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JP4019879B2 - Vehicle behavior control device - Google Patents

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JP4019879B2
JP4019879B2 JP2002279316A JP2002279316A JP4019879B2 JP 4019879 B2 JP4019879 B2 JP 4019879B2 JP 2002279316 A JP2002279316 A JP 2002279316A JP 2002279316 A JP2002279316 A JP 2002279316A JP 4019879 B2 JP4019879 B2 JP 4019879B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に発生する旋回状態量に基づいて各車輪への制動力を制御し、車両挙動を制御する車両挙動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両挙動制御装置としては、車両に発生するヨーレートが目標値と一致するように各車輪への制動力を制御するものが知られている。このような車両挙動制御装置にあっては、通常、車両がオーバステア傾向であるときには、当該オーバステア傾向を抑制するように旋回外側の前輪に制動力を付与する。
【0003】
そのため、前記従来の車両挙動制御装置を、そのまま前車軸と後車軸との差動をセンタデフロック等によって制限する4輪駆動車両に用いると、車両がオーバステア傾向となって、当該オーバステア傾向を抑制するように旋回外側の前輪に制動力が付与されたときには、当該制動力がプロペラシャフト等を介して後輪にも作用し、当該後輪の横グリップ限界が小さくなって逆にオーバステア傾向を助長する恐れがあった。また同様に、車両がアンダーステア傾向となって、当該アンダーステア傾向を抑制するように旋回内側の後輪に制動力が付与されたときには、当該制動力がプロペラシャフト等を介して前輪にも作用し、当該前輪の横グリップ限界が小さくなって逆にアンダーステア傾向を助長する恐れがあった。
【0004】
そこで、従来の車両挙動制御装置にあっては、当該車両挙動制御装置を前車軸と後車軸との差動をセンタデフロック等によって制限する4輪駆動車両に用いるときには、オーバステア傾向やアンダーステア傾向を抑制するように前後輪の何れか一方の車輪に付与する制動力を小さく補正し、当該何れか一方の車輪からプロペラシャフト等を介して前記何れか他方の車輪に作用する制動力を小さくし、当該何れか他方の車輪の横グリップを確保して、オーバステア傾向やアンダーステア傾向の助長を抑制している(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−344077号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車両挙動制御装置にあっては、オーバステア傾向やアンダーステア傾向を抑制するように前後輪の何れか一方の車輪に制動力を付与しているときに、運転者によって制動操作が行われると、前記何れか他方の車輪には前記何れか一方の車輪からプロペラシャフトを介して制動力が作用すると共に前記制動操作による制動力も作用し、当該何れか他方の車輪の総制動力が増大して当該何れか他方の車輪の横グリップ限界が低下し、オーバステア傾向やアンダーステア傾向が助長される恐れがあった。
【0007】
本発明はこれらの諸問題に鑑みて開発されたものであり、運転者によって制動操作が行われても、オーバステア傾向やアンダーステア傾向の助長を抑制できる車両挙動制御装置を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的のために、本発明の車両挙動制御装置は、前車軸と後車軸との差動を制限可能な四輪駆動車両の車両挙動制御装置であって、オーバステア傾向が抑制されるように各車輪への制動力を制御しているときには、前記制動手段によって両後輪に付与される制動力を小さな値に補正することを特徴とするものである。
また、前車軸と後車軸との差動を制限可能な四輪駆動車両の車両挙動制御装置であって、アンダーステア傾向が抑制されるように各車輪への制動力を制御しているときには、前記制動手段によって両後輪に付与される制動力を小さな値に補正することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の効果】
したがって、本発明の車両挙動制御装置によれば、例えばオーバステア傾向やアンダーステア傾向抑制されるように前後輪の何れか一方の車輪に制動力を付与しているときには、当該何れか一方の車輪に付与される制動力がプロペラシャフトを介して前記何れか他方の車輪に作用するが、運転者によって制動操作が行われると、当該制動操作によって前記何れか他方の車輪に付与する制動力が小さく補正され、当該何れか他方の車輪に作用する総制動力の増大を抑制でき、当該何れか他方の車輪に横グリップを確保させて、オーバステア傾向やアンダーステア傾向の助長を抑制できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両挙動制御装置の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の車両挙動制御装置(VDC)としての制動流体圧制御装置の概要を示す車両概略構成図である。図中の符号1FL,1FRは夫々前左輪,前右輪を示し、1RL,1RRは夫々後左輪,後右輪を示している。そして、本実施形態の車両は、四輪駆動車両であり、前車軸と後車軸との差動が制限(4WDトランスファー等により直結相当状態)されている。
【0011】
また、夫々の車輪1FL〜1RRには、制動用シリンダとしてホイールシリンダ2FL〜2RRが取付けられている。なお、各ホイールシリンダ2FL〜2RRは、ディスクロータにパッドを押し付けて制動する,所謂ディスクブレーキである(ドラムブレーキでも構わない)。各ホイールシリンダ2FL〜2RRへの制動流体圧は、制動流体圧ユニット3で制御可能である。この制動流体圧ユニット3は、従来の車両挙動制御装置に用いられる制動流体圧ユニットと同様に電動ポンプを備えており、ブレーキペダル13の踏込みとは個別に制動流体圧を増減圧可能なものであり、各ホイールシリンダ2FL〜2RRへの制動流体圧を個別に増減圧制御することができる。
【0012】
前記制動流体圧ユニット3による各ホイールシリンダ2FL〜2RRへの制動流体圧は、コントロールユニット4からの指令信号によって増減圧制御される。このコントロールユニット4では、例えば車輪速度センサ5FL〜5RRで検出される各車輪速度Vwj(j=FL〜RR)、舵角センサ6で検出される操舵角θ、走行速度センサ7で検出される走行速度Vsp、ヨーレートセンサ8で検出されるヨーレートψ'、加速度センサ9で検出される前後加速度αv、ブレーキスイッチ10で検出されるブレーキペダル操作状態、マスタシリンダ圧センサ11で検出されるマスタシリンダ圧Pm、VDCオフスイッチ12で検出される値を読込み、例えば走行速度Vsp及び操舵角θに応じて設定される目標ヨーレートψ'*に検出されるヨーレートψ'を一致させるための制動力を求め、その制動力が達成されるように前記制動流体圧ユニット3に向けて各車輪の制動流体圧Pj*を指令したりする。
【0013】
前記コントロールユニット4は、前述の各センサやスイッチ類からの検出信号を入力して、前記制動流体圧ユニット3への制御信号を出力するマイクロコンピュータと、このマイクロコンピュータから出力される制御信号を前記制動流体圧ユニット3内の電磁切換弁などからなる各制御弁ソレノイドへの駆動信号に変換する駆動回路とを備えている。そして、前記マイクロコンピュータは、A/D変換機能等を有する入力インタフェース回路や、D/A変換機能等を有する出力インタフェース回路や、マイクロプロセサユニットMPU等からなる演算処理装置や、ROM,RAM等からなる記憶装置を備えている。なお、前記マイクロコンピュータでは、各種の制御に必要な主要な制御信号の創成出力のみならず、例えば車両挙動制御での増減圧制御に必要なポンプの駆動制御信号や、アクチュエータそのものへの電源供給を司るアクチュエータリレーのスイッチ素子への制御信号なども平行して創成出力していることは言うまでもない。
【0014】
次に、車両のヨーイング運動量を制御するために、前記コントロールユニット4内のマイクロコンピュータで実行される制動流体圧制御の演算処理について、添付図面中の各フローチャートに基づいて説明する。なお、この演算処理では特に通信のためのステップを設けていないが、前記マイクロコンピュータ内の記憶装置のROMに記憶されているプログラムやマップ或いはRAMに記憶されている各種のデータ等は常時演算処理装置のバッファ等に伝送され、また演算処理装置で算出された各算出結果も随時記憶装置に記憶される。
【0015】
図2には、目標ヨーレートψ'*に実際のヨーレートψ'を一致させるためのヨーモーメント制御量ΔMを求め、そのヨーモーメント制御量ΔMが達成されるように前記制動流体圧ユニット3に向けて各車輪の制動流体圧Pjを指令する制動流体圧演算処理のフローを示す。この演算処理は、例えば10msec.といった所定サンプリング周期ΔT毎にタイマ割込として実行され、まずステップS101で、舵角センサ6で検出される操舵角θ、走行速度センサ7で検出される走行速度Vsp、加速度センサ9で検出される前後加速度αv、ヨーレートセンサ8で検出されるヨーレートψ'を読み込む。
【0016】
次にステップS102に移行して、前記ステップS101で読み込んだ操舵角θに基づいて操舵角速度dθ及び操舵角加速度d(dθ)を算出する。具体的には、操舵角速度dθ及び操舵角加速度d(dθ)は、前記操舵角θをハイパスフィルター等によって微分や二次微分等して算出する。
次にステップS103に移行して、前記ステップS102で算出された操舵角速度dθに制御ゲインτ1を乗じた値に前記ステップS102で算出された操舵角加速度d(dθ)に制御ゲインτ2を乗じた値を加えて、フィードフォワード制御によるヨーモーメント制御量△MF/Fを算出する。
【0017】
次にステップS104に移行して、走行速度Vsp及び操舵角θに応じて設定される目標ヨーレートψ'*から前記ステップS101で読み込んだヨーレートψ'を減じて、フィードバック制御によるヨーモーメント制御量△MF/Bを算出する。
次にステップS105に移行して、前記ステップS103で算出されたフィードフォワード制御によるヨーモーメント制御量△MF/Fに前記ステップS104で算出されたフィードバック制御によるヨーモーメント制御量△MF/ Bを加えて、前記目標ヨーレートψ'*に実際のヨーレートψ'を一致させるためのヨーモーメント制御量△Mを算出する。
