JP4020895B2 - Microwave oven sterilization system container - Google Patents
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Description
本発明は、一般家庭にある電子レンジを用いて滅菌処理を行う滅菌容器に関する。 The present invention relates to a sterilization container that performs sterilization using a microwave oven in a general household.
従来、電子レンジは、専ら、飲食品を簡便に温める便利な道具として存在してきた。電子レンジで、食品(生鮮食品から加工食品まで含む。)を収納したまま加熱調理するための容器として、耐熱性プラスチックシート製の密封型蓋付き容器が用いられている。この密封型蓋付き容器は、飲食品を収納したまま、簡便に電子レンジで加熱・調理できるので、広く普及している。 Conventionally, microwave ovens have existed exclusively as a convenient tool for simply heating food and drink. 2. Description of the Related Art A container with a sealed lid made of a heat-resistant plastic sheet is used as a container for cooking in a microwave oven while containing food (including fresh food and processed food). This sealed lidded container is widely used because it can be easily heated and cooked in a microwave while storing food and drink.
現在、このような電子レンジを用いて調理以外の目的に利用することが研究されており、特許文献1には、医療器具の滅菌処理を行う方法が開示されている。
この方法を、図17に基づいて説明する。まず、医療器具94を濡れた布93,95で包み、容器本体92内に収納して蓋体96で蓋をした後、容器90ごと電子レンジに入れて加熱する。すると、医療器具94の表面に付着している水分が直ちに沸騰し、滅菌が行われる。
Currently, the use of such a microwave oven for purposes other than cooking has been studied, and
This method will be described with reference to FIG. First, the
医療器具の滅菌は、これまでは、オートクレーブによる高圧蒸気滅菌(120℃、20分)が行われてきたが、オートクレーブによる滅菌は、滅菌に時間がかかり、また、滅菌専用の装置(オートクレーブ)そのものが高価であった。
前述の電子レンジを利用した滅菌方法によれば、医療器具94を濡れた布93,95で包んで電子レンジで加熱することで、医療器具94の表面に付着している水分が直ちに沸騰して、さらには菌自体が発熱して滅菌することができ、器具94の表面しか発熱しないので、器具94を冷却するのに時間がかからず、簡便に滅菌を行うことができるとされている。
According to the above-described sterilization method using a microwave oven, the
しかし、この滅菌方法は、滅菌時には医療器具94の表面を濡らしておく必要があるが、滅菌処理中に布93,95から蒸気が放散してしまい、滅菌が十分になされない場合があった。
However, in this sterilization method, it is necessary to wet the surface of the
これに対し、水を医療器具94が浸かるまで容器本体92に入れ、容器90を加熱して滅菌することも考えられるが、この方法では、容器本体92と蓋体96の嵌合が蒸気圧により外れたり、容器本体92内の水が容器90の外部に飛び散るとともに、容器本体92内の水の量が少なくなって、結局、滅菌が成り立たなくなるという問題がある。
On the other hand, it is conceivable that water is put into the container
これは、従来技術の滅菌容器90が、布93,95に含まれる比較的少量の水分を沸騰・蒸発させることを目的として構造仕様化されているためで、本来の滅菌に必要とされる容器に比較的多量の水を入れた状態で加熱する構造になっていないからである。また、蒸気圧を逃すために、容器表面の一部に小さな開口部等を設けることが考えられるが、そうすると、今度は、そこから沸騰した水が容器の外部に飛び散ってしまうという問題がある。
This is because the
本発明は、第1に、容器本体、蓋体、及びキャップからなり、前記容器本体は、上部に本体嵌合部を具え、前記蓋体は、下部に蓋体下部嵌合部、上部に蓋体凹部を具え、前記蓋体凹部は、中心に蓋体開口部、側面に蓋体上部嵌合部及び蓋体蒸気排出溝を具え、前記キャップは、側面にキャップ嵌合部を具え、前記本体嵌合部と前記蓋体下部嵌合部、前記蓋体上部嵌合部と前記キャップ嵌合部がそれぞれ嵌合一体化され、前記蓋体開口部及び前記蓋体蒸気排出溝により、及び/又は前記本体嵌合部と前記蓋体下部嵌合部の間から容器内の空気及び蒸気の排出が行われる電子レンジによる滅菌用システム容器であって、前記蓋体凹部と前記キャップの間に圧力調整板を有することを特徴とする電子レンジによる滅菌用システム容器、及び、第2に、
容器本体、蓋体、及びキャップからなり、前記容器本体は、上部に本体嵌合部を具え、前記蓋体は、下部に蓋体下部嵌合部、上部に蓋体凹部を具え、前記蓋体凹部は、中心に蓋体開口部、側面に蓋体上部嵌合部を具え、前記キャップは、側面にキャップ嵌合部及びキャップ蒸気排出溝を具え、前記本体嵌合部と前記蓋体下部嵌合部、前記蓋体上部嵌合部と前記キャップ嵌合部がそれぞれ嵌合一体化され、前記蓋体開口部及び前記キャップ蒸気排出溝により、及び/又は前記本体嵌合部と前記蓋体下部嵌合部の間から容器内の空気及び蒸気の排出が行われる電子レンジによる滅菌用システム容器であって、前記蓋体凹部と前記キャップの間に圧力調整板を有することを特徴とする電子レンジによる滅菌用システム容器によって、前記の課題を解決した。
