JP4007406B2 - 動画像の特徴場面検出方法 - Google Patents
動画像の特徴場面検出方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4007406B2 JP4007406B2 JP2006316461A JP2006316461A JP4007406B2 JP 4007406 B2 JP4007406 B2 JP 4007406B2 JP 2006316461 A JP2006316461 A JP 2006316461A JP 2006316461 A JP2006316461 A JP 2006316461A JP 4007406 B2 JP4007406 B2 JP 4007406B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- program
- video
- event
- dissolve
- feature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Image Analysis (AREA)
Description
装置に係り,特にビデオテープやビデオディスクに格納された動画像からカット(1台の
カメラで撮影された途切れのない動画像区間)間のデゾルブ(連続するカットA,Bがある
とき,そのカットの変わり目において,Aがフェードアウトすると同時にBがフェードイン
する特殊映像効果)を検出することによって動画像を代表する場面を特定する動画像の特
徴場面検出方法及び装置に関する。
放送の多チャンネル化が進行している。今後,情報ハイウエイと称される広帯域の通信基
盤が整備されれば,放送の配信が容易になり,現状よりもさらに多くの放送業者が参入し
て,多チャンネル化が加速されると考えられる。こうした大量に放送される情報の中から
,視聴者個人個人にとって有用な情報と無用な情報とを区別し,選択することは非常に手
間と時間のかかる作業である。そのため,映像内容を手早く把握するための要約情報(ダ
イジェスト)を効率よく作成する技術の研究が進められている。ダイジェストを作成する
にあたって最も基本的かつ不可欠な処理は,映像中から重要な場面を選び出すことである
。もし,映像中の場面場面の重要度を計算機で自動的に判定できれば,ダイジェストの作
成は非常に簡単になる。例えば,特開平4-294694号では,野球中継において,映像中の移
動物体の移動結果と,ある特定のイベントとの対応(ランナーの本塁位置への移動と,得
点があったこととの対応等)に着目して,重要度の高い場面を選択する方法が示されてい
る。
が十分でなく,それによって得られた動きパターンと,特定のイベントとの対応が必ずし
も対応するとは限らないという問題点がある。また,正しくイベントが検出できた場合で
も,その前後のどの範囲までを重要な場面として切り出せばよいのかを自動判定させるこ
とは極めて困難である。さらに,ダイジェスト自体,映像全体を視聴するのに比べれば格
段に短い時間ながら,やはり一定の時間をかけて視聴する必要性は残っており,もっと簡
潔に概要把握できるような技術が求められている。
速に行うための方法を提供することにある。また,映像がどんな分野(ニュース,スポー
ツ中継等)に属するかを判定して分類し,ユーザの映像選択の一助となる情報として提供
することにある。
効果が施されている。この性質はスポーツ中継の場合に特に顕著であり,例えば,得点が
入った場合にはリプレイを放映するといった特徴がある。リプレイ映像は視点の異なるカ
メラで撮像された映像が使われることが多く,単純に全く同じ映像かどうかでリプレイ映
像か否かを判定することはできないが,そうしたリプレイ映像に切り替わるときには,デ
ゾルブやワイプといった特殊映像効果が用いられ,通常の放送から一時的に外れることを
視聴者が明確に分かるような工夫がされている。さらにまた通常の放送に戻るときにも同
様の映像効果が利用される。したがって,こうした特殊映像効果を検出することにより,
重要な場面を選び出すことが可能になる。
は,フレーム中の各画素の色もしくは輝度が,連続する複数枚のフレーム群にまたがって
,該フレーム群の最初のフレームの色もしくは輝度の値から,最後のフレームの色もしく
は輝度の値に向けて単調に近づく傾向で推移しているかどうかを調べ,該条件を満たす画
素の数から画面全体としての変化を表す評価値を計算し,該評価値が予め定めた許容範囲
外となった時点で,該連続する複数枚のフレームにまたがる区間に,デゾルブ等の特殊映
像効果による場面の変わり目があったと判定し,該区間もしくはその近傍を動画像中の特
