JP4083773B2 - コンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法 - Google Patents
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また、(2)コンクリート床版と斜材とを格点部コンクリートおよびPC鋼材により一体化する格点部構造(例えば特許文献2参照)も知られている。
また、斜材の端部に突出部を設けて、その突出部を格点部コンクリートに埋め込むようにした構造の格点部構造も知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、(3)斜材の端部をコンクリート床版に埋め込むようにした格点部構造も知られている(例えば、特許文献4参照)。
また、(4)斜材の端部の継手板相互を連結すると共にコンクリートにより固定するようにした格点部構造も知られている(例えば、特許文献5参照)。
また、(5)V字状の鋼製格点キーを斜材の端部に挿入配置すると共に、コンクリートにより固定するようにした格点部構造も知られている(例えば、特許文献6参照)
第2発明のコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法においては、コンクリート床版に結合するジベルを有する格点ボックスに2本の斜材の一端を固定し、前記各斜材の他端に、コンクリート床版と結合するためのジベルを有すると共に、橋軸方向に隣接する斜材の分割格点ボックスに固定するための接合部を有する分割格点ボックスを有する架設ユニットを順次接合した状態で下側コンクリート床版および上側コンクリート床版を設けるコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法であって、ジベルからなる結合手段を有し該結合手段を介して上側コンクリート床版に直接結合されると共に下部にハの字形に配置された2本の斜材の上端を固定して上部格点部を構成する上部格点ボックスと、ジベルからなる結合手段を有し該結合手段を介して下側コンクリート床版に直接結合されると共に前記2本の斜材のうちの一方の下端を固定し下部格点部を構成する一方の分割格点ボックスと、ジベルからなる結合手段を有し該結合手段を介して下側コンクリート床版に直接結合されると共に前記2本の斜材のうちの他方の下端を固定し下部格点部を構成する他方の分割格点ボックスとが架設ユニットを構成し、隣接する架設ユニットの近接側の分割格点ボックス同士が接合されて下部格点部を構成され、前記各ジベルはコンクリート床版に埋め込まれていることを特徴とする。
第3発明のコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法においては、コンクリート床版に結合するジベルを有する格点ボックスに2本の斜材の一端を固定し、前記各斜材の他端に、コンクリート床版と結合するためのジベルを有すると共に、橋軸方向に隣接する斜材の分割格点ボックスに固定するための接合部を有する分割格点ボックスを有する架設ユニットを順次接合した状態で下側コンクリート床版および上側コンクリート床版を設けるコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法であって、ジベルからなる結合手段を有し該結合手段を介して下側コンクリート床版に直接結合されると共に上部に逆ハの字形に配置された2本の斜材の下端を固定して下部格点部を構成する下部格点ボックスと、
ジベルからなる結合手段を有し該結合手段を介して上側コンクリート床版に直接結合されると共に前記2本の斜材のうちの一方の上端を固定し上部格点部を構成する一方の分割格点ボックスと、
ジベルからなる結合手段を有し該結合手段を介して上側コンクリート床版に直接結合されると共に前記2本の斜材のうちの他方の上端を固定し上部格点部を構成する他方の分割格点ボックスとが架設ユニットを構成し、
隣接する架設ユニットの近接側の分割格点ボックス同士が接合されて上部格点部を構成され、前記各ジベルはコンクリート床版に埋め込まれていることを特徴とする。
第4発明では、第1発明〜第3発明のいずれかに記載のコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法において、ジベルからなる結合手段が上部格点ボックスおよび分割格点ボックスにそれぞれ一体に形成された孔開き鋼板ジベルであることを特徴とする。
第5発明では、第1発明〜第3発明のいずれかに記載のコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法において、両分割格点ボックスがそれぞれ調整接合部を備え、相互の位置調整が可能であることを特徴とする。
第4発明によると、上部格点ボックス(または下部格点ボックス)と各分割格点ボックスとが、それぞれと一体に形成された孔開き鋼板ジベルという単純な構造の結合手段によってコンクリート床版に結合されるので、簡単な構造でコンクリート床版と結合することができ他、前記第1発明と同等の効果が得られる。
第5発明によると、下部格点部(または上部格点部)を構成する両分割格点ボックスが接合時に前後、鉛直方向に位置調整可能であるので、部材に無理がかからずに接合でき、十分な強度を発揮することができる。また、分割格点ボックス側(下部格点部または上部格点部)の調整だけで済み、2本の斜材を固定している格点ボックス(上部格点部または下部格点部)での調整は不要なので第1発明と同等の効果が得られる。
図2は上部格点部3を構成する上部格点ボックス4を三角法で示す正面図と、平面図と側面図である。図3はボルト締めにて接合されて下部格点部5を構成する分割格点ボックスとしての下部格点ボックス6、6′を三角法で示す正面図と、平面図と側面図である。
