JP4015758B2 - Synthetic structure liner and its manufacturing method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、山岳トンネル工法およびTBM工法あるいはシールド工法等を用いる各種トンネルの覆工に利用される鋼殻へコンクリートを中詰めしてなる合成構造ライナーと、その製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
山岳トンネル工法やTBM工法やシールド工法における覆工用のセグメントあるいはライナーを、ここではライナーと称す。そして、このライナーを鋼材からなる鋼殻内空部にコンクリートを中詰めして構成した場合に、合成構造ライナーと称す。
(1)合成構造ライナーの第1従来技術として鋼殻は、トンネル軸に垂直な2面の側板と、トンネルの地山側あるいは内空側のいずれか1面に配置される面板とが、同じ板でトンネルの曲率をもって鋼板による一体プレス成形にて構成され、前記トンネル軸に垂直な2面の側板には、ライナー同士をトンネル軸方向に連結するために、ボルト締結用の治具あるいはチャックピン治具が装着され、また、トンネル軸に沿った2面の側板(以下ピース間継手板という)は、前記一体成形されたトンネル軸に垂直な2面の側板と、地山側あるいは内空側の面板のトンネル周方向両端部に固着されており、このピース間継手板には、ボルト締結用の治具が装着されている。
【0003】
前記5面からなる鋼殻の解放された(例えばトンネル内空側の)1面で、所定のコンクリートかぶりが確保できる位置に、トンネル周方向とトンネル軸方向に所定の間隔で鉄筋が配筋され、面板とトンネル軸に垂直な2面の側板の内側には所定の間隔で、ずれ止め用のジベル鋼材が溶接されている。前記鋼殻内にボルトボックスを形成できるようにコンクリートを充填して鋼,コンクリート合成構造のライナーが構成される。
【0004】
前述の合成構造ライナーには次の問題点がある。
1)ピース間継手板が、ボルト締結であり、コンクリート打設時のボルトボックスの製造に手間がかかり、コンクリートの充填性の品質管理も大変である。また、施工現場でのセグメント組立作業が労働集約的で、かつ作業時間がかかる。
2)コンクリートと鋼殻との一体化のため、特殊なジベル鋼材を溶接しており、製造コストがアップする。
【0005】
(2)第2従来技術として、ボルトレスによる現場省人化、工期短縮を実現する、ほぞ付き鉄筋コンクリートセグメントがある。このセグメントは、トンネル軸に垂直な側面(リング間継手面)あるいはトンネル軸に沿った側面(ピース間継手面)に、相対する面のトンネル半径方向へのずれに対し噛み合う凹凸形状が形成されているものである。
1)前述の技術では、ピース間継手部およびリング間継手部の端が欠け易く、特にほぞの部分が欠け易いので、緩衝材が必要であるという欠点がある。
2)前述の技術を、地下深度の深いシールドトンネルに用いると、コンクリートそのものの止水性が不完全なので、高い地下水圧の下でコンクリート本体からも水漏れが生じる。
【0006】
(3)第3の従来技術として、特公平9−242486号に開示されるように、鉄筋コンクリートセグメントのピース間継手にL型継手金物を用いて、継手角部を補強したボルトレス継手構造が知られている。
1)このボルトレス継手構造は、前記(2)のほぞ付きコンクリートセグメントの欠点を補強しているが、継手部にコンクリート面が残っており、不完全である。
【0007】
(4)第4の従来技術として、特開平7−252994号に開示されるように、コンクリート中詰め鋼製セグメントの継手板あるいは主桁板に、熱間圧延でトンネル半径方向に噛み合う凹凸形状を成形し、ボルトで締結したトンネル半径方向のせん断耐力の高い継手構造がある。
1)この継手構造は、鋼板に当該凹凸形状を成形するためには、熱間での圧延あるいは、鍛造プロセスが必要で、製造コストが比較的高い欠点がある。
2)前記の製造プロセスの制約および、鋼板の板厚との制約により、凹凸の噛み合いが浅いので、ボルト締め付けとの組合わせが不可欠点である。
3)地山側の面板と、継手板,主桁板との接合部の溶接には、強度のみならず、止水性が要求され、溶接ひずみにより寸法精度確保が大変で、それに伴い品質管理が大変である。
【0008】
(5)第5の従来技術として、特開平3−59300号に開示されるように、トンネルの内空側と地山側とに両端を折曲加工した両面突起付き鋼板を対向して設け、内側にジベルを設けてコンクリートを打設してなる合成セグメントが知られている。
1)前記の構造では、鋼板とコンクリートとの一体性を確保するために突起付き鋼板を利用し、かつジベルを設けているが、そのために加工コストがアップするという課題がある。
2)また、突起付き鋼板と、トンネル軸に沿った側板とを溶接により接合する場合、前記側板の上に突起付き鋼板を載せるときには、接合部の突起を削る必要があり、また突起付き鋼板を側板で挟むときには、突起付き鋼板の高い切断精度が要求される。いずれにしてもコストアップになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、従来の合成構造ライナーは、施工工程の非効率性と、それに伴う製作コストアップ、構造信頼性と強度面での不足、品質管理の難しさなどの課題があり、これらの点で改良すべき点が残されていた。
【0010】
本発明は、1)鋼殻構造コストの削減,コンクリート打設コストの削減による経済的な合成構造ライナーの実現、2)継手部の構造信頼性と強度向上、3)本体の水密性と継手部の止水性の向上、4)ボルトレスによる急速施工省人化施工の実現、5)鋼殻の一体成形による寸法精度の向上、6)コンクリートのサンドイッチ構造によりトンネル周方向軸力,曲げモーメントに対する抵抗を高めること等を可能とした合成構造ライナーとその製作方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため、本発明は次のように構成した。
第1の発明は、トンネル軸に垂直な2面の側板及びトンネル軸に沿った2面の側板と、地山側あるいは内空側のいずれか1面あるいは両面の面板とで鋼殻を構成し、この鋼殻の中にコンクリートを中詰めしてなるトンネル覆工に用いる合成構造ライナーの製作方法において、トンネル軸に沿った2面の側板と、地山側あるいは内空側のいずれか1面の面板とを、1枚の薄鋼板を用いて一体に冷間プレス成形し、前記トンネル軸に沿った2面の側板に、前記冷間プレス成形に際し、トンネル周方向に相対する側板間において互いに噛み合うよう、トンネル半径方向のずれを防ぐ凸状部あるいは凹状部を曲げ形成して鋼殻を構成し、当該鋼殻内に前記凸状部および前記凹状部にまで中詰めコンクリートを充填することを特徴とする。
