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JP4080245B2 - Liquid crystal display - Google Patents

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JP4080245B2
JP4080245B2 JP2002160063A JP2002160063A JP4080245B2 JP 4080245 B2 JP4080245 B2 JP 4080245B2 JP 2002160063 A JP2002160063 A JP 2002160063A JP 2002160063 A JP2002160063 A JP 2002160063A JP 4080245 B2 JP4080245 B2 JP 4080245B2
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泰俊 田坂
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    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1337Surface-induced orientation of the liquid crystal molecules, e.g. by alignment layers
    • G02F1/133707Structures for producing distorted electric fields, e.g. bumps, protrusions, recesses, slits in pixel electrodes

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To perform suitable display in either case that a screen is viewed in the upward direction or down ward direction. <P>SOLUTION: A liquid crystal display device has a pair of substrates and a liquid crystal layer which is interposed between a pair of the substrates and wherein liquid crystal molecules are aligned nearly vertically to the substrate when no voltage between the substrates is applied and the liquid crystal molecules fall down in a plurality of directions so as to be nearly parallel to the substrate when voltage between the substrate is applied. If an angle is defined counterclockwise when the right direction of the screen is 0&deg;, when voltage is applied, the ratio of an area where the liquid crystal molecules are inclined in a direction of 0 to 180&deg; and the ratio of an area where the liquid crystal molecules are inclined in a direction of 180 to 360&deg; in the liquid crystal layer are different from each other. <P>COPYRIGHT: (C)2003,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示装置は薄型・軽量、低電圧駆動、低消費電力といった特徴を活かして、様々な用途に広く用いられるようになってきた。表示特性に関してもCRTに匹敵するほどの特性が実現され、従来CRTが主流であったモニターやテレビなどの用途にも用いられるようになった。
【0003】
液晶表示装置が大型化、階調表示化、高コントラスト化が図られ、パーソナルコンピュータのモニターあるいはテレビ画像表示装置として使用されるまでになっている。このようなアプリケーションにおいては、液晶表示装置があらゆる方向から見えることが必要とされている。
【0004】
この広視野角を実現する技術として、富士通株式会社からMVA(Multi−domain Vertical Alignment)型液晶表示装置が提案されている。
【0005】
図2(A)、(B)に、MVA型液晶表示装置の基本概念構成を示す。図2(A)は基板201及び202に電圧を印加しないときの液晶表示装置を示し、図2(B)に基板201及び202に電圧を印加したときの液晶表示装置を示す。基板201に土手203が設けられ、基板202に土手204が設けられる。図2(A)では液晶分子212が垂直配向し、土手203,204近辺の液晶分子211が傾きを持って配向する。図2(B)では、液晶分子221が電界の向きに応じて配向する。すなわち、電圧が印加されていない時には垂直に配向しており、電圧が印加されると、4つの領域に分かれて、それぞれ4方向に傾く。各領域の視角特性が混ざる結果、広い視野角が得られる。
【0006】
このMVA型液晶表示装置の視角特性を更に向上させる技術(例えば、特開平10−153782)、表示輝度を向上させる技術(特許出願番号2001−106283)を富士通株式会社が特許出願している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
液晶表示装置は、より広い視野角を実現することが望まれている。また、高輝度の液晶表示装置が望まれている。さらに、高視野角及び高輝度の両方を備えた液晶表示装置が望まれている。
本発明の目的は、広視野角及び/又は高輝度を実現する液晶表示装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、一対の基板と、一対の基板の間に挟まれ、基板間の電圧無印加時に液晶分子が基板に対して垂直配向し、基板間の電圧の印加によって基板に略平行となるように液晶分子が複数の方位に倒れる液晶層とを有する液晶表示装置が提供される。液晶層は、電圧印加時、画面右方位を0度としたときに反時計周りに角度を定義して、画素電極により液晶分子の配向方位が規制されて45度、135度、225度及び315度の4方向に液晶分子が傾き、45度、135度方位に液晶分子が傾く領域の割合と、225度、315度方位に液晶分子が傾く領域の割合とが異なる。
45度、135度方位に液晶分子が傾く領域の割合と、225度、315度方位に液晶分子が傾く領域の割合とを異ならせて適正な割合にすることにより、画面を上方位又は下方位から見ても適切な表示が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図3は、MVA型液晶表示装置(LCD)の白黒のコントラストの視覚特性を示す。図3の円周上の角度表示は0°が右、90°が上、180°が左、270°が下を示す。横軸及び縦軸は、表示面からの傾き角度を示し、中心が0°である。白黒の視野角は上下左右視角において傾き角80度においてもコントラスト10(CR=10)以上が実現されている。
【0016】
しかしながら、中間調を表示した時に、正面から見ると正常な表示であるが、下視角から見ると全体が白っ茶けてコントラストが低下する現象が観察される。我々は、この白っ茶ける現象は、MVAあるいは垂直配向型のパネルあるいは配向分割したパネル特有の現象であることを発見した。
【0017】
図4(A)〜(C)を用いて説明する。図4(A)は、表示面を正面から観察した図である。液晶表示装置400が4つのドメイン401〜404に分割される場合を説明する。電圧が印加されていないあるいは液晶が略垂直に配向していて光漏れのない状態では、黒の光漏れは斜め視角においても非常に小さい。ドメイン401,402,403,404では、それぞれ液晶分子A1,A2,B1,B2が異なる方向に傾く。低電圧領域では液晶分子A1,A2,B1,B2は殆ど垂直であり、複屈折が小さい。
【0018】
図4(B)は、表示面を手前(下視角)から観察した図である。斜め視角では、液晶分子は実質寝てくる。偏光板との角度が多少あるので、複屈折が発現し、光漏れする。
【0019】
図4(C)は、横軸が印加電圧を示し、縦軸が透過光量を示す。特性線411は、図4(A)に示すように正面から観察したときの特性を示す。特性線412Aは、図4(B)に示すように手前から観察したときの液晶分子B1,B2の特性を示す。特性線412Bは、図4(B)に示すように手前から観察したときの液晶分子A1,A2の特性を示す。
【0020】
電圧がしきい値電圧を僅かに超えて暗い階調を表示するような場合には、図4(C)に示すように透過光量が増すが、これは図4(B)に示すように、倒れた液晶分子の軸の投射軸が偏光板の軸の投射軸とずれるためである。これは、画素の上半分に位置する液晶分子においても、画素の下半分に位置する液晶分子においても同様である。ここで、この光漏れを補正するためにある光学物質を挿入する場合を考える。この場合、暗い中間調を補償することが出来るが、翻って、黒表示を行う時に、余分な光学的効果が発現することになってしまう。このため、斜め視角での黒浮きが生じ、コントラストの良好な視角範囲が狭められることになってしまう。
【0021】
基本的には、上(右上、左上を含む)方向に傾く領域と下(右下、左下を含む)方向に傾く領域との比を崩すことにより、上記の問題点を解決する。
【0022】
図5(A)は、液晶分子A1,A2と液晶分子B1,B2の領域の比が同じ場合の透過光量−印加電圧(T−V)特性を示す。この場合、特性線の形が崩れて、表示面が白っ茶けてしまう。
【0023】
図5(B)は、液晶分子A1,A2の領域と液晶分子B1,B2の領域との比を適正値に調整した場合のT−V特性を示す。印加電圧と透過光量がほぼ比例し、適切な表示を行うことができる。
【0024】
図6(A)、(B)に微細スリットにより配向規制を行った場合における構成を示す。図6(A)では全ての液晶分子が画面下方位に傾くように構成した。1画素領域103は、2つの配向領域101及び102に分割される。ゲートライン114及びデータライン113に対応して、画素領域103が設けられる。画素領域103は、ITO(インジウム酸化第一錫:indium tin oxide)透明電極111で構成される。透明電極111には、薄膜トランジスタ(TFT)のドレインに接続するためのコンタクト領域112が設けられる。配向領域101及び102の比は1:1である。図6(B)では、上方位に傾く領域121と下方位に傾く領域122の比を1:1に設定した。領域121及び122の配向は、透明電極123のスリットの向きにより制御可能である。
【0025】
図1(A)では、透明電極133の形状を変え、上方位に傾く領域131と下方位に傾く領域132の比を1:3に設定した。このように、液晶分子の傾く方位について、通常は1:1に設定するところを、意図的にバランスを崩し、1:X(X<>1)とした。
【0026】
このようにバランスを崩した場合には、図4(C)に示すところの上視角、下視角でのT−V特性を重ね合わせる比が変わることになる。この時、図4(C)に示す2本のT−V特性線412A,412Bの比率に応じた和になる。ここで、図4(C)の特性線412Aで示す領域を増やした場合には、黒っぽい映像が全体に白くなるが、黒白のコントラストは取れているので、このコントラストのおかげで良好な表示となる。一方、特性線412Bで示す領域を増やした場合には、黒っぽい映像は全体に黒く潰れ、一部反転する可能性がある。しかしながら、黒っぽい映像は白くはならず黒いままではある。この特性線412Aの効果と特性線412Bの効果とを完全に1:1で混ぜてしまった場合には、双方の良好な特性が互いに打ち消されてしまい、良好な視角特性を実現することは難しかった。しかしながら、比率を調整する、特に、特性線412Aの領域の割合を全体の7±2割とすることで、良好な表示が得られることが分かった。
【0027】
図6(A)、(B)をより詳細に説明する。図6(A)は全ての配向を下向きにした例を示している。TFT基板に形成されている透明電極をパターニングした。ここで、櫛歯状に透明電極111を設けた。ここで、画素を二つの領域101,102に分割し、上半分においては櫛歯の歯を右下に伸びるように設定した。一方、下半分においては櫛歯の歯を左下に伸びるように設定した。ここで、櫛歯の各電極の幅を3μmに設定し、櫛歯の間隙を3μmに設定した。図6(B)は開口率を最大限に設定し、上下比率を同一にした場合を示す。
【0028】
図1(A)は開口率を最大限に設定しつつ、上下比率を変えた例を示す。図6(B)と基本的な構成は変えずに上下比率を変えた。このITO電極パターンから櫛歯状のITO電極を上側領域131では右上方位に、下側領域132では左下方位に向けて設定した。ここで、上側の領域131の比率を全体の3割に設定した。
【0029】
図1(B)は画素の左右中央に一本上下にITO電極のパターンを設け、上下比率を変えた例を示す。画素領域103は、4つの領域141〜144に分割される。このITO電極パターンから櫛歯状のITO電極を上側領域141,142では上方位に、下側領域143,144では下方位に向けて設定した。櫛歯状のITO電極の伸ばし方としては、画素の上側では腕を上に伸ばしたように設定した。一方、画素の下側では両腕を左右に広げつつ下げたように設定した。ここで、上側の領域141,142の比率を全体の3割に設定した。
【0030】
図8(A)は、液晶表示装置の主要構成を示す。TFT801は、ゲートがゲートライン114に接続され、ソースがデータライン113に接続され、ドレインが透明電極111に接続される。液晶層802は、一端がTFT基板上の透明電極111に接続され、他端が対向基板の共通電極(グランド電極)に接続される。補助容量803は、一端がコンタクト領域701を介して透明電極111に接続され、他端がグランド電位に接続される。
【0031】
図8(B)は、補助容量803及びその周辺の断面図である。補助容量803は、金属層811及び812の間に絶縁層を設けることにより形成される。金属層811は、TFT801(図8(A))のソース電極とは接続されていないがそれと同じ層に形成される。金属層812は、以下、補助容量(Cs)レイヤともいう。Csレイヤ812は、グランド電位に接続される。金属層811は、コンタクトホール813を介してコンタクト領域701に接続される。
【0032】
図7、図9を参照して、すのこ状の電極のより正確なレイアウトを説明する。図7は図6(A)に対応し、図9は図1(B)に対応する。
【0033】
図7においては、画素の中央部には左右に補助容量(Cs)形成用の電極812(図8(B))が形成されており、ITO電極111と金属層811(図8(B))との接触を行うためのコンタクト領域701が形成されている。図7の下部に示す拡大図のように、すのこ状の電極702の端を、コンタクト領域701から離す構成とした。
【0034】
図10は、TFTの断面図である。ゲート電極1001の上には、絶縁膜1011を介して、ソース電極1002及びドレイン電極1003が形成される。さらに、その上には、絶縁膜1012を介してITO電極1005が形成される。ITO電極1005及びドレイン電極1003は、コンタクトホール1004を介して接続される。
【0035】
図9の下部は、TFTのドレイン電極とITO電極のコンタクト領域901の拡大図を示している。すのこ状の電極903の端は開いていることが重要であり、極力ドレイン電極との間にスリット状の部位を形成するように設計した。すのこ状の電極902は、コンタクト領域901に接続される。
【0036】
図11は、通常の液晶表示装置の断面図である。対向基板1101及びTFT基板1103の間には、液晶層1102が設けられる。対向基板1101は、ガラス基板1111、カラーフィルタ1112、及びITO電極1113が順に積層される。TFT基板1103は、ガラス基板1124、絶縁層1123、絶縁層1122、及びITO電極1121が順に積層される。ゲート電極1131の上には、絶縁層1123を介して、ソース電極1133及びドレイン電極1132が形成される。ITO電極1121は、ドレイン電極1132に接続される。
【0037】
図12(A)、(B)は、カラーフィルタ1223をTFT基板1203に設けた液晶表示装置を示す。図12(A)は、液晶表示装置の平面図である。図12(B)は、図12(A)のII−II線断面図である。対向基板1201及びTFT基板1203の間には、液晶層1202が設けられる。対向基板1201は、ガラス基板1211及びITO電極1212が積層される。TFT基板1203は、ガラス基板1226、絶縁層1225、絶縁層1224、カラーフィルタ1223、アクリル樹脂層1222、及びITO電極1221が順に積層される。ゲート電極1231の上には、絶縁層1225を介して、ソース電極1233及びドレイン電極1232が形成される。ITO電極1221は、ドレイン電極1232に接続される。
【0038】
カラーフィルタ1223がTFT基板1203上にあるときには、電極のパターンを自由にレイアウトすることが出来る。図11の構成では、データラインからの横電界の影響によって輝度の低下が生じてしまい、また、所望の角度とは異なる方位に液晶分子が傾くため、視角特性が悪いという問題が生じていた。これに対して、図12(B)に示すように、カラーフィルタ1223がTFT基板1203にある場合には、データラインはカラーフィルタ1223の下部に隠れている。ここで、スリット電極として、隣の画素との間に生じる斜め電界が配向不良の原因となる。そこで、逆に、隣の画素も配向を改善することに用いる構成とした。図13(A)に示すように、隣の画素の電極と、自画素との間の間隙1321を、画素中のスリットの間隙1322と同一とし、且つ、表示動作として、左右隣の画素と駆動の位相を合わせた。具体的には、フレーム反転あるいはライン反転駆動を行った。この時には例えば全面グレーの表示を行う時、自画素内の電界の分布と、画素間の電界の分布とは全く同一である。そして、配向不良は全く生じない。この場合には全面において配向は上下方向に均一な配向となり、良好な視角特性と均一で明るい表示を実現することが出来た。
【0039】
図13(A)は、6画素の領域に対応するITO電極1311〜1316を示す。各ITO電極1311〜1316の左上には、TFTのドレイン電極に接続するためのコンタクト領域1301が設けられる。間隔1321は、各ITO電極1311〜1316間の間隔である。間隔1322は、各ITO電極1311〜1316内のすのこ状電極間の間隔である。間隔1321及び1322は、同じである。
【0040】
図13(C)は、TFTとの接続を得るためのコンタクトホール1331として、画素中央のすのこの連結部分に設けて開口率と配向の安定性を図った。
【0041】
図13(B)は、図13(A)、(C)のI−I線断面図である。TFT基板1342において、各ITO電極1314〜1316の間の下には、データライン1341が設けられる。
【0042】
本実施形態によれば、図12(B)に示すように、一対の基板1201,1203が設けられる。液晶層1202は、一対の基板1201,1203の間に挟まれ、基板1201,1203間の電圧無印加時に液晶分子が基板1201,1203に対して垂直配向し、基板1201,1203間の電圧の印加によって基板1201,1203に略平行となるように液晶分子が複数の方位に倒れる(図1(A)、(B)参照)。液晶層1203は、図1(A)に示すように、電圧印加時、画面右方位を0度としたときに反時計周りに角度を定義して、0〜180度方位に液晶分子が傾く領域131の割合と、180〜360度方位に液晶分子が傾く領域132の割合とが異なる。
【0043】
また、液晶層1203は、電圧印加時、画面右方位を0度としたときに反時計周りに角度を定義して、図1(B)に示すように、45度、135度方位に液晶分子が傾く領域141,142の割合と、225度、315度方位に液晶分子が傾く領域143,144の割合とが異なる。液晶層1203は、45度、135度方位に液晶分子が傾く領域141,142の割合が全体の4割以下が好ましい。
【0044】
図1(B)に示すように、画素電極は、幅が10μm以下、間隙が10μm以下のすのこ状の画素電極であり、TFT基板1203(図12(B))に設けられる。液晶層1202は、画素電極により液晶分子の配向方位が規制されて4方向に液晶分子が傾く。画素電極は、すのこの伸びる方向が45、135、225、315度の形状を有し、液晶層1202は、液晶分子の傾く4方向がそれぞれ45,135,225,315度である。
【0045】
薄膜トランジスタは、ゲート、ソース、ドレインを含む。図9に示すように、画素電極は、薄膜トランジスタのドレインに接続するためのコンタクト領域901を有し、複数のすのこのうちの少なくとも一部903とコンタクト領域901との間にスリットが設けられる。ゲートラインは、薄膜トランジスタのゲートに接続される。画素電極は、複数のすのこのうちの最もゲートラインに近いすのこ902がコンタクト領域901に接続される。
【0046】
図13(A)に示すように、画素電極は、自己のすのこ状画素電極の間隙1322と隣接する画素電極との間における間隙1321とが同一である。図12(A)に示すように、薄膜トランジスタは、TFT基板1203において画素電極1221に接続される。カラーフィルタ層1223は、TFT基板1203に形成される。
【0047】
以上説明したように、本実施形態により視角特性の良好なディスプレイを実現することが出来た。
【0048】
(第2の実施形態)
図14及び図15を参照して、MVA型液晶表示装置の問題点を説明する。図14はMVA型液晶表示装置を示している。TFT基板側のITO画素電極1404にはスリット1405が設けられており、対向基板のITO電極上にはレジストを用いて土手1401が形成されている。さらに、TFT基板上には、ゲートライン1402、データライン1403及び補助容量形成用電極1406が形成される。画素電極は、4つの領域1411〜1414に分割される。各領域1411〜1414の液晶分子は、それぞれ図4(A)の液晶分子A1、B2、A2、B1の向きに配向される。ここで、TN型ディスプレイの構造と比較すると対向基板のITO電極上にレジストのパターンを形成する必要があり、工程が増え、コストアップとなっていた。
【0049】
図15は、対向基板のITO電極にスリット1504を設けた場合を示す。TFT基板には、ゲートライン1501、データライン1502、補助容量形成用電極1505、ITO画素電極1503が形成される。黒矢印1521は、スリット電極1504による配向規制の方向を示す。白矢印1522は、ゲートライン1501及びデータライン1502による配向規制の方向を示す。領域1511では、配向を規制する方向が2方向以上あるために応答が遅くなる。
【0050】
さらに、この場合には、TN型ディスプレイと比較して、対向基板のITO電極にスリット1504を設ける必要性から、工程が増え、コストアップとなる。また、対向基板にカラーフィルタが設けられている場合、スリット1504の部位においてはカラーフィルタ層がむき出しになっており、カラーフィルタ層からの不純物の落出により信頼性が低下する問題が生じる。更に、データライン1502あるいはゲートライン1501による配向規制方位と、スリット電極1504による配向規制方位とが45度異なるため、配向が安定するための時間がかかり、応答が遅いという問題が生じる。
【0051】
図16は、本発明の実施形態による画素電極のパターンを示す。TFT基板には、ゲートライン1601、データライン1602、微細スリット画素電極1621,1622が形成される。
【0052】
黒矢印1612は、微細スリット画素電極1621,1622による配向規制の方向を示す。白矢印1611は、ゲートライン1601及びデータライン1602による配向規制の方向を示す。
【0053】
データライン1602の近傍では横方向(データラインに垂直)に微細スリット画素電極1622を設ける。ゲートライン1601の近傍では縦方向(ゲートラインに垂直)に微細スリット画素電極1621を設ける。そして、これらの電極のつなぎ部分としては画素中央に上下にITO電極1613を伸ばし、データライン1602とゲートライン1601との交差部に向けてITO電極1623を伸ばした。ITO電極1623が互いに交差する角度は45度である。ITO電極1613は、背骨状に形成され、その上の液晶分子はゲートライン1601の近傍の液晶分子の配向の影響で配向方向が決まる。ここで、微細な電極1621,1622の電極幅としては約3μm、電極1621,1622の間のスリットの幅としても約3μmとした。
【0054】
微細な電極1621,1622にあっては、TFT基板上の電極と対向基板上の電極との間に電圧が印加された時に、液晶分子の倒れる方向は微細な電極の伸びる方向と平行な方向になる。この作用を図17(A)、(B)を用いて説明する。
【0055】
図17(A)は、画素電極パターンが粗い場合を示す。対向基板1701及びTFT基板1703の間に、液晶層1702が設けられる。対向基板1701上には、全面にITO透明電極が形成される。TFT基板1703上の電極パターン間隔は広い。領域1711では、電極の間隔が広いので、電界の傾きにより、液晶分子は倒れる。逆向きに倒れる領域との距離が離れているため相互干渉はなく、図の左右方向に倒れる。
【0056】
図17(B)は、TFT基板1703上の電極パターンが微細な場合を示す。領域1721では、電極の間隙が狭いので、電界の傾きにより倒れようとする液晶分子がぶつかって倒れることが出来ない。ストレスから逃れるために電極と平行な方向(図では紙面に垂直な方向)に液晶分子1722が倒れる。
【0057】
この原理を本実施形態は利用したものであって、図16に示すように、データライン1602に垂直に伸びる微細電極1622が存在する部分においては、微細電極1622およびデータライン1602からの横電界の影響で液晶分子は横方向に倒れる。ここで、微細電極1622の配向規制方向とデータライン1602からの横電界による配向規制方向とが一致するため素直に液晶分子は倒れる。一方、ゲートライン1601と垂直な方向に伸びる微細電極1621が存在する部分においては、微細電極1621およびゲートライン1601からの横電界の影響で液晶分子は縦方向に倒れる。ここで、微細電極1621の配向規制方向とゲートライン1601からの横電界による配向規制方向とが一致するため素直に液晶分子は倒れる。
【0058】
このように液晶分子にかかる配向規制が素直であるため、対向基板側には土手やスリットなどの特殊な構造を設ける必要はない。
【0059】
図16をより詳細に説明する。ゲートライン1601とデータライン1602とで囲まれた画素領域にITO透明電極が設けられており、TFTにより表示電圧が印加されている。ITO電極は櫛歯状にパターニングされており、その櫛の方向はデータライン1602近傍ではデータライン1602に垂直に、ゲートライン1601近傍ではゲートライン1601に垂直に設定されている。櫛の歯は画素の中央上下に伸びる電極1613に繋がっており、この背骨の如き電極1613はデータライン1602とゲートライン1601との交差部に向かって伸び、Y字の形を取る。このY字の手を広げている角度としては、30度から120度の間に設定した時に良好な配向を得ることが出来た。ここで、スリット電極のITO電極の幅としては、3μmから5μm、スリットのITO間隙部分の幅としては、2μmから5μmに設定した。
【0060】
図18にはこの手を広げる角度が約60度の場合を図示した。縦方向(ゲートライン1801に垂直)に伸びる櫛歯状の電極1821の長さが長くなっている。この場合には、ゲートライン1801からの横電界をより有効活用することが可能となっている。
【0061】
図19(A)〜(C)にITO電極のパターンの拡大図を示す。
図19(A)は最も単純な構成であって、櫛歯状のITO電極の幅は一定である。領域1902では図の左右方向に液晶分子が傾き、領域1903では図の上下方向に液晶分子が傾き、領域1901では図の斜め45度方向に液晶分子が傾く。
【0062】
図19(B)においては、櫛歯状の電極の方向を角度θ傾かせている。手を広げた背骨から上方向に伸びる櫛歯状電極の伸びる方向を、上方位から腕を広げた腕の方向に傾かせた。すなわち、櫛歯状電極1922は、ゲートライン近傍の電極であり、背骨状電極1921の長手方向に対して角度θ傾いている。また、櫛歯状電極1923は、データライン近傍の電極であり、背骨状電極1921の垂直方向に対して角度θ傾いている。傾ける角度θとしては、1度から45度まで変化させた。
【0063】
領域1911では図の斜め45度方向に液晶分子が傾く。図19(A)の領域1902及び1903の液晶分子の傾きは90度異なる。図19(B)の領域1912及び1913の液晶分子の傾きの差は90度より小さくなるので、領域1911〜1913の間で液晶分子の傾きがなだらかに変化する。
【0064】
図19(C)は電極の形状を先細りにした場合の構成を示す。ここで、先細りの電極1931,1932の角度θとしては、1度から20度程度に設定した。電極の形状を先細りする効果を説明する。図20(A)は、微細電極2001及び2002が平行な場合を示す。微細電極2001近傍の液晶分子2003と微細電極2002近傍の液晶分子2004は傾きが180度異なる。図20(B)は、微細電極2011及び2012の形状が先細りする場合を示す。微細電極2011近傍の液晶分子2013と微細電極2012近傍の液晶分子2014は傾きの違いが180度より小さい。液晶分子2013〜2015は傾きがなだらかに変化する。
【0065】
図21(A)、(B)は補助容量形成用のCsラインを活用する場合の構成を示す。図21(A)は液晶表示装置の平面図である。Csライン2104からはゲートライン2102あるいはデータライン2103と同様に横方向の電界が形成されている。この横電界を積極的に配向に活用するものである。
【0066】
金属層2105は、図8(B)の金属層811に相当し、ITO画素電極2101に接続される。ここで、図16、図18、図19(A)〜(C)に示した場合と同様に、櫛歯状の電極の櫛の先端を横電界の原因となる電極(図16、図18、図19(A)〜(C)ではデータラインあるいはゲートライン)に向かわせることが重要である。
【0067】
図21(A)においては、櫛歯状の電極として、画素の上半分2101a、下半分2101bそれぞれに櫛歯状の電極を上下左右に伸ばした。
【0068】
図21(B)は、図21(A)の線2106の断面図である。対向基板2111には、全面にITO画素電極2121が形成される。TFT基板2112には、Csライン2134の上に絶縁膜2132を介して金属層2133が形成される。金属層2133とITO画素電極2131は接続されている。Csライン2134は図21(A)のCsライン2104に相当し、金属層2133は図21(A)の金属層2105に相当する。上記のように、Csライン2134から生じる斜め電界1341を積極的に配向に活用することができる。
【0069】
なお、図22に示すように、領域2101a及び2101bにおいてそれぞれITO画素電極2101に背骨領域を設けてもよい。
【0070】
図23(A)は、画素電極2301を右上、左上、左下、右下に伸ばした例を示す。TFT基板には、画素電極2301の他、ゲートライン2302、データライン2303及びCsライン2304が形成される。画素電極2301は、Csライン2304に平行な電極2305を含む。
【0071】
図23(B)は、Csライン2304を積極的に活用する構成を示す。画素電極2311において、異なる配向の領域2311a,2311bが、各画素の上半分下半分に十字に形成されている。領域2311a及び2311bは、画素電極2312で接続されている。
【0072】
図21(A)において、Csライン2104を跨いでTFTからの電圧を伝達するための透明電極が設けられている。ここで、ITO透明電極2101はCsライン2104の上ではCsライン2104上に伸ばして設定した。これにより、補助容量を実現した。
【0073】
図24は、上記の液晶パネルを一対のλ(波長)/4板で挟む構成を示す。液晶パネル2403をλ/4板2402及び2404で挟み、さらにその両側を偏光板2401及び2405で挟む。偏光板2401の吸収軸2411は、図の水平方向に対して45度ずれている。λ/4板2402の光軸2412は、図の水平方向に対して90度ずれている。λ/4板2404の光軸2414は、図の水平方向と同じ方向である。偏光板2405の吸収軸2415は、図の水平方向に対して135度ずれている。偏光板2401,2405は、それぞれ吸収軸2411,2415の光成分を吸収する。λ/4板2402,2404は、直線偏光と円偏光との間の変換を行って出力する。液晶パネル2403を一対のλ/4板2402,2404で挟むことにより輝度が向上する。
【0074】
図25(A)は、図23(B)と同じ構成であり、上半分の画素領域2311aの透過光量分布を図25(B)、(C)に示す。図25(B)は、λ/4板がない場合の分布であり、画素に十字の黒い領域が生じてしまう。これは液晶分子が偏光板の光軸に垂直あるいは平行な方向に傾いてしまうためである。図25(C)は、図24に示すように、λ/4板2402,2404を適用した場合の分布であり、黒い領域は画素の中央部のみとなり、明るい表示が実現される。
【0075】
本実施形態によれば、図16に示すように、画素電極は、櫛歯状あるいはスリット状の画素電極であって、該櫛歯の方向がゲートライン1601近傍では該ゲートラインに向かって伸びており、データライン1602近傍では該データラインに向かって伸びている。
【0076】
図21(A)に示すように、CSライン(補助容量形成用電極ライン)2104は、画素の中央の左右方向に延びる。画素電極は、補助容量形成用電極ライン2104を境にして上下に分かれて形成され、補助容量形成用電極ライン2104近傍では該補助容量形成用電極ラインに重なるように該補助容量形成用電極ラインと同じ方向に向かって伸びる。
【0077】
また、図16に示すように、画素電極は、画素の中央に背骨状に上下方向に電極1613が形成されていて、ゲートライン1601に向かう櫛歯状の電極1621とデータライン1602に向かう櫛歯状の電極1622とに繋がる電極部1623が該背骨状の電極1613から四方に伸びてY字の腕状になる。
【0078】
図21(A)に示すように、画素電極は、櫛歯の方向が補助容量形成用電極ライン2104近傍では該補助容量形成用電極ラインに向かって伸びる。その画素電極は、補助容量形成用電極ライン2104に向かう櫛歯状電極とデータライン2103に向かう櫛歯状電極とを繋げるY字の腕状の電極と、ゲートライン2102に向かう櫛歯状電極とデータライン2103に向かう櫛歯状電極とを繋げるY字の腕状の電極とを有する。
【0079】
上記のY字の腕状の電極の腕がなす角度は、30度以上150度以下が好ましい。また、図19(B)に示すように、画素電極は、ゲートラインに向かって伸びている櫛歯状の電極1922の伸びる方向として、データライン近傍では該データラインに向かって傾いて伸び、データラインに向かって伸びている櫛歯状の電極1923の伸びる方向として、ゲートライン近傍では該ゲートラインに向かって傾いて伸びている。また、図19(C)に示すように、画素電極は、櫛歯の形状として、歯の先端部分がより狭くあるいは細くなっている。