The present invention includes, firstly, a container main body, a lid, and a cap. The container main body has a main body fitting portion at an upper portion, and the lid body has a lid lower portion fitting portion at a lower portion and a lid at an upper portion. A body recess, the lid recess having a lid opening at the center, a lid upper fitting portion and a lid vapor discharge groove on the side, and the cap having a cap fitting on the side; The fitting portion and the lid lower fitting portion, the lid upper fitting portion and the cap fitting portion are respectively fitted and integrated, and / or by the lid opening and the lid vapor discharge groove, and / or A system container for sterilization by a microwave oven in which air and vapor in the container are discharged from between the main body fitting part and the lid lower part fitting part, and the pressure adjustment between the lid concave part and the cap sterilization system container according to a microwave oven, characterized by having a plate, and the second
The container body includes a container body, a lid, and a cap. The container body includes a body fitting portion at an upper portion, and the lid body includes a lid body lower fitting portion at a lower portion and a lid body concave portion at an upper portion. The recess has a lid opening at the center and a lid upper fitting portion on the side surface, and the cap has a cap fitting portion and a cap steam discharge groove on the side surface, and the body fitting portion and the lid lower fitting A joint part, the lid upper fitting part and the cap fitting part are respectively fitted and integrated, and by the lid opening part and the cap steam discharge groove, and / or the main body fitting part and the lid lower part A system container for sterilization using a microwave oven in which air and vapor in the container are discharged from between the fitting parts , wherein the microwave oven has a pressure adjusting plate between the lid recess and the cap The above-mentioned problem is solved by the sterilization system container. It was.
本発明の電子レンジによる滅菌用システム容器によれば、蒸気圧が高まると、キャップ及び/又は蓋体が自動的に上方に押上げられ、蓋体開口部及び蒸気排出溝により、及び/又は本体嵌合部と蓋体下部嵌合部の間から、容器内に発生する水蒸気が自動的に排出されるので、容器本体と蓋体の嵌合が蒸気圧により外れたり、水が容器の外部に飛び散ることがない。
また、加熱後キャップが自動減圧システムにより加熱前と同じ嵌着状態に戻り、加熱前と同様に、容器本体と蓋体、蓋体とキャップが、嵌合部により安定的に嵌着されるので、容器内の水を漏らすことがない。
さらに、本発明の第2のシステム容器によれば、形状が比較的単純であることから、金型で成形する際にプラスチックの離れがよく、簡便に製造することができる。
According to the system container for sterilization by a microwave oven of the present invention, when the vapor pressure is increased, the cap and / or the lid is automatically pushed upward, by the lid opening and the steam discharge groove, and / or the main body. Water vapor generated in the container is automatically discharged from between the fitting part and the lid lower part fitting part. It won't scatter.
In addition, the cap after heating is returned to the same fitted state as before heating by the automatic decompression system, and the container body and lid, and the lid and cap are stably fitted by the fitting portion as before heating. , Do not leak water in the container.
Furthermore, according to the second system container of the present invention, since the shape is relatively simple, the plastic is easily separated when molding with a mold, and can be easily manufactured.
本発明の第1の電子レンジによる滅菌用システム容器の第1実施形態を図1乃至図8に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の電子レンジによる滅菌用システム容器の第1実施形態の分解斜視図、図2は図1に対応する断面図である。
図中、符号1は容器本体、2は蓋体、3はキャップである。
本発明の第1の電子レンジによる滅菌用システム容器10は、容器本体1、蓋体2、及びキャップ3からなり、容器本体1は上部に本体嵌合部9を具え、蓋体2は下部に蓋体下部嵌合部13、上部に蓋体凹部7を具え、キャップ3は側面にキャップ嵌合部12を具え、本体嵌合部9と蓋体下部嵌合部13、蓋体凹部7とキャップ嵌合部12が嵌合一体化され、蓋体凹部7は、中心に蓋体開口部8、側面に蓋体蒸気排出溝18を具えている。
蓋体凹部7とキャップ3の間には、蓋体開口部8からの蒸気の排出を制限し、システム容器10内の圧力を上げるための圧力調整板30が入れられる。
1st Embodiment of the system container for sterilization by the 1st microwave oven of this invention is described based on FIG. 1 thru | or FIG.