また、船腹に相当する両側壁8には、上側コンクリート床版10との結合手段としての孔明き鋼鈑ジベル9が縦向きに上方に張り出して形成されている。上部格点ボックス4は上方には開口しており、内部は空洞4aである。
空洞6aには必要に応じて充填材を充填してもよい。下側コンクリート床版16および充填材については上部格点ボックス4の場合と同じである。
図4は既架設部からさらに継続して新架設部へと(図では右方へ)延長していく状態を示す。既架設部では上側コンクリート床版10と、下側コンクリート床版16の打設が完了している。そこで、つぎの架設ユニット17を順次接合して複合トラス橋1を延長構築する。複合トラス橋1の両端縁部1aに平行に2個の架設ユニット17を配設するが、以下の説明では片側について説明し、他側の説明は同様であるので省略する。
1a 複合トラス橋の端縁部
2 斜材
3 上部格点部
4 上部格点ボックス(上部格点ボックス)
4a、6a 空洞
5 下部格点部
6 下部格点ボックス(分割格点ボックス)
7 傾斜底壁
8、12 側壁
9、15 孔明き鋼鈑ジベル(結合手段)
10、10′ 上側コンクリート床版
12a 接合部(調整接合部 )
12b ボルト孔
13 対向壁
14 傾斜壁
16、16′ 下側コンクリート床版
17 架設ユニット
18 フランジ
19 止水フランジ
Claims (5)
- コンクリート床版に結合するジベルを有する格点ボックスに2本の斜材の一端を固定し、前記各斜材の他端に、コンクリート床版と結合するためのジベルを有すると共に、橋軸方向に隣接する斜材の分割格点ボックスに固定するための接合部を有する分割格点ボックスを有する架設ユニットを順次接合した状態で下側コンクリート床版および上側コンクリート床版を設けるコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法であって、コンクリート床版に結合するジベルを有する格点ボックスに2本の斜材の一端を固定し、前記各斜材の他端に、コンクリート床版と結合するためのジベルを有すると共に、橋軸方向に隣接する斜材の分割格点ボックスに固定するための接合部を有する分割格点ボックスを有する架設ユニットとされ、隣接する架設ユニットの近接側の分割格点ボックス同士が接合されて格点部を構成され、前記各ジベルはコンクリート床版に埋め込まれていることを特徴とするコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法。
- コンクリート床版に結合するジベルを有する格点ボックスに2本の斜材の一端を固定し、前記各斜材の他端に、コンクリート床版と結合するためのジベルを有すると共に、橋軸方向に隣接する斜材の分割格点ボックスに固定するための接合部を有する分割格点ボックスを有する架設ユニットを順次接合した状態で下側コンクリート床版および上側コンクリート床版を設けるコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法であって、ジベルからなる結合手段を有し該結合手段を介して上側コンクリート床版に直接結合されると共に下部にハの字形に配置された2本の斜材の上端を固定して上部格点部を構成する上部格点ボックスと、
ジベルからなる結合手段を有し該結合手段を介して下側コンクリート床版に直接結合されると共に前記2本の斜材のうちの一方の下端を固定し下部格点部を構成する一方の分割格点ボックスと、
ジベルからなる結合手段を有し該結合手段を介して下側コンクリート床版に直接結合されると共に前記2本の斜材のうちの他方の下端を固定し下部格点部を構成する他方の分割格点ボックスとが架設ユニットを構成し、
隣接する架設ユニットの近接側の分割格点ボックス同士が接合されて下部格点部を構成され、前記各ジベルはコンクリート床版に埋め込まれていることを特徴とするコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法。 - コンクリート床版に結合するジベルを有する格点ボックスに2本の斜材の一端を固定し、前記各斜材の他端に、コンクリート床版と結合するためのジベルを有すると共に、橋軸方向に隣接する斜材の分割格点ボックスに固定するための接合部を有する分割格点ボックスを有する架設ユニットを順次接合した状態で下側コンクリート床版および上側コンクリート床版を設けるコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法であって、ジベルからなる結合手段を有し該結合手段を介して下側コンクリート床版に直接結合されると共に上部に逆ハの字形に配置された2本の斜材の下端を固定して下部格点部を構成する下部格点ボックスと、
ジベルからなる結合手段を有し該結合手段を介して上側コンクリート床版に直接結合されると共に前記2本の斜材のうちの一方の上端を固定し上部格点部を構成する一方の分割格点ボックスと、
ジベルからなる結合手段を有し該結合手段を介して上側コンクリート床版に直接結合されると共に前記2本の斜材のうちの他方の上端を固定し上部格点部を構成する他方の分割格点ボックスとが架設ユニットを構成し、
隣接する架設ユニットの近接側の分割格点ボックス同士が接合されて上部格点部を構成され、前記各ジベルはコンクリート床版に埋め込まれていることを特徴とするコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法。 - 前記ジベルからなる結合手段が格点ボックスおよび分割格点ボックスにそれぞれ一体に形成された孔開き鋼板ジベルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法。
- 前記両分割格点ボックスがそれぞれ調整接合部を備え、相互の位置調整が可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコンクリート・鋼複合トラス橋の架設方法。
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