飾布25,25の上縁部25d,25dから下方への所定の幅において、その内側に後当て布22の両側部22D,22Dを構成する生地が位置して補強部46,46が形成されている。
【0070】
生理用ショーツ10を着用した状態で、吸収性物品を取付け、または交換する際には、ウエスト開口部15を膝の付近まで下げ、さらに脚を大きく広げることによりショーツを支えることが必要であり、さらにはショーツの腰天を片手で前方に引っ張ってウエスト開口部を前方にも広く広げることが必要である。そのため、ウエスト開口部15に左右方向へ大きな拡張力が与えられる。従来技術において説明したように、ウエスト開口部15が左右に大きく広げられることにより、幅方向への伸縮性の低い装飾布25,25に直接にこの力が作用すると、レース編生地の装飾布25,25を損傷しかねない。
【0071】
しかし、装飾布25,25の上方部分においては、その内側が本体部11の生地による補強部46,46で補強されているため、装飾布25,25に集中する力を本体部の生地で受け止めることができ、装飾布25,25を痛めることが少ない。
【0072】
前記のように、前記補強部45,45によって吸収性物品の後方部分をしっかりと身体に押し付けることができ、また吸収性物品の後方部分の両側部が装飾布25,25の部分、さらには脚ぐり部16,16にはみ出さないためには、吸収性物品の幅寸法が140mmのものが存在していることから、後当て布22の第1の縁部22b,22bの下縁部での境界点22e,22e間の幅寸法W1は140mm以上であることが好ましい。また最大幅は200mm程度が好ましい。なお、第2の縁部22c,22cの下縁間においてもその幅寸法は、前記W1と同じであることが好ましい。
【0073】
なお、クロッチ境界13でのクロッチ布23の全幅寸法W2は、吸収背物品の幅寸法よりもやや大きい程度が好ましく、一般的な吸収性物品の幅寸法を考慮すると、前記全幅寸法W2は50〜90mm程度である。
【0074】
また、装飾布25,25の幅寸法W3(図2参照)は、30mm以上であることが好ましい。前記寸法以上であれば、装飾布25,25によって臀部をしっかりと締め付けることができ、また肌への感触も良好である。またW3の上限は、脚ぐり部16,16内での脚の動きの自由度を確保できるために80mm程度が好ましい。さらに、図1に示すように、第1の縁部22bからの装飾布25,25の突出幅寸法W4は、前記幅寸法W3の80%以上であることが好ましい。
【0075】
次に、図5に示す、脚ぐり部16の上端16Aから腰天14の縁部までの距離L1は20mm以上であることが好ましく、さらに好ましくは、装飾布25の幅寸法W3以上である。またその上限は、前記幅寸法W2の2倍程度である。
【0076】
【発明の効果】
以上のように本発明の生理用ショーツでは、ファッション性を高く、着衣の外から目立つことがなく、しかも吸収性物品を広い範囲でしっかり包み込むことができて、吸収性物品に縒れや位置ずれが生じ難く、生理時での快適に過ごすことができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の生理用ショーツを二つ折りにした状態を示す正面図、
【図2】生理用ショーツを二つ折りにした状態を示す背面図、
【図3】前記生理用ショーツの本体部を二つ折りにした状態を示す正面図、
【図4】前記生理用ショーツの本体部を二つ折りにした状態を示す背面図、
【図5】前記生理用ショーツを立体形状とした状態を斜め後方から示す部分斜視図、
【図6】装飾布の具体的構造を示す部分拡大図、
【図7】従来の生理用ショーツを二つ折りにした状態を示す正面図、
【図8】従来の生理用ショーツを二つ折りにした状態を示す背面図、
【符号の説明】
10 生理用ショーツ
11 本体部
12 クロッチ境界
14 腰天
15 ウエスト開口部
16 脚ぐり部
21 前当て布
21c 脚ぐり縁
22 後当て布
22b 第1の縁部
22c 第2の縁部
22d 第3の縁部
23 クロッチ布
23a クロッチ縁
25 装飾布
25a 外縁部
25b 内縁部
25c 下縁部
25d 上縁部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sanitary shorts that is worn with an absorbent article such as a sanitary napkin attached to a crotch part, and is particularly excellent in fashionability, and when worn under tightly adhered clothing, The present invention relates to a sanitary short which is less noticeable and can stably hold an absorbent article in a crotch portion.
