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JP4075559B2 - 撮影システム - Google Patents

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JP4075559B2
JP4075559B2 JP2002294032A JP2002294032A JP4075559B2 JP 4075559 B2 JP4075559 B2 JP 4075559B2 JP 2002294032 A JP2002294032 A JP 2002294032A JP 2002294032 A JP2002294032 A JP 2002294032A JP 4075559 B2 JP4075559 B2 JP 4075559B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載され車外を撮影する撮像システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、撮像システムとして、例えば特開平5−56341号公報に記載されるように、撮像光学系を通じて入射される光をCCDで光電変換し出力する撮影装置が知られている。この撮像装置は、撮像光学系への透過光量や撮像素子の光蓄積時間を制御するとともに、撮像素子出力のゲインを可変制御するものであって、所定の撮影モードにおいて光蓄積時間の設定を短時間化するためにゲインを増大するように制御し、撮影状況によらず最適な露出制御を実現しようとするものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−56341号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような撮像装置を車両に搭載し車外撮影に用いる場合、走行時における撮影環境の変化が大きいことから、撮影した映像を適切に表示できないおそれがある。例えば、市街地など照明が多い道路を走行しているときには、撮影映像全体が明るいものとなり先の道路を適切に撮影することが困難となる。この場合、撮影映像を表示しても、映像表示が必要以上に明るいものとなり、夜間運転時などに運転者の眩惑を招きかねない。
【0005】
また、高速道路を走行しているときには、一般道路よりさらに遠方を明瞭に撮影することが望ましいが、通常撮影では遠方は暗く撮影され、運転者が要求する適切な映像表示が行えない。
【0006】
そこで本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、車両の走行環境に対応した適切な映像表示を可能とする撮像システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明に係る撮像システムは、車両に設置され車外を撮像する撮像撮像する撮像システムにおいて、車外を撮影する撮影手段と、車両の現在の走行環境情報を取得する走行環境取得手段と、走行環境に応じて撮像手段の撮影映像の出力制御を行う制御手段とを備え、制御手段は、車両の現在走行する道路がカーブの多い道であると判断した場合に撮影映像を通常時より暗く出力することを特徴とする。
また本発明に係る撮像システムは、車両に設置され車外を撮像する撮像システムにおいて、車外を撮影する撮影手段と、車両の現在の走行環境情報を取得する走行環境取得手段と、走行環境に応じて撮像手段の撮影映像の出力制御を行う制御手段とを備え、制御手段は、車両の現在走行する地域が市街地であると判断した場合に撮影映像を通常時より暗く出力することを特徴とする。
【0011】
これらの発明によれば、車両の現在の走行環境に応じて撮像手段の撮影映像の出力制御することにより、走行環境に適した撮影映像の提供が可能となり、適切な映像表示が可能となる。例えば、山道などの急カーブの多い道や市街地を走行しているときに撮影映像を通常より暗くすることにより、不適切な映像が表示されることを防止できる。すなわち、山道を走行する際、カーブが多いことから、車両前方を撮影しても遠方まで撮影することが困難であり、有効な映像表示が行えない。このときに、撮影映像を通常時より暗くすることにより、夜間時などに撮影映像の明るさが運転の支障となるような事態を防止できる。
また、市街地を走行する際には、道路周囲が明るいことから、撮影映像が過度に明るいものとなる。このときに、撮影映像を通常時より暗くすることにより、夜間時などに撮影映像の明るさが運転の支障となるような事態を防止できる。
【0012】
また本発明に係る撮像システムは、前述の制御手段が、車両の現在走行する地域が高速道路であると判断した場合に撮影映像を通常時より明るく出力することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、高速道路を走行しているときに撮影映像を通常より明るくすることにより、車両の遠方を明るく表示することが可能となる。このため、高速走行時において車両遠方を明瞭に視認したいという運転者の要求に応じた適切な映像表示が行える。
【0014】
