JP4001084B2 - ショックアブソーバの弾性連結装置 - Google Patents
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Description
図8はその具体例を示している。
同図において200はショックアブソーバで、202はシリンダ、204はそのシリンダ202から突き出したピストンロッドである。
尚216は締付ナットで、この締付ナット216とピストンロッド204に設けられた大径の鍔部217とで、取付金具206と押え金具210とを挟み込んでいる。
この取付金具206は、周壁部218の上部即ち周壁上部222と着座部220とによって、上向きのカップ状をなす第1嵌合保持部226を形成していて、その第1嵌合保持部226においてロアクッションゴム212の下部を嵌合保持している。
ここで周壁下部224は下向きに漸次小径となる逆テーパ形状をなしており、周壁上部222は周壁下部224に続いてそのまま軸方向上向きにほぼストレート形状ないし拡開形状をなしている。
具体的には、ダストカバー233の上端部には内向きの環状の係止部232が設けられていて、その係止部232が、バウンドストッパ230の下端部且つ外周面に沿って設けられた係入溝234に係入させられている。
図9はその具体例を示している。
同図に示すようにこの弾性連結装置にあっては、ダストカバー233の上端部がバウンドストッパ230ではなく取付金具206に直接外嵌状態に取付固定されている。
図11,図12はその具体例を示している。
更にダストカバー233を取付金具206の周壁部218に軸方向に圧入するだけで、簡単にこれを取付金具206に取付固定することができる。
加えて取付金具206が1枚の板体を曲げ成形して形成してあるため、取付金具206に要する部品点数も少なく、取付金具206に要するコストも低減できるなどの特長を有する。
かかる本発明によれば、バウンドストッパの上端部を単に取付金具(第2嵌合保持部)に圧入するだけで容易に取付金具に嵌合状態に取り付けることができる。
即ちこの請求項2によれば、バウンドストッパ,ダストカバーのみならずクッションゴムもまた取付金具に対し単に圧入するだけで取付金具に組付固定することが可能となる。
即ちダストカバーのピストンロッドに対する同軸度を高めることができる。
図1において、10は車両のサスペンション機構の一構成要素を成すショックアブソーバで、12はそのシリンダ、14はシリンダ12から突き出したピストンロッドである。
16はピストンロッド14を車両のボデー24に取付固定するための取付金具で、この取付金具16と押え金具18とでロアクッションゴム20,アッパークッションゴム22をボデー24に対し弾性圧接させる状態に、ピストンロッド14がそれらロアクッションゴム20,アッパークッションゴム22,取付金具16及び押え金具18を介してボデー24に弾性的に連結されている。
ピストンロッド14は、これら鍔部28と締付ナット29とにより取付金具16と押え金具18とを軸方向に挟み込んでいる。
更に上面には、ストッパ作用時に空気を外部に逃すためのエア抜溝40が形成されている。
この嵌入部42の外周面は、下向きに漸次小径となる逆テーパ面44とされている。
また外周上部には大径のフランジ48が環状且つ外向きに突出する状態で形成されており、更にその上面にはボデー24の下面に弾性当接する環状の当接部50が上向きに突出状に形成されている。
一方外周下部には、周方向複数箇所(ここでは4箇所)において外向きの突出部54が形成されている。
この着座部60の中心部には、ピストンロッド14を挿通させるための挿通孔62が形成されている。
即ちこの例では、着座部60が第1嵌合保持部66及び第2嵌合保持部70における共通の着座部として構成されている。
尚、周壁下部68は板体の折り重ね部分からなっている。
この第2嵌合凹所74の内側面78は、周壁下部68が逆テーパ形状とされた結果、下向きに漸次小径となるテーパ面をなしている。
即ち周壁上部64は、周壁下部68の上端に対し小径形状で且つ軸方向のストレート形状をなしており、その上端との間に段差部84を形成している。
その結果として、第1嵌合凹所72の内側面76は軸方向のストレート面をなしている。
即ち取付金具16における段差部84に対応した段差部86と、周壁下部68に対応した逆テーパ形状の下部90と、周壁上部64に対応した軸方向にストレート形状の上部88とを有する形状をなしている。
上部88には外向きの環状のフランジ92が一体に成形されており、更に下部90の下端位置即ち取付金具16における下端に対応する位置に、内向きの環状の突起94が一体に形成されている。
その際、取付金具16の周壁下部68が逆テーパ形状をなしていることから、その周壁下部68のガイド作用によってダストカバー32の嵌合部82を、取付金具16の外周面に対し容易に軸方向に圧入して組み付けることができる。
即ちダストカバー32が取付金具16に対し強固に組み付けられた状態となる。
そして本例の弾性連結装置にあっては、ダストカバー32が取付金具16に組み付けられて保持されることによって、更にはダストカバー32にフランジ92と環状の内向きの突起94とが設けられていて、そのフランジ92が取付金具16のフランジ80に当接し、また環状の突起94が取付金具16の下端に当接することによって、ダストカバー32とピストンロッド14との同軸度が高く保持される。