[0002]
[Prior art]
Sanitary shorts worn by menstruating women with absorbent articles in the crotch area are covered with a waterproof fabric on the inner surface of the crotch part so that menstrual blood does not ooze out to the outer surface of the shorts. ing.
[0003]
Of this type of sanitary shorts, those with a large back body width and a large wrap around the buttocks, and so-called trunks-shaped sanitary napkins are tightly wrapped in the crotch and buttocks by the shorts. There is a sense of security that can be felt. However, this type of shorts is unacceptable to women who care about fashion, and even if they are exposed to the eyes of others when changing clothes, it is preferable to wear shorts that are not fashionable. Absent. For this reason, an increasing number of consumers want to wear high fashion shorts even during their menstruation.
[0004]
In general, shorts preferred by consumers include a so-called high leg type and those provided with a decorative fabric made of lace knitted fabric on the back. The high leg type can show the legs long when worn, and the one having the decorative cloth is not only excellent in fashion itself but also because the decorative cloth is located on the buttock, The line of the shorts will be less noticeable when viewed from the outside of clothing such as pants.
[0005]
FIGS. 7 and 8 show an example of a conventionally used so-called high leg type sanitary shorts in which a decorative fabric of lace knitted fabric is provided on the back body, folded in a flat state. Is a front view showing the front body, and FIG. 8 is a rear view showing the back body.
[0006]
The body part of the sanitary shorts shown in FIGS. 7 and 8 includes a front cloth 1 and a
[0007]
Decorative fabrics 6 and 6 formed of a lace knitted fabric that exhibits elastic stretchability mainly in the longitudinal direction from the rear body shown in FIG. 8 to the front body shown in FIG. Is installed. The decorative cloths 6 and 6 are sewn to both
[0008]
The leg necks 5 and 5 are formed by the elastic contraction force of the elastic band provided on both side edges of the front cloth 1 and both side edges of the
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional sanitary shorts shown in FIGS. 7 and 8, the decorative cloths 6 and 6 attached to the
[0010]
If the absorbent article is wrinkled or misaligned, there is a risk of leakage of menstrual blood or the like from the absorbent article, and the absorbent article is misaligned to the position of the decorative cloths 6 and 6. In the case where the absorbent article is worn under a thin or light clothing or tight clothing, the absorbent article is easily noticeable from the outside of the clothing. Therefore, the wearer must frequently check whether the above-described drowning or misalignment has occurred or leakage of menstrual blood has occurred.
[0011]
Moreover, in the sanitary shorts shown in FIG. 7 and FIG. 8, it is difficult to wear a large size absorbent article, and when a large size absorbent article is worn, both sides thereof are inside the decorative fabrics 6 and 6 made of lace knitted fabric. It is easy to stand out from the clothes. In particular, some sanitary napkins having a long size have a length of about 240 to 340 mm in the vertical direction and a width of about 140 mm at a wide rear portion. When such a sanitary napkin is used for the shorts, it is particularly noticeable from the outside of the clothes.
