JP4064114B2 - Manufacturing method of spark plug - Google Patents
Manufacturing method of spark plug Download PDFInfo
- Publication number
- JP4064114B2 JP4064114B2 JP2002023222A JP2002023222A JP4064114B2 JP 4064114 B2 JP4064114 B2 JP 4064114B2 JP 2002023222 A JP2002023222 A JP 2002023222A JP 2002023222 A JP2002023222 A JP 2002023222A JP 4064114 B2 JP4064114 B2 JP 4064114B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spark plug
- metal shell
- protrusion
- ground electrode
- shearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 25
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims description 65
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 65
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 63
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 claims description 52
- 238000010008 shearing Methods 0.000 claims description 40
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 38
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims description 18
- 238000002844 melting Methods 0.000 claims description 18
- 230000008018 melting Effects 0.000 claims description 18
- 239000012212 insulator Substances 0.000 claims description 17
- 238000003466 welding Methods 0.000 claims description 14
- 239000000155 melt Substances 0.000 claims description 9
- 229910000510 noble metal Inorganic materials 0.000 claims description 9
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 8
- 238000013459 approach Methods 0.000 claims description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 claims 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 9
- 239000000047 product Substances 0.000 description 6
- 230000004927 fusion Effects 0.000 description 4
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 4
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 4
- 229910000990 Ni alloy Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 3
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 3
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 3
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 3
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910001209 Low-carbon steel Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 2
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 2
- 239000011162 core material Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
- 238000000227 grinding Methods 0.000 description 2
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000004080 punching Methods 0.000 description 2
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 1
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910003481 amorphous carbon Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052787 antimony Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011230 binding agent Substances 0.000 description 1
