JP4088815B2 - 熱動形過負荷継電器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、バイメタルの温度上昇による湾曲特性を利用した熱動形過負荷継電器に関し、特にトリップ後の操作部を初期状態に復帰させるリセット機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記リセット機構は一般に、押し込み自在にケースに装着されたリセット棒を備え、このリセット棒を押し込むことにより、トリップに伴なって反転動作した反転機構を初期状態に復帰させるようになっている。このリセットには、リセット棒をリセットの都度押し込み操作する手動リセットと、リセット棒を押し込み状態に保持しておくことにより、バイメタル冷却後に反転機構を自動的に初期状態に戻す自動リセットとがあり、それらは切り換え可能になっている。その場合、手動リセット位置のリセット棒が容易に自動リセット位置に切り換わってしまうと、例えば自己保持回路をとらない電磁接触器では、熱動形過負荷継電器のトリップによりモータが停止しても、バイメタル冷却後にモータが再起動してしまうというような問題を生じる。そこで、この対策として、リセット棒と干渉する爪をケースに設け、リセット棒を手動リセット位置から自動リセット位置に切り換える際には、この爪を折り取らせるようにしたものが知られている。
【0003】
図12は上記した爪を備えた熱動形過負荷継電器の従来例を示す斜視図で、図12の(A)は爪の折り取り前、(B)は爪の折り取り後、(C)はリセット棒を押し込み状態に保持した状態をそれぞれ示している。図12(A)において、ケース1の上面(盤取り付け状態では通常前面になる。)を覆う表示カバー18から、角柱状のリセット棒16の頭部が突出している。そこで、トリップ後に図示しない復帰ばねに抗してリセット棒16を押し込むと、図示しない反転機構の初期状態への復帰が行われ、熱動形過負荷継電器が手動リセットされる。ケース背面のカバー23には、折り取り可能に爪23aが形成されている。図12(B)はマイナスドライバなどの工具の先端を用い、爪23aを手前にこじって折り取った状態を示している。この状態でカバー23には、リセット棒16の側面に対面するように角穴23bが切り欠き形成される。この状態でリセット棒16を押し込むと、その側面に出入り可能に弾性的に形成された係合片16dが角穴23bに係合し、リセット棒16は押し込み状態に保持される。この状態でトリップすると、バイメタルの冷却後に反転機構が自動的に復帰し、自動リセットが行われる。
【0004】
一方、図13は異なる従来例を示し、図13の(A)はリセット棒16が押し込み自在な手動リセット位置、(B)はリセット棒16が押し込み状態に保持された自動リセット位置を示している。図13において、リセット棒16は円柱状で、図13(A)の手動リセット位置から、そのままリセット棒16を押し込んで、更に90度回すと(押し回し)、図示しない係合片がケース1の一部に係合して自動リセット位置になる。この場合には、折り取り爪が設けられていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の熱動形過負荷継電器において、図12に示したものは、爪23aがケース1の背面にあるため工具が入りにくく、爪23aの折り取りが厄介であるという問題があった。また、図13に示したものは、リセット棒16を押し回すだけでリセット方式が切り換わってしまうため、万一、手動リセット位置の製品が自動リセット位置になってしまった場合、すでに述べたような事故が起こってしまうという問題があった。
そこで、この発明の課題は、リセット棒の手動リセット位置から自動リセット位置への不測の切り換わりを防止する爪を備えながら、この爪の折り取りによる自動リセット位置への切り換え作業を容易にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は、通電電流による発熱でバイメタルを湾曲変位させる加熱部と、前記バイメタルの変位量が規定値を超えると、反転機構を反転動作させて接点を切り換える操作部とからなり、この操作部は反転動作した前記反転機構を反転前の初期状態に復帰させる円柱状のリセット棒を備えるとともに、このリセット棒は押し込み自在な手動リセット位置と、この手動リセット位