JP4008542B2 - Packaging materials and packaging containers - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヨウ素含有製剤,芳香剤又は消臭剤を被包装物として包装又は収納するのに適した包装材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、被包装物であるヨウ素含有製剤,芳香剤又は消臭剤を包装又は収納するための包装材料としては、ガラス製,金属製あるいは合成樹脂製等の各種タイプのものが用いられている。特に、内面に熱封緘層を具備した金属箔又は合成樹脂製シートは、被包装物を包装して、包装体の端縁を熱封緘(ヒートシール)するだけで、簡単に包装できるため重宝されている。そして、この際に使用される熱封緘層としては、一般に、変性又は未変性のポリオレフィン系樹脂で構成されたものが、多く用いられている。
【0003】
ところで、被包装物である芳香剤又は消臭剤には、多数の香気成分が含有されており、これにより、その商品価値が高められている。
【0004】
このような香気成分としては、以下の如き物質が知られている。例えば、p−メンタン,ピネン,d−リモネン,ミルセン,テルピネン,カレン,サピネン,あるいはβ−カリオフィレン等のテルペン系炭化水素化合物、ゲラニオール,ネロール,シトロネラール,テルピネオール,リナロール,メントール,ネロリドール,ボルネオール等のテルペン系アルコール化合物あるいはそれらのエステル類、シトラール,シトロネラール等のテルペン系アルデヒド化合物、オクタノール,ベンジルアルコール,オイゲノール等のアルコール類、カプロン酸エチルエステル,安息香酸アミルエステル,ケイ皮酸エチルエステル等のエステル類、又はその他の多くの有機化合物が知られている。そして、これらの香気成分の複数種類を組み合わせて、芳香剤又は消臭剤に特有の香気を与えているのである。
【0005】
また、医薬品の一種として知られているヨウ素含有製剤の形態は、主として液状又は粉状であり、その包装態様は、褐色のガラス瓶又は褐色のアンプルに収納された態様が一般的である。褐色のガラス瓶やアンプルが用いられる理由は、包装容器に光バリア性を持たせて、収納されているヨウ素含有製剤の薬効成分が蒸散,分解又は劣化しないようにするためである。しかしながら、ガラス瓶やアンプルは、割れによる危険があるため、廃棄処理しにくいという欠点があった。また、廃棄処理せずに回収することも考えられるが、回収作業は煩雑であるため、消費者等に好まれない傾向にある。
【0006】
このため、近年、粉状のヨウ素含有製剤を、アルミニウム箔とポリエチレンフィルムとが積層された包装材料で包装することが、一部行われている。この包装材料を用いた包装形態は、ポリエチレンフィルムを内面にして袋を形成し、この袋内に粉状のヨウ素含有製剤を収納し、袋の口をポリエチレンフィルムの融着によって熱封緘するというものである。従って、このポリエチレンフィルムは、包装材料の熱封緘層として用いられている。このような包装形態は、アルミニウム箔が良好な光バリア性を持っているため、外部の光が包装内に透過するのを防止でき、ヨウ素含有製剤の薬効成分の蒸散,分解又は劣化を十分に防止しうるものであると考えられる。
【0007】
しかるに、上記したような香気成分を含有する芳香剤又は消臭剤を、熱封緘層を具備する金属箔や合成樹脂製シートで包装すると、香気成分が熱封緘層に収着するということがあった。また、ヨウ素含有製剤を包装しておくと、薬効成分であるヨウ素やヨウ化カリウムが熱封緘層に収着するということがあった。特に、熱封緘層として、一般的に用いられている変性又は未変性ポリオレフィン系樹脂で構成されたものを採用した場合、この収着が著しいということがあった。香気成分が熱封緘層に収着すると、芳香剤又は消臭剤の場合には、その香気が変化するという欠点が生じ、またヨウ素含有製剤の場合は薬効が低下するという欠点が生じ、いずれにしても、その商品価値が低下するということがあった。また、熱封緘層に、香気成分等が収着すると、熱封緘層が劣化又は変質し、その密封性が低下することもあり、特に被包装物が芳香剤や消臭剤の場合には、保存中に芳香成分や消臭成分(マスキングによる消臭の場合、消臭成分は、芳香成分である場合が多い。)等の香気成分が漏れてしまうという欠点もあった。なお、ここで、収着とは、香気成分やヨウ素等が熱封緘層等の他の材料中に溶解し、拡散することを言う。
【0008】
また、熱封緘層による香気成分の収着は、香気成分の種類によって、その収着度(収着量)が異なるが、複数種類の香気成分の組み合わせによって特有の香気を与えられている芳香剤又は消臭剤の場合には、一部の香気成分が多く収着すると、芳香剤又は消臭剤の香気が変化し、その商品価値は低下する。例えば、熱封緘層を構成する樹脂として、ポリプロピレン,中・低圧法ポリエチレン,高圧法ポリエチレン,エチレン−酢酸ビニル共重合体の如きポリオレフィン系樹脂を使用すると、上記の香気成分のうち、テルペン系炭化水素化合物を特に強く収着する(収着度が大きい)が、アルコール系及びエステル系香気成分はあまり収着せず(特に、アルコール系香気成分は殆ど収着しない。)、香気成分としてこれらの混合物が含有されていると、各香気成分がバランスを失って、香気が変質し、商品価値が低下するのである。
【0009】
また、このような香気成分やヨウ素等の収着による商品価値の低下は、熱封緘層を具備した包装材料だけではなく、その他の包装材料においても生じる。例えば、包装材料として、合成樹脂製シートを含むものを採用した場合、この合成樹脂製シートに香気成分やヨウ素等が収着し、被包装物であるヨウ素含有製剤,芳香剤又は消臭剤の商品価値が低下するということもあった。なお、香気成分やヨウ素等の包装体外への透過散逸については、包装材料本体として、アルミニウム箔等の金属箔や、ガスバリア性の高い合成樹脂製フィルムを含むものを採用することによって、十分防止しうるものである。しかしながら、前記したような、包装材料中(特に熱封緘層中)への、香気成分やヨウ素等の収着が防止できないことは言うまでもない。
【0010】
このようなことから、従来より、香気成分が収着しにくい包装材料用素材が種々開発されている。例えば、ポリエチレンテレフタレート,エチレン−ビニル共重合体又はナイロンは、香気成分を収着しにくいことが知られている(特開昭57−163654号公報、特開昭60−48344号公報)。また、ポリエステルとポリアミドの混合物も、香気成分を収着しにくいことが知られている(特開昭61−64449号公報)。また、エチレン−ビニルアルコール共重合体も香気成分を収着しにくいことが知られている(特開昭63−3950号公報)。更に、このようなエチレン−ビニルアルコール共重合体を包装材料の熱封緘層として用いることも知られている(実開昭63−21031号公報)。このエチレン−ビニルアルコール共重合体としては、ビニルアルコール含有量が25〜75モル%程度のものが多用されている。この理由は、ビニルアルコール含有量が25モル%未満であると、ガスバリア性に優れたフィルムを形成しにくく、また75モル%を超えると、押し出し成形によってフィルムを形成しにくくなるからである。
【0011】
しかしながら、このようなエチレン−ビニルアルコール共重合体は、変性又は未変性ポリオレフィン系樹脂よりも融点が高く、熱封緘層としては使用しにくいということがあった。また、エチレン−ビニルアルコール共重合体以外の上記した各樹脂は、変性又は未変性ポリオレフィン系樹脂よりも、はるかに融点が高く、熱封緘層としては一般に用いられていない。なお、ヨウ素含有製剤の主たる薬効成分であるヨウ素やヨウ化カリウムが収着しにくい包装材料用素材は、全く知られていない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、香気成分,ヨウ素又はヨウ化カリウムを収着しにくい樹脂を見出すことにある。また、熱封緘層の構成素材としても用いることのできる(熱封緘層の構成素材として用いなくても良いが、)樹脂を見出すことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者は、種々の素材を用いて実験を重ねた結果、香気成分やヨウ素又はヨウ化カリウムを収着しにくい素材として、ポリ乳酸が適していることを発見した。ポリ乳酸よりなる層が、香気成分やヨウ素又はヨウ化カリウムを収着しにくいという特性を持っていることは、従来、全く知られていなかったものであり、本発明者が発見したものである。本発明は、このような発見に基づいてなされたものである。即ち、本発明は、包装材料本体の内面(内面とは、被包装物側の面のことである。)に、ポリ乳酸層が積層されてなることを特徴とする包装材料に関するものである。
【0014】
本発明に係る包装材料は、包装材料本体とポリ乳酸層とが積層されてなるものである。ポリ乳酸層は、乳酸を重合(正確には、縮合重合又は縮重合であるが、ここでは単に重合と表現する。以下同じ。)することによって得られるものである。乳酸には、光学異性体としてL−乳酸とD−乳酸とが存在するが、本発明においてはいずれを使用しても構わない。このL−乳酸及び/又はD−乳酸を、化学的に重合することによって、ポリ乳酸が得られる。従って、本発明におけるポリ乳酸は、ポリLー乳酸,ポリD−乳酸,及びL−乳酸とD−乳酸とを任意の割合で共重合したものを含むものである。ポリ乳酸層を形成する場合には、前記した各ポリ乳酸を単独で使用しても良いし、少なくとも2種以上のポリ乳酸を任意の割合で混合して使用しても良い。なお、ポリ乳酸の構造式は、下記化1で表される。
