JP4007158B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ブロワファンが内蔵されたスクロールケーシング部、およびスクロールケーシング部の吹出口に連通して空気通路を形成するケース本体部を有する空調ケースを備え、ケース本体部に蒸発器およびヒータコアを配置した車両用空調装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
当該特許文献1に記載の車両用空調装置は、蒸発器を通過した冷風およびヒータコアを通過した温風が流入する空気混合室と、ケース本体部に開口するフェイス吹出口およびフット吹出口とを備える。また、空気混合室に開口する冷風流出口からフェイス吹出口まで冷風を流通させるフェイス通路と、空気混合室に開口する温風流出口からフット吹出口まで温風を流通させるフット通路とを備える。なお、フェイス通路は、スクロールケーシング部のスクロール外周壁に沿って延びるように形成されている。
【0004】
ここで、本発明者らは、特許文献1に記載の車両用空調装置に改良を加え、図3に示す空調装置を試作検討した。当該試作の空調装置では、フェイス吹出口22およびフット吹出口27bの両方から空調風を吹き出すバイレベルモード時に、空気混合室21にて混合した混合風のうち冷風を多く含む混合風をフェイス吹出口22に流れやすくし、温風を多く含む混合風をフット吹出口27に流れやすくすることにより、フェイス吹出口22から吹き出される空気とフット吹出口27bから吹き出される空気との温度差を持たせて、空調フィーリングの向上を図っている。
【0005】
さらに、図3に示す試作の空調装置では、フェイス吹出温度がフット吹出温度に比較して過剰に低い温度となってしまうことを防止するために、フェイス通路24内に、スクロールケーシング部12bの反対側に通路を拡大する通路拡大部24aを設け、フット通路27内の混合風を当該フット通路27から通路拡大部24aに流出させる流出通路30を備えることにより、フェイス吹出温度を上昇させて上述の温度差を快適な温度差範囲に設定可能にしている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−113929号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図3に示す試作の車両用空調装置では、温風流出口21bを全閉して冷風流出口21aを全開したフェイスモード時に、次に示すような問題が生じてしまうことが分かった。
【0008】
すなわち、フェイス通路24の通路面積は通路拡大部24aで大きくなるため、フェイス通路24は空気流れ方向において通路面積が変化する形状となる。具体的には、冷風流出口21a近傍では通路面積S1が小さく、通路拡大部24aでは通路面積S2が大きく、フェイス吹出口22近傍では通路面積S3が小さくなる。従って、フェイスモード時には、上述の通路面積変化に起因して、フェイス通路24における冷風の通風抵抗が大きくなってしまい、ひいては、フェイス吹出風量の減少およびフェイス吹き出しにともなう騒音増大を招いてしまう。
【0009】
また、特許文献1および図3に示す車両用空調装置では、フェイス通路24がスクロール外周壁部120bに沿って延びるように形成されているので、蒸発器13で冷却されたフェイス通路24内の冷風が、蒸発器13で未だ冷却されていないスクロールケーシング部12b内の空気と熱交換して加熱されてしまうといった問題が生じる。
【0010】
本発明は、上記点に鑑み、バイレベルモード時のフェイス吹出温度とフット吹出温度との温度差を快適な温度差範囲に設定可能にしつつ、フェイスモード時のフェイス通路における通風抵抗低減を図り、さらには、フェイスモード時の冷風の加熱を抑制することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ブロワファン(12a)が内蔵されたスクロールケーシング部(12b)、およびスクロールケーシング部(12b)の吹出口(12e)に連通して空気通路を形成するケース本体部(11a)を有する空調ケース(11)と、ケース本体部(11a)に配置され、空気と熱交換して冷却する冷房用熱交換器(13)および空気と熱交換して加熱する暖房用熱交換器(14)と、ケース本体部(11a)内において冷房用熱交換器(13)を通過した冷風および暖房用熱交換器(14)を通過した温風が流入する空気混合室(21)と、ケース本体部(11a)に開口し、冷風を乗員の上半身に向けて吹き出すフェイス吹出口(22)および温風を乗員の足元に向けて吹き出すフット吹出口(27b)と、スクロールケーシング部(12b)のスクロール外周壁部(120b)に沿って延びるように形成され、空気混合室(21)に開口する冷風流出口(21a)からフェイス吹出口(22)まで冷風を流通させるフェイス通路(24)と、空気混合室(21)に開口する温風流出口(21b)からフット吹出口(27b)まで温風を流通させるフット通路(27)と、フェイス通路(24)をスクロール外周壁部(120b)の反対側に拡大する通路拡大部(24a)と、フット通路(27)内の温風を、当該フット通路(27)から通路拡大部(24a)に流出させる流出通路(30)とを備え、フェイス通路(24)を構成する通路壁のうちスクロール外周壁部(120b)に対向する第1対向壁部(24b)を、通路拡大部(24a)に向けて突出させて、第1対向壁部(24b)とスクロール外周壁部(120b)との間に所定の大きさの第1断熱空間(H1)を形成したことを特徴とする。