徴的な点であると判定する。
る音声を時系列に処理装置に入力し,該処理装置では,カット変化や色調を含む複数の種
類の画像特徴量の変化を検出する手段と,必要に応じて話者変化を含む音声特徴量の変化
を検出する手段を設け,該検出手段により,変化が発生したこと,もしくは複数の変化が
同時または特定の順番で発生したことからなる特徴量に基づき,番組の種類を判別する。
自動で作成できる効果がある。一般にリプレイされる場面は重要な場面であることが多い
が、本発明では、デゾルブを含む特殊映像効果の区間を検出することによって、放送中の
リプレイ場面を精度よく検出できる。
の順番で発生したことからなる特徴量に基づき,番組の種類を判別する手段によって,映
像の種類が自動的に判定されるので,視聴者にとって興味のない種類の映像であれば,ダ
イジェスト映像を見るまでもなく却下でき,効率的な映像選択ができる効果がある。また
,この映像の種類の判定においては,簡単な画像や音声の変化とその組み合わせから判定
を行うので,処理が高速に行える。
プレイ場面を検出できれば,ダイジェスト作成が極めて容易になる。本発明によれば,デ
ゾルブを含む特殊映像効果による場面の変わり目が検出できるため,そうした特殊効果に
相前後して流される重要な場面を精度よく抽出できる。また同時に,その場面の範囲も得
ることができる。
番で発生したことからなる特徴量に基づき,番組の種類を判別する手段によって,映像の
種類が自動的に判定されるので,視聴者にとって興味のない種類の映像であれば,ダイジ
ェスト映像を見るまでもなく却下でき,効率的な映像選択ができる。また,この映像の種
類の判定においては,簡単な画像や音声の変化とその組み合わせから判定を行うので,処
理が高速に行える。
RT等のディスプレイ装置であり,コンピュータ4の出力画面を表示する。コンピュータ
4に対する命令は,キーボードやポインティングデバイス等の入力装置5を使って行うこ
とができる。10の動画像再生装置は,地上波放送や衛星放送,ケーブルテレビなどの放
送番組を受信するためのチュナー装置,もしくは光ディスクやビデオテープ等に記録され
た動画像を再生するための装置である。動画像再生装置から出力される映像信号は,逐次
,3のA/D変換器によってデジタル画像データに変換され,コンピュータに送られる。
コンピュータ内部では,デジタル画像データは,インタフェース8を介してメモリ9に入
り,メモリ9に格納されたプログラムに従って,CPU7によって処理される。10が扱
う動画像の各フレームに,動画像の先頭から順に番号(フレーム番号)が割り付けられて
いる場合には,フレーム番号を制御線2によって動画像再生装置に送ることで,当該場面
の動画像を呼び出して再生することができる。また,処理の必要に応じて,各種情報を6
の外部情報記憶装置に蓄積することができる。メモリ9には,以下に説明する処理によっ
て作成される各種のデータが格納され,必要に応じて参照される。
ゾルブを検出する方法について詳細に説明する。
ローチャートの一例である。プログラムはメモリ9に格納され,CPU7は,まず最初に
初期化処理として,プログラムの実行に必要な各種の変数を初期値に設定する(200)
。次に,過去のフレーム画像の各画素の輝度値を収めるm個の二次元配列B(x, y)の各要
素に0を代入する(202)。フレーム画像のサイズがw×hのとき,xは0からw-1,
yは0からh-1までの値をとる。処理204では,動画像再生装置10が出力するフレー
ム画像の取り込みを行う(204)。処理206は,評価値が入る変数evalを0にし,ル
ープカウンタに初期値0を代入する。そして,以下の208〜228の処理をフレーム画
像中の全画素について行う。
ゾルブは,図3に示すように,カットの変わり目の前後でBのように,前後のカットのフ
レーム画像AとCとが混じりあう区間を持つカット変化である。BにおけるAとCの混合
比率は,デゾルブ開始時のAが100%,Cが0%の状態から,時間をかけて比率が逆転
してゆき,最終的にAが0%,Cが100%になった時点でデゾルブが完了する。濃淡画
像の場合,Aの輝度値をBa,Bの輝度値をBb,Cの輝度値をBc,Cの混合割合をα(0≦
α≦1)としたとき,Bb = Ba × (1 - α) + Bc × αの式で近似することができる。こ
の式を変形すると,Bb = (Bc - Ba) × α + Baになり,混合割合αが0から単調に増加
するデゾルブの場合,Bbの値もBaからBcまで単調に増加もしくは減少する。したがって,
過去mフレーム分について常に画素の輝度値をバッファに蓄えておき,そのmフレーム長
の区間で輝度値が単調に増加もしくは減少しているかどうかを調べることでデゾルブの検
