JP4008355B2 - デジタルビデオ記録および再生のための拡張テレビジョンサービス - Google Patents

Description

【０００１】
（関連出願の相互参照）
本願は、２００１年７月１２日出願の「Enhanced Television Services」という名称の米国特許出願第０９／９０３，９７３号の一部継続出願である。この出願の主題は全体として参照により本明細書の一部に組み込まれる。
【０００２】
（発明の分野）
本発明は、一般にエンターテインメントシステムおよびサービスにおけるデータの取り扱いに関し、より詳細には、本発明はデジタルビデオ記録（ＤＶＲ）および再生サービスおよびシステムに関する。
【０００３】
（発明の背景）
テレビジョンのプログラミングには従来、放送電波の放送、ケーブルプロバイダ、衛星伝送を含む通信チャネルを通じてアクセスされてきた。このようなサービスは視聴者に幅広い種類のエンターテインメント、スポーツ、ニュース、広告、および教育のプログラミングを提供する。これらは通常、多数のテレビジョンプログラムをいかなる所与の時間にも提供する。
【０００４】
利用可能なプログラムのリスティングを通じてナビゲーションを可能にするため、既知のサービスが電子プログラミングガイド（「ＥＰＧ」）データを視聴者に供給する。ＥＰＧは視聴者に、利用可能なプログラミングの静的なリスティングとして提示される。ＥＰＧデータは定期的に更新され、次いでユーザにダウンロードされ、したがって視聴者が関心のある特定のプログラムをサーチすることができる。しかし、大量のプログラミングが利用可能であるため、視聴者がＥＰＧを使用しても、所与の特定の時間に最も望ましいプログラミングに関して情報に基づく決定を行うことがしばしば困難である。これは、既知のフィルタリングメカニズムが、ＥＰＧデータを提示するために使用された場合であっても、しばしば不満足な視聴者体験をもたらすからであり、これは提示される情報の量のためである。加えて、データ自体がしばしば、プログラミングが放送されるときまでには新鮮でなくなっている。これは、特にテレビジョン放送スポーツイベントに当てはまり、これは必ずしも実際には予定された時間中に起こらないものである。したがって、ＥＰＧによって提供された情報は、必ずしも放送中のものを正確に反映するものではない。
【０００５】
インタラクティブなプログラミング体験はまた、セットトップボックスの使用、または他の類似のコンピューティング装置の使用を通じて視聴者に利用可能とされてきた。インタラクティブなプログラミング体験は、視聴者がテレビジョン放送に参加できるように、あるいは視聴者が実際にテレビジョン放送に参加中であるという認知を生じるように意図される。いくつかの例では、インタラクティブなプログラミングにより視聴者がゲームショーにおいて参加者と共にプレーすることができ、これは質問に同時に回答すること、および賞品などを蓄積することによって行われる。加えて、インタラクティブなプログラミング体験により、視聴者がより綿密に特定のテレビジョン放送を理解することができる。セットトップボックスでは、Ｗｅｂサイトに接続して放送に関連する情報を得ること、および次いで得られたコンテンツをテレビジョン放送の代わりに、あるいはそれと共にディスプレイ上でレンダリングすることによって、このような体験が可能となる。例えば、セットトップボックスはスポーツ関連のＷｅｂサイトに接続して、クォーターバックのパス成績評価または他の統計値などの情報を得ることができる。
【０００６】
プログラミングサービスは現在、ＥＰＧデータおよびインタラクティブなプログラミング体験をある形式で提供するために利用可能であるが、これらのサービスは様々な欠点を有する。例えば、これらのサービスは、視聴者が関心を有する可能性のある他の放送プログラミングに関係する情報を、現在視聴中のプログラミングに基づいて容易に搬送することができない。現在は多数のプログラムにわたって情報をまとめるための適切な方法がないので、既知のサービスによって提供されたプログラミングおよびデータのタイプは真にユビキタスではない。その代わりに、たとえプログラムのグループが全般的に視聴者が関心を有するものである可能性があろうとも、各プログラムが他のプログラムから分離されている。プログラムの拡張は現在、プログラム特有のコンテンツストリームにおいて提供される。異なるデータプロバイダが、これらの拡張の相互に調和しないコンテンツ表現を提供する。したがって、これらのコンテンツストリームの検索および集約を行うことは実際的ではなく、これは課せられるであろうオーバーヘッドの要件、すなわち、コンテンツストリーム毎に１からｎ個のチューナによるものである。これにより、送達されたコンテンツを、より一般の、プログラム特有ではないガイドとしてブラウジングすることが妨げられる。多数の例では、既知のサービスが過多の選択肢を提供し、利用可能なプログラミングを視聴者の個人の好みに、ユーザが情報に基づく決定を容易に行うことができるような方法でフィルタリングする利点は提供しない。
【０００７】
インタラクティブなプログラミングに加えて、デジタルビデオ記録（ＤＶＲ）などのサービスが最近利用可能になってきている。これらのサービスは視聴者により大きい程度の自由を提供するが、ＤＶＲサービスもまた、現在は様々な短所を欠点として有する。例えば、ＤＶＲ記録では適切に視聴者が記録の所望の部分を突き止める（locate）ことができない。ＤＶＲサービスおよび装置における「巻き戻し」および「早送り」の動作は、固定の時間間隔に限定され、通常は３０秒間隔の早送りおよび７秒間隔の巻き戻しである。
【０００８】
ユーザがより大きい程度のコントロールをテレビジョン視聴体験にわたって行使することが可能となるシステムおよび方法を有することが望ましいであろう。さらに、拡張されたプログラミング体験を送達するために、リアルタイムデータなど、データを放送テレビジョンプログラミングとリンクさせることができるシステムおよびサービスを提供することが望ましいであろう。
【特許文献１】
米国特許第４８７９６１１号明細書
【特許文献２】
米国特許第５１８９６３０号明細書
【特許文献３】
米国特許第５５４１７３８号明細書
【特許文献４】
米国特許第５９７７９６４号明細書
【特許文献５】
米国特許第５９９５１５５号明細書
【特許文献６】
米国特許第６０５２１４５号明細書
【特許文献７】
米国特許第６０４９３３３号明細書
【特許文献８】
米国特許第６５７１３９２号明細書
【特許文献９】
米国特許第６６１５２４８号明細書
【特許文献１０】
米国特許出願公開第２００２／０８３４６４号明細書
【特許文献１１】
米国特許出願公開第２００２／０１５７０９９Ａ１号明細書
【特許文献１２】
米国特許出願公開第２００２／０１５７１０１Ａ１号明細書
【特許文献１３】
米国特許出願公開第２００２／０１６６１２３Ａ１号明細書
【特許文献１４】
米国特許出願公開第２００４／００４００４１Ａ１号明細書
【特許文献１５】
国際公開第００／３３５７６号パンフレット
【特許文献１６】
国際公開第９６／３１９８０号パンフレット
【０００９】
（発明の概要）
本発明は、拡張されたテレビジョン視聴体験をユーザに、放送テレビジョンプログラミングと共にリンクされるリアルタイムおよび／または他のデータを利用するシステムおよび方法において提供する。本発明は、デジタルビデオ記録（ＤＶＲ）および再生サービスを、１つ以上のクライアントシステムによって使用されるＤＶＲ特有のコンテンツの作成を通じて提供する。ＤＶＲ特有のコンテンツは、イベントの発生に対応する１つ以上のイベントログをプログラミング中に含む。いくつかの例では、イベントログは、特定のタイプのイベントについて開発されたプログラムルールに従って作成される。
【００１０】
本発明はまた、コンテキストセンシティブのナビゲーションを、記録されたプログラムを通じて可能にするデータ管理システムを対象とする。データ管理システムは、「インテリジェントスキップ（intelligent skip）」などの機能を再生中の適切なプログラムセグメントの論理的判断に基づいて提供する。この機能を作成するため、管理システムは、プログラムにおいてイベントの発生に関係するイベントログ、およびいくつかの場合にはプログラムに関係する他のコントロールデータを受信する。次いでシステムは、受信されたイベントログを対応するビデオセグメントに関連付けて、記録されたプログラムのコンテキストセンシティブのインデックスを作成する。再生中、システムはプログラムインデックスを使用して、格納されたビデオセグメントを再生することを判断する。インデックスをまた、受信されたビデオストリームにリアルタイムで関連付けて、視聴者が論理的にビデオストリームにおける所望の位置にジャンプできるようにすることもできる。
【００１１】
拡張コンテンツにより、「記録調整」機能など、追加の記録機能の作成が可能となり、これはクライアントシステムに、特定のプログラムについての記録時間を調整するように通知するものである。この機能を同調可能なアラートとして実施することができ、このアラートでは拡張コンテンツを備えた一意の識別子により、コンテンツと受信されたプログラムの間の関連付けが可能となる。したがって、テレビジョン放送イベントがその予想された時間を超えて延長するとき、あるいはその予想された時間の前に終了しているとき、プログラム記録時間を調整することができる。
【００１２】
（発明の詳細な説明）
本発明は、テレビジョンプログラミングおよび関連するコンテンツを視聴者に送達して、拡張プログラム視聴体験を可能にするためのシステムおよび方法に関する。より詳細には、本発明は、インターネットプロトコル（「ＩＰ」）データおよび放送テレビジョンプログラミングを供給するナビゲーションサービスを提供する。ＩＰデータは放送テレビジョンプログラミングにリンクされ、情報に基づく選択を視聴者が容易に行うことが可能となるような方法で提示される。一実施形態では、本発明はビデオ表示を様々な表示領域に分離し、これにはナビゲーション表示部およびプログラム表示部が含まれる。ナビゲーション表示部は、特定のタイプのプログラミングの現在利用可能な選択に従ってフィルタリングされているＩＰデータを提示する。ナビゲーション要素をナビゲーション表示部内で選択することにより、システムに、選択されたナビゲーション要素に対応するテレビジョンプログラムに同調させ、かつそのプログラムをプログラム表示部に表示させる。データの並列ソースをこの様式でリンクさせ、かつ関連付けることによって、視聴者は１つまたは非常に多数のテレビジョンプログラムに、ディスプレイ上に提示された、情報に基づく選択に基づいて同調させることができる。
【００１３】
図１は、本発明によるナビゲーションシステム１００が実施される、適切な環境のブロック図表現を例示する。この実施形態では、サーバクライアントシステムが、放送テレビジョンプログラミングおよびインターネットプロトコル（ＩＰ）データを異なる放送チャネルを介して提供するように動作可能である。本明細書で使用するように、ＩＰデータは、伝送ネットワークに、データパケットがどのようにアドレスされ、かつ経路指定されるかを知らせるプロトコルに従ってパッケージされるデータを指すように意図される。本発明を主として、ＩＰデータを放送チャネルと並行して提供することに関連して記載するが、他のタイプのデータも伝送できることは、当業者には理解されよう。すなわち、本発明は、データストリームがテレビジョンプログラミングにある方法において関連付けられるように意図されるいかなる環境においても組み込むことができる。
【００１４】
図１のように、機能ブロック１０２によって示すテレビジョンプログラミングは、１つ以上のクライアントシステムに、デジタル衛星システム１０４によって示す放送ネットワークを介して放送される。詳細には、利用可能なテレビジョンプログラミングが送信器１０６を介して衛星システム１０４に、通信チャネル１０８を介してアップリンクされる。このポイントツーマルチポイントシステムでは、プログラミングがデータ通信チャネル１１０を介して複数のクライアントシステムにダウンリンクされ、その１つをクライアントシステム１００として示す。受信器１１２を図１において概略的に示し、これによりプログラミングを取り込む。
【００１５】
放送テレビジョンプログラミングに加えて、プログラミングに関係付けられたＩＰコンテンツストリームなど、並列データストリームが放送サーバ１１４によって生成される。並列データストリームは類似の方法で、衛星システム１０４にデータ通信チャネル１１６を介してアップリンクされる。ＩＰコンテンツストリームはクライアントシステム１００に、第２のダウンリンク通信チャネル１１８を介してダウンリンクされる。以下で説明するように、この実施形態におけるクライアントシステム１００は受信器１２０または他の類似のコンピューティング装置を含み、これがアンテナ受信器１１２から受信されたデータを復号し、かつ処理する。クライアントシステム１００はまた、テレビジョン（ＴＶ）１２２などのディスプレイ装置も含む。代替実施形態は、携帯情報端末（ＰＤＡ）、携帯電話、および他のコンピューティング装置、並びにオプションで他のオーディオ／ビジュアル機器を含む。図１では、これが外部デジタルビデオレコーダ（ＤＶＲ）１２４およびオーディオシステム１２６も含む。
【００１６】
データサービスは、時としてクライアントシステムにネットワーク２３０を介して送信され、これを図２に例示する。この実施形態は図１の実施形態に類似しており、放送テレビジョンプログラミングデータが衛星システム２０４に、送信器２０６を介して、通信チャネル２０８を介してアップリンクされる。プログラミングデータはクライアントシステム２００に、通信チャネル２１０を介してアンテナ受信器２１２へダウンリンクされる。しかし、図２では、ＩＰコンテンツがクライアントシステム２００に、広域ネットワーク（ＷＡＮ）ネットワーク２３０を介して、ネットワーク接続２１６および２１８を通じて送信される。クライアントシステム２００はまた、サーバ２４０にネットワークを介してアクセスする。クライアントシステム２００はまた、デジタルビデオレコーダ２２４、表示用のテレビジョン装置２２２、およびオーディオ装置も含む。
【００１７】
図１および図２は、衛星システムを介したテレビジョンプログラミングの送達を例示し、このようなプログラミングは別法としてケーブルテレビジョンシステムを介して送達することができる。本発明の一実施形態では、テレビジョンプログラミングがデジタルケーブルシステムを通じて提供され、これが多数のチャネルのビデオデータを、ＭＰＥＧ ＩＩフォーマットなどの圧縮フォーマットで送達する。他の放送テレビジョンシステムを使用することができる。したがって、図４は、放送プログラミングを衛星リンクまたはネットワーク／ケーブルシステムのいずれか（あるいは両方）を通じて送達することを示す。
【００１８】
衛星およびデジタルケーブルの実施形態では、拡張ＩＰコンテンツの形式におけるデータサービスをクライアントシステムに、専用データ通信チャネルにおいて提供することができる。この実施形態では、放送サーバ１４４またはヘッドエンドが帯域幅を事前に割り振り、データサービスに、これらサービスの排他的使用のために予約されるチャネルまたはチャネルのバンドルにおいて対処する。しかし、データサービスをいかなる方法において送信することもできる。例えば、このようなデータサービスをテレビジョンプログラミングによりインタリーブさせることができる。すなわち、衛星およびデジタルケーブルの実施形態では、データサービスをＭＰＥＧビデオストリームに、ＩＰデータの「トリックルストリーム（trickle stream）」の形式において挿入することができる。トリックルストリームの使用により、追加の通信チャネルの割り当てが回避される。
【００１９】
