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JP4013585B2 - 旅行ルート作成支援サーバ、旅行ルート作成支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、及び旅行ルート作成支援方法 - Google Patents

旅行ルート作成支援サーバ、旅行ルート作成支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、及び旅行ルート作成支援方法 Download PDF

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JP4013585B2
JP4013585B2 JP2002048196A JP2002048196A JP4013585B2 JP 4013585 B2 JP4013585 B2 JP 4013585B2 JP 2002048196 A JP2002048196 A JP 2002048196A JP 2002048196 A JP2002048196 A JP 2002048196A JP 4013585 B2 JP4013585 B2 JP 4013585B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユーザによる出発地から目的地までの旅行ルートの作成を支援するための旅行ルート作成支援サーバ、旅行ルート作成支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、及び旅行ルート作成支援方法に関し、特にサーバから携帯端末に提供する、旅行ルートに係る地図の態様に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ユーザによる出発地から目的地までの旅行ルートの作成を支援するものとして、例えば特開2001−12963号公報には、ユーザが希望する目的地をユーザの嗜好に応じて自動的に設定すると共に、ユーザの現在地から、上記設定した目的地までの旅行ルートを作成して、これをユーザに提供する処理を行う装置が開示されている。
【0003】
また、特開平11−353381号公報には、ユーザによる出発地から目的地までの旅行ルートの作成を支援するものとして、ユーザにより設定された出発地と目的地との間の旅行ルートを作成すると共に、この作成した旅行ルートの途中位置に存在する施設情報をユーザに提供して、ユーザの選択に応じて出発地から目的地に至るまでに立寄る立寄地を設定する処理を行う装置が開示されている。
【0004】
また、例えば携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)等の携帯端末と、この携帯端末と通信回線を介して接続されたサーバとからなるシステムであって、携帯端末からの要求に応じてサーバにおいて旅行ルートを作成しかつ、この作成した旅行ルートをサーバから携帯端末に提供するシステムも知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、こうして作成した旅行ルートは、ユーザが操作を行う装置の表示部に地図として表示され、これにより、ユーザは作成された旅行ルートを認識することができるようになっている。
【0006】
また、上記の各装置やシステムでは、旅行ルートの全体を示す全体地図だけでなく、例えばその旅行ルート上に存在する出発地や目的地又は交差点の近傍を示す地点地図も装置の表示部に表示するようにしている。こうすることで、交差点をどちらに曲がるべきか等をユーザにとって判りやすくなるようにしている。こうした交差点近傍の地図は、旅行ルートの全体を示す全体地図においてユーザが所望の交差点を指定することによって装置の表示部に表示されるように構成されている。
【0007】
ところが、旅行ルート上に存在する交差点の数が少ないときは、旅行ルート全体が示された地図上においてユーザが所望の交差点を指定することは容易であるが、交差点の数が多数になれば、表示部に表示された全体地図上で各交差点の位置が判り難く、このため、ユーザは所望の交差点を指定することが困難になってしまう。
【0008】
さらに、上記公報に記載の装置は、カーナビゲーション装置やパーソナルコンピュータ(PC)等であるため、地図等が表示される表示部は比較的大きいのに対し、携帯端末とサーバからなるシステムでは、携帯端末の表示部に全体地図や地点地図が表示されることになるが、こうした携帯端末の表示部は比較的小さい。従って、携帯端末の表示部に旅行ルートの全体を示す全体地図を表示したときは、旅行ルート上に存在する交差点の数がそれ程多くなくても、各交差点の位置が判り難く、また地点地図を表示させるべくユーザが所望の交差点を指定しようとしても、その指定をすることが極めて困難になってしまう。このため、携帯端末とサーバからなる旅行ルートの作成を支援するシステムにおいては特に、ユーザの利便性が大幅に低下するという問題がある。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、互いに離れた2地点間の旅行ルートに係る地図を提供することで、ユーザによる旅行ルートの作成を支援する場合において、その地図の表示形態を工夫することにより、ユーザの利便性を向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明は、双方向通信可能な通信回線を介して接続された携帯端末の操作に応じて、該携帯端末に係るユーザによる互いに離れた少なくとも2地点間の旅行ルートの作成を支援するように構成された旅行ルート作成支援サーバを対象とする。
【0011】
そして、上記携帯端末の操作に応じて、互いに離れた3以上の地点間の旅行ルートを作成するルート作成処理と、上記ルート作成処理により作成した旅行ルートに係る地図を、上記通信回線を介して携帯端末に提供する地図提供処理とを実行するように構成して、上記地図提供処理は、上記作成した旅行ルートの全体を示す全体地図を上記携帯端末に提供する全体地図提供処理と、上記作成した旅行ルートにおいて各地点により区分けされる複数の区間の内で、上記携帯端末の操作により指定された区間の全体を示す区間地図を上記携帯端末に提供する区間地図提供処理と、上記指定された区間上の交差点の内でルートに沿って連なる所定個の交差点を含む各エリアを設定すると共に、該設定したエリアの内で上記携帯端末の操作により指定されたエリアに含まれる各交差点及び上記各地点の位置を示す詳細地図を上記携帯端末に提供する詳細地図提供処理と、上記詳細地図に含まれる各交差点及び上記各地点の内で、上記携帯端末の操作により指定された地点近傍を示す地点地図を上記携帯端末に提供する地点地図提供処理とを含むことを特定事項とするものである。
【0012】
上記の構成によると、先ず、携帯端末の操作に応じてサーバがルート作成処理を実行することにより、少なくとも2地点間(つまり、出発地から目的地まで)の旅行ルートが作成される。
【0013】
そして、サーバが地図提供処理を実行することにより、上記作成した旅行ルートに係る地図が上記携帯端末に提供され、この提供された地図が携帯端末の例えば表示部等に表示される。こうしてユーザは作成された旅行ルートを確認することが可能になる。
【0014】
ここで、上記地図提供処理には、旅行ルートの全体を示す全体地図を携帯端末に提供する全体地図提供処理が含まれる。この全体地図提供処理をサーバが実行することにより、携帯端末の表示部等に旅行ルートの全体地図が表示されるため、ユーザは作成された旅行ルート全体を確認可能になる。
【0015】
また、上記地図提供処理には、携帯端末の操作により指定されたエリアに係る詳細地図を、該携帯端末に提供する詳細地図提供処理が含まれる。ここで、上記詳細地図は、旅行ルート上の交差点の内でルートに沿って連なる所定個の交差点を含むエリアを示す地図である。このため、旅行ルート上に所定個以上の交差点が存在するときには、上記詳細地図は、旅行ルートの、ある一範囲を拡大して示す地図になる。
【0016】
このように、詳細地図は、旅行ルートにおけるある一範囲を示す地図であるから、ユーザは、この詳細地図と全体地図とを容易に対応させて認識することができる。従って、この詳細地図内に含まれる各交差点が、旅行ルートの全体においてどの位置に位置しているかを容易に認識可能になる。
【0017】
さらに、上記地図提供処理には、詳細地図に含まれる各交差点及び上記各地点の内で、上記携帯端末の操作により指定された地点近傍を示す地点地図を携帯端末に提供する地点地図提供処理が含まれる。ここで、旅行ルート上に多数の交差点が存在していても詳細地図に含まれる交差点は所定数であるため、各交差点の位置が容易に認識でき、ユーザは、この詳細地図を参照しながら、地点地図で示そうとする交差点や地点(出発地や目的地)の指定操作を容易に行い得る。