【0015】
【化1】
【0016】
本発明において使用するポリ乳酸の分子量は、特に限定されるものではない。ポリ乳酸を予めフィルム形態にしておいて、包装材料本体に積層して、ポリ乳酸層とする場合、フィルム形成性の良好なポリ乳酸を使用する必要があり、この場合には、分子量が50,000〜250,000程度で良く、特に好ましくは150,000〜250,000程度であるのが良い。また、ポリ乳酸を溶媒中に溶解させて溶液として使用し、これを包装材料本体に塗布して、ポリ乳酸層とする場合には、分子量は50,000〜150,000程度であるのが好ましい。更に、ポリ乳酸を加熱溶融させて、無溶剤押出コーティングによって、包装材料本体に積層して、ポリ乳酸層とする場合には、分子量が100,000〜200,000程度であるのが好ましい。
【0017】
また、本発明において使用するポリ乳酸の融点も、特に限定されるものではない。一般的には、ポリ乳酸の融点は、170〜180℃程度であるのが好ましい。この程度の融点であると、一般の熱封緘時における加熱加圧を施すことにより、容易に熱封緘することができ、密封性の良好な包装体又は包装容器を得ることができる。
【0018】
ポリ乳酸を用いて、ポリ乳酸フィルムを形成するには、例えば、以下の如き方法で行う。即ち、ポリ乳酸を押出機に投入し、加熱溶融させて、T−ダイからフィルム状に押し出し、これを静電ビニング法等の公知のキャスティング法を用いて、キャスティングロールの表面にて急冷し、実質的に無定形で無配向のポリ乳酸フィルムを得る。このようにして得られたフィルムは、未延伸のポリ乳酸フィルムであり、これをそのまま包装材料を構成する層として用いても良い。特に、未延伸ポリ乳酸フィルムは、比較的、低い加熱温度で封緘しうるため、封緘を主目的とする内蓋の素材として用いるのに適している。即ち、包装材料を、包装容器の容器本体の口を封緘するための内蓋として用いる場合には、未延伸ポリ乳酸フィルム層を持つ包装材料を用いるのが好ましい。
【0019】
また、この未延伸ポリ乳酸フィルムを、ロール式縦延伸機により2〜4倍に縦方向に延伸し、次いでテンター式延伸機により3〜5倍に幅方向に延伸し、得られた二軸延伸ポリ乳酸フィルムを所望により熱処理した後、このフィルムを徐冷しつつ、連続的に巻き取ることによって、二軸延伸ポリ乳酸フィルムを得ることができる。また、この際、幅方向の延伸を施さずに、一軸延伸ポリ乳酸フィルムとしても良い。このような二軸延伸ポリ乳酸フィルムや一軸延伸ポリ乳酸フィルム等の延伸ポリ乳酸フィルムもまた、各種包装材料を構成する層として用いられる。このような延伸ポリ乳酸フィルムは、縦方向又は幅方向における機械的物性(特に、引張強度)が、比較的向上しており、包装材料を作成する際に、高引張強度が負荷されても、破断しにくいため、好ましいものである。
【0020】
縦方向や幅方向への延伸倍率については、上記した例は一例にすぎず、どの程度の延伸倍率であっても差し支えない。一般的には、延伸倍率は、面積比で1.5倍以上であるのが好ましく、特に2倍以上が特に好ましく、2.5倍以上であるのが最も好ましい。延伸倍率が面積比で1.5倍未満であると、未延伸ポリ乳酸フィルムと比較して、機械的物性が十分に向上しない傾向となる。また、香気成分等の収着防止能力も、若干低下する傾向が見られる。一方、延伸倍率の上限については、一般的に高ければ高いほど好ましいが、通常30倍(面積比)までとするのが、製造上合理的である。また、ポリ乳酸フィルムは、延伸を施すことにより、透明性が向上する傾向があるので、透明性を必要とする包装材料の素材としても、好適に用いることができる。
【0021】
以上説明した、未延伸ポリ乳酸フィルム又は延伸ポリ乳酸フィルムの製造方法は、本発明に用いるポリ乳酸フィルムの一製造例にすぎず、その他に、テンター式同時二軸延伸法やチューブラー法等の他の公知の方法で、一軸延伸ポリ乳酸フィルム又は二軸延伸ポリ乳酸フィルムを得ることもできる。即ち、本発明で用いる未延伸ポリ乳酸フィルムは、従来の未延伸フィルム製造法であれば、どのような方法を用いても良く、また、本発明で用いる延伸ポリ乳酸フィルムも、従来の延伸フィルム製造法であれば、どのような方法を用いても良い。例えば、特開平7−204041号公報、特開平7−300520号公報、特開平8−183895号公報、特開平8−183899号公報、特開平8−252895号公報、特開平8−283858号公報に記載されている方法で容易に製造することができる。
【0022】
本発明で用いるポリ乳酸フィルムなどのポリ乳酸層の厚さは、任意に決定しうる事項であるが、一般的に5〜2,000μmであるのが好ましく、10〜1,000μmであるのがより好ましく、20〜700μmであるのが最も好ましい。ポリ乳酸層の厚さを5μm未満とするのは、製造上、困難な場合がある。また、2,000μmを超えるものは、包装材料の素材としては不適当な場合が多い。ポリ乳酸フィルム等のポリ乳酸層の表面には、コロナ処理等の表面処理を施しても良い。このような表面処理を施すと、ポリ乳酸層表面に印刷等を施す場合、印刷インクの乗りが良好になる。また、ポリ乳酸フィルムの少なくとも片面(包装材料本体と積層される面)に、このような表面処理を施すと、包装材料本体と積層接着する際に、接着剤との親和性が良好となって、包装材料本体とポリ乳酸フィルムとの接着強力が向上する。
【0023】
ポリ乳酸層は、ポリ乳酸で形成されているのであるが、他成分として可塑剤や他の樹脂等が若干量含有されていても良い。可塑剤としては、澱粉等の天然物が好ましく、他の樹脂としては、脂肪族ポリエステル等が用いられる。特に、包装材料を容器本体の口を密封するための内蓋として用いる場合には、未延伸ポリ乳酸フィルムに可塑剤が混入されているものを用いるのが、好ましい。可塑剤の存在によって、熱封緘時における未延伸ポリ乳酸フィルムの流動性が向上し、熱封緘しやすくなるからである。また、本発明においては、ポリ乳酸として、ポリ乳酸に、脂肪族ポリエステル等の他セグメントを共重合した共重合体を用いても差し支えない。このようなポリ乳酸は、比較的低融点とすることができ(具体的には、100〜180℃の範囲で任意に調整しうる。)、熱封緘しやすくなる。このようなポリ乳酸の具体例としては、大日本インキ化学工業株式会社製の乳酸系コポリマー(CPLA)を用いることができる。
【0024】
本発明において、包装材料本体とは、包装材料からポリ乳酸層を除いたものを指している。従って、例えば、包装材料が合成樹脂製フィルムとポリ乳酸フィルムとを接着剤で接着したものである場合には、合成樹脂製フィルムと接着剤とを含めて包装材料本体と言っている。包装材料本体としては、金属箔を含むもの,金属蒸着膜を含むもの,金属薄膜層を含むもの,所定の形状に成形された金属成形品を含むもの,無機化合物系薄膜層を含むもの、合成樹脂製フィルムを含むもの,合成樹脂成形品を含むもの,繊維層を含むもの、ガラスを含むもの等の任意のものが採用される。
【0025】
金属箔としては、厚さ6〜20μm程度のアルミニウム箔を用いるのが好ましい。金属蒸着膜としても、厚さ500〜1,000オングストローム程度のアルミニウム蒸着膜を用いるのが好ましい。金属薄膜層としては、金属或は金属酸化物よりなる金属薄膜層が用いられる。無機化合物系薄膜層としては、無機酸化物よりなる薄膜層が一般的である。金属成形品としては、一般に用いられているアルミニウム缶やスチール缶等が用いられる。合成樹脂製フィルムとしては、ポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等のポリオレフィン系フィルム,ポリエチレンテレフタレートやポリ乳酸等のポリエステル系フィルム,ポリ塩化ビニル系フィルム,ポリスチレン系フィルム,ポリカーボネート系フィルム,ポリアミド系フィルム等が用いられ、その厚さは5〜30μm程度であるのが好ましい。合成樹脂成形品としては、ポリオレフィン樹脂又はポリエステル樹脂等の合成樹脂を、一般に用いられている、瓶形状,プレススルーパック形状,ペットボトル形状等の一定の形状に成形したものが用いられる。繊維層としては、編織物、紙、不織布等が用いられる。ガラスとしては、一般的に瓶形状にしたものが用いられる。
【0026】
また、包装材料本体としては、上記した各種の材料が複合されたものであっても良い。例えば、アルミニウム箔/ポリエステル系フィルムの如き積層物,ポリ塩化ビニリデン系フィルム/延伸ナイロンフィルムの如き積層物,延伸ナイロンフィルム/アルミニウム箔/ポリエステル系フィルムの如き積層物,ポリプロピレン系フィルム/ポリビニルアルコール系フィルム/ポリプロピレン系フィルムの如き積層物,アルミニウム缶/ポリエステル系フィルムの如き積層物等であっても良い。なお、積層物の場合には、任意の接着剤を用いて積層接着することが多いが、その他、接着剤を用いないコーティング法やラミネート法で、積層接合することもある。接着剤を用いた場合、接着剤層の厚さは1〜10μm程度が好ましい。
【0027】