FIG. 1 is an exploded perspective view of a first embodiment of a system container for sterilization using a first microwave oven according to the present invention, and FIG. 2 is a cross-sectional view corresponding to FIG.
In the figure,
A
Between the lid recess 7 and the
図3に示すように、容器本体1には、滅菌対象物Aが浸る程度に水が入れられる。このように、滅菌対象物Aを水で浸すことで、滅菌対象物Aが金属からなるものであってもスパークの発生を防止することができる。これは、殆どの水溶液が電気を通す導電体であり、水溶液が1つの導電体物質特性となり一切スパークを起こさないという現象を利用したものである。
そして、圧力調整板30を蓋体凹部7に入れ、キャップ3を蓋体凹部7に嵌合させ、その蓋体2を容器本体1に嵌合させ、システム容器10を電子レンジに入れ加熱することで、滅菌処理を行う。
ここで、滅菌効果を高めるために、水の替わりに、消毒液を用いてもよい。
As shown in FIG. 3, the container
Then, the
Here, in order to enhance the sterilization effect, a disinfectant may be used instead of water.
蓋体上部嵌合部11とキャップ嵌合部12が嵌合した状態で、容器10全体をマイクロ波によって加熱すると、容器10内の水が加熱沸騰して蒸気が発生するが、蒸気圧が比較的小さい段階では、図4に示すように、圧力調整板30によって蒸気の排出が制限されるため、容器内の蒸気圧が高まる。このように、圧力調整板30によって蒸気の排出を制限することで、滅菌処理中、容器本体1及び蓋体2内の圧力を高く保つことができ、滅菌処理の効果を高めることができる。
実際、圧力調整板30を用いないで容器を加熱した場合、容器内の圧力は1.1気圧程であるが、圧力調整板30を用いて容器を加熱した場合、容器内の圧力を1.3〜1.4気圧程(嵌合部分の強度の範囲内)にまで高めることができる。
この圧力調整板30は、プラスチック、パルプ、ガラス、陶磁器等により構成することも可能ではあるが、比重が比較的重い金属により構成することが好ましい。圧力調整板30の重量を上げることで、滅菌時の容器内の圧力を高めることができる。
When the
Actually, when the container is heated without using the
The
また、蓋体2の頂点中心部における階段型逆円錐形状の蓋体上部嵌合部11とキャップ3のキャップ嵌合部12が嵌合し、蓋体2底部の蓋体下部嵌合部13と容器本体1上部の本体嵌合部9が嵌合する、内嵌合型に形成され、液体を外に漏らさない構造になっている。
In addition, a step-shaped inverted conical lid
容器10内の蒸気圧が所定の値以上に達すると、図5に示すように、圧力調整板30及びキャップ3は、蒸気圧に比例する比率で、自動的に上方に押上げられ、水蒸気は蓋体頂部21とキャップフランジ16の間隙を通って容器10外に排出される。加熱が終了すると、容器10内部の温度が下がり容器10の内圧が急激に低下するので、一旦押上げられた圧力調整板30及びキャップ3が自動的に蓋体2に嵌着し、再びキャップフランジ16が蓋体頂部21に密着して容器10内部を密封する。
When the vapor pressure in the
容器本体1、蓋体2、及びキャップ3は、例えば、延伸ポリスチレン(OPS)、耐熱延伸ポリスチレン(耐熱OPS)、又はポリプロピレン(PP)等の耐熱性の良好なプラスチックシートを用い、圧空成形や真空成形、射出成形等のサーモフォーミング法により成形することができる。
The
図1及び図2に示すように、容器本体1は、本体底部4の周囲から上方に開拡しつつ適宜の高さで本体周壁5が立ち上がるように本体開口部6を形成し、本体周壁5の上部内側に本体段部9a、本体壁部9b及び本体環状突部9cを形成することにより、蓋体下部嵌合部13が嵌合可能な本体嵌合部9が設けてあり、この本体嵌合部9上の周縁は、適宜な幅で平坦に又はやや湾曲させて外方に張出した本体フランジ14を介してやや下向きに外折れした本体折れ縁17とし、蓋体2の蓋体下部嵌合部13と嵌合する本体段部9aは縁部が密着するように平坦な面に形成されている。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
蓋体2は、ほぼ円形の蓋体頂部21より蓋体周壁19を下方開拡しつつ延伸させ、その周縁に容器本体1の本体段部9a及び本体環状突部9cに嵌合し得るように上向きに折返した蓋体下部係合部13c、蓋体下部壁部13b、さらに水平に延びる蓋体下部段部13a、蓋体フランジ15とを一体に連ね、容器本体1の本体嵌合部9内に圧嵌可能な形状に形成されている。
The
