JP4090764B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、入力映像信号が映画フィルムから2−3プルダウン方式等の変換方式により生成されたテレシネ変換映像信号を高画質で表示装置に表示できるように処理する映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
NTSC方式等の標準テレビジョン方式の映像信号の中には、映画フイルムによる映像信号が含まれることが多々ある。映画フィルムは、毎秒24コマ(フレーム)からなり、一方、標準テレビジョン方式の映像信号は毎秒30フレームからなり、1フレームが2フィールドで構成される飛び越し走査の映像信号である。毎秒のフレーム数が異なるので、映画フィルムの各フレームを2−3プルダウン方式によりテレシネ変換して標準テレビジョン方式の映像信号を得ることが通常行われる。
【0003】
2−3プルダウン方式では、映画フィルムの第1コマから映像信号の第1フレームの第1及び第2フィールド、第2コマから映像信号の第2フレームの第1及び第2フィールド並びに第3フレームの第1フィールド、第3コマから映像信号の第3フレームの第2フィールド及び第4フレームの第1フィールドが作成される。以降のコマについて同様の変換によって連続したフィルムの各コマから、2フィールド分、3フィールド分、2フィールド分、3フィールド分、……のように映像信号を作成することが行われる。
【0004】
このようにして映画フィルムの2フレームが標準テレビジョン方式の映像信号の5フレームに対応し、映画フィルムのコマに対応して2フィールドの映像信号と3フィールドの映像信号とが交互に繰り返す映像信号に変換される。
ところで、このようにテレシネ変換された飛び越し走査の映像信号による映像をPDP等の表示装置で表示させる場合には、映像信号の連続するフレーム中の例えば、上述の第3フレームは映画フィルムの第2コマ及び第3コマの画像の組み合わせたものであるので、元の映画フィルムに比べて画質が劣るという問題点があった。
【0005】
そこで、本出願人は、テレシネ変換画像に対する表示品質の向上を図った映像信号処理装置を提案した。その映像信号処理装置は、図1に示すように、2−3周期検出回路1、順次走査変換回路2、切換スイッチ3、メモリ4,5、切換スイッチ6、メモリ制御回路7及び変換制御回路8を備えている。2−3周期検出回路1は入力映像信号が1コマ当たり2フィールド分の信号部分と3フィールド分の信号部分とのいずれであるか否かを判定する。順次走査変換回路2は2−3周期検出回路1の検出信号に応じて映像信号を線順次走査の映像信号に変換する。2フィールド分の信号部分ではその2フィールド分の映像信号を一旦各々保存して交互に出力する。3フィールド分の信号部分では最初の2フィールド分の映像信号を一旦各々保存して交互に出力する。すなわち、連続するフレーム間でフィールドが一致する静止画フィールドが2−3周期検出回路1において検出された場合にはその静止画フィールドは無視される。切換スイッチ3は順次走査変換回路2からの映像信号をメモリ4又は5に中継する。メモリ制御回路7はメモリ4,5の映像信号の書き込み及び読み出しを制御する。切換スイッチ6はメモリ4又は5から読み出された映像信号を出力する。変換制御回路8は切換スイッチ3,5の切換動作及びメモリ制御回路7による書き込み及び読み出しタイミングを制御する。
【0006】
かかる構成の映像信号処理装置においては、入力映像信号が2−3プルダウン方式でテレシネ変換された映像信号であるとすると、その映像信号は図2(a)に示すフィルムのコマA,B,C,D,……に対して図2(b)に示す如きフィールド列となる。各コマの長さは1/24秒に対して各フィールドの長さは1/60秒である。
【0007】
順次走査変換回路2はテレシネ変換された映像信号を線順次走査の映像信号に変換するので、図2(b)の第1フレームの第1フィールドA1及び第2フィールドA2からライン毎に信号を交互に得て図2(c)に示すように1画面分の映像信号VAを生成する。第2フレームの第1フィールドB1及び第2フィールドB2からライン毎に信号を交互に得て1画面分の映像信号VBを生成する。以降、同様にして映像信号VC、VDを生成する。この映像信号VA,VB,VC,VD各々の長さは1/30秒である。
【0008】
メモリ制御回路7は順次走査変換回路2の出力映像信号をメモリ4とメモリ5とに切換スイッチ3を介して交互に書き込ませる。切換スイッチ3は変換制御回路8によって切換制御される。この書き込みは映像信号を間引いて24Hzで書き込まれる。図2(d)に示すようにメモリ4に映像信号VAが間引き書き込まれるとすると、次に、図2(e)に示すようにメモリ5には映像信号VBが間引き書き込まれる。そして、メモリ16に映像信号VCが間引き書き込まれ、次に、メモリ5には映像信号VDが間引き書き込まれる。
