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JP4028621B2 - 回路基板用コネクタ - Google Patents

回路基板用コネクタ Download PDF

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JP4028621B2
JP4028621B2 JP21548797A JP21548797A JP4028621B2 JP 4028621 B2 JP4028621 B2 JP 4028621B2 JP 21548797 A JP21548797 A JP 21548797A JP 21548797 A JP21548797 A JP 21548797A JP 4028621 B2 JP4028621 B2 JP 4028621B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は回路基板相互間の回路を接続するために、両回路基板にそれぞれ搭載して接続されるプラグコネクタとレセプタクルコネクタとから成る回路基板用コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の回路基板用コネクタは、図3及び図4に示すようなプラグコネクタとレセプタクルコネクタとから構成されている。図3(a)(b)はレセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ2の単体の斜視図である。図4はレセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ2とを接続した状態の断面図である。図3及び図4により従来例を説明する。レセプタクルコネクタ1は、絶縁材料によりなる有底の長方形の枠体であって断面形状がコの字形に形成されている絶縁ブロック3と、その長手方向の内側両壁に所要の間隔で配設されている複数のコンタクト4から構成されている。絶縁ブロック3にはコンタクト4を配設するための配設孔5とそれに続く配設溝6がコンタクト数だけ設けられている。
【0003】
コンタクト4はプラグコネクタ2のコンタクトと接触する接触部7と、図示してない回路基板の印刷回路に半田付により接続される接続部8とが設けられ、略L字状に形成されている。このコンタクト4の絶縁ブロック3に対する固定は、図5に示す部分断面図のように、コンタクト4の配設孔5への圧入部分の両側縁に複数の突起部9が形成されていて、矢印の方向から圧入することにより突起部9が絶縁ブロック3に食い込み、所定位置に固定されるようになっている。
なお、図3(a)のレセプタクルコネクタ1がプラグコネクタ2に接続されるときは、図4から明らかなように、コンタクト4の回路基板への接続部8が上側になるよう逆さにしてプラグコネクタ2に接続されるものである。また、図3(a)の絶縁ブロック3の下方に現れているコンタクト4の接続部8と、向い側壁面に現れている接触部7のとは、図4から明らかなように別体のコンタクト4のものである。
【0004】
図3(b)に示すプラグコネクタ2は、中央に分離帯部11が設けられている断面形状が略E形に形成されている絶縁ブロック12と、分離帯部11の左右両壁に所要の間隔で配設されている複数のコンタクト13から構成されている。絶縁ブロック12にはコンタクト13を配設するための配設孔14とそれに続く配設溝15がコンタクト数だけ設けられている。
コンタクト13は、レセプタクルコネクタ1のコンタクト4の接触部7と接触する接触部16と、図示してない回路基板の印刷回路に半田付により接続される接続部17とが設けられ、略L字状に形成されている。このコンタクト13の絶縁ブロック12に対する固定は、図5に示した例と同様に、コンタクト13の配設孔14への圧入部分の両側縁に突起部9が形成されていて、その突起部9が絶縁ブロック12に食い込み固定されるようになっている。
【0005】
なお、図3(b)の絶縁ブロック12の下方に現れているコンタクト13の接続部17と、分離帯部11の手前側に現れている接触部16とは、図4から明らかなようにそれぞれ同一コンタクト13のものであり、分離帯部11の向う側に配列されているコンタクト13は、図3(b)には現れていない。
このレセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ2は、それぞれ図示していない回路基板にコンタクト4,13の接続部8,17が半田付されて一体化され、回路基板同志が平行に接続された状態として使用されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、回路基板は電子機器の回路ユニットのパネル等にそれぞれ固定されているもので、両回路基板のレセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ2とを接続する場合、嵌合するときのズレ応力、及び両回路基板間の位置ズレによる応力は両コネクタに直接加わることになる。そしてこの応力は、両コネクタのコンタクトの接触部を変形させたり、コンタクトの回路基板への接続部とコネクタ固定部間のテールをバネとして吸収するようにしているが、いずれのコネクタも壁に沿ってテールが設けられているため、ズレ応力を吸収するには限界があり、両コネクタのコンタクトに変形を生じさせることになり、正常な接触が阻害され接触不良の原因となったり、コンタクト等に破損が生じたりする問題があった。また、両回路基板の位置ずれが生じないように関係部品の寸法精度を高めたり、組立作業時の作業者の組立精度の向上を図るなどしているが、いずれの場合もコストアップを招く問題があった。
本発明は、両コネクタの嵌合ズレや両回路基板間の位置ズレによるズレ応力の吸収を拡大して、前述した問題を解決するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による回路基板用コネクタは、長方形の基部の中央部に帯状突出部を有し、該帯状突出部の両側面からそれぞれ前記基部を通して設けられたコンタクト配設用の複数の配設溝及び配設孔を有する第1の絶縁ブロックと、該第1の絶縁ブロックの前記配設溝及び配設孔に圧入保持されるものであって、一端部に相手方コンタクトに接触される接触部が形成され他端部に回路基板に接続される接続部が形成された複数の略L字状のコンタクトとを備えたプラグコネクタと、
前記第1の絶縁ブロックの帯状突出部が挿入される凹部が形成されている有底の枠体であって、該枠体の長手方向内周部から底部を通して設けられたコンタクト配設用の複数の配設孔及び前記枠体の長手方向底部周縁に設けられたコンタクト配設用の複数の案内溝有する第2の絶縁ブロックと、所要の間隔で略リング状のコンタクトを複数備えるレセプタクルコネクタとから構成され
該略リング状の各コンタクトは、一端部に相手方コンタクトに接触される接触部が形成されかつ前記一端部が第2の絶縁ブロックの配設孔に圧入されて配設固定され、他端部に回路基板に固定接続される接続部が形成されかつ前記他端部が第2の絶縁ブロックの外側底面部に設けた案内溝に、前記第2の絶縁ブロックがその長手方向に対し直交する方向に移動できる間隔をおいて案内位置決めされたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明の回路基板用コネクタの一実施例を示すもので、図1(a)(b)はプラグコネクタ21とレセプタクルコネクタ22の単体の斜視図である。図2はこの両コネクタを接続した状態の断面図である。
プラグコネクタ21は、絶縁材料により断面形状が略T字形に形成されている絶縁ブロック23と、この絶縁ブロック23の基部24の中央部に設けられた帯状突出部25の両側に所要の間隔で配設されている複数のコンタクト26から構成されている。そして、絶縁ブロック23にはコンタクト26を配設するための配設孔27とそれに続く配設溝28がコンタクト数だけ設けられている。
【0009】
コンタクト26は、レセプタクルコネクタ22のコンタクトと接触する接触部29と、図示してない回路基板の印刷回路に半田付により接続される接続部30とが設けられ、略L字状に形成されている。このコンタクト26の絶縁ブロック23に対する固定は、図5に示された例と同様に、コンタクト26の配設孔27への圧入部分の両側縁に突起部9が形成されていて、その突起部9が絶縁ブロック23に食い込み固定されるようになっている。なお、図1(a)のプラグコネクタ21がレセプタクルコネクタ22に接続されるときは、図2から明らかなように、コンタクト26の回路基板への接続部30が上側になるよう逆さにしてレセプタクルコネクタ22に接続されるものである。また、図1(a)の絶縁ブロック23の下方に現れているコンタクト26の接続部30と、帯状突出部25の手前側に現れている接触部29とは、図2から明らかなようにそれぞれ同一コンタクト26のものであり、帯状突出部25の向う側に配列されているコンタクト13は、図1(b)には現れていない。
【0010】
図1(b)に示すレセプタクルコネクタ22は、絶縁材料から成る有底の長方形の枠体であって、プラグコネクタ21を構成する絶縁ブロック23の帯状突出部25が挿入される凹部31が設けられた、断面形状がコの字形に形成されている絶縁ブロック32と、その長手方向の内側両壁下方からそれぞれ上端縁を通って外壁下面まで巻回されるように略リング状に形成され、所要の間隔で配設されている複数のコンタクト33とから構成されている。この絶縁ブロック32の内周部から底部を通してコンタクト33の一方端部34を配設固定するための配設孔35が、また絶縁ブロック32の外側底面部にはコンタクト33の他方端部36を案内する案内溝37が、コンタクト数だけ両枠にそれぞれ設けられている。