【0012】
これによれば、流出通路(30)によりフット通路(27)内の温風を通路拡大部(24a)に流出させることができるので、バイレベルモード時にフェイス吹出温度を適度に上昇させることができ、フェイス吹出温度がフット吹出温度に比較して過剰に低い温度となってしまうことを防止できる。従って、バイレベルモード時のフェイス吹出温度とフット吹出温度との温度差を快適な温度差範囲に設定可能にできる。
【0013】
なお、バイレベルモードとは、空気混合室(21)の冷風流出口(21a)および温風流出口(21b)の両方を開口してフェイス吹出口(22)およびフット吹出口(27b)の両方から空調風を吹き出すモードである。
【0014】
また、上記請求項1に記載の発明によれば、フェイス通路(24)を構成する通路壁のうちスクロール外周壁部(120b)に対向する第1対向壁部(24b)を、通路拡大部(24a)に向けて突出させるので、フェイス通路(24)の通路面積が通路拡大部(24a)で大きくなってしまうことを抑制でき、空気流れ方向においてフェイス通路(24)の通路面積変化を小さくできる。よって、フェイスモード時のフェイス通路(24)における通風抵抗低減を図ることができ、ひいては、フェイス吹出風量の増大およびフェイス吹き出しにともなう騒音低減を実現できる。
【0015】
なお、フェイスモードとは、空気混合室(21)の冷風流出口(21a)を開き、温風流出口(21b)を閉じてフェイス吹出口(22)から冷風を吹き出すモードである。
【0016】
また、上記請求項1に記載の発明によれば、第1対向壁部(24b)とスクロール外周壁部(120b)との間に所定の大きさの第1断熱空間(H1)を形成するので、フェイス通路(24)内の冷風がスクロールケーシング部(12b)内の空気と熱交換して加熱されてしまうことを抑制できる。
【0017】
請求項2に記載の発明では、空気混合室(21)を構成する通路壁のうちスクロール外周壁部(120b)に対向する第2対向壁部(21c)と、スクロール外周壁部(120b)との間に、所定の大きさの第2断熱空間(H2)を形成したことを特徴とする。
【0018】
これにより、上述の、フェイス通路(24)内の冷風の加熱抑制に加え、空気混合室(21)内の冷風がスクロールケーシング部(12b)内の空気と熱交換して加熱されてしまうことをも抑制できる。
【0019】
ここで、第1断熱空間(H1)の厚みを大きくし過ぎるとフェイス通路(24)の空気流れが大きく湾曲してしまうため、フェイス通路(24)における通風抵抗が大きくなってしまう。一方、第1断熱空間(H1)の厚みを小さくし過ぎると、フェイス通路(24)内の冷風をスクロールケーシング部(12b)内の空気から断熱する効果、およびフェイス通路(24)の通路面積変化を小さくする効果が低減してしまう。これらの点を鑑み、請求項3に記載の発明のように、第1断熱空間(H1)の最大厚み寸法(L)を5mm〜20mmに設定して好適である。
【0020】
なお、本明細書では第1断熱空間(H1)の厚み寸法および最大厚み寸法(L)を次のように定義する。第1断熱空間(H1)の厚み寸法とは、スクロール外周壁部(120b)の任意の点における法線において、前記法線がスクロール外周壁部(120b)に交わる交点からスクロール外周壁部(120b)の前記任意の点までの長さを言う。そして、最大厚み寸法(L)とは、第1断熱空間(H1)の厚み寸法のうち最も大きい寸法のことを言う。
【0021】
また、請求項4に記載の発明のように、ケース本体部(11a)内に配置され、冷風流出口(21a)と温風流出口(21b)とを切替開閉する、吹出口切替手段(28)を備えるレイアウトの車両用空調装置に、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の発明を用いて好適である。
【0022】
請求項5に記載の発明では、吹出口切替手段(28)を、回転軸(28a)と、回転軸(28a)の径方向の両側部に一体に結合された第1板ドア部(28b)および第2板ドア部(28c)とを有するバタフライ式ドアにより構成し、第1板ドア部(28b)により冷風流出口(21a)と温風流出口(21b)とを切替開閉し、第2板ドア部(28c)により流出通路(30)を開閉するようになっており、第1板ドア部(28b)が温風出口(21b)を全閉し冷風流出口(21a)を全開にする開度位置にある場合、又は第1板ドア部(28b)が温風出口(21b)を全開し冷風流出口(21a)を全閉にする開度位置にある場合には、第2板ドア部(28c)により流出通路(30)が閉じられ、第1板ドア部(28b)が前記の両開度位置の間の中間開度位置にある場合に、流通通路(30)が開けられることを特徴とする。
