JP4036446B2 - 遮光性紙包装材料の製造法、遮光性紙包装材料、セミ紙包装材料及び遮光性紙包装容器 - Google Patents

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、遮光性紙包装材料の製造法、遮光性紙包装材料、そのセミ包装材料及び遮光性紙包装容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
牛乳、ジュースなど飲料などは、例えば、屋根型紙容器にて供給されている。その容器に包装された飲料などは、流通過程で日光及び冷蔵ショーケースの蛍光灯に長時間曝されている。
低脂肪牛乳などの光感受性食品において、消費者のある割合で、光の影響によって牛乳などの食品に何らかの異臭が発生しているとの認識を持っている。
従って、遮光性を持った紙包装材料／包装容器／カップに関心が持たれ、種々材料が提案され及び使用されている。
【０００３】
例えば、基材と最内層との間に遮光層とその片面に着色印刷層を設ける特開平７−５２３２８、紙基材に、バリアフィルム、遮光層、その隠蔽層を含むカップの特開平１１−１３００４４、紙基材層と金属蒸着プラスチック中間層とメタロセンポリエチレン内層との積層体の特開平９−８６５３７、紙支持体の少なくとも１面にゲル状合成樹脂と遮光剤とワックスとの遮光層を設けたＷＯ０１７５２２７、紙層と透明ガスバリアー層と着色光遮断層と熱可塑性樹脂層との紙製液体容器の特開平６−２３８８３４、板紙基材と遮光性樹脂層と白色樹脂層と最内層との紙用積層材料の特開平９−２４５８３、紙層と外側ポリオレフィン系樹脂層とバリアー層と内側ポリオレフィンシール層といずれかの層間の遮光材を備える特開平６−１３５４３９に、種々の提案が記載されている。
しかしながら、上記の提案のほとんどが紙基材の内側に遮光層を設けている。牛乳などの化学剤に敏感な食品を充填する場合、法規制上、また、味覚などへの影響上、遮光層を食品側に設けることは好ましくない。
【０００４】
紙基材に黒インクで遮光層を印刷して、クレーコーターにかけて黒インクの影響をクレーコート層で遮断する方法では、層構成が外側ラミネート層／デザインの印刷層／クレイコート層／黒インクの遮光層／紙基材／内側ラミネート層である包装材料が得られる。
しかし、この方法では、全工程数が多く、コストが非常に高い。原紙に直接黒インクを印刷する為、リサイクル時に黒インクが紙繊維に染み込み、リサイクルの為の再生時に脱墨装置が必要になる。
【０００５】
デザインの印刷層／白インク層／白インク層／白インク層／黒インク層／ラミネート層／紙基材／外側ラミネート層の層構成の別の包装材料では、押出しラミネート後に黒インクの影響を遮断する為に3〜4色の白インクを使用する。しかし、ほとんどの屋根型容器用包装材料はラミネートした所謂ポリコート紙で購入され、それを包装材料工場で加工される。その加工工程で３〜４色の白インクを使用すると、その印刷機の残り色数が足りなくなりデザイン上の制約を受ける。また、その結果、インクの積層数が６〜７色にもなり、インクが剥離する恐れがある。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、牛乳などの化学的にまた光に敏感な食品を充填する場合でも、光を遮断すると共に、遮光層自体が食品に確実に影響しない遮光性紙包装材料及び遮光性紙包装容器を提供することである。
第２に、本発明の目的は、包装材料を製造する全工程数が少なく、製造コストが低く、原紙に直接黒インクを印刷しない為、リサイクル時に黒インクが紙繊維に染込まず、再生工程の脱墨装置が必要になくリサイクルが容易な遮光性紙包装材料の製造法及び遮光性紙包装容器を提供することである。