置からの押し回し操作により押し込み状態に保持される自動リセット位置との間でリセット方式が切り換えられる熱動形過負荷継電器において、前記リセット棒が出入りする表示カバーの窓穴の辺縁部に折り取り可能に爪を突出形成するとともに、この爪と噛み合う溝を前記リセット棒の外周部に軸方向に形成し、前記爪を折り取らなければ前記リセット棒の押し回し操作ができないようにするとともに、前記リセット棒の頭部側面に前記手動・自動リセット位置を指し示す指針部を形成するとともに、この指針部は前記リセット棒の押し回し操作時に前記表示カバーの下に潜るように高さを設定し、かつ前記リセット棒の押し回し時に前記指針部の移動軌跡と重なる前記表示カバーの窓穴辺縁部の裏面角部に面取りを施したものである。
【0007】
これによれば、盤取付状態で通常前面に位置する表示カバーに爪を設けることにより、盤に取り付けたままでも容易に爪を折り取り、トリップ方式の切り換えを行うことができる。そして、指針部を形成することにより、リセット棒の手動及び自動リセット位置の位置表示が明確になるが、その高さを上記したように設定することにより、リセット棒の押し回し時に指針部を逃げる表示カバー窓穴の逃げを不要にしてリセット棒周囲の隙間を小さくし、異物の浸入を防ぐことができる。さらに、前記リセット棒の押し回し時に前記指針部の移動軌跡と重なる前記表示カバーの裏面角部に面取りを施すことにより、万一爪を折り取らないでリセット棒を押し回し、指針部を窓穴辺縁部で係合してリセット棒を押し込み状態に保持しようとしても、指針部が面取り部で滑って係合することがない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜11図に基づいて、この発明の実施の形態を説明する。まず、図4は熱動形過負荷継電器の裏面カバーを外し、ケースの内部を示した正面図、図はその操作部の一部分を省略した拡大図である。図4及び図5において、熱動形過負荷継電器は、通電電流による発熱でバイメタル2を湾曲変位させる加熱部3と、バイメタル2の変位量が規定値を超えると、反転機構4を反転動作させて、接点5及び6を切り換える操作部7とからなっている。その構成・動作についてもう少し詳しく説明すると、以下の通りである。バイメタル2は湾曲すると、その上端が図4の右方向に変位する。この動きはシフタ8を介して釈放レバー9に伝えられ、釈放レバー9は軸10を支点に反時計方向に回動する。一方、ケース1に固定された支持片11の一端のV溝11a(図5)に、可動板14が一端を支点にして突き当てられ、その他端と支持片11の他端11bとの間に引っ張りばね13が架けられている。反転板12には、可動板14が固着されている。
【0009】
しかして、図5の初期状態では引っ張りばね13からのばね力は、反転板12を時計方向に回動させるように作用し、反転板12は図示状態に突き当てられて停止している。ここで、バイメタル2の湾曲変位により釈放レバー9が反時計方向に回動すると、この釈放レバー9は突起9aで引っ張りばね13の中腹部13aを押し、引っ張りばね13を反時計方向に回動させる。それに伴ない、反転板12も反時計方向に回動する。その場合、バイメタル2の変位量が規定値を超え、それに応じて釈放レバー9の回動量が増えると、反転板12に対する引っ張りばね13の作用が時計方向から反時計方向に変わる死点を乗り越える。この死点越えが生じると、反転板12は反時計方向に反転する。図6はこの反転状態を示している。
【0010】
一方、釈放レバー9の近傍でケース1に片持ち支持された固定接点板ばね5aの先端に、常閉接点5の固定接点5bが取り付けられ、図5の初期状態で固定接点5bと接触するように、反転板12に可動接点5cが取り付けられている。また、ケース1の上面近傍で片持ち支持された固定接点板ばね6aの先端に常開接点6の固定接点6bが取り付けられ、固定接点板ばね6aと略平行に片持ち支持された可動接点板ばね6cの先端に、固定接点6aと対向するように可動接点6dが取り付けられている。固定接点板ばね6aには、後述するリセット動作に関与するへ字状の板ばね6eが略直交する向きに一体に折り曲げ形成されている。しかして、反転板12が上記のように反転すると、図6に示すように常閉接点5(5a,5b)は開離し、また常開接点6(6b,6d)は可動接点板ばね6cが可動板14の棒状突部14aで押されて閉成する(トリップ)。上記した釈放レバー9、反転板12、引っ張りばね13等は反転機構4を構成する。反転機構4が反転動作する動作電流値は、調整ダイヤル15の回転により、釈放レバー9の支点軸10の位置を破線で示すようにずらして調整するようになっている(なお、操作部7の詳細については、本発明者らの別発明に係る特願平11−341776号の明細書を参照されたい。)。