- 239000004020 conductor Substances 0.000 description 1
- PMHQVHHXPFUNSP-UHFFFAOYSA-M copper(1+);methylsulfanylmethane;bromide Chemical compound Br[Cu].CSC PMHQVHHXPFUNSP-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 1
- 238000005536 corrosion prevention Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 239000012467 final product Substances 0.000 description 1
- 229910002804 graphite Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010439 graphite Substances 0.000 description 1
- 238000007731 hot pressing Methods 0.000 description 1
- 229910001026 inconel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001055 inconels 600 Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052741 iridium Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 238000003801 milling Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 1
- 229910052697 platinum Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 238000007790 scraping Methods 0.000 description 1
- 229910052709 silver Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 229910000601 superalloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002344 surface layer Substances 0.000 description 1
- 229910052718 tin Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
- 229910052725 zinc Inorganic materials 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Spark Plugs (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スパークプラグの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スパークプラグの製造において、接地電極と主体金具の接合は溶接等により行われており、これらの接地電極及び主体金具の溶接部近傍においては、その溶接によってそれら溶接部が部分的に突起して形成されたり、或いは溶接ダレが生じたりして溶融突起部を形成してしまう。そして、このような溶融突起部は、正常な表面形成を阻害し、製品の品質低下の一因となる可能性があるため、溶接工程後にそのような溶融突起部を除去する除去工程が行われることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決すべき課題は、接地電極と主体金具の溶接部において、溶接に起因して生じる溶融突起部を精度良く除去し、ひいては高品質なスパークプラグを効果的に製造し得るスパークプラグの方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
本発明は、軸線方向に延びる中心貫通孔を有する絶縁体と、中心貫通孔内においてその先端側に配置された中心電極と、絶縁体の径方向外側を取り囲むように配置された主体金具と、主体金具の先端面に一端が溶接され、他端側が中心電極との間に火花放電ギャップを形成するように配設された接地電極とを有するスパークプラグの製造方法に係り、上記課題を解決するために、
接地電極となるべき棒状の電極部材の一方の端面を主体金具の先端面に溶接することにより、それら主体金具と接地電極との接合体を形成する溶接工程と、
主体金具と接地電極との溶接部において、接地電極の周側面よりも突出する形態にて生じた溶融突起部を除去する突起部除去工程とを含み、
該突起部除去工程は、主体金具の内周面側及び外周面側の少なくともいずれかにおいて、溶融突起部に対し、せん断加工及び/又は切削加工による除去加工を複数回行なうことにより、該溶融突起部を除去することを特徴とする。
【0005】
上記のような溶接工程により生じる溶融突起部の除去を、例えばせん断加工により行なう場合、一度のせん断加工により除去しようとすると、その除去に必要となる工具のストロークを長めに確保しなければならない。即ち、このようなストロークは除去対象となる部分の材質や厚さを考慮して設定することとなるが、除去すべき部分の厚さが大きいほどせん断力が必要となるため、その分長めのストロークの確保が必要となる。
【0006】
図10及び図11は、接地電極4’と主体金具5の接合体Wpにおける溶接部101に対する加工例について示している。図10は主体金具5の内周面側での加工例、図11は外周面側での加工例をそれぞれ示している。さらに、図10(b)、及び図11(b)には、主体金具5の軸線方向に往復動するプレス刃(内側用せん断工具203(図10(b))、外側用せん断工具201(図11(b))によるせん断加工例について示している。ここで、一度のせん断加工では工具のストロークが長めであり、かつ溶融突起部101の基端側を加工するため、図のように工具の刃先が主体金具5の内周面あるいは外周面に衝突する可能性が高く、その結果として例えば図11(b)における傷305が外周面に形成され、主体金具5のねじ転造時に傷305の存在が影響して、ねじ転造後の主体金具に支障が生じる可能性がある。また、主体金具5の内周面側では、図10(b)に示すように、絶縁体を支持するために内周面から径方向内側に向かって突出形成される金具側係合部7に工具の刃先が衝突して、金具側係合部7に傷が生じる可能性がある。このような一度のせん断加工による溶融突起部の除去は、工具において許容されるストロークが小さい製品ほど困難となる。
