JP4015388B2 - Foil gas bearing - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型ガスタービン、コンプレッサー等の軸受に用いられ、軸受ハウジングの内面側に円環状に張設された薄板製のバックスプリングを支持し、回転軸の円周方向に沿って複数設けられ該回転軸を軸支する薄板状の軸受材を前記バックスプリングの内側に支持してなるフォイルガス軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から小型ガスタービン、コンプレッサー等の気体軸受としてフォイルガス軸受が用いられている。図7は該フォイルガス軸受の1例(USP4195395号参照)を示す回転軸心に直角な断面図であり、図において20は回転軸、02は該回転軸20を軸支する軸受体である。
該軸受体02は外側に筒状の軸受ハウジング03を備え該軸受ハウジング03の内側に支持リング04が嵌合されている。該支持リング04の内周には円周方向に沿って複数個のスロット05が設けられている。06は板状のトップフォイルで、その基端が前記スロット05に前記回転軸20の回転方向に先端を指向させた状態で取り付けられている。07はバックスプリングで、その基端が前記スロット05に固定されて前記各トップフォイル06を外側から支持している。
【0003】
また、前記従来のフォイルガス軸受においては、該フォイルガス軸受が装備される機器の発停時には回転軸20とトップフォイル(軸受材)06とが接触するため、摩擦力が小さくて表面の損傷が無い摺動面を必要とすることから、回転軸20の表面にはクロムメッキを施しトップフォイル06の表面にはフッ素樹脂を主成分とする焼成膜を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかるフォイルガス軸受においては、該フォイルガス軸受が装備される機器の発停時に回転軸20とトップフォイル06とが接触するため、該接触による摩擦力を抑制することを要する。
しかしながら、図7に示される従来のフォイルガス軸受にあっては、前記摩擦力を減衰させて抑制するためトップフォイル06の長さを長くすると、これに伴い脚長の長いバックスプリング07を用いることを要することとなり、該バックスプリング07の剛性が低下し折損を引き起こし易い。
【0005】
かかる問題点を解決可能なものとして、図3に示されるフォイルガス軸受(以下比較例という)が提案されている。
図3において、1は軸受ハウジング、20は回転軸、2は前記回転軸20の外周に沿って設けられたトップフォイル、3は該トップフォイル2と軸受ハウジング1との間に設けられて該トップフォイル2を支持するバックスプリングである。
【0006】
前記バックスプリング3の円周方向に沿って複数個の凹部3cを形成して、該バックスプリング3を前記凹部3c形成部間の部分が軸受ハウジング1の内周に対して隙間を有するように該軸受ハウジング1の溝5内に固定する。
前記トップフォイル2を円周方向に沿って複数個に分割し、各トップフォイル2の基部に凸部53を形成して、該凸部53を前記バックスプリング3の凹部3cに余裕を持って摺接しながら嵌合している。
【0007】
しかしながら、かかる比較例においては、前記各トップフォイル2の基部に形成された凸部53をバックスプリング3の凹部3cに嵌合したときの取付状態が不安定なため、各トップフォイル2とバックスプリング3との間の正確な寸法管理ができず、バックスプリング3のせり上がり等が発生し、各トップフォイル2と回転軸20との間の軸受すきまを所要値に保持するのが困難となる。
また、各トップフォイル2とバックスプリング3との組立時において、前記凸部53を凹部3cに嵌合することにより一義的に前記軸受すきまが設定されるため、該軸受すきまの変更を組立状態で行うことができない。
【0008】
また、前記従来のフォイルガス軸受においては、機器の発停時に回転軸20とトップフォイル06とが接触する際の摩擦力を抑制するため、回転軸20の表面にクロムメッキを施すとともに、トップフォイル06の表面にはフッ素樹脂を主成分とする焼成膜を形成しているが、該フッ素樹脂の焼成膜は、最高使用温度が概ね200℃と耐熱性が低いため、作動ガス温度が600℃程度になるガスタービン等の高温部材には適用困難である。
【0009】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、バックスプリングの剛性を高く保持して折損の発生を回避しつつ機器の発停時における回転軸と軸受材(トップフォイル)との接触による摩擦力を抑制し、またバックスプリングの軸受ハウジングへの装着を簡単かつ高精度でなし得て回転軸と軸受材との間の軸受すきまを正確に保持できるとともに該軸受すきまを軸受の組立状態にて調整可能とし、さらには軸受材の最高使用温度を上昇せしめて耐熱性を向上することによりガスタービン等の高温部材にも支障なく適用可能なフォイルガス軸受を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、請求項1記載の発明として、軸受ハウジングの内面側に該内面の円周方向に沿って円環状に張設された薄板からなるバックスプリングを支持し、回転軸の円周方向に沿って複数設けられて該回転軸を軸支する薄板状の軸受材を前記バックスプリングの内側に支持してなるフォイルガス軸受において、前記バックスプリングはその両端部に形成された合せ部にて連接され、該合せ部は前記両端部に突設された外側合せ部及び内側合せ部を該バックスプリングに張力を付与した形態にて交差させるとともに該外側合せ部及び内側合せ部に形成された係止面により幅方向の相対移動を規制してなることを特徴とするフォイルガス軸受を提案する。
【0011】
請求項1において好ましくは請求項2のように、前記バックスプリングの合せ部を前記軸受ハウジングの内面に凹設された溝内に配置するとともに、該溝と前記内面との間に前記合せ部と円環状部との接続部分の外周が当接可能にされたテーパ面を形成するのがよい。
【0012】
