JP4066625B2 - Inkjet recording device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクカートリッジから供給されたインクをインク滴として吐出する記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置の記録ヘッドは、図10に示すように、インクをインク滴として吐出するヘッド本体51と、インクカートリッジ(図示せず)のインクを上記ヘッド本体51に供給するホルダ流路52が形成されたヘッドホルダ53とを備えている。
【0003】
そして、上記ヘッドホルダ53には、インクカートリッジのインク供給口に挿入されてインクの供給を受けるインク供給針54と、上記インク供給針54からホルダ流路52に流れるインクをろ過するフィルタ55とが設けられている。一方、上記ヘッド本体51には、ホルダ流路52と連通してろ過後のインクをノズルプレート56近傍のリザーバ57に補給するヘッド流路58が形成されている。上記ヘッド流路58の上側開口部には、筒状に突出する供給管62が設けられている。
【0004】
そして、ヘッド本体51の上面には、フレキシブル回路板65を介してヘッド本体51の圧電振動子63に駆動信号を送るヘッド基板67が設けられている。上記ヘッド基板67には、ヘッド本体51の供給管62が挿通されて供給管62の上部開口をヘッド基板67の上側に露出させる貫通穴66が穿設されている。
【0005】
また、上記ヘッド基板67とヘッドホルダ53との間には、上記ホルダ流路52とヘッド流路58とを連通させるとともにその接合部のシールを行なうシールプレート59が設けられている。上記シールプレート59には、ホルダ流路52の下部開口およびヘッド本体51の供給管62に対応する部分に、ゴム等の弾性部材から形成されたシール部材64が取り付けられている。上記シール部材64には、ホルダ流路52とヘッド流路58とを連通させる連通口60が穿設されている。上記シール部材64は、ホルダ流路52の下部開口および供給管62の上部開口に当接し、ホルダ流路52とヘッド流路58の接続部のシールを行なっている。
【0006】
そして、上記記録ヘッドは、インクカートリッジとともにキャリッジ(図示せず)に搭載され、上記キャリッジにより記録用紙の幅方向に往復動してノズルプレート56に設けられたノズル61からインク滴を吐出して印刷を行い、印刷で消費されたインクは、インクカートリッジからインク供給針54,ホルダ流路52,連通口60を通過し、ヘッド本体51のヘッド流路58を通ってノズル61と連通するリザーバ57に補給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記記録ヘッドでは、シール部材64を樹脂材料とゴム材料との2色成形により形成しているが、近年、コストダウンの必要から、ゴム材料だけの1色成形で形成されるようになってきた。ところが、ゴム材料だけからなるシール部材64では、シール部材64の柔軟性が高いため、シール部材64を組み込む際にシール部材64が反りやすいという問題が生じる。組み込みの際にシール部材64が反ると、ホルダ流路52やヘッド流路58に対する連通口60の位置がずれてしまうおそれがあり、そのまま組み込まれてしまうと、ホルダ流路52とヘッド流路58の接続部が段差となって、インク充填時やクリーニング時に気泡が引っかかって吐出不良を引き起こす原因になりやすい。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、シール部材の反りを抑制して接合部に段差ができるのを防止し、気泡残りの発生を防止しうるインクジェット式記録装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のインクジェット式記録装置は、インク滴を吐出するノズルと上記ノズルに連通するヘッド流路を有するヘッド本体と、インクタンクのインクをヘッド流路に導くホルダ流路が形成されたヘッドホルダと、上記ヘッド本体とヘッドホルダの間に設けられて上記ヘッド本体に吐出信号を送るヘッド基板と、上記ヘッド基板とヘッドホルダの間に設けられてホルダ流路とヘッド流路を連通させるとともにその接続部をシールするシール部材とを備え、上記ヘッド本体におけるヘッド基板が存在しない領域に、シール部材と当接して反りを防止しうる反り防止部材と、上記ヘッド本体に、シール部材に形成された嵌入穴に嵌入されてシール部材の回転を防止するために突設された回転防止部材と、上記ヘッド本体をヘッドホルダに取り付ける取付部材が挿通されて、シール部材の挿通穴に挿通するように突設された挿通管と、を備え、上記回転防止部材の高さを上記挿通管の高さよりも高く設定したことが形成されていることを要旨とする。
【0010】
