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JP4065272B2 - 半田ボール搭載装置、半田ボール搭載方法及び半田ボール搭載システム - Google Patents

半田ボール搭載装置、半田ボール搭載方法及び半田ボール搭載システム Download PDF

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Description

本発明は、半田ボール搭載装置、半田ボール搭載方法及び半田ボール搭載システムに関し、特に、バンプ高さの均一性に優れ、及び多種多様の材料・大きさの半田ボールに適用ができる半田ボール搭載装置、半田ボール搭載方法及び半田ボール搭載システムに関する。
半導体チップと実装基板とを電気的に接続する半田ボールを形成する方法として、フォトレジスト膜を利用しためっき方式や印刷方式、メタルマスクを利用した印刷方式、半田ボールを吸引機で吸引して所定箇所にて半田ボールを落下させて搭載を行うボールバンプ方式等が知られている。
また、近年の半導体装置の高集積化・小型化に対応するため、及びバンプ形成の作業時間の短縮を目的に、ピエゾ素子を利用した開閉手段により溶融状態の半田を押し出して半田ボールを形成する方法(特許文献1参照)や、半田合金材料を構成するインク組成物を用いてインクジェット方式により半田ボールを形成する方法(特許文献2及び特許文献3参照)が提案されている。
特許文献1によれば、半田バンプ形成工程の複雑さを解消できる、と記載され、特許文献2及び特許文献3によれば、半田バンプ形成工程における作業時間を大幅に短縮でき、また、30μm以下のバンプ径を実現できる、と記載されている。
特開2001−77141号公報 特開2004−172612号公報 特開2004−174538号公報
しかし、特許文献1の半田ボール形成方法によると、バンプの高さ・形状が不揃いとなり易いという問題が生じる。半田バンプの高さが不揃い(半田ボール径及び半田ボール形状のバラツキ)であると、電気的接続が一部不良となる可能性があり、また、高さを揃えるために半田バンプを削る等の工程を要し、製造コストのアップに繋がるほか、高さを揃えるための工程が困難である場合もあるため歩留まりが低下する。
また、特許文献2及び特許文献3の半田ボール形成方法によると、上記の不揃いの問題において誤差を小さくするために10〜50nm以下の粒径の超微粒子材料を噴射することによる30μm以下のバンプ形成を対象としており、直径50〜300μm程度のバンプ形成には適していない。
さらに、近年の鉛フリー化等の趨勢に対応して、半田ボールの材料選択性の要求に応える必要も生じているが、溶融半田を用いる特許文献1等では材料を換える毎に溶融槽の完全清掃が必要になる等の問題がある。
従って、本発明の目的は、バンプ高さの均一性に優れ、及び多種多様の材料・大きさの半田ボールに適用ができる半田ボール搭載装置、半田ボール搭載方法及び半田ボール搭載システムを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、ウェーハ等のワークを搬送する搬送手段と、固体状態の複数の半田ボールを貯留するボール貯留手段と、前記半田ボールをその表面に付着して、前記ワーク上の電極の位置又は電極の位置の直上へ各箇所1個ずつ移動させる感光体と、前記感光体の表面における前記電極の位置に対応する位置に露光を行う露光手段と、前記搬送手段の搬送速度と前記感光体の移動速度と前記露光手段による露光を制御する制御手段とを備え、前記ボール貯留手段は、前記感光体の表面に対向する表層に前記半田ボールを帯電させるために必要な電極層を有していることを特徴とする半田ボール搭載装置を提供する。
本発明の好ましい形態においては、以下の特徴を有する。
(1)前記ワーク上の電極の位置の直上へ前記半田ボールが移動してきたときに、前記ワークを前記感光体方向へ移動させるボール転載手段を備える。