【0012】
第2の発明は、トンネル軸に垂直な2面の側板及びトンネル軸に沿った2面の側板と、地山側あるいは内空側のいずれか1面あるいは、両面の面板とで鋼殻を構成し、この鋼殻の中にコンクリートを中詰めしてなるトンネル覆工に用いる合成構造ライナーにおいて、前記トンネル軸に沿った2面の側板は薄鋼板からなり、この薄鋼板にトンネル周方向に相対する側板間において互いに噛み合い、トンネル半径方向のズレを防ぐ凸状部あるいは凹状部が曲げ形成され、前記トンネル軸に沿った2面の側板は、トンネル軸に垂直な2面の側板および、地山側あるいは内空側のいずれかの面板のトンネル周方向両端に固着され、前記凸状部および前記凹状部にまで中詰めコンクリートが充填されており、トンネル軸に沿った2面の側板の内空側のみ、あるいは、地山側のみ、あるいは、地山側と内空側の両側の端部が、地山側あるいは内空側の面板あるいはコンクリート面と重なり接触するように曲げ成形されていることを特徴とする。
【0013】
第3の発明は、第2の発明において、前記トンネル軸に沿った2面の側板の凸形状が、トンネル軸に垂直な2面の側板から所要の寸法のフラット部を残して成形され、かつトンネル軸に垂直な2面の側板のトンネル周方向両端部が直線であることを特徴とする。
【0014】
第4の発明は、第2または第3の発明において、トンネル軸に沿った2面の側板と、地山側あるいは内空側のいずれか1面の面板とが1枚の鋼板で一体成形され、その端面にトンネル軸に垂直な2面の側板、あるいはトンネル軸に垂直な2面の側板と、内空側あるいは地山側のいずれか1面の面板とが固着されていることを特徴とする。
【0015】
第5の発明は、第2〜第4のいずれかの発明において、前記面板にプレスにより所要の大きさ、所要のピッチで鋼殻内側方向に突出する凸部を設けた構成を特徴とする。
【0016】
第6の発明は、第5の発明において、前記トンネル軸に沿った2面の側板と、前記地山側あるいは内空側のいずれか1面あるいは両面の面板とが、当該面板に前記凸部を有した形状で1枚の鋼板により一体成形され、その端面に、前記トンネル軸に垂直な2面の側板あるいは、トンネル軸に垂直な2面の側板と、内空側あるいは地山側の1面の面板とが固着されていることを特徴とする。
【0018】
第2の発明によると、前記従来技術(1)〜(5)の各々の欠点が解消され、鋼殻構造コストの削減,コンクリート打設コストの削減による経済的な合成構造ライナーの実現,継手部の構造信頼性と強度向上,本体の水密性と継手部の止水性の向上、ボルトレスによる急速施工,省人化施工の実現,一体成形による寸法精度の向上等が達成される。
【0019】
第3の発明によると、前記第1発明の作用に加え、トンネル軸に垂直な側板の端部の凹凸形状の切断を省略できる。
【0020】
第2の発明によると、前記の作用効果に加えて、トンネル周方向の継手部のせん断耐力向上、特に止水性が要求されない場合には、接合容易である。
【0021】
第4,第1の発明によると、止水性が向上し、寸法精度が高く、製作コストも安価である。
【0022】
第5の発明によると、従来のジベル鋼材等の省略による加工コスト削減ができ、しかもジベル鋼材と同等の鋼板とコンクリートとの一体性の確保がなされ、かつ、従来の突起付き鋼板のような高い切断精度が要求されない。
【0023】
第6の発明によると、第5発明の作用に加え、さらに製作コストが削減され、止水性が向上し、寸法精度が高い。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1〜図3は、本発明の請求項1〜4、7に対応する発明の基本特性を説明するための図で、図1は第1実施形態として、オープンサンドイッチ合成構成ライナーを示す破断斜視図、図2はダブルフランジサンドイッチ合成構造ライナーを示す破断斜視図、図3は、各ライナー間の継手構造断面の3つの例を示す図である。
【0025】
前記図1〜図3において、各合成構造ライナー1はトンネル軸に垂直な2面の側板2とトンネル軸に沿った2面の側板(ピース間継手板という)3と、トンネル地山側の面板4あるいは、この地山側の面板4と内空側の面板5とが固着されて鋼殻6が構成されている。図1では鋼殻6のトンネル内空側で、所定のコンクリートかぶりが確保できる位置に、トンネル周方向とトンネル軸方向に鉄筋7が所定の間隔で配置され、かつ鋼殻6内に中詰めコンクリート8が打設されている。トンネル軸に垂直な2面の側板2にはライナーリング間を結合する連結軸10と、その嵌合部11が設けられている。
【0026】
図2の合成構造ライナー1では、図1の鉄筋7を配筋しないでトンネル内空側に面板5を固着し、鋼殻6内に中詰めコンクリート8を打設してダブルフランジサンドイッチ合成構造としている。
【0027】
図1,図2の各合成構造ライナー1における各継手板3は薄鋼板で形成され、かつトンネル半径方向のずれを防ぐ凸状部12と凹状部13が曲げ形成され、トンネル周方向に隣接するライナーの各継手板3の凸状部12と凹状部13とが、互いにトンネル半径方向に噛み合う形状にされている。
【0028】
凸状部12と凹状部13の断面形状の具体例は図3(A),(B),(C)に示す形状があり、同図(A)では、断面が略山形の凸,凹部が中央部に形成され、互いに噛み合った例であり、同図(B)は、断面が略V字状の凸凹部とされ、互いに噛み合った例であり、(C)は断面が略円弧状の凸凹部とされ、互いに噛み合った例を示す。
【0029】
前記の合成構造ライナー1において、ピース間の継手板3は、薄鋼板を冷間でのプレス曲げ成形により容易に製作できるので、その製作コストは安く、また薄鋼板の冷間プレスであるが故に、凹凸状部の形状を深く成形できるので、ライナーのトンネル半径方向のずれに対して噛み合いが確実で、ボルト等の補助手段が不要である。
【0030】
各ライナーのピース間の接触面が鋼板の継手板3であることから、中詰めコンクリート8と継手板3とが合成構造化して、局部耐力が上昇するので、半径方向ずれに対するせん断耐力が向上すると同時に、局所当りによる応力集中を緩和できるので、角欠け、凹凸部の損傷にも強い。止水性が要求される場合でも、鋼殻6は、トンネル軸に垂直な2面の側板2と、両継手板3と、面板4又は5とで5面を鋼板で囲い、各接合部の接合を溶接あるいは一体成形するので、完全な止水性を確保できる。
【0031】
