JP4029475B2 - 金属ストリップ用連続熱処理炉のロールシール装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は金属ストリップ用連続熱処理炉のロールシール装置に関する。帯状のステンレス鋼板や銅板等の金属ストリップを連続光輝処理したり或は連続無酸化焼鈍するような場合に竪型或は横型の連続熱処理炉が使用される。かかる連続熱処理炉では炉内に可撚性ガスを充満した状態で金属ストリップを熱処理するため、炉内の可燃性ガスの炉外への漏出をできるだけ少なくするよう、炉の出入口にロールシール装置を装着する。本発明はかかるロールシール装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のようなロールシール装置として、金属ストリップの幅方向に亘りその表面を両側から挟む一対の回転ロールと、各回転ロールの軸方向に亘りその表面と相対して弾性隔膜を張設した一対のチャンバとを備え、各チャンバ内へ窒素ガス等のガスを圧送するようにしたものが提案されている(特開平10−46261)。この従来装置は、金属ストリップの両面を一対の回転ロールで挟み込むことにより金属ストリップと各回転ロールとの間をシールし、また炉枠に取り付けた各チャンバ内へガスを圧送して、これにより圧力が加えられた各弾性隔膜を相対する回転ロールに圧接させることにより各弾性隔膜と相対する各回転ロールとの間をシールするというものである。
【0003】
ところが、上記のような従来装置には、チャンバ内へガスを圧送するため、これにより各弾性隔膜に加えられる圧力の変動が少なからずあるという問題がある。圧力変動に起因して、弾性隔膜に加えられる圧力が小さ過ぎると、弾性隔膜の回転ロールに対する圧接が不充分になって、双方の間から炉内の可撚性ガスの炉外への漏出が増加する。また、停電等によりガスの供給がストップすると更に可燃性ガスの漏出量が増加する。これらの不都合を解消するため、上記のような従来装置において圧力変動を小さくしようとすると、ガスの圧送系統における圧力制御のための装置構造が複雑になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、各チャンバ内へ窒素ガス等のガスを圧送するようにした従来のロールシール装置では、各チャンバの弾性隔膜に加えられる圧力の変動により炉内の可燃性ガスの漏れ量が増加したり、ガスの供給がストップしたときに更に可燃性ガスの漏出量が増加するという不都合を生じる点であり、またかかる圧力の変動を小さくしようとすると、ガスの圧送系統における圧力制御のための装置構造が複雑になる点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する本発明は、金属ストリップ用連続熱処理炉の出入口をシールするロールシール装置であって、金属ストリップの幅方向に亘りその表面を両側から挟む一対の回転ロールと、各回転ロールの軸方向に亘りその表面と相対して弾性隔膜を張設した一対のチャンバとを備え、各チャンバ内に難燃性液体又は難燃且つ流動性粉粒体を供給して各チャンバの弾性隔膜に該難燃性液体又は難燃且つ流動性粉粒体の自重による圧力を加えることにより、各弾性隔膜をこれと相対する回転ロールの表面に圧接させるようにして成ることを特徴とするロールシール装置に係る。
【0006】
本発明のロールシール装置は、金属ストリップ用連続熱処理炉の入口及び出口をシールするためのものである。このロールシール装置は、金属ストリップの幅方向に亘りその表面を両側から挟む一対の回転ロールを備えている。かかる回転ロールは通常、金属ロールの外周に例えばゴム製の弾性体をライニングしたもので、その周速度が金属ストリップの搬送速度と同じになるよう同調回転し得るようになっており、また例えば空圧シリンダにより傾動して双方の回転ロール間の隙間を調節し得るようになっている。双方の回転ロール間の隙間を金属ストリップの肉厚に応じて調節し、また各回転ロールをその周速度が金属ストリップの搬送速度と同じになるよう同調回転させた一対の回転ロールで、金属ストリップの両面を挟み込むことにより、金属ストリップと各回転ロールとの間をシールする。
【0007】
本発明のロールシール装置は、各回転ロールの軸方向に亘りその表面と相対して弾性隔膜を張設した一対のチャンバを備えている。各チャンバは通常、その基部が炉の入口部或は出口部に形成されたフランジに取り付けられており、かかるチャンバの先端開放部に弾性隔膜が回転ロールの表面と相対して張設されている。弾性隔膜としては例えば、非透液性のスチレン−ブタジエンゴム製の弾性板と、その表面に積層された軟質ウレタンフォーム製のクッション材と、更にその表面に積層された低摩擦性及び耐摩耗性の織布とから成る3層積層体を使用できる。
【0008】
上記のような各チャンバ内には、所定量の難燃性液体又は難燃且つ流動性粉粒体を供給し得るようになっている。難燃性液体としては、水、シリコーンオイル等を使用でき、また難燃且つ流動性粉粒体としては、砂、セラミックス粉、セラミックス粒等を使用できる。例えば、各チャンバの側壁に供給管を接続し、この供給管に計量器を接続して、一定量の水を計量器から供給管を介してチャンバ内へ自重流下させると、チャンバの先端開放部に張設した弾性隔膜に自重流下させた水量に応じて一定の圧力が加えられ、一定の圧力が加えられた弾性隔膜がこれと相対する回転ロールの表面に圧接することにより、炉の入口部或は出口部に取り付けられたチャンバの弾性隔膜と回転ロールとの間をシールする。
【0009】