【0018】
また、詳細地図に含まれる交差点は所定数であることから、ユーザは、この詳細地図と地点地図とを容易に対応させることができ、また上述したように、この詳細地図と全体地図との対応も容易に理解できるから、地点地図と全体地図との対応も容易に理解できるようになる。
【0019】
こうして、旅行ルートの全体を示す全体地図と、交差点等の近傍を示す地点地図とを携帯端末に提供するだけでなく、旅行ルートにおける、ある一つのエリアに含まれる交差点等の位置を示す詳細地図を携帯端末に提供することによって、ユーザは、旅行ルート上の各交差点の位置を容易に認識可能になると共に、地点地図で示そうとする交差点や地点(出発地や目的地)を容易に指定可能になる。その結果、ユーザによる携帯端末の操作性が向上して、ユーザの利便性を大幅に向上させることができる。
【0020】
このように、詳細地図を携帯端末に提供することは、サーバが提供する各地図が表示される表示部が比較的小さい場合に好適である。つまり、携帯端末の表示部に旅行ルートの全体を示す全体地図を表示したときに、その表示部が小さいことに起因して各交差点の位置が判り難いときであっても、この全体地図とは別に詳細地図を携帯端末に提供することで、この詳細地図に含まれる交差点は所定個であるから、ユーザは各交差点の位置を容易に理解でき、各交差点等を容易に指定可能になるのである。尚、表示部が比較的小さい携帯端末としては、特に携帯電話やPDA等が例示される。
【0021】
また、上記詳細地図提供処理や地点地図提供処理では、旅行ルート上の交差点の内、直進する交差点及び右折・左折等をする交差点の双方を処理の対象としてもよいし、右折・左折等をする交差点のみを処理の対象としてもよい。右折・左折等をする交差点のみを処理の対象としたときには、対象とする交差点の数が少なくなるため、詳細地図はさらに見やすいものになり、ユーザによる交差点の指定操作も容易になる。また、ユーザが、地点地図によって確認しようとする交差点は、通常、右折・左折等をする交差点であるから、右折・左折等をする交差点のみを対象として詳細地図提供処理や地点地図提供処理を行っても、それによる不都合はない。
【0022】
さらに、詳細地図に含める交差点の数(所定個)としては、少なくとも3個とするのが好ましい。つまり、ユーザが着目する交差点(ユーザが指定操作をする交差点)に対し、その前後に位置する交差点が含まれるように詳細地図に係るエリアを設定すれば、ユーザは、詳細地図において交差点相互の位置関係を容易に理解可能になる。従って、詳細地図に含める交差点の数は、少なくとも3個とするのが好ましい。尚、交差点の数の上限値は、携帯端末の表示部等に表示される詳細地図において、各交差点の位置が容易に認識し得る程度の数とするのがよい。つまり、余りに多数の交差点が含まれるようなエリアを設定したのではそのエリアを示す詳細地図の縮尺が小さくなり、ユーザがこの詳細地図において各交差点の位置を認識することが困難になる。そこで、詳細地図(エリア)に含める交差点の所定数は、携帯端末の表示部等に表示される詳細地図の縮尺を考慮して適宜設定するのが好ましい。
【0023】
また、上記の構成によると、ルート作成処理では、互いに離れた3以上の地点間の旅行ルート、つまり出発地及び目的地と、この出発地及び目的地の間の少なくとも1つの経由地とを有する旅行ルートが作成される。従って、この旅行ルートにおいては、各地点によって区分けされる区間が複数形成される。例えば経由地が1つのときには、出発地から経由地までの区間と、経由地から目的地までの区間との2つの区間が形成される。
【0024】
また、地図提供処理には、上記区間の全体を示す区間地図を、携帯端末の操作に応じて該携帯端末に提供する区間地図提供処理が含まれる。これによりユーザは、旅行ルートの各区間を個別に確認可能になる。
【0025】
そして、サーバが詳細地図提供処理を実行することにより、携帯端末の操作により指定された区間上において設定されたエリアを示す詳細地図が上記携帯端末に提供される。このため、当該区間上に所定個以上の交差点が存在する場合であれば、詳細地図は、この区間の、ある一範囲を拡大して示す地図になる。
【0026】
これにより、上述したように、ユーザは、この詳細地図を参照しながら、地点地図で示そうとする交差点や地点の指定操作を容易に行い得るようになる。また、ユーザは、詳細地図と区間地図との対応を容易に理解でき、この詳細地図内に含まれる各交差点が、その区間においてどの位置に位置しているかを容易に認識可能になる。
【0027】
第2の発明は、旅行ルート作成支援サーバにおいて、上記携帯端末の操作に応じて、互いに離れた3以上の地点間の旅行ルートを作成するルート作成処理と、上記ルート作成処理により作成した旅行ルートに係る地図を、上記通信回線を介して携帯端末に提供する地図提供処理とを実行するように構成して、上記地図提供処理は、上記作成した旅行ルートの全体を示す全体地図を上記携帯端末に提供する全体地図提供処理と、上記作成した旅行ルートにおいて各地点により区分けされる複数の区間の内で、上記携帯端末の操作により指定された区間の全体を示す区間地図を上記携帯端末に提供する区間地図提供処理と、上記指定された区間上の直進しない交差点の内でルートに沿って連なる所定個の交差点を含む各エリアを設定すると共に、該設定したエリアの内で上記携帯端末の操作により指定されたエリアに含まれる上記直進しない各交差点及び上記各地点の位置を示す詳細地図を上記携帯端末に提供する詳細地図提供処理と、上記詳細地図に含まれる上記直進しない各交差点及び上記各地点の内で、上記携帯端末の操作により指定された地点近傍を示す地点地図を上記携帯端末に提供する地点地図提供処理とを含むことを特定事項とするものである。
【0028】
ここで、上記地点地図提供処理は、携帯端末に提供されている詳細地図には含まれない、該携帯端末によって指定された区間上の全ての交差点及び各地点を指定する上記携帯端末の操作を許容する処理としてもよい。
【0029】
つまり、携帯端末の操作により、地点地図で表示させる交差点や地点を指定するときに、その指定操作を、携帯端末に提供されている詳細地図に含まれている交差点等のみに限定するのではなく、詳細地図に含まれていない交差点等も指定可能にするのである。こうすることで、ユーザによる携帯端末の操作性が向上し、ユーザの利便性のより一層の向上が図られる。
【0030】
上記詳細地図提供処理では、所定個の交差点が含まれる最小の大きさのエリアを設定するのが好ましい。
【0031】
こうすることで、設定されるエリアは必要最小限の大きさであることから、このエリアを示す詳細地図は最大縮尺の地図になる。このため、ユーザは、この最大縮尺の詳細地図において、そこに含まれる各交差点の位置を容易に認識可能になる。
【0032】
上記詳細地図提供処理では、設定したエリアに含まれるいずれか一の交差点間の距離(L1)と、該一の交差点間とは異なる他の交差点間の距離(L2)との比(L1/L2)が所定比以上になるときには、上記設定したエリアに代えて、当該エリアに含まれる交差点の内の一部の交差点をそれぞれ含む2以上のエリアを再設定するようにしてもよい。
【0033】
これは、詳細地図を、ユーザにとってより判りやすくするための処理である。具体的に例を示して説明すると、今、各エリアに含まれる交差点の数(所定個)を4個とし、ある一つのエリア内に番号▲1▼〜▲4▼の交差点が含まれているとする。そして、この4個の交差点の内、▲2▼〜▲4▼の交差点は互いに近接している一方、▲1▼の交差点がこれら▲2▼〜▲4▼の交差点から大きく離れていると仮定する。この場合、▲1▼の交差点と、▲2▼〜▲4▼の交差点とが大きく離れていることから、これら▲1▼〜▲4▼の各交差点の位置を示す詳細地図の縮尺は比較的小さくなり、これにより、この詳細地図では、互いに近接して示される▲2▼〜▲4▼の各交差点の位置が判り難くなってしまう。
【0034】
このときは、▲1▼の交差点と▲2▼の交差点との間(▲1▼−▲2▼交差点間)の距離をL1とし、他の交差点間、つまり、▲2▼−▲3▼交差点間又は▲3▼−▲4▼交差点間の距離をそれぞれL2としたときに、L1がL2よりも極めて大きいことになる。
【0035】
そこで、設定したエリア内に含まれるいずれか一の交差点間(上記の例では▲1▼−▲2▼交差点間)の距離L1と、該一の交差点間とは異なる他の交差点間(上記の例では▲2▼−▲3▼交差点間、▲3▼−▲4▼交差点間)の距離L2との比L1/L2が所定比以上であるときには、上記設定したエリア(上記の例では▲1▼〜▲4▼の交差点が含まれるエリア)に代えて、当該エリアに含まれる交差点の内の一部の交差点をそれぞれ含む2以上のエリアを再設定する。
【0036】
ここで、2以上のエリアを再設定するときには、含まれる交差点の数を所定個から増減して各エリアを設定するようにしてもよい。