さらに、凸凹状部12,13の存在により、トンネル周方向を繋ぐピース間継手板3自身の長手方向の曲げ剛性が高いので、コンクリート打設時の打設圧による継手板3の変形を小さく押さえることができ、製品の寸法精度が高い。中詰めコンクリート8の打設に際してボルトボックスを不要とすることができ、鋼殻6が型枠として利用できるので、5面の鋼殻の場合は、鋼殻中にコンクリートを充填し、解放した1面をコテ等で仕上げるだけでよく、コンクリートの打設コストが安価である。また、6面が鋼殻の場合は、流動性の高いコンクリートを鋼殻中に充填するだけでよく、打設コストはさらに安い。
【0032】
合成構造ライナー1に高い止水性が求められる場合は、図4のように、凸状部12と凹状部13の両側に水膨潤性のパッキン14を嵌合する止水溝15を考慮した形状に継手板3の鋼板をプレス曲げ成形すればよい。なお、地山が比較的固い場合、ライナーの周方向断面力としては曲げモーメントが小さく軸圧縮力が卓越するので、面板の内側にずれ止めを取り付けなくても、サンドイッチ合成構造としての充分な耐荷性能を発揮できる。地山が緩く、曲げモーメントが比較的大きい場合には、面板の内側に、スタッドジベルあるいはジベル鋼材等を取り付けることにより、鋼殻とコンクリートとの一体性を確保することができる。
【0033】
図5(A),(B)、図6は請求項2の発明に対応する実施形態を示す。相対する鋼殻6の一方の継手板3には、それぞれ断面が山形と、V字形と、円弧状の凸状部12が形成され、他方の継手板3には前記に対応して断面が山形と、V字形と、円弧状の凹状部13が形成され、互いに組をなす凸状部12と凹状部13同士が嵌り合う。
【0034】
前記合成構造ライナー1の鋼殻6によるトンネル覆工の組立時、まず先行した合成構造ライナー1のピース間継手板3に、リング間の継手面であるトンネル軸に垂直な2面の側板2間を、所定の距離X空けた位置で、現合成構造ライナー1をトンネル周方向に押し当て、その後、ピース間の継手板3の凸状部12と凹状部13の噛み合いをガイドとして、リング内の継手板、すなわちトンネル軸に垂直な2面の側板2同士が接するまで、合成構造ライナー1をトンネル軸方向に移動してトンネル覆工を組立てる。
【0035】
したがって、図5,図6のように、ピース間の継手板3の凸状部12の形状をトンネル軸に垂直な2面の側板2位置よりX以上離して成形すれば、トンネル軸に垂直な2面の側板2は、図1,図2に示すようなトンネル周方向の端面の加工が不要で直線切断するだけでよく、加工コストを低減できる。凸状部12を有するピース間継手板3に冷間成形性の良い薄鋼板を用いればプレス深絞り成形により、図示形状のピース間継手板3を経済的に成形できる。凹状部13を有するピース間継手板3は、図1〜3の実施形態と同じように半径方向にプレス曲げ成形すればよく、トンネル軸に垂直な2面の側板2の内側にはさんで、溶接するだけで経済的に成形できる。
【0036】
図7は他の実施形態に係る合成構造ライナー1の鋼殻6を示す。この実施形態では、継手板3のトンネル半径方向の端部16をプレス曲げ成形してある。このように端部16をプレス曲げ成形することによる第1の利点として、継手板3は、地山側の面板4あるいは内空側の面板5との接合が、鋼板同士の重ね合わせになるので、面板4,5への要求寸法精度を緩和でき、隅肉溶接も容易になる。特に、止水性が要求されない場合には、継手板3と面板4,5との接合は、スポット溶接あるいは、圧着接合あるいは、接着接合等が適用でき、接合が更に容易になる。
【0037】
第2のメリットとして、ピース間継手板3の周辺の中詰めコンクリート8への継手板3による拘束効果が更に強まり、中詰めコンクリート8のせん断耐力が向上すると同時に、鋼板端部の折り曲げた部分自身も、せん断耐力を有するので、継手板3のトンネル半径方向せん断力に対する耐力が更に大きくなる。これらの効果は、面板4あるいは5が無く、コンクリート面が開放されている場合に、特に顕著になる。
【0038】
図8は、他の実施形態として、合成構造ライナー1の組立図を示す。同図に示すように、ます冷間成形性に優れた1枚の鋼板を用いて、プレス曲げ成形により、凸状部12と凹状部13を有するピース間継手板3と、所定の曲率を有するトンネル地山側の面板4とを一体に製作する。その後、継手板3と面板4と、両端に前記凸凹状部12,13との接合用凸部17と接合用凹部18とを有するトンネル軸に垂直な2面の側板2およびトンネル内空側の面板5を固着して、その後、中詰めコンクリートを充填し合成構造ライナー1を構成する。
【0039】
前記の合成構造ライナー1の製作方法によると、加工コストを低減し、寸法精度の高い鋼殻6、さらには合成構造ライナー1を製作できる。特に、前記の製作方法では、ピース間継手板3と面板2とが一体成形されるので、各面の接続部の強度・信頼性が高く、止水性は完全である。
【0040】
図9〜図11は本発明の基本特性を説明するための参考図で、図9はその実施形態として、ダブルフランジサンドイッチ合成構造ライナーを示す破断斜視図である。
【0041】
前記図9において、合成構造ライナー1は、トンネル軸に垂直な2面の側板2と、トンネル軸に沿った2面の側板(つまり、ピース間継手板)3と、トンネル地山側の面板4と、内空側の面板5を固着して鋼殻6が構成されており、前記各面板4,5には、プレスにより所要大きさ、所要ピッチで鋼殻内側方向に突出する多数の凸部19が設けられ、鋼殻6内に中詰めコンクリート8が打設されている。
【0042】
図9の合成構造ライナー1では、薄鋼板をプレス成形により、面板4,5にトンネルの形状に適合した曲率の曲面と凸部(ライナーの外側からみれば窪みである)19を同時に形成することができ、その製造コストは、従来の突起付き鋼板利用に比べて、格段と安価に製作できる。
【0043】
面板4,5にプレス成形する凸部19の高さは、2mm以上を確保し、凸部19の広さおよび、ピッチを中詰めコンクリート8との支圧強度より、必要付着力に対して設計することで十分なずれ止め作用を発揮し、面板4,5とコンクリート8との一体性を確保できる。
【0044】
凸部19の部分は、軸方向力に対しては殆ど抵抗しないので、その凸部19のトンネル軸方向の幅の分を、面板4,5の軸方向抵抗断面の欠損として考慮し、面板4,5をトンネル周方向の軸力および、曲げに対して補強設計すればよい。
【0045】
前記の合成構造ライナー1によると、面板4,5をフランジ鋼材としたサンドイッチ合成構造として、トンネル周方向軸力および曲げモーメントに対して抵抗できる。凸部19を千鳥配置とすることにより、面板4,5の断面欠損を小さくすることもできる。
【0046】
