JP4088407B2 - Method for manufacturing gas turbine member - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シェイプド穴部から冷却用気体を供給して表面がフィルム冷却されるガスタービン部材、例えば静翼、動翼またはライナーシュラウド等の製造方法に関するものであり、特に、このシェイプド穴部の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガスタービンの燃焼温度は通常は約1100℃であって、1300℃を越える場合があるので、ガスタービン部材、例えば静翼、動翼またはライナーシュラウド等が高温に曝される。従って、これらガスタービン部材には、例えばニッケル基耐熱合金等の耐熱性に優れた金属材料が用いられると共に、フィルム冷却がなされている。フィルム冷却とは、ガスタービン部材の表面に形成された多数の冷却穴から冷却用気体(通常は空気)を供給し、冷却用気体をガスタービン部材の表面に沿って流して薄い低温気流層(いわゆる冷却フィルム)を形成することにより、ガスタービン部材を冷却する冷却方式である。フィルム冷却によって、高温ガスからガスタービン部材への熱の移動が抑制される。
【0003】
冷却穴は、ガスタービン部材の内部に位置するストレート穴部と、このストレート穴部に連続していてガスタービン部材の表面に開口するシェイプド穴部とから構成されている。シェイプド穴部は、ガスタービン部材の内側から表面に向かって徐々に内寸が大きくなっている。また、シェイプド穴部は、冷却用気体の流れ方向の内寸よりもこれと直交方向の内寸の方が大きくなっている。従って、シェイプド穴部の開口部は例えば長円形状であり、この場合、開口部の長手方向の断面形状は略すり鉢状である。シェイプド穴部がこのような形状とされることにより、冷却穴の下流域で冷却用気体が広がり、冷却フィルムを容易に形成できるようになる。
【0004】
シェイプド穴部のような形状の穴を金属材料の表面に形成する方法として、放電加工がよく知られている。しかし、例えば静翼の表面には、静翼の耐熱性向上を目的として、ZrO2−Y2O3等のセラミックスからなるコーティング層(いわゆるサーマルバリアコーティング)が設けられるのが通例であり、このコーティング層には通電性はないので、放電加工によるシェイプド穴部の形成は不可能である。従って、シェイプド穴部の形成はレーザ光照射によって行われるのが一般的である(例えば特開平10−85977号公報等参照)。
【0005】
ところで、シェイプド穴部の開口部の寸法は機種や形成箇所によって異なるが、通常は長さが約3mmで、幅が約0.8mmである。一方、レーザ光照射によってガスタービン部材の表面に形成されるレーザスポットの直径は約0.3mmから約0.4mmであり、開口部の寸法よりもかなり小さい。従って、例えば特開平10−6059号公報に開示されているように、シェイプド穴部を形成するために、ガスタービン部材の表面に対して斜め方向から多数回にわたってレーザ光を照射する加工法が開示されている。
【0006】
図6は、従来のシェイプド穴部形成方法を説明するための平面図である。図6では、長円状の開口部51が示されている。また、図6に示される多数の円53は光軸を中心として形成されるレーザスポット(レーザ光が当たる領域)である。レーザ光はガスタービン部材の表面に対して斜め方向から照射されるので、レーザスポットは本来楕円形状であるが、図6では、便宜的に円形とされている。図6からも明らかなように、シェイプド穴部の形成には、多数回(多い場合には30回以上)にわたってレーザ光を照射する必要がある。
【0007】
特開平10−6059号公報に開示されているように、ガスタービン部材を移動させることによりレーザ光のレーザスポットが焦点からずれている状態において、レーザ光をガスタービン部材に照射する場合には、レーザスポットの直径が大きくなるため照射回数を低減できる。しかしながら、位置ズレが大きくなるとレーザ光エネルギが分散して加工が困難になるので、レーザスポットの大径化(すなわち照射回数の低減)が制限される。例えば、前述の特開平10−6059号公報に開示されているように、レーザスポットの直径が0.6mmとされた場合でも、十数回のレーザ光照射作用が必要である。レーザ光の照射作用においてはレーザ光発射機とガスタービン部材との相対位置を調節して光軸の位置を決定する位置合わせ作業が必要であるが、照射回数が多い場合にはこの位置合わせ作業を頻繁に行う必要があり、ガスタービン部材の製造に手間がかかるという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、工程が簡略化され、従って製造コストが低減されうるガスタービン部材の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、