【0023】
これによると、第1板ドア部(28b)および第2板ドア部(28c)に加わる風圧による力が回転軸(28a)を中心とする逆方向の回転力として作用し、第1、第2板ドア部(28b、28c)の風圧による力が互いに相殺する方向に作用する。その結果、吹出口切替手段(28)の操作力を低減できる。
【0024】
また、請求項6に記載の発明のように、ケース本体部(11a)内に配置され、空気混合室(21)に流入する冷風と温風との風量割合を調節する風量割合調節手段(16)を備えるレイアウトの車両用空調装置に、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の発明を用いて好適である。
【0027】
また、請求項7に記載の発明のように、フェイス通路(24)に、車両のフロントウインドシールドに向けて空気を流通させるデフロスタ通路(26a)が分岐して設けたレイアウトの車両用空調装置に、上記請求項1ないし6のいずれか1つに記載の発明を用いて好適である。
【0028】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図に基づいて説明する。図1は本実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部10の全体構成の概略断面図であり、図2はその要部の拡大断面図である。室内ユニット部10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側において車両幅(左右)方向の略中央部に配置される。その際、室内ユニット部10は車両の上下前後方向に対して図1の矢印のように搭載される。従って、車両幅方向は図1の紙面垂直方向となる。
【0030】
本実施形態による室内ユニット部10は車室内へ向かって空気が流れる空気通路を形成する空調ケース11を有している。この空調ケース11は、ブロワファン12aが内蔵されたスクロールケーシング部12b、およびスクロールケーシング部12bの吹出口12eに連通して空気通路を形成するケース本体部11aを有している。そして、ケース本体部11a内に、冷房用熱交換器をなす蒸発器13と、暖房用熱交換器をなすヒータコア14とを一体に配置した構成になっている。
【0031】
より具体的に述べると、空調ケース11は室内ユニット部10の車両幅方向の中央部に位置する分割面で分割された左右の分割ケース体を一体に締結して縦長のケース形状を構成している。この左右の分割ケース体はポリプロピレンのようなある程度の弾性を有し、機械的強度の高い樹脂材料にて成形されている。なお、本実施形態では、スクロールケーシング部12bとケース本体部11aとを樹脂成形により一体化している。
【0032】
ケース本体部11aの車両前方側かつ上方側に、遠心式のブロワファン12a、スクロールケーシング部12bおよびブロワファン12aを回転駆動させる図示しない電動モータから構成される送風機12が配置されている。そして、送風機12の下方側に蒸発器13が配置されている。
【0033】
送風機12の回転軸12cは車両幅方向に向いているので、遠心式送風ファン12aの吸入口(図示せず)は室内ユニット部10の車両幅方向の片側の側面部に位置する。そして、この吸入口部に図示しない内外気切替箱が接続され、この内外気切替箱を通して吸入される内気(車室内空気)または外気(車室外空気)を送風ファン12aにより送風する。
【0034】
そして、スクロールケーシング12bの渦巻き形状の巻き始め部となるノーズ部12dを下方側に位置させ、スクロールケーシング12bの空気出口部12eを下方に向けているので、送風ファン12aの送風空気が矢印aのように車両前方側領域の上方から下方へ流れて蒸発器13の前面部に送風される。
【0035】
蒸発器13はケース本体部11aと略同一の車両幅方向寸法を有する略長方形の薄型形状であり、略垂直方向に配置されている。この蒸発器13には、図示しない空調用冷凍サイクルの減圧手段にて減圧された低圧冷媒が導入され、この低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより、空気を冷却する。
【0036】
ケース本体部11aのうち、蒸発器13の下方に位置する底面部は凝縮水受け部を構成し、その最底部に凝縮水排出パイプ15が形成されている。蒸発器13は、周知のように上下のタンク部13a、13bの間に偏平チューブとコルゲート状の伝熱フィンとの積層構造からなる熱交換部13cを配置した構成である。この熱交換部13cを送風機12の送風空気が矢印bのように車両前方側から後方側へと流れる。
【0037】