(2)前記ボール転載手段はピエゾ素子を利用したピエゾアクチュエータである。
(3)前記半田ボールを帯電させるボール帯電手段を備える。
(4)前記ワーク上の電極の位置へフラックスを塗布するフラックス塗布手段を備える。
(5)前記フラックス塗布手段はピエゾ素子を利用したインクジェット方式のフラックス噴射器である。
(6)前記ワーク上の電極の位置を読み取る位置読取手段を備える。
(7)前記感光体は、その表面に電荷発生層と前記電荷発生層の外層である第1電荷輸送層からなる2層構造を有し、前記ボール貯留手段は、前記電極層と前記電極層の外層である第2電荷輸送層からなる2層構造を有する
(8)前記ボール帯電手段は、前記半田ボールを前記電極層及び前記第2電荷輸送層帯電を介して帯電させる。
(9)前記ボール貯留手段は、イオン化した窒素ガス又は不活性ガスを送り込むこと、アルコール雰囲気にすること、若しくは振動を生じさせる手段を設けることにより前記半田ボール間の凝集を防止する凝集防止手段を備える。
(10)前記半田ボールは、直径が10〜300μmの範囲内である
また、本発明は、上記目的を達成するため、固体状態の半田ボールをその表面に付着して、ウェーハ等のワーク上の電極の位置又は電極の位置の直上へ各箇所1個ずつ移動させる感光体を備えることを特徴とする半田ボール搭載装置を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、ウェーハ等のワーク上の電極の位置を読み取り電極位置マップを作成する工程と、前記電極位置マップに基づき前記電極の位置にフラックスを塗布する工程と、前記電極位置マップに基づき前記電極の位置に対応する感光体の表面上の位置を露光する工程と、前記感光ドラムの前記電極の位置に対応する各露光位置にボール貯留手段に貯留されている半田ボールを1個ずつ付着する工程と、前記感光ドラムに付着された半田ボールを前記フラックスが塗布された前記電極の位置に1個ずつ転載する工程とからなることを特徴とする半田ボール搭載方法を提供する。
本発明の好ましい形態においては、以下の特徴を有する。
(1)前記半田ボールを付着する工程は、前記半田ボールを帯電させる工程と、前記感光体と前記ボール貯留手段間に電界を発生させて前記半田ボールを前記感光体へ向かって移動させる工程を含む。
(2)前記電極の位置に転載された半田ボールの有無の検査を行う工程を有する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記の半田ボール搭載装置を備えることを特徴とする半田ボール搭載システムを提供する。
本発明の半田ボール搭載装置及び半田ボール搭載システムによれば、バンプ高さの均一性に優れ、及び多種多様の材料・大きさの半田ボールに適用ができる半田ボール搭載装置及び半田ボール搭載システムの提供が可能となるため、半田ボール搭載の作業時間の大幅減少、歩留まりの上昇、材料選択の柔軟性アップ等の効果を奏することができる。
以下、本発明の実施の形態を図を参照して説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(半田ボール搭載装置の構成)
図1は、本発明の半田ボール搭載装置の概略構成を示す。この半田ボール搭載装置100は、搬送手段40上のウェーハ41における電極42の位置を読み取る電極位置読取センサー1と、電極位置読取センサー1からの信号を受信するCPU2と、CPU2から発信された信号に基づきウェーハ41における電極42の位置にフラックス44を噴射するフラックス噴射器3と、その表面が帯電されることが可能な感光ドラム4と、感光ドラム4の表面電位を測定する表面電位センサー5と、表面電位センサー5からの信号を受信するCPU6と、CPU6からの信号を受信する高電圧発生器7と、高電圧発生器7により電圧が印加され、感光ドラム4の表面全体を一様に帯電させる帯電ローラ8と、感光ドラム4の表面にCPU2からの信号に基づきレーザー光を照射(露光)する露光手段9と、感光ドラム4の露光部位へ付着される複数の半田ボール11を貯留するボール貯留手段10と、半田ボール11を帯電させるボール帯電手段12と、感光ドラム4の表面に付着された半田ボール11を電極42上のフラックス44側へ転写させるボール転写手段13と、転写し損ねた半田ボール11を回収する転写ミスボール回収室14と、残留電荷を消去するための除電器15と、半田ボール11搭載の有無をチェックするボール位置読取センサー16とを有して概略構成されている。