帯域幅を低減させるために、生成されたトリックルストリームが、リアルタイムイベント通知およびプログラム更新など、動的コンテンツのみを含むことが好ましい。他のコンテンツを定期的に、分離した放送データ通信チャネルを介して、あるいはＷＡＮを介して送信することができる。この実施形態は、サーバまたはヘッドエンドの帯域幅が事前に割り振られていないところで使用することができる。トリックルストリームの使用によりクライアント側の利点がさらに得られ、これは、ＩＰコンテンツを送達するチャネルにチューナを同調させて拡張サービスを得る必要がないからである。この結果として、視聴者のテレビジョン視聴体験にわたるオプションおよびコントロールがより大きくなる。
【００２０】
他のトランスポートを使用して、拡張データストリームを送達することができる。例として、非プログラム同期のAdvanced TV Enhancement Forum（「ＡＴＶＥＦ」）トランスポートをいくつかの場合に使用することができる。
【００２１】
図３は、このようなデータサービスのための例示的データ構造を例示する。ＩＰデータヘッダ３２０はネットワークプロトコル情報、アプリケーションの間の転送に関係する情報、および適切な符号化方式、例えばＮＴＳＣ準拠の符号化を指定する。ＩＰデータ３２０は、１つ以上のテレビジョンプログラムに関係する情報をカプセル化する。このようなデータは一般に、データベース情報３２４および／またはユーザインターフェイス情報３２６を含むテレビジョントランスポートストリームの一部を含み、これは視聴者が特定のプログラムについて情報に基づくサーチを実行することを可能とする拡張ナビゲーションツールを作成するためのものである。この情報をＨＴＭＬファイルまたは他のタイプのデータファイルとしてパッケージすることができる。
【００２２】
以下に説明するように、拡張ＩＰデータは時として、とりわけリアルタイムデータ３２８、トリガデータ３３０、およびアラートデータ３３２により増大される。「拡張ＩＰデータ」は、関連付けられた識別データを含むか、あるいは特定のテレビジョンプログラムとある様式において関連付けることができる、いかなるタイプのデータをも指す。いかなるイベントにおいても、このようなデータは識別データに結合され、これを図３においてイベント識別子３３４として示し、これはデータパケットを対応するテレビジョンプログラムに関連付けるものである。イベントＩＤは、いかなるタイプの拡張ＩＰデータをもテレビジョンプログラムに関連付けるＩＤである。イベントＩＤは、ＩＰデータに割り当てられるカスタムＩＤを使用することによって作成することができ、イベントＩＤは、先にＩＰデータまたは放送プログラミングに割り当てられた異種Ｉｄを単一の同種イベントＩＤシステムにマッピングすることによって作成することができ、あるいはイベントＩＤを、事前に存在するユニバーサルＩＤシステムが利用可能な場合にそれから導出するか、あるいはそれと同じものにすることができる。
【００２３】
したがって本発明によれば、このサービスを通じて利用可能である各テレビジョンプログラムについて、プログラム用のイベント識別子も提供される。一実施形態では、次いで拡張テレビジョンスケジュールが作成され、定期的にクライアントシステムにダウンロードされる。拡張テレビジョンスケジュールにおける各エントリは、イベント識別子、イベント時間、および特定のローカルテレビジョンマーケットについてのチャネル番号またはチューナ位置に対応するマーケット識別子を含む。
【００２４】
拡張ユーザ体験を作成するため、ＩＰデータは、ある様式において、それがクライアントシステムに経路指定される前に増大される。例えば、利用可能なテレビジョンプログラミングのアクティブなステータスに関係するリアルタイムイベントデータをＩＰストリームに挿入し、クライアントシステムに提供することができる。このようなデータが使用されて、様々なリアルタイムの同調可能なアラート、トリガまたはフィルタなどが作成される。クライアントシステムがこのようなデータを処理して、リアルタイムのビジュアルインジケータおよびキューを作成し、ビジュアルインジケータおよびキューをＩＰデータと共に提示する。したがって、例えば、利用可能なスポーツイベントの、かつ特定のアクションを呼び出すための現在のステータスインジケータに対応するデータがクライアントシステムに提供される。以下で説明するように、リアルタイムデータをイベントベースの拡張可能マークアップ言語（ＸＭＬ）表現として送信することができる。一実施形態では、このような拡張ＩＰデータがクライアントシステムに、サーバからのＩＰカプセル化されたデータの送信を通じて経路指定される。一実施形態では、サーバは専用サーバである。別法として、サーバを様々なケーブルオペレータのヘッドエンドに位置付けることができ、例えば、図１に例示したサーバ１１２または図２におけるサーバ２１２である。ＸＭＬイベントデータは時としてクライアントシステムに、拡張スポーツスケジュールデータに無関係に供給されるが、他の実施形態では、ＸＭＬイベントデータをこのようなデータと共に使用することができる。
【００２５】
図２に示す通信チャネル２２１をバックチャネルとして使用して、クライアントシステム２００によるインターネットサービスについてのリクエストの開始を可能にすることもできる。このようにして、現在放送中のプログラミングに関係する追加のデータをインターネットから検索し、視聴者に提供することもできる。例えば、このデータにより、視聴者が関連するｗｅｂサイトに接続して、放送に関係する関連情報を得ることを可能にすることができる。
【００２６】
スポーツイベントに関係付けられた情報の送達に関係する一実施形態では、データプロバイダおよび／または放送サーバがリアルタイムおよび他のコンテンツを作成し、これがクライアントシステムに送達される。以下に説明するように、スポーツコンテンツアグリゲータは正規化されたデータストリームを作成し、これが外部のスポーツデータプロバイダによって提供された各スポーツ関連イベントまたはメタデータに関連付けられたイベント識別子を含む。コンテンツアグリゲータは、優先度を有する正規化されたデータストリームを放送サーバに送信する。正規化されたデータストリームが、スポーツコンテンツアグリゲータによって受信された様々なデータを放送サーバによって使用中のＡＰＩに適合させることが好ましい。次いで、放送サーバがローカルのラインアップデータをコンテンツアグリゲータによって送信中のイベントＩｄと突き合わせて、イベントＩＤによって索引付けされた新しいテーマのプログラミングスケジュールを作成し、この実施例ではテーマがスポーツである。コンテンツアグリゲータが、データＩＤを有していないか、あるいはそれ自体の一意のデータＩＤを有しているデータを外部ソースから受信する。コンテンツアグリゲータがこのデータを単一のイベントＩＤシステムにマップし、正規化されたデータを放送サーバに、イベントＩＤによって索引付けされたものとして送信する。
【００２７】
別法として、コンテンツアグリゲータが、すでに単一のイベントＩＤシステムにマップされた外部データを受信する。次いで、放送サーバが定期的に、更新された拡張スケジュールをクライアントシステムに供給する。スポーツイベントが放送中のとき、コンテンツアグリゲータが様々なライブデータフィードを集約し、かつ正規化して、あるリアルタイムのイベント通知、アラート通知、およびイベント識別子にマップされる他のデータを生成する。これにより、クライアントシステムがこのようなデータを取り扱って、とりわけ同調可能アラート、および、先に適切なイベント識別子に関連付けられている他のリアルタイムインジケータを提示する。このような同調可能アラートの選択に応答して、クライアントシステムは、テレビジョンをイベント識別子に対応するチャネルに同調させる。クライアントシステムはまた、このようなデータを使用して他の情報を示し、これは、特定の試合がアクティブであるか、非アクティブであるか、あるいは先に予定された時間を超えて延長されていることを示すステータス情報などである。
【００２８】
図４のように、放送サーバ１１４はいくつかのコンポーネントと共に動作して、クライアントシステムに送達されたテレビジョンコンテンツストリームに関連付けられたデータサービスを作成する。様々なコンテンツアグリゲータ４０２が、正規化されたデータフィードを生成し、これらは視聴のために利用可能にすることができる様々なイベントまたはコンテンツの部分に対応するものである。例えば、スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）は様々なデータフィードを、関心のあるテレビジョン放送試合において起こるイベントに基づいて、外部のスポーツデータプロバイダ４１４（１）から受信する。データフィードには、例えば、STATS, Inc（商標）およびAssociated Press（商標）など、インターネットデータサービスからのスポーツステータスリアルタイムデータ、スポーツ統計値、および編集用データが含まれる。データプロバイダ４１４をコンテンツアグリゲータ４０２の外部にすることができ、あるいは、部分をコンテンツアグリゲータ４０２の一部にすることができる。以下に説明するように、一実施形態では、コンテンツアグリゲータ４０２はまた複数のイベント識別子も受信し、そのそれぞれが関心のある特定のイベントまたはコンテンツの部分に対応する。別法として、コンテンツアグリゲータ４０２がデータＩｄを受信し、データＩｄが次いで後に放送サーバ１１４によってイベントＩＤと突き合わせされ、あるいはコンテンツアグリゲータ４０２がＩｄを有していないデータを受信し、このデータを放送サーバ１１４に送信し、これが次いでイベントＩＤをデータに割り当てる。
【００２９】
一実施形態では、次いでコンテンツアグリゲータ４０２は、優先度特性を割り当てることによってデータフィードを処理する。詳細には、リアルタイムのインジケータ、アラート、およびスコアボードのステータス変化など、動的コンテンツであると見做される情報に高い優先度が割り当てられる。「速い」優先度など、次の優先度レベルは、現在進行中の試合のボックススコアなどの情報に割り当てられる。「標準」優先度は、通常は毎日変化する情報に割り当てられ、これは関心のあるプログラムに関連するニュースイベントなどである。最後に、「低い」優先度は、画像、スケジュール、または、関心のあるプログラムに関係する他の相対的に静的な情報などのコンテンツに割り当てられる。
【００３０】
異なる優先度レベルを、受信されたデータフィードに割り当てることにより、スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）が様々なデータストリームの帯域幅をより効率的に、かつ好都合に管理することができる。記載した実施形態では、コンテンツアグリゲータ４０２が入力データフィードを、割り当てられた優先度レベルに従ってソートし、かつグループ化する。次いで、ソートかつグループ化されたデータフィードが放送サーバ１１４に、割り当てられた優先度レベルに応答して出力される。一実施形態では、多数のデータ伝送チャネルが使用されて、異なる優先度データが伝送される。例えば、「高い」優先度データフィード伝送、「速い」優先度データフィード伝送、「標準」優先度データフィード伝送、および「低い」優先度データフィード伝送はすべて、本発明によってデータを伝送するために使用することができる。したがって、データフィードを同時にそれらの優先度レベルに従って伝送することができる。この実施形態では、各データ伝送チャネルが他のチャネルとは無関係に実施される。別法として、単一の伝送が生成され、これが異なる優先度レベルのすべてに対処する。データ伝送チャネルは、論理チャネルまたは物理接続チャネルのいずれかとして実施される。一般に、スポーツテレビジョン放送におけるリアルタイムイベントに関連付けられた動的コンテンツストリームが使用されて、リアルタイムインジケータがクライアント側で生成され、同調可能なアラートまたはインジケータが使用可能となる。しかし、このようなリアルタイムデータを使用してある他のアクションを呼び出すこともできる。
【００３１】
様々なスポーツイベントの現在のステータスに関係する動的コンテンツに加えて、スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）はまた、これらのスポーツイベントのインデックスの試合ログを、特定のスポーツイベントに適用される所定の試合のルールに従って生成する。インデックスは、スポーツデータプロバイダ４１４によって提供された様々なデータフィードから作成され、ボールがスナップされるとき、タイムアウトがコールされるときなど、試合のプレーに関係するデータを含む。次いで、例として、フットボールの試合を索引付けするために、コンテンツアグリゲータ４０２が試合セグメントのＸＭＬ表現を作成する。この実施例では、第１の試合のルールは、フットボールがプレーに入れられるたびに、すなわち、ボールがスクリメージからキックオフのためにプレーに入れられるたびに、ログが取り込まれることを必要とする可能性がある。第２のルールは、ホイッスルが鳴りプレーが終了するとき、あるいはその後のある事前に選択された時間にログが取り込まれることを必要とする可能性がある。このようにして、コンテンツアグリゲータ４０２はリアルタイムＤＶＲデータを作成し、これをクライアントアプリケーションが利用して、ＤＶＲ再生の前方および後方の「スマートスキップ」または「インテリジェントスキップ」を可能にして、視聴者が、記録されたビデオにおける他の論理スキップまたはジャンプの中でも、関心のあるプレーの間でジャンプできるようにすることができる。
【００３２】
イベントログが時として収集され、クライアントシステムにファイルまたはファイルの集合として送信される。多数のフォーマットを使用することができるが、一実施形態ではスポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）がインデックスファイルを作成し、これが、定義されたスキーマに従ったＸＭＬベースのイベントログを含む。インデックスファイルはまた、様々なコントロールデータも含む。ＵＣＬＡ対ワシントン州立大のカレッジフットボールの試合を取り込む例示的インデックスファイルのための例示的タグ付きコントロールデータエントリを、以下に示す。
【００３３】

【００３４】
各プログラムインデックスファイルについて、複数のメタデータエントリがファイルの様々な特徴を識別する。上の実施例では、このようなデータには、カテゴリ（スポーツ）、サブカテゴリ（フットボール）、リーグ（カレッジフットボール）、チームの識別およびロゴ、試合場所、天候、およびタイムスタンプが含まれる。加えて、関連付けられたコントロールファイルに関係するメタデータ、この例では、ＨＴＭＬファイルなど、マークアップ言語で書かれたファイルがメタデータエントリに含まれる。
【００３５】
スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）はまた、プログラム、この例ではフットボールの試合に関係する特定のイベントログも作成する。これらのタグ付きイベントエントリ用の１つの例示的フォーマットを以下に示す。
【００３６】

【００３７】
タグ付きイベントエントリにおける引数は、この実施例では以下の情報に対応する。すなわち、イベントｉｄ番号、プレー番号、プレーの種類またはタイプ、プレーで獲得した（失った）ヤード数、ハイライトフィールド、タイムスタンプに対応する時刻エントリ、およびイベントの開始からの時間差に対応するプレーの開始時間エントリである。加えて、記述タグにより、サービスプロバイダが所望するイベントに関係する追加の情報を含めることが可能となる。したがって、テレビジョン放送のフットボールの試合のオープニングのキックオフを表現するには、イベントログを以下のように表現することができる。
【００３８】

【００３９】