本体環状突部9cは、蓋体2の周縁部下面が密着し得る適宜な幅を有して本体周壁5の内側全周に亘って設けた本体段部9aから、本体壁部9bを経て内側に突出する環状突部としてあり、その上端部を蓋体2の縁部外径よりもやや小さい開口径として本体フランジ14に連なってなり、上端部を越えて本体環状突部9c内に嵌め入れた蓋体2を本体段部9a上で支持できるように形成されており、容器本体1と蓋体2の嵌合部から蒸気や沸騰した水が飛び出ないようになっている。
The main body
蓋体2及びキャップ3は、図6に示すように、加熱によって容器10内で発生する蒸気による水蒸気を自動的に制御できるように形成される。蓋体2の頂点中心部に形成した階段型逆円錐形状部の、蓋体開口部支持面24から頂部までの壁面に沿って、凹型の蓋体蒸気排出溝18が、蓋体上部段部11a1から蓋体上部壁部11b1、蓋体上部環状突部11c、蓋体上部段部11a2、蓋体上部壁部11b2、蓋体上部段部11a3、蓋体上部壁部11b3を経て、蓋体頂部21との間に、適宜な幅で設けられている。これらの蓋体上部段部11a1,11a2,11a3、蓋体上部壁部11b1,11b2,11b3、蓋体上部環状突部11c、及び蓋体頂部21が、キャップ折返し縁部22、キャップ係合部12c、キャップ壁部12b、キャップ段部12a、キャップフランジ16に密着して嵌合することによって、蓋体2とキャップ3が嵌着する。
As shown in FIG. 6, the
上記構造により、容器10を加熱したときに発生する水蒸気は、量が比較的小さい場合は、図7(b)に示すように、蓋体2とキャップ3が嵌着した状態において、凹型の蓋体蒸気排出溝18を通り上昇して、キャップフランジ16と蓋体頂部21の間を通り外部に放出される。
しかし、容器10の水の量や電子レンジの出力によって水蒸気の発生量やこれに伴う膨張比がそれぞれ異なるため、急激に膨張しエネルギーをキャップ3の構造のみで100%の圧力を受けるのではなく、図7(c)に示すように、蓋体2と容器本体1との嵌合部において、蓋体下部係合部13cより本体壁部9bを数ミリ単位で大きく寸法差を設けることにより、蓋体2が上下方向に相対移動して、蓋体2全体でこの瞬間的水蒸気を一時的に受けて、キャップ3にかかるエネルギー量を緩和することができる。
With the above structure, when the amount of the water vapor generated when the
However, since the amount of water vapor generated and the expansion ratio associated therewith differ depending on the amount of water in the
同様に、水蒸気の量が比較的多い場合は、図7、図8に示すように、キャップ3と蓋体上部嵌合部11において、キャップ係合部12cより蓋体上部壁部11b1を数ミリ単位で大きく設定することにより、キャップ3が上方に移動し、蓋体開口部8を通過した水蒸気が、キャップ底面23に当たりキャップ3を全体的に押上げ、蓋体上部環状突部11cでキャップ係合部12cが構造的に停止するまで数ミリ単位で上方に相対移動し、キャップフランジ16と蓋体頂部21が密着状態から開放状態になり、水蒸気が容器外部に放出される。
Similarly, when the amount of water vapor is relatively large, as shown in FIGS. 7 and 8, in the
また、このときの蓋体蒸気排出溝18は蓋体2の蓋体凹部7の内側面に等間隔で複数配置することが好ましい。また、蓋体上部壁部11bを設けずに、蓋体上部段部11aだけで形成することもできるが、蓋体上部嵌合部11で嵌着したときに、容器10内が確実に密封されるようにするため、蓋体上部壁部11bを適宜な幅で設けることがより好ましい。なお、容器本体1における本体嵌合部9も、蓋体上部嵌合部11と同様の構成であり、本体段部9a、本体壁部9b、本体環状突部9c、及び本体フランジ14が、蓋体折返し縁部20、蓋体下部係合部13c、蓋体下部壁部13b、蓋体下部段部13a、蓋体フランジ15に密着して嵌合することによって、蓋体2とキャップ3が嵌着する。
Moreover, it is preferable that a plurality of lid
このような構成により、容器10の取扱い中、容器本体1と蓋体2、蓋体2とキャップ3は、不用意に嵌合が外れたりすることなく、安定的に嵌着するので、容器10内の水を漏らすことを防ぐことができる。
With such a configuration, the
このシステム容器10に水と滅菌対象物を入れ電子レンジで加熱すると、水が加熱され水蒸気となり、徐々に容器10の蒸気圧を高めるが、図7、図8、図15、図16に示されているように、キャップ3を押上げて、水蒸気を外部に効果的に排出することができるので、容器本体1と蓋体2の嵌合が蒸気圧により外れたり、水が容器10の外部に飛び散ることを防ぐことができる。
When water and an object to be sterilized are put into the
本発明のシステム容器は、電気と水と電子レンジがあれば、どの様な場所でも使用することができる。また、本発明のシステム容器を使用することで、素人でも簡便に素早く煮沸滅菌を行うことができる。