図10に示すように、鋼殻6の製作に際し、フラットな1枚の鋼板20を図示形状に切断し、折曲げ接続部21を介して面板4にピース間継手板3をプレスで一体成形し、かつ同時に凸部19をも成形することで、製作コストを低減できる。さらにこの製作方法は、溶接部が少なく溶接ひずみが小さいことから、寸法精度の高い鋼殻6さらには、これを用いる合成構造ライナー1を製作できる。しかも、この合成構造ライナー1は、ピース間継手板3と地山側の面板4とが一体成形されるので、各面の接続部の強度・信頼性は高く、止水性は完全である。
【0047】
前記合成構造ライナー1の製作の第1段階は、図12(A)に示すように、所要の形状寸法に切断したフラットな1枚の鋼板20から折曲げ接続部21を介してピース間継手板3と面板4とをプレス成形により形成し、第2段階として、図12(B)に示す所要の曲率および、窪み22をプレス面23に有する雄金型24と、前記窪み22に嵌合する凸型25を有する雌金型26を用いて面板部をプレス成形することにより容易に低コストで製作できる。
【0048】
なお、脱型時にピース間継手板3と雄金型24とが接触すると、プレス成形後の鋼殻が雄金型24から脱型できない状態になるが、鋼殻は薄鋼板で形成されているので、鋼材の弾性域で容易に曲げ変形させて脱型できる。また、更に脱型を容易にするため、雄金型24のプレス面の弧長は、面板4の弧長よりも所要寸法を短くしてもよく、これより、脱型時のピース間継手板3と雄金型24との接触を回避できる。
【0049】
また、図13に示すよう鋼殻6の製作に際し、フラットな1枚の鋼板27の長手両側縁と平行に折曲げ接続部28を介して、トンネル軸に垂直な2面の側板2と地山側の面板4(これは内空側の面板5でもよい)をプレスで一体成形し、かつ凸部19をも同時に成形し、後は、フラットなピース間継手板3をそれに固着するだけで(場合により他の1枚の面板も)鋼殻6が形成できるので、製作コストを低減できる。
【0050】
前記合成構造ライナー1の製作の第1段階は、フラットな1枚の鋼板27からトンネル軸に垂直な2面の側板2と、面板4を折り曲げ接続部28をプレス成形により形成し、第2段階として、図12に示すのと同様な所要の曲率および窪みとこれに嵌る凸型のある雄雌金型を用いて不具合なく製作できる。
【0051】
また、図15に示すように、鋼殻6の製作に際し、フラットな1枚の鋼板29により、トンネル軸に垂直な2面の側板2と、トンネル軸に沿った2面の側板(つまり、ピース間継手板3)と、地山側あるいは内空側の1面の面板4,5(図では地山側の面板を示す)を一体成形することにより、製作コストをさらに低減できる。さらにこの製作方法によると、溶接部が少なく、溶接ひずみが小さいことから寸法精度の高い鋼殻、さらには、これを用いる合成構造ライナーを製作できる。この合成構造ライナー1は、ピース間継手板3と、トンネル軸に垂直な2面の側板2と面板4とが一体成形されるので、各面の接続部の強度・信頼性はさらに高く止水性はさらに完全である。
【0052】
前記合成構造ライナー1の製作の第1段階は、1枚の鋼板2を用いて、図15のように鋼殻各部の展開図通り切断する。第2段階は、切断したフラットな鋼板29から、ピース間継手板3と面板4との折り曲げ接続部21および、トンネル軸に垂直な2面の側板2の面板4との折り曲げ接続部28をプレス成形により形成する。第3段階は、所要の曲率および窪みとこれに嵌合の凸型をそれぞれ有する雄,雌型からなる前述と略同様の金型を用いて、面板部およびトンネル軸に垂直な2面の側板部2をプレス成形し、このトンネル軸に垂直な2面の側板2と継手板3とが4つの辺で合わさるように箱形状に一体に形成する。第4段階は、その4つの辺を溶接により固着する。さらに必要に応じて、もう1枚の曲率をつけた内空側あるいは地山側の面板を固着することもある。その後、中詰めコンクリート8を打設する。
【0053】
図17は、請求項5および6に記載する発明の基本特性を説明するための図である。図17の実施形態では、ピース間継手板3にトンネル半径方向に曲げ成形された凸状部12と凹状部13が形成され、トンネル地山側と内空側の面板4,5に鋼殻内側方向に突出する多数の凸部19が設けられた鋼殻6が構成され、鋼殻6内に中詰めコンクリート8が打設され合成構造ライナー1が構成されている。
【0054】
図17の鋼殻6の製作に際し、図18,図19に示すように、フラットな1枚の鋼板20の長手両側縁と平行な折曲げ接続部28を介して、両端に凸状部12,凹状部13との接合用凸部17と接合用凹部18を有するトンネル軸に垂直な2面の側板2と、地山側の面板4(これは内空側の面板15でもよい)をプレスで一体成形し、かつ凸部19をも同時に成形し、後は、凸状部12と凹状部13を有するピース間継手板3をそれに固着するだけで(場合により他の1枚の面板も)鋼殻6が形成できるので、製作コストを低減できる。
【0055】
また、図20、図21に示すように、図17の鋼殻6の製作に際し、1枚の鋼板31により、両端に接合用凸部17と接合用凹部18を有するトンネル軸に垂直な2面の側板2と、凸状部12と凹状部13を有するトンネル軸に沿った2面の側板(つまり、ピース間継手板3)と、地山側あるいは内空側の1面の面板4,5(図では地山側の面板を示す)とを折り曲げ接続部21,28を介して各部を折り曲げ一体成形し、その接合部を固着して箱型形状とすることにより、製造コストをさらに低減できる。さらにこの製作方法によると、溶接部が少なく、溶接ひずみが小さいことから寸法精度の高い鋼殻、さらには、これを用いる合成構造ライナーを製作できる。この合成構造ライナー1は、ピース間継手板3とトンネル軸に垂直な2面の側板2と面板4とが一体成形されるので、各面の接続部の強度・信頼性はさらに高く止水性はさらに完全である。
【0056】
【発明の効果】
本発明の合成構造ライナーとその製作方法によると次の効果がある。
従来の合成構造ライナーに比べて、1)鋼殻構造コストの削減、コンクリート打設コストの削減による経済的な合成構造ライナーの実現、2)継手部の構造信頼性と強度向上、3)本体の水密性と継手部の止水性の向上、4)ボルトレスによる急速施工,省人化施工の実現、5)一体成形による寸法精度の向上、6)鋼とコンクリートのサンドイッチ構造により、トンネル周方向軸力、曲げモーメントに対する抵抗を高める等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る合成構造ライナーの破断斜視図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る合成構造ライナーの破断斜視図である。
【図3】(A),(B),(C)はピース間継手板に形成する凹状部と凸状部の3例の噛み合い関係を示す断面図である。
【図4】ピース間継手板の止水構造を示す断面図である。
【図5】(A),(B)はピース間継手板に形成する凹状部と凸状部の他の2例を示す斜視図である。