すなわち、本発明のインクジェット式記録装置は、ヘッド本体におけるヘッド基板が存在しない領域に、シール部材と当接して反りを防止しうる反り防止部材が形成されていることから、柔軟性の高いシール部材であっても、シール部材が反り防止部材に当接して組み込みの際にほとんど反らなくなる。このため、組み込みの際に、ホルダ流路やヘッド流路に対する連通口の位置ずれに起因してホルダ流路とヘッド流路の接続部に段差が生じるのが防止される。したがって、インクを充填したときの気泡残りが有効に防止され、吐出不良の発生等を未然に防ぐことができる。このとき、回転防止部材の高さを挿通管の高さよりも高く設定したことにより、洗浄液の圧力等によりシール部材の外れ方向の力が働いても、シール部材が回転防止部材に引っかかって回転が有効に防止できる。これにより、ホルダ流路やヘッド流路に対する連通口の位置ずれを有効に防止できる。
【0011】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記ヘッド本体のヘッド流路の開口に環状突起が形成されるとともに、ヘッド基板に上記環状突起が挿通される貫通穴が形成されている場合には、ヘッド本体とシール部材の間にヘッド基板が挟まれる構造であり、ヘッド基板が存在しない領域でシール部材が反りやすいため、その部分に反り防止部材を形成する効果が顕著で効果的である。
【0012】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記ヘッド本体に、シール部材に形成された嵌入穴に嵌入されてシール部材の回転を防止する回転防止部材が突設されている場合には、シール部材の組み込みや、組み込み時に実施されるヘッド本体内の洗浄作業等の際、シール部材の回転が防止され、ホルダ流路やヘッド流路に対する連通口の位置ずれを有効に防止しうる。
【0013】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記回転防止部材が反り防止部材の近傍に設けられている場合には、ヘッド本体とシール部材の間のヘッド基板が存在しない領域に回転防止部材が形成されることから、回転防止部材を形成するためのヘッド基板の加工等を必要とせず、不要なコストアップを避けられる。
【0014】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記ヘッド基板に、ヘッド本体に設けられた突出部との干渉を防止する切欠部が形成され、ヘッド本体の上記切欠部に対応する領域に反り防止部材が形成されている場合や、上記突出部が、ヘッド本体をヘッドホルダに取り付けるねじ等の取付部材が挿通される挿通管である場合には、上記切欠部に対応する領域でシール部材が反りやすいため、その部分に反り防止部材を形成する効果が顕著で効果的である。
【0015】
本発明のインクジェット式記録装置において、上記シール部材が弾性材から形成されている場合には、シール部材が柔軟で反りやすいことから、反り防止部材を形成する効果が顕著で効果的である。また、環状突起の開口とホルダ流路の開口との間でシール部材が押し潰されて密着し、ホルダ流路とヘッド流路の接続部が確実にシールされる。さらに、ヘッド流路の開口とホルダ流路の開口に弾性材からなるシール部材を当接させるだけで流路の接続部を確実にシールでき、組み立て性を損なわない。
【0016】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0017】
図1および図2は、本発明が適用されるインクジェット式記録装置の周辺構造の一例を示す図である。この装置は、インクカートリッジ2が搭載されるとともに記録ヘッド1が取り付けられたキャリッジ3を備えている。
【0018】
上記キャリッジ3は、タイミングベルト4を介してステッピングモータ5に接続され、ガイドバー6に案内されて記録紙7の紙幅方向(主走査方向)に往復移動するようになっている。上記キャリッジ3は、図2に示すように、上部に開放する箱型を呈し、記録紙7と対向する面(この例では下面)に、記録ヘッド1のノズル面が露呈するよう取り付けられるとともに、インクカートリッジ2が収容されるようになっている。そして、上記キャリッジ3の上端部には、インクカートリッジ2が収容された状態でインクカートリッジ2の上部を押さえるとともにキャリッジ3の開放された上部を覆う蓋部材25が取り付けられている。
【0019】
そして、上記記録ヘッド1にインクカートリッジ2からインクが供給され、キャリッジ3を移動させながら記録紙7上面にインク滴を吐出させて記録紙7に画像や文字をドットマトリックスにより印刷するようになっている。図1において、8は印刷休止中に記録ヘッド1のノズル開口を封止することによりノズルの乾燥をできるだけ防ぐキャップ、9は記録ヘッド1のノズル面をワイピングするワイパー部材である。また、図2において、26はガイドバー6が挿通されるガイド穴である。
【0020】
図3は、上記記録ヘッド1に用いるヘッド本体10の基本構造の一例を示す。このヘッド本体10は、ノズル11と圧力発生室12が形成された流路ユニット13と、圧電振動子14が収容されたヘッドケース15とが接合されて構成されている。
【0021】
上記流路ユニット13は、ノズル11が穿設されたノズルプレート16と、圧力発生室12と共通のインク室17ならびにこれらを連通させるインク供給路18とに対応する空間が形成された流路形成板19と、上記圧力発生室12の開口を塞ぐ振動板20とが積層されて形成されている。
【0022】
