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JP4005894B2 - ブレーキケーブルの接続装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械式のシュー拡張装置に関し、より詳細には、ストラットと操作レバーを主要部品として構成される機械的作動機構にブレーキケーブルを接続するためのブレーキケーブルの接続装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のブレーキケーブルの接続装置は、板状の操作レバーと、操作レバーを内部に収容して回動自在に枢支したストラットと、枢支ピンとから成る機械的作動機構を具備していて、この機械的作動機構が一対のブレーキシュー間に配置され、操作レバーに接続したブレーキケーブルを牽引操作することで操作レバーがストラットとの枢支部を支点に相対回転すると共に、双方が相互に反対方向に拡張する機構になっている。
そして、従来のブレーキケーブルの接続装置は、操作レバーとストラットは互いに前記拡張方向とは逆方向にシューリターンスプリングの付勢力で以って収縮され、操作レバーがストラットの連結部に当接すると共に、連結ピンを連結するための操作レバーの連結孔がストラットの開口部から突出した状態となっている。(例えば、特許文献1の段落0015参照)
【0003】
加えて、操作レバーにブレーキケーブルを接続した後、略コ字形に屈曲して形成した保持部材(クリップ)をストラットに挟着させて係合し、操作レバーをストラットの空間内に位置決めする構成になっている。(同特許文献1の段落0008および0017参照)
【0004】
【特許文献1】
特開2001−349360号公報(第3−5頁、図2−8)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したブレーキケーブルの接続装置によれば、操作レバーとストラットは互いにブレーキシューの拡張方向とは逆方向にシューリターンスプリングの付勢力で以って収縮され、操作レバーをストラットの連結部に当接させている。
この関係を製造の寸法公差を考慮しながら成立させるには、両ブレーキシューとアンカー間に隙間を設ける必要がある。
この隙間は、ブレーキケーブルを操作レバーに接続した際にさらに大きくなり、ブレーキケーブルを操作した際に最大となる。
ブレーキ力を働かせるためには、ブレーキドラムの回転方向により、これらの空間のどちらかを埋めるまでブレーキシューが回転する必要があり、その結果、アンカーにはより強い衝撃荷重が加わるから、強度上不利であるばかりか大きな衝撃音を発する。
【0006】
また、保持部材がストラットから外れるのを防止するため、保持部材とストラットの両部品に外れ防用の嵌合加工を施す必要があり、加工費が嵩む。
【0007】
また、別体の保持部材は、取扱いが面倒なばかりか、紛失する恐れがある。
【0008】
また、ブレーキケーブルの接続時に保持部材を押し込んでストラットに挟着させて係合する操作が必要となり、作業工数がさらに増える。
また、保持部材の組付けを忘れる可能性があり、さらには、保持部材の組付けミスにより正常な状態に組み付けられない危険性もある。
【0009】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものでその目的とするところは、簡易な構造により、ブレーキケーブルの接続作業を簡単で、かつ確実に行なうことができる、ブレーキケーブルの接続装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明によるブレーキケーブルの接続装置は、一方のブレーキシューに係合するストラットと、他方のブレーキシューに係合する板状の操作レバーと、この操作レバーの遊端部を挿通可能な間隔を有する一対の耳片を形成したケーブルエンドを具備するブレーキケーブルとを備え、操作レバーをストラットの対向片間の空間内に収容してその基端部を回動可能に枢支すると共に、操作レバーの遊端部をケーブルエンドの一対の耳片間内に挿通して連結ピンで連結し、前記ブレーキケーブルを牽引すると、前記操作レバーがストラットとの枢支部を支点に相対回転すると共に、双方が相互に反対方向に拡張するブレーキ作動機構において、前記操作レバーに形成した連結孔の回動軌跡上に前記ストラットの一方の対向片に前記連結ピンを挿通する孔を形成し、前記一方の対向片に前記保持部材を回動可能に外装し、前記一方の対向片に挿通配置した前記連結ピンを前記保持部材の弾性力で保持し、前記ブレーキケーブルのケーブルエンドを前記ストラットの空間内に差し込んで、前記ケーブルエンドの耳片によって前記保持部材が反ケーブル牽引方向に回動される時に、保持部材の弾性力によって連結ピンがケーブルエンドの耳片に形成した連結孔および操作レバーの連結孔に嵌入するように構成したものである。