請求項3記載の発明は請求項1に加えて、前記軸受ハウジング内に半径方向に設けられたスライド溝と該スライド溝内に半径方向に移動可能に嵌合され前記合せ部を含むバックスプリングの外周支持部を支承する調整片とを有するスプリング径調整機構を備え、該調整片を前記スライド溝内を移動させることにより前記外周支持部を介して前記バックスプリングの内径寸法を調整可能に構成したことを特徴とする。
請求項3において、好ましくは請求項4のように、前記スプリング径調整機構及び外周支持部を円周方向に沿って複数箇所に設けてなるのがよい。
【0013】
請求項1ないし4記載の発明によれば、バックスプリングの両端部に突設された外側合せ部及び内側合せ部を張力を付与した形態にて交差させるとともに双方の合せ部に形成された係止面により幅方向の相対移動を規制するように構成したので、該外側及び内側合せ部の交差長さを変化させることによりバックスプリングの円周方向長さを自在に調整できる。
従って、該バックスプリングをせり上がり等の発生なくして軸受ハウジングの内側に安定した取付状態で以って設置でき、これにより該バックスプリングの内側に支持される軸受材と回転軸との間の軸受すきまを適正値に保持することができる。
【0014】
また請求項2のように、バックスプリングの合せ部を前記軸受ハウジングの内面に凹設された溝内に設けて、軸受ハウジングの内面にテーパ面を形成したので、前記バックスプリングの合せ部への接続部を該テーパ面に当接させることによりバックスプリングの位置決めが正確にでき、前記軸受すきまの調整がさらに簡単化されるとともに調整精度も向上する。
【0015】
また、請求項3ないし4のように構成すれば、軸受ハウジング内に半径方向に設けられたスライド溝と該スライド溝内を半径方向に移動可能な調整片とを有するスプリング径調整機構を設けたので、前記の調整片を半径方向に移動させることによりバックスプリングの内径寸法を調整可能となり、軸受すきまの変更、調整をフォイルガス軸受の組立状態で行うことができ、軸受すきまをさらに正確に設定できるとともに、フォイルガス軸受の組立、調整工数が低減される。
【0016】
請求項5記載の発明は請求項1ないし4の何れかにおいて、前記軸受材の前記回転軸に対向する内面または前記回転軸の外周面の何れか一方または双方に、円周方向複数箇所に凹部を形成してなることを特徴とする。
かかる発明によれば、円周方向複数箇所に形成した前記凹部内に固体潤滑剤を保持できて該凹部内の潤滑剤を軸受面に供給できるため、起動時や低回転時のような回転軸と軸受材との接触時における軸受面の潤滑を安定的になすことができる。
【0017】
(削除)
【0018】
(削除)
【0019】
(削除)
【0020】
(削除)
【0021】
(削除)
【0022】
請求項6ないし9記載の発明は、請求項1ないし5の構成を有するフォイルガス軸受の材料の発明に係り、請求項6記載の発明は、前記回転軸の外周面に硬質カーボンをコーティングし、前記軸受材の表面にフッ素樹脂焼成膜を形成してなることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記軸受材に黒鉛あるいは二硫化モリブデン(MoS2)あるいは黒鉛及び二硫化モリブデン(MoS2)の何れか1つからなる膜をコーティングしてなることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記軸受材に2種類以上の金属を含む酸化物からなる膜をコーティングしてなることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記軸受材に黒鉛及び2種類以上の金属を含む酸化物からなる膜をコーティングしてなることを特徴とする。
【0023】
請求項6記載の発明によれば、硬質カーボン膜はクロムメッキやセラミック膜に比べて固体潤滑性を有する硬質膜であるので軸受面の表面コーティングに好適であり、これを回転軸の表面にコーティングし、表面にフッ素樹脂焼成膜を形成した軸受材と組み合わせることにより転移膜潤滑効果が発揮されて耐摩耗性が向上し、軸受寿命を延長できる。
請求項7ないし9記載の発明によれば、軸受材に黒鉛あるいは二硫化モリブデン(MoS2)あるいは黒鉛及び二硫化モリブデン(MoS2)の何れか1つからなる膜、2種類以上の金属を含む酸化物からなる膜、あるいは黒鉛及び2種類以上の金属を含む酸化物からなる膜を夫々コーティングすることにより、600℃程度の高温まで摩擦係数及び摩耗量を常温時と同程度に低く保持することができる。
【0024】
これにより、軸受材と回転軸との間の摩擦係数を常温時から600℃程度の高温時までの広い温度範囲で低い摩擦係数に保持することができ、起動時や低回転時のような軸受材と回転軸との接触運転時においても、常温時から600℃程度の高温時までの広い温度範囲において軸受材と回転軸との軸受面に摩耗量の増大を見ることが無く、軸受材の最高使用温度の上昇が可能となり、軸受の環境温度が高温になるガスタービン等の高温部材にも支障なく適用できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0026】
図1は本発明の第1実施例に係るフォイルガス軸受を示し、(A)は回転軸心に直角方向に視たる正面図(回転軸を省略)(B)は合せ部の詳細を示す(A)におけるA―A矢視図である。図2は第2実施例を示す図1の(A)対応図である。図3は比較例を示す回転軸心に直角方向に視たる正面図である。図4は第3実施例を示す凹部拡大図である。図5はフォイルガス軸受用材料の第1実施例を示す表である。図6はフォイルガス軸受用材料の第2実施例を示す表である。
【0027】
フォイルガス軸受構造の第1実施例を示す図1において、1は円筒状に形成された軸受ハウジング、100は図示を省略した回転軸20(図3参照)の回転軸心、2は前記回転軸20の外周に沿って複数個(この例では3個)設けられた薄板からなる軸受材を構成するトップフォイル、3は該トップフォイル2と軸受ハウジング1との間に設けられて該トップフォイル2を支持する薄板からなるバックスプリングである。
【0028】
前記軸受ハウジング1の内周面には、円周方向に沿って複数個(この例では等間隔に3個)の溝5が刻設されている。前記バックスプリング3は前記軸受ハウジング1の内面1a側に該内面1aの円周方向に沿って円環状に張設され、円周上の1箇所に端部を合わせる合せ部4を設けている。
