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JP4038834B2 - Light emitting element - Google Patents

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JP4038834B2
JP4038834B2 JP15650297A JP15650297A JP4038834B2 JP 4038834 B2 JP4038834 B2 JP 4038834B2 JP 15650297 A JP15650297 A JP 15650297A JP 15650297 A JP15650297 A JP 15650297A JP 4038834 B2 JP4038834 B2 JP 4038834B2
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group
light
hole transport
aryl
light emitting
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義夫 姫島
茂雄 藤森
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Luminescent Compositions (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気エネルギーを光に変換できる素子であって、表示素子、フラットパネルディスプレイ、バックライト、照明、インテリア、標識、看板、電子写真機、光信号発生器などの分野に利用可能な発光素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
負極から注入された電子と正極から注入された正孔が両極に挟まれた有機蛍光体内で再結合する際に発光する有機積層薄膜発光素子の研究が近年活発に行われている。この素子は、薄型、低駆動電圧下での高輝度発光、蛍光材料を選ぶことによる多色発光が特徴である。
【0003】
有機積層薄膜素子が高輝度に発光することは、コダック社のC.W.Tangらによって初めて示された(Appl.Phys.Lett.51(12)21、p.913、1987)。コダック社の提示した有機積層薄膜発光素子の代表的な構成は、ITOガラス基板上に正孔輸送性のジアミン化合物、発光層である8−ヒドロキシキノリンアルミニウム、そして負極としてMg:Agを順次設けたものであり、10V程度の駆動電圧で1000カンデラ/平方メートルの緑色発光が可能であった。現在の有機積層薄膜発光素子は、上記の素子構成要素の他に、電子輸送層を設けているものなど構成を変えているものもあるが、基本的にはコダック社の構成を踏襲している。
【0004】
有機積層薄膜素子におけるキャリア輸送材料については、対電力発光効率向上には高キャリア輸送能力が必要であり、励起子の発光層への閉じ込めとキャリア注入効率向上に関しては、適切な電子準位材料の選択が有効である。さらに電気エネルギーを効率的に光に変換するために、発光層との界面でエキサイプレックスを形成しないことも重要であることが示されている。膜厚や膜形成能なども実際の素子作製において大切な要件となる。キャリア輸送材料には電子輸送材料と正孔輸送材料が含まれる。
【0005】
電子輸送材料については、具体的にオキサジアゾール誘導体や8−ヒドロキシキノリンアルミニウムなどが知られている。
【0006】
一方、正孔輸送材料については、ヒドラゾン系化合物(特開昭57−101844号公報、特開昭58−15936号公報)、スチルベン系化合物(特開昭57−148750号公報、特開昭58−197043号公報)、トリフェニルアミン系化合物(特公昭58−32372号公報、特開平5−198377号公報、特開平4−308688号公報)、オキサジアゾール誘導体(特公昭34−10966号公報)やフタロシアニン誘導体(特開昭57−51781号公報)等が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来より、有機積層薄膜発光素子においては、高キャリア輸送能を有し、成膜性が良く、発光時における熱的安定性や電気化学的安定性を兼ね備えた材料が望まれていた。しかし、従来の材料ではキャリア輸送能は充分とは言えず、耐熱性が低く、結晶化による界面の乱れが生じるなど、抱える問題は依然として多かった。
【0008】
本発明は、かかる問題を解決し、低電圧下でも高輝度発光が可能で、高耐久性の素子を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、正極と負極の間に発光を司る物質が存在し、電気エネルギーにより発光する素子であって、該素子が下記一般式(III)で表されるイミノジベンジル骨格を有する正孔輸送材料を含むことを特徴とする発光素子とするものである。
【0010】
【化

Figure 0004038834
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明における正極は、光を取り出すために透明であれば、酸化錫、酸化インジウム、酸化錫インジウム(ITO)などの導電性金属酸化物、あるいは、金、銀、クロムなどの金属、ヨウ化銅、硫化銅などの無機導電性物質、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアニリンなどの導電性ポリマなど特に限定されるものでないが、ITOガラスやネサガラスを用いることが特に望ましい。透明電極の抵抗は素子の発光に十分な電流が供給できればよいので限定されないが、素子の消費電力の観点からは低抵抗であることが望ましい。例えば300Ω/□以下のITO基板であれば素子電極として機能するが、現在では10Ω/□程度の基板の供給も可能になっていることから、20Ω/□以下の低抵抗の基板を使用することが特に望ましい。ITOの厚みは抵抗値に合わせて任意に選ぶ事ができるが、通常100〜300nmの間で用いられることが多い。また、ガラス基板はソーダライムガラス、無アルカリガラスなどが用いられ、また厚みも機械的強度を保つのに十分な厚みがあればよいので、0.7mm以上あれば十分である。ガラスの材質については、ガラスからの溶出イオンが少ない方がよいので無アルカリガラスの方が好ましいが、SiO2などのバリアコートを施したソーダライムガラスも市販されているのでこれを使用できる。ITO膜形成方法は、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法、化学反応法など特に制限を受けるものではない。
【0012】
本発明における負極は、電子を効率よく発光を司る物質または発光を司る物質に隣接する物質(例えば電子輸送層)注入できる物質であれば特に限定されない。一般的には白金、金、銀、銅、鉄、錫、アルミニウム、インジウム、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあげられる。電子注入効率を上げて素子特性を向上させるためには、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムまたはこれら低仕事関数金属を含む合金が有効である。しかし、これら低仕事関数金属は一般に大気中で不安定であることが多く、電極保護のために白金、金、銀、銅、鉄、錫、アルミニウム、インジウムなどの金属、またはこれらの金属を用いた合金、そしてシリカ、チタニアなどの無機物、ポリビニルアルコール、塩化ビニルなどのポリマを積層することが好ましい。これらの電極の作製法も、抵抗加熱法蒸着、電子ビーム蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、コーティング法など導通を取ることができれば、特に制限されない。
【0013】
本発明における発光を司る物質の構成は、1)正孔輸送材料/発光材料、2)正孔輸送材料/発光材料/電子輸送材料、3)発光材料/電子輸送材料、そして、4)以上の組合わせ物質を一層に混合した形態、のいずれであってもよい。即ち、上記1)〜3)の多層積層構造の他に,4)のように発光材料単独または発光材料と正孔輸送材料および/または電子輸送材料を含む層を一層設けるだけでもよい。