【0037】
つまり、上記の例では、▲1▼〜▲4▼の交差点が含まれるエリアに代えて、例えば▲1▼の交差点のみが含まれる第1のエリアと、▲2▼〜▲4▼の交差点が含まれる第2のエリアとをそれぞれ設定してもよい。
【0038】
こうすることで、再設定される第1のエリア及び第2のエリアの大きさは、設定前のエリアに比べて大きくなる。このため、これら第1及び第2の各エリアに係る詳細地図はその縮尺が大きくなる。その結果、再設定した各エリアに係る各詳細地図では、ユーザは、交差点の位置を容易に認識可能になる。
【0039】
第3の発明は、双方向通信可能な通信回線を介して接続された携帯端末の操作に応じて、該携帯端末に係るユーザによる互いに離れた少なくとも2地点間の旅行ルートの作成を支援するように構成されたサーバを制御するための旅行ルート作成支援プログラムを対象とする。
【0040】
そして、上記サーバに、上記携帯端末の操作に応じて、互いに離れた3以上の地点間の旅行ルートを作成するルート作成処理と、上記ルート作成処理により作成した旅行ルートに係る地図を、上記通信回線を介して携帯端末に提供する地図提供処理とを実行させると共に、上記地図提供処理として、上記作成した旅行ルートの全体を示す全体地図を上記携帯端末に提供する全体地図提供処理と、上記作成した旅行ルートにおいて各地点により区分けされる複数の区間の内で、上記携帯端末の操作により指定された区間の全体を示す区間地図を上記携帯端末に提供する区間地図提供処理と、上記指定された区間上の交差点の内でルートに沿って連なる所定個の交差点を含む各エリアを設定すると共に、該設定したエリアの内で上記携帯端末の操作により指定されたエリアに含まれる各交差点及び上記各地点の位置を示す詳細地図を上記携帯端末に提供する詳細地図提供処理と、上記詳細地図に含まれる各交差点及び上記各地点の内で、上記携帯端末の操作により指定された地点近傍を示す地点地図を上記携帯端末に提供する地点地図提供処理とを実行させることを特定事項とするものである。
【0041】
また、第4の発明は、双方向通信可能な通信回線を介して接続された携帯端末の操作に応じて、該携帯端末に係るユーザによる互いに離れた少なくとも2地点間の旅行ルートの作成を支援するように構成されたサーバを制御するための旅行ルート作成支援プログラムを記録した記録媒体を対象とする。
【0042】
そして、上記プログラムを、上記サーバに、上記携帯端末の操作に応じて、互いに離れた3以上の地点間の旅行ルートを作成するルート作成処理と、上記ルート作成処理により作成した旅行ルートに係る地図を、上記通信回線を介して携帯端末に提供する地図提供処理とを実行させるものとすると共に、上記地図提供処理として、上記作成した旅行ルートの全体を示す全体地図を上記携帯端末に提供する全体地図提供処理と、上記作成した旅行ルートにおいて各地点により区分けされる複数の区間の内で、上記携帯端末の操作により指定された区間の全体を示す区間地図を上記携帯端末に提供する区間地図提供処理と、上記指定された区間上の交差点の内でルートに沿って連なる所定個の交差点を含む各エリアを設定すると共に、該設定したエリアの内で上記携帯端末の操作により指定されたエリアに含まれる各交差点及び上記各地点の位置を示す詳細地図を上記携帯端末に提供する詳細地図提供処理と、上記詳細地図に含まれる各交差点及び上記各地点の内で、上記携帯端末の操作により指定された地点近傍を示す地点地図を上記携帯端末に提供する地点地図提供処理とを実行させるものとすることを特定事項とするものである。
【0043】
さらに、第5の発明は、サーバと携帯端末との間の双方向通信により、該携帯端末に係るユーザによる互いに離れた少なくとも2地点間の旅行ルートの作成を支援する旅行ルート作成支援方法を対象とする。
【0044】
そして、上記サーバにおいて、上記携帯端末の操作に応じて互いに離れた3以上の地点間の旅行ルートを作成するルート作成ステップと、上記サーバから携帯端末に、上記ルート作成ステップにおいて作成した旅行ルートに係る地図を提供する地図提供ステップとを備えるようにし、上記地図提供ステップは、上記作成した旅行ルートの全体を示す全体地図を、上記サーバから携帯端末に提供する全体地図提供ステップと、上記作成した旅行ルートにおいて各地点により区分けされる複数の区間の内で、上記携帯端末の操作により指定された区間の全体を示す区間地図を上記サーバから携帯端末に提供する区間地図提供ステップと、上記指定された区間上の交差点の内でルートに沿って連なる所定個の交差点を含むエリアを、上記サーバにおいて設定すると共に、該設定したエリアの内で、上記携帯端末の操作により指定されたエリアに含まれる各交差点及び上記各地点の位置を示す詳細地図を、上記サーバから携帯端末に提供する詳細地図提供ステップと、上記詳細地図に含まれる各交差点及び上記各地点の内で、上記携帯端末の操作により指定された地点近傍を示す地点地図を、上記サーバから携帯端末に提供する地点地図提供ステップとを有するものとすることを特定事項とするものである。
【0045】
これら第2〜第4の発明により、上記第1の発明と同様の作用・効果が得られる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における旅行ルート作成支援サーバ、旅行ルート作成支援プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、旅行ルート作成方法によれば、サーバから携帯端末に提供される地図には、旅行ルートの全体を示す全体地図と、旅行ルート上に存在する各交差点等の近傍を示す地点地図と、旅行ルートの一範囲としてのエリアに含まれる交差点等の位置を示す詳細地図とが存在する。これにより、全体地図と、詳細地図と、地点地図との相互の対応が容易に理解でき、各交差点の旅行ルート上での位置を容易に認識することができる。また、詳細地図に含まれる交差点は所定個であるため、地点地図で示す交差点を携帯端末の操作により容易に指定することができる。
【0047】
また、3以上の地点間の旅行ルートを作成したときには、各地点で区分けされる区間を示す区間地図がサーバから携帯端末に提供されるが、このときも、各区間毎の詳細地図をサーバから携帯端末に提供することによって、全体地図と、区間地図と、詳細地図と、地点地図との相互の対応が容易に理解でき、また、詳細地図によって、地点地図で示す交差点を携帯端末の操作により容易に指定することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0049】
図1は、本発明の旅行ルート作成支援方法に係るシステム1を示しており、本システム1は、サーバ2と携帯端末3とが双方向通信可能な通信回線(インターネット4及び無線通信回線)を介して互いに接続されて構成されている。
【0050】
上記サーバ2は、その動作中に必要に応じて、一般的な手法により、例えば地図や施設情報等の各種のデータ、及び、詳しくは後述するが、携帯端末3に係るユーザが登録した施設情報(SPOT集)やルート情報(ルート集)のデータが蓄積されたデータベース(図示省略)等にアクセスすることができる。
【0051】
上記携帯端末3は、本システム1を利用するユーザが操作を行うものであり、本実施形態では携帯電話とする。尚、本システム1で利用可能な携帯端末は携帯電話3に限らず、その他PDA等の情報端末機器であってもよい。
【0052】
上記サーバ2及び携帯電話3はそれぞれ、詳細な図示は省略するが、少なくとも液晶表示器等からなる表示部、キーボード等のキースイッチや、マウス等のポインティング・デバイス等からなる入力部、各種の処理結果やプログラム等を記憶するRAMやハードディスク等からなる記憶部、外部の装置と通信回線を介して通信するための通信部(携帯電話3では、無線通信部)、及びCPU(中央演算処理装置)を備えている。このCPUは、記憶部に記憶したプログラムに従って装置全体を制御する。また、表示部及び入力部は、後述する各表示画面において、ユーザに対していわゆるマン・マシンインタフェースを提供する。
【0053】
また、サーバ2及び携帯電話3はそれぞれ、インターネット通信を行うことが可能な一般的な通信プロトコルのソフトウエア(ソフトウエアプログラム)、並びに、そのソフトウエアに従ってインターネット4を介してデータを送受信するインターネットブラウザ機能及びメーラ機能、並びにブラウザを描画する一般的なソフトウエアを有する。
【0054】
上記の構成において、サーバ2と携帯電話3とは、後述するように、各種の情報を送受信すべく、インターネット4を介して一般的な通信手法に従って、双方向通信を行うことができる。このとき、携帯電話3は、基地局41を介して公衆無線電話回線等も使用される。これらの通信手段自体には一般的な構成を採用するものとし、本実施形態における詳細な説明は省略する。
【0055】