フィルム冷却がなされるガスタービン部材に、このガスタービン部材の表面に冷却用気体を供給するためのシェイプド穴部をレーザ光によって形成する工程を含むガスタービン部材の製造方法であって、
前記レーザ光によって形成されるレーザスポットの中心に位置する光軸を、前記レーザスポットの直径よりも小さい直径を有する円の円周に沿って回転運動させつつ前記シェイプド穴部を形成することを特徴とするガスタービン部材の製造方法が提供される。
【0010】
この製造方法においては、レーザ光の光軸を、レーザスポットの直径よりも小さい直径を有する円の円周に沿って回転運動させつつレーザ光の照射を行うので、一回の照射作用によって広領域を加工することができる。従って、加工時間が短縮され、ガスタービン部材の製造コストを低減できる。
【0011】
好ましくは、位置合わせされた光軸を回転運動させて穴加工を行った後、レーザスポットが移動する領域を囲む円の中心が、次のレーザスポットが移動する領域を囲む円の外周に位置するように光軸の回転運動中心を移動させて別の箇所に位置合わせを行い、さらにこの光軸をレーザスポットの直径よりも小さい直径を有する別の円の円周に沿って回転運動させつつ穴加工を行うことを繰り返す。これにより、照射回数および位置合わせ回数が低減し、ガスタービン部材の製造工程を簡略化できる。
【0012】
好ましくは、前記ガスタービン部材を移動させることにより、前記レーザ光のレーザスポットが焦点からずれている状態でレーザ光をガスタービン部材に照射して、シェイプド穴部を形成する。これにより、レーザスポットが大きくなり、照射回数および位置合わせ回数をさらに低減できる。
【0013】
シェイプド穴部とストレート穴部とのいずれを先に形成してもよいが、まずシェイプド穴部を形成した後に、ストレート穴部を、レーザ光の光軸をレーザスポットの直径よりも小さい直径を有する円の円周に沿って回転運動させつつ形成するのが好ましい。これにより、シェイプド穴部とストレート穴部とを連続的に加工できる。
【0014】
ストレート穴部を先に形成する場合には、形成されたストレート穴部にレーザ光遮蔽物質を配置してから、シェイプド穴部を形成するのが好ましい。レーザ光遮蔽物質により、シェイプド穴部形成時にレーザ光がストレート穴部の壁面を損傷させるのを防止できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0016】
図1は、本発明の一つの実施形態にかかるガスタービン部材の製造方法の様子を示す斜視図である。図1では、ガスタービン部材である静翼1が、シュラウド3と共に示されている。図1において符号5で示されているのは、レーザ光発射機のヘッド(レーザヘッド)である。レーザ光7がレーザヘッド5から発射されていて、このレーザ光7は静翼1の表面に照射されている。この照射作用により、後述される冷却穴のシェイプド穴部が形成される。図1では、既に形成された多数のシェイプド穴部の開口部9が示されている。静翼1はニッケル基耐熱合金からなり、表面にはサーマルバリアコーティングが施されている。
【0017】
図2(a)は図1の製造方法によって形成された冷却穴11を示す拡大平面図であり、図2(b)は図2(a)の線B−Bに沿った断面図である。この冷却穴11は、シェイプド穴部13とストレート穴部15とを備えている。冷却用気体は、図2(b)において上下方向に流れる。
【0018】
静翼1の表面に開口しているシェイプド穴部13は、このシェイプド穴部13の開口部9が長円形状(陸上競技のトラックに類似の形状)であるように整形されている。すなわち、開口部9の長さ(図2(a)における左右方向の寸法)は、開口部9の幅(図2(a)における上下方向の寸法)よりも大きい。開口部9が長円形状とされることにより、冷却用気体が開口部9の下流域に広がって、冷却フィルム(冷却用気体の層流領域)を容易に形成できるようになる。
【0019】
図2(b)に示されるように、図2(a)の線B−Bに沿ってみたシェイプド穴部13の断面形状は略すり鉢状である。すなわち、シェイプド穴部13は、開口部9から静翼1の内部に向かって徐々に内寸が小さくなっている。このようにシェイプド穴部13を略すり鉢状にすることにより、冷却用気体が開口部9の下流域に広がって、冷却フィルムを容易に形成できるようになる。
【0020】