[0012]
Further, in the sanitary shorts shown in FIG. 7 and FIG. 8, in order to enhance fashionability and prevent both sides of the rear application cloth from being conspicuous from the outside of the clothes, only the width dimensions of the decorative cloths 9 and 9 are simply used. If it is widened, the width of the
[0013]
In the conventional sanitary shorts, as shown in FIG. 7, the upper end portion of the decorative fabric 6 formed of lace knitted fabric has both edge portions 1 a and 1 a of the front application cloth 1 and the
[0014]
When wearing this sanitary shorts, when installing absorbent articles in toilets, etc. or exchanging absorbent articles, support the shorts by sliding the shorts down to the knees and widening the legs, It is necessary to attach the absorbent article in that state. Furthermore, it is also necessary to greatly widen the waist opening 4 by pulling the front of the shorts forward with one hand near the waist. Therefore, the
[0015]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention solves the above-described conventional problems, and provides a sanitary short that can maintain a high fashionability and can wrap an absorbent article firmly in a wide range and can be comfortably at the time of menstruation. It is intended to provide.
[0016]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has a main body part formed of cloth and forming a waist and a pair of leg parts, and a decorative fabric of lace knitted fabric attached along an edge of the leg part, In the sanitary shorts in which the inner surface of the crotch part located between the parts is an attachment part of the absorbent article,
In the state where the main body portion is folded flat so that the front and rear edges and the lumbar edge overlap and are symmetrical to each other when viewed from the front and rear, the portion appearing in the front portion is the front body and the rear portion. When the part that appears is the back body, the folded part of the front body and the back body is a crotch boundary,
In the back body, the decorative cloth is provided on both edge portions of the main body portion starting from a position separated from the crotch boundary by a predetermined distance, and the outer edge portion of the decorative cloth is the crotch. Appearing in the part, is attached so that the inner edge overlaps the outer surface of the main body part,
In the back body, a first edge that extends along the inner edge of the decorative cloth and gradually narrows the width of the body toward the crotch boundary, and the first edge. And a second edge portion extending toward the outer edge portion of the decorative cloth from the lower end toward the crotch boundary.
[0017]
Since the sanitary shorts are provided with a wide decorative cloth on the back body, the sanitary shorts are excellent in fashion as a whole, and the line of the shorts is not easily noticeable from the outside of the clothes when worn under tight clothes. In addition, since the decorative fabric of the lace knitted fabric is made wide in the back body, it becomes possible to cover the heel part firmly with the decorative fabric, and it is difficult for the sliding up to occur, and the absorbent article is swollen and positioned. Misalignment hardly occurs. In addition, since the second edge of the main body part is wide and leads to the crotch, the rear part of the absorbent article can be reliably covered with the main body part, and can be securely held even with a large-sized sanitary napkin. Even sanitary napkins can be used with confidence.
[0018]
For example, in the back body, it is preferable that a crotch edge extending from the crotch boundary toward the waist is formed on the main body, and the crotch edge and the outer edge of the decorative cloth are continuous.
[0019]
In this structure, even if the decorative cloth is wide, the crotch edge of the main body and the outer edge of the decorative cloth are continuous, so this continuous line can be tightly attached to the buttocks and can be moved up when walking. Easy to prevent.
[0020]
Further, if the width of the decorative cloth is constant over the entire length, the decorative cloth is excellent in fashionability, the line of the shorts can be made inconspicuous from the outside of the clothes, and the heel portion can be firmly held.
[0021]
Moreover, the area | region enclosed by the said 2nd edge part in the said main-body part, the lower edge of the said decorative cloth, and the inner edge part of the said decorative cloth was made into the reinforcement part, and was formed in this main-body part. The rear part of the absorbent article can be firmly pressed against the body by the reinforcing part, and the presence of this part makes it difficult for the absorbent article to protrude laterally.
[0022]
In order to firmly hold the rear part of the absorbent article, in particular the rear part of the long size absorbent article, and to prevent the absorbent article from protruding into the leg part, the width between the lowermost ends of the first edge part The dimension is 140 mm or more. Moreover, the upper limit is not specifically defined, but is preferably 200 mm or less.
[0023]
Further, when the portion where the distance from the waist is the narrowest is the upper end of the leg part, the decorative cloth covers the upper end of the leg part, and the upper edge of the decorative cloth is the edge of the waist part Or a position closest to the edge of the waist.