タッチダウンなど、試合のハイライトを表現するには、例示的イベントログを以下のように表現することができる。
【００４０】

【００４１】
イベントに関係するタグ付きエントリに加えて、ピリオド（第１クォーター）およびポゼッション（Cougarsの第１ポゼッション）に対応するタグ付きエントリも含まれる。したがって、他の試合特有のイベントに関係するイベントログが取り込まれる。他の試合特有および／またはスポーツ特有のアルゴリズムおよびルールを、テレビジョン放送イベントに適用して、異なるレベルの試合セグメントを作成することができる。これらには、いずれかのプレーの結果が２０ヤードより多いヤード数獲得となるときにイベントログを生成すること、ターンオーバーの発生時にイベントログを生成すること、および／またはスコアのプレーなど、他の重要なイベントが含まれる可能性がある。これらのイベントログがクライアントアプリケーションによって処理されて、ハイライトまたは他の試合セグメントの視聴が可能となる。
【００４２】
上述のフットボールの実施例では、以下のルールが使用されて、フットボールの試合におけるプレーがハイライトとして分類される。スコアのプレーはハイライトとして分類される。これらには、（１）タッチダウン、（２）フィールドまたはアテンプト、（３）エクストラポイントまたはアテンプト、（４）２ポイントコンバージョンまたはアテンプト、および（５）セイフティが含まれる。ターンオーバーもハイライトとして分類される。これらには、以下の試合アクションを含むプレーが含まれる。すなわち、（１）インターセプト、（２）ファンブルロスト、（３）ダウンでターンオーバー、および（４）ブロックされたパントである。他の試合プレーはハイライトとして以下のように分類される。すなわち、（１）１０ヤード以上のラン、（２）２０ヤード以上のパス、（３）３５ヤード以上のキックオフリターン、（４）２０ヤード以上のパントリターン、（５）サック、（６）フォースダウンコンバージョン、（７）オンサイドキック成功、（８）１６ヤード以上のペナルティ、および（９）サードダウンコンバージョンまたは２０ヤードライン内の失敗である。
【００４３】
現在好ましい実施形態では、スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）が様々なデータフィードをスポーツデータプロバイダ４１４（１）から受信する。しかし、他の実施形態では、コンテンツアグリゲータがインデックスを、データプロバイダ４１４（１）からのデータフィードの受信に基づいて生成しない。その代わりに、コンテンツアグリゲータが一連のイベントログまたはＤＶＲインデックスを、ビデオストリームを１つ以上の方法において構文解析（parse）することによって作成する。例えば、コンテンツアグリゲータが、所望のプログラムについてのビデオストリームからクローズキャプションデータを構文解析する。次いで、クローズキャプションデータを使用して、コンテンツアグリゲータがインデックスファイルを構築して、クライアントシステムに伝送する。別法として、あるいは加えて、コンテンツアグリゲータがＡＴＶＥＦデータを、受信されたビデオストリームにインテリジェントに使用し、インデックスファイルを構築する。スポーツコンテンツアグリゲータを、受信されたビデオ信号をインテリジェントに構文解析して、ビデオフレームの間のある移行についてサーチするように構成することもできる。このビデオデータから、次いでコンテンツアグリゲータがインデックスのファイルを構築することができる。これは特に、クローズキャプションまたはＡＴＶＥＦデータが存在しないところで有用である。
【００４４】
このようなイベントログを取り込むことによって、スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）が、フットボールの試合のセグメントの一連のＸＭＬ表現を作成する。これらのイベントログが試合インデックスファイルとしてパッケージされ、これが上の実施例におけるテレビジョン放送のフットボール試合を表現する。
【００４５】
プログラムインデックスファイルに加えて、スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）は時として、１つ以上のコントロールファイルを供給して、再生中、クライアントシステムがカスタムユーザインターフェイスを提示できるようにする。上の実施例では、コントロールファイルがマークアップ言語で書かれ、これはＨＴＭＬまたはMacromedia, Inc.のＦＬＡＳＨ ５などである。以下に説明するように、コントロールファイルは時として、スクリプティングコードおよび追加の拡張を提供する他のコントロールデータを含み、この追加の拡張は、視聴者に記録が「インテリジェント記録（intelligent recording）」であることを示すアイコンの提示、または、スキップ入力コマンドの受信によりクライアントシステムに論理スキップを実行させる「スキップオーバーライド（skip override）」機能、または全画面動作などの他のフォーマッティング機能を可能にすることなどである。
【００４６】
スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）はオプションで試合インデックスファイルに関する様々な後処理を実行して、さらなる拡張をインデックスファイルおよび／またはコントロールファイルに提供する。これには、試合後の分析および統計値の更新、インタビュー、および今後のテレビジョン放送に関係するコンテンツのスケジューリングが含まれる可能性がある。
【００４７】
このような情報がクライアントシステムに伝送され、そこでこれが、クライアントシステムによって得られた記録に関連付けられる。これにより、１つ以上の再生モードが可能となり、これはアクティブな試合プレーのみの再生、特定のプレイヤー参加の再生、または、作成された試合セグメントによる他のハイライトの再生などである。この情報を使用して、リアルタイムポーズ、および、前方および後方のインテリジェントスキップを可能にすることもできる。
【００４８】
スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）は別法として、あるいは試合ログインデックスファイルの作成に加えて、一時イベントのコンテンツストリームを伝送し、これは上の実施例ではフットボールのプレー開始イベントなどである。以下に説明するように、これらの一時イベントがクライアントシステムによって取り込まれ、処理されて、インテリジェントスキップをライブのテレビジョン放送中に行うことができるようになる。例えば、視聴者がフットボールの試合を試合のハーフタイム中に見始めた場合、視聴者は試合の開始に戻るようにスキップし、試合の前半中のハイライトまたはアクティブなプレーのみを見ることができる。通常、リアルタイムコンテンツストリームに含まれたログ情報は、プログラムの終了において伝送されるプログラムインデックスファイルに含まれたものよりも少ない。また、スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）がログインデックスファイルを、テレビジョン放送イベント中のある時点で送信することができ、これは上の実施例では各クォーターの終了時などである。
【００４９】
画像、スケジュールなど、他の情報およびコンテンツには低い優先度が割り当てられる。本発明によれば、高い優先度の情報が動的にデジタル衛星などを介して伝送される。他方では、低い優先度の情報を、相対的により低速の伝送チャネルを介して、例えばインターネットを介して伝送することができる。コンテンツアグリゲータ４０２はまた、データストリームを最適化するために、放送サーバ１１４への単方向放送としてフォーマットする。
【００５０】
イベント識別子を様々な方法で特定のスポーツコンテンツストリームにマップすることができる。例示した実施形態では、スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）が、様々なデータストリームを適切なイベント識別子に正規化するように機能する。詳細には、コンテンツアグリゲータ４０２（１）がイベント識別子を検索し、これはそれぞれ一意に、１つ以上のソースによって割り当てられた特定のスポーツイベントに対応する。これらには、スポーツ統計値および／または編集用ベンダが含まれ、これらが情報をコンテンツアグリゲータ４０２（１）に提供する。放送サーバ１１４はまた、イベント識別子によって索引付けされたラインアップエントリを含むデータベースも維持する。コンテンツアグリゲータ４０２（１）はまた、新しい記録も受信されたイベント識別情報に基づいて作成する。このようにして、コンテンツアグリゲータ４０２（１）がイベント識別データを、プログラム情報、スポーツ統計値、他の放送情報、および拡張データストリームの多数のソース間でマップする。別法として、コンテンツアグリゲータ４０２（１）が異種イベントＩＤデータを単一の同種イベントＩＤシステムに、先に論じたようにマップする。
【００５１】
図４は追加のコンテンツアグリゲータを例示し、本発明によればこれをオプションで使用してイベントＩｄを作成することができる。図のように、映画サービスプロバイダ４０４、音楽サービスプロバイダ４０６、およびニュースサービスプロバイダ４０８も、正規化された出力データストリームを放送サーバ１１４に提供する。すなわち、各テレビジョンプログラム、映画、またはコンテンツの他の部分について、適切なサービスプロバイダがイベント識別子を各プログラム、イベント、またはコンテンツの部分用に作成し、その識別子をプログラム、イベント、またはコンテンツの部分に関係付けられたコンテンツに関連付ける。例えば、映画データベースにおける各映画はイベントＩｄを受信することができる。次いで、映画に関係付けられたメタデータにも同じイベントＩＤが割り当てられる。このようなデータには、映画のレビュー、予告編、プレビュー、インタビューなどが含まれる可能性がある。ニュースでは、イベントにイベントＩｄを割り当てることができ、これは選挙スキャンダル、ＡＩＤＳ協議会、法律の討論などである。次いで、イベントに関連付けられたメタデータにも同じイベントＩＤが割り当てられ、これにはイベントに関係するｗｅｂサイト、ビデオクリップなどが含まれる。音楽では、歌およびアーティストのデータベースがそれぞれイベントＩＤを受信することができ、歌およびアーティストに関係するメタデータが同じイベントＩＤを受信する。異なるカテゴリについての他のサービスプロバイダ４０２が類似の方法で、プログラム、イベント、およびそれらのカテゴリに関係付けられたコンテンツをイベント識別子に関連付けるイベントＩＤを作成することができる。
【００５２】
スポーツコンテンツアグリゲータ４０２はデータ「プッシュ」モデルとして動作し、これにおいて様々なデータフィードが集約され、放送サーバに送信され、サービスプロバイダ（スポーツコンテンツアグリゲータ４０２を含む）がオプションで「プル」モデルにおいて機能することができる。例えば、映画コンテンツアグリゲータ４０２は映画のデータベースを、拡張コンテンツストリームおよび関連付けられたイベント識別子と共に含む。この例では、放送サーバ１１４がローカルのリスティング情報を受信すると、ローカルのリスティングに対応する拡張データについて映画サービスプロバイダ４０２をポーリングする。
【００５３】
一実施形態では、正規化されたデータストリームをコンテンツアグリゲータ４０２から受信した後、放送サーバ１１４がテレビジョンリスティングデータを受信し、これは所与の視聴者についてのローカルラインナップを指定するものである。具体的には、Tribune Media Serviceデータなど、テレビジョンデータサービスがデータサービス４２２を通じて供給される。加えて、ネットワークオペレータサービスを通じて供給された、ローカルキャリアによって提供された特定のプログラムリスティングに関係するデータ４２４が、放送サーバ１１４に提供される。例として、このサービスによって提供された特定のリスティングデータは、DIRECTV NFL Sunday Ticket情報などに対応するスケジューリング情報を含むことができる。
【００５４】
次いで、放送サーバがスケジュールデータをローカルのリスティングデータと突き合わせる。スポーツの実施形態では、放送サーバ１１４が、日付、時間、チーム名、およびリーグ名をＩＰデータの特定の部分のイベントＩＤを伴うデータから検索することによって、この突き合わせを行う。次いで、放送サーバ１１４が従来のファジィ論理マッチングを使用して、通常はこれを、日付、時間、イベントがライブであるかどうかを示すフィールド、プログラム記述およびプログラムのカテゴリを含むテレビジョンリスティングデータと突き合わせる。この突き合わせが実行された後、放送サーバ１１４が新しい拡張スポーツスケジュールを作成することができ、これがＩＰデータを特定の視聴用領域のローカルチャネルラインナップに相関させる。ニュースコンテンツアグリゲータでは、この突き合わせにより、イベントＩｄを備えたトピック記述をプログラム記述およびＴＶリスティングの日付と突き合わせる。したがって、トピックが特定の日に行われているＡＩＤＳ協議会である可能性があり、放送サーバ１１４がその日のＴＶリスティングについてのプログラム記述をサーチして、この協議会を論じているニュースプログラムを識別する。このようなニュースプログラムが識別された後、これにＡＩＤＳ協議会イベントＩＤが割り当てられる。映画では、放送サーバ１１４がイベントＩＤ情報をタイトル、行われた日付、および映画の属性（ディレクターズカット、レターボックスなど）と突き合わせて、イベントＩｄを放送中の特定の映画に割り当てる。突き合わせのステップのすべてについて、人による編集を、自動化された突き合わせにおける品質チェックとして使用することもできる。次いで、定期的に放送サーバ１１４が更新されたテーマの（例えば、スポーツ、音楽、映画、ニュースなど）スケジュールを生成し、ここではイベント識別データが特定のマーケットについてのローカルテレビジョンラインナップと突き合わせされ、更新されたスケジュールがクライアントシステムに送信される。
【００５５】
この実施形態で使用されたモジュラーアーキテクチャにより、放送サーバ１１４が、サービスプロバイダ４０２、４０４、４０６および４０８から受信された領域特有のテレビジョンスケジュールデータを同じ様式で経路指定することができる。また、放送サーバ１１４はスケジュールデータを特定の視聴場所に合わせてカスタマイズすることもできる。例えば、放送サーバは、拡張データをローカルチャネルラインアップにおけるいかなる変更にも突き合わせることができ、これはスケジュール情報が毎日更新されるからである。これにより、既知のＥＰＧ送達システムに勝る利点が得られる。これらはそれほどしばしば更新されないので、これらのシステムはしばしばＥＰＧをローカルリスティングに誤って突き合わせ、特にスポーツイベントの発生が不確定なときにそうなる。放送サーバ１１４はオプションで追加のローカライズされた機能を、サービスプロバイダから受信された、正規化されたデータストリームに関して実行する。しかし、これらのサーバのコンポーネントのモジュール化はオプションである。
【００５６】
放送サーバ１１４は拡張かつ正規化されたデータストリームをクライアントの視聴者に、視聴体験を拡張させるために送信し、これについては以下でさらに詳細に説明する。一実施形態では、放送サーバ１１４はまた、コンテンツアグリゲータ４０２の機能も実行する。この実施形態では、放送サーバ１１４がスポーツプロバイダ（または他のプロバイダ）４１４から、様々なソースからの異なる拡張ＩＰデータに関連付けられた異種データ、様々なソース（ケーブルプロバイダ、衛星プロバイダ、Tribune Media ServiceなどのＴＶリスティングサービスなど）からのテレビジョンスケジュール情報を受信し、単一のスポーツまたは他のテーマのスケジュールを作成し、これが拡張ＩＰデータを異なるプログラムリスティングに関連付けて「同調可能」ＩＰデータを作成する。代替実施形態では、異なるコンテンツアグリゲータ４０２が拡張テーマスケジュールを作成し、これは集中型ＴＶリスティングデータベースへのコールを発行してＴＶリスティング情報を抽出することによって行い、次いで、抽出されたＴＶリスティングをイベントＩｄに上述のようにマップして拡張スケジュールを作成し、これが次いで放送サーバ１１４に送信され、放送サーバ１１４がスケジュールをクライアントに送信する。