ポリ乳酸層と包装材料本体とは、積層されて包装材料となる。例えば、包装材料が、ポリ乳酸/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ポリエステル系フィルムの順で積層されたものである場合には、包装材料は、ポリ乳酸層と、接着剤以下の包装材料本体とで構成されているということになる。ポリ乳酸層は、包装材料本体の内面に積層される。ここで、内面とは、被包装物側に位置する面のことを言う。従って、ポリ乳酸層は、被包装物側に位置しており、多くの場合、被包装物と接触することになる。
【0028】
以上説明した包装材料を用いて包装又は収納する被包装物としては、香気成分を含有する芳香剤又は消臭剤であればどのようなものでも良い。また、ヨウ素又はヨウ化カリウムを含有するヨウ素含有製剤であればどのようなものでも良い。
【0029】
このような包装材料を用いて被包装物を包装又は収納する場合の具体例としては、以下のような態様がある。包装材料がシート状であり、被包装物が粉状のヨウ素含有製剤の場合には、包装材料を用いて袋を形成し、袋の口から被包装物を注入した後、袋の口を熱封緘して密封すれば良い。この際、ポリ乳酸層が内面になるようにして袋を形成し、ポリ乳酸層を熱封緘層として密封することは、言うまでもない。また、包装材料が内蓋である場合には、容器本体の口に包装材料のポリ乳酸層が当接するようして、熱封緘して密封すれば良い。
【0030】
被包装物の種類によって、本発明に係る包装材料は、種々の設計変更を行なうことができる。例えば、本発明に係る包装材料をヨウ素含有製剤用として用いる場合には、包装材料本体に光バリア性を有する層を含んでいるのが好ましい。包装材料中に光が透過すると、ヨウ素含有製剤の薬効が低下するからである。光バリア性を有する層としては、前記したアルミニウム箔等の金属箔や、アルミニウム蒸着層等の金属蒸着層を用いることができる。また、褐色インキをコーティングすることによって形成された層を用いることもできる。このような層は褐色を呈し、光を透過しにくいので、ヨウ素含有製剤用の包装材料本体の素材として用いるのに、好ましい。また、褐色インキコーティング層の外面(ポリ乳酸層側の面と反対面)に、水蒸気バリア性及びガスバリア性を付与するため、ポリ塩化ビニリデンによるコーティング層を設けても良い。褐色インキコーティング層は、褐色インキを合成樹脂溶液に溶解又は分散させた塗料を、塗布することによって、容易に形成することができる。
【0031】
ヨウ素含有製剤を包装する方法としては、以下のような方法が挙げられる。例えば、四辺形の二枚の包装材料を準備し、この二枚の包装材料のポリ乳酸層側が各々当接するようにして、ヨウ素含有製剤を挾み込んで、二枚の包装材料を重ね合わせる。そして、四辺形の包装材料の各端縁を熱封緘することによって、ヨウ素含有製剤を密封包装することができる。また、四辺形の包装材料のポリ乳酸層側が各々当接するようにして、二枚の包装材料を積層し、三方の各端縁を熱封緘して袋を形成し、この袋の中にヨウ素含有製剤を収納した後、袋の口を熱封緘することによって、ヨウ素含有製剤を密封包装することもできる。このような方法の他に、ポリ乳酸層が包装の内側となるような態様であれば、どのような方法であっても差し支えないことは、言うまでもない。
【0032】
また、ヨウ素含有製剤は、瓶に包装・収納されていても良い。即ち、所定の瓶形状に成形されたポリ乳酸層と、このポリ乳酸層の外面に積層された光バリア性を有する層とを少なくとも具備する瓶であっても良い。具体例としては、瓶形状に成形されたポリ乳酸層の外面にアルミニウム蒸着層を設けたものが挙げられる。勿論、任意の層構成を持つ包装材料を、瓶形状にして用いることもできる。このような瓶の中に、ヨウ素含有製剤を収納するのである。瓶形状の包装材料とするときは、瓶の口を密封するために使用する蓋やパッキン等も、ポリ乳酸を素材とするものを採用するのが好ましい。
【0033】
なお、ヨウ素含有製剤としては、ヨウ素やヨウ化カリウム等を含む製剤であれば、液体,顆粒状等の粉体,前記液体を脱脂綿又は不織布に含浸させたもの等、どのようなものでも良い。ヨウ素含有製剤の代表例としては、液体状のヨードチンキ又は粉状の消毒薬が挙げられる。
【0034】
また、本発明に係る包装材料は、芳香剤や消臭剤を包装・収納する際に、容器本体の口を密封するための内蓋として用いられる。内蓋は、シート状の包装材料を所定の大きさに打ち抜くことによって、容易に得ることができる。この所定の大きさは、容器本体の口よりも若干大きめが良いことは、言うまでもない。そして、この内蓋は、芳香剤や消臭剤が収納された容器本体の口端面(口にフランジが形成されているときは、フランジの端面も含む。)に、その熱封緘層(ポリ乳酸層)が当接するように置いて、熱及び圧力を内蓋に与えれば、熱封緘層が溶融し、口端面に内蓋が接着されるのである。以上のようにして、芳香剤や消臭剤が密封された製品が得られるのである。例えば、密封された芳香剤製品や消臭剤製品は、その状態で流通,保管及び販売に供せられる。この芳香剤製品や消臭剤製品を使用する場合には、内蓋を剥離した後、芳香剤や消臭剤が収納された容器本体を所望の場所に置けばよい。
【0035】
容器本体としては、どのような素材であっても良いし、またどのような形態であっても良い。一般的には、合成樹脂製のもので、基本的には円筒形や円錐形のものが多く用いられる。芳香剤製品や消臭剤製品等は、意匠的にも優れたものである方が、商品価値が高いので、成形しやすい合成樹脂が用いられるのである。特に、耐久性に優れたポリエステル樹脂を用いるのが好ましい。
【0036】
図1〜5は、本発明の一例に係る包装材料の断面を模式的に示した図である。1はポリ乳酸層であり、2以下は包装材料本体である。具体的には、2はアルミニウム箔であり、2’はアルミニウム蒸着層であり、3は合成樹脂製フィルム層、4及び5は各々接着剤層である。
【0037】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこの実施例に限られるものではない。本発明の範囲を解釈するときは、本発明が、ポリ乳酸層が持つ、香気成分を収着しにくいという特性、又はヨウ素或はヨウ化カリウムを収着しにくいという特性の発見に基づくものであることを基礎として解釈されるべきである。
【0038】
【実施例】
【0045】
実施例B−1
まず、厚さ12μのポリエチレンテレフタレートフィルム(二村化学株式会社製PF2001),ポリエステルポリオール/脂肪族イソシアネート系接着剤(武田薬品工業株式会社製、タケラックA−515/タケネートA−10),厚さ9μのアルミニウム箔,ポリエステルポリオール/脂肪族イソシアネート系接着剤(武田薬品工業株式会社製、タケラックA−515/タケネートA−10),厚さ25μのポリ乳酸フィルム(株式会社島津製作所製)の順で積層された包装材料を準備した。なお、ここで使用したポリ乳酸は、分子量が約200,000であり、融点が170〜180℃程度のものであった。
【0046】
一方、ヨウ素含有製剤として、有効ヨウ素含有率3.86%の粉末状製剤140mgを準備した。そして、上記包装材料を所定の大きさの四辺形に裁断し、この二枚を、各々のポリ乳酸フィルム同士が当接するようにして積層し、三方の端縁を熱封緘して、内包が130mm×150mmの四辺形の袋を作成した。この袋の中に上記の粉末状製剤を収納した後、袋の口を、ポリ乳酸フィルムで熱封緘して密封した。そして、この状態で40℃の雰囲気下で一ヶ月及び三ケ月保存し、粉末状製剤の有効ヨウ素含有率を測定し、薬効成分保持率を算出した。薬効成分保持率(%)は、(保存後の有効ヨウ素含有率/当初の有効ヨウ素含有率)×100で算出されるものである。この薬効成分保持率を表2に示した。また、表2中、備考として、薬効成分保持率外で確認できたことを記した。
【0047】
【表2】
【0048】
実施例B−2
厚さ9μmのアルミニウム箔の片面に、無溶剤押出コーティング法により、厚さ20μmのポリ乳酸を積層一体化した。その後、このアルミニウム箔の他面に、ポリエステルポリオール/脂肪族イソシアネート系接着剤(武田薬品工業株式会社製、タケラックA−515/タケネートA−10)を介して、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(二村化学株式会社製PF2001)を、ドライラミネーション法により、積層一体化して包装材料を得た。従って、この包装材料は、厚さ12μのポリエチレンテレフタレートフィルム,ポリエステルポリオール/脂肪族イソシアネート系接着剤,厚さ9μのアルミニウム箔,厚さ25μのポリ乳酸コーティング層の順で積層されたものである。なお、ここで使用したポリ乳酸は、分子量が約150,000であり、融点が170〜180℃程度のものであった。
【0049】
この包装材料を用いる他は、実施例B−1と同様の方法で、薬効成分保持率を測定及び算出し、その結果を表2に示した。
【0050】
実施例B−3
ポリ乳酸で内容積60cc、内壁総面積約90cm2、肉厚4mmの瓶容器を作成し、この瓶容器の外面にアルミニウムを蒸着させ、厚さ700オングストロームのアルミニウム蒸着層を形成し、ヨウ素含有製剤用瓶を得た。また、このヨウ素含有製剤用瓶の口を封緘するための内蓋として、肉厚約3mmのポリ乳酸製内蓋を準備し、更にねじ込み式キャップも準備した。なお、ここで使用したポリ乳酸は、分子量が約250,000のものであった。
【0051】