[0024]
With this configuration, since the main body portion having a predetermined width is positioned around the waist, when a large expansion force is applied to this portion, the expansion force can be prevented from concentrating on the decorative fabric of the knitted lace fabric. The cloth will not hurt.
[0025]
For this purpose, the distance L1 from the upper end of the leg portion to the edge of the waist is preferably 20 mm or more.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows a sanitary short 10 according to an embodiment of the present invention with respect to a center line OO that is overlapped with the front and rear portions so that the edges of the waist are aligned over the entire circumference and that extends vertically. FIG. 2 is a rear view of the sanitary shorts folded as described above. FIG. 3 and FIG. 4 are a front view and a rear view showing the
[0027]
In FIGS. 1 to 4, for convenience of explanation of the structure, the front edge is slightly shifted downward from the rear edge on the waist, but the actual location of each part is shown. With respect to the definition of the above, it is assumed that the front edge and the rear edge are completely coincident with each other in the waist.
[0028]
Based on this premise, each portion located on the near side in FIG. 1 is the front body of the
[0029]
Further, a folding boundary between the front body and the back body on the crotch side is defined as a
[0030]
The
[0031]
As shown in FIGS. 3 and 4, the
[0032]
The
[0033]
The
[0034]
As shown in FIG. 4, the
[0035]
The
[0036]
As shown in FIG. 4, the first edges 22 b and 22 b appear in the back body, starting from the boundary points 22 f and 22 f, and gradually facing toward the
[0037]
As shown in FIG. 3, the
[0038]
As shown in FIG. 3, stitched edges 22g and 22g located at the front body are formed at the ends of both end portions 22D and 22D. In the front body, the stitching edges 22g and 22g are each formed in a linear shape so that the facing distance gradually increases from the
[0039]
In the back body shown in FIG. 4, a stitched
[0040]
A
[0041]
The
[0042]
The shape of the
[0043]
In the back body, the width dimension at the
[0044]
The
[0045]
As shown in FIG. 1 and FIG. 2,
[0046]
As shown in FIG. 6, the
[0047]
In the back body shown in FIG. 2, the lower edges 25c, 25c of the
[0048]
In the front body shown in FIG. 1, the
[0049]
In the front body, the
[0050]
An
[0051]
Thus, the
[0052]
As shown in FIGS. 1, 2 and 5, the
[0053]
Further, as shown in FIG. 5, when the sanitary short 10 is formed into a three-dimensional shape worn on the body, the lower end portion of the
[0054]
As shown in FIGS. 1 and 3, in the
[0055]
1 and 2, the
[0056]
Further, an
[0057]
The
[0058]
When the
[0059]
The absorbent article fixed inside the
[0060]
Since the
[0061]
Here, in the conventional example shown in FIGS. 7 and 8, since the width dimension of the decorative cloths 6 and 6 gradually decreases toward the crotch portion in the back body, the decorative cloths 6 and 6 are arranged in the longitudinal direction. The elastic contraction force generated when it is stretched does not increase so much, and the elastic contraction force is extremely weak especially in a portion where the width dimension is narrow. Therefore, there is a defect that the decorative cloths 6 and 6 cannot give a sufficient tightening force to the body in the back body.
[0062]
On the other hand, in the
[0063]
Since slippage can be prevented in the back body, there is no sense of incongruity in the buttocks when worn, and even when worn under tight clothing, the line of the shorts can be prevented from standing out due to slippage. In addition, since it is possible to prevent slipping up, it is possible to prevent the absorbent article from being twisted or misaligned, to always maintain close contact between the absorbent article and the female local area, such as menstrual blood from the absorbent article. Easy to prevent leakage. In addition, the side portions of the rear part of the absorbent article do not protrude from the shorts and are not conspicuous from the outside of the clothes due to the rising.