出を行うことができる。mの値は,8から15程度に設定すると,実験的に良好な結果が
得られる。
配列Bmに,座標(x, y)で表される画素の輝度値を代入する。そして,ループカウンタiに
1を代入し,変数numに0を代入する。次に,1番目の配列に記憶された輝度値B1(x, y)
とm番目の配列Bm(x, y)の値を比較し(212),続けて,i番目の配列に記憶された輝
度値Bi(x, y)がその次の配列Bi+1(x, y)の値よりも大きいかどうかを比較する(214,
216)。B1(x, y)がBm(x, y)より大きいときには,Bi(x, y)がBi+1(x, y)より大きい場
合にnumの値を1つ増やす。
逆に,B1(x, y)がBm(x, y)より小さいときには,Bi(x, y)がBi+1(x, y)より小さい場合に
numの値を1つ増やす(218)。続く処理220では,Bi(x, y)にBi+1(x, y)の値を代
入することで,m個の配列Bを順番に1つずつシフトするようにし,常に最新のフレーム
から数えてmフレーム分の輝度値がバッファとして格納されているようにする。処理22
2では,ループカウンタiを1つ増やし,iがmより大きくなるまで,処理212の時点で
B1(x, y)がBm(x, y)より大きかったときには処理214,そうでないときには処理216
に戻って処理を繰り返す(224)。numが閾値th1よりも大きいときには(226),座
標(x, y)の画素については,十分単調に増加もしくは減少しているとしてevalの値を1つ
増やす(228)。自然動画像はノイズ等により不規則な変動があるのが常であり,また
,デゾルブの速度も,人間がデゾルブ操作を行う場合にはムラが生じて一定ではなくなる
ので,単調性の判定に閾値を設けることでマージンを持たせる。上記処理をフレーム画像
中の全画素について行うべく,208に戻って繰り返す(230〜236)。これによっ
て,デゾルブの特徴を満たす画素の数がevalに入る。
最後に,evalが閾値th2を超えているかどうかを調べ(238),超えていればデゾルブ
があるとして,デゾルブ検出処理(240)を実行する。最後に,処理204に戻り,映
像の終わりまで204からの処理を繰り返す。
る。カメラが動けば,それに応じて,フレーム画像中の各画素の輝度も変化し,そうした
変化の中には,輝度が単調増加もしくは単調減少している画素も少なからず存在するから
である。そのため,デゾルブとカメラの動きとの区別がつきにくいケースもある。そこで
,以下では,デゾルブがもっと明確にわかるようなデゾルブ検出方法について説明する。
ものが多い。したがって,デゾルブがかかっている区間では,m=8のときで22フレー
ム,m=15のときでも15フレーム以上の時間,evalの値が高い状態が続く。一方,カ
メラの動きの場合は,デゾルブのときほど値は高くない上,必ずしも連続して高い状態が
続くとは限らない。したがって,過去nフレーム分についてevalの値の総和sumをとった
とき,デゾルブのときのsumの値とカメラの動きのときのsumとでは顕著な違いが現れる。
図4は,上記の考え方を加えたデゾルブ検出方法である。
る(400)。次に,過去のフレーム画像の各画素の輝度値を収めるm個の二次元配列B(
x, y)の各要素に0を代入するとともに,過去nフレーム分のevalの値を記憶するn個の
変数E1〜Enを全て0にする(402)。フレーム画像のサイズがw×hのとき,xは0か
らw-1,yは0からh-1までの値をとる。処理404では,動画像再生装置10が出力する
フレーム画像の取り込みを行う(404)。以下,図2で示した206から236までの
処理を実行してevalを得る(406)。そして,Enにevalの値を代入する。E1からEnまで
の総和をsumに求めるとともに,EjにEj+1の値を次々と代入しながらシフトし,常に最新
のeval値がE1〜Enに格納されているようにする(408〜412)。最後に,sumが閾値t
h3よりも大きいかどうかを判定し(414),大きければ,デゾルブ検出処理240を行
い,そうでなければ何もせずに処理404まで戻って繰り返す。
図2および図4のデゾルブ検出方法を実行すると,図5のような評価値の時間推移を表す
グラフを得ることができる。評価値は,デゾルブ区間において,一瞬だけ大きな値を示す
のではなく,急速に増加して急速に減少する三角形状の変化を示す特徴がある。そして,
三角形の底辺を成す2頂点が,デゾルブの開始点と終了点にほぼ対応している。ダイジェ
ストを作成するときには,デゾルブのような特殊映像効果がかかった部分が先頭や末尾に
残っていると見苦しいので,デゾルブの終わった点から,次のデゾルブが始まる手前まで
