JP4013785B2 - High voltage IC - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パワーデバイスの制御駆動用などに用いられる高耐圧ICで、パワーデバイスとは別の半導体基板または同一半導体基板上に形成される高耐圧ICに関する。
【0002】
【従来の技術】
ここでは参考文献が多数あるため、文献名はまとめて番号を付けて〔発明が解決しようとする課題〕の項の最後に記載し、文章中では文献名の番号を[ ]で示すことに留めた。また参考文献のUSP Noの後に( )で示した内容は特許内容を簡単に説明したものである。
パワーデバイス[1] 〜[4] は、モータ制御用のインバータやコンバータ、照明用のインバータ、各種電源およびソレノイドやリレーの駆動用スイッチ等の多くの分野で広く利用されている。このパワーデバイスの駆動や制御は、従来個別の半導体素子や電子部品を組み合わせて構成した電子回路[5],[6] によっていたが、近年LSI(高集積度IC、ICとは集積回路のこと)技術を利用した数十V級の低耐圧IC[7],[8] や数百V級の高耐圧IC[9],[10]が実用化されており、さらに駆動・制御回路とパワーデバイスとを同一半導体基板に集積化したパワーIC[11],[12] が用いられインバータやコンバータなどの変換装置などの小型化や高信頼性が図られている。
【0003】
図33はモータ制御用インバータのパワー部分を中心に説明する回路構成図である。三相モータMoを駆動するために用いるパワーデバイス(ここではIGBTであるQ1〜Q6とダイオードであるD1〜D6を示す)はブリッジ回路を構成し同一パッケージに収納されたパワーモジュール[13]の構造をしている。ここでIGBTとは絶縁ゲート型バイポーラトランジスタのことである。主電源VCCは通常直流100〜400Vと高電圧である。主電源VCCの高電位側をVCCH、低電位側をVCCLと表した場合、VCCH に接続されるIGBTQ1〜Q3を駆動するためには、IGBTのゲート電極の電位はこれよりさらに高電位となるため、駆動回路にはフォトカプラ(PC:Photo Coupler)や高耐圧IC(HVIC:High Voltage Integrated Circuit)が用いられる。駆動回路の入出力端子I/O(Input/Output)は通常マイクロコンピュータへ接続され、そのマイクロコンピュータによりインバータ全体の制御がなされる。
【0004】
図34は図33で用いられる高耐圧IC(HVIC)の内部構成ユニットのブロック図を示す。その構成をつぎに説明する。入出力端子I/Oを通してマイクロコンピュータと信号のやりとりを行い、どのIGBTをオンさせ、どれをオフさせるかの制御信号を発生させる制御回路CU(Control Unit)と、この制御回路CUからの信号を入力ラインSIN4〜6で受けてIGBTのゲートドライブ用の出力ラインOUT4〜6から信号を出力し、またIGBTの過電流を電流検出端子[14]OC4〜6で、過熱を温度端子[15]OT4〜6で検出し、異常信号を出力ラインSOUT4〜6で出力し、図33の主電源VCCの低電位側VCCLに接続するIGBTQ4〜Q6を駆動する、ゲート駆動回路GDU(Gate Drive Unit)4〜6と、GDU4〜6と同じ機能で主電源VCCの高電位側VCCHに接続するQ1からQ3を駆動するゲート駆動回路GDU1〜3と、VCCLレベルの制御回路CUの信号とVCCH レベルとVCCLレベルの間を行き来するGDU1〜3の信号(SIN1〜3、SOUT1〜3)との間を媒介する働きをするレベルシフト回路LSU(Level Shift Unit)とから構成されている。GDU1〜3のドライブ電源(図35参照)VDD1〜VDD3の高電位側をVDDH1〜VDDH3、低電位側をVDDL1〜VDDL3で示し、GDU4〜6のドライブ電源は共通電源VDDC(図35でも省略されている)であり、この共通電源VDDCの高電位側をVDDHC、低電位側をVDDLCで示す。またGDU4〜6およびCUのドライブ共通電源VDDCは10〜20V程度であり、この共通電源VDDCの低電位側VDDLCは図33の主電源VCCの低電位側VCCLに接続する。
【0005】
図35は図34のGDU1とIGBTQ1のさらに詳細な接続図を示す。ここではその他のGDUとIGBTは省略している。GDU1のドライブ電源VDD1は10〜20V程度であり、その低電位側VDDL1はIGBTQ1 のエミッタ端子Eに即ちインバータ出力のU相に接続され、IGBTQ1のコレクタ端子Cが主電源VCCの高電位側VCCHに接続されている。このため、IGBTQ1がオンした時はVDDL1の電位はVCCH の電位とほぼ等しくなり、またIGBTQ1がオフした時はVDDL1の電位はVCCLの電位とほぼ等しくなる。従って、GDU1と他の回路ユニットとの間には主電源VCCの電圧より、さらに高い絶縁耐圧が必要であり、このことはGDU2、3についても同様である。そしてレベルシフト回路LSUはそれ自体が高耐圧でなければならない。同図においてIGBTQ1は電流検出端子[16]Mと温度検出素子θおよび温度検出端子[17]Tempを備え、ゲート駆動回路GDU1は電流検出端子OC1や温度検出端子OT1によりIGBTQ1の異常を検出し、異常信号を出力ラインSOUT1から出力する。OUT1はゲート駆動端子である。
【0006】
図36は図33と同一回路をインテリジェントパワーモジュール[18]と呼ばれる製品を用いて構成した構成図である。この場合ゲート駆動回路GDU1〜GDU6は、低耐圧ICや個別電子部品および半導体素子からなり、パワーデバイス(Q1〜Q6、D1〜D6)とともにパワーデバイス側のパッケージに備えられている。この場合でも、外付けの駆動回路としてはフォトカプラ(PC)や高耐圧IC(HVIC)が用いられる。
図37は図36のIGBTQ1およびGDU1のまわりの回路を詳細に示したものである。SIN1およびSOUT1は外部の構成となるPCやHVICに接続される。
【0007】
またその他の構成例として、GDU1とQ1を1チップ(同一の半導体基板)に集積化するパワーIC技術[19],[20] や図36の全ての回路を1チップに集積化するパワーIC技術[11],[12] も開示されている。
図38は図34に示した高耐圧IC(HVIC)のチップの平面図を示し、各回路ユニットの配置が分かるように描いている。他の回路ユニットから高耐圧で分離される必要のあるGDU1は接合分離[21],[22],[10]や誘電体分離[23],[11],[12]により電気的に分離された島の中に形成されており、その周縁部を高耐圧接合終端構造[11],[21] HVJT(絶縁するために高電圧が印加される接合の終端部の構造をいう)により囲まれている。レベルシフト回路LSUの中には主電源VCCの低電位側の電位VCCLレベルの信号をドライブ電源VDD1の低電位側の電位VDDL1レベルの信号(入力ラインSIN1の信号)にレベルシフトするための高耐圧nチャネルMOSFET(HVN)が設けられている。この高耐圧nチャネルMOSFETには、中心のドレイン電極DNを囲んで高耐圧接合終端構造[10],[11] HVJTが設けられている。またGDU1の分離された島の中にはVDDL1レベルの信号(出力ラインSOUT1の信号)をVCCLレベルの信号にレベルシフトするための高耐圧pチャネルMOSFET(HVP)が設けられており、この場合もドレイン電極DPを囲んで高耐圧接合終端構造HVJTが設けられている。そして、GDU1の入力ラインSIN1と出力ラインSOUT1が、高耐圧接合終端構造HVJTの上を通ってGDU1とLSUの間にそれぞれ跨がって配線されている。また各GDUには図35で示したOUT端子、OC端子、OT端子が配置され、GDU1〜GDU3にはVDDH1〜VDDH3の端子、VDDL1〜VDDL3の端子が配置され、またGDU4〜GDU6にはVDDHCの端子とVDDLCの端子が配置されている。同図ではGDU1とGDU4の詳細な説明をし、他のGDUは詳細な配置説明は省略した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来の高耐圧ICやパワーICの課題は600Vを越える高耐圧化が困難なこと、製造コストが高いことなどであるが、さらに詳細に説明すると次のようになる。
(1)分離技術に関する課題
先に述べたように、他の部分と電位の大きく異なる回路ユニット(例えば図38のGDU1、2、3)を他の部分から電気的に高耐圧で分離する分離技術には誘電体分離[11],[12],[23]、接合分離[10],[21],[22]、自己分離[20],[24] などの技術がある。しかし誘電体分離や接合分離は分離構造が複雑で製造コストが高く、耐圧が高くなるほど、この製造コストがさらに高くなる。また自己分離は製造コストは低く抑えられるが、CMOS(相補形MOSFET)構成では高耐圧化技術が未だ開発されておらず、一方、高耐圧化が可能なNMOS(nチャネルMOSFET)構成ではアナログ回路(先で述べた電流検出回路や温度検出回路を指す)の高精度化が極めて困難である。(2)高耐圧接合終端構造HVJTに関する課題
高耐圧接合終端構造は、縦型パワーデバイス用のもの[25],[26] 、横型高耐圧デバイス用のもの[27],[28],[29]など個々の用途別に各種構造が開示されている。しかしながら、高耐圧化したICであるHVICやパワーデバイスを集積した高耐圧パワーICにおいては、集積回路ユニット間の高耐圧接合終端構造(図38のGDU1〜3の回り)、高耐圧横型nチャネルMOSFET用の高耐圧接合終端構造(図38のHVNのDNの回り)、高耐圧横型pチャネルMOSFET用の高耐圧接合終端構造(図38のHVPのDPの回り)、さらには縦型パワーデバイス用の高耐圧接合終端構造など多くの用途の高耐圧接合終端構造を同一チップ上に形成する必要がある。従来のような汎用性の少ない構造で高耐圧ICやパワーICを実現しようとすると、多くの異なる高耐圧接合終端構造HVJTを同一チップ上に形成しなければならず、製造コストが高くなる。(3)配線下の高耐圧接合終端構造に関する課題
高耐圧ICでは、電位の大きく異なる集積回路ユニット(例えば図38のGDU1とLSU)間での信号のやり取りを行うため、高耐圧接合終端構造HVJT上に配線を通すことが必要とされる。ところが、高耐圧接合終端構造HVJT上を配線を通すとこの配線の電位の影響を受けて、高耐圧接合終端構造HVJTの耐圧が低下する問題がある[30]。この問題を解決するために、いくつかの構造[10],[11],[12],[31] が提案されているが、構造が複雑なため製造コストが高くなる。またこれらの提案されている構造では配線の影響を皆無にできなく、耐圧低下の程度を少なくしている丈であり、600V程度の耐圧までは実用化できても、それ以上の耐圧のものはまだ実現していない。
【0009】
この発明は、前記課題を解決するために、高耐圧に耐える第二領域および第四領域を設け、縦型パワーデバイスの高耐圧接合終端構造、集積回路ユニット間を分離する高耐圧接合終端構造、nチャネルまたはpチャネルの高耐圧横型MOSFETの高耐圧接合終端構造など幅広く利用できる汎用性が高く、低コストな高耐圧接合終端構造とし、配線が横切っても耐圧が低下せずに高耐圧が維持できる、低コストな高耐圧接合終端構造とすることで、製造コストの低い高耐圧ICを提供することができる。参考文献〔1〕USP 4,364,073(IGBT関連)〔2〕USP 4,893,165(ノンパンチスルー形IGBT関連)〔3〕USP 5,008,725(パワーMOSFET関連)〔4〕EP 0,071,916、特開昭58-39065に対応( 高速ダイオード内蔵パワーMOSFET関連)〔5〕USP 5,091,664(駆動回路関連)〔6〕USP 5,287,023(駆動回路関連)〔7〕USP 4,947,234(低耐圧ICとパワーデバイス関連)〔8〕USP 4,937,646(低耐圧ICとパワーデバイス関連)〔9〕A.Wegener and M.Amato "A HIGH VOLTAGE INTERFACE IC FOR HALF-BRIDGECIRCUITS" Electrochemical Society Extended Abstracts, vol.89-1,pp.476-478(1989)〔10〕T.Terashima et al "Structure of 600V IC and A New Voltage Sensing Device" IEEE Proceeding of the 5th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs,pp.224-229(1993)〔11〕K.Endo et al "A 500V 1A 1-chip Inverter IC with a New Electric Field Reduction Structure" IEEE Proceeding of the 6th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs,pp.379-383(1994)〔12〕N.Sakurai et al "A three-phase inverter IC for AC220V with a drasticall small chip size and highly intelligent functions" IEEE Proceeding of The 5th International Symposium on Power Semiconductor Devices andICs,pp.310-315(1993)〔13〕M.Mori et al "A HIGH POWER