JP4007165B2 - Functional liquid delivery method, functional liquid delivery apparatus, and droplet ejection apparatus to a functional liquid droplet ejection head - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機能液を貯留するメインタンクと機能液滴吐出ヘッドとの間に介設されたサブタンクから機能液滴吐出ヘッドに機能液を送液する機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液方法および機能液送液装置、並びに液滴吐出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液滴吐出装置は、機能液滴吐出ヘッドのヘッド内流路の圧力を所定圧力に保持し、機能液滴吐出ヘッドに組み込まれた圧電素子のポンプ作用により機能液滴を精度良く吐出するようにしている。このような液滴吐出装置では、機能液滴吐出ヘッドに接続された機能液タンクを機能液滴吐出ヘッドよりも低い位置に設置することにより、機能液滴吐出ヘッドの吐出性能を確保すると共に、機能液滴吐出ヘッドから機能液が液垂れを防止している。
【0003】
ところで、より高い吐出性能が要求される工業用の液滴吐出装置では、機能液滴吐出ヘッドの駆動に伴い変動していく機能液タンク内の機能液圧力を正確に調整することが困難であることから、機能液タンクと機能液滴吐出ヘッドとの間にサブタンクを介設し、このサブタンク内に貯留する機能液の液位を常に所定の範囲内に維持した上で、サブタンク内の圧力を調整することにより、上記した圧力差を確保することが考えられている。
【0004】
タンク内の圧力を調整する方法として、液滴吐出装置の一種として従来から知られているインクジェット記録装置では、インクタンクを昇降させることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−244686号公報(第2頁−3頁、第5頁−8頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成は、サブタンクを昇降させる機構およびスペースが必要となるため、サブタンクの設置位置が制限されると共に、装置全体が大型化するという問題が生じる。また、サブタンクを昇降させることにより、サブタンク内の圧力を精度良く制御することは甚だ困難である。
【0007】
そこで、本発明は、サブタンクの設置位置の自由度が高く、また、サブタンク内の圧力を適切に制御することで機能液滴吐出ヘッドから安定して機能液を吐出可能である機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液方法および機能液送液装置、並びに液滴吐出装置を提供することをその目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、機能液の補給を受けることで、貯留する機能液の液位を所定の範囲内に管理されたサブタンクから、機能液滴吐出ヘッドに機能液を送液する機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液方法であって、機能液滴吐出ヘッドが、圧電素子のポンプ作用により機能液滴を吐出するものにおいて、サブタンクを密閉タンクとし、サブタンク内の検出圧力に基づいて、サブタンクからの機能液送液圧力が一定となるようにサブタンク内の圧力を制御することを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、サブタンク内の検出圧力に基づいて、サブタンクから機能液滴吐出ヘッドに送液する機能液送液圧力が一定となるようにサブタンク内の圧力が制御されるので、サブタンクの設置位置に関わらず、安定かつ適切にサブタンクから機能液敵吐出ヘッドに機能液を送液することができる。具体的には、サブタンクと機能液滴吐出ヘッドとの実際の水頭差が予め規定されている水頭差よりも大きいときにはサブタンク内の圧力を加圧し、実際の水頭差が規定されている水頭差よりも小さいときにはサブタンク内の圧力を減圧することにより、機能液送液圧力を所定の一定圧とする。なお、機能液滴吐出ヘッドの水頭圧は、サブタンクの水頭圧よりも高くなっている。
【0010】
この場合、圧下での送液を前提として、機能液滴吐出ヘッドのノズル面に対して、サブタンクに貯留する機能液の液位の相対高さ位置が予め規定されており、サブタンクに貯留する機能液の液位が規定された相対高さ位置より上方に位置にするときは、サブタンク内の圧力を負圧制御することが好ましい。
【0011】
この構成によれば、サブタンクに貯留する機能液の液位が規定された相対高さ位置より上方に位置するとき、すなわち機能液滴吐出ヘッドとサブタンクとの水頭差が所定の水頭差よりも小さくなるとき、は、サブタンク内の圧力が負圧制御されるので、機能液滴吐出ヘッドとサブタンクとの水頭差を所定の水頭差と略同じ値に調整することができ、機能液滴吐出ヘッドから精度良く、安定して機能液を吐出させることができる。また、サブタンクの水頭圧が機能液滴吐出ヘッドの水頭圧より高くなっても、サブタンク内の圧力を負圧制御することにより、機能液滴吐出ヘッドから機能液が液垂れすることを防止することができる。
【0012】
この場合、サブタンクから機能液滴吐出ヘッドに機能液を充填する機能液充填工程を更に備えており、機能液充填工程では、機能液滴吐出ヘッドのヘッド内流路の圧力が必要充填圧力となるようにサブタンク内の圧力を加圧制御することが好ましい。
【0013】
この構成によれば、サブタンクから機能液滴吐出ヘッドに機能液を充填する機能液充填工程では、サブタンクからの機能液送液圧力が機能液を適切に充填するのに必要充填圧力となるようにサブタンク内の圧力を加圧制御するので、機能液滴吐出ヘッドに適切かつ効率的に機能液を充填することができる。すなわち、必要充填圧力が満たされるので、十分な流速を保持したまま機能液を機能液滴吐出ヘッドに充填することができ、短時間で機能液を充填可能であると共に、サブタンクから機能液滴吐出ヘッドに至る機能液流路内のエアー(気泡)を効率よく排出させることができる。
【0014】
この場合、機能液滴吐出ヘッドの全ノズルから強制的に機能液を排出させるクリーニング工程を更に備えており、クリーニング工程では、機能液滴吐出ヘッドのヘッド内流路の圧力が、機能液滴吐出ヘッドの全ノズルから機能液を強制的に排出させる強制排出圧力となるようにサブタンク内の圧力を加圧制御することが好ましい。
【0015】
この構成によれば、サブタンク内の圧力を加圧制御し、機能液滴吐出ヘッドの圧力よりもサブタンク内の圧力を高圧とすることで、機能液滴吐出ヘッドの全ノズルから機能液を強制的に排出させる(クリーニング)ことができ、機能液滴吐出ヘッドのノズルが目詰まりすることを防止することができる。また、機能液滴吐出ヘッドのクリーニングを行うに際し、吸引ポンプ等のクリーニング専用の装置を別個に設ける必要がなく、装置を小型化することができる。
【0016】
この場合、サブタンク内の圧力制御には、エゼクタを用いることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、エゼクタは連続的に作用するので、間欠的に作用するポンプ等を用いて圧力制御した場合に比して、安定した制御を行うことができる。
【0018】
本発明は、機能液の補給を受け、貯留する機能液の液位を所定の範囲内に管理されたサブタンクから機能液滴吐出ヘッドに機能液を送液する機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液装置であって、機能液滴吐出ヘッドが、圧電素子のポンプ作用により機能液滴を吐出するものにおいて、密閉タンクで構成されたサブタンクと、サブタンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、サブタンク内の圧力を加減圧する加減圧手段と、圧力検出手段による検出結果に基づいて、サブタンクからの機能液送液圧力が一定となるように加減圧手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、圧力検出手段で検出した検出結果に基づいて、密閉タンクで構成されたサブタンク内の圧力を加減圧することにより、サブタンクからの機能液送液圧力を一定圧とすることができるため、サブタンクと機能液滴吐出ヘッドとの水頭差、すなわちサブタンクと機能液滴吐出ヘッドとの位置関係、に関わらず、サブタンクから機能液滴吐出ヘッドまで適切に機能液を送液することができる。
【0020】
この場合、サブタンクに前記機能液を補給するメインタンクを更に備え、サブタンクには、当該サブタンク内に貯留する機能液の液位を検出する液位検出手段が設けられており、メインタンクは、液位検出手段の検出結果に基づいて、サブタンクに機能液を補給することが好ましい。
【0021】
この構成によれば、サブタンクに設けられた液位検出手段の検出結果に基づいて、メインタンクから機能液が補給されるので、サブタンクに貯留する機能液の液位変動を所定の範囲内に収めることができ、サブタンク内の圧力調整を適切に行うことができる。
【0022】
この場合、メインタンクは、機能液滴吐出ヘッドの非駆動時に機能液をサブタンクに補給することが好ましい。
【0023】
この構成によれば、機能液滴吐出ヘッドの駆動時に、サブタンクへの機能液の補給が為されないので、機能液滴吐出ヘッドの吐出性能に影響を与えることがなく、安定して機能液滴吐出ヘッドから機能液を吐出させることができる。
【0024】
この場合、サブタンクには、サブタンク内の圧力変動を吸収する空間が設けられていることが好ましい。
【0025】
この構成によれば、サブタンク内に設けた圧力変動を吸収する空間により、サブタンク内の圧力を加減圧すること等に起因する、サブタンク内の急激な圧力変動を防止することができる。したがって、急激な圧力変動が与える機能液送液圧力への影響を低減させて、安定した機能液の送液を行うことができる。
【0026】
この場合、大気圧下での送液を前提とし、機能液滴吐出ヘッドのノズル面に対して、サブタンクに貯留する機能液の液位の相対高さ位置は予め規定されており、サブタンクは、当該サブタンクに貯留する機能液の液位が予め規定された相対高さ位置よりも上方に位置するように配設され、加減圧手段は、吸引流路を介して二次側をサブタンクに接続したエゼクタと、供給流路を介してエゼクタの一次側に接続され、エゼクタに作動流体を供給する作動流体供給手段と、エゼクタの吸引圧力を調整する圧力調整手段と、を有し、制御手段は、圧力調整手段を制御することが好ましい。
【0027】
この構成によれば、大気圧下での送液を前提に規定された水頭差よりも、機能液滴吐出ヘッドとサブタンクとの水頭差が小さくなる位置にサブタンクが配設されている場合、エゼクタの吸引圧力を調整しながら、エゼクタの二次側からサブタンクに吸引力を作用させることができ、サブタンク内の圧力を負圧制御することができる。エゼクタは、可動部を有さないため比較的小型で、ポンプ等を用いて圧力制御した場合に比べて装置の省スペース化を図ることができる。また、エゼクタは、連続的に力が作用するので、ポンプのように脈動しながら力が作用する場合と異なり、精度良く、安定した圧力制御を行うことができる。
【0028】
この場合、圧力調整手段は、供給流路に介設され、エゼクタに供給される作動流体の流量を調整する流量調整弁で構成されていることが好ましい。
【0029】
この構成によれば、エゼクタに供給される作動流体の流量を調整することによりエゼクタの吸引圧力を調整できるため、サブタンク内の圧力を適切に管理することができる。
【0030】
この場合、エゼクタの一次側は、排出流路を介してサブタンクに接続されており、吸引流路には、大気開放ポートを有する三方弁で構成された吸引流路開閉弁が介設され、排出流路には、大気開放ポートを有する三方弁で構成された排出流路開閉弁が介設され、制御手段は、吸引流路開閉弁および排出流路開閉弁を切り替え制御することにより、サブタンク内の圧力を加減圧可能に構成されていることが好ましい。
【0031】
この構成によれば、吸引流路開閉弁および排出流路開閉弁を切替え制御して、サブタンクと連通する流路を切替えることにより、吸引によりサブタンクを負圧制御するだけでなく、エゼクタから排出される作動流体の圧力を利用して、サブタンク内の圧力を加圧制御することができる。したがって、負圧制御および加圧制御の両制御においてエゼクタを用いることができるため、装置を小型化できると共に、複雑な装置構成を必要としない。
