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JP4008215B2 - 車両用軸継手 - Google Patents

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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/50Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members
    • F16D3/78Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members shaped as an elastic disc or flat ring, arranged perpendicular to the axis of the coupling parts, different sets of spots of the disc or ring being attached to each coupling part, e.g. Hardy couplings
    • F16D3/79Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive with the coupling parts connected by one or more intermediate members shaped as an elastic disc or flat ring, arranged perpendicular to the axis of the coupling parts, different sets of spots of the disc or ring being attached to each coupling part, e.g. Hardy couplings the disc or ring being metallic

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のプロペラシャフト部分等に用いられる軸継手に関し、とりわけ、軸方向の挙動変位を弾性的に吸収する機能を備えた軸継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のプロペラシャフト部分に用いられる軸継手として、例えば、実開昭63-178632号公報に記載されたもののようにゴム弾性体を用いたものが知られている。
【0003】
この軸継手は、図8及び図9に示すように、ゴム弾性体から成るほぼ円環状の本体部1に周方向等間隔に複数のブッシュ2が設けられ、隣接するブッシュ2,2相互が剛性の高い補強線材8によって連結されている。第1軸3と第2軸4の各端部には、複数の分岐アーム(結合部)5a,6aを有するヨーク5,6が夫々取付けられ、この両ヨーク5,6の分岐アーム5a,6aが軸継手のブッシュ2に円周方向で交互にボルト12(締結手段)によって結合されている。そして、第1軸3の先端部は軸継手の本体部1を貫通して突出し、第2軸4にゴムブッシュ7を介してセンタリングされている。
【0004】
この軸継手は、隣接するブッシュ2が補強線材8によって結合されているため、両軸3,4間の軸方向の相対変位は弾性的に許容し、回転方向の動力は補強線材8の張力によって剛的に伝達することができる。
【0005】
しかし、この軸継手にあっては、部品点数が多くなるばかりか、装置全体が大型化し易い等の問題がある。そこで、近年、これに代わる軸継手として金属プレート等を用いたものも開発されている(例えば、実開昭60−189620号公報参照)。
【0006】
この軸継手は、図10に示すように、金属製の環状プレート9に円周方向に等間隔位置にボルト(締結手段)を挿通する複数の挿通孔10…が設けられ、これらの挿通孔10…に、第1軸側の結合部と第2軸側の結合部(図示は省略してあるが、図8及び図9の分岐アーム5a,6aに相当)が円周方向で交互になるように結合されている。そして、環状プレート9は、剛性の高い金属によって一定の肉厚で形成されていると共に、一定の径方向幅Wの円環状に形成されている。なお、同図中11は、ボルト締結時に用いられるワッシャである。
【0007】