該合せ部4は前記溝5の中の1つの内部に設置され、該バックスプリング3の両端部の一方側に突設された2つの外側合せ部42の間に、前記両端部の他方側に突設された内側合せ部41を該バックスプリング3に張力を付与した形態にて交差させる。そして該外側合せ部42及び内側合せ部41に形成された係止面43を当接させることにより該合せ部4における幅方向の相対移動を規制している。
【0029】
また前記各溝5の両側と前記軸受ハウジング1の内周面との間にテーパ面6を形成し、前記バックスプリング3の合せ部4と円環状部との間の接続部分の外周が該テーパ面6に当接されることにより該バックスプリング3の位置決めをなしている。また06は前記バックスプリング3に部分的に突設された凸部で、前記合せ部4の設置部以外の溝5に対応する前記テーパ面6に当接可能となっている。
そして前記複数個(この例では3個)のトップフォイル2は夫々の基部を前記各テーパ面6に沿うように曲げられて前記バックスプリング3の内側に支持されている。
【0030】
かかる構成からなるフォイルガス軸受において、回転軸20とトップフォイル2との間の軸受すきまを調整する際には、前記合せ部4の外側合せ部42と内側合せ部41の交差長さを変化させ、バックスプリング3の円周方向長さを調整することによる。
即ちかかる実施例によれば、合せ部4における外側及び内側合せ部42、41の交差長さを変化させることによりバックスプリング3の円周方向長さを自在に調整できる。
従って、該バックスプリング3を軸受ハウジング1の内側に安定した取付状態で以って設置でき、これにより該バックスプリング3の内側に支持されるトップフォイル2と回転軸20との間の軸受すきまを適正値に保持することが可能となる。
【0031】
また、前記バックスプリング3の合せ部4及び凸部06を軸受ハウジング1の内面に形成したテーパ面6に当接させて該バックスプリング3を組み付けるので、前記バックスプリング3の合せ部への接続部を該テーパ面6に当接させることによりバックスプリング3の位置決めが正確にでき、前記軸受すきまの調整がさらに簡単化されるとともに調整精度も向上する。
【0032】
次に、図2に示されるフォイルガス軸受の第2実施例においては、前記軸受ハウジング1の円周方向において、前記バックスプリング3の合せ部4及び凸部06が設置された位置に、内面から半径方向に凹設されたスライド溝10と該スライド溝10内に半径方向に移動可能に嵌合された調整片11を備えている。15は前記軸受ハウジング1の内周に固挿された内側リングで、該内側リング15には前記軸受ハウジング1のスライド溝10が延設されている。
そして、前記各調整片11の一端側には、図1に示す第1実施例と同様な溝4が凹設されるとともに該溝4の両側にはテーパ面14が形成されている。そして、該テーパ面14に前記バックスプリング3の外面が当接するようになっており、該調整片11の他端側には前記軸受ハウジング1のねじ孔01aに螺合された調整ねじ12が設けられている。13は前記調整ねじ12ロック用のナットである。
その他の構成は前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
【0033】
かかる第2実施例において、前記ナット13を弛め調整ねじ12を回転させて調整片11を前記スライド溝10内を移動させることにより前記テーパ面14を半径方向に移動させると、前記合せ部4の交差位置の変化とともにバックスプリング3の内径寸法が変化する。これによりバックスプリング3の内径寸法及び該バックスプリング3に支持されているトップフォイル2の内径を変化させて該トップフォイル2と回転軸20との間の軸受すきまを調整できる。
【0034】
かかる第2実施例によれば、前記調整片11をスライド溝10に沿って半径方向に移動させることによりバックスプリング3の内径寸法を調整可能となり、トップフォイル2と回転軸20との間の軸受すきまの変更、調整をフォイルガス軸受の組立状態で行うことができ、軸受すきまを正確に設定できる。
【0035】
図4に示される第3実施例においては、前記トップフォイル2(軸受材)の前記回転軸20に対向する内面の円周方向複数箇所に凹部(ディンプル)2aを設けている。あるいは該凹部(ディンプル)2aに代えて、前記回転軸20の外周面の円周方向複数箇所に凹部20aを形成する。尚、トップフォイル2及び回転軸20の双方に凹部2a及び20aを形成することも可能である。
その他の構成は前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
かかる第3実施例によれば、円周方向複数箇所に形成した前記凹部2aあるいは20a内に固体潤滑剤を保持できて、該凹部2aあるいは20a内の潤滑剤をトップフォイル2と回転軸20との間の軸受面に供給できるため、起動時や低回転時のような回転軸20とトップフォイル2との接触時における軸受面の潤滑が安定的になされる。
【0036】
つぎに、本発明においては、図1ないし図3に示されるフォイルガス軸受を含む全てのフォイルガス軸受の材料を次のように構成する。
即ちフォイルガス軸受用材料の第1実施例においては、図5に示すように、前記回転軸20の外周面に硬質カーボンをコーティングし、前記トップフォイル2(軸受材)の表面にフッ素樹脂焼成膜を形成する。
図5は第1実施例に係るフォイルガス軸受用材料の比較実験結果をあらわす表図であり、図において番号1は回転軸20の外周面にクロムメッキをコーティングした従来材(比較材)番号2は回転軸20の外周面に硬質カーボンをコーティングした本発明材で、いずれの場合もトップフォイル2(軸受材)の表面にフッ素樹脂焼成膜(PTFE焼成膜)を形成している。
【0037】
図から明らかなように、本発明材(番号2)は常温(室温)、高温(200℃)ともに、従来材(比較材、番号1)に比べて摩擦係数及び摩耗量が低減されている。
即ち、かかる実施例によれば、本発明材の硬質カーボン膜は従来材(比較材)クロムメッキやセラミック膜に比べて固体潤滑性を有する硬質膜であるので、これを回転軸20の表面にコーティングし、表面にフッ素樹脂焼成膜を形成したトップフォイル2(軸受材)と組み合わせることにより転移膜潤滑効果が発揮されて耐摩耗性が向上する。