そして、ケース本体部11a内において、蒸発器13の空気流れ下流側、すなわち、蒸発器13の車両後方側にヒータコア14が配置されている。このヒータコア14は、車両エンジン(図示せず)からの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する。このヒータコア14は、所定間隔を隔てて対向配置した下側の温水入口タンク部14aと上側の温水出口タンク部14bとの間に偏平チューブとコルゲート状の伝熱フィンとの積層構造からなる熱交換部14cを配置した構成である。
【0038】
このヒータコア14は、下側の温水入口タンク部14aよりも上側の温水出口タンク部14bを車両後方側へ傾斜して配置されている。これにより、板状のエアミックスドア16の回転軸16aをヒータコア14の上方端部付近に配置して、エアミックスドア16の回転作動空間をヒータコア14と蒸発器13との間に確保している。
【0039】
なお、エアミックスドア16は、回転軸16aの径方向の両側部に一体に結合された第1板ドア部16bおよび第2板ドア部16cを有するバタフライ式ドアにより構成されている。エアミックスドア16の回転軸16aは図1の紙面垂直方向(車両幅方向)に延びるように配置され、回転軸16aの両端部はケース本体部11aの側面壁部の軸受孔(図示せず)により回転可能に保持される。
【0040】
ケース本体部11a内において、ヒータコア14の上方側(蒸発器13の車両後方側)に、ヒータコア14をバイパスして冷風を矢印cのように流す冷風バイパス通路17が形成されている。一方、ケース本体部11a内において、ヒータコア14の車両後方側から上方側に至る部位に、ヒータコア14で加熱された温風が矢印dのように流れる温風通路18が形成されている。ケース本体部11aの後方側の面11bからヒータコア14の上方側へ突き出す温風ガイド壁19がケース本体部11aに形成されている。この温風ガイド壁19は温風通路18の上方側を区画するものであって、温風通路18の温風流れを矢印dのよう冷風バイパス通路17側へガイドする。
【0041】
また、ケース本体部11a内において冷風バイパス通路17に隣接するケース壁面に、冷風ガイド壁20が温風ガイド壁19の先端部に対向するように形成されている。この冷風ガイド壁20は冷風バイパス通路17の冷風を温風通路18の温風側へガイドする。これにより、ヒータコア14の上方側であって、両ガイド壁19、20の先端部近傍から空気流れ下流側部分に、温風と冷風を良好に混合できる空気混合室21を形成している。
【0042】
図1において、エアミックスドア16の実線位置は中間開度位置であり、そして、2点鎖線位置Aはヒータコア14の通風路を全閉して、冷風バイパス通路17を全開する最大冷房位置である。また、2点鎖線位置Bは、冷風バイパス通路17を全閉して、ヒータコア14の通風路を全開する最大暖房位置である。
【0043】
エアミックスドア16は、周知のごとくヒータコア14の熱交換部14cを通過する温風(矢印d)とヒータコア14をバイパスして冷風バイパス通路17を通過する冷風(矢印c)との風量割合を調節する風量割合調節手段であり、これにより、車室内への吹出空気温度を調整する。そして、空気混合室21において上記温風(矢印d)と上記冷風(矢印c)が混合されて所望温度の空気が得られる。
【0044】
一方、ケース本体部11aの上方部において車両後方側にはフェイス吹出口22が開口しており、このフェイス吹出口22の車両前方側にデフロスタ開口部23が開口している。
【0045】
ケース本体部11a内には、空気混合室21に開口する冷風流出口21aからフェイス吹出口22に向かって真上方向に延びるフェイス通路24が形成されている。ケース本体部11aの上方部にはフェイス吹出口22とデフロスタ開口部23を切替開閉するフェイスドア25が配置されている。このフェイスドア25は回転軸25aによりケース本体部11aに回転可能に保持された板ドアから構成されている。フェイス吹出口22は図示しないフェイスダクトを介して乗員の顔部側に向けて空気を吹出すものである。
【0046】
ここで、スクロールケーシング部12bのうち外周壁を構成する部分をスクロール外周壁部120bとし、フェイス通路24内には、スクロール外周壁部120bの反対側にフェイス通路24を拡大する通路拡大部24aが形成されている。そして、後述する流出通路30から流出した温風がフェイス通路24の通路拡大部24aに流入するようになっている。
【0047】
デフロスタ開口部23に、デフロスタ通路26aを形成するデフロスタダクト26を接続することにより、フェイス通路24にはデフロスタ通路26aが分岐して設けられることとなる。このデフロスタダクト26の先端部のデフロスタ吹出口26bから車両のフロントウインドシールドの内面に向けて空気を吹出すようになっている。
【0048】
