JP4095372B2 - 映像記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
撮像部を有する映像記録装置または方法またはシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
LCD(液晶)モニタパネル付のビデオカメラやデジタルカメラなどの映像記録装置においては、現状一般的に、その携帯性から装置の大きさは手のひらサイズからその倍ぐらいの大きさのものが多く、EVF(Electrical View Finder)とは別に、撮影映像を確認したり各種システム情報等も合わせて表示するLCDモニタパネルも1.5インチ〜3インチ程度の表示画面が備えられている。そうした中で、撮影者が撮影機器を手で持っての撮影時は、撮影者と映像記録装置との距離も近いのでLCDパネルの視認性も高く撮影が行える。但し当然のことながら、表示画面はテレビなどと比べて前述の如く絶対的な大きさが大きくはないので、撮影者が手で持っている程度の距離であれば問題ないが、撮影者の手を離れて距離が遠くなるにつれて、LCDパネルの表示内容の視認性は低下していく。
【0003】
一方、デジタルビデオカメラの多くや一部のデジタルカメラなどでは、LCDパネルが回動可能な機構となっていて、撮像レンズが向いた被写体方向にLCDパネルの表示面を向けて、撮影者自身が自分自身をモニタしながら撮影する「対面撮影」が可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
こうした背景の下、「対面撮影」時に被写体兼撮影者とカメラの距離が遠くなるにつれて、被写体自身による小さなLCDパネルでの表示内容確認が困難になることを補うことを目的としている。そのために、本発明では被写体兼撮影者との距離に応じて、LCDパネルに色枠やベタ色の表示、または、表示図形の色を変えたり図形表示を点滅させるなどして、映像記録装置の映像表示部(LCDパネル)から距離が離れた被写体兼撮影者に対して情報を伝えることを容易に実現するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し目的を達成するために本出願に関る発明は、撮像部を具備した映像記録装置において、映像表示部と、前記映像表示部の向きを変更する可変機構と、前記映像表示部の向きを検出する向き検出手段と、前記映像記録装置と被写体との距離を測定する距離検出手段と、前記向き検出手段により前記映像表示部が前記被写体に向けられたことを検出したときに、前記距離検出距離に応じて、前記映像表示部の表示内容を制御する表示制御手段を備えることを特徴としている。
【0006】
また、本出願に関る発明は、撮像部を具備した映像記録装置において、映像表示部と、前記映像表示部の向きを変更する可変機構と、前記映像表示部の向きを検出する向き検出手段と、前記向き検出手段により前記映像表示部が前記被写体に向けられたことを検出したときに、前記映像表示部に表示される撮影画像に映像記録装置の状態情報を重畳して表示する第1の表示モードと、前記映像表示部に前記映像記録装置の状態情報のみを表示する第2の表示モードとを切り換える切換手段を備えることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下に本発明の、映像記録装置における一実施例について図面を参照しながら説明する。本実施例における説明に対応する請求項は1つとは限らない。また、この説明をもってそれぞれの請求項の構成要素を制限するものではない。
【0016】
図1に、本発明の一実施例に関る映像記録装置として、デジタルビデオカメラ(以下、DVC(Digital Video Camera))の概略ブロック図を、図2、図3に概観図を、また、図4に本発明を実現するための制御手順(フローチャート)を示す。
【0017】
図1において、
・ 101はDVCのレンズユニット部で、不図示の被写体を撮像するためのズーム機能、およびフォーカスを決めるフォーカス機能を有するレンズ群である。
・ 102はレンズ駆動部で、レンズユニット101内のレンズをカメラ信号処理部からの制御により駆動して、ズーム動作やオートフォーカス(AF)制御を行う。