【0007】
他方、図10(a)及び図11(a)は回転式刃物(内側用切削工具204(図10(a))、外側用切削工具202(図11(a))を用いた切削加工により、溶融突起部の除去を一度に行なうようにすると、図11(a)に示すように、加工の際に溶融突起部からの切削屑の巻き上がり、部分的に残留物303が生じたり、あるいは、図10(a)のように除去物307が主体金具5の金具側係合部7に接触して金具側係合部7を傷つける可能性がある。このような切削屑の巻き上がり等は、材質にもよるが、切削加工において一度に除去する切削しろが多いほど発生しやすくなる。
【0008】
これに対し、本発明のごとく、溶接部における溶融突起部の除去加工を行なう際に、一度に除去するのではなく、複数回に分けて行なうようにすれば、上記のような不具合に対処でき、精度良く除去を行なえることとなる。即ち、複数回の除去加工により徐々に溶融突起部を除去していくようにすれば、例えば、せん断加工を行なう場合にはその除去加工一回当たりの工具ストロークを小さくとることができ、また、切削加工を行なう場合においては、一度に対象部分を全部除去することにはならないため、巻上げの発生を効果的に低減できる。
【0009】
具体的には、除去工程は溶融突起部に対しせん断加工をまず行い、そのせん断加工が終了した溶融突起部の残余の部分に対し、さらに切削加工を施すようにすることができる。切削加工に先立って、せん断加工による予備的な加工を行なうことにより、切削加工時の切削屑の巻き上がりを効果的に抑制することができる。
【0010】
具体的には次のような2つの方法が考えられる。その第一は、溶融突起部の突出方向における先端側部分を切り落とすようにせん断加工を行い、該溶融突起部のせん断加工後に残留した部分を切削加工により除去する。このようにすると、切削加工により除去すべき溶融突起部の体積が減少するから、1回の切削による除去しろが減少し、切削屑の巻き上がりが生じにくくなる。また、第二の方法は、溶融突起部に対し、せん断加工により主体金具の軸線方向に切れ込む切欠部を形成し、その切欠部の形成された溶融突起部に切削加工を行なう。このようにすると、切削加工により除去すべき切断厚さが減ずるため、切削屑の巻き上がりが同様に生じにくくなる。なお、切削加工としては、刃物を用いた狭義の切削加工のほか、砥石研削加工も本発明においては切削加工の概念に含まれるものとする。特に、回転式刃物を用いた加工(エンドミル等によるフライス削りなど)を好適に採用できる。この場合、主体金具の要部が円筒状に形成されていることから、切削加工は、主体金具の中心軸線と平行な軸線周りに回転する回転刃物により行なうことが、とりわけ好都合であるといえる。他方、せん断加工としては、プレス刃等のせん断用刃物を用いた加工を好適に採用できる。
【0011】
また、溶接部において主体金具の内周面側に形成される内側溶融突起部と、同じく外周面側に形成される外側溶融突起部とは、各々を独立して除去するようにしてもよいが、それらの両方に対しせん断加工を同時に実施すると、加工時間の短縮を図ることができ、ひいては効率的な製品製造に寄与できる。
【0012】
なお、一般のスパークプラグの製造工程においては、火花放電ギャップを形成する際に、接地電極を、先端部が中心電極の先端部に近づく向きに曲げ返す曲げ工程が実施される。この場合、せん断用の刃物や切削加工用の工具と接地電極との干渉を回避するために、主体金具の内周面側に形成される内側溶融突起部の除去工程を少なくとも、該曲げ工程に先立って行なうことが望ましい。接地電極が曲げ前の状態であれば、接地電極が形成された側から主体金具内へ、工具を支障なく出し入れすることができるためである。
【0013】
近年、電極の火花放電消耗に対する耐久性を向上させるために、火花放電ギャップに臨む電極面上にPtやIr等を主体とする貴金属チップを接合したスパークプラグが普及しつつある。こうした貴金属チップ等の貴金属部が接地電極の周側面に突出形態で接合されていると、内側溶融突起部の除去を行なう際に、接地電極が火花放電ギャップを形成するための曲げ工程前の状態にあっても、工具が該貴金属部と干渉して、除去工程の実施に支障を生ずる可能性がある。この観点において、前述の接地電極の曲げ工程に先立って行なう内側溶融突起部の除去工程に際して、接地電極の周側面は、貴金属部が接合されない電極母材面とされていることが望ましい。このような形態が可能となるのは、接地電極が、その先端面において中心電極の周側面と対向することにより火花放電ギャップを形成するスパークプラグである。ただし、接地電極が、その周側面において中心電極の先端面と対向することにより火花放電ギャップを形成するスパークプラグ(いわゆる平行電極型スパークプラグ)においても、貴金属チップを接地電極側に接合されないタイプのものであればよい。他方、平行電極プラグにおいて、貴金属チップが接地電極側に接合されるタイプのものであっても、工具側に貴金属チップとの干渉を回避するための凹部あるいは切欠き等を設けておけば、上記除去加工を行なうことが可能である。
【0014】
なお、接地電極が中心電極の周囲に複数配置される多極型スパークプラグを対象とする場合、複数の接地電極(例えば全ての接地電極)において本発明の除去加工を同時に行なうようにしてもよく、各接地電極にそれぞれ除去加工を行ってもよい。また、そのように複数の接地電極の除去加工を同時に行なう場合においても、内側及び外側の両溶融突起部を同時に行なうようにしてもよいし、それぞれ独立して行なうようにしてもよい。いずれも、前者の場合において加工効率を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照しつつ説明する。