一方、ケース本体部11a内には、空気混合室21に開口する温風流出口21bから後述するフット吹出口27bに向かって延びるフット通路27が形成されている。また、フット通路27は、ケース本体部11a内において温風ガイド壁19の上方側にて、ケース後方側の面11bと温風ガイド壁19と後述のフットドア28とにより囲まれる空間により形成されるものである。また、フット通路27は、ケース後方側の面11bからフェイス通路24側(車両前方側)へ突き出すように形成される。
【0049】
また、フット通路27はケース本体部11a内にてケース車両幅方向の全長にわたって延びるように形成され、フット通路27の車両幅方向の左右両端部、すなわち、ケース本体部11aの左右の両側面部にフット吹出口27bが開口している。この左右両側のフット吹出口27bにはそれぞれ下方へ垂下するフットダクト(図示せず)が接続され、このフットダクトの下端部の開口から乗員の足元部に空気を吹き出すようになっている。
【0050】
また、フット通路27はケース本体部11aの上下方向の略中間部位に位置し、フット通路27の車両前方側に空気混合室21が位置し、空気混合室21の車両前方側に蒸発器13の上端部(スクロールケーシング12bの最下部)が位置している。
【0051】
また、ケース本体部11a内には、フット通路27内の空調風を、当該フット通路27からフェイス通路24の通路拡大部24aに流出する流出通路30が形成されている。この流出通路30はフット通路27の上方に位置し、ケース後方側の面11bからフェイス通路24側(車両前方側)へ突き出すように形成されている。
【0052】
また、フェイス通路24を構成する通路壁のうちスクロール外周壁部120bに対向する部分を第1対向壁部24bとし、この第1対向壁部24bを通路拡大部24aに向けて突出させて、第1対向壁部24bとスクロール外周壁部120bとの間に所定の大きさの第1断熱空間H1を形成している。
【0053】
また、空気混合室21を構成する通路壁のうちスクロール外周壁部120bに対向する部分を第2対向壁部21cとし、この第2対向壁部21cとスクロール外周壁部120bとの間に、所定の大きさの第2断熱空間H2を形成している。
【0054】
本実施形態では、第1断熱空間H1と第2断熱空間H2とが連通しており、スクロール外周壁部120bに沿って延びる1つの連続した断熱空間を構成している。
【0055】
これらの第1および第2断熱空間H1、H2により、フェイス通路24内の冷風がスクロールケーシング部12b内の空気と熱交換して加熱されてしまうことを抑制できる。
【0056】
なお、第1断熱空間H1の最大厚み寸法Lを、5mm〜20mmに設定しており、より好ましくは、10mm〜13mmに設定して好適である。
【0057】
ケース本体部11a内には、空気混合室21の冷風流出口21aと温風流出口21bとを切替開閉する、吹出口切替手段としてのフットドア28が配置されている。このフットドア28は回転軸28aの径方向の両側部に一体に結合された第1板ドア部28bおよび第2板ドア部28cを有するタフライ式ドアにより構成されている。
【0058】
本実施形態では、第1板ドア部28bと第2板ドア部28cが「くの字状」に屈折した形状にて回転軸28aと一体に結合されている。このフットドア28の回転軸28aはフット通路27の上方側にて図1の紙面垂直方向(車両幅方向)に延びるように配置され、回転軸28aの両端部はケース本体部11aの側面壁部の軸受孔(図示せず)により回転可能に保持される。
【0059】
第1板ドア部28bは、空気混合室21の冷風流出口21aと温風流出口21bとを切替開閉する。第2板ドア部28cは流出通路30を開閉する。そして、フットドア28を図1の実線で示す中間開度位置に操作した場合には、フットドア28の第2板ドア部28cの先端部とケース本体部11aの後方側の面11bとの間に空隙を形成し、流出通路30が開く。
【0060】
フットドア28の図1の実線位置は、冷風流出口21aと温風流出口21bとの両者を同時に同程度開口するバイレベルモード時またはフットデフロスタモード時の位置を示す。これに対し、フットドア28の図1の2点鎖線位置Dおよび図2の実線位置は、温風流出口21bを全閉し、冷風流出口21aを全開するフェイスモード位置を示す。また、フットドア28の図1の2点鎖線位置Eは、冷風流出口21aを全閉し、温風流出口21bを全開するフットモード位置を示す。
【0061】
なお、フェイスドア25およびフットドア28は吹出モード切替ドアを構成するものであって、この両ドア25、28の回転軸25a、28aは、ケース本体部11aの外部にて図示しないリンク機構を介して吹出モード操作機構に連結されて、この吹出モード操作機構により両ドア25、28を連動して所定位置に回転操作するようになっている。
【0062】
同様に、エアミックスドア16の回転軸16aもケース本体部11aの外部にてリンク機構を介して温度調整操作機構に連結されて、この温度調整操作機構によりエアミックスドア16の回転位置(開度)が調整される。これらの吹出モード操作機構および温度調整操作機構は、サーボモータを用いたオート操作機構、あるいは乗員の手動操作力によるマニュアル操作機構のいずれで構成してもよい。