【図6】図5と異なる凹状部と凸状部のさらに他例を示す斜視図である。
【図7】(A),(B),(C)はピース間継手板と面板との接合部構造の3例を示す断面図である。
【図8】他の実施形態として示す鋼殻を形成する部材の分離斜視図である。
【図9】本発明の基本特性を説明するための参考図である。
【図10】本発明の基本特性を説明するための参考図である。
【図11】図10の鋼板をプレス成形した斜視図である。
【図12】(A),(B)は図11の鋼板のプレス成形工程を示す断面図である。
【図13】他の参考形態として鋼殻を形成する鋼板の展開図である。
【図14】図13の鋼板をプレス成形した斜視図である。
【図15】他の参考形態として鋼殻を形成する鋼板の展開図である。
【図16】図15の鋼板をプレス成形した斜視図である。
【図17】本発明の他の実施形態に係る合成構造ライナーの破断斜視図である。
【図18】他の実施形態として鋼殻を形成する鋼板の展開図である。
【図19】図18の鋼板をプレス成形した斜視図である。
【図20】他の実施形態として鋼殻を形成する鋼板の展開図である。
【図21】図20の鋼板をプレス成形した斜視図である。
【符号の説明】
1 合成構造ライナー
2 トンネル軸に垂直な2面の側板
3 トンネル軸に沿った2面の側板(ピース間継手板)
4 地山側の面板
5 内空側の面板
6 鋼殻
7 鉄筋
8 中詰めコンクリート
10 連結軸
11 嵌合部
12 凸状部
13 凹状部
14 水膨潤性パッキン
15 止水溝
16 トンネル半径方向の端部
17 接合用凸部
18 接合用凹部
19 凸部
20 鋼板
21 ピース間継手板と面板との折曲げ接続部
22 窪み
23 プレス面
24 雄金型
25 凸部
26 雌金型
27 鋼板
28 トンネル軸に垂直な側板と面板との折曲げ接続部
29 鋼板
30 鋼板
31 鋼板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a synthetic structure liner in which concrete is packed into a steel shell used for lining various tunnels using a mountain tunnel method, a TBM method, a shield method, or the like, and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
The segment or liner for lining in the mountain tunnel method, the TBM method, or the shield method is referred to herein as a liner. And when this liner is constituted by filling the inner space of a steel shell made of steel with concrete, it is called a synthetic structure liner.
(1) As a first conventional technology of a composite structure liner, a steel shell is composed of two side plates perpendicular to the tunnel axis and the same surface plate disposed on one of the natural ground side and the inner side of the tunnel. The two side plates perpendicular to the tunnel axis are formed by integral press molding using a steel plate with the curvature of the tunnel, and a bolt fastening jig or chuck pin jig is used to connect the liners in the tunnel axis direction. 2 side plates along the tunnel axis (hereinafter referred to as piece-to-piece joint plates) are the two side plates perpendicular to the integrally formed tunnel axis, and the face plate on the natural mountain side or the interior side. Are fixed to both ends in the circumferential direction of the tunnel, and a jig for fastening bolts is attached to the joint plate between the pieces.
[0003]
Reinforcing bars are arranged at predetermined intervals in the circumferential direction of the tunnel and in the tunnel axis direction at a position where a predetermined concrete cover can be secured on one surface (for example, on the air side inside the tunnel) of the steel shell consisting of the five surfaces. A gibber steel material for preventing slippage is welded at predetermined intervals on the inside of the face plate and the two side plates perpendicular to the tunnel axis. Concrete is filled with concrete so that a bolt box can be formed in the steel shell, thereby forming a steel / concrete composite liner.
[0004]