の区間507を切り出すようにする。そのため,上記のデゾルブ検出方法でデゾルブか否
かの判定に用いる第1の閾値500に加えて,それより低い第2の閾値502を用いる。
そして,重要場面の開始点としてのデゾルブが検出された場合には,評価値が第1の閾値
を超えた点504以降ではじめて第2の閾値を下回った点506を重要場面の開始点とす
る。このとき,余裕をとって開始点を遅らせても構わない。また,重要場面の終了点とし
てデゾルブが検出された場合には,評価値が第1の閾値を超えた点510から過去に遡っ
て見たときに初めて第2の閾値を下回った点508を重要場面の終了点とする。このとき
,開始点と同様に,余裕をとって終了点を早めの時間にとってもよい。検出されたデゾル
ブが重要場面の開始点を示すのか,終了点を示すのかの判定には,デゾルブ間の時間が利
用できる。通常の放送が続いてれば,デゾルブはないのでデゾルブ間の時間間隔が長くな
り,重要場面ならば,比較的間隔は短い。こうして得られた重要場面を順番に再生するこ
とで,ダイジェストができる。
ともできる。色は1次元情報である輝度と異なり,3次元の情報である。従って,単純に
値の増加減少をもとに単調変化を調べることはできない。ここで,A色からB色への単調な
変化とは,2つの色を3次元の色空間にマッピングしたとき,A色からの距離を徐々に増
しつつ,B色との距離を徐々に縮める傾向としてとらえることができる。したがって,図
2における過去のフレームの輝度値を記憶する二次元配列Bの替わりに,色を記憶する二
次元配列B’を用い,そのB’中の各色がB’1との色差が増加すると同時にB’mとの
色差が減少する形で並んでいることを判定すれば,あとは輝度の場合と同様の手法を用い
ることができる。
実としてスポーツ中継等の一部の番組に限定される。また,スポーツ番組中でも合間に挿
入されるコマーシャル中には特殊映像効果が頻繁に登場するため,単純にデゾルブに挟ま
れた区間という条件では過剰に検出しすぎることも多い。もちろん,多めに検出する分に
は,元の映像よりも十分に短い映像になっていれば,実用上問題はない。しかし,より精
度高く重要場面を抽出できれば,概要把握にかかる時間がさらに節約できる。そこで,ダ
イジェストを作成する対象の映像がどのような種類の映像かを区別する手段を設け,重要
場面の選択に活用する。
軸に沿って図示したものである。ここでは,イベントとして,画像や音声の特徴が大きく
変化する点を考える。図中では,1)構図,2)色調,3)話者,4)字幕,5)デゾル
ブ,6)リプレイ,7)スロー再生,の7項目を例に挙げた。こうしたイベントの現れ方
や組み合わせには番組の種類によって特徴があり,その特徴をもとに番組の分類を行うこ
とができる。例えば,ニュース番組においては,キャスターが全面に登場するカットが時
間を空けて複数回現れるので,同じ構図の画像,より具体的には中心付近に顔の色である
肌色が大きな面積を占めている画像が複数回現れる特徴がある。また,そのときの話者は
同一人物である場合が多いとか,番組全体として字幕が頻繁に現れるという特徴もある。
一方,スポーツ中継の場合,固定位置に設置された複数のカメラを切り替えながら放送が
行われることが多く,同じか極めて類似した構図の画像が頻繁に現れる。特に野球やサッ
カーの場合には,色調は芝生の色である緑がメインとなる。また,リプレイやスロー再生
が頻繁に使われるという特徴がある。さらに,CMの場合には,音の途切れが少ない,B
GMが頻繁に使われる,色調が鮮やか,カットが多く,その時間長も短い,などの特徴が
ある。このように,映像中における複数のイベントの組み合わせパターンから,その映像
の種類をある程度推測することができる。そして,ここで挙げたイベントは,画像認識・
音声認識の技術を要する中では比較的簡単に求められ,その信頼性が高いものばかりであ
る。すなわち,ストーリー等の映像の意味内容に関する認識は必要としない。
信号と音声信号のそれぞれについて,画像取り込み部800及び音声取り込み部802で
デジタイズされる。デジタイズされたデータは,イベント検出部804に送られ,804
中の種類別に設けられた専用検出部806〜820によって,イベント検出の処理が行わ
れる。検出されたイベントは,イベント別カウンタ部822によって,イベントの種類別
にカウントされる。また,同時生起カウンタ部824は,複数のイベントが同時に,もし
くは規定の順番に現れた場合にのみ,そのイベントの組み合わせに対応するカウンタを1
増やす。これらのカウンタで得られた各種イベントの出現頻度分布は,比較部828によ
って,どの種類の番組におけるイベントの出現頻度分布に近いか比較照合される。