【0018】
次にステップS106に移行して、前記ステップS105で算出されたヨーモーメント制御量ΔMが達成されるように前後輪の何れか一方の車輪の制動流体圧Pjを前記制動流体圧ユニット3に向けて指令すると共に、ブレーキペダルの踏込みによって前記何れか他方の車輪に付与される制動流体圧Pjを小さく補正する後述する制動流体圧補正用演算処理を実行してから、メインプログラムに移行する。
【0019】
図3には、前記制動流体圧演算処理のステップS106で実行される制動流体圧補正用演算処理のフローを示す。この演算処理は、まずステップS201で、前記制動流体圧演算処理の演算結果からヨーレート制御要求があるか否かを判定し、ヨーレート制御要求がある場合にはステップS202に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。具体的には、|ΔM|>0のときや前記VDCオフスイッチ12が操作されていないときにヨーレート制御要求があると判定する。
【0020】
前記ステップS202では、前記制動流体圧演算処理で算出されたヨーモーメント制御量ΔMを実現するために各車輪に付与する制動力を算出し、その制動力を発生するための制動流体圧指令値Pj*を算出する。例えば、オーバステア傾向を抑制する場合には旋回外輪側の前輪に制動力を付与し、アンダーステア傾向を抑制する場合には旋回内輪側の後輪に制動力を付与するようにしている。
【0021】
次にステップS203に移行して、運転者によってブレーキペダルが操作されているか否かを判定し、操作されている場合にはステップS204に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。具体的には、前記ブレーキスイッチ10がON状態であるときや、マスタシリンダ圧センサ11の検出値が所定値より大きいときにブレーキペダルが操作されていると判定する。
【0022】
次にステップS204に移行して、前記制動流体圧演算処理で算出されたヨーモーメント制御量ΔMに基づいて(+方向か−方向かによって)、オーバステア抑制制御をしようとしているのかアンダーステア抑制制御をしようとしているのかを判定し、オーバステア抑制制御である場合にはステップS205に移行し、アンダーステア抑制制御である場合にはステップS206に移行する。
【0023】
前記ステップS205では、ブレーキペダル操作に応じた後輪の制動流体圧(マスタシリンダ圧から推定)から制動流体圧補正量ΔPvを減じた値を制動流体圧指令値Pro*、Pri*とする。この制動流体圧補正量ΔPvは、例えば前記ステップS202で算出された旋回外側の前輪の制動流体圧指令値Pj*の15%とする。
【0024】
一方、前記ステップS206では、ブレーキペダル操作に応じた前輪の制動流体圧(マスタシリンダ圧から推定)から制動流体圧補正量ΔPvを減じた値を制動流体圧指令値Pfo*、Pfi*とする。この制動流体圧補正量ΔPvは、例えば前記ステップS202で算出された旋回内側の後輪の制動流体圧指令値Pj*の35%とする。
【0025】
次にステップS207に移行して、走行速度Vsp及び操舵角θに応じて設定される目標ヨーレートψ'*と実際のヨーレートψ'との差の大きさ(以下、ヨーレート偏差Δφnという)を算出する。
次にステップS208に移行して、前記ステップS207で算出されたヨーレート偏差Δφnの変化状態に基づいて横グリップに余裕が戻ってきたか否かを判定し、横グリップに余裕が戻ってきた場合にはステップS209に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。具体的には、前記ステップS207で算出されたヨーレート偏差Δφnが所定値αより小さく、且つ、この制動流体圧補正用演算処理が前回実行されたときに算出されたヨーレート偏差Δφn-1より今回算出されたヨーレート偏差Δφnが小さいとき、つまりヨーレート偏差Δφnが十分に小さく且つ減少傾向にあるときに、横グリップに余裕が戻ってきたと判定する。
【0026】
前記ステップS209では、オーバステア抑制制御中である場合には、前記ステップS205で算出された後輪の制動流体圧指令値Pro*、Pri*に制動流体圧減圧解除量ΔPdecを加えた値を新たな制動流体圧指令値Pro*、Pri*とする。また、アンダーステア抑制制御中である場合には、前記ステップS206で算出された前輪の制動流体圧指令値Pfo*,Pfi*に制動流体圧減圧解除量ΔPdecを加えた値を新たな制動流体圧指令値Pfo*,Pfi*とする。この制動流体圧減圧解除量ΔPdecは、図4に示すように、この制動流体圧補正用演算処理が前回実行されたときに算出されたヨーレート偏差Δφn-1から今回算出されたヨーレート偏差Δφnを減じた値、つまりヨーレート偏差の減少量(φn-1―φn)が大きいほど大きく設定する。すなわち、横グリップの余裕の戻り状態に応じて、補正量Pvの低減量を設定している。
【0027】
次に本実施形態の車両挙動制御装置の動作を具体的に説明する。
まず、図5(a)(b)の時刻t1に示すように、運転者がブレーキペダルを操作しながら右旋回しているときに、制動流体圧演算処理でアンダーステア傾向を抑制するようにヨーレート制御が行われて、車両を右方に旋回させるヨーモーメント制御量△Mが算出されたとする。すると、図3に示すように、制動流体圧補正用演算処理のステップS201の判定が「YES」となり、ステップS202で前記ヨーモーメント制御量ΔMを実現するために後右輪1RRに付与する制動力が算出され、その制動力を発生するための制動流体圧指令値Pj*が算出され、またステップS203の判定が「YES」となり、ステップS204の判定が「NO」となり、ステップS206でブレーキペダル操作に応じた前輪の制動流体圧から制動流体圧補正量ΔPvを減じた値が制動流体圧指令値Pfo*、Pfi*とされて、図5(b)に示すように、当該前輪の制動流体圧Pfo,Pfiが小さく減圧補正される。
【0028】
このように本実施形態によれば、アンダーステア傾向を抑制するように後右輪1RRに制動力を付与すると、図6に示すように、当該後右輪1RRの制動力がプロペラシャフトを介して前輪1FL,1FRに作用するが、当該前輪の制動流体圧指令値Pfo、Pfiが小さく減圧補正されるので、当該前輪1FL,1FRに作用する総制動力の増大が抑制され、当該前輪1FL,1FRの横グリップが確保されて、図5(a)に実線で示すように、アンダーステア傾向の助長が抑制される。ちなみに、アンダーステア傾向を抑制するように後右輪1RRに制動力を付与するときにも、前輪1FL,1FRに通常の制動力を付与する従来の方法では、図6に示すように、当該前輪1FL、1FRには後右輪1RRからプロペラシャフトを介して制動力が作用すると共に前記ブレーキペダル操作による制動力も作用し、当該前輪1FL,1FRの総制動力が増大して当該前輪1FL,1FRの横グリップ限界が低下し、図5(a)に破線で示すように、アンダーステア傾向が助長される恐れがある。
【0029】
また上記フローが繰り返されるうちに、図5(a)の時刻t2に示すように、アンダーステア傾向が抑制されて、前記ステップS207で算出されたヨーレート偏差Δφnが所定値αより小さく且つ減少傾向となったとする。すると、図3に示すように、前記制動流体圧補正用演算処理のステップS201〜S207を経て、前記ステップS208の判定が「YES」となり、ステップS209で、前記ステップS206で算出された前輪の制動流体圧指令値Pfo*,Pfi*に制動流体圧減圧解除量ΔPdecを加えた値が新たな制動流体圧指令値Pfo*,Pfi*とされて、図5(b)に示すように、当該前輪の制動流体圧Pfo,Pfiへの減圧補正が解除されていく。
【0030】
そして、さらに上記フローが繰り返されるうちに、図5(a)の時刻t3に示すように、ヨーレート偏差Δφnが加速度的に減少して、前輪1FL,1FRの縦グリップ限界が大きくなったとする。すると、図3に示すように、前記制動流体圧補正用演算処理のステップS201〜S208を経て、ヨーレート偏差の減少量(Δφn-1―Δφn)が大きく算出され、前記ステップS209で、前記制動流体圧減圧解除量ΔPdecが加速度的に大きく算出されて、前記前輪の制動流体圧指令値Pfo*,Pfi*への減圧補正が完全に解除され、図5(b)に示すように、前輪のホイールシリンダの液圧はブレーキペダル操作に応じた制動流体圧Pfo,Pfiに復帰する。
【0031】
このように本実施形態によれば、ヨーレート偏差Δφnが所定値αより小さく且つ減少傾向となったとき、つまりアンダーステア傾向が抑制されて、前輪1FL,1FRの縦グリップ限界が大きくなったときに当該前輪1FL,1FRへの減圧補正を解除するため、アンダーステア傾向を助長することなく、横グリップの余裕の戻り状態に応じて、運転者のブレーキペダル操作に応じた制動力に戻すことで、タイヤのグリップを最大限に発揮できる。
【0032】
一方、図5(a)(b)の時刻t1に示すように、運転者がブレーキペダルを操作しながら右旋回しているときに、制動流体圧演算処理でオーバステア傾向を抑制するようにヨーレート制御が行われて、車両を左方に旋回させるヨーモーメント制御量△Mが算出されたとする。すると、図3に示すように、制動流体圧補正用演算処理のステップS201の判定が「YES」となり、ステップS202で前記ヨーモーメント制御量ΔMを実現するために前左輪1FLに付与する制動力が算出され、その制動力を発生するための制動流体圧指令値Pj*が算出され、またステップS203及びS204の判定が「YES」となり、ステップS205でブレーキペダル操作に応じた後輪の制動流体圧から制動流体圧補正量ΔPvを減じた値が制動流体圧指令値Pro*、Pri*とされて、図5(b)に示すように、当該後輪の制動流体圧Pro,Priが小さく減圧補正される。
【0033】
このように本実施形態によれば、オーバステア傾向を抑制するために前左輪1FLに制動力を付与すると、図7に示すように、当該前左輪1FLの制動力がプロペラシャフトを介して後輪1RL,1RRに作用するが、当該後輪の制動流体圧指令値Pro*、Pri*が小さく減圧補正されるので、当該後輪1RL,1RRに作用する総制動力の増大が抑制され、当該後輪1RL,1RRの横グリップが確保されて、図5(a)に示すように、オーバステア傾向の助長が抑制される。ちなみに、オーバステア傾向を抑制するように前左輪1FLに制動力を付与するときにも、後輪1RL,1RRに通常の制動力を付与する従来の方法では、図7に示すように、当該後輪1RL、1RRには前左輪1FLからプロペラシャフトを介して制動力が作用すると共に前記ブレーキペダル操作による制動力も作用し、当該後輪1RL,1RRの総制動力が増大して当該後輪1RL,1RRの横グリップ限界が低下し、図5(a)に破線で示すように、オーバステア傾向が助長される恐れがある。
【0034】