【0063】
次に、上記構成に基づいて本実施形態の作動を説明する。送風機12の電動モータに通電してブロワファン12aを矢印f方向に回転駆動すると、図示しない内外気切替箱から内気または外気が吸入され、この吸入空気は、送風ファン12aによりスクロールケーシング12b内を送風され、ケース本体部11a内の車両前方側領域を矢印aのごとく上方から下方へ流れて蒸発器13の前面部に送風される。
【0064】
そして、送風空気は蒸発器13を矢印bのごとく車両前方側から車両後方側方へ通過して冷却され、冷風となる。この冷風は、次に、エアミックスドア16の開度により冷風バイパス通路17を通過する冷風cとヒータコア14を通過する温風dとに振り分けられ、この冷風cと温風dが空気混合室21で混合する。従って、エアミックスドア16により冷風cと温風dの風量割合を調整することにより空気混合室21において所望温度の空気が得られる。
【0065】
次に、吹出モードの切替作動について説明する。いま、フェイスモードが設定されると、吹出モード操作機構(図示せず)によりフェイスドア25がフェイス吹出口22を全開し、デフロスタ開口部23を全閉する実線位置に操作される。また、同時に、フットドア28は吹出モード操作機構により破線位置Dに操作され、空気混合室21の温風流出口21bを全閉し、空気混合室21の冷風流出口21aを全開する。
【0066】
従って、エアミックスドア16により所望温度に調整された空調風(フェイスモードは主に冷風)が空気混合室21からフェイス通路24を通過してフェイス吹出口22に流入して、このフェイス吹出口22から乗員の顔部側へ吹き出して、車室内を冷房する。
【0067】
ここで、フェイスモード時にはエアミックスドア16が最大冷房位置A又はその近傍位置に操作されるから、蒸発器13を通過した冷風が蒸発器13の下流部(車両後方側部位)から空気混合室21およびフェイス通路24を通過してフェイス吹出口22に至るほぼ直線状の空気通路を流れる。従って、このほぼ直線状の空気通路では曲がり圧損がほとんど発生せず、フェイス吹出風量を増大できる。
【0068】
しかも、本実施形態によれば、フェイス通路24を構成する通路壁のうちスクロール外周壁部120bに対向する第1対向壁部24bを、通路拡大部24aに向けて突出させるので、フェイス通路24の通路面積のうち、通路拡大部24aでの通路面積S2を小さくできるので、空気流れ方向においてフェイス通路24の通路面積変化を小さくできる。よって、フェイスモード時のフェイス通路24における通風抵抗低減を図ることができ、ひいては、フェイス吹出風量の増大およびフェイス吹き出しにともなう騒音低減を実現できる。
【0069】
次に、バイレベルモードが設定されると、吹出モード操作機構(図示せず)によりフェイスドア25およびフットドア28が図1の実線位置となり、フットドア28は中間開度位置に操作されるので、空気混合室21の温風流出口21bと空気混合室21の冷風流出口21aの両者が同時に同程度開口する。
【0070】
従って、エアミックスドア16により温度調整された空調風の一部が空気混合室21からフェイス通路24を通過してフェイス吹出口22から乗員の顔部側へ吹き出すと同時に、残余の空調風が空気混合室21から温風流出口21b、フット通路27に流入し、このフット通路27から更にケース本体部11aの左右両側面部に位置するフット吹出口27bへと流れ、このフット吹出口27bから空調風が乗員の足元側へ向けて吹き出す。
【0071】
このように、バイレベルモードでは車室内の上下両方へ空調風を同時に吹き出すから、フェイス吹出口22からの上方吹出温度がフット通路27からの下方吹出温度よりも適当な温度例えば、10〜20℃程度低い頭寒足熱型の上下吹出温度差が快適な空調感を確保するために要望される。
【0072】
ここで、もし、フットドア28を片持ち軸タイプの通常の板ドアで構成し、フットドア28の回転軸28aをケース本体部11aの後方側の面11bに隣接配置した場合には、フットドア28を中間開度位置に操作すると、空気混合室21のうち、冷風側の空気cと温風側の空気dがフットドア28の板面により分流し、冷風側の空気cがフェイス通路24のみに流れ、温風側の空気dが温風流出口21bからフット通路27のみに流れる。この結果、本発明者らの実験検討によると、上下吹出温度差が30℃程度まで過剰に拡大し、バイレベルモード時の空調感を悪化させることが分かった。
【0073】
これに対し、本実施形態の場合、フットドア28をバタフライ式ドアにより構成して、フットドア28を図1の実線で示す中間開度位置に操作した場合には、フットドア28の第2板ドア部28cの先端部とケース本体部11aの後方側の面11bとの間に空隙を形成し、この空隙により流出通路30を形成している。
【0074】