したがって、今、環状プレート9上の隣接する挿通孔10,10間の円周方向の領域を連結アーム部9aと呼ぶとすると、各連結アーム部9aは、軸方向の挙動変位入力に対して曲げ方向に弾性変形することによりその挙動変位を吸収することができ、回動方向(捩り方向)の入力に対しては変形を生じることなくトルクを剛的に伝達することができる。また、この軸継手の場合、第1軸と第2軸は剛性の高いの環状プレート9を介してセンタリングされるため、特別なセンタリング機構を設ける必要もない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この後者の従来の軸継手にあっては、挙動変位の吸収性能を高めるために、環状プレート9の肉厚を薄くしたり、あるいは連結アーム部9aの長さを長くして該各連結アーム部9aの軸方向剛性を低減する必要があるが、前記環状プレート9全体の肉厚を薄くするのには限界があり、また、連結アーム部9aの長さを長くしようとすると環状プレート9の外径が大きくなって、軸継手全体の大型化を招く。
【0009】
つまり、環状プレート9は、変位吸収のために軸方向に変位したとき、締結手段との相対変位や環状プレート9,9同士の相対変位によってボルト挿通孔10の周域部分に摩耗を生じるが、環状プレート全体の肉厚を薄くしていくと、板厚に対しての摩耗量が多くなることから耐久性の低下を招き易くなり、したがって、環状プレート9全体の厚みはある程度以上には薄くすることができない。また、連結アーム部9aは、その長さを単純に長くしようとすると、環状プレート9の外径が大きくなり、それに伴って軸継手全体が大型化してしまう。
【0010】
そこで本発明は、耐久性の低下や装置の大型化を招くことなく、軸方向の挙動変位の吸収性能を高めることのできる車両用軸継手を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、第1軸と第2軸の突合せ部に回動方向の剛性の大きい環状プレートを配置し、前記第1軸と第2軸の各端部に円周方向に間隔をおいて設けられた結合部を、第1軸側のものと第2軸側のものが円周方向で交互になるように、前記環状プレートに締結手段を介して結合し、前記環状プレートの円周方向へ所定間隔をもって穿設された前記締結手段が挿通する各挿通孔間の部位を連結アーム部とし、該各連結アームの弾性変形により、軸方向の挙動変位を吸収するようにした車両用軸継手において、前記連結アーム部に肉抜き孔を形成すると共に、前記連結アーム部を、隣接する前記両挿通孔の中心を結ぶ環状プレートと同心円の円弧曲線の仮想線よりも径方向外側に位置される外側アーム部と、同仮想線よりも径方向内側に位置される内側アーム部とに設定し、該内側アーム部の前記挿通孔の中心と環状プレートの中心を結ぶ線上に切欠孔を形成し、前記肉抜き孔と切欠孔との間に、環状プレートのほぼ径方向に沿った一対の連結部位を形成すると共に、前記連結部位の前記肉抜き孔と切欠孔との間の幅を、前記挿通孔側よりも環状プレートの中心側の方を小さく設定したことを特徴としている。
【0012】
したがって、この発明によれば、連結アーム部に肉抜き孔を形成したため、環状プレートの厚さを薄くしたり、径を増大させることなく、連結アーム部の軸方向剛性を下げることができる。また、連結アーム部を、仮想線に対して径方向外側と内側の外側アーム部と内側アーム部に設定したため、隣接する挿通孔間に作用する引張力や押付力が一方のアーム部にモーメントとして作用しても、そのアーム部の変形は他方のアーム部によって抑えられる。
【0013】
しかも、挿通孔と環状プレートの中心側との間に切欠部を形成したため、前記挿通孔の内側アーム部側の剛性が小さくなって、かかる内側アーム部の挿通孔近傍に作用する軸方向変位時の集中応力を挿通孔の両側方向に分散させることが可能になる。
【0015】
特に、連結部位の剛性を内側(環状プレートの中心側)と外側(挿通孔側)で変化させ、外側より内側の方の剛性を小さくしたことから、軸方向の変位時に該内側の撓み変形が大きくなり、連結部位に作用する集中応力をさらに分散させることができる。
【0016】
請求項に記載の発明は、前記仮想線上の前記挿通孔と肉抜き孔との間に、小孔を穿設したことを特徴としている。
【0017】
したがって、この発明によれば、隣接する挿通孔間の仮想線上に位置する部位が、小孔によって、細長い内外側部位に分離されてトルク伝達経路が小孔を迂回する形になって長さが長くなり、この部位の強度が小さくなる。このため、回転方向の捩りトルク作用するとかかる内外側部位が容易に撓み変形して、前記捩りトルクにより挿通孔の周囲に作用する集中応力を分散させることができる。
【0018】
また、前記内外側部位によって軸方向のトルクに対しても分散させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる車両用軸継手の各実施形態を図面に基づいて詳述する。
【0020】
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態の軸継手が適用された車両のプロペラシャフト部分の断面を示し、図中20は第1軸である変速機側の出力軸、21は第2軸であるプロペラシャフトのシャフト本体である。