【0032】
この場合、サブタンクと前記機能液滴吐出ヘッドとを接続する機能液流路に介設され、機能液流路を開閉する流路開閉弁を更に有し、制御手段は、加減圧手段の駆動と同期して、流路開閉弁を開閉制御することが好ましい。
【0033】
この構成によれば、加減圧手段の駆動と同期して流路開閉弁を閉弁させることができ、機能液滴吐出ヘッドへの機能液の送液を確実に停止させることができる。すなわち、加減圧手段が非駆動時にサブタンク内でエアー漏れが生じても、機能液滴吐出ヘッドから機能液が液垂れすることを確実に防止することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明を適用した液滴吐出装置の外観斜視図、図2は、本発明を適用した液滴吐出装置の右側面図である。詳細は後述するが、この液滴吐出装置1は、特殊なインクや発光性の樹脂液等の機能液を機能液滴吐出ヘッド31に導入して、基板等のワークWに機能液滴による成膜部を形成するものである。
【0040】
両図に示すように、液滴吐出装置1は、機能液を吐出するための吐出手段2と、吐出手段2のメンテナンスを行うメンテナンス手段3と、各手段に液体(例えば、機能液)を供給すると共に不要となった液体を回収する液体供給回収手段4と、各手段を駆動・制御するための圧縮エアーを供給するエアー供給手段5(作動流体供給手段)と、を備えている。吐出手段2の主要部は、架台11上に設けた石定盤12上に配設され、これらと一体的に添設した共通機台13には、メンテナンス手段3、液体供給回収手段4、およびエアー供給手段5の主要部が配設されている。そして、これらの各手段は、制御手段6によって制御されている。以下、各手段について説明する。
【0041】
吐出手段2は、機能液を吐出する機能液滴吐出ヘッド31を有するヘッドユニット21と、ヘッドユニット21を支持するメインキャリッジ22と、メインキャリッジ22を介して、ヘッドユニット21(機能液滴吐出ヘッド31)をワークWに対して相対的に移動させるX・Y移動機構23と、を有している。
【0042】
図3に示すように、ヘッドユニット21は、12個の機能液滴吐出ヘッド31と、機能液滴吐出ヘッド31を搭載するサブキャリッジ32と、各機能液滴吐出ヘッド31をサブキャリッジ32に取り付けるためのヘッド保持部材33と、で構成されている。サブキャリッジ32には、12個の機能液滴吐出ヘッド31が6個ずつに二分され、ワークWへの十分な塗布密度を確保するために、所定角度傾けてサブキャリッジ32に固定されている。また、サブキャリッジ32には、各機能液滴吐出ヘッド31と後述の給液タンク152(サブタンク)とを配管接続するための配管ジョイント43が設けられている。なお、機能液滴吐出ヘッド31の個数や配列は、上記したものに限られるものではなく任意であり、例えば、機能液滴吐出ヘッド31に利用目的に合わせた専用のものを用いれば、あえて機能液滴吐出ヘッド31を傾ける構成とする必要はない。
【0043】
図4に示すように、機能液滴吐出ヘッド31は、いわゆる2連のものであり、2連の接続針35を有する機能液導入部34と、機能液導入部34に連なる2連のヘッド基板36と、機能液導入部34の下方に連なり、内部に機能液で満たされるヘッド内流路が形成されたヘッド本体37と、を備えている。各接続針35は、配管アダプタ42を介して給液タンク152に接続されており、機能液導入部34は、各接続針35から機能液の供給を受けるようになっている。ヘッド本体37は、2連のポンプ部38と、多数の吐出ノズル41を形成したノズル形成プレート39と、を有しており、機能液滴吐出ヘッド31では、ポンプ部38の作用により吐出ノズル41から機能液滴を吐出するようになっている。なお、ノズル形成プレート39の下面は、ノズル形成面40(ノズル面)となっており、機能液滴吐出ヘッド31は、ノズル形成面40を下方に突出させるように、ヘッド保持部材33を介してサブキャリッジ32に固定されている(図4参照)。
【0044】
図2に示すように、メインキャリッジ22は、後述するY軸テーブル55に下側から固定される外観「I」形の吊設部材51と、吊設部材51の下面に取り付けられ、(ヘッドユニット31の)θ方向に対する位置補正を行うためのθテーブル52と、θテーブル52の下方に吊設するよう取り付けたキャリッジ本体53と、で構成されている。キャリッジ本体53には、ヘッドユニット21を遊嵌するための方形の開口を有しており、ヘッドユニット21を位置決め固定するようになっている。なお、キャリッジ本体53には、ワークWを認識するためのワーク認識カメラ(図示省略)が配設されている。
【0045】
X・Y移動機構23は、ワークWを吸着(固定)する吸着テーブル56を有し、吸着テーブル56を介してワークWをX軸方向(主走査方向)に移動させるX軸テーブル54と、メインキャリッジ22を介してヘッドユニット21をY軸方向(副走査方向)に移動させるY軸テーブル55と、を備えている。X・Y移動機構23は、上記した石定盤12上に配設されており、ワークWの平坦度を維持すると共に、ヘッドユニット21を正確に移動させることができるようになっている(図1参照)。
【0046】
ここで、吐出手段2の一連の動作を簡単に説明する。まず、機能液を吐出する前の準備として、ヘッドユニット21およびセットされたワークWの位置補正がなされる。次に、X・Y移動機構23(X軸テーブル54)が、ワークWを主走査(X軸)方向に往復動させる。ワークWの往復動と同期して、複数の機能液滴吐出ヘッド31が駆動し、ワークWに対する機能液滴の選択的な吐出動作が行われる。ワークWが一往復動すると、X・Y移動機構23(Y軸テーブル55)は、ヘッドユニット21を副走査(Y軸)方向に移動させる。そして、ワークWの主走査方向へ往復動と機能液滴吐出ヘッド31の駆動が再び行われる。なお、本実施形態では、ヘッドユニット21に対して、ワークWを主走査方向に移動させるようにしているが、ヘッドユニット21を主走査方向に移動させる構成であってもよい。また、ヘッドユニット21を固定とし、ワークWを主走査方向および副走査方向に移動させる構成であってもよい。
【0047】
次に、メンテナンス手段3について説明する。メンテナンス手段3は、機能液滴吐出ヘッド31を保守して、機能液滴吐出ヘッド31が適切に機能液を吐出できるようにするもので、フラッシングユニット61、吸引ユニット62、およびワイピングユニット63を備えている(図1参照)。
【0048】
フラッシングユニット61は、液滴吐出時における複数(12個)の機能液滴吐出ヘッド31のフラッシング動作、すなわち全吐出ノズル41からの予備吐出(無駄打ち)、により順に吐出される機能液を受けるためのものである。フラッシングユニット61は、X軸テーブル54に固定されており、吐出された機能液を受ける一対のフラッシングボックス71が吸着テーブル56を挟んで固定されている。フラッシングボックス71は、主走査に伴いワークWと共にヘッドユニット21へ向かって移動していくので、フラッシングボックス71に臨んだ機能液滴吐出ヘッド31の吐出ノズル41から順次フラッシング動作を行うことができる。そして、フラッシングボックス71で受けた機能液は、後述する廃液タンク241に貯留される。なお、本実施形態のフラッシング動作では、全吐出ノズル41からの予備吐出を行う構成であるが、例えば、使用する吐出ノズル41のみに予備吐出をさせるといったように、一部の吐出ノズル41だけに予備吐出を行わせる構成としてもよい。
【0049】
吸引ユニット62は、上記した共通機台13上に設けられており、機能液滴吐出ヘッド31に機能液を充填する場合や、機能液滴吐出ヘッド31内で増粘した機能液を除去するためのクリーニングを行う場合のように、機能液滴吐出ヘッド31の全吐出ノズル41から強制吐出させた機能液を受けるためのものである。
【0050】
図5および図8に示すように、吸引ユニット62は、各機能液滴吐出ヘッド31に密着して、(機能液滴吐出ヘッド31から)強制吐出された機能液を受ける12個のキャップ91を有したキャップユニット81と、キャップユニット81を昇降させることにより、キャップ91を機能液滴吐出ヘッド31に離接させる昇降機構82と、キャップ91に受けた機能液を再利用タンク221(後述する)に送液するための吸引ポンプ83と、各キャップ91と吸引ポンプ83を接続するキャップ吸引用チューブ84と、キャップユニット81を支持する支持部材85と、を有している。
【0051】
キャップユニット81は、図5に示すように、ヘッドユニット21に搭載された12個の機能液滴吐出ヘッド31の配置に対応させて、12個のキャップ91をキャップベース92に配設したものであり、対応する各機能液滴吐出ヘッド31に各キャップ91を密着可能に構成されている。
【0052】
図6に示すように、キャップ91は、キャップ本体93と、キャップホルダ95と、で構成されている。キャップ本体93は、2つのばね94で上方に付勢され、かつわずかに上下動可能な状態でキャップホルダ95に保持されている。キャップ本体93の上面には、機能液滴吐出ヘッド31の2列の吐出ノズル41列を包含する凹部96が形成され、凹部96の周縁部にはシールパッキン97が取り付けられている。そして、凹部96の底部には、機能液を吸収する吸収材98が押え枠99によって押し付けられた状態で敷設されている。
【0053】
機能液滴吐出ヘッド31から機能液を強制吐出させる際には、機能液滴吐出ヘッド31のノズル形成面40にシールパッキン97を押し付けてキャップ91を機能液滴吐出ヘッド31に密着させ、2列の吐出ノズル41列を包含するようにノズル形成面40を封止する。なお、各キャップ91には、キャップ用大気開放弁100が設けられており、凹部96の底面側で大気開放できるようになっている(図6参照)。そして、機能液の強制吐出の最終段階で、キャップ用大気開放弁100を開弁して大気開放することにより、吸収材99に含浸されている機能液を吸引ポンプ83で吸引できるようになっている。
【0054】
昇降機構82は、エアーシリンダで構成され、互いにストロークが異なる2つの昇降シリンダ111、112を有している。そして、両昇降シリンダ111、112の選択作動でキャップユニット81の上昇位置を比較的高い第1位置と比較的低い第2位置とに切換え自在としており、キャップユニット81が第1位置にあるときは、各機能液滴吐出ヘッド31に各キャップ91が密着し、キャップユニット81が第2位置にあるときは、各機能液吐出ヘッド31と各キャップ91との間に僅かな間隙が生じるようになっている。
【0055】
吸引ポンプ83は、ピストンポンプで構成され、キャップ91に吸引力を作用させることにより、強制吐出された機能液をキャップ91から再利用タンク221へ送液している。なお、本実施形態の液滴吐出装置1では、機能液非吐出時(機能液滴吐出ヘッド31の非駆動時)、すなわちワークWに対する機能液の吐出が一時的に休止される時、における機能液滴吐出ヘッド31のフラッシング動作で吐出された機能液を受ける機能液受けを各キャップ91が兼ねており、第2位置で機能液を受けるようになっている。そして、各キャップ91で受けたフラッシングの機能液もこの吸引ポンプ83により吸引され、再利用タンク221に送液される。
【0056】
キャップ吸引用チューブ84は、キャップ吸引チューブ121と、キャップ吸引チューブ121をキャップ91の数に合わせて複数(12本)に分岐させた分岐キャップ吸引チューブ122と、で構成されており、分岐キャップ吸引チューブ122を介して、キャップ91と吸引ポンプ83が接続されている。
【0057】
ワイピングユニット63は、吸引ユニット62と同じく共通機台13上に設けられ、機能液滴吐出ヘッド31の強制吐出等により、機能液が付着して汚れた各機能液滴吐出ヘッド31のノズル形成面40をX軸方向に移動しながら拭き取るものである。図1に示すように、ワイピングユニット63は、拭き取り用のワイピングシート(図示省略)を繰り出しながら巻き取っていく巻取りユニット132と、ワイピングシートをノズル形成面40に接触させるための拭き取りローラ(図示省略)を有する拭き取りユニット133と、で構成されている。
【0058】