本発明のシステム容器は、例えば、通常の病院において手術中に医師又は看護婦が誤って手術用器具を床に落としたとき、替りの手術用器具がなく緊急を要する場合や、過疎地での出張往診における動物等の緊急手術時の場合や、船舶、飛行機等で緊急手術が発生した場合に、好適に利用できる。
また、使用済みの注射器等の医療廃棄物を処理する際に、本発明のシステム容器によって滅菌処理を施してから廃棄することで、医療廃棄物による汚染を防ぐことができる。
The system container of the present invention can be used anywhere as long as it has electricity, water and a microwave oven. Further, by using the system container of the present invention, even an amateur can perform boiling sterilization easily and quickly.
The system container of the present invention can be used, for example, when a doctor or nurse inadvertently drops a surgical instrument on the floor during surgery in a normal hospital, when there is no alternative surgical instrument and an emergency is required, or in a depopulated area It can be suitably used when an emergency operation is performed on animals on a business trip or when an emergency operation occurs on a ship, an airplane, or the like.
Moreover, when medical waste such as a used syringe is processed, it is possible to prevent contamination by medical waste by disposing after sterilizing with the system container of the present invention.
なお、これまで、滅菌対象物を医療器具として説明してきたが、これに限るものではなく、図9乃至図11に示すように、入れ歯、乳児用品、歯ブラシを滅菌対象物とし、用途に合わせて内容器の形状を変形させた構成とすることも可能である(第2実施形態〜第4実施形態)。なお、図10の乳児用品として、哺乳瓶及び匙を図示しているがこれに限るものでなく、食器、玩具、タオル等を滅菌することも可能である。
この場合、容器本体1b,1c,1dに内容器40b,40c,40dをセットして、滅菌対象物B,C,Dを内容器40b,40c,40dに入れた後、第1実施形態と同様、水を滅菌対象物B,C,Dが浸る程度に容器本体1b,1c,1dに入れ、圧力調整板30b,30c,30dを蓋体凹部7b,7c,7dに入れ、キャップ3b,3c,3dを蓋体凹部7b,7c,7dに嵌合させ、その蓋体2b,2c,2dを容器本体1b,1c,1dに嵌合させ、システム容器10b,10c,10dを電子レンジに入れ加熱することで、滅菌処理を行う。また、図9乃至図11の内容器40b,40c,40dは、滅菌後、内容器40b,40c,40dを容器本体1b,1c,1dから取り外し、滅菌対象物B,C,Dの水を切るのに好適に使用される。
In the above, the object to be sterilized has been described as a medical instrument, but the present invention is not limited to this, and as shown in FIGS. 9 to 11, dentures, infant supplies, and toothbrushes are objects to be sterilized, depending on the application. It is also possible to have a configuration in which the shape of the inner container is deformed (second embodiment to fourth embodiment). In addition, although the baby bottle and the bag are illustrated as the baby goods in FIG. 10, the present invention is not limited to this, and it is also possible to sterilize tableware, toys, towels, and the like.