次に、本発明の車両挙動制御装置の第2実施形態について説明する。この実施形態では、前記図3に示す制動流体圧補正用演算処理のフローチャートに代えて、図8のフローチャートが用いられる。このフローチャートは、まずそのステップS301で、運転者によってブレーキペダルが操作されているか否かを判定し、操作されている場合にはステップS302に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。具体的には、前記ブレーキスイッチ10がON状態であるときや、マスタシリンダ圧センサ11の検出値が所定値より大きいときにブレーキペダルが操作されていると判定する。
【0035】
前記ステップS302では、前記制動流体圧演算処理の演算結果からヨーレート制御要求があるか否かを判定し、ヨーレート制御要求がある場合にはステップS303に移行し、そうでない場合にはメインプログラムに復帰する。具体的には、|ΔM|>0のときや前記VDCオフスイッチ12が操作されていないときにヨーレート制御要求があると判定する。
【0036】
前記ステップS303では、前記制動流体圧演算処理で算出されたヨーモーメント制御量ΔMを実現するために各車輪に付与する制動力を算出し、その制動力を発生するための制動流体圧指令値Pj*を算出する。例えば、オーバステア傾向を抑制する場合には旋回外輪側の前輪に制動力を付与し、アンダーステア傾向を抑制する場合には旋回内輪側の後輪に制動力を付与するようにしている。
【0037】
次にステップS304に移行して、前記制動流体圧演算処理で算出されたヨーモーメント制御量ΔMに基づいて(+方向か−方向かによって)、オーバステア抑制制御をしようとしているのかアンダーステア抑制制御をしようとしているのかを判定し、オーバステア抑制制御である場合にはステップS305に移行し、アンダーステア抑制制御である場合にはステップS310に移行する。
【0038】
前記ステップS305では、前記走行速度センサ7で検出された走行速度Vspから後輪1RL,1RRの車輪速度センサ5RL,5RRで検出された車輪速度Vwro,Vwriを減じた値を走行速度Vspで除して後輪のスリップ率Sro,Sriを算出する。
次にステップS306に移行して、前記ステップS305で算出された後輪のスリップ率Sro,Sriに基づいて当該後輪の横グリップ限界Fnを算出すると共に、横Gセンサの検出値又は車速と舵角から、横グリップの余裕代Fn’を算出する。ここで後輪の横グリップ限界Fnは、後輪1RL,1RRがグリップ限界となる横グリップ力であって、例えば図9に示すように、周知のタイヤ特性マップから推定することができる。また、車輪の荷重と制駆動力とから横グリップ限界Fnを求めてもよい。
【0039】
次にステップS307に移行して、この制動流体圧補正用演算処理が前回実行されたときに算出された後輪の横グリップ余裕代Fn-1’を今回算出された横グリップ余裕代Fn’から減じて、後輪の横グリップ余裕代Fn’の増加量(以下、余裕度合増加量ΔFという)を算出する。
次にステップS308に移行して、前記ステップS307で算出された余裕度合増加量ΔFに係数Krを乗じて、後輪の制動流体圧減圧補正量P’を算出する。この係数Krは、後輪のホイールシリンダ受圧面積やパッド受圧面積等に基づいて設定する。
【0040】
次にステップS309に移行して、ブレーキペダル操作による後輪の制動流体圧から制動流体圧補正量ΔPvを減じた値を制動流体圧指令値Pro*、Pri*とする。この制動流体圧補正量ΔPvは、この演算処理が前回実行されたときに算出された制動流体圧補正量ΔPvn-1から前記ステップS308で算出された制動流体圧減圧補正量P’を減じた値であり、初期状態においては、ブレーキペダル操作による後輪の制動流体圧とする。
【0041】
一方、前記ステップS310では、前記走行速度センサ7で検出された走行速度Vspから前輪1FL,1FRの車輪速度センサ5FL,5FRで検出された車輪速度Vwfo,Vwfiを減じた値を走行速度Vspで除して前輪のスリップ率Sfo,Sfiを算出する。
次にステップS311に移行して、前記ステップS310で算出された前輪のスリップ率Sfo,Sfiに基づいて当該前輪の横グリップ限界Fnを算出すると共に、車速と舵角から実際の横グリップ力を推定し、横グリップ限界Fnに対しての余裕代Fn’を算出する。ここで前輪の横グリップ限界Fnは、前輪1FL,1FRがグリップ限界となる横グリップ力であって、例えば図9に示すように、周知のタイヤ特性マップから推定することができる。
【0042】
次にステップS312に移行して、この制動流体圧補正用演算処理が前回実行されたときに算出された前輪の横グリップ余裕代Fn-1’を今回算出された横グリップ余裕代Fn’から減じて、前輪の横グリップ余裕代Fn’の増加量(以下、余裕度合増加量ΔFという)を算出する。
次にステップS313に移行して、前記ステップS312で算出された余裕度合増加量ΔFに係数Kfを乗じて、前輪の制動流体圧減圧補正量P’を算出する。この係数Kfは、前輪のホイールシリンダ受圧面積やパッド受圧面積等に基づいて設定するようにしている。
【0043】
次にステップS314に移行して、ブレーキペダル操作による前輪の制動流体圧から制動流体圧補正量ΔPvを減じた値を制動流体圧指令値Pfo*、Pfi*とする。この制動流体圧補正量ΔPvは、この演算処理が前回実行されたときに算出された制動流体圧補正量ΔPvn-1から前記ステップS313で算出された制動流体圧減圧補正量P’を減じた値であり、初期状態においては、ブレーキペダル操作による後輪の制動流体圧とする。
【0044】
次に本実施形態の車両挙動制御装置の動作を具体的に説明する。
まず、図10の時刻t1に示すように、運転者がブレーキペダルを操作しながら右旋回しているときに、制動流体圧演算処理でアンダーステア傾向を抑制するようにヨーレート制御が行われて、車両を右方に旋回させるヨーモーメント制御量△Mが算出されたとする。すると、図8に示すように、制動流体圧補正用演算処理のステップS301及びS302の判定が「YES」となり、ステップS303で、前記ヨーモーメント制御量ΔMを実現するために後右輪1RRに付与する制動力が算出され、その制動力を発生するための制動流体圧指令値Pj*が算出され、ステップS304の判定が「NO」となり、ステップS310で前輪のスリップ率Sfo,Sfiが算出される。ここで、前輪1FL,1FRに作用する横グリップ力が増大して、前輪のスリップ率Sfo,Sfiが大きく算出されたとする。すると、ステップS311で、当該前輪のスリップ率Sfo,Sfiに応じて前輪の横グリップ余裕代Fn’が小さく算出され、ステップS312で、余裕度合増加量ΔFが負値とされ、ステップS313で、前輪の制動流体圧減圧補正量P’が負値とされ、ステップS314で、前輪の制動流体圧指令値Pfo*,Pfi*が負値とされ、図10(c)に示すように、当該前輪の制動流体圧Pfo,Pfiが加速度的に小さく減圧補正される。
【0045】
このように本実施形態によれば、アンダーステア傾向を抑制するように後右輪1RRに制動力を付与している状態で、前輪の横グリップ余裕代Fn’が減少傾向となったときに当該前輪の制動流体圧Pfo,Pfiの減圧量を大きくするため、当該前輪の横グリップの余裕が大きくなって、アンダーステア傾向の助長が効果的に抑制される。
【0046】
また上記フローが繰り返されるうちに、図10(a)(b)の時刻t2に示すように、アンダーステア傾向が抑制されて、前輪の横グリップ力余裕の増加量ΔFが増加傾向となったとする。すると、図8に示すように、前記制動流体圧補正用演算処理のステップS301〜S311を経て、ステップS312で、余裕度合増加量ΔFが正値とされ、ステップS313で、前輪の制動流体圧減圧補正量P’が正値とされ、ステップS314で、前輪の制動流体圧指令値Pj*が徐々に正値とされ、図10(c)に示すように、当該前輪の制動流体圧Pfo,Pfiの減圧量が徐々に小さくされる。
【0047】
そして、さらに上記フローが繰り返されるうちに、図10(a)(b)の時刻t3に示すように、ヨーレート偏差Δφnが加速度的に減少して、前輪の横グリップ余裕代Fn’が大きくなったとする。すると、図8に示すように、前記制動流体圧補正用演算処理のステップS301〜S311を経て、ステップS312で、余裕度合増加量ΔFが大きく算出され、ステップS313で、前輪の制動流体圧減圧補正量P’が大きく算出され、ステップS314で、前輪の制動流体圧指令値Pfo*,Pfi*が加速度的に大きく算出され、図10(c)に示すように、前輪のホイールシリンダ液圧はブレーキペダル操作に応じた制動流体圧Pfo,Pfiに復帰する。
【0048】
このように本実施形態によれば、アンダーステア傾向を抑制するように後右輪1RRに制動力を付与している状態で、前輪の横グリップ余裕代Fn’が増加傾向となったときに当該前輪の制動流体圧Pfo,Pfiの減圧量を大きくするため、アンダーステア傾向を助長することなく、横グリップの余裕に応じて、運転者のブレーキペダル操作に応じた制動力に戻すことで、タイヤのグリップを最大限に発揮できる。
【0049】
なお、上記実施形態においては、ヨーレートセンサ8は旋回状態量検出手段に対応し、コントロールユニット4は制御手段及び制動手段に対応し、ステップS204〜S209及びS304〜S314は制動力補正手段に対応し、ステップS305及びS310はスリップ状態検出手段に対応し、ステップS306及びS311は横グリップ余裕代算出手段に対応し、ステップS307〜S309及びS312〜S314は補正量設定手段に対応する。
【0050】
また、上記実施の形態は本発明の車両挙動制御装置の一例を示したものであり、装置の構成等を限定するものではない。
例えば上記実施形態では、本発明の車両挙動制御装置を所謂リジッド四輪駆動車両に適用した例を示したが、これに限定されるものではなく、オフロード4WDのようにパートタイムトランスファによってリジット四輪駆動状態にできるものや、加速時のスリップ率に応じてクラッチの締結力を調整し、二輪駆動状態からリジット四輪駆動状態までの間で前後輪の駆動力配分を調整可能なオンディマンド4WD等,前後輪の一方の車輪に制動力を付与した場合にプロペラシャフトを介して他方の車輪に制動力が作用されるものであれば、どのような四輪駆動車両にも適用することができる。つまり、本発明は各車輪に作用する2種類の制動力(オーバステア傾向やアンダーステア傾向を抑制するために付与される制動力がプロペラシャフトを介して作用するものと、運転者のペダル操作によって作用するもの)の和を小さく減圧補正することで、当該車輪がグリップ限界を超えないように調整し、オーバステア傾向やアンダーステア傾向の助長を抑制するものであり、その範囲内であればいかなる実施形態でも構わない。
【0051】
また、上記第1の実施形態では、制動流体圧補正量ΔPvをヨーレート制御によって付与される制動流体圧指令値Pj*の15%や35%とする例を示したが、これに限定されるものではなく、例えばヨーレート制御によって付与される制動流体圧指令値Pj*の50%としてもよい。