CPU2とCPU6は、互いに連携して半田ボール搭載装置100の制御を行っている。ここでは、CPU2とCPU6は図1において別体として記載しているが、一体であることが統一的な制御をする上で望ましい。もちろん、制御する部分毎に分けて、CPU2とCPU6以外の別のCPUを設けてもよい。CPU2(CPU6)を含む制御手段は、通常、ROM、RAM等とともに構成され、制御を行っている。CPU6は、露光前の感光ドラム4表面の帯電量の検出信号を表面電位センサー5から受け、高電圧発生器7を設定範囲内にフィードバック制御し、帯電ローラ8に印加する電圧の制御を行っている。
フラックス噴射器3には、好ましくは、噴射機構にピエゾ素子を利用したインクジェット方式のフラックス噴射器が用いられる。なお、ここではウェーハ41における電極42の位置にフラックス44を噴射するフラックス噴射器3を用いたが、電極42の位置にフラックス44を塗布することができるものであれば、その手段は限定されるものではない。また、半田ボール搭載装置100とは別体のフラックス塗布装置として設けてもよい。
本発明の半田ボール搭載装置100の一部は、レーザープリンターの技術を応用したものであるところ、感光ドラム4をはじめとして、表面電位センサー5、高電圧発生器7、帯電ローラ8、露光手段9、除電器15等は、レーザープリンターにおいて通常用いられているものを使用できる。例えば、感光ドラム4としては、セレンドラムやOPC(Organic Photoconductor)ドラム等を用いることができる。また、露光手段9としては、特開2002−214554号公報の図1に示されるような、半導体レーザーアレイ、シリンドリカルレンズ、回転多面鏡(ポリゴンミラー)、トロイダルレンズ、走査レンズ等からなる露光手段を用いることができる。
半田ボール11は、チップ状の半田を溶かしてボールにする方法や溶融半田を噴射滴下してボールにする方法にて製造した後、バンプ高さの均一化のため、基準となる直径サイズごとに選別し、個々のボールのサイズが所定の誤差範囲内にあるものを用いる。もちろん、このような製造・選別がなされて販売されている市販の半田ボールを使用することもできる。
本発明においては、半田ボール11の直径はあらゆるサイズのものをその用途・条件等に合わせて使用することができるが、特に、従来のボールバンプ方式では困難であった、直径10〜300μmの範囲内、より限定すれば直径30〜300μmの範囲内、さらに限定すれば直径50〜250μmの範囲内の半田ボールを短時間、かつ正確に搭載することができる点で優れている。正確に搭載することができるため、ロストボールが極めて少なく、半田ボール材料コストの無駄を防止できる。
また、本発明においては、ロット切り替え作業が極めて容易であるため、銅コアボール、樹脂コアボール、三元系や四元系等の合金からなる鉛フリーボール等の種々の材料からなる半田ボールを適用でき、材料選択性の要求に応えることができる。
半田ボール貯留手段10は、例えば、直径100μmの半田ボール11が数千万〜1億個程度、貯留されており、ボール帯電手段12は、半田ボール11をプラスに帯電させるものである。半田ボール貯留手段10及びボール帯電手段12の詳細については、後述する。
(半田ボール搭載装置の動作)
次に、本発明の半田ボール搭載装置100の動作について説明する。図1に示されるように、ウェーハ41を下から上へ移動させながら、順次、マップ作成工程(I)、フラックス塗布工程(II)、ボール転載工程(III)、ボール有無検査工程(IV)が行われる。