【0038】
次に、フォイルガス軸受用材料の第2実施例においては、図6の表の番号4ないし番号14に示すような材料をトップフォイル2(軸受材)の表面にコーティングしている。尚、回転軸20には表面処理を施していない。
即ち、図6は第2実施例に係るフォイルガス軸受用材料の比較実験結果をあらわす表図であり、図において番号1ないし3及び15はトップフォイル2(軸受材)の表面コーティングにおける従来材(比較材)、番号4ないし14は本発明材である。
【0039】
図6において、本発明材の第1の材料は、前記トップフォイル2に、二硫化モリブデン(MoS2)からなる膜(本発明材、番号4)、あるいは黒鉛からなる膜(本発明材、番号5)、あるいは黒鉛及び二硫化モリブデン(MoS2)からなる膜(本発明材、番号6)をコーティングしている。
本発明材の第2の材料は、前記トップフォイル2に、タングステン化カリウム(K2WO4)からなる膜(本発明材、番号7)、あるいはタングステン化ナトリウム(Na2WO4)からなる膜(本発明材、番号8)、あるいはモリブデン化カリウム(K2MoO4)からなる膜(本発明材、番号9)、あるいはモリブデン化ナトリウム(Na2MoO4)からなる膜(本発明材、番号10)をコーティングしている。
本発明材の第3の材料は、前記トップフォイル2に、黒鉛及びタングステン化カリウム(K2WO4)からなる膜(本発明材、番号11)、あるいは黒鉛及びタングステン化ナトリウム(Na2WO4)からなる膜(本発明材、番号12)、あるいは黒鉛及びモリブデン化カリウム(K2MoO4)からなる膜(本発明材、番号13)、あるいは黒鉛及びモリブデン化ナトリウム(Na2MoO4)からなる膜(本発明材、番号14)をコーティングしている。
【0040】
図6から明らかなように、本発明材の第1ないし第3の材料(4ないし14の材料)は常温(室温)、高温(200℃、400℃、600℃)ともに、従来材(比較材)に比べて摩擦係数及び摩耗量が低減され、殊に600℃の高温においても摩擦係数及び摩耗量が常温(室温)と殆ど変わらなく低い値を保持している。
【0041】
かかる構成からなるフォイルガス軸受をそなえた機器の運転時において、該機器の起動時や停止前を含む低回転運転時には、回転軸20とトップフォイル2とが接触した状態にて運転されるが、前記フォイルガス軸受用材料の第2実施例によれば、600℃程度の高温まで摩擦係数及び摩耗量を常温時と同程度に低く保持することができることから、トップフォイル2(軸受材)と回転軸20との間の摩擦係数及び摩耗量を常温時から600℃程度の高温時までの広い温度範囲で低い値に保持することが可能となる。
これにより、前記低回転運転時のような軸受材と回転軸との接触運転時においても、常温時から600℃程度の高温時までの広い温度範囲においてトップフォイル2と回転軸20との軸受面に摩耗の増大を見ることが無く、トップフォイル2(軸受材)の最高使用温度の上昇が可能となり、軸受の環境温度が高温になるガスタービン等の高温部材にも支障なく適用可能となる。
【0042】
【発明の効果】
以上記載の如く請求項1ないし4記載の発明によれば、バックスプリングの両端部に突設された外側合せ部及び内側合せ部の交差長さを変化させることによりバックスプリングの円周方向長さを自在に調整できる。
従って、該バックスプリングを軸受ハウジングの内側に安定した取付状態で以って設置でき、これにより該バックスプリングの内側に支持される軸受材と回転軸との間の軸受すきまを適正値に保持することができる。
また請求項2のように構成すれば、バックスプリングの合せ部への接続部をテーパ面に当接させることによりバックスプリングの位置決めが正確にでき、前記軸受すきまの調整がさらに簡単化されるとともに調整精度も向上する。
【0043】
また、請求項3ないし4記載のように構成すれば、スプリング径調整機構の調整片をスライド溝において半径方向に移動させることによりバックスプリングの内径寸法を調整可能となり、軸受すきまの変更、調整をフォイルガス軸受の組立状態で行うことができ、軸受すきまがさらに正確に設定できるとともに、フォイルガス軸受の組立、調整工数が低減される。
【0044】
また請求項5記載のように構成すれば、円周方向複数箇所に形成した凹部内に固体潤滑剤を保持できて該凹部内の潤滑剤を軸受面に供給できるため、起動時や低回転時のような回転軸と軸受材との接触時における軸受面の潤滑を安定的になすことができ、軸受の摩耗や焼き付きの発生を防止できる。
【0045】
また請求項6記載のように構成すれば、固体潤滑性を有して表面コーティングに好適な硬質カーボン膜を回転軸の表面にコーティングし、表面にフッ素樹脂焼成膜を形成した軸受材と組み合わせることにより転移膜潤滑効果が発揮されて耐摩耗性が向上し、軸受寿命を延長できる。
【0046】
さらに請求項7ないし9記載の発明によれば、軸受材に黒鉛あるいは二硫化モリブデン(MoS2)あるいは黒鉛及び二硫化モリブデン(MoS2)の何れか1つからなる膜、2種類以上の金属を含む酸化物からなる膜、あるいは黒鉛及び2種類以上の金属を含む酸化物からなる膜を夫々コーティングすることにより、600℃程度の高温まで摩擦係数及び摩耗量を常温時と同程度に低く保持することができる。
【0047】
これにより、軸受材と回転軸との間の摩擦係数を常温時から600℃程度の高温時までの広い温度範囲で低い摩擦係数及び摩耗量に保持することができ、起動時や低回転時のような軸受材と回転軸との接触運転時においても、常温時から600℃程度の高温時までの広い温度範囲において軸受材と回転軸との軸受面に摩耗の増大を見ることが無く、軸受材の最高使用温度の上昇が可能となり、軸受の環境温度が高温になるガスタービン等の高温部材にも支障なく適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るフォイルガス軸受を示し、(A)は回転軸心に直角方向に視たる正面図(回転軸を省略)(B)は合せ部の詳細を示す(A)におけるA―A矢視図である。
【図2】 第2実施例を示す図1の(A)対応図である。
【図3】 比較例を示す回転軸心に直角方向に視たる正面図である。