IGBT MODULE FOR TRACTION MOTOR DRIVE"IEEE Proceeding of the 5th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs,pp.287-289(1993)〔14〕USP 5,159,516 (電流検出方法関連)〔15〕USP 5,070,322 (温度検出方法関連)〔16〕USP 5,097,302 (電流検出用素子関連)〔17〕USP 5,304,837 (温度検出用素子関連)〔18〕K.Reinmuth et al "Intelligent Power Modules for Driving Systems"IEEE Proceeding of the 6th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs,pp.93-97(1994)〔19〕USP 4,677,325 (IPS関連)〔20〕USP 5,053,838 (IPS関連)〔21〕R.Zambrano et al "A New Edge Structure for 2kVolt Power IC Operation" IEEE Proceeding of the 6th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs,pp.373-378(1994)〔22〕M.F.Chang et al "Lateral HVIC with 1200-V Bipolar and Field-Effect Devices"IEEE Transactions on Electron devices, vol.ED-33, No.12, pp.1992-2001(1986)〔23〕T.Ohoka et al "A WAFER BONDED SOI STRUCTURE FOR INTELLIGENT POWER ICs" IEEE Proceeding of the 5th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs,pp.119-123(1993)〔24〕J.P.MILLER "A VERY HIGH VOLTAGE TECHNOLOGY(up to 1200V) FOR VERTICAL SMART POEWR ICs" Electrochemical Society Extended Abstracts, vol.89-1, pp.403-404(1989)〔25〕USP 4,399,449 (パワーデバイスのHVJT関連)〔26〕USP 4,633,292 (パワーデバイスのHVJT関連)〔27〕USP 4,811,075 (横型MOSFETのHVJT関連)〔28〕USP 5,258,636 (横型MOSFETのHVJT関連)〔29〕USP 5,089,871 (横型MOSFETのHVJT関連)〔30〕P.K.T.MOK and C.A.T.SALAMA "Interconnect Induced Breakdown in HVIC's" Electrochemical Society Extended Abstracts, vol. 89-1, pp. 437
-38(1989)〔31〕USP 5,043,781 ( パワーIC関連)
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は前記の目的を達成するために、第一導電形の第一領域と、第一領域の第一主面の表面層に選択的に形成された第二導電形の第二領域と、第二領域の表面層に選択的に形成された第一導電形の第三領域と、第三領域と離れて第二領域の表面層に選択的に形成された第一導電形の第一ソース領域および第一ドレイン領域と、第一ソース領域および第一ドレイン領域に挟まれた第二領域の表面上に絶縁膜を介して形成された第一ゲート電極とを備える第一導電形チャネルのMISトランジスタと、第三領域の表面層に選択的に形成された第二導電形の第二ソース領域および第二ドレイン領域と、第二ソース領域および第二ドレイン領域に挟まれた第三領域の表面上に絶縁膜を介して形成された第二ゲート電極を備えた第二導電形チャネルのMISトランジスタと、前記第二領域内に形成された第一導電形チャネルのMISトランジスタと前記第三領域内に形成された第二導電形チャネルのMISトランジスタとを取り囲み第二領域内に形成された第一導電形の領域からなる第一の高耐圧接合終端構造と、前記第二領域内にループ状に形成された第一導電形の領域からなる第二の高耐圧接合終端構造と、該第二の高耐圧接合終端構造のループの内側のドレイン電極とループの外側のゲート電極とソース電極とからなる高耐圧MISトランジスタとを備え、第一の高耐圧接合終端構造の第一導電形の領域と第二の高耐圧接合終端構造の第一導電形の領域とが連結した同一の層である。
【0011】
【0012】
また第一導電形の第一領域と、第一領域の第一主面の表面層に選択的に形成された第二導電形の第二領域と、第二領域の表面層に選択的に形成された第一導電形の第三領域と、第三領域と離れて第二領域の表面層に選択的に形成された第一導電形の第一ソース領域および第一ドレイン領域と、第一ソース領域および第一ドレイン領域に挟まれた第二領域の表面上に絶縁膜を介して形成された第一ゲート電極とを備える第一導電形チャネルのMISトランジスタと、第三領域の表面層に選択的に形成された第二導電形の第二ソース領域および第二ドレイン領域と、第二ソース領域および第二ドレイン領域に挟まれた第三領域の表面上に絶縁膜を介して形成された第二ゲート電極を備えた第二導電形チャネルのMISトランジスタと、前記第二領域内に形成された第一導電形チャネルのMISトランジスタと前記第三領域内に形成された第二導電形チャネルのMISトランジスタとを取り囲み第二領域内に形成された第一導電形の領域からなる第一の高耐圧接合終端構造と、前記第二領域内に切り欠きを有するループ状(一部開いているループの形をしている状態をいう)に形成された第一導電形の領域からなる第二の高耐圧接合終端構造と、該第二の高耐圧接合終端構造のループの内側のドレイン電極とループの外側のゲート電極とソース電極とからなる高耐圧MISトランジスタとを備え、ドレイン電極からの第一の出力配線が第二領域上に延在している領域下(前記の一部ループが開いている部分に相当する)の第二領域表面に第一導電形の領域を形成せず、かつ第一の高耐圧接合終端構造の第一導電形の領域と第二の高耐圧接合終端構造の第一導電形の領域とが連結した同一の層である。
【0013】
この発明によれば、他の回路ユニットから高耐圧で分離された回路ユニット(例えば図2や図6のGDU1)のための高耐圧接合終端構造と第二導電形チャネルの高耐圧MISトランジスタ(例えば図6のHVN)の高耐圧接合終端構造とを同じ工程で同一チップ上に作り込めるので、低コストな高耐圧ICが得られる。電位の大きく異なる回路ユニット間の信号の伝達を行う(レベルシフトのこと)ための第二導電形チャネルの高耐圧MISトランジスタの第一のドレイン電極の第一の出力配線をこれと電位差の比較的小さい第二領域上へ延ばすだけなので、この第一の出力配線が大きな電位差のある高耐圧接合終端構造部分を横切らず小さな電位差の高耐圧接合構造部分だけを横切る。したがって、課題の第3項で述べた配線が横切る高耐圧接合終端構造部分における耐圧低下の問題から完全に逃げることができる。これは、この発明の非常に大きな効果であり、複雑な構造を必要としないので、低コストでありながら、耐圧低下は全く発生しないので、数千Vの耐圧の高耐圧ICでも実現可能となる。この構造は図19、図20、図22で説明されている。
【0014】
また、他の回路ユニットから高耐圧で分離された回路ユニット(例えば図2や図6のGDU1)のための高耐圧接合終端構造と第一導電形チャネルの高耐圧MISトランジスタ(例えば図6のHVP)の高耐圧接合終端構造とを同じ工程で同一チップ上に作り込めるので、低コストな高耐圧ICが得られる。
さらに、電位の大きく異なる回路ユニット間の信号の伝達を行う(レベルシフトのこと)ための第一導電形チャネルの高耐圧MISトランジスタの第二のドレイン電極の第二の出力配線をこれと電位差の比較的小さい第一領域上(もしくは第一領域表面に形成された他の領域上)へ延ばすだけなので、この第二の出力配線が大きな電位差のある高耐圧接合終端構造部分を横切らず小さな電位差の高耐圧接合構造部分だけを横切る。したがって、課題の第3項で述べた配線が横切る高耐圧接合終端構造部分における耐圧低下の問題から完全に逃げることができる。これは、この発明の非常に大きな効果であり、複雑な構造を必要としないので、低コストでありながら、耐圧低下は全く発生しないので、数千Vの耐圧の高耐圧ICでも実現可能となる。この構造は図19、図20、図22で説明されている。
【0015】
そして、より一層低コストで高耐圧ICを製造できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1参考例の要部断面図を示す。図38の高耐圧接合終端構造HVJTに囲まれたGDU1〜3の部分にこの発明が適用されている。以下、一部実施例を除き第一導電形をp形、第二導電形をn形として説明する。
高耐圧IC(HVIC)はホウ素をドープしたp形半導体基板からなる第一領域1と、その表面層に選択的にリンのイオン注入を行って高温の熱拡散により形成したn形の第二領域2と、第二領域2の表面層に選択的にホウ素のイオン注入を行って高温の熱拡散により形成したp形の第三領域3と、第二領域2の表面層に選択的にリンをイオン注入し高温の熱拡散により形成したn形の第五領域5と、第三領域3の表面層に選択的にホウ素をイオン注入し高温の熱拡散により形成されたp形の第六領域6と、第二領域2の表面層に選択的に形成したp形の高濃度領域11(第一ソース領域と第一ドレイン領域になる)とこのp形の高濃度領域11に挟まれた第二領域2上にゲート絶縁膜13を介して形成されたゲート電極となる多結晶シリコン膜15とで構成されるpチャネルMOSFET(pchMOSFET)と、第三領域3の表面層に選択的に形成されたn形の高濃度領域12(第二ソース領域と第二ドレイン領域になる)とこのn形の高濃度領域12に挟まれた第三領域3上にゲート絶縁膜13を介して形成されたゲート電極となる多結晶シリコン膜15とで構成されるnチャネルMOSFET(nchMOSFET)と、第一領域1と第二領域2との間の第一のpn接合104に高い逆バイアス電圧が印加されたときに表面付近での電界集中によるブレークダウンが生じないように、第一領域1を囲んで設けられた高耐圧接合終端構造HVJTとからなる。p形の高濃度領域11は高濃度のホウ素がドープされ、n形の高濃度領域は高濃度のリンがドープされている。ゲート絶縁膜13は厚みが200〜500Å程度のシリコン酸化膜で形成される。第一領域1上、第二領域2上および第五領域5上の一部にフィールド絶縁膜14が厚み5000〜10000Å程度のシリコン酸化膜で形成され、その上に選択的に導電膜であるリンドープされたn形の多結晶シリコン膜15が厚さ3000〜6000Å程度で形成される。また、この多結晶シリコン膜15は第三領域3と第二領域2の向かい合う領域にも同図に示すように形成される。層間絶縁膜16は例えば常圧CVD等により形成された、厚さ5000〜10000ÅのBPSG膜である。第一金属膜17は第一主面側の配線や電極として用いる例えば厚さ5000〜10000Å程度のAl−1%Si膜である。第一領域1の不純物濃度は1013〜1015cm-3程度であり、例えば600V耐圧の高耐圧ICでは1.5×1014cm-3以下、1200V耐圧の高耐圧ICでは8×1013cm-3以下というように必要とする耐圧により適切な不純物濃度が異なる。第一領域1の不純物濃度と第二領域2の不純物のドープ量(ドーピング量)は第一領域1と第二領域2との間の第一のpn接合104が高電圧に逆バイアスされたときでも第一のpn接合104の両側に拡がる空乏層101の第二領域2側での空乏層端102が第三領域3へは届かず第二領域2内に止まるように設定される。これを満たすには、第三領域3下の第三領域3と第一領域1とに挟まれた第二領域2の部分の正味のドープ量を1×1012cm-2以上、3×1013cm-2以下にすることが効果的である。典型的な例を次に示す。第二領域2の形成を5×1012〜1×1013cm-2のドープ量のリンの選択的なイオン注入と1150℃、3〜10時間程度の熱拡散を行いその深さを3〜8μm程度に設定し、第三領域3の形成を1×1013〜5×1013cm-2のドープ量のホウ素の選択的なイオン注入と1100℃、2〜10時間程度の熱拡散により行い、その深さを1〜4μm程度に設定する。第五領域5および第六領域6のドープ量は1×1014〜1×1015cm-2程度、p形およびn形の高濃度領域11、12のドープ量は1×1015〜1×1016cm-2程度である。高耐圧接合終端構造HVJTは、従来技術の引用文献の中から色々な構造を用いることが可能であり、また引用した以外の構造も用いることもできる。第二領域2内に設けた比較的高濃度にドープされたn形の第五領域5は、第一領域1をコレクタ、第二領域2をベース、第三領域3をエミッタとする寄生バイポーラトランジスタのベース抵抗を低く抑えて、その誤動作を防ぐためのものである。この第五領域5は、第三領域に対向する第二領域2の表面層や第一領域1に対向する第二領域2の表面層に形成し、できる限り第三領域3の回りを概ね囲うように設けたり、第二領域2表面上でMOSFETなどの素子を形成しない領域(フィールド領域)の大半を覆うように設けたりすることで誤動作を防止する効果が高まる。また第三領域3内に設けた比較的高濃度にドープされたp形の第六領域6は第二領域2をコレクタ、第三領域3をベース、n形の高濃度領域12をエミッタとする寄生バイポーラトランジスタのベース抵抗を低く抑えてその誤動作を防ぐものである。この第六領域6においても、前記第五領域5の形成と同様の配置上の工夫することで効果を高めることができる。