[0064]
The
[0065]
In addition, the
[0066]
And in the lower part of the collar part, the substantially triangular-shaped fabric becomes the
[0067]
In particular, an absorbent article such as a long-sized sanitary napkin having a longitudinal length of 240 to 340 mm, or even 380 mm is attached to the
[0068]
Even if the width of the rear part of the absorbent article is large, the reinforcing
[0069]
In addition, both the side portions 22D and 22D of the
[0070]
When attaching or replacing the absorbent article with the
[0071]
However, the upper portions of the
[0072]
As described above, the rear portion of the absorbent article can be firmly pressed against the body by the reinforcing
[0073]
The full width dimension W2 of the
[0074]
Moreover, it is preferable that the width dimension W3 (refer FIG. 2) of the
[0075]
Next, the distance L1 from the
[0076]
【The invention's effect】
As described above, the sanitary shorts of the present invention have high fashionability, are not conspicuous from the outside of the clothes, and can firmly wrap the absorbent article in a wide range, so that the absorbent article is drowned or misaligned. Is less likely to occur and can be spent comfortably at menstruation.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a state in which a sanitary short according to a first embodiment of the present invention is folded in two;
FIG. 2 is a rear view showing the sanitary shorts folded in half;
FIG. 3 is a front view showing a state in which the main body of the sanitary shorts is folded in two;
FIG. 4 is a rear view showing a state in which the body part of the sanitary shorts is folded in half;
FIG. 5 is a partial perspective view showing the sanitary shorts in a three-dimensional shape, obliquely from the rear,
FIG. 6 is a partially enlarged view showing a specific structure of a decorative cloth;
FIG. 7 is a front view showing a state in which a conventional sanitary short is folded in two;
FIG. 8 is a rear view showing a state in which a conventional sanitary short is folded in two;
[Explanation of symbols]
10 Sanitary shorts
11 Body
12 Crotch boundary
14 waist
15 Waist opening
16 Leg leg
21 Front cover
21c Leg edge
22 Backing cloth
22b first edge
22c second edge
22d third edge
23 Crotch cloth
23a Crotch edge
25 Decorative fabric
25a outer edge
25b Inner edge
25c Lower edge
25d upper edge
Claims (7)
前記本体部を、前部と後部および腰天の縁が重なるように且つ前方および後方から見たときに左右対称となるよう平坦に折り畳んだ状態で、前部に現れる部分を前身頃、後部に現れる部分を後身頃、前記前身頃と前記後身頃との折り畳み部をクロッチ境界としたときに、
前記後身頃では、前記クロッチ境界から所定距離離れた位置を起点として腰天に向けて、前記本体部の両縁部に前記装飾布が設けられて、前記装飾布は、外縁部が前記股ぐり部に現れ、内縁部が前記本体部の外面に重なるように取付けられており、
前記後身頃では、前記本体部に、前記装飾布の前記内縁部に沿って延びて本体部の幅寸法をクロッチ境界に向けて徐々に狭くする第1の縁部と、前記第1の縁部の下端からクロッチ境界に向かうにしたがって前記装飾布の前記外縁部に向けて延びる第2の縁部とを有していることを特徴とする生理用ショーツ。A body part formed of cloth and forming a waist and a pair of leg parts, and a decorative fabric of lace knitted fabric attached along an edge of the leg part, between the leg parts In the sanitary shorts in which the inner surface of the crotch part located is the attachment part of the absorbent article,
In the state where the main body portion is folded flat so that the front and rear edges and the lumbar edge overlap and are symmetrical to each other when viewed from the front and rear, the portion appearing in the front portion is the front body and the rear portion. When the part that appears is the back body, the folded part of the front body and the back body is a crotch boundary,
In the back body, the decorative cloth is provided on both edge portions of the main body portion starting from a position separated from the crotch boundary by a predetermined distance, and the outer edge portion of the decorative cloth is the crotch. Appearing in the part, is attached so that the inner edge overlaps the outer surface of the main body part,
In the back body, the first edge that extends along the inner edge of the decorative cloth and gradually narrows the width of the main body toward the crotch boundary, and the first edge And a second edge portion extending toward the outer edge portion of the decorative cloth from the lower end toward the crotch boundary.
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