【0014】
本発明における発光を司る物質は下記一般式(III)で表されるイミノジベンジル骨格を有する正孔輸送材料を含有する
【0015】

Figure 0004038834
【0016】
(ここでnは2以上5以下の自然数を表し、R1〜R13はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく水素原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、シクロアルキル基、フルオロアルキル基、アミノ基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基およびアリールエーテル基から選ばれる少なくとも1種類の置換基を表わす。)
本発明で使用する上記一般式(III)で表される化合物において、nの説明の内、各種蒸着法などで用いる場合、分子量が大きすぎると昇華せずに分解してしまうことがあるので、分子量は1000を越えないことが望まれ、nは5以内であ、3以内であることが好ましい。しかしコーティング法などで製膜する場合はこの限りではない。また、R1〜R1の説明の内、アルキル基とは例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの飽和脂肪族炭化水素基を示し、これは無置換でも、アミノ基やヒドロキシル基またはアルコキシ基などで置換されていてもかまわない。アルキル基は分子のアモルファス性を向上させるが、正孔輸送には直接は関与しないので、分子の中に占める割合があまり大きくない方がよく、C1〜C4程度が好ましい。また、アリール基とは例えばフェニル基 、ナフチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、ターフェニル基、ピレニル基などの芳香族炭化水素基を示すが、これは無置換でも、アルキル基、アミノ基、ヒドロキシル基またはアルコキシ基などで置換されていてもかまわない。アリール基の中では共役が強いものが望ましいので、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、ピレニル基などが好ましい。また、アラルキル基とは例えばベンジル基、フェニルエチル基などの脂肪族炭化水素を介した芳香族炭化水素基を示し、脂肪族炭化水素と芳香族炭化水素はいずれも無置換でも、アルキル基、アミノ基、ヒドロキシル基またはアルコキシ基などで置換されていてもかまわない。アラルキル基の内の脂肪族炭化水素部分は正孔輸送には直接は関与しないのであまり大きくない方がよく、C1〜C2程度が好ましい。アラルキル基の内の芳香族炭化水素基は共役が強いものが望ましいので、フェニル基、ナフチル基、フェナントリル基、ピレニル基などが好ましい。また、シクロアルキル基とは例えばシクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどの飽和脂環式炭化水素基を示し、これは無置換でも、アルキル基、アリール基、アミノ基、ヒドロキシル基またはアルコキシ基などで置換されていてもかまわない。シクロアルキル基は分子のアモルファス性を向上させるが、正孔輸送に直接は関与しないので、分子の中に占める割合があまり大きくない方がよく、分子の安定性からもシクロヘキシルが好ましい。フルオロアルキル基とはフッ素で一部および/または全部が置換された脂肪族炭化水素基を示す。アミノ基には脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環式炭化水素などで置換されたものも含み、さらに脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環式炭化水素はそれぞれ無置換でも、アルキル基、アリール基、アミノ基、ヒドロキシル基またはアルコキシ基などで置換されていてもかまわない。アルコキシ基とはエーテル結合を介した脂肪族炭化水素基を示し、脂肪族炭化水素基は無置換でも、アリール基、アミノ基やヒドロキシル基またはアルコキシ基などで置換されていてもかまわない。アリールエーテル基とはエーテル結合を介した芳香族炭化水素基を示し、芳香族炭化水素基は無置換でも、アルキル基、アミノ基やヒドロキシル基またはアルコキシ基などで置換されていてもかまわない。
【0017】
以上の中でも、拡がった共役系が正孔輸送に有利なので、アリール基などの共役基が望ましく、N原子が正孔輸送に中心的な役割を持ち、その共役を伸ばす意味からR9を置換するのが好ましい。アリール基としてはフェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、フェナントリル基、ターフェニル基、ピレニル基などがあげられるが、置換基の導入が容易なフェニル基が簡便に用いることができる。
【0018】
以上から、具体的には下記一般式(IV)で示される化合物がさらに好ましい。
【0019】
【化
Figure 0004038834
【0020】
(ここでR1〜R34はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく水素原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、シクロアルキル基、フルオロアルキル基、アミノ基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基およびアリールエーテル基から選ばれる少なくとも1種類の置換基を表わす。)
本発明で使用する上記一般式(IV)で表わされる化合物において、R1〜R34の説明は、前記一般式(III)で表わされる化合物の場合と同様であるが、Rの置換基の中では、対称性を崩してアモルファス性を高め、結晶化を起こしにくくするためにメチル基やエチル基が好ましく、また、正孔輸送材料のカチオンラジカルの安定性が正孔輸送に寄与するので、メトキシ基やジメチルアミノ基などの電子供与性基も好ましい。
【0021】
イミノジベンジル骨格が化合物中に占める割合を損ねることなく、分子量を増大させる方法として、イミノジベンジル骨格を9位で連結することもできる。具体的には下記一般式(VI)で示される化合も好ましい
【0022】

Figure 0004038834
【0023】
(ここでR1〜R54はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく水素原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、シクロアルキル基、フルオロアルキル基、アミノ基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基およびアリールエーテル基から選ばれる少なくとも1種類の置換基を表わす。ただし、R48およびR52は、メチル基、エチル基、メトキシ基およびジメチルアミノ基から選ばれる少なくとも1種類の置換基を表わす。
本発明で使用する上記一般式(VI)で表わされる化合物において、R1〜R54の説明は、前記一般式(III)で表わされる化合物の場合と同様であるが、Rの置換基の中では、対称性を崩してアモルファス性を高め、結晶化を起こしにくくするためにメチル基やエチル基が好ましく、また、正孔輸送材料のカルボカチオンの安定性が正孔輸送に寄与するので、メトキシ基やジメチルアミノ基などの電子供与性基も好ましい。また、R48およびR52はメチル基、エチル基、メトキシ基およびジメチルアミノ基から選ばれる少なくとも1種類の置換基を表わすが、メチル基であることが好ましい。
【0024】
以下に本発明における正孔輸送材料の代表的な構造式を示すが、本発明はこれに限定されるものではない
【0025】
8】
Figure 0004038834
【0026】

Figure 0004038834
【0027】
本発明におけるイミノジベンジル骨格を有する化合物は、イミノジベンジルまたはイミノジベンジル誘導体からUllman反応の応用により各種置換基を導入し、塩化鉄などを用いて、酸化重合で合成することができる。酸化重合の条件を調節すれば、種々の分子量の化合物を得ることができる。また、酸化重合の後にイミノジベンジルまたはイミノジベンジル誘導体を修飾すると、酸化重合の際の副生成物を抑えることができる。また、イミノジベンジルまたはイミノジベンジル誘導体をUllman反応を用いて連結することもできる。