第３に、本発明の目的は、押出しラミネート前に黒インクの影響を遮断する為に複数回の白インクを印刷し、ラミネートした所謂セミ包装材料（ポリコート紙）で購入した包装材料工場では、従来の加工を同様に加工でき、加工工程での印刷機の色数を容器デザインに制約無く使用でき、インクの積層数を少なく抑えて、インク層が剥離しない遮光性紙包装材料の製造法を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、この発明による、遮光性紙包装材料の製造法、遮光性紙包装材料、セミ紙包装材料及び遮光性紙包装容器により達成される。
この発明による、遮光性紙包装材料の製造法は、紙基材、該紙基材の外側及び内側に積層されたラミネート層を含む遮光性紙包装材料の製造法であって、下記工程を含むことを特徴とする方法である。
クレーコート層が外側表面に若しくは両側表面に塗工された紙基材を準備する工程、
該クレーコート層面の実質的全面に、好ましくはに少なくとも遮光必要面に、黒色インクで遮光層を印刷する工程、
該遮光層面に、１種若しくは複数種のインクで隠蔽層を複数回、好ましくは、少なくとも４回、具体的には、４〜６回印刷する工程、
該隠蔽層面に、熱可塑性樹脂の外側ラミネート層を形成する工程、及び
該外側ラミネート層面に、所定のデザインを印刷する工程。
このような構成を有するこの発明によって、牛乳などの化学的にまた光に敏感な食品を充填する場合でも、光を遮断すると共に、遮光層自体が食品に確実に影響しない包装材料及び遮光性紙包装容器を提供し、紙容器リサイクル時の再生工程で、容易にクレーコート層が剥離離脱し、黒インク部分を紙繊維から分離することができ、セミ包装材料を使用する従来の包装材料工場でも、従来の加工を同様に加工でき、加工工程での印刷機の色数を容器デザインに制約無く使用できるという作用効果を奏する。
【０００８】
この発明の遮光性紙包装材料の製造法の好ましい態様において、遮光層及び遮蔽層を連続的に印刷し、隠蔽層を印刷するインクが白色インクである。
この構成によって、遮光層の黒色が隠蔽層の白色で隠されて、容器外観のデザインを容易に印刷設計することができる。
【０００９】
この発明による紙基材と該紙基材の外側及び内側に積層されたラミネート層とを含む遮光性紙包装材料は、
クレーコート層が少なくとも外側表面に塗工された紙基材と、該クレーコート層面の実質的全面に、好ましくはに少なくとも遮光必要面に、黒色インクで印刷された遮光層と、該遮光層面に、遮光層面を隠す１種若しくは複数種のインクで複数回、印刷された隠蔽層と、該隠蔽層面に形成された熱可塑性樹脂の外側ラミネート層と、該外側ラミネート層面に印刷された所定のデザインとを含むことを特徴とする。
この構成によって、光を有効に遮断して光に敏感な内容物を保護し、遮光層に含まれる化学的な成分の食品接触を防止し、容器のリサイクルにおいて容易に有効に紙繊維を再生することができる。
【００１０】
この発明による遮光性包装容器は、
クレーコート層が少なくとも外側表面に塗工された紙基材と、該クレーコート層面に、好ましくはに少なくとも遮光必要面に、黒色インクで印刷された遮光層と、該遮光層面に、遮光層面を隠す１種若しくは複数種のインクで複数回、印刷された隠蔽層と、該隠蔽層面に形成された熱可塑性樹脂の外側ラミネート層と、該外側ラミネート層面に印刷された所定のデザインとを含み、紙基材と該紙基材の外側及び内側に積層されたラミネート層とを含む遮光性紙包装材料から形成されたことを特徴とする。
この構成によっても、光を有効に遮断して光に敏感な内容物を保護し、容器器壁の外側に遮光層を配設するので遮光層に含まれる化学的な成分の食品接触を防止し、容器のリサイクルにおいて容易に有効に紙繊維を再生することができる。