【0021】
前記出力軸20側は、その端部に鍛造製のヨーク22が結合され、シャフト本体21側は、その端部にプレス成形されたヨーク23が溶接固定されている。これらのヨーク22,23は、いずれも三叉状に等間隔に分岐した分岐アーム22a,23aを有し、これらの各分岐アーム22a,23aの先端が結合部とされている。そして、両ヨーク22,23の間には重合した二枚の金属製の環状プレート24,24が配置され、両ヨーク22,23がこれらの環状プレート24,24を介して連結されている。本発明にかかる軸継手はヨーク22,23と、この環状プレート24,24を主だった部品として構成されている。
【0022】
前記各環状プレート24は、図1に示すように、その外周縁が円形状に形成されていると共に、中央に比較的小さな円形孔31が形成されて、環状プレート24の外周縁と円形孔31の内周縁との間が比較的幅のある円環部に形成されている。また、外周部側に6つのボルト挿通孔25が同心円上に等間隔位置に穿設されており、前記出力軸20側とシャフト本体21側の各分岐アーム22a,23aが、図2に示すように円周方向で交互になるように両環状プレート24,24のボルト挿通孔25、25部分で締結手段であるボルト26及びナット27によって締結されている。この各ボルト26とナット27の締結にあたっては、両環状プレート24,24の外面側に夫々ワッシャ28,28が重合配置され、この一対のワッシャ28,28で両環状プレート24,24を直接挟み込む形になっている。
【0023】
また、前記各環状プレート24は、図1に示すように、前記隣接するボルト挿通孔25,25間に連結アーム部29が形成されていると共に、この連結アーム部29に肉抜き孔30が形成されている。
【0024】
この肉抜き孔30は、外周側の矩形部30aと内周側の三角形部30bでほぼ扇状に形成され、その矩形部30aが隣接するボルト挿通孔25、25の中心X、Xを環状プレート24と同心円の円弧曲線で結ぶ仮想線pを通る位置に形成されている。そして、連結アーム部29が、仮想線pよりも径方向外側に位置される外側アーム部29aと、同仮想線pよりも径方向内側に位置される内側アーム部29bとに分離設定されている。また、肉抜き孔30の矩形部30aの円周方向の両端部や三角形部30bの内側端部は、円弧状の丸みが設けられ、応力集中の緩和とそれによる耐久性の向上が図られている。
【0025】
したがって、内外側アーム部29a,29bは、その各径方向幅の中心q1,q2が仮想線pの径方向外側と内側を通ることから、これらの各長さは仮想線pよりも長く設定されている。
【0026】
また、前記内側アーム部29bの前記ボルト挿通孔25の中心Xと前記円形孔31の中心Yを結ぶ半径方向線S上に6つの切欠孔32が形成されている。この各切欠孔32は、前記半径方向線Sを中心としたほぼ二等辺三角形状に形成され、その両辺と前記肉抜き孔30の三角形部30bの両辺との間に、左右一対の連結部位33,33が形成されている。
【0027】
この各連結部位33は、半径方向線Sを中心に左右対称形状に細長く形成され、その幅はボルト挿通孔25側の幅W1よりも円形孔31側の幅W2の方が漸次小さく設定されている。
【0028】
なお、前記肉抜き孔30や切欠孔32は、環状プレート24にボルト挿通孔25等をプレス成形する際に同時に打ち抜かれて形成されている。したがって、この環状プレート24は、一度のプレス作業によって製造を完了することができ、特別な後加工が必要でないため、低コストでの製造が可能である。
【0029】
したがって、この軸継手によれば、肉抜き孔30を設けることにより連結アーム部29全体の径方向幅を狭め、かつ、内外側アーム部29a,29bの各長さを長く設定してあるため、これらの相乗効果によって連結アーム部29の軸方向剛性を充分に低減し、軸方向の挙動変位の吸収性能を十分に高めることができる。
【0030】
また、環状プレート24を必要以上に薄肉にしたり、径を大きくする必要がないため、挿通孔25周域の摩耗の増大による耐久性の低下や、軸継手全体の大型化を招くこともない。
【0031】
さらに、この軸継手は、環状プレート24の各連結アーム部29が、仮想線pの径方向外側を通る外側アーム部29aと内側を通る内側アーム部29bとに分離設定されているため、隣接するボルト挿通孔25,25間に作用する引張力や押付力に起因したモーメントにより、連結アーム部29に座屈が生じる不具合も生じない。
【0032】
