JP4083425B2 - 液体注入針および液体注入装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体注入針および液体注入装置に関し、特に、生体に作用する薬液を皮内、皮下、筋肉層などの生体内に経皮的に注入する際に用いられる液体注入針および液体注入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、薬液を生体内に注入する際に用いられる薬液注入装置としては、例えば図14に示される装置101が知られている。
【0003】
薬液注入装置101は、図に示されるように、薬液を注入するための針102と、針102を支持するための支持部103と、薬液を収容するための略円筒状の本体104と、本体104の内部空間に収容される薬液を押し出すためのプランジャ105とを備えている。針102は、一定の外径を有する中空針からなり、その一端が支持部103に固着され、本体104の内部空間と連通可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、針102は、0.3mm以上の外径を有し、比較的太い。このため、針102の生体内への穿刺あるいは薬液の生体内への注入に伴って、痛みが生じる。また、太い針による穿刺は、患者に大きな恐怖感や不安感を与える。
【0005】
一方、患者に与える痛みを低減するために、従来よりも細い針を使用することは、問題を有している。例えば、細い針を支持部に固着して薬液注入装置を組み立ることは、きわめて困難である。また、細い針は、強度的に弱いため、生体に刺そうとしても、皮膚を貫通できずに、例えば曲がってしまう恐れがある。
【0006】
さらに、細い針は、必然的にその内径も小さい。したがって、薬液を充填する際に、バイアルなどの薬液容器から薬液を吸い取るために要する力や、薬液を生体内に注入するために薬液を押し出すための力が、大きくなってしまう。つまり、薬液容器からの薬液吸い取り時あるいは生体内への薬液注入時に、相当の力が必要になるという問題がある。
【0007】
例えば、糖尿病患者によってインスリン含有液を経皮的に自己投与するための薬液注入装置が、市販されている。当該薬液注入装置に現在適用される最も細い針の外径は、0.254mm(31G(ゲージ))である。なお、「ゲージ」とは、B.W.G.(Birmingham Wire Gage)の規格に基づいた数字である。
【0008】
ところが、31G針を使用する場合、薬液を投与する際の注入抵抗が、かなり大きい。これは、注入抵抗が、理論上、針の直径の4乗に反比例して大きくなるからである。
【0009】
このため、女性、子供、高齢者などの体力的に問題のある患者は、薬液注入装置のプランジャを押す力が弱いため、31G針を用いた薬液の自己投与の際に、薬液をうまく皮下に注入できない虞がある。このような場合、患者は、注入抵抗は小さいが強い痛みを感じさせる太い針、例えば、外径0.30mm(30G)の針を、使用せざるを得ない。
【0010】
また、31G針を使用した場合、注入操作終了後に、インスリン含有液が、皮膚の穿刺口あるいは針の先端から漏れ出してしまうことがある。この原因の一つとして、下記の点が挙げられる。
【0011】
つまり、31G針のような細い針は、注入抵抗が高いため薬液の注入が終了するまでに長時間を要する。したがって、1回の注射で投与される薬液量つまりインスリンユニットの全てを、皮下に完全に投与する前に、患者が、それに耐えきれずに、針を皮膚から抜いてしまうことが推察される。
【0012】
糖尿病治療において、インスリンユニットは、患者に応じて予め定められており、注射の度に正確に投与される必要がある。したがって、注入操作終了後に薬液が漏れ出すということは、適切な量よりも少ない量の薬液が患者に投与されており、よって十分な治療効果が得られないことを意味する。
【0013】
一方、歯科治療の分野においては、例えば、リドカインなどの麻酔薬を患者の歯髄内に注入するために、薬液注入装置が用いられている。現在市販されている歯科用薬液注入装置に係る最も細い針の外径は、0.26mmである。
【0014】