【００１１】
この発明による別態様の遮光性紙包装材料の製造法は、紙基材、該紙基材の外側及び内側に積層されたラミネート層を含む遮光性紙包装材料の製造法であって、クレーコート層が少なくとも外側表面に塗工された紙基材と、該クレーコート層面の少なくとも遮光必要面に黒色インクで印刷された遮光層と、該遮光層面に、遮光層面を隠す１種若しくは複数種のインクでを複数回、印刷された隠蔽層と、該隠蔽層面に形成された熱可塑性樹脂の外側ラミネート層と備えるセミ包装材料を準備する工程、及び、該外側ラミネート層面に、所定のデザインを印刷する工程を、含むことを特徴とする。
この構成によって、セミ包装材料のロールを購入／搬入してデザイン印刷などの最終的加工を行ってきた従来の包材加工工場でも、この発明によるセミ包装材料を準備することによって、従来の施設設備を流用転用して遮光性紙包装材料を製造することができる。
【００１２】
この発明による上記態様の遮光性紙包装材料の製造法では、印刷を少なくとも４回繰返して隠蔽層を形成することを特徴とする。
厚い隠蔽層を１回で印刷するのではなく、この構成においては、隠蔽層の隠蔽効果発揮厚さと隠蔽層の層強度とを実現するために、少なくとも４回もの、従来の認識を覆す非常に多数回の繰返しによって、工程の繰返しにより簡易に達成することができる。
【００１３】
この発明による上記態様の遮光性紙包装材料では、隠蔽層のインクが紫外線吸収性酸化チタンを含有することを特徴とする。
この構成によって、外部からの紫外線をこの隠蔽層において遮断し、内側の黒色を隠し、外部からの紫外線を遮断することができる。
【００１４】
この発明による遮光性セミ紙包装材料では、クレーコート層が少なくとも外側表面に塗工された紙基材と、該クレーコート層面の少なくとも遮光必要面に黒色インクで印刷された遮光層と、該遮光層面に１種若しくは複数種のインクで複数回、印刷された隠蔽層と、該隠蔽層面に形成された熱可塑性樹脂の外側ラミネート層とを含み、長尺のウェブ状であってロール状に巻かれていることを特徴とする。
上記構成を有する遮光性セミ紙包装材料では、上述の作用効果に加えて、遮光層及び隠蔽層のインク化学的成分が外側ラミネート層で被覆されるので、ロール状に巻かれていても、被包装対象の液体食品に直接接触する最内層が化学物質で汚染されることが無く、ロール状であることから、取扱いに便利である。
【００１５】
この発明による遮光性包装容器では、印刷を５〜６回繰返して形成された隠蔽層を有することを特徴とする。
厚い隠蔽層を１回で印刷するのではなく、この構成においては、４〜６回もの、従来の認識を覆す非常に多数回の繰返しによって、隠蔽層の隠蔽効果発揮厚さと隠蔽層の層強度とを実現することができる。
【００１６】
この発明による遮光性紙包装材料では、隠蔽層面に形成された熱可塑性樹脂の外側ラミネート層が白色顔料を含有する押出ラミネート層であることを特徴とする。
外側ラミネート層が白色顔料を含有することにより、隠蔽層の作用機能の一部を外側ラミネート層が担い、隠蔽層の層数、層厚などを低減することができる。
【００１７】
この発明による遮光性紙包装材料の製造法では、遮光層及び遮蔽層を印刷するインクが低溶剤含有インクであることを特徴とする。
有機溶剤の含量が少ないインク、若しくは溶剤を含まないインクを使用することにより、低臭気である紙包装材料を製造することができる。
【００１８】
この発明による遮光性セミ紙包装材料の製造法では、紙基材、該紙基材の外側及び内側に積層されたラミネート層を含む遮光性セミ紙包装材料を製造し、下記工程を含むことを特徴とする。