【0080】
図21(A)に示すように、画素電極は、補助容量形成用電極ライン2104を跨いで薄膜トランジスタのドレインからの電圧を伝達するために設けられている電極が、補助容量形成用電極ライン2104近傍で該補助容量形成用電極ラインに重なるように同じ方向に伸びている。
また、図24に示すように、一対の直交する1/4波長板2402,2404は、液晶パネル(液晶層を挟んだ一対の基板)2403を挟んでいる。
【0081】
以上説明したように、本実施形態を用いることにより、明るい表示を実現できるとともに、視野角の広い液晶ディスプレイを実現することが出来た。
【0082】
(第3の実施形態)
MVA型液晶表示装置の視角特性をより改善するために、図26に示すようなフィルム構成が提案されている。液晶層2605は、一対の面内位相差を有する位相差フィルム2604,2606で挟まれる。さらに、その両側が一対の負の位相差フィルム2603,2607で挟まれる。さらに、その両側が一対の偏光子2602,2608で挟まれる。さらに、その両側が一対の保護層2601,2609で挟まれる。偏光子2602の吸収軸2612と偏光子2608の吸収軸2618は、90度ずれている。位相差フィルム2604の光軸2614と位相差フィルム2606の光軸2616は、90度ずれている。偏光子2602の吸収軸2612と位相差フィルム2604の光軸2614は、90度ずれている。視角特性としては、コントラスト10以上の範囲は傾き角度にして全方位にて±80度以上が実現されている。しかしながら、輝度を向上させることは出来ない。
【0083】
一方、輝度を向上させるための技術として、図27に示すような円偏光板を用いた技術が提案されている。液晶パネル2706は、2枚の基板の間に液晶層を挟んだものであり、一対のトリアセチルセルロース(TAC)2705,2707で挟まれる。さらに、その両側が一対のλ/4フィルム2704,2708で挟まれる。さらに、その両側が一対のTAC2703,2709で挟まれる。さらに、その両側が一対のポリビニールアルコール(PVA)偏光層2702,2710で挟まれる。さらに、その両側が一対のTAC2701,2711で挟まれる。
【0084】
偏光層2702の吸収軸2722は、図の水平方向に対して90度ずれている。λ/4フィルム2704の光軸2724は、図の水平方向に対して45度ずれている。λ/4フィルム2708の光軸2728は、図の水平方向に対して135度ずれている。偏光層2710の吸収軸2730は、図の水平方向と同じ方向である。
【0085】
この構成によれば、輝度は2割から5割向上するものの、図26に示した構成で実現される視角特性を得ることは出来ない。上下左右のコントラスト10以上の範囲は±80度あるものの、斜め45度方位では±50度に留まっている。
【0086】
本発明の実施形態は図26及び図27の二つの特性を併せ持つ構成を有するものである。
図28(A)は、本実施形態の中の最も単純な原理構成を示すものである。λ(波長)/2板2802は、一対の偏光層2801,2803で挟まれている。偏光層2801の吸収軸2811は、図の水平方向と同じ方向である。λ/2板2802の光軸2812も、図の水平方向と同じ方向である。偏光層2803の吸収軸2813は、図の水平方向に対して90度ずれている。λ/2板2802は、入射した直線偏光を90度回転させた直線偏光の光に変換して出射する。
【0087】
偏光層2801,2803は、PVA偏光層を指し、一般に偏光板にはPVA偏光層の両側にトリアセチルセルロース(TAC)のフィルムが設けられているが、このTACフィルムのない状態を指している。一対の偏光層2801,2803の間に二分の一波長板2802が設けられており、この二分の一波長板2802のフィルムに対して垂直な方向の位相差((nx+ny)/2−nz)×dはゼロである。ここで、nx、ny、nzは、各方向の屈折率であり、dは厚さである。この二分の一波長位相差板2802の光軸2812は、近接する偏光層2801,2803の吸収軸2811,2813に平行あるいは垂直である。この場合の漏れ光の様子を図28(B)に示しているが、全方位に渡って漏れ光がほとんどないことが分かる。
【0088】
液晶パネル全体の構成が実質的にこの構成と同一となるようにした。即ち、この構成に対して光学フィルム、液晶層が積層される訳だが、それらは互いに打ち消されて実質的になにもないのと同じとなり、結果、図28(A)と実質的に同一になるように構成した。
【0089】
図29(A)は一対の四分の一波長フィルム2901,2902を、その光軸2911,2912が直交するように積層した場合を示す。四分の一波長フィルム2901,2902は、二分の一波長板2802と偏光層2803の間に挿入される。ここで、四分の一波長板2901,2902の光軸2911,2912の方位は偏光層2801,2803の吸収軸2811,2813と45度の角度をなすように設定した。四分の一波長板2901,2902の負の位相差もゼロに設定した。四分の一波長板2901,2902は、直線偏光と円偏光との間の変換を行う。この場合の漏れ光の様子を図29(B)に示しているが、全方位に渡って漏れ光が非常に小さいことが分かる。
【0090】
図30(A)には、更に、垂直配向し得る液晶層3001と、フィルム面に垂直な方向にのみ負の位相差
((nx+ny)/2−nz)×d<0
を有するフィルム3002とを積層した。垂直配向した液晶層3001は液晶層3001に垂直な方向にのみ正の位相差液晶の屈折率異方性
Δn×セル厚d>0
を有している。ここで、上記フィルム3002の負の位相差と液晶層3001の正の位相差とを同一に設定して完全に光学的に打ち消しあうようにした。Δnはn//−n⊥であり、n//は液晶分子の長手方向の屈折率であり、n⊥は液晶分子の長手方向に対して垂直方向の屈折率である。
【0091】
液晶層3001及びフィルム3002の積層は、一対のλ/4板2901,2902の間に挿入される。フィルム3002のΔn×dは、液晶層3001のものと同じである。フィルム3002のΔnはnx−nzである。
【0092】
図28(A)の構成を採用した場合、どの方位からみてもクロスニコルの偏光層2801,2803からの光の漏れは非常に小さいものになっている訳だがその作用について述べる。クロスニコルの偏光層2801,2803を斜めから観察する場合を考える。偏光層2801,2803の吸収軸2811,2813は正面から見た場合には直交している。斜めから見た場合、図28(A)のa方向からでは、偏光層2801,2803の吸収軸2811,2813は依然として直交しており光は漏れない。これに対して図28(A)のb方向から見た場合には、偏光層2801,2803の吸収軸2811,2813は直交していない。これは、例えば2本の鉛筆を直交させておき、これをbのような方向から観察すればよく分かる。このようなb方向にあっても入射した光の偏光状態を変化させて光を漏れないようにするのが図28(A)の二分の一波長板2802の作用である。a方向から観察する場合を考えつつ正面から観察した場合の偏光層2801,2803の吸収軸2811,2813の角度は、入射側が左上方向、出射側が右上方向、二分の一位相差板2802の光軸2812は右上方向である。ここでb方向で傾き角がついてくると、入射側は左上からより左方向に吸収軸がずれ、出射側の吸収軸は右上からより右方向に吸収軸がずれる。ところが、負の位相差が0の二分の一波長板2802の光軸は左上方位から動かない。このため、入射した光の偏光方向と二分の一位相差板2802とはb方位にてある角度をなす。そして、二分の一の波長の位相差を有するため、入射光の偏光方向は回転されるが、直線偏光となって位相差板2802を出射する。そして、その出射する光の偏光方向は出射側の偏光層の吸収軸方向と一致していて、完全に吸収される。このため、図28(B)に示すようにどの方位から観察しても漏れ光は殆ど無い。
【0093】
次に、図29(A)で採用した直交するλ/4板2901,2902についてその作用を述べる。先に二分の一波長位相差板2802について説明した時に述べたように、フィルム面に垂直な方向の位相差が0のため、光軸の方向は、観察する傾き角をつけた場合にも不変である。よって、正面において光軸が互いに直交するλ/4板2901,2902の光軸2911,2912は、どの方位、傾き角から観察した場合においても直交する。このため、λ/4板2901,2902としての効果は相殺されて何もないのと同じになる。
【0094】
次に、図30(A)の液晶層3001と積層された負の位相差を有するフィルム3002の作用について述べる。ここで、垂直配向した液晶層3001の持つ正の位相差とフィルム3002の負の位相差とは同一である。このような関係にある二つの層の光学的な効果は完全に相殺され、ないのと同じになる。このため、液晶ディスプレイとしての黒表示はどこから見ても黒い。図30(A)においては、画素内が大きく4種類に分かれていて電圧の印加とともに右上、左上、左下、右下方位に液晶が傾くような液晶パネルについて示している。図30(B)に示すように、全ての方位において、コントラストは10以上が実現されていることが分かる。
【0095】
λ/4板2901,2902は光軸2911,2912が互いに直交し、偏光層2801,2803の吸収軸2811,2813とは45度の方向に設定されているが、この構成は所謂円偏光板に相当する。偏光層を通過した直線偏光を円偏光にする働きをする。ここまでの説明では、各フィルム、垂直配向した液晶層は互いに相殺されて光学的な効果はなかったが、電圧が液晶層3001に印加されたときには状況は一変する。すなわち、光学的な効果を液晶層3001がもつことで白表示が実現される。そして4分の一波長の位相差板2901,2902は、正面視角においては、上記の説明にて述べたように、白表示の輝度が向上する。
【0096】
まず二分の一波長位相差板2802、4分の一波長位相差板2901,2902はポリカーボネイトフィルムあるいはノルボルネン系フィルムを延伸することにより実現した。延伸の仕方としては、面内に伸ばすとともに垂直方向にも応力がかかるように引いた。
【0097】
ここで、二分の一波長位相差板2802としては、4分の一波長位相差板を二枚重ねることによっても実現した。このようなフィルムとしては、日東電工株式会社からNZフィルムの名称で、住友化学工業株式会社からSZフィルムの名称で市販されている。
【0098】
負の位相差を有するフィルム3002としては、ポリカーボネートあるいはノルボルネン系フィルムを二方向に延伸するか、あるいは、光学的効果のないフィルム上に樹脂をコートすることにより実現した。このようなフィルムも日東電工株式会社から市販されており、また、住友化学工業株式会社からはVACフィルムの名称で市販されている。
【0099】
液晶パネル3001としては、富士通株式会社より市販されているMVA型液晶パネルを用いた。その配向方向としては、一つの画素は大きく4種類の領域に分割されていて、それぞれ液晶分子は電圧の印加により右上、左上、左下、右下方位に傾く。
【0100】
偏光板2801,2803については、通常偏光板の保持材としてトリアセチルセルロース(TAC)フィルムが用いられているが、偏光層2801,2803と液晶層3001との間にこのTACフィルムが存在するとその光学的な効果が悪影響を及ぼしてしまう。このため、フィルムの積層に際しては、この保持材は片側のみに用い、液晶層側には設定しないこととした。実際このような、TACフィルムを偏光層の片側のみに設けた偏光板は、例えば住友化学工業株式会社からウルトラスィン偏光板(Ultra−Thin−Polarizer)として市販されている。この偏光板に光学フィルムを積層することにより図30(A)に示すフィルム構成を実現した。
【0101】
以上のフィルム、液晶層を図30(A)に示すように積層した場合の視角特性の計算例が図30(B)である。
図30(A)の構成にあっては、その視角特性は図30(B)のようになるが、コントラストが特に高い方位は図30(B)より明らかなように右上、左上、左下、右下方位となっている。上下左右の視角方位の視角の広いことが特に求められており、これに対応したのが図31(A)の構成である。ここでは、偏光層の吸収軸の方向、フィルムの光軸の方向を図30(A)から45度回転させた。この時の視角特性の計算結果が図31(B)である。コントラストは全方位にて10以上あり、更に、視角特性が上下対称、左右対称で、上下左右の視角範囲が特に広くなっている。これにより、明るく且つ視野角特性としても申し分のない表示を実現することが出来る。
【0102】
試作した液晶パネルの視角特性の実測値を図32に示す。フィルムの特性が完全ではないため、計算とは異なった特性になってはいるが、広い視野角を得ることが出来た。また、同時に、正面の白の表示輝度は、フィルムを適用しない場合に比べて2割向上させることが出来た。
【0103】
ここまでの説明では、図28(A)のλ/2板2802を前提に説明したが、一対の特殊なλ/2板を積層したものを用いるとより良好な視角特性が得られる。この配置については東北大学よりSID00にて報告されている。
【0104】
二分の一波長の位相差を有するフィルムが二枚積層されていて、そのフィルム面に垂直な方位の屈折率をnz、フィルムの光軸に平行な方向の屈折率をnx、フィルムの光軸に垂直なフィルム面内方向の屈折率をnyとして、
Nz係数=(nx−nz)/(nx−ny)
が0.25のフィルムと0.75のフィルムとを、光軸を平行にして積層し、近接する偏光層の吸収軸に対してフィルムの遅相軸を平行あるいは垂直に設定する。この配置を図28(A)の代わりに適用し、以下、図29(A)、図30(A)、図31(A)のようにフィルムや液晶層を配置した。
【0105】
さらには、二枚のフィルムの(nx−nz)/(nx−ny)の値がそれぞれ0.5以下と0.5以上とであり、望ましくは0.25と0.75、あるいは、0.15と0.85の如く和が約1であれば同様の良好な漏れ光特性が得られる。
【0106】
以上述べてきたフィルムの負の位相差であるが、λ/2板、λ/4板にて負の位相差を完全に0とするのは製造として困難である。この負の位相差の範囲として、各々±20nm以下、望ましくは±10nm以下であれば良好な視野角特性が得られることが分かった。
【0107】
本実施形態によれば、図31(A)に示すように、1/2波長板2802は、1/2波長の位相差を有するフィルムが積層されていてそのフィルム面に垂直な方向の位相差((nx+ny)/2−nz)×d(フィルム面に垂直な方位の屈折率をnz、フィルムの光軸に平行な方向の屈折率をnx、フィルムの光軸に垂直なフィルム面内方向の屈折率をny、フィルムの膜厚をdとする)が0あるいは±20nm以下であり、フィルムの光軸は近接する偏光層2801の吸収軸に平行あるいは垂直である。
【0108】
また、1/2波長板2802は、1/2波長の位相差を有するフィルムが二枚積層されていて、そのフィルム面に垂直な方位の屈折率をnz、フィルムの光軸に平行な方向の屈折率をnx、フィルムの光軸に垂直なフィルム面内方向の屈折率をnyとして、二枚のフィルムの(nx−nz)/(nx−ny)の値がそれぞれ0.5以下と0.5以上とであり、二枚のフィルムの光軸は平行であり、近接する偏光層2801の吸収軸に平行あるいは垂直であってもよい。
【0109】
フィルム3002は、液晶層3001のΔn×d(Δnはn//−n⊥であり、n//は液晶分子の長手方向の屈折率であり、n⊥は液晶分子の長手方向に対して垂直方向の屈折率であり、dは厚さである)と同一の大きさの負の位相差を有し、液晶層3001に近接して設けられている。
【0110】
一対の1/4波長板2901,2902は、負の位相差が0あるいは±10nm以下であり、液晶層3001とフィルム3002とを挟むように設けられる。一対の1/4波長板2901,2902の光軸は互いに直交しており、且つ、一対の偏光層2801,2803の吸収軸と45度の角度をなす。光入射側の偏光層の吸収軸の方位が、画面右側を0度として、0度、45度、90度、135度のいずれかに設定されている。
【0111】
図31(A)に示すように、図30(A)の光入射側の偏光層、光出射側の偏光層、1/4波長板、1/2波長板の光軸の関係を保ちつつ、コントラストが最大となる方位が上下左右方位となるように、偏光層の吸収軸の方位を調整する。
【0112】
液晶層3001は、電圧無印加状態で液晶分子が垂直配向し、電圧印加状態にて液晶分子が画素の中で大きく2種類以上の方向に傾く配向をなす。好ましくは、液晶層3001は、電圧印加状態にて液晶分子が画素の中で大きく4種類、右上、左上、左下、右下方位に傾き、電極に設けたスリット及び/又は電極上に設けた突起物(土手)を用いて液晶の配向を制御する。
【0113】
以上説明したように、本実施形態を用いることにより、明るく且つ視野角の広い液晶ディスプレイを実現することが出来た。
【0114】
(第4の実施形態)
MVA型液晶表示装置の視角特性をより改善するために、図33に示すようなフィルム構成が提案されている。液晶層3304は、一対の面内位相差を有する位相差フィルム3303,3305で挟まれる。さらに、その両側が一対の負の位相差フィルム3302,3306で挟まれる。さらに、その両側が一対の偏光板3301,3307で挟まれる。偏光板3301の吸収軸3311と偏光板3307の吸収軸3317は、90度ずれている。位相差フィルム3303の光軸3313と位相差フィルム3305の光軸3315は、90度ずれている。偏光板3301の吸収軸3311と位相差フィルム3303の光軸3313は、90度ずれている。
【0115】
視角特性としては、コントラスト10以上の範囲は傾き角度にして全方位にて±80度以上が実現されている。しかしながら、フィルムが二枚使用されており、また、フィルムの屈折率として
nx>ny>nz
の関係にある特殊なフィルムが使われることがあった。
【0116】
図34に示すように、本発明の実施形態は、このような特殊なフィルムを用いることなく良好な視野角特性を有するディスプレイを実現するものである。本実施形態では、偏光板3401,3404に追加するフィルムとして、一枚のみのフィルム3402とし、フィルム3402の屈折率も
nx>nz>=ny
の関係にあるフィルムを用いる。
【0117】
偏光板3401,3404としては、偏光板全体の厚みを100ミクロン以上とした。一方、フィルムの面内位相差(nx−ny)×dは40nm以上140nm以下(好ましくは40nm以上130nm以下)に設定した。
【0118】
液晶層3403が垂直配向した時の位相差を
RLC=(n//−n⊥)×d
とする。
【0119】
偏光板3401,3404の保護フィルムの層の負の位相差、面内位相差を有するフィルム3402の負の位相差、その他負の位相差を有する層の負の位相差の和を
Rnegatotal
とする時、
20nm < RLC−Rnegatotal < 150nm
に設定した。これにより、全視角方位にて、コントラスト10以上を確保できる傾き角として±70度以上を実現することが出来た。
【0120】
面内位相差を有するフィルム3402の面内位相差は、偏光の偏光方向を回転させる働きを行う。層に垂直な方向に負の位相差を有するフィルムは液晶層3403の正の位相差を打ち消す働きをする。そして、完全に打ち消したわけではない差としての正の位相差
RLC−Rnegatotal
は、偏光を直線偏光から楕円偏光とし、その楕円率を調整する働きを有する。また、楕円偏光の偏光の回転方向を変化させる作用を行う。
【0121】
フィルム3402の屈折率として
nx>nz>=ny
の関係にあるフィルムとしては、ノルボルネン系の樹脂フィルムを一方向に延伸して実現した。
【0122】
偏光板3401,3404の厚みの厚い偏光板は従来より用いられており、トリアセチルセルロース製の保護フィルムを有し、その厚さが100μm以上のものを用いた。
【0123】
位相差フィルム3402及び液晶層3404は一対の偏光板3401,3404で挟まれる。偏光板3401の吸収軸3411と近接する位相差フィルム3402の光軸3412とを直交させた。偏光板3401の吸収軸3411と偏光板3404の吸収軸3414は直交している。
【0124】
図35では、面内位相差が40から130nm(望ましくは60から110nm)のフィルム3503を偏光板3510の保護フィルムとして用いる構成をとった。偏光板3510は、保護フィルム3501、偏光層3502、位相差フィルム兼保護フィルム3503の積層により構成される。液晶層3504は、偏光板3510及び3505で挟まれる。偏光層3502、位相差フィルム兼保護フィルム3503、液晶層3504、偏光板3505は、それぞれ図34の偏光板3401、位相差フィルム3402、液晶層3403、偏光板3404に相当する。
【0125】
位相差フィルム3503が偏光板3510の保護フィルムを兼ねるため、全体の使用されるフィルムの数が少なくなり、コストを下げることが出来る。このフィルムの負の位相差も上記に記した位相差の関係を満たすように調整した。
【0126】
負の位相差を有するフィルムとしては、例えばノルボルネン系の樹脂を二方向以上に延伸して実現した。
【0127】
図36は一般化した構成であり、図35の下側の偏光板3505を変えた。偏光板3505の代わりに偏光板3610を用いる。偏光板3610は、フィルム3601、偏光層3602、保護フィルム3603を積層することにより構成される。偏光層3602の吸収軸3612は、図35の偏光板3505の吸収軸3515と同じ向きである。
【0128】
フィルム3601については、面内位相差を有することも可能である。その場合、光軸は近接する偏光層3602の吸収軸3612に垂直に設定した。また、フィルム3601の面内位相差をほぼゼロにすることも可能である。また、面内位相差がなく負の位相差のみを有するフィルムを使用することも可能である。
【0129】
本実施形態によれば、図34において、液晶層3403は、液晶分子が垂直配向しうる。位相差フィルム3402は、面内に位相差のある位相差フィルムであって、近接する偏光層3411の吸収軸にその光軸が垂直になるように設けられ、その屈折率はnx>nz>=ny(nxは光軸方向の屈折率、nyはnxに垂直な面内方向の屈折率、nzは面に鉛直な方向の屈折率)の関係にある。第1の偏光板3401は、厚みが100ミクロン以上の保護フィルムを設けている。位相差フィルム3402は、面内位相差(nx−ny)×d(dは厚さ)が40nm以上140nm以下であり、好ましくは40nm以上130nm以下である。
【0130】
液晶層3403は、液晶分子が垂直配向した時の位相差RLC=(n//−n⊥)×d(n//は液晶分子の長手方向の屈折率であり、n⊥は液晶分子の長手方向に対して垂直方向の屈折率であり、dは厚さである)を有し、偏光板3401の保護フィルムの負の位相差、位相差フィルム3402の負の位相差、及びその他負の位相差を有する層を付与した場合にはその負の位相差の和をRnegatotalとする時、20nm < RLC−Rnegatotal < 150nmの関係を有する。偏光板3411は、トリアセチルセルロース、ノルボルネン系樹脂、又はポリカーボネートの保護フィルムを含む。
【0131】
図35において、偏光板3510は、面内位相差を有する保護フィルム3503を含む。保護フィルム3503の光軸が偏光層3502の吸収軸に対して垂直になるように設けられる。保護フィルム3503の面内位相差(nx−ny)×d(nxは光軸方向の屈折率、nyはnxに垂直な面内方向の屈折率、dは厚さ)が40nm以上140nm以下(好ましくは40nm以上130nm以下)、保護フィルムが2枚のときは2枚の面内位相差の和が40nm以上140nm以下(好ましくは40nm以上130nm以下)に設定してなる。
【0132】
液晶層3504は、液晶分子が垂直配向した時の位相差RLC=(n//−n⊥)×dを有し、保護フィルム3503の負の位相差及びその他負の位相差を有する層を付与した場合にはその負の位相差の和をRnegatotalとする時、20nm < RLC−Rnegatotal < 150nmの関係を有する。
【0133】
以上説明したように、本実施形態を用いることにより、明るく且つ視野角の広い液晶ディスプレイを実現することが出来た。
【0134】
(第5の実施形態)
広視野角を実現するため、MVA型液晶表示装置は、電圧が印加されていない時には垂直に配向しており、電圧が印加されると、4つの領域に分かれて、それぞれ4方向に傾く。各領域の視角特性が混ざる結果、広い視野角が得られる。このような場合、配向領域の境が黒くなるため、白の表示輝度が高くないという問題が生じていた。そこで、二分割に限定して、明るい表示を実現する手法が検討されている。
【0135】
図37に、2分割の液晶表示装置の配向の仕方の例を示す。TFT基板には、ゲートライン3701、データライン3702、Csライン3703及びITO画素電極3704が形成される。太い矢印3711及び3712で示すように、画素中央を走るCs用のライン3703と、ゲートライン3701とで配向を分割する形になっている。配向の境界は、ゲートライン3701及びCsライン3703により隠れる。このような2分割ディスプレイでは、4分割型に比べて視野角が狭いという問題がある。特に、斜め視角での色付きが問題となる。
【0136】
図38(A)に、その方位などを示す。矢印3711及び3712に示すように、液晶分子が図の上下方向に倒れるように分割して配向させた場合を例にとる。アナライザ(偏光板)の吸収軸3811及びポラライザ(偏光板)の吸収軸3812は直交して、図38(A)の向きに設けられる。このディスプレイにおいて、電圧無印加では液晶分子は垂直配向しており、表示は黒表示となっている。一方、電圧が印加されると、液晶分子は図の上下方向に傾き、液晶の複屈折により光が透過してきて白表示となる。
【0137】
ここで、観察者3801がこのディスプレイを上下方向から観察した場合を説明する。図38(B)は、図38(A)を左右方向から見た断面図である。液晶分子3821の長さ3822は、観察者3801から見ると短く見える。このため、液晶の実質的な複屈折が小さくなり、白表示は多少暗くなるか、あるいは青味がかる程度である。
【0138】
一方、図38(A)において、観察者3802がこのディスプレイを左右方向から観察した場合を説明する。図38(C)は、図38(A)を上下方向から見た断面図である。観察者3802が見る液晶層の光路3822は、液晶層を正面から観察したときの光路3833よりも長くなる。この場合、液晶自体の複屈折は変わらないが、光路が長くなるため液晶層としての複屈折が大きくなる。このため、表示は白から黄色味がかるものになってしまうという問題が生じていた。
【0139】
本発明の実施形態は、これらの青味がかる、あるいは、黄色味がかる現象を軽減することを目的とするものである。バックライトの輝度を上げるために「コレステリック層およびλ/4層を組み合わせて用いる技術」が提案されているが、その斜め視角での色付きを活用して、液晶ディスプレイとしての斜め視角での色付きの軽減を図るのが本実施形態の骨子である。
【0140】
図39に示すように、液晶配向方向3711及び3712は互いに逆向きである。コレステリック型反射層を積層した偏光板の吸収軸3901とアナライザの吸収軸3902は直交している。λ/4位相差層の光軸3903は、上記の吸収軸3901及び3902に対して45度傾いている。コレステリック層に近接するλ/4層の光軸3903は、液晶分子の配向方向3711,3712に垂直となるように設置した。
【0141】
図41(A)に示すように、液晶表示装置は、バックライト4101、コレステリック層4102、λ/4板4103、液晶層(偏光板を含む)4104が順に積層される。コレステリック層4102とそれに近接するλ/4板4103について述べる。コレステリック層4102はバックライト4101から入射した光の内、左回り円偏光4122を左回り円偏光4123として反射し、右回り円偏光4121を右回り円偏光4131のまま通過させる。そして、コレステリック層4102で反射した左回り円偏光4123はバックライト4101の反射板により右回り円偏光4124として反射し、再度コレステリック層4102に入射して通過する。即ち、コレステリック層4102はバックライト4101と協力して、入射した自然光を右回り円偏光の光4131に変換する。λ/4板4103は入射した円偏光を直線偏光に変換する働きを有している。λ/4板について、図40(A)、(B)を参照しながら説明する。
【0142】
図40(A)は、λ/4板4001の光軸4002が図の奥行き方向に向いている場合を示す。λ/4板4001は、円偏光の光4012,4022を入射してそれぞれ直線偏光の光4013,4023を出射する。正面からの観察者4011は光4013を受け、斜めからの観察者4021は光4023を受ける。
【0143】
λ/4板4001が一軸の光学フィルムである場合、このλ/4板4001の光軸4002に垂直な方位の斜めの観察者4021に出射する光4023は一般的に黄色味がかる。この方位においては、垂直に入射する円偏光の光4012の光路長(図中A−B)に対して、斜めに入射する円偏光の光4022の光路長(図中C−D)が長くなり、複屈折が大きくなる。このため、正面で色付きのない白となるように調整されている系においては、斜め視角にて複屈折が過剰となり黄色く色付くことになる。この現象は、図38(B)の現象に対応する。
【0144】
図40(B)は、λ/4板4031の光軸4032が図の水平方向に向いている場合を示す。λ/4板4031は、円偏光の光4042,4052を入射してそれぞれ直線偏光の光4043,4053を出射する。正面からの観察者4041は光4043を受け、斜めからの観察者4051は光4053を受ける。
【0145】
λ/4板4031の光軸4032に平行な方位の斜めに出射する光4053は一般的に青味がかる。この方位においては、斜め視角での屈折率の異方性自体が小さくなり、光路長は長くなるものの、複屈折の効果は小さくなる。このため、斜め視角での複屈折が足りなくなり、青く色付くことになる。この現象は、図38(C)の現象に対応する。
【0146】
図41(A)の液晶層4104について考えると、以上のλ/4板の光軸の方向を液晶分子の配向している方向として読み替え、位相差としてλ/2を有すると読み替え、入射する光をポラライザを通過した直線偏光と読み替えると、色付きについて全く同様のことが言える。すなわち、図38(B)、(C)の現象が生じる。
【0147】
図41(A)、(B)は、液晶層(偏光板を含む)4104、λ/4板4103、コレステリック層4102、バックライト4101の全体構成を示し、それぞれλ/4板4103の光軸4111,4151と液晶層の液晶分子の光軸4112,4152を互いに垂直に設定した。図41(A)は図39の上方位あるいは下方位から観察した場合を、図41(B)は、右方位あるいは左方位から観察した場合を示している。
【0148】
図41(A)についてまず解説する。正面観察者4133は、光4131がλ/4板4103及び液晶層4104を介して出射した光4132を受ける。斜め観察者4143は、光4141がλ/4板4103及び液晶層4104を介して出射した光4142を受ける。コレステリック層4102に近接するλ/4板4103を通過する光4142は光路長が長くなる効果により黄色味がかる。この現象は、図40(A)の現象に相当する。次に、この光4142は液晶層4104を通過するが、液晶の実質的な複屈折が小さくなるため、青味がかる。この現象は、図38(B)の現象に相当する。以上により、λ/4板4103の影響(黄色味がかり)と液晶層4104の影響(青味がかり)とが相殺されて色付きの殆ど無い表示が実現される。
【0149】
図41(B)は、図41(A)と90度異なる方位から観察した場合を示している。正面観察者4163は、光4161がλ/4板4103及び液晶層4104を介して出射した光4162を受ける。斜め観察者4173は、光4171がλ/4板4103及び液晶層4104を介して出射した光4172を受ける。コレステリック層4102に近接するλ/4板4103を通過する光4172はλ/4板4103の実質的な複屈折が小さくなるため青味がかる。この現象は、図40(B)の現象に相当する。次に、この光4172は液晶層4104を通過するが、光路長が長くなる効果により黄色味がかる。この現象は、図38(B)の現象に相当する。以上により、λ/4板4103の影響(黄色味がかり)と液晶層4104の影響(青味がかり)とが相殺されて色付きの殆ど無い表示が実現される。
【0150】
このように、液晶層4104の色付きとλ/4板4103の色付きが相殺されることにより良好な表示が実現されるものである。
【0151】
図37が典型的な2分割配向を行う時の配向状態である。ゲートライン3701、データライン3702で囲まれる画素エリアを設定した。各画素にはTFTが設けられている。液晶分子は電圧無印加状態にあっては垂直配向している。電圧印加に伴う液晶分子の倒れる方位としては、紫外線の配向膜表面への照射あるいは配向膜表面のラビングによるプレチルトで制御した。液晶分子の倒れる方位としては、ゲートライン3701に垂直な方向とし、ゲートライン3701から見て、腕を広げるように液晶分子が倒れるように設定した。
【0152】
図39に、このTFT−LCDに対する配向方向3711,3712、偏光板の吸収軸3901,3902、λ/4位相差板の光軸3903の向きを示す。図41(A)、(B)において、λ/4位相差板4103としてはポリカーボネートを延伸したフィルムを用いた。550nmにおいての複屈折の値としては、137.5nm±10nmの範囲に設定した。コレステリック液晶層4102としては、基板フィルムとしてTACフィルムを用いた。コレステリック液晶のピッチとして、可視光を反射する範囲を包含し、更に、赤外域をも包含するように設定した。これにより、コレステリック液晶層4102からの反射波長は斜め傾き角においても大きな変化の無い特性を実現することが出来た。このコレステリック層4102のねじれ方向としては、右ねじれのものを用いた。このコレステリック液晶層4102の形成の仕方としては、数回に渡って塗布し、個々の層について室温にて乾燥させ、硬化させた。
【0153】
図39は平面図を示しているが、図41(A)、(B)を用いて断面構成を説明する。バックライト4101としてはサイドエッジ型を用いた。このバックライト4101から見て、コレステリック液晶層4102、λ/4板4103、ポラライザ4104、液晶パネル4104、アナライザ4104の順に積層した。液晶層のΔn×dとしては、200nmから400nmの範囲に設定した。
【0154】
λ/4板4103と液晶基板4104との間に光散乱層を設けることが有効であった。その構成を図42に示す。コレステリック層4201の上に、λ/4板4202及び散乱層4203を積層する。この散乱層4203としては、λ/4板4202と偏光板とを接着する接着剤に散乱物質を混ぜることにより実現した。そしてその散乱性としては、ヘイズ値として40以上のものを適用した。
【0155】
図43に実際に本実施形態を適用した時の視角特性についての測定結果を示す。正面から傾き角70度において、全方位15度刻みに白表示の色付きを測定した。領域4301は赤色、領域4302は黄色、領域4303は緑色、領域4304は青色を示し、これらの真中の領域が白色を示す。
【0156】
菱形で示すグラフは、コレステリック層4102及びλ/4板4103を使用していない、上下2分割配向のパネル(図中、ノーマルと表記)の場合であり、黄色く色付く現象が見られる。正方形で示すグラフは、図41(A)、(B)に示す散乱層無しの場合(図中、散乱層無しと表記)である。三角で示すグラフは、図42に示す散乱層を付与した構成(図中散乱層付きと表記)を適用した液晶パネルであり、どの視角方位にあっても色付きを軽減することが出来た。
【0157】
以上は電圧無印加にて垂直配向の場合について示したが、ここで、水平配向のディスプレイに適用する実施形態を説明する。図44(A)、(B)にIPS(インプレインスイッチングモード)型液晶ディスプレイに適用した場合の例を示す。
【0158】