【0028】
本化合物は正孔輸送材料として用いた場合、単独でも用いられるが、誘導体を組み合わせて用いると、結晶化を起こしにくい。また、他の正孔輸送材料である、N、N´−ジフェニル−N、N´−ジ(3−メチルフェニル)−4、4´−ジアミンなどのトリフェニルアミン類、N−イソプロピルカルバゾ−ルなどの3級アミン類、ピラゾリン誘導体、スチルベン系化合物、ヒドラゾン系化合物、オキサジアゾール誘導体やフタロシアニン誘導体に代表される複素環化合物、C60などと共に用いても同様の効果が得られる。以下に本発明の正孔輸送材料と組み合わせて用いられる誘導体の具体例を示すが、これらに限定されるものではない。
【0029】
【化10】
Figure 0004038834
【0030】
【化11】
Figure 0004038834
【0031】
【化12】
Figure 0004038834
【0032】
【化13】
Figure 0004038834
【0033】
【化14】
Figure 0004038834
【0034】
本発明における発光材料としては、特に限定されるものではないが、主に以前から発光体として知られていたアントラセンやピレン、そして前述の8−ヒドロキシキノリンアルミニウムの他にも、例えば、ビススチリルアントラセン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体、クマリン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体、ピロロピリジン誘導体、ペリノン誘導体、シクロペンタジエン誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアジアゾロピリジン誘導体、ポリマー系では、ポリフェニレンビニレン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、そして、ポリチオフェン誘導体などが使用できる。また発光材料に添加するドーパントとしては、前述のルブレン、キナクリドン誘導体、フェノキサゾン660、DCM1、ペリノン、ペリレン、クマリン540などがそのまま使用できる。
【0035】
本発明における電子輸送性材料としては、電界を与えられた電極間において負極からの電子を効率良く輸送することが必要で、電子注入効率が高く、注入された電子を効率良く輸送することが望ましい。そのためには電子親和力が大きく、しかも電子移動度が大きく、さらに安定性に優れ、トラップとなる不純物が製造時および使用時に発生しにくい物質であることが要求される。このような条件を満たす物質として、オキサジアゾール誘導体や8−ヒドロキシキノリンアルミニウムなどがあるが特に限定されるものではない。
【0036】
以上の正孔輸送層、発光層、電子輸送層に用いられる材料は単独で各層を形成することができるが、高分子結着剤としてポリ塩化ビニル、ポリカ−ボネ−ト、ポリスチレン、ポリ(N−ビニルカルバゾ−ル)、ポリメチルメタクリレ−ト、ポリブチルメタクリレート、ポリエステル、ポリスルフォン、ポリフェニレンオキサイド、ポリブタジエン、炭化水素樹脂、ケトン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリサルフォン、ポリアミド、エチルセルロ−ス、酢酸ビニル、ABS樹脂、ポリウレタン樹脂などの溶剤可溶性樹脂や、フェノ−ル樹脂、キシレン樹脂、石油樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの硬化性樹脂などに分散させて用いることも可能である。
【0037】
本発明における発光を司る物質の形成方法は、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、スパッタリング法、分子積層法、コーティング法など特に限定されるものではないが、通常は、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着が特性面で好ましい。層の厚みは発光を司る物質の抵抗値にもよるので限定できないが、経験的には10〜1000nmの間から選ばれる。
【0038】
本発明における電気エネルギーとは主に直流電流を指すが、パルス電流や交流電流を用いることも可能である。電流値および電圧値は特に制限はないが、素子の消費電力、寿命を考慮すると、できるだけ低いエネルギーで最大の輝度が得られるようにするべきである。
【0039】
本発明の発光素子はマトリクスおよび/またはセグメント方式によって表示するディスプレイを構成することが好ましい。
【0040】
本発明におけるマトリクスは、表示のための画素が格子状に配置されたものをいい、画素の集合で文字や画像を表示する。画素の形状、サイズは用途によって決まる。例えばパソコン、モニター、テレビの画像および文字表示には、通常、一辺が300 μm以下の四角形の画素が用いられるし、表示パネルのような大型ディスプレイの場合は、一辺がmmオーダーの画素を用いることになる。モノクロ表示の場合は、同じ色の画素を配列すればよいが、カラー表示の場合には赤、緑、青の画素を並べて表示させる。この場合典型的にはデルタタイプとストライプタイプがある。尚本発明における発光素子は、赤、緑、青色発光が可能であるので、前記表示方法を用いれば、マルチカラーまたはフルカラー表示もできる。そして、このマトリクスの駆動方法としては、線順次駆動方法やアクティブマトリックスのどちらでもよい。線順次駆動の方が構造が簡単という利点があるが、動作特性を考慮するとアクティブマトリックスの方が優れる場合があるので、これも用途により使い分けることが必要である。
【0041】
本発明におけるセグメントタイプは、予め決められた情報を表示するようにパターンを形成し、決められた領域を発光させる。例えば、デジタル時計や温度計における時刻や温度表示、オーディオ機器や電磁調理器などの動作状態表示、自動車のパネル表示などがあげられる。そして、前記マトリクス表示とセグメント表示は同じパネルの中に共存していてもよい。
【0042】
本発明の発光素子はバックライトとしても好ましく用いられる。本発明におけるバックライトは、主に自発光しない表示装置の視認性を向上させる目的に使用され、液晶表示装置、時計、オーディオ装置、自動車パネル、表示板、標識などに使用される。特に液晶表示装置、中でも薄型化が課題となっているパソコン用途のバックライトとしては、従来方式のものが蛍光灯や導光板からなっているため薄型化が困難であることを考えると、本発明におけるバックライトは薄型、軽量が特徴になる。
【0043】
【実施例】
以下、実施例および比較例をあげて本発明を説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
実施例1
ITO透明導電膜を150nm堆積させたガラス基板(旭硝子社製、15Ω/□、電子ビーム蒸着品)を30×40mmに切断、エッチングを行った。得られた基板をアセトン、セミコクリン56で各々15分間超音波洗浄してから、超純水で洗浄した。続いてイソプロピルアルコールで15分間超音波洗浄してから熱メタノールに15分間浸漬させて乾燥させた。この基板を素子を作製する直前に1時間UV−オゾン処理し、真空蒸着装置内に設置して、装置内の真空度が5×10-4Pa以下になるまで排気した。抵抗加熱法によって、まず下記化合物(HTL1)を150nm蒸着し、8−ヒドロキシキノリンアルミニウムを100nmの厚さに蒸着した。次にマグネシウムを50nm、アルミニウムを150nm蒸着して5×5mm角の素子を作製した。ここで言う膜厚は表面粗さ計での測定値で補正した水晶発振式膜厚モニター表示値である。この発光素子の発光開始電圧は4.4Vで、最高輝度は17000カンデラ/平方メートルであった。HTL1のガラス転移温度は97℃であり、本素子を真空セル内で1mAパルス駆動(Duty比1/60、パルス時の電流値60mA)させたところ、初期輝度の70%の輝度を保持しながら1000時間以上連続発光が可能であった。