ストレート穴部15は、シェイプド穴部13の下端から下方に直線状に延びており、シェイプド穴部13とストレート穴部15とは連続している。このストレート穴部15の横断方向の断面形状はほぼ円形であり、ストレート穴部15の直径は開口部9の幅にほぼ等しい。冷却用気体は静翼1の内部からストレート穴部15を通ってシェイプド穴部13に到達して、このシェイプド穴部13から静翼1の表面に供給されて冷却フィルムを形成する。シェイプド穴部13を形成することなしに、本実施形態と同様なストレート穴部を静翼の表面に直接的に形成する場合には、形成される冷却フィルムが本実施形態の場合に形成される冷却フィルムよりも小さくなるために冷却される範囲が小さくなる。シェイプド穴部13を形成することなしに、本実施形態の開口部9の面積にほぼ等しい面積を有するストレート穴部を静翼の表面に直接的に形成する場合には、必要とされる冷却用気体の体積が増すためにガスタービンの性能が低下する。従って、本実施形態に示されるような寸法および形状を有するシェイプド穴部13とストレート穴部15とを採用することが好ましい。
【0021】
図3は、レーザ光7の照射方法を説明するための平面図である。図3には、レーザ光7がガスタービン部材状に照射されることにより形成されたレーザスポット17が示されている。焦点におけるレーザスポットの直径は約0.3mmであるが、図3においてはガスタービン部材の表面を上方または下方に移動させることによりレーザスポットが焦点からずれている状態を示しているので、このレーザスポット17の直径は約0.5mmである。点Oはレーザスポット17の中心であると共にレーザ光7の光軸である。点Oは、図3において鎖線(仮想線)で示される円19の円周上に位置している。この状態から、光軸を円19の円周に沿って回転運動させる。この回転運動により、レーザスポット17は円21(図3における最も大径の円)で囲まれた領域内を移動する。従って、円21により囲まれた領域内にレーザ光7が照射され、この領域内が加工される。円19の直径はレーザスポット17の直径よりも小さいのが好ましく、それにより、光軸Oを回転運動させる際にレーザスポット17により形成される円21内に未加工領域、すなわちレーザ光が照射されていない領域が存在しないようにできる。このような光軸の回転運動作用は、レーザヘッド5を円運動させることによって行われれる。この円運動は、レーザ光発射機に装備されているいわゆるトレパニング機能、すなわちレーザ光を発射させつつレーザヘッドを移動させる機能を用いることによって行われる。
【0022】
図3において鎖線により示される円19(この円19の円周に沿って光軸が回転運動する)の直径が例えば0.3mm(すなわち回転運動の半径が0.15mm)である場合、円21の直径は0.8mmとなる。このように、円21で囲まれる領域の面積は、レーザスポット17の面積よりもはるかに大きい(この実施例では約2.6倍)。従って、一回のレーザ光照射作用により加工できる面積は、単に光軸を固定してレーザ光7を照射する場合(すなわち、レーザヘッドを固定しつつレーザ光を発射させる場合であって、ピアッシングと称される場合)に加工できる面積よりも大きい。これにより、所定面積を加工するのに必要とされるレーザ光照射回数を少なくできる。従って、レーザ光7の光軸を位置合わせする位置合わせ操作も少なくできる。
【0023】
図4は、図3の照射方法により形成されたシェイプド穴部13の開口部9を示す平面図である。図4においては、実線で示された六つの円21が示されている。各円21は、一回のレーザ光照射作用により加工される前述した領域である。すなわち、この開口部9は六回のレーザ光照射作用により形成されたものであり、この照射回数は図6に示された従来実施例における照射回数よりも極めて少ない。通常は、六回の照射作用のうちの三回の照射作用が静翼の表面に対して左斜め方向から行われ、他の三回の照射作用は静翼の表面に対して右斜め方向から行われる。照射作用を斜め方向から行うので照射領域は厳密には楕円であるが、図4では照射領域は便宜的に円21として示されている。なお、図4において鎖線で示される円22は、後述されるストレート穴部15を形成するためのレーザ光照射領域である。
【0024】
前述したようにシェイプド穴部13(図2参照)を形成した後、レーザ光照射作用によってストレート穴部15を形成する。トレパニングまたはピアッシングによりストレート穴部15を形成できる。通常はストレート穴部15の内径はレーザスポット17の直径よりも大きいので、トレパニングによってストレート穴部15を形成する。ストレート穴部15をトレパニングにより形成する場合は、シェイプド穴部13とストレート穴部15との両方をトレパニングにより連続的に形成できる。
【0025】