【0017】
同図に示した高耐圧IC(HVIC)の例は第一導電形がp形、第二導電形がn形であるので、第一領域1は図34のVDDLC即ち図33のVCCL に接続され、第三領域3は図34のVDDL1即ち図33のU相に接続され、第二領域2は15V程度のドライブ電源VDD1から高電位側の出力VDDH1が接続される。また同図では簡略化のため、第二領域2および第三領域3内にpチャネルMOSFETとnチャネルMOSFETのみを図示したが、実際はこれらの素子以外に抵抗やコンデンサ、ダイオードやバイポーラトランジスタなどの各種デバイスを多数集積化して形成することができ、これらのデバイスを用いてゲート駆動回路GDU1(図33および図35)を構成することができる。そして、後述する構造の高耐圧nチャネルMOSFET(HVN)や高耐圧pチャネルMOSFET(HVP)を図38に示したように加え、GDU1とLSUとの間の信号配線である入力ラインSIN1と出力ラインSOUT1を形成すれば図33〜図35に説明した高耐圧ICとなる。
【0018】
図2は第2参考例を示す要部構造図で、同図(a)は図38におけるGDU1と高耐圧接合終端構造HVJTに対応する部分の要部平面図で、同図(b)は同図(a)のX−Xで切断した要部断面図である。同図(a)において、GDU1は高耐圧接合終端構造HVJTに周囲を囲まれた第二領域2および第四領域4に形成されている。同図(b)において、第二領域2に囲まれて、第二領域2とは分離されたn形の第四領域4が設けられ、この第二領域2と第四領域4とに跨がって多結晶シリコンからなるループ状の第一導電膜7がフィールド絶縁膜14を介して設けられている。この第一導電膜7と図1の多結晶シリコン膜15とは同様の働きをする。同図(b)では第四領域4は一つしか描いていないが、当然必要により複数(もしくは多数)設けることもできる。第四領域4は第二領域2の形成と同時にリンを選択的にイオン注入するときのマスクのパターン形状を変えるだけで形成される。この第四領域4にはnpnトランジスタを形成した例が示してあり、第六領域6の形状と同時に形成したベース領域31、n形の高濃度領域12の形成と同時に形成したエミッタ領域32およびコレクタとしての第二領域2を備え、第二領域2内に設けるのと同じ理由で第四領域4にも第五領域5を設けている。第二領域2内と第三領域3内とにpチャネルMOSFET(pchMOSFET)とnチャネルMOSFET(nchMOSFET)とを設けた例を示しているが、第二領域2および第三領域3には前記同様多くの種類のデバイスを集積化することができ、また同様に第四領域4にも第三領域3と同様のp形の領域(図示されていないが仮に第七領域と呼ぶこととする)を設けて、この第四領域4および第七領域に多くの種類のデバイスを集積化することができる。第四領域4は第二領域2のドライブ電源VDD1 と異なる電源VEE1 (例えば15VのVDD1を降圧安定化したアナログ回路用の10V電源やロジック回路用の5V電源など)の回路ユニットとして利用でき、また同図(b)に示すようにコレクタ(C)が第二領域2から独立したバイポーラトランジスタとしても利用することができるので、この第四領域4の利用により回路設計の自由度が非常に大きくなる。
【0019】
また同図(b)において、第二領域2と第四領域4に挟まれた第一領域1表面上にはフィールド絶縁膜14を介して第二領域2と第四領域4とに跨がる導電膜7が設けられており、高電圧が印加される第一領域1と第二領域2との間の第一のpn接合104と第一領域1と第四領域4との間の第四のpn接合105が不連続であることによる電界集中を防止し、高い耐圧が確保できるようになっている。この導電膜7は浮遊電位状態(フローティング)にしておくよりも、第二領域2もしくは第四領域4に電気的に接続し、電位的に安定化しておく方が好ましい。また第二領域2と第四領域4の間の分離耐圧を高くとりたい場合には、第一導電形がp形の場合は、この第一導電膜7を第二領域2と第四領域4のうち低電位側の領域に接続し、n形の場合は高電位側の領域に接続するとよい。こうすれば、第一導電膜7をゲートとする寄生のMOSFETがオンし難くなるからである。
【0020】
図3は第3参考例を示す要部構造図で、同図(a)はゲート駆動回路ユニットを1チップ化したときの平面図、同図(b)はその断面図、同図(c)はゲート駆動回路ユニット(1チップ化されている)とパワーデバイス(例えばIGBTとダイオード)とがヒートシンク上に形成された断面図である。ここでは前記説明とは導電形を逆にし、第一導電形をn形、第二導電形をp形とした。
同図(a)において、n形の第一領域1上に高耐圧接合終端構造HVJTに囲まれてp形の第二領域2が設けられている。この図は図2、3、6のゲート駆動回路ユニットであるGDU1部分だけを1チップに集積化した高耐圧IC(GDUIC1)の平面図を示す。
【0021】
同図(b)において、n形の第一領域1に形成されたp形の第二領域2およびn形の第三領域3に、nチャネルMOSFET(nchMOSFET)とpチャネルMOSFET(pchMOSFET)がそれぞれ形成されている。この第二領域2および第三領域3にも当然多くの種類のデバイスが集積化できる。この高耐圧IC(GDUIC1)の裏面には、例えばTi/Ni/Auの三層の金属膜からなる第二金属膜18が設けられ、はんだで金属板と固着できるようにしてある。
同図(c)において、高耐圧IC(GDUIC1)がnチャネル形の縦型パワーデバイスQ1(IGBTなど)およびダイオードD1と共に図33および図35のVCCH に接続されることになる金属板33上にはんだ接合で固着される。この場合、第一導電形がn形であるので、この高耐圧IC(GDUIC1)の裏面をパワーデバイスの裏面(コレクタまたはドレイン)が固着している金属板33に接着しても、第一領域1と第二領域2との間の第一のpn接合104は常に逆バイアスとなり、第二領域2に形成された各種デバイスは第一領域1から電気的に絶縁され、動作上全く問題ない。尚、金属板33は例えばセラミックからなる絶縁板34を介して銅やアルミニウムからなるヒートシンク35上に設置されている。
【0022】
図4は第4参考例の要部構造図を示し、同図(a)はGDU1の部分だけを1チップに集積化した高耐圧ICであるGDUIC1の平面図、同図(b)はその断面図、同図(c)はGDUIC1をパワーデバイスQ1のエミッタ(もしくはソース)電極上に固着した断面図である。同図(a)は図3(a)と同じであるため説明は省略する。同図(b)において、第一領域1および第三領域3はp形、第二領域2はn形である。また同図(c)において、GDUIC1とパワーデバイスQ1のエミッタ(もしくはソース)電極との固着は例えばエポキシ系の接着剤が使用できる。またこの場合も第一導電形がp形であればpn接合104は常に逆バイアスとなるので、前記で述べたように動作上全く問題ない。
【0023】
図5は第5参考例の要部構造図を示し、同図(a)は平面図、同図(b)は断面図である。 同図(a)において、高耐圧接合終端構造HVJTでnチャネル形の縦型パワーデバイスQ1(ここではIGBTを示す)が囲まれ、さらにGDU1がこのパワーデバイスQ1で囲まれている。
同図(b)において、Q1のp形のベース領域36に囲まれた第二領域2がn形のドリフト領域40である第一領域1の表面層に形成されている。第二領域2とQ1のベース領域36の間の第一領域1の表面にフィールド絶縁膜14を介して第一導電膜7が形成される。この第一導電膜7はQ1のエミッタ電極と共に図2の第一導電膜7と同じ働きをする。Q1はIGBTを示し、第一領域1の第二主面側にn+ バッファ層38およびp+ 基板39があり、p+基板39表面上に第二金属膜18が形成され、周縁部はパッシベーション膜19(例えば10000Åのシリコン窒化膜)が被覆されている。
【0024】
図6は第6参考例の要部平面図、図7は第7実施例の要部平面図を示す。図3の参考例ではGDU1のみの例を示したが、これらの図は図34および図38に示すものに対応した参考例で、図6は高耐圧接合終端構造HVJTがGDU4〜GDU6とCUおよびLSUを一括して取り囲んでいる参考例を示し、図7は高耐圧接合終端構造HVJTが図38の各回路ユニットを一括して取り囲んでいる参考例を示す。図7は図6と比べ、入力ラインSIN1、出力ラインSOUT1の各配線が横切る高耐圧接合終端構造HVJTの数が少ないため、(図6は3個、図7は2個)、耐圧低下が起こり難い。また各回路ユニットの説明は前記と同様のため省略する。
【0025】
図8以降において、図中の番号の( )内の番号は、図1ないし図5の参考例に対応する番号と同じ製造方法で、それらと同時に同一チップ上に形成され得るものであることを示している。また第一導電形をp形、第二導電形をn形とした場合で説明する。当然逆の導電形にしてもよい。
図8は第8参考例でダイオードに用いた場合の高耐圧接合終端構造図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)、同図(c)は平面図である。
同図(a)において、第一領域1はホウ素をドープした半導体基板で濃度は1013〜1015cm-3程度である。この濃度は必要とする耐圧により異なる。第八領域8は、第一領域1の表面からの選択的なリンのイオン注入(ドーズ量:3×1012〜1×1013cm-2程度)と1150℃、3〜10時間程度の熱拡散により形成し、その拡散深さは3〜8μm程度である。第九領域9は、第八領域8の表面からの選択的なホウ素のイオン注入(ドーズ量:1×1012〜1.5×1013cm-2程度)と1150℃、1〜5時間程度の熱拡散により形成し、その拡散深さは1.5〜5μm程度である。n形の高濃度領域45は、カソード電極Kと第八領域8の電気的接続を良好にするために設けた領域で、例えば選択的なリンのイオン注入(ドーズ量:1×1014〜1×1015cm-2程度)と1000〜1100℃程度の熱処理により第五領域(図1参照のこと)と同時に形成される。p形の高濃度領域46は、アノード電極Aと第九領域9の電気的接続を良好にするために設けた領域で、例えば選択的なホウ素のイオン注入(1×1014〜1×1015cm-2程度)と1000〜1100℃程度の熱処理により第六領域6(図1参照のこと)と同時に形成される。フィールド絶縁膜14および第九領域9上の絶縁膜41は熱酸化膜で、膜厚は5000〜10000Å程度である。カソード電極Kとアノード電極Aは例えばAl−1%Siからなる第一金属膜17からなり、膜厚は5000〜10000Å程度である。パッシベーション膜19は、例えばアモルファスシリコン膜やシリコンリッチのSiN膜(窒化膜)で膜厚は5000〜15000Å程度である。この場合、抵抗性フィールドプレートとして用いるために、高抵抗膜44として第九領域9上の絶縁膜41上にカソード電極Kと共通の第二導電膜42とアノード電極Aと共通の第三導電膜43の双方に接触して設けられている。高抵抗膜44の抵抗率はシート抵抗で1013〜1011Ω/□程度である。第二導電膜42および第三導電膜43は、フィールドプレートとして第九領域9の上の絶縁膜41上へ延在している。第九領域下の第一領域1と第九領域とに挟まれた第八領域部分116の正味のドーピング量は1×1011cm-2以上、4×1012cm-2以下となるように設定されており、第九領域9の正味のドーピング量は1×1011cm-2以上、2×1012cm-2以下となるように設定されている。これにより、第一領域1と第八領域8の間の第二のpn接合111と第八領域8と第九領域9の間の第三のpn接合112がともに逆バイアスされたときに、第二のpn接合111の両側に拡がる第二の空乏層113と第三のpn接合112の両側に拡がる第三の空乏層114とは第八領域8内で結合し、また第三の空乏層114は第九領域9の表面115まで達している。つまり、この高耐圧接合終端構造HVJTのアノード電極Aとカソード電極Kとに平面上で挟まれた第八領域8および第九領域9には、第一領域1まで達する空乏層(結合した第二の空乏層113と第三の空乏層114)が水平方向にも垂直方向にも拡がり、その結果高い耐圧が得られる。垂直方向に拡がるのは第一領域1が低濃度であるためである。第二導電膜42は、第二導電形の高濃度領域45近辺での電界集中を防ぐために、第三導電膜43は、p形の高濃度領域46近辺での電界集中を防ぐために有効である。高抵抗膜44は、第二導電膜42と第三導電膜43の間を高抵抗膜44を介して流れる電流が、高抵抗膜44に沿って生ずる水平方向の滑らかな電位分布を第九領域9上の絶縁膜41の容量を介して絶縁膜下の半導体領域内へ静電的に作用させ、半導体領域の空乏層中の電位分布を水平方向に滑らかに安定化させるので、より一層小さい高耐圧接合終端構造の水平距離で高耐圧を得るために効果的である。
【0026】
同図(b)は、同図(a)の高耐圧接合終端構造の平面的な配置図を示し、同図(a)に一点鎖線で示した中心線を軸に同心円上の配置で、アノード電極Aとカソード電極Kに挟まれた高耐圧接合終端構造HVJTが円形のループで帯状に設けられている。この配置は小さい活性面積のデバイスに適する。
同図(c)も、同図(a)の高耐圧接合終端構造HVJTの平均的な配置の例であり、この場合大きい活性面積のデバイスに適するように櫛歯状に配置されたアノード電極Aとカソード電極Kに挟まれた高耐圧接合終端構造HVJTが、櫛歯の間をぬって曲がりくねった形のループで、帯状に設けられている。
【0027】
尚、ループ状とは、帯状で、かつ円形や櫛歯形などの形状をした環状のものをいう。