図1に示す本発明の一例たるスパークプラグ1は、いわゆるセミ沿面放電型スパークプラグとして構成され、筒状の主体金具5、先端部が突出するようにその主体金具5に嵌め込まれた絶縁体3、その絶縁体3の内側に設けられた中心電極2、及び主体金具5に基端側が結合され、絶縁体3の先端部を間に挟んで中心電極2の周側面と先端側が対向するように配置された接地電極4等を備えている。
【0016】
絶縁体3は、例えばアルミナあるいは窒化アルミニウム等のセラミック焼結体により構成され、その内部には自身の軸方向に沿って中心電極2を嵌め込むための孔部(中心貫通孔)3dを有している。また、主体金具5は、低炭素鋼等の金属により円筒状に形成されており、スパークプラグ1のハウジングを構成するとともに、その外周面には、図1に示すように、スパークプラグ1を図示しないシリンダヘッドに取り付けるためのねじ部6が形成されている。
【0017】
接地電極4は中心電極2の両側に各1ずつの計2つ設けられており、それぞれ端面(発火面)4aが、円柱状の中心電極2の先端側の側周面2b(発火面)とほぼ平行に対向するように湾曲させて形成される一方、他端側は主体金具5に対して溶接により固着・一体化されている。なお本実施例においては、セミ沿面タイプの多極型スパークプラグを例示して説明しているが、このような側方対向タイプではなく、中心電極の先端面と接地電極とが対向する所謂平行対向タイプを適用対象としてもよく、これらが組み合わされてなるタイプを対象としてもよい。いずれにしても、接地電極が主体金具に溶接される形態のスパークプラグであれば種々のものに適用できることを先に述べておく。
【0018】
絶縁体3は先端部3aが中心電極2の側周面2bと接地電極4の発火面4aとの間に入り込む位置関係で配置されている。中心電極2の軸線方向において該中心電極2の先端面2e側を前方側、これと反対側を後方側として、絶縁体3の先端面3eは、接地電極4の先端面4aの、後方側の縁4fよりも前方側に位置している。一方、中心電極2の先端面2eは、絶縁体3の先端面3eよりも所定高さだけ突出して配置されている。
【0019】
絶縁体3の孔部3dには、その一方の端部側に端子金具13が挿入・固定され、同じく他方の端部側に中心電極2が挿入・固定されている。また、該孔部3d内において端子金具13と中心電極2との間に抵抗体15が配置されている。この抵抗体15の両端部は、導電性ガラスシール層16,17を介して中心電極2と端子金具13とにそれぞれ電気的に接続されている。また、端子金具13は低炭素鋼等で構成され、表面には防食のためのNiメッキ層(層厚:例えば5μm)が形成されている。抵抗体15は、ガラス粉末、セラミック粉末、金属粉末(例えば、Zn、Sb、Sn、Ag及びNiの1種又は2種以上を主体とするもの)、非金属導電物質粉末(例えば無定形カーボンないしグラファイト)及び有機バインダ等を所定量配合し、ホットプレス等の公知の手法により焼結して製造されるものである。
【0020】
中心電極2は、電極の表層部分を構成する電極母材が、Ni又はNi合金からなり、必要に応じて、熱引き改善のために中心部にCuあるいはCu合金にて構成された芯材が挿入される。他方、接地電極4も、電極母材がNi又はNi合金からなる。また、この接地電極4でも、熱引き改善のために中心部にCuあるいはCu合金にて構成された芯材が挿入されてもよく、さらに同目的で中心部に純Niの周囲をCuあるいはCu合金にて覆った被層構造体が挿入されてもよい。中心電極2及び接地電極4のいずれにおいても、電極母材は、高耐熱性のNi合金、例えばNi基超合金を使用できる(例えば、インコネル600(商標名)あるいはインコネル601(商標名)等)。
【0021】
次に、本発明のスパークプラグの製造方法について説明する。
上記のような多極プラグの製造に際しては、まず、図2(a)に示すように、接地電極となるべき2本の棒状(例えば角棒状)の接地電極4’それぞれにおける一方の端面を、主体金具5の先端面5aに電気抵抗溶接により取り付けて、接合体WPを形成する(溶接工程)。そして、この接合体WPに対し図2(b)のような曲げ工程が行われるが、このような曲げ工程に先立って、溶接工程により溶接された主体金具5と接地電極4’との溶接部101に対し、溶接ダレ等に起因する溶融突起部を除去する(突起部除去工程)。具体的には、溶融突起部に対する主体金具5の内周面側もしくは外周面側の少なくともいずれかにおいて(より具体的には主体金具5の内周面側と外周面側の両方において)、せん断加工又は切削加工による除去加工を、同一箇所に対して複数回行なうことにより、該溶融突起部の少なくとも一部を除去する。
【0022】
図8の内面加工例にて示されるように、その複数回の除去加工として、切削加工に先立って図8(a)のようにせん断加工を行い、そのせん断加工がなされた被加工部分に対して図8(b)のように切削加工を施すようにすることができる。なお、図3(a)には図8(a)におけるA部拡大図を示しており、図3(b)には図8(b)のB部拡大図を示している。図3に示されるように、接地電極4’と主体金具5との溶接部101においては、それら接合体Wpの中心軸線(最終製品たるスパークプラグの中心軸線とほぼ同一である)O5に関し半径方向外側に向けて突出する外側溶融突起部(以下、単に外側突起部ともいう)101aと内側に向けて突出する内側溶融突起部(以下、内側突起部ともいう)101bとが形成されている。
【0023】
図3は、せん断加工において、内側突起部に対し、せん断加工により主体金具5の軸線方向に切れ込む切欠部を形成し、その切欠部が形成された内側突起部を切削加工により除去する例について示している。図3に示すように、溶融突起部101a,101bは、接地電極4の周側面から突出する形にて生ずる。
【0024】
まず、図3(a)では、図8(a)に示すように中心軸線O5の方向に往復動するプレス刃等の内側用せん断工具203を用い、内側溶融突起部101bの基端側の所定位置に、該内側溶融突起部101bの中間位置まで切れ込む切欠部101cを形成している。なお、本スパークプラグの製造にあたっては、2本の接地電極4’を主体金具5に溶接していることから、上記切欠部101cをもう一方の内側溶融突起部101bに対しても別途形成する。この内側用せん断工具203は、2つの内側溶融突起部101bが生じているケースにおいては、一方の突起部にせん断加工を行なうべく工具203を接合体Wpの中心軸線O5に沿って移動させたときに、他方の突起部と工具203との干渉が生じて当該工具203の移動が妨げられないように、該他方の突起部に対応する位置に、自身の軸方向に沿って逃がし溝205を有している。そして、その切欠部101cが形成された内側溶融突起部101bに対し、図3(b)に示すように、内側用切削工具204により切削するようにしている。なお、本スパークプラグの製造にあたっては、2つの切欠部101cが形成された2つの内側溶融突起部101bを同時に内側用切削工具204により切削している。この内側切削工具204は、図8(b)に示すように、中心軸線O5と平行な回転軸回りに回転する(本実施例では中心電極O5と平行でかつ同軸の回転軸回りに回転する)エンドミル等の回転式刃物として構成される。