一方、ヨウ素含有製剤として、有効ヨウ素含有率3.86%の粉体状製剤50gを準備した。そして、上記のヨウ素含有製剤用瓶の中に、この粉体状製剤を収納した後、上記の内蓋をし、更にキャップを閉めて密封した。この状態で、40℃の雰囲気下で一ヶ月及び三ケ月保存し、粉末状製剤の有効ヨウ素含有率を測定し、薬効成分保持率を算出した。その結果を表2に示した。
【0052】
比較例B−1
包装材料の層構成のうち、厚さ25μのポリ乳酸フィルム(株式会社島津製作所製)を、厚さ30μの共重合ポリプロピレンフィルム(昭和電工株式会社製、ショウレックス・アロマーU)に変更する他は、実施例B−1と同様の包装材料を使用し、実施例B−1と同様にして薬効成分保持率を測定及び算出した。その結果を表2に示した。
【0053】
比較例B−2
包装材料の層構成のうち、厚さ25μのポリ乳酸フィルム(株式会社島津製作所製)を、厚さ25μの高密度ポリエチレンフィルム(日石プラスト株式会社製HG)に変更する他は、実施例B−1と同様の包装材料を使用し、実施例B−1と同様にして薬効成分保持率を測定及び算出した。その結果を表2に示した。
【0054】
比較例B−3
包装材料の層構成のうち、厚さ25μのポリ乳酸フィルム(株式会社島津製作所製)を、厚さ30μの線状低密度ポリエチレンフィルム(タマポリ株式会社製UB−1)に変更する他は、実施例B−1と同様の包装材料を使用し、実施例B−1と同様にして薬効成分保持率を測定及び算出した。その結果を表2に示した。
【0055】
比較例B−4
実施例B−3で使用したポリ乳酸製瓶容器に代えて、高密度ポリエチレンで作成された瓶容器を用いる他は、実施例B−3と同様にして、薬効成分保持率を測定及び算出した。その結果を表2に示した。
【0056】
比較例B−5
実施例B−3で使用したヨウ素含有製剤用瓶(ポリ乳酸製瓶容器にアルミニウム蒸着層を積層したもの)に代えて、褐色に着色されたガラス製ヨウ素含有製剤用瓶を用いる他は、実施例B−3と同様にして、薬効成分保持率を測定及び算出した。その結果を表2に示した。
【0057】
実施例B−1,B−2及び比較例B−1〜B−3の結果から明らかなように、内面にポリ乳酸層が存在する包装材料を使用した場合には、薬効成分保持率を高く維持することができた。これに対して、内面にポリプロピレン層やポリエチレン層等が存在する包装材料を使用した場合には、薬効成分保持率を高く維持することができず、実施例B−1及びB−2のものに比較して薬効成分保持率が低下することが認められた。また、実施例B−3及び比較例B−4,B−5の結果から明らかなように、内面にポリ乳酸層が存在するヨウ素含有製剤用瓶は、従来用いられている褐色のガラス製瓶とほぼ同等の薬効成分保持率を示すものであることが認められた。これに対して、内面に高密度ポリエチレン層が存在する製剤用瓶は、薬効成分保持率の低下が認められた。
【0058】
実施例C−1
まず、包装材料本体の素材として、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムと厚さ9μmのアルミニウム箔とが、ポリウレタン系溶剤型接着剤(アドコートAD76P−1、東洋モートン株式会社製)によってドライラミネーション法で積層接着された2層積層物を準備した。一方、熱封緘層としては、以下の如き方法で得られたポリ乳酸フィルムを準備した。即ち、融点170〜180℃、平均分子量が約200,000のポリ乳酸を加熱溶融して、T−ダイから押し出しながら得られた、厚さ40μmの未延伸ポリ乳酸フィルムを準備した。そして、この未延伸ポリ乳酸フィルムを包装材料本体の素材のアルミニウム箔面に、接着剤としてポリウレタン系溶剤型接着剤(アドコートAD76P−1、東洋モートン株式会社製)を用いてドライラミネーション法で、積層接着し包装材料を得た。
【0059】
一方、容器本体として、容積300cc、容器の口(円形状の口)の内径60mmφ、フランジ幅(口端に設けられ、外方に張り出したフランジの幅)3mmのポリエステル系樹脂製広口容器(ブロー成形品)を9個準備した。そして、容器本体には、各々3個づつ、(1)d−リモネン液50cc、(2)α−ピネン液50cc、(3)ミルセン液50ccを収納した。この後、上記の包装材料を容器本体の口よりやや大きめに打ち抜いて得られた内蓋で、容器本体の口を密封し、同一の芳香剤製品3個づつ、合計9個の芳香剤製品を得た。内蓋で容器本体の口を密封するには、内蓋の未延伸ポリ乳酸フィルム面が、容器本体の口端面に当接するようにして、内蓋で容器本体の口を塞ぎ、熱及び圧力を未延伸ポリ乳酸フィルムに与えることにより行った。得られた芳香剤製品(包装容器に芳香成分が収納されたもの)を、温度20℃、温度40℃及び温度60℃で常圧に維持した密閉空間に各々1個づつ保存し、1日経過ごとに、芳香成分が漏れているか否かを官能により検査した。その結果を表3に示した。
【0060】
【表3】
なお、表3中、「漏れなし」と記載されているのは、30日経過後においても、芳香成分の漏れを官能により確認できなかった場合である。また、「1日」と記載されているのは、1日経過後において、芳香成分の漏れを官能により確認できた場合である。「2日」及び「3日」についても、2日経過後及び3日経過後において、芳香成分の漏れを官能により確認できた場合である。
【0061】
比較例C−1
熱封緘層として、未延伸ポリ乳酸フィルムに代えてエチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム(メルセンF013T、東ソー株式会社製、厚さ30μm)を用いる他は、実施例C−1と同様にして芳香剤製品を得た後、その漏れを検査した。その結果を表3に示した。
【0062】
比較例C−2
熱封緘層として、未延伸ポリ乳酸フィルムに代えて低融点ポリエステル系樹脂フィルム(ABF011C、東セロ株式会社製、厚さ30μm)を用いる他は、実施例C−1と同様にして芳香剤製品を得た後、その漏れを検査した。その結果を表3に示した。
【0063】
以上の実施例C−1、比較例C−1及びC−2の結果からも明らかなように、容器本体の口を密封する内蓋の熱封緘層として、ポリ乳酸層を用いた実施例C−1に係る芳香剤製品は、ポリ乳酸層を用いない比較例C−1及びC−2に比べて、芳香成分の漏れが少ないことが分かる。このような効果は、ポリ乳酸層が芳香成分を収着しにくく、熱封緘層であるポリ乳酸層が変質を来さないため、容器本体の口端面と内蓋との接着強度を高いままに維持できるから、或いは口端面と内蓋との間に隙間が生じにくいからであると考えられる。これに対して、ポリ乳酸層を熱封緘層としない芳香剤製品は、熱封緘層に芳香成分が収着し、変質を起こし、接着強度が低下してゆき、或いは内蓋と口端面との間に隙間が生じ、その結果芳香成分が漏れると考えられる。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、内面がポリ乳酸層で構成されている本発明に係る包装材料を用いて、種々の香気成分を含有する芳香剤や消臭剤を包装すれば、被包装物中の各香気成分がポリ乳酸層に収着されにくいという効果を奏する。また、本発明に係る包装材料を用いて、ヨウ素含有製剤を密封包装した場合、製剤側に位置する内面がポリ乳酸層で形成されているため、このポリ乳酸層は、ヨウ素等の薬効成分を収着しにくく、薬効成分が包装材料中に浸透するのを防止しうると考えられる。その結果、ヨウ素含有製剤の薬効成分含有量の減少を防止でき、本発明に係る包装材料でヨウ素含有製剤が密封包装された包装体は、長期間保存しておいても、ヨウ素含有製剤の薬効の低下を防止しうるという効果を奏し、使用上極めて有益なものである。
【0065】
また、ポリ乳酸層を熱封緘層として機能させる場合には、被包装物を密封包装する際に、別途熱封緘剤を袋の口に塗布したりする必要がなく、そのままの状態で熱封緘することによって、被包装物を密封することができる。
【0066】
更に、本発明に係る包装材料を構成するポリ乳酸層は、土壌に埋設した場合に生分解性に優れているため、焼却処理が不必要になる場合もあり、単に土壌に埋設しただけで廃棄処理が行える場合もある。このような場合には、本発明に係る包装材料は、地球環境を守る上でも好ましいものと言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例に係る包装材料の層構成を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の他の例に係る包装材料の層構成を示す模式的断面図である。
【図3】本発明の他の例に係る包装材料の層構成を示す模式的断面図である。
【図4】本発明の他の例に係る包装材料の層構成を示す模式的断面図である。
【図5】本発明の一例に係る瓶の層構成を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 ポリ乳酸層
2 アルミニウム箔
2’ アルミニウム蒸着層
3 合成樹脂製フィルム層
4 接着剤層
5 接着剤層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention Iodine-containing preparation ,aromatic Or deodorant The present invention relates to a packaging material suitable for packaging or storing as a package.