図9は第9参考例の要部断面構造を示す。これは別の参考例であり、従来から高耐圧ICに用いられている接合分離の構造に本発明を適用したものである。図8(a)との違いは、第八領域8が第一領域1上へのエピタキシャル成長により形成された層であり、したがって、この第八領域8を他の部分から電気的に分離するための高濃度のp形の分離領域47を設けている点である。その他の部分は図8(a)と全く同じであり同じ番号を付けている。エピタキシャル成長により形成された第八領域8は厚さが5〜15μm程度でリンが1×1015から1×1016cm-3程度ドープされている。分離領域47は、第八領域8のエピタキシャル成長後第九領域9の形成前に、例えばドーズ量が1×1015cm-2のホウ素の選択的なイオン注入と1200℃、2〜10時間程度の熱拡散により形成する。第八領域8のエピタキシャル成長による形成と分離領域47の形成に関する分、図8の参考例よりコストは高くなり、また分離領域47の形成のために、高温の熱処理が必要となり、この高温の熱処理で発生するシリコン結晶内の欠陥による良品率の低下も多少招くが、接合分離という従来技術の上にそのまま適用できるという便利さがある。同図の平面的な配置は図8(b)、(c)と同様である。
【0028】
図10は第10参考例の要部断面図を示す。第一領域1、第八領域8、第九領域9、フィールド絶縁膜14、第九領域9上の絶縁膜41(14)、第二導電膜42および第三導電膜43、パッシベーション膜19、および高抵抗膜44(19)は図8の参考例と同じである。本参考例が違う点は、高耐圧接合終端構造HVJTを挟んで、一方の側にn形の高濃度領域50(12)を介して第八領域8と電気的に接続された第一のドレイン電極D1(この場合、第二の導電体42と共通)を備え、他方の側に第九領域9と電気的につながったp形のベース領域48と、このベース領域48中に選択的に設けられた高濃度のn形のソース領域49と、第八領域8とソース領域49とに挟まれたベース領域48表面のnチャネル領域52と、少なくともチャネル領域上に設けられた第一のゲート絶縁膜51および第三のゲート電極G1と、少なくとも前記n形のソース領域49に電気的に接続された第一のソース電極S1(この場合第三導電膜43と共通)とを備えたn形チャネル(この場合nチャネル)の高耐圧MISトランジスタ(この場合MOSFET)であることと、第三のゲート電極G1と第一のソース電極S1との間の電気的な絶縁を行うための層間絶縁膜16を備え、これがさらに第九領域9上の絶縁膜41(16)としても用いられる点である。同図の平面的配置も、図中の一点鎖線のいずれかを中心にした図8(b)のような同心円状の配置や、図中の一点鎖線での折り返しによる同図(c)のような櫛歯状の配置など、いろいろな配置が可能である。
【0029】
図11は、第11参考例の要部断面図を示す。第一領域1、第八領域8、第九領域9、フィールド絶縁膜14、第九領域9上の絶縁膜41(14)、第二および第三の導電体42および43、パッシベーション膜19、および高抵抗膜44(19)は図8の参考例と同じである。本参考例が違う点は、高耐圧接合終端構造HVJTを挟んで、一方の側に第八領域8表面上に選択的に形成されたp形のソース領域56(11)と、第九領域9とp形のソース領域56(11)とに挟まれた第八領域8表面のp形チャネル領域54と、少なくともp形チャネル領域54上に形成された第二のゲート絶縁膜53(13)およびこのゲート絶縁膜53(13)上の第四のゲート電極G2と、少なくとも前記p形のソース領域56(11)と電気的に接続された第二のソース電極S2とを備え、他方の側に第九領域9とp形の高濃度領域55(11)を介して電気的に接続した第二のドレイン電極D2とを備えていることである。
【0030】
図12は第12参考例の要部断面図を示す。高耐圧接合終端構造HVJTに囲まれ、n形の第八領域8とn形の第二領域2とを同一拡散工程で同時に形成し、第二領域2の表面層に選択的に形成されたp形の第三領域3と、第二領域2の表面層に形成されたp形チャネルのMISトランジスタと、第三領域3の表面層に形成されたn形チャネルのMISトランジスタとを形成する。また第二領域2と第八領域8を連結して一体の領域を形成してもよい。これ以降の図の説明で第八領域の番号を8(2)としたのは第二領域と同一工程で第八領域を形成し得ることを示している。また同図の平面的な配置は、図6のGDU1がその例となる。
【0031】
図13は第1実施例の要部平面図を示す。図38の従来例との相違点は第一の出力配線61と第二の出力配線62下の電界強度を弱めるために、GDU1を取り囲む第一の高耐圧接合終端構造HVJT1と、GDU1内およびLSU内に形成される横型MOSFETを取り囲む第二の高耐圧接合終端構造HVJT2とが同一構造の高耐圧接合終端構造HVJTで構成され、かつ一体となっている点である。このように構成することで、第一の出力配線61および第二の出力配線62と、これらの出力配線の下の高耐圧接合終端構造HVJTの電位差を他の高耐圧接合終端構造HVJTより小さくできる。そのため、これらの出力配線61、62の電位が高耐圧接合終端構造部の半導体表面の電位分布に及ぼす影響を軽減し、耐圧低下を防止できる。図中の符号は図38と同一であるので、その説明は省略する。第一の出力配線61、第二の出力配線62は図38のSIN1とSOUT1に対応する。S1、S2は第一、第二のソース電極を示し、D1、D2は第一、第二のドレイン電極を示す。
【0032】
図14は電位差の強弱を図13の平面図に示した図である。出力配線61、62付近では電位差が小さく、その他の箇所では大きい。
図15は第2実施例の要部断面図で、図13のA−A線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。
図16は第2実施例の要部断面図で、図13のB−B線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。
【0033】
図17は第2実施例の要部断面図で、図13のC−C線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。
図15ないし図17において、図13で示す高耐圧接合終端構造HVJTがGDU1用と高耐圧nチャネルMOSFET(HVN)用と高耐圧pチャネルMOSFET(HVP)用とがそれぞれ共用の一体構造とすることで、高耐圧nおよびpチャネルMOSFET(高耐圧MISトランジスタの一つ)のドレイン電極D1、D2のまわりの高耐圧接合終端構造HVJTのうち、ソース電極S1、S2のある側に面している高耐圧接合終端構造HVJT部分には約400V程度(図15ではD1の左側、図16ではD2の右側)の高い電圧が印加されるのに対し、反対側に面している高耐圧接合終端構造HVJT部分には15V程度の微小な電圧(図15ではD1の右側、図16ではD2の左側、つまり第一、第二の出力配線61、62のある側)が印加される丈である。この僅かな電位差しかない高耐圧接合終端構造HVJTを横切らせて、第一、第二の出力配線61、62を配置することで、半導体領域の電位分布に殆ど影響を与えず配線することができる。したがって耐圧低下を生じさせずに配線できる。
【0034】
図18ないし図20は第3実施例の要部断面図を示し、図13のA−A線、B−B線、C−C線の各切断部に相当する要部断面図を示す。これは第2実施例の変形例である。
図18ないし図20と図15ないし図17との違いは高電圧に曝される側の半導体領域にn形の高濃度領域58を第一領域1と第二領域8(又は2)に跨がって埋め込み、さらにソース電極S1側である低電位側にp形の高濃度領域47を第一領域1に接するように形成することでさらに前記の効果を高めている。
図21は第4実施例の要部平面図を示す。図13との違いは高耐圧接合終端構造HVJTの平面的な配置のされ方であり、この実施例では第一、第二の出力配線61、62の近傍において、高耐圧接合終端構造HVJTを設けていない点である。これは図13〜図17において説明したように、この領域には大きな電位差が発生しないので、必ずしも高耐圧接合終端構造HVJTを設ける必要がない。
【0035】
図22ないし図26は第4実施例の要部断面図と電位分布を示す。
図22は図21のA−A線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。図15との違いは、第一の出力配線61下の第九領域9がこの場合なくしてあり、第八領域8のみが設けられていることである。これは先に説明したように、この領域には大きな電位差が発生しないので高耐圧接合終端構造HVJTを設ける必要がないためである。
図23は図21のB−B線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。図16との違いは、第二の出力配線62下の第九領域9が設けられていないことであり、理由は図22の場合と同じである。
【0036】
図24は図21のC−C線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。これらは図17と同じであるので説明は省略する。
図25は図21のX−X線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。第一の出力配線61下には第九領域9が設けられていない。その理由は先に述べた通りで、この領域には大きな電位差が発生しないためである。
図26は図21のY−Y線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。第二の出力配線62下には第九領域が設けられていない。その理由は先に述べた通りで、この領域には大きな電位差が発生しないためである。
【0037】
図27ないし図31は第5実施例の要部断面図と電位分布図を示し、第4実施例の変形例である。
図27は図21のA−A線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。図22との違いは、第一の出力配線61下の第九領域9および第八領域8の両方とも設けられていない部分があることである。この理由も先に述べたのと同じである。ただし、この実施例のように第八領域8、第九領域9の両領域がなく、第一領域1の表面が第一の出力配線61下にある場合には、後に示す図30で説明するような注意が必要である。
【0038】
図28は図21のB−B線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。図23との違いは、第二の出力配線62下に第九領域9および第八領域の両領域とも設けられていないことであり、その理由は図27の場合と同じである。
図29は図21のC−C線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。これらは図17と同じであるので説明は省略する。
図30は図21のX−X線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。第一の出力配線61下には第九領域9および第八領域8の両領域とも設けられていない。その理由は先に述べた通りで、この領域には大きな電位差が発生しないためである。ただし、第八領域8に挟まれた第一領域1が半導体基板の表面に達する部分は電位的に安定にするため、第一の出力配線61で完全に覆った方がよい。そうしない場合にはその部分で耐圧低下が生じる場合があるからである。
【0039】
図31は図21のY−Y線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図である。第二の出力配線62下には第九領域および第八領域8の両領域とも設けられていない。その理由は先に述べた通りで、この領域には大きな電位差が発生しないためである。
図32は第6実施例の要部平面図を示す。
この場合は高耐圧接合終端構造HVJTは単なるループ状に設けられている。前記した図13や図21の場合は高耐圧接合終端構造HVJTは平面的配置で凸凹形状に設けられていた。その理由は高耐圧nチャネルトランジスタHVNのドレインD1とGDU1を形成する第二領域8(又は2)(例えば図15)との距離および高耐圧pチャネルトランジスタHVPのドレインD2とp形の高濃度領域57(例えば図19)との距離をそれぞれ大きくとることによって寄生的なもれ電流を小さくするためであった。
【0040】
しかし図32の場合は、高耐圧接合終端構造HVJTが凸凹のない形状に設けられている。この場合は、図13や図21に比較して高耐圧接合終端構造の占める面積が小さくなるという利点がある。ただし、この場合は、前述した寄生的なもれ電流が大きくなり、高耐圧ICの無効な消費電力の増大につながるデメリットも大きい。600Vを越えるような高耐圧ICの場合は図21の実施例の方が適している。
【0041】
【発明の効果】
この発明によれば、第一の高耐圧接合終端構造と第二の高耐圧接合終端構造で耐圧を確保するので、高耐圧接合終端構造部上に橋渡しする配線で耐圧低下が生じなくなる。またパワーデバイスを固着する金属板に温度検出部などを備える高耐圧ICを固着したり、パワーデバイス上にこの高耐圧ICを固着したり、また同一半導体基板にパワーデバイスとこの高耐圧ICを集積することで高精度の温度検出ができる。以上のことから、低コストで高性能な高耐圧ICの実現が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1参考例の要部断面図
【図2】 この発明の第2参考例を示す要部構造図で、(a)はGDU1と高耐圧接合終端構造HVJTに対応する部分の要部平面図で、(b)は(a)のX−Xで切断した要部断面図