図44(A)は、IPS型液晶ディスプレイの断面図である。対向基板4401及びTFT基板4403の間に、液晶層4402が設けられる。TFT基板4403に、コモン電極4412とドレイン電極4411とが絶縁膜4413を介して形成されている。対向基板4401には、電極が設けられない。ドレイン電極4411に電圧を印加すると、ドレイン電極4411とコモン電極(グランド電位)の間に電界が生じる。
【0159】
図44(B)は、図44(A)の液晶ディスプレイのTFT基板4403の平面図である。TFT基板には、ゲートライン4421、データライン4422、ドレイン電極4423、コモン電極4424が形成される。電圧無印加では液晶分子4432はドレイン電極4423の伸びている方向に対して右回りに15度の方位に配向している。この電圧無印加での液晶分子4432の配向方向に対して光入射側の偏光板の吸収軸(ポラライザの吸収軸)4442を垂直に設定した。電圧の印加に伴って液晶分子4431の配向はドレイン電極4423に垂直な方位へと傾く。図44(B)では、白表示時に右回りに60度の方位に配向している。ここで、この白での液晶分子4431の配向方位とほぼ垂直で、且つ、ポラライザの吸収軸4442と45度の角度をなす方位にλ/4板の光軸4443を設定した。アナライザの吸収軸は4441は、ポラライザの吸収軸4442と垂直である。
【0160】
ここで、IPS型のようなディスプレイにおいては、白表示での液晶分子の配向方向は完全には特定できない。この場合、液晶分子が回転して、配向していると考えられる方位に対してなるべくλ/4板の方位を直交するように、且つ、λ/4とポラライザの吸収軸とが45度の角度をなすように設定した。
【0161】
本実施形態によれば、図41(A)、(B)において、バックライト4101は光を供給する。コレステリック液晶層4102及び1/4波長板4103は、バックライト4101及び液晶パネル4104の間に挟まれる。液晶パネル4104の液晶分子の配向方向と1/4波長板4103の光軸とが直交している。
【0162】
図39に示すように、液晶パネルは液晶分子の配向が電圧無印加状態にて垂直配向であり、電圧の印加により互いに180度異なる2方位3711,3712に分かれて傾く。また、電圧の印加により一方位に傾くようにしてもよい。
【0163】
図42において、1/4波長板4202と液晶パネル4104(図41(A)、(B))との間に散乱層4203が形成される。散乱層4203はヘイズ値が40以上である。
【0164】
図44(A)、(B)において、液晶パネルは液晶分子4431の配向が電圧の印加状態にて水平配向であり、その配向方位と1/4波長板の光軸4443とが垂直である。なお、液晶パネルは液晶分子の配向が電圧の無印加状態にて水平配向であり、その配向方位と1/4波長板の光軸とが垂直であってもよい。液晶パネルは、表示モードがインプレインスイッチングモードである。
【0165】
以上説明したように、本実施形態を用いることにより、明るい表示を実現できるとともに、視野角の広い液晶ディスプレイを実現することが出来た。
【0166】
(第6の実施形態)
図45(A)、(B)はMVA方式の液晶パネルの電極構造例を示す。図45(A)は4ドメイン、図43(B)は2ドメインの場合を示す。MVA方式の液晶パネルは、一対の基板の少なくとも一方の表面に、突起、窪み、または電極4510、4540に設けたスリットのいずれか、またはそれらの組み合わせよりなるドメイン規制手段を備えている。負の誘電率異方性を有するネマティック液晶を用い、電圧無印加時には、液晶分子が基板に対してほぼ垂直に配向している。電圧印加時には、ドメイン規制手段により、液晶分子が斜めになる方向が各画素内において複数の方向になるように規制される。液晶パネルの両側には、吸収軸4501,4502(吸収軸4531,4532)が互いに直交するように一対の偏光素子が配置される。
【0167】
ピッチが6μm(ライン/スペース:3μm/3μm)程度の微細なスリット電極4510,4540の場合、電圧印加時に液晶分子がスリットと平行な方向に傾斜する性質がある。
【0168】
したがって、図45(A)に示されるように、液晶分子4521〜4524が4つの方位に傾斜するようにスリット電極4510を形成した場合には、4ドメイン4511〜4514の配向が実現される。また、図45(B)に示されるように、液晶分子4551,4552が2つの方位に傾斜するようにスリット電極4540を形成した場合には、2ドメイン4541,4542の配向が実現される。
【0169】
次に、液晶分子の傾斜方位と偏光素子の吸収軸方向との関係について、図46(A)〜(D)により説明する。図46(A)に示すように、電圧がオフのときには、液晶分子4602は基板面に対して垂直に配向している。図46(A)に、このときの液晶分子4602と一対の偏光素子の吸収軸4601,4603との関係を示す。一方の偏光素子を通過した光は、液晶分子4602の複屈折の影響を受けることなく液晶中を通過し、もう一方の偏光素子により遮断され、黒表示が得られる。
【0170】
図46(B)、(C)に示すように、電圧がオンのときには、負の誘電率異方性を有する液晶分子は基板面に対して傾き、十分大きな電圧を印加したときには液晶分子4612,4622は基板面に対してほぼ平行になる。最適な白表示を実現するためには、液晶分子が傾斜する方位は吸収軸の方向に対して制約を受ける。
【0171】
図46(B)は、電圧がオンのときに、液晶分子4612が吸収軸4613と平行あるいは直交する方位に傾斜した場合を示す。この場合、電圧がオフのときと同様に、一方の偏光素子を通過した光は、液晶分子4612の複屈折の影響を受けることなく液晶中を通過し、もう一方の偏光素子により遮断される。したがって、白表示を得ることができない。
【0172】
最適な白表示を得るためには、図46(C)に示されるように、液晶分子4622の傾斜方位が吸収軸4621,4623に対して45度をなすようにしなければならない。この場合、一方の偏光素子を通過した直線偏光の光は、液晶分子4622の複屈折の影響を受け楕円偏光となり、もう一方の偏光素子を通過する光が生じて、白表示が得られる。
【0173】
したがって、図46(D)に示すように、MVA方式の液晶パネルでは、電圧印加時に液晶分子4641〜4644が傾斜すべき4方位は、吸収軸4631,4632に対して45度をなす方位に限られる。
【0174】
一画素内で電圧印加時に液晶分子が傾斜する方位が互いに異なる領域を混在させたMVA方式の液晶パネルにおいて、液晶分子の傾斜する方位が図46(D)に示される4方位のみであることが望ましい。しかし、実際には図46(D)に示される4方位以外の方位に傾斜する液晶分子が存在する。
【0175】
図47に示される4ドメイン4711〜4714の電極4710を有するMVA方式の液晶パネルを例にとり説明する。一対の偏光素子の吸収軸4701,4702に対して45度をなすように形成された微細なスリット電極4710により、液晶分子4721〜4724はそれぞれ異なる4つの方位に傾斜する。しかし、各領域が隣接する境界の領域においては、液晶分子4725〜4728は吸収軸4701,4702に対して平行あるいは直交する方位に傾斜せざるを得ない。
【0176】
液晶分子4725〜4728が吸収軸4701,4702に対して平行あるいは直交する方位に傾斜した領域においては、光は透過しない。したがって、図47に示される電極構造の場合、白表示において十字状に黒い領域が生じ、透過率を低下させる大きな要因となる。
【0177】
本発明の実施形態では、MVA方式の液晶パネルにおいて、微細なピッチで周期的に配置されたドメイン規制手段の方向が、偏光素子の吸収軸に対して45度をなす方向とそれ以外の方向とを含むようにする。
【0178】
これまで説明したように、MVA方式の液晶パネルでは、液晶分子が偏光素子の吸収軸に対して45度以外の方位に傾斜した場合、その領域は光を透過させないため、透過率を低下させる要因となった。この問題点を解決するための手段について、以下に説明する。
【0179】
第一の手段は、液晶材料中にカイラル剤を添加することである。カイラル剤を添加することにより、電圧印加時に液晶分子は一方の基板から他方の基板へとねじれながら傾斜する。これは、一般にTNモードと呼ばれている水平配向の液晶パネルと同様の原理を利用するものである。したがって、液晶分子のねじれ角は90度近辺であることが望ましい。
【0180】
すなわち、液晶パネルのセルギャップをd、カイラル剤のヘリカルピッチをpとしたとき、d/p=1/4であることが望ましく、少なくとも1/8≦d/p≦3/8が満たされなければならない。
【0181】
第二の手段は、図48に示されるように、液晶パネル4803の両側に一対の1/4波長板4802,4804を配置し、さらにその両側に一対の偏光素子4801,4805を配置する。1/4波長板4802,4804の遅相軸4812,4814とそれらに隣接する偏光素子4801,4805の吸収軸4811,4815とがそれぞれ45度をなす。1/4波長板4802,4804の遅相軸4812,4814が互いに直交し、偏光素子4801,4805の吸収軸4811,4815が互いに直交するように配置する。
【0182】
偏光素子を通過した光は直線偏光となり、さらに1/4波長板を通過することにより円偏光となる。このとき、透過光強度は液晶分子の傾斜方位に依存せず、液晶セルのリタデーションのみにより決まる。
【0183】
図49(A)〜(C)に、周期的に配置されたドメイン規制手段(ITO画素電極)のパターンの例を示す。図49(A)に示されるように、ドメイン規制手段である画素電極4901をほぼ放射線状に配置することにより、液晶分子の傾斜方位をほぼ0度から360度にわたり連続的に変化させることができる。
【0184】
同様に、図49(B)に示されるように、液晶分子の傾斜方位が8通りになるような画素電極4902のパターン、図49(C)に示されるように、同心円状の画素電極4903のパターンなど、さまざまなバリエイションが可能である。図49(A)〜(C)の画素電極4901〜4903は、それぞれ連結された1つの画素電極である。
【0185】
以上説明したように、微細なピッチで周期的に配置されたドメイン規制手段の方向が、偏光素子の吸収軸に対して45度をなす方向とそれ以外の方向とを含むようにし、カイラル剤添加や1/4波長板と組み合わせることにより、広視野角および高輝度を同時に実現することができる。
【0186】
本実施形態をより具体的に説明する。液晶パネルを構成する一対の基板のうち、一方の基板上には、表示領域全面にベタ電極が形成されている。もう一方の基板上には、画素電極が形成されている。画素電極は、図49(A)に示されるように、放射線状パターンの微細なスリット電極4901からなる。さらに基板上には、カラーフィルタ、ゲートバスライン、データバスライン、TFT素子などが形成されている。
【0187】
両基板上に垂直配向膜を形成する。両基板をスペーサを介して貼り合わせ、d/p=1/4となるようにカイラル剤を添加した負の誘電率異方性を有するネマティック液晶を封入して、液晶パネルを作製する。液晶パネルの両側に、吸収軸が互いに直交するように偏光素子を配置する。
【0188】
他の構成例を説明する。液晶パネルを構成する一対の基板のうち、一方の基板上には、表示領域全面にベタ電極が形成されている。もう一方の基板上には、画素電極が形成されている。画素電極は、図49(A)に示されるように、放射線状パターンの微細なスリット電極4901からなる。さらに基板上には、カラーフィルタ、ゲートバスライン、データバスライン、TFT素子などが形成されている。
【0189】
両基板上に垂直配向膜を形成する。両基板をスペーサを介して貼り合わせ、負の誘電率異方性を有するネマティック液晶を封入して、液晶パネルを作製する。
【0190】
液晶パネルの両側に、吸収軸が互いに直交するように偏光素子を配置する。液晶パネルと両側の偏光素子との間に1/4波長板を一層ずつ配置し、1/4波長板の遅相軸と隣接する偏光素子の吸収軸とが45度をなし、1/4波長板の遅相軸が互いに直交するように配置する。
【0191】
本実施形態によれば、図48に示すように、液晶パネル4803は一対の基板の間に液晶が封入されている。一対の偏光素子4801,4805は、吸収軸が互いに直交するように液晶パネル4803の両側に配置される。液晶パネル4803を構成する一対の基板の少なくとも一方の表面にはドメイン規制手段が設けられる。ドメイン規制手段は、土手等の突起、窪み、または電極に設けたスリット(図47)のいずれか、またはそれらの組み合わせの周期的パターンを含み、液晶パネル内の液晶分子の配向を規制する。
【0192】
図47に示すように、ドメイン規制手段による液晶分子4721〜4728の配向方向が、偏光素子の吸収軸4701,4702に対して45度をなす4つの方向とそれ以外の方向とを含む。液晶パネルは、電圧無印加時には、液晶分子が基板に対してほぼ垂直に配向しており、電圧印加時には、ドメイン規制手段により液晶分子が斜めになる方向が各画素内において複数の方向になるように規制される。
【0193】
図49(A)〜(C)に示すように、液晶パネルはドメイン規制手段による液晶分子の配向方向が連続的に変化する領域を含み、0度から360度にわたり連続的に変化する領域を含んでもよい。図49(A)では、ドメイン規制手段が放射線状に配置された領域を含み、そのドメイン規制手段の幅が放射線状パターンの中心から外側へゆくにしたがって広くなる。図49(C)では、ドメイン規制手段が同心円状に配置された領域を含む。
【0194】
液晶パネルは、液晶材料中にカイラル剤が添加されている。液晶パネルのセルギャップをd、カイラル剤のヘリカルピッチをpとしたとき、1/8≦d/p≦3/8が満たされる。
【0195】
図48に示すように、一対の1/4波長板4802,4804は、一対の偏光素子4801,4805の間において液晶パネル4803を挟むように設けられる。一対の1/4波長板4802,4804の遅相軸とそれらに隣接する一対の偏光素子4801,4805の吸収軸とがそれぞれ45度をなし、一対の1/4波長板4802,4804の遅相軸が互いに直交する。
【0196】
以上説明したように、本実施形態によれば、広視野角および高輝度の液晶表示装置を実現することが可能となる。
【0197】
(第7の実施形態)
MVA型の配向制御技術には、以下のものが挙げられる。
(1)土手、或いはスリットによる配向制御
図50(A)及び(B)は土手による配向制御を示す。対向基板5001及びTFT基板5003の間に液晶層5002が設けられる。対向基板5001には、透明電極5012及び土手5011が設けられる。TFT基板5003には、透明電極5016及び土手5015が設けられる。図50(A)に示すように、電圧無印加の場合、土手5011,5015の近傍の液晶分子5013は土手5011,5015の形状に応じて傾く。土手5011,5015から離れた液晶分子5014は垂直配向する。図50(B)に示すように、電圧印加の場合、電界5021は土手5011,5015の形状に応じて形成される。液晶分子5022には電界5021に対して垂直方向に配向させようとする力が作用する。このように、土手5011,5015により液晶分子の配向を制御することができる。
【0198】
図50(C)及び(D)は電極スリットによる配向制御を示す。対向基板5031及びTFT基板5033の間に液晶層5032が設けられる。対向基板5031には、透明電極5041が設けられる。TFT基板5033には、スリットを有する透明電極5042が設けられる。図50(C)に示すように、電圧無印加の場合、液晶分子5043は基板に対して垂直配向する。図50(D)に示すように、電圧印加の場合、透明電極5042のスリットによる斜め電界5051が生じる。液晶分子5052には電界5051に対して垂直方向に配向させようとする力が作用する。このように、スリット状電極5042により液晶分子の配向を制御することができる。なお、土手及びその近傍の液晶の動作は、図50(B)と同様であるため、図示を省略してある。
【0199】
(2)補助土手、補助スリットによる配向制御
図51(A)は補助土手による配向制御を示す。画素電極5101はTFT基板に設けられ、土手5102は対向基板に設けられる。さらに、補助土手5103が画素電極5101のエッジ部に対応して対向基板に設けられる。液晶分子5104は、土手5102及び補助土手5103の間においても液晶の配向方向を揃えることができる。補助土手5103がないと、図51(C)に示すように、土手5102により制御された液晶5122の配向と画素電極5101のエッジ部の電界で制御された液晶5121の配向とが競合してしまう。
【0200】
図51(B)は補助スリットによる配向制御を示す。画素電極5113にはスリット5111が設けられる。さらに、補助スリット5112が画素電極5113のエッジ部の近傍に設けられる。画素電極5113のエッジ部による配向とスリット5111による配向との競合を防止し、液晶分子の配向方向を揃えることができる。
【0201】
(3)微細パターン(土手、スリット)による配向制御
図52(A)は微細スリットによる配向制御を示す。画素電極5201は微細スリットを持つ。電界5202は、微細スリットの形状に応じて形成される。液晶分子5203は、電界5202に応じて配向する。図52(B)に示すように、画素電極5211及び5213の間にスリット5212を設け、さらに土手5214を設ける。液晶分子5221は、画素電極5213のスリット5212近傍に発生する電界により、電圧印加時の配向方向が制御される。液晶分子5223は土手5214により配向制御される。画素電極5213に図52(A)の微細スリットを形成すれば、液晶分子5221及び5223の間の液晶分子5222をも配向制御することができる。
【0202】
(4)田の字パターンによる配向制御
図53は田の字パターン(十字パターン)による配向制御を示す。画素電極5303はTFT基板に設けられる。十字パターンの土手5301及び5302は対向基板に設けられる。土手5301及び5302により4つの領域が形成され、各領域の液晶分子5311〜5314を異なる方向に配向させることができる。
【0203】
上記の(1)〜(4)の配向制御にはそれぞれ特徴が有り、用途により使い分けることが望ましい。しかし、例えば、(1)による制御では、土手及びスリットを多数配置する必要が有り、また、図14では画素電極1404の左上及び左下コーナー部のように画素エッジのすぐ内側にスリットが来るレイアウトとなる場合が有る。画素エッジは、スリットと等価のため左上及び左下コーナーではスリットの制御が隣接して相互に影響することになる。画素コーナーに不安定ドメインが発生し、これにより輝度が低下していた。
【0204】
(1)〜(4)の内の1種類の制御のみで画素内全域の配向を完壁に制御することは難しい。特にこの問題は、
a)高輝度化(透過率アップ)
b)高精細化
c)高速応答化
を行う場合などには、重大な問題となってくる。
【0205】
(1)〜(4)の制御手段を夫々単独で使うよりも、画素の要所要所に適した制御手段を複合的に組み合わせた方が効果が大きい。
図54は、第1の構成例を示す。データライン5401及びゲートライン5402に対応して画素電極が設けられる。先ず、第一に画素コーナー部に微細スリット5416をレイアウトし、コーナー部でのレイアウトを容易にしている。図54では画素内に2本の直線の土手5411,5417をレイアウトし、そこから画素コーナーに向かって微細スリット5416を伸ばすだけでよい。レイアウトが簡単なだけでなく、不安定ドメインも形成されず、透過率がアップする。その他、スリット5412、微細スリット5415、補助スリット5414、補助土手5413により、配向制御する。なお、土手及び補助土手は対向基板に設けられ、データライン、ゲートライン、画素電極、電極スリットはTFT基板に設けられる。
【0206】
この構成によれば、(1)の単独の技術に比べ、透過率は1〜2割改善される。画素内には液晶の配向方位を90度以下の範囲で変化させた方が良い箇所と90〜180度の範囲で変化させた方が良い箇所が存在する。例えば(1)の土手による制御は、180度配向方位を変えるのに適した制御手段であるが、それを90度変形が要求される箇所に適用しても理想的な制御は難しい。
【0207】
(1)は180度
(2)、(4)は90度
(3)は付ける角度により、どちらにも対応できる。
【0208】
図54をより詳細に説明する。画素右上右下コーナーに微細スリット5416を延長し、コーナー形状に合わせた。メインスリット5412に直交する向きに(3)微細スリット5415を設け制御性を高めている。また、画素エッジ部の微細スリット5415を部分的に深くして(2)補助微細スリット5414とし、異常ドメインの発生を抑えた。もちろん(1)MVAの基本となる土手5411,5417も設けて有り、適材適所に(1)〜(3)の技術をレイアウトしている。(1)MVAの基本となる土手とスリットのみによる制御に比べ透過率が約1.15倍に改善した。
【0209】
図55に第2の構成例を示す。TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極5512、補助微細電極スリット5513が設けられる。対向基板には、土手5511が設けられる。第2の構成例では第1の構成例よりも更に積極的に(3)の技術を利用し、微細スリット5513を、画素コーナーと画素中央の配向方位が90°変形する箇所の形状に合わせて設けた。この場合ドメイン数が4つのみとなり配向分割部での透過率ロスも最小限に抑えることができる。透過率は第1の構成例よりも更に1.09倍改善した。
【0210】
図56に第3の構成例を示す。TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極5612、補助微細電極スリット5613が設けられる。対向基板には、土手5611が設けられる。第3の構成例も第2の構成例と同じくドメイン数が4つの構成である。基本的には第2の構成例と類似しているが、土手5611をT字型((2)と(4)の制御)に配置している点と画素中央にメインスリット5614を斜めに設けた点が異なる。第3の構成例では(1)〜(4)の制御方法全てを含む。透過率は第1の構成例に比べ1.12倍改善した。
【0211】
図57に第4の構成例を示す。TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極5712、補助微細電極スリット5713が設けられる。対向基板には、土手5711が設けられる。第3の構成例と似ているが土手5711の付き方が異なる。透過率は第1の構成例に比べ約1割の改善であった。
【0212】
図58〜60に第5の構成例を示す。図58では、TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極5811、コンタクト領域5812が設けられる。図59では、TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極5911、コンタクト領域5912が設けられ、対向基板には土手5913が設けられる。図60では、TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極6011、コンタクト領域6012が設けられ、対向基板には土手6013が設けられる。第5の構成例では、微細電極が画素の中央の十字パターンで連結する形で繋がっている。どれも(2)〜(4)の制御を複合的に組み合せたレイアウトとなっている。透過率は第1の構成例に比べ概ね2割改善した。
【0213】
図61及び図62に第6の構成例を示す。図61では、TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極6111が設けられ、対向基板には土手6112が設けられる。図62では、TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極6211が設けられ、対向基板には土手6212が設けられる。第6の構成例は、第5の構成例と類似しているが微細電極の接続方法が異なり、画素中央の直線パターンで連結する。透過率は第5の構成例と同様で第1の構成例に比べ約2割改善した。第2〜第6の構成例は全てドメイン数が4つの構成で有り、特に高精細に適用した場合により有利になる。
【0214】
図63〜66に第7の構成例を示す。図63では、TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極6311が設けられ、対向基板には土手6312が設けられる。図64では、TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極6411が設けられ、対向基板には土手6412が設けられる。図65では、TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極6511が設けられる。図66では、TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極6611が設けられ、対向基板には土手6612が設けられる。第7の構成例は、全て分割ドメイン数は6個となる。これらは比較的画素が大きい場合に向いている(第2〜第6の構成例が大きい画素に対応できないという意味では無い)。大きい画素で分割数を少なくすると、1つの分割領域の面積が大きくなり、1つの制御要素でカバーしなければならない領域が広くなるからである。第7の構成例でも透過率は、第1の構成例に比べ概ね1割改善した。
【0215】
図67及び図68に第8の構成例を示す。図67では、TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極6711、微細スリット6712が設けられ、対向基板には土手6713が設けられる。図68では、TFT基板には、データライン5501、ゲートライン5502、画素電極6811、土手6813が設けられ、対向基板には土手6812が設けられる。第8の構成例は、第1の構成例の改良版である6ドメインの構成である。第1の構成例よりも画素内にある土手面積が少ない分透過率は高くなる。第1の構成例に比べ約0.5割改善した。
【0216】
第9の構成例は他の構成例とは多少異なる発想を取り入れている。第9の構成例では、図67は1つの画素のみを記した図であるが、この隣の画素はパターンを左右反転させてレイアウトする(必ずしも隣接画素が逆である必要は無く近接した画素で反転していれば良い)。2画素1セットで4方向ドメインが得られる。透過率は第1の構成例に対し1割程度の改善であった。
【0217】
図69に第10の構成例を示す。土手6901は対向基板(上基板)に設けられ、土手6902はTFT基板(下基板)に設けられる。配向方向が90°変化する領域で土手のパターンを上下基板で入れ替える。こうすることで液晶方位の変化が無理無く行え、安定した配向が得られる。本パターンを第1の構成例の画素中央に適用した結果、透過率が約0.5割改善した。
【0218】
以上の構成例は、ほんの一例に過ぎず、基本的に(1)〜(4)の制御を適材適所に組合せれば上記のような透過率改善効果が期待できる(もちろん誤った組み合わせを行えば効果が落ちる)。また、当然ではあるが、液晶中に混入したモノマーを重合させてポリマー化させる方法により更に配向を安定化し、応答速度を速めることも可能である。更に、λ/4板と組み合わせて透過率を更に高めることが可能である。
【0219】
本実施形態によれば、図50(A)に示すように、2枚の基板5001,5003は、基板表面に垂直配向処理が施されており、電圧無印加で液晶層5002が垂直配向する。図50(B)に示すように、液晶層5002は、基板間に挟持され、電圧印加による電界5021に対して液晶分子が垂直方向に向くネガ型液晶層である。ドメイン規制手段は、電圧を印加した時に液晶の配向が斜めになる方向が、各画素内において複数の液晶ドメインの方向になるように規制し、第1及び第2のドメイン規制手段を含む。第1の規制手段は、画素あるいはその周辺領域に部分的に備え、部分的に設けたドメイン規制手段の中心を挟んで液晶の配向方向を90〜180度の範囲で異ならせる。第2のドメイン規制手段は、液晶の配向方向を0〜90度の範囲で異ならせる。第1及び第2のドメイン規制手段は、画素内に形成されるドメイン数が4〜12個となるように液晶ドメインを規制することが好ましい。
【0220】
第1のドメイン規制手段は、液晶ドメインの向きと45〜90度異なる向きに伸びた誘電体突起(土手)5214(図52(B))、液晶ドメインの向きと45〜90度異なる向きに伸びた電極スリット5213,5212(図52(B))、液晶ドメインの向きに細長く、液晶ドメインの向きと45〜90度異なる向きに周期的に繰り返した電極スリット5201(図52(A))、液晶ドメインの向きに細長く、及び液晶ドメインの向きと45〜90度異なる向きに周期的に繰り返した誘電体突起のいずれか又はこれらのうちの複数の組み合わせで構成される。
【0221】
第2のドメイン規制手段は、液晶ドメインの向きと0〜45度異なる向きに伸びた誘電体突起(土手)5301,5302(図53)、又は液晶ドメインの向きと45度異なる向きに伸びた電極スリットである。
【0222】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0223】
本発明の実施形態は、例えば以下のように種々の適用が可能である。
(付記1)一対の基板と、
前記一対の基板の間に挟まれ、前記基板間の電圧無印加時に液晶分子が前記基板に対して垂直配向し、前記基板間の電圧の印加によって前記基板に略平行となるように液晶分子が複数の方位に倒れる液晶層とを有する液晶表示装置であって、
前記液晶層は、前記電圧印加時、画面右方位を0度としたときに反時計周りに角度を定義して、0〜180度方位に液晶分子が傾く領域の割合と、180〜360度方位に液晶分子が傾く領域の割合とが異なる液晶表示装置。
(付記2)前記液晶層は、前記電圧印加時、画面右方位を0度としたときに反時計周りに角度を定義して、45度、135度方位に液晶分子が傾く領域の割合と、225度、315度方位に液晶分子が傾く領域の割合とが異なる付記1記載の液晶表示装置。
(付記3)前記液晶層は、前記45度、135度方位に液晶分子が傾く領域の割合が全体の4割以下である付記2記載の液晶表示装置。
(付記4)さらに、前記一対の基板のうちの少なくともいずれか一方の基板に設けられ、幅が10μm以下、間隙が10μm以下のすのこ状の画素電極を有し、
前記液晶層は、前記画素電極により液晶分子の配向方位が規制されて4方向に液晶分子が傾く付記2記載の液晶表示装置。
(付記5)さらに、ゲート、ソース、ドレインを含む薄膜トランジスタを有し、
前記画素電極は、前記薄膜トランジスタのドレインに接続するためのコンタクト領域を有し、前記複数のすのこのうちの少なくとも一部と前記コンタクト領域との間にスリットが設けられる付記1記載の液晶表示装置。
(付記6)第1及び第2の基板と、
前記第1の基板に設けられ、幅が10μm以下、間隙が10μm以下のすのこ状の画素電極と、
前記第1及び第2の基板の間に挟まれ、前記画素電極により配向方位が規制され、画面の上下2方向に液晶分子が傾く方向が分割される液晶層とを有する液晶表示装置であって、
前記画素電極は、自己のすのこ状画素電極の間隙と隣接する画素電極との間における間隙とが同一である液晶表示装置。
(付記7)さらに、前記第1の基板において前記画素電極に接続される薄膜トランジスタと、
前記第1の基板に形成されるカラーフィルタ層とを有する付記6記載の液晶表示装置。
(付記8)第1及び第2の基板と、
前記第1及び第2の基板の間に挟まれ、前記第1及び第2の基板間の電圧無印加状態にて液晶分子が前記第1及び第2の基板に対して垂直配向する液晶層と、
前記第1の基板に設けられ、ゲート、ソース及びドレインを含む薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタのゲートに接続されるゲートラインと、
前記薄膜トランジスタのソースに接続されるデータラインと、
前記薄膜トランジスタのドレインに接続され、櫛歯状あるいはスリット状の画素電極であって、該櫛歯の方向が前記ゲートライン近傍では該ゲートラインに向かって伸びており、前記データライン近傍では該データラインに向かって伸びている画素電極とを有する液晶表示装置。
(付記9)さらに、画素の中央の左右方向に延びる補助容量形成用電極ラインを有し、
前記画素電極は、前記補助容量形成用電極ラインを境にして上下に分かれて形成され、前記補助容量形成用電極ライン近傍では該補助容量形成用電極ラインに重なる付記8記載の液晶表示装置。
(付記10)前記画素電極は、画素の中央に背骨状に上下方向に電極が形成されていて、前記ゲートラインに向かう櫛歯状の電極と前記データラインに向かう櫛歯状の電極とに繋がる電極部が該背骨状の電極から四方に伸びてY字の腕状になる付記8記載の液晶表示装置。
(付記11)前記画素電極は、櫛歯の方向が前記補助容量形成用電極ライン近傍では該補助容量形成用電極ラインに向かって伸びる付記9記載の液晶表示装置。
(付記12)前記画素電極は、前記ゲートラインに向かって伸びている櫛歯状の電極の伸びる方向として、前記データライン近傍では該データラインに向かって傾いて伸びている付記8記載の液晶表示装置。
(付記13)前記画素電極は、前記データラインに向かって伸びている櫛歯状の電極の伸びる方向として、前記ゲートライン近傍では該ゲートラインに向かって傾いて伸びている付記8記載の液晶表示装置。
(付記14)前記画素電極は、櫛歯の形状として、歯の先端部分がより狭くあるいは細くなっている付記8記載の液晶表示装置。
(付記15)前記画素電極は、前記補助容量形成用電極ラインを跨いで前記薄膜トランジスタのドレインからの電圧を伝達するために設けられている電極が、前記補助容量形成用電極ライン近傍で該補助容量形成用電極ラインに重なるように同じ方向に伸びている付記8記載の液晶表示装置。
(付記16)さらに、前記液晶層を挟んだ前記第1及び第2の基板を挟む一対の直交する1/4波長板を有する付記8記載の液晶表示装置。
(付記17)互いに吸収軸が直交する一対の偏光層と、
前記一対の偏光層に挟まれる1/2波長の位相差を有する1/2波長板と、
前記一対の偏光層に挟まれ、液晶分子が垂直配向し得る液晶層とを有する液晶表示装置であって、
前記1/2波長板は、
1/2波長の位相差を有するフィルムが積層されていてそのフィルム面に垂直な方向の位相差((nx+ny)/2−nz)×d(フィルム面に垂直な方位の屈折率をnz、フィルムの光軸に平行な方向の屈折率をnx、フィルムの光軸に垂直なフィルム面内方向の屈折率をny、フィルムの膜厚をdとする)が0あるいは±20nm以下であり、フィルムの光軸は近接する前記偏光層の吸収軸に平行あるいは垂直であり、
又は、1/2波長の位相差を有するフィルムが二枚積層されていて、そのフィルム面に垂直な方位の屈折率をnz、フィルムの光軸に平行な方向の屈折率をnx、フィルムの光軸に垂直なフィルム面内方向の屈折率をnyとして、二枚のフィルムの(nx−nz)/(nx−ny)の値がそれぞれ0.5以下と0.5以上とであり、二枚のフィルムの光軸は平行であり、近接する前記偏光層の吸収軸に平行あるいは垂直である液晶表示装置。
(付記18)前記1/2波長板は、位相差((nx+ny)/2−nz)×dが±10nm以下であり、又は前記二枚のフィルムの(nx−nz)/(nx−ny)の値の和が略1である付記17記載の液晶表示装置。
(付記19)さらに、前記垂直配向している液晶層のΔn×d(Δnはn//−n⊥であり、n//は液晶分子の長手方向の屈折率であり、n⊥は液晶分子の長手方向に対して垂直方向の屈折率であり、dは厚さである)と同一の大きさの負の位相差を有するフィルムが前記液晶層に近接して設けられている付記17記載の液晶表示装置。
(付記20)さらに、前記液晶層と前記フィルムとを挟むように、負の位相差が0あるいは±10nm以下の一対の1/4波長板を有し、
前記一対の1/4波長板の光軸は互いに直交しており、且つ、前記一対の偏光層の吸収軸と45度の角度をなす付記19記載の液晶表示装置。