[0002]
[Prior art]
Traditionally, Packaged iodine-containing preparation, fragrance or deodorant As a packaging material for packaging or storing the container, various types of materials such as glass, metal or synthetic resin are used. In particular, a metal foil or synthetic resin sheet provided with a heat sealing layer on the inner surface is useful because it can be packaged simply by packaging the packaged object and heat sealing the edge of the package. ing. And as a heat sealing layer used in this case, generally, those composed of a modified or unmodified polyolefin-based resin are often used.
[0003]
By the way, it is a packaged item Fragrance or deodorant Contains a large number of fragrance components, thereby increasing its commercial value.
[0004]
The following substances are known as such aroma components. For example, p-menthane, pinene, d-limonene, myrcene, terpinene, carene, sapinene, terpene hydrocarbon compounds such as β-caryophyllene, geraniol, nerol, citronellal, terpineol, linalool, menthol, nerolidol, borneol, etc. Terpene alcohol compounds or esters thereof, terpene aldehyde compounds such as citral and citronellal, alcohols such as octanol, benzyl alcohol and eugenol, esters such as caproic acid ethyl ester, benzoic acid amyl ester and cinnamic acid ethyl ester Or many other organic compounds are known. And combining multiple types of these fragrance ingredients, Fragrance or deodorant It gives a unique aroma.
[0005]
Moreover, the form of the iodine-containing preparation known as a kind of pharmaceutical is mainly liquid or powdery, and the packaging mode is generally stored in a brown glass bottle or brown ampoule. The reason why brown glass bottles and ampoules are used is to make the packaging container have a light barrier property so that the medicinal components of the contained iodine-containing preparation do not evaporate, decompose or deteriorate. However, glass bottles and ampoules have the disadvantage of being difficult to dispose of because of the danger of cracking. In addition, although it is conceivable to collect without disposal, the collection work is complicated, and thus it is not preferred by consumers and the like.
[0006]
For this reason, in recent years, partly packaging powdery iodine-containing preparations with a packaging material in which an aluminum foil and a polyethylene film are laminated has been performed. The packaging form using this packaging material is to form a bag with the polyethylene film as the inner surface, store the powdered iodine-containing preparation in this bag, and heat seal the mouth of the bag by fusing the polyethylene film It is. Therefore, this polyethylene film is used as a heat sealing layer for packaging materials. In such a packaging form, the aluminum foil has a good light barrier property, so that external light can be prevented from being transmitted into the package, and the transpiration, decomposition or deterioration of the medicinal component of the iodine-containing preparation can be sufficiently achieved. It can be prevented.
[0007]
However, it contains aroma components as described above. Fragrance or deodorant When the product is packaged with a metal foil or a synthetic resin sheet having a heat sealing layer, the aromatic component may be sorbed to the heat sealing layer. Moreover, when an iodine-containing preparation is packaged, iodine or potassium iodide, which are medicinal ingredients, may be sorbed into the heat sealing layer. In particular, when a heat sealing layer composed of a commonly used modified or unmodified polyolefin resin is employed, this sorption may be significant. When the aroma component sorbs on the heat sealing layer, Fragrance or deodorant In the case of aroma In the case of an iodine-containing preparation, the medicinal effect is lowered, and in any case, the commercial value is lowered. In addition, when aroma components or the like are sorbed on the heat-sealing layer, the heat-sealing layer may be deteriorated or deteriorated, and the sealing performance may be lowered, particularly when the packaged item is an fragrance or a deodorant. There was also a drawback that fragrance components such as aroma components and deodorant components (in the case of deodorization by masking, the deodorant component is often an aroma component) leak during storage. Here, sorption means that an aroma component, iodine or the like is dissolved and diffused in other materials such as a heat sealing layer.
[0008]
In addition, the sorption of the fragrance component by the heat sealing layer is different in the degree of sorption (the amount of sorption) depending on the type of the fragrance component, but a specific fragrance is given by the combination of plural types of fragrance components Fragrance or deodorant In the case of, if some odor components are sorbed, Fragrance or deodorant The aroma of the product changes and its commercial value decreases. For example, when a polyolefin resin such as polypropylene, medium / low pressure polyethylene, high pressure polyethylene, ethylene-vinyl acetate copolymer is used as the resin constituting the heat sealing layer, among the above aromatic components, terpene hydrocarbons The compound sorbs particularly strongly (the degree of sorption is high), but alcohol and ester fragrance components do not sorb so much (especially, alcohol fragrance components hardly sorb), and these mixtures as fragrance components If it is contained, each fragrance component loses balance, the fragrance is altered, and the commercial value is lowered.
[0009]
Further, such a reduction in commercial value due to the sorption of aroma components and iodine occurs not only in packaging materials having a heat sealing layer but also in other packaging materials. For example, when a material including a synthetic resin sheet is used as a packaging material, an aromatic component, iodine, or the like is adsorbed on the synthetic resin sheet, which is a packaged item. Iodine-containing preparation, fragrance or deodorant There was also a decline in the product value. In addition, permeation and dissipation of fragrance components and iodine to the outside of the package are sufficiently prevented by adopting a metal foil such as aluminum foil or a synthetic resin film with high gas barrier properties as the packaging material body. It can be. However, it goes without saying that sorption of aroma components, iodine, etc. in the packaging material (particularly in the heat sealing layer) as described above cannot be prevented.
[0010]
For this reason, various materials for packaging materials have been developed so far, in which aroma components are difficult to sorb. For example, it is known that polyethylene terephthalate, ethylene-vinyl copolymer or nylon hardly absorbs aroma components (Japanese Patent Laid-Open Nos. 57-163654 and 60-48344). In addition, it is known that a mixture of polyester and polyamide also hardly absorbs aroma components (Japanese Patent Laid-Open No. 61-64449). Further, it is known that an ethylene-vinyl alcohol copolymer also hardly absorbs aroma components (Japanese Patent Laid-Open No. 63-3950). Furthermore, it is also known to use such an ethylene-vinyl alcohol copolymer as a heat sealing layer of a packaging material (Japanese Utility Model Laid-Open No. 63-21031). As this ethylene-vinyl alcohol copolymer, those having a vinyl alcohol content of about 25 to 75 mol% are frequently used. This is because when the vinyl alcohol content is less than 25 mol%, it is difficult to form a film having excellent gas barrier properties, and when it exceeds 75 mol%, it is difficult to form a film by extrusion molding.
[0011]
However, such an ethylene-vinyl alcohol copolymer has a higher melting point than that of a modified or non-modified polyolefin-based resin, and is difficult to use as a heat sealing layer. Further, each of the above-described resins other than the ethylene-vinyl alcohol copolymer has a melting point much higher than that of the modified or unmodified polyolefin resin, and is not generally used as a heat sealing layer. In addition, the raw material for packaging materials in which iodine and potassium iodide which are the main medicinal components of an iodine containing formulation are hard to sorb is not known at all.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to find a resin that hardly absorbs aroma components, iodine or potassium iodide. Another object is to find a resin that can be used as a constituent material of the heat sealing layer (although it may not be used as a constituent material of the heat sealing layer).
[0013]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, as a result of repeated experiments using various materials, the present inventor has found that polylactic acid is suitable as a material that hardly absorbs aroma components, iodine, or potassium iodide. The fact that the layer made of polylactic acid has a characteristic that it is difficult to sorb the aromatic component, iodine or potassium iodide has been heretofore unknown and has been discovered by the present inventors. . The present invention has been made based on such findings. That is, the present invention relates to a packaging material characterized in that a polylactic acid layer is laminated on the inner surface of the packaging material main body (the inner surface is the surface on the side of the package).