【0025】
このように切欠部101cが形成された内側溶融突起部101bは、切削加工により溶接部101から容易に除去される。また、切欠部101cを形成しておくことで、除去される溶融突起部の屑が、周囲を傷つけたりすることなく容易に剥がれ落ちることができる。これは、切欠部101cが形成されることで切断厚さが減少し、切削により速やかに切断が進行して落下が促されるためである。例えば、切欠部101cがない場合は、一気に溶融突起部を切除しようとすると、未切断部分が溶接部側に長時間結合されたまま工具が高速で動くので、すでに切断された部分が螺旋状の屑となって工具とともに大きく巻き上がり電極等を傷つけたり、逆に巻き上げ損ねられた屑が工具の送り方向に押され、主体金具5の内面に形成される絶縁体3(図1参照)を支持するための金具側係合部5a側にダレてこれを傷つけたりする不具合につながる。また、溶融突起部が無理やりむしりとられるように除去されるので、溶接部101にカエリ等が突起形態で残留することもある。
【0026】
図4においては図3と同様の手法により2つの外側突起部101aを除去する例について示しており、図3の場合と同様の効果が達成できる。図4(a)は図9(a)におけるC部拡大図を示し、図4(b)は図9(c)におけるD部拡大図を示している。図4(a)に示すように外側溶融突起部101aにおいて、外側用せん断工具201(図9(a)に示すような中心軸線O5の方向に往復動するプレス刃等のせん断用刃物である)により、該外側溶融突起部101aを中間位置までせん断して切欠部101dを形成する。なお、本スパークプラグの製造にあたっては、2本の接地電極4’を主体金具5に溶接していることから、上記切欠部101dを、もう一方の外側溶融突起部101aに対しても別途形成する。次いで、図4(b)のように、その切欠部101dが形成された外側溶融突起部101aを外側用切削工具202(例えばエンドミル等の回転式刃物である)により除去するようにしている。なお、本スパークプラグの製造にあたっては、2つの切欠部101dが形成された外側溶融突起部101aを同時に外側用切削工具202により切削している。この外側用切削工具202は、図9(b)及び図9(c)の側面図に示すように、中心軸線O5と平行な回転軸O2を有する回転式刃物として構成される。
【0027】
なお、溶接部101において内側に形成される内側溶融突起部101bと外側に形成される外側溶融突起部101aの両方に対し、せん断加工を同時に実施するようにすると、加工時間を短縮することが可能となり効果的である。即ち、図3(a)の工程と、図4(a)の工程とを同時に実施するようにすると良い。
【0028】
また、図5及び図6に示すように、せん断加工において切欠き形成に留めるのではなく、溶融突起部の突出方向における先端部を切り落とすようにしてもよい。このようにすると、切削加工により除去すべき溶融突起部の体積が減少し、除去物300が少量となるため、周囲を傷つけるような大きな巻き上がりが生じたり、あるいは、製品(具体的には金属側係合部(段差部)5a等)に押し当てられることが防止され、傷等の発生を効果的に抑制することが可能となる。
【0029】
図5(a)では、内側溶融突起部101bの先端部を、図3及び図8と同様の内側用せん断工具203により切り落とすようにせん断加工を行っている。また、図5(b)では、その先端部が切り落とされた内側溶融突起部101bに対し、図3と同様の内側用切削工具204により切削加工を行なうようにしている。さらに、図6(a)は外側溶融突起部101aの先端部を、図4及び図9と同様、外側用せん断工具201により切り落とすようにしており、その残留部を外側用切削工具202にて切削・除去する。このようにすることで図5の場合と同様に傷等の不具合を効果的に抑制できる。
【0030】
なお、図3(a)に示すように、主体金具5として、内周面の中心軸線O5を含む断面外形線において、先端面5bに近い側から、中心軸線O5と平行な直線部5fと、該直線部5fに続くとともに後方側に向かうほど縮径方向に傾斜する縮径部(金属側係合部)5aとがこの順序にて形成され、さらに先端面5bと縮径部5aの前端縁5cとの軸線方向距離H1が1.5mm未満とされたものを、本発明の対象とすると一層効果的である(この軸線方向距離H1が1.1mm以下のものに適用するとなお良い)。即ち、このように、先端面5bと前端縁5cとの距離が小さいものは、除去工程が難しく、縮径部(段差部)に対し工具や除去物が作用したり、工具ストロークが不十分となって除去物が残留する可能性が高く、製品に傷や残留物等の不具合が生じる可能性が高い。しかし、本発明の適用により、このような不具合を効果的に解消できる。
【0031】
また、図4(a)に示すように、主体金具5として、外周面の中心軸線O5を含む断面外形線において、先端面5bに近い側から、中心軸線O5と平行な直線部5gと、該直線部5gに続くとともに後方側に向かうほど拡径方向に傾斜する拡径部(段差部)5eとがこの順序にて形成され、さらに先端面5bと拡径部5eの前端縁5dとの軸線方向距離H2が1.5mm未満とされたものを、本発明の対象とするとよい(なお、この軸線方向距離H2が1.1mm以下のものに適用すると一層良い)。上記内面における除去と同様に、先端面5bと前端縁5cとの距離が近接していると製品に傷や残留物等の不具合が生じる可能性が高い。しかし、本発明の適用により、このような不具合を効果的に解消できる。
【0032】