本発明では、所定量の難燃性液体又は難燃且つ流動性粉粒体をチャンバ内へ供給し、その供給量に応じて、すなわち供給した該難燃性液体又は難燃且つ流動性粉粒体の自重に応じてチャンバの弾性隔膜へ所定圧力を加えるため、かかる圧力の変動が殆どなく、弾性隔膜をこれと相対する回転ロールの表面へ所望通りに常時安定して圧接させることができる。また本発明では、所定量の難燃性液体又は難燃且つ流動性粉粒体をチャンバ内へ最も簡単な場合には単に自重流下させるだけでよいため、その供給系統における構造も簡単である。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るロールシール装置を例示する縦断面図である。図1では、竪型の金属ストリップ用連続熱処理炉における入口部に装着されたロールシール装置を示している。連続搬送される金属ストリップAの幅方向に亘りその表面を両側から挟む一対の回転ロール11,12が配設されている。回転ロール11,12は、回転軸11a,12aに取り付けられた金属ロール11b,12bと、金属ロール11b,12bの表面にライニングされた筒状のゴム11c,12cとから成るもので、図示を省略するが、その周速度が金属ストリップAの搬送速度と同じになるよう同調回転し得るようになっており、また空圧シリンダにより傾動して双方の間の隙間を金属ストリップAの肉厚に応じて調節し得るようになっている。これらの同調回転手段及び傾動調節手段それ自体は従来のロールシール装置における手段を適用できる。
【0011】
各回転ロール11,12の軸方向に亘りその表面と相対して弾性隔膜21,22を張設した一対のチャンバ31,32が配設されている。チャンバ31,32はその基部23が炉の入口部に形成されたフランジ41にボルト止めされており、その先端開放部に弾性隔膜21,22が回転ロール11,12の表面と相対して張設されている。図示した弾性隔膜21,22は、非透液性のスチレン−ブタジエンゴム製の弾性板21a,22aと、その表面に積層された軟質ウレタンフォーム製のクッション材21b,22bと、更にその表面に積層された低摩擦性及び耐摩耗性の織布21c,22cとから成る3層積層体であり、チャンバ31,32の先端部に取り外し可能にボルト止めされている。
【0012】
チャンバ31,32の側壁上部には供給管31a,32aが接続されており、供給管31a,32aには図示しない計量器が接続されている。図1は、計量器から供給管31a,32aを介してチャンバ31,32内へ一定量の水B,Cを自重流下させた状態を示しており、したがってチャンバ31,32の先端開放部に張設した弾性隔膜21,22に一定量の水B,Cのチャンバ31,32内における水位分の圧力が加えられ、かかる圧力が加えられた弾性隔膜21,22がこれらと相対する回転ロール11,12の表面に圧接している状態を示している。
【0013】
各回転ロール11,12には、回転ロール11,12が弾性隔膜21,22の表面を擦過するときに生じる静電気を逃がすためのアースロール51,52が圧接している。アースロール51,52には軸承された連杆51a,52aを介して錘51b,52bに応じた荷重が加えられるようになっており、かかる荷重によってアースロール51,52は回転ロール11,12の表面に圧接し、回転ロール11,12に従動するようになっている。これらのアースロールそれ自体は従来のロールシール装置におけるアースロールを適用できる。
【0014】
【発明の効果】
既に明らかなように、以上説明した本発明には、簡単な構造で、チャンバの弾性隔膜をこれと相対する回転ロールの表面へ所望通りに常時安定して圧接させることができ、したがってガス漏れ量の増加を生じないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロールシール装置を例示する縦断面図。
【符号の説明】
11,12・・・回転ロール、21,22・・・弾性隔膜、31,32・・・チャンバ、51,52・・・アースロール、A・・・金属ストリップ、B,C・・・水
Claims (1)
- 金属ストリップ用連続熱処理炉の出入口をシールするロールシール装置であって、金属ストリップの幅方向に亘りその表面を両側から挟む一対の回転ロールと、各回転ロールの軸方向に亘りその表面と相対して弾性隔膜を張設した一対のチャンバとを備え、各チャンバ内に難燃性液体又は難燃且つ流動性粉粒体を供給して各チャンバの弾性隔膜に該難燃性液体又は難燃且つ流動性粉粒体の自重による圧力を加えることにより、各弾性隔膜をこれと相対する回転ロールの表面に圧接させるようにして成ることを特徴とするロールシール装置。
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JP16623898A JP4029475B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 金属ストリップ用連続熱処理炉のロールシール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP16623898A JP4029475B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 金属ストリップ用連続熱処理炉のロールシール装置 |
Publications (2)
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JPH11343522A JPH11343522A (ja) | 1999-12-14 |
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JP16623898A Expired - Fee Related JP4029475B2 (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | 金属ストリップ用連続熱処理炉のロールシール装置 |
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- 1998-05-29 JP JP16623898A patent/JP4029475B2/ja not_active Expired - Fee Related
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