【００５７】
放送サーバ１１４はまた、様々なフォーマットのコンテンツストリームの送達を管理し、かつスケジュールすることも好ましい。これは、リアルタイムの様式で、このようなコンテンツの可用性を送達のルールのセットに基づいてポーリングすることによって行うことができる。したがって、例えば、広告情報など、他のコンテンツソースによって供給されたデータの送達を適切にスケジュールすることができる。
【００５８】
放送サーバ１１４は、処理されたリアルタイムデータストリームおよびマップされたデータ拡張を伝送媒体を通じてクライアントシステムに供給し、これは図４に示すクライアントシステム１００へのネットワーク／ケーブル伝送システムまたは衛星リンクなどを介して行う。ＥＰＧデータなど、他の情報もこれらの媒体を介して送信することができる。データストリームが受信器１２０によって受信され、ディスプレイ装置１２２上で提示するために処理される。以下に説明するように、ディスプレイ装置１２２が様々な表示領域に分離され、これには、現在同調されているテレビジョンチャネルを表示するための視聴者領域１２２ａ、リアルタイムのスコアおよび他の統計値を提示するためのダッシュボードまたはナビゲーション表示領域１２２ｂ、および、選択されたときにクライアントがシステムを関連するチャネルに同調させることができるリアルタイム情報を提供するための同調可能アラート領域１２２ｃが含まれる。
【００５９】
図５は、例示的クライアントシステム１００のブロック図表現である。クライアントシステム１００は１つ以上の装置として実施され、これはセットトップボックス、携帯電話、ビデオゲームコンソール、ＰＤＡ、または、放送テレビジョンプログラミングおよびデータサービスを受信するように、あるいはそのように構成された他の装置と共に動作するようにオプションで構成される他の埋め込みコンピューティング装置などである。例えば、クライアントシステムを、様々な相互運用可能装置またはノードとして、ホームネットワークなどにおいて実施することができる。したがって、表示はＰＤＡを介して提示することができ、これは少なくとも１つのチューナを含むセットトップボックスと通信するものである。入力情報をクライアントシステムに、ＰＤＡを通じて、セットトップボックスを介して、あるいはなお別の装置を通じて提供することができる。例示した実施形態では、クライアントシステム１００が少なくとも１つのチューナを含み、好ましくは２つまたはそれ以上のデジタルチューナを含み、これはデジタル衛星テレビジョンプログラミングおよび／またはＩＰコンテンツを受信するためのものである。クライアントシステム１００はまた、高度なデジタルビデオ記録（「ＤＶＲ」）機能も含む。これにより、望むようなテレビジョンチャネルの同時記録並びにポーズ、リプレイ、スローモーション、およびピクチャインピクチャ視聴機能が可能となる。クライアントシステム１００は、テレビジョンナビゲーションおよび視聴、並びにインターネットナビゲーションを容易にする。しかし、上の機能は有利であるが、多数の他のクライアントシステムを利用して本発明を実施することもできることは、当業者には理解されよう。
【００６０】
クライアントシステム１００は出力ビデオをディスプレイ装置１２２に提供する。ディスプレイ装置１２２を高品位テレビジョンディスプレイ、標準テレビジョンディスプレイ、コンピュータのモニタ、または、イメージまたはビデオデータによって表現されたイメージまたはビデオを表示することができる他の装置として実施することができる。クライアントシステムはまた、外部信号レコーダ１２４およびオーディオシステム１２６も含む。オーディオシステムはスピーカ、ステレオシステム、または、サウンドデータによって表現されたサウンドを提示することができる装置を表現する。
【００６１】
クライアントシステム１００は信号入力モジュール５１０を含み、これがデジタルテレビジョンプログラミングおよび／または他のデータを第１および第２のデータ通信チャネル５１２および５１４から、第１および第２のデジタルチューナ５１６、５１８を介してそれぞれ受信する。プログラミングはデジタル衛星システム（図１を参照）を介して送信されることが好ましいが、このような情報は、デジタルケーブルシステム（図４を参照）、ケーブルまたは光接続、地上アンテナシステム、またはプログラミングおよびＩＰコンテンツをホームクライアントシステム１００に送信することができる他のいずれかの装置またはシステムを介して送信することもできる。
【００６２】
デジタル信号が多数のチャネルを含むとき、ブロック５２４によって示す第１のデジタルチューナが、信号中で選択されたチャネルに同調する。唯一のチューナが利用された場合、選択されたチャネルがＩＰコンテンツのトリックルストリームを含んで、拡張サービスを視聴者に提供する。多数のデジタルチューナが使用されて拡張視聴機能が提供されることが好ましく、これはピクチャインピクチャ、別のチャネルの視聴中にあるチャネルを記録すること、および複数のチャネルを同時に記録することなどである。本発明の開示された実施形態では、少なくとも１つの追加のチューナ５２６が、デジタル信号を受信し、かつ第２のチャネルに同調するように適合される。これにより、ＩＰコンテンツを分離したチャネルを介して送達することができ、そこではこれがチューナ５２６によって受信される。しかし、クライアントが多数のチューナを含むときでさえ、トリックルストリームを、選択されたチャネルにおいてテレビジョンプログラミングと共に含んで、チューナをＩＰコンテンツの受信に割り当てることを回避することができる。これにより視聴者が追加のチューナ５２６を視聴および／または記録オプションのために利用することができると同時に、本発明によるサービスを受信することができる。
【００６３】
１対の信号デコーダモジュール５２０および５２２が、受信されたビデオデータを適切なデータフォーマットに変換する。例えば、ビデオデコーダ５２２は、受信されたビデオデータストリームを圧縮ビデオフォーマット（例えば、ＭＰＥＧ−２フォーマット）から復号することができる。したがって、図５はクライアントシステム１００をデータを２つのデータ通信チャネル５１２および５１４を介して受信するように例示するが、プログラミングを複数の信号ソースから送信する複数のプログラミング入力ラインを使用できることを理解されたい。このような実施形態では、クライアントシステム１００はプログラミングを一度に１つの信号ソースから、あるいは複数の信号ソースから受信する。
【００６４】
クライアントシステム１００はまたユーザ入力インターフェイス５２４も含み、これは入力コントロール信号を入力装置５２６から受信し、この入力装置は、リモートコントロール、キーボード、マイクロフォン、またはクライアントシステム１００のための電子命令を生成することができる他のいずれかの装置などである。入力装置５２６がクライアントシステムに、入力リンク５２８を介して結合されて、このようなコントロール信号の送信が可能になる。入力装置５２６は、入力リンク５２８を介して、事前にプログラムされたデータに応答して、あるいは視聴者が入力装置５２６上のボタンを押すことに応答して電子命令を生成する。入力装置５２６はまた、クライアントシステム１００内のｗｅｂブラウザソフトウェアもコントロールする。
【００６５】
図５はＤＶＲ装置５３０も例示し、これはビデオおよび／またはオーディオデータを受信し、かつこのようなデータを記憶媒体上に記録するためのものである。例示した実施形態では、ＤＶＲ装置５３０がセットトップボックス１２０内に含まれる。別法として、あるいは内部ＤＶＲ装置５３０に加えて、レコーダ１２４など、信号レコーダをセットトップボックスの外部に設けることができる。
【００６６】
図５において処理装置５３２と例示した中央処理装置（ＣＰＵ）が、セットトップボックス１２０の動作をコントロールする。ＣＰＵ５３２は特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）５３４に結合され、ソフトウェアおよび／またはハードワイヤード論理回路において実施されたコンピュータ実行可能命令を使用する。ＣＰＵ５３２およびＡＳＩＣ５３４はシステムバス５３６を介して結合され、これはまた、様々な他のシステムコンポーネントも相互接続する。これらにはシステムメモリ５３８、マスストレージインターフェイス５４０、ユーザインターフェイス５２４、および信号入力装置５１０が含まれる。ＣＰＵ５３２は、本発明の機能を含む、クライアントシステム１００の機能を実施するように設計されたソフトウェアを実行する。ＡＳＩＣ５３４は、システムのある機能を実施するために使用される回路を含む。処理装置５３２およびＡＳＩＣ５３４の動作に必要な命令、データ、および他のソフトウェアをシステムメモリ５３８および／またはマスストレージ装置５４２に格納することができ、これはマスストレージインターフェイス５４０に結合される。システムメモリ５３８およびマスストレージ装置５４２が通信的にＡＳＩＣ５３４に結合されて、データをシステムメモリから、かつ場合によってはマスストレージ装置から読み取ることが可能となり、あるいはそこに書き込むことが可能となる。
【００６７】
マスストレージ装置５４２は、磁気ハードディスク、または大量のデータを格納することができる他のいかなる磁気または光学大容量メモリ装置としても実施される。コンピュータ可読命令またはデータには、アプリケーションプログラム５４４、他のプログラムモジュール５４６、および電子プログラムガイド（ＥＰＧ）データベース５４８が含まれ、これは放送時間を指定し、プログラムのチャネルをマスストレージ装置に格納することができる。第２のデータ通信チャネルによって提供されたＥＰＧデータに加えて、ＥＰＧデータを定期的に供給して、継続的に現在のプログラミングのスケジュールをクライアントシステム１００で維持することができる。クライアントシステム１００がインターネットに関連付けられるとき、ＥＰＧに含まれたデータをインターネットからダウンロードすることができる。別法として、ＥＰＧをクライアントシステムに、標準の電話回線を介した直接ダイヤル通信を使用することによって、あるいはケーブルテレビジョンンフラストラクチャ、衛星ネットワーク、無線放送、または他のいずれかの利用可能媒体を介したデータ伝送を使用することによって、送達することができる。ビデオデータ５５０をマスストレージ装置に格納することもできる。以下に説明するように、このようなデータにその後アクセスし、ディスプレイ装置上で視聴するために読み出すことができる。
【００６８】
クライアント１００は通常、ネットワークサーバ（図示せず）、およびコンピュータ５５２など、他のリモートコンピュータと通信し、これについては当業者には理解されよう。広域ネットワーク５５６を介した通信は、システムバス５３６とモデム５５８の間に介在するシリアルポートインターフェイス５５４によって、あるいは、ＷＡＮ５５６を介して通信を確立するための他の適切な手段によって容易にされる。クライアントシステムはまた、ネットワーク（例えば、インターネット）を介して情報を伝送することもでき、これは標準の電話回線を介した直接ダイヤル通信によって、あるいは上に記載したような他のいずれかの利用可能な通信媒体を使用することによって行う。
【００６９】
クライアントシステム１００はまたビデオ出力回路５６０も含み、これはビデオエンコーダおよび／またはビデオコンバータを含むことができる。ビデオエンコーダは、コードをビデオイメージリンクを介して伝送されるビデオデータのフレームに割り当て、アナログおよびデジタルフォーマットの間で必要に応じて切り換える。類似の方法で、オーディオ出力回路５６２はオーディオコンバータを含んで、必要な切り換えをアナログおよびデジタルフォーマットの間で提供することができる。
【００７０】
多数のデジタルチューナおよび１つ以上のデジタル記録装置の使用により、多数の利点が本発明の実施においてもたらされる。例えば、ライブテレビジョンコントロールを設けて、さらに視聴体験を拡張させることができる。すなわち、このようなコントロールを使用して、特定の時間、例えば３０分にわたってポーズすること、またはインスタントリプレイを作成すること、または、ライブ放送テレビジョン信号に基づいて、フレーム毎にも、スローモーションコントロールによりアクションを視聴することができる。好ましい実施形態では、クライアントシステムが自動的に拡張を記録し、視聴者が後にインタラクティブな拡張を自分の都合のよいときに使用することができるようにする。
【００７１】
本発明は、様々なユーザインターフェイス拡張をグラフィカルおよび情報的な要素の形式において提供し、これらは表示画面の一部をオーバーレイする。以下に説明するように、これらの拡張は、視聴者が利用可能なテレビジョンプログラミングに関係して情報に基づく決定を行うことを支援する。
【００７２】
１つのこのようなユーザインターフェイス拡張が、テレビジョンナビゲーションツールである。このナビゲーションツールは向上された相互運用性を視聴者に提供し、これは、視聴者を１つ以上のネットワークにわたって特定のタイプの現在利用可能なイベントにガイドするからである。したがって、一実施形態では、本発明が視聴者を現在利用可能であるスポーツイベントにガイドし、これはこのようなイベントのリスティングを画面上のナビゲーション表示領域に提示することによって行う。ナビゲーション表示領域において提示されたイベントのリスティングを、視聴者の好みに従ってフィルタリングすることもできる。すなわち、視聴者は、現在利用可能なフットボールの試合にのみ興味を有する可能性がある。この例ではナビゲーションツールを利用して、現在利用可能なフットボールの試合のみを提示することができ、これは所与の日曜の午後に現在進行中のナショナルフットボールリーグの試合などである。
【００７３】
本発明の１つの機能によれば、ナビゲーション表示領域において提示された情報は、フィルタリングされた拡張スポーツスケジュールデータに基づいており、これは最新の情報を視聴者に提示するものである。例えば、アイコンを利用して、表示領域において識別された特定のイベントが現在進行中であること、および／またはそのイベントがすでに起こっているかあるいは今にも起ころうとしている状態を指示することができる。したがって、ナビゲーション表示領域は、現在視聴者が利用可能であるこれらの項目のみを表示する。この実施形態では、ユーザが適切なプログラムを選択することができ、これはナビゲーション表示領域の所望のプログラムに対応する部分を選択することによって行う。次いで、システムが自動的に、ナビゲーション表示領域において識別されたそのプログラムに対応するチャネルに同調する。加えて、表示では、未来に利用可能となるイベントなど、情報を提示することができる。
【００７４】
このような情報を視聴者に提示するため、図５に示すクライアントシステム１００は、生成されたコンテンツストリームにおいて提供されたデータに関連付けられたイベント識別子を抽出するように動作可能である。次いでシステムは、先に送達された拡張スポーツスケジュールをサーチし、これもまた関連付けられたイベント識別子を含む。これによりシステムは自動的に、イベント識別子に対応するプログラムに、ユーザによるその選択に基づいて同調することが可能となる。
【００７５】