【0011】
したブレーキケーブルの接続装置によれば、ストラットに保持部材を予め取付けるだけの簡単な構造で、連結ピンの脱落を防止しながらストラットに保持させることができ、取扱いいばかりか、紛失する恐れがない。
さらにブレーキケーブルの押し込み操作を行なうだけの操作で以って、操作レバーの遊端部とブレーキケーブルとの接続作業を簡単に行なえる。
さらに連結ピンの連結による操作レバーの遊端部とブレーキケーブルの接続作業を行なった後は、保持部材の一部やストラットの対向片が連結ピンの抜け出しを確実に防止できる。また保持部材の係合を忘れる心配もない。
【0012】
さらに本発明は、前記したブレーキケーブルの接続装置において、保持部材の回動軸が、操作レバーの回動軸と共通の軸である構成としてもよい。
本発明にあっては、新たに保持部材の枢支軸を設ける必要がなく、安価である。
【0013】
さらに本発明は、前記したブレーキケーブルの接続装置において、保持部材が、ブレーキケーブルのケーブルエンドと当接可能な作動片と、前記作動片に接近方向に向けて付勢される従動片と、これら両片の基端部を連結して作動片の回動を従動片へ伝える連結部とを具備するものである。
本発明にあっては、保持部材の形成が比較的簡単で、安価である。
【0014】
さらに本発明は、前記した何れかのブレーキケーブルの接続装置において、ストラットの対向片にブレーキケーブルのケーブルエンドを誘導する案内部を形成したものである。
本発明にあっては、ブレーキケーブルの端部を所定の連結位置に確実に誘導できるので、ブレーキケーブルと操作レバーの遊端部との接続作業性が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係わるブレーキケーブルの接続装置について説明する。
【0016】
本発明の実施例について図を参照しながら説明する。なお、本説明中における「上・下」、「左・右」は特記なき場合は図1によるものとする。
図1〜図3はブレーキケーブルの接続を完了した状態を示す。
車体の不動部10に固定されるバックプレート11上に、一対のブレーキシュー12,13がシューホールド機構(図示せず)で以って可動的に装架されており、その下方隣接端が後述するアンカー16の立設部16aに支承され、図示しない上方隣接端が連結部材で結合されている。
両ブレーキシュー12,13間に張設した上下一対のシューリターンスプリング(下方のロワーシューリターンスプリング19のみ図示する)により、両ブレーキシュー12,13の両端部とアンカー16および連結部材との当接状態が保たれている。
両ブレーキシュー12,13の下方隣接端を拡張作動する機械的作動機構22はストラット23と、操作レバー24と、枢支ピン25および止めワッシャ26とから構成され、アンカー16の立設部16aに隣接して両ブレーキシュー12,13間に介挿されている。
また、ストラット23は、操作レバー24を囲むように内部に空間が形成されている。
【0017】
アンカー16は、立設部16aと座部16bを断面略L字形に形成してなり、その座部16bがバックプレート11を間に挟んで取付けボルト20,21および対応するナット(図示せず)で以って車体の不動部10に固定される。
【0018】
図4は機械的作動機構22、保持部材30、ブレーキケーブル40および連結ピン43の分解斜視図であり、これを参照しながら構成要素を詳説する。
機械的作動機構22の構成部材のひとつであるストラット23は2枚の板状の対向片23a,23bより成り、この対向片23a,23bの左方側を重合して溶接等で以って密着接合し、長手方向の中間部に幅広の空間(隙間)23cが形成されていると共に、この空間23cより幅狭の空間(隙間)23dが右方に連設されている。ストラット23の左方の重合部には、シュー係合溝23eが形成され、右方には枢支孔23f,23fが形成されている。
両対向片23a,23bのケーブル牽引方向側の裾部には、対向距離を広げたスカート状の拡張部23g,23gが形成されていると共に、何れか片方の対向片(本実施例では23a)には一対のガイド部23h,23jが図4で示すように略ハ字形に形成されていて、これらの拡張部23g,23gと一対のガイド部23h,23jとにより、ブレーキケーブル40を操作レバー24の遊端部24eに結合する時にケーブルエンド42を幅広の空間23c内の所定の位置に誘導できるようになっている。
なお、拡張部23g,23gと一対のガイド部23h,23jは必須の構要素ではない。
【0019】
本例は後述する機能を有する保持部材30を機械的作動機構22に追加したものである。
本例保持部材30他方の対向片23bに回転可能に外装させており、一方の対向片23aには、操作レバー24の反ケーブル牽引方向への回動を一定範囲内に制限するためのレバーストッパ23kが幅狭の空間23d内に突設され、他方の対向片23bの基端部側の外端面の一部には、保持部材30の回動を一定範囲内に制限するためのストッパ23m,23nが突設されている。
さらに、他方の対向片23bには連結ピン43を挿通可能な単孔23pが形成されている。単孔23pはブレーキケーブル40を操作レバー24の遊端部24eに接続する前の状態において、ストラット23の一側から差し込んだ連結ピン43を保持部材30と協働して保持するための孔であり、後述する操作レバー24の遊端部24eに形成した連結孔24fの回動軌跡上に形成されていればよい。
【0020】
機械的作動機構22の構成部材である操作レバー24は1枚の板体から成り、ストラット23の空間23c,23d内に挟持するように収容される。
操作レバー24の右方の基部24aにシュー係合溝24bが形成されると共に、このシュー係合溝24bを画成する一方の突起部24cには、枢支ピン25を挿通する枢支孔24dが穿設され、ストラット23および操作レバー24の各枢支孔23f,24d,23fに挿通した枢支ピン25の先端に止めワッシャ26を取着して、ストラット23に対して操作レバー24が回動可能に枢支されている。
操作レバー24はその上端面がストラット23のレバーストッパ23kに当接することで図2における時計回りの回転が制限される。
操作レバー24の左方の遊端部24eには、後述するブレーキケーブル40を構成するインナケーブル41の端部に固着したケーブルエンド42を、連結ピン43を介して接続し得る連結孔24fが形成されている。
【0021】
なお、機械的作動機構22を構成するストラット23と操作レバー24は、そのケーブル牽引方向側の夫々の外端面(摺接面)23s,24hが図2に示すように取付けボルト20,21の頭部上に摺動可能に当接している。
【0022】
図5に示すように保持部材30は、一枚の帯状鋼板を折り曲げ加工して全体形状が略コ字形を呈するように形成され、作動片31とこれに相対向する従動片32と、両片31,32の基端部間を横断して接続する連結部33とにより構成されている。
両片31,32の基端部には接続孔31a,32aが形成されている。
作動片31における基端部と遊端部の中間は従動片32に接近する方向にオフセットするように折曲されていて、遊端部の一方の側端から直角に突設した曲げ片31bが形成されている。
従動片32の遊端部の鉤形を呈する先端部32bの内面には作動片31へ向けて突起32cが形成されている。
突起32cは断面形状が山形または円弧状を呈していて、プレス加工等により形成できる。本例の従動片32の基端部と遊端部の中間にはバネ定数を小さくするために、板片を弓形に折り曲げてU字状部32dが形成されているが必須ではない。
【0023】
上記した保持部材30は、図1に示すように両片31,32の基端部がストラット23を構成する他方の対向片23bの右方に外装され、対向片23bの基端部の枢支孔23fと両片31,32の基端部の接続孔31a,32aとを位置合わせして枢支ピン25により枢支される。保持部材30が枢支された状態において、作動片31の全長はその遊端部の曲げ片31bがケーブルエンド42の外端面と当接可能で、かつ遊端部の一部がストラット23の単孔23pを塞いで連結ピン43の通過を阻止できる寸法に設定されている。また保持部材30が枢支ピン25に枢支された状態において、従動片32の全長はその先端部32bの突起32cがストラット23の単孔23pの中心に到達する寸法に設定されている。作動片31と従動片32との全長を上記の寸法に設定したのは、ブレーキケーブル40の組付け時ケーブルエンド42の挿入力を受けて保持部材30が回動する際に、従動片32の弾性力を利用して連結ピン43をケーブルエンド42および操作レバー24の各連結孔42c,24f,42cに自動的に差し込んで連結するためである。
【0024】
図2〜図4に示したようにブレーキケーブル40はインナケーブル41やアウタケーシング44等から構成され、ドラムブレーキ側の一端部はつぎのように配設されている。
アンカー16の座部16bに一端部を固着したガイドパイプ45の他端部がバックプレート11および車体の不動部10を貫通して延びている。ブレーキケーブル40の一端部はガイドパイプ45に内挿して配設され、アウタケーシング44のケーシングキャップ44aをガイドパイプ45の他端に嵌挿し、止めリング46で以って止着される。
インナケーブル41の端部に固着したケーブルエンド42には、基部42aから立設して操作レバー24をその板厚方向で収容可能な間隔の一対の耳片42b,42bが形成されていると共に、耳片42b,42bには連結ピン43を連結する連結孔42c,42cが形成されている。
一対の耳片42b,42b間に操作レバー24の遊端部24eを収容させ、連結孔42c,42cと操作レバー24の連結孔24fを一致させて連結ピン43により接続される。
【0025】
つぎに、図6〜図9を参照しながらブレーキケーブルの接続方法について説明する。
図6,図7はブレーキケーブル40を操作レバー24に接続する前における機械的作動機構22の要部を示すもので、操作レバー24の遊端部24eはストラット23の幅広の空間23c内に位置し、保持部材30は枢支ピン25を介してストラット23の対向片23bの図6における右方に予め組み付けられている。
ストラット23の単孔23pに内挿された連結ピン43は、保持部材30の作動片31の遊端部と従動片32の先端部32b間に位置し、連結ピン43の内側面が保持部材30を構成する作動片31の遊端部の側面に当接して、連結ピン43はストラット23の幅広の空間23c内へ突出することが阻止されていると共に、従動片32の全体に蓄えられた弾性力により保持されている。
また、保持部材30に連結ピン43を保持させる時、保持部材30をケーブル牽引方向に向けて回動させて、突起32cが連結ピン43よりもケーブル牽引方向側に位置するようにしておく。
【0026】
つぎに図7に矢印で示したようにインナケーブル41を抓んでガイドパイプ45内に挿入すると、インナケーブル41の端部に固着したケーブルエンド42の耳片42b,42bがストラット23の幅広の空間23cを通って操作レバー24の遊端部24eに至る。
この間、ケーブルエンド42はストラット23に形成した拡張部23g,23gと一対のガイド部23h,23jとに案内されながら、耳片42b,42bが操作レバー24の遊端部24eとストラット23の両対向片23a,23bとの隙間に嵌挿され、接続位置方向に誘導される。インナケーブル41をさらに押し込むと、操作レバー24および保持部材30が枢支ピン25を中心として反ケーブル牽引方向へ回動させられる。
【0027】
操作レバー24と保持部材30の回動動作を詳説する。ブレーキケーブル40のインナケーブル41を押し込んでいくと、最初にケーブルエンド42の耳片42bが保持部材30の曲げ片31bに当接して、保持部材30のみが枢支ピン25を中心に回動する。続いて、一対の耳片42b,42b間を結合する基部42aが操作レバー24に当接して、以降は操作レバー24と保持部材30が一体となって回動する。(図8)
【0028】
この時、作動片31の回動は連結部33を通じて対向する従動片32へ伝達されて、従動片32が作動片31と同方向に回動(従動)し、従動片32の先端部32bに形成した突起32cが連結ピン43に乗り上げてストラット23の単孔23pの中心位置に到達する。(図9)
【0029】
ストラット23に形成した一対のガイド部23h,23jによって、ケーブルエンド42および操作レバー24の各連結孔42c,24f,42cの位置が合致することと、連結ピン43を収容する単孔23pが操作レバー24の連結孔24fの回動軌跡上に形成してあることから、ストラット23の単孔23pと、ケーブルエンド42と操作レバー24の連結孔42c,24f,42cが同一上に揃うことになる。
【0030】
上述した保持部材30の回動時、従動片32に蓄えられた弾性力により連結ピン43が操作レバー24の連結孔42c,24f,42cに押し出されて連結すると共に、突起32cが単孔23pに嵌入してその先端がストラット23の空間23c内に突出する。
連結ピン43の連結後、アウタケーシング44をガイドパイプ45に止着し、ブレーキケーブル40と機械的作動機構22の接続作業が完了する。
本発明はブレーキケーブル40を押込むだけの単純な操作で以って連結ピン43の差込み操作が完了し、操作レバー24の遊端部24eとブレーキケーブル40のケーブルエンド42の接続作業を確実に行うことができる
【0031】
このとき連結ピン43はストラット23の対向片23aと保持部材30の突起32cによって抜け出しが規制される。
そのため、連結ピン43は常にストラット23の幅広の空間23c内に位置することとなって、ドラムブレーキの運搬中や車両走行中においてケーブルエンド42が操作レバー24から不用意に外れることがない。
【0032】
また、前した本発明による機械的作動機構22は、デュオサーボ形ドラムブレーキにおけるアンカー16の取付けボルト20,21の頭部上に載置した例を挙げたが、これに限定されるものではなく、例えば、アンカー16がピン状のアンカーピン形の場合には、機械的作動機構22を直接バックプレート11上に載置すればよい。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したようにストラットに保持部材を予め取付けるだけの簡易な構造により、ブレーキケーブル40を押込むだけの単純な操作で以って、ブレーキケーブルと機械的作動機構の接続作業を確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係わるブレーキケーブルの接続装置を装備したドラムブレーキの機械的作動機構部の正面図
【図2】 図1のII−II断面図
【図3】 図1のIII−III断面図
【図4】 ブレーキケーブルの接続装置の斜視図
【図5】 保持部材の斜視図
【図6】 連結ピンの挿入前における機械的作動機構部の正面図
【図7】 連結ピンの挿入前における機械的作動機構部の断面図
【図8】 連結ピンの挿入時における機械的作動機構部の作用説明図
【図9】 連結ピンの挿入時における機械的作動機構部の作用説明図
【符号の説明】
10 車体の不動部
11 バックプレート
12,13 ブレーキシュー
16 アンカー
20,21 取付けボルト
22 機械的作動機構
23 ストラット
23a,23b 対向片
23c 幅広の空間
23d 幅狭の空間
23e シュー係合溝
23f 枢支
23g 拡張部
23h,23j ガイド部
23k レバーストッパ
23m,23n ストッパ
23p 単孔
23s 外端面
24 操作レバー
24a 基部
24b シュー係合溝
24c (一方の)突起部
24d 枢支孔
24e 遊端部
24f 連結孔
24h 外端面
25 枢支ピン
25 止めワッシャ
30 保持部材
31 作動片
31a 接続孔
31b 曲げ片
32 従動片
32a 接続孔
32b 先端部
32c 突起
32d U字状部
33 連結部
40 ブレーキケーブル
41 インナケーブル
42 ケーブルエンド
42a 基部
42b 耳片
42c 連結孔
43 連結ピン
44 アウタケーシング
44a ケーシングキャップ
45 ガイドパイプ
46 止めワッシャ

Claims (4)

  1. 一方のブレーキシューに係合するストラットと、他方のブレーキシューに係合する板状の操作レバーと、この操作レバーの遊端部を挿通可能な間隔を有する一対の耳片を形成したケーブルエンドを具備するブレーキケーブルとを備え、操作レバーをストラットの対向片間の空間内に収容してその基端部を回動可能に枢支すると共に、操作レバーの遊端部をケーブルエンドの一対の耳片間内に挿通して連結ピンで連結し、前記ブレーキケーブルを牽引すると、前記操作レバーがストラットとの枢支部を支点に相対回転すると共に、双方が相互に反対方向に拡張するブレーキ作動機構において、
    前記操作レバーに形成した連結孔の回動軌跡上に前記ストラットの一方の対向片に前記連結ピンを挿通する孔を形成し、
    前記一方の対向片に前記保持部材を回動可能に外装し、
    前記一方の対向片に挿通配置した前記連結ピンを前記保持部材の弾性力で保持し、
    前記ブレーキケーブルのケーブルエンドを前記ストラットの空間内に差し込んで、前記ケーブルエンドの耳片によって前記保持部材が反ケーブル牽引方向に回動される時に、保持部材の弾性力によって連結ピンがケーブルエンドの耳片に形成した連結孔および操作レバーの連結孔に嵌入するように構成したことを特徴とする、
    ブレーキケーブルの接続装置。
  2. 請求項1において、保持部材の回動軸が、操作レバーの回動軸と共通の軸であることを特徴とする、ブレーキケーブルの接続装置。
  3. 請求項1または請求項2において、保持部材が、ブレーキケーブルのケーブルエンドと当接可能な作動片と、前記作動片に接近方向に向けて付勢される従動片と、前記両片の基端部を連結して作動片の回動を従動片へ伝える連結部とを具備することを特徴とする、ブレーキケーブルの接続装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、ストラットの対向片にブレーキケーブルのケーブルエンドを誘導する案内部を形成したことを特徴とする、ブレーキケーブルの接続装置。
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