[0014]
The packaging material according to the present invention is formed by laminating a packaging material body and a polylactic acid layer. The polylactic acid layer is obtained by polymerizing lactic acid (precisely, it is condensation polymerization or condensation polymerization, but here it is simply expressed as polymerization. The same shall apply hereinafter). Lactic acid includes L-lactic acid and D-lactic acid as optical isomers, and any of them may be used in the present invention. Polylactic acid is obtained by chemically polymerizing the L-lactic acid and / or D-lactic acid. Therefore, the polylactic acid in the present invention includes poly L-lactic acid, poly D-lactic acid, and L-lactic acid and D-lactic acid copolymerized at an arbitrary ratio. When forming the polylactic acid layer, each of the above-described polylactic acids may be used alone, or at least two or more kinds of polylactic acid may be mixed and used in an arbitrary ratio. The structural formula of polylactic acid is represented by the following chemical formula 1.
[0015]
[Chemical 1]
[0016]
The molecular weight of the polylactic acid used in the present invention is not particularly limited. When polylactic acid is preliminarily formed into a film form and laminated on the packaging material body to form a polylactic acid layer, it is necessary to use polylactic acid having a good film forming property. In this case, the molecular weight is 50, It may be about 000 to 250,000, particularly preferably about 150,000 to 250,000. Moreover, when polylactic acid is dissolved in a solvent and used as a solution, and this is applied to a packaging material body to form a polylactic acid layer, the molecular weight is preferably about 50,000 to 150,000. . Furthermore, when polylactic acid is heated and melted and laminated on the packaging material body by solventless extrusion coating to form a polylactic acid layer, the molecular weight is preferably about 100,000 to 200,000.
[0017]
Further, the melting point of the polylactic acid used in the present invention is not particularly limited. In general, the melting point of polylactic acid is preferably about 170 to 180 ° C. When the melting point is about this level, it can be easily heat-sealed by applying heat and pressure at the time of general heat-sealing, and a package or packaging container with good sealing properties can be obtained.
[0018]
In order to form a polylactic acid film using polylactic acid, for example, the following method is used. That is, polylactic acid is put into an extruder, melted by heating, extruded from a T-die into a film, and rapidly cooled on the surface of a casting roll using a known casting method such as an electrostatic binning method, A substantially amorphous and non-oriented polylactic acid film is obtained. The film thus obtained is an unstretched polylactic acid film, which may be used as it is as a layer constituting the packaging material. In particular, an unstretched polylactic acid film can be sealed at a relatively low heating temperature, and is therefore suitable for use as a material for an inner lid whose main purpose is sealing. That is, when the packaging material is used as an inner lid for sealing the mouth of the container body of the packaging container, it is preferable to use a packaging material having an unstretched polylactic acid film layer.
[0019]
In addition, this unstretched polylactic acid film was stretched 2 to 4 times in the longitudinal direction by a roll type longitudinal stretching machine, and then stretched in the
[0020]
Regarding the draw ratio in the longitudinal direction and the width direction, the above-described example is merely an example, and any draw ratio may be used. In general, the draw ratio is preferably 1.5 times or more in area ratio, particularly preferably 2 times or more, and most preferably 2.5 times or more. When the draw ratio is less than 1.5 times in terms of area ratio, the mechanical properties tend not to be sufficiently improved as compared with the unstretched polylactic acid film. In addition, the ability to prevent sorption of aroma components and the like tends to be slightly reduced. On the other hand, the upper limit of the draw ratio is generally preferably as high as possible, but it is reasonable for production to be usually 30 times (area ratio). Moreover, since the polylactic acid film tends to improve transparency by being stretched, it can also be suitably used as a material for packaging materials that require transparency.
[0021]
The above-described method for producing an unstretched polylactic acid film or a stretched polylactic acid film is only one example of the production of a polylactic acid film used in the present invention. In addition, a tenter simultaneous biaxial stretching method, a tubular method, etc. A uniaxially stretched polylactic acid film or a biaxially stretched polylactic acid film can also be obtained by other known methods. That is, the unstretched polylactic acid film used in the present invention may be any method as long as it is a conventional unstretched film manufacturing method, and the stretched polylactic acid film used in the present invention is also a conventional stretched film. Any method may be used as long as it is a manufacturing method. For example, in JP-A-7-204401, JP-A-7-300520, JP-A-8-183895, JP-A-8-183899, JP-A-8-252895, and JP-A-8-283858. It can be easily manufactured by the method described.
[0022]
The thickness of the polylactic acid layer such as a polylactic acid film used in the present invention is a matter that can be arbitrarily determined, but is generally preferably 5 to 2,000 μm, and more preferably 10 to 1,000 μm. More preferably, the thickness is 20 to 700 μm. It may be difficult in manufacturing to make the thickness of the polylactic acid layer less than 5 μm. In addition, those exceeding 2,000 μm are often unsuitable as packaging materials. The surface of the polylactic acid layer such as a polylactic acid film may be subjected to surface treatment such as corona treatment. When such a surface treatment is performed, when printing or the like is performed on the surface of the polylactic acid layer, the printing ink is improved. Moreover, when such a surface treatment is applied to at least one surface of the polylactic acid film (the surface laminated with the packaging material main body), the compatibility with the adhesive is improved when laminated with the packaging material main body. , Adhesive strength between the packaging material body and the polylactic acid film is improved.
[0023]
The polylactic acid layer is formed of polylactic acid, but may contain a slight amount of a plasticizer or other resin as other components. The plasticizer is preferably a natural product such as starch, and the other resin is aliphatic polyester. In particular, when the packaging material is used as an inner lid for sealing the mouth of the container body, it is preferable to use an unstretched polylactic acid film mixed with a plasticizer. This is because the presence of the plasticizer improves the fluidity of the unstretched polylactic acid film during heat sealing and facilitates heat sealing. In the present invention, as the polylactic acid, a copolymer obtained by copolymerizing polylactic acid with another segment such as aliphatic polyester may be used. Such polylactic acid can have a relatively low melting point (specifically, it can be arbitrarily adjusted in the range of 100 to 180 ° C.), and is easy to heat seal. As a specific example of such polylactic acid, a lactic acid copolymer (CPLA) manufactured by Dainippon Ink & Chemicals, Inc. can be used.
[0024]
In the present invention, the packaging material body refers to a material obtained by removing the polylactic acid layer from the packaging material. Therefore, for example, when the packaging material is a synthetic resin film and a polylactic acid film bonded with an adhesive, the packaging material body includes the synthetic resin film and the adhesive. Packaging material itself includes metal foil, metal vapor deposition film, metal thin film layer, metal molded product molded into a predetermined shape, inorganic compound thin film layer, synthetic Arbitrary things, such as a thing containing a resin film, a thing containing a synthetic resin molding, a thing containing a fiber layer, a thing containing glass, etc. are adopted.
[0025]
As the metal foil, it is preferable to use an aluminum foil having a thickness of about 6 to 20 μm. As the metal vapor deposition film, an aluminum vapor deposition film having a thickness of about 500 to 1,000 angstroms is preferably used. As the metal thin film layer, a metal thin film layer made of metal or metal oxide is used. As the inorganic compound-based thin film layer, a thin film layer made of an inorganic oxide is generally used. As the metal molded product, commonly used aluminum cans, steel cans, and the like are used. Examples of synthetic resin films include polyolefin films such as polyethylene films and polypropylene films, polyester films such as polyethylene terephthalate and polylactic acid, polyvinyl chloride films, polystyrene films, polycarbonate films, polyamide films, and the like. The thickness is preferably about 5 to 30 μm. As the synthetic resin molded product, a synthetic resin such as a polyolefin resin or a polyester resin is used which is formed into a commonly used shape such as a bottle shape, a press-through pack shape, or a PET bottle shape. As the fiber layer, knitted fabric, paper, nonwoven fabric or the like is used. As the glass, generally used is a bottle shape.
[0026]
In addition, the packaging material body may be a composite of the various materials described above. For example, laminates such as aluminum foil / polyester film, laminates such as polyvinylidene chloride film / stretched nylon film, laminates such as stretched nylon film / aluminum foil / polyester film, polypropylene film / polyvinyl alcohol film A laminate such as a polypropylene film or a laminate such as an aluminum can / polyester film may be used. In the case of a laminate, it is often laminated and bonded using an arbitrary adhesive, but may be laminated and bonded by a coating method or a laminating method that does not use an adhesive. When an adhesive is used, the thickness of the adhesive layer is preferably about 1 to 10 μm.
[0027]
The polylactic acid layer and the packaging material body are laminated to form a packaging material. For example, when the packaging material is laminated in the order of polylactic acid / adhesive / aluminum foil / adhesive / polyester film, the packaging material comprises a polylactic acid layer and a packaging material body below the adhesive. It will be composed of. The polylactic acid layer is laminated on the inner surface of the packaging material body. Here, an inner surface means the surface located in the to-be-packaged object side. Therefore, the polylactic acid layer is located on the packaged object side, and in many cases, comes into contact with the packaged object.