そして、上述したような突起部除去工程が完了した後に、図2(b)のように曲げ工程を行なう。曲げ工程では、打抜ダイKの成型凹部120に押し付けて接地電極4’(2以上であれば全ての接地電極)に曲げ加工を行なう。この曲げ工程においては、溶接工程により得られた接合体WPにおいて、その溶接された接地電極4’の先端面が主体金具5の中心軸線O5に面する位置関係となるようにその接地電極4’に対し曲げ加工を施し、この曲げ加工された部材が最終製品における接地電極4となる。なお、本発明においては、曲げ加工前の電極部材を接地電極4’、曲げ加工後ものを接地電極4としている。
【0033】
その曲げ加工後、図2(c)のごとく絶縁体3に装着した中心電極2を主体金具5内に挿入し、曲げ加工された接地電極4との間にギャップgを形成する。なお、曲げ加工後において接地電極4の先端面において絶縁体3又は中心電極2に沿った円筒面を形成する場合には、中心電極等を組み付ける前に円柱状のパンチにより打抜き工程を行なうこととなる。
【0034】
なお、図7は、本発明のスパークプラグの製造方法のうちで、前述した図3及び図4に示される手法にて得られたスパークプラグの溶接部近傍を拡大して示すものであるが、主体金具5と接地電極4とが溶接される溶接部の内面及び外面の少なくとも一方の表面において上述した除去加工により平滑化された除去面が形成されている。そして、除去面は、除去加工により形成される加工傷が、所定の第一方向を主体として配向する第一加工傷領域110aと、その第一方向と異なる第二方向を主体として配向する第二加工傷領域110bを有した形にて形成される。
【0035】
第一加工傷領域110aと第二加工傷領域110bは前後に隣接して形成され、本実施例において第一方向は中心電極の軸線方向と略同方向であり、第二方向はその軸線方向に対し略直交方向となっている。そして、第一加工傷領域110aの加工傷はスパークプラグ(主体金具)の中心軸線方向と平行に往復動可能とされるせん断加工用工具(図8(a)及び図9(a)参照)により形成されたせん断加工傷であり、第二加工傷領域110bの加工傷は、スパークプラグ(主体金具)の中心軸線方向と平行な回転軸を有する切削工具(図8(b)及び図9(b)参照)により形成された切削加工傷となっている。このように前方側においてせん断加工傷を形成し、後方側の段差部に近い部分に切削加工傷を形成するようにすれば、段差部近傍を切削加工による精密面とすることができ、段差部近傍の形状精度が高いものとなる。
【0036】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にもおよび、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
【0037】
例えば、上記実施形態では、2つの接地電極4の外側溶融突起部101bの切削加工を同時に行なったが、主体金具5(接合体Wp)の中心軸線O5と平行で同軸にない回転軸周りに回転する回転刃物を用い、両電極4の外側溶融突起部101aを別々に切削加工することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すスパークプラグの全体図。
【図2】スパークプラグの製造方法について部分的に説明する説明図。
【図3】内側溶融突起部を除去する工程について説明する説明図。
【図4】外側溶融突起部を除去する工程について説明する説明図。
【図5】図3とは異なる方法について説明する説明図。
【図6】図4とは異なる方法について説明する説明図。
【図7】溶接部近傍を拡大して示す説明図。
【図8】内側溶融突起部を除去する工程について説明する説明図。
【図9】外側溶融突起部を除去する工程について説明する説明図。
【図10】本発明の比較例について説明する図。
【図11】図10とは別の比較例について説明する図。
【符号の説明】
1 スパークプラグ
2 中心電極
3 絶縁体
4、4’ 接地電極
5 主体金具
5a 段差部(縮径部)
5e 段差部(拡径部)
101 溶接部
101a 外側溶融突起部
101b 内側溶融突起部
101c,101d 切欠部
201 外側せん断用工具
202 外側切削用工具
203 内側せん断用工具
204 内側切削用工具
Wp 接合体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for manufacturing a spark plug.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in the manufacture of spark plugs, the ground electrode and the metal shell are joined by welding or the like, and in the vicinity of the welded portion of these ground electrode and metal shell, these welds partially protrude by the welding. Or a weld sag is formed to form a melt projection. And since such a fusion | melting protrusion part may inhibit normal surface formation and may contribute to the quality reduction of a product, the removal process which removes such a fusion | melting protrusion part after a welding process is performed. There are many cases.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The problem to be solved by the present invention is to provide a spark plug capable of accurately removing a molten projection caused by welding in a welded portion between a ground electrode and a metal shell, and thus effectively producing a high-quality spark plug. It is to provide a method.