上記圧電振動子14は、駆動信号の入力により、充電状態で長手方向に収縮し、充電状態から放電する過程で長手方向に伸長する、いわゆる縦振動モードの振動子である。上記圧電振動子14は、その先端が圧力発生室12の一部を形成する振動板20の島部20Aに固着された状態で他端が基台21に固定されている。
【0023】
また、上記ヘッドケース15には、そのインク室17に対応する部分に、インク室17にインクカートリッジ2のインクを導入するヘッド流路24が形成されている。上記ヘッド流路24の開口縁には、環状突起23が形成されている。
【0024】
上記ヘッド本体10では、上記圧電振動子14の収縮・伸長を受けて圧力発生室12が膨張・収縮し、圧力発生室12の圧力変動によりインクの吸引とインク滴の吐出とが行われるようになっている。図3において、22は圧電振動子14に駆動信号を入力するフレキシブル回路板である。
【0025】
上記ヘッド本体10では、図3において紙面に垂直な方向に圧電振動子14,圧力発生室12,ノズル11が列設されており、ノズルプレート16には、2列のノズル列が形成されている。
【0026】
図4および図5は、上記ヘッド本体10が用いられた記録ヘッド1を示す図である。上記記録ヘッド1は、ヘッド本体10と、上記ヘッド本体10が取り付けられるヘッドホルダ32とを備えている。
【0027】
図において、28はヘッド本体10を覆うカバー部材、40はヘッド本体10をヘッドホルダ32に取り付けるねじ、41はカバー部材28に形成されたねじ挿通穴である。また、38はヘッドケース15のヘッドホルダ32と対面する面に突設された2つの挿通管であり、上記挿通管38にねじ40が挿通されるようになっている。
【0028】
上記ヘッドホルダ32は、インクカートリッジ2に差し込まれてインクの供給を受ける複数(この例では4つ)のインク供給針27が立設されている。上記各インク供給針27は、中空状で先端部にインク孔34が穿設されている。上記各インク供給針27の根元部には、インクカートリッジ2から供給されたインクをろ過するフィルタ31が設けられてる。
【0029】
そして、上記ヘッドホルダ32には、各インク供給針27にそれぞれ連通するとともに、ヘッド本体10のヘッド流路24にそれぞれ連通してインクカートリッジ2のインクをヘッド本体10に導入するホルダ流路30が形成されている。
【0030】
上記ヘッドホルダ32とヘッド本体10との間には、フレキシブル回路板22を介してヘッド本体10の圧電振動子14に駆動信号を送るヘッド基板36が挟まれるよう設けられている。上記ヘッド基板36には、フレキシブル回路板22を挿通させる回路板挿通穴35が形成されている。
【0031】
また、上記ヘッド基板36には、ホルダ流路30の下部開口およびヘッド流路24の上部開口に対応する部分に、上下に貫通する貫通穴37が穿設され、上記貫通穴37にヘッドケース15の環状突起23が挿通されてヘッド基板36の上面に環状突起23の開口が露呈するようになっている。
【0032】
さらに、上記ヘッド基板36には、ヘッド本体10の一方の挿通管38を挿通させる挿通穴47と、他方の挿通管38との干渉を防止する矩形の切欠部43が形成されている。このように、上記切欠部43により一方の挿通管38との干渉を防止するようにしたことにより、この部分のヘッド基板36の加工が容易になり、加工コストを節減することができる。
【0033】
そして、上記ヘッド基板36とヘッドホルダ32との間には、ホルダ流路30とヘッド流路24を連通させる連通口33が形成されたシール部材29が挟持されている。上記シール部材29は、ゴム,軟質樹脂,エラストマー等の弾性材料から形成されている。そして、上記シール部材29は、ヘッドホルダ32,ヘッド基板36およびヘッド本体10を組み付けた状態で、ホルダ流路30の下部開口およびヘッド流路24の上部開口に当接し、連通口33によりホルダ流路30とヘッド流路24を連通させるとともにその接続部をシールするようになっている。
【0034】
上記シール部材29を弾性材から形成したことにより、環状突起23の開口とホルダ流路30の開口との間でシール部材29が押し潰されて密着し、ホルダ流路30とヘッド流路24の接続部が確実にシールされる。また、ヘッド流路24の開口とホルダ流路30の開口に弾性材からなるシール部材29を当接させるだけで流路の接続部を確実にシールでき、組み立て性を損なわない。
【0035】
また、上記ヘッド本体10のヘッドケース15には、図6および図7に示すように、シール部材29に穿設された圧入穴46に圧入されて組み付け時やヘッド本体10内の洗浄作業の際にシール部材29の脱落を防止する圧入部材44が突設されている。さらに、上記シール部材29には、ヘッド本体10の挿通管38を挿通させる2つの挿通穴47が形成されている。
【0036】
そして、上記ヘッド本体10のヘッドケース15には、ヘッド基板36の切欠部43に対応する部分に、シール部材29と当接してシール部材29の反りを防止する円柱状の反り防止部材39が突設されている。上記反り防止部材39の上面には、シール部材29に穿設された嵌入穴45に嵌入してシール部材29の不要な回転を防止する円柱状の回転防止部材42が、反り防止部材39と同軸状に突設されている。