【図3】 この発明の第3参考例を示す要部構造図で、(a)はゲート駆動回路ユニットを1チップ化したときの平面図、(b)はその断面図、(c)はゲート駆動回路ユニットとパワーデバイスとがヒートシンク上に形成された断面図
【図4】 この発明の第4参考例の要部構造図を示し、(a)はGDU1の部分だけを1チップに集積化した高耐圧ICであるGDUIC1の平面図、(b)はその断面図、(c)はGDUIC1をパワーデバイスQ1のエミッタ(もしくはソース)電極上に固着した断面図
【図5】 この発明の第5参考例の要部構造図を示し、(a)は平面図、(b)は断面図
【図6】 この発明の第6参考例の要部平面図
【図7】 この発明の第7参考例の要部平面図
【図8】 この発明の第8参考例でダイオードに用いた場合の高耐圧接合終端構造図を示し、(a)は要部断面図、(b)は平面図、(c)は別の平面図
【図9】 この発明の第9参考例の要部断面構造図
【図10】 この発明の第10参考例の要部断面図
【図11】 この発明の第11参考例の要部断面図
【図12】 この発明の第12参考例の要部断面図
【図13】 この発明の第1実施例の要部平面図
【図14】 図13に電位差の強弱を示した図
【図15】 この発明の第2実施例で図13のA−A線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、(a)は要部断面図、(b)は電位分布図
【図16】 この発明の第2実施例で図13のB−B線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、(a)は要部断面図、(b)は電位分布図
【図17】 この発明の第2実施例で図13のC−C線切断部に相当する要部断面図と電位分布図を示し、同図(a)は要部断面図、同図(b)は電位分布図
【図18】 この発明の第3実施例で図13のA−A線切断部に相当する要部断面図
【図19】 この発明の第3実施例で図13のB−B線切断部に相当する要部断面図
【図20】 この発明の第3実施例で図13のC−C線切断部に相当する要部断面図
【図21】 この発明の第4実施例の要部平面図
【図22】 この発明の第4実施例で図21のA−A線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、(a)は要部断面図、(b)は電位分布図
【図23】 この発明の第4実施例で図21のB−B線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、(a)は要部断面図、(b)は電位分布図
【図24】 この発明の第4実施例で図21のC−C線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、(a)は要部断面図、(b)は電位分布図
【図25】 この発明の第4実施例で図21のX−X線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、(a)は要部断面図、(b)は電位分布図
【図26】 この発明の第4実施例で図21のY−Y線切断部の要部断面図と電位分布図を示し、(a)は要部断面図、(b)は電位分布図
【図27】 この発明の第5実施例で図21のA−A線切断部に相当する要部断面図と電位分布図を示し、(a)は要部断面図、(b)は電位分布図
【図28】 この発明の第5実施例で図21のB−B線切断部に相当する要部断面図と電位分布図を示し、(a)は要部断面図、(b)は電位分布図
【図29】 この発明の第5実施例で図21のC−C線切断部に相当する要部断面図と電位分布図を示し、(a)は要部断面図、(b)は電位分布図
【図30】 この発明の第5実施例で図21のX−X線切断部に相当する要部断面図と電位分布図を示し、(a)は要部断面図、(b)は電位分布図
【図31】 この発明の第5実施例で図21のY−Y線切断部に相当する要部断面図と電位分布図を示し、(a)は要部断面図、(b)は電位分布図
【図32】 この発明の第6実施例の要部平面図
【図33】 モータ制御用インバータのパワー部分を中心に説明する回路構成図
【図34】 図33で用いられる高耐圧ICの内部構成のブロック図
【図35】 図34のGDU1とIGBTQ1のさらに詳細な接続図
【図36】 図33と同一回路をインテリジェントパワーモジュールと呼ばれる製品を用いて構成した構成図
【図37】 図36のIGBTQ1のまわりの回路を詳細に示した構成図
【図38】 図34に示した高耐圧ICのチップの平面図
【符号の説明】
1 第一領域
2 第二領域
3 第三領域
4 第四領域
5 第五領域
6 第六領域
7 第一導電膜
8 第八領域
9 第九領域
11 p形の高濃度領域
12 n形の高濃度領域
13 ゲート絶縁膜
14 フィールド絶縁膜
15 多結晶シリコン膜
16 層間絶縁膜
17 第一金属膜
18 第二金属膜
19 パッシベーション膜
31 ベース領域
32 エミッタ領域
33 金属板
34 絶縁板
35 ヒートシンク
36 ベース領域
37 ソース領域
38 n+ バッファ層
39 p+ 基板
40 n形ドリフト領域
41 第九領域上の絶縁膜
42 第二導電膜
43 第三導電膜
44 高抵抗膜
45 n形の高濃度領域
46 p形の高濃度領域
47 p形の分離領域
48 ベース領域
49 n形のソース領域
50 n形の高濃度領域
51 第一のドレイン電極
52 n形のチャネル領域
53 第二のゲート絶縁膜
54 p形のチャネル領域
55 p形の高濃度領域
56 p形のソース領域
57 p形の高濃度領域
58 n形の埋め込み領域
61 第一の出力配線
62 第二の出力配線
101 空乏層
102 空乏層端
104 第一のpn接合
105 第四のpn接合
111 第二のpn接合
112 第三のpn接合
113 第二の空乏層
114 第三の空乏層
115 第九領域の表面
202 第二領域(LSU側)
205 第五領域(LSU側)
211 p形の高濃度領域
HVIC 高耐圧IC
HVJT 高耐圧接合終端構造
nchMOSFET nチャネルMOSFET
pchMOSFET pチャネルMOSFET
VDD1 ドライブ電源
S ソース端子
S1 第一のソース電極(端子)
S2 第二のソース電極(端子)
D ドレイン端子
D1 第一のドレイン電極(端子)
D2 第二のドレイン電極(端子)
G ゲート端子
G1 第三のゲート電極(端子)
G2 第四のゲート電極(端子)
NPN npnトランジスタ
E エミッタ端子
B ベース端子
C コレクタ端子
VEE1 電源
Q1 パワーデバイス(IGBT)
Q2 パワーデバイス(IGBT)
Q3 パワーデバイス(IGBT)
Q4 パワーデバイス(IGBT)
Q5 パワーデバイス(IGBT)
Q6 パワーデバイス(IGBT)
D1 パワーデバイス(ダイオード)
D2 パワーデバイス(ダイオード)
D3 パワーデバイス(ダイオード)
D4 パワーデバイス(ダイオード)
D5 パワーデバイス(ダイオード)
D6 パワーデバイス(ダイオード)
Mo モータ
VCC 主電源
PC フォトカプラ
I/O 入出力端子
CU 制御回路
LSU レベルシフト回路
GDU1 ゲート駆動回路
GDU2 ゲート駆動回路
GDU3 ゲート駆動回路
GDU4 ゲート駆動回路
GDU5 ゲート駆動回路
GDU6 ゲート駆動回路
SIN 入力ライン
SOUT 出力ライン
VDDC 共通電源
VDDHC 共通電源の高電位側
VDDLC 共通電源の低電位側
VDD ドライブ電源
VDDH1 ドライブ電源の高電位側
VDDH2 ドライブ電源の高電位側
VDDH3 ドライブ電源の高電位側
VDDL1 ドライブ電源の低電位側
VDDL2 ドライブ電源の低電位側
VDDL3 ドライブ電源の低電位側
OUT ゲート駆動端子
OC 電流検出端子
OT 温度検出端子
M 電流検出端子(IGBT側)
Temp 温度検出端子(温度検出素子側)
θ 温度検出素子
K カソード
A アノード
U U相
HVN 高耐圧nチャネルMOSFET
HVP 高耐圧pチャネルMOSFET
DN ドレイン電極
DP ドレイン電極[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a high breakdown voltage IC used for control drive of a power device and the like, and relates to a high breakdown voltage IC formed on a semiconductor substrate different from the power device or on the same semiconductor substrate.
[0002]
[Prior art]
Since there are many references here, the document names should be numbered together and listed at the end of the [Problem to be Solved by the Invention] section, and the number of the document name should be indicated by [] in the text. It was. The contents shown in parentheses after the USP No. in the reference document briefly explain the patent contents.
Power devices [1] to [4] are widely used in many fields such as inverters and converters for motor control, inverters for lighting, various power supplies, solenoid and relay drive switches, and the like. This power device has been driven and controlled by electronic circuits [5] and [6] that are configured by combining individual semiconductor elements and electronic components. However, in recent years, LSI (highly integrated IC, IC is an integrated circuit). ) Several tens of V class low voltage ICs [7], [8] and several hundred V class high voltage ICs [9], [10] using technology have been put into practical use. Power ICs [11] and [12], in which devices are integrated on the same semiconductor substrate, are used to achieve downsizing and high reliability of converters such as inverters and converters.
[0003]
FIG. 33 is a circuit diagram illustrating the power portion of the motor control inverter. The power device used to drive the three-phase motor Mo (here, IGBTs Q1 to Q6 and diodes D1 to D6 are shown) constitutes a bridge circuit and is a structure of the power module [13] housed in the same package I am doing. Here, IGBT is an insulated gate bipolar transistor. Main power supply V CC Is usually a high voltage of 100 to 400 VDC. Main power supply V CC The high potential side of CCH , V on the low potential side CCL V CCH In order to drive the IGBTs Q <b> 1 to Q <b> 3 connected to the IGBT, the potential of the gate electrode of the IGBT becomes higher than this, so that a photocoupler (PC: Photo Coupler) or a high breakdown voltage IC (HVIC: High) is included in the drive circuit. (Voltage Integrated Circuit) is used. The input / output terminal I / O (Input / Output) of the drive circuit is normally connected to a microcomputer, and the microcomputer controls the entire inverter.