The aforementioned synthetic structure liner has the following problems.
1)The piece-to-piece joint plate is fastened with bolts, and it takes time to manufacture the bolt box at the time of placing the concrete, and quality control of the concrete filling property is also difficult. In addition, segment assembly work at the construction site is labor intensive and takes time.
2)Due to the integration of concrete and steel shells, special gibber steel is welded, which increases manufacturing costs.
[0005]
(2) As a second conventional technique, there is a tenoned reinforced concrete segment that realizes labor saving and shortening the construction period by boltless. This segment has an uneven shape that meshes against the deviation of the opposite surface in the tunnel radial direction on the side surface (inter-ring joint surface) perpendicular to the tunnel axis or on the side surface along the tunnel axis (inter-piece joint surface). It is what.
1)The above-described technique has a drawback in that a cushioning material is required because the ends of the piece-to-piece joint and the ring-to-ring joint are easily chipped, and particularly the tenon portion is easily chipped.
2)If the above-mentioned technique is used for a shield tunnel having a deep underground depth, the water itself of the concrete itself is incomplete, so that water leaks from the concrete body under a high underground water pressure.
[0006]
(3) As a third prior art, Japanese Patent Publication 9-2As disclosed in Japanese Patent No. 42486, there is known a boltless joint structure in which a joint corner portion is reinforced by using an L-shaped joint hardware for a joint between pieces of a reinforced concrete segment.
1)This boltless joint structure reinforces the drawback of the tenoned concrete segment of (2) above, but the concrete surface remains in the joint part and is incomplete.
[0007]
(4) As a 4th prior art, specialOpenAs disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 7-252994, a joint plate or a main girder plate of a concrete-filled steel segment is formed with a concave and convex shape that meshes in the tunnel radial direction by hot rolling, and is tightened with a bolt in the tunnel radial direction. There is a joint structure with high shear strength.
1)This joint structure has a drawback that a hot rolling or forging process is required to form the uneven shape on the steel sheet, and the manufacturing cost is relatively high.
2)Due to the limitations of the manufacturing process and the plate thickness of the steel plate, the engagement of the irregularities is shallow, and therefore a combination with bolt tightening is indispensable.
3)Welding of the joint between the ground plate, the joint plate, and the main girder requires not only strength but also water-stop properties, and it is difficult to ensure dimensional accuracy due to welding distortion. .