上記外径0.26mmのデンタル針を用いて麻酔薬を歯茎等に注入する際、かなり高い注入抵抗が発生する。そのため、装置本体およびプランジャは金属製であり、かつ健常人である医者が麻酔薬を注入する。つまり、上記のような細い針であっても、非常に大きな力でプランジャを押すことにより、麻酔薬の注入が可能である。
【0015】
しかし、装置本体およびプランジャは金属製であるため、装置の重量が大きく、取り扱いも容易ではない。したがって、注入抵抗を低減できれば、プラスチック等の軽量材料が適用可能となり、かつ小さな力で麻酔薬を注入できるため、軽量で取り扱いが容易な歯科用薬液注入装置が提供可能となる。
【0016】
さらに、太い針は、上述のように、注入抵抗を低減できるが、患者に大きな恐怖感や不安感を与えるため、適していない。つまり、歯科用薬液注入装置においても、より細い針を用いることにより患者に与える苦痛等を和らげることは、好ましい。
【0017】
このように、極細の針は、患者に与える苦痛を低減することが可能であるが、製造の困難性や強度の不足および高い注入抵抗を有し、上記のような種々の問題を生じるため、実際上、実現されていない。
【0018】
本発明は、このような従来の問題を解決するために成されたものであり、製造が容易で十分な強度および低い注入抵抗を有し、かつ患者に与える苦痛を低減できる極細の液体注入針と、当該液体注入針を備えた液体注入装置とを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は次のように構成される。
【0020】
(1) 液体を注入するための中空の針部と、針部が固着される支持部とを有する液体注入針であって、
前記針部は、前記支持部の内部を延長する固定部と、前記支持部から外方へ突出し、生体内ヘ穿刺可能である穿刺部とからなり、
前記穿刺部は、先端部と中間部と基端部とからなり、
前記中間部は、前記先端部に向かい外径が漸減し、前記先端部と前記基端部とを滑らかに繋いでおり、
前記穿刺部の先端側外径は、0.1mm以上かつ0.25mm以下であり、
前記穿刺部の基端側外径は、前記先端側外径よりも大きく、かつ、0.3mm以上かつ2mm以下であり、
前記穿刺部の先端側内径は、0.05mm以上かつ0.15mm以下であり、
前記穿刺部の基端側内径は、0.20mm以上かつ1.2mm以下であり、
前記穿刺部の全長は、1.5mm以上かつ15mm以下であり、
前記先端側外径は、前記穿刺部の全長が1.5mm以上かつ5mm以下である場合、前記全長の2/3以上となる長さにわたって、0.1mm以上かつ0.25mm以下であり、前記穿刺部の全長が5mm以上かつ15mm以下である場合、前記先端側外径は、前記全長の3/5以上となる長さにわたって、0.1mm以上かつ0.25mm以下であり、
前記針部の流路抵抗は、水を使用して20μl/秒の流量を維持する場合、350重量グラム以下である
ことを特徴とする液体注入針。
【0023】
(2) 前記穿刺部の先端部は、全長にわたって略一定の外径を有することを特徴とする前記(1)に記載の液体注入針。
(3) 前記穿刺部の基端部は、全長にわたって略一定の外径を有することを特徴とする前記(2)に記載の液体注入針。
【0024】
(4) 前記穿刺部の外径は、前記支持部から先端に向かって漸減することを特徴とする前記(1)に記載の液体注入針。
【0027】
(5) 前記液体は、生体に作用する薬剤を含むことを特徴とする前記(1)に記載の液体注入針。
【0028】
(6) 自己投与用あるいは歯科用であることを特徴とする前記(1)に記載の液体注入針。
【0029】
(7) 前記穿刺部の刺通抵抗は、7重量グラム以下であることを特徴とする前記(1)に記載の液体注入針。
【0038】
(8) 前記(1)に記載の液体注入針を備える液体注入装置であって、
当該液体注入装置は、
液体が収容される内部空間を有する本体と、本体の一端に設けられる支持部とを有し、
前記液体注入針の針部は、内部空間と連通可能に前記支持部に固着されることを特徴とする液体注入装置。
【0056】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0057】