【0009】
このようにメモリ4,5に間引き書き込まれた映像信号VA,VB,VC,VDはメモリ制御回路7の制御によって読み出される。この読み出しは48Hzでメモリ4,5各々で2回繰り返し行われる。すなわち、図2(f)に示すようにメモリ4から映像信号VAが2回読み出され、次に図2(g)に示すようにメモリ5から映像信号VBが2回読み出される。同様に、メモリ4から映像信号VCが2回読み出され、次にメモリ5から映像信号VDが2回読み出される。
【0010】
メモリ4,5各々から読み出された映像信号は切換スイッチ6を介して出力される。切換スイッチ6は変換制御回路8によって、メモリ4からの読み出し時にはメモリ4側に切り換えられ、メモリ5からの読み出し時にはメモリ5側に切り換えられる。
上記したようにメモリ4から読み出された映像信号VAに対しては、図2(h)に示すように映像信号VAによる画像が2回連続して1/48秒ずつ表示される。メモリ4又は5から映像信号VB,VC,VDに対しても各映像信号による画像が2回連続して1/48秒ずつ表示される。すなわち、図2(a)の映画フィルムのコマと同様に1/24秒で1画面となる表示が行われる。
【0011】
なお、メモリ4,5に間引き書き込まれた映像信号VA,VB,VC,VD各々の読み出しをn×24Hzでn回繰り返しても良い。nは2以上の整数である。例えば、72Hzで3回繰り返し読み出しの場合には、図2(i)に示すようにメモリ16から映像信号VAが3回読み出され、次に図2(j)に示すようにメモリ17から映像信号VBが3回読み出される。同様に、メモリ16から映像信号VCが3回読み出され、次にメモリ17から映像信号VDが3回読み出される。メモリ16から読み出された映像信号VAに対しては、図2(k)に示すように映像信号VAによる画像が3回連続して1/72秒ずつ表示される。メモリ16又は17から映像信号VB,VC,VDに対しても各映像信号による画像が3回連続して1/72秒ずつ表示される。すなわち、図2(a)の映画フィルムのコマと同様に1/24秒で1画面となる表示が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図2(a)〜(k)に示したようにテレシネ変換映像信号に対してフレームレート変換する場合には、毎1/24秒間においてはフィルムの1フレームの映像が複数回(例えば、3回)連続して表示されるので、動画では視線に対して映像が相対的に鋸歯状に動いて見え、フリッカ妨害が生じるという問題点があった。
【0013】
そこで、本発明の目的は、テレシネ変換画像に対する表示品質の向上を更に図った映像信号処理装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の映像信号処理装置は、1秒当たりM(Mは自然数)コマのフィルムソースに基づいた線順次走査の映像信号を同一フィルムフレームが毎1/M秒間にN回(Nは2以上の整数)繰り返す映像信号にフレームレート変換するフレームレート変換手段と、フレームレート変換手段によってフレームレート変換された線順次走査の映像信号についてフレーム毎に先行のフレームの映像信号と後続のフレームの映像信号とを混合する混合手段と、を備えたことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図3は本発明による映像信号処理装置を示している。この映像信号処理装置は、図1に示した2−3周期検出回路1、順次走査変換回路2、切換スイッチ3、メモリ4,5、切換スイッチ6、メモリ制御回路7及び変換制御回路8に加えて、係数乗算器11,12、加算器13、フレームメモリ14及びメモリ制御回路15を備えている。
【0016】
係数乗算器11は切換スイッチ6から供給される映像信号に係数kを乗算する。係数乗算器12はフレームメモリ14から読み出された映像信号に係数1−kを乗算する。加算器13は係数乗算器11によって係数乗算された映像信号と、係数乗算器12によって係数乗算された映像信号とを加算し、この加算器13の出力信号が本装置の出力信号となる。
【0017】
フレームメモリ14には加算器13から出力される映像信号がフレーム単位で書き込まれ、その書き込まれた映像信号が読み出される。フレームメモリ14から読み出された映像信号は係数乗算器12に供給される。メモリ制御回路15はフレームメモリ14の書き込み及び読み出しを制御する。