そして、上記の各ソフトウエアがCPUによって適宜実行されることにより、携帯電話3がインターネット4を介してサーバ2に接続された(ログインした)状態において、いわゆるサーバ・クライアント環境が形成される。
【0056】
次に、サーバ2において実行されるソフトウエア(プログラム)について説明する。本システムにおいては、後述する各種の処理がサーバ2にて実行されると共に、携帯電話3においてプログラムが実行されることにより、本システムにクライアントとして自端末をリンクさせることで、携帯電話3の表示部には、図2〜図8に示す各種画面の表示等によるマン・マシンインタフェースが提供される。この各表示画面において携帯電話3による選択操作又は入力操作を行うことにより、携帯電話3のユーザは所望する情報等を入手したりすることができる。尚、サーバ2において実行されるプログラムは、例えばCD−ROM等の記録媒体(図示省略)に記録されることもあり、この場合は、上記サーバ2が記録媒体に記録されたプログラムを読み込むことによって、このサーバ2において後述する各種の処理が実行されることとなる。
【0057】
上記サーバ2が実行する処理としては、大別して2つの処理があり、一つは、各種の情報をユーザに提供する情報提供処理である。もう一つは、ユーザからの要求に応じてユーザによる旅行ルートの作成を支援するルート作成支援処理である。
【0058】
上記情報提供処理には、ユーザが設定した検索条件に応じて情報を検索し、その検索結果をユーザに提供する情報検索処理、及びユーザからの要求に応じて情報をデータベースに記憶する情報記憶処理が含まれる。
【0059】
また、ルート作成支援処理は、自動車での移動を前提とした旅行ルートの作成を支援するドライブナビ処理と、徒歩での移動を前提とした旅行ルートの作成を支援する歩行ナビ処理とに大別される。さらに、ルート作成支援処理には、作成した旅行ルートを示す各種の地図を携帯電話3に提供する地図提供処理が含まれる。また、上記ルート作成支援処理には、ユーザからの要求に応じて情報(施設情報)を検索し、その検索結果を基に旅行ルートの出発地や目的地を設定する情報検索処理、作成したルートを、ユーザからの要求に応じて編集する等のルート編集処理、及び作成したルートをデータベースに記憶するルート記憶処理がそれぞれ含まれる。
【0060】
次に、本発明に係るルート作成支援処理について、携帯電話3の表示部に表示される具体的な表示画面(図2〜図8)を参照しながら説明する。
【0061】
図2は、本システムのトップ画面S−1の一例を示している。このトップ画面S−1は、携帯電話3をサーバ2に接続したときに、この携帯電話3の表示部に最初に表示されるものである。
【0062】
トップ画面S−1には、「ルート工房」、「ドライブ情報」、「ドライブ休憩」、「マイカードクター」、「お気に入り」及び「ご利用案内」の各大項目が含まれている。
【0063】
上記「ルート工房」には、「ドライブナビ」、「歩行ナビ」、「おまかせルート」及び「ルート編集」の各小項目が含まれており、これらの各小項目は、操作ボタンに構成されていて、ユーザが携帯電話3の入力部を操作することによって、各操作ボタンを選択操作することが可能に構成されている。
【0064】
また、「ドライブ情報」には、「おすすめルート」や「SPOT検索」等の小項目が含まれ、「ドライブ休憩」には、「ニュース」や「今日の運勢」等の小項目が含まれ、「マイカードクター」には、「緊急時検索」や「マイカー検診」等の小項目が含まれ、「お気に入り」には、「SPOT集」や「ルート集」等の小項目が含まれ、これらの各小項目も、操作ボタンに構成されている。
【0065】
ここで、上記各項目について簡単に説明すると、「ルート工房」は、ユーザによる旅行ルートの作成を支援するものである。この「ルート工房」に含まれる各小項目の操作ボタンを選択操作すると、サーバ2においてルート作成支援処理が実行される。尚、「ドライブナビ」は、自動車での移動を前提とした旅行ルートの作成を支援するものであり、「歩行ナビ」は、徒歩での移動を前提とした旅行ルートの作成を支援するものであり、これらは、ユーザが、旅行ルートの出発地及び目的地をそれぞれ具体的に設定をするものである。一方、「おまかせルート」は、自動車での移動を前提とした旅行ルートの作成を支援するものであるが、ユーザが具体的な目的地を設定するのではなく、サーバ2から携帯電話3に目的地の候補を提供しかつ、この提供された目的地の候補からユーザが選択したものを目的地に設定して旅行ルートを作成するものである。「ルート編集」は、「ドライブナビ」、「歩行ナビ」及び「おまかせルート」等において作成した旅行ルートを編集するものである。
【0066】
また、「ドライブ情報」、「ドライブ休憩」、「マイカードクター」、「お気に入り」及び「ご利用案内」はそれぞれ、ユーザに対して各種の情報を提供するものであり、これらの各大項目に含まれる各小項目の操作ボタンを選択操作すると、サーバ2において情報提供処理が実行される。尚、「ドライブ情報」は、おすすめの旅行ルート(「おすすめルート」)等のドライブに役立つ情報や、ユーザの指定した検索条件に基づいて検索した施設情報(「SPOT検索」)をユーザに提供するものであり、「ドライブ休憩」は、ニュースや今日の運勢等のドライブとは直接関係のない情報をユーザに提供するものであり、「マイカードクター」は、自動車のメンテナンス等に有用な情報を提供するものであり、「お気に入り」は、ユーザがデータベースに既に登録している、施設情報(「SPOT集」)や旅行ルート(「ルート集」)を提供するものである。
【0067】
上記のトップ画面S−1において、例えば「ドライブナビ」の操作ボタンが選択操作されたときには、サーバ2がドライブナビ処理を実行する。これにより、図示は省略するが、携帯電話3の表示部には、出発地及び目的地を設定する次の表示画面が表示される。この表示画面においてユーザは、例えば現在地周辺を出発地に設定したり、いずれかの駅・空港・港等を出発地又は目的地に設定したりすることができる。また、ユーザが最近使った施設(例えば「SPOT検索」等において検索をした施設や、以前に作成した旅行ルートの出発地及び目的地に設定した施設)を出発地又は目的地に設定したり、ユーザがデータベースに登録している施設(「SPOT集」に登録されている施設)を出発地又は目的地に設定したりすることもできる。
【0068】
また、こうして出発地及び目的地を設定すれば、この出発地から目的地までの途中で立寄る立寄地(経由地)を設定することも可能になる。
【0069】
一方、トップ画面S−1において「おまかせルート」の操作ボタンを携帯電話3の操作により選択操作したときには、携帯電話3に次に表示される表示画面(図示省略)において、ユーザは、先ず出発地を設定することになる。そして、次の表示画面(図示省略)において目的地を設定することになるが、この目的地の設定は先ず、設定した出発地からの距離及び旅行の目的(例えば景勝地等に行くことを目的とする「自然と景観」や、テーマパーク等に行くことを目的とする「アミューズメント」等)の条件をそれぞれ設定する。これらの各条件を設定すれば、目的地の候補がサーバ2から携帯電話3に提示されるようになるため、ユーザは提示された目的地の候補から一つ選択することで、それを目的地に設定することができる。
【0070】
尚、「おまかせルート」において出発地及び目的地を設定すれば、この出発地から目的地までの途中で立寄る立寄地(経由地)を設定することも可能になる点は、「ドライブナビ」のときと同じである。
【0071】
こうして、「ドライブナビ」又は「おまかせルート」において出発地及び目的地、並びに経由地を設定すれば、携帯電話3の表示部には、図3に示すルート設定画面S−2が表示される。
【0072】
このルート設定画面S−2は、旅行ルートの作成条件を設定するためのものであり、このルート設定画面S−2には、ユーザの確認のために、設定した出発地、目的地及び経由地の名称が含まれる(図例では、出発地として山口駅、目的地として防府天満宮、経由地1として防府北基地及び経由地2として松崎小学校)。また、このルート設定画面S−2には、「出発地」、「目的地」、「経由1」、「経由2」及び「経由3」の各操作ボタンが含まれており、これらの操作ボタンを選択操作したときには、出発地、目的地及び各経由地を変更したり、経由地を追加したりすることが可能になる。さらに、上記ルート設定画面S−2には、「優先道路条件」のプルダウンメニューと、「経路順指定」のプルダウンメニューとがそれぞれ含まれる。
【0073】
この優先道路条件の設定とは、出発地から目的地(経由地を含む)までの移動の際に、有料道路を利用するか否かを設定するものであり、この「優先道路条件」のプルダウンメニューは「標準」と「一般道優先」との2つを択一で選択操作可能に構成されている。尚、「標準」とは有料道路を利用した旅行ルートを作成するものであり、「一般道優先」とは有料道路を利用しない旅行ルートを作成するものである。