即ち、図6の比較例のように、連結アーム部29は、その径方向幅を挿通孔25周域の径方向幅よりも狭めて仮想線pの径方向外側若しくは内側に形成すれば、軸方向剛性を低く設定することができるが、このように連結アーム部29を仮想線pの径方向外側と内側のいずれかに偏寄させると、隣接する挿通孔25,25に作用する回転駆動力による引張力F1や押付力F2が各連結アーム部29にモーメントとして作用する。例えば、同図の例のようにの各連結アーム部29を仮想線pの径方向外側に形成した場合には、引張力F1は連結アーム部29の略中間位置を基点に挿通孔25,25相互を離反させるようにモーメントM1生じさせ、押付力F2は逆に連結アーム部29の略中間位置を基点に挿通孔25,25相互を近接させるようにモーメントM2を生じさせる。そして、このときの引張力F1によるモーメントM1は、連結アーム部29の略中間位置の径方向外側部に図7に示すような口開きを起こすような座屈aを生じさせ、押付力F2によるモーメントM2は逆に径方向内側部に同様の座屈bを生じさせる。
【0033】
しかし、この実施形態においては、連結アーム部29が仮想線p内外の外側アーム部29aと内側アーム部29bとに分離設定されているため、一方のアーム部29a(29b)に比較例のようなモーメントが作用しても、そのモーメントによる一方のアーム部29a(29b)の変形を他方のアーム部29b(29a)で抑えることができ、このことから比較例のような座屈の発生は確実に阻止することができる。したがって、座屈部分が形状復帰する際に生じる反転音や、環状プレート24,24間での異物の噛み込み等は未然に防止することができる。
【0034】
しかも、ボルト挿通孔25と円形孔31との間に切欠部32を形成したため、前記ボルト挿通孔25の内側アーム部29b側の剛性が小さくなって、環状プレート24に作用する軸方向の変位時における内側アーム部29bのボルト挿通孔25近傍に作用する集中応力をボルト挿通孔25の両側方向に分散させることが可能になる。
【0035】
また、各連結部位33が、半径方向線Sを中心に左右対称形状に細長く形成され、その幅はボルト挿通孔25側の幅W1よりも円形孔31側の幅W2の方が漸次小さく設定されて、連結部位33の剛性をボルト挿通孔25側より円形孔31の方の剛性を小さくしたことから、軸方向の変位時に該円形孔31側の撓み変形が大きくなり、ボルト挿通孔25付近から連結部位33に作用する集中応力をさらに分散させることができる。
【0036】
すなわち、かかる応力の分布を示す図3に基づいて具体的に説明すれば、環状プレート24に軸方向のトルクが作用すると、まず、そのトルクがボルト挿通孔25の周囲の切欠孔32側近傍(丸A箇所)に大きく掛かるが、切欠孔32の存在によって前記内側アーム部29bの剛性が小さくなっていることから、この付近が容易に撓み変形して、図3のa、bの指示箇所で示すように応力が切欠孔32の頂部32aからボルト挿通孔25の肉抜き孔30方向の両側に及び肉抜き孔30の三角形部30bの内側頂部付近に分離移動して分散される。
【0037】
また、連結部位33側では、幅の細い円形孔31側の付近(図3のc箇所)が容易に撓み変形して前記応力を吸収することから、ボルト挿通孔25付近に掛かる応力集中をさらに幅広く分散させることが可能になる。
【0038】
なお、各連結アーム部29に肉抜き孔30を設けたことによる環状プレート24の回動方向の剛性低下は、環状プレート24の重合枚数を適宜増加することによって補うことができる。
【0039】
図4は本発明の第2の実施形態を示し、この実施形態の軸継手は、肉抜き孔40の形状を変更すると共に、該肉抜き孔40とボルト挿通孔25との間に、小孔41をそれぞれ穿設したものである。
【0040】
すなわち、前記各肉抜き孔40は、それぞれほぼ菱形状に形成され、外側の三角部位40aと内側の三角部位40bとを合わせた形状に形成され、外側三角部位40aの頂点40c付近に前記仮想線pが位置していると共に、内側三角部位40bの下部頂点40dが比較的曲率の小さな円弧状に形成されている。
【0041】
一方、前記小孔41は、前記仮想線p上に全部で12個設けられ、それぞれが隣接する外側三角部位40aの1辺の傾斜角度に沿ったほぼ長円形状に形成されており、したがって、連結アーム29の外側アーム部29aと内側アーム部29bが小孔41を挟んで配置されることから、内外側アーム部29a、29bの小孔41回りの内外側部位の見かけ上の長さが長くなっている。その他、切欠孔32や連結部位33,33の構成などは第1の実施形態と同様である。
【0042】
したがって、この実施形態の軸継手においては、基本的には第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができるが、さらに、各小孔41の存在によって、隣接するボルト挿通孔25間の仮想線p上に位置する連結アーム部29の外側アーム部29aと内側アーム部29bの小孔41回りの細長い内外側部位に分離設定されて、トルク伝達経路(図4の矢印方向)が各小孔41を迂回する形になって長さが長くなる。したがって、この内外側部位の強度が小さくなり、容易に撓み変形することから、かかる部位に作用する回転方向の捩りトルクを効果的に吸収できる。このため、図5の指示箇所d、eに示すように、前記捩りトルクによりボルト挿通孔25の周囲に作用する集中応力を各肉抜き孔40の各頂部40c、40d付近や各小孔41の周囲内外部位に分散させることができる。
