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JP4016491B2 - Squeegee and squeegee mechanism and screen printing method using the same - Google Patents

Squeegee and squeegee mechanism and screen printing method using the same Download PDF

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JP4016491B2
JP4016491B2 JP21442798A JP21442798A JP4016491B2 JP 4016491 B2 JP4016491 B2 JP 4016491B2 JP 21442798 A JP21442798 A JP 21442798A JP 21442798 A JP21442798 A JP 21442798A JP 4016491 B2 JP4016491 B2 JP 4016491B2
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squeegee
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスクリーン印刷に使用されるスキージ、スキージング機構とそのスキージを用いたスクリーン印刷方法に関し、特に、通常のスキージではスキージの磨耗やスクリーン版の磨耗が問題となる精密な印刷を必要とする電子部品製造に使用されるスクリーン印刷用のスキージ、スキージング機構とそのスキージを用いたスクリーン印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクリーン印刷に使用されるスキージには、大別してゴム系のものと、スチールのような可撓性のある金属板の2種がある。前者はメッシュが通常のポリエステルやアミド系、またはステンレスの場合に使用され、さらにはメタル版の場合にも使用されている。後者はスクリーンのメッシュがステンレスである場合とメタル版の場合に使用されている。この制限はスキージによるメッシュの磨耗に由来する制限である。
従来使用されているスキージの形状の例を図6(a)〜(h)に示すが、このスキージの形状で一番重要なのは、スクリーン版と接する部分とその近傍の形状である。この部分でインキやペーストを版のほうへ押し込む作用が生じる。またスキージに必要な物性は、印刷パターンやインキの特性に関係が深いものとしてゴム弾性、反発力があり、またインキの溶剤への耐溶剤性も必要である。
実際のスクリーン印刷機においては、スキージの種類、印刷物に対する角度はスキージを支持しているスキージホルダーで変化させることができる構造となっている。またスキージの移動速度、圧力は印刷機の全体機構で設定される構造となっている。
【0003】
この従来のスキージ、スキージング機構には、次に述べる問題点があった。すなわち、目的とするパターンによって最適なスキージ材料、形状を選定し、最適なスキージング条件を選定することが望ましいのに対し、前述したように使用できるスキージはメッシュの種類によって大幅に制限されるのである。例えば、金属系のスキージを通常のポリアミドやポリエステル系のメッシュに使用すると、メッシュが傷つき、不良版となってしまう。
【0004】
一方、ゴム系のスキージは通常のどの版も傷めることはないが、印刷を繰り返しているうちに、メッシュとの摩擦によって、スキージが徐々に磨耗していき、スキージ作用が変化し、良好な印刷を継続することができなくなる。また、良好な印刷ができなくなった場合は、研磨して直す。そのための研磨装置(スキージ研磨機)が市販されていて、一応は誰でも研磨できる。しかし、近年精密なスクリーン印刷の仕事が増えるにつれて、印刷条件を厳しく一定にする必要があるため、スキージの形状の許容範囲が狭くなり、たびたび研磨することが必要となっている。研磨の際は、以前の形状を正確に再現する必要があり、このために精密な研磨装置が必要となり、再生研磨に費やす時間が長くなっている。
【0005】
従って、本発明の目的の一つはスキージの磨耗対策である。すなわち磨耗の直接原因はメッシュとの摩擦であるが、インキの溶剤によるスキージの膨潤も要因の一つである。近年、インキの種類が多くなるにつれ、インキの溶剤の種類が増えており、スキージが溶剤によって膨潤してしまうことも増えている。この場合に磨耗が速くなるのに対応して、研磨の頻度を多くすれば対応可能なこともあるが、どうにも対応ができずスキージ材として別のものを探さなければならない場合もある。例えば、ウレタン系のゴムでなくシリコーンゴム系のスキージも使用されるようになってきている。さらに対策として、図6(h)に示したように表面を溶剤耐性の強い材料で被覆したスキージが使用されることもあるが、この形式のスキージの欠点は、磨耗すると研磨して再生することができない。
【0006】
さらに別の問題として、スキージの磨耗は全範囲にわたって均一に発生するのではなく、印刷中のスキージにかかるスクリーン版の反力が場所によって異なるため(図7を参照)、スキージの減り方も場所によって異なってしまう。従って印刷結果にもスキージの場所ムラが順次発生するという問題があった。
【0007】
上述したように、スキージに要求される特性の一つは耐磨耗性であるが、適度な弾力も重要である。すなわち、硬いインキは印刷後のダレが少ないので、精密なパターンを必要とする場合に使用されることが多くなっており、従ってスキージには弾力性の高い金属スキージが適している。しかし、金属スキージの場合にはステンレスメッシュやメタルマスクしか使用できない。しかしながら、パターンの形状やコストなどの理由により、ポリエステルやポリアミドメッシュの版を用いることが必要である。この場合には、ゴムスキージであっても硬度が90〜100と極端に高いものが要求されるが、硬度をあげるとスキージ部分の柔軟性が失われ、スキージムラが発生しやすくなる。
【0008】
このため、例えば2種類の材料を貼り合わせて要求に応えることが考えられ、一部商品化されている(図6(e)を参照)。すなわち、スキージングする部分(印刷進行方向)の面を硬質の耐磨耗性の高い材料にして、裏面を適当な弾力性をもった材料としたものである。しかし、この構造にしても進行が遅くはなるが磨耗は発生し、印刷条件が変化すると共に、印刷結果も変化してしまう。
現状では、高精細印刷を行うためのスクリーン印刷では、適度な反発力と適度な柔軟性を持ち、かつ非常に強い耐磨耗性を持つスキージが要望されているが、まだそれを満足させるものがない。
【0009】
さらに根本的な問題として、従来のスキージングという手法が、主として電気・電子部品の製造に要求される種々の精密パターン印刷に対しては、十分な対応ができなくなっている点である。すなわち、条件を色々変化させても要求される仕様、特にインキ塗布厚さとその均一性の仕様を満足させることができなくなっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、スキージングする部分が印刷中に磨耗によって減り、印刷状態が変化してしまうが、スキージングする部分の状態を長期にわたって良好な状態で安定させ、しかも印刷安定性を向上させることが課題である。