ワイピングユニット63は、機能液滴吐出ヘッド31に十分近接した状態で、巻き取りユニット132からワイピングシートを繰り出し、拭き取りローラを用いて繰り出したワイピングシートを機能液滴吐出ヘッド31のノズル形成面40に押し当てながら、汚れを拭き取っていく。なお、繰り出されたワイピングシートには、後述する洗浄液供給系143から洗浄液が供給されており、機能液滴吐出ヘッド31に付着した機能液を効率よく拭き取れるようになっている。
【0059】
次に、液体供給回収手段4について説明する。液体供給回収手段4は、ヘッドユニット21の各機能液滴吐出ヘッド31に機能液を供給する機能液供給系141と、メンテナンス手段3の吸引ユニット62で吸引した機能液を回収する機能液回収系142と、ワイピングユニット63に機能材料の溶剤を洗浄用として供給する洗浄液供給系143と、フラッシングユニット61で受けた機能液を回収する廃液回収系144と、で構成されている。そして、図2に示すように、上記した共通機台13の収容室14には、図示右側から順に機能液供給系141の加圧タンク151、機能液回収系142の再利用タンク221、洗浄液供給系143の洗浄液タンク231が横並びに配設されている。そして、再利用タンク221および洗浄液タンク231の近傍には、小型に形成した廃液回収系144の廃液タンク241が設けられている。
【0060】
機能液供給系141は、大量(3L)の機能液を貯留する加圧タンク151(メインタンク)と、加圧タンク151から送液された機能液を貯留すると共に、各機能液滴吐出ヘッド31に機能液を供給する給液タンク152と、給液タンク152内の圧力を加減圧する加減圧手段153と、加圧タンク151から機能液滴吐出ヘッド31まで機能液を給液するための給液通路を形成する給液チューブ154と、で構成されている。加圧タンク151に貯留された機能液は、機能液滴吐出ヘッド31の非吐出時に、エアー供給手段5から導入される圧縮エアー(不活性ガス)により、一定圧力で給液タンク152に圧送される。
【0061】
給液タンク152は、上記した共通機台13に配設したタンクベース161上に固定されている。図7に示すように、給液タンク152は、機能液を貯留すると共に、フランジ形式で閉蓋された矩形のタンク本体162と、タンク本体162に貯留されている機能液の液位を検出する液位検出器163と、タンク本体162を載置するパン166と、パン166を介してタンク本体162を支持するタンクスタンド167と、を備えている。本実施形態では、機能液滴吐出ヘッド31のノズル形成面40よりも高い位置にパン166が配設されており、タンク本体162内に貯留する機能液の液位は、機能液滴吐出ヘッド31のノズル形成面40の位置よりも高くなっている。
【0062】
タンク本体162は、その上面から加圧タンク151に連なる給液チューブ154が繋ぎ込まれている。タンク本体162と加圧タンク151とを接続する給液チューブ154には、液位調節バルブ212が介設されている。また、タンク本体162は、密閉タンクで構成され、加減圧手段153と接続されている。そして、タンク本体162には、タンク本体162内の圧力を検出するタンク圧力検出センサ171(圧力検出手段)が設けられている。なお、給液タンク152内の圧力を加減圧することにより、タンク内に急激な圧力変動が生じることを防止するため、タンク本体162は比較的大きめに作られている。そして、タンク本体162には、機能液を貯留するための空間の他、圧力変動を吸収させるのに十分な量の空間が確保されている。
【0063】
また、タンク本体162の上面には、ヘッドユニット21側に延びる給液チューブ154用の6つのコネクタ172と、1つの大気開放用のコネクタ173と、が設けられている。給液タンク152から機能液滴吐出ヘッド31に延びる6本の給液チューブ154は、それぞれT字継手213を介して2本に分岐され、計12本の分岐給液チューブ211を形成している。12本の分岐給液チューブ211は、装置側配管部材としてヘッドユニット21に設けた配管ジョイント43に接続して、各機能液滴吐出ヘッド31に機能液を供給している。また、各分岐給液チューブ211には、分岐給液チューブ211を開閉するためのヘッド側供給バルブ214が介設されており、制御手段6により開閉制御されている(図8参照)。
【0064】
図7に示すように、液位検出器163は、タンク本体162のオーバーフローを検出するオーバーフロー検出器164、およびタンク本体162の管理液位、すなわち機能液滴吐出ヘッド31から適切に機能液を吐出させることができる液位、の下限レベルを検出する管理液位検出器165(液位検出手段)から成り立っている。そして、管理液位検出器165の検出結果に基づいて液位調節バルブ212を開閉制御することにより、加圧タンク151から給液タンク152に補給される機能液量を調整するようになっている。
【0065】
具体的には、管理液位検出器165により、給液タンク152に貯留する機能液の液位が管理液位の下限レベルを下回ったことが検出されると、機能液滴吐出ヘッド31の非駆動時に液位調節バルブ212が開弁される。すると、加圧タンク151から一定圧力で機能液が給液タンク152に補給される。所定の一定時間が経過した後、液位調節バルブ212を閉弁し、機能液の補給を停止する。このように、管理液位の下限を下回ったときに、一定圧力で一定時間、機能液を補給することにより、略一定した量の機能液を給液タンク152に補給できるようになっており、管理液位の範囲内に給液タンク152の液位をコントロールすることができる。
【0066】
また、タンクスタンド167は、取付けプレート168と、取付けプレート168上に立設した2本の支柱状部材169と、から成り、この2本の支柱状部材169により、タンク本体162の高さおよび傾き(液面の傾き)を微調整できるようになっている。
【0067】
加減圧手段153は、上記したエアー供給手段5と、給液タンク152内の圧力を減圧するためのエゼクタ191と、で構成されており、給液タンク152内の圧力を調節するためのものである(詳細は後述する)。図8に示すように、エアー供給手段5およびエゼクタ191は、それぞれタンク吸引チューブ204およびエアー供給チューブ183を介して給液タンク152に接続されている。
【0068】
エアー供給手段5は、図8に示すように、不活性ガス(N2)を圧縮した圧縮エアーをエゼクタ191や給液タンク152等の各部に供給するためもので、不活性ガスを圧縮するエアーポンプ181(コンプレッサー)と、エアーポンプ181からの圧縮エアーを供給先に応じて一定圧力に保つレギュレータ182と、エアーポンプ181と各部とを配管接続して、圧縮エアーを各部に供給するエアー供給チューブ183と、を備えている。また、エアーポンプ181とレギュレータ182とを接続するエアー供給チューブ183には、圧縮エアー(機能液)中のごみを除去するためのエアーフィルタ184および油分を除去するためのセパレータ185が介設されている。給液タンク152と接続されているエアー供給チューブ183には、エアー供給用バルブ186が介設されている。エアー供給用バルブ186は、通常閉弁されているが、給液タンク152内の圧力を加圧制御するときに開弁するようになっている(詳細は後述する)。
【0069】
図8に示すように、エゼクタ191は、エアー供給手段5に接続され、作動流体となる圧縮エアーの供給を受ける(一次側の)供給口192と、給液タンク152の内部と連通し、吸引力を作用させる(二次側の)吸引口193と、供給口192に連なって、供給された作動流体および吸引口193からの吸引された気泡や機能液を排出するための(一次側の)排出口194と、を有している。すなわち、圧縮エアーの供給に伴い発生する随伴流によってエゼクタ191内部に負圧を生じさせ、吸引口193を介して、給液タンク152内のエアーを吸引することにより、給液タンク152内の圧力を減圧するようになっている。
【0070】
図8に示すように、エゼクタ191とエアー供給手段5とを接続するエアー供給チューブ183には、制御手段6に接続された圧力コントローラ201(制御手段)と、エゼクタ191に供給する作動流体、すなわち圧縮エアー、の流量を調整するための電空レギュレータ202(圧力調整手段)が介設されており、エゼクタ191の吸引力を調整可能に構成されている。そして、電空レギュレータ202とエゼクタ191の間にはオリフィス203が介設され、電空レギュレータ202を経た圧縮エアーはオリフィス203を通過して、層流としてエゼクタ191に供給されるようになっている。なお、電空レギュレータ202は、電磁弁とブースターとで構成され、エアーポンプ181から送られた圧縮エアーの流量を調整する。
【0071】
また、エゼクタ191の吸引口193と給液タンク152を接続するタンク吸引チューブ204(吸引流路)には、大気開放ポートを有する三方弁で構成されたタンク吸引用バルブ205(吸引流路開閉弁)が介設されている。そして、タンク吸引用バルブ205は、通常、開弁されており、タンク吸引チューブ204は連通した状態となっている。なお、給液タンク152内の圧力を減圧する手段として、エゼクタ191の代わりに真空ポンプを用いることも可能である。
【0072】
機能液回収系142は、吸引ユニット62の吸引ポンプ83で吸引した機能液を貯留するためのもので、吸引した機能液を貯留する再利用タンク221と、吸引ポンプ83に接続され、吸引した機能液を再利用タンク221へ導く回収用チューブ222と、を有している。
【0073】
洗浄液供給系143は、ワイピングユニット63のワイピングシート(図示省略)に洗浄液を供給するためのもので、洗浄液を貯留する洗浄液タンク231と、洗浄液タンク231の洗浄液を供給するための洗浄液供給チューブ(図示省略)とを有している。なお、洗浄液の供給は、洗浄液タンク231にエアー供給手段5から圧縮エアーを導入することにより為される。また、洗浄液には、比較的揮発性の高い機能液の溶剤が用いられ、機能液滴吐出ヘッド31に付着した機能液を効率よく拭き取れるようになっている。
【0074】
廃液回収系144は、フラッシングユニット61に吐出した機能液を回収するためのもので、回収した機能液を貯留する廃液タンク241と、フラッシングユニット61(フラッシングボックス71)に接続され、廃液タンク241にフラッシングボックス71へ吐出された機能液を導く廃液用チューブ(図示省略)と、を有している。
【0075】
次に制御手段6について説明する。制御手段6は、各手段の動作を制御するための制御部を備えており、制御部は、制御プログラムや制御データを記憶していると共に、各種制御処理を行うための作業領域を有している。そして、制御手段6は、上記した各手段と接続され、装置全体を制御している。
【0076】
ところで、機能液滴吐出ヘッド31と給液タンク152との水頭差は予め規定されており、大気圧下で機能液を送液することを前提とした場合、機能液滴吐出ヘッド31からの液垂れを防止すると共に適切な機能液送液圧力を確保ために、給液タンク152は、機能液滴吐出ヘッド31よりも僅かにマイナス水頭(例えば、25mm±0.5mm)に保たれている。すなわち、機能液滴吐出ヘッド31のノズル形成面40よりも給液タンク152に貯留する機能液の液位が所定の高さだけ低くなるように給液タンク152を設置することにより、所定の水頭差を保持している。このように、大気圧下での機能液の送液は、機能液滴吐出ヘッド31のノズル形成面40と給液タンク152の液位との相対的な高低差が規定されているため、給液タンク152の設置位置は著しく制限を受け、装置を大型化させる原因となっている。
【0077】
そこで、本実施形態の液滴吐出装置1は、大気圧下での送液を前提とせず、上記したタンク圧力検出センサ171に基づいて給液タンク152内の圧力をコントロールすることで、規定された水頭差を確保するようにしている。そして、給液タンク152内の圧力を一定に保持することで、給液タンク152からの機能液送液圧力が略一定となるようにしている。
【0078】
上述したように、機能液滴吐出ヘッド31のノズル形成面40よりも高い位置に給液タンク152が設置されているため、本実施形態では、通常、給液タンク152内の圧力を、加減圧手段153のエゼクタ191を用いて負圧制御している。図8および図9を参照して説明すると、タンク圧力検出センサ171は、機能液滴吐出ヘッド31の駆動時も含め、給液タンク152内の圧力を常時検出しており、その検出信号は上記した圧力コントローラ201に送られる。そして、圧力コントローラ201は、給液タンク152内の圧力が一定となるよう、タンク圧力検出センサ171の検出結果に基づいて電空レギュレータ202を制御し、エゼクタ191に供給する圧縮エアーの流量を調整する。このように、随時、給液タンク152内の圧力をフィードバックさせてエゼクタ191に供給する圧縮エアーの流量を調整することで、給液タンク152内の圧力変化に追従させ、給液タンク152内の圧力を適切な一定圧に制御することができる。