図2(a)は、ウェーハ41の全体を示した図であり、図2(b)は、図2(a)におけるB部位を拡大した図であり、チップ20を表したものである。マップ作成工程(I)では、電極42の位置を電極位置読取センサー1により光学的に読み取り、ウェーハ41全体の電極配列マップを作成する。作成されたマップ情報は、CPU2に伝えられる。
フラックス塗布工程(II)では、上述のマップ情報に基づき、フラックス44をフラックス噴射器3により噴射して電極42の位置にフラックス44を滴下塗布する。フラックス44の塗布は、ピエゾ素子を利用したインクジェット方式にて連続発射して塗布されることが好ましい。これにより、作業時間の大幅短縮が図れ、また、塗布量の無駄も省ける。
塗布量は、搭載するボールサイズに応じて予め決めておき、ボール体積の0.5〜1.5倍を基準に制御する。例えば、100μmの半田ボールの場合は、250pl〜750pl、80μmの半田ボールの場合は、130pl〜400pl、60μmの半田ボールの場合は、60pl〜170plが望ましい。1回の滴下量をプリセットできるようにしておき、滴下量はその回数で制御する。1回の滴下量を10pl、20pl、30pl、40plの4段階の設定が可能にしておき、ボールサイズに応じて約10回〜20回程度で必要なフラックスの滴下量を制御する。
塗布に際して、フラックス44が所望の塗布箇所からはみ出すのを防止するために、ウェーハ41が低温(好ましくは15℃〜20℃)にされていることが好ましい。
ボール転載工程(III)では、フラックス44が塗布された電極42の位置に、半田ボール11を転載させるために、主として、露光工程A、ボール付着工程B、ボール転載工程Cが行われる。
図3は、感光ドラム4における露光工程Aを示す図である。感光ドラム4の表層には、電荷発生層4A及びその上の電荷輸送層4Bが存在し、電荷輸送層4Bは帯電ローラ8により一様にプラスに帯電させられている。電荷輸送層4Bには、1−ジフェニルヒドラゾン等を用いることができる。露光工程Aは、マップ作成工程(I)で作成されたマップ情報に基づき、露光手段9によりレーザー光を電極42に対応する位置に照射し、照射した部位の電位を低下させる。これにより、照射されていない部分との電位の高低差が生じ、電極マップ情報に対応する電位分布、すなわち、静電潜像が形成される。
図4は、感光ドラム4へのボール付着工程Bを示す図である。ボール貯留手段10の表層には、電極層10A及びその上の電荷輸送層10Bが存在し、電荷輸送層10Bはボール帯電手段12により電極10Aがプラス極とされることで一様にプラスに帯電させられている。電荷輸送層10Bには、1−ジフェニルヒドラゾン等を用いることができる。電荷輸送層10Bが一様にプラスに帯電させられることにより、空隙30に存在する半田ボール11も同様にプラスに帯電する。これにより、近づいてきた感光ドラム4の電荷輸送層4B上に存在する電位の低い部分(図4において「−」と表記)に、プラスに帯電した半田ボール11が引き寄せられ付着する。半田ボール11はすべてプラスに帯電しているため、凝集することなく、互いに斥力をもって存在している。
電極42の位置に対応する感光ドラム4の電荷輸送層4B上に存在する電位の低い部分(図4において「−」と表記)により確実に半田ボール11を引き寄せ付着させるために、電荷輸送層10Bと感光ドラム4の電荷輸送層4Bの間に生ずる電界Eによって半田ボール11の移動を促進する。付着方法については、種々の方法を採用することが可能であり、特に限定されるものではない。
図5は、ウェーハ41へのボール転載工程Cを示す図である。ウェーハ41の搬送手段40の送りと感光ドラム4の回転移動とを先述のマップ情報に基いて同期制御しておき、半田ボール11を転載させるべき位置へ両者がきたときに(図5(a))、両者の移動を瞬間的に止めて、ウェーハ41のステージである搬送手段40をピエゾ素子等を利用したボール転写手段13により数百ミクロン(半田ボール11が電極42表面に接する程度)感光ドラム4側へ移動させ、電極42上に先に塗布されたフラックス44に押し付ける(図5(b))。適当な時間(例えば、数百ミリ秒)経過後、ウェーハ41を元の位置に戻す(図5(c))。これにより、半田ボール11はフラックス44の粘着力(タック力)により感光ドラム4から離れ、電極42上へ転載される。このとき、フラックス44の粘着力(タック力)は感光ドラム4への付着力よりも十分に大きいので、半田ボール11は完全に電極42上へ転載される。