(付記21)前記光入射側の偏光層の吸収軸の方位が、画面右側を0度として、0度、45度、90度、135度のいずれかに設定されている付記20記載の液晶表示装置。
(付記22)前記光入射側の偏光層、前記光出射側の偏光層、前記1/4波長板、前記1/2波長板の光軸の関係は前記の関係を保ちつつ、コントラストが最大となる方位が上下左右方位となるように、前記偏光層の吸収軸の方位を調整してなる付記20記載の液晶表示装置。
(付記23)第1及び第2の偏光板と、
前記第1及び第2の偏光板に挟まれ、液晶分子が垂直配向しうる液晶層と、
前記第1及び第2の偏光板に挟まれる面内に位相差のある位相差フィルムであって、近接する偏光板の吸収軸にその光軸が垂直になるように設けられ、その屈折率はnx>nz>=ny(nxは光軸方向の屈折率、nyはnxに垂直な面内方向の屈折率、nzは面に鉛直な方向の屈折率)の関係にある位相差フィルムとを有する液晶表示装置。
(付記24)前記第1の偏光板は、厚みが100ミクロン以上の保護フィルムを表面に設けている付記23記載の液晶表示装置。
(付記25)前記位相差フィルムは、面内位相差(nx−ny)×d(dは厚さ)が40nm以上140nm以下(好ましくは40nm以上130nm以下)である付記23記載の液晶表示装置。
(付記26)前記液晶層は、液晶分子が垂直配向した時の位相差RLC=(n//−n⊥)×d(n//は液晶分子の長手方向の屈折率であり、n⊥は液晶分子の長手方向に対して垂直方向の屈折率であり、dは厚さである)を有し、
前記第1の偏光板の保護フィルムの負の位相差、前記位相差フィルムの負の位相差、及びその他負の位相差を有する層を付与した場合にはその負の位相差の和をRnegatotalとする時、
20nm < RLC−Rnegatotal < 150nm
の関係を有する付記23記載の液晶表示装置。
(付記27)第1及び第2の偏光板と、
前記第1及び第2の偏光板に挟まれ、液晶分子が垂直配向しうる液晶層とを有する液晶表示装置であって、
前記第1の偏光板は、面内位相差を有する保護フィルム及び偏光層を含み、前記保護フィルムの光軸が前記偏光層の吸収軸に対して垂直又は平行になるように設けられる液晶表示装置。
(付記28)前記保護フィルムの面内位相差(nx−ny)×d(nxは光軸方向の屈折率、nyはnxに垂直な面内方向の屈折率、dは厚さ)が40nm以上140nm以下(好ましくは40nm以上130nm以下)、前記保護フィルムが2枚のときは2枚の面内位相差の和が40nm以上140nm以下(好ましくは40nm以上130nm以下)に設定してなる付記27記載の液晶表示装置。
(付記29)前記液晶層は、液晶分子が垂直配向した時の位相差RLC=(n//−n⊥)×d(n//は液晶分子の長手方向の屈折率であり、n⊥は液晶分子の長手方向に対して垂直方向の屈折率であり、dは厚さである)を有し、
前記保護フィルムの負の位相差及びその他負の位相差を有する層を付与した場合にはその負の位相差の和をRnegatotalとする時、
20nm < RLC−Rnegatotal < 150nm
の関係を有する付記27記載の液晶表示装置。
(付記30)コレステリック液晶層と、
1/4波長板と、
光を供給するバックライトと、
液晶分子が配向可能な液晶パネルとを有する液晶表示装置であって、
前記コレステリック液晶層及び前記1/4波長板は、前記バックライト及び前記液晶パネルの間に挟まれ、前記液晶パネルの液晶分子の配向方向と前記1/4波長板の光軸とが直交している液晶表示装置。
(付記31)前記液晶パネルは、液晶分子の配向が電圧無印加状態にて垂直配向であり、電圧の印加により一方位に傾く付記30記載の液晶表示装置。
(付記32)前記液晶パネルは、液晶分子の配向が電圧無印加状態にて垂直配向であり、電圧の印加により互いに180度異なる2方位に分かれて傾く付記30記載の液晶表示装置。
(付記33)前記1/4波長板と前記液晶パネルとの間に散乱層が形成されている付記30記載の液晶表示装置。
(付記34)前記液晶パネルは、液晶分子の配向が電圧の無印加状態にて水平配向であり、その配向方位と前記1/4波長板の光軸とが垂直である付記30記載の液晶表示装置。
(付記35)前記液晶パネルは、液晶分子の配向が電圧の印加状態にて水平配向であり、その配向方位と前記1/4波長板の光軸とが垂直である付記30記載の液晶表示装置。
(付記36)一対の基板の間に液晶が封入された液晶パネルと、
吸収軸が互いに直交するように前記液晶パネルの両側に配置された一対の偏光素子と、
前記液晶パネルを構成する一対の基板の少なくとも一方の表面に、突起、窪み、または電極に設けたスリットのいずれか、またはそれらの組み合わせの周期的パターンを含み、前記液晶パネル内の液晶分子の配向を規制するドメイン規制手段とを有する液晶表示装置であって、
前記周期的に配置されたドメイン規制手段による液晶分子の配向方向が、前記偏光素子の吸収軸に対して45度をなす方向とそれ以外の方向とを含み、電圧無印加時には、液晶分子が基板に対してほぼ垂直に配向しており、電圧印加時には、ドメイン規制手段により液晶分子が斜めになる方向が各画素内において複数の方向になるように規制される液晶表示装置。
(付記37)前記周期的に配置されたドメイン規制手段による液晶分子の配向方向が、前記偏光素子の吸収軸に対して45度をなす4つの方向とそれ以外の方向とを含む付記36記載の液晶表示装置。
(付記38)前記液晶パネルは、前記周期的に配置されたドメイン規制手段による液晶分子の配向方向が連続的に変化する領域を含む付記36記載の液晶表示装置。
(付記39)前記周期的に配置されたドメイン規制手段が、放射線状に配置された領域を含む付記36記載の液晶表示装置。
(付記40)前記周期的に配置されたドメイン規制手段が、同心円状に配置された領域を含む付記36記載の液晶表示装置。
(付記41)前記液晶パネルは、液晶材料中にカイラル剤が添加されている付記36記載の液晶表示装置。
(付記42)さらに、前記一対の偏光素子の間において前記液晶パネルを挟むように設けられる一対の1/4波長板を有する付記36記載の液晶表示装置。
(付記43)基板表面に垂直配向処理を施した2枚の基板と、
前記基板間に挟持されるネガ型液晶と、
各画素内において複数の液晶ドメインの方向になるように規制するドメイン規制手段であって、画素あるいはその周辺領域に部分的に備え、前記部分的に設けたドメイン規制手段の中心を挟んで前記液晶の配向方向を90〜180度の範囲で異ならせる第1のドメイン規制手段と、前記液晶の配向方向を0〜90度の範囲で異ならせる第2のドメイン規制手段とを含むドメイン規制手段とを有する液晶表示装置。
(付記44)前記第1のドメイン規制手段は、前記液晶ドメインの向きと直交する向きに伸びた誘電体突起である付記43記載の液晶表示装置。
(付記45)前記第1のドメイン規制手段は、前記液晶ドメインの向きと直交する向きに伸びた電極スリットである付記43記載の液晶表示装置。
(付記46)前記第1のドメイン規制手段は、前記液晶ドメインの向きに細長く、前記液晶ドメインの向きに直交する向きに周期的に繰り返した誘電体突起である付記43記載の液晶表示装置。
(付記47)前記第1のドメイン規制手段は、前記液晶ドメインの向きに細長く、前記液晶ドメインの向きに直交する向きに周期的に繰り返した電極スリットである付記43記載の液晶表示装置。
(付記48)前記第1のドメイン規制手段は、前記液晶ドメインの向きと45〜90度異なる向きに伸びた誘電体突起、前記液晶ドメインの向きと45〜90度異なる向きに伸びた電極スリット、前記液晶ドメインの向きに細長く、前記液晶ドメインの向きと45〜90度異なる向きに周期的に繰り返した誘電体突起、及び前記液晶ドメインの向きに細長く、前記液晶ドメインの向きと45〜90度異なる向きに周期的に繰り返した電極スリットのうちの複数の組み合わせで構成される付記43記載の液晶表示装置。
(付記49)前記第2のドメイン規制手段は、前記液晶ドメインの向きと0〜45度異なる向きに伸びた誘電体突起である付記43記載の液晶表示装置。
(付記50)前記第2のドメイン規制手段は、前記液晶ドメインの向きと0〜45度異なる向きに伸びた電極スリットである付記43記載の液晶表示装置。
【0224】
【発明の効果】
以上説明したように、45度、135度方位に液晶分子が傾く領域の割合と、225度、315度方位に液晶分子が傾く領域の割合とを異ならせて適正な割合にすることにより、画面を上方位又は下方位から見ても適切な表示が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)、(B)は本発明の第1の実施形態による画素電極のパターンを示す図である。
【図2】MVA型液晶表示装置の基本構成を示す斜視図である。
【図3】MVA型液晶表示装置の白黒コントラストの視角特性を示す図である。
【図4】図4(A)〜(C)は、表示面の白っ茶け現象が生じる理由及び原理を説明するための図である。
【図5】図5(A)、(B)は、透過光量−印加電圧の特性を示す図である。
【図6】図6(A)、(B)は、画素電極のパターンを示す図である。
【図7】画素電極と補助容量を接続するためのコンタクト領域を示す図である。
【図8】図8(A)、(B)は、液晶表示装置の基本的構成を示す図である。
【図9】画素電極とTFTを接続するためのコンタクト領域を示す図である。
【図10】TFTの断面図である。
【図11】液晶表示装置の断面図である。
【図12】図12(A)は液晶表示装置の平面図、図12(B)は液晶表示装置の断面図である。
【図13】図13(A)、(C)は画素電極のパターンを示す図、図13(B)はTFT基板の断面図である。
【図14】4分割配向のMVA型液晶表示装置を示す図である。
【図15】対向基板にY字状のスリットを設けて液晶分子を配向させる技術を示す図である。
【図16】本発明の第2の実施形態による液晶表示装置を示す図である。
【図17】図17(A)、(B)は、微細なスリットを設けた時の液晶分子の倒れる原理構成を示す図である。
【図18】画素電極のY字の開き角を変えた例を説明するための図である。
【図19】図19(A)〜(C)は、微細なスリットの形の変形例を説明するための図である。
【図20】図20(A)、(B)は、画素電極が先細りの形状を持つ場合を効果を説明するための図である。
【図21】図21(A)、(B)は、Csラインからの斜め電界を活用する液晶表示装置の平面図及び断面図である。
【図22】他の液晶表示装置の平面図である。
【図23】図23(A)は電極を斜めに形成する構成を示す図、図23(B)はCsラインからの斜め電界を活用する構成を示す図である。
【図24】λ/4板を適用する場合の液晶表示装置を示す図である。
【図25】図25(A)は液晶表示装置の平面図、図25(B)はλ/4板を適用しない場合の透過光量分布を示す図、図25(C)はλ/4板を適用した場合の透過光量分布を示す図である。
【図26】広視野角実現のためのフィルム構成を示す図である。
【図27】高輝度を実現するためのフィルム構成を示す図である。
【図28】図28(A)、(B)は本発明の第3の実施形態によるフィルム構成及び特性を示す図である。
【図29】図29(A)、(B)は本実施形態によるフィルム構成及び特性を示す図である。
【図30】図30(A)、(B)は本実施形態によるフィルム構成及び特性を示す図である。
【図31】図31(A)、(B)は本実施形態によるフィルム構成及び特性を示す図である。
【図32】視角特性を示す図である。
【図33】フィルム構成を示す図である。
【図34】本発明の第4の実施形態によるフィルム構成を示す図である。
【図35】他のフィルム構成を示す図である。
【図36】他のフィルム構成を示す図である。
【図37】2分割配向の液晶表示装置を示す図である。
【図38】図38(A)〜(C)は二分割配向の問題点を示す図である。
【図39】本発明の第5の実施形態による液晶表示装置を示す平面図である。
【図40】図40(A)、(B)はλ/4板を説明するための図である。
【図41】図41(A)、(B)は本実施形態の液晶表示装置の断面図である。
【図42】フィルムに散乱層を付与した構成を示す図である。
【図43】正面で白表示となっているディスプレイを斜め方位から観察した時の色付きの測定結果を示す図である。
【図44】図44(A)、(B)はIPS型液晶表示装置を示す図である。
【図45】図45(A)、(B)はMVA型液晶表示装置の電極構成を示す図である。
【図46】図46(A)〜(D)は液晶分子の配向を示す図である。
【図47】4ドメインの電極構成を示す図である。
【図48】フィルム構成を示す図である。
【図49】図49(A)〜(C)は画素電極の構成を示す図である。
【図50】図50(A)〜(D)は土手及びスリットによる配向制御を示す図である。
【図51】図51(A)〜(C)は補助土手及び補助スリットによる配向制御を示す図である。
【図52】図52(A)、(B)は微細スリットによる配向制御を示す図である。
【図53】十字パターンの土手による配向制御を示す図である。
【図54】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図55】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図56】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図57】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図58】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図59】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図60】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図61】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図62】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図63】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図64】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図65】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図66】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図67】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図68】液晶表示装置のレイアウトを示す図である。
【図69】土手のレイアウトを示す図である。
【符号の説明】
101,102 配向領域
103 画素領域
111 画素電極
112 コンタクト領域
113 データライン
114 ゲートライン
121,122 配向領域
123 画素電極
131,132 配向領域
133 画素領域
141〜144 配向領域
201 TFT基板
202 対向基板
203,204 土手
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a liquid crystal display device.
[0002]
[Prior art]
In recent years, liquid crystal display devices have been widely used for various applications by taking advantage of thin and light weight, low voltage driving, and low power consumption. As for display characteristics, characteristics comparable to those of CRTs have been realized, and it has come to be used for applications such as monitors and televisions where CRTs have been mainstream.
[0003]
Liquid crystal display devices have been increased in size, gradation display, and high contrast, and have been used as monitors for personal computers or television image display devices. In such an application, the liquid crystal display device needs to be visible from all directions.
[0004]
As a technique for realizing this wide viewing angle, an MVA (Multi-domain Vertical Alignment) type liquid crystal display device has been proposed by Fujitsu Limited.
[0005]
2A and 2B show a basic conceptual configuration of an MVA liquid crystal display device. 2A shows a liquid crystal display device when no voltage is applied to the substrates 201 and 202, and FIG. 2B shows a liquid crystal display device when a voltage is applied to the substrates 201 and 202. A bank 203 is provided on the substrate 201, and a bank 204 is provided on the substrate 202. In FIG. 2A, the liquid crystal molecules 212 are vertically aligned, and the liquid crystal molecules 211 near the banks 203 and 204 are aligned with an inclination. In FIG. 2B, the liquid crystal molecules 221 are aligned in accordance with the direction of the electric field. That is, it is oriented vertically when no voltage is applied, and when a voltage is applied, it is divided into four regions, each inclined in four directions. As a result of the mixing of the viewing angle characteristics of each region, a wide viewing angle can be obtained.
[0006]
Fujitsu Ltd. has applied for a patent for a technique for further improving the viewing angle characteristics of this MVA type liquid crystal display device (for example, Japanese Patent Laid-Open No. 10-153782) and a technique for improving display luminance (patent application number 2001-106283).
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Liquid crystal display devices are desired to realize a wider viewing angle. In addition, a high-brightness liquid crystal display device is desired. Furthermore, a liquid crystal display device having both a high viewing angle and high brightness is desired.
An object of the present invention is to provide a liquid crystal display device that realizes a wide viewing angle and / or high luminance.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to one aspect of the present invention, a pair of substrates is sandwiched between a pair of substrates, liquid crystal molecules are vertically aligned with respect to the substrate when no voltage is applied between the substrates, and the substrate is subjected to voltage application between the substrates. A liquid crystal display device having a liquid crystal layer in which liquid crystal molecules are tilted in a plurality of directions so as to be substantially parallel is provided. When applying a voltage, the liquid crystal layer defines an angle counterclockwise when the right direction of the screen is 0 degree, The orientation direction of the liquid crystal molecules is regulated by the pixel electrode, and the liquid crystal molecules are tilted in four directions of 45 degrees, 135 degrees, 225 degrees, and 315 degrees, The ratio of the region where the liquid crystal molecules are tilted in the 45 ° and 135 ° orientations is different from the ratio of the region where the liquid crystal molecules are tilted in the 225 ° and 315 ° orientations.
By changing the ratio of the area where the liquid crystal molecules are inclined in the 45 degree and 135 degree azimuths and the ratio of the area where the liquid crystal molecules are inclined in the 225 degree and 315 degree directions to an appropriate ratio, the screen is oriented upward or downward. Appropriate display is possible even when viewed from above.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
FIG. 3 shows the visual characteristics of black and white contrast of an MVA type liquid crystal display (LCD). In the angle display on the circumference of FIG. 3, 0 ° indicates the right, 90 ° indicates the top, 180 ° indicates the left, and 270 ° indicates the bottom. The horizontal axis and the vertical axis indicate the tilt angle from the display surface, and the center is 0 °. A monochrome viewing angle of 10 (CR = 10) or more is realized even at an inclination angle of 80 degrees in the vertical and horizontal viewing angles.
[0016]
However, when a halftone is displayed, it is a normal display when viewed from the front, but when viewed from the lower viewing angle, a phenomenon is observed in which the whole is white and the contrast is lowered. We have found that this whitish phenomenon is peculiar to MVA, vertically oriented panels, or orientation-divided panels.
[0017]
This will be described with reference to FIGS. FIG. 4A is a view of the display surface observed from the front. A case where the liquid crystal display device 400 is divided into four domains 401 to 404 will be described. In the state where no voltage is applied or the liquid crystal is oriented substantially vertically and there is no light leakage, black light leakage is very small even at an oblique viewing angle. In the domains 401, 402, 403, and 404, the liquid crystal molecules A1, A2, B1, and B2 are inclined in different directions, respectively. In the low voltage region, the liquid crystal molecules A1, A2, B1, and B2 are almost vertical and have a small birefringence.
[0018]
FIG. 4B is a view of the display surface observed from the front (lower viewing angle). At an oblique viewing angle, the liquid crystal molecules lie down substantially. Since there is some angle with the polarizing plate, birefringence appears and light leaks.
[0019]
In FIG. 4C, the horizontal axis represents the applied voltage, and the vertical axis represents the amount of transmitted light. A characteristic line 411 shows the characteristic when observed from the front as shown in FIG. A characteristic line 412A shows the characteristics of the liquid crystal molecules B1 and B2 when observed from the front as shown in FIG. A characteristic line 412B shows the characteristics of the liquid crystal molecules A1 and A2 when observed from the front as shown in FIG.
[0020]
When the voltage slightly exceeds the threshold voltage and a dark gradation is displayed, the amount of transmitted light increases as shown in FIG. 4 (C). As shown in FIG. This is because the projection axis of the tilted liquid crystal molecule axis deviates from the projection axis of the polarizing plate axis. The same applies to the liquid crystal molecules located in the upper half of the pixel and the liquid crystal molecules located in the lower half of the pixel. Here, consider a case where an optical material is inserted in order to correct this light leakage. In this case, it is possible to compensate for a dark halftone, but an extra optical effect appears when black display is performed. For this reason, black floating occurs at an oblique viewing angle, and the viewing angle range with good contrast is narrowed.
[0021]
Basically, the above problem is solved by breaking the ratio of the region inclined in the upward (including upper right and upper left) direction and the region inclined in the downward (including lower right and lower left) direction.
[0022]
FIG. 5A shows transmitted light amount-applied voltage (T-V) characteristics when the ratio of the regions of the liquid crystal molecules A1, A2 and the liquid crystal molecules B1, B2 is the same. In this case, the shape of the characteristic line collapses, and the display surface becomes white.
[0023]
FIG. 5B shows TV characteristics when the ratio of the liquid crystal molecules A1 and A2 to the liquid crystal molecules B1 and B2 is adjusted to an appropriate value. The applied voltage and the amount of transmitted light are substantially proportional, and appropriate display can be performed.
[0024]
FIGS. 6A and 6B show a configuration in the case where the alignment is regulated by a fine slit. In FIG. 6A, all the liquid crystal molecules are configured to be tilted to the lower position of the screen. One pixel region 103 is divided into two alignment regions 101 and 102. A pixel region 103 is provided corresponding to the gate line 114 and the data line 113. The pixel region 103 is composed of an ITO (indium tin oxide) transparent electrode 111. The transparent electrode 111 is provided with a contact region 112 for connection to the drain of a thin film transistor (TFT). The ratio of the alignment regions 101 and 102 is 1: 1. In FIG. 6B, the ratio of the region 121 inclined upward and the region 122 inclined downward is set to 1: 1. The orientation of the regions 121 and 122 can be controlled by the direction of the slit of the transparent electrode 123.