係数乗算器11,12で使用される係数kは変換制御回路8によって設定される。また、変換制御回路8はメモリ制御回路15に対して書き込み及び読み出しのタイミングを指令する。
【0018】
かかる構成において、2−3周期検出回路1、順次走査変換回路2、切換スイッチ3、メモリ4,5、切換スイッチ6、メモリ制御回路7及び変換制御回路8の部分では従来と同様の動作が行われる。
ここで、インターレースの入力映像信号が2−3周期検出回路1によってテレシネ変換映像信号と判別されたとする。また、その入力映像信号に対して切換スイッチ6からは図2(k)に示した如き1/72秒毎に1フレームとなる映像信号VA,VA,VA,VB,VB,VB,……が出力されるとする。すなちわ、図4(a)に示す映像信号がそれに対応し、係数乗算器11に供給される。係数乗算器11の乗算係数kは、1/72秒毎に設定され、図4(b)に示すように最初から2フレーム目(1/36秒)までは1,1となるが、その後は1,1/3,1/2を繰り返す。よって、係数乗算器11の出力映像信号は、図4(c)に示すようにVA,VA,VA,VB/3,VB/2,VB,VC/3,VC/2,VC,……となる。
【0019】
加算器13は係数乗算器11の出力映像信号と係数乗算器12の出力映像信号とを加算する。係数乗算器12の乗算係数1−kは、図4(b)に示したkに対しては、図4(d)に示すように0,0,0,2/3,1/2,0,2/3,1/2,……と設定される。1−k=0であるときには係数乗算器12からは出力信号はないので、最初から3フレーム目までは係数乗算器11の出力映像信号VA,VA,VAが図4(e)に示すように、そのまま加算器13の出力信号となる。
【0020】
加算器13の出力映像信号はフレームメモリ14にメモリ制御回路7によって書き込まれる。また、メモリ制御回路7によってフレームメモリ14に書き込まれた映像信号は書き込みから1フレーム分、すなわち1/72秒遅れて読み出される。読み出された映像信号は図4(f)に示す通りである。読み出された映像信号は係数乗算器12に供給される。
【0021】
係数乗算器12は4フレーム目で1−k=2/3を乗算係数とするので、その出力信号は図4(g)に示すように2VA/3となり、加算器13に供給される。よって、加算器13ではその2VA/3の供給時には係数乗算器11の出力信号VB/3が他方から供給されるので、加算器13の出力信号は図4(e)に示すようにVB/3+2VA/3の混合映像信号となる。その混合映像信号VB/3+2VA/3は、そのまま出力されると共に、フレームメモリ14の書き込み及び読み出しで1フレーム分遅延された後、5フレーム目で係数乗算器12において係数1−k=1/2と乗算される。係数乗算器12の出力信号はVA/3+VB/6となり、加算器13に供給される。この5フレーム目では係数乗算器11の出力信号VB/2が加算器13に供給されるので、加算器13はそれらの加算の結果、混合映像信号VA/3+2VB/3を出力する。以降、同様の動作が繰り返されることになる。
【0022】
インターレースの入力映像信号が通常の映像信号である場合には、2−3周期検出回路1がテレシネ映像信号ではないと判別するので、順次走査変換回路2、切換スイッチ3、メモリ4,5、切換スイッチ6及びメモリ制御回路7においては、例えば、1フレームが1/60秒のノンインターレースの映像信号に変換して切換スイッチ6から出力される。変換制御回路8は1フレームが1/60秒のタイミングで係数乗算器11,12、加算器13、フレームメモリ14及びメモリ制御回路15を制御する。このときの係数乗算器11の乗算係数kは常時、1に設定されるので、1フレームが1/60秒の映像信号がそのまま加算器13から出力される。なお、切換スイッチ6からの出力映像信号はノンインターレースの映像信号に変換しないで、インターレースの入力映像信号のままでも良い。
【0023】
次に、インターレースの入力映像信号がテレシネ変換映像信号であり、その入力映像信号に対して順次走査変換回路2、切換スイッチ3、メモリ4,5、切換スイッチ6及びメモリ制御回路7のフレーム変換動作によって切換スイッチ6からは図5(a)に示すように、1/96秒毎に1フレームとなる映像信号VA,VA,VA,VA,VB,VB,VB,VB,……が出力されるとする。
【0024】
この場合には、係数乗算器11の乗算係数kは、1/96秒毎に設定され、図5(b)に示すように最初から3フレーム目(1/32秒)までは1,1,1となるが、その後は1,1/4,1/3,1/2を繰り返す。よって、係数乗算器11の出力映像信号は、図5(c)に示すようにVA,VA,VA,VA,VB/4,VB/3,VB/2,VB,VC/4,VC/3,VC/2,VC,……となる。