【0037】
このように、ヘッド本体10に、シール部材29に形成された嵌入穴45に嵌入されてシール部材29の回転を防止する回転防止部材42を突設したことから、シール部材29の組み込み作業の際や、組み込み時に実施されるヘッド本体10内の洗浄作業等の際、シール部材29の回転が防止される。このとき、回転防止部材42の高さを挿通管38の高さより少し高く設定することにより、洗浄液の圧力等によりシール部材29に外れ方向の力が働いても、シール部材29が回転防止部材42に引っかかって回転が有効に防止される。これにより、ホルダ流路30やヘッド流路24に対する連通口33の位置ずれを有効に防止しうる。
【0038】
また、上記回転防止部材42が反り防止部材39と同軸状に設けられ、ヘッド本体10とシール部材29の間のヘッド基板36が存在しない領域に回転防止部材42が形成されることから、回転防止部材42を形成するためのヘッド基板36の加工等を必要とせず、不要なコストアップを避けられる。
【0039】
そして、記録ヘッドでは、図8および図9に示すように、ヘッド基板36が取り付けられたヘッド本体10のヘッド基板36の上に、シール部材29が取り付けられる。このとき、ヘッド本体10の2つの挿通管38をシール部材29の挿通穴47に挿通させるとともに、ヘッド本体10の圧入部材44および回転防止部材42を、それぞれシール部材29の圧入穴46および嵌入穴45に圧入および嵌入させる。
【0040】
この状態で、シール部材29のヘッド本体10側の面は、その大部分がヘッド基板36と対面し、ヘッド基板36に沿うようにある程度規制されて反りが防止される。そして、ヘッド基板36の存在しないヘッド基板36の切欠部43に対応する領域では、シール部材29が、反り防止部材39に当接して規制され、反りが防止される。
【0041】
このように、柔軟性の高いシール部材29であっても、シール部材29が反り防止部材39に当接して組み込みの際にほとんど反らなくなるため、ホルダ流路30やヘッド流路24に対する連通口33の位置ずれが防止され、ホルダ流路30とヘッド流路24の接続部に段差が生じるのが防止される。したがって、インクを充填したときの気泡残りが有効に防止され、吐出不良の発生等を未然に防ぐことができる。そして、シール部材29が反りやすい切欠部43に対応する領域に反り防止部材39を形成しているため、その効果が顕著で効果的である。
【0042】
なお、上記実施の形態では、圧力発生室12を加圧する素子として圧電振動子14を用いた装置を示したが、これに限定するものではなく、圧力発生室12を加圧する素子として内部のインクを加熱気化させる発熱素子を用いたヘッド本体が搭載された記録装置に適用することも可能である。この場合にも同様の作用効果を奏する。
【0043】
以上のように、本発明のインクジェット式記録装置によれば、柔軟性の高いシール部材であっても、シール部材が反り防止部材に当接して組み込みの際にほとんど反らなくなる。このため、組み込みの際に、ホルダ流路やヘッド流路に対する連通口の位置ずれに起因するホルダ流路とヘッド流路の接続部に段差が生じるのが防止される。したがって、インクを充填したときの気泡残りが有効に防止され、吐出不良の発生等を未然に防ぐことができる。また、回転防止部材の高さを挿通管の高さよりも高く設定したことにより、洗浄液の圧力等によりシール部材の外れ方向の力が働いても、シール部材が回転防止部材に引っかかって回転が有効に防止できる。これにより、ホルダ流路やヘッド流路に対する連通口の位置ずれを有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録装置の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】上記インクジェット式記録装置の要部を示す分解斜視図である。
【図3】上記インクジェット式記録装置に用いるヘッド本体を示す断面図である。
【図4】記録ヘッドを示す分解斜視図である。
【図5】記録ヘッドを示す断面図である。
【図6】上記記録ヘッドの要部を示す分解斜視図である。
【図7】上記記録ヘッドの要部を示す側面図である。
【図8】上記記録ヘッドの要部を示す斜視図である。
【図9】上記記録ヘッドの要部を示す側面図である。
【図10】従来例の記録ヘッドを示す断面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド
2 インクカートリッジ
3 キャリッジ
4 タイミングベルト
5 ステッピングモータ
6 ガイドバー
7 記録紙
8 キャップ
9 ワイパー部材
10 ヘッド本体
11 ノズル
12 圧力発生室
13 流路ユニット
14 圧電振動子
15 ヘッドケース
16 ノズルプレート
17 インク室
18 インク供給路
19 流路形成板
20 振動板
20A 島部
21 基台
22 フレキシブル回路板
23 環状突起
24 ヘッド流路
25 蓋部材
26 ガイド穴
27 インク供給針
28 カバー部材
29 シール部材
30 ホルダ流路
31 フィルタ
32 ヘッドホルダ
33 連通口
34 インク孔
35 回路板挿通穴
36 ヘッド基板