【図4】 第3実施例を示す凹部拡大図である。
【図5】 フォイルガス軸受用材料の第1実施例を示す表である。
【図6】 フォイルガス軸受用材料の第2実施例を示す表である。
【図7】 従来技術を示す図3対応図である。
【符号の説明】
1 軸受ハウジング
2 トップフォイル
2a、20a 凹部
3 バックスプリング
4 合せ部
5 溝
6 、14 テーパ面
06 凸部
10 スライド溝
11 調整片
12 調整ねじ
15 内側リング
20 回転軸
41 内側合せ部
42 外側合せ部
43 係止面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention is used for bearings such as small gas turbines and compressors, and supports a thin plate-made back spring stretched annularly on the inner surface side of the bearing housing, and is provided in a plurality along the circumferential direction of the rotating shaft. The present invention relates to a foil gas bearing in which a thin plate bearing material that supports the rotating shaft is supported inside the back spring.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, foil gas bearings have been used as gas bearings for small gas turbines, compressors, and the like. FIG. 7 is a cross-sectional view perpendicular to the rotational axis showing an example of the foil gas bearing (see US Pat. No. 4,195,395). In the figure, 20 is a rotational shaft, and 02 is a bearing body that supports the
The bearing
[0003]
Further, in the conventional foil gas bearing, since the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In such a foil gas bearing, since the
However, in the conventional foil gas bearing shown in FIG. 7, when the length of the
[0005]
As a solution for such a problem, a foil gas bearing (hereinafter referred to as a comparative example) shown in FIG. 3 has been proposed.
In FIG. 3, 1 is a bearing housing, 20 is a rotating shaft, 2 is a top foil provided along the outer periphery of the rotating
[0006]
A plurality of
The
[0007]
However, in this comparative example, since the mounting state when the
Further, when the
[0008]
Further, in the conventional foil gas bearing, in order to suppress the frictional force when the rotating
[0009]
In view of the problems of the prior art, the present invention suppresses the frictional force caused by the contact between the rotating shaft and the bearing material (top foil) at the time of starting and stopping of the device while maintaining the rigidity of the back spring to avoid the occurrence of breakage. In addition, the back spring can be easily and accurately mounted on the bearing housing, so that the bearing clearance between the rotating shaft and the bearing material can be accurately maintained, and the bearing clearance can be adjusted in the assembled state of the bearing. Another object of the present invention is to provide a foil gas bearing that can be applied to a high temperature member such as a gas turbine without any problems by increasing the maximum use temperature of the bearing material to improve heat resistance.