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JP4009942B2 - ドッキングステーションのクリーニング方法および装置 - Google Patents

ドッキングステーションのクリーニング方法および装置 Download PDF

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  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に医薬品製造工場などで使用されるドッキングステーションにおいて、内容物の外部エリアヘの飛散を防ぐためのドッキングステーションにおけるクリーニング方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
医薬品の製造工場では、液体・粉体・粒体などの様々な形態の原料を取り扱っている。製造過程において、原料などが大気中に放出されることを防止するために、医薬品はクリーンエリア内で製造される。しかし、クリーンエリア設備には多大なコストが費やされることから、製造工程のすべてをクリーンエリア内で行うことは困難である。そこで、調剤などの各工程ごとに設けられたクリーンエリアの間を繋ぐ輸送ルートを外部エリアに設けて、この輸送ルート上で原料などの内容物を封入した容器を輸送することにより、クリーンエリア設備をコンパクトにしている。
【0003】
クリーンエリアと外部エリアとの連結部には、内容物を各エリア間に移し換える際に内容物の飛散が生じないように、特開平6−321360号公報に示されるようなドッキングステーション1が設けられる(図2参照)。すなわち、クリーンエリア4内の製造装置などに連結された管2と、外部エリア5を輸送する容器3とを連結する連結部を設け、この連結部を密閉可能とした包囲体6で囲って内容物の大気放出を防止しながら内容物の移し換えが行われる。前記容器3と前記管2には、内容物の外部漏出防止用にそれぞれカバー7A、7Bが設けられており、移し換えの際にこれらのカバー7A、7Bが結合して同時にスライドする構成となっている。カバー7A、7Bが開いて容器3と管2との連結された流路が解放されると、容器3に取り付けられたバタフライ弁8が開いて内容物が管2側に落下しクリーンエリア4内の処理装置に移送される。その後、一体化されたカバー7を戻して流路を閉じ、容器3を結合部から切り離す。このように、容器3に内容物を移送し、これを別のクリーンエリアに移し換えることにより、クリーンエリア間の輸送がなされる。カバー7をスライドさせて流路を開閉する場合、流路の壁面には僅かな隙間ができることになり、内容物の移送後にはこの隙間から内容物が漏出する可能性がある。そこで、流路の結合部を包囲体6で覆って密閉空間とすることで、内容物の大気放出を防止している。また、包囲体6の壁面に複数のノズル孔9を設けて、これにより圧縮空気を噴射することによって漏出した内容物を吹き飛ばし、さらに包囲体6の内部気体を吸引して然るべき処理を行った後、系外に排出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したドッキングステーション1では、特に粉体の内容物が投入された場合、内容物の移送後に容器3や管2の壁面に内容物が付着していることがある。これが、一体化したカバー7をスライドして閉じる際に、カバー7の上面に落下する可能性がある。また、カバー7は壁面に付着した内容物を巻き込みながらスライドする場合が考えられる。すると、図2(2)に示すように、カバー7を閉じる時の先端側上面には、斜線部のように、容器3の壁面から落下してくる内容物が付着して閉じられるカバー7とともに流路の外部に漏出する。包囲体6は、ノズル孔9からの圧縮空気噴射で内部の清掃を行っているが、ノズル孔9はいずれも包囲体6の壁面に配置されているため吹き出し方向に制限があり、このようにカバー7の上面に付着した内容物を除去することが困難である。そして、カバー7に付着した内容物は、容器3をドッキングステーション1から切り離す際に外部エリアへ放出されるおそれがある。
【0005】
本発明は、上記従来技術の欠点を改善し、容器をドッキングステーションから切り離した際に、内容物が外部エリアへ放出されることを防止できるドッキングステーションのクリーニング方法及び装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係るドッキングステーションのクリーニング方法は、外部エリアから移動させた容器の下端を密閉可能な包囲体内部でファンネルの上端に連結し、前記容器内の内容物を重力により落下させて前記ファンネル側に移送するようにしたドッキングステーションのクリーニング方法であって、前記容器の下端に設けられたスライド式の容器カバーの移動によって連結部を解放して前記内容物を移送した後、吸引負圧を作用させて前記包囲体内部を除塵し、その後前記容器カバーを閉止して前記包囲体内部吸引負圧を作用させつつ、閉止した状態の前記容器カバーの先端上面に圧縮空気を噴射して前記容器カバーの先端上面を除塵した後に、前記容器を前記ドッキングステーションから切り離すことを特徴としている。