クレーコート層が少なくとも外側表面に塗工された紙基材を準備する工程、
該クレーコート層面の遮光層不要面を除き、該クレーコート層面の少なくとも遮光必要面に、黒色インクで遮光層を印刷する工程、
該遮光層面及び該遮光面縁近傍に、１種若しくは複数種のインクで隠蔽層を複数回、印刷によって形成する工程、及び
該隠蔽層面に、熱可塑性樹脂の外側ラミネート層を形成する工程。
このような構成を有するこの発明によって、上述の種々の作用効果を呈すると共に、遮光層不要面を黒色で印刷する必要が無く、外観デザインに悪影響を与えなく、遮光面縁近傍をも隠蔽層で印刷するので、印刷設計を多少ずれて黒色に印刷されても黒色が外側デザインに現れることが無いという作用効果を奏する。
【００１９】
【発明の実施の形態】
本発明の遮光性紙包装材料の例の層構成は、（１）デザインの印刷層／熱可塑性材料押出しラミネート層／白インク層／白インク層／白インク層／黒インク層／クレーコート層／紙基材／最内熱可塑性材料押出しラミネート層、又は、（２）デザインの印刷層／熱可塑性材料押出しラミネート層／白インク層／白インク層／白インク層／白インク層／白インク層／白インク層／黒インク層／クレーコート層／紙基材／最内熱可塑性材料押出しラミネート層、（３）デザインの印刷層／熱可塑性材料押出しラミネート層／白インク層／白インク層／白インク層／白インク層／白インク層／黒インク層／クレーコート層／紙基材／最内熱可塑性材料押出しラミネート層などで構成されている。
この発明に於ける包装材料としては、金属層（アルミニウム箔など）、無機酸化物及び金属の蒸着層などの酸素バリア層が用いられず、これらを必要とぜずに遮光性能を発揮することができる。なお、酸素バリア性を必要とし、光透過性の上記酸素バリア層を積層する場合、この発明に於ける遮光性包装材料が意義がある。
【００２０】
遮光層のインク及び隠蔽層のインクは、グラビア印刷法、オフセット印刷法、フレキソ印刷法などにより印刷される。インクの層厚は、適宜選択変更される。遮光層のインク及び隠蔽層のインクは、それぞれの目的に応じて選択される。例えば、遮光層のインクは黒色インク、暗色系インク、金属光沢系インクなどであり、隠蔽層のインクは、白色インク、淡色系インク、灰色インクなどである。
遮光層のインク及び隠蔽層のインクの印刷回数は、適宜選択変更される。例えば、遮光層のインクを１回印刷し、隠蔽層のインクを重ねて、複数回、例えば、２〜８回、好ましくは、４〜６回、若しくは、５〜６回印刷する。
必要に応じて、上記層構成の層以外に、上述の酸素バリア層、ラッカーコート層、接着性樹脂層などを積層することができ、また、積層に際して、火炎処理、プラズマ処理、コロナ放電処理などの表面処理を施すことができる。
【００２１】
この発明の一実施態様による、遮光性紙包装材料の製造法は、紙基材、その紙基材の外側及び内側に積層されたラミネート層を含む遮光性紙包装材料の製造法である。この態様の一例を以下に示す。
【００２２】
まず、クレーコート層が外側表面に塗工された紙基材（クレーコート紙）を準備する。例えば、屋根型紙容器用であれば、約１．１８ｍ〜１．４８ｍ幅のロール状クレーコート紙を準備する。
ついで、紙加工工場で、クレーコート層面に黒色インクで実質的全面に遮光層をグラビア印刷する。
引き続き、連続的に、遮光層面に、遮光層面を隠す白色インクで隠蔽層を３〜４回、グラビア印刷する。
その隠蔽層面に、低密度ポリエチレンで外側ラミネート層を押し出して形成する。広幅のウェブ状包装材料は、例えば、５９ｃｍ〜８９ｃｍ幅のロール状包材にスリットされる。
最後に、外側ラミネート層面に、所定のデザインをオフセット印刷機若しくはフレキソ印刷機で印刷し、所定に形状サイズに裁断され、縦方向にシールされる。