【0074】
また、経路順路指定の設定とは、複数の経由地をどのような順番で経由するかを設定するものであり、この「経路順路指定」のプルダウンメニューは、「最適経路」と「経由番号通り」との2つを択一で選択操作可能に構成されている。尚、「最適経路」とは各経由地の番号(経由地1、経由地2等の番号)の順番を無視して、最も効率のよい(移動距離及び移動時間が最短の)旅行ルートを作成するものであり、「経由番号通り」とは、各経由地をその番号順に経由する旅行ルートを作成するものである。
【0075】
そして、携帯電話3の操作により、上記各プルダウンメニューの選択操作を行うと、サーバ2が、その選択された条件に基づいて出発地から目的地までの旅行ルートを作成する。そして、携帯電話3の表示部には、図4に示すルートリスト画面S−3が表示される。このルートリスト画面S−3は、作成した旅行ルートの概要をユーザに提示する画面である。
【0076】
尚、このルートリスト画面S−3は、上記トップ画面S−1において「歩行ナビ」の操作ボタンを選択操作し、歩行用の旅行ルートを作成したときにも表示される表示画面であると共に、上記トップ画面S−1において「おすすめルート」又は「ルート集」の操作ボタンを選択操作し、それぞれにおいて所望の旅行ルートを選択したときにも表示される表示画面である。
【0077】
つまり、トップ画面S−1において「おすすめルート」の操作ボタンを選択操作したときは、ユーザは、次に携帯電話3の表示部に表示される表示画面(図示省略)において地域(関東、近畿、中国等)を選択することができる。ここで所望の地域を選択設定すれば、旅行ルートの候補がサーバ2から携帯電話3に提示されるようになるため、ユーザは提示された旅行ルートの候補から一つ選択することで旅行ルートが設定され、上記ルートリスト画面S−3が、携帯電話3の表示部に表示される。
【0078】
また、トップ画面S−1において「ルート集」の操作ボタンを選択操作したときは、ユーザは、次に携帯電話3の表示部に表示される表示画面(図示省略)において、サーバ2(データベース)に登録されている旅行ルートを選択することができ、ここで所望の旅行ルートを選択設定することで、上記ルートリスト画面S−3が携帯電話3の表示部に表示される。
【0079】
さらに、トップ画面S−1において「歩行ナビ」の操作ボタンを選択操作したときは、上記「ドライブナビ」の操作ボタンを選択操作したときと略同じであって、出発地及び目的地を設定する次の表示画面(図示省略)が携帯電話3の表示部に表示され、この表示画面において、ユーザは所望の出発地及び目的地を設定することができる。そして、出発地及び目的地を設定すれば、サーバ2が出発地から目的地までの旅行ルートを作成し、上記ルートリスト画面S−3が、携帯電話3の表示部に表示される。尚、「歩行ナビ」の操作ボタンを選択操作した場合には作成される旅行ルートは歩行用であるが、この歩行用の旅行ルートは、所定のサービスエリア内に限定される。具体的には、「東京都」や「広島市」等の主要都市内において出発地及び目的地を設定することができるようになっている。
【0080】
そして、このルートリスト画面S−3には、旅行ルートにおける総移動距離として「移動距離」(図例では28.5km)、移動に要する時間として「移動時間」(図例では60分)の表示がそれぞれ含まれる。
【0081】
また、図3に示すルート設定画面S−2において選択した優先道路条件の表示が含まれており、図例では「標準」とされている。また、優先道路条件が「標準」に設定されていることに対応して、「一般道に変更」の操作ボタンが設けられており、この操作ボタンを選択操作すれば、サーバ2が、「一般道路優先」の条件下で旅行ルートを再度作成する。
【0082】
また、ルートリスト画面S−3には、出発地である「S:山口駅」及び目的地である「G:防府天満宮」、並びに経由地1である「1:防府北基地」及び経由地2である「2:松崎小学校」の各操作ボタンが含まれている。この各操作ボタンを選択操作することにより、選択したものに対応する情報(例えば防府天満宮の情報)がサーバ2から携帯電話3に提供される。
【0083】
これらの操作ボタンは旅行ルートにおけるユーザが移動をする順番に並んでいて、出発地の操作ボタンと経由地1の操作ボタンとの間には、出発地から経由地1まで区間(S−1区間)における移動距離及び移動時間(図例では25km、40分)の表示が、また経由地1の操作ボタンと経由地2の操作ボタンとの間には、経由地1から経由地2まで区間(1−2区間)における移動距離及び移動時間(図例では3km、10分)の表示が、さらに経由地2の操作ボタンと目的地の操作ボタンとの間には、経由地2から目的地までの区間(2−G区間)における移動距離及び移動時間(図例では0.5km、10分)の表示がそれぞれ含まれる。
【0084】
さらに、ルートリスト画面S−3には、「ルート集に登録」、「ルート天気」、「友達に送る」及び「条件設定に戻る」の各操作ボタンが含まれており、この内、「ルート集に登録」の操作ボタンを選択操作すれば、サーバ2が記憶処理を実行して、この旅行ルート(ここでは、防府天満宮ルート)が、ユーザのルート集(データベース)に登録される。ここで登録した旅行ルートは、トップ画面S−1(図2)における「お気に入り」,「ルート集」の操作ボタンを選択操作することによって呼び出して、再度、このルートを利用(後述するように、地図の表示等)することが可能である。
【0085】
また、「ルート天気」の操作ボタンを選択操作すれば、出発日と、出発時刻とを設定する表示画面(図示省略)が携帯電話3の表示部に表示され、この表示画面において出発日と出発時刻とをそれぞれ設定すれば、上記旅行ルートにおける出発地及び目的地、並びに各経由地の予想天気が、サーバ2から携帯電話3に提供される。
【0086】
また、「友達に送る」の操作ボタンを選択操作すれば、ここで作成した旅行ルートの情報を、ユーザが操作している携帯電話3とは別の、該ユーザが指定した携帯電話3に送ることができる。これは、サーバ2から、指定した携帯電話3に電子メール等が送信され、電子メールを受信した携帯電話3において、この電子メールに含まれる操作ボタンを選択操作することで、上記ルートリスト画面S−3が、送信先の携帯電話3の表示部に表示されるようになる。
【0087】
さらに、「条件設定に戻る」の操作ボタンを選択操作すれば、図3に示すルート設定画面S−2が携帯電話3の表示部に表示される。これにより、出発地や目的地等の再設定、及び「優先道路条件」や「経路順指定」の条件の再設定が可能になる。
【0088】
そして、上記ルートリスト画面S−3には、「地図を表示」の操作ボタンが含まれている。この操作ボタンを、携帯電話3の操作により選択操作すれば、この携帯電話3の表示部には、ルートマップ画面S−4(図5参照)が表示される。
【0089】
このルートマップ画面S−4には、旅行ルートの全体を示す全体地図が含まれており、この全体地図上には、旅行ルートを示す太線の他に、出発地である「山口駅」を示す「S」の符号と、目的地である「防府天満宮」を示す「G」の符号と、経由地1である「防府北基地」及び経由地2である「松崎小学校」を示す「1」及び「2」の符号とがそれぞれ含まれている。
【0090】
また、ルートマップ画面S−4には、区間ルートマップの項目が含まれており、この項目には「出発地→経由1」、「経由1→経由2」及び「経由2→目的地」の各操作ボタンが含まれている。尚、この区間ルートマップの項目は、旅行ルートに応じて変更されるものであり、例えば旅行ルートが出発地及び目的地のみで経由地のないものの場合には、区間ルートマップの項目は省略される。また、例えば旅行ルートが出発地及び目的地と経由地1とだけを有するものの場合には、区間ルートマップの項目には、「出発地→経由1」及び「経由1→目的地」の各操作ボタンのみが含まれる。
【0091】
この区間ルートマップの項目に含まれる各操作ボタンを選択操作すれば、それに対応した区間ルートマップ画面が携帯電話3の表示部に表示される。この区間ルートマップ画面には、「出発地→経由地1」、「経由地1→経由地2」及び「経由地2→目的地」の各区間のみを示す地図である区間地図が含まれる。
【0092】
図6は、上記ルートマップ画面S−4において、「経由1→経由2」の操作ボタンを選択操作したときに携帯電話3の表示部に表示される1−2区間ルートマップ画面S−5を示しており、この1−2区間ルートマップ画面S−5には、1−2区間地図が含まれている。この区間地図には、旅行ルート(1−2区間における旅行ルート)を示す太線の他に、この1−2区間の端点として、経由地1である「防府北基地」を示す「□」の符号と経由地2である「松崎小学校」を示す「☆」の符号とがそれぞれ含まれている。この区間地図は、出発地から目的地までの旅行ルートにおける一区間を示す地図であるから、旅行ルートの全体を示す全体地図よりもその縮尺は大きい。
【0093】