[0025]
In FIG. 1A, the shape of the transparent electrode 133 is changed, and the ratio of the region 131 inclined upward and the region 132 inclined downward is set to 1: 3. As described above, the orientation in which the liquid crystal molecules are tilted is normally set to 1: 1, but the balance is intentionally lost to 1: X (X << 1).
[0026]
When the balance is lost in this way, the ratio of superposing the TV characteristics at the upper viewing angle and the lower viewing angle shown in FIG. 4C changes. At this time, the sum is in accordance with the ratio of the two TV characteristic lines 412A and 412B shown in FIG. Here, when the area indicated by the characteristic line 412A in FIG. 4C is increased, a blackish image becomes white as a whole, but since black and white contrast is obtained, a good display is obtained thanks to this contrast. . On the other hand, when the area indicated by the characteristic line 412B is increased, the black image may be crushed in black and partially inverted. However, blackish images do not become white but remain black. If the effect of the characteristic line 412A and the effect of the characteristic line 412B are completely mixed by 1: 1, both good characteristics are canceled out, and it is difficult to realize a good viewing angle characteristic. It was. However, it has been found that good display can be obtained by adjusting the ratio, particularly by setting the ratio of the region of the characteristic line 412A to 70 ± 20% of the whole.
[0027]
6A and 6B will be described in more detail. FIG. 6A shows an example in which all orientations are directed downward. The transparent electrode formed on the TFT substrate was patterned. Here, the transparent electrode 111 was provided in the shape of a comb. Here, the pixel is divided into two regions 101 and 102, and the upper teeth are set so that the comb teeth extend to the lower right. On the other hand, in the lower half, the comb teeth were set to extend to the lower left. Here, the width of each electrode of the comb teeth was set to 3 μm, and the gap between the comb teeth was set to 3 μm. FIG. 6B shows a case where the aperture ratio is set to the maximum and the vertical ratio is the same.
[0028]
FIG. 1A shows an example in which the vertical ratio is changed while the aperture ratio is set to the maximum. The vertical ratio was changed without changing the basic configuration of FIG. From this ITO electrode pattern, a comb-like ITO electrode was set in the upper region 131 in the upper right direction and in the lower region 132 in the lower left direction. Here, the ratio of the upper region 131 was set to 30% of the whole.
[0029]
FIG. 1B shows an example in which one ITO electrode pattern is provided vertically at the center of the left and right of the pixel, and the vertical ratio is changed. The pixel area 103 is divided into four areas 141 to 144. From this ITO electrode pattern, comb-like ITO electrodes were set in the upper direction in the upper regions 141 and 142 and in the lower direction in the lower regions 143 and 144. The method of extending the comb-like ITO electrode was set so that the arm was extended upward on the upper side of the pixel. On the other hand, on the lower side of the pixel, the arms were set to be lowered while spreading left and right. Here, the ratio of the upper areas 141 and 142 was set to 30% of the whole.
[0030]
FIG. 8A shows a main structure of the liquid crystal display device. The TFT 801 has a gate connected to the gate line 114, a source connected to the data line 113, and a drain connected to the transparent electrode 111. One end of the liquid crystal layer 802 is connected to the transparent electrode 111 on the TFT substrate, and the other end is connected to the common electrode (ground electrode) of the counter substrate. The auxiliary capacitor 803 has one end connected to the transparent electrode 111 through the contact region 701 and the other end connected to the ground potential.
[0031]
FIG. 8B is a cross-sectional view of the auxiliary capacitor 803 and its periphery. The auxiliary capacitor 803 is formed by providing an insulating layer between the metal layers 811 and 812. The metal layer 811 is not connected to the source electrode of the TFT 801 (FIG. 8A), but is formed in the same layer. Hereinafter, the metal layer 812 is also referred to as a storage capacitor (Cs) layer. The Cs layer 812 is connected to the ground potential. Metal layer 811 is connected to contact region 701 through contact hole 813.
[0032]
With reference to FIG. 7 and FIG. 9, a more accurate layout of the sawtooth electrode will be described. FIG. 7 corresponds to FIG. 6A, and FIG. 9 corresponds to FIG.
[0033]
In FIG. 7, electrodes 812 (FIG. 8B) for forming auxiliary capacitance (Cs) are formed on the left and right in the center of the pixel, and the ITO electrode 111 and the metal layer 811 (FIG. 8B). A contact region 701 for making contact with is formed. As shown in the enlarged view at the bottom of FIG. 7, the end of the sawtooth electrode 702 is separated from the contact region 701.
[0034]
FIG. 10 is a cross-sectional view of a TFT. A source electrode 1002 and a drain electrode 1003 are formed over the gate electrode 1001 with an insulating film 1011 interposed therebetween. Furthermore, an ITO electrode 1005 is formed thereon via an insulating film 1012. The ITO electrode 1005 and the drain electrode 1003 are connected through a contact hole 1004.
[0035]
The lower part of FIG. 9 shows an enlarged view of the contact region 901 of the TFT drain electrode and ITO electrode. It is important that the end of the stool-like electrode 903 is open, and it was designed to form a slit-like portion between the drain electrode and the drain electrode as much as possible. The slat-like electrode 902 is connected to the contact region 901.
[0036]
FIG. 11 is a cross-sectional view of a normal liquid crystal display device. A liquid crystal layer 1102 is provided between the counter substrate 1101 and the TFT substrate 1103. The counter substrate 1101 is formed by sequentially stacking a glass substrate 1111, a color filter 1112, and an ITO electrode 1113. In the TFT substrate 1103, a glass substrate 1124, an insulating layer 1123, an insulating layer 1122, and an ITO electrode 1121 are sequentially stacked. A source electrode 1133 and a drain electrode 1132 are formed over the gate electrode 1131 with an insulating layer 1123 interposed therebetween. The ITO electrode 1121 is connected to the drain electrode 1132.
[0037]
12A and 12B illustrate a liquid crystal display device in which a color filter 1223 is provided on a TFT substrate 1203. FIG. FIG. 12A is a plan view of a liquid crystal display device. FIG. 12B is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG. A liquid crystal layer 1202 is provided between the counter substrate 1201 and the TFT substrate 1203. The counter substrate 1201 is formed by stacking a glass substrate 1211 and an ITO electrode 1212. In the TFT substrate 1203, a glass substrate 1226, an insulating layer 1225, an insulating layer 1224, a color filter 1223, an acrylic resin layer 1222, and an ITO electrode 1221 are sequentially stacked. A source electrode 1233 and a drain electrode 1232 are formed over the gate electrode 1231 with an insulating layer 1225 interposed therebetween. The ITO electrode 1221 is connected to the drain electrode 1232.
[0038]
When the color filter 1223 is on the TFT substrate 1203, the electrode pattern can be freely laid out. In the configuration of FIG. 11, the luminance is lowered due to the influence of the lateral electric field from the data line, and the liquid crystal molecules are tilted in an orientation different from the desired angle, resulting in a problem of poor viewing angle characteristics. On the other hand, as shown in FIG. 12B, when the color filter 1223 is on the TFT substrate 1203, the data line is hidden below the color filter 1223. Here, as the slit electrode, an oblique electric field generated between adjacent pixels causes alignment failure. Therefore, conversely, the neighboring pixels are also used for improving the orientation. As shown in FIG. 13A, the gap 1321 between the electrode of the adjacent pixel and the own pixel is made the same as the gap 1322 of the slit in the pixel, and the display operation is performed with the adjacent pixels on the left and right. The phases of were adjusted. Specifically, frame inversion or line inversion driving was performed. At this time, for example, when gray display is performed on the entire surface, the distribution of the electric field in the own pixel and the distribution of the electric field between the pixels are exactly the same. And no orientation failure occurs at all. In this case, the orientation was uniform in the vertical direction on the entire surface, and good viewing angle characteristics and uniform and bright display could be realized.
[0039]
FIG. 13A shows ITO electrodes 1311 to 1316 corresponding to a region of 6 pixels. A contact region 1301 for connecting to the drain electrode of the TFT is provided on the upper left of each ITO electrode 1311 to 1316. The interval 1321 is an interval between the ITO electrodes 1311 to 1316. The interval 1322 is an interval between squirrel-shaped electrodes in each of the ITO electrodes 1311 to 1316. The intervals 1321 and 1322 are the same.
[0040]
In FIG. 13C, a contact hole 1331 for obtaining a connection with the TFT is provided at a connecting portion of the pixel at the center of the pixel to improve the aperture ratio and the stability of the orientation.
[0041]
FIG. 13B is a cross-sectional view taken along the line II of FIGS. 13A and 13C. On the TFT substrate 1342, a data line 1341 is provided below each ITO electrode 1314 to 1316.
[0042]
According to this embodiment, as shown in FIG. 12B, a pair of substrates 1201 and 1203 are provided. The liquid crystal layer 1202 is sandwiched between a pair of substrates 1201 and 1203. When no voltage is applied between the substrates 1201 and 1203, liquid crystal molecules are vertically aligned with respect to the substrates 1201 and 1203, and a voltage is applied between the substrates 1201 and 1203. As a result, the liquid crystal molecules are tilted in a plurality of directions so as to be substantially parallel to the substrates 1201 and 1203 (see FIGS. 1A and 1B). As shown in FIG. 1A, the liquid crystal layer 1203 is a region in which liquid crystal molecules are tilted in a 0 to 180 degree azimuth by defining an angle counterclockwise when a voltage is applied and the right azimuth of the screen is 0 degree. The ratio of 131 is different from the ratio of the region 132 in which the liquid crystal molecules are inclined in the direction of 180 to 360 degrees.
[0043]
In addition, the liquid crystal layer 1203 defines an angle in a counterclockwise direction when the right side orientation of the screen is 0 degree when a voltage is applied, and liquid crystal molecules are oriented in 45 degree and 135 degree orientations as shown in FIG. The ratio of the regions 141 and 142 in which the liquid crystal molecules are inclined is different from the ratio of the regions 143 and 144 in which the liquid crystal molecules are inclined in the directions of 225 degrees and 315 degrees. In the liquid crystal layer 1203, the ratio of the regions 141 and 142 in which the liquid crystal molecules are inclined in the 45 ° and 135 ° orientations is preferably 40% or less of the whole.
[0044]
As shown in FIG. 1B, the pixel electrode is a sawtooth pixel electrode having a width of 10 μm or less and a gap of 10 μm or less, and is provided on the TFT substrate 1203 (FIG. 12B). In the liquid crystal layer 1202, the orientation direction of the liquid crystal molecules is regulated by the pixel electrode, and the liquid crystal molecules are inclined in four directions. The pixel electrode has a shape of 45, 135, 225, and 315 degrees in the extending direction of the soot, and the liquid crystal layer 1202 has 45 directions of 45, 135, 225, and 315 degrees in which the liquid crystal molecules are inclined.
[0045]
The thin film transistor includes a gate, a source, and a drain. As shown in FIG. 9, the pixel electrode has a contact region 901 for connecting to the drain of the thin film transistor, and a slit is provided between at least a part 903 of the plurality of soot and the contact region 901. The gate line is connected to the gate of the thin film transistor. In the pixel electrode, a saw 902 that is closest to the gate line among the plurality of socks is connected to the contact region 901.
[0046]
As shown in FIG. 13A, the pixel electrode has the same gap 1321 between the gap 1322 of the self-shaped pixel electrode and the adjacent pixel electrode. As shown in FIG. 12A, the thin film transistor is connected to the pixel electrode 1221 in the TFT substrate 1203. The color filter layer 1223 is formed on the TFT substrate 1203.
[0047]
As described above, a display having a good viewing angle characteristic can be realized by this embodiment.
[0048]
(Second Embodiment)
The problems of the MVA liquid crystal display device will be described with reference to FIGS. FIG. 14 shows an MVA type liquid crystal display device. A slit 1405 is provided in the ITO pixel electrode 1404 on the TFT substrate side, and a bank 1401 is formed on the ITO electrode of the counter substrate using a resist. Furthermore, a gate line 1402, a data line 1403, and an auxiliary capacitance forming electrode 1406 are formed on the TFT substrate. The pixel electrode is divided into four regions 1411 to 1414. The liquid crystal molecules in each of the regions 1411 to 1414 are aligned in the directions of the liquid crystal molecules A1, B2, A2, and B1 in FIG. Here, compared with the structure of the TN type display, it is necessary to form a resist pattern on the ITO electrode of the counter substrate, which increases the number of processes and increases the cost.
[0049]
FIG. 15 shows a case where a slit 1504 is provided in the ITO electrode of the counter substrate. On the TFT substrate, a gate line 1501, a data line 1502, an auxiliary capacitance forming electrode 1505, and an ITO pixel electrode 1503 are formed. A black arrow 1521 indicates the direction of alignment regulation by the slit electrode 1504. A white arrow 1522 indicates the direction of alignment regulation by the gate line 1501 and the data line 1502. In the region 1511, since there are two or more directions for regulating the orientation, the response is slow.
[0050]
Furthermore, in this case, compared with a TN type display, the number of steps is increased due to the necessity of providing the slit 1504 in the ITO electrode of the counter substrate, resulting in an increase in cost. Further, in the case where the counter substrate is provided with a color filter, the color filter layer is exposed at the slit 1504, and there is a problem that reliability is lowered due to the drop of impurities from the color filter layer. Further, since the alignment regulation azimuth by the data line 1502 or the gate line 1501 and the alignment regulation azimuth by the slit electrode 1504 are different by 45 degrees, there is a problem that it takes time to stabilize the alignment and the response is slow.
[0051]
FIG. 16 illustrates a pattern of pixel electrodes according to an embodiment of the present invention. On the TFT substrate, a gate line 1601, a data line 1602, and fine slit pixel electrodes 1621 and 1622 are formed.
[0052]
A black arrow 1612 indicates the direction of alignment regulation by the fine slit pixel electrodes 1621 and 1622. A white arrow 1611 indicates the direction of alignment regulation by the gate line 1601 and the data line 1602.
[0053]
In the vicinity of the data line 1602, a fine slit pixel electrode 1622 is provided in the horizontal direction (perpendicular to the data line). In the vicinity of the gate line 1601, a fine slit pixel electrode 1621 is provided in the vertical direction (perpendicular to the gate line). As a connecting portion of these electrodes, the ITO electrode 1613 is extended vertically in the center of the pixel, and the ITO electrode 1623 is extended toward the intersection of the data line 1602 and the gate line 1601. The angle at which the ITO electrodes 1623 cross each other is 45 degrees. The ITO electrode 1613 is formed in a spine shape, and the orientation direction of the liquid crystal molecules on the ITO electrode 1613 is determined by the orientation of the liquid crystal molecules in the vicinity of the gate line 1601. Here, the electrode width of the fine electrodes 1621 and 1622 is about 3 μm, and the width of the slit between the electrodes 1621 and 1622 is also about 3 μm.
[0054]
In the fine electrodes 1621 and 1622, when a voltage is applied between the electrode on the TFT substrate and the electrode on the counter substrate, the direction in which the liquid crystal molecules fall is parallel to the direction in which the fine electrode extends. Become. This effect will be described with reference to FIGS. 17 (A) and 17 (B).
[0055]
FIG. 17A shows a case where the pixel electrode pattern is rough. A liquid crystal layer 1702 is provided between the counter substrate 1701 and the TFT substrate 1703. An ITO transparent electrode is formed on the entire surface of the counter substrate 1701. The electrode pattern interval on the TFT substrate 1703 is wide. In the region 1711, since the distance between the electrodes is wide, the liquid crystal molecules are tilted due to the inclination of the electric field. There is no mutual interference because the distance from the region that falls in the opposite direction is large, and the region falls in the left-right direction in the figure.
[0056]
FIG. 17B shows the case where the electrode pattern on the TFT substrate 1703 is fine. In the region 1721, since the gap between the electrodes is narrow, liquid crystal molecules that are about to fall due to the inclination of the electric field collide with each other and cannot fall. In order to escape from the stress, the liquid crystal molecules 1722 fall in a direction parallel to the electrodes (in the drawing, a direction perpendicular to the paper surface).
[0057]
This embodiment uses this principle. As shown in FIG. 16, in the portion where the fine electrode 1622 extending perpendicularly to the data line 1602 exists, the lateral electric field from the fine electrode 1622 and the data line 1602 The liquid crystal molecules fall laterally due to the influence. Here, since the alignment regulating direction of the fine electrode 1622 and the alignment regulating direction due to the lateral electric field from the data line 1602 coincide with each other, the liquid crystal molecules fall down in a straightforward manner. On the other hand, in the portion where the fine electrode 1621 extending in the direction perpendicular to the gate line 1601 exists, the liquid crystal molecules are tilted in the vertical direction due to the influence of the lateral electric field from the fine electrode 1621 and the gate line 1601. Here, since the alignment regulating direction of the fine electrode 1621 and the alignment regulating direction by the lateral electric field from the gate line 1601 coincide with each other, the liquid crystal molecules are tilted.
[0058]
As described above, since the alignment regulation on the liquid crystal molecules is straightforward, it is not necessary to provide a special structure such as a bank or a slit on the counter substrate side.
[0059]
FIG. 16 will be described in more detail. An ITO transparent electrode is provided in a pixel region surrounded by the gate line 1601 and the data line 1602, and a display voltage is applied by the TFT. The ITO electrode is patterned in a comb shape, and the direction of the comb is set to be perpendicular to the data line 1602 in the vicinity of the data line 1602 and perpendicular to the gate line 1601 in the vicinity of the gate line 1601. The comb teeth are connected to an electrode 1613 extending up and down the center of the pixel, and the electrode 1613 like a spine extends toward the intersection of the data line 1602 and the gate line 1601 and takes a Y shape. A good orientation could be obtained when the angle of spreading the Y-shaped hand was set between 30 and 120 degrees. Here, the width of the ITO electrode of the slit electrode was set to 3 μm to 5 μm, and the width of the ITO gap portion of the slit was set to 2 μm to 5 μm.
[0060]
FIG. 18 shows a case where the angle of spreading the hand is about 60 degrees. The length of the comb-like electrode 1821 extending in the vertical direction (perpendicular to the gate line 1801) is increased. In this case, the lateral electric field from the gate line 1801 can be used more effectively.
[0061]
19A to 19C are enlarged views of ITO electrode patterns.
FIG. 19A shows the simplest configuration, and the width of the comb-like ITO electrode is constant. In the region 1902, the liquid crystal molecules are tilted in the horizontal direction in the drawing, in the region 1903, the liquid crystal molecules are tilted in the vertical direction in the drawing, and in the region 1901, the liquid crystal molecules are tilted in a 45 ° diagonal direction in the drawing.
[0062]
In FIG. 19B, the direction of the comb-like electrode is inclined by an angle θ. The extending direction of the comb-like electrode extending upward from the spine with the hand spread was tilted from the upper direction to the arm extending the arm. That is, the comb-like electrode 1922 is an electrode in the vicinity of the gate line, and is inclined at an angle θ with respect to the longitudinal direction of the spine-like electrode 1921. The comb-like electrode 1923 is an electrode near the data line, and is inclined at an angle θ with respect to the vertical direction of the spine-like electrode 1921. The inclination angle θ was changed from 1 degree to 45 degrees.
[0063]
In the region 1911, the liquid crystal molecules are tilted in a 45 ° oblique direction in the figure. The inclinations of the liquid crystal molecules in the regions 1902 and 1903 in FIG. Since the difference between the tilts of the liquid crystal molecules in the regions 1912 and 1913 in FIG. 19B is smaller than 90 degrees, the tilt of the liquid crystal molecules changes gently between the regions 1911 to 1913.
[0064]
FIG. 19C shows a structure in the case where the shape of the electrode is tapered. Here, the angle θ of the tapered electrodes 1931 and 1932 was set to about 1 to 20 degrees. The effect of tapering the shape of the electrode will be described. FIG. 20A shows the case where the fine electrodes 2001 and 2002 are parallel. The liquid crystal molecules 2003 in the vicinity of the fine electrode 2001 and the liquid crystal molecules 2004 in the vicinity of the fine electrode 2002 are different in inclination by 180 degrees. FIG. 20B illustrates a case where the shapes of the fine electrodes 2011 and 2012 are tapered. The difference in tilt between the liquid crystal molecules 2013 near the fine electrode 2011 and the liquid crystal molecules 2014 near the fine electrode 2012 is smaller than 180 degrees. The inclination of the liquid crystal molecules 2013 to 2015 changes gently.
[0065]
FIGS. 21A and 21B show a configuration in the case of utilizing the Cs line for forming the auxiliary capacitance. FIG. 21A is a plan view of a liquid crystal display device. Similar to the gate line 2102 or the data line 2103, a horizontal electric field is formed from the Cs line 2104. This lateral electric field is actively utilized for orientation.
[0066]
The metal layer 2105 corresponds to the metal layer 811 in FIG. 8B and is connected to the ITO pixel electrode 2101. Here, similarly to the case shown in FIGS. 16, 18, and 19 (A) to (C), the tip of the comb-like electrode is placed on the electrode that causes the transverse electric field (FIG. 16, FIG. 18, In FIGS. 19 (A) to 19 (C), it is important to be directed to the data line or the gate line.
[0067]
In FIG. 21A, comb-like electrodes are extended vertically and horizontally in the upper half 2101a and the lower half 2101b of the pixel as comb-like electrodes.
[0068]
FIG. 21B is a cross-sectional view taken along line 2106 in FIG. An ITO pixel electrode 2121 is formed on the entire surface of the counter substrate 2111. On the TFT substrate 2112, a metal layer 2133 is formed on the Cs line 2134 with an insulating film 2132 interposed therebetween. The metal layer 2133 and the ITO pixel electrode 2131 are connected. The Cs line 2134 corresponds to the Cs line 2104 in FIG. 21A, and the metal layer 2133 corresponds to the metal layer 2105 in FIG. As described above, the oblique electric field 1341 generated from the Cs line 2134 can be positively utilized for orientation.
[0069]
As shown in FIG. 22, a backbone region may be provided in the ITO pixel electrode 2101 in each of the regions 2101a and 2101b.
[0070]
FIG. 23A shows an example in which the pixel electrode 2301 is extended to the upper right, upper left, lower left, and lower right. In addition to the pixel electrode 2301, a gate line 2302, a data line 2303, and a Cs line 2304 are formed on the TFT substrate. The pixel electrode 2301 includes an electrode 2305 parallel to the Cs line 2304.
[0071]
FIG. 23B shows a configuration in which the Cs line 2304 is actively used. In the pixel electrode 2311, regions 2311 a and 2311 b having different orientations are formed in a cross shape in the upper half and the lower half of each pixel. The regions 2311 a and 2311 b are connected by a pixel electrode 2312.
[0072]
In FIG. 21A, a transparent electrode for transmitting the voltage from the TFT across the Cs line 2104 is provided. Here, the ITO transparent electrode 2101 is set to extend on the Cs line 2104 on the Cs line 2104. Thereby, the auxiliary capacity was realized.
[0073]
FIG. 24 shows a configuration in which the liquid crystal panel is sandwiched between a pair of λ (wavelength) / 4 plates. A liquid crystal panel 2403 is sandwiched between λ / 4 plates 2402 and 2404, and both sides thereof are sandwiched between polarizing plates 2401 and 2405. The absorption axis 2411 of the polarizing plate 2401 is shifted by 45 degrees with respect to the horizontal direction in the figure. The optical axis 2412 of the λ / 4 plate 2402 is shifted by 90 degrees with respect to the horizontal direction in the figure. The optical axis 2414 of the λ / 4 plate 2404 is in the same direction as the horizontal direction in the figure. The absorption axis 2415 of the polarizing plate 2405 is shifted by 135 degrees with respect to the horizontal direction in the figure. The polarizing plates 2401 and 2405 absorb the light components of the absorption axes 2411 and 2415, respectively. The λ / 4 plates 2402 and 2404 perform conversion between linearly polarized light and circularly polarized light and output it. The luminance is improved by sandwiching the liquid crystal panel 2403 between the pair of λ / 4 plates 2402 and 2404.
[0074]
FIG. 25A has the same configuration as FIG. 23B, and the transmitted light amount distribution of the upper half pixel region 2311a is shown in FIGS. FIG. 25B shows a distribution in the case where there is no λ / 4 plate, and a cross-shaped black region is generated in the pixel. This is because the liquid crystal molecules are inclined in a direction perpendicular or parallel to the optical axis of the polarizing plate. FIG. 25C shows the distribution when the λ / 4 plates 2402 and 2404 are applied as shown in FIG. 24. The black region is only in the center of the pixel, and a bright display is realized.
[0075]
According to the present embodiment, as shown in FIG. 16, the pixel electrode is a pixel electrode having a comb shape or a slit shape, and the direction of the comb teeth extends toward the gate line in the vicinity of the gate line 1601. In the vicinity of the data line 1602, it extends toward the data line.
[0076]
As shown in FIG. 21A, the CS line (auxiliary capacitor forming electrode line) 2104 extends in the horizontal direction at the center of the pixel. The pixel electrodes are divided into upper and lower portions with the auxiliary capacitance forming electrode line 2104 as a boundary, and in the vicinity of the auxiliary capacitance forming electrode line 2104, the auxiliary capacitance forming electrode line is overlapped with the auxiliary capacitance forming electrode line. Extends in the same direction.
[0077]
In addition, as shown in FIG. 16, the pixel electrode has a vertical electrode 1613 formed in a spine shape at the center of the pixel, and a comb-like electrode 1621 toward the gate line 1601 and a comb-tooth toward the data line 1602. An electrode portion 1623 connected to the electrode 1622 has a Y-shaped arm shape extending from the spine-shaped electrode 1613 in all directions.
[0078]
As shown in FIG. 21A, the pixel electrode extends toward the auxiliary capacitance forming electrode line in the vicinity of the auxiliary capacitance forming electrode line 2104 in the direction of the comb teeth. The pixel electrode includes a Y-shaped arm-shaped electrode that connects the comb-shaped electrode toward the auxiliary capacitance forming electrode line 2104 and the comb-shaped electrode toward the data line 2103, and a comb-shaped electrode toward the gate line 2102. A Y-shaped arm-shaped electrode connecting the comb-shaped electrode toward the data line 2103;
[0079]
The angle formed by the arms of the Y-shaped arm-shaped electrode is preferably 30 degrees or more and 150 degrees or less. Further, as shown in FIG. 19B, the pixel electrode extends in the direction of the comb-shaped electrode 1922 extending toward the gate line, and inclines toward the data line in the vicinity of the data line. In the vicinity of the gate line, the comb-shaped electrode 1923 extending toward the line is inclined toward the gate line. Further, as shown in FIG. 19C, the pixel electrode has a comb-teeth shape, and the tip portion of the tooth is narrower or narrower.
[0080]
As shown in FIG. 21A, in the pixel electrode, an electrode provided for transmitting a voltage from the drain of the thin film transistor across the auxiliary capacitance forming electrode line 2104 is provided in the vicinity of the auxiliary capacitance forming electrode line 2104. And extend in the same direction so as to overlap the auxiliary capacitance forming electrode line.
As shown in FIG. 24, a pair of orthogonal quarter-wave plates 2402 and 2404 sandwich a liquid crystal panel (a pair of substrates sandwiching a liquid crystal layer) 2403.
[0081]
As described above, by using this embodiment, a bright display can be realized and a liquid crystal display with a wide viewing angle can be realized.
[0082]
(Third embodiment)
In order to further improve the viewing angle characteristics of the MVA type liquid crystal display device, a film configuration as shown in FIG. 26 has been proposed. The liquid crystal layer 2605 is sandwiched between a pair of retardation films 2604 and 2606 having an in-plane retardation. Further, both sides thereof are sandwiched between a pair of negative retardation films 2603 and 2607. Further, both sides thereof are sandwiched between a pair of polarizers 2602 and 2608. Further, both sides are sandwiched between a pair of protective layers 2601 and 2609. The absorption axis 2612 of the polarizer 2602 and the absorption axis 2618 of the polarizer 2608 are shifted by 90 degrees. The optical axis 2614 of the retardation film 2604 and the optical axis 2616 of the retardation film 2606 are shifted by 90 degrees. The absorption axis 2612 of the polarizer 2602 and the optical axis 2614 of the retardation film 2604 are shifted by 90 degrees. As a viewing angle characteristic, a range of contrast 10 or more is realized with an inclination angle of ± 80 degrees or more in all directions. However, the brightness cannot be improved.
[0083]
On the other hand, as a technique for improving luminance, a technique using a circularly polarizing plate as shown in FIG. 27 has been proposed. The liquid crystal panel 2706 has a liquid crystal layer sandwiched between two substrates, and is sandwiched between a pair of triacetyl cellulose (TAC) 2705 and 2707. Further, both sides are sandwiched between a pair of λ / 4 films 2704 and 2708. Further, both sides are sandwiched between a pair of TACs 2703 and 2709. Further, both sides thereof are sandwiched between a pair of polyvinyl alcohol (PVA) polarizing layers 2702 and 2710. Further, both sides are sandwiched between a pair of TACs 2701 and 2711.
[0084]
The absorption axis 2722 of the polarizing layer 2702 is shifted by 90 degrees with respect to the horizontal direction in the figure. The optical axis 2724 of the λ / 4 film 2704 is shifted by 45 degrees with respect to the horizontal direction in the figure. The optical axis 2728 of the λ / 4 film 2708 is shifted by 135 degrees with respect to the horizontal direction in the figure. The absorption axis 2730 of the polarizing layer 2710 is in the same direction as the horizontal direction in the figure.
[0085]
According to this configuration, although the luminance is improved by 20% to 50%, the viewing angle characteristic realized by the configuration shown in FIG. 26 cannot be obtained. Although the range of contrast 10 or more in the vertical and horizontal directions is ± 80 degrees, it remains at ± 50 degrees in the 45 ° oblique direction.