・ 103はCCD(Charge Coupled Device)で、レンズユニット101で構成される光学系より入ってくる像を撮像する撮像素子である。ここでは、総画素数68万画素、有効画素数36万画素のCCDを使用し、有効画素エリアの外のエリアは、電子的な手ブレ補正機能のために使用している。
・ 104は撮像素子駆動部で、カメラ信号処理部からのタイミングに従ってCCD103を駆動する。
・ 105はCDS(Correlated Double Sampling)、AGC(Auto Gain Controller)部で、CCD103からのアナログ信号をサンプリングすると共に、カメラ信号処理部107からの制御により、信号レベルのゲインコントロールを行う。
・ 106はA/D(Analog to Digital)変換器で、前段からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。
・ 107はカメラ信号処理部で、タイミング生成や、AE(Auto Exposure)制御、AF(Auto Focus)制御など、システム制御部112と連携して、カメラ撮像系の制御を担う。
・ 108はメモリ制御部で、汎用記憶部109を制御すると共に、カメラ信号処理部107からの映像信号をビデオ制御部110とシステム制御部112と協調して、DVフォーマットへのエンコードまたはデコードを行い、映像記録再生部111内のDVカセットテープへ記録または読み出しを行う。
・ 109は汎用記憶部で、本発明の各種制御手段を実現するためのプログラムおよびデータ等を納め、制御実行のために必要に応じて映像処理やプログラム実行の作業領域としても使用するRAMや(Flash)ROMである。
・ 110は映像信号処理部で、データ圧縮のための符号器および復号器等を含みDVフォーマットへのエンコード/デコードを行い、映像記録再生部111を通じてDVカセットテープのwriteまたはread制御を行う。通常、符号器では、入力画像を動き予測して、その残差信号を離散コサイン変換(DCT : Discrete Cosine Transform)し、量子化、ジグザグスキャンまたはオルタネートスキャン、可変長符号化(VLD : Variable Length Decoding)へと処理を行いエンコードする。復号器では、符号器の逆の順序で処理が進み、デコードを行い復号画像を得る。また、撮像系から入ってくるデジタル映像信号と、キャラクタジェネレータ116で生成されるテキストタイトルや、外部映像情報記録用記録媒体118に記録されている画像情報を、システム制御部112と連携して合成するなどの制御も行う。
・ 111は映像記録再生部で、記録媒体としてDVカセットテープをローディングし、映像信号処理部110によりDVフォーマットにエンコードされた映像信号が保存される。一方、再生動作時には記録されている映像データを読み出す。ここでは、記録媒体として、磁気テープをあげているが、これはHDDや大容量メモリカード、追記型のDVDメディアなどでも構わない。無論、記録フォーマットもDVフォーマットに限定されずに、MPEG2フォーマットなどにも応用可能である。
・ 112はシステム制御部で、本発明の各制御手順を実行するための制御部である。後述する、図4で示すフローチャートのような各種制御手順を実行する。
・ 113はジャイロセンサ部で、ビデオカメラ本体のブレ、振動を検出し、その情報をシステム制御部112に伝える。ジャイロセンサによりブレの角変位、角速度、角加速度などの検出情報を受けたシステム制御部112は、ブレを打ち消す演算を行い、その結果を用いてCCDから読み出す有効画素エリアを制御する。
・ 114は入力操作部で、例えば図2の211のような、選択ボタンや決定ボタン、各種モードボタンなどを備えている。
・ 115は計時部で、リアルタイムクロック(RTC)とバックアップ電池備え、日時をカウントしており、制御部113からの要求に応じて、日時情報を返信する。
・ 116はキャラクタジェネレータ部で、表示するための文字や記号の画素(bit)パターンを記録してある内臓の読み出し専用メモリ(ROM)から、システム制御部112の指示で、文字や記号のキャラクタを読み出す。そして映像信号処理部110において、合成したい映像(画面)の水平および垂直同期信号に応じて、映像情報と合成される。
・ 117は外部記録媒体接続インタフェースで、ここでは、メモリカードのスロットとする。
・ 118は外部記憶媒体で、ここではメモリカードとする。