[0004]
[Means for solving the problems and actions / effects]
The present invention includes an insulator having a central through hole extending in the axial direction, a center electrode disposed on the tip side in the central through hole, and a metal shell disposed so as to surround the radially outer side of the insulator; The present invention relates to a method of manufacturing a spark plug having one end welded to a front end surface of a metal shell and a ground electrode disposed so that a spark discharge gap is formed between the other end side and a center electrode. for,
Welding one end face of the rod-shaped electrode member to be the ground electrode to the front end face of the metal shell, thereby forming a joined body of the metal shell and the ground electrode;
In the welded portion of the metal shell and the ground electrode, including a protrusion removal step for removing the melt protrusion generated in a form protruding from the peripheral side surface of the ground electrode,
The protrusion removal step is performed by performing a removal process by shearing and / or cutting a plurality of times on the molten protrusion on at least one of the inner peripheral surface side and the outer peripheral surface side of the metal shell. The portion is removed.
[0005]
For example, when removing the molten protrusion generated by the welding process as described above by a shearing process, a long tool stroke necessary for the removal must be ensured when the removal is performed by a single shearing process. That is, such a stroke is set in consideration of the material and thickness of the part to be removed, but the greater the thickness of the part to be removed, the more shear force is required. It is necessary to secure the stroke.
[0006]
10 and 11 show the joined body W of the ground electrode 4 'and the
[0007]
On the other hand, FIG. 10 (a) and FIG. 11 (a) are obtained by cutting using a rotary cutter (inner cutting tool 204 (FIG. 10 (a)) and outer cutting tool 202 (FIG. 11 (a)). If removal of the melted protrusion is performed at one time, as shown in FIG. 11 (a), the cutting waste from the melted protrusion is rolled up during processing, and a
[0008]
On the other hand, as in the present invention, when performing the removal process of the melted protrusion in the welded portion, it is possible to cope with the above-mentioned problems by performing the removal process at a plurality of times instead of removing at once. Therefore, the removal can be performed with high accuracy. That is, if the molten protrusion is gradually removed by a plurality of removal processes, for example, when performing a shearing process, the tool stroke per removal process can be reduced, In the case of performing the cutting process, the entire target portion is not removed at a time, so that the occurrence of winding can be effectively reduced.
[0009]
Specifically, in the removing step, the melt projection can be first sheared, and the remaining portion of the melt projection after the shearing can be further cut. Prior to the cutting process, by performing a preliminary process by a shearing process, it is possible to effectively suppress the hoisting of the cutting waste during the cutting process.
[0010]
Specifically, the following two methods are conceivable. First, shearing is performed so as to cut off the tip side portion in the protruding direction of the molten projection, and the remaining portion after the shearing of the molten projection is removed by cutting. If it does in this way, since the volume of the fusion | melting projection part which should be removed by cutting reduces, the margin for removal by one cutting will reduce, and it will become difficult to produce the winding-up of cutting waste. In the second method, a notch that is cut in the axial direction of the metal shell is formed by shearing on the melt projection, and the melt projection having the notch is cut. If it does in this way, since the cutting thickness which should be removed by cutting reduces, it will become difficult to produce the rolling-up of cutting waste similarly. As the cutting process, in addition to a narrow-cutting process using a blade, a grinding wheel grinding process is also included in the concept of the cutting process in the present invention. In particular, processing using a rotary cutter (milling with an end mill or the like) can be suitably employed. In this case, since the main part of the metal shell is formed in a cylindrical shape, it can be said that it is particularly advantageous to perform the cutting process with a rotary blade that rotates around an axis parallel to the central axis of the metal shell. On the other hand, as the shearing process, a process using a cutting blade such as a press blade can be suitably employed.