図1および図2に示されるように、本実施の形態に係る薬液注入装置1は、薬液注入針10と本体4とから構成される。薬液注入針10は、異形の中空の針部2と、針部2が固着される支持部3とを有する。本体4は、略円筒状であり、プランジャ5が長手方向に往復動可能に挿入される内部空間41を有する。
【0058】
一般的には、薬液8は、バイアルなどの薬液容器から吸い取られて、内部空間41に収容され、本体4内でプランジャ5を押し込むことによって、針部2の先端から生体内に注入される。
【0059】
本体4の一端(図中左側)に位置する支持部3には、本体4の内部空間41と連通する通路31が形成されている。針部2の基端は、通路31の内面に液密に固着されている。したがって、針部2は、通路31を経由して、本体4の内部空間41と連通している。
【0060】
本実施の形態においては、支持部3と本体4とは、一体成形されている。しかし、支持部3と本体4とを別部材として形成し、接着あるいは溶着等の手段によって、支持部3を本体4の端部に固着することも可能である。あるいは、支持部3を、螺合や嵌合によって、本体4の端部に着脱可能に接続する構成を採用することも可能である。
【0061】
一方、本体4の他端(図中右側)には、プランジャ5を内部空間41に挿入するための開口42が形成されている。プランジャ5の先端には、本体4の内壁に密着するガスケット6が取り付けられている。ガスケット6は、プランジャ5が支持部3に向かって移動する際に、薬液が後方に漏れないようにシールし、薬液を前方に押し出す役目を果たす。
【0062】
薬液8は、例えば、薬剤を含有する溶液、ゲル、または懸濁液である。使用可能な薬剤は、経皮的な投与に適さない薬剤以外であるならば、実質的に制限されない。
【0063】
主な薬剤としては、例えば、抗菌薬、抗ウイルス薬、ワクチン、抗腫瘍薬、免疫抑制薬、ステロイド薬、抗炎症薬、抗リウマチ薬、関節炎治療薬、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、糖尿病治療薬、成長ホルモンなどのホルモン剤、骨カルシウム代謝薬、ビタミン、血液製剤、造血薬、抗血栓薬、抗高脂血症薬、抗不整脈薬、血管拡張薬、プロスタグランジン、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬、βブロッカー、降圧薬、利尿薬、キサンチン誘導体、βアゴニスト、抗喘息薬、鎮咳薬、去痰薬、抗コリン薬、止寫薬、健胃消化薬、抗潰瘍薬、下剤、睡眠薬、鎮静薬、解熱剤、かぜ薬、抗てんかん薬、抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、中枢神経刺激薬、副交感神経作用薬、交感神経作用薬、制吐剤、中枢興奮薬、抗パーキンソン病薬、筋弛緩薬、鎮痙薬、麻酔薬、鎮痒薬、抗片頭痛薬、オリゴヌクレオチド、遺伝子薬、などが挙げられる。
【0064】
特に、経口投与で効果を表さないかあるいは減弱してしまう薬剤、例えば、ぺプチド、タンパク、多糖類、オルゴヌクレオチド、DNAが、好ましい。
【0065】
薬液8の1回当たりの注入量は、殆どの場合1ml以下である、通常の注射薬の単回投与量と同等か、あるいは0.01〜2mlの間で設定される。
【0066】
ガスケット6は、ブチルゴム、シリコンゴム、あるいはエラストマー等の材料を使用する成形加工によって製造される。支持部3と本体4とプランジャ5とは、ポリプロピレンやポリエチレンなどのプラスチックあるいはガラス等の材料を使用して、成形加工によって製造される。
【0067】
なお、本体4と支持部3とプランジャ5とは、その全部または一部が透明な材料から構成されており、内部空間41に収容されている薬液8を目視で確認ができる。また、本体4の表面には、薬液8の収容量および注入量を把握するための目盛り7が形成されている。
【0068】
針部2は、図3および図4に示されるように、穿刺部21と固定部22とを有する。穿刺部21は、支持部3から外方へ突出する延長部であり、生体内へ穿刺可能である。固定部22は、支持部3の内部を延長する延長部であり、本体4の内部空間41と連通する通路31と連絡している。