さらに、柔軟性と硬さという相反する条件を満足させ、かつ耐磨耗性を有するスキージを提供すると共に、インキの溶剤に依存することが少ないスキージを提供することを課題とする。
さらに加えて、従来のスキージイングの手法を拡大して、最近の要求に応えられるものを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、スクリーン印刷用のスキージの構造が、芯材と少なくともスキージを行う部分の表面を覆うフィルム材と、前記芯材と前記フィルム材との間の中間層からなり、前記フィルム材が前記芯材との相対的位置を移動可能であることで、前記フィルム材が版と接する位置を印刷中及び停止中に移動可能であって、この芯材が、ゴム弾性を有する有機物および可撓性を有する金属板、またはそれを組み合わせた複合物からなる。さらに、中間層のフィルム材と接する面に、摩擦低下用のコートを施す。
【0012】
また、前記フィルム材が、鉛筆引っかき強度5H以上のポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系のいずれかの単体、またはそれらの複合物であることを特徴とする。
【0013】
また、前記芯材のスキージ部分の断面形状が、円弧状からなることを特徴とする。
【0014】
さらに、スキージの構造が、芯材と少なくともスキージを行う部分の表面を覆うフィルム材からなり、前記フィルム材が、芯材との相対的位置を移動可能としたことを特徴とするスクリーン印刷用スキージであって、前記フィルムの移動機構が、少なくともフィルムロールホルダー、フィルム送り出し部、フィルム巻き取り部、張力調整部からなり、かつ複数の芯材が回転軸に備えられ、該回転軸を回転させることにより所望の芯材に変更することを可能としたことを特徴とするスキージング機構である。
【0015】
また、前記フィルムが、移動方向に材質が異なるようにエンドレス状に構成されていることを特徴とするスキージング機構である。
【0016】
さらに、前記スキージ、スキージング機構を用いてスクリーン印刷する際に、スキージが停止している間に芯材を変更したり、フィルムを移動することを特徴とするスクリーン印刷方法である。
【0017】
また、前記スキージ、スキージング機構を用いてスクリーン印刷する際に、スキージング中に表面のフィルムが移動することを特徴とする。
【0018】
さらに、前記スキージ、スキージング機構を用いてスクリーン印刷する際に、表面のフィルムの移動速度を変化させることによって、インキの吐出量を制御することを特徴とするスクリーン印刷方法である。
【0019】
【発明の実施の形態】
図に基づき実施の形態を説明する。
先ず、図1(a)(b)(c)に示すように、本発明のスキージの構造は、少なくとも2層構造を利用している。すなわち、少なくとも芯材11と、その表面をフィルム12で覆った2層構造としたものである。またそのフィルム12は、版と接触してスキージ作用を行うものであり、しかもスキージング作用を行うフィルム材が芯材表面に沿った方向で、かつ線状のスキージ部分を更新する方向に移動可能であることを特徴とする構造としたものである。
【0020】
また、芯材11が弾力性と柔軟性を有する2層構造の場合には、ゴム弾性を有する有機物、又は可撓性とし、表面のフィルム材12は耐摩耗性と耐溶剤性を有するポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリアミド系からなるものとした。
また、3層構造の場合は、芯材11に弾力性を、中間層に柔軟性を分担させ、表面フィルムには2層構造の場合と同様に耐磨耗性と耐溶剤性を有するものとした。
さらに、スキージ部分の断面形状が円弧状であるものを提供する。この場合の円弧状とは、文字通りのものだけでなく、楕円状やさらに複雑な曲線状のものをも含むものとする。
【0021】
さらに加えて、フィルムの移動機構が、少なくともフィルムロールホルダー、フィルム送り出し部、フィルム巻き取り部、張力調整部から構成(図1(c)、図2、図3)されたものである。すなわち、図1(c)は、スキージ部分にこれらの機構部を具備したものであり、図2は、スキージホルダー部20にこれらの機構部を具備したものであり、図3は、印刷機全体にこれらの機構部を備えた構成である。
【0022】
また、スキージの芯材11を容易に変更することができるものとして、複数の異なる芯材11a,11b,11c,11dを回転軸16に設けて、この回転軸を回転させることにより所望の芯材11に変更することを可能とした構造(図4及び図5を参照)を提供する。
【0023】
これらのスキージ・スキージホルダー機構を使用してスクリーン印刷する際、スキージング中に表面のフィルムを移動可能とし、かつフィルム材12a,12b,12c,12dが移動方向に対して、材質が異なる複数のフィルムによるエンドレスフィルムを特徴とするスクリーン印刷方法を提供する。
【0024】
すなわち、上記のスキージ、スキージング機構、さらにはそれらを設置したスクリーン印刷機を用いてスクリーン印刷する際、スキージが停止している間に芯材11を変更したり、フィルム12を移動することを特徴とする印刷方法と、さらに表面フィルムの移動速度を制御することによって、印刷膜厚を制御するスクリーン印刷方法を提供する。
【0025】
一般的にはスキージの先端、すなわちスキージとスクリーン版が接する部分については、なるべく鋭角にしておくことがよいと、言われているが、実際には若干丸くなったほうが印刷状態が安定している。しかし、どの程度先端が丸くなった状態がよいのかは、インキの粘弾性やスクリーンメッシュの粗さやテンションによって異なることもあり、ほとんど解明されておらず、感と経験で決められていた。
本発明者らはこの点について検討し、まず第一にスキージの先端を鋭角にするほどメッシュを通過するインキ量が減り、丸くなると盛り量が増えることを確認した。この場合に、版上のインキがかきとられずに膜状にメッシュ上に残る。しかし版離れが悪くなる程に残ると、この関係は成立しなくなる。実験の結果、スキージの圧力を増加させれば先端が丸くなったスキージでもインキをかきとることができ、メッシュを通過するインキを上げることができることが判った。
更に、先端の曲率が1cm程度のスキージであっても版上のインキをかきとることができ、メッシュを通過するインキ量も多くなることを確認した。さらに、スキージのいわゆるアタック角度を小さくするほど、メッシュを通過するインキ量が増加した。その根本的理由はどちらも、スキージがインキを下方(版側)に押し出す作用が、低角度になるほど強くなることにあると考えている。このような知見をもとに、本発明に至った。
【0026】
本発明の第一の特徴である芯材を覆うフィルムの作用・効果、材質等について以下に述べる。