【0011】
さて、熱動形過負荷継電器がトリップして電磁接触器の通電電流が遮断されると、バイメタル2は冷却されて初期状態に復帰する。しかし、反転した反転機構4はリセット動作を加えなければ初期状態に復帰しない。そのため、ケース上面から突出するように、リセット棒16が設けられている。図8はリセット棒16を示す斜視図である。図8において、リセット棒16は段付き円柱状で、大径の頭部の一方側面には指針部16aが山形に膨出形成され、その反対側には山形断面の溝16bが軸方向に形成されている。また、頭部上面には、リセット棒16を回すためのマイナスドライバなどの工具を挿入する溝穴16cが設けられている。更に、リセット棒16の小径の軸部には、指針部16aから45度ずれた位置に係合片16dが弾性的に突出形成され、この係合片16aから更に90度ずれた位置において、軸部先端に傾斜面と鉛直面によりく字状に切り欠かれた切欠部16eが形成されている。しかして、図5において、上記した固定接点板ばね6aと一体の板ばね6eは切欠部16e内に入り込んでいる。
【0012】
リセット棒16は、ケース1に軸方向にスライド自在に、かつ回動可能に装着され、軸部に挿入された圧縮スプリングからなる復帰スプリング17により、ケース1から突出する向きに付勢されている。図4〜図6はリセット棒16が手動リセット位置にあり、復帰スプリング17のばね力を受けるリセット棒16は、図5に示すように、係合片16dがケース1の段部1aと係合して軸方向に位置決めされ、頭部がケース1の上面を閉塞する表示カバー18から突出している。図6のトリップ状態において、リセット棒16を押し込み操作すると、切欠部16eの傾斜面は固定接点板ばね6aと一体の板ばね6eを切欠部16eから押し出す。これにより、固定接点板ばね6aは右方向に湾曲し、可動接点板ばね6cを介して可動板14を右に押す。その結果、反転状態の反転板12は時計方向に回転駆動され、引っ張りばね13の作用が死点を越えると初期状態に反転復帰する。
【0013】
次に、図7はリセット棒16を押し込み状態に保持した自動リセット位置を示す。図5の手動リセット位置から図7の自動リセット位置にするには、図5において、リセット棒16の溝穴16c(図8)にマイナスドライバなどの工具の先端を挿入し、リセット棒16を突き当たるまで押し込んだ後、時計方向に90度回転させる。これにより、係止片16dがケース1の段部1bに係合し、押し込み状態に保持される。この状態において、固定接点板ばね6aと一体の板ばね6eの先端は、リセット棒16の切欠部16eから押し出され、リセット棒16の軸部外周面に乗り上げた状態となる。これにより、図7の初期状態(非反転状態)においても、接点6の固定・可動接点6b,6d間の隙間が小さくなる。その結果、通電電流が規定値を超え、反転機構4が反転動作を開始しても、反転板12が反転を完了する前に可動接点6dが固定接点6bに接触して反転しきれなくなる。そのため、バイメタル2が冷却すると、反転機構4は自動的に初期状態に復帰する。
【0014】
ここで、図1は表示カバー18の平面図、図2は図1におけるP部の拡大図である。図1及び図2において、表示カバー18には、リセット棒16の頭部を突出させる窓穴19があけられている。窓穴19は角穴の一辺を円弧にした前方後円状で、円弧辺はリセット棒頭部の外周円弧面に沿うようになっている。そして、円弧辺の一端の辺縁部にリセット棒の溝16bと噛み合う山形の爪18aが突出形成されている。この窓穴19は、手動リセット位置のリセット棒16の頭部を図2に示すように挿通させ、溝16bと爪18aとが噛み合い、指針部16aは窓穴19の前方角部の一方に対面する。なお、図1において、表示カバー18の穴20は、引くことにより手動トリップをさせるテスト棒21(図4)を突出させるものであり、また穴22は調整ダイヤル15(図4)の上面を臨ませるものである。
【0015】