[0008]
(5) As a fifth prior art, specialOpenAs disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 3-59300, steel plates with double-sided projections that are bent at both ends are provided facing the inner sky side and the natural ground side of the tunnel, and concrete is placed by placing a gibber on the inside. A synthetic segment is known.
1)In the above structure, a steel plate with protrusions is used to secure the integrity between the steel plate and the concrete, and a gibber is provided. However, there is a problem that the processing cost increases.
2)Further, when joining the steel plate with projections and the side plate along the tunnel axis by welding, when placing the steel plate with projections on the side plate, it is necessary to scrape the projections at the joint, and the steel plate with projections on the side plate When pinching, high cutting accuracy of the steel plate with protrusions is required. In any case, the cost increases.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, conventional synthetic structure liners have problems such as inefficiency of construction process, associated manufacturing cost increase, structural reliability and strength deficiencies, and difficulty in quality control. There was still a point to be improved.
[0010]
The present invention1)Reduction of steel shell structure cost, realization of economical composite structure liner by reducing concrete placement cost,2)Improved structural reliability and strength of joints,3)Improvement of water tightness of main body and water stoppage of joint part,4)Realization of rapid labor-saving construction by boltless,5)Improvement of dimensional accuracy by integral molding of steel shell,6)The purpose of the present invention is to provide a composite structure liner that can increase resistance to axial force and bending moment in the circumferential direction of the tunnel with a sandwich structure of concrete, and a method of manufacturing the same.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention is configured as follows.
The first invention isA steel shell is composed of two side plates perpendicular to the tunnel axis, two side plates along the tunnel axis, and one or both side plates on the ground and inner sides. In the manufacturing method of the composite structure liner used for tunnel lining that is filled with concrete, two side plates along the tunnel axis and one of the ground plate side and the inner side side plate are combined into one sheet. Tunnel radial displacement so that the two side plates along the tunnel axis are meshed with each other between the side plates facing the circumferential direction of the tunnel in the cold press molding. A steel shell is formed by bending a convex portion or a concave portion that prevents the above-described problem, and the concrete is filled in the steel shell up to the convex portion and the concave portion.
[0012]
The second invention isA steel shell is composed of two side plates perpendicular to the tunnel axis, two side plates along the tunnel axis, and either one of the natural mountain side, the inner side, or both side plates. In the composite structure liner used for tunnel lining in which concrete is filled in, the two side plates along the tunnel axis are made of a thin steel plate, and the thin steel plates mesh with each other between the side plates facing the tunnel circumferential direction, A convex portion or concave portion that prevents a deviation in the tunnel radial direction is formed by bending, and the two side plates along the tunnel axis are either the two side plates perpendicular to the tunnel axis, the ground mountain side, or the inside air side. The face plate is fixed to both ends of the tunnel in the circumferential direction, and the convex portion and the concave portion are filled with filling concrete, and only the inner side of the two side plates along the tunnel axis, or the ground Side only, or the ends of both sides of the land mountain side and the inner air side, characterized in that it is bent to contact the overlap with the ground mountain side or the inner space side of the face plate or concrete surface molding.
[0013]
The third invention isIn the second invention, the convex shape of the two side plates along the tunnel axis is formed from the two side plates perpendicular to the tunnel axis, leaving a flat portion of a required dimension, and 2 perpendicular to the tunnel axis. Both ends of the side plate in the circumferential direction of the surface are straight lines.
[0014]
The fourth invention is:In the second or third invention, the two side plates along the tunnel axis and the one of the ground plate side and the inner side are integrally formed of a single steel plate, and the end surface is connected to the tunnel shaft. Two side plates perpendicular to each other, or two side plates perpendicular to the tunnel axis, and either one of the inner side or the ground side are fixed.
[0015]
The fifth invention is:The invention according to any one of the second to fourth aspects is characterized in that the face plate is provided with a convex portion protruding in a steel shell inner direction with a required size and a required pitch by pressing.
[0016]
The sixth invention is:In the fifth invention, the two side plates along the tunnel axis and one of the ground mountain side or the inner side or one of the two side plates are in a shape having the convex portion on the face plate. The two side plates perpendicular to the tunnel axis, the two side plates perpendicular to the tunnel axis, and the one side plate on the inner space side or ground side are fixed to the end surface. It is characterized by being.
[0018]
First2According to the invention, the disadvantages of the prior arts (1) to (5) are solved, the cost of the steel shell structure is reduced, the economical composite structure liner is realized by the reduction of the concrete placing cost, the structure of the joint portion For improved reliability and strength, improved water tightness of main body and waterproofing of joints, rapid construction without bolts, realization of labor saving construction, and integral moldingYoImprovement of dimensional accuracy is achieved.
[0019]
First3According to the invention, in addition to the operation of the first invention, cutting of the uneven shape at the end of the side plate perpendicular to the tunnel axis can be omitted.
[0020]
First2According to the inventionSaidIn addition to the effects of the above, when the shear strength improvement of the joint portion in the circumferential direction of the tunnel, in particular, when the waterproof property is not required, it is easy to join.
[0021]
4th and 4th1According to the invention, the water-stopping property is improved, the dimensional accuracy is high, and the production cost is low.
[0022]
First5According to the invention, the processing cost can be reduced by omitting the conventional gibber steel, etc., and the integrity of the steel plate and the concrete equivalent to the gibber steel material is ensured, and the cutting accuracy is high as in the conventional steel plate with protrusions. Is not required.