【0069】
穿刺部21の先端は、刃面が形成された傾斜部21aを有しており、皮膚を穿孔可能である。刃面は、例えば、先端を斜めにカットすることにより形成される。
【0070】
穿刺部21の先端側外径つまり傾斜部21aの近傍における穿刺部21の外径は、0.1mm以上かつ0.25mm以下、好ましくは0.1mm以上かつ0.20mm以下に設定される。
【0071】
穿刺部21の先端側外径の上限は、患者に与える穿刺痛を低減する観点から、従来より小さく設定されている。また、下限は、所定の強度を確保し、薬液注入時における流路抵抗の増大を抑える観点から設定されている。穿刺部21の先端側内径は、これに伴って、0.05mm以上かつ0.15mm以下が好ましい。
【0072】
一般に、針による経皮的な穿刺においては、針の先端部が皮膚を切り裂きながら皮膚深部へと突き進められることによって、痛みに関係する神経や血管が刺激を受け、あるいは損傷されて、痛覚が誘発される。
【0073】
しかし、本実施の形態においては、穿刺部21の先端側外径は、極めて小さく設定されている。したがって、皮膚を穿孔し生体組織を切り裂く傾斜部21aによって、神経や血管が受ける刺激や損傷は、極力小さくなる。つまり、穿刺部21は、患者に対して、穿刺痛を殆ど、若しくは全く感じさせない。
【0074】
一方、穿刺部21の基端側外径は、穿刺部21の先端側外径より大きく設定されている。このため、穿刺部21を生体内へ穿刺するために必要な強度を十分確保できる。したがって、例えば、穿刺部21が折れて、穿刺部21を生体内に穿刺できない事態を防止できる。
【0075】
詳しくは、穿刺部21の基端側外径は、0.3mm以上かつ2mm以下、より好ましくは0.35mm以上かつ1.5mm以下が好ましい。
【0076】
穿刺部21の基端側外径の下限は、薬液注入時における流路抵抗を積極的に低減する観点から、前述したように穿刺部21の先端側外径よりも大きく設定されている。また、上限は、生体内への刺入抵抗の増大を抑える観点から設定されている。これに伴って、穿刺部21の基端側内径は、0.25mm以上かつ1.2mm以下が好ましい。
【0077】
また、穿刺部21の全長L0は、1.5mm以上かつ15mm以下、好ましくは3mm以上かつ10mm以下が好ましい。なお、全長L0は、支持部3から皮膚を穿孔する傾斜部21aの先端までの長さによって定義される。
【0078】
全長L0は、従来の皮下あるいは筋肉内投与では、8〜40mmが一般的である。しかし、本実施の形態においては、全長L0の上限は、所定の強度を確保し、薬液注入時における流路抵抗の増大を抑える観点から、従来よりも短く設定されている。また、下限は、生体内への穿刺を良好に行う観点から設定されている。
【0079】
穿刺部21の外径は、傾斜部21aから支持部3に向かって所定長L1に渡り、0.1mm以上かつ0.25mm以下に設定されることが好ましい。
【0080】
所定長L1は、特に限定されるものではないが、全長L0が1.5mm以上かつ5mm以下の場合は、全長L0の2/3以上、好ましくは4/5以上に設定されることが好ましい。また、全長L0が5mm以上かつ15mm以下の場合は、所定長L1は、全長L0の3/5以上、好ましくは3/5以上かつ4/5以下に設定されることが好ましい。
【0081】
所定長L1の下限は、傾斜部21aによる皮膚の穿孔直後に生体内に刺入される穿刺部21の外径を小さく保たせることで、刺入抵抗を極めて小さくするという観点から設定されている。また、上限は、十分な強度を確保し、かつ薬液注入時における流路抵抗の増大を抑える観点から設定されている。
【0082】
特に、本実施の形態においては、穿刺部21は、傾斜部21aを含んでいる先端部21bと、先端部21bより外径が大きい基端部21dと、先端部21bと基端部21dとの間に位置する中間部21cとを有している。
【0083】
中間部21cの外径は、連続的に変化しており、先端部21bと基端部21dとを滑らかに繋いでいる。さらに、中間部21cの内径は、先端部21bに向かって、連続的に漸減している。したがって、薬液8は、中間部21cを通過する際に、その流速が加速され、先端部21bに勢いよく流入する。