・ 119は対面撮影検出スイッチで、後述の第2表示部123であるLCDパネルが回動されて対面撮影可能状態になったことを検出する。ここでは、非接触検出が可能なホール素子と永久磁石を組み合わせて用いるものとする。
・ 120はEVF駆動回路で、映像信号処理部110を通じて送られてくる撮影映像や再生映像、システム情報等を、EVF121を駆動して表示する。
・ 121は第1表示部で、EVF(Electrical View Finder)である。記録する際には撮像系からの入力映像を表示し、再生する際には、テープに記録されている映像を表示する。また、入力操作部114からのユーザーによる入力操作情報や、外部記録媒体内の任意の画像情報などを表示する。更に、テープ残量やバッテリ残量などを始めとする、各種システム情報も表示する。
・ 122はLCD駆動回路で、EVF駆動回路120と同様に、映像信号処理部110を通じて送られてくる撮影映像や再生映像、システム情報等を、LCDパネル123を駆動して表示する。
・ 123は第2表示部で、LCD(Liquid Crystal Display)である。記録する際には撮像系からの入力映像を表示し、再生する際には、テープに記録されている映像を表示する。また、入力操作部114からのユーザーによる入力操作情報や、外部記録媒体内の任意の画像情報などを表示する。更に、テープ残量やバッテリ残量などを始めとする、各種システム情報も表示する。
・ また構造的には、図2に示すようにLCDパネル202を収めた筐体内に磁気変動を検出することが可能なホール素子を検出スイッチ212として内蔵している。本体201側には、永久磁石213を備え、図2のLCDパネル202の状態から、図3に示すように表示面をヒンジ203のY軸を中心に回転させると、検出スイッチ(ホール素子)212と永久磁石213が近接することにより、LCDパネル202の表示面がレンズ204の向く撮影方向に向けられたこと、即ち「対面撮影」状態にあるかどうかを検出する。
【0018】
このDVCにおいて例えば、撮影者が3脚などに本DVCを固定し、対面撮影状態で撮影者自身が被写体となって撮影する場合に、被写体でありかつ、撮影者でもあるユーザーに対して、LCDパネル202への情報表示の方法に工夫を凝らすことで、本DVCと被写体との距離が離れて、従来ならばLCDパネル202の表示内容が視認し辛い状況であっても、各種情報を伝えることが可能となる。
【0019】
即ち、対面撮影時にビデオカメラ本体から離れた際にも、LCDパネル上の表示色の変更や、表示の点滅、表示図形の変更などにより、撮影開始や撮影時間、フレーミング、バッテリ残量、メディア残量などの認識が容易に、かつコストアップすることなく実現する。
【0020】
従来、対面撮影時には、通常撮影時と同一の表示内容か、図形を表示する大きさを変える発明はあった。また、映像を表示するLCDパネル部とは別に、高輝度LEDなどを用いた「タリー」を点灯させたり点滅させたりすることで、撮影中や、セルフタイマー撮影などのカウントダウンを行うものはあった。しかしながら本発明は、それらとは異なり、映像を表示するLCDパネル部を用い、「タリー」が備えていた機能を包括するとともに、被写体件撮影者とカメラ部との距離に応じて、LCDパネルに表示する内容を変化させて容易にカメラの状態等を伝えるシステムを提供するものである。
【0021】
以下、このDVCにおいて上記のような本発明による利便性の実現を、図4のフローチャートに示す制御手順例に従い説明していく。
【0022】
S401のスタートで、カメラの電源を投入し、カメラ撮影モードで立ち上がったものとする。その時、EVF121(図1)/205(図2)(以下、同様の記述)またはLCDパネル123/202には、レンズユニット101/204を通じて入ってきた映像が映る。ここで、本発明の特徴は、映像の記録の有無には無関係なので、このフローチャートにおいては、撮影記録開始、記録中断などの制御は特に記述していない。動作的には、一つのタスクとして本フローチャートに示す制御がシステム制御部112を中心に行われていると見なせる。
【0023】
S402では、レンズ駆動部104がレンズユニット101内のレンズをカメラ信号処理部107からの制御により駆動して、オートフォーカス(Auto Focus)制御を行う。原理的には、カメラ信号処理部107において、映像信号の高周波成分のピークを検出する。ピントを合わせるためには、ピークが大きく出るようにレンズ駆動部102によりフォーカスレンズを駆動する。