37 貫通穴
38 挿通管
39 反り防止部材
40 ねじ
41 ねじ挿通穴
42 回転防止部材
43 切欠部
44 圧入部材
45 嵌入穴
46 圧入穴
47 挿通穴
51 ヘッド本体
52 ホルダ流路
53 ヘッドホルダ
54 インク供給針
55 フィルタ
56 ノズルプレート
57 リザーバ
58 ヘッド流路
59 シールプレート
60 連通口
61 ノズル
62 供給管
63 圧電振動子
64 シール部材
65 フレキシブル回路板
66 貫通穴
67 ヘッド基板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink jet recording apparatus including a recording head that discharges ink supplied from an ink cartridge as ink droplets.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 10, the recording head of the ink jet recording apparatus includes a head
[0003]
The
[0004]
A
[0005]
A
[0006]
The recording head is mounted on a carriage (not shown) together with the ink cartridge, and reciprocates in the width direction of the recording paper by the carriage to eject ink droplets from the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In the recording head, the
[0008]
The present invention has been made in view of such circumstances, and it is an object of the present invention to provide an ink jet recording apparatus capable of preventing warpage of a seal member to prevent a step from being formed at a joint portion and preventing occurrence of bubble residue. And
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an ink jet recording apparatus according to the present invention includes a nozzle body for ejecting ink droplets, a head body having a head flow path communicating with the nozzle, and a holder flow path for guiding ink in an ink tank to the head flow path. A head holder formed between the head main body and the head holder to send an ejection signal to the head main body, a holder flow path and a head flow between the head substrate and the head holder. A warping prevention member capable of preventing warpage by contacting the seal member in a region where the head substrate is not present in the head main body, and a head member. An anti-rotation member that is inserted into an insertion hole formed in the seal member and protrudes to prevent the seal member from rotating, and the head body A mounting member that is attached to the head holder and inserted through the insertion hole of the seal member, and the height of the anti-rotation member is set to be higher than the height of the insertion tube. The gist is that is formed.