略リング状のコンタクト33は、プラグコネクタ21のコンタクト26の接触部29と接触する接触部38と、図示してない回路基板の印刷回路に半田付により接続される接続部39とが設けられている。このコンタクト33の絶縁ブロック32に対する固定は、図5に示す例と同様に、コンタクト33の配設孔35への圧入部分である一方端部34の両側縁に突起部9が形成されていて、その突起部9が絶縁ブロック32に食い込み固定されるようになっている。
【0011】
本発明による回路基板用コネクタの一方のコネクタであるレセプタクルコネクタ22は、回路基板の印刷回路に半田つけされるコンタクト33の他方端部36と、絶縁ブロック32の内周部から底部を通して設けてある配設孔35に圧入されている一方端部34とは近接しており、かつコンタクト33はリング状に形成されているため、絶縁ブロック32は図2に示す断面図の左右方向に若干ではあるが、回路基板面に平行して移動し得るものである。
従って、プラグコネクタ21とレセプタクルコネクタ22との相互間で、嵌合ズレや位置ズレが生じた場合であっても、そのズレ応力を左右に配列されたコンタクト33によって吸収することができるため、両コネクタのコンタクトに悪影響を及ぼすことが緩和されるものである。
【0012】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本発明による回路基板用コネクタは、回路基板に搭載されているレセプタクルコネクタとプラグコネクタとが、回路基板の位置ズレ等により嵌合位置がズレている場合でもあっても、レセプタクルコネクタのリング状に形成されているコンタクトにより、その絶縁ブロックを移動可能とし、プラグコネクタの嵌合に弾力性を持たせ、前述の回路基板の位置ズレを吸収できるようにしたもので、回路基板の回路ユニット等などのパネルへの取付精度が緩和されるため、組立作業が行ない易くなる。また、両コネクタの位置ズレ状態での嵌合接続による両コネクタのコンタクトの変形が生じたり、正常な接触が阻害されることもなども、従来のコネクタに比較し大幅に改善される効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回路基板用コネクタの一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明による回路基板用コネクタの接続状態を示す断面図である。
【図3】従来の回路基板用コネクタの一例を示す斜視図である。
【図4】従来の回路基板用コネクタの接続状態を示す断面図である。
【図5】コンタクトを絶縁ブロックに固定する部分の固定構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1,22 レセプタクルコネクタ
2,21 プラグコネクタ
3,12,23,32 絶縁ブロック
4,13,26 略L形状のコンタクト
5,14,27,35 配設孔
6,15,28 配設溝
7,16,29,38 接触部
8,17,30,39 接続部
11 分離帯部
24 基部
25 帯状突出部
31 凹部
33 リング状のコンタクト
37 案内溝

Claims (1)

  1. 長方形の基部の中央部に帯状突出部を有し、該帯状突出部の両側面からそれぞれ前記基部を通して設けられたコンタクト配設用の複数の配設溝及び配設孔を有する第1の絶縁ブロックと、該第1の絶縁ブロックの前記配設溝及び配設孔に圧入保持されるものであって、一端部に相手方コンタクトに接触される接触部が形成され他端部に回路基板に接続される接続部が形成された複数の略L字状のコンタクトとを備えたプラグコネクタと、
    前記第1の絶縁ブロックの帯状突出部が挿入される凹部が形成されている有底の枠体であって、該枠体の長手方向内周部から底部を通して設けられたコンタクト配設用の複数の配設孔及び前記枠体の長手方向底部周縁に設けられたコンタクト配設用の複数の案内溝有する第2の絶縁ブロックと、所要の間隔で略リング状のコンタクトを複数備えるレセプタクルコネクタとから構成され
    該略リング状の各コンタクトは、一端部に相手方コンタクトに接触される接触部が形成されかつ前記一端部が第2の絶縁ブロックの配設孔に圧入されて配設固定され、他端部に回路基板に固定接続される接続部が形成されかつ前記他端部が第2の絶縁ブロックの外側底面部に設けた案内溝に、前記第2の絶縁ブロックがその長手方向に対し直交する方向に移動できる間隔をおいて案内位置決めされる回路基板用コネクタ。
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