【0024】
S403では、S402でフォーカスが合った時のレンズの焦点距離から被写体までの距離を算出する。
【0025】
S404では、前述したように、図2に示すようにLCDパネル202を収めた筐体内に磁気変動を検出することが可能なホール素子を検出スイッチ212として内蔵している。本体201側には、永久磁石213を備え、図2のLCDパネル202の状態から、図3に示すように表示面をヒンジ203のY軸を中心に回転させると、検出スイッチ(ホール素子)212と永久磁石213が近接することにより、LCDパネル202の表示面がレンズ204の向く撮影方向に向けられたこと、即ち「対面撮影」状態であるかどうかを検出する。
【0026】
対面撮影状態ではなく、通常撮影状態のときはS405を飛ばしてS406に進み、対面撮影状態のときはS405に進む。
【0027】
S405では、S403で算出した被写体までの距離と任意の設定距離に応じて、S406またはS407に進み表示モードを切り替えて、LCDパネル123/202に表示する内容を制御する。
【0028】
S406では、S404で対面撮影状態でないと判断されたときまたは、S403で算出した被写体までの距離と別途設定されている任意の設定距離のS405での比較において、通常表示モードでかまわない場合に、通常表示モードのままか、もしくは通常表示モードへ切り替える。
【0029】
S407では、S403で算出した被写体までの距離と別途設定されている任意の設定距離のS405での比較において、対面表示モードと判断されたので対面表示モードへ切り替える。
【0030】
別途設定されている任意の設定距離を設定する手段を実現することは、極めて容易であるので、特に説明は省略する。
【0031】
またここで、対面撮影でかつ、任意の設定距離よりも被写体までの距離が離れていた場合のLCDパネル123/202の表示の様子を図5に示す。
【0032】
<テープ残量/バッテリ残量>
内容は、テープ残量表示とバッテリ残量表示についてで、比較のために、図5の左側の5−11と5−12が従来の表示例で、右側の5−21と5−22が本発明の特徴を示す表示例である。
【0033】
従来の表示例では、テープ残量が無くなった場合やバッテリ残量が無くなった場合に、それぞれ、テープマークや電池マークを画面上で点滅させることで現していた。しかしながら、表示画面であるLCDパネル123/202から離れてしまうと、それぞれのマーク表現が小さいこともあり、視認性が悪かった。また、線で表されたマークの点滅では、背景映像によっては、離れて見ると見辛いこともあった。
【0034】
これに対して、本発明の一例では、図5の5−21では、記録中を示す赤枠の中をピンク色等で塗りつぶす表示をすることで、LCDパネル123/202から離れて見ても、一目瞭然で、警告表示が視認可能である。また、応用としては、ピンク色の部分の点滅させ、テープ残量の低下と共に表示する時間を長くして行き、最後、完全にテープが無くなると、映像表示はまったく見えずにピンク色で塗りつぶされた表示がされっぱなしになることなどが考えられる。
【0035】
更に、図5の5−22では、LCDパネル123/202の左右半分ずつをテープ残量と、バッテリ残量の警告表示に使う場合を示している。この場合、それぞれの警告職を変えることで、LCDパネル123/202からより離れている場合でも、確実な視認性を確保可能となる。
【0036】
その他の実施例については、実施例2で説明する。
【0037】
S408では、撮影モードの終了を検出する。撮影モードが終了される場合には、S409に進み、撮影モード継続の場合には、S402へ戻る。
【0038】
S409で終了し、必要に応じてS401で再びスタートする。
ここでの例では、任意に設定された距離は1つであったが、複数設けることで、表示内容を更に細かく制御することも可能である。
【0039】
以上により、従来は、「対面撮影」時に被写体兼撮影者とカメラの距離が遠くなるにつれて、被写体自身による小さなLCDパネルでの表示内容確認が困難になってしまうことを補い、映像記録装置の映像表示部(LCDパネル)から距離が離れた被写体兼撮影者に対して情報を伝えることが容易になる。
【0040】
(実施例2)
以下に本発明での映像再生装置における第2の実施例について、図面を参照しながら説明する。実施例2では実施例1のS407での対面表示モードでの表示方法例をいくつかあげるものとする。