【0044】
【化15
Figure 0004038834
【0045】
実施例2
下記化合物を用いた以外は実施例1と全く同様にして作製した素子の発光開始電圧は4.6Vで、最高輝度は22000カンデラ/平方メートルであった。HTL2のガラス転移温度は85℃であり、初期輝度の70%の輝度を保持しながら1000時間以上連続発光が可能であった。
【0046】
【化16
Figure 0004038834
【0047】
実施例3
ITO透明導電膜を150nm堆積させたガラス基板(旭硝子社製、15Ω/□、電子ビーム蒸着品)を30×40mmに切断、フォトリソグラフィ法によって300μmピッチ(残り幅270μm)×32本のストライプ状にパターン加工した。ITOストライプの長辺方向片側は外部との電気的接続を容易にするために1.27mmピッチ(開口部幅800μm)まで広げてある。得られた基板をアセトン、セミコクリン56で各々15分間超音波洗浄してから、超純水で洗浄した。続いてイソプロピルアルコールで15分間超音波洗浄してから熱メタノールに15分間浸漬させて乾燥させた。この基板を素子を作製する直前に1時間UV−オゾン処理し、真空蒸着装置内に設置して、装置内の真空度が5×10-4Pa以下になるまで排気した。抵抗加熱法によって、まず下記化合物(HTL1)を150nm蒸着し、8−ヒドロキシキノリンアルミニウムを100nmの厚さに蒸着した。ここで言う膜厚は表面粗さ計での測定値で補正した水晶発振式膜厚モニター表示値である。次に厚さ50μmのコバール板にウエットエッチングによって16本の250μmの開口部(残り幅50μm、300μmピッチに相当)を設けたマスクを、真空中でITOストライプに直交するようにマスク交換し、マスクとITO基板が密着するように裏面から磁石で固定した。そしてマグネシウムを50nm、アルミニウムを150nm蒸着して32×16ドットマトリクス素子を作製した。本素子をマトリクス駆動させたところ、クロストークもなく綺麗に文字表示できた。
比較例1
トリフェニルジアミン化合物(TPD)を用いた以外は実施例1と全く同様にして得られた素子の発光開始電圧は5.2Vで、最高輝度は12000カンデラ/平方メートルであった。TPDのガラス転移温度は69℃であり、200時間で非発光部が大きくなり輝度は半減した。1000時間後の輝度保持率は40%以下であった。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、電気エネルギーの利用効率が高く低電圧でも発光可能で、耐久性の向上した高輝度発光素子を提供できるものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is an element that can convert electrical energy into light, and can be used in the fields of display elements, flat panel displays, backlights, lighting, interiors, signs, signboards, electrophotographic machines, optical signal generators, and the like. It relates to an element.
[0002]
[Prior art]
In recent years, research on an organic laminated thin film light emitting element that emits light when an electron injected from a negative electrode and a hole injected from a positive electrode are recombined in an organic phosphor sandwiched between both electrodes has been actively conducted. This element is thin, has high luminance emission under a low driving voltage, and features multicolor emission by selecting a fluorescent material.
[0003]
The fact that the organic laminated thin film element emits light with a high luminance is that C.D. W. First shown by Tang et al. (Appl. Phys. Lett. 51 (12) 21, p. 913, 1987). A typical structure of the organic laminated thin film light emitting device presented by Kodak Company was that a hole transporting diamine compound, 8-hydroxyquinoline aluminum as a light emitting layer, and Mg: Ag as a negative electrode were sequentially provided on an ITO glass substrate. It was possible to emit green light of 1000 candela / square meter with a driving voltage of about 10V. In addition to the above-mentioned element components, some organic multilayer thin film light-emitting elements have a different structure, such as those provided with an electron transport layer, but basically follow Kodak's structure. .
[0004]
For carrier transport materials in organic multilayer thin-film devices, high carrier transport capability is required to improve power emission efficiency. For confinement of excitons in the light-emitting layer and improvement of carrier injection efficiency, appropriate electron level materials must be used. The selection is valid. Furthermore, it has been shown that it is important not to form an exciplex at the interface with the light emitting layer in order to efficiently convert electrical energy into light. Film thickness and film forming ability are also important requirements in actual device fabrication. Carrier transport materials include electron transport materials and hole transport materials.
[0005]
Specific examples of electron transport materials include oxadiazole derivatives and 8-hydroxyquinoline aluminum.