さらに、ヨーレート制御によって付与される制動流体圧指令値Pj*の所定割合を減圧する例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば所定車輪の制動流体圧指令値Pj*が所定値以下に保持されるように減圧してもよいし、横グリップを確保でき且つ縦グリップ力が最も大きくなるように(例えば、スリップ率10〜20%)減圧してもよい。つまり横グリップを確保でき且つ縦グリップ力が最も大きくなるように減圧すれば、運転者の制動操作に所定の制動性能で応じることができる。すなわち、グリップ限界を超える余剰な制動力を減圧するように当該制動流体圧補正量ΔPvを設定することで、運転者の制動要求に対して制動力不足となることはない。
【0052】
また、ヨーレート偏差Δφnが十分に小さく且つ減少傾向となるまで制動流体圧指令値Pj*を減圧補正する例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば車輪スリップ率Sjが所定値αより小さくなるまで減圧補正するようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態では、オーバステア傾向を抑制するときには旋回外側の前輪のみに制動力を付与する例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば旋回外側の前後輪に制動力を付与してもよい。旋回外輪側の前後輪に制動力を付与するときには、旋回内側の後輪の制動流体圧指令値Priだけから制動流体圧補正量ΔPvを減じればよい。また、アンダーステア傾向を抑制するときには旋回内輪側の後輪のみに制動力を付与する例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば旋回内側の前後輪と旋回外側の後輪とに制動力を付与するようにしてもよい。旋回内側の前後輪と旋回外側の後輪とに制動力を付与するときには、旋回外側の前輪の制動流体圧指令値Pfoだけから制動流体圧補正量ΔPvを減じればよい。
【0053】
また、通常ブレーキはブレーキペダルに連結されたマスタシリンダ液圧によりホイールシリンダへ液圧を付与する例を説明したが、ブレーキバイワイヤのように、ブレーキペダルの操作量に応じて油圧源からホイールシリンダへ供給される液圧を制御するものであってもよい。また、液圧ブレーキでなくても電動ブレーキ(電動キャリパ)でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両挙動制御装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1のコントロールユニット内で実行される制動流体圧演算処理を示すフローチャートである。
【図3】図1のコントロールユニット内で実行される制動流体圧補正用演算処理を示すフローチャートである。
【図4】図3の演算処理で用いられる制御マップである。
【図5】本発明の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】本発明の動作を説明するための説明図である。
【図7】本発明の動作を説明するための説明図である。
【図8】本発明の車両挙動制御装置の第2実施形態において、図1のコントロールユニット内で実行される制動流体圧補正用演算処理を示すフローチャートである。
【図9】図8の演算処理で用いられる制御マップである。
【図10】第2実施形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1FL〜1RRは車輪
2FL〜2RRはホイールシリンダ
3は制動流体圧ユニット
4はコントロールユニット
5FL〜5RRは車輪速度センサ
6は操舵角センサ
7は走行速度センサ
8はヨーレートセンサ
9は加速度センサ
10はブレーキスイッチ
11はマスタシリンダ圧センサ
12はVDCオフスイッチ
13はブレーキペダル
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle behavior control device that controls a vehicle behavior by controlling a braking force applied to each wheel based on a turning state amount generated in a vehicle.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as this type of vehicle behavior control device, a device that controls a braking force to each wheel so that a yaw rate generated in a vehicle matches a target value is known. In such a vehicle behavior control device, usually, when the vehicle has an oversteer tendency, a braking force is applied to the front wheels on the outside of the turn so as to suppress the oversteer tendency.
[0003]
Therefore, when the conventional vehicle behavior control device is used in a four-wheel drive vehicle in which the differential between the front axle and the rear axle is limited by a center differential lock or the like, the vehicle becomes an oversteer tendency and the oversteer tendency is suppressed. Thus, when a braking force is applied to the front wheel outside the turn, the braking force also acts on the rear wheel via a propeller shaft or the like, and the lateral grip limit of the rear wheel is reduced, conversely promoting an oversteer tendency. There was a fear. Similarly, when the vehicle is understeered and braking force is applied to the rear wheels inside the turn so as to suppress the understeering tendency, the braking force also acts on the front wheels via the propeller shaft, etc. There was a risk that the lateral grip limit of the front wheel would become smaller and conversely promote an understeer tendency.
[0004]
Therefore, in the conventional vehicle behavior control device, when the vehicle behavior control device is used for a four-wheel drive vehicle in which the differential between the front axle and the rear axle is limited by a center differential lock or the like, an oversteer tendency or an understeer tendency is suppressed. So that the braking force applied to either one of the front and rear wheels is corrected to be small, and the braking force that acts on any one of the other wheels via the propeller shaft is reduced. The lateral grip of one of the other wheels is secured, and the promotion of oversteer tendency and understeer tendency is suppressed (Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2000-344077 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional vehicle behavior control device described above, the braking operation is performed by the driver when the braking force is applied to one of the front and rear wheels so as to suppress the oversteer tendency and the understeer tendency. Then, the braking force acts on the other wheel via the propeller shaft from the one wheel and also the braking force by the braking operation, and the total braking force of the other wheel is As a result, the lateral grip limit of one of the other wheels is reduced, which may promote an oversteer tendency or an understeer tendency.