[0004]
FIG. 34 shows a block diagram of the internal configuration unit of the high voltage IC (HVIC) used in FIG. The configuration will be described next. A control circuit CU (Control Unit) that exchanges signals with the microcomputer through the input / output terminal I / O, generates a control signal for turning on and off which IGBT, and a signal from the control circuit CU. The signals are received by the input lines SIN4 to SIN6 and output from the IGBT gate drive output lines OUT4 to OUT6. The IGBT overcurrent is detected by the current detection terminals [14] OC4-6, and the overheat is detected by the temperature terminal [15] OT4. To 6 and output an abnormal signal on the output lines SOUT4 to SOUT6. CC Low potential side V CCL Gate drive circuits GDU (Gate Drive Unit) 4 to 6 for driving IGBTs Q4 to Q6 connected to the main power supply V with the same function as GDU4 to 6 CC High potential side V CCH Gate drive circuits GDU1 to GDU1 to drive Q1 to Q3 connected to V, and V CCL Level control circuit CU signal and V CCH Level and V CCL It is composed of a level shift circuit LSU (Level Shift Unit) that acts as an intermediary between signals of
[0005]
FIG. 35 shows a more detailed connection diagram between GDU1 and IGBT Q1 of FIG. Other GDUs and IGBTs are omitted here. GDU1 drive power supply V DD1 Is about 10 to 20V, and its low potential side V DDL1 Is connected to the emitter terminal E of the IGBT Q1, that is, to the U phase of the inverter output, and the collector terminal C of the IGBT Q1 is connected to the main power source V. CC High potential side V CCH It is connected to the. Therefore, when IGBTQ1 is turned on, V DDL1 The potential of V is V CCH When the IGBT Q1 is turned off. DDL1 The potential of V is V CCL Is substantially equal to the potential. Therefore, the main power supply V is not connected between the
[0006]
FIG. 36 is a configuration diagram in which the same circuit as FIG. 33 is configured using a product called an intelligent power module [18]. In this case, the gate drive circuits GDU1 to GDU6 are composed of a low breakdown voltage IC, individual electronic components, and semiconductor elements, and are provided in the power device side package together with the power devices (Q1 to Q6, D1 to D6). Even in this case, a photocoupler (PC) or a high voltage IC (HVIC) is used as an external drive circuit.
FIG. 37 shows a detailed circuit around the IGBT Q1 and GDU1 of FIG. SIN1 and SOUT1 are connected to an external PC or HVIC.
[0007]
As another configuration example, power IC technology [19], [20] for integrating GDU1 and Q1 on one chip (same semiconductor substrate) and power IC technology for integrating all the circuits in FIG. 36 on one chip. [11], [12] are also disclosed.
FIG. 38 is a plan view of the high breakdown voltage IC (HVIC) chip shown in FIG. 34, which is drawn so that the arrangement of each circuit unit can be understood. GDU1 that needs to be separated from other circuit units with high withstand voltage is electrically separated by junction separation [21], [22], [10] and dielectric separation [23], [11], [12] Is formed in the island, and its peripheral part is surrounded by a high-voltage junction termination structure [11], [21] HVJT (refers to the structure of the junction termination where high voltage is applied to insulate) ing. In the level shift circuit LSU, the main power supply V CC V on the low potential side CCL Level signal to drive power supply V DD1 V on the low potential side DDL1 A high breakdown voltage n-channel MOSFET (HVN) is provided for level shifting to a level signal (signal on the input line SIN1). This high breakdown voltage n-channel MOSFET has a central drain electrode D. N A high-voltage junction termination structure [10], [11] HVJT is provided. There is a VDU in the isolated island of GDU1. DDL1 Level signal (output line SOUT1 signal) is V CCL A high breakdown voltage p-channel MOSFET (HVP) for level shifting to a level signal is provided, and also in this case, the drain electrode D P Is surrounded by a high voltage junction termination structure HVJT. The input line SIN1 and the output line SOUT1 of the GDU1 are routed between the GDU1 and the LSU over the high voltage junction termination structure HVJT. Further, each GDU is provided with the OUT terminal, OC terminal, and OT terminal shown in FIG. 35, and GDU1 to GDU3 have V terminals. DDH1 ~ V DDH3 Terminal, V DDL1 ~ V DDL3 Terminals are arranged, and GDU4 to GDU6 have V DDHC Terminal and V DDLC Terminals are arranged. In the same figure, GDU1 and GDU4 are described in detail, and detailed arrangement description of other GDUs is omitted.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The problems of the conventional high withstand voltage IC and power IC described above are that it is difficult to achieve a high withstand voltage exceeding 600 V, and the manufacturing cost is high. The details will be described as follows.
(1) Issues related to separation technology
As described above, dielectric separation [11] is a separation technique for electrically separating a circuit unit (for example, GDU1, 2, and 3 in FIG. 38) having a significantly different potential from other parts from other parts with high withstand voltage. ], [12], [23], junction separation [10], [21], [22], self-separation [20], [24]. However, dielectric separation and junction separation have a complicated separation structure and a high manufacturing cost. The higher the withstand voltage, the higher the manufacturing cost. In addition, although the self-isolation can keep the manufacturing cost low, a high voltage withstanding technology has not yet been developed in the CMOS (complementary MOSFET) configuration, while an analog circuit is provided in the NMOS (n channel MOSFET) configuration capable of increasing the withstand voltage. It is extremely difficult to improve the accuracy of the current detection circuit and the temperature detection circuit described above. (2) Issues related to high voltage junction termination structure HVJT
Various structures are disclosed for each high-voltage junction termination structure, such as those for vertical power devices [25], [26] and those for horizontal high-voltage devices [27], [28], [29]. ing. However, in a high voltage power IC in which an HVIC or a power device that is a high voltage IC is integrated, a high voltage junction termination structure between integrated circuit units (around GDU1 to GDU1 in FIG. 38), a high voltage lateral n-channel MOSFET. High-voltage junction termination structure (HVN D in FIG. N ), A high-voltage junction termination structure for a high-voltage lateral p-channel MOSFET (HVP D in FIG. 38) P In addition, it is necessary to form a high voltage junction termination structure for many applications such as a high voltage junction termination structure for vertical power devices on the same chip. If a high voltage IC and a power IC are to be realized with a conventional structure with less versatility, many different high voltage junction termination structures HVJT must be formed on the same chip, which increases the manufacturing cost. (3) Issues related to high voltage junction termination structure under the wiring
In a high breakdown voltage IC, in order to exchange signals between integrated circuit units (for example, GDU1 and LSU in FIG. 38) having greatly different potentials, it is necessary to pass wiring over the high breakdown voltage junction termination structure HVJT. However, when a wiring is passed over the high-voltage junction termination structure HVJT, there is a problem that the breakdown voltage of the high-voltage junction termination structure HVJT decreases due to the influence of the potential of the wiring [30]. In order to solve this problem, several structures [10], [11], [12], [31] have been proposed, but the manufacturing cost increases due to the complexity of the structure. In addition, these proposed structures do not completely eliminate the influence of wiring, and have a length that reduces the degree of withstand voltage reduction. Even if it can be put to practical use up to a withstand voltage of about 600V, It has not been realized yet.
[0009]
In order to solve the above problems, the present invention provides a second region and a fourth region that can withstand a high breakdown voltage, a high breakdown voltage junction termination structure of a vertical power device, a high breakdown voltage junction termination structure that separates integrated circuit units, Highly versatile and low-cost high-voltage junction termination structure that can be used widely, such as n-channel or p-channel high-voltage lateral MOSFET high-voltage junction termination structure, and maintains high breakdown voltage without lowering the breakdown voltage even when wires cross. By using a low-cost, high-breakdown-voltage junction termination structure, a high-breakdown-voltage IC with a low manufacturing cost can be provided. References [1] USP 4,364,073 (IGBT-related) [2] USP 4,893,165 (non-punch-through IGBT-related) [3] USP 5,008,725 (power MOSFET-related) [4] EP 0,071,916, JP 58-39065 (high speed) (5) USP 5,091,664 (Drive circuit related) [6] USP 5,287,023 (Drive circuit related) [7] USP 4,947,234 (Low voltage IC and power device related) [8] USP 4,937,646 (Low voltage IC) (9) A. Wegener and M. Amato "A HIGH VOLTAGE INTERFACE IC FOR HALF-BRIDGECIRCUITS" Electrochemical Society Extended Abstracts, vol. 89-1, pp. 476-478 (1989) [10] T. Terashima et al "Structure of 600V IC and A New Voltage Sensing Device" IEEE Proceeding of the 5th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs, pp.224-229 (1993) [11] K. Endo et al "A 500V 1A 1- chip Inverter IC with a New Electric Field Reduction Structure "IEEE Proceeding of the 6th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs, pp. 379-383 (1994) [12] N. Sakurai et al "A three-phase inverter IC for AC220V with a drasticall small chip size and highly intelligent functions" IEEE Proceeding of The 5th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs 310-315 (1993) [13] M. Mori et al "A HIGH POWER IGBT MODULE FOR TRACTION MOTOR DRIVE" IEEE Proceeding of the 5th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs, pp. 287-289 (1993) [14] USP 5,159,516 (current detection method related) [15] USP 5,070,322 (temperature detection method related) [16] USP 5,097,302 (current detection element related) [17] USP 5,304,837 (temperature detection element related) [18] K .Reinmuth et al "Intelligent Power Modules for Driving Systems" IEEE Proceeding of the 6th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs, pp. 93-97 (1994) [19] USP 4,677,325 (IPS related) [20] USP 5,053,838 (IPS Related) [21] R. Zambrano et al "A New Edge Structure for 2kVolt Power IC Ope ration "IEEE Proceeding of the 6th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs, pp. 373-378 (1994) [22] MFChang et al" Lateral HVIC with 1200-V Bipolar and Field-Effect Devices "IEEE Transactions on Electron devices, vol.ED-33, No. 12, pp. 1992-2001 (1986) [23] T. Ohoka et al "A WAFER BONDED SOI STRUCTURE FOR INTELLIGENT POWER ICs" IEEE Proceeding of the 5th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs 119-123 (1993) [24] JPMILLER "A VERY HIGH VOLTAGE TECHNOLOGY (up to 1200V) FOR VERTICAL SMART POEWR ICs" Electrochemical Society Extended Abstracts, vol.89-1, pp.403-404 (1989) [ 25] USP 4,399,449 (HVJT related to power device) [26] USP 4,633,292 (HVJT related to power device) [27] USP 4,811,075 (HVJT related to lateral MOSFET) [28] USP 5,258,636 (HVJT related to lateral MOSFET) [29] USP 5,089,871 (Related to HVJT of lateral MOSFET) [30] PKTMOK and CATSALAMA "Interconnect Induced Breakdown in HVIC's" Electrochemical Society Extended Abstracts, vol. 89-1, pp. 437
-38 (1989) [31] USP 5,043,781 (Power IC related)
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a first region of the first conductivity type, a second region of the second conductivity type selectively formed on the surface layer of the first main surface of the first region, A first region of the first conductivity type selectively formed on the surface layer of the second region, and a first source of the first conductivity type selectively formed on the surface layer of the second region apart from the third region A first conductivity type channel MIS comprising: a region and a first drain region; and a first gate electrode formed on the surface of a second region sandwiched between the first source region and the first drain region via an insulating film Transistor, second source region and second drain region of second conductivity type selectively formed on surface layer of third region, and surface of third region sandwiched between second source region and second drain region Second conductivity type channel having a second gate electrode formed thereon through an insulating film And MIS transistor, the A MIS transistor having a first conductivity type channel formed in the second region and a MIS transistor having a second conductivity type channel formed in the third region. Surrounding Consisting of a region of the first conductivity type formed in the second region A first high-voltage junction termination structure; In second zone Formed in a loop shape first Conductive area Consist of Second high voltage junction termination structure, drain electrode inside loop of second high voltage junction termination structure, gate electrode and source electrode outside loop Consisting of High breakdown voltage MIS transistor, and a first high breakdown voltage junction termination structure first Of conductivity type and second high voltage junction termination structure first It is the same layer connected to the conductive type region.
