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JP4097531B2 - 物理量の検出装置 - Google Patents

物理量の検出装置 Download PDF

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JP4097531B2 JP2003004741A JP2003004741A JP4097531B2 JP 4097531 B2 JP4097531 B2 JP 4097531B2 JP 2003004741 A JP2003004741 A JP 2003004741A JP 2003004741 A JP2003004741 A JP 2003004741A JP 4097531 B2 JP4097531 B2 JP 4097531B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温度等の物理量の検出に有用なアナログ/ディジタル変換(以下、「A/D変換」と記す。)方法および回路を用いた物理量の検出装置に関し、特に、冷凍食品の内部温度等の測定に有用な物理量の検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
肉、魚等の生鮮または加工食品の冷凍保存において、食品の品質を保つためには急速冷凍する必要がある。これらの食品を急速冷凍する際、冷凍機電力の低減および庫内温度の均一化のために、いろいろの工夫がされており、その一つは、特許文献1に開示されているように、冷凍される食品の内部の温度を測定して、凍結完了を検出し、庫内の気流循環方法を変更するものである。
【0003】
特許文献1に開示された方法では、食品の中央部付近の温度のみを測定するため、個々の食品の凍結が完了したとき、漸くそれが検出される。多数の食品個体を順次搬入して冷凍する場合には、それらの凍結を追跡管理するには、食品の内部温度の監視のために人手を要する。
【0004】
このような問題を解消するため、特許文献2では、食品の内部温度を検出する棒状の芯温計の基部から先端までの間に複数の温度センサーを設けて、代表となる個体の内部の温度分布の変化を追跡して、他の個体の凍結の進行を予測するようにしている。各温度センサーからの温度信号は演算装置で処理される。
【0005】
通常、信号の演算処理はディジタル信号により行なわれるから、アナログ量である温度センサーからの温度信号は、特許文献3に記載されているように、A/D変換回路を用いてディジタル信号に変換される。
【0006】
複数の温度センサーからの信号は、アナログ信号のままで伝送すると、伝送路の抵抗、インダクタンス等の影響により測定精度が低下するので、A/D変換回路を各センサーに内蔵または密接して設け、ディジタル信号に変換している。
【0007】
従来のA/D変換回路にはいくつかの種類がある。主なものは、追従型、逐次比較型、フラッシュ(並列)型、2ステップフラッシュ型、2重積分型、サブレンジング型等である。追従型は変換に時間を要するという大きな欠点がある。逐次比較型は変換速度が速く、広く利用されている。フラッシュ(並列)型はさらに変換速度が速いが、回路の規模が大きくなる。2ステップフラッシュ型、2重積分型、サブレンジング型は、いずれも種々の付属回路を必要とし、回路の規模が大きい。
【0008】
従って、実用上最も広く利用されているA/D変換回路は逐次比較型で、その代表例は特許文献4に記載されている。
【0009】
図10は、特許文献4に記載されたA/D変換回路を示す。このA/D変換回路は、直列に接続した同じ抵抗値の抵抗2m 個から成る抵抗回路網61、トランスミッションゲート62、そのいずれかをオンにするセレクト信号を出すセレクタ回路63、トランスミッションゲートで構成されるスイッチ64、コンパレータ(比較回路)65、その反転入力ノード66、反転入力ノード66と大地の間にスイッチ群67を介して接続されたコンデンサ群68、コンパレータ65の出力に応じてスイッチ群67に対し制御信号を出力する制御信号発生回路69、アナログ信号をコンパレータ65の非反転入力端子(+)に供給するアナログ入力回路70、チャンネルレジスタ71、データバス72、コンパレータ65からのディジタル・データの最下位ビットを保持するための比較結果レジスタ73、コンパレータ65の出力データを保持するデータレジスタ74から成る。
【0010】