[0007]
The present invention has been developed in view of these problems, and an object thereof is to provide a vehicle behavior control device that can suppress the promotion of an oversteer tendency and an understeer tendency even when a braking operation is performed by a driver. Is.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
  For the above purpose, the vehicle behavior control device of the present invention is a vehicle behavior control device for a four-wheel drive vehicle capable of limiting the differential between the front axle and the rear axle,When the braking force to each wheel is controlled so that the oversteer tendency is suppressed, the braking force applied to both rear wheels by the braking means is corrected to a small value.It is characterized by this.
  Further, in the vehicle behavior control device of a four-wheel drive vehicle capable of limiting the differential between the front axle and the rear axle, when the braking force to each wheel is controlled so that the understeer tendency is suppressed, The braking force applied to both rear wheels by the braking means is corrected to a small value.
[0009]
【The invention's effect】
  Therefore, according to the vehicle behavior control device of the present invention,, ExampleFor example,Oversteer and understeerButSuppressionIsAs described above, when a braking force is applied to one of the front and rear wheels, the braking force applied to any one of the wheels acts on the other wheel via the propeller shaft. When a braking operation is performed by the driver, the braking force applied to the other wheel is corrected to be small by the braking operation, and an increase in the total braking force acting on the other wheel can be suppressed. The other wheel can be secured with a lateral grip to suppress oversteering and understeering.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of a vehicle behavior control device of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic vehicle configuration diagram showing an outline of a braking fluid pressure control device as a vehicle behavior control device (VDC) of the present embodiment. Reference numerals 1FL and 1FR in the figure indicate the front left wheel and the front right wheel, respectively, and 1RL and 1RR indicate the rear left wheel and the rear right wheel, respectively. The vehicle of this embodiment is a four-wheel drive vehicle, and the differential between the front axle and the rear axle is limited (a state corresponding to direct connection by 4WD transfer or the like).
[0011]
Further, wheel cylinders 2FL to 2RR are attached to the respective wheels 1FL to 1RR as brake cylinders. Each of the wheel cylinders 2FL to 2RR is a so-called disc brake that presses a pad against the disc rotor for braking (a drum brake may be used). The brake fluid pressure to each of the wheel cylinders 2FL to 2RR can be controlled by the brake fluid pressure unit 3. The brake fluid pressure unit 3 includes an electric pump, like the brake fluid pressure unit used in the conventional vehicle behavior control device, and can increase or decrease the brake fluid pressure separately from the depression of the brake pedal 13. Yes, the brake fluid pressure to each of the wheel cylinders 2FL to 2RR can be individually controlled to increase and decrease.
[0012]
The brake fluid pressure applied to the wheel cylinders 2FL to 2RR by the brake fluid pressure unit 3 is controlled to increase or decrease by a command signal from the control unit 4. In the control unit 4, for example, the wheel speeds Vwj (j = FL to RR) detected by the wheel speed sensors 5 FL to 5 RR, the steering angle θ detected by the steering angle sensor 6, and the travel detected by the travel speed sensor 7. Speed Vsp, yaw rate ψ ′ detected by the yaw rate sensor 8, longitudinal acceleration αv detected by the acceleration sensor 9, brake pedal operation state detected by the brake switch 10, master cylinder pressure Pm detected by the master cylinder pressure sensor 11 The value detected by the VDC off switch 12 is read, for example, the target yaw rate ψ ′ set in accordance with the traveling speed Vsp and the steering angle θ.*A braking force for making the detected yaw rate ψ ′ coincide with each other is determined, and the braking fluid pressure Pj of each wheel is directed toward the braking fluid pressure unit 3 so that the braking force is achieved.*Or command.
[0013]
The control unit 4 receives a detection signal from each of the sensors and switches described above, outputs a control signal to the brake fluid pressure unit 3, and outputs a control signal output from the microcomputer. And a drive circuit for converting into a drive signal to each control valve solenoid including an electromagnetic switching valve or the like in the brake fluid pressure unit 3. The microcomputer includes an input interface circuit having an A / D conversion function, an output interface circuit having a D / A conversion function, an arithmetic processing unit including a microprocessor unit MPU, a ROM, a RAM, and the like. A storage device is provided. In the microcomputer, not only the generation output of the main control signals necessary for various controls, but also the drive control signal of the pump necessary for the pressure increase / decrease control in the vehicle behavior control and the power supply to the actuator itself, for example. Needless to say, the control signals to the switching elements of the actuator relay that it controls are also generated and output in parallel.
[0014]
Next, a calculation process of the braking fluid pressure control executed by the microcomputer in the control unit 4 in order to control the yawing momentum of the vehicle will be described based on each flowchart in the attached drawings. In this arithmetic processing, there is no particular communication step. However, the program stored in the ROM of the storage device in the microcomputer, the map, various data stored in the RAM, etc. are constantly processed. Each calculation result transmitted to the buffer of the apparatus and calculated by the arithmetic processing unit is also stored in the storage device as needed.
[0015]
In FIG. 2, the target yaw rate ψ ′*The yaw moment control amount ΔM for matching the actual yaw rate ψ ′ is obtained, and the braking fluid pressure Pj of each wheel is commanded to the braking fluid pressure unit 3 so that the yaw moment control amount ΔM is achieved. The flow of a brake fluid pressure calculation process is shown. This calculation process is executed as a timer interrupt every predetermined sampling period ΔT, for example, 10 msec. First, in step S 101, the steering angle θ detected by the steering angle sensor 6, and the traveling speed Vsp detected by the traveling speed sensor 7. The longitudinal acceleration αv detected by the acceleration sensor 9 and the yaw rate ψ ′ detected by the yaw rate sensor 8 are read.
[0016]
Next, the process proceeds to step S102, where the steering angular velocity dθ and the steering angular acceleration d (dθ) are calculated based on the steering angle θ read in step S101. Specifically, the steering angular velocity dθ and the steering angular acceleration d (dθ) are calculated by differentiating the steering angle θ using a high-pass filter or the like, or performing a secondary differentiation.
Next, the process proceeds to step S103, and the control gain τ is added to the steering angular velocity dθ calculated in step S102.1Is multiplied by the steering angular acceleration d (dθ) calculated in step S102 and the control gain τ.2Yaw moment control amount ΔM by feedforward control by adding the value multiplied byF / FIs calculated.
[0017]
Next, the process proceeds to step S104, and the target yaw rate ψ ′ set according to the traveling speed Vsp and the steering angle θ.*From the yaw rate ψ ′ read in step S101, and the yaw moment control amount ΔM by feedback control is reduced.F / BIs calculated.
Next, the process proceeds to step S105, where the yaw moment control amount ΔM by the feedforward control calculated in step S103 is calculated.F / FYaw moment control amount ΔM by feedback control calculated in step S104F / BAnd the target yaw rate ψ ′*The yaw moment control amount ΔM for making the actual yaw rate ψ ′ coincide with is calculated.
[0018]
Next, the process proceeds to step S106, and the braking fluid pressure Pj of one of the front and rear wheels is directed toward the braking fluid pressure unit 3 so that the yaw moment control amount ΔM calculated in step S105 is achieved. A command is executed, and a brake fluid pressure correction calculation process (described later) for correcting the brake fluid pressure Pj applied to one of the other wheels to a small value by the depression of the brake pedal is executed, and then the process proceeds to the main program.
[0019]
FIG. 3 shows a flow of the brake fluid pressure correction calculation process executed in step S106 of the brake fluid pressure calculation process. In this calculation process, first in step S201, it is determined whether or not there is a yaw rate control request from the calculation result of the brake fluid pressure calculation process. If there is a yaw rate control request, the process proceeds to step S202. Returns to the main program. Specifically, it is determined that there is a yaw rate control request when | ΔM |> 0 or when the VDC off switch 12 is not operated.
[0020]
In step S202, a braking force to be applied to each wheel in order to realize the yaw moment control amount ΔM calculated in the braking fluid pressure calculation process is calculated, and a braking fluid pressure command value Pj for generating the braking force is calculated.*Is calculated. For example, when suppressing the oversteer tendency, a braking force is applied to the front wheel on the turning outer wheel side, and when suppressing the understeer tendency, a braking force is applied to the rear wheel on the turning inner wheel side.
[0021]
Next, the process proceeds to step S203, where it is determined whether or not the brake pedal is operated by the driver. If it is operated, the process proceeds to step S204, and if not, the process returns to the main program. Specifically, it is determined that the brake pedal is operated when the brake switch 10 is in the ON state or when the detected value of the master cylinder pressure sensor 11 is greater than a predetermined value.
[0022]
Next, the process proceeds to step S204, where oversteer suppression control or understeer suppression control is to be performed based on the yaw moment control amount ΔM calculated in the brake fluid pressure calculation process (depending on whether the direction is + or-). If it is oversteer suppression control, the process proceeds to step S205. If it is understeer suppression control, the process proceeds to step S206.