【0079】
給液チューブ154や機能液滴吐出ヘッド31のヘッド内流路等のような機能液流路の圧力を検出して、給液タンク152内の圧力を調整することも考えられるが、機能液が流動する機能液流路の圧力を精度良く検出することは困難であるため、機能液滴吐出ヘッド31との水頭差を精度良く補償するためには、給液タンク152内の圧力に基づいて、給液タンク152内の圧力を調整することが好ましい。
【0080】
なお、エアー供給手段5の駆動が停止すると、上記したヘッド側供給バルブ214は全て閉弁される。これにより、液滴吐出装置1の非駆動時に機能液滴吐出ヘッド31から機能液が液垂れすることを確実に防止している。
【0081】
また、上述したように、給液タンク152にはエアー供給手段5に接続されたエアー供給チューブ183が接続されており、給液タンク152内の圧力を負圧制御するだけではなく、加圧制御できるようになっている。そして、新たな機能液滴吐出ヘッド31を導入したときのように、機能液滴吐出ヘッド31に機能液を充填する場合や、機能液滴吐出ヘッド31の全吐出ノズルから機能液を強制吐出させる場合には、給液タンク152内の圧力を加圧制御している。
【0082】
機能液滴吐出ヘッド31に機能液を充填する場合を例にして、一連の動作について説明する。まず、X・Y移動機構23を駆動して、先ずヘッドユニット21を共通機台13上に配設された吸引ユニット62に臨ませる。そして、吸引ユニット62の昇降機構82を駆動して、キャップユニット81を第1位置まで上昇させ、対応する機能液滴吐出ヘッド31に各キャップ91を密着させる。
【0083】
次に、タンク吸引チューブ204に介設されたタンク吸引用バルブ205を閉弁させて、給液タンク152の負圧制御を停止させると共に、タンク吸引チューブ204を閉塞させたまま大気開放ポートに切替える。続いて、閉弁していたエアー供給バルブ186を開弁させ、圧縮エアーを給液タンク152に送り込む。これにより、給液タンク152内の圧力は加圧され、給液タンク152に貯留していた機能液が機能液滴吐出ヘッド31に加圧送液される。給液タンク152に送られる圧縮エアーの供給量は、給液タンク152からの機能液送液圧力が、機能液滴吐出ヘッド31に機能液を充填するのに十分な圧力(必要充填圧力)となるよう、レギュレータ182によって調節されている。
【0084】
機能液滴吐出ヘッド31への機能液の充填が終了すると、エアー供給バルブ186は再び閉弁されると共に、タンク吸引用バルブ205を開弁させる。そして、給液タンク152の負圧制御を再び開始させ、所定の機能液送液圧力となるように予め規定された給液タンク152と機能液滴吐出ヘッド31との水頭差を確保する。
【0085】
機能液滴吐出ヘッド31の全吐出ノズル41から機能液を強制吐出させる場合は、給液タンク152からの機能液送液圧力が、機能液滴吐出ヘッド31の全吐出ノズル41から機能液を強制排出させるのに十分な強制排出圧力となるよう、給液タンク152内の圧力が加圧されるが、一連の動作は機能液滴吐出ヘッド31に機能液を充填する場合と略同様である。
【0086】
なお、本実施形態では、給液タンク152内のエアーを直接吸引したり、給液タンク152内に直接圧縮エアーを導入することにより、給液タンク152内の圧力を加減圧する構成であるが、給液タンク152をアルミニウム等で構成した加圧ボックス(図示省略)に収容し、加圧ボックスを介して給液タンク152を加圧する構成としても良い。具体的には、給液タンク152に通気孔等を設けて、これを加圧ボックスの内部と連通させ、加圧ボックスの内部と給液タンク152内部の圧力を同圧に保つようにする。そして、加圧ボックスを加減圧手段153で加減圧することで給液タンク152内部の圧力を加減圧する。この構成によれば、加圧ボックスを介して、給液タンク152が加圧されているので、直接給液タンク152を加減圧する構成に比べて均一に給液タンク152内の圧力をコントロールすることができ、給液タンク152内の圧力を安定して制御することができる。
【0087】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の液滴吐出装置1の基本構成は、上述した第1実施形態と略同様であり、給液タンク152内の圧力に基づいて、給液タンク152内の圧力を負圧制御している。しかし、第2実施形態の液滴吐出装置1では、給液タンク152内の圧力を加圧する手段として、エアー供給手段5から給液タンク152に直接圧縮エアーを送るのではなく、エゼクタ191の排出口194から排出される圧縮エアーを用いている点で第1実施形態と異なっている。そこで、ここでは第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
【0088】
図10に示すように、エゼクタ191の排出口194は、エアー排出チューブ251を介して、給液タンク152に接続されている。そして、エアー排出チューブ251には、第2エアー供給バルブ252(排出流路開閉弁)が介設されており、第2エアー供給バルブ252は、大気開放ポートを有する三方弁で構成されている。第2エアー供給バルブ252は、給液タンク152の負圧制御時には閉弁されて、大気開放ポートに切替えられている。そして、給液タンク152内の圧力を加圧するときには、タンク吸引用バルブ205を閉弁させて、タンク吸引チューブ204を閉塞したまま大気開放ポートに切替えると共に、第2エアー供給バルブ252を開弁させ、エゼクタ191の排出口194から排出される圧縮エアーを給液タンク152に送るようになっている。
【0089】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の液滴吐出装置1も、上述した第1実施形態の液滴吐出装置1と略同様の基本構成であるが、機能液滴吐出ヘッド31のノズル形成面40の高さよりも給液タンク152(に貯留する機能液の液位)が低く設置されており、機能液滴吐出ヘッド31と給液タンク152との水頭差は、大気圧下での送液を前提として規定された水頭差よりも大きくなっている。したがって、本実施形態では、給液タンク152内の圧力を加圧制御することにより、適切な水頭差を保持する構成となっている。そして、本実施形態の液滴吐出装置1では、上記した実施形態のようにエゼクタ191が配設されておらず、給液タンク152にはエアー供給手段5が接続されている(図11参照)。これは、機能液滴吐出ヘッド31からの液垂れを防止するために給液タンク152内の圧力を負圧制御する必要がないからである。
【0090】
図11に示すように、エアー供給手段5と給液タンク152とを接続するエアー供給チューブ183には、タンク圧力検出センサ171に接続された圧力コントローラ201が介設されており、タンク圧力検出センサ171の検出結果をフィードバックさせ、給液タンク152内に導入する圧縮エアーの供給量(圧力)を調整するようになっている。そして、通常は、機能液滴吐出ヘッド31から機能液が安定かつ適切に吐出できる機能液送液圧力となるよう、給液タンク152内の圧力を所定の一定圧力に保持している。また、給液タンク152には、大気開放弁155が設けられている。
【0091】
なお、機能液滴吐出ヘッド31に機能液を充填する場合や、機能液滴吐出ヘッド31のクリーニングを行う場合等には、給液タンク152に導入する圧縮エアーの供給量を通常時よりも増加させ、それぞれの工程を行うために十分な機能液送液圧力を確保できるようになっている。そして、機能液の充填やクリーニングを終了するときには、給液タンク152内の圧力が通常時よりも高圧となっているため、大気開放弁155を開放して給液タンク152内の圧力を減じさせ、再び、所定の一定圧力を保つようになっている。
【0092】
このように、第1実施形態ないし第3実施形態の液滴吐出装置1は、給液タンク152内の圧力に基づいて、機能液送液圧力が所定の一定圧力となるように給液タンク152の圧力を随時コントロールする構成であるため、給液タンク152の設置位置が制限されることがない。
【0093】
ここで、上記の液滴吐出装置1を液晶表示装置の製造に適用した場合について説明する。図12は、液晶表示装置301の断面構造を表している。同図に示すように、液晶表示装置301は、ガラス基板321を主体として対向面に透明導電膜(ITO膜)322および配向膜323を形成した上基板311および下基板312と、この上下両基板311,312間に介設した多数のスペーサ331と、上下両基板311,312間を封止するシール材332と、上下両基板311、312間に充填した液晶333とで構成されると共に、上基板311の背面に位相基板341および偏光板342aを積層し、且つ下基板312の背面に偏光板342bおよびバックライト343を積層して、構成されている。
【0094】
通常の製造工程では、それぞれ透明導電膜322のパターニングおよび配向膜323の塗布を行って上基板311および下基板312を別々に作製した後、下基板312にスペーサ331およびシール材332を作り込み、この状態で上基板311を貼り合わせる。次いで、シール材332の注入口から液晶333を注入し、注入口を閉止する。その後、位相基板341、両偏光板342a,342bおよびバックライト343を積層する。
【0095】
上記した液滴吐出装置1は、例えば、スペーサ331の形成や、液晶333の注入に利用することができる。具体的には、機能液としてセルギャップを構成するスペーサ材料(例えば、紫外線硬化樹脂や熱硬化樹脂)や液晶を導入し、これらを所定の位置に均一に吐出(塗布)させていく。先ずシール材332を環状に印刷した下基板312を吸着テーブルにセットし、この下基板312上にスペーサ材料を粗い間隔で吐出し、紫外線照射してスペーサ材料を凝固させる。次に、下基板312のシール材332の内側に、液晶333を所定量だけ均一に吐出して注入する。その後、別途準備した上基板311と、液晶を所定量塗布した下基板312を真空中に導入して貼り合わせる。
【0096】
このように、上基板311と下基板312とを貼り合わせる前に、液晶333をセルの中に均一に塗布(充填)するようにしているため、液晶333がセルの隅など細部に行き渡らない等の不具合を解消することができる。
【0097】
なお、機能液(シール材用材料)として紫外線硬化樹脂或いは熱硬化樹脂を用いることで、上記のシール材332の印刷をこの液滴吐出装置1で行うことも可能である。同様に、機能液(配向膜材料)としてポリイミド樹脂を導入することで、配向膜323を液滴吐出装置1で作成することも可能である。
【0098】
上記した液滴吐出装置1は、給液タンク152の設置位置に制限がなく小型であるので、液滴吐出装置1を用いて液晶表示装置301の製造する場合には、省スペース化することができ、効率よく液晶表示装置301を製造することができる。
【0099】
ところで、上記した液滴吐出装置1は、携帯電話やパーソナルコンピュータ等の電子機器に搭載される上記の液晶表示装置301の他、各種の電気光学装置(デバイス)の製造に用いることが可能である。すなわち、有機EL装置、FED装置、PDP装置および電気泳動表示装置等の製造に適用することができ、これらを効率よく製造することが可能である。
【0100】
有機EL装置の製造に、上記した液滴吐出装置1を応用した例を簡単に説明する。有機EL装置は、図13に示すように、有機EL装置401は、基板421、回路素子部422、画素電極423、バンク部424、発光素子425、陰極426(対向電極)、および封止用基板427から構成された有機EL素子411に、フレキシブル基板(図示省略)の配線および駆動IC(図示省略)を接続したものである。回路素子部422は基板421上に形成され、複数の画素電極423が回路素子部422上に整列している。そして、各画素電極423間にはバンク部424が格子状に形成されており、バンク部424により生じた凹部開口431に、発光素子425が形成されている。陰極426は、バンク部424および発光素子425の上部全面に形成され、陰極426の上には、封止用基板427が積層されている。
【0101】
有機EL装置401の製造工程では、予め回路素子部422上および画素電極423が形成されている基板421(ワークW)上の所定の位置にバンク部424が形成された後、発光素子425を適切に形成するためのプラズマ処理が行われ、その後に発光素子425および陰極426(対向電極)を形成される。そして、封止用基板427を陰極426上に積層して封止して、有機EL素子411を得た後、この有機EL素子411の陰極426をフレキシブル基板の配線に接続すると共に、駆動ICに回路素子部422の配線を接続することにより、有機EL装置401が製造される。