上述のように、イベント識別子データが、他の生成されたコンテンツに関連付けられ、これは例えば、リアルタイムインジケータ、アラート、ＤＶＲトリガ情報および他の拡張コンテンツなどである。この情報をクライアントシステムに、視聴体験を向上させるために提供するため、クライアントシステムは１つ以上のアプリケーションプログラムを実行する。これらは、受信されたコンテンツを処理するための１つ以上の基礎的なデータエンジンに基づいている。以下の表１は例示的アプリケーションプログラムを識別し、これらを関連するエンジンの上に構築することができる。図のように、例示的スポーツアプリケーションプログラムは、「オンナウ」ツールなど、ナビゲーションツールを作成する。このプログラムが、受信されたリアルタイプインジケータデータを処理するように適合されたデータ処理エンジンの上に構築される。類似の方法で、プレイヤーアラートおよびタイムイン／タイムアウトアラートなど、試合のアラートが、アラート処理エンジンの使用により提供される。試合の索引付けを提供するため、ＤＶＲエンジンは既存の索引付け情報の機能を実行する。また、拡張コンテンツ処理エンジンにより、本発明のＤＶＲ機能と共に使用された試合プレビュー情報など、コンテンツの提示が可能となる。
【００７６】
【表１】

【００７７】
他のアプリケーションプログラムを実施して、同じ基礎的な処理エンジンを使用することができる。例えば、ニュースの送達に関係付けられたアプリケーションがリアルタイム処理エンジンを、現在利用可能なストーリーセグメントを視聴者に指示するために使用することができる。類似の方法で、アプリケーションがアラート処理エンジンを、ニュースアラートおよび同調機能を提供するために使用することができる。上に記載したスポーツアプリケーションプログラムに関して実行された試合索引付け機能によるように、ニュースアプリケーションがＤＶＲエンジンを使用して、ニュースプログラムについてのインデックスを処理することができる。一実施形態では、アプリケーションが、視聴者の好みの企業についてのビデオセグメントが進行中のニュースプログラムの一部として別のチャネルで今にも開始しようとしている場合、アラートを表示する。この実施例では、進行中のニュースプログラムが先に処理され、ログされており、イベントＩＤが、ビデオセグメントを表示中となるローカルチャネルにマップされるビデオセグメントに割り当てられた。次いで、イベントＩＤが、アラートを含むＩＰデータにマップされる。アラートが表示され、「Tune Now for Report on Company X!（今、企業Ｘのレポートに合わせなさい）」と示されたとき、視聴者がアラートを選択し、次いで、自分の好みの企業についてのビデオセグメントに同調させることができる。表１はまた、音楽アプリケーションも例示し、これは現在利用可能なデジタルラジオプログラムまたは利用可能な音楽関連テレビジョンプログラムの歌のリストへのナビゲーションツールを提供し、これについては以下でより詳細に説明する。この実施例では、アラート処理エンジンを使用して、バンドが特定のテレビジョンで演奏を開始するときなど、通知を作成することができる。ＤＶＲ処理エンジンが使用されて、音楽ビデオプログラムに対応するインデックスが処理される。最後に、映画アプリケーションが、現在利用可能な映画へのナビゲーションツールを提供する。この例では、アラート処理エンジンを使用して、ラブシーン、著名人を含むなど、特定のタイプのシーンの通知を作成することができる。本発明を使用して、プレビュープログラムおよび「インフォマーシャル（informercial）」など、他のタイプのプログラムについてのインデックスを処理することもできる。
【００７８】
図６は、図４に示したスポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）のある動作を例示する流れ図である。１つ以上のクライアントシステムに送信することができる同調可能アラート情報を有するデータストリームを作成するため、拡張スポーツスケジュールが最初に作成され、放送サーバ１１４に送信され、最後に１つ以上のクライアントシステムに送信され、これを図６のブロック６１０に示す。上述したように、このようなスケジュール情報は、特定のスポーツイベントについて、関連付けられたイベント識別子を含む。次いで、イベントの発生中に、スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）がスポーツリスティングデータ、リアルタイムスポーツ情報、スポーツ統計値および編集用データ、および他のスポーツ拡張データを受信し、これをブロック６１２に示す。上述のように、スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）はまた、これらのデータについてのイベント識別子も検索し、これをブロック６１４に示す。次に、ブロック６１６で、受信されたコンテンツが、イベント識別子に従ってローカルチャネル情報に関連付けられる。ブロック６１８で、アグリゲータ４０２（１）が、関連付けられたイベント識別子を含む拡張スポーツデータストリームを送信用に作成する。最後にブロック６２０で、拡張データストリームが次いで放送サーバ１１４に送信され、最後に１つ以上のクライアントシステムに送信される。上述したように、これらのステップを他のサービスプロバイダおよび／またはサーバコンポーネントによって実行することもできる。
【００７９】
図７ａおよび図７ｂは、同調可能アラートを使用可能にするためのクライアントシステム１００の２つの例示的実施形態による流れ図を例示する。図７ａでは、クライアントシステムが定期的に、関連付けられたイベント識別データを有する拡張スポーツスケジュールを受信し、これをブロック７１０に示す。拡張データストリームもイベント識別データを含み、これもまたブロック７１２で受信される。ブロック７１４で、クライアントシステムは、受信された拡張データストリームに基づいて同調可能アラートを構築する。以下で説明するように、アラートは、ある他のスポーツイベントにおいて今にも起ころうとしているイベントに関係する情報を提供することができる。ブロック７１６で、同調可能アラートがディスプレイ装置上に提示される。ブロック７１８で、視聴者の同調可能アラートの選択に対応するコントロール信号を受信すると、クライアントシステムは、拡張データストリームを同調可能アラートに関連付けられたイベント識別子に従ってテレビジョンチャネルについてサーチし、これをブロック７２０に示す。最後にブロック７２２で、クライアントシステムはイベント識別子に関連付けられたテレビジョンチャネルに同調する。
【００８０】
図７ｂは、クライアントシステム１００上で実行して、本発明の別の実施形態によるナビゲーションガイドを作成するアプリケーションプログラムの動作流れ図を示す。この実施形態では、拡張コンテンツが、クライアントシステムで対応するテレビジョンプログラムに関連付けられる。プログラムの実行はステップ７４０で開始する。このステップで、放送プログラミングデータおよびＩＰコンテンツが最初にクライアントシステムによって受信される。上に示したように、プログラミングデータおよびＩＰデータが、それら自体の一意の識別情報に関連付けられる。次にステップ７４１で、システムがナビゲーション要素および他の拡張コンテンツを受信されたＩＰコンテンツに基づいて作成するように動作する。以下に説明するように、このステップは、あるボタン、アラート、または他のリアルタイムインジケータの作成を含み、これらは視聴者に現在視聴中でない関連テレビジョンプログラムのあるイベントまたはアクティブステータスを通知するものである。加えて、システムはプログラムおよびコンテンツ識別データをマップして、ＩＰコンテンツが視聴者に提示されるようにテレビジョンプログラムの周りを囲むようにすることができる。その後、ステップ７４２で、クライアントシステム１００が、１つ以上のナビゲーション要素を有するナビゲーションガイドをディスプレイ上で提示する。多くの場合、システムはまた、現在視聴されているプログラムを表示するための視聴用ウィンドウも提示する。
【００８１】
ステップ７４３で、次いでシステムが、視聴者から受信されたコントロール信号または他の入力情報を走査する。これらの信号はユーザによる所望のプログラムの選択に対応し、この選択は、ディスプレイ上でナビゲーション要素を強調表示あるいはそうでない場合は選択することによって行われる。これらは通常、図５に示すリモート入力ユニット５２６を介して入力される。次いでステップ７４４で、システムが入力コントロール信号を処理する。次にステップ７４５で、システムが、ユーザによって選択された放送プログラムに同調するように動作する。最後にステップ７４６で、システムは提示されたナビゲーション要素および視聴用ウィンドウを更新する。
【００８２】
図６、図７ａ、および図７ｂに示すアラートは「同調可能」、すなわちクライアントシステムが、先に関連付けられたイベント識別子に基づいて適切なチャネルに同調することができるアラートであったが、本発明を使用して他のタイプのアラートを提供することもできる。このようなアラートは通常、別の特定のアクションをクライアントシステムによって呼び出す。例えば、アラートは時として、拡張可能ビデオ記録などのアクションをトリガする。これは、スポーツイベントが延長戦または延長イニングに入るときに起こる可能性がある。このような代替タイプのアラートのもう１つの実施例は、推論的記録アラートである。このアラートはクライアントシステムに、特定の関心のあるイベントを記録させ、これは視聴者がシステムにこのイベントを記録するようにリクエストしなかったとしても行われる。例えば、ユーザによって選択されたあるタイプの推論的記録アラートは、ＤＶＲエンジンに、最後の２分間のバスケットボールの試合をすべて記録させる。したがって、この実施形態では、アラートが伝送されて、クライアントエンジンに、ある試合が最後の２分間であることが通知される。このアラートはイベントＩＤに対応しており、次いでＤＶＲが、イベントＩＤによって指定されたチャネルに同調してこのプログラムを記録する。この機能のもう１つの実施例は、延長のピリオドに入る試合のすべて、最後の３０分の授賞ショーのすべて（大抵の重要な授賞がそのとき提示されるという仮定のもとに）、または、最初の１０分の深夜トークショーのすべてを、推論的に記録してモノローグを記録することである。
【００８３】
「同調可能」アラートを記載したが、本発明はまた、関心のあるイベントが今にも起ころうとしていることを単にユーザに、チューナのない装置に対して通知することができるアラートの放送も可能にする。例えば、ニュースプログラムが今にもある企業を論じようとしている場合、アラートを関心のあるユーザの携帯電話に送信することができる。携帯電話のアラートは単にユーザに、関心のある企業を今にも論じようとしているプログラムが現在放送中であることを通知する。次いでユーザは、付近のテレビジョンまたは他の同調可能装置（チューナカードを有するコンピュータなど）を発見してプログラムを見ることができ、あるいは、プログラムを顧客の家庭用記録機で記録するようにリクエストすることができる。この実施形態では、携帯電話、ＰＤＡ、または他の非チューナ装置に、ＩＰデータをテレビジョンプログラムリスティング（ユーザ向けにカスタマイズされたもの）に関係付ける拡張テーマスケジュールもダウンロードされる。ユーザがアラートを選択するとき、この実施例におけるアラートは単に、プログラミング情報を表示するか、あるいはリモートでショーを記録するためのオプションを提供する。
【００８４】
図８乃至図１５は、本発明によって送達されたデータサービスを使用して、アプリケーションプログラムによってレンダリングされたユーザインターフェイスまたは表示を例示する。これらの実施形態では、ユーザインターフェイスがいくつかの一意の表示領域を有し、これはすなわち、プログラム視聴表示領域、ナビゲーションガイド領域およびアラート表示領域である。プログラム表示領域は通常、特定のスポーツイベントなど、テレビジョンプログラミングを視聴するために使用される。ナビゲーションオペレーショナルモードでは、この表示領域がウィンドウサイズに縮小され、これは表示画面の一部しか使用しない。プログラム視聴用領域のサイズをユーザによる入力リクエストに基づいて変更することができる。しかし、本発明は、記載した実施形態において、ナビゲーションガイドおよびビデオ表示領域など、様々なウィンドウ要素が画面上に配置される特定の方法に決して限定されないことを理解されたい。
【００８５】
図８は、新しいナビゲーションガイド８００の汎用レイアウトを示す。ナビゲーションガイドは、プログラム視聴用ウィンドウ８１０および関連付けられたボタンに分離され、これは図８に示す「Game Information」および「View Stats」ボタンなどである。これらのボタンは、現在視聴用ウィンドウ８１０で提示中のプログラムに関係する追加の情報へのアクセスを提供する。このような情報はクライアントシステム上に存在する可能性があり、あるいはシステムが、このような情報を含むＷｅｂサイトにアクセスすることができる。視聴用ウィンドウに加えて、スクリーンンディスプレイには様々なナビゲーションセクションが含まれる。これらを図８において、ナビゲーションガイドまたはダッシュボード領域８１６およびコアースナビゲーション（coarse navigation）バー８１８として示す。図９に関連して以下に説明するように、コアースナビゲーションバー８１８は、ナビゲーションガイド領域８１６において提示された情報のタイプについてのコアースフィルタ（coarse filter）を提供する。すなわち、図８では、視聴者が「Menu 1」ボタンをコアースナビゲーションバーで選択しており、それによりシステムに特定のナビゲーション要素を表示領域８１６において提示させる。
【００８６】
ナビゲーションバー８１８によって提供されたコアースフィルタリングに加えて、ガイド領域８１６において提示された要素が論理的にイベントカテゴリによってグループ化される。すなわち、現在利用可能なプログラム、この例ではスポーツイベントが、イベントタイプに従ってグループ化される。したがって、イベントカテゴリ１のプログラム提供は、現在利用可能なナショナルフットボールリーグの試合を含むことができる。イベントカテゴリ２のプログラムは、メジャーリーグ野球の試合などを含むことができる。
【００８７】
図９は、上に記載した汎用画面レイアウトに対応するナビゲーションガイドの特定の実施を示す。この例示的ナビゲーションガイドでは、プログラム表示ウィンドウ９１０が現在利用可能なフットボールの試合、並びにこの試合に関係するさらなる情報についての、視聴用ウィンドウのすぐ近くに位置するボタンを提示する。例えば、視聴者が「Tampa Bay at New England」ボタンを選択した場合、システムが放送に関係する追加の情報にアクセスする。類似の方法で、「View Stats」ボタンにより、システムがプログラムに関係する統計情報を提示する。
【００８８】
ナビゲーションガイド９００もまた、コアースフィルタをコアースナビゲーション領域９１８に位置するメニュー項目の形式において提供する。図９では、視聴者が「On Now」ボタンを選択しており、これはナビゲーションガイド領域９１６において現在利用可能なスポーツイベントをフィルタリングするものである。ガイド領域９１６は、イベントタイプによってさらに分離されるナビゲーション要素を含む。例示した実施形態では、現在利用可能なＮＦＬの試合が、ナビゲーション要素の集まりとして表示される。同様に、利用可能なメジャーリーグ野球の試合、並びにナショナルホッケーリーグの試合に対応するナビゲーション要素が収集され、グループ化として表示される。
【００８９】