スキージ効果は、同一材のフィルムでは厚さがあるほど、エッジが丸くなり、低下するが、磨耗しても下地が現れるまでには時間がかかる。すなわち、フィルムの位置を変更する手間が少なくて済む。薄いフィルムであれば、その逆である。通常は、厚さ10〜100μmのものを使用する。ポリエステルフィルムの厚さ30μmのものを使用した場合、メッシュがポリエステルの場合に、位置を変更するまでに印刷できる回数は印刷圧力にもよるがおよそ500回である。メッシュがステンレスの場合はおよそ300回である。メタルマスクの場合は100回程度であるが、メタルマスクのエッジが鋼製のドクターで削られることがなく、メタルマスクの寿命がほぼ無限になる。ただし、メタルマスクの表側、つまりスキージ側のエッジはエッチング等の方法で若干鈍角にする必要がある。
【0027】
また、3層構造の場合は、中間層である弾性層は、厚さ5〜10mmが普通である。表面は、フィルムとの滑りを良くするため、シリコーン樹脂やフッ素樹脂の層を形成することが多い。また、フィルムの内面、つまり弾性層と接触する面に摩擦低下用のコート、例えばシリコーン樹脂の潤滑性コートを施すとよい。
【0028】
スキージの先端部分の形状は、従来の形状(図6を参照)と同じでよい。本発明において特に有効なのが、図6(g)の先端の断面形状が半円か円弧状のものである。ただし、円弧といっても楕円の一部であってもよく、さらに円弧が歪んだ形状であってもよい。本発明においては曲率半径が2mm以下の部分がない形状であれば円弧状であると呼ぶことにする。この場合、フィルムの位置移動が必要になるまでの印刷回数は直角状の場合の数倍以上である。また、円弧状の先端の場合であっても、磨耗すると印刷状態がかなり変化するが、本発明の如くした場合は、一定である。また、この形状のスキージには、スキージのアタック角度(スクリーンメッシュと接する部分のメッシュとスキージの間の角度)がかなり変化しても、スキージングの様相はあまり変化しないという利点がある。
【0029】
いずれにしても、本発明によれば先端の形状を最適にした後は、形状が磨耗によって変化してしまうことがないので、印刷状況は長期にわたって安定する。これまで印刷状態の変化がインキの粘度変化(溶剤蒸発による)によるものか、スキージの磨耗によるものか、あるいはその他の原因によるものか、明確でないまま対策を行っていた。しかし、本発明によれば原因の特定が多少なりとも容易になり、安定印刷がかなり可能になった。
【0030】
また、新規なスクリーン印刷方法として、印刷時、本発明のスキージが移動しているとき、表面のフィルムを移動する印刷方法がある。移動方向は、印刷方向と逆方向の2種あり、効果が異なる。
順方向に動かすと、インキがスキージの先端に送られるので、メッシュを通りぬけるインキ、すなわち印刷されるインキの量(盛り量)が増加する。スキージの進行速度よりもフィルムの移動速度が速くなると、インキの盛り量はさらに増大する。このような場合に、フィルム12をエンドレスタイプにすることも有効である。
一方、フィルムの送り方向をスキージの進行方向と反対の方向にすると、インキの供給量が減って盛り量が減るので、インキの盛り量を薄くしたい場合に有効である。
【0031】
この新規なスクリーン印刷方法は、インキの盛り量を微妙に調節することができる。これまでスクリーン印刷では盛り量を調節する方法として、スキージの移動速度を変える方法、乳剤の厚さを変える方法、インキの粘度を変える方法、印刷圧(スキージの押し圧)を変える方法、スキージのアタック角度を変える方法、スクリーン版と被印刷物の間のギャップを変える方法があった。このうち、印刷を行っている最中に調節することができる方法としては、スキージの移動速度であった。しかし、スキージの移動速度の調節だけでは、盛り量の調整範囲が狭く、その他の方策を併用する必要があった。本発明の方法によって、この問題がかなり改善された。
【0032】
特に、インキの盛り量を上げるためにスキージの移動速度を速くしたくても、機械的な制約が限界となった場合に有効である。また、逆にインキの盛り量を少なくしたい場合、スキージの移動速度を下げると、印刷速度が下がるので、スループットが低下してしまう。しかるに、本発明の方法を使用すれば、スループットを低下させることなく、インキの盛り量を少なくすることができる。
【0033】
【実施例】
以下に、具体的実施例により本発明を詳細に説明する。
【0034】
<実施例1>
配線用の銀ペーストを巾70μmで印刷した場合について述べる。
通常のウレタンスキージ(厚さ10mm、先端の角度90度、ゴム硬度70)に厚さ15μmのポリエステルフィルムをぴったり被せ、テンションを50g/cmとした。メッシュはステンレスの325メッシュで導電性ペーストの印刷を行った。アタック角度70度、印圧500g/cm、スキージ速度10mm/secで印刷した。500回印刷毎にポリエステルフィルムを5mm程度移動すればよく、また印刷結果も非常に安定していた。
【0035】
<実施例2>
若干のゴム弾性があるために高いスキージ圧でスキージイングしなければならないペーストを印刷した場合について述べる。溶剤の関係で、シリコーンゴムスキージを使用する必要があるが、高いスキージ圧を加えることができる高硬度の、しかも耐磨耗性の高いシリコーンゴムスキージは存在しない。そこで芯材構造を3層構造とした。芯部は厚さ3mmのスチール板、中間部は厚さ10mmのウレタンゴム(ゴム硬度95)、フィルムは厚さ30μmのポリエステルフィルムとした。アタック角度75度、印圧1500g/cm、スキージ速度5mm/secで印刷した。フィルムの移動を300回印刷する毎に行うこと以外は、連続的に印刷することができた。印刷の仕上がりが非常に安定していて、不良品は発生しなかった。
【0036】
<実施例3>
本発明を総合的に使用したスキージ機構(図4,5を参照)とそれを使用した印刷方法の例を説明する。
構造・機能をまず説明する。全体的には、印刷機の本体と連結された支柱に設置されたエアーシリンダー45で上下し、所定のスキージ圧力を印加できる構造である。部分としては、スキージ11の芯材11(a)〜(d)の4種類が、回転および固定が可能な回転軸16に取り付けられている。その上層のスキージ面となるフィルム12はエンドレスになっていて、スキージの芯材と上部の回転ロール41に沿って一周している。フィルム12は4種の材質がつなぎ合わされているもので、上部の回転ロール41はサーボモータ駆動で所定回転数で正逆回転および静止が可能のものである。エンドレスフィルムのテンションはテンションコントロール機構42で所定の値にセットされる。また、スキージ作用する部分のフィルムがスキージ芯と重なる角度を調節するための位置調整バー46がスキージの進行方向側についている。この装置をセットしたスクリーン印刷機でプラズマディスプレイの背面基板のリブを以下のようにして印刷した。