抵抗回路網61は電源Vddと大地の間に接続され、直列に接続された抵抗の接続点から電源電圧を2m 分割した基準電圧を与える。基準電圧はスイッチ62の各トランスミッションゲート及びスイッチ64を介してコンパレータ65の反転入力ノード66に入力される。スイッチ群67は、トランスミッションゲートTG1,TG2,TG3から成り、コンデンサ群68のコンデンサ81,82,83はTG1,TG2,TG3にそれぞれ接続されている。制御信号発生回路69からの制御信号によりTG1,TG2,TG3の開閉が制御される。制御信号発生回路69は、コンパレータ65の出力に応じてセレクタ回路63をも制御する。チャンネルレジスタ71には、アナログ入力回路70に入力されるアナログ信号の入力端子を選択するデータが設定される。
【0011】
制御信号発生回路69からの最初の制御信号に応じて、セレクタ回路63からの信号により、抵抗回路網61の抵抗群の中央の接続点に対応するトランスミッションゲート62がオンとなり、基準電圧Vdd/2がスイッチ64を介してコンパレータ65の反転入力ノード66に入力され、アナログ信号と比較される。アナログ信号がVdd/2より大であれば、コンパレータ65の出力は1(小であれば0)となり、データレジスタ74の最上位に保持される。第2の制御信号により抵抗回路網61から基準電圧3/4Vddがコンパレータ65に入力され、アナログ信号と比較されて、アナログ信号が3/4Vddより大であればコンパレータ65の出力は1(小であれば0)となる。最初の段階の比較でアナログ信号がVdd/2より小(コンパレータ65の出力が0)であれば、第2の段階で1/4Vddと比較される。同様にして順次m回の比較が行なわれ、mビットのディジタル信号が生成される。
【0012】
【特許文献1】
特開平10−311649号公報
【特許文献2】
特開2001−99544号公報
【特許文献3】
特開平9−243466号公報
【特許文献4】
特開2001−53612号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のA/D変換回路は一般に回路構成が複雑で、特に多数の抵抗を用いたものが多い。抵抗等の部品からの発熱により、A/D変換回路を含む温度センサー自体が影響を受けるため、温度の測定精度が損なわれる。
【0014】
食品の内部に挿入して局所的な温度を測定する温度センサーは、小型である必要があり、付属するA/D変換回路も当然小型でなければならない。このような目的の温度センサーでは、小型化に伴い、部品密度は高くなり、温度センサーに付属する、多数の抵抗を含むA/D変換回路からの発熱による影響が大きくなるので、測定精度の低下が避けられない。これが温度センサーの小型化を困難にしている。
【0015】
またA/D変換回路には、多くの場合、かなりの数のコンデンサを用いており、これがA/D変換回路を内蔵する温度センサーの小型化を著しく制約する。
【0016】
温度センサーからの信号をアナログ信号のまま線路上を伝送すると、前述の通り、伝送路上での損失により測定精度が低下するから、A/D変換回路を分離することは望ましくない。
【0017】
従って、本発明の目的は、検出部の小型化が可能で、部品からの発熱による測定精度の低下が回避できる、物理量の検出装置を実現すること、特に小型化が可能で、内蔵するアナログ/ディジタル変換回路からの発熱による影響が回避でき、測定精度の高い、物理量の検出装置を実現することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の物理量の検出装置は、検出した物理量に応じてそれぞれアナログ信号を発生する1以上の物理量検出部と、アナログ信号を、それぞれ物理量に応じたディジタル信号に変換する1以上のアナログ/ディジタル変換回路と、それぞれのアナログ/ディジタル変換回路に接続され、ディジタル信号を伝送する伝送手段と、伝送されたディジタル信号を処理する信号処理部とから成る物理量の検出装置において、アナログ/ディジタル変換回路が、それぞれ物理量検出部と一体化され、伝送手段が、アナログ/ディジタル変換回路のそれぞれに接続された1本のディジタル信号伝送路と、物理量検出部のそれぞれに接続された1本の読み出し指令信号伝送路と、物理量検出部及びアナログ/ディジタル変換回路のそれぞれに接続された1本の電源供給線路とから成ることを特徴としている。
【0021】
本発明の物理量の検出装置は、物理量検出部が、固有の識別情報を有し、信号処理部から固有の識別情報を含む選択信号を入力したときに電源が投入される。
【0023】