また本発明に係る撮像システムは、前述の制御手段が、車両の現在走行する地域が直線的な郊外路であると判断した場合に撮影映像を通常時より明るく出力することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、直線的な郊外路では遠方まで撮影可能であり、周囲に光が少なくハレーションなどのおそれも少ないため、明るく出力することにより、遠方の人物や景色までより明瞭に映像表示できる。
【0016】
また本発明に係る撮像システムは、前述の走行環境取得手段が走行環境情報として気象情報を取得するものであって、前述の制御手段が気象情報に基づいて車両の現在走行する地域に雨が降っていると判断した場合に撮影映像を通常時より暗く出力することを特徴とする。
【0017】
また本発明に係る撮像システムは、前述の制御手段が、気象情報に基づいて車両の現在走行する路面に積雪があると判断した場合に撮影映像を通常時より暗く出力することを特徴とする。
【0018】
これらの発明によれば、雨天時に撮影映像を通常より暗くすることにより、対向車のヘッドランプによるハレーションを抑制できる。また、積雪時に撮影映像を暗くすることにより、雪による路面反射で撮影映像が過度に明るくなることを防止できる。
【0019】
また本発明に係る撮像システムは、前述の制御手段が、気象情報に基づいて車両の現在走行する路面に積雪があると判断した場合に、撮影映像の明るい部分に対し暗い部分の輝度値を上げて撮影映像の明るさ調整を行うことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、撮影映像の暗い部分を明るく表示することが可能となる。このため、積雪時において、車両から遠方を明るく表示できる。
【0021】
更に本発明に係る撮像システムは、好適には、撮影映像を表示して車両の夜間走行時に運転者の視認支援を行う視認支援システムに用いられる。
【0022】
この場合、走行環境の変化が大きい視認支援システムにおいて、適切な撮影映像の表示が可能となり、適切な視認支援が行える。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0024】
(第一実施形態)
図1は第一実施形態に係る撮像システムの構成概要図である。
【0025】
本実施形態に係る撮像システムは、車両に設置され車外を撮像する撮像システムである。本実施形態では、車両の夜間走行時に運転者の視認支援を行う視認支援システムに適用した場合について説明する。
【0026】
図1に示すように、撮像システム1は、車外の撮影を行うカメラ2を備えている。カメラ2は、車室内に設置されており、撮影方向を車外に向けて配設されている。カメラ2は、例えばガラス11に取り付けられ、ガラス11越しに車外の撮影を行う。ガラス11としては、例えばフロントウインドシールドなどが該当する。カメラ2には、CCD(Charge-Coupled Device)22が内蔵されている。CCD22は、車外を撮像する撮像手段として機能するものであり、その前方には撮影光学系21が設置されている。
【0027】
撮影光学系21は、例えば撮影像をCCD2に結像させるレンズ群や可視光カットフィルタなどにより構成される。撮影光学系21に可視光カットフィルタを配設することにより、CCD2にて近赤外成分を中心とした映像化が可能となる。なお、ここでいう近赤外の光とは、波長780〜1500nmの光を意味する。
【0028】
CCD22の出力側には、アンプ23が設けられている。アンプ23は、CCD2の撮影信号を増幅するアナログ増幅器である。アンプ23の出力側には、カメラ制御処理部24が設けられている。カメラ制御処理部24は、アンプ23の出力信号を受けて信号処理を行うとともに、CCD駆動部25に制御信号を出力する。
【0029】
CCD駆動部25は、CCD22の蓄積動作、読み出し動作、リセット動作、バイアス電圧などを制御するCCD駆動回路であり、駆動パルスの切換えなどによってCCD22の蓄積時間を変化させ、CCD22の露光時間すなわちシャッタスピードを制御する電子シャッタとして機能する。
【0030】
カメラ制御処理部24には、カーナビゲーションシステム3が接続されている。カーナビゲーションシステム3は、車両の走行環境情報の取得手段として機能するものである。
【0031】
すなわち、カーナビゲーションシステム3は、現在車両が走行する道路情報を走行環境情報として取得し、撮影システム1に提供する。例えば、現在車両が走行する道路が山道であるかどうかなどの道路種類情報や現在車両が走行する領域が市街地であるかなどの道路周辺地域情報を取得する。
【0032】
なお、図1では、カーナビゲーションシステム3はカメラ制御処理部24に直接情報データを出力しているが、システム制御部4を介して情報データをカメラ制御処理部24に出力してもよい。
【0033】
カメラ制御処理部24の出力側にはシステム制御部4が接続されている。カメラ制御処理部24にて信号処理された撮影映像の映像信号がシステム制御部4に出力される。システム制御部4は、撮影システム全体の制御を行うものであり、例えばCPU、ROM、RAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。
【0034】