リブはストライプ状で、巾は70μm、高さは200μm、長さは約700mmで、約260μmピッチで約3000本並んでいる。高さが200μmと高いので、通常は繰り返し印刷を10〜20回程度行う。最初の印刷はペーストダレが少なく、位置精度が高い印刷を行い、次の数回は高さ(厚さ)を稼ぐ印刷を行う。最後の数回は上端面の凸凹が少ない印刷を行う。また、この際に焼成して黒色になるペーストを使用することが多い。本発明のスキージを用い、印刷はスキージ芯材として、角度が鋭角(70度)に研磨してあるゴム硬度50度のものをほぼ90度に立てて使用した。フィルムは厚さ15μmのポリエステルフィルムの部分を使用し、印刷中は固定した。フィルムと紗の間の角度を75度とし、テンションを50g/cmとした。ペーストの吐出量が少ないに替わりに、ペーストダレが少なく位置精度も高い印刷パターンが形成された。
【0037】
ペーストを乾燥した後、つぎにスキージ芯材に先端が円柱状(半径1cm)のゴム硬度80度、厚さ2cmのウレタン製のもので、さらに長さ方向に円弧状で中央部が両端部よりも1mm凸であるものを使用した。この形状はスクリーン版の反力が全面にわたって均一にかかるようにしたものであって、結果としてペーストの吐出量が全面にわたって同じにすることに有効である。これをアタック角度約70度にセットした。また、フィルムは厚さ30μmのポリエステルフィルム部を使用し、フィルムとメッシュの間の角度を50度とし、テンションを100g/cmとした。印刷中にフィルムをスキージ部の進行方向と逆方向に速度をスキージ部の移動速度の約半分にして移動した。すなわち、メッシュとフィルムの間の相対速度はスキージ速度の約半分である。ただし、ペーストの粘度が徐々に上昇して吐出量が減少していくのに対応して、フィルムの送り速度を最大20%程度上げて、塗布厚を一定にした。通常の印刷ではせいぜい20μmの盛り量のペーストであるが、この条件で印刷することによって1回の印刷での盛り量は40μmであり、しかも全面にわたる厚さ精度を<±5μmに抑えることができた。ただし、印刷表面にはメッシュの形状がはっきりでた印刷品質であった。印刷中にポリエステルフィルムにしわがよることはなかった。この条件の印刷を毎回乾燥を行いながら、4回繰り返した。
【0038】
次に、表面の平滑さを向上するための印刷として、スキージの芯材として厚さ5mmゴム硬度40度のウレタンゴムを用いた。フィルムとして厚さ20μmのポリアミドフィルムを使用し、印刷中に進行方向と同方向に1/3の速度で移動し、ペーストを攪拌し粘度を低下させた。フィルムとメッシュの間の角度は45度とし、テンションを20g/cmとした。印圧は30g/cmとした。印刷後のペーストの表面の凹凸は±5μm以内であった。この場合も、印刷厚を調整するために、フィルムの移動速度を±20%程度変化させた。これらの一連の印刷において、印刷位置精度に関連する印刷圧、印刷ギャップ、印刷速度は±20%以内で一定とした。このため、印刷位置精度を維持することができた。また、通常はスキージ研磨は硬度の低いウレタンやシリコーン材のスキージの場合、2000回の印刷で研磨しないと、印刷結果が変化しすぎてしまったが、このスキージ構造を使用すると、50000回の印刷でも印刷結果が実用上、変化することがなかった。このため、印刷機の稼働率が向上した。
【0039】
<比較例>
ポリエステルフィルムを被せない通常の方法のときは、ほぼ同一条件で印刷していたが、まず、研磨直後は印刷が不安定なので、300回程度の捨て刷りを行った後に、スキージの速度、圧力等の印刷条件を再設定してから本印刷に入っていた。また、約3000回印刷する毎にスキ−ジの研磨が必要であった。研磨後は印刷条件の再調整を必ず行っていた。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば以下の効果を奏する。
1)スキージを交換、研磨する必要がなくなる。(スキージの研磨は最初の1回だけでよい)
2)複雑な形状のスキージを使用することが、実際上できるようになる。
3)印刷が長期にわたって安定する。
4)インキの盛り量を印刷中に制御することができるようになる。
5)別の印刷をする場合に、スキージをはずして交換する必要がなくなる。
6)重ね印刷で、違ったスキージ(形状)が必要な場合にも対応できる。
7)長期の連続運転が可能になり、印刷機の稼働率があがる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるスキージを示す説明図である。
【図2】本発明の実施例におけるスキージ及びスキージホルダー部を示す概略図である。
【図3】本発明の実施例における印刷機にフィルム供給、巻き取り機構を備えた概略図である。
【図4】本発明の実施例におけるスキージ芯材及びフィルム4種を交換可能としたスキージ構造を示す側面図である。
【図5】上図の正面図である。
【図6】従来のスキージ形状を示す説明図である。
【図7】従来のスキージ芯材圧の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 …スキージ
11(11a,11b,11c,11d) …芯材
12(12a,12b,12c,12d) …フィルム
16 …回転軸
20 …スキージホルダー
41 …回転ローラー
42 …テンションコントロールバー
44,45…エアーシリンダー
46 …位置調整バー
50 …印刷機
51 …枠
52 …メッシュ
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a squeegee used for screen printing, a squeegee mechanism, and a screen printing method using the squeegee, and in particular, an ordinary squeegee requires precise printing in which squeegee wear and screen plate wear are problematic. The present invention relates to a squeegee for screen printing used for manufacturing electronic components, a squeegee mechanism, and a screen printing method using the squeegee.
[0002]
[Prior art]
Squeegees used for screen printing are roughly classified into two types: rubber-based ones and flexible metal plates such as steel. The former is used when the mesh is normal polyester, amide, or stainless steel, and is also used in the case of a metal plate. The latter is used when the screen mesh is stainless steel and metal plates. This limitation is due to the wear of the mesh by the squeegee.