[0023]
In step S205, the brake fluid pressure command value Pro is obtained by subtracting the brake fluid pressure correction amount ΔPv from the rear wheel brake fluid pressure (estimated from the master cylinder pressure) according to the brake pedal operation.*, Pri*And The braking fluid pressure correction amount ΔPv is, for example, the braking fluid pressure command value Pj for the front wheel outside the turn calculated in step S202.*Of 15%.
[0024]
On the other hand, in step S206, the brake fluid pressure command value Pfo is obtained by subtracting the brake fluid pressure correction amount ΔPv from the brake fluid pressure of the front wheels (estimated from the master cylinder pressure) according to the brake pedal operation.*, Pfi*And The braking fluid pressure correction amount ΔPv is, for example, the braking fluid pressure command value Pj for the rear wheel inside the turn calculated in step S202.*Of 35%.
[0025]
Next, the process proceeds to step S207, and the target yaw rate ψ ′ set according to the traveling speed Vsp and the steering angle θ.*And the actual difference in yaw rate ψ ′ (hereinafter referred to as yaw rate deviation Δφn) is calculated.
Next, the process proceeds to step S208, where it is determined whether or not the margin has returned to the side grip based on the change state of the yaw rate deviation Δφn calculated in step S207. The process proceeds to step S209. If not, the process returns to the main program. Specifically, the yaw rate deviation Δφn calculated in step S207 is smaller than a predetermined value α, and this time calculation is performed from the yaw rate deviation Δφn-1 calculated when the braking fluid pressure correction calculation process was executed last time. When the yaw rate deviation Δφn is small, that is, when the yaw rate deviation Δφn is sufficiently small and tends to decrease, it is determined that the margin has returned to the lateral grip.
[0026]
If it is determined in step S209 that oversteer suppression control is being performed, the rear-wheel braking fluid pressure command value Pro calculated in step S205 is used.*, Pri*A value obtained by adding the braking fluid pressure reduction release amount ΔPdec to the new braking fluid pressure command value Pro*, Pri*And If understeer suppression control is being performed, the braking fluid pressure command value Pfo for the front wheels calculated in step S206 is used.*, Pfi*Is set to a new braking fluid pressure command value Pfo.*, Pfi*And As shown in FIG. 4, the braking fluid pressure decompression release amount ΔPdec is obtained by subtracting the yaw rate deviation Δφn calculated this time from the yaw rate deviation Δφn−1 calculated when the braking fluid pressure correction calculation process was executed last time. The value is set to be larger as the decrease value (φn−1−φn) of the yaw rate deviation is larger. That is, the reduction amount of the correction amount Pv is set according to the return state of the margin of the lateral grip.
[0027]
Next, the operation of the vehicle behavior control device of this embodiment will be specifically described.
First, as shown at time t1 in FIGS. 5 (a) and 5 (b), when the driver is turning right while operating the brake pedal, the yaw rate control is performed so as to suppress the understeer tendency in the brake fluid pressure calculation process. And the yaw moment control amount ΔM for turning the vehicle to the right is calculated. Then, as shown in FIG. 3, the determination in step S201 of the braking fluid pressure correction calculation process is “YES”, and the braking force applied to the rear right wheel 1RR in order to realize the yaw moment control amount ΔM in step S202. Is calculated and the braking fluid pressure command value Pj for generating the braking force is calculated.*Further, the determination in step S203 is “YES”, the determination in step S204 is “NO”, and a value obtained by subtracting the braking fluid pressure correction amount ΔPv from the braking fluid pressure of the front wheel according to the brake pedal operation in step S206. Is the brake fluid pressure command value Pfo*, Pfi*Thus, as shown in FIG. 5B, the braking fluid pressures Pfo and Pfi of the front wheels are corrected to be reduced.
[0028]
Thus, according to the present embodiment, when the braking force is applied to the rear right wheel 1RR so as to suppress the understeer tendency, the braking force of the rear right wheel 1RR is transmitted through the propeller shaft as shown in FIG. Although acting on 1FL, 1FR, the braking fluid pressure command values Pfo, Pfi for the front wheels are reduced and corrected to reduce pressure, so that an increase in the total braking force acting on the front wheels 1FL, 1FR is suppressed, and the front wheels 1FL, 1FR A lateral grip is secured, and as shown by a solid line in FIG. Incidentally, when applying the braking force to the rear right wheel 1RR so as to suppress the understeer tendency, the conventional method of applying the normal braking force to the front wheels 1FL, 1FR, as shown in FIG. A braking force is applied to 1FR from the rear right wheel 1RR via the propeller shaft, and a braking force by the operation of the brake pedal is also applied. The total braking force of the front wheels 1FL, 1FR increases, and the front wheels 1FL, 1FR The lateral grip limit is lowered, and as shown by a broken line in FIG. 5A, an understeer tendency may be promoted.
[0029]
As the above flow is repeated, as shown at time t2 in FIG. 5A, the understeer tendency is suppressed, and the yaw rate deviation Δφn calculated in step S207 is smaller than the predetermined value α and tends to decrease. Suppose. Then, as shown in FIG. 3, through steps S201 to S207 of the calculation process for braking fluid pressure correction, the determination in step S208 becomes “YES”. In step S209, the braking of the front wheels calculated in step S206 is performed. Fluid pressure command value Pfo*, Pfi*The value obtained by adding the brake fluid pressure reduction release amount ΔPdec to the new brake fluid pressure command value Pfo*, Pfi*Thus, as shown in FIG. 5B, the pressure reduction correction to the braking fluid pressures Pfo and Pfi of the front wheels is released.
[0030]
Then, as the above flow is further repeated, it is assumed that the yaw rate deviation Δφn is accelerated and the vertical grip limit of the front wheels 1FL and 1FR is increased as shown at time t3 in FIG. Then, as shown in FIG. 3, the amount of decrease in the yaw rate deviation (Δφn−1−Δφn) is largely calculated through steps S201 to S208 of the braking fluid pressure correction calculation process. In step S209, the braking fluid is calculated. The pressure reduction release amount ΔPdec is calculated to be large in terms of acceleration, and the front wheel braking fluid pressure command value Pfo is calculated.*, Pfi*As shown in FIG. 5B, the hydraulic pressure in the front wheel cylinder returns to the braking fluid pressures Pfo and Pfi corresponding to the operation of the brake pedal.
[0031]
Thus, according to the present embodiment, when the yaw rate deviation Δφn is smaller than the predetermined value α and tends to decrease, that is, when the understeer tendency is suppressed and the vertical grip limit of the front wheels 1FL and 1FR becomes large, In order to cancel the decompression correction to the front wheels 1FL and 1FR, without increasing the understeer tendency, the braking force according to the driver's brake pedal operation is returned to the braking force according to the return state of the margin of the side grip. You can maximize your grip.
[0032]
On the other hand, as shown at time t1 in FIGS. 5 (a) and 5 (b), when the driver is turning right while operating the brake pedal, the yaw rate control is performed so as to suppress the oversteer tendency by the brake fluid pressure calculation process. And the yaw moment control amount ΔM for turning the vehicle to the left is calculated. Then, as shown in FIG. 3, the determination in step S201 of the calculation process for correcting the braking fluid pressure is “YES”, and the braking force applied to the front left wheel 1FL in order to realize the yaw moment control amount ΔM in step S202. Brake fluid pressure command value Pj for calculating and generating the braking force*Further, the determination in steps S203 and S204 is “YES”, and a value obtained by subtracting the braking fluid pressure correction amount ΔPv from the braking fluid pressure of the rear wheel corresponding to the brake pedal operation in step S205 is the braking fluid pressure command value Pro.*, Pri*Thus, as shown in FIG. 5B, the braking fluid pressures Pro, Pri of the rear wheels are corrected to be reduced.
[0033]
Thus, according to the present embodiment, when a braking force is applied to the front left wheel 1FL in order to suppress the oversteer tendency, the braking force of the front left wheel 1FL is applied to the rear wheel 1RL via the propeller shaft as shown in FIG. , 1RR, but the rear wheel braking fluid pressure command value Pro*, Pri*Is reduced and the pressure reduction is corrected, so that an increase in the total braking force acting on the rear wheels 1RL and 1RR is suppressed, and a lateral grip of the rear wheels 1RL and 1RR is secured, as shown in FIG. The promotion of oversteer tendency is suppressed. Incidentally, when a braking force is applied to the front left wheel 1FL so as to suppress an oversteer tendency, the conventional method of applying a normal braking force to the rear wheels 1RL and 1RR, as shown in FIG. A braking force is applied to the 1RL and 1RR from the front left wheel 1FL via the propeller shaft, and a braking force by the operation of the brake pedal is also applied to increase the total braking force of the rear wheels 1RL and 1RR, thereby increasing the rear wheels 1RL and 1RR. The lateral grip limit of 1RR is lowered, and there is a possibility that an oversteer tendency is promoted as shown by a broken line in FIG.
[0034]
Next, a second embodiment of the vehicle behavior control device of the present invention will be described. In this embodiment, the flowchart of FIG. 8 is used instead of the flowchart of the braking fluid pressure correction calculation process shown in FIG. In this flowchart, first, in step S301, it is determined whether or not the brake pedal is operated by the driver. If it is operated, the process proceeds to step S302, and if not, the process returns to the main program. Specifically, it is determined that the brake pedal is operated when the brake switch 10 is in the ON state or when the detected value of the master cylinder pressure sensor 11 is greater than a predetermined value.