また、この1−2区間ルートマップ画面S−5には、「前」及び「次」の操作ボタンが含まれており、この内「前」の操作ボタンを選択操作すれば、この1−2区間に対し一つ前の区間、つまり出発地から経由地1までのS−1区間の区間地図が含まれるS−1区間ルートマップ画面(図示省略)が携帯電話3の表示部に表示される。一方「次」の操作ボタンを選択操作すれば、この1−2区間に対し次の区間、つまり経由地2から目的地までの2−G区間の区間地図が含まれる2−G区間ルートマップ画面(図示省略)が携帯電話3の表示部に表示される。
【0094】
さらに、この1−2区間ルートマップ画面S−5には、「詳細案内へ」の操作ボタンが含まれており、この操作ボタンを選択操作すれば、経由地1から経由地2までの区間における詳細案内画面S−6(図7参照)が携帯電話3の表示部に表示される。尚、S−1区間ルートマップ画面、及び2−G区間ルートマップ画面にも同様に、「詳細案内へ」の操作ボタンが含まれており、この操作ボタンを選択操作すれば、出発地から経由地1までの区間、及び経由地2から目的地までの区間における詳細案内画面(図示省略)が携帯電話3の表示部に表示される。
【0095】
上記詳細案内画面S−6には詳細地図が含まれる。この詳細地図とは、旅行ルート(ここでは、経由地1から経由地2までにおける旅行ルート)上に存在する交差点の内で、直進せずに右折・左折等をする交差点を対象とし、この右折・左折等をする交差点の内でルートに沿って連なる所定個(ここでは4個)の交差点が含まれるエリアを示す地図である。
【0096】
ここで、上記エリアについて、図9を参照しながら説明する。同図に示すように、経由地1(同図における□参照)から経由地2(同図における☆参照)までの旅行ルート上に右折・左折等をする交差点が6個存在したと仮定し、この各交差点に経由地1から経由地2に向かって順に▲1▼から▲6▼の番号を付す。
【0097】
この旅行ルートにおいて、先ず、経由地1と4個の交差点(▲1▼〜▲4▼)とが含まれる最小の範囲を、最初のエリアA1に設定する。次に、エリアA1に含まれる交差点の内、番号が最も大きい交差点(▲4▼)を含む次の4個の交差点が含まれる最小の範囲を、次のエリア(図例ではエリアA2’)に設定する。ここでは、交差点が6個だけであるため、エリアA2’には3個の交差点(▲4▼〜▲6▼)と経由地2とが含まれることになるが、このように旅行ルートの終点(経由地2)が含まれるエリアでは、4個の交差点が含まれるように範囲を調整する。従って、エリアA1の次のエリアは、▲3▼〜▲6▼の4個の交差点と経由地2とが含まれる範囲(エリアA2)となる。こうして交差点が6個存在する旅行ルートでは、2つのエリア(A1,A2)が設定されるが、設定されるエリアの数は、旅行ルート上に存在する交差点の数によって決定される。
【0098】
図7に示す詳細案内画面S−6では、▲1▼〜▲4▼の交差点が含まれるエリアA1を示す詳細地図が含まれている。この詳細地図は、旅行ルートの各区間における一範囲を示す地図であるから、区間ルートマップ画面S−5に含まれる区間地図よりもその縮尺は大きい。また、上記詳細地図には、旅行ルート(1−2区間における旅行ルート)を示す太線の他に、この1−2区間の端点である経由地1を示す「□」の符号と、この旅行ルート上において右折・左折等をする交差点を示す「▲1▼」〜「▲4▼」の符号とがそれぞれ含まれており、これにより、詳細地図では、各交差点及び経由地等の位置が示されることになる。
【0099】
また、この詳細案内画面S−6には、「前」及び「次」の操作ボタンが含まれており、「次」の操作ボタンを選択操作すれば、旅行ルートにおける次のエリアを示す詳細地図が含まれた詳細案内画面(図示省略)が携帯電話3の表示部に表示される。つまり、ここでは、▲3▼〜▲6▼の交差点が含まれるエリアA2を示す詳細地図が含まれた詳細案内画面が携帯電話3の表示部に表示される。尚、図7に示す詳細案内画面S−6は、1−2区間における最初のエリアA1を示す詳細地図を含むものであるため、「前」の操作ボタンは、選択操作不可能に構成される。
【0100】
そして、上記詳細案内画面S−6には、「交差点マップ」のプルダウンメニューが含まれている。このプルダウンメニューは、旅行ルート上に存在する各交差点、並びに出発地、目的地及び各経由地(区間の端点)を選択設定するものである。同図に示す詳細案内画面S−6は、1−2区間の詳細案内画面であることから、その「交差点マップ」のプルダウンメニューでは、1−2区間上に存在する各交差点(▲1▼〜▲6▼)、並びに経由地1及び経由地2を選択操作することが可能に構成される。つまり、詳細案内画面S−6では、現在表示されている詳細地図に含まれる交差点等(経由地1及び▲1▼〜▲4▼の交差点)以外の交差点等(▲5▼〜▲6▼の交差点及び経由地2)も、選択操作が可能である。
【0101】
そして、上記「交差点マップ」のプルダウンメニューにより、いずれかの交差点、経由地1又は経由地2を選択操作したときには、携帯電話3の表示部に、選択した交差点等の近傍を示す地点地図が含まれる交差点マップ画面が表示される。
【0102】
図8は、上記詳細案内画面S−6において、プルダウンメニューにより番号3の交差点が選択操作されたときに、携帯電話3の表示部に表示される交差点マップ画面S−7を示している。この交差点マップ画面S−7には、番号3の交差点近傍を示す地点地図が含まれている。この地点地図には、交差点の番号を示す符号(▲3▼)と、旅行ルートを示す太線とが含まれている。尚、経由地1や経由地2等の地点近傍を示す地点地図には、経由地1や経由地2を示す符号(□や☆)が含まれる。
【0103】
また、この交差点マップ画面S−7には、「前」及び「次」の操作ボタンが含まれており、「前」の操作ボタンを選択操作することにより、現在表示されている交差点(図例では番号3の交差点)よりも一つ前の交差点(番号2の交差点)近傍を示す地点地図が含まれた交差点マップ画面(図示省略)が携帯電話3の表示部に表示される一方、「次」の操作ボタンを選択操作することにより、現在表示されている交差点(番号3の交差点)の次の交差点(番号4の交差点)近傍を示す地点地図が含まれた交差点マップ画面(図示省略)が携帯電話3の表示部に表示される。
【0104】
さらに、交差点マップ画面S−7には、「詳細」及び「広域」の操作ボタンが含まれており、図例では「詳細」が選択されている。この「詳細」の操作ボタンが選択されたときには、交差点マップ画面S−7に含まれる地点地図を詳細地図にする一方、「広域」の操作ボタンが選択されたときには、その地点地図を広域地図にする。
【0105】
尚、区間ルートマップ画面S−5(図6)には、「ルートマップへ」の操作ボタンが、詳細案内画面S−6(図7)には、「区間ルートマップへ」の操作ボタンが、交差点マップ画面S−7(図8)には、「区間詳細案内へ」及び「区間ルートマップへ」の操作ボタンがそれぞれ含まれている。これらの操作ボタンを選択操作することによって、それぞれルートマップ画面S−4、区間ルートマップ画面S−5、詳細案内画面S−6が携帯電話3の表示部に表示される。
【0106】
尚、旅行ルートに経由地が存在しないときには、上述したように、ルートマップ画面S−4における区間ルートマップの項目が省略され、代わりに、「詳細案内へ」の操作ボタン(区間ルートマップ画面S−5における「詳細案内へ」の操作ボタンと同様の操作ボタン)が含まれる。このルートマップ画面S−4における「詳細案内へ」の操作ボタンを選択操作したときも、図7に示すような詳細案内画面S−6が、携帯電話3の表示部に表示される。
【0107】
こうして、上記のシステム1においては、旅行ルートを作成したときや、既に作成された旅行ルートを選択したときには、先ず、ルートマップ画面S−4によって、その旅行ルートの全体を示す全体地図が、携帯電話3の表示部に表示される。これにより、ユーザは、旅行ルートの全体を確認することができる。
【0108】
そして、上記旅行ルートが経由地を含むものであれば、その出発地、目的地及び経由地を端点とする各区間を示す区間地図が、区間ルートマップ画面S−5によって、携帯電話3の表示部に表示される。これにより、ユーザは、旅行ルートにおける各区間を個別に確認することができると共に、各区間と旅行ルート全体との対応を容易に認識することができる。
【0109】
また、各区間(区間が存在しないときには旅行ルート)上に存在する各交差点や出発地等の各地点の近傍を示す地点地図が、交差点マップ画面S−8によって、携帯電話3の表示部に表示される。これにより、ユーザは、右折や左折等の曲がるべき交差点を確認することができる。
【0110】