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve this problem, the present invention provides a back spring comprising a thin plate stretched in an annular shape along the circumferential direction of the inner surface of the bearing housing on the inner surface side of the bearing housing. In a foil gas bearing provided with a plurality of thin bearing members provided along the circumferential direction of the shaft and supporting the rotating shaft inside the back spring, the back spring is formed at both ends thereof. The outer mating portion and the inner mating portion are crossed in a form in which tension is applied to the back spring. A foil gas bearing is proposed in which the relative movement in the width direction is restricted by a locking surface formed on the surface.
[0011]
Preferably, in the first aspect of the present invention, the mating portion of the back spring is disposed in a groove recessed in the inner surface of the bearing housing, and the mating portion is disposed between the groove and the inner surface. It is preferable to form a tapered surface in which the outer periphery of the connection portion with the annular portion can come into contact.
[0012]
According to a third aspect of the present invention, in addition to the first aspect of the present invention, there is provided a back spring including a slide groove provided in the bearing housing in a radial direction and a slide groove fitted in the slide groove so as to be movable in the radial direction. A spring diameter adjusting mechanism having an adjustment piece for supporting the outer peripheral support portion, and the inner diameter dimension of the back spring can be adjusted via the outer peripheral support portion by moving the adjustment piece in the slide groove. It is characterized by that.
In
[0013]
According to the first to fourth aspects of the present invention, the outer mating portion and the inner mating portion projecting from both ends of the back spring intersect with each other in a tensioned form, and the latch formed on both mating portions. Since the relative movement in the width direction is regulated by the surface, the circumferential length of the back spring can be freely adjusted by changing the intersecting length of the outer and inner mating portions.
Therefore, the back spring can be installed in a stable mounting state on the inside of the bearing housing without causing a rise or the like, whereby a bearing between the bearing material supported on the inside of the back spring and the rotating shaft can be installed. Clearance can be maintained at an appropriate value.