[0035]
In step S302, it is determined whether or not there is a yaw rate control request from the calculation result of the braking fluid pressure calculation process. If there is a yaw rate control request, the process proceeds to step S303, and if not, the process returns to the main program. To do. Specifically, it is determined that there is a yaw rate control request when | ΔM |> 0 or when the VDC off switch 12 is not operated.
[0036]
In step S303, a braking force to be applied to each wheel in order to realize the yaw moment control amount ΔM calculated in the braking fluid pressure calculation process is calculated, and a braking fluid pressure command value Pj for generating the braking force is calculated.*Is calculated. For example, when suppressing the oversteer tendency, a braking force is applied to the front wheel on the turning outer wheel side, and when suppressing the understeer tendency, a braking force is applied to the rear wheel on the turning inner wheel side.
[0037]
Next, the process proceeds to step S304, where oversteer suppression control or understeer suppression control is to be performed based on the yaw moment control amount ΔM calculated in the brake fluid pressure calculation process (depending on whether the direction is + or-). If it is oversteer suppression control, the process proceeds to step S305. If it is understeer suppression control, the process proceeds to step S310.
[0038]
In step S305, a value obtained by subtracting the wheel speeds Vwro and Vwri detected by the wheel speed sensors 5RL and 5RR of the rear wheels 1RL and 1RR from the travel speed Vsp detected by the travel speed sensor 7 is divided by the travel speed Vsp. To calculate the slip ratios Sro and Sri of the rear wheels.
Next, the process proceeds to step S306, where the lateral grip limit Fn of the rear wheel is calculated based on the slip ratios Sro and Sri of the rear wheel calculated in step S305, and the detected value of the lateral G sensor or the vehicle speed and the rudder are calculated. The margin Fn ′ of the side grip is calculated from the corner. Here, the lateral grip limit Fn of the rear wheel is a lateral grip force at which the rear wheels 1RL and 1RR become the grip limit, and can be estimated from a well-known tire characteristic map, for example, as shown in FIG. Further, the lateral grip limit Fn may be obtained from the wheel load and braking / driving force.
[0039]
Next, the process proceeds to step S307, where the lateral grip margin allowance Fn-1 ′ of the rear wheel calculated when this braking fluid pressure correction calculation process was executed last time is calculated from the lateral grip margin allowance Fn ′ calculated this time. By subtracting, an increase amount of the rear wheel lateral grip margin Fn ′ (hereinafter referred to as a margin degree increase amount ΔF) is calculated.
Next, the process proceeds to step S308, and the braking fluid pressure reduction correction amount P ′ for the rear wheel is calculated by multiplying the margin degree increase ΔF calculated in step S307 by the coefficient Kr. This coefficient Kr is set based on the wheel cylinder pressure receiving area, the pad pressure receiving area, etc. of the rear wheel.
[0040]
In step S309, the brake fluid pressure command value Pro is obtained by subtracting the brake fluid pressure correction amount ΔPv from the brake fluid pressure of the rear wheel by the brake pedal operation.*, Pri*And This braking fluid pressure correction amount ΔPv is a value obtained by subtracting the braking fluid pressure reduction correction amount P ′ calculated in step S308 from the braking fluid pressure correction amount ΔPvn−1 calculated when this calculation process was executed last time. In the initial state, the brake fluid pressure of the rear wheel is set by operating the brake pedal.
[0041]
On the other hand, in step S310, a value obtained by subtracting the wheel speeds Vwfo and Vwfi detected by the wheel speed sensors 5FL and 5FR of the front wheels 1FL and 1FR from the travel speed Vsp detected by the travel speed sensor 7 is divided by the travel speed Vsp. Thus, the slip ratios Sfo and Sfi of the front wheels are calculated.
Next, the process proceeds to step S311, where the lateral grip limit Fn of the front wheel is calculated based on the slip ratios Sfo and Sfi of the front wheel calculated in step S310, and the actual lateral grip force is estimated from the vehicle speed and the steering angle. Then, a margin Fn ′ for the lateral grip limit Fn is calculated. Here, the lateral grip limit Fn of the front wheel is a lateral grip force at which the front wheels 1FL and 1FR become the grip limit, and can be estimated from a well-known tire characteristic map, for example, as shown in FIG.
[0042]
Next, the process proceeds to step S312, and the front wheel lateral grip margin Fn-1 ′ calculated when the braking fluid pressure correction calculation process was executed last time is subtracted from the currently calculated lateral grip margin Fn ′. Thus, an increase amount of the lateral grip margin Fn ′ of the front wheel (hereinafter referred to as a margin degree increase amount ΔF) is calculated.
Next, the process proceeds to step S313, where the braking fluid pressure reduction correction amount P ′ for the front wheels is calculated by multiplying the margin degree increase ΔF calculated in step S312 by the coefficient Kf. The coefficient Kf is set based on the wheel cylinder pressure receiving area, the pad pressure receiving area, and the like of the front wheels.
[0043]
Next, the process proceeds to step S314, where a value obtained by subtracting the braking fluid pressure correction amount ΔPv from the braking fluid pressure of the front wheels by operating the brake pedal is used as the braking fluid pressure command value Pfo.*, Pfi*And This braking fluid pressure correction amount ΔPv is a value obtained by subtracting the braking fluid pressure reduction correction amount P ′ calculated in step S313 from the braking fluid pressure correction amount ΔPvn−1 calculated when this calculation process was executed last time. In the initial state, the brake fluid pressure of the rear wheel is set by operating the brake pedal.
[0044]
Next, the operation of the vehicle behavior control device of this embodiment will be specifically described.
First, as shown at time t1 in FIG. 10, when the driver is turning right while operating the brake pedal, the yaw rate control is performed so as to suppress the understeer tendency in the brake fluid pressure calculation process, and the vehicle Suppose that a yaw moment control amount ΔM that turns the right is calculated. Then, as shown in FIG. 8, the determinations in steps S301 and S302 of the calculation process for correcting the braking fluid pressure are “YES”. In step S303, the control is applied to the rear right wheel 1RR in order to realize the yaw moment control amount ΔM. The braking fluid pressure command value Pj for calculating the braking force to be generated and generating the braking force*Is determined, the determination in step S304 is “NO”, and the slip ratios Sfo and Sfi of the front wheels are calculated in step S310. Here, it is assumed that the lateral grip force acting on the front wheels 1FL and 1FR is increased and the slip ratios Sfo and Sfi of the front wheels are calculated to be large. Then, in step S311, the front wheel lateral grip margin Fn ′ is calculated to be small according to the slip ratios Sfo and Sfi of the front wheel, and in step S312, the margin degree increase amount ΔF is set to a negative value. In step S313, the front wheel The brake fluid pressure reduction correction amount P ′ is set to a negative value, and in step S314, the brake fluid pressure command value Pfo for the front wheels is set.*, Pfi*Is a negative value, and as shown in FIG. 10C, the braking fluid pressures Pfo and Pfi of the front wheels are reduced and corrected for acceleration.
[0045]
As described above, according to the present embodiment, when the braking force is applied to the rear right wheel 1RR so as to suppress the understeer tendency, the front wheel side grip margin Fn ′ tends to decrease. In order to increase the depressurization amount of the braking fluid pressures Pfo and Pfi, the margin of the lateral grip of the front wheel is increased, and the promotion of the understeer tendency is effectively suppressed.
[0046]
Further, as the above flow is repeated, as shown at time t2 in FIGS. 10A and 10B, it is assumed that the understeer tendency is suppressed and the increase amount ΔF of the lateral grip force margin of the front wheels tends to increase. Then, as shown in FIG. 8, through steps S301 to S311 of the above-described braking fluid pressure correction calculation processing, the margin degree increase amount ΔF is set to a positive value in step S312. In step S313, the braking fluid pressure reduction of the front wheels is performed. The correction amount P ′ is set to a positive value, and in step S314, the braking fluid pressure command value Pj for the front wheels is set.*Is gradually set to a positive value, and as shown in FIG. 10 (c), the pressure reduction amounts of the brake fluid pressures Pfo and Pfi of the front wheels are gradually reduced.
[0047]
As the above flow is further repeated, as shown at time t3 in FIGS. 10 (a) and 10 (b), the yaw rate deviation Δφn is accelerated and the front wheel lateral grip margin Fn ′ is increased. To do. Then, as shown in FIG. 8, through steps S301 to S311 of the brake fluid pressure correction calculation process, the margin degree increase amount ΔF is calculated to be large in step S312. In step S313, the brake fluid pressure reduction correction for the front wheels is performed. The amount P ′ is greatly calculated, and in step S314, the braking fluid pressure command value Pfo for the front wheels is calculated.*, Pfi*As shown in FIG. 10C, the wheel cylinder hydraulic pressure of the front wheels returns to the braking fluid pressures Pfo and Pfi corresponding to the brake pedal operation.