[0006]
On the other hand, with respect to the hole transport material, hydrazone compounds (JP 57-101844, JP 58-15936), stilbene compounds (JP 57-148750, JP 58-58). 197043), triphenylamine compounds (Japanese Patent Publication No. 58-32372, JP-A-5-198377, JP-A-4-308688), oxadiazole derivatives (Japanese Patent Publication No. 34-10966), A phthalocyanine derivative (Japanese Patent Laid-Open No. 57-51781) is known.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Thus, conventionally, a material having high carrier transport ability, good film forming property, and thermal stability and electrochemical stability at the time of light emission has been desired for an organic laminated thin film light emitting device. It was. However, the conventional materials cannot be said to have sufficient carrier transport ability, have low heat resistance, and still have many problems such as interface disturbance due to crystallization.
[0008]
An object of the present invention is to solve such problems and to provide a highly durable element that can emit light with high brightness even under a low voltage.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention, in order to achieve the above object, there is substance that is responsible for light emission between the positive electrode and the negative electrode, an element which emits light by electrical energy, the element is represented by the following formula (III), imino The light-emitting element includes a hole transport material having a dibenzyl skeleton.
[0010]
[Chemical 4 ]
Figure 0004038834
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
If the positive electrode in the present invention is transparent for extracting light, a conductive metal oxide such as tin oxide, indium oxide, indium tin oxide (ITO), or a metal such as gold, silver, or chromium, copper iodide Inorganic conductive materials such as copper sulfide, conductive polymers such as polythiophene, polypyrrole, and polyaniline are not particularly limited, but it is particularly desirable to use ITO glass or Nesa glass. The resistance of the transparent electrode is not limited as long as a current sufficient for light emission of the element can be supplied, but it is desirable that the resistance be low from the viewpoint of power consumption of the element. For example, an ITO substrate with a resistance of 300Ω / □ or less will function as a device electrode, but since it is now possible to supply a substrate with a resistance of approximately 10Ω / □, use a substrate with a low resistance of 20Ω / □ or less. Is particularly desirable. The thickness of ITO can be arbitrarily selected according to the resistance value, but is usually used in a range of 100 to 300 nm. Further, soda lime glass, non-alkali glass, or the like is used for the glass substrate, and it is sufficient that the thickness is sufficient to maintain the mechanical strength, so 0.7 mm or more is sufficient. As for the glass material, alkali-free glass is preferred because it is better that there are fewer ions eluted from the glass, but soda-lime glass with a barrier coat such as SiO 2 is also commercially available and can be used. The ITO film forming method is not particularly limited, such as an electron beam evaporation method, a sputtering method, or a chemical reaction method.
[0012]
The negative electrode in the present invention is not particularly limited as long as it is a substance that can inject electrons efficiently or a substance (for example, an electron transport layer) adjacent to the substance that emits light. In general, platinum, gold, silver, copper, iron, tin, aluminum, indium, lithium, sodium, potassium, calcium, magnesium and the like can be mentioned. Lithium, sodium, potassium, calcium, magnesium, or alloys containing these low work function metals are effective for increasing the electron injection efficiency and improving device characteristics. However, these low work function metals are generally unstable in the atmosphere, and metals such as platinum, gold, silver, copper, iron, tin, aluminum, and indium, or these metals are used for electrode protection. It is preferable to laminate a conventional alloy, an inorganic material such as silica and titania, and a polymer such as polyvinyl alcohol and vinyl chloride. The method for producing these electrodes is not particularly limited as long as conduction can be achieved, such as resistance heating deposition, electron beam deposition, sputtering, ion plating, and coating.
[0013]
The structure of the substance responsible for light emission in the present invention is 1) hole transport material / light emitting material, 2) hole transport material / light emitting material / electron transport material, 3) light emitting material / electron transport material, and 4) Any of the forms in which the combined substances are mixed in one layer may be used. That is, in addition to the multilayer laminated structure of 1) to 3) above, only a single layer including the light emitting material alone or a layer containing the light emitting material and the hole transport material and / or electron transport material may be provided as in 4).
[0014]
Substance that is responsible for light emission in the present invention is represented by the following formula (III), which contains a hole transporting material having a iminodibenzyl skeleton.
[0015]
[ Chemical formula 5 ]
Figure 0004038834
[0016]
(Where n represents a natural number of 2 or more and 5 or less , and R1 to R13 may be the same or different, and may be a hydrogen atom, an alkyl group, an aralkyl group, an aryl group, a cycloalkyl group, a fluoroalkyl group, an amino group, Represents at least one substituent selected from a group, a halogen, a nitro group, a cyano group, a hydroxyl group, an alkoxy group and an aryl ether group.)