ボール有無検査工程(IV)では、転載ミスの有無がボール位置読取センサー16により検査され、万が一転載ミスがあったものについては、再度、同じフローに載せることで、転載ミスのあった部分をリペアする。或いは、ボール有無検査工程(IV)後に、別のリペア工程を設けてもよい。一方、転載ミスの半田ボール11があった場合の感光ドラム4上の半田ボール11は、転載ミスボール回収室14にて回収される。
(ボール貯留手段の他の実施の形態)
図6は、ボール貯留手段の他の実施の形態を示した全体図であり、図7は、ボール貯留手段について図6のX部位を拡大した図を示したものである。ボール貯留手段50は、個々の半田ボール11が静電気力等により凝集するのを防止する凝集防止手段を備えている。凝集防止手段として、多孔質基材である焼結材61、エアロゾル室60へ供給される窒素ガス64をイオン化するためのイオナイザー(図示せず)、窒素ガス供給手段(図示せず)、窒素ガス通路(図示せず)などを備える。
すなわち、ボール貯留手段50は、半田ボール11が供給されるエアロゾル室60を有しており、エアロゾル室60の壁は焼結材61により構成されている。エアロゾル室60の外側には外壁63が存在し、エアロゾル室60の壁と外壁63の間には空洞62が形成されている。外壁63の材質は特に限定されるものではないが、Al系セラミックス等を使用することができる。外壁63の隙間(穴、溝など)からは窒素ガス64が導入され、導入された窒素ガス64は、焼結材61を介して(透過して)エアロゾル室60へ送り込まれる。窒素ガス64の導入口は外壁63の底面に限られず、側面であってもよいが、空洞62に通じていなければならない。
数μm〜数百μmオーダの半田ボール11では、静電気力、分子間力、摩擦力等の重力以外の力が支配的となり、半田ボール11同士の凝集が生じる。そこで、かかる凝集を防止するために、イオン化した窒素ガス64を送り込むことにより、個々の半田ボール11を除電して、半田ボール11の集合体を流動化させる。エアロゾル室60へ送り込まれた窒素ガス64は、半田ボール11同士の凝集を防止するとともに、上部溝51まで半田ボール11が飛翔することを補助する。上部溝51は上部がドーム状に形成されたエアロゾル室60の頂上部に設け、半田ボール11の直径の6〜10倍程度の溝幅とすることが望ましい。
窒素ガス64の流量と圧力を適当に制御することにより、半田ボール11はエアロゾル室60内で空中に浮き、個々の半田ボール11が自由運動状態となり浮遊する。上部溝51まで飛翔して、エアロゾル室60の外へ出た半田ボール11は、電極50Aの表層の電荷輸送層50B上にて、前述の方法と同様にして、ボール帯電手段52によりプラスに帯電させられる。そして、帯電した半田ボール11は、感光ドラム4の表層の所定部位に付着される。
ここでは、イオン化した窒素ガス64を用いたが、これに限られるものではなく、そのほかの不活性ガスを適用することもできる。また、エアロゾル室60内をエチルアルコール等のアルコール雰囲気とすることによりボール間の凝集を防止して半田ボール11を流動化させる方法を取ることもできる。
また、凝集防止手段は、上記の構成に限られず、個々の半田ボール11が凝集することを防止できればあらゆる手段を適用することができ、例えば、ボール貯留手段50に振動を生じさせる手段を設けることにより凝集防止ができる。
以上の説明においては、ウェーハ41の送りを垂直方式として説明したが、これに限定されるものではなく、水平方式であってもよい。