そして、各区間(旅行ルート)の内、4個の交差点を含むエリアを示す詳細地図が、詳細案内画面S−6によって、携帯電話3の表示部に表示される。この詳細地図は、各区間(旅行ルート)における、ある一範囲を拡大する地図であるため、この詳細地図と区間地図等との対応を、容易に認識することができる。また、この詳細地図に含まれる交差点は4個と少数である上に、この詳細地図には、各交差点を示す符号が含まれるため、ユーザはこれらの各交差点が区間全体においてどの位置に位置しているかを容易に認識することができる上に、ユーザは詳細地図を参照することにより、交差点マップ画面S−7によって表示させる交差点を容易に指定することができる。
【0111】
こうして、旅行ルート又は各区間の一範囲(エリア)における各交差点等の位置を示す詳細地図を携帯電話3に提供することによって、携帯電話3の小さい表示部に、全体地図や区間地図において交差点の位置を示したのでは各交差点等の位置を認識し難くなるところを、ユーザはこれを容易に認識することができる。つまり、詳細地図に含まれる交差点の数は4個であるため、表示部が小さくても各交差点位置を容易に認識することができる。こうして、携帯電話3を利用した本システム1において、ユーザの利便性を大幅に向上させることができる。
【0112】
ここで、詳細地図に含める交差点の数としては、本実施形態では4個としたが、少なくとも3個あればよい。つまり、着目する交差点(交差点マップ画面S−7によって表示させようとする交差点)に対して、その前後に位置する交差点を含むように詳細地図に係るエリアを設定すれば、交差点相互の位置関係を、ユーザは容易に認識できる。従って、詳細地図に含める交差点の数(所定個)としては、少なくとも3個とするのが好ましい。
【0113】
尚、交差点の数の上限値は、携帯電話3の表示部に表示される詳細地図において各交差点の位置が容易に認識し得る程度の数とするのがよい。つまり、余りに多数の交差点が含まれるエリアを設定したのでは、エリアの大きさが大きくなり、これに伴い詳細地図の縮尺が小さくなる。このため、各交差点の位置を把握することが困難になってしまう。そこで、詳細地図の縮尺を考慮して適宜設定するのがよい。
【0114】
また、詳細案内画面S−6においては、「交差点マップ」のプルダウンメニューにより、当該詳細案内画面S−6の詳細地図に含まれている交差点等以外の交差点等も、選択操作可能に構成されている。つまり、選択可能な交差点等を、詳細地図に含まれる交差点等に制限しないことで、ユーザの操作性が向上し、利便性を向上させることができる。
【0115】
また、各エリアを、4個の交差点を含む最小の大きさで設定することにより、詳細案内画面S−6に含まれる詳細地図の縮尺は最大になる。これにより、携帯電話3の表示部に表示されたときでも、ユーザは交差点等の位置を容易に認識することができる。
【0116】
さらに、旅行ルート又は各区間においてエリアが複数設定される(エリアA1,A2)ときには、隣り合う各エリアに含まれる交差点を一部重複させることで、各詳細地図を順次携帯電話3の表示部に表示させたときでも、ユーザは、各詳細地図の相互の繋がりを容易に認識可能になる。
【0117】
(第1変形例)
上記実施形形態では、詳細地図に係るエリアを設定する際に、隣り合う各エリアに含まれる交差点の内の1個の交差点を互いに重複させるようにするが、例えば、隣り合う各エリアに含まれる交差点の内の3個の交差点を互いに重複させるようにしてもよい。具体的には、図9に示すように、▲1▼〜▲4▼の交差点が含まれる最初のエリアA1に対し、次のエリアを▲2▼〜▲5▼の交差点が含まれる範囲(エリアA2”)に設定してもよい。この場合は、エリアA2”の次のエリアは、▲3▼〜▲6▼の交差点が含まれるエリアA2になる。
【0118】
また、隣り合う各エリアに含まれる交差点の内の2個の交差点を互いに重複させるようにしてもよい。
【0119】
つまり、各エリアを示す詳細地図の相互の対応が容易に理解することができるように、少なくとも1個の交差点は、隣り合う各エリアで重複させるのが好ましい。
【0120】
(第2変形例)
上記実施形態では、詳細地図で示す交差点は旅行ルートにおいて曲がるべき交差点を対象としており、直進する交差点は対象から除いているが、例えば旅行ルート上に存在する全ての交差点(直進する交差点及び曲がるべき交差点の双方を含む)を、詳細地図で示すようにしてもよい。つまり、全ての交差点を対象として各エリアを設定するようにしてもよい。また、地点地図で示す交差点も、旅行ルート上に存在する全ての交差点を対象としてもよい。
【0121】
(第3変形例)
上記実施形態では、所定個として4個の交差点が含まれるように各エリアを設定しているが、次のような場合には、含まれる交差点の数を増減して、各エリアを設定するのがよい。
【0122】
すなわち、例えば図10に示すように、経由地1(同図における□参照)から経由地2(同図における☆参照)までの旅行ルート上に右折・左折等をする交差点が8個(▲1▼〜▲8▼)存在したとし、この内、▲4▼の交差点と▲5▼の交差点との間(▲4▼−▲5▼交差点間)の距離L1が、他の交差点間(例えば▲5▼−▲6▼交差点間等)の距離L2に比べて極端に大きいと仮定する。
【0123】
この旅行ルートにおいてエリアの設定を行うときは、上述したように、先ず経由地1と▲1▼〜▲4▼の交差点が含まれる最小の範囲が最初のエリアA1に設定され、▲4▼〜▲7▼の交差点が含まれる最小の範囲が、次のエリアA2に設定され、経由地2と▲5▼〜▲8▼の交差点が含まれる最小の範囲が、最後のエリアA3に設定される。
【0124】
ここで、▲4▼−▲5▼交差点間の距離が大きいことから、この▲4▼−▲5▼交差点間を含むエリアA2に係る詳細地図の縮尺は小さくなり、この詳細地図において▲5▼〜▲7▼の交差点の位置が判り難くなってしまう。
【0125】
そこで、こうした場合には、上記設定したエリアA2に代えて、このエリアA2に含まれる交差点の内の一部をそれぞれ含む2つのエリア(A2−1,A2−2)を再設定する。ここでは、エリアA2−1には、▲4▼の交差点が含まれるようにし、エリアA2−2には、▲5▼〜▲7▼の交差点が含まれるようにする。
【0126】
つまり、設定したエリア(ここではエリアA2)内に含まれるいずれか一の交差点間(ここでは▲4▼−▲5▼交差点間)の距離L1と、該一の交差点間とは異なる他の交差点間(ここでは▲5▼−▲6▼交差点間、又は▲6▼−▲7▼交差点間)の距離L2との比率L1/L2が設定比率以上であるときには、上記設定したエリアに代えて、該エリアに含まれる交差点の内の一部の交差点をそれぞれ含む2以上のエリア(ここではエリアA2−1、A2−2)を再設定するようにする。
【0127】
こうすることで、再設定した各エリアA2−1,A2−2に係る詳細地図は、その縮尺が大きくなるため、この各詳細地図においてユーザは、▲4▼〜▲7▼の各交差点の位置を容易に理解可能になる。
【0128】
尚、ここでは、再設定したエリアA2−1を、▲4▼の交差点のみを含むものに設定したが、これに限らず、例えば▲2▼〜▲4▼の交差点を含むエリア(エリアA2−1’)に設定してもよいし、例えば▲3▼,▲4▼の交差点を含むエリア(図示省略)に設定してもよい。つまり、再設定するエリアの一つは、エリアA2に含まれている▲4▼の交差点を少なくとも含むものとすればよい。
【0129】
またここでは、設定したエリア内に含まれる交差点間の距離に着目して、エリアの再設定を行うようにしたが、例えば、エリアが複数設定されたときに(ここではエリアA1〜A3)、各エリアの大きさを相互に比較して、ある一のエリア(エリアA2)の大きさが、他のエリア(エリアA1,A3)の大きさに比べて大きいときには、その一のエリア(エリアA2)に代えて、他のエリア(エリアA1,A3)の大きさと略等しい大きさを有する2以上のエリアに再設定するようにしてもよい。つまり、旅行ルート上においてエリアが複数設定されるときには、その大きさが略同程度となるように各エリアを設定するようにしてもよい。こうすることで、設定された各エリアに係る詳細地図の縮尺が略同程度になるため、これらの詳細地図を携帯電話3の表示部に順次表示させたときには、ユーザは各詳細地図の繋がりを容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】携帯電話の表示部に表示されるトップ画面を例示する図である。
【図3】ルート設定画面を例示する図である。
【図4】ルートリスト画面を例示する図である。
【図5】ルートマップ画面を例示する図である。
【図6】区間ルートマップ画面を例示する図である。
【図7】詳細案内画面を例示する図である。
【図8】交差点マップ画面を例示する図である。
【図9】エリア設定の一例を示す説明図である。
【図10】変形例に係るエリア設定の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 システム
2 サーバ(旅行ルート作成支援サーバ)
3 携帯電話(携帯端末)
4 インターネット(通信回線)
41 基地局

Claims (9)