[0010]
That is, in the ink jet recording apparatus of the present invention, a warp prevention member that can be prevented from warping by contacting the seal member is formed in a region of the head body where the head substrate does not exist. Even so, the seal member comes into contact with the warp preventing member and hardly warps during assembly. For this reason, at the time of incorporation, it is possible to prevent a step from being generated in the connection portion between the holder flow path and the head flow path due to the displacement of the communication port with respect to the holder flow path or the head flow path. Therefore, the remaining bubbles when the ink is filled can be effectively prevented, and the occurrence of defective discharge can be prevented. At this time, by setting the height of the rotation prevention member higher than the height of the insertion tube, even if a force in the disengagement direction of the seal member is applied due to the pressure of the cleaning liquid, the rotation of the seal member is caught by the rotation prevention member. It can be effectively prevented. Thereby, the position shift of the communicating port with respect to the holder channel or the head channel can be effectively prevented.
[0011]
In the ink jet recording apparatus of the present invention, when the annular protrusion is formed in the opening of the head flow path of the head body and the through hole through which the annular protrusion is inserted is formed in the head substrate, the head body The head substrate is sandwiched between the sealing member and the sealing member is likely to warp in a region where the head substrate does not exist. Therefore, the effect of forming the warping preventing member at that portion is remarkable and effective.
[0012]
In the ink jet recording apparatus of the present invention, when the head main body is provided with a rotation preventing member that is inserted into a fitting hole formed in the sealing member and prevents the sealing member from rotating, the sealing member is incorporated. In addition, the rotation of the seal member can be prevented during the cleaning operation or the like in the head main body that is performed at the time of assembling, and displacement of the communication port relative to the holder flow path or the head flow path can be effectively prevented.
[0013]
In the ink jet recording apparatus of the present invention, when the anti-rotation member is provided in the vicinity of the warp prevention member, the anti-rotation member is formed in a region where there is no head substrate between the head main body and the seal member. Therefore, it is not necessary to process the head substrate for forming the rotation preventing member, and unnecessary cost increases can be avoided.
[0014]
In the ink jet recording apparatus of the present invention, the head substrate is formed with a notch for preventing interference with the protrusion provided on the head body, and a warp preventing member is formed in a region corresponding to the notch of the head body. If the projecting part is an insertion tube through which an attachment member such as a screw for attaching the head body to the head holder is inserted, the seal member is likely to warp in the region corresponding to the notch, The effect of forming a warp preventing member at that portion is remarkable and effective.
[0015]
In the ink jet recording apparatus of the present invention, when the seal member is formed of an elastic material, the seal member is flexible and easily warped, so that the effect of forming the warp preventing member is remarkable and effective. In addition, the seal member is crushed and brought into close contact between the opening of the annular protrusion and the opening of the holder flow path, and the connection portion between the holder flow path and the head flow path is reliably sealed. Furthermore, the connection portion of the flow path can be reliably sealed only by bringing the seal member made of an elastic material into contact with the opening of the head flow path and the opening of the holder flow path, and the assembling property is not impaired.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described in detail.