本発明の物理量の検出装置は、アナログ/ディジタル変換回路が、一定の時間間隔毎に一定の電圧差で階段状に連続的に増加する電圧を得る電圧累増回路部と、この階段状に連続的に増加する電圧とアナログ信号の電圧とを比較して、比較結果に対応するレベルを取るディジタル信号を得る比較回路部と、ディジタル信号のレベルが変化したとき、連続的に増加する電圧を初期値に復帰させるリセット信号を電圧累増回路部に与えるリセット回路部とから成る。
【0026】
本発明の物理量の検出装置において有用な、アナログ/ディジタル変換回路の電圧累増回路部は、クロック信号を発生する回路部と、このクロック信号の1/2の周波数を有するパルスを発生する回路部と、クロック信号の1/4の周波数を有するパルスを発生する回路部と、1/2の周波数を有するパルスと1/4の周波数を有するパルスからクロック信号の周期の2倍の時間間隔で、一定の電圧差で階段状に連続的に増加する電圧を得る回路部とから成る。この階段状に連続的に増加する電圧と入力されるアナログ信号の電圧とを比較して、比較結果に対応してレベルが変るディジタル信号を得ることができる。
【0027】
本発明の物理量の検出装置は、ディジタル信号のパルス幅等の特性値を検出して、物理量に対応する出力信号を出力する出力回路を具えることができる。
【0028】
アナログ信号は例えば、物理量に応じて変化する電圧に対応する信号である。物理量は例えば、温度である。
【0029】
本発明のアナログ/ディジタル変換回路によると、クロック信号に対応する一定の時間間隔で階段状に連続的に増加する電圧が、入力されるアナログ信号の電圧と等しい値に到達すると、比較回路部から出力されるディジタル信号の水準が、例えば、第1の水準から第2の水準に変わる。この変化に応じて、連続的に増加する電圧は初期値にリセットされ、再び階段状の増加が始まる。各段階の電圧差と増加の周期が一定であるから、増加する電圧が初期値からアナログ信号と等しい電圧に到達するまでの時間は、入力されるアナログ信号の電圧に比例する。それ故、比較回路部の出力として発生するディジタル信号は、入力されるアナログ信号に対応したパルス幅あるいは周期を有する。
【0030】
本発明のA/D変換回路で、クロック信号の1/2の周波数を有するパルスとさらに1/2、すなわち1/4の周波数を有するパルスとを発生させ、これらのパルスからクロック信号の周期の2倍の時間間隔で一定の電圧差で階段状に連続的に増加する電圧を得るには、電圧累増回路部を用いることができる(ディジタル/アナログ変換回路の一種)。電圧累増回路部は複数のフリップフロップとR−2R抵抗回路網の組み合わせで構成することができる。
【0031】
階段状に増加する電圧の段差の大きさ、クロックパルスの周波数のいずれかを変化させると、アナログ信号又は温度等の物理量とディジタル信号のパルス幅又は周期(周波数)との対応関係を変えることができる。
【0032】
本発明の物理量検出装置では、温度、湿度、加速度等、多種の物理量を検出することができるが、特に温度を測定する場合、検出装置を小型化しても高い測定精度を維持できるので、冷凍食品の内部温度等の測定に適する。殊に、冷凍食品の多数入庫の際の凍結進行管理に有用である。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を示す。
図1は、本発明による温度測定装置を示す。温度測定装置1は、センサー3を先端部に有するプローブ2と、温度信号出力部5から成り、配線6で、図示されない中央管理装置に接続されている。プローブ2は断熱材料で構成されており、トレー8に載せられた食品7の内部に、所要の深さに挿入される。センサー3は配線4で温度信号出力部5に接続されている。
【0034】
図2は、図1に示した温度測定装置の温度信号出力部5の細部を示す。温度信号出力部5は、センサー3とともに感温部12を構成する増幅部12a、A/D変換回路13、制御部14、ID保持部15、チップセレクト部16、入出力部17から成る。増幅部12aはセンサー3に接続されている。
【0035】
食品7に対して所要の深さにプローブ2を挿入すると、センサー3は食品7の内部の温度を検出する。センサー3からの温度信号(温度に対応する電圧を有する)は、増幅部12aで増幅され、感温部12の出力となる。この信号は温度に対応するアナログ信号である。温度に対応するディジタル信号は制御部14の制御の下に入出力部17から出力される。ID保持部15は、複数存在することがある温度センサーを識別するためのIDを保存し、必要に応じてID信号を出力する。チップセレクト部16は、複数存在する温度センサーのうち特定のものを選択する場合に処理に必要な信号を発生する。