  1. 双方向通信可能な通信回線を介して接続された携帯端末の操作に応じて、該携帯端末に係るユーザによる互いに離れた少なくとも2地点間の旅行ルートの作成を支援するように構成された旅行ルート作成支援サーバであって、
    上記携帯端末の操作に応じて、互いに離れた3以上の地点間の旅行ルートを作成するルート作成処理と、
    上記ルート作成処理により作成した旅行ルートに係る地図を、上記通信回線を介して携帯端末に提供する地図提供処理とを実行するように構成されていて、
    上記地図提供処理は、
    上記作成した旅行ルートの全体を示す全体地図を上記携帯端末に提供する全体地図提供処理と、
    上記作成した旅行ルートにおいて各地点により区分けされる複数の区間の内で、上記携帯端末の操作により指定された区間の全体を示す区間地図を上記携帯端末に提供する区間地図提供処理と、
    上記指定された区間上の交差点の内でルートに沿って連なる所定個の交差点を含む各エリアを設定すると共に、該設定したエリアの内で上記携帯端末の操作により指定されたエリアに含まれる各交差点及び上記各地点の位置を示す詳細地図を上記携帯端末に提供する詳細地図提供処理と、
    上記詳細地図に含まれる各交差点及び上記各地点の内で、上記携帯端末の操作により指定された地点近傍を示す地点地図を上記携帯端末に提供する地点地図提供処理とを含むものである
    ことを特徴とする旅行ルート作成支援サーバ。
  2. 双方向通信可能な通信回線を介して接続された携帯端末の操作に応じて、該携帯端末に係るユーザによる互いに離れた少なくとも2地点間の旅行ルートの作成を支援するように構成された旅行ルート作成支援サーバであって、
    上記携帯端末の操作に応じて、互いに離れた3以上の地点間の旅行ルートを作成するルート作成処理と、
    上記ルート作成処理により作成した旅行ルートに係る地図を、上記通信回線を介して携帯端末に提供する地図提供処理とを実行するように構成されていて、
    上記地図提供処理は、
    上記作成した旅行ルートの全体を示す全体地図を上記携帯端末に提供する全体地図提供処理と、
    上記作成した旅行ルートにおいて各地点により区分けされる複数の区間の内で、上記携帯端末の操作により指定された区間の全体を示す区間地図を上記携帯端末に提供する区間地図提供処理と、
    上記指定された区間上の直進しない交差点の内でルートに沿って連なる所定個の交差点を含む各エリアを設定すると共に、該設定したエリアの内で上記携帯端末の操作により指定されたエリアに含まれる上記直進しない各交差点及び上記各地点の位置を示す詳細地図を上記携帯端末に提供する詳細地図提供処理と、
    上記詳細地図に含まれる上記直進しない各交差点及び上記各地点の内で、上記携帯端末の操作により指定された地点近傍を示す地点地図を上記携帯端末に提供する地点地図提供処理とを含むものである
    ことを特徴とする旅行ルート作成支援サーバ。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    地点地図提供処理は、携帯端末に提供されている詳細地図には含まれない、該携帯端末によって指定された区間上の全ての交差点及び各地点を指定する上記携帯端末の操作を許容する処理である
    ことを特徴とする旅行ルート作成支援サーバ。
  4. 請求項1又は請求項2において、
    詳細地図提供処理では、所定個の交差点が含まれる最小の大きさのエリアを設定する
    ことを特徴とする旅行ルート作成支援サーバ。
  5. 請求項1又は請求項2において、
    詳細地図提供処理では、設定したエリアに含まれるいずれか一の交差点間の距離(L1)と、該一の交差点間とは異なる他の交差点間の距離(L2)との比(L1/L2)が所定比以上になるときには、上記設定したエリアに代えて、当該エリアに含まれる交差点の内の一部の交差点をそれぞれ含む2以上のエリアを再設定する
    ことを特徴とする旅行ルート作成支援サーバ。
  6. 請求項5において、
    詳細地図提供処理では、2以上のエリアを再設定するときには、含まれる交差点の数を所定個から増減して各エリアを設定する
    ことを特徴とする旅行ルート作成支援サーバ。
  7. 双方向通信可能な通信回線を介して接続された携帯端末の操作に応じて、該携帯端末に係るユーザによる互いに離れた少なくとも2地点間の旅行ルートの作成を支援するように構成されたサーバを制御するための旅行ルート作成支援プログラムであって、
    上記サーバに、
    上記携帯端末の操作に応じて、互いに離れた3以上の地点間の旅行ルートを作成するルート作成処理と、
    上記ルート作成処理により作成した旅行ルートに係る地図を、上記通信回線を介して携帯端末に提供する地図提供処理とを実行させると共に、
    上記地図提供処理として、
    上記作成した旅行ルートの全体を示す全体地図を上記携帯端末に提供する全体地図提供処理と、
    上記作成した旅行ルートにおいて各地点により区分けされる複数の区間の内で、上記携帯端末の操作により指定された区間の全体を示す区間地図を上記携帯端末に提供する区間地図提供処理と、
    上記指定された区間上の交差点の内でルートに沿って連なる所定個の交差点を含む各エリアを設定すると共に、該設定したエリアの内で上記携帯端末の操作により指定されたエリアに含まれる各交差点及び上記各地点の位置を示す詳細地図を上記携帯端末に提供する詳細地図提供処理と、
    上記詳細地図に含まれる各交差点及び上記各地点の内で、上記携帯端末の操作により指定された地点近傍を示す地点地図を上記携帯端末に提供する地点地図提供処理とを実行させる
    ことを特徴とする旅行ルート作成支援プログラム。
  8. 双方向通信可能な通信回線を介して接続された携帯端末の操作に応じて、該携帯端末に係るユーザによる互いに離れた少なくとも2地点間の旅行ルートの作成を支援するように構成されたサーバを制御するための旅行ルート作成支援プログラムを記録した記録媒体であって、
    上記プログラムは、上記サーバに、
    上記携帯端末の操作に応じて、互いに離れた3以上の地点間の旅行ルートを作成するルート作成処理と、
    上記ルート作成処理により作成した旅行ルートに係る地図を、上記通信回線を介して携帯端末に提供する地図提供処理とを実行させるものであると共に、
    上記地図提供処理として、
    上記作成した旅行ルートの全体を示す全体地図を上記携帯端末に提供する全体地図提供処理と、
    上記作成した旅行ルートにおいて各地点により区分けされる複数の区間の内で、上記携帯端末の操作により指定された区間の全体を示す区間地図を上記携帯端末に提供する区間地図提供処理と、
    上記指定された区間上の交差点の内でルートに沿って連なる所定個の交差点を含む各エリアを設定すると共に、該設定したエリアの内で上記携帯端末の操作により指定されたエリアに含まれる各交差点及び上記各地点の位置を示す詳細地図を上記携帯端末に提供する詳細地図提供処理と、
    上記詳細地図に含まれる各交差点及び上記各地点の内で、上記携帯端末の操作により指定された地点近傍を示す地点地図を上記携帯端末に提供する地点地図提供処理とを実行させるものである
    ことを特徴とする記録媒体。
  9. サーバと携帯端末との間の双方向通信により、該携帯端末に係るユーザによる互いに離れた少なくとも2地点間の旅行ルートの作成を支援する旅行ルート作成支援方法であって、
    上記サーバにおいて、上記携帯端末の操作に応じて互いに離れた3以上の地点間の旅行ルートを作成するルート作成ステップと、
    上記サーバから携帯端末に、上記ルート作成ステップにおいて作成した旅行ルートに係る地図を提供する地図提供ステップとを備え、
    上記地図提供ステップは、
    上記作成した旅行ルートの全体を示す全体地図を、上記サーバから携帯端末に提供する全体地図提供ステップと、
    上記作成した旅行ルートにおいて各地点により区分けされる複数の区間の内で、上記携帯端末の操作により指定された区間の全体を示す区間地図を上記サーバから携帯端末に提供する区間地図提供ステップと、
    上記指定された区間上の交差点の内でルートに沿って連なる所定個の交差点を含むエリアを、上記サーバにおいて設定すると共に、該設定したエリアの内で、上記携帯端末の操作により指定されたエリアに含まれる各交差点及び上記各地点の位置を示す詳細地図を、上記サーバから携帯端末に提供する詳細地図提供ステップと、
    上記詳細地図に含まれる各交差点及び上記各地点の内で、上記携帯端末の操作により指定された地点近傍を示す地点地図を、上記サーバから携帯端末に提供する地点地図提供ステップとを有する
    ことを特徴とする旅行ルート作成支援方法。
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