【0041】
<撮影開始カウントダウン>
図6は、セルフタイマー撮影時のカウントダウン表示を表したものである。従来、どんな状況でも、数字をカウントダウン表示したり、タリーのように丸点や四角点の点滅を速くしていったり、横棒を短くしていくなどの実施例やアイデアはあったが、本発明においては、被写体までの距離に応じて表示内容を切り替える点と、その切り替えた表示方法も、色と形を組み合わせて変化させることで視認性を高めている点が異なる。
【0042】
図6においては以下のような動作を示している。
【0043】
6−1:5秒前
6−2:4秒前
6−3:3秒前
6−4:2秒前
6−5:1秒前
6−6:0秒前
6−7:映像記録中
<エフェクト撮影中>
図7は、これも上記と同様な手法ではあるが、例えばフェードイン中を表す手法として、
LCDパネル123/202の映像表示に枠を表示してその枠線の色を緑と赤で、フェードイン期間中点滅させることで、フェードイン中であることを表し、通常撮影になったところで、赤枠の固定表示により撮影記録中であることを表している。
【0044】
この場合でも、任意の設定距離以上に被写体兼撮影者が離れている場合には、被写体の映像の認識は困難となるので、被写体の映像表示を止めて、色枠ではなく色ベタで表示するシステムとしてもかまわない。
【0045】
<フレーミング・左右アシスト>
図8は、LCDパネル123/202に表示する映像データの縁部分の映像輝度および色差信号の変化を検出する。検出するための映像変化の見方は多種考えられ、それぞれに得て不得手があるが、ここでは単に、映像データの左右の縁部分の輝度と色差が変化したことを被写体がフレームの縁にかかってしまったと見なす。弊害として考えられるのは、被写体とは無関係の背景の変化を、被写体の変化と誤認してしまうことであるが、これに対しては、様々な工夫の余地があるが特にここでは言及しない。カメラ信号処理部に入ってくる撮影画像のデータは、撮像素子(CCD)103が原色系のフィルタを用いたものか、補色系のフィルタを用いたものかにより異なるが、いずれにしてもカメラ信号処理部において、RGBではなく、Y、Cr、Cbという輝度、色差成分として取り扱われるのが一般的である。ここでは、被写体がフレームの縁にかかり映像データの左右の縁部分どちらかにおける上から下までの全ドットの輝度(Y)成分の総和が、それまでとある閾値以上に変化し、同時に全ドットの色差(Cr、Cb)成分の総和が、それまでとある閾値以上に変化した場合を検出して、被写体が左右どちらかのフレーム枠からはみ出そうとしていると認識するものとする。
【0046】
そして、被写体が左右どちらかのフレーム枠からはみ出していると認識した場合には、それを示す図形を表示する。図8の8−2では、左側にはみ出している(フレーミングアシストを行わない場合の表示だと8−2‘)ので、水色の三角形(矢印)で右側を指して、被写体兼撮影者に注意を促す。これを見た被写体が図8の8−3のようにフレーム枠に再び入った場合には、図8の8−2で表示していた水色の三角形を消して、被写体にフレーム内に入ったことを知らせる。
【0047】
ここでは、左右のフレームのみに着目したが、特に制限を加えるものではない。
【0048】
以上、第2の実施例にあげたように、従来、LCDパネル123/202には、撮影映像を主体として、システム情報は付加的に表示していただけであったが、対面撮影で、カメラおよびカメラに付随するLCDパネル123/202から、被写体兼撮影者が離れてしまった場合には、被写体自身によるLCDパネル123/202の視認性が落ちてしまうことに着目し、表示する図形の色や形、点滅などを組み合わせて、任意の設定距離に対応して、様々な状況下でも撮影状況を柔軟に被写体兼撮影者に対して伝えることが可能となる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、撮像部を具備した映像記録装置において、映像表示部と、前記映像表示部の向きを変更する可変機構と、前記映像表示部の向きを検出する向き検出手段と、前記映像記録装置と被写体との距離を測定する距離検出手段と、前記向き検出手段により前記映像表示部が前記被写体に向けられたことを検出したときに、前記距離検出距離に応じて、前記映像表示部の表示内容を制御する表示制御手段を備えることによって、被写体から映像表示部の表示内容が容易に識別できるようになる。
