JP4022496B2 - Pc鋼材ケーブル用保護管の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、PC鋼材ケーブル用保護管の製造方法に関し、例えば落橋防止用に使用されるPC鋼材ケーブル用保護管に関するものであり、詳しくは熱可塑性合成樹脂で形成されている保護管を、押出し成形するときに管断面を楕円形状にして且つ一定間隔で所定角度の捻りを入れることで、管内部に挿通するPC鋼材ケーブル全体を管内面に密着させないようにしたPC鋼材ケーブル用保護管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術におけるPC鋼材ケーブル用保護管は、図4及び図5に示すように、熱可塑性合成樹脂の押出し成形により保護管111を製造する過程において、その管内面112に定間隔で多数一体成形したリブ状突起113を形成する。そして、PC鋼材ケーブル用保護管は、この各リブ状突起113によって、各PC鋼より線又はPC鋼線からなるPC鋼材ケーブル114が管内面112(リブ状突起113を除く部分)に密着しないように構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−239951号公報(第2頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術で説明した保護管の内面にリブ状突起を設けてPC鋼材ケーブルが密着しないような構成にすると、そのリブ状突起を形成する分だけ、樹脂の使用量が多くなると共に、実際にPC鋼材ケーブルを挿通させるときに邪魔になるという問題がある。
【0005】
従って、コストがかからないで、しかも、管内面でのPC鋼材ケーブルの密着をなくす構成に解決しなければならない課題を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るPC鋼材ケーブル用保護管の製造方法は次のような構成にすることである。
【0009】
(1)本発明である、PC鋼材ケーブルを保護するために用いられるPC鋼材ケーブル用保護管の製造方法は、熱可塑性樹脂の押出し成形において、保護管の管断面を楕円形状に成形しながら、該保護管を、この長手方向で捻る成形を行うことにより、楕円形状の内周面に対して、短軸上に位置してPC鋼材ケーブルと当接する部分と、長軸上に位置してPC鋼材ケーブルから離れる部分とを形成することを特徴とする。
(2)本発明である、PC鋼材ケーブルを保護するために用いられるPC鋼材ケーブル用保護管の製造方法は、円筒形状に形成された熱可塑性樹脂の保護管に、熱及び圧力を加えることで管断面が楕円形状となるように加工した後、この保護管を長手方向において捻る加工を行うことにより、楕円形状の内周面に対して、短軸上に位置してPC鋼材ケーブルと当接する部分と、長軸上に位置してPC鋼材ケーブルから離れる部分とを形成することを特徴とする。
【0010】
このように、保護管の管断面を楕円形状にすると共に捻りを入れることで、管内面に所定間隔でなだらかな凹凸を容易に発生させることができ、これは、管に挿通するPC鋼材ケーブル全体を管内面に密着させることを回避できるようになる。
又、楕円形状の管を捻ることで、PC鋼材ケーブルと管内面との接触面積を少なくできるため、摩擦による損傷を少なくすることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るPC鋼材ケーブル用保護管及び、この製造方法の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0012】
本発明の一実施形態であるPC鋼材ケーブル用保護管は、図1、図2及び図3に示すように、多数のPC鋼線より線又はPC鋼線からなるPC鋼材ケーブル12を保護するために用いられるPC鋼材ケーブル用保護管11であって、熱可塑性合成樹脂の押出し成形による保護管11の製造過程において、保護管11の管断面を楕円形状にして且つ捻りを入れて成形したことにより、PC鋼材ケーブル12の全体が管内面13に密着しないように構成されている。すなわち、図2に示すように、各PC鋼材ケーブル12の一部が、管内面13に接触するようになっている。
尚、押出し成形による保護管11の製造過程に限定されることなく、製品として成形された円筒状の熱可塑性樹脂管を用いてもよく、この場合には、この円筒状の熱可塑性樹脂管に、熱及び圧力を加えることで、楕円形状に加工し、更に捻りを入れて成形する。
【0013】
捻りを入れて形成した保護管11は、図3に示すように、一つの直径(短軸に相当する)がLであるときに、直交する直径(長軸に相当する)がL+α(>L)の楕円形状に形成され、その楕円形状の管を捻りながら成形することで、図3において上部と下部位置に凸部14を形成し、左右位置に凹部15を形成する。ここで、図3は、保護管11の長手方向における2つの位置での管断面を重ねて記載したものであり、一方の管断面は、斜線を付けて示している。
これは、図2に示すように、保護管11を長さ方向に断面すると、凸部14と凹部15が繰り返して形成された波状になる。この凸部14に接するようにPC鋼材ケーブル12を挿通させることで、PC鋼材ケーブル12は、管内面13において凸部14に支持された状態になり、PC鋼材ケーブル12の全体が管内面13に密着することを防止できる。
【0014】
このことは、PC鋼材ケーブル12がPC鋼線より線又はPC鋼線である場合に、保護管11の内部において凹部15の部分が捻りながら連続した空間を得ることができ、例えば、防錆材を充填するときに、この凹部15の隙間に充填することでPC鋼線より線又はPC鋼線を充分に包み込めることが可能になる。
【0015】
又、管内面13に、PC鋼材ケーブル12の全体を密着させていないため、PC鋼材ケーブル12との摩擦による損傷を減少させることができる。
【0016】
また、製造段階で作成するため、PC鋼材ケーブル12を製造するときに必要なスペーサを入れる必要もなくなり、その分製造工程数を削減できる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のPC鋼材ケーブル用保護管の製造方法は、管断面を楕円形状にし且つ捻りを入れて形成したことで、管内面にゆるやかな凹凸部を容易に形成することができ、PC鋼材ケーブルを凸部で支持した状態で挿通させることで、従来のように管内部にリブ状突起を作成することなく、又、別途スペーサを設ける必要がなくなり、PC鋼材ケーブルの製造工程数を削減することができるという効果がある。
【0018】
又、管内面への密着を防止することで、管内面での摩擦による損傷を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPC鋼材ケーブル用保護管を押出し成形して形成した保護管の説明図である。
【図2】同、PC鋼材ケーブル用保護管を縦方向に切断した時の断面図である。
【図3】同、図2におけるB−B線断面図である。
【図4】従来技術における保護管を長さ方向に断面した断面図である。
【図5】図4におけるA−A線断面図である。
【符号の説明】
11;PC鋼材ケーブル用保護管、12;PC鋼材ケーブル、13;管内面、14;凸部、15;凹部。
Claims (2)
- PC鋼材ケーブルを保護するために用いられるPC鋼材ケーブル用保護管の製造方法であって、
熱可塑性樹脂の押出し成形において、前記保護管の管断面を楕円形状に成形しながら、該保護管を、この長手方向で捻る成形を行うことにより、前記楕円形状の内周面に対して、短軸上に位置して前記PC鋼材ケーブルと当接する部分と、長軸上に位置して前記PC鋼材ケーブルから離れる部分とを形成することを特徴とするPC鋼材ケーブル用保護管の製造方法。 - PC鋼材ケーブルを保護するために用いられるPC鋼材ケーブル用保護管の製造方法であって、
円筒形状に形成された熱可塑性樹脂の保護管に、熱及び圧力を加えることで管断面が楕円形状となるように加工した後、この保護管を長手方向において捻る加工を行うことにより、前記楕円形状の内周面に対して、短軸上に位置して前記PC鋼材ケーブルと当接する部分と、長軸上に位置して前記PC鋼材ケーブルから離れる部分とを形成することを特徴とするPC鋼材ケーブル用保護管の製造方法。
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