【0084】
なお、先端部21bおよび基端部21dは、それぞれ、図示のように全長にわたって略一定の外径を有する形状のほか、先細りとなる形状とすることも可能である。
【0085】
また、支持部3の内部を延長する固定部22の外径は、基端部21dの外径と同様であり、0.3mm以上かつ2mm以下、好ましくは0.35mm以上かつ1.5mm以下が好ましい。
【0086】
固定部22の外径の下限は、薬液注入時における流路抵抗を積極的に低減し、支持部3への接合面積を大きくし接合強度を高める観点から、穿刺部21の先端側外径よりも大きく設定されている。また、上限は、支持部3の外形寸法の増大を抑えるという観点から設定されている。これに伴って、固定部22の内径は、0.25mm以上かつ1.2mm以下が好ましい。
【0087】
なお、固定部22を、支持部3の通路31に向かって内径が漸増する形状とすることも可能である。この場合、流路抵抗がさらに低減されるため、薬液8は、固定部22を通過する際に、その流速が加速され、勢いよく基端部21dに流入する。
【0088】
針部2は、一般的には、ステンレス鋼を使用して、例えば、塑性加工によって製造される。但し、チタンなどの他の金属あるいはプラスチック等の材料から、針部2を製造することも可能である。
【0089】
針部2の支持部3への固着は、例えば、インサート成形あるいは接着によって達成される。一般的な針は、その外径が小さい場合、支持部に対する接合力は弱く、支持部から抜け落ちる虞がある。これに対し、本実施の形態においては、支持部3に固着される固定部22の外形が、穿刺部21の先端側外径より大きく設定されている。
【0090】
つまり、針部2は、大きな外径を備えた固定部22を介して支持部3に固着されるため、針部2が脱落する虞は無くなる。さらに、固定部22と支持部3との接合面積が大きいため、針部2を支持部3に固着することが容易となる。したがって、穿刺部21の先端側外径が小さくとも、薬液注入針10および薬液注入装置1を、容易に製造できる。
【0091】
次に、刺通抵抗の観点から、本実施の形態を説明する。なお、刺通抵抗は、10mm/秒の速度でシリコーンゴムを穿刺したときの荷重によって定義される。また、シリコーンゴムの厚みは、0.5mmであり、JIS(日本工業規格:Japanese Industrial Standard)のK6253タイプAに準拠したゴム硬度計(デュロメータ)を使用して得られた硬度は、A50である。
【0092】
図5は、刺通抵抗の測定に使用された実施例1の針部2の拡大図である。図に示されるように、穿刺部21の全長L0は8mmあるいは13mmであり、先端部21bの長さL1は2.75mmである。
【0093】
また、基端部21dの外径および内径は、0.35mmおよび0.25mmであり、先端部21bの外径および内径は、0.2mmおよび0.1mmである。なお、外径および内径が連続的に漸減する中間部21cの長さは、3.5mmであり、輪郭線と一点鎖線で示される軸線とがなす角度は、1度50分28秒である。
【0094】
さらに、針部2の第1研削角α、第2研削角φおよび断面角γは、それぞれ、8.5度、18度および129度である。なお、第1研削角αは、図6(A)に示されるように、一点鎖線で示される先端部21bの中心軸線と傾斜部21aとがなす基本的な角度であり、第2研削角φは、図6(B)に示されるように、傾斜部21aの刃面を構成するカット面と中心軸線とがなす角度であり、断面角γは、図6(A)の線A−Aについての断面図である図6(C)に示されるように、刃先断面の両側の稜線がなす角度である(ISO(国際標準化機構:International Organization for Standardization)7864参照)。
【0095】
一方、対照品として、糖尿病患者によってインスリン含有液を経皮的に自己投与するための薬液注入装置に適用される、全長に渡って外径が0.254mmかつ内径が0.125mmである針つまり31G針を、使用した。この31G針の第1研削角α、第2研削角φおよび断面角γは、9度、22度および130度である。
【0096】