[0011]
[0012]
Also, the first region of the first conductivity type, the second region of the second conductivity type selectively formed on the surface layer of the first main surface of the first region, and the surface layer of the second region selectively formed A first region of the first conductivity type, a first source region and a first drain region of the first conductivity type selectively formed on the surface layer of the second region apart from the third region, and the first source A first-conductivity-type channel MIS transistor comprising a first gate electrode formed through an insulating film on the surface of the second region sandwiched between the region and the first drain region, and a surface layer of the third region selected Formed on the surface of the second source region and the second drain region of the second conductivity type and the third region sandwiched between the second source region and the second drain region via an insulating film A second-conductivity-type channel MIS transistor having two gate electrodes; A MIS transistor having a first conductivity type channel formed in the second region and a MIS transistor having a second conductivity type channel formed in the third region. Surrounding Consisting of a region of the first conductivity type formed in the second region A first high voltage junction termination structure; In the second region Formed in a loop with a notch (referred to as a partially open loop) Consists of areas of the first conductivity type Second high voltage junction termination structure, drain electrode inside loop of second high voltage junction termination structure, gate electrode and source electrode outside loop Consisting of A high-breakdown-voltage MIS transistor, below the region where the first output wiring from the drain electrode extends on the second region (corresponding to the portion where the partial loop is open) The second area of the surface In first No region of conductivity type is formed, and the first high voltage junction termination structure first Of conductivity type and second high voltage junction termination structure first It is the same layer connected to the conductive type region.
[0013]
According to the present invention, a high breakdown voltage junction termination structure for a circuit unit (for example, GDU1 in FIGS. 2 and 6) isolated from other circuit units with a high breakdown voltage and a high breakdown voltage MIS transistor (for example, a second conductivity type channel) Since the high voltage junction termination structure of HVN) in FIG. 6 can be formed on the same chip in the same process, a low cost high voltage IC can be obtained. The first output wiring of the first drain electrode of the high withstand voltage MIS transistor of the second conductivity type channel for transmitting a signal between circuit units having greatly different potentials (level shift) is relatively different in potential difference from this. Since it extends only on the small second region, the first output wiring does not cross the high-voltage junction termination structure portion having a large potential difference and crosses only the high-voltage junction structure portion having a small potential difference. Therefore, it is possible to completely escape from the problem of the breakdown voltage reduction in the high breakdown voltage junction termination structure portion traversed by the wiring described in the third item of the problem. This is a very significant effect of the present invention, and does not require a complicated structure. Therefore, the breakdown voltage does not decrease at all while being low in cost, and can be realized even with a high breakdown voltage IC having a breakdown voltage of several thousand volts. . This structure is illustrated in FIG. 19, FIG. 20, and FIG.
[0014]
Further, a high voltage junction termination structure for a circuit unit (for example, GDU1 in FIGS. 2 and 6) separated from other circuit units at a high voltage and a first voltage channel MIS transistor (for example, HVP in FIG. 6). ) Can be fabricated on the same chip in the same process, so that a low-cost high voltage IC can be obtained.
Further, the second output wiring of the second drain electrode of the high voltage MIS transistor of the first conductivity type channel for performing signal transmission (level shift) between circuit units having greatly different potentials is connected to the second output wiring of the second drain electrode. Since it only extends over a relatively small first region (or another region formed on the surface of the first region), the second output wiring does not cross a high voltage junction termination structure portion having a large potential difference and has a small potential difference. Cross only the high pressure bonding structure. Therefore, it is possible to completely escape from the problem of the breakdown voltage reduction in the high breakdown voltage junction termination structure portion traversed by the wiring described in the third item of the problem. This is a very large effect of the present invention, and does not require a complicated structure. Therefore, although the cost is low, no breakdown of the breakdown voltage occurs at all. Therefore, even a high breakdown voltage IC having a breakdown voltage of several thousand volts can be realized. . This structure is illustrated in FIG. 19, FIG. 20, and FIG.
[0015]
And a high voltage IC can be manufactured at a much lower cost.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
FIG. 1 shows the first of the present invention. reference The principal part sectional drawing of an example is shown. The present invention is applied to the
The high breakdown voltage IC (HVIC) is a
[0017]
In the example of the high breakdown voltage IC (HVIC) shown in the figure, the first conductivity type is p-type and the second conductivity type is n-type. DDLC That is, V in FIG. CCL The
[0018]
2 is the second reference FIG. 4A is a main part structure diagram showing an example, and FIG. 4A is a main part plan view of a part corresponding to GDU1 and the high voltage junction termination structure HVJT in FIG. 38, and FIG. It is principal part sectional drawing cut | disconnected by -X. In FIG. 2A, the
[0019]
In FIG. 2B, the surface of the
[0020]
3 is the third reference FIG. 1A is a plan view of a gate drive circuit unit formed into one chip, FIG. 1B is a cross-sectional view thereof, and FIG. 1C is a gate drive circuit unit (a). 1 is a cross-sectional view in which a single chip) and a power device (for example, an IGBT and a diode) are formed on a heat sink. Here, the conductivity type is reversed from the above description, the first conductivity type is n-type, and the second conductivity type is p-type.
In FIG. 2A, a p-type
[0021]
In FIG. 2B, an n-channel MOSFET (nchMOSFET) and a p-channel MOSFET (pchMOSFET) are respectively formed in a p-type
In FIG. 3C, the high voltage IC (GDUIC1) is an n-channel vertical power device Q1 (IGBT or the like) and a diode D1, and V in FIG. 33 and FIG. CCH It is fixed by soldering on the
[0022]
4 is the fourth reference FIG. 1A is a plan view of GDUIC1, which is a high voltage IC in which only the GDU1 portion is integrated on one chip, FIG. 2B is a cross-sectional view thereof, and FIG. ) Is a cross-sectional view in which GDUIC1 is fixed on the emitter (or source) electrode of power device Q1. Since FIG. 3A is the same as FIG. 3A, description thereof is omitted. In FIG. 2B, the
[0023]
FIG. 5 shows the fifth reference The principal part structural drawing of an example is shown, The same figure (a) is a top view, The same figure (b) is sectional drawing. In FIG. 2A, an n-channel vertical power device Q1 (shown here as an IGBT) is surrounded by a high breakdown voltage junction termination structure HVJT, and GDU1 is further surrounded by the power device Q1.
In FIG. 2B, the
[0024]
FIG. 6 is the sixth reference The principal part top view of an example and FIG. 7: show the principal part top view of 7th Example. Of FIG. reference In the example, only GDU1 is shown, but these figures correspond to those shown in FIGS. 34 and 38. reference For example, FIG. 6 shows that the high-voltage junction termination structure HVJT collectively surrounds GDU4 to GDU6, CU, and LSU. reference FIG. 7 shows an example, and FIG. 7 shows a high-voltage junction termination structure HVJT collectively enclosing each circuit unit of FIG. reference An example is shown. Compared with FIG. 6, the number of high voltage junction termination structures HVJT traversed by the wirings of the input line SIN <b> 1 and the output line SOUT <b> 1 is small in FIG. 7 (3 in FIG. 6 and 2 in FIG. 7). hard. The description of each circuit unit is omitted because it is the same as described above.
[0025]
In FIG. 8 and subsequent figures, the numbers in parentheses in the figures are those in FIG. 1 to FIG. reference It shows that the same manufacturing method as the number corresponding to the example can be formed on the same chip at the same time. The case where the first conductivity type is p-type and the second conductivity type is n-type will be described. Of course, the conductivity type may be reversed.
8 is the eighth reference The high voltage | pressure-resistant junction termination structure figure at the time of using for a diode by an example is shown, The figure (a) is principal part sectional drawing, The figure (b), The figure (c) is a top view.
In FIG. 5A, the
[0026]
FIG. 4B shows a plan layout of the high voltage junction termination structure of FIG. 4A, and shows a concentric arrangement with the center line indicated by a dashed line in FIG. A high withstand voltage junction termination structure HVJT sandwiched between the electrode A and the cathode electrode K is provided in a belt shape with a circular loop. This arrangement is suitable for small active area devices.
FIG. 8C is also an example of an average arrangement of the high voltage junction termination structure HVJT in FIG. 9A, and in this case, the anode electrode A arranged in a comb shape so as to be suitable for a device having a large active area. The high-voltage junction termination structure HVJT sandwiched between the cathode electrode K and the cathode electrode K is provided in a belt-like shape with a loop looped between the comb teeth.
[0027]
The loop shape means a belt-like and annular shape having a circular shape or a comb shape.
FIG. 9 shows the ninth reference The principal part cross-section of an example is shown. This is another reference This is an example, and the present invention is applied to a junction isolation structure conventionally used in a high voltage IC. The difference from FIG. 8A is a layer in which the
[0028]
FIG. 10 shows the tenth reference The principal part sectional drawing of an example is shown. The
[0029]
FIG. 11 shows the eleventh reference The principal part sectional drawing of an example is shown. The
[0030]
FIG. 12 shows the twelfth reference The principal part sectional drawing of an example is shown. P surrounded by the high withstand voltage junction termination structure HVJT, and the n-type
[0031]
FIG. 1 The principal part top view of an Example is shown. The difference from the conventional example of FIG. 38 is that in order to weaken the electric field strength under the
[0032]
FIG. 14 is a diagram showing the strength of the potential difference in the plan view of FIG. The potential difference is small in the vicinity of the
FIG. 2 13 is a cross-sectional view of a main part of the embodiment, and shows a cross-sectional view of the main part and a potential distribution diagram of the AA line cutting part of FIG. 13, where FIG. It is.
FIG. 2 13 is a cross-sectional view of a main part of the embodiment, and shows a cross-sectional view of the main part and a potential distribution diagram of the section cut along the line B-B in FIG. 13, where FIG. It is.
[0033]
FIG. 2 13 is a cross-sectional view of the main part of the embodiment, showing a cross-sectional view of the main part and a potential distribution diagram of the section cut along the line C-C in FIG. 13, where FIG. It is.
15 to 17, the high withstand voltage junction termination structure HVJT shown in FIG. 13 has a common integrated structure for GDU1, high withstand voltage n channel MOSFET (HVN), and high withstand voltage p channel MOSFET (HVP). In the high breakdown voltage junction termination structure HVJT around the drain electrodes D1 and D2 of the high breakdown voltage n and p channel MOSFET (one of the high breakdown voltage MIS transistors), the high facing the side where the source electrodes S1 and S2 are located. A high voltage of about 400 V (the left side of D1 in FIG. 15 and the right side of D2 in FIG. 16) is applied to the breakdown voltage junction termination structure HVJT, whereas the high breakdown voltage junction termination structure HVJT facing the opposite side is applied. A small voltage of about 15 V is applied to the portion (the right side of D1 in FIG. 15 and the left side of D2 in FIG. 16, that is, the first and
[0034]
18 to 20 show the first 3 The principal part sectional drawing of an Example is shown, and principal part sectional drawing equivalent to each cutting part of the AA line of FIG. 13, a BB line, and CC line is shown. This is the second 2 It is a modification of an Example.
The difference between FIG. 18 to FIG. 20 and FIG. 15 to FIG. 17 is that the n-type
FIG. 4 The principal part top view of an Example is shown. The difference from FIG. 13 is how the high voltage junction termination structure HVJT is arranged in a plane. In this embodiment, the high voltage junction termination structure HVJT is provided in the vicinity of the first and
[0035]
22 to 26 show the first 4 The principal part sectional drawing and potential distribution of an Example are shown.
22A and 22B show a cross-sectional view and a potential distribution diagram of the main part of the AA line cutting section of FIG. 21, where FIG. 22A is a cross-sectional view of the main part and FIG. The difference from FIG. 15 is that the
FIG. 23 is a cross-sectional view of the main part and a potential distribution diagram of the section cut along the line BB in FIG. 21, where FIG. 23A is a cross-sectional view of the main part and FIG. The difference from FIG. 16 is that the
[0036]
24A and 24B show a cross-sectional view and a potential distribution diagram of the main part of the section cut along the line C-C in FIG. 21, where FIG. Since these are the same as those in FIG.
FIG. 25 shows a cross-sectional view and a potential distribution diagram of the main part of the XX line cutting section of FIG. 21, wherein FIG. 25 (a) is a cross-sectional view of the main part and FIG. The
26A and 26B show a cross-sectional view and a potential distribution diagram of the main part of the YY line cutting portion of FIG. 21, where FIG. 26A is a cross-sectional view of the main part and FIG. The ninth region is not provided under the
[0037]
27 to 31 show the first 5 The main part sectional view and potential distribution diagram of the example are shown. 4 It is a modification of an Example.