[0017]
1 and 2 are diagrams showing an example of a peripheral structure of an ink jet recording apparatus to which the present invention is applied. This apparatus includes a
[0018]
The
[0019]
Then, ink is supplied from the
[0020]
FIG. 3 shows an example of the basic structure of the
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
In the
[0024]
In the
[0025]
In the head
[0026]
4 and 5 are diagrams showing the
[0027]
In the figure, 28 is a cover member that covers the head
[0028]
The
[0029]
The
[0030]
A
[0031]
The
[0032]
Further, the
[0033]
Between the
[0034]
By forming the
[0035]
Further, as shown in FIGS. 6 and 7, the
[0036]
The
[0037]
As described above, the
[0038]
Further, the
[0039]
In the recording head, as shown in FIGS. 8 and 9, a
[0040]
In this state, most of the surface of the
[0041]
Thus, even if the
[0042]
In the above embodiment, an apparatus using the
[0043]
As described above, according to the ink jet recording apparatus of the present invention, even if a highly flexible seal member is used, the seal member abuts against the warp preventing member and hardly warps when incorporated. For this reason, at the time of incorporation, it is possible to prevent a step from being generated in the connection portion between the holder flow path and the head flow path due to the positional deviation of the communication port with respect to the holder flow path or the head flow path. Therefore, the remaining bubbles when the ink is filled can be effectively prevented, and the occurrence of defective discharge can be prevented. In addition, by setting the height of the anti-rotation member higher than the height of the insertion tube, the seal member is caught by the anti-rotation member and rotation is effective even if force in the direction of detachment of the seal member is applied due to the pressure of the cleaning liquid, etc. Can be prevented. Thereby, the position shift of the communicating port with respect to the holder channel or the head channel can be effectively prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of an ink jet recording apparatus of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view showing a main part of the ink jet recording apparatus.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a head body used in the ink jet recording apparatus.
FIG. 4 is an exploded perspective view showing a recording head.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a recording head.
FIG. 6 is an exploded perspective view showing a main part of the recording head.
FIG. 7 is a side view showing a main part of the recording head.
FIG. 8 is a perspective view showing a main part of the recording head.
FIG. 9 is a side view showing a main part of the recording head.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a conventional recording head.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (4)
インクタンクのインクをヘッド流路に導くホルダ流路が形成されたヘッドホルダと、上記ヘッド本体とヘッドホルダの間に設けられて上記ヘッド本体に吐出信号を送るヘッド基板と、
上記ヘッド基板とヘッドホルダの間に設けられてホルダ流路とヘッド流路を連通させるとともにその接続部をシールするシール部材と、
上記ヘッド本体におけるヘッド基板が存在しない領域に、シール部材と当接して反りを防止しうる反り防止部材と、
上記ヘッド本体に、シール部材に形成された嵌入穴に嵌入されてシール部材の回転を防止するために突設された回転防止部材と、
上記ヘッド本体をヘッドホルダに取り付ける取付部材が挿通されて、シール部材の挿通穴に挿通するように突設された挿通管と、を備え、
上記回転防止部材の高さを上記挿通管の高さよりも高く設定したことを特徴とするインクジェット式記録装置。A head body having a nozzle for ejecting ink droplets and a head channel communicating with the nozzle;
A head holder formed with a holder flow path for guiding ink in the ink tank to the head flow path, a head substrate that is provided between the head main body and the head holder and sends an ejection signal to the head main body,
A seal member provided between the head substrate and the head holder to communicate the holder flow path and the head flow path and seal the connection portion;
A warpage preventing member capable of preventing warpage by contacting the seal member in a region where the head substrate in the head body does not exist;
An anti-rotation member that is inserted into an insertion hole formed in the seal member on the head main body and protrudes to prevent rotation of the seal member;
An attachment member for attaching the head body to the head holder is inserted, and an insertion tube is provided so as to project through the insertion hole of the seal member.
An ink jet recording apparatus, wherein a height of the rotation preventing member is set higher than a height of the insertion tube.
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