In the compound represented by the general formula (III) used in the present invention, in the description of n, when used in various vapor deposition methods, if the molecular weight is too large, it may be decomposed without sublimation. the molecular weight is desired not exceed 1000, n is Ri 5 within der, it is preferably within 3. However, this does not apply when the film is formed by a coating method or the like. Also, among the R1~R1 3 description, the alkyl group such as methyl group, ethyl group, propyl group, a saturated aliphatic hydrocarbon group such as butyl, this is also a non-substituted, an amino group or a hydroxyl group or It may be substituted with an alkoxy group or the like. Alkyl groups improve the amorphous nature of the molecule, but do not directly participate in hole transport, so the proportion of the molecule in the molecule should not be very large, and is preferably about C1 to C4. The aryl group represents an aromatic hydrocarbon group such as a phenyl group , a naphthyl group, a biphenyl group, a phenanthryl group, a terphenyl group, or a pyrenyl group, which may be unsubstituted, an alkyl group, an amino group, or a hydroxyl group. Alternatively, it may be substituted with an alkoxy group or the like. Among aryl groups, those having strong conjugation are desirable, and therefore a phenyl group, a naphthyl group, a phenanthryl group, a pyrenyl group, and the like are preferable. The aralkyl group refers to an aromatic hydrocarbon group via an aliphatic hydrocarbon such as a benzyl group or a phenylethyl group. The aliphatic hydrocarbon and the aromatic hydrocarbon may be unsubstituted, alkyl groups, amino It may be substituted with a group, a hydroxyl group or an alkoxy group. Since the aliphatic hydrocarbon portion in the aralkyl group does not directly participate in hole transport, it is preferable that the aliphatic hydrocarbon portion is not so large, and is preferably about C1 to C2. Since the aromatic hydrocarbon group in the aralkyl group is preferably one having strong conjugation, a phenyl group, a naphthyl group, a phenanthryl group, a pyrenyl group, or the like is preferable. In addition, the cycloalkyl group refers to a saturated alicyclic hydrocarbon group such as cyclopropyl, cyclopentyl, cyclohexyl, etc., which is unsubstituted or substituted with an alkyl group, an aryl group, an amino group, a hydroxyl group, or an alkoxy group. It does not matter. The cycloalkyl group improves the amorphous nature of the molecule, but since it does not directly participate in hole transport, it should be less occupied in the molecule, and cyclohexyl is preferred from the viewpoint of molecular stability. A fluoroalkyl group refers to an aliphatic hydrocarbon group partially and / or entirely substituted with fluorine. Amino groups include those substituted with aliphatic hydrocarbons, aromatic hydrocarbons, alicyclic hydrocarbons, etc., and aliphatic hydrocarbons, aromatic hydrocarbons, alicyclic hydrocarbons may be unsubstituted, It may be substituted with an alkyl group, aryl group, amino group, hydroxyl group or alkoxy group. The alkoxy group refers to an aliphatic hydrocarbon group via an ether bond, and the aliphatic hydrocarbon group may be unsubstituted or substituted with an aryl group, amino group, hydroxyl group or alkoxy group. The aryl ether group refers to an aromatic hydrocarbon group via an ether bond, and the aromatic hydrocarbon group may be unsubstituted or substituted with an alkyl group, an amino group, a hydroxyl group, or an alkoxy group.
[0017]
Among the above, since the extended conjugated system is advantageous for hole transport, a conjugated group such as an aryl group is desirable, and the N atom plays a central role in hole transport and replaces R9 in the sense of extending the conjugation. Is preferred. Examples of the aryl group include a phenyl group, a naphthyl group, a biphenyl group, a phenanthryl group, a terphenyl group, and a pyrenyl group, and a phenyl group that can be easily introduced with a substituent can be easily used.
[0018]
From the above, specifically, a compound represented by the following general formula (IV) is more preferable.
[0019]
[Chemical 6 ]
Figure 0004038834
[0020]
(Wherein R1 to R34 may be the same or different from each other, hydrogen atom, alkyl group, aralkyl group, aryl group, cycloalkyl group, fluoroalkyl group, amino group, halogen, nitro group, cyano group, hydroxyl group) Represents at least one substituent selected from a group, an alkoxy group and an aryl ether group.)
In the compound represented by the general formula (IV) used in the present invention, the explanation of R1 to R34 is the same as that of the compound represented by the general formula ( III ). A methyl group or an ethyl group is preferable in order to break symmetry and improve amorphousness and make it difficult to cause crystallization. Also, the stability of the cation radical of the hole transport material contributes to hole transport. An electron donating group such as a dimethylamino group is also preferred.
[0021]
As a method for increasing the molecular weight without impairing the proportion of the iminodibenzyl skeleton in the compound, the iminodibenzyl skeleton can be linked at the 9-position. Specifically, a compound represented by the following general formula ( VI ) is also preferable .
[0022]
[ Chemical 7 ]
Figure 0004038834
[0023]
(Wherein R1 to R54 may be the same as or different from each other, a hydrogen atom, an alkyl group, an aralkyl group, an aryl group, a cycloalkyl group, a fluoroalkyl group, an amino group, a halogen, a nitro group, a cyano group, a hydroxyl group) Represents at least one substituent selected from a group, an alkoxy group and an aryl ether group, wherein R48 and R52 represent at least one substituent selected from a methyl group, an ethyl group, a methoxy group and a dimethylamino group. .)
In the compound represented by the general formula (VI) used in the present invention, the explanation of R1 to R54 is the same as that of the compound represented by the general formula ( III ). A methyl group or an ethyl group is preferable in order to break symmetry and improve amorphousness and make it difficult to cause crystallization. Also, since the stability of the carbocation of the hole transport material contributes to hole transport, An electron donating group such as a dimethylamino group is also preferred. R48 and R52 represent at least one substituent selected from a methyl group, an ethyl group, a methoxy group, and a dimethylamino group, and is preferably a methyl group.
[0024]
Although the typical structural formula of the hole transport material in the present invention is shown below, the present invention is not limited to this .
[0025]
[ Chemical 8]
Figure 0004038834
[0026]
[ Chemical 9 ]
Figure 0004038834
[0027]
The compound having an iminodibenzyl skeleton in the present invention can be synthesized by oxidative polymerization using iron chloride or the like by introducing various substituents from iminodibenzyl or an iminodibenzyl derivative by application of the Ullman reaction. By adjusting the conditions for oxidative polymerization, compounds of various molecular weights can be obtained. In addition, by modifying iminodibenzyl or iminodibenzyl derivative after oxidative polymerization, by-products during the oxidative polymerization can be suppressed. Alternatively, iminodibenzyl or iminodibenzyl derivatives can be linked using the Ullman reaction.
[0028]
When this compound is used as a hole transport material, it can be used alone, but when it is used in combination with a derivative, it is difficult to cause crystallization. Further, other hole transport materials such as N, N′-diphenyl-N, N′-di (3-methylphenyl) -4,4′-diamine and the like, triphenylamines, N-isopropylcarbazo- Similar effects can be obtained when used together with tertiary amines such as ruthenium, pyrazoline derivatives, stilbene compounds, hydrazone compounds, heterocyclic compounds typified by oxadiazole derivatives and phthalocyanine derivatives, C60, and the like. Although the specific example of the derivative | guide_body used in combination with the hole transport material of this invention below is shown, it is not limited to these.