加工時においては、ストレート穴部15を先に形成した後にシェイプド穴部13を形成する場合がある。この場合は、シェイプド穴部13を形成する前に、レーザ光遮蔽部材として例えばポリテトラフルオロエチレン製の丸棒等をストレート穴部15に挿入する。これにより、シェイプド穴部13を形成するためのレーザ光7がストレート穴部15の壁面に到達して、この壁面を損傷させるのを妨げることができる。丸棒を挿入するのが困難な場合には、砂またはろう等のレーザ光遮蔽物質をストレート穴部15内に充填する。このような充填タイプのレーザ光遮蔽物質においては、発火特性を有していない砂を使用するのが好ましい。
【0026】
前記ガスタービン部材を移動させることにより、前記レーザ光のレーザスポットが焦点からずれている状態で前記レーザ光を前記ガスタービン部材に照射して、シェイプド穴部13を形成する。これにより、レーザスポット17の面積が焦点におけるレーザスポットの面積よりも大きくなる。照射位置におけるレーザスポット17の面積は、焦点におけるレーザスポットの面積の1.1倍以上3.0倍以下であるが好ましく、1.5倍以上3.0倍以下であるのが特に好ましく、これにより、一回のレーザ光照射作用により加工される面積を大きくすることができる。照射位置におけるレーザスポット17の面積が前記範囲未満である場合には、一回の照射作用により加工できる面積が小さくなる場合がある。この面積が前記範囲を越える場合には、エネルギが分散されるので加工が困難になる。
【0027】
シェイプド穴部13の形成に用いられるレーザ光7は、YAGレーザ、アルゴンレーザ、またはCO2レーザ等を含む。加工効率が高いため、レーザ光7はYAGレーザであるのが好ましい。
【0028】
図5は、本発明の製造方法によって製造された静翼の他の冷却穴23を示す断面図である。図2においては、冷却穴11を静翼1の表面に対して垂直方向に形成したが、図5においては、冷却穴23を静翼に対して斜め方向に形成している。従って、冷却穴が垂直方向に形成されている場合よりも、冷却フィルムを静翼の表面に容易に形成できるようになっる。この冷却穴23も、図2に示された冷却穴11と同様に、シェイプド穴部25とストレート穴部27とを備えている。シェイプド穴部25は、静翼の内部から開口部29に向かって寸法が徐々に増している(略すり鉢形状)。このシェイプド穴部25も、レーザ光7を照射しつつ、前述したように光軸を回転運動させることにより形成される。光軸を回転運動させることによって、光軸の位置合わせの回数およびレーザ光7の照射回数を少なくでき、従って加工時間を短縮できる。
【0029】
本発明の製造方法をガスタービン部材のうちの静翼に対して適用したが、本発明の製造方法を、フィルム冷却が行われる静翼以外のガスタービン部材、例えば動翼またはライナーシュラウド等に対して適用できる。さらに、前述した説明に用いられたシェイプド穴部の寸法、レーザスポットの径、回転運動の半径または照射回数等は一例であり、これらは用途に応じて適宜変更が可能である。
【0030】
【発明の効果】
前述したように、本発明の製造方法によれば、ガスタービン部材の製造工程を簡略化でき、製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施形態によるガスタービン部材の製造方法の様子を示す斜視図である。
【図2】(a)図1の製造方法によって形成された冷却穴を示す拡大平面図である。
(b)図2(a)の線B−Bに沿ってみた断面図である。
【図3】レーザ光の照射方法を説明するための平面図である。
【図4】図3の照射方法によって形成されたシェイプド穴部の開口部を示す平面図である。
【図5】本発明の製造方法によって製造された他の静翼の冷却穴を示す断面図である。
【図6】従来のシェイプド穴部形成方法を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1…静翼
3…シュラウド
5…レーザヘッド
7…レーザ光
9…開口部
11…冷却穴
13…シェイプド穴部
15…ストレート穴部
17…レーザスポット
23…冷却穴
25…シェイプド穴部
27…ストレート穴部
29…開口部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method of manufacturing a gas turbine member, such as a stationary blade, a moving blade, or a liner shroud, whose surface is film-cooled by supplying a cooling gas from the shaped hole, and in particular, the shape of the shaped hole. The present invention relates to a forming method.