【0036】
図3はA/D変換回路13の細部を示す。A/D変換回路13は、制御部21、電圧累増回路部22、及び比較回路23から成る。比較回路23は入力端子23A,23Bを有し、感温部12からの温度信号(アナログ)は入力端子23Aに、電圧累増回路部22の出力は入力端子23Bに、それぞれ入力される。
【0037】
図4は電圧累増回路部22の細部を示す。電圧累増回路部22は2個のカウンタ回路31,32、抵抗34,35,36、37から成り、図示したように接続されている。カウンタ回路31のCK端子にはクロック信号が入力され、DATA端子と反転出力端子Q1Aは接続されている。カウンタ回路31の反転出力端子Q1Aはカウンタ回路32のCK端子にも接続されている。カウンタ回路31の出力端子Q1は抵抗34に接続されている。抵抗34の他端は、直列に接続された2個の抵抗36と抵抗37の中間に接続され、抵抗34は抵抗36、抵抗37の抵抗値(50kΩ)の2倍の抵抗値(100kΩ)をもつ。カウンタ回路32もDATA端子と反転出力端子Q2Aが接続されており、出力端子Q2は抵抗35に接続されている。抵抗35の他端は抵抗37に接続され、接続点から出力が取り出される。抵抗34と同じく、抵抗35は抵抗37の2倍の抵抗値(100kΩ)をもつ。
【0038】
図5は電圧累増回路部22の動作を示すタイミングチャートである。横軸は経過時間、(a)はクロック信号の電圧を、(b)は端子Q1の電圧を、(c)は端子Q2Aの電圧を、(d)は抵抗35と抵抗37の接続点からの出力電圧を、それぞれ示す。端子Q1のパルスはクロック信号の2倍のパルス幅を、端子Q2Aのパルスはさらに2倍(クロック信号の4倍)のパルス幅をもつ。電圧累増回路部22からの出力(図5(d))は、端子Q1のパルス幅のピッチで階段状に電圧が上昇するアナログ信号である。
【0039】
以下に、A/D変換回路13の動作を説明する。温度に応じて変化する感温部12からの温度信号は、比較回路23の入力端子23Aに入力される。電圧累増回路部22から比較回路23の入力端子23Bに入力される電圧が、階段状に上昇して、入力端子23Aに入力される温度信号と等しい電圧に達すると、比較回路23からディジタル信号の水準Hのレベルをもつパルスが出力される。
【0040】
図6はA/D変換回路13に関する諸信号の関係を示し、図6(a)で、実線Aは電圧累増回路部22から比較回路23に入力される電圧を、破線Bは感温部12からの温度信号の電圧を示す。階段状に上昇する実線Aの電圧が破線Bの電圧値V1に到達すると、比較回路23からは図6(b)に示すディジタル信号Cが、レベル0になる。信号Cのパルス(レベル1)の幅は、電圧累増回路部22からの電圧が初期値(例えば0V)から連続的に上昇して温度信号の電圧に達するまでの時間に相当する。このパルス幅は入力されたクロックの数として把握できているので、感温部12のセンサー3により温度を測定することができる。比較回路23の出力信号Cは、図示されない中央管理装置で処理され、パルス幅を検出し、記憶されている温度との対応関係から温度の測定結果が表示又は記録される。
【0041】
図7は複数の温度センサーを有する本発明による温度測定装置を示す。温度検出部41は、3個のセンサー3A,3B,3Cを有するプローブ42と、温度信号出力部45から成り、図示されない中央管理装置に、配線46で接続されている。プローブ2は食品7の内部に所要の深さに挿入される。プローブ2は断熱材料で構成され、センサー3A,3B,3Cは互いに熱的に絶縁されている。センサー3A,3B,3Cはそれぞれ、図1の温度測定装置のセンサー3と同じもので、独立の配線4A,4B,4Cで温度信号出力部45に接続されている。温度信号出力部45は、各センサー3A,3B,3Cに対する温度信号出力部(図示を省略)から成るが、それらは各々図2と同じ構成を有する。
【0042】
食品7に対して所要の深さにプローブ2を挿入すると、センサー3A,3B,3Cは、それぞれ食品7の対応する深さで温度を検出する。各センサーからの温度信号は、温度信号出力部45に含まれる対応するA/D変換回路13(図3参照)により、温度情報を含むパルスに変換され、図示されない中央管理装置で処理される。
【0043】