【0025】
加算器13は係数乗算器11の出力映像信号と係数乗算器12の出力映像信号とを加算する。係数乗算器12の乗算係数1−kは、図5(b)に示したkに対しては、図5(d)に示すように0,0,0,0,3/4,2/3,1/2,0,3/4,2/3,1/2,……と設定される。1−k=0であるときには係数乗算器12からは出力信号はないので、最初から4フレーム目までは係数乗算器11の出力映像信号VA,VA,VA,VAが図5(e)に示すように、そのまま加算器13の出力信号となる。
【0026】
加算器13の出力映像信号はフレームメモリ14にメモリ制御回路7によって書き込まれる。また、メモリ制御回路7によってフレームメモリ14に書き込まれた映像信号は書き込みから1フレーム分、すなわち1/96秒遅れて読み出される。読み出された映像信号は図5(f)に示す通りである。読み出された映像信号は係数乗算器12に供給される。
【0027】
係数乗算器12は5フレーム目で1−k=3/4を乗算係数とするので、その出力信号は図5(g)に示すように3VA/4となり、加算器13に供給される。よって、加算器13ではその3VA/4の供給時には係数乗算器11の出力信号VB/4が他方から供給されるので、加算器13の出力信号は図5(e)に示すようにVB/4+3VA/4の混合映像信号となる。その混合映像信号VB/4+3VA/4は、そのまま出力されると共に、フレームメモリ14の書き込み及び読み出しで1フレーム分遅延された後、6フレーム目で係数乗算器12において係数1−k=2/3と乗算される。係数乗算器12の出力信号はVA/2+VB/6となり、加算器13に供給される。この6フレーム目では係数乗算器11の出力信号VB/3が加算器13に供給されるので、加算器13はそれらの加算の結果、混合映像信号VA/2+VB/2を出力する。以降、同様の動作が繰り返されることになる。
【0028】
次いで、インターレースの入力映像信号がテレシネ変換映像信号であり、その入力映像信号に対して順次走査変換回路2、切換スイッチ3、メモリ4,5、切換スイッチ6及びメモリ制御回路7のフレーム変換動作によって切換スイッチ6からは図2(h)に示した如き1/48秒毎に1フレームとなる映像信号VA,VA,VB,VB,VC,VC,……が出力されるとする。すなちわ、図6(a)に示す映像信号がそれに対応し、係数乗算器11に供給される。
【0029】
この場合に、係数乗算器11の乗算係数kは、1/48秒毎に設定され、図6(b)に示すように最初の1フレーム目(1/48秒)は1となり、その後は1,1/2を繰り返す。よって、係数乗算器11の出力映像信号は、図6(c)に示すようにVA,VA,VB/2,VB,VC/2,VC,VD/2,VD,……となる。
【0030】
加算器13は係数乗算器11の出力映像信号と係数乗算器12の出力映像信号とを加算する。係数乗算器12の乗算係数1−kは、図6(b)に示したkに対しては、図6(d)に示すように0,0,1/2,0,1/2,0,1/2,0,……と設定される。1−k=0であるときには係数乗算器12からは出力信号はないので、最初から2フレーム目までは係数乗算器11の出力映像信号VA,VAが図6(e)に示すように、そのまま加算器13の出力信号となる。
【0031】
加算器13の出力映像信号はフレームメモリ14にメモリ制御回路7によって書き込まれる。また、メモリ制御回路7によってフレームメモリ14に書き込まれた映像信号は書き込みから1フレーム分、すなわち1/48秒遅れて読み出される。読み出された映像信号は図6(f)に示す通りである。読み出された映像信号は係数乗算器12に供給される。
【0032】
係数乗算器12は3フレーム目で1−k=1/2を乗算係数とするので、その出力信号は図6(g)に示すようにVA/2となり、加算器13に供給される。よって、加算器13ではそのVA/2の供給時には係数乗算器11の出力信号VB/2が他方から供給されるので、加算器13の出力信号は図6(e)に示すようにVB/2+VA/2の混合映像信号となる。その混合映像信号VB/2+VA/2は、そのまま出力されると共に、フレームメモリ14の書き込み及び読み出しで1フレーム分遅延された後、4フレーム目で係数乗算器12において係数1−k=0と乗算される。係数乗算器12の出力信号はないので、係数乗算器12から加算器13には信号が供給されない。この4フレーム目では係数乗算器11の出力信号VBが加算器13に供給されるので、加算器13は混合映像信号VBをそのまま出力する。
【0033】