FIG. 27 shows a cross-sectional view of the main part and a potential distribution diagram of the section cut along the line AA in FIG. 21, wherein FIG. The difference from FIG. 22 is that there is a portion where neither the
[0038]
FIG. 28 shows a cross-sectional view of the main part and a potential distribution diagram of the section cut along the line BB in FIG. 21, wherein FIG. The difference from FIG. 23 is that neither the
FIG. 29 shows a cross-sectional view of a main part and a potential distribution diagram of the section cut along the line CC in FIG. 21, wherein FIG. 29A is a cross-sectional view of the main part and FIG. Since these are the same as those in FIG.
FIG. 30 shows a cross-sectional view and a potential distribution diagram of the main part of the XX line cutting section of FIG. 21, wherein FIG. 30 (a) is a cross-sectional view of the main part and FIG. Neither the
[0039]
FIG. 31 shows a cross-sectional view and a potential distribution diagram of the main part of the YY line cutting part of FIG. 21, wherein FIG. 31 (a) is a main part cross-sectional view and FIG. Neither the ninth area nor the
FIG. 32 shows the first 6 The principal part top view of an Example is shown.
In this case, the high voltage junction termination structure HVJT is provided in a simple loop shape. In the case of FIG. 13 and FIG. 21 described above, the high withstand voltage junction termination structure HVJT is provided in an uneven shape in a planar arrangement. The reason is that the distance between the drain D1 of the high breakdown voltage n-channel transistor HVN and the second region 8 (or 2) (for example, FIG. 15) forming the GDU1, and the drain D2 of the high breakdown voltage p-channel transistor HVP and the p-type high concentration region. This is to reduce the parasitic leakage current by increasing the distance from each of the terminals 57 (for example, FIG. 19).
[0040]
However, in the case of FIG. 32, the high breakdown voltage junction termination structure HVJT is provided in a shape without irregularities. In this case, there is an advantage that the area occupied by the high-breakdown-voltage junction termination structure is smaller than in FIGS. However, in this case, the parasitic leakage current described above becomes large, and there is a great demerit that leads to an increase in invalid power consumption of the high voltage IC. In the case of a high voltage IC exceeding 600V, the embodiment of FIG. 21 is more suitable.
[0041]
【The invention's effect】
According to this invention, First high voltage junction termination structure and second high voltage junction termination structure Since the withstand voltage is ensured by the wiring, a drop in the withstand voltage does not occur in the wiring that bridges the high withstand voltage junction termination structure. In addition, a high voltage IC having a temperature detector is fixed to a metal plate to which the power device is fixed, this high voltage IC is fixed on the power device, and the power device and this high voltage IC are integrated on the same semiconductor substrate. This makes it possible to detect temperature with high accuracy. From the above, it is possible to realize a high voltage IC with high performance at low cost.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a first view of the present invention; reference Example cross section
FIG. 2 is a second view of the present invention. reference BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS It is principal part structure drawing which shows an example, (a) is a principal part top view of the part corresponding to GDU1 and high voltage | pressure-resistant junction termination structure HVJT, (b) is principal part sectional drawing cut | disconnected by XX of (a).
FIG. 3 shows the third aspect of the present invention. reference FIG. 2 is a structural diagram of a main part showing an example, in which (a) is a plan view when the gate drive circuit unit is made into one chip, (b) is a sectional view thereof, and (c) is a gate drive circuit unit and a power device on a heat sink. Cross section formed on
FIG. 4 shows the fourth aspect of the present invention. reference The main part structure figure of an example is shown, (a) is a top view of GDUIC1 which is a high voltage | pressure-resistant IC which integrated only the part of GDU1 on 1 chip, (b) is the sectional drawing, (c) is a power device of GDUIC1 Cross section fixed on the emitter (or source) electrode of Q1
FIG. 5 shows the fifth aspect of the present invention. reference The main part structure figure of an example is shown, (a) is a top view, (b) is a sectional view
FIG. 6 shows the sixth aspect of the present invention. reference Example top plan view
FIG. 7 shows the seventh aspect of the present invention. reference Example top plan view
FIG. 8 shows the eighth embodiment of the present invention. reference The high voltage | pressure-resistant junction termination structure figure at the time of using for a diode in an example is shown, (a) is principal part sectional drawing, (b) is a top view, (c) is another top view.
FIG. 9 shows the ninth aspect of the present invention. reference Example cross-sectional structure diagram
FIG. 10 shows the tenth aspect of the present invention. reference Example cross section
FIG. 11 shows the eleventh aspect of the present invention. reference Example cross section
FIG. 12 shows the twelfth aspect of the present invention. reference Example cross section
FIG. 13 shows the first aspect of the present invention. 1 Main part plan view of the embodiment
FIG. 14 is a diagram showing the strength of a potential difference in FIG.
FIG. 15 shows the first of the present invention. 2 FIG. 13 is a cross-sectional view of a main part and a potential distribution diagram of the section cut along the line AA in FIG.
FIG. 16 shows the first of the present invention. 2 FIG. 13 is a cross-sectional view of a main part and a potential distribution diagram of the section cut along the line B-B in FIG. 13, and FIG.
FIG. 17 shows the first of the present invention. 2 The main part sectional view and potential distribution diagram corresponding to the CC line cutting part of
FIG. 18 shows the first aspect of the present invention. 3 Sectional drawing of the principal part equivalent to the AA line cutting | disconnection part of FIG. 13 in an Example.
FIG. 19 shows the first of the present invention. 3 Sectional drawing principal part equivalent to the BB line cutting | disconnection part of FIG. 13 in an Example.
FIG. 20 shows the first of the present invention. 3 Sectional drawing principal part equivalent to the CC line | wire cutting part of FIG. 13 in an Example.
FIG. 21 shows the first of the present invention. 4 Main part plan view of the embodiment
FIG. 22 shows the first of the present invention. 4 FIG. 21 is a cross-sectional view of a main part and a potential distribution diagram of the section cut along the line AA in FIG. 21, and FIG.
FIG. 23 shows the first of the present invention. 4 FIG. 21 is a cross-sectional view of a main part and a potential distribution diagram of the section cut along the line B-B in FIG. 21, and FIG.
FIG. 24 is the first view of the present invention. 4 FIG. 21 is a cross-sectional view of a main part and a potential distribution diagram of the section cut along the line C-C in FIG. 21, and FIG.
FIG. 25 shows the first of the present invention. 4 21 is a cross-sectional view of a main part and a potential distribution diagram of the XX line cutting section of FIG. 21 in the embodiment, (a) is a main part cross-sectional view, and (b) is a potential distribution diagram.
FIG. 26 shows the first of the present invention. 4 FIG. 21 is a cross-sectional view of a main part and a potential distribution diagram of the section cut along the YY line in FIG. 21, and FIG.
FIG. 27 shows the first of the present invention. 5 FIG. 21 shows an essential part cross-sectional view and potential distribution diagram corresponding to the AA line cutting part of FIG. 21 in the embodiment, (a) is an essential part cross-sectional view, and (b) is an electric potential distribution chart.
FIG. 28 shows the first of the present invention. 5 FIG. 21 is a cross-sectional view of a main part corresponding to the section cut along the line BB in FIG. 21 and a potential distribution diagram. FIG.
FIG. 29 shows the first of the present invention. 5 FIG. 21 shows an essential part sectional view and potential distribution diagram corresponding to the section cut along the line CC of FIG. 21 in the embodiment, (a) is a principal part sectional view, and (b) is a potential distribution chart.
FIG. 30 shows the first of the present invention. 5 FIG. 21 shows an essential part cross-sectional view and potential distribution diagram corresponding to the XX line cutting part of FIG. 21 in the embodiment, (a) is an essential part cross-sectional view, and (b) is an electric potential distribution diagram.
FIG. 31 shows the first of the present invention. 5 FIG. 21 is a cross-sectional view of a main part and a potential distribution diagram corresponding to the YY line cutting part in FIG.
FIG. 32 shows the first of the present invention. 6 Main part plan view of the embodiment
FIG. 33 is a circuit configuration diagram illustrating mainly the power portion of the motor control inverter.
34 is a block diagram of the internal configuration of the high voltage IC used in FIG. 33.
35 is a more detailed connection diagram between GDU1 and IGBT Q1 in FIG.
FIG. 36 is a configuration diagram in which the same circuit as FIG. 33 is configured using a product called an intelligent power module.
FIG. 37 is a block diagram showing in detail a circuit around the IGBT Q1 in FIG.
38 is a plan view of the high breakdown voltage IC chip shown in FIG. 34. FIG.
[Explanation of symbols]
1 First area
2 Second area
3 Third area
4 Fourth area
5 Fifth area
6 Sixth area
7 First conductive film
8 Eighth area
9 Ninth area
11 p-type high concentration region
12 n-type high concentration region
13 Gate insulation film
14 Field insulation film
15 Polycrystalline silicon film
16 Interlayer insulation film
17 First metal film
18 Second metal film
19 Passivation film
31 Base area
32 Emitter area
33 Metal plate
34 Insulation plate
35 heat sink
36 Base area
37 Source area
38 n + Buffer layer
39 p + substrate
40 n-type drift region
41 Insulating film on the ninth region
42 Second conductive film
43 Third conductive film
44 High resistance film
45 n-type high concentration region
46 p-type high concentration region
47 p-type separation region
48 Base area
49 n-type source region
50 n-type high concentration region
51 First drain electrode
52 n-type channel region
53 Second gate insulating film
54 p-type channel region
55 High concentration region of p-type
56 p-type source region
57 High concentration region of p-type
58 n-type buried region
61 First output wiring
62 Second output wiring
101 Depletion layer
102 Depletion layer edge
104 First pn junction
105 4th pn junction
111 second pn junction
112 Third pn junction
113 Second depletion layer
114 Third depletion layer
115 Surface of the ninth region
202 2nd area (LSU side)
205 Fifth area (LSU side)
211 p-type high concentration region
HVIC High voltage IC
HVJT high voltage junction termination structure
nchMOSFET nChannel MOSFET
pchMOSFET pchannel MOSFET
V DD1 Drive power
S source terminal
S1 First source electrode (terminal)
S2 Second source electrode (terminal)
D Drain terminal
D1 First drain electrode (terminal)
D2 Second drain electrode (terminal)
G Gate terminal
G1 Third gate electrode (terminal)
G2 Fourth gate electrode (terminal)
NPN npn transistor
E Emitter terminal
B Base terminal
C Collector terminal
V EE1 Power supply
Q1 Power device (IGBT)
Q2 Power device (IGBT)
Q3 Power device (IGBT)
Q4 Power device (IGBT)
Q5 Power device (IGBT)
Q6 Power device (IGBT)
D1 Power device (diode)
D2 Power device (diode)
D3 Power device (diode)
D4 Power device (diode)
D5 Power device (diode)
D6 Power device (diode)
Mo motor
V CC Main power
PC photocoupler
I / O input / output terminal
CU control circuit
LSU level shift circuit
GDU1 gate drive circuit
GDU2 gate drive circuit
GDU3 gate drive circuit
GDU4 gate drive circuit
GDU5 gate drive circuit
GDU6 gate drive circuit
SIN input line
SOUT output line
V DDC Common power supply
V DDHC High potential side of common power supply
V DDLC Low potential side of common power supply
V DD Drive power
V DDH1 High potential side of drive power supply
V DDH2 High potential side of drive power supply
V DDH3 High potential side of drive power supply
V DDL1 Low potential side of drive power supply
V DDL2 Low potential side of drive power supply
V DDL3 Low potential side of drive power supply
OUT Gate drive terminal
OC current detection terminal
OT temperature detection terminal
M Current detection terminal (IGBT side)
Temp Temperature detection terminal (temperature detection element side)
θ Temperature sensing element
K cathode
A anode
U U phase
HVN high voltage n-channel MOSFET
HVP high voltage p-channel MOSFET
D N Drain electrode
D P Drain electrode
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