【0007】
本発明に係るドッキングステーションのクリーニング装置は、外部エリアから移動させた容器の下端とファンネルの上端とを、密閉可能な包囲体内部で前記容器の下端に設けたスライド式の容器カバーを介して連結し、前記容器内の内容物を重力により落下させて前記ファンネル側に移送するようにしたドッキングステーションのクリーニング装置であって、前記包囲体の内部に吸引負圧を作用させる吸引負圧手段と、前記容器の下端部に設けられて前記容器カバーの先端上面に圧縮空気を噴射可能なエアノズルと、前記エアノズルのエア供給パイプの一端に装備された容器側のカプラと、前記ドッキングステーション側に配置されたエア源に通じるドッキングステーション側のカプラとを具備し、前記容器を前記包囲体内に移動させて前記ファンネルと連結した際に、前記容器側の前記カプラと前記ドッキングステーション側のカプラとが装着され、前記エア源から前記エアノズルへのエアの供給路が開通するようにされたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
上記構成により、エアノズルをドッキングステーションの包囲体内部の適正な位置に配置し、エアノズルからの圧縮空気の噴射タイミングを制御することによってスライド弁の上面に付着した内容物を、除去することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係るドッキングステーションのクリーニング装置の実施形態を、図面を参照して説明する。図1に本実施形態に係るクリーニング装置の側面図を示す。
【0010】
以下に、内容物を移送する際に用いられる容器24の概要を図1および図3により説明する。各エリア間の内容物の移送は、クリーンエリア4に配置された管の先端部に形成されたファンネル22(図1によれば下部)と外部エリア5に配置された密閉可能な容器24(上部)とを縦に連結し、重力により内容物を落下させて行う。そのため容器24は、内容物が落下しやすいように、口部が絞られた形状に形成されている。容器24の口部の内側にはバタフライ弁26が取り付けられている。また、口端部には外周寸法より大きく形成された容器カバー28を取り付けて、容器24をバタフライ弁26と容器カバー28とにより2重に閉止している。バタフライ弁26には、これを回転させる開閉用回転軸38と、この先端に開閉用ハンドル39とが備えられる。開閉用ハンドル39は矩形に形成され、後述するドッキングステーション40側に設けられたハンドルガイド41に着脱可能とする。
【0011】
このような容器24は、クリーンエリア4の内部に配置された製造装置などに連結されたファンネル22と、ドッキングステーション40で連結される。ドッキングステーション40は、ファンネル22と容器24との連結部から粉粒体材料などが外部へ漏出しないように、連結部を包囲体42によって囲み、内部を密閉可能とする。すなわち、略直方体に形成された包囲体42は、クリーンエリア4側にファンネル22が装着され、外部エリア5側には容器24の口部を挿入する開口部が設けられ、この開口部にスライド弁44が装着される。スライド弁44は、包囲体42の外部エリア5面の両側にそれぞれ配置された2個の推力シリンダ46によって外部エリア5面に沿ってスライド可能とし、ファンネル22と容器24との連結時に開く構成である。そして、容器24がドッキングステーション40で連結した場合(図1の状態)、カプラ34が図示しないエア源に接続されるとともに、開口部は容器24に設置されたカバー部材30によって覆われるようになっている。
【0012】
ドッキング時に装着されるカプラ34およびバタフライ弁26の開閉用ハンドル39の説明図を図4に示す。なお、図4は図1におけるA部説明図である。容器24が降下してドッキングステーション40に装着されると、容器24側のカプラ34Aがドッキングステーション40側に設けられたカプラ34Bに装着されてエアの供給路が開通する。エア源からカプラ34Bへのエア供給路にはバルブ35が設けられ、バルブ35の開閉が制御部68にて制御される。また、ドッキングステーション40側には、ドッキング時にバラフライ弁26の開閉用ハンドル39と連結可能とするハンドルガイド41が設けられる。ハンドルガイド41は、断面コの字型に形成され、開閉用ハンドル39を上下にスライドさせて連結させる。ハンドルガイド41は軸を介してモータ43の駆動力が伝達され、これを回転させることにより連結されたバタフライ弁26を回転させて容器24の流路の開閉を行う。
【0013】