[0086]
The embodiment of the present invention has a configuration having both of the characteristics shown in FIGS.
FIG. 28A shows the simplest principle configuration in the present embodiment. The λ (wavelength) / 2 plate 2802 is sandwiched between a pair of polarizing layers 2801 and 2803. The absorption axis 2811 of the polarizing layer 2801 is in the same direction as the horizontal direction in the figure. The optical axis 2812 of the λ / 2 plate 2802 is also in the same direction as the horizontal direction in the figure. The absorption axis 2813 of the polarizing layer 2803 is shifted by 90 degrees with respect to the horizontal direction in the figure. The λ / 2 plate 2802 converts the incident linearly polarized light into linearly polarized light rotated by 90 degrees and emits it.
[0087]
The polarizing layers 2801 and 2803 indicate PVA polarizing layers. Generally, a polarizing plate is provided with a film of triacetyl cellulose (TAC) on both sides of the PVA polarizing layer, but indicates a state without this TAC film. A half-wave plate 2802 is provided between the pair of polarizing layers 2801 and 2803, and the phase difference in the direction perpendicular to the film of the half-wave plate 2802 ((nx + ny) / 2−nz) × d is zero. Here, nx, ny, and nz are the refractive indexes in each direction, and d is the thickness. The optical axis 2812 of the half-wave retardation plate 2802 is parallel or perpendicular to the absorption axes 2811 and 2813 of the adjacent polarizing layers 2801 and 2803. FIG. 28B shows the state of leakage light in this case, and it can be seen that there is almost no leakage light in all directions.
[0088]
The configuration of the entire liquid crystal panel was made substantially the same as this configuration. That is, an optical film and a liquid crystal layer are laminated on this structure, but they are canceled and become substantially the same as nothing, and as a result, substantially the same as FIG. It comprised so that it might become.
[0089]
FIG. 29A shows a case where a pair of quarter-wave films 2901 and 2902 are laminated so that their optical axes 2911 and 2912 are orthogonal to each other. The quarter-wave films 2901 and 2902 are inserted between the half-wave plate 2802 and the polarizing layer 2803. Here, the orientations of the optical axes 2911 and 2912 of the quarter-wave plates 2901 and 2902 are set to form an angle of 45 degrees with the absorption axes 2811 and 2813 of the polarizing layers 2801 and 2803. The negative phase difference of the quarter wave plates 2901, 2902 was also set to zero. Quarter wave plates 2901, 2902 convert between linearly polarized light and circularly polarized light. FIG. 29B shows the state of leaked light in this case, and it can be seen that the leaked light is very small in all directions.
[0090]
FIG. 30A further shows a liquid crystal layer 3001 that can be vertically aligned and a negative phase difference only in a direction perpendicular to the film surface.
((Nx + ny) / 2-nz) × d <0
A film 3002 having The vertically aligned liquid crystal layer 3001 has a refractive index anisotropy of a positive retardation liquid crystal only in a direction perpendicular to the liquid crystal layer 3001.
Δn × cell thickness d> 0
have. Here, the negative phase difference of the film 3002 and the positive phase difference of the liquid crystal layer 3001 are set to be the same so as to completely cancel each other optically. Δn is n // − n⊥, where n // is the refractive index in the longitudinal direction of the liquid crystal molecules, and n / is the refractive index in the direction perpendicular to the longitudinal direction of the liquid crystal molecules.
[0091]
The stack of the liquid crystal layer 3001 and the film 3002 is inserted between a pair of λ / 4 plates 2901 and 2902. Δn × d of the film 3002 is the same as that of the liquid crystal layer 3001. Δn of the film 3002 is nx−nz.
[0092]
When the configuration of FIG. 28A is adopted, light leakage from the crossed Nicols polarizing layers 2801 and 2803 is very small when viewed from any direction, but its operation will be described. Consider a case where the crossed Nicols polarizing layers 2801 and 2803 are observed obliquely. The absorption axes 2811 and 2813 of the polarizing layers 2801 and 2803 are orthogonal when viewed from the front. When viewed obliquely, from the direction a in FIG. 28A, the absorption axes 2811 and 2813 of the polarizing layers 2801 and 2803 are still orthogonal and light does not leak. On the other hand, when viewed from the b direction in FIG. 28A, the absorption axes 2811 and 2813 of the polarizing layers 2801 and 2803 are not orthogonal. This can be understood, for example, by observing two pencils orthogonally and observing them from the direction b. The function of the half-wave plate 2802 in FIG. 28A is to prevent the light from leaking by changing the polarization state of the incident light even in such a b direction. The angles of the absorption axes 2811 and 2813 of the polarizing layers 2801 and 2803 when viewed from the front while observing from the a direction are the upper left direction on the incident side, the upper right direction on the output side, and the optical axis of the half phase difference plate 2802 Reference numeral 2812 denotes an upper right direction. Here, when an inclination angle is added in the b direction, the absorption axis shifts from the upper left to the left in the incident side, and the absorption axis shifts from the upper right to the right in the output side. However, the optical axis of the half-wave plate 2802 whose negative phase difference is 0 does not move from the upper left direction. For this reason, the polarization direction of the incident light and the half phase difference plate 2802 form an angle in the b direction. And since it has a phase difference of a half wavelength, the polarization direction of the incident light is rotated, but it is output as a linearly polarized light from the phase difference plate 2802. The polarization direction of the emitted light coincides with the absorption axis direction of the polarization layer on the emission side and is completely absorbed. For this reason, as shown in FIG. 28 (B), there is almost no light leakage from any orientation.
[0093]
Next, the operation of the orthogonal λ / 4 plates 2901 and 2902 employed in FIG. 29A will be described. Since the phase difference in the direction perpendicular to the film surface is 0 as described when the half-wave retardation plate 2802 is described above, the direction of the optical axis is unchanged even when the tilt angle to be observed is set. It is. Therefore, the optical axes 2911 and 2912 of the λ / 4 plates 2901 and 2902 whose optical axes are orthogonal to each other at the front are orthogonal to each other when viewed from any orientation and inclination angle. For this reason, the effects as the λ / 4 plates 2901 and 2902 are canceled out and become the same as nothing.
[0094]
Next, an operation of the film 3002 having a negative retardation which is stacked with the liquid crystal layer 3001 in FIG. Here, the positive retardation of the vertically aligned liquid crystal layer 3001 and the negative retardation of the film 3002 are the same. The optical effects of the two layers in this relationship are completely offset and are the same as not. For this reason, the black display as a liquid crystal display is black from anywhere. FIG. 30A shows a liquid crystal panel in which the inside of a pixel is roughly divided into four types, and the liquid crystal is tilted to the upper right, upper left, lower left, and lower right as the voltage is applied. As shown in FIG. 30B, it can be seen that a contrast of 10 or more is realized in all directions.
[0095]
The λ / 4 plates 2901 and 2902 are set so that the optical axes 2911 and 2912 are orthogonal to each other and the absorption axes 2811 and 2813 of the polarizing layers 2801 and 2803 are oriented at 45 degrees. Equivalent to. It serves to convert linearly polarized light that has passed through the polarizing layer into circularly polarized light. In the description so far, each film and the vertically aligned liquid crystal layer cancel each other and have no optical effect, but the situation changes completely when a voltage is applied to the liquid crystal layer 3001. That is, white display is realized by the liquid crystal layer 3001 having an optical effect. The quarter-wave retardation plates 2901 and 2902 improve the brightness of white display at the front viewing angle as described in the above description.
[0096]
First, the half-wave retardation plate 2802 and the quarter-wave retardation plates 2901 and 2902 were realized by stretching a polycarbonate film or a norbornene film. As a stretching method, the film was stretched in-plane and pulled so that stress was applied in the vertical direction.
[0097]
Here, the half-wave retardation plate 2802 was also realized by stacking two quarter-wave retardation plates. Such a film is commercially available from Nitto Denko Corporation under the name of NZ film and from Sumitomo Chemical Co., Ltd. under the name of SZ film.
[0098]
The film 3002 having a negative retardation is realized by stretching a polycarbonate or norbornene-based film in two directions, or coating a resin on a film having no optical effect. Such a film is also commercially available from Nitto Denko Corporation, and is also marketed by Sumitomo Chemical Co., Ltd. under the name of VAC film.
[0099]
As the liquid crystal panel 3001, an MVA type liquid crystal panel commercially available from Fujitsu Limited was used. As for the alignment direction, one pixel is roughly divided into four types of regions, and the liquid crystal molecules are inclined to the upper right, upper left, lower left, and lower right when voltage is applied.
[0100]
As for the polarizing plates 2801 and 2803, a triacetyl cellulose (TAC) film is usually used as a holding material for the polarizing plate. However, if this TAC film is present between the polarizing layers 2801 and 2803 and the liquid crystal layer 3001, the optical properties of the polarizing plate Effects will have a negative effect. For this reason, when the films are laminated, this holding material is used only on one side and is not set on the liquid crystal layer side. In fact, such a polarizing plate having a TAC film provided only on one side of the polarizing layer is commercially available, for example, as an ultra-thin-polarizer from Sumitomo Chemical Co., Ltd. The film configuration shown in FIG. 30A was realized by laminating an optical film on this polarizing plate.
[0101]
FIG. 30B shows a calculation example of viewing angle characteristics when the above-described film and liquid crystal layer are laminated as shown in FIG.
In the configuration of FIG. 30A, the viewing angle characteristic is as shown in FIG. 30B, but the direction with particularly high contrast is the upper right, the upper left, the lower left, and the right as is clear from FIG. It is a downward direction. A wide viewing angle in the vertical and horizontal viewing directions is particularly required, and the configuration shown in FIG. 31A corresponds to this. Here, the direction of the absorption axis of the polarizing layer and the direction of the optical axis of the film were rotated 45 degrees from FIG. FIG. 31B shows the calculation result of the viewing angle characteristic at this time. The contrast is 10 or more in all directions, and the viewing angle characteristics are vertically and laterally symmetrical, and the viewing angle range in the vertical and horizontal directions is particularly wide. As a result, it is possible to realize a display that is bright and satisfactory as a viewing angle characteristic.
[0102]
FIG. 32 shows measured values of the viewing angle characteristics of the prototyped liquid crystal panel. Since the film characteristics were not perfect, the characteristics were different from the calculation, but a wide viewing angle could be obtained. At the same time, the display brightness of white on the front side could be improved by 20% compared to the case where no film was applied.
[0103]
The description so far has been made on the assumption that the λ / 2 plate 2802 of FIG. 28A is used, but better viewing angle characteristics can be obtained by using a laminate of a pair of special λ / 2 plates. This arrangement is reported by Tohoku University at SID00.
[0104]
Two films having a half-wave retardation are laminated, the refractive index in the direction perpendicular to the film surface is nz, the refractive index in the direction parallel to the optical axis of the film is nx, and the optical axis of the film is Let ny be the refractive index in the vertical film in-plane direction,
Nz coefficient = (nx−nz) / (nx−ny)
Are laminated with the optical axis parallel to each other, and the slow axis of the film is set parallel or perpendicular to the absorption axis of the adjacent polarizing layer. This arrangement was applied instead of FIG. 28A, and films and liquid crystal layers were arranged as shown in FIGS. 29A, 30A, and 31A.
[0105]
Furthermore, the values of (nx−nz) / (nx−ny) of the two films are 0.5 or less and 0.5 or more, respectively, preferably 0.25 and 0.75, or 0. If the sum is about 1, such as 15 and 0.85, similar good light leakage characteristics can be obtained.
[0106]
The negative retardation of the film described above is difficult to make the negative retardation completely zero in the λ / 2 plate and λ / 4 plate. It has been found that good viewing angle characteristics can be obtained if the range of the negative phase difference is ± 20 nm or less, preferably ± 10 nm or less.
[0107]
According to the present embodiment, as shown in FIG. 31 (A), the half-wave plate 2802 is formed by laminating films having a half-wave phase difference and in a direction perpendicular to the film surface. ((Nx + ny) / 2−nz) × d (the refractive index in the direction perpendicular to the film surface is nz, the refractive index in the direction parallel to the optical axis of the film is nx, the in-plane direction of the film perpendicular to the optical axis of the film) The refractive index is ny and the film thickness is d) is 0 or ± 20 nm or less, and the optical axis of the film is parallel or perpendicular to the absorption axis of the adjacent polarizing layer 2801.
[0108]
In addition, the half-wave plate 2802 is formed by laminating two films having a half-wave retardation, the refractive index in the direction perpendicular to the film surface is nz, and the direction parallel to the optical axis of the film is When the refractive index is nx and the refractive index in the in-plane direction perpendicular to the optical axis of the film is ny, the values of (nx−nz) / (nx−ny) of the two films are 0.5 or less and 0.00 respectively. 5 or more, the optical axes of the two films may be parallel, and may be parallel or perpendicular to the absorption axis of the adjacent polarizing layer 2801.
[0109]
The film 3002 has Δn × d (Δn is n // − n⊥, where n // is the refractive index in the longitudinal direction of the liquid crystal molecules, and n 液晶 is perpendicular to the longitudinal direction of the liquid crystal molecules. A negative phase difference of the same size as that of the liquid crystal layer 3001.
[0110]
The pair of quarter-wave plates 2901 and 2902 has a negative phase difference of 0 or ± 10 nm or less, and is provided so as to sandwich the liquid crystal layer 3001 and the film 3002. The optical axes of the pair of quarter wave plates 2901 and 2902 are orthogonal to each other, and form an angle of 45 degrees with the absorption axes of the pair of polarizing layers 2801 and 2803. The direction of the absorption axis of the polarizing layer on the light incident side is set to 0 degree, 45 degrees, 90 degrees, or 135 degrees with the right side of the screen as 0 degrees.
[0111]
As shown in FIG. 31 (A), while maintaining the optical axis relationship between the light incident side polarization layer, the light exit side polarization layer, the quarter wavelength plate, and the half wavelength plate in FIG. The direction of the absorption axis of the polarizing layer is adjusted so that the direction in which the contrast is maximized is the vertical, horizontal, and horizontal directions.
[0112]
The liquid crystal layer 3001 is aligned such that liquid crystal molecules are vertically aligned when no voltage is applied, and the liquid crystal molecules are largely inclined in two or more directions in a pixel when a voltage is applied. Preferably, the liquid crystal layer 3001 is largely divided into four types of liquid crystal molecules in a pixel in a voltage application state, upper right, upper left, lower left, lower right, and slits provided on the electrodes and / or protrusions provided on the electrodes. The orientation of the liquid crystal is controlled using an object (bank).
[0113]
As described above, by using this embodiment, a bright liquid crystal display with a wide viewing angle can be realized.
[0114]
(Fourth embodiment)
In order to further improve the viewing angle characteristics of the MVA type liquid crystal display device, a film configuration as shown in FIG. 33 has been proposed. The liquid crystal layer 3304 is sandwiched between a pair of retardation films 3303 and 3305 having an in-plane retardation. Further, both sides thereof are sandwiched between a pair of negative retardation films 3302 and 3306. Further, both sides thereof are sandwiched between a pair of polarizing plates 3301 and 3307. The absorption axis 3311 of the polarizing plate 3301 and the absorption axis 3317 of the polarizing plate 3307 are shifted by 90 degrees. The optical axis 3313 of the retardation film 3303 and the optical axis 3315 of the retardation film 3305 are shifted by 90 degrees. The absorption axis 3311 of the polarizing plate 3301 and the optical axis 3313 of the retardation film 3303 are shifted by 90 degrees.
[0115]
As a viewing angle characteristic, a range of contrast 10 or more is realized with an inclination angle of ± 80 degrees or more in all directions. However, two films are used, and the refractive index of the film
nx>ny> nz
A special film with a relationship of
[0116]
As shown in FIG. 34, the embodiment of the present invention realizes a display having good viewing angle characteristics without using such a special film. In this embodiment, as a film added to the polarizing plates 3401 and 3404, only one film 3402 is used, and the refractive index of the film 3402 is also set.
nx>nz> = ny
A film having a relationship of
[0117]
As the polarizing plates 3401 and 3404, the thickness of the entire polarizing plate was set to 100 microns or more. On the other hand, the in-plane retardation (nx−ny) × d of the film was set to 40 nm or more and 140 nm or less (preferably 40 nm or more and 130 nm or less).
[0118]
The phase difference when the liquid crystal layer 3403 is vertically aligned is
RLC = (n // − n⊥) × d
And
[0119]
The sum of the negative retardation of the protective film layers of the polarizing plates 3401 and 3404, the negative retardation of the film 3402 having an in-plane retardation, and the negative retardation of other layers having a negative retardation.
R negatototal
When
20 nm <RLC-R negatototal <150 nm
Set to. As a result, it was possible to realize ± 70 degrees or more as an inclination angle capable of ensuring a contrast of 10 or more in all viewing angle directions.
[0120]
The in-plane retardation of the film 3402 having the in-plane retardation functions to rotate the polarization direction of the polarized light. A film having a negative retardation in a direction perpendicular to the layer functions to cancel the positive retardation of the liquid crystal layer 3403. And the positive phase difference as a difference that is not completely canceled
RLC-R negatototal
Has a function of adjusting the ellipticity from linearly polarized light to elliptically polarized light. Also, it acts to change the rotation direction of the polarization of elliptically polarized light.
[0121]
As the refractive index of the film 3402
nx>nz> = ny
The film having the above relationship was realized by stretching a norbornene-based resin film in one direction.
[0122]
Thick polarizing plates 3401 and 3404 have been conventionally used and have a protective film made of triacetyl cellulose and have a thickness of 100 μm or more.
[0123]
The retardation film 3402 and the liquid crystal layer 3404 are sandwiched between a pair of polarizing plates 3401 and 3404. The absorption axis 3411 of the polarizing plate 3401 and the optical axis 3412 of the adjacent retardation film 3402 were orthogonal to each other. The absorption axis 3411 of the polarizing plate 3401 and the absorption axis 3414 of the polarizing plate 3404 are orthogonal to each other.
[0124]
In FIG. 35, the film 3503 having an in-plane retardation of 40 to 130 nm (preferably 60 to 110 nm) is used as a protective film for the polarizing plate 3510. The polarizing plate 3510 is formed by stacking a protective film 3501, a polarizing layer 3502, and a retardation film / protective film 3503. A liquid crystal layer 3504 is sandwiched between polarizing plates 3510 and 3505. The polarizing layer 3502, the retardation film / protective film 3503, the liquid crystal layer 3504, and the polarizing plate 3505 correspond to the polarizing plate 3401, the retardation film 3402, the liquid crystal layer 3403, and the polarizing plate 3404 in FIG.
[0125]
Since the retardation film 3503 also serves as a protective film for the polarizing plate 3510, the total number of films used can be reduced, and the cost can be reduced. The negative retardation of this film was also adjusted so as to satisfy the above-described retardation relationship.
[0126]
As a film having a negative retardation, for example, a norbornene-based resin was stretched in two or more directions.
[0127]
FIG. 36 shows a generalized configuration, and the lower polarizing plate 3505 in FIG. 35 is changed. A polarizing plate 3610 is used instead of the polarizing plate 3505. The polarizing plate 3610 is formed by stacking a film 3601, a polarizing layer 3602, and a protective film 3603. The absorption axis 3612 of the polarizing layer 3602 is in the same direction as the absorption axis 3515 of the polarizing plate 3505 in FIG.
[0128]
The film 3601 can also have an in-plane retardation. In that case, the optical axis was set perpendicular to the absorption axis 3612 of the adjacent polarizing layer 3602. Further, the in-plane retardation of the film 3601 can be made almost zero. It is also possible to use a film having no in-plane retardation and having only a negative retardation.
[0129]
According to the present embodiment, in FIG. 34, the liquid crystal layer 3403 can have liquid crystal molecules vertically aligned. The retardation film 3402 is a retardation film having an in-plane retardation, and is provided so that its optical axis is perpendicular to the absorption axis of the adjacent polarizing layer 3411, and its refractive index is nx>nz> =. ny (nx is the refractive index in the optical axis direction, ny is the refractive index in the in-plane direction perpendicular to nx, and nz is the refractive index in the direction perpendicular to the surface). The first polarizing plate 3401 is provided with a protective film having a thickness of 100 microns or more. The retardation film 3402 has an in-plane retardation (nx−ny) × d (d is a thickness) of 40 nm to 140 nm, preferably 40 nm to 130 nm.
[0130]
The liquid crystal layer 3403 has a retardation RLC = (n // − n∥) × d (n // is a refractive index in the longitudinal direction of the liquid crystal molecules, and n⊥ is a longitudinal direction of the liquid crystal molecules. The refractive index in the direction perpendicular to the direction, d is the thickness), the negative retardation of the protective film of the polarizing plate 3401, the negative retardation of the retardation film 3402, and other negative When a layer having a phase difference is applied, the relationship of 20 nm <RLC-Rnegate <150 nm is established when the sum of the negative phase differences is defined as R negatototal. The polarizing plate 3411 includes a protective film of triacetyl cellulose, norbornene resin, or polycarbonate.
[0131]
In FIG. 35, the polarizing plate 3510 includes a protective film 3503 having an in-plane retardation. The protective film 3503 is provided so that the optical axis of the protective film 3503 is perpendicular to the absorption axis of the polarizing layer 3502. In-plane retardation (nx−ny) × d (nx is the refractive index in the optical axis direction, ny is the refractive index in the in-plane direction perpendicular to nx, and d is the thickness) of the protective film 3503 (preferably 40 nm to 140 nm) Is 40 nm or more and 130 nm or less), and when two protective films are used, the sum of the in-plane retardation of the two sheets is set to 40 nm or more and 140 nm or less (preferably 40 nm or more and 130 nm or less).
[0132]
The liquid crystal layer 3504 has a retardation RLC = (n // − n⊥) × d when liquid crystal molecules are vertically aligned, and a layer having a negative retardation of the protective film 3503 and other negative retardation is applied. In this case, when the sum of the negative phase differences is defined as R negative total, the relationship is 20 nm <RLC−R negative total <150 nm.
[0133]
As described above, by using this embodiment, a bright liquid crystal display with a wide viewing angle can be realized.
[0134]
(Fifth embodiment)
In order to realize a wide viewing angle, the MVA liquid crystal display device is vertically oriented when no voltage is applied, and when a voltage is applied, the MVA liquid crystal display device is divided into four regions and each tilts in four directions. As a result of the mixing of the viewing angle characteristics of each region, a wide viewing angle can be obtained. In such a case, since the boundary of the alignment region becomes black, there has been a problem that white display luminance is not high. In view of this, a method for realizing bright display only in two divisions has been studied.
[0135]
FIG. 37 shows an example of the orientation method of a two-divided liquid crystal display device. On the TFT substrate, a gate line 3701, a data line 3702, a Cs line 3703, and an ITO pixel electrode 3704 are formed. As indicated by thick arrows 3711 and 3712, the orientation is divided by a Cs line 3703 running in the center of the pixel and a gate line 3701. The alignment boundary is hidden by the gate line 3701 and the Cs line 3703. Such a two-divided display has a problem that the viewing angle is narrower than that of the four-divided display. In particular, coloring at an oblique viewing angle becomes a problem.
[0136]
FIG. 38A shows the orientation and the like. As shown by arrows 3711 and 3712, a case where liquid crystal molecules are divided and aligned so as to fall in the vertical direction in the figure is taken as an example. The absorption axis 3811 of the analyzer (polarizing plate) and the absorption axis 3812 of the polarizer (polarizing plate) are orthogonal and provided in the direction of FIG. In this display, when no voltage is applied, the liquid crystal molecules are vertically aligned, and the display is black. On the other hand, when a voltage is applied, the liquid crystal molecules are tilted in the vertical direction in the figure, and light is transmitted by the birefringence of the liquid crystal, resulting in a white display.
[0137]
Here, a case where the observer 3801 observes the display from the vertical direction will be described. FIG. 38B is a cross-sectional view of FIG. 38A viewed from the left-right direction. The length 3822 of the liquid crystal molecules 3821 looks short when viewed from the observer 3801. For this reason, the substantial birefringence of the liquid crystal is reduced, and the white display is slightly darkened or bluish.
[0138]
On the other hand, in FIG. 38A, a case where the viewer 3802 observes the display from the left and right directions will be described. FIG. 38C is a cross-sectional view of FIG. 38A as viewed from above and below. The optical path 3822 of the liquid crystal layer viewed by the observer 3802 is longer than the optical path 3833 when the liquid crystal layer is observed from the front. In this case, the birefringence of the liquid crystal itself does not change, but the birefringence of the liquid crystal layer increases because the optical path becomes longer. For this reason, there has been a problem in that the display changes from white to yellowish.
[0139]
The embodiment of the present invention aims to reduce these bluish or yellowish phenomena. "Technology using a combination of cholesteric layer and λ / 4 layer" has been proposed to increase the brightness of the backlight, but it is possible to use the color at the oblique viewing angle by utilizing the color at the oblique viewing angle. The main point of this embodiment is to reduce the amount.
[0140]
As shown in FIG. 39, the liquid crystal alignment directions 3711 and 3712 are opposite to each other. The absorption axis 3901 of the polarizing plate on which the cholesteric reflective layer is laminated is orthogonal to the absorption axis 3902 of the analyzer. The optical axis 3903 of the λ / 4 retardation layer is inclined 45 degrees with respect to the absorption axes 3901 and 3902 described above. The optical axis 3903 of the λ / 4 layer adjacent to the cholesteric layer was set to be perpendicular to the alignment directions 3711 and 3712 of the liquid crystal molecules.
[0141]
As shown in FIG. 41A, in a liquid crystal display device, a backlight 4101, a cholesteric layer 4102, a λ / 4 plate 4103, and a liquid crystal layer (including a polarizing plate) 4104 are stacked in this order. The cholesteric layer 4102 and the λ / 4 plate 4103 adjacent thereto will be described. The cholesteric layer 4102 reflects the counterclockwise circularly polarized light 4122 as the counterclockwise circularly polarized light 4123 out of the light incident from the backlight 4101, and passes the clockwise circularly polarized light 4121 as the clockwise circularly polarized light 4131. Then, the counterclockwise circularly polarized light 4123 reflected by the cholesteric layer 4102 is reflected as clockwise circularly polarized light 4124 by the reflector of the backlight 4101, and is incident on the cholesteric layer 4102 again and passes therethrough. That is, the cholesteric layer 4102 converts incident natural light into clockwise circularly polarized light 4131 in cooperation with the backlight 4101. The λ / 4 plate 4103 has a function of converting incident circularly polarized light into linearly polarized light. The λ / 4 plate will be described with reference to FIGS. 40 (A) and 40 (B).
[0142]
FIG. 40A shows a case where the optical axis 4002 of the λ / 4 plate 4001 is oriented in the depth direction in the figure. The λ / 4 plate 4001 receives circularly polarized light 4012 and 4022 and emits linearly polarized light 4013 and 4023, respectively. An observer 4011 from the front receives light 4013 and an observer 4021 from an oblique direction receives light 4023.
[0143]
When the λ / 4 plate 4001 is a uniaxial optical film, light 4023 emitted to an oblique observer 4021 having an orientation perpendicular to the optical axis 4002 of the λ / 4 plate 4001 is generally yellowish. In this direction, the optical path length (C-D in the figure) of the circularly polarized light 4022 that is incident obliquely becomes longer than the optical path length (A-B in the figure) of the circularly polarized light 4012 that enters perpendicularly. Birefringence increases. For this reason, in a system that is adjusted to be white with no color at the front, the birefringence becomes excessive at an oblique viewing angle, and the system is colored yellow. This phenomenon corresponds to the phenomenon shown in FIG.
[0144]
FIG. 40B shows a case where the optical axis 4032 of the λ / 4 plate 4031 is oriented in the horizontal direction in the figure. The λ / 4 plate 4031 receives circularly polarized light 4042 and 4052 and emits linearly polarized light 4043 and 4053, respectively. An observer 4041 from the front receives light 4043, and an observer 4051 from an angle receives light 4053.
[0145]
The light 4053 emitted obliquely in the direction parallel to the optical axis 4032 of the λ / 4 plate 4031 is generally bluish. In this orientation, the anisotropy of the refractive index itself at an oblique viewing angle is small, and the optical path length is long, but the birefringence effect is small. For this reason, the birefringence at an oblique viewing angle is insufficient, and the color becomes blue. This phenomenon corresponds to the phenomenon shown in FIG.
[0146]
Considering the liquid crystal layer 4104 in FIG. 41A, the direction of the optical axis of the above λ / 4 plate is read as the direction in which liquid crystal molecules are aligned, and is read as having a phase difference of λ / 2. Can be interpreted as linearly polarized light passing through the polarizer, and the same can be said for coloring. That is, the phenomenon of FIGS. 38B and 38C occurs.
[0147]
41A and 41B show the overall structure of a liquid crystal layer (including a polarizing plate) 4104, a λ / 4 plate 4103, a cholesteric layer 4102, and a backlight 4101, and the optical axis 4111 of the λ / 4 plate 4103, respectively. , 4151 and the optical axes 4112 and 4152 of the liquid crystal molecules of the liquid crystal layer are set perpendicular to each other. 41A shows a case where the image is observed from the upper or lower direction of FIG. 39, and FIG. 41B shows a case where the image is observed from the right or left direction.
[0148]
First, FIG. 41A will be described. The front observer 4133 receives light 4132 emitted from the light 4131 via the λ / 4 plate 4103 and the liquid crystal layer 4104. The oblique observer 4143 receives light 4142 emitted from the light 4141 through the λ / 4 plate 4103 and the liquid crystal layer 4104. The light 4142 passing through the λ / 4 plate 4103 adjacent to the cholesteric layer 4102 is yellowish due to the effect of increasing the optical path length. This phenomenon corresponds to the phenomenon shown in FIG. Next, the light 4142 passes through the liquid crystal layer 4104, but becomes bluish because the substantial birefringence of the liquid crystal is reduced. This phenomenon corresponds to the phenomenon shown in FIG. As described above, the influence of the λ / 4 plate 4103 (yellow tint) and the influence of the liquid crystal layer 4104 (blue tint) are offset, and a display with little color is realized.