。その手法については,例えば,発明者らによる,情報処理学会論文誌 Vol.33, No.4,
「カラービデオ映像における自動索引付け法と物体探索法」や特開平4−111181号
等で示された方法等が利用できる。イベント別カウンタ部822では,カット点の数がカ
ウントされる。
した構図の絵が現れているかどうかを検出する。これにはテンプレートマッチングに代表
される画像比較手法が使える。具体的には,比較する2枚のフレーム画像の同じ座標位置
にある画素の1つ1つについて,輝度差もしくは色差を求めて全画面分の総和をとり,こ
れを画像間の相異度とする。この相異度が定めた閾値より小さければ,同一もしくは類似
性が高いと判定できる。ここで,映像中のフレーム画像全てについて,同一構図か否かを
検出するのは処理時間がかかり,また,連続するフレーム画像間では画像の類似性が高い
動画像の特徴を考慮すると無駄でもある。そこで,カット点検出に連動させて,カット点
の画像だけを調べる対象とする。イベント別カウンタ部では,同一構図を持つフレームの
数がカウントされる。
た色調の絵が現れているかどうかを検出する。これには,例えば,フレーム画面全体につ
いての色度数分布が利用できる。これは構図に無関係な,どの色がどれだけ使われている
かを表した特徴量である。具体的には,比較する2枚のフレーム画像のそれぞれについて
,画像を表現する画素の色を64色程度に分別し,それら各色がそれぞれフレーム画像中
にどれだけ存在するかをカウントする。そして,得られた度数分布の各度数の差分の絶対
値の総和をもって色調の相異度とする。この相異度が定めた閾値より小さければ,同一も
しくは類似性が高いと判定できる。色調に関しても構図と同様の理由で,カット点の画像
についてのみ対象とすると効率がよい。イベント別カウンタ部では,同一色調を持つフレ
ームの数がカウントされる。また,色調検出部は,途中で求めた度数分布を利用して,ど
の色が最も多く使われているかを調べるようにしてもよい。具体的には,イベント別カウ
ンタ部中に,赤・青・緑等の色別にカウンタを用意し,赤系の色が多ければ赤のカウンタ
を増やし,緑が多ければ,緑のカウンタを増やすようにする。
ては,例えば,発明者らによる,特願平5-330507等で示された方法等が利用できる。イベ
ント別カウンタ部822では,字幕の出現数がカウントされる。
ては,本発明の前半で説明した通りである。イベント別カウンタ部822では,デゾルブ
の出現数がカウントされる。
ているかどうかを検出する。これは同一構図検出部808と同様にテンプレートマッチン
グ等によってフレーム画像の比較をすることで行える。しかし,比較する動画像間の各フ
レームごとにテンプレートマッチングを行っていたのでは処理時間がかかりすぎるので,
各フレームを数文字分程度のコードに変換し,そのコード列の照合をもって動画像の照合
とする。1枚のフレームに対応するコード単体では情報量が極めて小さいが,動画像は多
くのフレームから構成されるので,1つの動画像が含むコードの数も多く,動画像中にお
けるコードの一連のシーケンスは,一片の動画像を特定するに足る十分な情報量を持つ。
こうした考え方に立脚した動画像の照合方法は,発明者らによる,特開平7−11456
7号に示されている。
像を標準再生時よりも長めの間隔(1/2スローで2倍,1/4スローで4倍)で連続表
示することで実現されるため,スロー再生の映像の場合,画像取り込み部800でデジタ
イズされる画像は,全く同じ画像が複数枚続くという特徴がある(1/2スローで2枚,
1/4スローで4枚)。そこで,スロー再生かどうかの判定には,連続する2枚のフレー
ムを調べ,そのテンプレートマッチングによって画像相異度を調べる。そして,一定時間
分の相異度の推移を調べ,相異度が特定の周期で大きい値と小さい値を繰り返しているよ
うならば,スロー再生であると判定する。例えば,1/2スローの場合には,2枚ずつ同
じ画像が続くので,相異度は,小さい値と大きい値を交互に繰り返す。1/4の場合には
,小さい値が3回続いて大きい値が1回というように繰り返す。但し,動画像の場合,ス
ロー再生でなくても,連続する2枚のフレーム画像は類似しているので,相異度の大小の
判定は閾値を低めにして行う必要がある。イベント別カウンタ部822では,スロー再生
の出現数がカウントされる。
ことがあったかどうかを検出する。例えば,音声の自己相関を求め,最も大きな値をとる
周波数が一致しているかどうかで調べることができる。イベント別カウンタ部822では
,同一話者の発話数がカウントされる。
番で現れた場合にカウントを行う。カウンタは,検出するイベントの組み合わせの数だけ