In this case, after the
以下、図9のシステム容器による入れ歯の滅菌方法を、より具体的に説明する。
容器本体1bに内容器40bをセットして、簡単に水洗いした入れ歯Bを内容器40bに入れる。次いで、滅菌溶液(アルコール、ヨード、酢等)と、泡の立たない洗浄剤を混合させた溶液を少量入れ、水又は熱湯を入れ歯が完全に隠れるまで注ぐ。そして、圧力調整板30bを蓋体凹部7bに入れ、キャップ3bを蓋体凹部7bに嵌合させ、その蓋体2bを容器本体1bに確り嵌合させる。その後、システム容器10bを電子レンジに入れ、数分加熱する。
加熱終了後、システム容器1bを電子レンジより取出し、容器本体1bから蓋体2bを熱い蒸気に注意しながら外す。
次に、内容器40bの端に設けられた取手部分を持って、容器本体1bから引き上げると、内容器40bの底面に設けられた孔より食べかす等を含む廃液である熱湯が内容器40bから排出され、内容器40bから入れ歯Bが取出される。
Hereinafter, the denture sterilization method using the system container of FIG. 9 will be described more specifically.
The
After the heating is completed, the
Next, when the handle portion provided at the end of the
これまで、金属が付帯された部分入れ歯や総入れ歯の洗浄は、手洗いや洗浄液に漬けることにより行われてきたが、これらの方法では、様々な菌を完全に死滅させることはできなかった。これに対し、本発明のシステム容器は、加熱された熱湯により菌を完全に死滅させることができる。 Until now, partial dentures and full dentures attached with metal have been washed by hand washing or soaking in a cleaning solution. However, these methods have not been able to completely kill various bacteria. On the other hand, the system container of the present invention can completely kill bacteria by heated hot water.
また、これ以外の構成として、容器本体底部に突部を設け、この突部の上に、底部に孔を具え内部に仕切板が設けられている内容器を配置することも可能である(図示せず。)。
この場合、容器本体に突部を超えない程度に水を入れ、システム容器を加熱すると、容器本体内の水が沸騰し、発生した蒸気が孔を通って上昇し、この蒸気により滅菌対象物が滅菌される。内容器の仕切板により、滅菌対象物を互いに接触させずに分けて配置できるので、滅菌対象物が金属製であっても、スパークが発生することがない。
As another configuration, it is also possible to provide a protrusion on the bottom of the container body, and to place an inner container having a hole in the bottom and a partition plate inside on the protrusion (see FIG. Not shown.)
In this case, when water is poured into the container body to the extent that it does not exceed the protrusion and the system container is heated, the water in the container body boils and the generated steam rises through the holes, and the steam sterilizes the object to be sterilized. Sterilized. Since the objects to be sterilized can be arranged separately without being brought into contact with each other by the partition plate of the inner container, no spark is generated even if the object to be sterilized is made of metal.
次に、本発明の第2の電子レンジによる滅菌用システム容器の実施形態を図12乃至図16に基づいて説明する。なお、本発明の第1の電子レンジによる滅菌用システム容器の第1実施形態と同一の構成については同一の符号を使用し、説明は省略する。
また、本発明の第2のシステム容器について、以下、容器本体の底面の突部及び内容器を省略した構成について説明するが、本発明はこれに限るものではなく、本発明の第1のシステム容器と同様、容器本体の底面に突部を設けることや、図9乃至図11に示されるような、様々な構成の内容器を使用することが可能なことは勿論である。
Next, an embodiment of a system container for sterilization using a second microwave oven according to the present invention will be described with reference to FIGS. In addition, about the structure same as 1st Embodiment of the system container for sterilization by the 1st microwave oven of this invention, the same code | symbol is used and description is abbreviate | omitted.
Further, regarding the second system container of the present invention, the configuration in which the protrusion on the bottom surface of the container main body and the inner container are omitted will be described below, but the present invention is not limited to this, and the first system of the present invention. Of course, like the container, it is possible to provide a protrusion on the bottom surface of the container body, and to use inner containers of various configurations as shown in FIGS.
図12は本発明の第2の電子レンジによる滅菌用システム容器の分解斜視図、図13は図12に対応する断面図である。
本発明の第2の電子レンジによる滅菌用システム容器101は、容器本体1、蓋体2、及びキャップ3からなり、容器本体1は上部に本体嵌合部9を具え、蓋体2は下部に蓋体下部嵌合部13、上部に蓋体凹部7を具え、キャップ3は側面にキャップ嵌合部12及びキャップ蒸気排出溝25を具え、本体嵌合部9と蓋体下部嵌合部13、蓋体凹部7とキャップ嵌合部12が嵌合一体化され、蓋体凹部7は中心に蓋体開口部8を具えている。
蓋体凹部7とキャップ3の間には、蓋体開口部8からの蒸気の排出を制限し、システム容器10内の圧力を上げるための圧力調整板30が入れられる。
12 is an exploded perspective view of a system container for sterilization using a second microwave oven according to the present invention, and FIG. 13 is a cross-sectional view corresponding to FIG.
A
Between the
本発明の第1のシステム容器では、蓋体上部の蓋体凹部に蒸気排出溝が設けられているのに対し、本発明の第2のシステム容器では、キャップ側面に蒸気排出溝が設けられる。
この本発明の第2のシステム容器は、本発明の第1の容器と同等の優れた蒸気排出機能を有するのみならず、本発明の第2の容器は、本発明の第1の容器と比較して、形状が比較的単純であることから、金型で成形する際にプラスチックの離れがよく、簡便に製造することができるというさらなる利点を有する。
In the first system container of the present invention, the steam discharge groove is provided in the lid recess in the upper part of the lid, whereas in the second system container of the present invention, the steam discharge groove is provided on the side of the cap.
This second system container of the present invention not only has an excellent vapor discharge function equivalent to the first container of the present invention, but the second container of the present invention is compared with the first container of the present invention. Thus, since the shape is relatively simple, there is a further advantage that the plastic can be easily separated when it is molded with a mold and can be easily manufactured.
蓋体2及びキャップ3は、図14に示すように、加熱によって容器101内で発生する蒸気による水蒸気を自動的に制御できるように形成される。キャップ3の側面には、キャップ嵌合部12及びキャップ蒸気排出溝25が交互に適宜な幅で設けられている。
As shown in FIG. 14, the
上記構造により、容器101を加熱したときに発生する水蒸気は、量が比較的小さい場合は、図15(b)に示すように、蓋体2とキャップ3が嵌着した状態において、凹型のキャップ蒸気排出溝25を通り上昇して、キャップフランジ16と蓋体頂部21の間を通り外部に放出される。
しかし、容器101の水の量や電子レンジの出力によって水蒸気の発生量やこれに伴う膨張比がそれぞれ異なるため、急激に膨張しエネルギーをキャップ3の構造のみで100%の圧力を受けるのではなく、図15(c)に示すように、蓋体2と容器本体1との嵌合部において、蓋体下部係合部13cより本体壁部9bを数ミリ単位で大きく寸法差を設けることにより、蓋体2が上下方向に相対移動して、蓋体2全体でこの瞬間的水蒸気を一時的に受けて、キャップ3にかかるエネルギー量を緩和することができる。
With the above structure, when the amount of water vapor generated when the
However, since the amount of water vapor generated and the expansion ratio associated therewith differ depending on the amount of water in the
同様に、水蒸気の量が比較的多い場合は、図15、図16に示すように、キャップ3と蓋体上部嵌合部11において、キャップ係合部12cより蓋体上部壁部11b1を数ミリ単位で大きく設定することにより、キャップ3が上方に移動し、蓋体開口部8を通過した水蒸気が、キャップ底面23に当たりキャップ3を全体的に押上げ、蓋体上部環状突部11cでキャップ係合部12cが構造的に停止するまで数ミリ単位で上方に相対移動し、キャップフランジ16と蓋体頂部21が密着状態から開放状態になり、水蒸気が容器外部に放出される。
また、このときのキャップ蒸気排出溝25はキャップ3の外側面に等間隔で複数配置することが好ましい。
Similarly, when the amount of water vapor is relatively large, as shown in FIGS. 15 and 16, in the
Further, at this time, it is preferable that a plurality of cap
このような構成により、容器101の取扱い中、容器本体1と蓋体2、蓋体2とキャップ3は、不用意に嵌合が外れたりすることなく、安定的に嵌着するので、容器101内の水を漏らすことを防ぐことができる。
With such a configuration, the
このシステム容器101に水と滅菌対象物を入れ電子レンジで加熱すると、水が加熱され水蒸気となり、徐々に容器101の蒸気圧を高めるが、図15、図16に示されているように、キャップ3を押上げて、水蒸気を外部に効果的に排出することができるので、容器本体1と蓋体2の嵌合が蒸気圧により外れたり、水が容器101の外部に飛び散ることを防ぐことができる。
When water and an object to be sterilized are put into the
以上のように、本発明の電子レンジによる滅菌用システム容器によれば、蒸気圧が高まると、キャップ及び/又は蓋体が自動的に上方に押上げられ、容器内に発生する水蒸気が自動的に排出されるので、容器本体と蓋体の嵌合が蒸気圧により外れたり、水が容器の外部に飛散ることを防ぐことができる。
また、加熱後キャップが自動減圧システムにより加熱前と同じ嵌着状態に戻り、加熱前と同様に、容器本体と蓋体、蓋体とキャップが、嵌合部により安定的に嵌着されるので、水を漏らすことを防ぐことができるという顕著な効果を奏する。
さらに、本発明の第2のシステム容器によれば、形状が比較的単純であることから、金型で成形する際にプラスチックの離れがよく、簡便に製造することができる。
As described above, according to the sterilization system container using the microwave oven according to the present invention, when the vapor pressure increases, the cap and / or the lid is automatically pushed upward, and the water vapor generated in the container is automatically generated. Therefore, the fitting between the container main body and the lid body can be prevented from being released due to the vapor pressure, and water can be prevented from splashing outside the container.