【0102】
液滴吐出装置1は、発光素子425の形成に用いられる。具体的には、機能液滴吐出ヘッド31に発光素子材料(機能液)を導入し、バンク部424が形成された基板421の画素電極423の位置に対応して、発光素子材料を吐出させ、これを乾燥させることで発光素子425を形成する。なお、上記した画素電極423や陰極426の形成等においても、それぞれに対応する液体材料を用いることで、液滴吐出装置1を利用して作成することも可能である。
【0103】
また、他の電気光学装置としては、金属配線形成、レンズ形成、レジスト形成および光拡散体形成等の他、上記したプレパラート形成を包含する装置が考えられる。上記した液滴吐出装置1を各種の電気光学装置(デバイス)の製造に用いることにより、各種の電気光学装置を効率的に製造することが可能である。
【0104】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明の機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液方法および機能液送液装置では、給液タンク内の圧力を検出し、これに基づいて給液タンク内の圧力を制御しているので、給液タンクの設置位置に関わらず、機能液滴吐出ヘッドに機能液を適切に送液することができる。また、給液タンクの負圧制御においてエゼクタを用いているので、ポンプを用いた構成に比して小型化することが可能であると共に、ポンプのように脈動することがないのでより安定かつ適切に給液タンク内の圧力をコントロールすることができる。また、エゼクタに供給する圧縮エアーの流量を調整することにより、給液タンクの圧力変動に追従させて精度良く給液タンク内の圧力を制御できる。
【0105】
そして、本発明の液滴吐出装置は、給液タンクの設置位置に関して自由度の高い上記の機能液送液装置を用いているので、例えば、機能液滴吐出ヘッドの直上部に給液タンクを設置する等のように、機能液滴吐出ヘッドの位置に関係なく給液タンクを設置することができ、装置を小型化することが可能である。また、給液タンク内の圧力を変化させることにより、機能液敵吐出ヘッドから吐出させる機能液滴の吐出量を変化させることも可能である。また、本発明では、大気圧下での機能液の送液を前提としていないため、標高が高い場所においても安定した吐出性能を得ることができる。
【0106】
また、本発明の電気光学装置の製造方法、電気光学装置、電子機器では、上記した液滴吐出装置を用いて製造されているため、製造スペースを削減することができ、効率的にこれらの製造を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における機能液滴吐出装置の外観斜視図である。
【図2】本実施形態における機能液滴吐出装置の右側面図である。
【図3】ヘッドユニットの平面図である。
【図4】(a)は機能液滴吐出ヘッドの外観斜視図、(b)は機能液滴吐出ヘッドを配管アダプタに装着したときの断面図である。
【図5】吸引ユニットの外観斜視図である。
【図6】吸引ユニットのキャップ廻りの断面図である。
【図7】給液タンクの外観斜視図である。
【図8】本発明の第1実施形態における機能液供給系および吸引ユニット廻りの模式図である。
【図9】本発明のエゼクタ廻りの制御方法を示す模式図である。
【図10】本発明の第2実施形態における機能液供給系および吸引ユニット廻りの模式図である。
【図11】本発明の第3実施形態における機能液供給系および吸引ユニット廻りの模式図である。
【図12】本発明の製造方法を用いて製造した液晶表示装置の断面図である。
【図13】本発明の製造方法を用いて製造した有機EL装置の断面図である。
【符号の説明】
1 液滴吐出装置 2 吐出手段
3 メンテナンス手段 4 機能液供給回収手段
5 エアー供給手段 6 制御手段
31 機能液滴吐出ヘッド 40 ノズル形成面
62 吸引ユニット 151 加圧タンク
152 給液タンク 153 加減圧手段
154 給液チューブ 163 液位検出器
186 エアー供給用バルブ 191 エゼクタ
201 圧力コントローラ 202 電空レギュレータ
204 タンク吸引チューブ 205 タンク吸引用バルブ
212 液位調節バルブ 214 ヘッド側供給バルブ
251 エアー排出チューブ 252 第2エアー供給バルブ
301 液晶表示装置 401 有機EL装置
W ワーク[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a functional liquid feed to a functional liquid droplet ejection head that feeds a functional liquid from a sub-tank interposed between a main tank that stores the functional liquid and the functional liquid droplet ejection head to the functional liquid droplet ejection head. The present invention relates to a method, a functional liquid feeding device, and a droplet discharge device.
[0002]
[Prior art]
The droplet discharge device maintains the pressure in the flow path in the head of the functional droplet discharge head at a predetermined pressure, and discharges the functional droplet with high accuracy by the pumping action of the piezoelectric element incorporated in the functional droplet discharge head. ing. In such a liquid droplet ejection device, the functional liquid tank connected to the functional liquid droplet ejection head is installed at a position lower than the functional liquid droplet ejection head, thereby ensuring the ejection performance of the functional liquid droplet ejection head, The functional liquid is prevented from dripping from the functional liquid droplet ejection head.
[0003]
By the way, in an industrial liquid droplet ejection device that requires higher ejection performance, it is difficult to accurately adjust the functional liquid pressure in the functional liquid tank that fluctuates with the driving of the functional liquid droplet ejection head. Therefore, a sub tank is interposed between the functional liquid tank and the functional liquid droplet discharge head, and the liquid level of the functional liquid stored in the sub tank is always maintained within a predetermined range, and the pressure in the sub tank is adjusted. It is considered to secure the above-described pressure difference by adjusting.
[0004]
As a method for adjusting the pressure in the tank, it is known that the ink tank is raised and lowered in an ink jet recording apparatus conventionally known as a kind of droplet discharge apparatus (see, for example, Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-244686 (
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, such a configuration requires a mechanism and a space for raising and lowering the sub tank, so that the installation position of the sub tank is limited and the entire apparatus is increased in size. In addition, it is extremely difficult to accurately control the pressure in the sub tank by moving the sub tank up and down.
[0007]
Accordingly, the present invention provides a functional liquid droplet ejection head that has a high degree of freedom in the installation position of the sub tank and that can stably eject functional liquid from the functional liquid droplet ejection head by appropriately controlling the pressure in the sub tank. It is an object of the present invention to provide a functional liquid feeding method, a functional liquid feeding apparatus, and a droplet discharge apparatus.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention provides a functional liquid droplet ejection head that feeds a functional liquid to a functional liquid droplet ejection head from a sub tank in which the liquid level of the stored functional liquid is managed within a predetermined range by receiving the replenishment of the functional liquid. In this functional liquid delivery method, the functional liquid droplet ejection head ejects functional liquid droplets by the pumping action of the piezoelectric element. The subtank is a sealed tank, and the subtank is supplied from the subtank based on the detected pressure in the subtank. The pressure in the sub tank is controlled so that the function liquid feeding pressure is constant.