そのため、空気混合室21からフット通路27に流入した温風側の空気のうち、一部の空気を流出通路30に分岐し、この温風側の一部の空気をフェイス通路24の冷風側の空気cに混合できる。この結果、フェイス吹出口22からのフェイス吹出温度を上昇させて、バイレベルモード時の上下吹出温度差を10〜15℃程度まで減少でき、頭寒足熱型の適度の範囲に設定できるので、バイレベルモード時の空調感を向上できる。
【0075】
次に、フットモードが設定されると、フットドア28が図1の2点鎖線位置Eとなり、フットドア28が空気混合室21の温風流出口21bを全開し、空気混合室21の冷風流出口21aを全閉する。このため、空気混合室21で温度調整された空気を温風流出口21b、フット通路27、フット吹出口27bを通して乗員の足元部のみに吹き出す。
【0076】
なお、フットドア28の第1板ドア部28bの一部に切り欠き開口部を設け、フットドア28が図1の2点鎖線位置Eに操作されたときに、この切り欠き開口部によりフェイス通路24を部分的に開口するとともに、フェイスドア25によりデフロスタ開口部23を開口すれば、フットモード時に空気混合室21から一部の空気をフェイス通路24、デフロスタ開口部23を通してフロントウインドシールド側へ吹き出すことができる。
【0077】
この場合、フェイスモード時には、フットドア28の第1板ドア部28bの切り欠き開口部を閉塞するように、温風流出口21bの開口形状を変更する必要がある。
【0078】
次に、フットデフロスタモードが設定されると、フェイスドア25が図1の破線位置となり、フェイス吹出口22を全閉し、デフロスタ開口部23を全開する。また、フットドア28が図1の実線位置となり、空気混合室21の温風流出口21bと冷風流出口21aの両者を同時に同程度開口する。これにより、空気混合室21で温度調整された空気をフェイス通路24、デフロスタ開口部23を通してフロントウインドシールド側へ吹き出してフロントウインドシールドの曇り止めを行う。これと同時に、空気混合室21で温度調整された空気を温風流出口21b、フット通路27、フット吹出口27bを通して乗員の足元部に吹き出して、乗員足元部を暖房する。
【0079】
フットデフロスタモードにおいても、バイレベルモード時と同様に、フット通路27に流入した温風側の空気の一部を流出通路30に分岐し、この温風側の一部の空気をフェイス通路24の冷風側の空気に混合できる。この結果、フットデフロスタモードにおいても、上下吹出温度差を頭寒足熱型の適度の範囲に設定でき、空調感を向上できる。
【0080】
次に、デフロスタモードが設定されると、フェイスドア25が図1の破線位置となり、フェイス吹出口22を全閉し、デフロスタ開口部23を全開する。また、フットドア28が図1の破線位置Dとなり、フット通路27の温風流出口21bを全閉し、フェイス通路24を全開する。これにより、空気混合室21で温度調整された空気の全量をフェイス通路24、デフロスタ開口部23を通してフロントウインドシールド側へ吹き出すことができ、フロントウインドシールドの曇り止め能力を向上できる。
【0081】
なお、本実施形態ではフットドア28を、回転軸28aの径方向の両側部に第1、第2板ドア部28b、28cを一体に結合したバタフライ式ドアにより構成しているから、フットドア28が図1のE位置に操作され、第1、第2板ドア部28b、28cに送風空気の風圧が加わった際に、第1、第2板ドア部28b、28cの風圧による力が回転軸28aを中心とする逆方向の回転力として作用する。そのため、第1、第2板ドア部28b、28cに加わる風圧による力が互いに相殺する方向となる。これにより、フットドア28をE位置からD位置側へ回転操作する場合に、フットドア28の操作力を低減できる。なお、エアミックスドア16も同様にバタフライ式ドアにより構成しているから、その操作力を低減できる。
【0082】
(他の実施形態)
上記の一実施形態では、エアミックスドア16により車室内吹出空気温度を調整するエアミックス式の室内ユニット部について説明したが、ヒータコア14を循環する温水流量もしくは温水の温度を調整することにより車室内吹出空気温度を調整する温水制御式の室内ユニット部にも本発明を適用できる。
【0083】
また、上記の一実施形態では、フット通路27を、ケース後方側の面11bからフェイス通路24側(車両前方側)へ突き出すように形成して空調ケース11の車両前後方向の小型化を図っているが、本発明の実施にあたり、フット通路27がケース本体部11aの後方側の面11bから更に車両後方側へ突き出す配置にしてもよい。
【0084】
また、本発明の実施にあたり、少なくとも第1断熱空間H1が形成されていれば、第2断熱空間H2を廃止してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による車両用空調装置の室内ユニット部を示す断面図である。
【図2】図1の室内ユニット部が最大冷房時のフェイスモードである状態の、要部断面図である。
【図3】試作検討に係る車両用空調装置の室内ユニット部を示す断面図である。