【００２３】
得られた屋根型紙容器用ブランクスは、液体食品を充填包装する為に食品工場に搬送され、本発明による下記遮光性包装容器に形成される。
クレーコート層が少なくとも外側表面に塗工された紙基材と、クレーコート層面に黒色インクで実質的全面に印刷された遮光層と、遮光層面に白インクで複数回印刷された隠蔽層と、隠蔽層面に形成された熱可塑性樹脂の外側ラミネート層と、外側ラミネート層面に印刷された所定のデザインとを含む包装材料から形成された容器である。
【００２４】
この発明の別の実施態様による一例を以下に示す。
広幅の紙幅９０cm、ウェブ状ロールの、クレーコート層が外側表面に塗工された紙基材（クレーコート紙）を準備する。紙加工工場で、ロールから紙基材を巻き出し、スリッターで、両縁部を切り取って紙幅８８．８cmに加工する。
ついで、クレーコート層面に、２．７４cmの間隔で２６．５cm幅の３筋の遮光層を黒色インクでグラビア印刷する。
引き続き、連続的に、３筋の２６．５cm幅の遮光層面に、遮光層面を隠す白色インクで２６．７cm幅の３筋の隠蔽層を６回、グラビア印刷する。この隠蔽層の幅は遮光層面の幅より広いので、印刷ぶれを吸収する。
その隠蔽層面に、低密度ポリエチレンで外側ラミネート層を押し出して形成する。得られた広幅のウェブ状包装材料は、紙幅が約２８ｃｍ、隠蔽層と遮光層とのインクが印刷されていない両縁部を残して、３本のロール状包材にスリットされる。スリットされた包装材料は、セミ包装材料としてロール状に巻かれて、必要に応じて、印刷工場、倉庫の搬送される。
次いで、セミ包装材料の外側ラミネート層面に、所定のデザインをオフセット印刷機若しくはフレキソ印刷機で印刷し、所定に形状サイズに裁断され、縦方向にシールされる。
得られた屋根型紙容器用ブランクスは、液体食品を充填包装する為に食品工場に搬送され、本発明による遮光性包装容器に形成される。
【００２５】
この発明の更に別の実施態様による一例を以下に示す。
この態様では、上述の態様とで、隠蔽層面に押出される低密度ポリエチレンに白色マスターバッチが１０％〜２０％の割合で添加されている点及び、白色インクによる隠蔽層のグラビア印刷回数が５〜４回に減らされている点で異なる。
得られた屋根型紙容器用ブランクスは、液体食品を充填包装する為に食品工場に搬送され、本発明による遮光性包装容器に形成され、上記２つの態様と同様の遮光性能を有し、多数回繰返印刷の隠蔽表面を白濁色で保護する。
【００２６】
【発明の効果】
上記実施例から具体化され、明らかなように、本発明の材料、容器及び方法によって、次のような効果を奏する。
（１）この遮光性紙包装材料及び遮光性紙包装容器は、牛乳などの化学的に敏感な食品を充填する場合でも、遮光層を食品に確実に影響しない。
（２）この遮光性紙包装材料の製造法及び遮光性紙包装容器は、包装材料を製造する全工程数が少なく、製造コストが低く、原紙に直接黒インクを印刷しない為、リサイクル時に黒インクが紙繊維に染込まず、再生工程の脱墨装置が必要になくリサイクルが容易である。
（３）この遮光性紙包装材料の製造法は、押出しラミネート前に黒インクの影響を遮断する為に3〜4色の白インクを使用し、包装材料加工工場では、従来の加工を同様に加工でき、加工工程での印刷機の色数を容器デザインに制約無く使用でき、インクの積層数を少なく抑えて、インク層が剥離しない。

Claims (12)

1. 紙基材、該紙基材の外側及び内側に積層されたラミネート層を含む遮光性紙包装材料の製造法であって、下記工程を含むことを特徴とする方法。クレーコート層が少なくとも外側表面に塗工された紙基材を準備する工程、