撮像システム1には、近赤外投光器7が設けられている。近赤外投光器7は、車両の前方へ近赤外線を投光する投光手段であり、システム制御部4から信号を受けて投光制御されている。近赤外投光器7は、例えばヘッドライトのハイビーム相当の照射範囲で近赤外光を投射することができるように構成することが望ましい。
【0035】
また、撮像システム1には、表示部5が設けられている。表示部5は、カメラ2の撮影映像を表示する表示手段であり、運転者が撮影映像を視認できるように設けられている。また、撮像システム1には、本システムのオンオフなどを操作するためのスイッチ群6が設けられている。
【0036】
次に、本実施形態に係る撮像システム1の動作を説明する。
【0037】
図1において、車両が夜間に走行している際に、近赤外投光器7により車両前方に近赤外光が投光される。これにより、車両の前方に近赤外光が照射され、近赤外領域に感度を持つカメラ2によって、近赤外光で照らされた車両前方が撮影される。
【0038】
このとき、カーナビゲーションシステム3から車両の走行環境情報がカメラ制御処理部24に入力される。カメラ制御処理部24は、走行環境情報に基づいて撮影映像の出力制御を行う。
【0039】
例えば、走行環境情報に基づき車両が走行する道路が山道など所定以上にカーブの多い道であると判断されたときには、撮影映像が通常より暗くなるように出力制御される。具体的には、図2に示すように、撮影映像の平均の明るさの目標値が通常撮影時に比べて下げられる。これにより、図1において、カメラ制御処理部24からCCD駆動部25に制御信号が出力され、CCD駆動部25が電子シャッタ機能により入力光量を低減させる。従って、カメラ2による撮影映像が暗くなる。
【0040】
そして、カメラ2から映像信号がシステム制御部4に出力される。システム制御部4は、映像信号を表示部5に出力し、表示部5に映像信号に応じた撮影映像が表示される。
【0041】
その際、カメラ制御処理部24における出力制御により、撮影映像が通常撮影時より暗く表示される。これにより、山道でカーブが多く車両前方を撮影しても遠方まで撮影することが困難であり適切に視認支援しにくい状況において、撮影映像の明るさが夜間時などの運転の支障となるような事態を防止できる。
【0042】
ところで、走行環境情報に基づき車両が走行する地域が市街地であると判断されたときにも、山道の場合と同様に、撮影映像が暗くなるように出力制御される。この出力制御により、表示部5に撮影映像が通常表示時より暗く表示される。これにより、道路周囲が非常に明るい市街地で適切に視認支援しにくい状況において、撮影映像の明るさが夜間時などの運転の支障となるような事態を防止できる。
【0043】
以上のように、本実施形態に係る撮像システム1によれば、車両の現在走行する走行環境に応じて撮影映像の出力制御を行うことにより、不適切な映像の表示が防止され、走行環境に応じた適切な映像表示が可能となる。
【0044】
(第二実施形態)
次に第二実施形態に係る撮像システムについて説明する。
【0045】
本実施形態に係る撮像システムは、図1に示す第一実施形態に係る撮像システムと同様なハード構成を備えるものである。しかし、本実施形態に係る撮像システムは、第一実施形態に係る撮像システムが車両の走行環境に応じて撮影映像の出力を下げるものであるのに対し、その出力を上げることによって走行環境に応じた適切な映像表示を可能とした点で異なっている。
【0046】
次に、本実施形態に係る撮像システムの動作を説明する。
【0047】
図1において、車両が夜間に走行している際に、近赤外投光器7により車両前方に近赤外光が投光される。これにより、車両の前方に近赤外光が照射され、近赤外領域に感度を持つカメラ2によって、近赤外光で照らされた車両前方が撮影される。このとき、カーナビゲーションシステム3から車両の走行環境情報がカメラ制御処理部24に入力される。カメラ制御処理部24は、走行環境情報に基づいて撮影映像の出力制御を行う。
【0048】
例えば、走行環境情報に基づき車両が走行する道路が高速道路であると判断されたときには、撮影映像が通常より明るくなるように出力制御される。具体的には、図3に示すように、撮影映像の平均の明るさの目標値が通常撮影時に比べて上げられる。これにより、カメラ制御処理部24からCCD駆動部25に制御信号が出力され、CCD駆動部25が電子シャッタ機能により入力光量を増加させる。従って、カメラ2による撮影映像が明るくなる。
【0049】
そして、カメラ2から映像信号がシステム制御部4に出力される。システム制御部4は、映像信号を表示部5に出力し、表示部5に映像信号に応じた撮影映像が表示される。
【0050】
その際、カメラ制御処理部24における出力制御により、撮影映像が通常撮影時より明るく表示される。これにより、車両の遠方を明るく表示することが可能となる。このため、高速走行時において遠方を明瞭に視認したいという運転者の要求に応じた適切な映像表示が行える。
【0051】
また、走行環境情報に基づき車両が走行する道路が直線的な郊外路であると判断されたときには、撮影映像が通常より明るくなるように出力制御される。直線的な郊外路では、遠方まで撮影可能であり、周囲に光が少なくハレーションなどのおそれも少ないため、明るく出力することにより、遠方の人物や景色までより明瞭に映像表示できる。
【0052】