また、本発明においては、ワークとして、プリント基板(PCB)、ウェーハの共用が可能であり、またサイズ・形状も種々のサイズ・形状のものに適用できる。また、ワークサイズの設定もユーザにて自由に設計可能である。
なお、ウェーハ41は、ローダ又はアンローダの位置にて受け渡しが行われるが、一般的に標準化されたウェーハの場合では、キャリア(カセット)、PCBの場合では、トレー等、に収納されたワークをハンドリングロボットにより1枚ずつ取り出し、又は処理後に収納を行う。ウェーハの場合、例えば、200mmウェーハにはオープンカセット(市販)を前提としたローダ(アンローダ)を設け、300mmウェーハにはFOUP、FOSB対応のローダ(アンローダ)を設ける。
本発明の半田ボール搭載装置は、これを1つのユニットとして、ユニット間ハンドラを用いることで、リフローユニット、冷却ユニット等と合わせて構成される半田ボール搭載システムとすることができる。
図8は、本発明の半田ボール搭載システム200を示す図である。本発明の半田ボール搭載システム200は、ローダ(アンローダ)としての待機ユニット300と、フラックス塗布・ボール搭載ユニット400と、リフローユニット500と、冷却ユニット600と、フラックス塗布ユニット700と、予備ユニット800とから構成されている。
初めに、ウェーハ42は、待機ユニット300からフラックス塗布・ボール搭載ユニット400ユニットへ移動され、その後、リフローユニット500へ移動され、リフローが行われる。かかるシステムによれば、完全窒素雰囲気でのボール搭載とリフローの連続処理が可能となる。
リフロー後、ウェーハ42は、冷却ユニット600へ移動され、冷却工程に付される。冷却工程後、フラックス塗布ユニット700を設けることもできる。フラックス塗布及び再度のリフローにより、濡れにくい鉛フリー半田材料を用いた場合や第一次リフロー(500)後のバンプ形状の歪み等の問題に対処できる。また、アンロード前に、予備ユニット800を設けることもでき、スピン洗浄、乾燥、アンダーフィール材のスピン塗布等の工程を追加できる。
また、図示はしていないが、リフローユニット500前に、半田ボール搭載検査・リペアーユニットを設けてもよい。本発明においては、搭載洩れが発生する確率は低いが、搭載洩れをチェックするための検査工程、さらに、搭載洩れ箇所に半田ボール11を搭載するためのリペアー工程を設けることができる。検査工程及びリペアー工程は、必要に応じて2回以上行ってもよい。検査機能及びリペアー機能は、半田ボール搭載装置100に付随させてもよいし、別装置として設けることもできる。このような構成とすることにより、極めて短時間に搭載作業を完了でき、搭載率100%も比較的容易に達成が可能となる。
本発明の半田ボール搭載装置の概略構成を示す図である。 (a)はウェーハの全体を示した図であり、(b)は(a)におけるB部位を拡大した図(チップを表わす)である。 感光ドラムにおける露光工程Aを示す図である。 感光ドラムへのボール付着工程Bを示す図である。 ウェーハへのボール転載工程Cを示す図である。 ボール貯留手段の他の実施の形態を示した全体図である。 図6のX部位を拡大した図である。 本発明の半田ボール搭載システムを示す図である。
符号の説明
100:半田ボール搭載装置
1:電極位置読取センサー、2:CPU、3:フラックス噴射器、4:感光ドラム、
4A:電荷発生層、4B:電荷輸送層、5:表面電位センサー、6:CPU、
7:高電圧発生器、8:帯電ローラ、9:露光手段、10:ボール貯留手段
10A:電極層、10B:電荷輸送層、11:半田ボール、12:ボール帯電手段
13:ボール転写手段、14:転写ミスボール回収室、15:除電器
16:ボール位置読取センサー、20:チップ、30:空隙
40:搬送手段、41:ウェーハ、42:電極、43:封止膜、44:フラックス
50:ボール貯留手段、50A:電極、50B:電荷輸送層、51:上部溝
52:ボール帯電手段、60:エアロゾル室、61:焼結材、62:空洞
63:外壁、64:窒素ガス
200:半田ボール搭載システム