用意される。例えば,同じ構図のときに,同じ話者が話しているケースでは,構図イベン
トと話者イベントの同時発生に対応するカウンタが1増やされる。同様に,デゾルブがあ
って,その直後にスロー再生が検出された場合には,デゾルブイベントとスロー再生イベ
ントの連続発生に対応するカウンタが1増える。
像中のイベントの出現頻度の傾向が,どのような種類の番組のものに近いかを比較する。
比較に先立ち,まずニュース番組,スポーツ番組などそれぞれの種類別に典型的なイベン
トを調べておき,番組を特徴づける重要なイベントであるほど高くなるように値を与えて
ランク付けを行って,番組ごとにイベント別のランク一覧表を作成する。比較にあたって
は,各イベントの出現頻度値を正規化した値に,このランク一覧表で記述された値を掛け
て重み付けを行い,そうして得られた各イベントごとの値の総和が閾値を超えた場合,そ
のランク一覧に対応する種類の番組であると判定する。
表形式で,図1のディスプレイ1上に一覧表示することができる。この一覧表示によって
,計算機が自動で判定できなかった場合でも,ユーザはこうした情報を1つの手がかりに
して,他から入手した情報,経験や知識等を合わせて利用することによって,番組の種類
を推測できる可能性がある。また,計算機に教えていない種類の番組が新たに入力された
場合,この一覧表示の中から,重要なイベント,もしくはイベントの組み合わせを選んで
登録するようにしてもよい。これは,図1で示したマウス等のポインティングデバイス5
を使って,一覧表上の各イベントの変化点や区間の表示部分をクリックするなどのダイレ
クトかつビジュアルな操作で行うようにすればユーザにとって非常に便利になる。
用可能である。
装置,6…外部情報記憶装置,7…CPU,8…接続インタフェース,9…メモリ,10
…動画像再生装置,11…キーボード。
Claims (2)
- 入力受付手段が、番組を構成する動画像をフレーム単位で時系列に入力を受け、
処理装置は、
検出部において、入力を受けた前記動画像から、前記動画像の特徴が変化する点であるイベントと、上記検出されたイベント毎の発生タイミングを検出し、
検出されたイベントの種類ごとの発生タイミングに基いて、該イベントの出現頻度の傾向を抽出し、記憶部に記憶された番組の種類毎のイベントの特徴と比較して、前記入力された番組の種類を判別し、
前記入力された番組の種類を判別してから、前記動画像の特徴場面を抽出し、前記特徴場面によって前記番組のダイジェストを作成することを特徴とする番組のダイジェスト作成方法。 - 請求項1に記載のダイジェスト作成方法において、前記処理装置は、前記入力を受けた動画像のフレームの特徴量が、古いものから順番に単調に最も新しいフレームの特徴量に近づいていく特徴を持つか否かを判定し、該判定が真である場合に、該フレームから一定時間までの映像区間を特徴場面として抽出し、前記番組のダイジェストを作成することを特徴とする番組のダイジェスト作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006316461A JP4007406B2 (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | 動画像の特徴場面検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006316461A JP4007406B2 (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | 動画像の特徴場面検出方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004199996A Division JP3906854B2 (ja) | 2004-07-07 | 2004-07-07 | 動画像の特徴場面検出方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007151118A JP2007151118A (ja) | 2007-06-14 |
JP4007406B2 true JP4007406B2 (ja) | 2007-11-14 |
Family
ID=38211894
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006316461A Expired - Fee Related JP4007406B2 (ja) | 2006-11-24 | 2006-11-24 | 動画像の特徴場面検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4007406B2 (ja) |