以上のように、本実施形態に係る撮像システムによれば、車両の現在走行する走行環境に応じて撮影映像の出力制御を行うことにより、走行環境に応じた適切な映像表示が可能となる。
【0053】
(第三実施形態)
次に第三実施形態に係る撮像システムについて説明する。
【0054】
図4に本実施形態に係る撮像システムの構成概要図を示す。この撮像システム1bは、図1の撮像システム1とほぼ同様に構成されているが、カーナビゲーションシステムに代えて気象情報取得部13を備える点で異なっている。気象情報取得部13は、走行環境情報として降雨情報や積雪情報などの気象情報を取得する気象情報取得手段である。
【0055】
この気象情報取得部13は、気象情報として降雨情報を取得する場合には、例えばレインセンサやワイパー作動検出センサなどが用いられる。一方、気象情報として積雪情報を取得する場合には、例えば外気温度センサなどが用いられる。
【0056】
また、その他変形例として、気象情報取得部13が通信により情報センタなどの車両外部から気象情報を取得するものであってもよい。
【0057】
次に、本実施形態に係る撮像システムの動作を説明する。
【0058】
図4において、車両が夜間に走行している際に、近赤外投光器7により車両前方に近赤外光が投光される。これにより、車両の前方に近赤外光が照射され、近赤外領域に感度を持つカメラ2によって、近赤外光で照らされた車両前方が撮影される。このとき、気象情報取得部13から車両の気象情報である走行環境情報がカメラ制御処理部24に入力される。カメラ制御処理部24は、走行環境情報に基づいて撮影映像の出力制御を行う。
【0059】
例えば、走行環境情報に基づき車両が現在走行する地域に雨が降っていると判断されたときには、撮影映像が通常より暗くなるように出力制御される。具体的には、図5に示すように、撮影映像の平均の明るさの目標値が通常撮影時に比べて下げられる。これにより、カメラ制御処理部24からCCD駆動部25に制御信号が出力され、CCD駆動部25が電子シャッタ機能により入力光量を低減させる。従って、カメラ2による撮影映像が暗くなる。
【0060】
そして、カメラ2から映像信号がシステム制御部4に出力される。システム制御部4は、映像信号を表示部5に出力し、表示部5に映像信号に応じた撮影映像が表示される。
【0061】
その際、カメラ制御処理部24における出力制御により、撮影映像が通常撮影時より暗く表示される。これにより、路面ウエット時における対向車のヘッドランプのハレーションを抑制することができ、車両前方の視認支援に際し、適切な映像表示が可能となる。
【0062】
一方、走行環境情報に基づき車両が現在走行する路面に積雪があると判断されたときにも、撮影映像が通常より暗くなるように出力制御される。この場合も、図5に示すように、撮影映像の平均の明るさの目標値が通常撮影時に比べて下げられる。これにより、カメラ制御処理部24からCCD駆動部25に制御信号が出力され、CCD駆動部25が電子シャッタ機能により入力光量を低減し、カメラ2による撮影映像が暗くなる。
【0063】
そして、カメラ2から映像信号がシステム制御部4に出力され、システム制御部4を介して映像信号が表示部5に出力され、表示部5に映像信号に応じた撮影映像が表示される。
【0064】
その際、カメラ制御処理部24における出力制御により、撮影映像が通常撮影時より暗く表示される。これにより、雪による路面反射で撮影映像が過度に明るくなることを防止でき、車両前方の視認支援に際し、適切な映像表示が可能となる。
【0065】
次に本実施形態に係る撮像システムの変形例について説明する。
【0066】
図6は、本実施形態に係る撮像システムの変形例における撮影映像の出力制御の説明図である。図6に示すように、撮影映像の出力制御において映像の明るさ調整が行われる。すなわち、気象情報に基づいて車両の現在走行する路面に積雪があると判断したときには、撮影映像の明るい部分に対し暗い部分の輝度値を上げて撮影映像の明るさ調整が行われる。
【0067】
このように明るさ調整を行うことにより、撮影映像の暗い部分を明るい部分に対し明るく表示することが可能となる。このため、積雪時において、車両から遠方を明るく表示できる。
【0068】
以上のように、本実施形態に係る撮像システムによれば、現在の気象状況などの走行環境に応じて撮影映像の出力制御を行うことにより、走行環境に応じた適切な映像表示が可能となる。
【0069】
また、上述した各実施形態に係る撮像システムを車両の夜間走行時に運転者の視認支援を行う視認支援システムに適用する場合、撮影環境の変化が大きい視認支援システムにおいて適切な撮影が可能であり、視認支援システムにおける適切な撮影映像の表示が行える。
【0070】
ただし、各本実施形態において、本発明を車両の夜間走行における運転者の視認を支援する視認支援システムに適用した場合について説明したが、本発明に係る撮像システムはそのようなものに限られるものではなく、他のシステムなどに用いられるものであってもよい。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、車両の走行環境に対応した適切な映像表示を可能とする撮像システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る撮像システムの構成概要図である。