[0028]
As an article to be packaged or stored using the packaging material described above, it contains an aroma component. Fragrance or deodorant Anything can be used. Also contains iodine or potassium iodide Iodine-containing preparation Anything can be used.
[0029]
Specific examples of packaging or storing an object to be packaged using such a packaging material include the following aspects. When the packaging material is a sheet and the packaged product is a powdered iodine-containing preparation, a bag is formed using the packaging material, the packaged product is injected from the bag mouth, and then the bag mouth is heated. Seal and seal. At this time, it goes without saying that the bag is formed so that the polylactic acid layer becomes the inner surface, and the polylactic acid layer is sealed as a heat sealing layer. Further, when the packaging material is an inner lid, it may be sealed by heat sealing so that the polylactic acid layer of the packaging material contacts the mouth of the container body.
[0030]
Various design changes can be made to the packaging material according to the present invention depending on the type of the object to be packaged. For example, when the packaging material according to the present invention is used for an iodine-containing preparation, it is preferable that the packaging material body includes a layer having a light barrier property. This is because when the light is transmitted through the packaging material, the medicinal effect of the iodine-containing preparation is reduced. As the layer having a light barrier property, a metal foil such as the aluminum foil described above or a metal vapor deposition layer such as an aluminum vapor deposition layer can be used. Moreover, the layer formed by coating brown ink can also be used. Such a layer has a brown color and hardly transmits light, and thus is preferable for use as a material for a packaging material body for an iodine-containing preparation. In addition, a coating layer of polyvinylidene chloride may be provided on the outer surface of the brown ink coating layer (the surface opposite to the surface on the polylactic acid layer side) to provide water vapor barrier properties and gas barrier properties. The brown ink coating layer can be easily formed by applying a paint in which brown ink is dissolved or dispersed in a synthetic resin solution.
[0031]
Examples of the method for packaging the iodine-containing preparation include the following methods. For example, two quadrilateral packaging materials are prepared, and an iodine-containing preparation is swallowed so that the polylactic acid layer sides of the two packaging materials are in contact with each other, and the two packaging materials are overlapped. Then, the iodine-containing preparation can be hermetically packaged by heat sealing each edge of the quadrilateral packaging material. In addition, the polylactic acid layer side of the quadrilateral packaging material is in contact with each other, two packaging materials are laminated, and each side edge of the three sides is heat sealed to form a bag, and this bag contains iodine. After the preparation is stored, the iodine-containing preparation can be hermetically packaged by heat sealing the mouth of the bag. In addition to such a method, it is needless to say that any method may be used as long as the polylactic acid layer is inside the package.
[0032]
The iodine-containing preparation may be packaged and stored in a bottle. That is, a bottle having at least a polylactic acid layer formed into a predetermined bottle shape and a layer having a light barrier property laminated on the outer surface of the polylactic acid layer may be used. As a specific example, an aluminum vapor deposition layer may be provided on the outer surface of a polylactic acid layer formed in a bottle shape. Of course, a packaging material having an arbitrary layer configuration can also be used in a bottle shape. In such a bottle, the iodine-containing preparation is stored. When a bottle-shaped packaging material is used, it is preferable to employ a material made of polylactic acid as a lid or packing used for sealing the mouth of the bottle.
[0033]
As the iodine-containing preparation, any preparation containing iodine, potassium iodide, or the like may be used, such as liquid, granular powder, or the like obtained by impregnating absorbent cotton or non-woven fabric with the liquid. Typical examples of the iodine-containing preparation include liquid iodine tincture or powdery disinfectant.
[0034]
Moreover, the packaging material which concerns on this invention is used as an inner cover for sealing the opening | mouth of a container main body, when packaging and accommodating a fragrance | flavor and a deodorizer. The inner lid can be easily obtained by punching a sheet-shaped packaging material into a predetermined size. It goes without saying that this predetermined size is slightly larger than the mouth of the container body. The inner lid has a heat sealing layer (polylactic acid) on the mouth end face of the container main body containing the fragrance or deodorant (including the end face of the flange when the flange is formed in the mouth). If the layer is placed in contact with each other and heat and pressure are applied to the inner lid, the heat sealing layer is melted and the inner lid is bonded to the mouth end face. As described above, a product in which a fragrance or a deodorant is sealed is obtained. For example, a sealed fragrance product or deodorant product is provided for distribution, storage and sale in that state. When using this fragrance product or deodorant product, the container main body containing the fragrance or deodorant may be placed in a desired location after the inner lid is peeled off.
[0035]
As a container main body, what kind of material may be sufficient and what kind of form may be sufficient. Generally, it is made of a synthetic resin, and basically a cylindrical or conical shape is often used. A fragrance product, a deodorant product, and the like that are superior in design have a higher commercial value, and therefore, a synthetic resin that is easy to mold is used. In particular, it is preferable to use a polyester resin excellent in durability.
[0036]
1-5 is the figure which showed typically the cross section of the packaging material which concerns on an example of this invention. 1 is a polylactic acid layer, and 2 or less is a packaging material body. Specifically, 2 is an aluminum foil, 2 ′ is an aluminum vapor deposition layer, 3 is a synthetic resin film layer, and 4 and 5 are adhesive layers.
[0037]
Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples, but the scope of the present invention is not limited to these examples. When interpreting the scope of the present invention, the present invention is based on the discovery of the characteristic of the polylactic acid layer that the fragrance component is difficult to sorb, or the characteristic that iodine or potassium iodide is difficult to sorb. It should be interpreted on the basis of something.
[0038]
【Example】
[0045]
Example B-1
First, a polyethylene terephthalate film with a thickness of 12 μm (PF2001, manufactured by Nimura Chemical Co., Ltd.), a polyester polyol / aliphatic isocyanate adhesive (Takeda A-515 / Takenate A-10, manufactured by Takeda Pharmaceutical Co., Ltd.), a thickness of 9 μm Laminated aluminum foil, polyester polyol / aliphatic isocyanate adhesive (Takeda Pharmaceutical Co., Ltd., Takelac A-515 / Takenate A-10), 25μ thick polylactic acid film (Shimadzu Corporation) in this order. Wrapping material was prepared. The polylactic acid used here had a molecular weight of about 200,000 and a melting point of about 170 to 180 ° C.
[0046]
On the other hand, 140 mg of a powdery preparation having an effective iodine content of 3.86% was prepared as an iodine-containing preparation. Then, the packaging material is cut into a quadrangular shape of a predetermined size, and the two sheets are laminated so that the respective polylactic acid films are in contact with each other, and the edges of the three sides are heat sealed, and the inner package is 130 mm. A quadrilateral bag of 150 mm was created. After storing the above powdery preparation in this bag, the mouth of the bag was heat sealed with a polylactic acid film and sealed. And in this state, it preserve | saved for one month and three months in the atmosphere of 40 degreeC, the effective iodine content rate of a powdery formulation was measured, and the medicinal component retention rate was computed. The medicinal component retention rate (%) is calculated by (effective iodine content after storage / initial effective iodine content) × 100. This medicinal component retention rate is shown in Table 2. In Table 2, as a remark, it was noted that it could be confirmed outside the medicinal component retention rate.
[0047]
[Table 2]
[0048]
Example B-2
Polylactic acid having a thickness of 20 μm was laminated and integrated on one surface of an aluminum foil having a thickness of 9 μm by a solventless extrusion coating method. Thereafter, a polyethylene terephthalate film having a thickness of 12 μm (Nimura) is attached to the other surface of the aluminum foil via a polyester polyol / aliphatic isocyanate-based adhesive (Takeda Pharmaceutical Co., Ltd., Takelac A-515 / Takenate A-10). PF2001) manufactured by Chemical Co., Ltd. was laminated and integrated by a dry lamination method to obtain a packaging material. Therefore, this packaging material is formed by laminating a 12 μm thick polyethylene terephthalate film, a polyester polyol / aliphatic isocyanate adhesive, a 9 μm thick aluminum foil, and a 25 μm thick polylactic acid coating layer in this order. The polylactic acid used here had a molecular weight of about 150,000 and a melting point of about 170 to 180 ° C.
[0049]
The medicinal component retention was measured and calculated in the same manner as in Example B-1, except that this packaging material was used. The results are shown in Table 2.
[0050]
Example B-3
Polylactic acid with an internal volume of 60cc, total inner wall area of about 90cm 2 A bottle container having a thickness of 4 mm was prepared, and aluminum was vapor-deposited on the outer surface of the bottle container to form an aluminum vapor deposition layer having a thickness of 700 angstroms, thereby obtaining an iodine-containing preparation bottle. In addition, a polylactic acid inner lid having a wall thickness of about 3 mm was prepared as an inner lid for sealing the mouth of the iodine-containing preparation bottle, and a screw-in cap was also prepared. The polylactic acid used here had a molecular weight of about 250,000.