[0014]
Further, as in
[0015]
According to another aspect of the present invention, a spring diameter adjusting mechanism having a slide groove provided radially in the bearing housing and an adjusting piece movable in the slide groove in the radial direction is provided. Therefore, by moving the adjustment piece in the radial direction, the inner diameter of the back spring can be adjusted, and the bearing clearance can be changed and adjusted in the assembled state of the foil gas bearing, setting the bearing clearance more accurately. In addition, the assembly and adjustment man-hours for the foil gas bearing are reduced.
[0016]
According to a fifth aspect of the present invention, in any one of the first to fourth aspects, the inner surface of the bearing member facing the rotation shaft and / or the outer peripheral surface of the rotation shaft are recessed at a plurality of circumferential positions. It is characterized by forming.
According to this invention, the solid lubricant can be held in the recesses formed at a plurality of locations in the circumferential direction, and the lubricant in the recesses can be supplied to the bearing surface. The bearing surface can be stably lubricated during contact with the bearing material.
[0017]
(Delete)
[0018]
(Delete)
[0019]
(Delete)
[0020]
(Delete)
[0021]
(Delete)
[0022]
The inventions of
The invention according to
The invention according to
The invention according to
[0023]
According to the invention described in
According to
[0024]
As a result, the friction coefficient between the bearing material and the rotating shaft can be maintained at a low friction coefficient in a wide temperature range from normal temperature to high temperature of about 600 ° C. Even during the contact operation between the material and the rotating shaft, there is no increase in the amount of wear on the bearing surface of the bearing material and the rotating shaft over a wide temperature range from room temperature to a high temperature of about 600 ° C. The maximum operating temperature can be increased, and it can be applied to high-temperature members such as a gas turbine where the environmental temperature of the bearing is high without any problem.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the embodiments shown in the drawings. However, the dimensions, materials, shapes, relative arrangements, and the like of the component parts described in this example are not intended to limit the scope of the present invention only to specific examples unless otherwise specified. Only.
[0026]
1A and 1B show a foil gas bearing according to a first embodiment of the present invention, in which FIG. 1A is a front view as viewed in a direction perpendicular to a rotation axis (rotation axis is omitted) and FIG. It is an AA arrow line view in A). FIG. 2 is a diagram corresponding to FIG. 1A showing the second embodiment. FIG. 3 is a front view of a comparative example viewed in a direction perpendicular to the rotation axis. FIG. 4 is an enlarged view of a concave portion showing the third embodiment. FIG. 5 is a table showing a first embodiment of a foil gas bearing material. FIG. 6 is a table showing a second embodiment of the foil gas bearing material.
[0027]
In FIG. 1 showing a first embodiment of a foil gas bearing structure, 1 is a bearing housing formed in a cylindrical shape, 100 is a rotation axis of a rotary shaft 20 (see FIG. 3) not shown, and 2 is the rotary shaft. A
[0028]
On the inner peripheral surface of the bearing
The
[0029]
A
The plurality (three in this example) of the top foils 2 are supported on the inner side of the
[0030]
In the foil gas bearing having such a configuration, when adjusting the bearing clearance between the
That is, according to this embodiment, the circumferential length of the
Therefore, the
[0031]
Further, since the
[0032]
Next, in the second embodiment of the foil gas bearing shown in FIG. 2, in the circumferential direction of the bearing
A
Other configurations are the same as those of the first embodiment, and the same members are denoted by the same reference numerals.
[0033]
In the second embodiment, when the
[0034]
According to the second embodiment, the inner diameter of the
[0035]
In the third embodiment shown in FIG. 4, recesses (dimples) 2a are provided at a plurality of locations in the circumferential direction on the inner surface of the top foil 2 (bearing material) facing the
Other configurations are the same as those of the first embodiment, and the same members are denoted by the same reference numerals.
According to the third embodiment, the solid lubricant can be held in the
[0036]
Next, in the present invention, the materials of all the foil gas bearings including the foil gas bearing shown in FIGS. 1 to 3 are configured as follows.
That is, in the first embodiment of the foil gas bearing material, as shown in FIG. 5, the outer peripheral surface of the
FIG. 5 is a table showing the results of a comparative experiment of the foil gas bearing material according to the first embodiment. In the figure,
[0037]
As is apparent from the figure, the material of the present invention (No. 2) has a reduced friction coefficient and wear amount at both normal temperature (room temperature) and high temperature (200 ° C.) compared to the conventional material (comparative material, No. 1).