[0009]
According to this configuration, since the pressure in the sub tank is controlled based on the detected pressure in the sub tank so that the function liquid feeding pressure sent from the sub tank to the functional liquid droplet ejection head is constant, the sub tank is installed. Regardless of the position, the functional liquid can be sent from the sub tank to the functional liquid enemy discharge head stably and appropriately. Specifically, when the actual water head difference between the sub tank and the functional droplet discharge head is larger than the pre-specified water head difference, the pressure in the sub tank is increased, and the actual water head difference is determined from the pre-specified water head difference. Is smaller, the pressure in the sub-tank is reduced to set the functional liquid feeding pressure to a predetermined constant pressure. Note that the hydraulic head pressure of the functional liquid droplet ejection head is higher than the hydraulic head pressure of the sub tank.
[0010]
In this case, on the premise of liquid feeding under pressure, the relative height position of the liquid level of the functional liquid stored in the sub tank is defined in advance with respect to the nozzle surface of the functional liquid droplet ejection head, and the function of storing in the sub tank When the liquid level of the liquid is set above the specified relative height position, it is preferable to control the pressure in the sub tank to be negative.
[0011]
According to this configuration, when the liquid level of the functional liquid stored in the sub tank is located above the specified relative height position, that is, the water head difference between the functional liquid droplet ejection head and the sub tank is smaller than the predetermined water head difference. In this case, since the pressure in the sub tank is negatively controlled, the water head difference between the functional liquid droplet ejection head and the sub tank can be adjusted to substantially the same value as the predetermined water head difference. The functional liquid can be discharged accurately and stably. In addition, even if the water head pressure in the sub-tank becomes higher than the water head pressure in the functional liquid droplet ejection head, the functional liquid is prevented from dripping from the functional liquid droplet ejection head by controlling the pressure in the sub tank to be negative. Can do.
[0012]
In this case, a functional liquid filling step for filling the functional liquid droplet ejection head from the sub tank to the functional liquid is further provided. In the functional liquid filling step, the pressure in the flow path in the head of the functional liquid droplet ejection head becomes the necessary filling pressure. Thus, it is preferable to control the pressure in the sub tank.
[0013]
According to this configuration, in the functional liquid filling process of filling the functional liquid droplet from the sub tank to the functional liquid droplet discharge head, the functional liquid feeding pressure from the sub tank is set to a necessary filling pressure to appropriately fill the functional liquid. Since the pressure in the sub-tank is controlled to be pressurized, the functional liquid discharge head can be appropriately and efficiently filled with the functional liquid. That is, since the necessary filling pressure is satisfied, the functional liquid can be filled into the functional liquid droplet ejection head while maintaining a sufficient flow rate, and the functional liquid can be filled in a short time and the functional liquid can be ejected from the sub tank. Air (bubbles) in the functional liquid flow path reaching the head can be efficiently discharged.
[0014]
In this case, a cleaning process for forcibly discharging the functional liquid from all nozzles of the functional liquid droplet ejection head is further provided. In the cleaning process, the pressure in the flow path in the head of the functional liquid droplet ejection head It is preferable to pressurize and control the pressure in the sub tank so as to obtain a forced discharge pressure for forcibly discharging the functional liquid from all the nozzles of the head.
[0015]
According to this configuration, the pressure in the sub-tank is controlled so that the pressure in the sub-tank is higher than the pressure in the functional liquid droplet ejection head, so that the functional liquid is forced from all nozzles of the functional liquid droplet ejection head. The nozzles of the functional liquid droplet ejection head can be prevented from being clogged. Further, when cleaning the functional liquid droplet ejection head, it is not necessary to separately provide a cleaning device such as a suction pump, and the device can be miniaturized.
[0016]
In this case, it is preferable to use an ejector for controlling the pressure in the sub tank.
[0017]
According to this configuration, since the ejector operates continuously, stable control can be performed as compared with the case where pressure control is performed using a pump or the like that operates intermittently.