In addition, the cap after heating returns to the same fitting state as before heating by the automatic decompression system, and the container body and lid, and the lid and cap are stably fitted by the fitting portion as before heating. It has a remarkable effect that it can prevent leakage of water.
Furthermore, according to the second system container of the present invention, since the shape is relatively simple, the plastic is easily separated when molding with a mold, and can be easily manufactured.
1、1b、1c、1d:容器本体
2、2b、2c、2d:蓋体
3、3b、3c、3d:キャップ
7、7b、7c、7d:蓋体凹部
8:蓋体開口部
9:本体嵌合部
10、10b、10c、10d、101:電子レンジによる滅菌用システム容器
11:蓋体上部嵌合部 12:キャップ嵌合部
13:蓋体下部嵌合部 18:蓋体蒸気排出溝
23:キャップ底面 25:キャップ蒸気排出溝
1, 1b, 1c, 1d:
Claims (3)
前記容器本体は、上部に本体嵌合部を具え、
前記蓋体は、下部に蓋体下部嵌合部、上部に蓋体凹部を具え、
前記蓋体凹部は、中心に蓋体開口部、側面に蓋体上部嵌合部及び蓋体蒸気排出溝を具え、
前記キャップは、側面にキャップ嵌合部を具え、
前記本体嵌合部と前記蓋体下部嵌合部、前記蓋体上部嵌合部と前記キャップ嵌合部がそれぞれ嵌合一体化され、
前記蓋体開口部及び前記蓋体蒸気排出溝により、及び/又は前記本体嵌合部と前記蓋体下部嵌合部の間から容器内の空気及び蒸気の排出が行われる電子レンジによる滅菌用システム容器であって、
前記蓋体凹部と前記キャップの間に圧力調整板を有することを特徴とする、
電子レンジによる滅菌用システム容器。 Consists of container body, lid, and cap,
The container body has a body fitting portion at the top,
The lid body includes a lid body lower fitting portion at a lower portion and a lid recess portion at an upper portion,
The lid recess includes a lid opening at the center, a lid upper fitting portion and a lid vapor discharge groove on the side,
The cap includes a cap fitting portion on a side surface,
The body fitting portion and the lid lower fitting portion, the lid upper fitting portion and the cap fitting portion are fitted and integrated,
A system for sterilization by a microwave oven that discharges air and steam in a container from the lid opening and the lid vapor discharge groove and / or between the main body fitting portion and the lid lower fitting portion. A container ,
It has a pressure adjusting plate between the lid recess and the cap,
System container for sterilization by microwave oven.
前記容器本体は、上部に本体嵌合部を具え、
前記蓋体は、下部に蓋体下部嵌合部、上部に蓋体凹部を具え、
前記蓋体凹部は、中心に蓋体開口部、側面に蓋体上部嵌合部を具え、
前記キャップは、側面にキャップ嵌合部及びキャップ蒸気排出溝を具え、
前記本体嵌合部と前記蓋体下部嵌合部、前記蓋体上部嵌合部と前記キャップ嵌合部がそれぞれ嵌合一体化され、
前記蓋体開口部及び前記キャップ蒸気排出溝により、及び/又は前記本体嵌合部と前記蓋体下部嵌合部の間から容器内の空気及び蒸気の排出が行われる電子レンジによる滅菌用システム容器であって、
前記蓋体凹部と前記キャップの間に圧力調整板を有することを特徴とする、
電子レンジによる滅菌用システム容器。 Consists of container body, lid, and cap,
The container body has a body fitting portion at the top,
The lid body includes a lid body lower fitting portion at a lower portion and a lid recess portion at an upper portion,
The lid recess includes a lid opening at the center and a lid upper fitting part on the side,
The cap includes a cap fitting portion and a cap steam discharge groove on a side surface,
The body fitting portion and the lid lower fitting portion, the lid upper fitting portion and the cap fitting portion are fitted and integrated,
System container for sterilization using a microwave oven that discharges air and steam in the container through the lid opening and the cap vapor discharge groove and / or between the main body fitting portion and the lid lower fitting portion Because
It has a pressure adjusting plate between the lid recess and the cap,
System container for sterilization by microwave oven.
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