図8は複数の温度測定装置を設け、中央管理装置に一括して接続した場合の接続図である。温度センサー3A,3B,3C(図7参照)をそれぞれ含む温度測定装置51,52,53は、それぞれ電源線Vcc及び大地GNDに接続されている。各温度測定装置のデータ出力端子Dは共通のデータバス54に、クロック端子Sは共通の制御信号線55に、それぞれ接続されている。データバス54と制御信号線55(図7の配線46に含まれる)は中央管理装置56の対応するポートP,Pに接続されている。中央管理装置56から制御信号線55を介して、各温度測定装置のIDを含む制御信号が順次対応するクロック端子Sに送られると、該当する温度測定装置のデータ出力端子Dから、温度信号のパルスが中央管理装置56に送られ、温度情報が処理され、必要に応じ表示および記録される。
図7の配線46は、各温度測定装置に対し共通の各1本のデータバス54、制御信号線55、電源線Vcc、接地線の4本の配線で構成されるので、個別の温度測定装置に対し各4本の配線で接続する場合に比し、配線を細くかつ軽くできるので、実用上極めて有利である。
【0044】
図9は、複数の温度測定装置を中央管理装置に一括して接続した場合の各パルスの時間的関係を示す。(a)部は電源線VccへのポートP1の出力を、(b)部はポートP2 の出力および入力パルスを、(c)部はポートP3からの出力パルスを、それぞれ示す。中央管理装置56が電源線Vccをオンにすると(タイミングT1)、各温度測定装置の各回路がリセットされる。次いで、ポートP2から各温度測定装置に固有のIDを含む選択信号を、所定のビット数(例えば3)のクロックパルスの間出力すると、各温度測定装置のチップセレクト部16でID保持部15(図2参照)に保持されたIDと照合される。もしIDと一致すると、制御部14により感温部12の電源がオンされるが、IDと一致しなければ、感温部12の電源はオフのままになる。すなわち、選択信号とIDが一致した温度測定装置(例えば51)だけが起動される。このとき(タイミングT2)、ポートP2からの選択信号(IDを含む)の出力は停止され、温度データが温度測定装置の入出力部17からポートP2に入力されるように切り換わる。ポートP2への入力が終わり、信号がレベル0になると(タイミングT3)、一旦電源線Vccをオフにし、この温度測定装置との温度データ交信は終了し、次の温度測定装置との交信に移る。固有のIDは、例えば、011、110、000等である。T1からT3までの時間は最大限4ミリ秒でよく、μsec程度まで短縮することも可能である。
【0045】
なお、上記した実施の形態では、中央管理装置56と各温度測定装置51,52,および53とが信号線を介して通信する構成を説明したが、例えば、無線によって通信を行うようにしても良い。
【0046】
上記した構成によると、従来のA/D変換と比べて回路規模および消費電力が小になるので、例えば、伝送された電波を受信し、この電波から電力を調達するバッテリーレスの装置構成に特に有効である。
【0047】
【発明の効果】
本発明の物理量の検出装置において有用なアナログ/ディジタル変換方法によると、回路の小型化や熱的影響の回避に適した方法が実現される。これは、本発明のアナログ/ディジタル変換方法では、多数の抵抗や大容量のコンデンサを用いずに、小規模の回路で実施することができるためである。
【0048】
本発明の物理量の検出装置において有用なアナログ/ディジタル変換回路によると、小型化された、温度等の物理量の検出装置に内蔵するのに適したアナログ/ディジタル変換回路が実現される。これは、本発明のアナログ/ディジタル変換回路は、従来のアナログ/ディジタル変換回路のように多数の抵抗や大容量のコンデンサを用いないため、発熱量が小さく、回路の規模も小さくできるためである。
【0049】
本発明の物理量の検出装置は、検出部の小型化が可能で、部品からの発熱による測定精度の低下が回避できる。特に、小型化が可能で、内蔵するA/D変換回路からの発熱による影響が回避でき、温度測定精度の高い、食品内部温度等の測定に適した温度検出装置が実現される。これは、本発明の物理量の検出装置が、物理量を検出してアナログ信号を発生する検出手段と、アナログ信号をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路とから成り、このアナログ/ディジタル変換回路に多数の抵抗や大容量のコンデンサを用いないため、発熱量が小さく、回路の規模も小さくできるからである。
【0050】
また、本発明の物理量の検出装置によると、中央管理装置と複数の測定装置を結ぶ配線を各測定装置に対し共通の4本程度の配線で構成できるので、各温度測定装置に対し個別の配線を用いて接続する場合に比し、配線を細くかつ軽くでき、実用上極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による温度測定装置の断面説明図である。