記載したように、ガイド領域８１６における各ナビゲーション要素が、視聴者の意思決定プロセスを支援するためのある情報を有する。例えば、図９に示す第１のナビゲーション要素が、現在利用可能なフットボールの試合、フィラデルフィア対ニューヨークの放送に対応する。スコアおよび残り時間に関係するリアルタイムの指示が提示される。このナビゲーション要素において強調表示されたフットボールなど、他のビジュアルキューが、現在フットボールを持っているチームなど、試合のステータスに関係する最新情報を提供する。強調表示はまた、試合が現在アクティブであることも示す。
【００９０】
図９に示す第２のナビゲーション要素は、マイアミおよびオークランドの試合の放送に対応し、ここでは、暗い表示または非強調表示のフットボールの形式におけるビジュアルキューにより、試合が現在非アクティブであることを指示する。これは視聴者に１つの重要なキュー、すなわち、他の利用可能なスポーツイベントのアクティブステータスを提供するので有利である。他のイベントのアクティブステータスを他のビジュアルキューによって提供できることは言うまでもなく、これはナビゲーション要素を明るくするかあるいは暗くすることを通じて、あるいは以下に説明するように同調可能な「タイムイン／タイムアウト」アラートを通じて行われる。
【００９１】
ナビゲーションツールは他のビジュアルキューを作成して、現在アクティブな野球の試合に関係するリアルタイム情報を提供し、これは攻撃側のチーム、出塁走者、スコア、およびイニングなどである。最後に、現在利用可能なホッケーの試合について作成された例示的ビジュアルキューは視聴者に、パワープレーまたはゴールのスコアを通知し、これを図９におけるナビゲーション要素において示す。
【００９２】
本発明の別の態様によれば、様々なデータをナビゲーションガイド領域において提示された拡張スポーツスケジュールデータと共に提示することができる。詳細には、スクリーンンディスプレイはまた、リアルタイムイベントアラートを視聴者に表示することができる表示領域も含むことができる。これは、表示領域において表示中でない１つ以上の現在利用可能なプログラムにおいて最近起こったか、あるいは今にも起ころうとしているイベントまたはアクションについての最新情報を提供する。アラートは関連付けられたイベント識別データを含んでいるので、アラートによりクライアントシステムが自動的に、ユーザによる選択に応じてアラートに関連付けられたチャネルに同調することができる。
【００９３】
図９では、同調可能アラート表示領域９２０が、別のアクティブな放送プログラムにおけるイベントに関係するリアルタイム通知を提示する。図９に示すアラートは、このシナリオでは現在アクティブな野球の試合の１つに対応する。これは視聴者に、視聴者が関心を有するある項目が今にも起ころうとしていることを通知する。この場合、特定のプレイヤーが今にも打席に立とうとしている。アラートウィンドウが「GO」ボタンを含んでおり、これによりユーザがテレビジョン放送に同調させることが可能になる。したがって、ナビゲーション要素によるように、アラートは、対応するプログラミングとの関連付けを可能にするためのイベント識別データを含む。
【００９４】
図１０は、本発明のさらなる実施形態によるナビゲーション画面１０００を例示する。このナビゲーション画面は、図８および図９の実施形態とは幾分異なるにも関わらず、利用可能な放送テレビジョンプログラミングを表示し、これもまた様々なカテゴリタイプに対応するようにフィルタリングされる。第１のプログラムカテゴリは、第１の視聴用ウィンドウ１００２において提示されるようなスポーツイベントに関係する。第２の表示ウィンドウまたは視聴用領域１００４は、他の視聴オプションを提示する。このようなオプションも、料理プログラムなど、特定の関心のあるカテゴリに従ってグループ化される。他の表示ウィンドウも利用することができる。例えば、図１０は表示ウィンドウ１００６を例示し、これは特定の関心のあるカテゴリのニュース項目に関係する情報を提示するものである。
【００９５】
視聴用ウィンドウに加えて、表示１０００は視聴者が選択可能なボタンまたはコントロールを含む。図１０に示す表示画面では、このような追加のコントロールに「Fantasy」ボタン１００８が含まれ、これは視聴者の好みのスポーツチームに割り当てられた、個々のプレイヤーまたはプレイヤーのグループに関係する情報を表示できるようにするものである。選択されたとき、システムが適切なチャネルに同調するか、あるいはＷｅｂサイトにアクセスし、これが視聴者によって記載された特定のチームまたは個人に関係する統計値または他の情報を提供する。加えて「Shop」ボタン１０１０が使用されて、視聴者の目を提供中のプログラミングに関係付けられた広告またはプロモーションの項目に向けさせる。「News」ボタン１０１２および「Scores」ボタン１０１４もまた選択可能であり、これらはシステムに、これらのトピックに関係するコンテンツ、またはこのようなコンテンツを含むハイパーリンクも送達させる。
【００９６】
様々な表示画面を通じてナビゲートするため、あるいは所望のプログラムを選択するために、視聴者が図５に示す入力コントロールパッド５２６を使用することが好ましい。ユーザが、利用可能なテレビジョンプログラミングに対応する表示領域または表示要素を選択しているとき、この表示要素が強調表示されて提示される。別法として、表示領域の色を変更して、ユーザがこの表示領域を選択していることを指示することができる。上述したように、クライアントシステムによって提示されたデータには、先に関連付けられたイベントＩｄが含まれる。ユーザが所望の表示領域を選択するとき、システムは適切なチャネルを先に送達された拡張スポーツスケジュールにおいてルックアップし、自動的にテレビジョンをそのチャネルに同調させ、選択されたプログラミングがテレビジョンで表示される。
【００９７】
図１１は、もう１つの実施例のナビゲーションガイド１１００を例示する。提示したナビゲーションガイド１１００は、第１の表示ウィンドウ領域１１２０、ナビゲーション領域１１６０および情報領域１１４０に分離される。ナビゲーション領域１１６０はさらに１つ以上のナビゲーション要素に分離され、これはナビゲーション要素１１６２および１１６４などである。本発明の一態様によれば、表示されたナビゲーション要素が、所与のタイプの現在利用可能なプログラミング選択に対応する。したがって、例えば、図１１に示すナビゲーション要素が、現在利用可能なスポーツイベントに対応する。視聴者が要素１１６２など、所望のナビゲーション要素を選択するとき、システムが自動的にそのプログラムに同調し、これが視聴用領域１１２０に表示される。表示領域１１２０には様々なボタンが含まれており、これはユーザがナビゲーションモードから出て、プログラミングの全画面表示を視聴することができる「Full screen」ボタンなどである。
【００９８】
拡張された体験を提供するため、ナビゲーション要素が更新されて、情報が好ましくはリアルタイムで視聴者に提供される。したがって、図１１に示す実施形態では、ナビゲーション領域１１６０に示すように、現在利用可能なスポーツイベントについてのスコアが更新され、視聴者に提示される。他のアイコンが利用されて、追加の情報がナビゲーション表示領域において提供される。例えば、フットボールのポゼッション、または現在攻撃側のチームを示すアイコンも視聴者に提示される。本発明の一実施形態によれば、このような情報が、画面のナビゲーション表示領域において提示された拡張スポーツスケジュールデータと共にマージされる。
【００９９】
図１２は、図１１に示す表示画面１１００に類似するスクリーンンディスプレイ１２００を例示し、これには視聴表示領域１２２０およびナビゲーション領域１２４０が含まれる。しかし、この例では、視聴者がわずかに異なるタイプのプログラミング、すなわち、フットボールの試合ではなく、現在アクティブな野球の試合を選択している。本発明によれば、次いでナビゲーション表示領域１２４０が更新されて、視聴者の好みに従って他の視聴オプションが提示される。すなわち、要素１２６２などのナビゲーション要素が、図１１に示す画面と比較して再順序付けされて、視聴中のプログラムに基づいて、視聴者が最も関心を有する可能性のある他のオプションが提示される。加えて、ナビゲーション表示領域１２２０におけるナビゲーション要素が更新されて、現在のスコア並びに他の重要な情報が反映される。
【０１００】
図１３ａは、本発明によるあるタイプのアラートインジケータを使用する、さらなる表示画面１３００ａを例示する。図１１および図１２における実施形態のように、表示が視聴用領域１３２０ａおよびナビゲーションガイド領域１３６０ａに分離される。この表示の領域において提示されたナビゲーション要素は、上に記載したものに類似している。図１３ａはまたアラート表示領域１３４０ａも例示し、これが利用されて、視聴者の関心のある特定の情報が提供される。この例では、画面が、視聴者が特に関心を有する可能性のあるプレイヤーに対応するアラートを表示する。例えば、アラートは、別の現在利用可能なスポーツイベントにおいて今にも打席に立とうとしている好みのプレイヤーに対応することができる。
【０１０１】
図１３ｂは、本発明により使用することができる、もう１つのタイプのアラートを例示する。この例では、アラート表示領域１３４０ｂが、別の放送プログラムにおいて今にも起ころうとしているイベントに関係する情報を提示する。図のように、一方のチームがちょうどフットボールを「レッドゾーン」、すなわち敵の２０ヤードライン内に移動させており、今にもタッチダウンを獲得しようとしているという趣旨のテキストのメッセージが視聴者に提供される。視聴者はそのプログラムを視聴することを、ディスプレイ上に提示された適切なボタンを単に選択することによって決定することができ、これを図１３ｂにおいて「Tune in Now」ボタン１３４２ｂとして示す。視聴者の選択に応答して、次いでシステムが自動的にアラート表示領域１３４０ｂに対応するプログラムに同調する。多数の追加のアラートは、いかなる数の定義済みの試合のルールに従って作成することもできる。これらには、フットボールにおけるタッチダウンまたは野球における得点など、スコアプレーの発生が含まれる。また、個々の競技者に関するアラート通知を、競技者が務めを行うか、あるいは今にも行おうとするいかなるときにも作成することができる。
【０１０２】
デジタルビデオ記録機能はまた、本発明によるクライアントシステムによって実行されたＤＶＲエンジンにも統合される。すなわち、クライアントシステムは、受信されたリアルタイムおよび他のデータサービスを処理して、拡張ＤＶＲ機能を提供する。上述したように、放送サービスが、試合インデックスに対応するトリガを生成して、記録された試合セグメントの格納、再生および視聴を可能にする。これらには、記録されたビデオストリームにおける特定のポイントに対応する関心のある項目に関係するリアルタイムイベント通知が含まれる。上に記載した試合プレーイベントに加えて、クライアントに、記録中の試合が延長されていること、または、著しく関心のある試合を視聴者のプロファイル情報に基づいて記録するべきであることさえも通知するトリガが作成される。記録が延長されるべきであるという通知を受信した場合、システムは自動的に自動延長機能を使用して、延長戦または他の予測不可能なプログラムの超過が損なわれることを回避する。
【０１０３】
好ましい実施形態では、クライアントシステムがＤＶＲエンジンを１つ以上のコンポーネントと共に使用して、再生アプリケーションを作成する。以下に説明するように、このような再生アプリケーションは通常、スポーツイベント、スポーツハイライトプログラム、ニュース、映画、音楽など、イベントまたはテーマに特有のものである。
【０１０４】
図１４は、ＩＰコンテンツを使用してＤＶＲサービスを視聴者に提供する表示画面を例示する。この例では、視聴者は「On Later」コントロールを表示画面上のコアースナビゲーションバー１４１８において選択している。このアクションはシステムに、ある未来の時間に放送されるスポーツイベントをナビゲーションガイド領域１４１６において表示させる。加えて、表示は、未来のイベントに関係する領域特有の拡張コンテンツを情報表示領域１４２２において提示する。図１４のように、このような情報には履歴的事実および関心のある他の項目が含まれる。表示はまた、「Remind」および「Record」ボタンも提示し、これらのボタンでユーザによるこれらの機能の選択が可能となる。
【０１０５】
図１５は、本発明のさらなる実施形態によるプレビュー情報を示す情報画面表示を例示する。視聴者が記録することを望む可能性のある未来のプログラミングに関係する情報を提供するため、プレビューまたはアトラクション表示画面１５００を提示することができる。本発明がスポーツイベントの送達に関連して使用されるとき、プレビュー画面は、試合などの情報の重要性に関係する分析をプレビュー視聴用領域１５２０において提供することができる。「Record」ボタン１５３０により視聴者がプログラムを、その選択を通じて記録することができる。選択された試合に関連する他の情報が表示され、これはオペレーションバー１５１０においてリストされた、関連付けられたボタンを強調表示して、視聴者による「GAME」ボタン、「STANDINGS」ボタン、「PITCHERS」ボタン、「STREAKS & NOTES」ボタンおよび「INJURIES」ボタンの間のナビゲーションを可能にすることによって行われる。これらのボタンは、プログラムに関係付けられた追加の統計値および／または動的情報に対応する。
【０１０６】
本発明はまた、ＤＶＲナビゲーションツールの作成および使用をコンテキストセンシティブの領域に基づいて可能にする。例えば、記録されたフットボールの試合では、本発明により視聴者が、フットボールの試合の記録において関心のある離散的ポイントに「インテリジェントにスキップ」することが可能となり、これは、クォーターの開始、あるプレイヤーのアクション、試合のハイライトのみ、または試合におけるプレーからプレーまでなどである。別法として、視聴者は単にフットボールの試合内のプレーからプレーまでスキップすることを選ぶことができる。インテリジェントな試合の記録を他のスポーツにおいて、試合特有のルールに従って作成されたコンテンツに基づいて開発することができる。本発明はまた、音楽、ニュースまたは映画の記録を拡張させるためにも使用される。例えば、索引付け機能を使用して、視聴者が関心のあるニュースプログラムまたはニュースプログラムのグループのこれらの部分にスキップできるようにすることができる。
【０１０７】
本発明は複数のインデックスを作成し、これは、受信されたイベントログを記憶媒体上で記録されたビデオの適切な位置に関連付けることによって行う。索引付きスポーツ放送の場合において上述したように、スポーツコンテンツアグリゲータ４０２（１）は、テレビジョンプログラムに関係するイベントログを取り込み、複数のＤＶＲインデックスファイルとしてパッケージ化する。インデックスファイルがクライアントシステムに伝送され、これがインデックスファイルを対応する記録に、その１つがクライアントシステムによって得られている場合、関連付ける。
【０１０８】