なお、開口部には周縁にシール材などを固着しておき、スライド弁44が閉止している場合、およびドッキングステーション40が連結した場合に、外部エリア5と包囲体42の内部空間との間を完全に遮蔽させると良い。
【0014】
ドッキングステーション40のクリーンエリア4側に装着されたファンネル22は、口端部に外周寸法より大きく形成された管カバー50が具備されている。管カバー50は、内容物を移送する時以外には閉じられている。この管カバー50には、容器カバー28の対面側に突起形状のスタッド52が取り付けられている。スタッド52は、容器カバー28に設けられた図示しないハウジングにはめ込み可能とされ、容器24がドッキングステーション40に装着された時に、容器カバー28と管カバー50とを連結して一体化させる。また、管カバー50には推力シリンダ48が装着されており、管カバー50を水平に移動可能としている。すなわち一体化したカバーは、ファンネル22と容器24との流路を開閉させる一体化スライド弁54の役割を果たす。この一体化スライド弁54は、ファンネル22と容器24との間隙に挟まれた状態になっており、この間隙を一体化スライド弁54の厚みよりも僅かに大きく構成することにより、一体化スライド弁54を推力シリンダ48によってスムーズにスライドさせることができる。
【0015】
また、ファンネル22には、外周に沿って膨張ガスケット56が装着されている。膨張ガスケット56は、下部が後述するドッキングステーション40の包囲体42の下部内面に接触するように、また上部が管カバー50に接触するように配置される。このような膨張ガスケット56は、上下方向に伸縮または膨縮できるように形成される。本実施形態では、膨張ガスケット56を断面円形の膨縮可能な部材により形成し、内部にガスを充填することにより膨張させる。膨張ガスケット56を膨張させると、ファンネル22は管カバー50に押圧されて密着し、逆に収縮させるとファンネル22と管カバー50との間隙に余裕が生じる。従って、膨張ガスケット56を収縮させた状態で一体化スライド弁54が横にスライドし、ファンネル22と容器24とによって形成される流路が解放される。一体化スライド弁54が移動したことにより流路には隙間が生じるが、膨張ガスケット56を膨張させることによってファンネル22を上昇させこれを閉塞させる。その後、容器24に装着されたバタフライ弁26を開いて、内容物を容器24からファンネル22へ移送させる。こうして内容物の移送がなされた後、バタフライ弁26を閉止して容器24を閉じる。また、膨張ガスケット56を収縮させ、隙間に一体化スライド弁54を戻して再度膨張ガスケット56を膨張させる。このようにして、内容物は外部エリア5からクリーンエリア4へ移送される。
【0016】
ところで、移送の際に、壁面に内容物が付着することがある。特に、内容物が粉体であった場合など、膨張ガスケット56を収縮させてできた流路の隙間から、内容物の粉粒体材料が包囲体42の内部に飛散する可能性がある。また粉粒体材料は、一体化スライド弁54を閉じる際に、壁面から剥がれ落ちて包囲体42の表面に付着するなどして、流路の外部に漏出することも考えられる。そこで、ドッキングステーション40にはクリーニング装置が設けられ、粉粒体材料の除去を行っている。すなわち、包囲体42の壁面に複数のノズル孔58を設けて、これに図示しないエア供給源を接続して圧縮空気を噴射し、包囲体42の内部の粉粒体材料を飛散させる。また、包囲体42には、飛散した粉粒体材料を内部気体とともに外部へ排出する吸引手段60を配置する。吸引手段60は、外部に設置されたポンプ62と、これを包囲体42に接続させるパイプ64とを有し、包囲体42の内部気体を吸引して負圧を発生させている。パイプ64には開閉弁66を取り付けておき、開閉弁66とポンプ62との動作制御を制御部68によって行う。すなわち、内部気体を吸引するタイミングなどが制御される。ポンプ62で吸引された内部気体は、図示しない処理系統を経た後に系外に排出され、包囲体42の内部の除塵がなされる。
【0017】
しかし、上述の構成では、一体化スライド弁54の上面、すなわち容器カバー28の上面において図2(2)の斜線部に付着した粉粒体材料は除去されにくい。ノズル孔58は、包囲体42の壁面に形成されており、四方の壁面から容器カバー28の上面を吹き付けて清掃することは困難である。そこで、本実施形態では、図3に示すように容器カバー28の上面に向けて、圧縮空気を噴射するエアノズル70を設けている。
【0018】