一方、表示カバー18には、爪18aの付け根付近にマイナスドライバなどの工具の先端を挿入するためのスリット穴18bが設けられている。そして、表示カバー18の裏面には、爪18aとスリット穴18bの両端同士を結ぶように、一対の切り込み溝18cが形成されている。ここで、図3(A)は図2のA−A線に沿う断面図で、切り込み溝18cの断面形状を示している。また、図3(B)及び図3(C)は、それぞれ図2のB−B線及びC−C線に沿う断面図で、図3(B)に示すように、スリット穴18bの爪側辺縁部の裏面角部18dには面取りが施され、更に図3(C)に示すように、窓穴19の円弧辺と反対側の直線辺縁部の裏面角部18eには面取りが施されている。
【0016】
さて、図2において、手動リセット位置のリセット棒16を自動リセット位置に切り換えるには、リセット棒16を図示位置から時計方向(矢印方向)に90度押し回し、指針部16aが2点鎖線で示すように、表示カバー18の窓穴前方の他方の角部に対面するようにする。その場合、そのままではリセット棒16は爪18aとの干渉により回らないので、爪18aを折り取る。そのためには、スリット穴18bにマイナスドライバなどの工具の先端を挿入し、その先端をこじ上げる。これにより、表示カバー18は切り込み溝18cで破断し、爪18aは容易に切り離される。これにより、リセット棒16の押し回しが可能になる。その際、図3(B)に示すように、スリット穴18bの角部18dに面取りがあるため、工具24の挿入及びこじ上げが容易である。図9は爪18aが折り取られた熱動形過負荷継電器を示し、図9(A)は継電器全体の斜視図、図9(B)はそのリセット棒部分の拡大図である。また、図10はリセット棒16が押し回された熱動形過負荷継電器を示し、図10(A)は継電器全体の斜視図、図10(B)はそのリセット棒部分の拡大図である。自動リセット位置のリセット棒16による自動リセット作用はすでに述べた通りである。
【0017】
ところで、図2において、リセット棒16が手動リセット位置から自動リセット位置まで矢印方向に90度回る際に、指針部16aは円弧軌跡を描き、斜線を施した範囲で表示カバー18と重なる。従って、リセット棒16の押し回し時に、指針部16aが表示カバー18に当らないようにするためには、窓穴19の前方辺縁部を円弧状に逃がす必要がある。しかし、図示実施の形態では図8に示すように、指針部16aの上部に高さAの段差が設けられ、リセット棒16を押し下げると、指針部16aの上端面が表示カバー18の下に潜りこむようになっている。そのため、リセット棒16は、窓穴19の前方辺縁部が図示の通り直線状でも表示カバー18に当ることなく回ることができる。これにより、段差Aがなければ窓穴18の前方辺縁部とリセット棒16の頭部側面と間に生じる斜線部分に相当する隙間が発生せず、この隙間からの異物の浸入がなくなる。
【0018】
リセット棒16の指針部16aに段差A(図8)を設けた場合において、図11に示すように、爪18aを折り取らないでリセット棒16を押し回しすると、爪18aと溝16bとの間の遊びの範囲内でリセット棒16が回り、表示カバー18の下に潜り込んだ指針部16aが図11に斜線で示す僅かな部分で窓穴19の辺縁部と係合し、リセット棒16が押し込まれた状態に保持されて、結果として自動リセット位置になるという誤動作が生じる危険がある。そこで、図示実施の形態においては、図3(C)に示すように、窓穴19の前方辺縁部の裏面角部18eには面取りが施されている。そのため、仮に指針部16が図11の斜線部で角部18eに係合しようとしても、面取りの存在によりスリップして係合しない。これにより、手動リセット位置でリセット棒16が押し込み状態に保持されるという誤操作が防がれる。
【0019】
このような熱動形過負荷継電器において、爪18aを折り取らなければリセット棒を手動リセット位置から自動リセット位置に切り換えられないので、不用意な切り換えにより、トリップ後にバイメタル2の復帰によりモータが再起動してしまう危険が回避されるとともに、爪18aは表示カバー18にあるため、折り取り作業が容易であり、かつ爪18aの折り取りの有無が一目で判る。また、爪18aの付け根付近に工具挿入用のスリット穴18bが設けられるとともに、表示カバー18の裏面に爪18aとスリット穴18bの両端同士を結ぶ切り込み溝18cが形成され、かつスリット穴18bの爪側辺縁部の裏面角部18dに面取りが施されているため、スリット穴18bにマイナスドライバなどを挿入してこじることにより、爪18aを容易に折り取ることができる。