【図2】 温度測定装置の温度信号出力部の細部のブロック図である。
【図3】 温度測定装置の温度信号出力部の、アナログ/ディジタル変換回路のブロック図である。
【図4】 アナログ/ディジタル変換回路の電圧累増回路部のブロック図である。
【図5】 電圧累増回路部の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】 本発明によるアナログ/ディジタル変換回路の動作を示し、(a)は比較回路に入力される電圧特性図、(b)は比較回路の出力電圧の出力タイミング図である。
【図7】 本発明による温度測定装置の断面説明図である。
【図8】 本発明による複数の温度測定装置の接続のブロック図である。
【図9】 複数の温度測定装置に関するタイミングチャートである。
【図10】 従来のアナログ/ディジタル変換回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 温度検出部
2 プローブ
3 センサー
3A,3B,3C センサー
4 配線
4A,4B,4C 配線
5 温度信号出力部
6 配線
7 食品
8 トレー
12 感温部
12a 増幅部
13 A/D変換回路、
14 制御部
15 ID保持部
16 チップセレクト部
17 入出力部
21 制御部
22 電圧累増回路部
23 比較回路
23A,23B 入力端子
31,32 カウンタ回路
34,35 抵抗
36,37 抵抗
41 温度検出部
42 プローブ
45 温度信号出力部
46 配線
51,52,53 温度測定装置
54 データバス
55 制御信号線
56 中央管理装置
61 抵抗回路網
62 トランスミッションゲート
63 セレクタ回路
64 スイッチ
65 コンパレータ(比較回路)
66 反転入力ノード
67 スイッチ群
68 コンデンサ群
70 アナログ入力回路
71 チャンネルレジスタ
72 データバス
73 比較結果レジスタ
74 データレジスタ

Claims (5)

  1. 検出した物理量に応じてそれぞれアナログ信号を発生する1以上の物理量検出部と、
    前記アナログ信号を、それぞれ前記物理量に応じたディジタル信号に変換する1以上のアナログ/ディジタル変換回路と、
    それぞれのアナログ/ディジタル変換回路に接続され、前記ディジタル信号を伝送する伝送手段と、
    伝送された前記ディジタル信号を処理する信号処理部とから成る、物理量の検出装置において、
    前記アナログ/ディジタル変換回路が、それぞれ前記物理量検出部と一体化され、
    前記伝送手段が、前記アナログ/ディジタル変換回路のそれぞれに接続された1本のディジタル信号伝送路と、前記物理量検出部のそれぞれに接続された1本の読み出し指令信号伝送路と、前記物理量検出部及び前記アナログ/ディジタル変換回路のそれぞれに接続された1本の電源供給線路とから成ることを特徴とする物理量の検出装置。
  2. 前記物理量検出部は、固有の識別情報を有し、前記信号処理部から前記固有の識別情報を含む選択信号を入力したときに電源が投入されることを特徴とする請求項記載の物理量の検出装置。
  3. 前記アナログ/ディジタル変換回路が、
    一定の時間間隔毎に一定の電圧差で階段状に連続的に増加する電圧を得る電圧累増回路部と、
    この階段状に連続的に増加する電圧と前記アナログ信号の電圧とを比較して、比較結果に対応するレベルを取るディジタル信号を得る比較回路部と、
    前記ディジタル信号の前記レベルが変わると、前記連続的に増加する電圧を初期値に復帰させるリセット回路部とから成ることを特徴とする請求項1記載の物理量の検出装置。
  4. 前記電圧累増回路部は、
    クロック信号を発生する回路部と、
    前記クロック信号の1/2の周波数を有するパルスを発生する回路部と、
    前記クロック信号の1/4の周波数を有するパルスを発生する回路部と、
    前記クロック信号の1/2の周波数を有するパルスと前記クロック信号の1/4の周波数を有するパルスから、前記クロック信号の周期の2倍の時間間隔で、一定の電圧差で階段状に連続的に増加する電圧を得る回路部とから成ることを特徴とする請求項3記載の物理量の検出装置。
  5. 前記物理量が温度であることを特徴とする請求項1記載の物理量の検出装置。
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