[0029]
[Chemical Formula 10]
Figure 0004038834
[0030]
Embedded image
Figure 0004038834
[0031]
Embedded image
Figure 0004038834
[0032]
Embedded image
Figure 0004038834
[0033]
Embedded image
Figure 0004038834
[0034]
The light emitting material in the present invention is not particularly limited, but, in addition to anthracene and pyrene, which have been known as light emitters, and 8-hydroxyquinoline aluminum described above, for example, bisstyrylanthracene. Derivatives, tetraphenylbutadiene derivatives, coumarin derivatives, oxadiazole derivatives, distyrylbenzene derivatives, pyrrolopyridine derivatives, perinone derivatives, cyclopentadiene derivatives, oxadiazole derivatives, thiadiazolopyridine derivatives, polyphenylene vinylene derivatives in polymer systems, Polyparaphenylene derivatives and polythiophene derivatives can be used. As the dopant to be added to the light emitting material, the aforementioned rubrene, quinacridone derivative, phenoxazone 660, DCM1, perinone, perylene, coumarin 540, and the like can be used as they are.
[0035]
As the electron transporting material in the present invention, it is necessary to efficiently transport electrons from the negative electrode between electrodes to which an electric field is applied, and it is desirable that the electron injection efficiency is high and the injected electrons are transported efficiently. . For this purpose, it is required that the material has a high electron affinity, a high electron mobility, excellent stability, and a substance that does not easily generate trapping impurities during manufacturing and use. Examples of the material satisfying such conditions include oxadiazole derivatives and 8-hydroxyquinoline aluminum, but are not particularly limited.
[0036]
The materials used for the hole transport layer, the light emitting layer, and the electron transport layer can form each layer alone. Polyvinyl chloride, polycarbonate, polystyrene, poly (N -Vinylcarbazole), polymethyl methacrylate, polybutyl methacrylate, polyester, polysulfone, polyphenylene oxide, polybutadiene, hydrocarbon resin, ketone resin, phenoxy resin, polysulfone, polyamide, ethyl cellulose, vinyl acetate, ABS resin Disperse in solvent-soluble resins such as polyurethane resin, curable resins such as phenol resin, xylene resin, petroleum resin, urea resin, melamine resin, unsaturated polyester resin, alkyd resin, epoxy resin, silicone resin, etc. It is also possible to use it.
[0037]
The method for forming a substance that controls light emission in the present invention is not particularly limited, such as resistance heating vapor deposition, electron beam vapor deposition, sputtering method, molecular lamination method, and coating method. It is preferable in terms of characteristics. The thickness of the layer is not limited because it depends on the resistance value of the substance responsible for light emission, but is empirically selected from 10 to 1000 nm.
[0038]
The electric energy in the present invention mainly indicates a direct current, but a pulse current or an alternating current can also be used. The current value and voltage value are not particularly limited, but in consideration of the power consumption and lifetime of the device, the maximum luminance should be obtained with as low energy as possible.
[0039]
The light-emitting element of the present invention preferably constitutes a display that displays by a matrix and / or segment system.
[0040]
The matrix in the present invention refers to a matrix in which pixels for display are arranged in a grid pattern, and displays characters and images by a set of pixels. The shape and size of the pixel are determined by the application. For example, a square pixel with a side of 300 μm or less is usually used for displaying images and characters on a personal computer, monitor, television, and a pixel with a side of mm order for a large display such as a display panel. become. In monochrome display, pixels of the same color may be arranged, but in color display, red, green, and blue pixels are displayed side by side. In this case, there are typically a delta type and a stripe type. In addition, since the light emitting element in the present invention can emit red, green, and blue light, multicolor or full color display can be performed by using the display method. The matrix driving method may be either a line sequential driving method or an active matrix. Line-sequential driving has the advantage of simpler structure, but the active matrix may be superior in consideration of operating characteristics, so it is also necessary to use it depending on the application.
[0041]
In the segment type according to the present invention, a pattern is formed so as to display predetermined information, and a predetermined region is caused to emit light. For example, the time and temperature display in a digital clock or a thermometer, the operation status display of an audio device or an electromagnetic cooker, the panel display of an automobile, etc. can be mentioned. The matrix display and the segment display may coexist in the same panel.
[0042]
The light emitting device of the present invention is also preferably used as a backlight. The backlight in the present invention is used mainly for the purpose of improving the visibility of a display device that does not emit light, and is used for a liquid crystal display device, a clock, an audio device, an automobile panel, a display board, a sign, and the like. In particular, as a backlight for a liquid crystal display device, particularly a personal computer application where thinning is an issue, considering that it is difficult to reduce the thickness of the conventional method because it is made of a fluorescent lamp or a light guide plate, the present invention The backlight is characterized by being thin and light.
[0043]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example and a comparative example are given and this invention is demonstrated, this invention is not limited by these examples.
Example 1
A glass substrate (manufactured by Asahi Glass Co., Ltd., 15Ω / □, electron beam evaporated product) on which an ITO transparent conductive film was deposited to 150 nm was cut into 30 × 40 mm and etched. The obtained substrate was ultrasonically washed with acetone and semicocrine 56 for 15 minutes, respectively, and then washed with ultrapure water. Subsequently, it was ultrasonically cleaned with isopropyl alcohol for 15 minutes and then immersed in hot methanol for 15 minutes to dry. This substrate was subjected to UV-ozone treatment for 1 hour immediately before producing the device, placed in a vacuum deposition apparatus, and evacuated until the degree of vacuum in the apparatus became 5 × 10 −4 Pa or less. First, the following compound (HTL1) was deposited to a thickness of 150 nm by resistance heating, and 8-hydroxyquinoline aluminum was deposited to a thickness of 100 nm. Next, magnesium was deposited to 50 nm and aluminum was deposited to 150 nm to prepare a 5 × 5 mm square element. The film thickness referred to here is a crystal oscillation type film thickness monitor display value corrected by a measurement value obtained by a surface roughness meter. The light emission starting voltage of this light emitting element was 4.4 V, and the maximum luminance was 17000 candela / square meter. The glass transition temperature of HTL1 is 97 ° C., and when this device is driven by 1 mA pulse (duty ratio 1/60, current value at the time of pulse 60 mA) in a vacuum cell, it maintains 70% of the initial luminance. Continuous light emission for 1000 hours or more was possible.