[0149]
FIG. 41B shows a case where the image is observed from an orientation 90 degrees different from that in FIG. The front observer 4163 receives light 4162 emitted from the light 4161 via the λ / 4 plate 4103 and the liquid crystal layer 4104. The oblique observer 4173 receives light 4172 emitted from the light 4171 via the λ / 4 plate 4103 and the liquid crystal layer 4104. The light 4172 passing through the λ / 4 plate 4103 adjacent to the cholesteric layer 4102 is bluish because the substantial birefringence of the λ / 4 plate 4103 is reduced. This phenomenon corresponds to the phenomenon shown in FIG. Next, this light 4172 passes through the liquid crystal layer 4104, but becomes yellowish due to the effect of increasing the optical path length. This phenomenon corresponds to the phenomenon shown in FIG. As described above, the influence of the λ / 4 plate 4103 (yellow tint) and the influence of the liquid crystal layer 4104 (blue tint) are offset, and a display with little color is realized.
[0150]
In this way, good display is realized by canceling out the coloring of the liquid crystal layer 4104 and the coloring of the λ / 4 plate 4103.
[0151]
FIG. 37 shows an alignment state when performing a typical two-part alignment. A pixel area surrounded by the gate line 3701 and the data line 3702 was set. Each pixel is provided with a TFT. The liquid crystal molecules are vertically aligned when no voltage is applied. The direction in which the liquid crystal molecules tilt with voltage application was controlled by pretilt by irradiation of the alignment film surface with ultraviolet rays or rubbing of the alignment film surface. The direction in which the liquid crystal molecules are tilted is set in a direction perpendicular to the gate line 3701 so that the liquid crystal molecules are tilted so that the arms are widened as viewed from the gate line 3701.
[0152]
FIG. 39 shows the orientation directions 3711 and 3712 with respect to the TFT-LCD, the absorption axes 3901 and 3902 of the polarizing plate, and the optical axis 3903 of the λ / 4 retardation plate. 41A and 41B, as the λ / 4 retardation plate 4103, a film obtained by stretching polycarbonate is used. The birefringence value at 550 nm was set in the range of 137.5 nm ± 10 nm. As the cholesteric liquid crystal layer 4102, a TAC film was used as a substrate film. The pitch of the cholesteric liquid crystal is set so as to include a range that reflects visible light and further includes an infrared region. As a result, the reflection wavelength from the cholesteric liquid crystal layer 4102 was able to be realized with no significant change even at an oblique tilt angle. As the twist direction of the cholesteric layer 4102, a right twisted one was used. The cholesteric liquid crystal layer 4102 was formed by applying it several times, and drying and curing the individual layers at room temperature.
[0153]
FIG. 39 is a plan view, and the cross-sectional configuration will be described with reference to FIGS. 41 (A) and 41 (B). A side edge type was used as the backlight 4101. When viewed from the backlight 4101, a cholesteric liquid crystal layer 4102, a λ / 4 plate 4103, a polarizer 4104, a liquid crystal panel 4104, and an analyzer 4104 are stacked in this order. The Δn × d of the liquid crystal layer was set in the range of 200 nm to 400 nm.
[0154]
It was effective to provide a light scattering layer between the λ / 4 plate 4103 and the liquid crystal substrate 4104. The configuration is shown in FIG. A λ / 4 plate 4202 and a scattering layer 4203 are stacked on the cholesteric layer 4201. The scattering layer 4203 was realized by mixing a scattering material in an adhesive that bonds the λ / 4 plate 4202 and the polarizing plate. As the scattering property, a haze value of 40 or more was applied.
[0155]
FIG. 43 shows a measurement result of viewing angle characteristics when the present embodiment is actually applied. The coloration of white display was measured in increments of 15 degrees in all directions at an inclination angle of 70 degrees from the front. A region 4301 is red, a region 4302 is yellow, a region 4303 is green, a region 4304 is blue, and a central region thereof is white.
[0156]
The graph shown by rhombuses is a case of a panel with a vertically divided orientation (noted as normal in the figure) in which the cholesteric layer 4102 and the λ / 4 plate 4103 are not used, and a yellow colored phenomenon is observed. The graph shown by the square is the case without the scattering layer shown in FIGS. 41A and 41B (indicated in the figure as having no scattering layer). The graph indicated by the triangle is a liquid crystal panel to which the configuration (with a scattering layer in the figure) provided with the scattering layer shown in FIG. 42 is applied, and coloring can be reduced in any viewing angle direction.
[0157]
The above is the case of vertical alignment with no voltage applied, but here, an embodiment applied to a horizontal alignment display will be described. FIGS. 44A and 44B show an example of application to an IPS (in-plane switching mode) liquid crystal display.
[0158]
FIG. 44A is a cross-sectional view of an IPS liquid crystal display. A liquid crystal layer 4402 is provided between the counter substrate 4401 and the TFT substrate 4403. A common electrode 4412 and a drain electrode 4411 are formed on the TFT substrate 4403 with an insulating film 4413 interposed therebetween. The counter substrate 4401 is not provided with an electrode. When a voltage is applied to the drain electrode 4411, an electric field is generated between the drain electrode 4411 and the common electrode (ground potential).
[0159]
FIG. 44B is a plan view of the TFT substrate 4403 of the liquid crystal display of FIG. A gate line 4421, a data line 4422, a drain electrode 4423, and a common electrode 4424 are formed on the TFT substrate. When no voltage is applied, the liquid crystal molecules 4432 are oriented in the direction of 15 degrees clockwise with respect to the direction in which the drain electrode 4423 extends. The absorption axis (polarizer absorption axis) 4442 of the polarizing plate on the light incident side was set to be perpendicular to the alignment direction of the liquid crystal molecules 4432 with no voltage applied. As the voltage is applied, the alignment of the liquid crystal molecules 4431 tilts in the direction perpendicular to the drain electrode 4423. In FIG. 44B, it is oriented in the direction of 60 degrees clockwise when displaying white. Here, the optical axis 4443 of the λ / 4 plate was set in a direction almost perpendicular to the orientation direction of the liquid crystal molecules 4431 in white and at an angle of 45 degrees with the absorption axis 4442 of the polarizer. The analyzer's absorption axis 4441 is perpendicular to the polarizer's absorption axis 4442.
[0160]
Here, in a display such as an IPS type, the orientation direction of liquid crystal molecules in white display cannot be completely specified. In this case, the liquid crystal molecules rotate so that the orientation of the λ / 4 plate is orthogonal to the orientation considered to be oriented as much as possible, and the angle of λ / 4 and the absorption axis of the polarizer is 45 degrees. It was set to make.
[0161]
According to the present embodiment, in FIGS. 41A and 41B, the backlight 4101 supplies light. The cholesteric liquid crystal layer 4102 and the quarter wavelength plate 4103 are sandwiched between the backlight 4101 and the liquid crystal panel 4104. The alignment direction of the liquid crystal molecules of the liquid crystal panel 4104 and the optical axis of the quarter wave plate 4103 are orthogonal to each other.
[0162]
As shown in FIG. 39, the liquid crystal panel is vertically aligned when no voltage is applied to the liquid crystal panel, and tilts in two directions 3711 and 3712 that are 180 degrees different from each other when a voltage is applied. Further, it may be tilted to one position by applying a voltage.
[0163]
42, a scattering layer 4203 is formed between the quarter-wave plate 4202 and the liquid crystal panel 4104 (FIGS. 41A and 41B). The scattering layer 4203 has a haze value of 40 or more.
[0164]
44A and 44B, in the liquid crystal panel, the alignment of the liquid crystal molecules 4431 is horizontal alignment when a voltage is applied, and the alignment direction is perpendicular to the optical axis 4443 of the quarter-wave plate. In the liquid crystal panel, the alignment of the liquid crystal molecules may be horizontal when no voltage is applied, and the alignment direction may be perpendicular to the optical axis of the quarter-wave plate. The display mode of the liquid crystal panel is an in-plane switching mode.
[0165]
As described above, by using this embodiment, a bright display can be realized and a liquid crystal display with a wide viewing angle can be realized.
[0166]
(Sixth embodiment)
45A and 45B show examples of the electrode structure of an MVA liquid crystal panel. 45A shows the case of 4 domains, and FIG. 43B shows the case of 2 domains. The MVA type liquid crystal panel is provided with domain regulating means made of at least one of a pair of substrates, a protrusion, a depression, a slit provided in the electrodes 4510 and 4540, or a combination thereof. When nematic liquid crystal having negative dielectric anisotropy is used and no voltage is applied, liquid crystal molecules are aligned substantially perpendicular to the substrate. When a voltage is applied, the domain regulating means regulates the direction in which the liquid crystal molecules are inclined to be a plurality of directions in each pixel. A pair of polarizing elements are arranged on both sides of the liquid crystal panel so that the absorption axes 4501 and 4502 (absorption axes 4531 and 4532) are orthogonal to each other.
[0167]
In the case of fine slit electrodes 4510 and 4540 having a pitch of about 6 μm (line / space: 3 μm / 3 μm), liquid crystal molecules are inclined in a direction parallel to the slit when a voltage is applied.
[0168]
Therefore, as shown in FIG. 45A, when the slit electrode 4510 is formed so that the liquid crystal molecules 4521 to 4524 are inclined in four directions, the alignment of the four domains 4511 to 4514 is realized. As shown in FIG. 45B, when the slit electrode 4540 is formed so that the liquid crystal molecules 4551 and 4552 are inclined in two directions, the alignment of the two domains 4541 and 4542 is realized.
[0169]
Next, the relationship between the tilt direction of the liquid crystal molecules and the absorption axis direction of the polarizing element will be described with reference to FIGS. As shown in FIG. 46A, when the voltage is off, the liquid crystal molecules 4602 are aligned perpendicular to the substrate surface. FIG. 46A shows the relationship between the liquid crystal molecules 4602 at this time and the absorption axes 4601 and 4603 of the pair of polarizing elements. The light that has passed through one polarizing element passes through the liquid crystal without being affected by the birefringence of the liquid crystal molecules 4602 and is blocked by the other polarizing element, thereby obtaining a black display.
[0170]
As shown in FIGS. 46B and 46C, when the voltage is on, the liquid crystal molecules having negative dielectric anisotropy are inclined with respect to the substrate surface, and when a sufficiently large voltage is applied, the liquid crystal molecules 4612, 4622 is substantially parallel to the substrate surface. In order to realize an optimum white display, the direction in which the liquid crystal molecules are tilted is restricted with respect to the direction of the absorption axis.
[0171]
FIG. 46B shows the case where the liquid crystal molecules 4612 are tilted in the direction parallel or orthogonal to the absorption axis 4613 when the voltage is on. In this case, similarly to when the voltage is off, the light that has passed through one polarizing element passes through the liquid crystal without being affected by the birefringence of the liquid crystal molecules 4612 and is blocked by the other polarizing element. Therefore, a white display cannot be obtained.
[0172]
In order to obtain the optimum white display, the tilt direction of the liquid crystal molecules 4622 must be 45 degrees with respect to the absorption axes 4621 and 4623 as shown in FIG. In this case, the linearly polarized light that has passed through one polarizing element becomes elliptically polarized light due to the influence of the birefringence of the liquid crystal molecules 4622, and light that passes through the other polarizing element is generated, whereby white display is obtained.
[0173]
Therefore, as shown in FIG. 46D, in the MVA type liquid crystal panel, the four directions in which the liquid crystal molecules 4641 to 4644 should tilt when a voltage is applied are limited to the directions that form 45 degrees with respect to the absorption axes 4631 and 4632. It is done.
[0174]
In an MVA liquid crystal panel in which liquid crystal molecules tilt in different directions when a voltage is applied within one pixel, the liquid crystal molecules tilt only in four directions shown in FIG. 46D. desirable. However, in reality, there are liquid crystal molecules inclined in directions other than the four directions shown in FIG.
[0175]
An MVA type liquid crystal panel having electrodes 4710 of four domains 4711 to 4714 shown in FIG. 47 will be described as an example. Liquid crystal molecules 4721 to 4724 are inclined in four different directions by fine slit electrodes 4710 formed so as to form 45 degrees with respect to absorption axes 4701 and 4702 of the pair of polarizing elements. However, in the boundary region where each region is adjacent, the liquid crystal molecules 4725 to 4728 must be inclined in an orientation parallel or orthogonal to the absorption axes 4701 and 4702.
[0176]
In the region where the liquid crystal molecules 4725 to 4728 are inclined in the direction parallel or orthogonal to the absorption axes 4701 and 4702, light is not transmitted. Therefore, in the case of the electrode structure shown in FIG. 47, a black area is formed in a cross shape in white display, which is a major factor for reducing the transmittance.
[0177]
In the embodiment of the present invention, in the MVA liquid crystal panel, the direction of the domain restricting means periodically arranged at a fine pitch is 45 degrees with respect to the absorption axis of the polarizing element and the other directions. To include.
[0178]
As described above, in the MVA liquid crystal panel, when the liquid crystal molecules are tilted in an orientation other than 45 degrees with respect to the absorption axis of the polarizing element, the region does not transmit light, and thus the factor of decreasing the transmittance. It became. Means for solving this problem will be described below.
[0179]
The first means is to add a chiral agent to the liquid crystal material. By adding a chiral agent, liquid crystal molecules are tilted while twisting from one substrate to the other when a voltage is applied. This utilizes the same principle as a horizontally aligned liquid crystal panel generally called a TN mode. Therefore, it is desirable that the twist angle of the liquid crystal molecules is around 90 degrees.
[0180]
That is, when d is the cell gap of the liquid crystal panel and p is the helical pitch of the chiral agent, it is desirable that d / p = 1/4, and at least 1/8 ≦ d / p ≦ 3/8 must be satisfied. I must.
[0181]
48, as shown in FIG. 48, a pair of quarter-wave plates 4802 and 4804 are arranged on both sides of the liquid crystal panel 4803, and a pair of polarizing elements 4801 and 4805 are arranged on both sides thereof. The slow axes 4812 and 4814 of the quarter-wave plates 4802 and 4804 and the absorption axes 4811 and 4815 of the polarizing elements 4801 and 4805 adjacent thereto form 45 degrees, respectively. The quarter-wave plates 4802 and 4804 are arranged so that the slow axes 4812 and 4814 are orthogonal to each other, and the absorption axes 4811 and 4815 of the polarizing elements 4801 and 4805 are orthogonal to each other.
[0182]
The light that has passed through the polarizing element becomes linearly polarized light, and further becomes circularly polarized light by passing through the quarter wavelength plate. At this time, the transmitted light intensity does not depend on the tilt direction of the liquid crystal molecules, but is determined only by the retardation of the liquid crystal cell.
[0183]
49A to 49C show examples of patterns of domain regulating means (ITO pixel electrodes) arranged periodically. As shown in FIG. 49A, by arranging pixel electrodes 4901 as domain regulating means in a substantially radial manner, the tilt direction of the liquid crystal molecules can be continuously changed from approximately 0 to 360 degrees. .
[0184]
Similarly, as shown in FIG. 49B, the pattern of the pixel electrode 4902 in which the tilt directions of the liquid crystal molecules are eight, and as shown in FIG. 49C, the concentric pixel electrode 4903 is formed. Various variations such as patterns are possible. The pixel electrodes 4901 to 4903 in FIGS. 49A to 49C are each connected to one pixel electrode.
[0185]
As described above, the direction of the domain regulating means periodically arranged at a fine pitch includes a direction forming 45 degrees with respect to the absorption axis of the polarizing element and other directions, and adding a chiral agent In combination with a quarter-wave plate, a wide viewing angle and high brightness can be realized simultaneously.
[0186]
This embodiment will be described more specifically. A solid electrode is formed on the entire surface of the display region on one of the pair of substrates constituting the liquid crystal panel. A pixel electrode is formed on the other substrate. As shown in FIG. 49A, the pixel electrode is formed of a fine slit electrode 4901 having a radial pattern. Further, a color filter, a gate bus line, a data bus line, a TFT element, and the like are formed on the substrate.
[0187]
A vertical alignment film is formed on both substrates. Both substrates are bonded via a spacer, and a nematic liquid crystal having negative dielectric anisotropy added with a chiral agent so as to satisfy d / p = 1/4 is sealed to produce a liquid crystal panel. Polarizing elements are arranged on both sides of the liquid crystal panel so that the absorption axes are orthogonal to each other.
[0188]
Another configuration example will be described. A solid electrode is formed on the entire surface of the display region on one of the pair of substrates constituting the liquid crystal panel. A pixel electrode is formed on the other substrate. As shown in FIG. 49A, the pixel electrode is formed of a fine slit electrode 4901 having a radial pattern. Further, a color filter, a gate bus line, a data bus line, a TFT element, and the like are formed on the substrate.
[0189]
A vertical alignment film is formed on both substrates. Both substrates are bonded together via a spacer, and a nematic liquid crystal having negative dielectric anisotropy is sealed to manufacture a liquid crystal panel.
[0190]
Polarizing elements are arranged on both sides of the liquid crystal panel so that the absorption axes are orthogonal to each other. One quarter wavelength plate is disposed between the liquid crystal panel and the polarizing elements on both sides, and the slow axis of the quarter wavelength plate and the absorption axis of the adjacent polarizing element form 45 degrees, and the quarter wavelength. The plates are arranged so that their slow axes are orthogonal to each other.
[0191]
According to this embodiment, as shown in FIG. 48, the liquid crystal panel 4803 has liquid crystal sealed between a pair of substrates. The pair of polarizing elements 4801 and 4805 are arranged on both sides of the liquid crystal panel 4803 so that the absorption axes are orthogonal to each other. Domain regulating means is provided on at least one surface of the pair of substrates constituting the liquid crystal panel 4803. The domain regulating means regulates the orientation of the liquid crystal molecules in the liquid crystal panel, including a periodic pattern of any one of protrusions such as banks, depressions, slits provided in the electrodes (FIG. 47), or a combination thereof.
[0192]
As shown in FIG. 47, the orientation direction of the liquid crystal molecules 4721 to 4728 by the domain regulating means includes four directions forming 45 degrees with respect to the absorption axes 4701 and 4702 of the polarizing element and other directions. In the liquid crystal panel, when no voltage is applied, the liquid crystal molecules are aligned substantially perpendicular to the substrate, and when a voltage is applied, the direction in which the liquid crystal molecules are slanted by the domain regulating means becomes a plurality of directions in each pixel. Regulated by
[0193]
As shown in FIGS. 49A to 49C, the liquid crystal panel includes a region where the alignment direction of the liquid crystal molecules by the domain regulating means continuously changes, and a region where the liquid crystal panel continuously changes from 0 degrees to 360 degrees. But you can. In FIG. 49 (A), the domain regulating means includes a radially arranged region, and the width of the domain regulating means becomes wider from the center of the radial pattern to the outside. In FIG. 49C, the domain regulating means includes a region arranged concentrically.
[0194]
In the liquid crystal panel, a chiral agent is added to the liquid crystal material. When the cell gap of the liquid crystal panel is d and the helical pitch of the chiral agent is p, 1/8 ≦ d / p ≦ 3/8 is satisfied.
[0195]
As shown in FIG. 48, the pair of quarter-wave plates 4802 and 4804 are provided so as to sandwich the liquid crystal panel 4803 between the pair of polarizing elements 4801 and 4805. The slow axis of the pair of quarter wave plates 4802 and 4804 and the absorption axis of the pair of polarizing elements 4801 and 4805 adjacent to each other form 45 degrees, and the slow phase of the pair of quarter wave plates 4802 and 4804 The axes are orthogonal to each other.
[0196]
As described above, according to the present embodiment, a liquid crystal display device with a wide viewing angle and high brightness can be realized.
[0197]
(Seventh embodiment)
Examples of the MVA type orientation control technology include the following.
(1) Orientation control by bank or slit
50A and 50B show the orientation control by the bank. A liquid crystal layer 5002 is provided between the counter substrate 5001 and the TFT substrate 5003. The counter substrate 5001 is provided with a transparent electrode 5012 and a bank 5011. The TFT substrate 5003 is provided with a transparent electrode 5016 and a bank 5015. As shown in FIG. 50A, when no voltage is applied, the liquid crystal molecules 5013 near the banks 5011 and 5015 are inclined according to the shapes of the banks 5011 and 5015. Liquid crystal molecules 5014 away from the banks 5011 and 5015 are vertically aligned. As shown in FIG. 50B, when voltage is applied, the electric field 5021 is formed in accordance with the shapes of the banks 5011 and 5015. A force for aligning the liquid crystal molecules 5022 in a direction perpendicular to the electric field 5021 acts. As described above, the alignment of the liquid crystal molecules can be controlled by the banks 5011 and 5015.
[0198]
FIGS. 50C and 50D show alignment control by the electrode slit. A liquid crystal layer 5032 is provided between the counter substrate 5031 and the TFT substrate 5033. The counter substrate 5031 is provided with a transparent electrode 5041. The TFT substrate 5033 is provided with a transparent electrode 5042 having a slit. As shown in FIG. 50C, when no voltage is applied, the liquid crystal molecules 5043 are aligned vertically to the substrate. As shown in FIG. 50D, when voltage is applied, an oblique electric field 5051 is generated by the slit of the transparent electrode 5042. A force to align the liquid crystal molecules 5052 in a direction perpendicular to the electric field 5051 is applied. As described above, the alignment of the liquid crystal molecules can be controlled by the slit-shaped electrode 5042. The operation of the bank and the liquid crystal in the vicinity thereof is the same as that shown in FIG.
[0199]
(2) Orientation control by auxiliary bank and auxiliary slit
FIG. 51A shows the orientation control by the auxiliary bank. The pixel electrode 5101 is provided on the TFT substrate, and the bank 5102 is provided on the counter substrate. Further, an auxiliary bank 5103 is provided on the counter substrate corresponding to the edge portion of the pixel electrode 5101. The liquid crystal molecules 5104 can align the alignment direction of the liquid crystal even between the bank 5102 and the auxiliary bank 5103. Without the auxiliary bank 5103, as shown in FIG. 51C, the alignment of the liquid crystal 5122 controlled by the bank 5102 and the alignment of the liquid crystal 5121 controlled by the electric field at the edge portion of the pixel electrode 5101 are in competition. .
[0200]
FIG. 51B shows the alignment control by the auxiliary slit. The pixel electrode 5113 is provided with a slit 5111. Further, an auxiliary slit 5112 is provided in the vicinity of the edge portion of the pixel electrode 5113. Competition between the alignment by the edge portion of the pixel electrode 5113 and the alignment by the slit 5111 can be prevented, and the alignment direction of the liquid crystal molecules can be aligned.
[0201]
(3) Orientation control by fine pattern (bank, slit)
FIG. 52A shows the alignment control by the fine slit. The pixel electrode 5201 has a fine slit. The electric field 5202 is formed according to the shape of the fine slit. The liquid crystal molecules 5203 are aligned according to the electric field 5202. As shown in FIG. 52B, a slit 5212 is provided between the pixel electrodes 5211 and 5213, and a bank 5214 is further provided. The alignment direction of the liquid crystal molecules 5221 when a voltage is applied is controlled by an electric field generated in the vicinity of the slit 5212 of the pixel electrode 5213. The alignment of the liquid crystal molecules 5223 is controlled by a bank 5214. When the minute slits in FIG. 52A are formed in the pixel electrode 5213, the orientation of the liquid crystal molecules 5222 between the liquid crystal molecules 5221 and 5223 can also be controlled.
[0202]
(4) Orientation control by paddy pattern
FIG. 53 shows orientation control by a square pattern (cross pattern). The pixel electrode 5303 is provided on the TFT substrate. Cross-shaped banks 5301 and 5302 are provided on the counter substrate. The banks 5301 and 5302 form four regions, and the liquid crystal molecules 5311 to 5314 in each region can be aligned in different directions.
[0203]
Each of the above-mentioned orientation controls (1) to (4) has characteristics, and it is desirable to use them properly depending on the application. However, for example, in the control according to (1), it is necessary to arrange a large number of banks and slits, and in FIG. 14, the layout is such that the slits are located immediately inside the pixel edge like the upper left and lower left corners of the pixel electrode 1404. There is a case. Since the pixel edge is equivalent to the slit, the control of the slit is adjacently influenced at the upper left and lower left corners. An unstable domain occurred in the pixel corner, and the luminance was lowered.
[0204]
It is difficult to completely control the orientation of the entire area within the pixel by only one type of control (1) to (4). Especially this problem is
a) Higher brightness (increased transmittance)
b) High definition
c) Fast response
When doing, it becomes a serious problem.
[0205]
Rather than using the control means (1) to (4) individually, it is more effective to combine the control means suitable for the essential pixel locations in combination.
FIG. 54 shows a first configuration example. Pixel electrodes are provided corresponding to the data lines 5401 and the gate lines 5402. First, the fine slits 5416 are laid out in the pixel corner portion to facilitate the layout in the corner portion. In FIG. 54, it is only necessary to lay out two straight banks 5411 and 5417 in the pixel and extend the fine slit 5416 from there toward the pixel corner. Not only is the layout simple, but unstable domains are not formed, and the transmittance is increased. In addition, the orientation is controlled by a slit 5412, a fine slit 5415, an auxiliary slit 5414, and an auxiliary bank 5413. The bank and the auxiliary bank are provided on the counter substrate, and the data line, the gate line, the pixel electrode, and the electrode slit are provided on the TFT substrate.
[0206]
According to this configuration, the transmittance is improved by 10 to 20% compared to the single technique (1). There are locations in the pixel where it is better to change the orientation direction of the liquid crystal within a range of 90 degrees or less, and locations where it is better to change the orientation direction within a range of 90 to 180 degrees. For example, the control by the bank (1) is a control means suitable for changing the orientation direction of 180 degrees, but ideal control is difficult even if it is applied to a place where 90-degree deformation is required.
[0207]
(1) is 180 degrees
(2), (4) is 90 degrees
(3) can correspond to either by the angle to attach.
[0208]
FIG. 54 will be described in more detail. A fine slit 5416 was extended to the upper right and lower right corner of the pixel to match the corner shape. (3) A fine slit 5415 is provided in a direction orthogonal to the main slit 5412 to enhance controllability. Further, the fine slit 5415 at the pixel edge portion is partially deepened to (2) the auxiliary fine slit 5414 to suppress the occurrence of abnormal domains. Of course, (1) Banks 5411 and 5417 which are the basis of MVA are also provided, and the techniques (1) to (3) are laid out in the right place. (1) The transmittance was improved by about 1.15 times compared to the control using only the bank and slit, which is the basis of MVA.
[0209]
FIG. 55 shows a second configuration example. A TFT substrate is provided with a data line 5501, a gate line 5502, a pixel electrode 5512, and an auxiliary fine electrode slit 5513. A bank 5511 is provided on the counter substrate. In the second configuration example, the technique (3) is more actively used than in the first configuration example, and the fine slit 5513 is matched with the shape of the location where the orientation direction of the pixel corner and the pixel center is deformed by 90 °. Provided. In this case, the number of domains is only four, and the transmittance loss at the alignment division part can be minimized. The transmittance improved by 1.09 times more than the first configuration example.
[0210]
FIG. 56 shows a third configuration example. The TFT substrate is provided with a data line 5501, a gate line 5502, a pixel electrode 5612, and an auxiliary fine electrode slit 5613. A bank 5611 is provided on the counter substrate. Similarly to the second configuration example, the third configuration example has a configuration with four domains. Basically, it is similar to the second configuration example, but the main slit 5614 is obliquely provided in the center of the pixel and the point that the bank 5611 is arranged in a T shape (control of (2) and (4)). Different points. The third configuration example includes all the control methods (1) to (4). The transmittance was improved 1.12 times compared to the first configuration example.
[0211]
FIG. 57 shows a fourth configuration example. A TFT substrate is provided with a data line 5501, a gate line 5502, a pixel electrode 5712, and an auxiliary fine electrode slit 5713. A bank 5711 is provided on the counter substrate. Although it is similar to the third configuration example, the way of attaching the bank 5711 is different. The transmittance was improved by about 10% compared to the first configuration example.
[0212]
58 to 60 show a fifth configuration example. 58, a data line 5501, a gate line 5502, a pixel electrode 5811, and a contact region 5812 are provided on the TFT substrate. In FIG. 59, a data line 5501, a gate line 5502, a pixel electrode 5911, and a contact region 5912 are provided on the TFT substrate, and a bank 5913 is provided on the counter substrate. In FIG. 60, a data line 5501, a gate line 5502, a pixel electrode 6011, and a contact region 6012 are provided on the TFT substrate, and a bank 6013 is provided on the counter substrate. In the fifth configuration example, the fine electrodes are connected in a form of being connected by a cross pattern at the center of the pixel. Each has a layout in which the controls (2) to (4) are combined. The transmittance was improved by about 20% compared to the first configuration example.
[0213]
61 and 62 show a sixth configuration example. In FIG. 61, a data line 5501, a gate line 5502, and a pixel electrode 6111 are provided on the TFT substrate, and a bank 6112 is provided on the counter substrate. In FIG. 62, a data line 5501, a gate line 5502, and a pixel electrode 6211 are provided on the TFT substrate, and a bank 6212 is provided on the counter substrate. The sixth configuration example is similar to the fifth configuration example, but the connection method of the fine electrodes is different, and the pixels are connected by a linear pattern at the center of the pixel. The transmittance was the same as in the fifth configuration example, which was improved by about 20% compared to the first configuration example. The second to sixth configuration examples are all configured with four domains, and are particularly advantageous when applied with high definition.