[0048]
Thus, according to the present embodiment, when the braking force is applied to the rear right wheel 1RR so as to suppress the understeer tendency, the front wheel's lateral grip margin Fn ′ tends to increase. In order to increase the amount of brake fluid pressure Pfo, Pfi, the tire grip is restored by returning to the braking force according to the driver's brake pedal operation according to the margin of the side grip without promoting the understeer tendency. Can be maximized.
[0049]
In the above embodiment, the yaw rate sensor 8 corresponds to the turning state amount detection means, the control unit 4 corresponds to the control means and the braking means, and steps S204 to S209 and S304 to S314 correspond to the braking force correction means. Steps S305 and S310 correspond to slip state detection means, Steps S306 and S311 correspond to side grip margin calculation means, and Steps S307 to S309 and S312 to S314 correspond to correction amount setting means.
[0050]
Moreover, the said embodiment showed an example of the vehicle behavior control apparatus of this invention, and does not limit the structure of an apparatus.
For example, in the above embodiment, an example in which the vehicle behavior control device of the present invention is applied to a so-called rigid four-wheel drive vehicle has been described. However, the present invention is not limited to this, and is not limited to this. On-demand 4WD that can adjust the driving force distribution of the front and rear wheels from the two-wheel drive state to the rigid four-wheel drive state by adjusting the clutch engagement force according to the thing that can be in the wheel drive state or the slip ratio during acceleration As long as the braking force is applied to the other wheel via the propeller shaft when the braking force is applied to one of the front and rear wheels, the invention can be applied to any four-wheel drive vehicle. In other words, the present invention acts on two types of braking force acting on each wheel (the braking force applied to suppress the oversteer tendency and the understeer tendency via the propeller shaft, and the driver's pedal operation. Is adjusted so that the wheel does not exceed the grip limit, and the promotion of oversteering tendency and understeering tendency is suppressed. Absent.
[0051]
In the first embodiment, the braking fluid pressure command value Pj to which the braking fluid pressure correction amount ΔPv is given by the yaw rate control.*However, the present invention is not limited to this. For example, the braking fluid pressure command value Pj given by the yaw rate control is shown.*It is good also as 50% of.
Further, the brake fluid pressure command value Pj given by the yaw rate control*However, the present invention is not limited to this. For example, the brake fluid pressure command value Pj for a predetermined wheel is not limited to this.*The pressure may be reduced so as to be maintained below a predetermined value, or the pressure may be reduced so that the lateral grip can be secured and the vertical grip force is maximized (for example, the slip ratio is 10 to 20%). In other words, if the pressure is reduced so that the horizontal grip can be secured and the vertical grip force is maximized, it is possible to respond to the driver's braking operation with a predetermined braking performance. That is, by setting the braking fluid pressure correction amount ΔPv so as to reduce the excessive braking force exceeding the grip limit, the braking force does not become insufficient with respect to the driver's braking request.
[0052]
Further, the brake fluid pressure command value Pj until the yaw rate deviation Δφn becomes sufficiently small and tends to decrease.*However, the present invention is not limited to this. For example, the pressure reduction correction may be performed until the wheel slip ratio Sj becomes smaller than the predetermined value α.
Further, in the above embodiment, an example in which the braking force is applied only to the front wheel outside the turn when suppressing the oversteer tendency is not limited to this. For example, the braking force is applied to the front and rear wheels outside the turn. It may be given. When applying a braking force to the front and rear wheels on the turning outer wheel side, the braking fluid pressure correction amount ΔPv may be subtracted from only the braking fluid pressure command value Pri of the rear wheel inside the turning. In addition, when suppressing the understeer tendency, an example in which braking force is applied only to the rear wheel on the inner side of the turning wheel is not limited to this. For example, the front and rear wheels on the inner side of the turning and the rear wheel on the outer side of the turning are shown. A braking force may be applied. When applying a braking force to the front and rear wheels on the inside of the turn and the rear wheel on the outside of the turn, the brake fluid pressure correction amount ΔPv may be subtracted from only the brake fluid pressure command value Pfo of the front wheels on the outside of the turn.
[0053]
In addition, an example has been described in which the normal brake applies hydraulic pressure to the wheel cylinder by the master cylinder hydraulic pressure connected to the brake pedal. However, like a brake-by-wire, the hydraulic source is changed from the hydraulic source to the wheel cylinder according to the operation amount of the brake pedal. The hydraulic pressure supplied may be controlled. Further, an electric brake (electric caliper) may be used instead of the hydraulic brake.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an embodiment of a vehicle behavior control device of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart showing a brake fluid pressure calculation process executed in the control unit of FIG. 1;
FIG. 3 is a flowchart showing a braking fluid pressure correction calculation process executed in the control unit of FIG. 1;
4 is a control map used in the arithmetic processing of FIG.
FIG. 5 is a timing chart for explaining the operation of the present invention.
FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining the operation of the present invention.
FIG. 7 is an explanatory diagram for explaining the operation of the present invention.
FIG. 8 is a flowchart showing a braking fluid pressure correction calculation process executed in the control unit of FIG. 1 in the second embodiment of the vehicle behavior control apparatus of the present invention.
9 is a control map used in the arithmetic processing of FIG.
FIG. 10 is a timing chart for explaining the operation of the second embodiment.
[Explanation of symbols]
1FL to 1RR are wheels
2FL to 2RR are wheel cylinders
3 is a brake fluid pressure unit
4 is the control unit
5FL-5RR is a wheel speed sensor
6 is a steering angle sensor
7 is a running speed sensor
8 is the yaw rate sensor
9 is an acceleration sensor
10 is a brake switch
11 is a master cylinder pressure sensor
12 is a VDC off switch
13 is a brake pedal

Claims (4)

前車軸と後車軸との差動を制限可能な四輪駆動車両の車両挙動制御装置であって、
車両に発生する旋回状態量を検出する旋回状態量検出手段と、前記旋回状態量検出手段で検出される旋回状態量に基づいて、オーバステア傾向が抑制されるように各車輪への制動力を制御する制御手段と、運転者の制動操作に基づいて各車輪に制動力を付与する制動手段と、前記制御手段がオーバステア傾向が抑制されるように各車輪への制動力を制御しているときには、前記制動手段によって両後輪に付与される制動力を小さな値に補正する制動力補正手段とを備えたことを特徴とする車両挙動制御装置。
A vehicle behavior control device for a four-wheel drive vehicle capable of limiting a differential between a front axle and a rear axle,
Based on the turning state amount detecting means for detecting the turning state amount generated in the vehicle and the turning state amount detected by the turning state amount detecting means, the braking force to each wheel is controlled so that the oversteer tendency is suppressed. Control means for controlling, braking means for applying a braking force to each wheel based on the driver's braking operation, and when the control means is controlling the braking force to each wheel so that the oversteer tendency is suppressed, A vehicle behavior control device comprising braking force correcting means for correcting the braking force applied to both rear wheels by the braking means to a small value .
前車軸と後車軸との差動を制限可能な四輪駆動車両の車両挙動制御装置であって、A vehicle behavior control device for a four-wheel drive vehicle capable of limiting a differential between a front axle and a rear axle,
車両に発生する旋回状態量を検出する旋回状態量検出手段と、前記旋回状態量検出手段で検出される旋回状態量に基づいて、アンダーステア傾向が抑制されるように各車輪への制動力を制御する制御手段と、運転者の制動操作に基づいて各車輪に制動力を付与する制動手段と、前記制御手段がアンダーテア傾向が抑制されるように各車輪への制動力を制御しているときには、前記制動手段によって両前輪に付与される制動力を小さな値に補正する制動力補正手段とを備えたことを特徴とする車両挙動制御装置。Based on the turning state amount detecting means for detecting the turning state amount generated in the vehicle and the turning state amount detected by the turning state amount detecting means, the braking force to each wheel is controlled so that the understeer tendency is suppressed. Control means for controlling, braking means for applying a braking force to each wheel based on a driver's braking operation, and when the control means controls the braking force to each wheel so that an undertea tendency is suppressed. A vehicle behavior control device comprising: braking force correcting means for correcting the braking force applied to both front wheels by the braking means to a small value.
前記制動力補正手段は、前記所定車輪のスリップ状態を検出するスリップ状態検出手段と、当該スリップ状態検出手段で検出されたスリップ状態に基づいて前記所定車輪の横グリップ余裕代を算出する横グリップ余裕代算出手段と、当該横グリップ余裕代算出手段で算出された横グリップ余裕代に基づいて補正量を設定する補正量設定手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両挙動制御装置。The braking force correcting means includes a slip state detecting means for detecting a slip state of the predetermined wheel, and a side grip margin for calculating a side grip margin for the predetermined wheel based on the slip state detected by the slip state detecting means. a cash calculation means, the vehicle according to claim 1 or 2, characterized in that a correction amount setting means for setting a correction amount based on the lateral grip margin calculated in the lateral grip margin calculation means Behavior control device. 前記制動力補正手段は、前記旋回状態量検出手段で検出された旋回状態量と目標値との差が減少傾向にあり且つ当該差が所定値以下であるときには、前記補正を解除することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両挙動制御装置。The braking force correcting means cancels the correction when the difference between the turning state quantity detected by the turning state quantity detecting means and the target value is decreasing and the difference is not more than a predetermined value. The vehicle behavior control device according to any one of claims 1 to 3 .
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