[0018]
The present invention provides a functional liquid to a functional liquid droplet ejection head that receives functional liquid replenishment and sends the functional liquid from a sub-tank in which the liquid level of the stored functional liquid is managed within a predetermined range to the functional liquid droplet ejection head A liquid feeding device, in which the functional liquid droplet ejection head ejects functional liquid droplets by the pump action of the piezoelectric element, a sub tank configured by a sealed tank, and a pressure detection means for detecting the pressure in the sub tank, A pressure increasing / decreasing means for increasing / decreasing the pressure in the sub tank, and a control means for controlling the pressure increasing / decreasing means so that the function liquid feeding pressure from the sub tank is constant based on a detection result by the pressure detecting means. It is characterized by that.
[0019]
According to this configuration, the function liquid feeding pressure from the sub tank can be made constant by increasing or decreasing the pressure in the sub tank constituted by the sealed tank based on the detection result detected by the pressure detecting means. Therefore, regardless of the water head difference between the sub tank and the functional liquid droplet ejection head, that is, the positional relationship between the sub tank and the functional liquid droplet ejection head, the functional liquid can be appropriately sent from the sub tank to the functional liquid droplet ejection head. it can.
[0020]
In this case, the sub tank further includes a main tank for replenishing the functional liquid, and the sub tank is provided with a liquid level detecting means for detecting the liquid level of the functional liquid stored in the sub tank. It is preferable to replenish the functional fluid to the sub tank based on the detection result of the position detecting means.
[0021]
According to this configuration, since the functional liquid is replenished from the main tank based on the detection result of the liquid level detecting means provided in the sub tank, the liquid level fluctuation of the functional liquid stored in the sub tank is kept within a predetermined range. Therefore, the pressure in the sub tank can be adjusted appropriately.
[0022]
In this case, the main tank preferably replenishes the sub tank with the functional liquid when the functional liquid droplet ejection head is not driven.
[0023]
According to this configuration, since the functional liquid is not supplied to the sub tank when the functional liquid droplet ejection head is driven, the functional liquid droplet ejection head is not affected, and the functional liquid droplet ejection is stably performed. The functional liquid can be discharged from the head.
[0024]
In this case, the sub tank is preferably provided with a space for absorbing pressure fluctuations in the sub tank.
[0025]
According to this configuration, it is possible to prevent sudden pressure fluctuations in the sub-tank caused by increasing or decreasing the pressure in the sub-tank by the space provided in the sub-tank for absorbing pressure fluctuations. Therefore, it is possible to reduce the influence of the sudden pressure fluctuation on the functional liquid feeding pressure and to perform stable functional liquid feeding.
[0026]
In this case, on the premise of liquid feeding under atmospheric pressure, the relative height position of the liquid level of the functional liquid stored in the sub tank is defined in advance with respect to the nozzle surface of the functional liquid droplet ejection head. The functional liquid stored in the sub-tank is disposed so that the liquid level of the functional liquid is higher than a predetermined relative height position, and the pressure-increasing / decreasing means has a secondary side connected to the sub-tank via a suction channel. The ejector includes a working fluid supply unit that is connected to the primary side of the ejector via a supply channel and supplies the working fluid to the ejector, and a pressure adjusting unit that adjusts the suction pressure of the ejector. It is preferable to control the pressure adjusting means.
[0027]
According to this configuration, when the sub tank is disposed at a position where the water head difference between the functional liquid droplet ejection head and the sub tank is smaller than the water head difference defined on the premise of liquid feeding under atmospheric pressure, the ejector While adjusting the suction pressure, suction force can be applied to the sub tank from the secondary side of the ejector, and the pressure in the sub tank can be negatively controlled. Since the ejector does not have a movable part, it is relatively small and can save space in the apparatus as compared with the case where pressure control is performed using a pump or the like. Also, since the ejector is continuously applied with force, unlike the case where force is applied while pulsating like a pump, it is possible to perform accurate and stable pressure control.
[0028]
In this case, it is preferable that the pressure adjusting means is a flow rate adjusting valve that is interposed in the supply flow path and adjusts the flow rate of the working fluid supplied to the ejector.
[0029]
According to this configuration, since the suction pressure of the ejector can be adjusted by adjusting the flow rate of the working fluid supplied to the ejector, the pressure in the sub tank can be managed appropriately.
[0030]
In this case, the primary side of the ejector is connected to the sub-tank via a discharge flow path, and a suction flow path opening / closing valve composed of a three-way valve having an air release port is interposed in the suction flow path. The flow path is provided with a discharge flow path opening / closing valve composed of a three-way valve having an air release port, and the control means switches between the suction flow path opening / closing valve and the discharge flow path opening / closing valve, thereby It is preferable that the pressure can be increased or decreased.
[0031]
According to this configuration, by switching the suction flow path opening / closing valve and the discharge flow path opening / closing valve and switching the flow path communicating with the sub tank, not only the negative pressure of the sub tank is controlled by suction, but also the exhaust is discharged from the ejector. The pressure in the sub-tank can be controlled by using the pressure of the working fluid. Therefore, since the ejector can be used in both the negative pressure control and the pressurization control, the apparatus can be downsized and a complicated apparatus configuration is not required.
[0032]
In this case, it further includes a flow path opening / closing valve that is provided in a functional liquid flow path that connects the sub tank and the functional liquid droplet ejection head, and that opens and closes the functional liquid flow path. It is preferable to control the opening / closing of the flow path opening / closing valve in synchronization.
[0033]
According to this configuration, the flow path opening / closing valve can be closed in synchronization with the driving of the pressure-increasing / decreasing means, and the liquid supply of the functional liquid to the functional liquid droplet ejection head can be stopped reliably. That is, it is possible to reliably prevent the functional liquid from dripping from the functional liquid droplet ejection head even if air leakage occurs in the sub tank when the pressure increasing / decreasing means is not driven.
[0039]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is an external perspective view of a droplet discharge device to which the present invention is applied, and FIG. 2 is a right side view of the droplet discharge device to which the present invention is applied. Although details will be described later, the
[0040]
As shown in both figures, the
[0041]
The
[0042]
As shown in FIG. 3, the
[0043]
As shown in FIG. 4, the functional liquid
[0044]
As shown in FIG. 2, the
[0045]
The X /
[0046]
Here, a series of operations of the discharge means 2 will be briefly described. First, as a preparation before discharging the functional liquid, position correction of the
[0047]
Next, the maintenance means 3 will be described. The maintenance means 3 maintains the functional liquid
[0048]
The
[0049]
The
[0050]
As shown in FIGS. 5 and 8, the
[0051]
As shown in FIG. 5, the
[0052]
As shown in FIG. 6, the
[0053]
When the functional liquid is forcibly ejected from the functional liquid
[0054]
The elevating
[0055]
The
[0056]
The
[0057]
The wiping
[0058]
The wiping
[0059]
Next, the liquid supply / recovery means 4 will be described. The liquid supply / recovery means 4 includes a functional
[0060]
The functional
[0061]
The
[0062]
The tank
[0063]
Further, on the upper surface of the tank
[0064]
As shown in FIG. 7, the
[0065]
Specifically, when the management
[0066]
The
[0067]
The pressure increasing / decreasing
[0068]
As shown in FIG. 8, the air supply means 5 includes an inert gas (N 2 ) Compressed air is supplied to each part such as the
[0069]
As shown in FIG. 8, the
[0070]
As shown in FIG. 8, an
[0071]
A tank suction tube 204 (suction channel) connecting the
[0072]
The functional
[0073]
The cleaning
[0074]
The waste
[0075]
Next, the control means 6 will be described. The
[0076]
By the way, the water head difference between the functional liquid
[0077]
Therefore, the
[0078]
As described above, since the
[0079]
Although it is conceivable to adjust the pressure in the
[0080]
When the driving of the air supply means 5 is stopped, all the head
[0081]
In addition, as described above, the
[0082]
A series of operations will be described by taking as an example a case where the functional liquid
[0083]
Next, the
[0084]
When the filling of the functional liquid into the functional liquid
[0085]
When the functional liquid is forcibly ejected from all the ejection nozzles 41 of the functional liquid
[0086]
In the present embodiment, the pressure in the
[0087]
Next, a second embodiment of the present invention will be described. The basic configuration of the
[0088]
As shown in FIG. 10, the
[0089]
Next, a third embodiment of the present invention will be described. The liquid
[0090]
As shown in FIG. 11, a
[0091]
When the functional liquid
[0092]
As described above, the
[0093]
Here, the case where the above-described
[0094]
In a normal manufacturing process, patterning of the transparent
[0095]
The above-described
[0096]
Thus, before the
[0097]
In addition, it is also possible to perform the printing of the sealing
[0098]
Since the
[0099]
By the way, the above-described
[0100]
An example in which the above-described
[0101]
In the manufacturing process of the
[0102]
The
[0103]
Further, as other electro-optical devices, devices including the above-described preparation formation as well as metal wiring formation, lens formation, resist formation, and light diffuser formation are conceivable. By using the
[0104]
【The invention's effect】
As described above, in the functional liquid feeding method and the functional liquid feeding apparatus to the functional liquid droplet ejection head of the present invention, the pressure in the liquid tank is detected and the pressure in the liquid tank is based on this. Therefore, the functional liquid can be appropriately fed to the functional liquid droplet ejection head regardless of the installation position of the liquid supply tank. In addition, since the ejector is used in the negative pressure control of the liquid supply tank, it is possible to reduce the size as compared with the configuration using the pump, and more stable and appropriate because there is no pulsation like the pump. It is possible to control the pressure in the liquid supply tank. Further, by adjusting the flow rate of the compressed air supplied to the ejector, the pressure in the liquid supply tank can be accurately controlled by following the pressure fluctuation of the liquid supply tank.