エアノズル70は、一体化スライド弁54を閉止する時に先端となる側の、ガイド部材36に取り付けられる。すなわち、図3に示すように容器カバー28が閉じられた状態で容器カバー28の先端上部に位置するように設けられる。エアノズル70は、円管の一端を閉塞して他端にエア供給パイプ78が連接される。エアノズル70の外周には、図5(1)に示すように、円管の軸心に平行な同一軸線上に、等ピッチで複数のノズル孔72が穿設される。または、同図(2)に示すように、軸心に平行な同一軸線上に細い直線のスリットノズル74を穿設する構成としても良い。ノズル孔72またはスリットノズル74からの噴射方向は、容器カバー28の上面に向かう方向である。ノズル孔72またはスリットノズル74と容器カバー28の上面との間隙は、0.3〜2mmが望ましく、小量のエアで容器カバー28の上面から粉体を除去できる。また、ノズルの向きは、図6(2)に示すように容器カバー28の先端に向けて30°〜60°傾けるとよい。
【0019】
本実施形態では、エアノズル70への圧縮空気は、カプラ34を供給源とし、供給パイプ32により供給される。供給パイプ32は、カバー部材30を貫通させてエアノズル70に接続させている。容器24がドッキングステーション40に連結した場合に、カプラ34が結合し、圧縮空気の供給路が連繋される。そして、図示しないバルブを制御部68によって開閉を制御し、エアノズル70から圧縮空気を吹き出すタイミングを定めている。
【0020】
このように、容器カバー28のガイド部材36にエアノズル70を配置したことにより、包囲体42の壁面のノズル孔58からの圧縮空気噴射では除去することの困難だった、容器カバー28の上面に付着した粉粒体材料を効果的に除去することが可能となる。
【0021】
以下に、本実施形態に係るクリーニング装置を用いたドッキングステーション40の集塵処理動作を説明する。図7、図8に本実施形態に係るクリーニング装置の動作説明図を示す。
【0022】
図7(1)に示すように、内容物を収容した容器24が輸送ルートを輸送されてドッキングステーション40に誘導される。容器24が包囲体42に近接すると、ポンプ62が作動して包囲体42の内部に吸引負圧を発生させる。そして、包囲体42のスライド弁44が開かれて、容器24がファンネル22と連結する。この時、スライド弁44が開かれたことにより、一時的に包囲体42の内部と外部エリア5とが連通する状態となるが、内部を負圧状態にして内部気体が外部エリア5に漏洩することを防止している。
【0023】
容器24がファンネル22との連結位置に到着すると、管カバー50と容器カバー28とが一体化する。これと同時に、カバー部材30が包囲体42に接触し包囲体42に設けられたシール材により包囲体42の内部が密閉空間となる。そして吸引手段60により負圧状態とされ、ノズル孔58から圧縮空気を噴射し、包囲体42の内部を清掃する。その後、膨張ガスケット56を収縮させて管カバー50および容器カバー28が横移動され、内容物を移送する流路が開かれる。その後、図7(2)に示すように、膨張ガスケット56を再び膨張させて、ファンネル22と容器24との境界部にできた隙間を閉鎖する。
【0024】
容器24のバタフライ弁26を開き、内容物を落下させて移送する。内容物の移送を終えた後、図7(3)に示すように、包囲体42の壁面に設けられたノズル孔58から圧縮空気を噴射させながら、吸引手段60により内部気体を吸引し除塵を行う。この噴射により、ファンネル22の壁面に前回の粉粒体材料(斜線部)が付着していた場合に、カバーの横移動時に粉粒体材料が流路外部に漏洩したり、または流路を膨張ガスケット56によって塞ぎきれていない場合などに、包囲体42の内部に飛散した粉粒体材料を除去することができる。
【0025】
そして、図8(1)に示すように、吸引手段60を停止し、膨張ガスケット56を収縮させてからカバーをスライドさせて元の位置に戻す。ファンネル22や容器24の壁面には付着または残留した粉粒体材料が、スライドする容器カバー28の上面に落下したり、またはスライドする際に容器カバー28の端部に付着するなどの現象が起こる。そこでカバーが完全に閉止され、膨張ガスケット56を膨張させて流路を密閉させた後、図8(2)に示すように、壁面のノズル孔から2度目の圧縮空気噴射を行い、これに伴って内部に吸引負圧を作用させる。さらに、ガイド部材36の上方に設置されたエアノズル70から圧縮空気を噴射し、容器カバー28に付着した粉粒体材料を除去する。噴射のタイミングは、密封連結されていた二つのオリフィス間の粉体通路を遮断する方向に2枚のカバーが同期して移動した移動後である。カバー遮蔽時の進行方向側上部から、カバーに圧縮空気を吹き付ける。なお、エアノズル70から噴射するタイミングは、容器カバー28が閉止される前に噴射を開始してもよく、これにより容器カバー28の広い面積に噴射することができるという効果がある。この場合においても、噴射された圧縮空気は吸引手段60によって排気される。
【0026】
その後、図8(3)に示すように、内部を負圧としたまま容器24を切り離してドッキングステーション40から離反させる。この時、包囲体42の内部に僅かに粉粒体材料が残留していたとしても、内部が負圧とされているために、外部エリア5に漏出することがない。そして、スライド弁44を閉止して内部を密閉空間とし、吸引を継続して行い粉粒体材料を完全に除去する。