[0023]
First6According to the invention5In addition to the effects of the invention, the manufacturing cost is further reduced, the water stoppage is improved, and the dimensional accuracy is high.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. 1 to 3 show claims 1 to 3 of the present invention.4, 7FIG. 1 is a cutaway perspective view showing an open sandwich synthetic structural liner as a first embodiment, and FIG. 2 is a cutaway perspective view showing a double flange sandwich synthetic structural liner, as a first embodiment. FIG. 3 is a view showing three examples of the cross-section of the joint structure between the liners.
[0025]
1 to 3, each
[0026]
In the
[0027]
Each
[0028]
Specific examples of the cross-sectional shape of the
[0029]
In the
[0030]
Since the contact surface between the pieces of each liner is the steel plate
[0031]
Furthermore, since the bending rigidity in the longitudinal direction of the piece-to-piece
[0032]
In the case where a high water-stopping property is required for the
[0033]
5A, 5B, and 6 show an embodiment corresponding to the second aspect of the invention. One
[0034]
At the time of assembling the tunnel lining with the
[0035]
Therefore, as shown in FIGS. 5 and 6, if the shape of the
[0036]
FIG. 7 shows the
[0037]
As a second merit, the restraining effect of the
[0038]
FIG. 8 shows an assembly drawing of the synthetic
[0039]
According to the manufacturing method of the
[0040]
9 to 11 show the mainMysteriousTo explain the basic characteristicsreferenceFIG. 9 is a cutaway perspective view showing a double flange sandwich synthetic structure liner as an embodiment thereof.
[0041]
In FIG. 9, the
[0042]
In the
[0043]
The height of the
[0044]
Since the
[0045]
According to the
[0046]
As shown in FIG. 10, when manufacturing the
[0047]
As shown in FIG. 12 (A), the first stage of the production of the synthetic
[0048]
Note that, when the piece-to-piece
[0049]
In addition, as shown in FIG. 13, when the
[0050]
The first stage of the production of the
[0051]
Further, as shown in FIG. 15, when the
[0052]
In the first stage of the production of the synthetic
[0053]
FIG. 17 claims5 and 6It is a figure for demonstrating the basic characteristic of invention described in (2). In the embodiment of FIG. 17, a
[0054]
When manufacturing the
[0055]
Further, as shown in FIGS. 20 and 21, when manufacturing the
[0056]
【The invention's effect】
According to the synthetic structure liner of the present invention and the manufacturing method thereof, the following effects can be obtained.
Compared to conventional synthetic structure liners,1)Reduction of steel shell structure costs, realization of economical composite structure liners by reducing concrete placement costs,2)Improved structural reliability and strength of joints,3)Improvement of water tightness of main body and water stoppage of joint part,4)Bolt-less rapid construction, labor saving construction,5)Improvement of dimensional accuracy by integral molding,6)Due to the sandwich structure of steel and concrete, there is an effect of increasing resistance to tunnel axial force and bending moment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cutaway perspective view of a synthetic structure liner according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cutaway perspective view of a synthetic structure liner according to another embodiment of the present invention.
FIGS. 3A, 3B, and 3C are cross-sectional views showing a meshing relationship of three examples of a concave portion and a convex portion formed on a piece-to-piece joint plate.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a water stop structure of an inter-piece joint plate.
FIGS. 5A and 5B are perspective views showing other two examples of a concave portion and a convex portion formed on a piece-to-piece joint plate. FIGS.
6 is a perspective view showing yet another example of a concave portion and a convex portion different from those in FIG. 5. FIG.
FIGS. 7A, 7B, and 7C are cross-sectional views showing three examples of a joint structure of an inter-piece joint plate and a face plate.
FIG. 8 is an exploded perspective view of a member forming a steel shell shown as another embodiment.
FIG. 9Reference for explaining the basic characteristics of the present inventionFIG.
FIG. 10Reference for explaining the basic characteristics of the present inventionFIG.
11 is a perspective view of the steel plate of FIG. 10 press-formed.
12A and 12B are cross-sectional views showing a press forming process of the steel plate of FIG.
FIG. 13referenceIt is an expanded view of the steel plate which forms a steel shell as a form.
14 is a perspective view of the steel plate of FIG. 13 formed by press forming.
Fig. 15 OtherreferenceIt is an expanded view of the steel plate which forms a steel shell as a form.
16 is a perspective view of the steel plate of FIG. 15 press-formed.
FIG. 17 is a cutaway perspective view of a synthetic structure liner according to another embodiment of the present invention.
FIG. 18 is a development view of a steel plate forming a steel shell as another embodiment.
FIG. 19 is a perspective view of the steel plate of FIG. 18 press-formed.
FIG. 20 is a development view of a steel plate forming a steel shell as another embodiment.
21 is a perspective view of the steel plate of FIG. 20 formed by press forming.
[Explanation of symbols]
1 Synthetic structure liner
2 Side plates perpendicular to the tunnel axis
3 Side plates along the tunnel axis (joint plate between pieces)
4 Natural mountain faceplate
5 Face plate on the inner side
6 Steel shell
7 Reinforcing bars
8 Filled concrete
10 connecting shaft
11 Fitting part
12 Convex part
13 Concave part
14 Water-swellable packing
15 Water stop groove
16 Tunnel radial end
17 Convex projection
18 Recess for bonding
19 Convex
20 Steel plate
21 Folded connection between the piece-to-piece joint plate and face plate
22 depression
23 Press surface
24 Male mold
25 Convex
26 Female mold
27 Steel plate
28 Bending connection between side plate and face plate perpendicular to tunnel axis
29 Steel plate
30 steel plate
31 Steel plate
Claims (6)
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