【0020】
更に、リセット棒16の頭部側面に手動・自動リセット位置を指し示す指針部16aが形成されるとともに、この指針部16aはリセット棒16の押し回し操作時に表示カバー18の裏面よりも低く潜るように高さ設定されているため、リセット棒16を挿通させる表示カバー18の窓穴19の隙間が小さく、この隙間から異物が浸入しにくい。更にまた、リセット棒16の押し回し時において指針部16aの移動軌跡と重なる窓穴19の辺縁部の裏面角部18eに面取りが施されているため、手動リセット位置でリセット棒16がこの裏面角部18eと係合し、間違って押し込み状態に保持される恐れが小さい。
【0021】
【発明の効果】
以上の通り、この発明によれば、熱動形過負荷継電器のリセット方式の切り換えが確実・容易に行われるとともに、動作信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す熱交換器過負荷継電器の表示カバー部分の平面図である。
【図2】 図1のP部の拡大図である。
【図3】 図3の(A)、(B)及び(C)は、それぞれ図2のA−A線、B−B線及びC−C線に沿う断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態を示す熱動形過負荷継電器の初期状態の内部正面図である。
【図5】 図4における操作部の拡大図である。
【図6】 図5の操作部のトリップ状態を示す図である。
【図7】 図4の熱動形過負荷継電器のリセット棒を自動リセット位置に保持させた状態を示す図である。
【図8】 リセット棒を示す斜視図である。
【図9】 図4の熱動形過負荷継電器における表示カバーの爪を折り取った状態を示し、(A)は継電器全体の斜視図、(B)はそのリセット棒部分の拡大図である。
【図10】 図4の熱動形過負荷継電器におけるリセット棒を自動リセット位置に保持させた状態を示し、(A)は継電器全体の斜視図、(B)はそのリセット棒部分の拡大図である。
【図11】 図2における表示カバーの爪を折り取らないで、手動リセット位置から押し回そうとしたリセット棒を示す平面図である。
【図12】 従来例を示す熱動形過負荷継電器の斜視図で、(A)は爪の折り取り前の状態、(B)は爪の折り取り後の状態、(C)はリセット棒を押し込んだ状態をそれぞれ示す。
【図13】 異なる従来例を示す熱動形過負荷継電器の斜視図で、(A)はリセット棒の押し込み前の状態、(B)は同じく押し込み後の状態をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 ケース
2 バイメタル
3 加熱部
4 反転機構
5 常閉接点
6 常開接点
7 操作部
12 反転板
13 引っ張りばね
16 リセット棒
16a 指針部
16b 溝
16d 係合片
17 復帰スプリング
18 表示カバー
18a 爪
18b スリット穴
18c 切り込み溝
18d 角部
18e 角部
19 窓穴
24 工具
Claims (1)
- 通電電流による発熱でバイメタルを湾曲変位させる加熱部と、前記バイメタルの変位量が規定値を超えると、反転機構を反転動作させて接点を切り換える操作部とからなり、この操作部は反転動作した前記反転機構を反転前の初期状態に復帰させる円柱状のリセット棒を備えるとともに、このリセット棒は押し込み自在な手動リセット位置と、この手動リセット位置からの押し回し操作により押し込み状態に保持される自動リセット位置との間で切り換えられる熱動形過負荷継電器において、
前記リセット棒が出入りする表示カバーの窓穴の辺縁部に折り取り可能に爪を突出形成するとともに、この爪と噛み合う溝を前記リセット棒の外周部に軸方向に形成し、前記爪を折り取らなければ前記リセット棒の押し回し操作ができないようにするとともに、前記リセット棒の頭部側面に前記手動・自動リセット位置を指し示す指針部を形成するとともに、この指針部は前記リセット棒の押し回し操作時に前記表示カバーの下に潜るように高さを設定し、かつ前記リセット棒の押し回し時に前記指針部の移動軌跡と重なる前記表示カバーの窓穴辺縁部の裏面角部に面取りを施したことを特徴とする熱動形過負荷継電器。
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