【符号の説明】
11a…ケース本体部、12a…ブロワファン、
12b…スクロールケーシング部、13…蒸発器(冷房用熱交換器)、
14…ヒータコア(暖房用熱交換器)、21…空気混合室、
21a…冷風流出口、21b…温風流出口、22…フェイス吹出口、
24…フェイス通路、24a…通路拡大部、24b…第1対向壁部、
27…フット通路、27b…フット吹出口、30…流出通路、
120b…スクロール外周壁部、H1…第1断熱空間。
Claims (7)
- ブロワファン(12a)が内蔵されたスクロールケーシング部(12b)、および前記スクロールケーシング部(12b)の吹出口(12e)に連通して空気通路を形成するケース本体部(11a)を有する空調ケース(11)と、
前記ケース本体部(11a)に配置され、空気と熱交換して冷却する冷房用熱交換器(13)および空気と熱交換して加熱する暖房用熱交換器(14)と、
前記ケース本体部(11a)内において前記冷房用熱交換器(13)を通過した冷風および前記暖房用熱交換器(14)を通過した温風が流入する空気混合室(21)と、
前記ケース本体部(11a)に開口し、前記冷風を乗員の上半身に向けて吹き出すフェイス吹出口(22)および前記温風を乗員の足元に向けて吹き出すフット吹出口(27b)と、
前記スクロールケーシング部(12b)のスクロール外周壁部(120b)に沿って延びるように形成され、前記空気混合室(21)に開口する冷風流出口(21a)から前記フェイス吹出口(22)まで前記冷風を流通させるフェイス通路(24)と、
前記空気混合室(21)に開口する温風流出口(21b)から前記フット吹出口(27b)まで前記温風を流通させるフット通路(27)と、
前記フェイス通路(24)を前記スクロール外周壁部(120b)の反対側に拡大する通路拡大部(24a)と、
前記フット通路(27)内の温風を、当該フット通路(27)から前記通路拡大部(24a)に流出させる流出通路(30)とを備え、
前記フェイス通路(24)を構成する通路壁のうち前記スクロール外周壁部(120b)に対向する第1対向壁部(24b)を、前記通路拡大部(24a)に向けて突出させて、前記第1対向壁部(24b)と前記スクロール外周壁部(120b)との間に所定の大きさの第1断熱空間(H1)を形成したことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記空気混合室(21)を構成する通路壁のうち前記スクロール外周壁部(120b)に対向する第2対向壁部(21c)と、前記スクロール外周壁部(120b)との間に、所定の大きさの第2断熱空間(H2)を形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記第1断熱空間(H1)の最大厚み寸法(L)を5mm〜20mmに設定したことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調装置。
- 前記ケース本体部(11a)内に配置され、前記冷風流出口(21a)と前記温風流出口(21b)とを切替開閉する、吹出口切替手段(28)を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
- 前記吹出口切替手段(28)を、回転軸(28a)と、前記回転軸(28a)の径方向の両側部に一体に結合された第1板ドア部(28b)および第2板ドア部(28c)とを有するバタフライ式ドアにより構成し、
前記第1板ドア部(28b)により前記冷風流出口(21a)と前記温風流出口(21b)とを切替開閉し、前記第2板ドア部(28c)により前記流出通路(30)を開閉するようになっており、前記第1板ドア部(28b)が前記温風出口(21b)を全閉し前記冷風流出口(21a)を全開にする開度位置にある場合、又は前記第1板ドア部(28b)が前記温風出口(21b)を全開し前記冷風流出口(21a)を全閉にする開度位置にある場合には、前記第2板ドア部(28c)により前記流出通路(30)が閉じられ、前記第1板ドア部(28b)が前記の両開度位置の間の中間開度位置にある場合に、前記流通通路(30)が開けられることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装置。 - 前記ケース本体部(11a)内に配置され、前記空気混合室(21)に流入する前記冷風と前記温風との風量割合を調節する風量割合調節手段(16)を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
- 前記フェイス通路(24)には、車両のフロントウインドシールドに向けて空気を流通させるデフロスタ通路(26a)が分岐して設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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