Examples of the shape of a squeegee used in the past are shown in FIGS. 6A to 6H. The most important shape of the squeegee is the portion in contact with the screen plate and the shape in the vicinity thereof. In this part, the action of pushing ink or paste toward the plate occurs. The physical properties required for the squeegee are rubber elasticity and repulsive force as they are closely related to the printing pattern and ink characteristics, and also require solvent resistance to the ink solvent.
In an actual screen printing machine, the type of squeegee and the angle to the printed product can be changed by a squeegee holder that supports the squeegee. The moving speed and pressure of the squeegee are set by the entire mechanism of the printing press.
[0003]
This conventional squeegee and squeegee mechanism have the following problems. In other words, it is desirable to select the optimal squeegee material and shape according to the target pattern, and to select the optimal squeegeeing conditions, but the squeegee that can be used as described above is greatly limited by the type of mesh. is there. For example, when a metal squeegee is used for a normal polyamide or polyester mesh, the mesh is damaged, resulting in a defective version.
[0004]
On the other hand, a rubber-based squeegee will not damage any normal plate, but as printing is repeated, the squeegee gradually wears due to friction with the mesh, and the squeegee action changes, resulting in good printing. Can not continue. If good printing is no longer possible, grind again. A polishing apparatus (squeegee polishing machine) for this purpose is commercially available, and anyone can polish it. However, as the number of precise screen printing works increases in recent years, it is necessary to strictly maintain printing conditions, so that the allowable range of the squeegee shape is narrowed, and it is necessary to polish frequently. At the time of polishing, it is necessary to accurately reproduce the previous shape. For this reason, a precise polishing apparatus is required, and the time spent for regenerating polishing is increased.
[0005]
Therefore, one of the objects of the present invention is to prevent squeegee wear. In other words, the direct cause of wear is friction with the mesh, but swelling of the squeegee due to the ink solvent is also a factor. In recent years, as the types of inks increase, the types of ink solvents increase, and the squeegee swells with solvents. In this case, in response to the faster wear, it may be possible to increase the frequency of polishing, but there is a case where it is impossible to cope with it and it is necessary to search for another squeegee material. For example, silicone rubber squeegees are being used instead of urethane rubbers. As a countermeasure, a squeegee whose surface is coated with a solvent-resistant material as shown in FIG. 6 (h) may be used, but the disadvantage of this type of squeegee is that it is polished and regenerated when worn. I can't.
[0006]
Yet another problem is that squeegee wear does not occur uniformly over the entire area, but the reaction force of the screen plate on the squeegee during printing varies from place to place (see Figure 7), so how to reduce the squeegee also depends on the place. It will vary depending on. Therefore, there has been a problem that unevenness of the squeegee location also occurs sequentially in the printing result.
[0007]
As described above, one of the characteristics required for a squeegee is wear resistance, but moderate elasticity is also important. That is, since hard ink has little sagging after printing, it is often used when a precise pattern is required. Therefore, a highly elastic metal squeegee is suitable. However, in the case of a metal squeegee, only a stainless mesh or a metal mask can be used. However, it is necessary to use a polyester or polyamide mesh plate for reasons such as pattern shape and cost. In this case, even a rubber squeegee is required to have an extremely high hardness of 90 to 100. However, if the hardness is increased, the flexibility of the squeegee portion is lost and skimming tends to occur.
[0008]
For this reason, for example, it is conceivable that two types of materials are bonded together to meet the demand, and some of them are commercialized (see FIG. 6E). That is, the surface of the squeezing portion (printing direction) is made of a hard and highly wear-resistant material, and the back surface is made of a material having appropriate elasticity. However, even with this structure, the progress is slow, but wear occurs, the printing conditions change, and the printing results also change.
At present, screen printing for high-definition printing requires a squeegee that has a moderate repulsive force, a moderate flexibility, and a very strong wear resistance, but still satisfies it. There is no.
[0009]
Furthermore, as a fundamental problem, the conventional method of squeezing cannot sufficiently cope with various precision pattern printings mainly required for manufacturing electric / electronic parts. That is, even if the conditions are changed variously, it is impossible to satisfy the required specifications, particularly the specifications of the ink coating thickness and its uniformity.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
In other words, the squeezed part is reduced by wear during printing and the printing state changes, but the problem is to stabilize the squeezed part in a good state for a long time and to improve the printing stability. is there.
It is another object of the present invention to provide a squeegee that satisfies the conflicting conditions of flexibility and hardness and has wear resistance, and that is less dependent on the solvent of the ink.
In addition, the conventional squeegeeing method is expanded to provide a device that can meet recent demands.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
  The present invention has been made to solve the above-described problems, and a squeegee structure for screen printing is a film material that covers the surface of a core material and at least a portion where squeegee is performed.And an intermediate layer between the core material and the film materialConsists ofThe film material is movable relative to the core material,The position where the film material is in contact with the plate is movable during printing and stopping, and the core material is made of an organic material having rubber elasticity and a metal plate having flexibility, or a composite material in combination thereof. further,A coating for reducing friction is applied to the surface of the intermediate layer in contact with the film material.
[0012]
The film material may be any one of polyester, polycarbonate, polyamide, polyimide, or a composite thereof having a pencil scratch strength of 5H or more.
[0013]
Further, the cross-sectional shape of the squeegee portion of the core material is an arc shape.
[0014]
The screen printing squeegee is characterized in that the structure of the squeegee comprises a core material and a film material covering at least the surface of the squeegee portion, and the film material is movable relative to the core material. The moving mechanism of the film comprises at least a film roll holder, a film feeding section, a film winding section, and a tension adjusting section, and a plurality of core members are provided on the rotating shaft, and the rotating shaft is rotated. Therefore, the squeezing mechanism can be changed to a desired core material.
[0015]
Further, the squeezing mechanism is characterized in that the film is configured in an endless shape so that the material is different in the moving direction.
[0016]
Furthermore, when screen printing is performed using the squeegee and squeegee mechanism, the core material is changed or the film is moved while the squeegee is stopped.
[0017]
In addition, when screen printing is performed using the squeegee and squeegee mechanism, the surface film moves during squeezing.