-
2006
- 2006-11-24 JP JP2006316461A patent/JP4007406B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007151118A (ja) | 2007-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6157744A (en) | Method and apparatus for detecting a point of change in a moving image | |
JP3250467B2 (ja) | 映像要約方法および映像表示方法 | |
US7694320B1 (en) | Summary frames in video | |
US20080044085A1 (en) | Method and apparatus for playing back video, and computer program product | |
JP3728775B2 (ja) | 動画像の特徴場面検出方法及び装置 | |
US8214368B2 (en) | Device, method, and computer-readable recording medium for notifying content scene appearance | |
JP3534368B2 (ja) | 動画像処理方法及び動画像処理装置 | |
WO2004014061A2 (en) | Automatic soccer video analysis and summarization | |
US7778470B2 (en) | Moving picture processor, method, and computer program product to generate metashots | |
US20040041831A1 (en) | System and method for indexing a video sequence | |
CN108293140B (zh) | 公共媒体段的检测 | |
KR20040077708A (ko) | 멀티미디어 콘텐트를 링크하기 위한 다-양식 스토리세그먼트화 방법 및 장치 | |
US20130011116A1 (en) | Method and device for optimal playback positioning in digital content | |
KR20030026529A (ko) | 키프레임 기반 비디오 요약 시스템 | |
WO2006126391A1 (ja) | コンテンツ処理装置及びコンテンツ処理方法、並びにコンピュータ・プログラム | |
US20090102973A1 (en) | Video split device | |
US20100259688A1 (en) | method of determining a starting point of a semantic unit in an audiovisual signal | |
WO2010125757A1 (ja) | 映像音声再生装置、映像音声記録再生装置、映像音声再生方法、および映像音声記録再生方法 | |
US20040019899A1 (en) | Method of and system for signal detection | |
JP2000023062A (ja) | ダイジェスト作成システム | |
JP3906854B2 (ja) | 動画像の特徴場面検出方法及び装置 | |
JP2008103802A (ja) | 映像合成装置 | |
JP4007406B2 (ja) | 動画像の特徴場面検出方法 | |
US20100079673A1 (en) | Video processing apparatus and method thereof | |
JP3624677B2 (ja) | 動画像の特殊効果検出装置及びプログラムを記録した記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070807 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070820 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130907 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |