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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電力用ダイオードに関するものであり、特に高速スイッチング特性が要求されるインバータ回路においてIGBTなどのスイッチング素子に並列に接続されるフライホイールダイオードとして使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、IGBTに代表される低損失かつ、高い周波数で動作するスイッチング素子の普及に伴い、これと並列に接続されるダイオード、即ちフライホイールダイオードに低損失かつ高い周波数で動作することが求められている。併せて、ダイオードのターンオフ時に発生するサージ電圧を抑制するために、ソフトリカバリー特性も要求されるようになってきた。
【0003】
図7は従来のダイオード10の構造を説明する断面図である。この図において、低濃度の不純物濃度を有するN型半導体層1の第1の主面に接するように、高濃度の不純物濃度を有するN+型半導体層2が、N型半導体層1の第2の主面に接するように高濃度の不純物濃度を有するP+型半導体層8がそれぞれ設けられている。さらに、N+型半導体層2に接する第1の電極層5と、P+型半導体層8に接する第2の電極層6とがそれぞれ設けられている。所謂P+NN+型のダイオードの構造である。
【0004】
図3(a)は従来のダイオード10の逆回復時の電流波形を説明する図である。図3(b)は従来のダイオード10の逆回復時の電圧波形を説明する図である。ダイオード10に電圧を印加する回路において時刻0でダイオード10に与える電圧の極性を順方向から逆方向から切り換えようとしても、しばらくは初期の順電流IFが流れ、その後減少して、ある時刻で電流はゼロとなる。
順方向とは、アノード電極である第2の電極層6に正電圧を、カソード電極である第1の電極層5に負電圧をかける場合をいう。
【0005】
ダイオードを流れる電流が正から負に変わる時刻以降の電流が逆回復電流である。ダイオード10をインバータ等の回路装置に使用すると、逆回復電流のピーク値IRPを超えた後の、逆回復電流の時間変化率di/dtと回路のインダクタンス成分Lによりサージ電圧ΔVRPが次式により発生する。
ΔVRP=−L(di/dt)
【0006】
この式から逆回復電流の時間変化率di/dtの絶対値が大きい場合(所謂ハードリカバリー特性)、サージ電圧ΔVRPが大きくなり回路動作に支障をきたす場合がある。さらに、サージ電圧ΔVRPの発生により、電圧波形が振動するため、ノイズが放出されてしまう。
【0007】
このため、ダイオード10をインバータ等の回路装置に使用する場合、逆回復電流の時間変化率di/dtの絶対値が小さいこと(いわゆるソフトリカバリー特性)が求められる。
【0008】
さらに、定常損失を低減するためには順電圧や逆電流が小さいことが求められる。また、スイッチング損失を低減するためには、逆回復電流を時間積分した値である逆回復電荷量(Qrr)が小さいことが求められる。
【0009】
金や白金などの重金属をN型半導体層1、N+型半導体層2およびP+型半導体層8で構成される半導体基板に拡散し、ライフタイムを小さくすることで、逆回復電荷(Qrr)を小さくすることが可能である。
ライフタイムを小さくしても順電圧があがらないようにN型半導体層1をできるだけ薄くするとハードリカバリー特性になりやすい。
【0010】
ダイオード10において、ソフトリカバリー化を図るためには、N型半導体層1の厚みを厚くするといった手法がある。
【0011】
逆方向電流のピーク値IRPを超えた後、N型半導体層1内のP+型半導体層8に近接した部分のみに形成されていた空乏層が、N+型半導体層2の方へ向かって急激に伸び、N型半導体層1の厚みがそれほど厚くない場合は、すぐにN+型半導体層2に接してしまう。このとき逆回復電流を流すのに必要な注入キャリアがすでにN型半導体層1内に残っていないため、逆回復電流は急激にゼロとなり、ハードリカバリー特性となる。
【0012】
N型半導体層1の厚みが十分に厚い場合、空乏層はN+型半導体層2まで広がらず、N型半導体層1のN+型半導体層2に近い領域に注入キャリアが残り、このキャリアによる電流が少しづつ掃き出されるため、電流波形はソフトリカバリー特性となる。
【0013】
しかしながら、N型半導体層1は順電流の通り道でもあるため、その厚みを厚くすることは抵抗成分の増大につながり、順電圧が増大してしまう。
【0014】
さらに、順方向動作時に蓄積される注入キャリアの総量も増大するため、逆回復電荷(Qrr)も増大してしまう。
【0015】
この問題を解決するために、内藤らにより、PN接合から注入されるキャリアの濃度を低減するという手法、即ち低濃度アノード拡散層によるPNN+構造が提案されている(文献:M.Naito, H.Matsuzaki and T.Ogawa, IEEE Trans. Electron Devices, ED-23, pp.945(1976))。
【0016】
図8はこのような従来のダイオード20の構造を説明する断面図である。この図において、低濃度の不純物濃度を有するN型半導体層1の第1の主面に接するように高濃度の不純物濃度を有するN+型半導体層2が、N型半導体層1の第2の主面に接するように、十分に低い不純物濃度を有するP型半導体層9がそれぞれ設けられている。さらに、N+型半導体層2に接する第1電極層5と、P型半導体層9に接する第2電極層6とがそれぞれ設けられている。
【0017】
図5は従来のダイオード10および20の順方向定常時の注入キャリアの濃度分布を示す図である。ダイオード20はP型半導体層9の不純物濃度が十分に低いため、ダイオード10に比べて接合から注入される少数キャリアが少ない。
【0018】
このためダイオード20が逆回復する際、逆回復電流のピーク値IRPに至るまでの時間が短縮されるとともにピーク値IRPの値が小さくなる。その結果、逆回復電流波形は図4に示すようなソフトリカバリー波形になる。
【0019】
しかしながら、このような効果を得るにはP型半導体層9の不純物濃度を、少なくとも5×1017atom/cm3程度あるいはそれ以下にする必要があり、このような低い濃度では第2の電極層6とのオーミック接触を十分にとることができない。その結果、順電圧が増大してしまう。
【0020】
一方、米国特許第4,641,174号にはマージドPiN/ショットキーダイオード(以下「MPS」という)と呼ばれる構造が開示されている。MPSダイオードもダイオード20と同様、接合から注入されるキャリアを低減する効果を狙ったものである。
【0021】
図9はこのような従来のMPS構造を用いたダイオード30の構造を説明する断面図である。この図において、低濃度の不純物濃度を有するN型半導体層1の第1の主面の主面に接するように高濃度の不純物濃度を有するN+型半導体層2が、N型半導体層1の第2の主面に選択的に形成された高濃度の不純物濃度を有するP+型半導体領域4がそれぞれ設けられている。さらに、N+型半導体層2に接する第1の電極層5と、P+型半導体領域4とオーミック接触をなすとともに、N型半導体層1とショットキー接触をなす第2の電極層6がそれぞれ設けられている。
【0022】
ダイオード30の順方向定常時の注入キャリアの濃度分布は、少数キャリアの注入がおこるPN接合と少数キャリアの注入がほとんど起こらないショットキー接合とが交互に設けられているため、図5に示したようにダイオード20の場合と同様、ダイオード10の場合と比べて接合からの少数キャリアの注入量は低減される。
【0023】
その結果、逆回復電流、電圧波形は図4(a)、(b)に示すようにソフトリカバリー特性になり、逆回復時間も短くなる。
【0024】
また、ダイオード20とは異なり、P+型半導体領域4の不純物濃度を十分に高くすることが出来るため、第2の電極層6のオーミック接触は問題なく確保することが出来る。順電流が小さい時はショットキー障壁を超えて電流が流れる。順電流が大きい時はショットキー接合よりむしろP+N接合を流れようとするため、大電流領域でも順電圧を小さくできる。
【0025】
しかしながら、ダイオード30には部分的にショットキー接合が存在するため、逆方向動作時の逆電流が大きく、ダイオード30をインバータ等の回路装置に使用した場合、定常損失の増大を招いてしまう。
【0026】
逆電流に対する何の対策もしない場合、逆電圧がかかるとショットキー障壁で決まる非常に大きい逆電流が流れてしまう。各P+型半導体領域4の間を狭くして、P+型半導体領域4から隣り合うP+型半導体領域4に横方向に向かう空乏層を利用してショットキー接合を静電的にシールドして、逆電流を押さえるように設計されるが静電シールドの効果は弱く逆電流に対する削減効果は弱い。
【0027】
また、耐圧はN型半導体層の厚さにより決まる。この図9の例では、N型半導体層1から、P+N接合の深さを差し引いた厚さで耐圧が決まる。従って、P+型半導体領域4が無い場合に比べ、P+型半導体領域4の深さ分だけ耐圧を損していることになる。あるいは、P+型半導体領域4の深さ分だけ抵抗分が増加するとも考えられる。
【0028】
上記のMPS構造のショットキー接合部を低濃度のP型半導体領域で置き換えた構造が清水らにより公開されている(文献:Y.SHIMIZYU, M.NAITO, S.MURAKAMI and Y.TERASAWA, IEEE Trans. Electron Devices, ED-31, pp.1314(1984))。
この構造は、スタティックシールドダイオード(以下「SSD」という)と呼ばれる。構造が開示されている。
【0029】
図10はこのようなSSD構造を用いた従来のダイオード40の構造を説明する断面図である。この図において、低濃度の不純物濃度を有するN型半導体層1の第1の主面に接するように、高濃度の不純物濃度を有するN+型半導体層2が、N型半導体層1の第2の主面に選択的に形成された高濃度の不純物濃度を有するP+型半導体領域4がそれぞれ設けられている。
選択的に形成されたP+型半導体領域4が設けられたN型半導体層1の残りの表面には低濃度の不純物濃度を有するp型半導体領域3が形成されている。
【0030】
少数キャリアの注入がおこるP+N接合と少数キャリアの注入がほとんど起こらないPN接合とが交互に設けられているため、ダイオード40の順方向定常時の注入キャリア濃度分布は、ダイオード20の場合と同様、ダイオード10の場合と比べて、接合からの少数キャリアの注入量は低減される。
【0031】
その結果、逆回復電流電圧波形は図4に示すようなソフトリカバリー特性になり、逆回復時間も短くなる。
【0032】
また、ダイオード20とは異なり、P+型半導体領域4の不純物濃度を十分に高くすることができるため、第2の電極層6のオーミック接触は問題なく確保することが出来る。順電流が小さい時はPN接合部分を電流が流れる。順電流が大きい時はPN接合よりむしろP+N接合を流れようとするため、大電流領域でも順電圧を小さくできる。
【0033】
ダイオード40には部分的にPN接合が存在する。P型半導体領域3の濃度が低くなると逆方向動作時の逆電流が大きくなる。また作製条件によっては耐圧が低下してしまう場合がある。このようなダイオード40をインバータ等の回路装置に使用した場合、定常損失の増大を招いてしまう。
【0034】
耐圧低下と逆電流の増加の原因は、順電圧と逆回復特性をよくするために、低濃度P型半導体領域3の不純物総量(ドーズ量)を少なくせざるを得ないことにある。低濃度P型半導体領域3の不純物総量は、低濃度P型半導体領域3の深さ×同半導体領域の不純物濃度の式により計算できる。
【0035】
逆電流増加の原因はP型半導体領域3の不純物総量が、所謂リサーフ条件である1×1012atom/cm2より少なくなると、逆電圧が印加されたとき、本来P型半導体領域3がP+型半導体領域4であれば十分耐圧を持つ電圧であっても、低濃度P型半導体領域3内に空乏層が広がりきって、この空乏層が第2の電極に到達したとたんに降伏してしまい、耐圧が低くなるからである。
【0036】
このように、逆電流に対する何の対策もしない場合に逆電圧がかかると、P型半導体領域3内に空乏層が広がりきって耐圧が下がり、逆電流も大きくなってしまう。この電流を各P+型半導体領域4の間を狭くして、各P+型半導体領域4より、P+型半導体領域4から隣り合うP+型半導体領域4に横方向に向かう空乏層により、静電的にシールドして逆電流を押さえるよう設計しても静電シールドの効果は弱く逆電流は十分小さくはできない。
【0037】
また、耐圧はN型半導体層の厚さにより決まり、この例では、N型半導体層1から、P+型半導体領域4の深さを差し引いた厚さで耐圧が決まる。従って、P+型半導体領域4が無い場合に比べ、P+型半導体領域4の深さ分だけ耐圧を損していることになる。あるいはこの構造の場合、P+型半導体領域4の深さ分だけ抵抗分が増加するとも考えられる。耐圧を確保するために、P+型半導体領域4を浅くすることはできない。
【0038】
上記のPNN+型、MPS、SSD各ダイオードの場合、そのままでも、PN接合からの注入が少ないため高速動作が可能であるが、さらに、高速性を上げるために、金や白金の重金属を拡散することもある。
【0039】
以上で述べたように、従来のダイオードにおいては、ソフトリカバリー化を図ろうとすると、順電圧や逆電流が増大してしまうという問題があった。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した問題点に鑑み、順電圧の増大や逆電流の増大を招くことなく、高い周波数でも動作し、かつソフトリカバリー特性をもつダイオードを提供することを目的とする。
【0041】
【課題を解決しようとする手段】
上記課題を解決するための手段として、本発明は、第1の主面と前記第1の主面と対向する第2の主面を有する第1導電型の第1の半導体層と、前記第1の半導体層の第1の主面に接し、前記第1の半導体層よりも高い不純物濃度を有する第1導電型の第2の半導体層と、前記第1の半導体層内にあって前記第2の主面に接する第2導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半導体層内にあって前記第2の主面に接しかつ前記第1の半導体領域の間隙を埋めるように形成された第2導電型の第2の半導体領域と、前記第2の半導体層に接する第1の電極層と、前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域の双方に接する第2の電極層と、を備えており、前記第1の半導体領域の深さは前記第2半導体領域の深さよりも深くかつ前記第2の半導体領域よりも低い不純物濃度を有するダイオードであって、
前記第1の半導体層の前記第2の主面から見て、前記第1の半導体領域の深さより浅く前記第2の半導体領域の深さより深い領域に、低ライフタイム領域を設けたことを特徴とするダイオードである。
また、本発明のダイオードにおいて、前記低ライフタイム領域がヘリウムイオン照射とその後の熱処理によって形成されたことを特徴とする。
また、本発明のダイオードにおいて、前記低ライフタイム領域を除く少なくとも前記第1の半導体層は、前記低ライフタイム領域よりライフタイムが下回らないようにライフタイムが制御されて成ることを特徴とする。
また、本発明のダイオードにおいて、前記低ライフタイム領域を除く少なくとも前記第1の半導体層は、前記低ライフタイム領域よりライフタイムが下回らないようにライフタイムが制御されて成り、前記ライフタイム制御が電子線照射とその後の熱処理によってなされたことを特徴とする。
また、本発明のダイオードにおいて、前記ライフタイム制御が金または白金を拡散することによってなされたことを特徴とする。
また、本発明のダイオードにおいて、前記低ライフタイム領域を、少なくとも前記第1の半導体層と前記第1の半導体領域と前記第2の半導体領域に重金属を拡散した後に、前記低ライフタイム領域に相当する部分に荷電粒子を照射し、さらに600℃以上の熱処理を加えることにより形成したことを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施例について述べる。図1は本発明の第1の実施例にかかるダイオード50の構造を説明する断面図である。以下、第1導電型の第1の半導体層がN型半導体層の場合について述べる。
【0043】
図1において、低い不純物濃度を有するN型半導体層1の第1の主面には高い不純物濃度を有するN+型半導体層2が、第2の主面には部分的に形成された低不純物濃度を有するP型半導体領域3と、このP型半導体領域3の間隙を埋めるように形成されるとともにこのP型半導体領域3よりも拡散深さが浅くかつ高い不純物濃度を有するP+型半導体領域4が形成されている。さらに、N+型半導体層2に接する第1の電極層5と、P型半導体領域3とP+型半導体領域4の双方に接する第2の電極層6が形成されている。
【0044】
厚さ253μm、比抵抗34Ω−cmのN型の半導体基板の下面から燐を表面濃度1×1018atom/cm3以上で望ましくは1×1019atom/cm3から1×1020atom/cm3になるように、また、拡散深さが150μmになるように拡散する。
【0045】
P型半導体領域3の不純物濃度は、P型半導体領域3からN型半導体層1への少数キャリア(ここでは正孔)の注入を低減するために、ボロンのイオン注入を利用して5×1016atom/cm3以下の低濃度とし、15μmの拡散深さに拡散する。
【0046】
P+型半導体領域4の不純物濃度は、ボロンのイオン注入を利用し、第2の電極層6とのオーミック接触が十分に確保できるよう、1×1018atom/cm3程度以上望ましくは1×1019atom/cm3から1×1020atom/cm3とし、3μmの拡散深さに拡散する。
【0047】
第1の電極層5と第2の電極層6は、半田を用いた組立てができるようにTi(チタニウム)−Ni(ニッケル)−Ag(銀)の電極システムを用いる。
作製には電子ビーム蒸着法を用いる。チタニウムは半導体と電極のオーミック性をとるために用いられ、ニッケルは半田耐蝕性のために用いられ、また銀はニッケルの酸化防止のために用いられる。
【0048】
図6は本発明の第1の実施例および第2の実施例の順方向定常時の注入キャリアの濃度分布を説明する図である。正孔濃度はP型半導体領域3の直下とP+型半導体領域4とでは多少異なるため、層方向に平均化した値を示している。
【0049】
アノード電極である第2の電極層6に正電圧を、カソード電極である第1の電極5に負電圧を印加し、順電流を流した場合、正孔注入の大きいP+N接合と正孔注入の少ないPN接合とが交互に設けられているため、注入された正孔の濃度分布は図6に示すように、P+N接合並びにPN接合付近で注入キャリア濃度が低い分布になる。
【0050】
このためダイオード50が逆回復する際、逆回復電流のピーク値(IRP)に至るまでの時間が短縮されるとともにこのピーク値(IRP)の値が小さくなる。その結果、逆回復電流波形は図4に示すようにソフトリカバリーになる。
【0051】
また、P+半導体領域4の不純物濃度が十分に高いため、第2の電極層6とのオーミック接触が十分に確保できるため、順電圧の増大がない。
【0052】
次に第2の実施例について述べる。図2は本発明の第2の実施例にかかるダイオード60の構造を説明する断面図である。
【0053】
図1と図2を比較して解るように、P型、N型拡散層あるいは拡散領域と電極構造については第1の実施例と第2の実施例は同じであるので、拡散構造と電極構造については説明を省略する。
【0054】
第2の実施例ではP型半導体領域3の拡散深さより浅く、P+型半導体領域4の拡散深さよりも深い領域に低ライフタイム層7を設ける。
【0055】
また、ヘリウムイオン照射によって低ライフタイム領域7を形成するために、ヘリウムイオンを照射する。ヘリウムイオンの照射は、ヘリウムイオン源とN型半導体層1との間に275μmのアルミニウム板を置き、24MeVの加速電圧で行う。ドーズ量1×1013atom/cm2である。熱的に安定化するため、照射後に300〜400℃の範囲で熱処理を行う。
このヘリウム照射と熱処理により、N型半導体層1の表面より、約10μmの深さに、半値幅約10μmの低ライフタイム領域7が形成される。
【0056】
ダイオード60においては、低ライフタイム領域7を設けることにより、接合から注入される正孔の濃度分布は図6に示すとおり、ダイオード50の場合に比べて、接合付近の正孔濃度がさらに低い分布となる。
【0057】
これにより、ダイオード60の逆回復電流電圧波形は、ダイオード50の場合に比べて、さらにソフトリカバリー特性となる。
【0058】
また、第1の実施例または第2の実施例のダイオードにおいて、少なくともN型半導体層を含む半導体層や半導体領域のライフタイムを、低ライフライム層7のライフタイムを下回らない程度に制御することで、逆回復電荷量(Qrr)をさらに低減することができる。
【0059】
このようなライフタイム制御は、ヘリウムイオン照射の前あるいは後に、半導体層に電子線照射を行い、両方の照射が行われた後、300〜400℃の範囲で熱処理を行うことにより実現できる。
【0060】
また、P型、N型拡散工程後、第1の電極層、第2の電極層形成前でしかもヘリウムイオン照射工程の前に金や白金などの重金属を各半導体層と各半導体領域に拡散しても、同様なライフタイム制御が実現できる。
【0061】
前記ライフタイム領域7形成する方法として、少なくともN型半導体層1とP半導体領域3とP+半導体領域4に金または白金の重金属を700〜1000℃望ましくは800℃で1時間拡散拡散した後に、所望のライフタイム領域7に相当する部分にヘリウムなどの荷電粒子を照射し、さらに600℃から1000℃、望ましくは700℃1時間の熱処理を加える方法でもよい。
【0062】
このヘリウムイオンの照射は、前述の条件であるヘリウムイオン源とN型半導体層1との間に275μmのアルミニウム板を置き、加速電圧を24MeVで行う条件でよい。ドーズ量1×1013atom/cm2である。
上記重金属拡散、ヘリウム照射および熱処理により、N型半導体層1の表面より、約10μmの深さに、半値幅約10μmの低ライフタイム領域7が形成される。他の半導体層と半導体領域は、金あるいは白金拡散により低ライフタイムに制御がされた状態のままになっている。
【0063】
アノード電極である第2の電極層6に正電圧を、カソード電極である第1の電極5に負電圧を印加し、順電流を流した場合、正孔注入の大きいP+N接合と正孔注入の少ないPN接合とが交互に設けられているため、注入された正孔の濃度分布は図6に示すように、P+N接合並びにPN接合付近で注入キャリア濃度が低い分布になる。
【0064】
第2の実施例ではP型半導体領域3の拡散深さより浅く、P+型半導体領域4の拡散深さよりも深い領域に低ライフタイム層7が設けられている。このため、P型半導体領域3とN型半導体層1のPN接合によるダイオード部の注入キャリアの分布にほとんど影響を与えず、P+型半導体領域4とN型半導体層1によるP+N接合によるダイオード部の注入キャリアを少なくできている。
従来の構造においては、P型半導体領域3の拡散深さは、P+型半導体領域4の拡散深さより浅かったため、低ライフタイム層を設けてもこのような注入キャリア量の制御はできなかった。
【0065】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明によれば、(1)低濃度P型半導体層によるPN接合により注入キャリアを押さえる、(2)高濃度P+型半導体層によるP+N接合とPN接合を混在させその面積を制御することで注入キャリア量を制御する、(3)P型半導体領域3を深くP+半導体領域4を浅くしたため、耐圧が確保しやすいため実効的なN型半導体層の厚さを薄くできる、(4)浅い高濃度P+型半導体領域と深いP型拡散領域の深さの間に低ライフタイム領域を作ることにより、順電圧を低く、逆回復時間を小さくしかもソフトリカバリー特性とすることができた。
【0066】
従って、本発明のダイオードは、順電圧の増大や逆電流の増大を招くことなく、逆回復電流電圧波形をソフトリカバリーにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例にかかるダイオード50の構造を説明する断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施例にかかるダイオード60の構造を説明する断面図である。
【図3】(a):従来のダイオード10の逆回復時の電流波形を説明する図である。
(b):従来のダイオード10の逆回復時の電圧波形を説明する図である。
【図4】(a):従来のダイオード20、30、40または本発明のダイオード50、60逆回復時の電流波形を説明する図である。
(b):従来のダイオード20、30、40または本発明のダイオード50、60逆回復時の電圧波形を説明する図である。
【図5】 従来のダイオード10および20の順方向定常時の注入キャリアの濃度分布を説明する図である。
【図6】 本発明の第1の実施例および第2の実施例の順方向定常時の注入キャリアの濃度分布を説明する図である。
【図7】 従来のダイオード10の構造を説明する断面図である。
【図8】 従来のダイオード20の構造を説明する断面図である。
【図9】 従来のダイオード30の構造を説明する断面図である。
【図10】 従来のダイオード40の構造を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 N型半導体層
2 N+型半導体層
3 P型半導体領域
4 P+型半導体領域
5 第1の電極層
6 第2の電極層
7 低ライフタイム領域
8 P+型半導体層
9 P型半導体層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a power diode, and is particularly used as a flywheel diode connected in parallel to a switching element such as an IGBT in an inverter circuit that requires high-speed switching characteristics.
[0002]
[Prior art]
In recent years, with the widespread use of switching elements that operate at a high frequency and low loss, as represented by IGBTs, diodes connected in parallel therewith, that is, flywheel diodes, are required to operate at a low loss and high frequency. Yes. In addition, in order to suppress a surge voltage generated when the diode is turned off, a soft recovery characteristic has been required.
[0003]
FIG. 7 is a cross-sectional view illustrating the structure of a
[0004]
FIG. 3A is a diagram for explaining a current waveform at the time of reverse recovery of the
The forward direction refers to a case where a positive voltage is applied to the
[0005]
The current after the time when the current flowing through the diode changes from positive to negative is the reverse recovery current. When the
ΔVRP = −L (di / dt)
[0006]
From this equation, when the absolute value of the time rate of change di / dt of the reverse recovery current is large (so-called hard recovery characteristic), the surge voltage ΔVRP may become large and hinder circuit operation. Furthermore, since the voltage waveform vibrates due to the generation of the surge voltage ΔVRP, noise is emitted.
[0007]
For this reason, when the
[0008]
Furthermore, a small forward voltage and reverse current are required to reduce steady loss. In order to reduce the switching loss, it is required that the reverse recovery charge amount (Qrr), which is a value obtained by integrating the reverse recovery current with time, is small.
[0009]
Reverse recovery charge (Qrr) is obtained by diffusing heavy metals such as gold and platinum into a semiconductor substrate composed of the N-
If the N-
[0010]
In order to achieve soft recovery in the
[0011]
After exceeding the peak value IRP of the reverse current, the depletion layer formed only in the portion close to the P +
[0012]
If the thickness of the N-
[0013]
However, since the N-
[0014]
Furthermore, since the total amount of injected carriers accumulated during forward operation increases, the reverse recovery charge (Qrr) also increases.
[0015]
In order to solve this problem, Naito et al. Have proposed a method of reducing the concentration of carriers injected from a PN junction, that is, a PNN + structure with a low concentration anode diffusion layer (reference: M. Naito, H Matsuzaki and T. Ogawa, IEEE Trans. Electron Devices, ED-23, pp. 945 (1976)).
[0016]
FIG. 8 is a sectional view for explaining the structure of such a
[0017]
FIG. 5 is a diagram showing the concentration distribution of injected carriers when the
[0018]
For this reason, when the
[0019]
However, in order to obtain such an effect, the impurity concentration of the P-type semiconductor layer 9 must be at least about 5 × 10 17 atoms / cm 3 or less, and at such a low concentration, the second electrode layer is required. Insufficient ohmic contact with 6 is possible. As a result, the forward voltage increases.
[0020]
On the other hand, US Pat. No. 4,641,174 discloses a structure called a merged PiN / Schottky diode (hereinafter referred to as “MPS”). Similar to the
[0021]
FIG. 9 is a sectional view for explaining the structure of a diode 30 using such a conventional MPS structure. In this figure, an N +
[0022]
FIG. 5 shows the concentration distribution of injected carriers in the forward steady state of the diode 30 because PN junctions in which minority carriers are injected and Schottky junctions in which minority carriers are hardly injected are alternately provided. As in the case of the
[0023]
As a result, the reverse recovery current and voltage waveform have soft recovery characteristics as shown in FIGS. 4A and 4B, and the reverse recovery time is also shortened.
[0024]
Further, unlike the
[0025]
However, since the diode 30 partially has a Schottky junction, the reverse current during reverse operation is large, and when the diode 30 is used in a circuit device such as an inverter, the steady loss increases.
[0026]
When no countermeasure is taken against the reverse current, a very large reverse current determined by the Schottky barrier flows when a reverse voltage is applied. The space between the respective P +
[0027]
The breakdown voltage is determined by the thickness of the N-type semiconductor layer. In the example of FIG. 9, the breakdown voltage is determined by the thickness obtained by subtracting the depth of the P + N junction from the N-
[0028]
A structure in which the Schottky junction of the MPS structure is replaced with a low-concentration P-type semiconductor region has been published by Shimizu et al. Electron Devices, ED-31, pp. 1314 (1984)).
This structure is called a static shield diode (hereinafter referred to as “SSD”). A structure is disclosed.
[0029]
FIG. 10 is a sectional view for explaining the structure of a
A p-
[0030]
Since the P + N junction in which minority carrier injection occurs and the PN junction in which minority carrier injection hardly occurs are alternately provided, the injected carrier concentration distribution in the forward steady state of the
[0031]
As a result, the reverse recovery current voltage waveform has a soft recovery characteristic as shown in FIG. 4, and the reverse recovery time is also shortened.
[0032]
Further, unlike the
[0033]
The
[0034]
The cause of the breakdown voltage drop and the increase in reverse current is that the total impurity amount (dose amount) in the low-concentration P-
[0035]
The cause of the increase in the reverse current is that when the total amount of impurities in the P-
[0036]
In this way, when a reverse voltage is applied when no countermeasure is taken against the reverse current, the depletion layer spreads in the P-
[0037]
The breakdown voltage is determined by the thickness of the N-type semiconductor layer. In this example, the breakdown voltage is determined by the thickness obtained by subtracting the depth of the P + -
[0038]
In the case of each of the PNN + type, MPS, and SSD diodes as described above, high-speed operation is possible because there are few injections from the PN junction, but heavy metals such as gold and platinum are diffused to further increase the speed. Sometimes.
[0039]
As described above, the conventional diode has a problem that the forward voltage and the reverse current increase when trying to achieve soft recovery.
[0040]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a diode that operates at a high frequency without causing an increase in forward voltage or an increase in reverse current and has a soft recovery characteristic.
[0041]
[Means to solve the problem]
As means for solving the above-mentioned problems, the present invention provides a first conductive type first semiconductor layer having a first main surface and a second main surface opposite to the first main surface, and the first main surface. A second semiconductor layer of a first conductivity type in contact with a first main surface of the first semiconductor layer and having an impurity concentration higher than that of the first semiconductor layer; A first semiconductor region of a second conductivity type in contact with the second main surface, and a first semiconductor region in the first semiconductor layer, in contact with the second main surface and filling the gap between the first semiconductor regions A second semiconductor region of the second conductivity type formed, a first electrode layer in contact with the second semiconductor layer, and a second electrode in contact with both the first semiconductor region and the second semiconductor region And a depth of the first semiconductor region is deeper than a depth of the second semiconductor region and the second half of the second semiconductor region. A diode having a lower impurity concentration than the body region,
A low lifetime region is provided in a region shallower than the depth of the first semiconductor region and deeper than the depth of the second semiconductor region when viewed from the second main surface of the first semiconductor layer. It is a diode.
In the diode of the present invention, the low lifetime region is formed by helium ion irradiation and subsequent heat treatment.
In the diode of the present invention, the lifetime of at least the first semiconductor layer excluding the low lifetime region is controlled so that the lifetime does not fall below the low lifetime region.
Further, in the diode of the present invention, at least the first semiconductor layer excluding the low lifetime region is configured such that the lifetime is controlled so that the lifetime does not fall below the low lifetime region, and the lifetime control is performed. It is characterized by being made by electron beam irradiation and subsequent heat treatment.
In the diode of the present invention, the lifetime control is performed by diffusing gold or platinum.
In the diode of the present invention, the low lifetime region corresponds to the low lifetime region after diffusing heavy metal into at least the first semiconductor layer, the first semiconductor region, and the second semiconductor region. It is characterized in that it is formed by irradiating charged parts with charged particles and further performing a heat treatment at 600 ° C. or higher.
[0042]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A first embodiment of the present invention will be described. FIG. 1 is a sectional view for explaining the structure of a
[0043]
In FIG. 1, an N +
[0044]
Phosphorus is applied from the lower surface of an N-type semiconductor substrate having a thickness of 253 μm and a specific resistance of 34 Ω-cm at a surface concentration of 1 × 10 18 atom / cm 3 or more, preferably 1 × 10 19 atom / cm 3 to 1 × 10 20 atom / cm. 3 and the diffusion depth is 150 μm.
[0045]
The impurity concentration of the P-
[0046]
The impurity concentration of the P +
[0047]
The
An electron beam evaporation method is used for the production. Titanium is used for ohmic contact between the semiconductor and the electrode, nickel is used for solder corrosion resistance, and silver is used for nickel oxidation prevention.
[0048]
FIG. 6 is a diagram for explaining the concentration distribution of the injected carriers in the forward steady state according to the first and second embodiments of the present invention. The hole concentration differs slightly between the P-
[0049]
When a positive voltage is applied to the
[0050]
For this reason, when the
[0051]
In addition, since the impurity concentration of the P + semiconductor region 4 is sufficiently high, the ohmic contact with the
[0052]
Next, a second embodiment will be described. FIG. 2 is a cross-sectional view for explaining the structure of a diode 60 according to the second embodiment of the present invention.
[0053]
As can be seen by comparing FIG. 1 and FIG. 2, the P-type and N-type diffusion layers or diffusion regions and the electrode structure are the same in the first and second embodiments. Description of is omitted.
[0054]
In the second embodiment, the
[0055]
Further, helium ions are irradiated to form the
By this helium irradiation and heat treatment, a
[0056]
In the diode 60, by providing the
[0057]
As a result, the reverse recovery current voltage waveform of the diode 60 has a soft recovery characteristic as compared with the case of the
[0058]
Further, in the diode of the first embodiment or the second embodiment, the lifetime of at least the semiconductor layer including the N-type semiconductor layer and the semiconductor region is controlled so as not to fall below the lifetime of the low-
[0059]
Such lifetime control can be realized by performing electron beam irradiation on the semiconductor layer before or after helium ion irradiation, and performing heat treatment in the range of 300 to 400 ° C. after both irradiation.
[0060]
Further, after the P-type and N-type diffusion steps, before the formation of the first electrode layer and the second electrode layer and before the helium ion irradiation step, heavy metals such as gold and platinum are diffused into each semiconductor layer and each semiconductor region. However, the same lifetime control can be realized.
[0061]
As a method of forming the
[0062]
The irradiation with helium ions may be performed under the condition that an 275 μm aluminum plate is placed between the helium ion source and the N-
By the heavy metal diffusion, helium irradiation, and heat treatment, a
[0063]
When a positive voltage is applied to the
[0064]
In the second embodiment, the
In the conventional structure, since the diffusion depth of the P-
[0065]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, (1) the injected carriers are suppressed by the PN junction by the low concentration P type semiconductor layer, and (2) the P + N junction and the PN junction by the high concentration P + type semiconductor layer are provided. The amount of injected carriers is controlled by mixing and controlling the area. (3) Since the P
[0066]
Therefore, the diode of the present invention can make the reverse recovery current voltage waveform soft recovery without increasing the forward voltage or the reverse current.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view illustrating the structure of a
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating the structure of a diode 60 according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 3A is a diagram for explaining a current waveform at the time of reverse recovery of a
(B): It is a figure explaining the voltage waveform at the time of reverse recovery of the
FIG. 4A is a diagram for explaining current waveforms at the time of reverse recovery of the
(B): It is a figure explaining the voltage waveform at the time of reverse recovery of the
FIG. 5 is a view for explaining the concentration distribution of injected carriers when the
FIG. 6 is a diagram illustrating the concentration distribution of injected carriers in the forward steady state according to the first embodiment and the second embodiment of the present invention.
7 is a cross-sectional view illustrating the structure of a
FIG. 8 is a cross-sectional view illustrating the structure of a
9 is a cross-sectional view illustrating the structure of a conventional diode 30. FIG.
10 is a cross-sectional view illustrating the structure of a
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 N type semiconductor layer 2 N + type semiconductor layer 3 P type semiconductor region 4 P +
Claims (6)
前記第1の半導体層の前記第2の主面から見て、前記第1の半導体領域の深さより浅く前記第2の半導体領域の深さより深い領域に、低ライフタイム領域を設けたことを特徴とするダイオード。A first conductive type first semiconductor layer having a first main surface and a second main surface facing the first main surface; and in contact with the first main surface of the first semiconductor layer; A first conductivity type second semiconductor layer having an impurity concentration higher than that of the first semiconductor layer; and a second conductivity type first semiconductor layer in the first semiconductor layer and in contact with the second main surface. A semiconductor region, a second conductivity type second semiconductor region formed in the first semiconductor layer so as to be in contact with the second main surface and to fill a gap between the first semiconductor regions; A first electrode layer in contact with the second semiconductor layer; and a second electrode layer in contact with both the first semiconductor region and the second semiconductor region. A diode having an impurity concentration deeper than that of the second semiconductor region and lower than that of the second semiconductor region There,
A low lifetime region is provided in a region shallower than the depth of the first semiconductor region and deeper than the depth of the second semiconductor region when viewed from the second main surface of the first semiconductor layer. And a diode.
前記ライフタイム制御が電子線照射とその後の熱処理によってなされたことを特徴とする請求項2に記載のダイオード。 At least the first semiconductor layer excluding the low lifetime region is configured such that the lifetime is controlled so that the lifetime does not fall below the low lifetime region,
3. The diode according to claim 2 , wherein the lifetime control is performed by electron beam irradiation and subsequent heat treatment.
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