[0002]
[Prior art]
Since the combustion temperature of a gas turbine is typically about 1100 ° C. and can exceed 1300 ° C., gas turbine components such as stationary blades, blades or liner shrouds are exposed to high temperatures. Therefore, for these gas turbine members, for example, a metal material having excellent heat resistance such as a nickel-base heat-resistant alloy is used, and film cooling is performed. Film cooling is a cooling gas (usually air) supplied from a large number of cooling holes formed on the surface of the gas turbine member, and the cooling gas flows along the surface of the gas turbine member to form a thin low-temperature airflow layer ( This is a cooling system for cooling the gas turbine member by forming a so-called cooling film. The film cooling suppresses the transfer of heat from the hot gas to the gas turbine member.
[0003]
The cooling hole is composed of a straight hole portion located inside the gas turbine member and a shaped hole portion that is continuous with the straight hole portion and opens on the surface of the gas turbine member. The inner diameter of the shaped hole gradually increases from the inside to the surface of the gas turbine member. Further, the shaped hole portion has an inner dimension in the direction orthogonal to the inner dimension in the flow direction of the cooling gas. Therefore, the opening of the shaped hole is, for example, oval, and in this case, the cross-sectional shape in the longitudinal direction of the opening is substantially mortar-shaped. When the shaped hole portion has such a shape, the cooling gas spreads in the downstream area of the cooling hole, and the cooling film can be easily formed.
[0004]
As a method for forming a hole having a shape like a shaped hole in the surface of a metal material, electric discharge machining is well known. However, for example, the surface of the stationary blade is usually provided with a coating layer (so-called thermal barrier coating) made of ceramics such as ZrO 2 —Y 2 O 3 for the purpose of improving the heat resistance of the stationary blade. Since the coating layer is not electrically conductive, it is impossible to form a shaped hole by electric discharge machining. Therefore, the formation of the shaped hole is generally performed by laser beam irradiation (see, for example, JP-A-10-85777).
[0005]
By the way, although the dimension of the opening part of a shaped hole part changes with models and a formation location, usually length is about 3 mm and width is about 0.8 mm. On the other hand, the diameter of the laser spot formed on the surface of the gas turbine member by laser light irradiation is about 0.3 mm to about 0.4 mm, which is considerably smaller than the size of the opening. Therefore, as disclosed in, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 10-6059, a processing method is disclosed in which laser light is irradiated many times from an oblique direction to the surface of a gas turbine member in order to form a shaped hole. Has been.
[0006]
FIG. 6 is a plan view for explaining a conventional shaped hole forming method. In FIG. 6, an
[0007]
As disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-6059, when the laser beam is irradiated to the gas turbine member in a state in which the laser spot of the laser beam is shifted from the focus by moving the gas turbine member, Since the diameter of the laser spot is increased, the number of irradiations can be reduced. However, since the laser beam energy is dispersed and machining becomes difficult when the positional deviation increases, the increase in the diameter of the laser spot (that is, the reduction in the number of irradiations) is limited. For example, as disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-6059 described above, even when the diameter of the laser spot is 0.6 mm, it is necessary to irradiate the laser beam ten times. In the laser beam irradiation action, it is necessary to adjust the position of the optical axis by adjusting the relative position between the laser beam emitter and the gas turbine member. Therefore, there is a problem that it takes time to manufacture the gas turbine member.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of such problems, and an object of the present invention is to provide a method of manufacturing a gas turbine member that can simplify the process and thus reduce the manufacturing cost.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention,
A gas turbine member manufacturing method comprising a step of forming, by laser light, a shaped hole for supplying a cooling gas to the surface of the gas turbine member on a gas turbine member subjected to film cooling,
The shaped hole is formed by rotating an optical axis located at the center of a laser spot formed by the laser light along a circumference of a circle having a diameter smaller than the diameter of the laser spot. A method for manufacturing a gas turbine member is provided.
[0010]
In this manufacturing method, the laser beam is irradiated while rotating the optical axis of the laser beam along the circumference of a circle having a diameter smaller than the diameter of the laser spot. Can be processed. Accordingly, the processing time is shortened, and the manufacturing cost of the gas turbine member can be reduced.