係数乗算器12は4フレーム目で1−k=0を乗算係数とするので、その出力信号は図6(g)に示すようになり、係数乗算器12から加算器13への信号が供給されない。よって、加算器13では係数乗算器11の出力信号VBが他方から供給されるので、加算器13の出力信号は図6(e)に示すようにVBだけの映像信号となる。その映像信号VBは、そのまま出力されると共に、フレームメモリ14の書き込み及び読み出しで1フレーム分遅延された後、5フレーム目で係数乗算器12において係数1−k=1/2と乗算される。係数乗算器12の出力信号はVB/2となり、加算器13に供給される。この5フレーム目では係数乗算器11の出力信号VC/2が加算器13に供給されるので、加算器13はそれらの加算の結果、混合映像信号VB/2+VC/2を出力する。以降、同様の動作が繰り返されることになる。
【0034】
上記した実施例においては、入力映像信号がインターレース映像信号である映像信号処理装置を示したが、フィルム由来(フィルムに基づいた)又は通常の線順次走査の映像信号が受信又は入力される(この場合、例えば、フィルム由来の信号ではその識別信号も送られてくる)場合には、入力映像信号が直接フレームレート変換回路に供給されるように構成される。また、同時に受信又は入力されるフィルム識別信号は変換制御回路に供給される。
【0035】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、フレームレート変換された線順次走査の映像信号についてフレーム毎に先行のフレームの映像信号と後続のフレームの映像信号とを混合するので、視線の動きに合わせて適度に混合した映像表示となり、フリッカ妨害を低減することができる。よって、テレシネ変換画像に対する表示品質の向上を更に図ることかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の装置の各部の動作を示す図である。
【図3】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図4】図3の装置の各部の動作を示す図である。
【図5】図3の装置の各部の動作を示す図である。
【図6】図3の装置の各部の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 2−3周期検出回路
2 順次走査変換回路
8 変換制御回路
11,12 係数乗算器
13 加算器
Claims (6)
- 1秒当たりM(Mは自然数)コマのフィルムソースに基づいた線順次走査の映像信号を同一フィルムフレームが毎1/M秒間にN回(Nは2以上の整数)繰り返す映像信号にフレームレート変換するフレームレート変換手段と、
前記フレームレート変換手段によってフレームレート変換された線順次走査の映像信号についてフレーム毎に先行のフレームの映像信号と後続のフレームの映像信号とを混合する混合手段と、を備えたことを特徴とする映像信号処理装置。 - 前記混合手段は、前記後続のフレームの映像信号に第1乗算係数を乗算する第1係数乗算器と、前記第1係数乗算器の出力映像信号の1フレーム前の映像信号を前記先行のフレームの映像信号として第2乗算係数を乗算する第2係数乗算器と、前記第1係数乗算器の出力映像信号と前記第2係数乗算器の出力映像信号とを加算する加算器と、を有し、前記第2乗算係数は1からそのときの前記1乗算係数を差し引いた値であることを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
- 前記第1乗算係数と前記第2乗算係数とはフレーム毎に設定されることを特徴とする請求項2記載の映像信号処理装置。
- 前記Mは24であり、前記Nは3であり、前記フレームレート変換手段は前記線順次走査の映像信号を同一フィルムフレームが毎1/24秒間に3回繰り返す映像信号に変換することを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
- 前記Mは24であり、前記Nは4であり、前記フレームレート変換手段は前記線順次走査の映像信号を同一フィルムフレームが毎1/24秒間に4回繰り返す映像信号に変換することを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
- 前記Mは24であり、前記Nは2であり、前記フレームレート変換手段は前記線順次走査の映像信号を同一フィルムフレームが毎1/24秒間に2回繰り返す映像信号に変換することを特徴とする請求項1記載の映像信号処理装置。
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