【0043】
また、前記内外側部位の容易な撓み変形によって軸方向のトルクに対しても分散させることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように請求項1に記載の発明は、連結アーム部に肉抜き孔を形成したために、環状プレートの厚さを薄くしたり、径を増大させることなく、連結アーム部の軸方向剛性を下げることができる。また、連結アーム部を、仮想線に対して径方向外側と内側の外側アーム部と内側アーム部に設定したため、隣接する挿通孔間に作用する引張力や押付力が一方のアーム部にモーメントとして作用しても、そのアーム部の変形は他方のアーム部によって抑えられる。
【0045】
さらに、挿通孔と環状プレートの中心側との間に切欠部を形成したため、前記挿通孔の内側アーム部側の剛性が小さくなって、軸方向変位時に内側アーム部の挿通孔近傍に作用する集中応力を挿通孔の両側方向に分散させることが可能になる。
【0046】
この結果、環状プレートの特に挿通孔周辺部に経時的な亀裂や破損などの発生が確実に防止されて、環状プレートの耐久性の向上が図れる。
【0047】
そして、特に、連結部位の剛性を内側(環状プレートの中心側)と外側(挿通孔側)で変化させ、外側より内側の方の剛性を小さくしたことから、軸方向の変位時に該内側の撓み変形が大きくなり、前記挿通孔周辺に作用する集中応力をさらに分散させることができる。
【0048】
請求項に記載の発明によれば、小孔の存在によって、隣接する挿通孔間の仮想線上に位置する部位が細長い内外側部位に分離されて、これらの長さが長くなり、この部位の強度が小さくなることから、かかる内外側部位に作用する回転方向の捩りトルクを効果的に吸収することができる。このため、前記捩りトルクにより挿通孔の周囲に作用する集中応力を分散させることができる。
【0049】
また、前記内外側部位によって軸方向のトルクに対しても分散させることができる。したがって、環状プレートの耐久性を一層向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す環状プレートの正面図。
【図2】同実施形態を示す軸継手の断面図。
【図3】本実施形態における環状プレートに作用する軸方向の応力分布図。
【図4】本発明の第2の実施形態を示す環状プレートの正面図。
【図5】本実施形態における環状プレートに作用する軸方向の応力分布図。
【図6】本発明の比較例を示す環状プレートの正面図。
【図7】同比較例を示す図6のa,b部分の側面図。
【図8】従来の技術を示す断面図。
【図9】同技術を示すC矢視図。
【図10】別の従来の技術を示す環状プレートの平面図。
【符号の説明】
20…出力軸(第1軸)
21…シャフト本体(第2軸)
22a,23a…分岐アーム(結合部)
24…環状プレート
25…挿通孔
26…ボルト(締結手段)
27…ナット(締結手段)
29…連結アーム部
29a…外側アーム部
29b…内側アーム部
30・40…肉抜き孔
32…切欠孔
33…連結部位
41…小孔
p…仮想線

Claims (2)

  1. 第1軸と第2軸の突合せ部に回動方向の剛性の大きい環状プレートを配置し、前記第1軸と第2軸の各端部に円周方向に間隔をおいて設けられた結合部を、第1軸側のものと第2軸側のものが円周方向で交互になるように、前記環状プレートに締結手段を介して結合し、前記環状プレートの円周方向へ所定間隔をもって穿設された前記締結手段が挿通する各挿通孔間の部位を連結アーム部とし、該各連結アームの弾性変形により、軸方向の挙動変位を吸収するようにした車両用軸継手において、
    前記連結アーム部に肉抜き孔を形成すると共に、前記連結アーム部を、隣接する前記両挿通孔の中心を結ぶ環状プレートと同心円の円弧曲線の仮想線よりも径方向外側に位置される外側アーム部と、同仮想線よりも径方向内側に位置される内側アーム部とに設定し、該内側アーム部の前記挿通孔の中心と環状プレートの中心を結ぶ線上に切欠孔を形成し、前記肉抜き孔と切欠孔との間に、環状プレートのほぼ径方向に沿った一対の連結部位を形成すると共に、
    前記連結部位の前記肉抜き孔と切欠孔との間の幅を、前記挿通孔側よりも環状プレートの中心側の方を小さく設定したことを特徴とする車両用軸継手。
  2. 前記仮想線上の前記挿通孔と肉抜き孔との間に、小孔を穿設したことを特徴とする請求項1に記載の車両用軸継手。
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