[0214]
63 to 66 show a seventh configuration example. In FIG. 63, a data line 5501, a gate line 5502, and a pixel electrode 6311 are provided on the TFT substrate, and a bank 6312 is provided on the counter substrate. In FIG. 64, a data line 5501, a gate line 5502, and a pixel electrode 6411 are provided on the TFT substrate, and a bank 6412 is provided on the counter substrate. In FIG. 65, a data line 5501, a gate line 5502, and a pixel electrode 6511 are provided on the TFT substrate. In FIG. 66, a data line 5501, a gate line 5502, and a pixel electrode 6611 are provided on the TFT substrate, and a bank 6612 is provided on the counter substrate. In all the seventh configuration examples, the number of divided domains is six. These are suitable when the pixels are relatively large (it does not mean that the second to sixth configuration examples cannot cope with large pixels). This is because if the number of divisions is reduced with a large pixel, the area of one divided region increases, and the region that must be covered by one control element increases. Even in the seventh configuration example, the transmittance was improved by about 10% compared to the first configuration example.
[0215]
67 and 68 show an eighth configuration example. In FIG. 67, a data line 5501, a gate line 5502, a pixel electrode 6711, and a fine slit 6712 are provided on the TFT substrate, and a bank 6713 is provided on the counter substrate. In FIG. 68, a data line 5501, a gate line 5502, a pixel electrode 6811, and a bank 6813 are provided on the TFT substrate, and a bank 6812 is provided on the counter substrate. The eighth configuration example is a six-domain configuration that is an improved version of the first configuration example. The transmittance is higher because the bank area in the pixel is smaller than in the first configuration example. Compared to the first configuration example, it is improved by about 0.5%.
[0216]
The ninth configuration example incorporates a slightly different idea from the other configuration examples. In the ninth configuration example, FIG. 67 shows only one pixel, but the adjacent pixel is laid out by inverting the pattern left and right (neighboring pixels do not necessarily have to be reversed but are adjacent pixels). It only has to be reversed). A four-way domain is obtained with one set of two pixels. The transmittance was improved by about 10% compared to the first configuration example.
[0217]
FIG. 69 shows a tenth configuration example. The bank 6901 is provided on the counter substrate (upper substrate), and the bank 6902 is provided on the TFT substrate (lower substrate). The bank pattern is exchanged between the upper and lower substrates in a region where the orientation direction changes by 90 °. By doing so, the liquid crystal orientation can be changed without difficulty, and a stable alignment can be obtained. As a result of applying this pattern to the center of the pixel in the first configuration example, the transmittance was improved by about 0.5%.
[0218]
The above configuration example is only an example, and basically the above-described transmittance improvement effect can be expected by combining the controls (1) to (4) in the right place (of course, if wrong combinations are made). The effect drops). Needless to say, it is possible to further stabilize the alignment and increase the response speed by a method of polymerizing the monomer mixed in the liquid crystal to polymerize it. Furthermore, the transmittance can be further increased in combination with the λ / 4 plate.
[0219]
According to this embodiment, as shown in FIG. 50A, the two substrates 5001 and 5003 are subjected to vertical alignment processing on the substrate surfaces, and the liquid crystal layer 5002 is vertically aligned without application of voltage. As shown in FIG. 50B, the liquid crystal layer 5002 is a negative liquid crystal layer which is sandwiched between substrates and in which liquid crystal molecules are directed in a vertical direction with respect to an electric field 5021 by voltage application. The domain regulating means regulates the direction in which the orientation of the liquid crystal is oblique when a voltage is applied to the direction of a plurality of liquid crystal domains in each pixel, and includes first and second domain regulating means. The first restricting means is partially provided in the pixel or its peripheral region, and the alignment direction of the liquid crystal is varied in the range of 90 to 180 degrees across the center of the partially provided domain restricting means. The second domain regulating means varies the alignment direction of the liquid crystal within a range of 0 to 90 degrees. The first and second domain regulating means preferably regulate the liquid crystal domain so that the number of domains formed in the pixel is 4 to 12.
[0220]
The first domain regulating means includes a dielectric protrusion (bank) 5214 (FIG. 52B) extending in a direction different from 45 to 90 degrees from the direction of the liquid crystal domain, and extending in a direction different from 45 to 90 degrees from the direction of the liquid crystal domain. Electrode slits 5213 and 5212 (FIG. 52B), electrode slits 5201 (FIG. 52A) elongated in the direction of the liquid crystal domain and periodically repeated in a direction different by 45 to 90 degrees from the direction of the liquid crystal domain. The dielectric protrusion is elongated in the direction of the domain and periodically repeated in a direction different from 45 to 90 degrees from the direction of the liquid crystal domain, or a combination of a plurality of these.
[0221]
The second domain regulating means includes dielectric protrusions (banks) 5301 and 5302 (FIG. 53) extending in a direction different from 0 to 45 degrees from the liquid crystal domain direction, or electrodes extending in a direction different from the liquid crystal domain direction by 45 degrees. It is a slit.
[0222]
The above-described embodiments are merely examples of implementation in carrying out the present invention, and the technical scope of the present invention should not be construed in a limited manner. That is, the present invention can be implemented in various forms without departing from the technical idea or the main features thereof.
[0223]
The embodiment of the present invention can be applied in various ways as follows, for example.
(Appendix 1) a pair of substrates;
The liquid crystal molecules are sandwiched between the pair of substrates so that the liquid crystal molecules are vertically aligned with respect to the substrate when no voltage is applied between the substrates, and the liquid crystal molecules are substantially parallel to the substrate by applying a voltage between the substrates. A liquid crystal display device having a liquid crystal layer falling in a plurality of directions,
The liquid crystal layer defines an angle counterclockwise when the right direction of the screen is set to 0 degrees when the voltage is applied, and a ratio of a region in which the liquid crystal molecules are tilted in the 0 to 180 degree azimuth and the 180 to 360 degree azimuth. Liquid crystal display devices in which the ratio of the region where the liquid crystal molecules are inclined is different.
(Appendix 2) The liquid crystal layer defines an angle counterclockwise when the screen right direction is set to 0 degrees when the voltage is applied, and a ratio of a region in which the liquid crystal molecules are tilted to 45 degrees and 135 degrees, Item 2. The liquid crystal display device according to appendix 1, wherein the ratio of the region where the liquid crystal molecules are inclined in the directions of 225 degrees and 315 degrees is different.
(Supplementary note 3) The liquid crystal display device according to supplementary note 2, wherein the liquid crystal layer has a ratio of a region where the liquid crystal molecules are inclined in the 45-degree and 135-degree orientations of 40% or less.
(Supplementary Note 4) Further, the pixel electrode is provided on at least one of the pair of substrates, and has a squirrel-like pixel electrode having a width of 10 μm or less and a gap of 10 μm or less,
The liquid crystal display device according to appendix 2, wherein the liquid crystal layer has liquid crystal molecules tilted in four directions as the orientation direction of liquid crystal molecules is regulated by the pixel electrode.
(Additional remark 5) Furthermore, it has a thin-film transistor containing a gate, a source, and a drain,
The liquid crystal display device according to appendix 1, wherein the pixel electrode has a contact region for connecting to a drain of the thin film transistor, and a slit is provided between at least a part of the plurality of soots and the contact region.
(Appendix 6) First and second substrates;
A sawtooth pixel electrode provided on the first substrate and having a width of 10 μm or less and a gap of 10 μm or less;
A liquid crystal display device having a liquid crystal layer sandwiched between the first and second substrates, the orientation direction of which is regulated by the pixel electrode, and a direction in which liquid crystal molecules are inclined in two vertical directions of the screen; ,
The pixel electrode is a liquid crystal display device in which a gap between a self sac-like pixel electrode and a gap between adjacent pixel electrodes are the same.
(Appendix 7) Further, a thin film transistor connected to the pixel electrode in the first substrate;
The liquid crystal display device according to appendix 6, further comprising a color filter layer formed on the first substrate.
(Appendix 8) First and second substrates;
A liquid crystal layer sandwiched between the first and second substrates and in which liquid crystal molecules are vertically aligned with respect to the first and second substrates in a state where no voltage is applied between the first and second substrates; ,
A thin film transistor provided on the first substrate and including a gate, a source, and a drain;
A gate line connected to the gate of the thin film transistor;
A data line connected to a source of the thin film transistor;
Comb-shaped or slit-shaped pixel electrode connected to the drain of the thin film transistor, the direction of the comb teeth extending toward the gate line in the vicinity of the gate line, and the data line in the vicinity of the data line And a pixel electrode extending toward the surface.
(Additional remark 9) Furthermore, it has the electrode line for auxiliary capacity formation extended in the horizontal direction of the center of a pixel,
9. The liquid crystal display device according to appendix 8, wherein the pixel electrode is divided into upper and lower parts with the auxiliary capacitor forming electrode line as a boundary, and overlaps the auxiliary capacitor forming electrode line in the vicinity of the auxiliary capacitor forming electrode line.
(Additional remark 10) The said pixel electrode is vertically formed in the center of the pixel in the shape of a backbone, and is connected to the comb-like electrode toward the gate line and the comb-like electrode toward the data line. Item 9. The liquid crystal display device according to appendix 8, wherein the electrode portion extends in four directions from the spine-shaped electrode and has a Y-shaped arm shape.
(Supplementary note 11) The liquid crystal display device according to supplementary note 9, wherein the pixel electrode has a comb tooth direction extending toward the auxiliary capacitance forming electrode line in the vicinity of the auxiliary capacitance forming electrode line.
(Supplementary note 12) The liquid crystal display according to supplementary note 8, wherein the pixel electrode extends in a direction inclined toward the data line in the vicinity of the data line as a direction in which the comb-like electrode extends toward the gate line. apparatus.
(Supplementary note 13) The liquid crystal display according to supplementary note 8, wherein the pixel electrode extends in a direction inclined toward the gate line in the vicinity of the gate line as a direction in which a comb-like electrode extending toward the data line extends. apparatus.
(Supplementary note 14) The liquid crystal display device according to supplementary note 8, wherein the pixel electrode has a comb-teeth shape and a tip portion of the tooth is narrower or narrower.
(Supplementary Note 15) The pixel electrode includes an electrode provided to transmit a voltage from the drain of the thin film transistor across the auxiliary capacitance forming electrode line, and the auxiliary capacitance is formed in the vicinity of the auxiliary capacitance forming electrode line. Item 9. The liquid crystal display device according to appendix 8, which extends in the same direction so as to overlap the forming electrode line.
(Supplementary note 16) The liquid crystal display device according to supplementary note 8, further comprising a pair of orthogonal quarter-wave plates sandwiching the first and second substrates sandwiching the liquid crystal layer.
(Supplementary Note 17) A pair of polarizing layers whose absorption axes are orthogonal to each other;
A half-wave plate having a half-wave phase difference sandwiched between the pair of polarizing layers;
A liquid crystal display device having a liquid crystal layer sandwiched between the pair of polarizing layers and capable of vertically aligning liquid crystal molecules,
The half-wave plate is
A film having a phase difference of ½ wavelength is laminated, and the phase difference in the direction perpendicular to the film surface ((nx + ny) / 2−nz) × d (the refractive index in the direction perpendicular to the film surface is nz, the film The refractive index in the direction parallel to the optical axis of the film is nx, the refractive index in the in-plane direction perpendicular to the optical axis of the film is ny, and the film thickness of the film is d) is 0 or ± 20 nm or less. The optical axis is parallel or perpendicular to the absorption axis of the adjacent polarizing layer;
Or, two films having a phase difference of ½ wavelength are laminated, the refractive index in the direction perpendicular to the film surface is nz, the refractive index in the direction parallel to the optical axis of the film is nx, and the light of the film When the refractive index in the in-plane direction of the film perpendicular to the axis is ny, the values of (nx−nz) / (nx−ny) of the two films are 0.5 or less and 0.5 or more, respectively. A liquid crystal display device in which the optical axis of the film is parallel and parallel or perpendicular to the absorption axis of the polarizing layer adjacent thereto.
(Supplementary Note 18) The half-wave plate has a retardation ((nx + ny) / 2-nz) × d of ± 10 nm or less, or (nx-nz) / (nx-ny) of the two films. 18. The liquid crystal display device according to appendix 17, wherein the sum of the values of is approximately 1.
(Supplementary Note 19) Further, Δn × d (Δn is n // − n⊥, where n // is a refractive index in the longitudinal direction of the liquid crystal molecules, and n⊥ is a liquid crystal molecule. The film having a negative phase difference of the same size as that of the refractive index in the direction perpendicular to the longitudinal direction of the liquid crystal and d being the thickness is provided close to the liquid crystal layer. Liquid crystal display device.
(Additional remark 20) Furthermore, it has a pair of 1/4 wavelength plates whose negative phase difference is 0 or ± 10 nm or less so as to sandwich the liquid crystal layer and the film,
20. The liquid crystal display device according to appendix 19, wherein optical axes of the pair of quarter-wave plates are orthogonal to each other and form an angle of 45 degrees with an absorption axis of the pair of polarizing layers.
(Supplementary note 21) The liquid crystal display according to supplementary note 20, wherein the direction of the absorption axis of the polarizing layer on the light incident side is set to 0 degree, 45 degrees, 90 degrees, or 135 degrees with the right side of the screen being 0 degrees apparatus.
(Supplementary Note 22) The relationship between the optical axis of the light incident side polarizing layer, the light emitting side polarizing layer, the ¼ wavelength plate, and the ½ wavelength plate is the maximum while maintaining the above relationship. Item 20. The liquid crystal display device according to appendix 20, wherein the direction of the absorption axis of the polarizing layer is adjusted so that the azimuth becomes the vertical and horizontal azimuth.
(Supplementary Note 23) First and second polarizing plates;
A liquid crystal layer sandwiched between the first and second polarizing plates and capable of vertically aligning liquid crystal molecules;
A retardation film having a phase difference in a plane sandwiched between the first and second polarizing plates, provided such that an optical axis thereof is perpendicular to an absorption axis of a neighboring polarizing plate, and a refractive index thereof is a retardation film having a relationship of nx>nz> = ny (nx is a refractive index in the optical axis direction, ny is a refractive index in an in-plane direction perpendicular to nx, and nz is a refractive index in a direction perpendicular to the surface). Liquid crystal display device.
(Supplementary note 24) The liquid crystal display device according to supplementary note 23, wherein the first polarizing plate is provided with a protective film having a thickness of 100 microns or more on a surface thereof.
(Supplementary note 25) The liquid crystal display device according to supplementary note 23, wherein the retardation film has an in-plane retardation (nx−ny) × d (d is a thickness) of 40 nm to 140 nm (preferably 40 nm to 130 nm).
(Supplementary Note 26) The liquid crystal layer has a phase difference RLC = (n // − n∥) × d (n // is a refractive index in the longitudinal direction of the liquid crystal molecules when the liquid crystal molecules are vertically aligned. The refractive index in the direction perpendicular to the longitudinal direction of the liquid crystal molecules, d is the thickness)
When the negative retardation of the protective film of the first polarizing plate, the negative retardation of the retardation film, and other layers having a negative retardation are applied, the sum of the negative retardation is defined as R negatotal when doing,
20 nm <RLC-R negatototal <150 nm
24. The liquid crystal display device according to appendix 23, having the relationship:
(Supplementary note 27) first and second polarizing plates;
A liquid crystal display device having a liquid crystal layer sandwiched between the first and second polarizing plates and capable of vertically aligning liquid crystal molecules,
The first polarizing plate includes a protective film having an in-plane retardation and a polarizing layer, and is provided so that an optical axis of the protective film is perpendicular or parallel to an absorption axis of the polarizing layer .
(Supplementary Note 28) In-plane retardation (nx−ny) × d (nx is the refractive index in the optical axis direction, ny is the refractive index in the in-plane direction perpendicular to nx, and d is the thickness) of the protective film is 40 nm or more. Appendix 27, wherein 140 nm or less (preferably 40 nm or more and 130 nm or less), and when the protective film is two sheets, the sum of the in-plane retardation of the two sheets is set to 40 nm or more and 140 nm or less (preferably 40 nm or more and 130 nm or less) Liquid crystal display device.
(Supplementary Note 29) The liquid crystal layer has a phase difference RLC = (n // − n⊥) × d (n // is a refractive index in the longitudinal direction of the liquid crystal molecules when the liquid crystal molecules are vertically aligned. The refractive index in the direction perpendicular to the longitudinal direction of the liquid crystal molecules, d is the thickness)
When the negative phase difference of the protective film and other layers having a negative phase difference are applied, the sum of the negative phase differences is set as R negatototal.
20 nm <RLC-R negatototal <150 nm
28. The liquid crystal display device according to appendix 27, wherein
(Supplementary Note 30) A cholesteric liquid crystal layer;
A quarter wave plate,
A backlight for supplying light;
A liquid crystal display device having a liquid crystal panel in which liquid crystal molecules can be aligned,
The cholesteric liquid crystal layer and the quarter wavelength plate are sandwiched between the backlight and the liquid crystal panel, and the alignment direction of the liquid crystal molecules of the liquid crystal panel and the optical axis of the quarter wavelength plate are orthogonal to each other. Liquid crystal display device.
(Supplementary note 31) The liquid crystal display device according to supplementary note 30, wherein the liquid crystal panel has a vertical orientation in which liquid crystal molecules are not applied with a voltage and is inclined to one position when a voltage is applied.
(Supplementary note 32) The liquid crystal display device according to supplementary note 30, wherein the liquid crystal panel is vertically aligned in a state where no voltage is applied, and is inclined in two directions different from each other by 180 degrees when a voltage is applied.
(Supplementary note 33) The liquid crystal display device according to supplementary note 30, wherein a scattering layer is formed between the quarter-wave plate and the liquid crystal panel.
(Supplementary note 34) The liquid crystal display according to supplementary note 30, wherein the liquid crystal panel has a liquid crystal molecule in a horizontal orientation when no voltage is applied, and the orientation direction is perpendicular to the optical axis of the quarter-wave plate. apparatus.
(Supplementary note 35) The liquid crystal display device according to supplementary note 30, wherein the liquid crystal panel has a liquid crystal molecule in a horizontal orientation when a voltage is applied, and the orientation direction is perpendicular to the optical axis of the quarter-wave plate. .
(Appendix 36) A liquid crystal panel in which liquid crystal is sealed between a pair of substrates;
A pair of polarizing elements disposed on both sides of the liquid crystal panel so that the absorption axes are orthogonal to each other;
Alignment of liquid crystal molecules in the liquid crystal panel, including at least one surface of a pair of substrates constituting the liquid crystal panel, a periodic pattern of any one of protrusions, depressions, slits provided in electrodes, or a combination thereof A liquid crystal display device having a domain regulating means for regulating
The orientation direction of the liquid crystal molecules by the periodically arranged domain regulating means includes a direction forming 45 degrees with respect to the absorption axis of the polarizing element and other directions, and when no voltage is applied, the liquid crystal molecules are A liquid crystal display device that is oriented substantially perpendicular to the liquid crystal and is regulated such that the direction in which the liquid crystal molecules are inclined becomes a plurality of directions in each pixel when a voltage is applied.
(Supplementary note 37) The supplementary note 36, wherein the orientation direction of the liquid crystal molecules by the periodically arranged domain regulating means includes four directions forming 45 degrees with respect to the absorption axis of the polarizing element and other directions. Liquid crystal display device.
(Supplementary note 38) The liquid crystal display device according to supplementary note 36, wherein the liquid crystal panel includes a region in which an orientation direction of liquid crystal molecules is continuously changed by the periodically arranged domain regulating means.
(Supplementary note 39) The liquid crystal display device according to supplementary note 36, wherein the periodically arranged domain regulating means includes a radially arranged region.
(Supplementary note 40) The liquid crystal display device according to supplementary note 36, wherein the periodically arranged domain regulating means includes regions arranged concentrically.
(Supplementary note 41) The liquid crystal display device according to supplementary note 36, wherein the liquid crystal panel has a chiral agent added to a liquid crystal material.
(Supplementary note 42) The liquid crystal display device according to supplementary note 36, further comprising a pair of quarter-wave plates provided so as to sandwich the liquid crystal panel between the pair of polarizing elements.
(Supplementary note 43) Two substrates having a substrate surface subjected to vertical alignment treatment;
A negative liquid crystal sandwiched between the substrates;
Domain restricting means for restricting the liquid crystal domains to be oriented in a plurality of liquid crystal domains in each pixel, the liquid crystal being partially provided in a pixel or a peripheral region thereof, and the liquid crystal sandwiching a center of the partially provided domain restricting means First domain regulating means for varying the orientation direction of the liquid crystal in the range of 90 to 180 degrees, and domain regulating means including second domain regulating means for varying the orientation direction of the liquid crystal in the range of 0 to 90 degrees. A liquid crystal display device.
(Supplementary note 44) The liquid crystal display device according to supplementary note 43, wherein the first domain regulating means is a dielectric protrusion extending in a direction orthogonal to a direction of the liquid crystal domain.
(Supplementary note 45) The liquid crystal display device according to supplementary note 43, wherein the first domain regulating means is an electrode slit extending in a direction orthogonal to a direction of the liquid crystal domain.
(Supplementary note 46) The liquid crystal display device according to supplementary note 43, wherein the first domain regulating means is a dielectric protrusion that is elongated in a direction of the liquid crystal domain and periodically repeated in a direction orthogonal to the direction of the liquid crystal domain.
(Supplementary note 47) The liquid crystal display device according to supplementary note 43, wherein the first domain regulating means is an electrode slit elongated in a direction of the liquid crystal domain and periodically repeated in a direction orthogonal to the direction of the liquid crystal domain.
(Supplementary Note 48) The first domain regulating means includes dielectric protrusions extending in a direction different from 45 to 90 degrees from the liquid crystal domain direction, electrode slits extending in a direction different from 45 to 90 degrees from the liquid crystal domain direction, Dielectric protrusions that are elongated in the direction of the liquid crystal domain and periodically repeated in a direction different from 45 to 90 degrees from the direction of the liquid crystal domain, and elongated in the direction of the liquid crystal domain and differ from the direction of the liquid crystal domain by 45 to 90 degrees. 44. The liquid crystal display device according to appendix 43, comprising a plurality of combinations of electrode slits periodically repeated in the direction.
(Supplementary note 49) The liquid crystal display device according to supplementary note 43, wherein the second domain regulating means is a dielectric protrusion extending in a direction different by 0 to 45 degrees from a direction of the liquid crystal domain.
(Supplementary note 50) The liquid crystal display device according to supplementary note 43, wherein the second domain regulating means is an electrode slit extending in a direction different by 0 to 45 degrees from a direction of the liquid crystal domain.
[0224]
【The invention's effect】
As explained above, 45 degrees, 135 degrees The proportion of the region where the liquid crystal molecules tilt in the orientation, 225 degrees, 315 degrees By changing the ratio of the region where the liquid crystal molecules are inclined in the azimuth direction to an appropriate ratio, it is possible to display appropriately even when the screen is viewed from the upper direction or the lower position.
[Brief description of the drawings]
FIGS. 1A and 1B are diagrams showing pixel electrode patterns according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a basic configuration of an MVA liquid crystal display device.
FIG. 3 is a diagram illustrating a viewing angle characteristic of black and white contrast of an MVA type liquid crystal display device.
FIGS. 4A to 4C are diagrams for explaining the reason and principle of causing a whitish phenomenon on the display surface. FIGS.
FIGS. 5A and 5B are diagrams showing characteristics of transmitted light amount-applied voltage.
6A and 6B are diagrams illustrating pixel electrode patterns. FIG.
FIG. 7 is a diagram showing a contact region for connecting a pixel electrode and an auxiliary capacitor.
FIGS. 8A and 8B are diagrams illustrating a basic configuration of a liquid crystal display device.
FIG. 9 is a diagram showing a contact region for connecting a pixel electrode and a TFT.
FIG. 10 is a cross-sectional view of a TFT.
FIG. 11 is a cross-sectional view of a liquid crystal display device.
12A is a plan view of a liquid crystal display device, and FIG. 12B is a cross-sectional view of the liquid crystal display device.
13A and 13C are diagrams showing pixel electrode patterns, and FIG. 13B is a cross-sectional view of a TFT substrate.
FIG. 14 is a diagram showing a four-part alignment MVA liquid crystal display device.
FIG. 15 is a diagram showing a technique for aligning liquid crystal molecules by providing a Y-shaped slit on a counter substrate.
FIG. 16 is a diagram showing a liquid crystal display device according to a second embodiment of the present invention.
FIGS. 17A and 17B are diagrams illustrating a principle configuration in which liquid crystal molecules are tilted when a minute slit is provided.
FIG. 18 is a diagram for explaining an example in which the Y-angle of the pixel electrode is changed.
FIGS. 19A to 19C are diagrams for explaining modifications of the shape of fine slits.
FIGS. 20A and 20B are diagrams for explaining the effect when the pixel electrode has a tapered shape. FIGS.
FIGS. 21A and 21B are a plan view and a cross-sectional view of a liquid crystal display device utilizing an oblique electric field from the Cs line, respectively.
FIG. 22 is a plan view of another liquid crystal display device.
FIG. 23A is a diagram showing a configuration in which electrodes are formed obliquely, and FIG. 23B is a diagram showing a configuration in which an oblique electric field from a Cs line is utilized.
FIG. 24 is a diagram showing a liquid crystal display device when a λ / 4 plate is applied.
25A is a plan view of a liquid crystal display device, FIG. 25B is a diagram showing a transmitted light amount distribution when a λ / 4 plate is not applied, and FIG. 25C is a diagram showing a λ / 4 plate. It is a figure which shows the transmitted light amount distribution at the time of applying.
FIG. 26 is a diagram showing a film configuration for realizing a wide viewing angle.
FIG. 27 is a diagram showing a film configuration for realizing high luminance.
FIGS. 28A and 28B are diagrams showing film configurations and characteristics according to the third embodiment of the present invention. FIGS.
FIGS. 29A and 29B are diagrams showing a film configuration and characteristics according to the present embodiment.
FIGS. 30A and 30B are diagrams showing the film configuration and characteristics according to the present embodiment.
FIGS. 31A and 31B are diagrams showing the film configuration and characteristics according to this embodiment. FIGS.
FIG. 32 is a diagram showing viewing angle characteristics.
FIG. 33 is a diagram showing a film configuration.
FIG. 34 is a view showing a film configuration according to a fourth embodiment of the present invention.
FIG. 35 is a diagram showing another film configuration.
FIG. 36 is a diagram showing another film configuration.
FIG. 37 is a diagram showing a liquid crystal display device with two-part alignment.
FIGS. 38 (A) to (C) are diagrams showing problems of the bipartite alignment. FIGS.
FIG. 39 is a plan view showing a liquid crystal display device according to a fifth embodiment of the present invention.
FIGS. 40A and 40B are views for explaining a λ / 4 plate.
41A and 41B are cross-sectional views of the liquid crystal display device of the present embodiment.
FIG. 42 is a diagram showing a configuration in which a scattering layer is added to a film.
FIG. 43 is a diagram showing a measurement result with color when a display that is white in front is observed from an oblique direction.
44 (A) and 44 (B) are diagrams showing an IPS liquid crystal display device.
45A and 45B are diagrams showing an electrode configuration of an MVA liquid crystal display device.
46A to 46D are diagrams showing alignment of liquid crystal molecules.
FIG. 47 is a diagram showing a four-domain electrode configuration.
FIG. 48 is a diagram showing a film configuration.
49A to 49C are diagrams showing a configuration of a pixel electrode.
50A to 50D are diagrams showing alignment control by banks and slits.
FIGS. 51A to 51C are diagrams showing alignment control by an auxiliary bank and auxiliary slits.
52 (A) and 52 (B) are diagrams showing alignment control by fine slits.
FIG. 53 is a diagram illustrating orientation control by a bank of a cross pattern.
54 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device. FIG.
FIG. 55 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
FIG. 56 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
FIG. 57 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
FIG. 58 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
FIG. 59 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
FIG. 60 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
FIG. 61 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
FIG. 62 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
FIG. 63 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
FIG. 64 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
FIG. 65 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
66 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device. FIG.
FIG. 67 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
FIG. 68 is a diagram showing a layout of a liquid crystal display device.
FIG. 69 is a diagram illustrating a bank layout.
[Explanation of symbols]
101,102 Orientation region
103 pixel area
111 pixel electrodes
112 Contact area
113 data lines
114 Gate line
121,122 Orientation region
123 Pixel electrode
131,132 Orientation region
133 pixel area
141-144 Orientation region
201 TFT substrate
202 Counter substrate
203,204 bank

Claims (1)

一対の基板と、
前記一対の基板の間に挟まれ、前記基板間の電圧無印加時に液晶分子が前記基板に対して垂直配向し、前記基板間の電圧の印加によって前記基板に略平行となるように液晶分子が複数の方位に倒れる液晶層とを有する液晶表示装置であって、
前記液晶層は、前記電圧印加時、画面右方位を0度としたときに反時計周りに角度を定義して、画素電極により液晶分子の配向方位が規制されて45度、135度、225度及び315度の4方向に液晶分子が傾き、45度、135度方位に液晶分子が傾く領域の割合と、225度、315度方位に液晶分子が傾く領域の割合とが異なる液晶表示装置。
A pair of substrates;
The liquid crystal molecules are sandwiched between the pair of substrates so that the liquid crystal molecules are vertically aligned with respect to the substrate when no voltage is applied between the substrates, and the liquid crystal molecules are substantially parallel to the substrate by applying a voltage between the substrates. A liquid crystal display device having a liquid crystal layer falling in a plurality of directions,
When the voltage is applied, the liquid crystal layer defines an angle counterclockwise when the right direction of the screen is 0 degree, and the orientation direction of the liquid crystal molecules is regulated by the pixel electrode to 45 degrees, 135 degrees, and 225 degrees. And the ratio of the region in which the liquid crystal molecules are tilted in the four directions of 315 degrees and the liquid crystal molecules are tilted in the directions of 45 degrees and 135 degrees, and the ratio of the regions in which the liquid crystal molecules are tilted in the directions of 225 degrees and 315 degrees are different.
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