図１６ａ乃至図１６ｃは、受信されたＤＶＲインデックスファイルをクライアントシステムの記憶媒体上に格納されたビデオファイルに関連付けるための１つの方法を例示する。この実施例では、様々なデータパッケージがクライアントシステムにダウンロードされ、各データパッケージはプログラムインデックスファイルを含むことができる。これらのデータパッケージを図１６ａにおいてパッケージＰ１,Ｐ２,Ｐ３...ＰＮとして示す。データパッケージは通常、プログラムＤＶＲインデックスファイルおよびコントロールファイル（またはコントロールファイルへのポインタ）を含む。上述したように、ＤＶＲインデックスファイルはプログラムについてのイベントインデックスログを含み、これはフットボールの試合の場合、プレー、ハイライト、および時として放送の追加の機能のインデックスを含む。コントロールファイルは一般に、ユーザインターフェイス要素、およびユーザインターフェイスをユーザに提示するためのスクリプティングコードを含んで、記録されたビデオプログラムの再生コントロールを容易にするファイルである。コントロールファイルはエントリポイントを提供することができ、そこでコントロールがクライアントのオペレーティングシステムから再生アプリケーションに渡される。コントロールファイルはユーザインターフェイスを提示することができ、あるいはユーザインターフェイスを構成する代替表示要素を表示するための他のファイルを、再生アプリケーションにロードし、かつ呼び出すことができる。好ましい実施形態では、コントロールファイルが、ＨＴＭＬまたはMacromedia, Inc.によるＦＬＡＳＨ ５などのマークアップ言語で書かれており、オプションで、Java（登録商標）Script、PerlまたはVisual Basicなどのスクリプティングコードを含む。コントロールファイルはオプションで、Ｃ++、Java（登録商標）またはＣ#など、他の言語で書かれたコードを含むか、あるいはこれをポイントすることができる。
【０１０９】
システムは、記録されたプログラム、インデックスファイルおよびコントロールファイルのメタデータディレクトリを維持する。図１６ｂおよび図１６ｃは、このためのメタデータディレクトリを含む記憶媒体を示し、これは記録されたプログラムＰＩおよびＰＩＩＩについてのエントリを有する。記録されたプログラムＰＩおよびＰＩＩＩについて記録されたビデオデータが、記憶媒体の別のパーティションに格納され、これを図１６ｂの左側に概略的に示す。記録されたプログラムについてのエントリに加えて、メタデータディレクトリはまた、関連付けられたインデックスファイルＰ１についてのエントリ、および関連付けられたコントロールファイルＰ１についてのエントリも含み、これがプログラムエントリＰＩとの突き合わせの結果としてディレクトリに入れられる。
【０１１０】
パッケージがダウンロードされるとき、クライアントシステム上に存在するデータパッケージ処理サービスが呼び出されて、記録されたプログラムが存在する場合、パッケージを記録されたプログラムにマップする機能が実行される。パッケージ処理サービスは最初に、対応するプログラムが記録されているかどうかを判断する。この関連付けは様々な方法で実行することができ、これは、イベントＩＤ、またはパッケージを記録されたプログラムに一意に関連付ける他の情報などによる。上述したように、先にパッケージに割り当てられた異種Ｉｄを単一の同種イベントＩＤシステムにマップすることによってイベントＩＤを得ることができ、あるいはイベントＩＤを事前に存在するユニバーサルＩＤシステムから導出するか、あるいはそれと同じものにすることができる。この例では、この機能を実行する方法の引数には、プログラムに関係するスケジューリングおよびタイプ情報、およびイベントＩＤが含まれる。
【０１１１】
合致が生じるとき、パッケージ処理サービスが、合致されたインデックスファイルについてのエントリおよび他のいかなる関連ファイルをもIndex Fileディレクトリに入れる。図１６ｃのように、このサービスは、索引付きプログラムについての新しいディレクトリエントリＰ１を作成し、このエントリをIndexed Fileディレクトリに入れる。このサービスはまたインデックスファイルの名前を変更し、エントリdata.xmlをIndexサブディレクトリに入れる。このサービスはまたコントロールファイルの名前を変更し、エントリControlFile.htmlをコントロールファイルサブディレクトリに入れる。次いで、インデックスおよびコントロールファイルがメモリに格納される。図１６ｃのように、このサービスはオプションで他の関連データを受信して、索引付きプログラム用のユーザインターフェイスを拡張することができる。図１６ｃでは、このサービスがまたイメージファイルa.gifおよびb.gif、および追加のＨＴＭＬファイルも受信し、エントリをＰ１索引付きファイルのための適切なサブディレクトリに入れる。関連ファイルも記憶媒体上に格納される。
【０１１２】
クライアントシステムによって受信された他のデータパッケージは、類似の方法で処理される。したがって、パッケージング処理サービスが呼び出されて次のデータパッケージＰ２が処理されるとき、合致は発見されず、これは対応する記録されたプログラムエントリがメタデータディレクトリにないからである。したがって、データパッケージＰ２が廃棄される。しかし、データパッケージＰ３は、記録されたプログラムＰＩＩＩに関連付けられる。したがって、Ｐ３インデックスファイルおよびＰ３コントロールファイルに関係するエントリがメタデータディレクトリに入れられる。記録されたプログラムとの合致が発見されないとき、パッケージ処理サービスがデータパッケージを廃棄する。
【０１１３】
イベントインデックスが、記録されたプログラムのビデオセグメントと、記録の再生中に突き合わせられる。視聴者が記録の再生を選択するとき、記録されたプログラムが突き止められる。メタデータディレクトリにおけるエントリに基づいて、ＤＶＲエンジンが関連付けられたＤＶＲインデックスファイルおよびコントロールファイルをロードする。コントロールファイルは通常、再生の開始など、ある動作を開始するためのコード（スクリプティングコードなど）を含む。とりわけ、次いでＤＶＲエンジンがイベントデータ構造を構築し、これは関連付けられたＤＶＲインデックスファイルから得られたイベントを含む。視聴者が、次のプレーへのスキップなど、イベントの選択に対応する入力を提供するとき、ＤＶＲエンジンがイベントデータ構造においてルックアップを実行して、次のプレーについての時間インデックスを得る。時間インデックスは、記録されたプログラムの開始からの時間オフセットである。時間シーケンス情報は、格納されたビデオファイルも備えているので、ＤＶＲエンジンは次いで、時間オフセットに対応する適切なビデオセグメントをイベントデータ構造において判断し、システムにそのビデオセグメントで再生を開始させる。他のイベントインデックスは同じ方法で処理され、すなわち、プログラムの開始からの時間オフセットまたはインデックスを得て、時間インデックスに対応する適切なビデオセグメントを突き止める（locate）ことによって処理される。
【０１１４】
各タグ付きイベントの開始ポイントに関係する情報に加えて、クライアントシステムによって受信されたインデックスが他のタグ付きデータを含むことが好ましい。上に記載したフットボールの実施例では、このような追加のタグ付きデータには、プレーのタイプ、ヤードゲイン、競技者名およびイベントの記述が含まれる。したがって、クライアントシステムでは、好ましいデータをユーザに表示するために、異なるレベルのパーソナライゼーションをタグ付きイベントデータに適用することができる。例えば、クライアントシステムはＤＶＲエンジンにＸＭＬ変換などのフィルタリング技術をデータに適用するように命令して、ユーザが記録のサブセットである好ましいデータのみを視聴できるように、かつ、再生中、ＤＶＲ記録のユーザの関心のある部分により一層インテリジェントにスキップできるようにすることができる。
【０１１５】
このようにして、ユーザが特定の競技者のパフォーマンスに関心を有する場合、ユーザは容易にその競技者に関係するハイライトにスキップすることができる。索引付きスポートハイライトテレビジョンプログラムを含む一実施形態では、ユーザの好みのスポーツチームのハイライトのみを選択（かつ表示）するように再生アプリケーションを構成することができる。別法として、ニュースショーの再生の場合、ユーザがクライアントシステムを、ユーザの好みの企業、または好みのニュース項目、または地方特有のニュースに関するニュースをブラウジングし、かつインテリジェントにそこにスキップするように構成することができる。
【０１１６】
図１７ａ乃至図１７ｃは、様々な拡張ファイルとＤＶＲインデックスファイルとの関連付けを例示する。この例では、様々な追加のコンポーネントがクライアントシステムにダウンロードされて、ＤＶＲインデックスファイルに関連付けられる再生アプリケーションの作成が可能になる。図１７ｂのように、３つの記録ＰＩ、ＰＩＩおよびＰＩＩＩが記憶媒体上に格納される。したがって、図１７ｃを見るとわかるように、メタデータディレクトリが、記録媒体上に格納された記録に対応するエントリP1.dat、P2.datおよびP3.datを含む。しかし、図１７ｃに例示した実施例では、記録の１つP1.datのみが、関連付けられたダウンロードプログラムＤＶＲインデックスファイルＰ１を含む。この場合、インデックスファイルエントリがディレクトリ構造において「Index.xml」として示される。メタデータディレクトリはまた、関連付けられた再生アプリケーションの様々なコンポーネントについてのエントリも含む。これらには図１７ｃにおいて「Control.html」として示すコントロールファイルが含まれ、これはコントロールをクライアントのオペレーティングシステムから再生アプリケーションに渡すためのエントリポイントとしての機能を果たす。インデックスファイルエントリおよびコントロールファイルエントリに加えて、いくつかのサブディレクトリが、ＧＩＦファイル、Java（登録商標）ScriptコードおよびＨＴＭＬページなど、ファイルについてのエントリを含む。図１７ｃに示す実施では、ＧＩＦサブディレクトリが、「Background」および「Button」ファイルなど、ダウンロードされたＧＩＦファイルについてのエントリを含む。類似の方法で、Java（登録商標）Scriptサブディレクトリが様々なJava（登録商標）Scriptライブラリについてのエントリを含む。最後に、ＨＴＭＬサブディレクトリは、「UserAborted」および「ChoosePreferences」ファイルについてのエントリを含む。
【０１１７】
ユーザがこの再生アプリケーションに入るとき、コントロールが最初にControl.htmlページに渡される。このページは、ディレクトリにおける他のページを呼び出すか、あるいはコントロールを他のhtmlページに渡すことができる。このようにして、再生アプリケーションを、一連のＨＴＭＬページ、Java（登録商標）Scriptなどのスクリプティングコード、ＧＩＦファイル、ＪＰＥＧファイル、ＦＬＡＳＨコードまたは１つ以上のダイナミックリンクライブラリ（ＤＬＬ）としてさえも実施することができ、これらはテレビジョンのプラットフォームに合わせてコンパイルされる。ダウンロードされたパッケージなど、様々なファイルの受信に加えて、再生アプリケーションはそれ自体で、ユーザにロードさせ、かつ表示されるべきファイルを決定することができる。
【０１１８】
再生アプリケーションをこれまで単一のＤＶＲ記録に関連して記載したが、このようなアプリケーションを多数の索引付き記録に関連付けて特定のサービスを提供できることは、当業者には理解されよう。例えば、ユーザが特定の競技者を多数のイベントにおいて見ることを望んだ場合、本発明を使用して、索引付けデータにこのようなすべてのイベントからアクセスして、ユーザによって望まれた特定のビデオ再生を提供するアプリケーションを実施することができる。
【０１１９】
図１８ａおよび図１８ｂは、本発明に関連して、フットボールの試合の再生の提供において使用することができるユーザインターフェイスを例示する。図１８ａでは、表示１８００がテレビジョン視聴用ウィンドウ１８１０に区分される。インターフェイスは「Playback+」アイコン１８１２を提示し、これは視聴者に記録が「スマート索引付き（smart indexed）」記録であることを通知する。加えてインターフェイスは、「Play」ボタン１８１４を視聴者がプログラム全体を見ることを望むイベントにおいて提示する。また、インターフェイスは「Delete」ボタン１８１６を提示して、記録されたプログラムの削除を可能にする。ユーザが「Playback+」ボタン１８１４を選択した場合、クライアントシステムがスマート再生インターフェイスを提示することができ、これを図１８ｂに示す。この実施例では、表示１８２０が同様に視聴用ウィンドウ１８２２を提示する。インターフェイスは、ビデオファイルにおけるコンテキストセンシティブの位置、すなわち、上の実施例では記録されたフットボールのクォーターの開始に対応するセレクタボタン１８２６を含む。また、インターフェイスは「Highlights」バー１８２４を提示し、これにより視聴者が記録されたプログラムのハイライトにスキップすることが可能となる。「Playback+」ボタンは別法として、プルダウンメニューなどとして実施して、様々なオプションを視聴者に提供することができる。
【０１２０】
上で挙げた実施例ではフットボールの試合全体など、プログラム全体を拡張するために使用される試合インデックスファイルに加えて、イベントログもクライアントシステムにリアルタイムで送信されて、テレビジョン放送プログラムが起こるときにこれが拡張される。すなわち、ＤＶＲ索引付けエンジンは、プログラムに関係するイベントデータ構造を、そのプログラムが放送されるときに構築するように動作することができる。この例では、インデックスが、ポーズ記憶バッファに格納されたビデオセグメントに関連付けられ、これを使用して、それが永久的に記録されるかどうかに関わらず、プログラムを索引付けすることができる。次いで、ＤＶＲ索引付けエンジンがイベントデータ構造における時間インデックスおよび対応するビデオセグメントを、上に記載したものと同じ方法で突き止めるように動作する。したがって、再生アプリケーションの送達について、図１６および図１７に関連して、放送プログラムが記録された後に拡張コンテンツが受信される実施形態で上述したが、本発明を実施して、ユーザのインタラクションを放送プログラム中に受信された拡張コンテンツに基づいて可能にすることもできる。
【０１２１】
クライアントシステムに提供されたコントロールデータを使用して、ユーザインターフェイスに関係する拡張をクライアントシステムに提供することもできる。このような１つの機能は、「スキップオーバーライド」機能であり、リモートコントロールをプログラミングに結びつけるものである。大抵の例では、前方スキップ入力キーをユーザのリモートコントロール上で選択することにより、クライアントシステムに３０秒の前方スキップをビデオにおいて実行させ、後方スキップの選択により７秒の後方スキップが引き起こされる。本発明では、スキップオーバーライド機能は、受信された「前方スキップ」入力コマンドを処理して次の論理スキップを実行するように動作する。この機能により視聴者が、クライアントシステムによる予想された応答を観察することができる。すなわち、フットボールの試合の記録を見ているとき、視聴者は次のプレーの開始へのスキップを観察し、これは３０秒だけ先行するプレーの後に続くかどうかに関わらず行われる。類似の方法で、スキップオーバーライド機能は、受信された「後方スキップ」入力コマンドを処理して、視聴者によって予想された先行するビデオセグメントへの論理スキップを実行するように動作することができる。
【０１２２】
現在好ましい実施形態では、ＤＶＲ拡張がプログラム全体の記録に適用される。したがって、ビデオ記録はコピーあるいは変更されない。しかし、クライアントシステムはビデオ記録を様々な方法で処理し、かつ拡張するように動作することができる。例えば、クライアントシステムが記録を編集し、視聴者の好みに従って記録の編集バージョンを再保存することができる。フットボールの実施例の場合では、クライアントシステムは記録を処理し、記録されたフットボールの試合からのプレー、ハイライト、またはあるプレイヤーのアクションのみを新しく短縮されたビデオファイルとして保存することができる。この機能は、ディスク記憶空間が高価なところで使用することができる。