【図2】図1の撮像システムにおける出力制御の説明図である。
【図3】第二実施形態に係る撮像システムにおける出力制御の説明図である。
【図4】第三実施形態に係る撮像システムの構成概要図である。
【図5】図4の撮像システムにおける出力制御の説明図である。
【図6】第三実施形態に係る撮像システムの変形例における出力制御の説明図である。
【符号の説明】
1…撮像システム、2…カメラ、3…カーナビゲーションシステム、4…システム制御部、5…表示部、22…CCD。

Claims (8)

  1. 車両に設置され車外を撮像する撮像システムにおいて、
    前記車外を撮影する撮影手段と、
    前記車両の現在の走行環境情報を取得する走行環境取得手段と、
    前記走行環境に応じて前記撮像手段の撮影映像の出力制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記車両の現在走行する道路がカーブの多い道であると判断した場合に前記撮影映像を通常時より暗く出力すること、
    を特徴とする撮影システム。
  2. 車両に設置され車外を撮像する撮像システムにおいて、
    前記車外を撮影する撮影手段と、
    前記車両の現在の走行環境情報を取得する走行環境取得手段と、
    前記走行環境に応じて前記撮像手段の撮影映像の出力制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記車両の現在走行する地域が市街地であると判断した場合に前記撮影映像を通常時より暗く出力すること、
    を特徴とする撮影システム。
  3. 車両に設置され車外を撮像する撮像システムにおいて、
    前記車外を撮影する撮影手段と、
    前記車両の現在の走行環境情報を取得する走行環境取得手段と、
    前記走行環境に応じて前記撮像手段の撮影映像の出力制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記車両の現在走行する地域が高速道路であると判断した場合に前記撮影映像を通常時より明るく出力すること、
    を特徴とする撮影システム。
  4. 車両に設置され車外を撮像する撮像システムにおいて、
    前記車外を撮影する撮影手段と、
    前記車両の現在の走行環境情報を取得する走行環境取得手段と、
    前記走行環境に応じて前記撮像手段の撮影映像の出力制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記車両の現在走行する地域が直線的な郊外路であると判断した場合に前記撮影映像を通常時より明るく出力すること、
    を特徴とする撮影システム。
  5. 車両に設置され車外を撮像する撮像システムにおいて、
    前記車外を撮影する撮影手段と、
    前記車両の現在の走行環境情報を取得する走行環境取得手段と、
    前記走行環境に応じて前記撮像手段の撮影映像の出力制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記走行環境取得手段は、前記走行環境情報として気象情報を取得するものであり、
    前記制御手段は、前記気象情報に基づいて前記車両の現在走行する地域に雨が降っていると判断した場合に前記撮影映像を通常時より暗く出力すること、
    を特徴とする撮影システム。
  6. 車両に設置され車外を撮像する撮像システムにおいて、
    前記車外を撮影する撮影手段と、
    前記車両の現在の走行環境情報を取得する走行環境取得手段と、
    前記走行環境に応じて前記撮像手段の撮影映像の出力制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記走行環境取得手段は、前記走行環境情報として気象情報を取得するものであり、
    前記制御手段は、前記気象情報に基づいて前記車両の現在走行する路面に積雪があると判断した場合に前記撮影映像を通常時より暗く出力すること、
    を特徴とする撮影システム。
  7. 車両に設置され車外を撮像する撮像システムにおいて、
    前記車外を撮影する撮影手段と、
    前記車両の現在の走行環境情報を取得する走行環境取得手段と、
    前記走行環境に応じて前記撮像手段の撮影映像の出力制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記走行環境取得手段は、前記走行環境情報として気象情報を取得するものであり、
    前記制御手段は、前記気象情報に基づいて前記車両の現在走行する路面に積雪があると判断した場合に、前記撮影映像の明るい部分に対し暗い部分の輝度値を上げて前記撮影映像の明るさ調整を行うこと、
    を特徴とする撮影システム。
  8. 車両の夜間走行時に運転者の視認支援を行う視認支援システムに用いられることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の撮像システム。
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