   該クレーコート層面の少なくとも遮光必要面に黒色インクで遮光層を印刷する工程、
   該遮光層面に、遮光層面を隠す１種若しくは複数種のインクで隠蔽層を複数回、印刷する工程、
   該隠蔽層面に、熱可塑性樹脂の外側ラミネート層を形成する工程、及び
   該外側ラミネート層面に、所定のデザインを印刷する工程。
2. 遮光層及び遮蔽層を連続的に印刷し、隠蔽層を印刷するインクが白色インクである、請求項１による、遮光性紙包装材料の製造法。
3. クレーコート層が少なくとも外側表面に塗工された紙基材と、該クレーコート層面の少なくとも遮光必要面に黒色インクで印刷された遮光層と、該遮光層面に、遮光層面を隠す１種若しくは複数種のインクで複数回、印刷された隠蔽層と、該隠蔽層面に形成された熱可塑性樹脂の外側ラミネート層と、該外側ラミネート層面に印刷された所定のデザインとを含むことを特徴とする、紙基材と該紙基材の外側及び内側に積層されたラミネート層とを含む遮光性紙包装材料。
4. クレーコート層が少なくとも外側表面に塗工された紙基材と、該クレーコート層面の少なくとも遮光必要面に黒色インクで印刷された遮光層と、該遮光層面に、遮光層面を隠す１種若しくは複数種のインクで複数回、印刷された隠蔽層と、該隠蔽層面に形成された熱可塑性樹脂の外側ラミネート層と、該外側ラミネート層面に印刷された所定のデザインとを含み、紙基材と該紙基材の外側及び内側に積層されたラミネート層とを含む遮光性紙包装材料から形成されたことを特徴とする、遮光性包装容器。
5. 紙基材、該紙基材の外側及び内側に積層されたラミネート層を含む遮光性紙包装材料の製造法であって、下記工程を含むことを特徴とする方法。クレーコート層が少なくとも外側表面に塗工された紙基材と、該クレーコート層面の少なくとも遮光必要面に黒色インクで印刷された遮光層と、該遮光層面に、遮光層面を隠す１種若しくは複数種のインクでを複数回、印刷された隠蔽層と、該隠蔽層面に形成された熱可塑性樹脂の外側ラミネート層と備えるセミ包装材料を準備する工程、及び
   該外側ラミネート層面に、所定のデザインを印刷する工程。
6. 印刷を少なくとも４回繰返して隠蔽層を形成する、請求項１による遮光性紙包装材料の製造法。
7. 隠蔽層のインクが紫外線吸収性酸化チタンを含有する、請求項３による遮光性紙包装材料。
8. クレーコート層が少なくとも外側表面に塗工された紙基材と、該クレーコート層面の少なくとも遮光必要面に黒色インクで印刷された遮光層と、該遮光層面に、遮光層面を隠す１種若しくは複数種のインクで複数回、印刷された隠蔽層と、該隠蔽層面に形成された熱可塑性樹脂の外側ラミネート層とを含み、長尺のウェブ状であってロール状に巻かれていることを特徴とする、遮光性セミ紙包装材料。
9. 印刷を５〜６回繰返して形成された隠蔽層を有する、請求項４による遮光性包装容器。
10. 該隠蔽層面に形成された熱可塑性樹脂の外側ラミネート層が白色顔料を含有する押出ラミネート層である、請求項３による、遮光性紙包装材料。
11. 遮光層及び遮蔽層を印刷するインクが低溶剤含有インクである、請求項１による遮光性紙包装材料の製造法。
12. 紙基材、該紙基材の外側及び内側に積層されたラミネート層を含む遮光性セミ紙包装材料の製造法であって、下記工程を含むことを特徴とする方法。
    クレーコート層が少なくとも外側表面に塗工された紙基材を準備する工程、
    該クレーコート層面の遮光層不要面を除き、該クレーコート層面の少なくとも遮光必要面に、黒色インクで遮光層を印刷する工程、
    該遮光層面及び該遮光面縁近傍に、１種若しくは複数種のインクで隠蔽層を複数回、印刷によって形成する工程、及び
    該隠蔽層面に、熱可塑性樹脂の外側ラミネート層を形成する工程。