[0018]
Furthermore, when screen printing is performed using the squeegee and squeegee mechanism, the ink ejection amount is controlled by changing the moving speed of the surface film.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments will be described with reference to the drawings.
First, as shown in FIGS. 1A, 1B and 1C, the squeegee structure of the present invention uses at least a two-layer structure. That is, it has a two-layer structure in which at least the core material 11 and its surface are covered with the film 12. The film 12 is in contact with the plate and performs a squeegee action, and the film material performing the squeezing action can move in a direction along the core surface and in a direction to update the linear squeegee portion. The structure is characterized by the above.
[0020]
Further, when the core material 11 has a two-layer structure having elasticity and flexibility, it is made of an organic material having rubber elasticity or flexibility, and the surface film material 12 is a polyester-based material having wear resistance and solvent resistance. It was made of polycarbonate, polyamide.
In the case of a three-layer structure, the core material 11 has elasticity and the intermediate layer has flexibility, and the surface film has wear resistance and solvent resistance as in the case of the two-layer structure. did.
Furthermore, the cross-sectional shape of the squeegee portion is an arc shape. The arc shape in this case includes not only the literal shape but also an elliptical shape or a more complicated curved shape.
[0021]
In addition, the film moving mechanism is composed of at least a film roll holder, a film feeding section, a film winding section, and a tension adjusting section (FIG. 1 (c), FIG. 2, FIG. 3). That is, FIG. 1 (c) shows the mechanism part provided in the squeegee portion, FIG. 2 shows the mechanism part provided in the squeegee holder part 20, and FIG. The structure provided with these mechanism sections.
[0022]
Further, as the core material 11 of the squeegee can be easily changed, a plurality of different core materials 11a, 11b, 11c, and 11d are provided on the rotary shaft 16, and the desired core material is rotated by rotating the rotary shaft. A structure (see FIGS. 4 and 5) that can be changed to 11 is provided.
[0023]
When screen printing is performed using these squeegee and squeegee holder mechanisms, the surface film can be moved during squeezing, and the film materials 12a, 12b, 12c, and 12d have a plurality of different materials with respect to the moving direction. Provided is a screen printing method characterized by an endless film.
[0024]
That is, when screen printing is performed using the above-described squeegee, squeegee mechanism, and further the screen printing machine on which the squeegee is installed, the core material 11 is changed or the film 12 is moved while the squeegee is stopped. Provided is a printing method that is characterized, and further a screen printing method that controls the printing film thickness by controlling the moving speed of the surface film.
[0025]
In general, it is said that the tip of the squeegee, that is, the part where the squeegee and the screen plate come into contact with each other, should be made as sharp as possible. . However, the degree to which the tip is rounded may vary depending on the viscoelasticity of the ink and the roughness and tension of the screen mesh, and it has hardly been elucidated and has been determined by feeling and experience.
The present inventors examined this point, and firstly, it was confirmed that the amount of ink passing through the mesh decreases as the tip of the squeegee becomes sharper, and the amount increases when the squeegee becomes round. In this case, the ink on the plate is not scraped off and remains on the mesh in the form of a film. However, this relationship does not hold if the release remains so bad. As a result of experiments, it was found that if the pressure of the squeegee is increased, ink can be removed even with a squeegee having a rounded tip, and ink passing through the mesh can be raised.
Further, it was confirmed that the ink on the plate could be scraped even with a squeegee having a tip curvature of about 1 cm, and that the amount of ink passing through the mesh increased. Furthermore, the amount of ink passing through the mesh increased as the so-called attack angle of the squeegee was reduced. Both of the basic reasons are that the action of the squeegee pushing the ink downward (plate side) becomes stronger as the angle becomes lower. Based on such knowledge, the present invention has been achieved.
[0026]
The action / effect and material of the film covering the core material, which is the first feature of the present invention, will be described below.
The squeegee effect is reduced as the thickness of the same film increases, but the edges become rounder and lower. That is, the time and labor for changing the position of the film can be reduced. The opposite is true for a thin film. Usually, a thickness of 10 to 100 μm is used. When a polyester film having a thickness of 30 μm is used, when the mesh is polyester, the number of times that printing can be performed before the position is changed is approximately 500 times depending on the printing pressure. When the mesh is stainless steel, it is about 300 times. In the case of a metal mask, it is about 100 times, but the edge of the metal mask is not scraped by a steel doctor, and the life of the metal mask becomes almost infinite. However, the front side of the metal mask, that is, the edge on the squeegee side needs to be slightly obtuse by a method such as etching.
[0027]
In the case of a three-layer structure, the elastic layer that is an intermediate layer usually has a thickness of 5 to 10 mm. The surface is often formed with a layer of silicone resin or fluororesin in order to improve sliding with the film. Further, it is preferable to apply a friction-reducing coat such as a silicone resin lubricity coat on the inner surface of the film, that is, the surface in contact with the elastic layer.
[0028]
The shape of the tip portion of the squeegee may be the same as the conventional shape (see FIG. 6). Particularly effective in the present invention is that the cross-sectional shape of the tip in FIG. However, the arc may be a part of an ellipse, or may be a shape in which the arc is distorted. In the present invention, a shape having no curvature radius of 2 mm or less is called an arc shape. In this case, the number of times of printing until the position of the film needs to be moved is more than several times that of a right angle. Even in the case of an arcuate tip, the printed state changes considerably when worn, but in the case of the present invention, it is constant. Further, the squeegee having this shape has an advantage that even if the attack angle of the squeegee (the angle between the mesh in the portion in contact with the screen mesh and the squeegee) changes significantly, the aspect of squeezing does not change much.
[0029]
In any case, according to the present invention, after the shape of the tip is optimized, the shape does not change due to wear, so the printing situation is stable over a long period of time. Until now, measures have been taken without clearing whether the change in printing state is due to ink viscosity change (due to solvent evaporation), squeegee wear, or other causes. However, according to the present invention, the cause can be specified somewhat easily, and stable printing can be performed considerably.
[0030]
Further, as a novel screen printing method, there is a printing method in which the surface film is moved when the squeegee of the present invention is moving during printing. There are two types of movement directions, the reverse direction to the printing direction, and the effects are different.
When the ink is moved in the forward direction, the ink is sent to the tip of the squeegee, so that the amount of ink that passes through the mesh, that is, the amount of ink to be printed (the amount of printing) increases. When the moving speed of the film becomes faster than the moving speed of the squeegee, the ink deposit amount further increases. In such a case, it is also effective to make the film 12 an endless type.