【０１２３】
アラートもクライアントシステムに提供されて、記録されたプログラムに関係する記録時間を自動的に調整するなど、あるアクションがトリガされる。例えば、スポーツイベントの記録時間をイベントが予想より長く続くときに延長することができる。逆に、イベントの記録時間をイベントが予想より短くなるときに短縮することができる。また、推論的記録アラートを利用することができ、これによりシステムに著しい関心のある試合などのイベントの記録を開始させる。このアラートは、視聴者の好みのチームまたはプレイヤー、または場所など、視聴者のプロファイル情報から作成することができる。
【０１２４】
最後に、ＤＶＲ拡張が時としてサービスに応じて結合される。例えば、推論的記録機能が利用された後、クライアントシステムはその後、プログラムを、推論的に記録されたプログラムに関係するイベントログインデックスのあるなしに関わらず、受信することができる。
【０１２５】
本発明を主として、リアルタイムＩＰデータ、イベント識別データおよび放送テレビジョンプログラミングなど、異なるデータソースの統合に関連して記載したが、多数の他のデータソースおよびデータタイプも統合できることは、当業者には理解されよう。例えば、拡張スケジューリングデータの代替として、あるいはそれに加えて、本発明を使用して、リアルタイムＩＰデータをイベント識別データと統合して、ユーザが選択するプログラミングにおいて情報に基づく決定を行うことができるようにすることができる。
【０１２６】
類似の方法で、本発明はまた、スポーツプログラミング以外のテレビジョンプログラミングへの適用可能性も有する。例えば、本発明を音楽、映画およびニュース選択に関連して展開することもできる。図１９は、記録されたニュースプログラムにおけるヘッドラインの間でナビゲートするためのユーザインターフェイスを例示する。この場合、記録されたニュースプログラムが、上に記載した方法において索引付けされて、様々なニュース項目またはセグメントの開始についてのインデックスが含まれる。好ましい実施形態では、関連付けられたタイトルおよびニュース項目の簡単な記述も、クライアントシステムに伝送されるインデックスファイルにおいて提供される。図のように、ニュース再生アプリケーションが表示１９００を作成し、これがテレビジョン視聴用ウィンドウ１９１０、広告用領域１９１２およびヘッドラインリスト領域１９１４の間で区分される。ヘッドラインリスト領域１９１４はさらに「My News Headlines」リスト１９１６と「News Headlines」リスト１９１８の間で分割される。したがって、ニュース再生アプリケーションは、先に入力されているユーザの好みに従ってニュース項目リストを作成する。このようにして、再生アプリケーションはニュース項目を様々な方法でソートすることができる。例えば、特定の企業または業界に関係するすべてのニュース項目をユーザによって識別することができる。別法として、２００１年９月１１日など、特定の主題に関係するニュース項目を識別することができる。これはユーザの好みを、上述したように索引付きデータに挿入されたコントロールタグ付きエントリと突き合わせることによって容易に可能となる。
【０１２７】
ユーザが特定のヘッドラインをリスト中で、News Headlines１９２０を選択することなどによって選択するとき、このヘッドラインに関連付けられた記述が、テレビジョン視聴用ウィンドウのすぐ近くにある領域１９２２に現れる。上に記載した実施形態のように、ヘッドライン項目は、ビデオファイルにおけるコンテキストセンシティブの位置、すなわち、プログラムにおけるニュース項目の開始に対応する。リスト中でヘッドラインの１つを選択することにより、視聴者は、記録されたニュースプログラム中で対応する項目にスキップすることが可能となる。
【０１２８】
図２０は、記録された音楽ビデオの間でナビゲートするためのユーザインターフェイスを例示する。この例では、様々な音楽ビデオチャネルからのプログラミングをクライアントシステムによって格納し、かつ処理することができる。所望の記録されたビデオコンテンツの再生では、音楽ビデオ再生アプリケーションが表示２０００を作成し、これがテレビジョン視聴用ウィンドウ２０１０、音楽ジャンル選択バー２０１２、および選択されたジャンルについて利用可能な音楽ビデオを識別する演奏リスト２０１４を含む。演奏リスト２０１４は、アーティストによるなど、他の方法でソートすることができる。ニュース再生アプリケーションのように、ユーザが特定のビデオタイトルをリスト中で選択するとき、タイトルに関連付けられた記述も視聴用領域２０１６において表示されることが好ましい。アプリケーションはまた、「Buy It!」ボタン２０１８など、追加のボタンまたはインターフェイスも提示して、ユーザが望むように購入できるようにする。したがって、音楽ビデオ再生アプリケーションは、ジャンルおよび／またはユーザの好みによってソートすることもできるビデオリストを作成する。この機能もまた、ジャンルタイプおよび／またはユーザの好みを、上述したように索引付きデータに挿入されたコントロールタグ付きエントリと突き合わせることによって実行される。ユーザが特定の音楽ビデオをリスト中で選択するとき、このビデオに関連付けられた記述が、テレビジョン視聴用ウィンドウのすぐ近くの領域２０２２に現れる。上で記載した実施形態のように、ビデオ名が、ビデオファイルにおけるコンテキストセンシティブの位置、すなわち、ビデオ記録の開始に対応する。音楽ビデオの１つをリスト中で選択することにより、視聴者が記録において対応する項目にスキップすることが可能となる。
【０１２９】
図２１は、映画プレビューと他の提供物の間でナビゲートするためのユーザインターフェイスを例示する。この例では、映画プレビューアプリケーションが様々なプレビューをタイトルリストに関連付ける。プレビューアプリケーションが表示２１００を作成し、これがテレビジョン視聴用ウィンドウ２１１０、エンターテインメントタイプ選択バー２１１２および音楽リスト領域２１１４の間で区分される。ユーザが特定の映画タイトルを選択するとき、ヘッドラインに関連付けられた記述が、テレビジョン視聴用ウィンドウのすぐ近くにある領域２１１６において現れる。このアプリケーションにより、ユーザが映画および他のエンターテインメントを「オンデマンド」の様式において選択することができる。映画プレビューアプリケーションはまた、「Buy」ボタン２１１８など、追加のボタンまたはインターフェイスも提示して、ユーザが購入できるようにする。
【０１３０】
様々な利点および機能が本発明から生じる。従来のシステムでは、電子プログラミングデータおよび他の情報は単に静的に視聴者に提示されていた。このような情報は放送テレビジョンプログラミングから切り離されていた。対照的に、本発明はこのようなデータをリアルタイムデータと結合させて最新情報を視聴者に提供することを可能にする。上で示したように、このようなリアルタイム情報は、スポーツイベントが延長戦に入っているというアラート、またはそうでない場合は延長されるというアラートを含むことができる。視聴者に関心のある可能性のあるプログラミングを通知することに加えて、この情報を使用して、イベントの記録を延長するか、あるいはユーザにこのスポーツイベントに切り換えるようにアラートすることができる。加えて、テレビジョンコントロールの使用により、多数のビデオ信号の視聴、および多数のビデオ信号の間で前後に切り換えることが可能となる。コントロールを利用して、放送中のプログラムの部分をポーズ、リプレイ、かつスキップすることができる。この機能により、視聴者が、索引付きハイライトおよび／または、一般に視聴体験を拡張させるであろう他の特定の機能のみを見るように選択することができる。
【０１３１】
したがって本発明は、多数のテレビジョンプログラムについてのコンテンツおよびメタデータを１つ以上の正規化されたコンテンツストリームにおいて集約することを可能とする。他方で、既知のプログラム拡張は、多数のプログラム特有のコンテンツストリームにおいて、異なるコンテンツ表現において提供される。このような既知の拡張は、必要とされるであろうストリーム検索オーバーヘッドにより集約することができない。
【０１３２】
本発明は特に、特定のタイプのプログラミングが集約され、ある方法においてフィルタリングされ、かつ視聴者に提示されるアプリケーションにおいて有用である。上に記載した実施形態では、現在利用可能なスポーツイベントなど、特定の主題またはテーマに関係する情報が集約され、ユーザに提示される。本発明を使用して、利用可能な音楽プログラムに関係する情報、または利用可能な映画またはニュース項目など、他のコンテキストにおける情報も集約かつ提示することもできる。よって、上の目的を満たす拡張テレビジョンサービスを記載した。しかし、前述の記載が、本発明を実施するための現在企図された最良の形態に限定されていることを理解されたい。様々な修正を本発明に行うことができ、本発明の利点の一部または全部を得ることができることは明らかになるであろう。また、本発明は、上に記載した特徴および態様またはその組み合わせのそれぞれを必要とするように意図されるものでなく、これは多数の例において、ある特徴または態様が他の特徴および態様を実施するために必須ではないからである。したがって、本発明は付属の特許請求の範囲およびその均等物によってのみ限定されるべきであり、この特許請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲内に入る他の変形形態および修正を包含するように意図される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の１つの動作環境におけるクライアントサーバシステムのブロック図表現の図である。
【図２】 本発明のためのもう１つの例示的動作環境のブロック図表現の図である。
【図３】 本発明による、サーバから１つ以上のクライアントシステムに伝送される汎用データタイプに対応するデータ構造の図である。
【図４】 図１の実施形態におけるサービスにおいて示したサーバクライアントシステムにおいて使用することができる、あるコンポーネントのブロック図表現の図である。
【図５】 図１または図２の実施形態において使用することができる例示的クライアントシステムのブロック図表現の図である。
【図６】 図４に示したスポーツコンテンツアグリゲータコンポーネントのある動作態様を例示する流れ図である。
【図７ａ】 本発明の一実施形態による、図５に示したクライアントシステム上で実行中のアプリケーションのある動作態様を例示する流れ図である。
【図７ｂ】 本発明の別の実施形態による、図５に示したクライアントシステム上で実行中のアプリケーションのある動作態様を例示する流れ図である。
【図８】 視聴者に送達可能な第１のナビゲーションガイドを例示する図である。
【図９】 図８に示したものに類似するレイアウトを有するもう１つのナビゲーションガイドを示す図である。
【図１０】 本発明の別の実施形態によるナビゲーションガイドの図である。
【図１１】 図１０に示した画面に提示されたナビゲーション要素のユーザ選択に基づいて更新されている、ナビゲーションガイドを示す図である。
【図１２】 図１１に示したものに類似するナビゲーションガイドの図である。
【図１３ａ】 視聴者に提示されている第１のアラートを例示するナビゲーションガイドの図である。
【図１３ｂ】 第２のタイプのアラートが視聴者に提示されることにおいて、図１３ａに類似するナビゲーションガイドの図である。
【図１４】 本発明の別の機能による、未来の記録可能イベントに関係する情報を示す表示画面の図である。
【図１５】 プレビュー情報を示すもう１つのナビゲーションガイドの図である。
【図１６ａ】 記録されたプログラムおよび関連付けられたデータファイルに関係するエントリを含む、メモリおよびディレクトリ構造を例示する図である。
【図１６ｂ】 記録されたプログラムおよび関連付けられたデータファイルに関係するエントリを含む、メモリおよびディレクトリ構造を例示する図である。
【図１６ｃ】 記録されたプログラムおよび関連付けられたデータファイルに関係するエントリを含む、メモリおよびディレクトリ構造を例示する図である。
【図１７ａ】 図１６ａに類似しており、本発明の別の実施形態によるメモリおよびディレクトリ構造を例示する図である。
【図１７ｂ】 図１６ｂに類似しており、本発明の別の実施形態によるメモリおよびディレクトリ構造を例示する図である。
【図１７ｃ】 図１６ｃに類似しており、本発明の別の実施形態によるメモリおよびディレクトリ構造を例示する図である。
【図１８ａ】 スポーツイベントの再生のための本発明のＤＶＲ機能と共に使用することができるユーザインターフェイスを示す図である。
【図１８ｂ】 スポーツイベントの再生のための本発明のＤＶＲ機能と共に使用することができるユーザインターフェイスを示す図である。
【図１９】 ニュースイベントの再生のための本発明のＤＶＲ機能と共に使用することができるユーザインターフェイスの図である。
【図２０】 音楽ビデオの再生のための本発明のＤＶＲ機能と共に使用することができるユーザインターフェイスの図である。
【図２１】 映画を選択するための本発明のＤＶＲ機能と共に使用することができるユーザインターフェイスの図である。

Claims (1)

1. スポーツイベントに関する複数の識別子を割り当てられた放送テレビジョンプログラムに関連付けられる動的情報を提供するテレビジョン放送サービスシステムであって、
   前記スポーツイベントに関連付けられる多様なライブのデータフィードを収集し、前記データフィードの各々を、前記識別子に関連付けて、リアルタイムの優先度レベルを有するテレビジョンプログラムにおいて発生するイベントに関連付けられる第１のデータフィード、前記リアルタイムの優先レベルより低い、速い優先度レベルを有するテレビジョンプログラムデータにおいて発生するイベントに関連付けられる第２のデータフィード、前記速い優先レベルより低い、標準優先レベルを有する第３のデータフィード、及び前記標準優先レベルより低い、低い優先レベルを有する第４のデータフィードからなる優先度特性を有するデータフィードのうちの１つに割り当て、前記データフィードを単方向放送伝送用にフォーマットし、前記割り当てられた優先度特性に従って前記データフィードをソートし、当該ソートしたデータフィードを出力し、並びにクライアントシステムに対して、前記割り当てられた優先度に基づいてリアルタイムで前記第１のデータフィードを送達し、及び前記割り当てられた優先度に基づいて速いモードで前記第２のデータフィードを送達するコンテンツアグリゲータと、
   前記クライアントシステムにおいて、前記送達された第１及び第２のデータフィードを受信し、前記受信した第１及び第２のデータフィードの情報をそれぞれ示す第１及び第２のインジケータを生成して表示し、第１のチャネルを介して受信するデータフィードの情報である前記第１のインジケータが選択された場合は、前記第１のインジケータに関連付けられた識別子により識別される放送テレビジョンプログラムを、前記第２のインジケータが選択された場合は、前記第２のインジケータに関連付けられた識別子により識別される放送テレビジョンプログラムを該第１のチャネルとは異なる第２のチャネルを介して受信するように、前記コンテンツアグリゲータに接続され、前記コンテンツアグリゲータから出力されたデータフィードを集約し、当該集約されたデータフィードに基づいて放送コンテンツストリームを生成し、及び前記集約されたデータフィードに基づく放送コンテンツストリームを前記クライアントシステムに前記第２のチャネルを介して送信する放送サーバと
   を備えたことを特徴とするテレビジョン放送サービスシステム。

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