また車両が悪路走行した場合等においてダストカバー32にこじり力が働いた場合であっても、ストレート形状をなす周壁上部64とダストカバー32における嵌合部82の対応する部分、即ち嵌合部82の上部88とによって、ダストカバー32が取付金具に対し傾動する現象、即ちダストカバー32が正規の取付位置から傾いてしまうのを良好に防止することができる。
この実施形態は、取付金具16における周壁上部64に軸心側に突出する突出部96を周方向に沿って複数箇所(ここでは90°ごとに4箇所)設ける一方、ロアクッションゴム20の下部に対応する凹陥部98を形成して、それら突出部96と凹陥部98とを弾性嵌合させるようにしたもので、この実施形態の場合、第1嵌合保持部66に圧入されたロアクッションゴム20の下部が、それら突出部96と凹陥部98との嵌合に基づいて良好に第1嵌合保持部66から抜止めされる。
14 ピストンロッド
16 取付金具
20 ロアクッションゴム
22 アッパークッションゴム
24 ボデー
30 バウンドストッパ
32 ダストカバー
42 嵌入部(バウンドストッパの上端部)
58 周壁部
60 着座部
64 周壁上部
66 第1嵌合保持部
68 周壁下部
70 第2嵌合保持部
80,92 フランジ
82 嵌合部
84,86 段差部
88 上部(ストレート形状部)
90 下部(逆テーパ部)
94 突起
96 突出部
98 凹陥部
Claims (6)
- 車両のサスペンション機構におけるショックアブソーバのピストンロッドを該車両のボデーに対して弾性的に連結する装置であって、
(a)前記ピストンロッドと前記ボデーとの間に介在して該ピストンロッドと該ボデーとの間で振動吸収するクッションゴムと
(b)バウンド時に該ピストンロッドの過度の収縮運動を弾性的に規制するバウンドストッパと
(c)該ピストンロッドの露出部分を覆う筒状のダストカバーと
(d)上向きのカップ状をなして前記クッションゴムの下部を嵌合状態に保持する第1嵌合保持部と、下向きの逆カップ状をなして前記バウンドストッパの上端部を嵌合状態に保持する第2嵌合保持部とを備え、前記クッションゴムを間に介在させた状態で前記ピストンロッドを前記ボデーに取付固定するための取付金具と
を有しており、且つ該取付金具は、
環状の周壁部と、該周壁部の軸方向中間に位置して前記クッションゴムの底面及び前記バウンドストッパの上面を当接着座させる板状の着座部とを有していて、該着座部と周壁上部とで前記上向きのカップ状の第1嵌合保持部を、該着座部と周壁下部とで前記下向きの逆カップ状の第2嵌合保持部をそれぞれ構成しているとともに、
前記第2嵌合保持部における周壁下部が下向きに漸次小径形状となる実質的な逆テーパ形状をなし、また前記第1嵌合保持部における周壁上部が該周壁下部の上端から軸心側に引き込んだ位置から軸方向上向きにストレートに延びる、該上端に対し小径形状のストレート形状をなしていて、該上端との間に段差部を形成している一方、
前記ダストカバーは上端部が前記周壁部の外面に嵌合する嵌合部をなしていて、該嵌合部が前記周壁下部に対応した逆テーパ部と、前記周壁上部に対応したストレート形状部と、前記段差部に対応した段差部とを有する形状となしてあり、
前記第1嵌合保持部と第2嵌合保持部とに前記クッションゴムの下部と前記バウンドストッパの上端部とが内嵌状態に嵌合保持され、更に前記取付金具の周壁部の外周面に前記ダストカバーの上端部が外嵌状態に嵌合保持されていることを特徴とするショックアブソーバの弾性連結装置。 - 請求項1において、前記第1嵌合保持部における周壁上部には軸心側に突出する突出部が、また該第1嵌合保持部に嵌合保持される前記クッションゴムの下部には対応する位置において対応する形状の凹陥部が形成され、それら突出部と凹陥部とが弾性嵌合するように成してあることを特徴とするショックアブソーバの弾性連結装置。
- 請求項2において、前記突出部及び凹陥部が周方向の複数箇所に部分的に設けてあることを特徴とするショックアブソーバの弾性連結装置。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記取付金具は、1枚の板体を曲げ成形して構成してあることを特徴とするショックアブソーバの弾性連結装置。
- 請求項1〜4の何れかにおいて、前記取付金具とダストカバーの各上端部には外向きのフランジが形成してあるとともに、該ダストカバーには該取付金具の下端に対応する位置において内向きの環状の突起が形成してあり、該取付金具のフランジに対して該ダストカバーのフランジが、また該取付金具の下端に対して該ダストカバーの前記突起がそれぞれ軸方向に当接するように構成してあることを特徴とするショックアブソーバの弾性連結装置。
- 請求項1〜5の何れかにおいて、前記ダストカバーが予め筒状に成形された上で、上端部が前記取付金具の外周面に対し軸方向の圧入により外嵌状態に嵌合されていることを特徴とするショックアブソーバの弾性連結装置。
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