図7は、実施例1の刺通抵抗の測定結果を示す図であり、縦軸および横軸としてそれぞれ荷重および変位が使用されている。図に明確に示されるように、本実施の形態に係る針部2の刺入抵抗は、荷重のピークが最大となる領域において、従来の31G針に比べ、顕著に小さい。
【0097】
特に、従来の31G針の刺通抵抗の最大値は、8.4gf(重量グラム)(82.3mN)であり、8gf(78.4mN)を越えている一方、針部2の刺通抵抗の最大値は、6.4gf(62.7mN)であり、7gf(68.6mN)以下である。つまり、本実施の形態に係る針部2は、刺通抵抗に関し、31G針より優れた特性を有しており、患者に与える穿刺痛をより低減できることが裏付けられる。
【0098】
次に、流路抵抗の観点から、本実施の形態を説明する。なお、流路抵抗は、水を使用したときの20μl/秒の定常流を維持するために必要な駆動力によって定義される。
【0099】
流路抵抗の測定システムは、図8に示されるように、使用流体である水90が収容されている容器91と、吸引した水90を圧送するためのポンプ92と、ポンプ92の吐出圧力つまり駆動力を記録するための記録装置93と、刺通抵抗が測定される針部が着脱自在である針取付け部94とを有する。
【0100】
詳しくは、水90は、逆浸透膜を利用して得られた純水であり、ポンプ92は、高速液体クロマトグラフィーに一般的に使用される定量ポンプである。また、針取付け部94と針部とは、螺合によって、着脱自在とされている。具体的には、図9に示すように、雌ネジ部96を有する公知の針ハブ97に、針部が接着剤などによって取付けられ、当該雌ネジ部96と、針取付け部94に形成される雄ネジ部95とが、螺合される。なお、雄ネジ部95は、針部の基端部の内部に挿入され、水90を針部に導入するための中空管部95aを有する。
【0101】
記録装置93は、ポンプ92の流量が20μl/秒に維持される定常状態における吐出圧力を記録する。
【0102】
また、流路抵抗の測定には、刺通抵抗の測定の場合と同一の本実施の形態に係る針部2(実施例1)と、2種類の対照品とが使用された。対照品の一方は、上述した刺通抵抗の測定で用いたものと同様の31G針であり、他方は、全長に渡って穿刺部21の先端部21bの外径に対応する0.203mmの外径を有し、全長に渡って内径が0.105mmである33G針である。
【0103】
図10は、流路抵抗の測定結果を示している図である。図に示されるように、31G針、33G針および本実施の形態に係る針部2の流路抵抗は、それぞれ、272gf(2.67N)、690gf(6.76N)および245gf(2.40N)である。
【0104】
すなわち、先端部21bの外径が33G針の外径と同等であるにかかわらず、針部2の流路抵抗は、33G針の流路抵抗の約2分の1である350gf(3.43N)以下の値を示している。
【0105】
詳しくは、33G針は、31G針の約2.5倍の流路抵抗を示すのに対し、針部2は、31G針の約0.9倍の流路抵抗を示している。つまり、本実施の形態に係る針部2は、流路抵抗に関し、公知の31G針および33G針より優れた特性を有する。
【0106】
図11は、寸法の異なる実施例2〜12の刺通抵抗および流路抵抗の測定結果を示している。これらの結果から明らかなように、いずれの実施例においても、刺通抵抗が7.1gf以下かつ流路抵抗が350gf以下の値を示しており、各実施例は、優れた特性を有している。
【0107】
次に、薬液注入装置1を使用する方法について説明する。
【0108】
まず、薬液8が、バイアルなどの薬液容器から直接あるいはゴム栓を介して、吸い取られ、薬液注入装置1の本体4の内部空間41に収容される。
【0109】
次いで、針部2の穿刺部21が、薬液注入対象となる患者の生体内へ、経皮的に穿刺される。しかし、穿刺部21の先端部21bは、従来の針よりも細い。したがって、痛みに関係する神経あるいは血管ヘの刺激、あるいは神経や血管の損傷を低下させることができ、痛みの発生が低減される。
【0110】
そして、プランジャ5を押すことにより、内部空間41内の薬液8は、支持部3の通路31と針部2の固定部22と穿刺部21とを通って、患者の生体内、例えば、皮内、皮下、筋肉、粘膜あるいは各種臓器に注入される。