【0027】
このように、本実施形態ではエアノズル70を用いることにより、容器カバー28表面に付着した粉体などの内容物を払い落とすことが可能となる。また、容器24をファンネル22から切り離してドッキングステーション40より離反させる場合に、包囲体42のスライド弁44が開いて容器24が離れ、再びスライド弁44が閉じるまでの間を吸引し続ける事により、包囲体42の内部のわずかな残留粒子が外部エリア5へ飛散することを防止できる。吸引手段60により吸引された内部気体は、然るべき処理が行われた後に系外に排出される。従って、内容物の漏出範囲を包囲体42の内部だけに留めることができ、包囲体42の内部気体は処理系統へ速やかに送られて処理が円滑に行われ、外部エリア5ヘの粉粒体材料の漏出防止に絶大なる効果が期待できる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、クリーンエリアと外部エリアとの間を薬剤などの内容物を移送した後、容器をドッキングステーションから切り離して離反させる場合に、包囲体内部を圧縮空気噴射するエアノズルの位置および噴射動作の適正化を図っている。包囲体内部に残留した内容物は、エアノズルからの噴射により速やかに吸引されて処理されるため、包囲体に残留する粉粒体材料などを含んだ内部気体が大気解放によって外部エリアへ流出することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るクリーニング装置の断面図である。
【図2】 従来のクリーニング装置の動作説明図である。
【図3】 本実施形態に係る容器体の断面図である。
【図4】 図1におけるA部のドッキング時の説明図である。
【図5】 本実施形態に係るエアノズルの断面図である。
【図6】 本実施形態に係るエアノズル周辺部の平面図および断面図である。
【図7】 本実施形態に係るクリーニング装置の動作説明図である。
【図8】 本実施形態に係るクリーニング装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1、40………ドッキングステーション、2………管、3、24………容器、4………クリーンエリア、5………外部エリア、6、42………包囲体、7………カバー、8、26………バタフライ弁、9………ノズル孔、22………ファンネル、28………容器カバー、30………カバー部材、32、78………エア供給パイプ、34………カプラ、35………バルブ、36………ガイド部材、38………開閉用回転軸、39………開閉用ハンドル、41………ハンドルガイド、43………モータ、44………スライド弁、46、48………推力シリンダ、50………管カバー、52………スタッド、54………一体化スライド弁、56………膨張ガスケット、58、72………ノズル孔、60………吸引手段、62………ポンプ、64………パイプ、66………開閉弁、68………制御部、70………エアノズル、74………スリットノズル。

Claims (2)

  1. 外部エリアから移動させた容器の下端を密閉可能な包囲体内部でファンネルの上端に連結し、前記容器内の内容物を重力により落下させて前記ファンネル側に移送するようにしたドッキングステーションのクリーニング方法であって、前記容器の下端に設けられたスライド式の容器カバーの移動によって連結部を解放して前記内容物を移送した後、吸引負圧を作用させて前記包囲体内部を除塵し、その後前記容器カバーを閉止して前記包囲体内部吸引負圧を作用させつつ、閉止した状態の前記容器カバーの先端上面に圧縮空気を噴射して前記容器カバーの先端上面を除塵した後に、前記容器を前記ドッキングステーションから切り離すことを特徴とするドッキングステーションのクリーニング方法。
  2. 外部エリアから移動させた容器の下端とファンネルの上端とを、密閉可能な包囲体内部で前記容器の下端に設けたスライド式の容器カバーを介して連結し、前記容器内の内容物を重力により落下させて前記ファンネル側に移送するようにしたドッキングステーションのクリーニング装置であって、
    前記包囲体の内部に吸引負圧を作用させる吸引負圧手段と、
    前記容器の下端部に設けられて前記容器カバーの先端上面に圧縮空気を噴射可能なエアノズルと、
    前記エアノズルのエア供給パイプの一端に装備された容器側のカプラと、
    前記ドッキングステーション側に配置されたエア源に通じるドッキングステーション側のカプラとを具備し、
    前記容器を前記包囲体内に移動させて前記ファンネルと連結した際に、前記容器側のカプラと前記ドッキングステーション側のカプラとが装着され、前記エア源から前記エアノズルへのエアの供給路が開通するようにされたことを特徴とするドッキングステーションのクリーニング装置。
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