[0051]
On the other hand, 50 g of a powdery preparation having an effective iodine content of 3.86% was prepared as an iodine-containing preparation. And after storing this powdery preparation in said iodine-containing preparation bottle, the above-mentioned inner lid was covered, and the cap was further closed and sealed. In this state, it preserve | saved for one month and three months in 40 degreeC atmosphere, the effective iodine content rate of a powdery formulation was measured, and the medicinal component retention rate was computed. The results are shown in Table 2.
[0052]
Comparative Example B-1
Other than changing the layer structure of the packaging material to a polylactic acid film (made by Shimadzu Corporation) with a thickness of 25μ to a copolymerized polypropylene film (made by Showa Denko Co., Ltd., Showlex Aromar U) with a thickness of 30μ The same packaging material as in Example B-1 was used, and the medicinal component retention rate was measured and calculated in the same manner as in Example B-1. The results are shown in Table 2.
[0053]
Comparative Example B-2
Except for changing the layer structure of the packaging material from a 25 μm thick polylactic acid film (manufactured by Shimadzu Corporation) to a 25 μm thick high density polyethylene film (manufactured by Nisseki Plast Co., Ltd.), Example B -1 was used, and the medicinal component retention was measured and calculated in the same manner as in Example B-1. The results are shown in Table 2.
[0054]
Comparative Example B-3
Other than changing the polylactic acid film (made by Shimadzu Corporation) with a thickness of 25 μm into a linear low density polyethylene film (UB-1 made by Tamapoly Co., Ltd.) with a thickness of 30 μm. Using the same packaging material as in Example B-1, the medicinal component retention was measured and calculated in the same manner as in Example B-1. The results are shown in Table 2.
[0055]
Comparative Example B-4
The medicinal component retention rate was measured and calculated in the same manner as in Example B-3 except that instead of the polylactic acid bottle container used in Example B-3, a bottle container made of high-density polyethylene was used. . The results are shown in Table 2.
[0056]
Comparative Example B-5
Instead of the iodine-containing preparation bottle used in Example B-3 (a polylactic acid bottle container laminated with an aluminum vapor deposition layer), a glass iodine-containing preparation bottle colored in brown was used. In the same manner as in Example B-3, the medicinal component retention rate was measured and calculated. The results are shown in Table 2.
[0057]
As is clear from the results of Examples B-1, B-2 and Comparative Examples B-1 to B-3, when a packaging material having a polylactic acid layer on the inner surface is used, the medicinal component retention rate is increased. Could be maintained. On the other hand, when a packaging material having a polypropylene layer, a polyethylene layer, or the like on the inner surface is used, the medicinal component retention rate cannot be maintained high, and those of Examples B-1 and B-2 are used. It was recognized that the medicinal component retention rate was reduced in comparison. Further, as is apparent from the results of Example B-3 and Comparative Examples B-4 and B-5, the iodine-containing preparation bottle having a polylactic acid layer on the inner surface is a conventionally used brown glass bottle. It was recognized that the medicinal component retention rate was almost the same. On the other hand, in the preparation bottles having a high-density polyethylene layer on the inner surface, a decrease in the medicinal component retention rate was observed.
[0058]
Example C-1
First, a polyethylene terephthalate film with a thickness of 12 μm and an aluminum foil with a thickness of 9 μm are laminated by a dry lamination method using a polyurethane solvent-type adhesive (Adcoat AD76P-1, manufactured by Toyo Morton Co., Ltd.) as a packaging material body. A bonded two-layer laminate was prepared. On the other hand, as the heat sealing layer, a polylactic acid film obtained by the following method was prepared. That is, an unstretched polylactic acid film having a thickness of 40 μm obtained by heating and melting polylactic acid having a melting point of 170 to 180 ° C. and an average molecular weight of about 200,000 and extruding from a T-die was prepared. Then, this unstretched polylactic acid film is laminated on the aluminum foil surface of the packaging material main body by a dry lamination method using a polyurethane solvent adhesive (Adcoat AD76P-1, manufactured by Toyo Morton Co., Ltd.) as an adhesive. The packaging material was obtained by bonding.
[0059]
On the other hand, as a container body, a polyester resin wide-mouthed container (blowing) having a volume of 300 cc, an inner diameter of the container mouth (circular mouth) of 60 mmφ, and a flange width (width of a flange provided at the mouth end and projecting outward) is 3 mm. Nine molded articles) were prepared. In the container main body, three (1) d-limonene solution (50 cc), (2) α-pinene solution (50 cc), and (3) myrcene solution (50 cc) were stored. After this, the container body mouth is sealed with an inner lid obtained by punching out the packaging material slightly larger than the mouth of the container body, and a total of nine air freshener products, each containing three identical air freshener products. Obtained. To seal the mouth of the container body with the inner lid, close the mouth of the container body with the inner lid so that the unstretched polylactic acid film surface of the inner lid abuts the mouth end surface of the container body, and apply heat and pressure. This was performed by giving to an unstretched polylactic acid film. Store the resulting fragrance products (packed with fragrance ingredients in a packaging container) one by one in a sealed space maintained at normal pressure at a temperature of 20 ° C, a temperature of 40 ° C and a temperature of 60 ° C. Every time, whether or not the fragrance component leaked was inspected by sensory test. The results are shown in Table 3.
[0060]
[Table 3]
In Table 3, “no leakage” is described when the leakage of the fragrance component could not be confirmed by sensuality even after 30 days. In addition, “1 day” is described when the leakage of the fragrance component can be confirmed by sensory sense after one day. “2 days” and “3 days” are cases where leakage of aroma components can be confirmed by sensory sense after 2 days and 3 days.
[0061]
Comparative Example C-1
A fragrance as in Example C-1, except that an ethylene-vinyl acetate copolymer film (Mersen F013T, manufactured by Tosoh Corporation, thickness 30 μm) is used as the heat sealing layer instead of the unstretched polylactic acid film. After obtaining the product, the leak was inspected. The results are shown in Table 3.
[0062]
Comparative Example C-2
A fragrance product was obtained in the same manner as in Example C-1, except that a low melting point polyester-based resin film (ABF011C, manufactured by Tosero Co., Ltd., thickness 30 μm) was used as the heat sealing layer instead of the unstretched polylactic acid film. After that, the leak was inspected. The results are shown in Table 3.
[0063]
As is apparent from the results of Example C-1 and Comparative Examples C-1 and C-2, Example C using a polylactic acid layer as a heat sealing layer for the inner lid that seals the mouth of the container body. It can be seen that the fragrance product according to -1 has less leakage of the fragrance component as compared with Comparative Examples C-1 and C-2 which do not use the polylactic acid layer. Such an effect is because the polylactic acid layer hardly absorbs the fragrance component and the heat-sealing layer polylactic acid layer does not deteriorate, so that the adhesive strength between the mouth end surface of the container body and the inner lid remains high. This is probably because it can be maintained, or a gap is hardly formed between the mouth end face and the inner lid. In contrast, in a fragrance product in which the polylactic acid layer is not a heat sealing layer, the fragrance component is sorbed into the heat sealing layer, causing deterioration, and the adhesive strength decreases, or the inner lid and the mouth end surface It is considered that a gap is formed between them, and as a result, the fragrance component leaks.
[0064]
【The invention's effect】
As explained above, if the fragrance and deodorant containing various fragrance components are packaged using the packaging material according to the present invention whose inner surface is composed of a polylactic acid layer, each of the items to be packaged An effect is obtained in that the aromatic component is hardly absorbed by the polylactic acid layer. In addition, when an iodine-containing preparation is hermetically packaged using the packaging material according to the present invention, since the inner surface located on the preparation side is formed of a polylactic acid layer, this polylactic acid layer contains medicinal ingredients such as iodine. It is considered that it is difficult to sorb and can prevent medicinal components from penetrating into the packaging material. As a result, a decrease in the content of the medicinal component of the iodine-containing preparation can be prevented, and the package in which the iodine-containing preparation is hermetically packaged with the packaging material according to the present invention, the medicinal effect of the iodine-containing preparation can be stored even for a long period of storage. It is very useful in use because it has the effect of preventing a decrease in the amount of water.
[0065]
In addition, when the polylactic acid layer functions as a heat sealing layer, it is not necessary to separately apply a heat sealing agent to the mouth of the bag when sealing the package, and heat sealing is performed as it is. As a result, the object to be packaged can be sealed.
[0066]
Furthermore, since the polylactic acid layer constituting the packaging material according to the present invention is excellent in biodegradability when embedded in soil, incineration may be unnecessary, and simply disposed in the soil. Processing may be possible. In such a case, it can be said that the packaging material according to the present invention is preferable for protecting the global environment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a layer structure of a packaging material according to an example of the present invention.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view showing a layer structure of a packaging material according to another example of the present invention.
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view showing a layer structure of a packaging material according to another example of the present invention.
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view showing a layer structure of a packaging material according to another example of the present invention.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view showing a layer structure of a bottle according to an example of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Polylactic acid layer
2 Aluminum foil
2 'Aluminum deposition layer
3 Synthetic resin film layer
4 Adhesive layer
5 Adhesive layer
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