[0105]
The droplet discharge device of the present invention uses the above-described functional liquid delivery device having a high degree of freedom with respect to the installation position of the liquid supply tank. For example, a liquid supply tank is provided immediately above the functional droplet ejection head. The liquid supply tank can be installed regardless of the position of the functional liquid droplet ejection head as in the case of installing the apparatus, and the apparatus can be downsized. Further, it is possible to change the discharge amount of the functional liquid droplets discharged from the functional liquid enemy discharge head by changing the pressure in the liquid supply tank. Further, in the present invention, since the functional liquid is not supplied under atmospheric pressure, stable discharge performance can be obtained even at a high altitude.
[0106]
In addition, the electro-optical device manufacturing method, the electro-optical device, and the electronic apparatus according to the present invention are manufactured using the above-described droplet discharge device, so that the manufacturing space can be reduced and the manufacturing can be efficiently performed. It can be performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external perspective view of a functional liquid droplet ejection apparatus according to an embodiment.
FIG. 2 is a right side view of the functional liquid droplet ejection apparatus according to the present embodiment.
FIG. 3 is a plan view of the head unit.
4A is an external perspective view of a functional liquid droplet ejection head, and FIG. 4B is a cross-sectional view when the functional liquid droplet ejection head is attached to a pipe adapter.
FIG. 5 is an external perspective view of a suction unit.
FIG. 6 is a cross-sectional view around the cap of the suction unit.
FIG. 7 is an external perspective view of a liquid supply tank.
FIG. 8 is a schematic view around the functional liquid supply system and the suction unit in the first embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a schematic diagram showing a control method around an ejector according to the present invention.
FIG. 10 is a schematic diagram around a functional liquid supply system and a suction unit in a second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a schematic diagram around a functional liquid supply system and a suction unit in a third embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a cross-sectional view of a liquid crystal display device manufactured using the manufacturing method of the present invention.
FIG. 13 is a cross-sectional view of an organic EL device manufactured using the manufacturing method of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
3 Maintenance means 4 Functional liquid supply / recovery means
5 Air supply means 6 Control means
31 Function
62
152
154
186
201
204
212 Liquid
251
301 Liquid
W Work
Claims (14)
前記機能液滴吐出ヘッドが、圧電素子のポンプ作用により機能液滴を吐出するものにおいて、
前記サブタンクを密閉タンクとし、前記サブタンク内の検出圧力に基づいて、前記サブタンクからの機能液送液圧力が一定となるように前記サブタンク内の圧力を制御することを特徴とする機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液方法。The functional liquid to the functional liquid droplet ejection head that sends the functional liquid to the functional liquid droplet ejection head from the sub tank in which the liquid level of the stored functional liquid is managed within a predetermined range by receiving the functional liquid replenishment A liquid delivery method,
In the case where the functional liquid droplet ejection head ejects functional liquid droplets by the pumping action of the piezoelectric element,
A functional liquid droplet ejection head, wherein the sub-tank is a sealed tank, and the pressure in the sub-tank is controlled based on the detected pressure in the sub-tank so that the function liquid feeding pressure from the sub-tank is constant. Functional liquid delivery method to
前記サブタンクに貯留する前記機能液の液位が規定された前記相対高さ位置より上方に位置にするときは、前記サブタンク内の圧力を負圧制御することを特徴とする請求項1に記載の機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液方法。On the premise of liquid feeding under atmospheric pressure, the relative height position of the liquid level of the functional liquid stored in the sub tank is defined in advance with respect to the nozzle surface of the functional liquid droplet ejection head,
The pressure in the sub-tank is controlled to be negative when the liquid level of the functional liquid stored in the sub-tank is set to a position higher than the specified relative height position. Functional liquid feeding method to a functional liquid droplet ejection head.
前記機能液充填工程では、前記機能液滴吐出ヘッドのヘッド内流路の圧力が必要充填圧力となるように前記サブタンク内の圧力を加圧制御することを特徴とする請求項1または2に記載の機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液方法。A functional liquid filling step of filling the functional liquid droplet discharge head from the sub tank with the functional liquid;
The pressure in the sub-tank is controlled in the functional liquid filling step so that the pressure in the flow path in the head of the functional liquid droplet ejection head becomes a necessary filling pressure. Functional liquid feeding method to a functional liquid droplet ejection head.
前記クリーニング工程では、前記機能液滴吐出ヘッドのヘッド内流路の圧力が、前記機能液滴吐出ヘッドの全ノズルから前記機能液を強制的に排出させる強制排出圧力となるように前記サブタンク内の圧力を加圧制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液方法。A cleaning step of forcibly discharging the functional liquid from all nozzles of the functional liquid droplet ejection head;
In the cleaning step, the pressure in the flow path in the head of the functional liquid droplet ejection head is set to a forced discharge pressure for forcibly discharging the functional liquid from all nozzles of the functional liquid droplet ejection head. 4. The method of feeding a functional liquid to a functional liquid droplet ejection head according to claim 1, wherein the pressure is controlled to be increased.
前記機能液滴吐出ヘッドが、圧電素子のポンプ作用により機能液滴を吐出するものにおいて、
密閉タンクで構成された前記サブタンクと、
前記サブタンク内の圧力を検出する圧力検出手段と、
前記サブタンク内の圧力を加減圧する加減圧手段と、
前記圧力検出手段による検出結果に基づいて、前記サブタンクからの機能液送液圧力が一定となるように前記加減圧手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液装置。Functional liquid feeding device to a functional liquid droplet ejection head that feeds the functional liquid to a functional liquid droplet ejection head from a sub-tank in which the liquid level of the stored functional liquid is received within a predetermined range. Because
In the case where the functional liquid droplet ejection head ejects functional liquid droplets by the pumping action of the piezoelectric element,
The sub-tank composed of a sealed tank;
Pressure detecting means for detecting the pressure in the sub tank;
Pressure increasing / decreasing means for increasing / decreasing the pressure in the sub tank;
A functional liquid droplet ejection head comprising: control means for controlling the pressure-increasing and depressurizing means so that the function liquid feeding pressure from the sub-tank becomes constant based on a detection result by the pressure detecting means. Functional liquid delivery device to.
前記サブタンクには、当該サブタンク内に貯留する機能液の液位を検出する液位検出手段が設けられており、
前記メインタンクは、前記液位検出手段の検出結果に基づいて、前記機能液を前記サブタンクに補給することを特徴とする請求項6に記載の機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液装置。A main tank for replenishing the functional fluid to the sub tank;
The sub tank is provided with a liquid level detecting means for detecting the liquid level of the functional liquid stored in the sub tank,
The functional liquid feeding device to the functional liquid droplet ejection head according to claim 6, wherein the main tank replenishes the functional liquid to the sub tank based on a detection result of the liquid level detection unit.
前記サブタンクは、当該サブタンクに貯留する機能液の液位が予め規定された前記相対高さ位置よりも上方に位置するように配設され、
前記加減圧手段は、吸引流路を介して二次側を前記サブタンクに接続したエゼクタと、
供給流路を介して前記エゼクタの一次側に接続され、前記エゼクタに作動流体を供給する作動流体供給手段と、
前記エゼクタの吸引圧力を調整する圧力調整手段と、を有し、
前記制御手段は、前記圧力調整手段を制御することを特徴とする請求項6ないし9のいずれかに記載の機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液装置。Assuming liquid feeding under atmospheric pressure, the relative height position of the liquid level of the functional liquid stored in the sub tank with respect to the nozzle surface of the functional liquid droplet ejection head is defined in advance,
The sub tank is disposed such that the liquid level of the functional liquid stored in the sub tank is positioned above the predetermined relative height position,
The pressure-increasing / decreasing means includes an ejector having a secondary side connected to the sub-tank via a suction channel;
A working fluid supply means connected to the primary side of the ejector via a supply flow path for supplying a working fluid to the ejector;
Pressure adjusting means for adjusting the suction pressure of the ejector,
10. The functional liquid delivery device to a functional liquid droplet ejection head according to claim 6, wherein the control means controls the pressure adjusting means.
前記吸引流路には、大気開放ポートを有する三方弁で構成された吸引流路開閉弁が介設され、
前記排出流路には、大気開放ポートを有する三方弁で構成された排出流路開閉弁が介設され、
前記制御手段は、前記吸引流路開閉弁および前記排出流路開閉弁を切り替え制御することにより、前記サブタンク内の圧力を加減圧可能に構成されていることを特徴とする請求項10または11に記載の機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液装置。The primary side of the ejector is connected to the sub tank via a discharge channel,
The suction flow path is provided with a suction flow path opening / closing valve composed of a three-way valve having an air release port,
In the discharge flow path, a discharge flow path opening / closing valve composed of a three-way valve having an air release port is interposed,
12. The control device according to claim 10 or 11, wherein the control means is configured to be able to increase or decrease the pressure in the sub tank by switching and controlling the suction flow path opening / closing valve and the discharge flow path opening / closing valve. A functional liquid feeding device to the functional liquid droplet ejection head described.
前記制御手段は、前記加減圧手段の駆動と同期して、前記流路開閉弁を開閉制御することを特徴とする請求項6ないし12のいずれかに記載の機能液滴吐出ヘッドへの機能液送液装置。A flow path opening / closing valve that is interposed in a functional liquid flow path connecting the sub tank and the functional liquid droplet ejection head, and that opens and closes the functional liquid flow path;
13. The functional liquid to the functional liquid droplet ejection head according to claim 6, wherein the control unit controls the opening / closing of the flow path on-off valve in synchronization with the driving of the pressure increasing / decreasing unit. Liquid delivery device.
ワークに機能液を吐出する機能液滴吐出ヘッドと、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。A functional liquid feeding device to the functional liquid droplet ejection head according to any one of claims 6 to 13,
A liquid droplet ejection apparatus comprising: a functional liquid droplet ejection head that ejects a functional liquid onto a workpiece.
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