[0044]
[Chemical 15 ]
Figure 0004038834
[0045]
Example 2
A device produced in the same manner as in Example 1 except that the following compound was used had a light emission starting voltage of 4.6 V and a maximum luminance of 22,000 candela / square meter. The glass transition temperature of HTL2 was 85 ° C., and continuous light emission for 1000 hours or more was possible while maintaining 70% of the initial luminance.
[0046]
[Of 16]
Figure 0004038834
[0047]
Example 3
A glass substrate (15 Ω / □, manufactured by Asahi Glass Co., Ltd., electron beam evaporated product) on which ITO transparent conductive film is deposited to 150 nm is cut into 30 × 40 mm, and 300 μm pitch (remaining width 270 μm) × 32 stripes by photolithography. Pattern processed. One side of the ITO stripe in the long side direction is expanded to a pitch of 1.27 mm (opening width 800 μm) in order to facilitate electrical connection with the outside. The obtained substrate was ultrasonically washed with acetone and semicocrine 56 for 15 minutes, respectively, and then washed with ultrapure water. Subsequently, it was ultrasonically cleaned with isopropyl alcohol for 15 minutes and then immersed in hot methanol for 15 minutes to dry. This substrate was subjected to UV-ozone treatment for 1 hour immediately before producing the device, placed in a vacuum deposition apparatus, and evacuated until the degree of vacuum in the apparatus became 5 × 10 −4 Pa or less. First, the following compound (HTL1) was deposited to a thickness of 150 nm by resistance heating, and 8-hydroxyquinoline aluminum was deposited to a thickness of 100 nm. The film thickness referred to here is a crystal oscillation type film thickness monitor display value corrected by a measurement value obtained by a surface roughness meter. Next, the mask with 16 μm openings (corresponding to the remaining width of 50 μm and 300 μm pitch) formed by wet etching on the 50 μm thick Kovar plate was replaced in a vacuum so as to be orthogonal to the ITO stripe. And it fixed with the magnet from the back so that an ITO board | substrate might closely_contact | adhere. Magnesium was deposited to 50 nm and aluminum was deposited to 150 nm to produce a 32 × 16 dot matrix element. When this element was driven in a matrix, characters could be displayed clearly without crosstalk.
Comparative Example 1
The device obtained in exactly the same manner as in Example 1 except that the triphenyldiamine compound (TPD) was used had a light emission starting voltage of 5.2 V and a maximum luminance of 12000 candela / square meter. The glass transition temperature of TPD was 69 ° C., and the non-light-emitting part became large and the luminance was reduced by half in 200 hours. The luminance retention after 1000 hours was 40% or less.
[0048]
【The invention's effect】
INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention can provide a high-luminance light-emitting element that has high utilization efficiency of electric energy and can emit light even at a low voltage and has improved durability.

Claims (3)

正極と負極の間に発光を司る物質が存在し、電気エネルギーにより発光する素子であって、該素子が下記一般式(III)で表される、イミノジベンジル骨格を有する正孔輸送材料を含むことを特徴とする発光素子。
Figure 0004038834
(ここでnは2以上5以下の自然数を表し、R1〜R13はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく水素原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、シクロアルキル基、フルオロアルキル基、アミノ基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基およびアリールエーテル基から選ばれる少なくとも1種類の置換基を表わす。)
An element that emits light between a positive electrode and a negative electrode and emits light by electric energy, the element including a hole transport material having an iminodibenzyl skeleton represented by the following general formula (III) A light emitting element characterized by the above.
Figure 0004038834
(Where n represents a natural number of 2 or more and 5 or less , and R1 to R13 may be the same or different, and may be a hydrogen atom, an alkyl group, an aralkyl group, an aryl group, a cycloalkyl group, a fluoroalkyl group, an amino group, Represents at least one substituent selected from a group, a halogen, a nitro group, a cyano group, a hydroxyl group, an alkoxy group and an aryl ether group.)
イミノジベンジル骨格を有する正孔輸送材料が下記一般式(IV)で表されることを特徴とする請求項1記載の発光素子。
Figure 0004038834
(ここでR1〜R34はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく水素原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、シクロアルキル基、フルオロアルキル基、アミノ基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基およびアリールエーテル基から選ばれる少なくとも1種類の置換基を表わす。)
The light-emitting element according to claim 1, wherein the hole transport material having an iminodibenzyl skeleton is represented by the following general formula (IV).
Figure 0004038834
(Wherein R1 to R34 may be the same or different from each other, hydrogen atom, alkyl group, aralkyl group, aryl group, cycloalkyl group, fluoroalkyl group, amino group, halogen, nitro group, cyano group, hydroxyl group) Represents at least one substituent selected from a group, an alkoxy group and an aryl ether group.)
正極と負極の間に発光を司る物質が存在し、電気エネルギーにより発光する素子であって、該素子が下記一般式(VI)で表される、イミノジベンジル骨格を有する正孔輸送材料を含むことを特徴とする発光素子。
Figure 0004038834
(ここでR1〜R54はそれぞれ同一であっても異なっていてもよく水素原子、アルキル基、アラルキル基、アリール基、シクロアルキル基、フルオロアルキル基、アミノ基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシル基、アルコキシ基およびアリールエーテル基から選ばれる少なくとも1種類の置換基を表わす。ただし、R48およびR52は、メチル基、エチル基、メトキシ基およびジメチルアミノ基から選ばれる少なくとも1種類の置換基を表わす。
An element that emits light between a positive electrode and a negative electrode and emits light by electric energy, the element including a hole transport material having an iminodibenzyl skeleton represented by the following general formula (VI) A light emitting element characterized by the above.
Figure 0004038834
(Wherein R1 to R54 may be the same as or different from each other, a hydrogen atom, an alkyl group, an aralkyl group, an aryl group, a cycloalkyl group, a fluoroalkyl group, an amino group, a halogen, a nitro group, a cyano group, a hydroxyl group) Represents at least one substituent selected from a group, an alkoxy group and an aryl ether group, wherein R48 and R52 represent at least one substituent selected from a methyl group, an ethyl group, a methoxy group and a dimethylamino group. .)
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