On the other hand, if the film feed direction is opposite to the squeegee advance direction, the ink supply amount decreases and the fill amount decreases, which is effective when it is desired to reduce the ink fill amount.
[0031]
This new screen printing method can finely adjust the ink volume. In the past, screen printing has been adjusted by adjusting the squeegee speed, changing the emulsion thickness, changing the ink viscosity, changing the printing pressure (squeegee pressure), There were a method of changing the attack angle and a method of changing the gap between the screen plate and the substrate. Of these methods, the speed that can be adjusted during printing is the moving speed of the squeegee. However, only adjusting the moving speed of the squeegee has a narrow adjustment range of the height, and other measures have to be used in combination. This problem has been considerably improved by the method of the present invention.
[0032]
In particular, even if it is desired to increase the moving speed of the squeegee in order to increase the amount of ink, it is effective when the mechanical limitations are limited. On the other hand, when it is desired to reduce the amount of ink, if the moving speed of the squeegee is lowered, the printing speed is lowered, so that the throughput is lowered. However, if the method of the present invention is used, the amount of ink deposited can be reduced without reducing the throughput.
[0033]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in detail by way of specific examples.
[0034]
<Example 1>
A case where a silver paste for wiring is printed with a width of 70 μm will be described.
A normal urethane squeegee (thickness 10 mm, tip angle 90 degrees, rubber hardness 70) was tightly covered with a 15 μm thick polyester film, and the tension was 50 g / cm. The mesh was a stainless steel 325 mesh printed with a conductive paste. Printing was performed at an attack angle of 70 degrees, a printing pressure of 500 g / cm, and a squeegee speed of 10 mm / sec. The polyester film has only to be moved about 5 mm every 500 printings, and the printing results were very stable.
[0035]
<Example 2>
A case will be described in which a paste that has to be squeezed at a high squeegee pressure because of its slight rubber elasticity is printed. Although it is necessary to use a silicone rubber squeegee due to the solvent, there is no silicone rubber squeegee with high hardness and high wear resistance capable of applying a high squeegee pressure. Therefore, the core material structure is a three-layer structure. The core part was a steel plate with a thickness of 3 mm, the middle part was urethane rubber (rubber hardness 95) with a thickness of 10 mm, and the film was a polyester film with a thickness of 30 μm. Printing was performed at an attack angle of 75 degrees, a printing pressure of 1500 g / cm, and a squeegee speed of 5 mm / sec. It was possible to print continuously except that the film was moved every 300 times. The printing finish was very stable and no defective products were generated.
[0036]
<Example 3>
An example of a squeegee mechanism (see FIGS. 4 and 5) that comprehensively uses the present invention and a printing method using the mechanism will be described.
First, the structure and function will be described. The overall structure is such that a predetermined squeegee pressure can be applied by moving up and down with an air cylinder 45 installed on a column connected to the main body of the printing press. As the portions, four types of core members 11 (a) to (d) of the squeegee 11 are attached to a rotating shaft 16 that can be rotated and fixed. The film 12 serving as the upper squeegee surface is endless, and goes around along the squeegee core and the upper rotating roll 41. The film 12 is formed by joining four kinds of materials, and the upper rotating roll 41 is capable of forward and reverse rotation and stationary at a predetermined number of rotations by a servo motor drive. The tension of the endless film is set to a predetermined value by the tension control mechanism 42. In addition, a position adjustment bar 46 for adjusting the angle at which the film of the squeegee acting part overlaps the squeegee core is provided on the squeegee traveling direction side. The rib on the back substrate of the plasma display was printed as follows with a screen printing machine in which this apparatus was set.
The ribs are striped, the width is 70 μm, the height is 200 μm, the length is about 700 mm, and about 3000 lines are arranged at a pitch of about 260 μm. Since the height is as high as 200 μm, the repeated printing is usually performed about 10 to 20 times. In the first printing, printing with less paste sagging and high positional accuracy is performed, and the next several times are performed to increase the height (thickness). In the last few times, printing is performed with less unevenness on the upper end surface. In this case, a paste that is baked to become black is often used. The squeegee of the present invention was used for printing, and a squeegee core material having a rubber hardness of 50 degrees polished at an acute angle (70 degrees) was set at approximately 90 degrees. The film used was a 15 μm thick polyester film, and was fixed during printing. The angle between the film and the ridge was 75 degrees, and the tension was 50 g / cm. Instead of a small paste discharge amount, a print pattern with little paste sagging and high positional accuracy was formed.
[0037]
After the paste is dried, the squeegee core is made of urethane with a cylindrical hardness (radius 1 cm) and a rubber hardness of 80 degrees and a thickness of 2 cm. Also, those having a convex of 1 mm were used. This shape is such that the reaction force of the screen plate is uniformly applied over the entire surface, and as a result, it is effective for making the discharge amount of the paste the same over the entire surface. This was set at an attack angle of about 70 degrees. The film used was a 30 μm thick polyester film part, the angle between the film and the mesh was 50 degrees, and the tension was 100 g / cm. During printing, the film was moved in the direction opposite to the moving direction of the squeegee portion at a speed about half the moving speed of the squeegee portion. That is, the relative speed between the mesh and the film is about half the squeegee speed. However, in response to the viscosity of the paste gradually increasing and the discharge amount decreasing, the film feed rate was increased by up to about 20% to make the coating thickness constant. In normal printing, the paste is 20 μm at most, but by printing under these conditions, the deposit in one printing is 40 μm and the thickness accuracy over the entire surface can be suppressed to <± 5 μm. It was. However, the print surface had a print quality with a clear mesh shape. The polyester film did not wrinkle during printing. Printing under these conditions was repeated four times while drying each time.
[0038]
Next, as printing for improving the smoothness of the surface, urethane rubber having a thickness of 5 mm and a hardness of 40 degrees was used as the core material of the squeegee. A polyamide film having a thickness of 20 μm was used as the film, and moved at a rate of 1/3 in the same direction as the traveling direction during printing, and the paste was stirred to lower the viscosity. The angle between the film and the mesh was 45 degrees, and the tension was 20 g / cm. The printing pressure was 30 g / cm. The unevenness of the surface of the paste after printing was within ± 5 μm. Also in this case, the moving speed of the film was changed by about ± 20% in order to adjust the printing thickness. In these series of printings, the printing pressure, the printing gap, and the printing speed related to the printing position accuracy were constant within ± 20%. For this reason, the printing position accuracy could be maintained. In addition, in the case of squeegee polishing with a urethane or silicone material having low hardness, the printing result has changed too much unless it is polished with 2000 printings, but when this squeegee structure is used, 50000 printings are performed. However, the printing results did not change in practice. For this reason, the operating rate of the printing press improved.