That is, according to such an embodiment, the hard carbon film of the present invention material is a hard film having solid lubricity compared to the conventional material (comparative material) chrome plating or ceramic film, and this is applied to the surface of the
[0038]
Next, in the second embodiment of the material for the foil gas bearing, the surface of the top foil 2 (bearing material) is coated with materials as shown in the
That is, FIG. 6 is a table showing the results of a comparative experiment of the foil gas bearing material according to the second embodiment. In the figure,
[0039]
In FIG. 6, the first material of the present invention is a film made of molybdenum disulfide (MoS 2 ) (this material, number 4) or a film made of graphite (this material, number) on the
The second material of the present invention material is a film made of potassium tungstate (K 2 WO 4 ) (the present material, number 7) or a film made of sodium tungstate (Na 2 WO 4 ) on the
A third material of the present invention material is a film (present material, number 11) made of graphite and potassium tungstate (K 2 WO 4 ) or graphite and sodium tungstate (Na 2 WO 4 ) on the top foil 2. ) (A material of the present invention, number 12), or a film (a material of the present invention, number 13) composed of graphite and potassium molybdate (K 2 MoO 4 ), or from graphite and sodium molybdate (Na 2 MoO 4 ). The resulting film (the material of the present invention, number 14) is coated.
[0040]
As is clear from FIG. 6, the first to third materials (
[0041]
During operation of a device equipped with a foil gas bearing having such a configuration, during operation at low speed including when the device is started and before it is stopped, the rotating
As a result, the bearing surface of the
[0042]
【The invention's effect】
As described above, according to the first to fourth aspects of the present invention, the circumferential length of the back spring is changed by changing the intersecting length of the outer mating portion and the inner mating portion protruding from both ends of the back spring. Can be adjusted freely.
Accordingly, the back spring can be installed in a stable mounting state inside the bearing housing, and thereby the bearing clearance between the bearing material supported on the inside of the back spring and the rotating shaft is maintained at an appropriate value. be able to.
According to the second aspect of the present invention, the back spring can be accurately positioned by bringing the connecting portion to the mating portion of the back spring into contact with the tapered surface, and the adjustment of the bearing clearance is further simplified. Adjustment accuracy is also improved.
[0043]
According to the third or fourth aspect of the present invention, the inner diameter dimension of the back spring can be adjusted by moving the adjustment piece of the spring diameter adjustment mechanism in the radial direction in the slide groove, and the bearing clearance can be changed and adjusted. This can be done in the assembled state of the foil gas bearing, the bearing clearance can be set more accurately, and the number of steps for assembling and adjusting the foil gas bearing can be reduced.
[0044]
According to the fifth aspect of the present invention, the solid lubricant can be held in the recesses formed at a plurality of locations in the circumferential direction and the lubricant in the recesses can be supplied to the bearing surface. Thus, the bearing surface can be stably lubricated at the time of contact between the rotating shaft and the bearing material, and bearing wear and seizure can be prevented.
[0045]
According to the sixth aspect of the present invention, it is combined with a bearing material in which a hard carbon film having solid lubricity and suitable for surface coating is coated on the surface of the rotary shaft and a fluororesin fired film is formed on the surface. As a result, the transition film lubrication effect is exhibited, the wear resistance is improved, and the bearing life can be extended.
[0046]
According to the seventh to ninth aspects of the present invention, the bearing material is made of graphite, molybdenum disulfide (MoS 2 ), or a film made of any one of graphite and molybdenum disulfide (MoS 2 ), and two or more kinds of metals. By coating a film made of an oxide containing, or a film made of an oxide containing graphite and two or more kinds of metals, the friction coefficient and the amount of wear are kept as low as at room temperature up to about 600 ° C. be able to.
[0047]
As a result, the friction coefficient between the bearing material and the rotating shaft can be maintained at a low friction coefficient and wear amount in a wide temperature range from normal temperature to a high temperature of about 600 ° C. Even during contact operation between the bearing material and the rotating shaft, there is no increase in wear on the bearing surface of the bearing material and the rotating shaft in a wide temperature range from normal temperature to a high temperature of about 600 ° C. It is possible to increase the maximum use temperature of the material, and it can be applied to high-temperature members such as a gas turbine where the environmental temperature of the bearing becomes high without any trouble.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B show a foil gas bearing according to a first embodiment of the present invention, in which FIG. 1A is a front view as viewed in a direction perpendicular to a rotation axis (rotation axis is omitted), and FIG. It is an AA arrow line view in (A).
FIG. 2 is a diagram corresponding to FIG. 1A showing a second embodiment.
FIG. 3 is a front view of a comparative example as viewed in a direction perpendicular to a rotation axis.
FIG. 4 is an enlarged view of a recess showing a third embodiment.
FIG. 5 is a table showing a first embodiment of a foil gas bearing material.
FIG. 6 is a table showing a second embodiment of a foil gas bearing material.
FIG. 7 is a diagram corresponding to FIG.
[Explanation of symbols]
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