【0050】
また、撮像部を具備した映像記録装置において、映像表示部と、前記映像表示部の向きを変更する可変機構と、前記映像表示部の向きを検出する向き検出手段と、前記向き検出手段により前記映像表示部が前記被写体に向けられたことを検出したときに、前記映像表示部に表示される撮影画像に映像記録装置の状態情報を重畳して表示する第1の表示モードと、前記映像表示部に前記映像記録装置の状態情報のみを表示する第2の表示モードとを切り換える切換手段を備えることによって、被写体から映像記録装置の状態情報を容易に識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態である映像記録装置の構成例を示すプロック図である。
【図2】 第1の実施の形態における制御手順のフローチャートである。
【図3】 第1の実施例における、DVCを後方(撮影位置)から見た概観図である。
【図4】 第1の実施例における、DVCを前方(レンズ方向)から見た概観図である。
【図5】 第1の実施例における、LCDパネルの表示例を示したイメージ図である。
【図6】 第2の実施例における、LCDパネルの表示例を示したイメージ図である。
【図7】 第2の実施例における、LCDパネルの表示例を示したイメージ図である。
【図8】 第2の実施例における、LCDパネルの表示例を示したイメージ図である。
【符号の説明】
・ 101 レンズユニット部
・ 102 レンズ駆動部
・ 103 CCD(Charge Coupled Device)
・ 104 撮像素子駆動部
・ 105 CDS(Correlated Double Sampling)、AGC(Auto Gain Controller)部106 A/D(Analog to Digital)変換器
・ 107 カメラ信号処理部
・ 108 メモリ制御部
・ 109 汎用記憶部
・ 110 映像信号処理部
・ 111 映像記録再生部
・ 112 システム制御部
・ 113 ジャイロセンサ部
・ 114 入力操作部
・ 115 計時部
・ 116 キャラクタジェネレータ部
・ 117 外部記録媒体接続インタフェース
・ 118 外部記憶媒体
・ 119 対面撮影検出スイッチ
・ 120 EVF駆動回路
・ 121 第1表示部:EVF(Electrical View Finder)
・ 122 LCD駆動回路
・ 123 第2表示部:LCD(Liquid Crystal Display)
Claims (5)
- 撮像部を具備した映像記録装置において、
映像表示部と、
前記映像表示部の向きを変更する可変機構と、
前記映像表示部の向きを検出する向き検出手段と、
前記映像記録装置と被写体との距離を測定する距離検出手段と、
前記向き検出手段により前記映像表示部が前記被写体に向けられたことを検出したときに、前記距離検出距離に応じて、前記映像表示部の表示内容を制御する表示制御手段を備えることを特徴とする映像記録装置。 - 前記表示制御手段は、撮影画像に重ねて、前記映像記録装置の状態情報を色または表示の形または表示の点滅、または色/形/点滅の任意の組み合わせにより区別して表示することを特徴とする請求項1に記載の映像記録装置。
- 前記表示制御手段は、撮影画像を縮小または変形して、前記映像記録装置の状態情報を色または表示の形または表示の点滅、または色/形/点滅の任意の組み合わせにより区別して、前記撮影映像の表示部以外に表示することを特徴とする請求項1に記載の映像記録装置。
- 前記表示制御手段は、撮影映像は表示せずに、前記映像記録装置の状態情報を色または表示の形または表示の点滅、または色/形/点滅の任意の組み合わせにより区別して表示することを特徴とする請求項1記載の映像記録装置。
- 撮像部を具備した映像記録装置において、
映像表示部と、
前記映像表示部の向きを変更する可変機構と、
前記映像表示部の向きを検出する向き検出手段と、
前記向き検出手段により前記映像表示部が前記被写体に向けられたことを検出したときに、前記映像表示部に表示される撮影画像に映像記録装置の状態情報を重畳して表示する第1の表示モードと、前記映像表示部に前記映像記録装置の状態情報のみを表示する第2の表示モードとを切り換える切換手段を備えることを特徴とする映像記録装置。
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