[0039]
<Comparative example>
In the normal method where the polyester film is not covered, printing was performed under almost the same conditions. First, since printing was unstable immediately after polishing, the speed, pressure, etc. of the squeegee were discarded after about 300 times of printing. The printing conditions were reset, and the main printing was started. Further, the squeegee must be polished every time printing is performed about 3000 times. After polishing, the printing conditions were always readjusted.
[0040]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects.
1) There is no need to replace and polish the squeegee. (The squeegee must be polished only once.)
2) It becomes practically possible to use a squeegee having a complicated shape.
3) Printing is stable over a long period of time.
4) The amount of ink can be controlled during printing.
5) When performing another printing, it is not necessary to remove the squeegee and replace it.
6) It can cope with the need for different squeegees (shapes) in overprinting.
7) Long-term continuous operation becomes possible, and the operating rate of the printing press increases.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory diagram showing a squeegee in an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic view showing a squeegee and a squeegee holder in an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a schematic view in which a printing machine according to an embodiment of the present invention is provided with a film supply and winding mechanism.
FIG. 4 is a side view showing a squeegee structure in which the squeegee core material and four types of films in the embodiment of the present invention can be exchanged.
FIG. 5 is a front view of the above figure.
FIG. 6 is an explanatory view showing a conventional squeegee shape.
FIG. 7 is an explanatory view showing a state of a conventional squeegee core material pressure.
[Explanation of symbols]
10 ... Squeegee
11 (11a, 11b, 11c, 11d) ... core material
12 (12a, 12b, 12c, 12d) ... film
16 ... Rotation axis
20 ... Squeegee holder
41 ... Rotating roller
42 ... tension control bar
44, 45 ... Air cylinder
46 ... Position adjustment bar
50: Printing machine
51 ... Frame
52 ... Mesh

Claims (10)

スクリーン印刷用のスキージの構造が、芯材と少なくともスキージを行う部分の表面を覆うフィルム材と、前記芯材と前記フィルム材との間の中間層からなり、前記フィルム材が前記芯材との相対的位置を移動可能であることで、前記フィルム材が版と接する位置を印刷中及び停止中に移動可能としたことを特徴とするスクリーン印刷用スキージ。Structure of the squeegee for screen printing is a film material covering a surface of the part for performing at least squeegee the core material, made from an intermediate layer between the film material and the core material, said film material and the core material A screen printing squeegee characterized in that the relative position of the film material can be moved so that the position where the film material is in contact with the plate can be moved during printing and stopping. 前記芯材が、ゴム弾性を有する有機物および可撓性を有する金属板、またはそれを組み合わせた複合物であることを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷用スキージ。  2. The squeegee for screen printing according to claim 1, wherein the core material is an organic material having rubber elasticity and a metal plate having flexibility, or a combination thereof. 前記フィルム材が、鉛筆引っかき強度5H以上のポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系のいずれかの単体、またはそれらの複合物であることを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷用スキージ。  2. The squeegee for screen printing according to claim 1, wherein the film material is any one of polyester, polycarbonate, polyamide and polyimide having a pencil scratch strength of 5H or more, or a composite thereof. 前記中間層の前記フィルム材と接する面に、摩擦低下用のコートが施されていることを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷用スキージ。2. The screen printing squeegee according to claim 1, wherein a coating for reducing friction is applied to a surface of the intermediate layer that contacts the film material. 前記芯材のスキージ部分の断面形状が、円弧状からなることを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷用スキージ。  The squeegee for screen printing according to claim 1, wherein a cross-sectional shape of the squeegee portion of the core material is an arc shape. スクリーン印刷用のスキージの構造が、芯材と少なくともスキージを行う部分の表面を覆うフィルム材からなり、前記フィルム材が、芯材との相対的位置を移動可能としたことを特徴とするスクリーン印刷用スキージであって、前記フィルムの移動機構が、少なくともフィルムロールホルダー、フィルム送り出し部、フィルム巻き取り部、張力調整部からなり、かつ複数の芯材が回転軸に備えられ、該回転軸を回転させることにより所望の芯材に変更することを可能としたことを特徴とするスキージング機構。  The screen printing squeegee structure comprises a core material and a film material covering at least the surface of the squeegee portion, and the film material is movable relative to the core material. A squeegee for squeegee, wherein the film moving mechanism comprises at least a film roll holder, a film feeding section, a film winding section, and a tension adjusting section, and a plurality of core members are provided on a rotating shaft, and the rotating shaft is rotated. A squeezing mechanism characterized in that it can be changed to a desired core material. 前記フィルムが、移動方向に材質が異なるようにエンドレス状に構成したことを特徴とする請求項6記載のスキージング機構。  7. The squeezing mechanism according to claim 6, wherein the film is formed in an endless shape so that the material is different in the moving direction. 請求項1〜7記載のスキージ、スキージング機構を用いてスクリーン印刷する際、スキージが停止している間に芯材を変更したり、フィルムを移動することを特徴とするスクリーン印刷方法。  A screen printing method comprising: changing a core material or moving a film while the squeegee is stopped when screen printing is performed using the squeegee and squeegee mechanism according to claim 1. 前記スキージ、スキージング機構を用いてスクリーン印刷する際、スキージング中に表面のフィルムが移動することを特徴とする請求項8記載のスクリーン印刷方法。  9. The screen printing method according to claim 8, wherein when screen printing is performed using the squeegee and squeegee mechanism, the surface film moves during squeezing. 前記スキージ、スキージング機構を用いてスクリーン印刷する際、表面のフィルムの移動速度を変化させることによって、インキの吐出量を制御することを特徴とする請求項9記載のスクリーン印刷方法。10. The screen printing method according to claim 9, wherein when screen printing is performed using the squeegee and squeezing mechanism, the ink discharge amount is controlled by changing the moving speed of the film on the surface.
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