【0111】
ここで、固定部22は、その外径が比較的大きく設定されているため、支持部3に対する十分な接合力を発揮する。したがって、固定部22が支持部から抜け落ちる虞はない。さらに、穿刺部21の基端部21dは、その外径が比較的大きく設定されているため、十分な強度を有する。したがって、穿刺部21が折れる事態を防止できる。
【0112】
また、固定部22と穿刺部21の基端部21dの内径は、大きく設定されている。したがって、固定部22と穿刺部21の流路抵抗が低減される。したがって、薬液8を押し出すためのプランジャ5を押す力が少なくて済み、薬液8を生体内へ良好に注入できる。
【0113】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で種々改変することができる
例えば、穿刺部21の先端部21bの形状は、必ずしも全長にわたって一定の外径を備える形状に限定されない。例えば、図12に示されるように、先端部21bの形状は、先細りであってもよい。なお、先端部21bの軸心に沿う断面の外形線は、直線状あるいはなだらかに湾曲した形状を呈している。
【0114】
また、図13に示されるように、穿刺部21の外径は、基端部21dから傾斜部21aにかけて連続的に漸減する形状を有することも可能である。なお、穿刺部21の軸心に沿う断面の外形線は、直線状あるいはなだらかに湾曲した形状を呈している。
【0115】
なお、図12および図13に示される実施の形態は、先端部21bを全長にわたって略一定の外径とする構成と比較して、傾斜部21aの近傍における先端部21bの外径をより小さくできるため、患者に与える穿刺痛をより低減できる。
【0116】
さらに、先端部21bの内径は、傾斜部21aに向かって漸減する形状を有しているため、薬液8は、先端部21bを通過する際に、その流速が加速され、傾斜部21aから勢いよく流出する。
【0117】
また、上述された実施の形態においては、薬液注入針10は、1本の穿刺部21を有しているが、複数の穿刺部21を有するように構成することも可能である。この場合、薬液8の注入量を増加させることが可能となることに加え、薬液8が分散されて生体内に注入されることに基づく薬物の迅速な効果が期待できる。
【0118】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、穿刺部の先端部の外径を、従来よりも小さくできる。したがって、痛みに関係する神経あるいは血管への穿刺部による刺激あるいは損傷を削減でき、患者に与える痛みを低減ができる。また、穿刺部の基端側外径は、先端側外径よりも大きいため、穿刺部を生体内に穿刺するために必要な強度を、十分確保できる。したがって、例えば、穿刺部が折れて、穿刺が不可能となる事態を、防止することができる。
さらに、支持部の内部を延長する固定部の外径が大きいため、固定部と支持部との接合面積を増やすことができ、固定部を支持部に確実に固着することが容易となる。したがって、穿刺部の先端部の外径が小さくとも、液体注入針および液体注入装置が容易に製造できる。
さらに、穿刺部の先端側外径および基端側外径に加え、穿刺部の先端側内径および基端側内径、穿刺部の全長、および、これらの組み合わせを考慮しており、液体を生体内ヘ注入するときの流路抵抗を低減できる。したがって、液体を押し出すための力が少なくて済み、液体を生体内へ良好に注入することができる。
【0119】
さらに、支持部の内部を延長する固定部の外径が大きいため、固定部と支持部との接合面積を増やすことができ、固定部を支持部に確実に固着することが容易となる。したがって、穿刺部の先端部の外径が小さくとも、液体注入針および液体注入装置が容易に製造できる。
【0120】
さらに、穿刺部の基端部および固定部の内径を大きくできるので、液体を生体内ヘ注入するときの流路抵抗を低減できる。したがって、液体を押し出すための力が少なくて済み、液体を生体内へ良好に注入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る薬液注入装置の側面図である。