[0011]
Preferably, after performing hole processing by rotating the aligned optical axis, the center of the circle surrounding the region where the laser spot moves is positioned on the outer periphery of the circle surrounding the region where the next laser spot moves by moving the rotation center of movement of the optical axis aligns elsewhere as further hole while rotating movement along the optical axis to the circumference of another circle having a diameter less than the diameter of the laser spot Repeat processing. Thereby, the frequency | count of irradiation and the frequency | count of alignment reduce, and the manufacturing process of a gas turbine member can be simplified.
[0012]
Preferably, by moving the gas turbine member, a laser spot of the laser beam by irradiating a state delle laser light is deviated from the focal point on the gas turbine member, to form a Shaped hole. Thereby, a laser spot becomes large and the frequency | count of irradiation and the frequency | count of alignment can further be reduced.
[0013]
Either the shaped hole portion or the straight hole portion may be formed first, but after forming the shaped hole portion first, the straight hole portion has a diameter smaller than the diameter of the laser spot with respect to the optical axis of the laser beam. It is preferable to form it while rotating it along the circumference of the circle. Thereby, a shaped hole part and a straight hole part can be processed continuously.
[0014]
When the straight hole portion is formed first, it is preferable that the shaped hole portion is formed after the laser light shielding material is disposed in the formed straight hole portion. The laser light shielding material can prevent the laser light from damaging the wall surface of the straight hole when forming the shaped hole.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings as appropriate.
[0016]
FIG. 1 is a perspective view showing a state of a method for manufacturing a gas turbine member according to one embodiment of the present invention. In FIG. 1, a stationary blade 1 that is a gas turbine member is shown together with a shroud 3. A
[0017]
2A is an enlarged plan view showing the
[0018]
The shaped
[0019]
As shown in FIG. 2B, the cross-sectional shape of the shaped
[0020]
The
[0021]
FIG. 3 is a plan view for explaining the irradiation method of the laser beam 7. FIG. 3 shows a
[0022]
When the diameter of a
[0023]
FIG. 4 is a plan view showing the
[0024]
After the shaped hole 13 (see FIG. 2) is formed as described above, the
[0025]
At the time of processing, the shaped
[0026]
By moving the gas turbine member, a laser spot of the laser beam is irradiated with a pre-SL laser beam to the gas turbine member in a state in which the deviation from the focal point, forming a Shaped holes 13. Thereby, the area of the
[0027]
The laser beam 7 used for forming the shaped
[0028]
FIG. 5 is a cross-sectional view showing another
[0029]
Although the manufacturing method of the present invention is applied to a stationary blade among gas turbine members, the manufacturing method of the present invention is applied to a gas turbine member other than a stationary blade where film cooling is performed, such as a moving blade or a liner shroud. Can be applied. Furthermore, the dimension of the shaped hole, the diameter of the laser spot, the radius of the rotational motion, the number of times of irradiation, etc. used in the above description are merely examples, and these can be appropriately changed according to the application.
[0030]
【The invention's effect】
As described above, according to the manufacturing method of the present invention, the manufacturing process of the gas turbine member can be simplified and the manufacturing cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a state of a manufacturing method of a gas turbine member according to one embodiment of the present invention.
2A is an enlarged plan view showing a cooling hole formed by the manufacturing method of FIG. 1; FIG.
(B) It is sectional drawing seen along line BB of Fig.2 (a).
FIG. 3 is a plan view for explaining a laser beam irradiation method.
4 is a plan view showing an opening of a shaped hole formed by the irradiation method of FIG. 3; FIG.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a cooling hole of another stationary blade manufactured by the manufacturing method of the present invention.
FIG. 6 is a plan view for explaining a conventional shaped hole forming method.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Static blade 3 ...
Claims (5)
前記レーザ光によって形成されるレーザスポットの中心に位置する光軸を、前記レーザスポットの直径よりも小さい直径を有する円の円周に沿って回転運動させつつ前記シェイプド穴部を形成することを特徴とするガスタービン部材の製造方法。A gas turbine member manufacturing method comprising a step of forming, by laser light, a shaped hole for supplying a cooling gas to the surface of the gas turbine member on a gas turbine member subjected to film cooling,
The shaped hole is formed by rotating an optical axis located at the center of a laser spot formed by the laser light along a circumference of a circle having a diameter smaller than the diameter of the laser spot. A method for manufacturing a gas turbine member.
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