300:待機ユニット、400:フラックス塗布・ボール搭載ユニット
500:リフローユニット、600:冷却ユニット、700:フラックス塗布ユニット
800:予備ユニット

Claims (12)

  1. ウェーハ等のワークを搬送する搬送手段と、固体状態の複数の半田ボールを貯留するボール貯留手段と、前記半田ボールをその表面に付着して、前記ワーク上の電極の位置又は電極の位置の直上へ各箇所1個ずつ移動させる感光体と、前記感光体の表面における前記電極の位置に対応する位置に露光を行う露光手段と、前記搬送手段の搬送速度と前記感光体の移動速度と前記露光手段による露光を制御する制御手段とを備え
    前記ボール貯留手段は、前記感光体の表面に対向する表層に前記半田ボールを帯電させるために必要な電極層を有していることを特徴とする半田ボール搭載装置。
  2. 前記ワーク上の電極の位置の直上へ前記半田ボールが移動してきたときに、前記ワークを前記感光体方向へ移動させるボール転載手段を備えることを特徴とする請求項1記載の半田ボール搭載装置。
  3. 前記半田ボールを帯電させるボール帯電手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半田ボール搭載装置。
  4. 前記ワーク上の電極の位置へフラックスを塗布するフラックス塗布手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の半田ボール搭載装置。
  5. 前記ワーク上の電極の位置を読み取る位置読取手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の半田ボール搭載装置。
  6. 前記感光体は、その表面に電荷発生層と前記電荷発生層の外層である第1電荷輸送層からなる2層構造を有し、前記ボール貯留手段は、前記電極層と前記電極層の外層である第2電荷輸送層からなる2層構造を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の半田ボール搭載装置。
  7. 前記ボール帯電手段は、前記半田ボールを前記電極層及び前記第2電荷輸送層帯電を介して帯電させることを特徴とする請求項6に記載の半田ボール搭載装置。
  8. 前記ボール貯留手段は、イオン化した窒素ガス又は不活性ガスを送り込むこと、アルコール雰囲気にすること、若しくは振動を生じさせる手段を設けることにより前記半田ボール間の凝集を防止する凝集防止手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の半田ボール搭載装置。
  9. 固体状態の半田ボールをその表面に付着して、ウェーハ等のワーク上の電極の位置又は電極の位置の直上へ各箇所1個ずつ移動させる感光体を備えることを特徴とする半田ボール搭載装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の半田ボール搭載装置を備えることを特徴とする半田ボール搭載システム。
  11. ウェーハ等のワーク上の電極の位置を読み取り電極位置マップを作成する工程と、前記電極位置マップに基づき前記電極の位置にフラックスを塗布する工程と、前記電極位置マップに基づき前記電極の位置に対応する感光体の表面上の位置を露光する工程と、前記感光ドラムの前記電極の位置に対応する各露光位置にボール貯留手段に貯留されている半田ボールを1個ずつ付着する工程と、前記感光ドラムに付着された半田ボールを前記フラックスが塗布された前記電極の位置に1個ずつ転載する工程とからなることを特徴とする半田ボール搭載方法。
  12. 前記半田ボールを付着する工程は、前記半田ボールを帯電させる工程と、前記感光体と前記ボール貯留手段間に電界を発生させて前記半田ボールを前記感光体へ向かって移動させる工程を含むことを特徴とする請求項11記載の半田ボール搭載方法。
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