【図2】 図1に示される薬液注入装置の断面図である。
【図3】 図1に示される薬液注入装置の薬液注入針の側面図である。
【図4】 図3に示される薬液注入針の断面図である。
【図5】 刺通抵抗の測定に使用された実施例1の薬液注入針の拡大図である。
【図6】 (A)は、薬液注入針の第1研削角を説明するための図、(B)は、薬液注入針の第2研削角を説明するための図、(C)は、薬液注入針の断面角を説明するための、(A)の線A−Aについての断面図である。
【図7】 実施例1の刺通抵抗の測定結果を示す図である。
【図8】 流路抵抗の測定システムを説明するための図である。
【図9】 流路抵抗の測定システムに係る針取付け部と針部との螺合方法を説明するための図である。
【図10】 実施例1の流路抵抗の測定結果を示す図である。
【図11】 実施例2〜12に係る刺通抵抗および流路抵抗の測定結果を示す図である。
【図12】 別の実施の形態に係る薬液注入針の断面図である。
【図13】 別の実施の形態に係る薬液注入針の断面図である。
【図14】 従来の薬液注入装置の側面図である。
【符号の説明】
1…薬液注入装置、
2…針部、
3…支持部、
4…本体、
5…プランジャ、
6…ガスケット、
7…目盛り、
8…薬液、
10…薬液注入針、
21…穿刺部、
21a…傾斜部、
21b…先端部、
21d…基端部、
21c…中間部、
22…固定部、
31…通路、
41…内部空間、
42…開口、
90…水、
91…容器、
92…ポンプ、
93…記録装置、
94…針取付け部、
95…雄ネジ部、
95a…中空管部、
96…雌ネジ部、
97…針ハブ、
L0…全長、
L1…所定長、
α…第1研削角、
φ…第2研削角、
γ…断面角。
Claims (8)
- 液体を注入するための中空の針部と、針部が固着される支持部とを有する液体注入針であって、
前記針部は、前記支持部の内部を延長する固定部と、前記支持部から外方へ突出し、生体内ヘ穿刺可能である穿刺部とからなり、
前記穿刺部は、先端部と中間部と基端部とからなり、
前記中間部は、前記先端部に向かい外径が漸減し、前記先端部と前記基端部とを滑らかに繋いでおり、
前記穿刺部の先端側外径は、0.1mm以上かつ0.25mm以下であり、
前記穿刺部の基端側外径は、前記先端側外径よりも大きく、かつ、0.3mm以上かつ2mm以下であり、
前記穿刺部の先端側内径は、0.05mm以上かつ0.15mm以下であり、
前記穿刺部の基端側内径は、0.20mm以上かつ1.2mm以下であり、
前記穿刺部の全長は、1.5mm以上かつ15mm以下であり、
前記先端側外径は、前記穿刺部の全長が1.5mm以上かつ5mm以下である場合、前記全長の2/3以上となる長さにわたって、0.1mm以上かつ0.25mm以下であり、前記穿刺部の全長が5mm以上かつ15mm以下である場合、前記先端側外径は、前記全長の3/5以上となる長さにわたって、0.1mm以上かつ0.25mm以下であり、
前記針部の流路抵抗は、水を使用して20μl/秒の流量を維持する場合、350重量グラム以下である
ことを特徴とする液体注入針。 - 前記穿刺部の先端部は、全長にわたって略一定の外径を有することを特徴とする請求項1に記載の液体注入針。
- 前記穿刺部の基端部は、全長にわたって略一定の外径を有することを特徴とする請求項2に記載の液体注入針。
- 前記穿刺部の外径は、前記支持部から先端に向かって漸減することを特徴とする請求項1に記載の液体注入針。
- 前記液体は、生体に作用する薬剤を含むことを特徴とする請求項1に記載の液体注入針。
- 自己投与用あるいは歯科用であることを特徴とする請求項1に記載の液体注入針。
- 前記穿刺部の刺通抵抗は、7重量グラム以下であることを特徴とする請求項1に記載の液体注入針。
- 請求項1に記載の液体注入針を備える液体注入装置であって、
当該液体注入装置は、
液体が収容される内部空間を有する本体と、本体の一端に設けられる支持部とを有し、
前記液体注入針の針部は、内部空間と連通可能に前記支持部に固着されることを特徴とする液体注入装置。
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