[0011]
In addition, the inner melt projection formed on the inner peripheral surface side of the metal shell and the outer melt projection formed on the outer peripheral surface side in the welded portion may be removed independently. If both of them are subjected to shearing at the same time, the processing time can be shortened, thereby contributing to efficient product production.
[0012]
In the general spark plug manufacturing process, when the spark discharge gap is formed, a bending process is performed in which the ground electrode is bent in a direction in which the tip portion approaches the tip portion of the center electrode. In this case, in order to avoid interference between the cutting tool for shearing or the cutting tool and the ground electrode, at least the bending process of removing the inner molten protrusion formed on the inner peripheral surface side of the metal shell is included in the bending process. It is desirable to do this in advance. This is because if the ground electrode is in a state before bending, the tool can be taken in and out of the metal shell from the side where the ground electrode is formed without any trouble.
[0013]
In recent years, spark plugs in which a noble metal tip mainly composed of Pt, Ir, or the like is joined on an electrode surface facing a spark discharge gap in order to improve durability of the electrodes against spark discharge consumption. When the noble metal part such as the noble metal tip is joined to the peripheral side surface of the ground electrode in a protruding form, the ground electrode is in a state before the bending process for forming the spark discharge gap when the inner molten projection part is removed. Even in such a case, the tool may interfere with the noble metal portion, thereby hindering the execution of the removal process. From this point of view, it is desirable that the peripheral side surface of the ground electrode be an electrode base material surface to which the noble metal portion is not joined in the process of removing the inner molten protrusion prior to the above-described bending process of the ground electrode. Such a configuration is possible in a spark plug in which a spark discharge gap is formed by the ground electrode facing the peripheral side surface of the center electrode at the front end surface thereof. However, in the spark plug (so-called parallel electrode type spark plug) in which the ground electrode is opposed to the tip surface of the center electrode on the peripheral side surface, a noble metal tip is not bonded to the ground electrode side. Anything is acceptable. On the other hand, in the parallel electrode plug, even if the noble metal tip is of the type that is joined to the ground electrode side, if the recess or notch for avoiding interference with the noble metal tip is provided on the tool side, the above Removal processing can be performed.
[0014]
In the case of a multipolar spark plug in which a plurality of ground electrodes are arranged around the center electrode, the removal processing of the present invention may be performed simultaneously on a plurality of ground electrodes (for example, all ground electrodes). The removal processing may be performed on each ground electrode. Further, even when the removal processing of the plurality of ground electrodes is performed at the same time, both the inner and outer melting projections may be performed simultaneously or independently. In either case, the processing efficiency can be increased in the former case.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to examples shown in the drawings.
A
[0016]
The
[0017]
Two
[0018]
The
[0019]
In the hole 3d of the
[0020]
In the
[0021]
Next, the manufacturing method of the spark plug of this invention is demonstrated.
When manufacturing the multipolar plug as described above, first, as shown in FIG. 2 (a), one end face of each of the two rod-shaped (for example, square bar-shaped)
[0022]
As shown in the inner surface processing example of FIG. 8, as the multiple times of removal processing, the shearing processing is performed as shown in FIG. 8A prior to the cutting processing, and the sheared portion is processed. Thus, cutting can be performed as shown in FIG. FIG. 3A shows an enlarged view of a portion A in FIG. 8A, and FIG. 3B shows an enlarged view of a portion B in FIG. 8B. As shown in FIG. 3, in the welded
[0023]
FIG. 3 shows an example in which a notch that is cut in the axial direction of the
[0024]
First, in FIG. 3A, as shown in FIG. 5 Using a shear tool for
[0025]
Thus, the inner side fusion | melting
[0026]
FIG. 4 shows an example in which the two
[0027]
In addition, it is possible to shorten the processing time by performing shearing simultaneously on both the
[0028]
Further, as shown in FIGS. 5 and 6, the tip end portion in the protruding direction of the melt projection portion may be cut off instead of the formation of the notch in the shearing process. In this case, the volume of the melted protrusion to be removed by the cutting process is reduced, and the removed
[0029]
In FIG. 5 (a), the shearing process is performed so that the front end portion of the
[0030]
In addition, as shown to Fig.3 (a), as the
[0031]
Further, as shown in FIG. 4A, as the
[0032]
Then, after the protrusion removing process as described above is completed, a bending process is performed as shown in FIG. In the bending step, the
[0033]
After the bending process, the
[0034]
FIG. 7 shows an enlarged view of the vicinity of the welded portion of the spark plug obtained by the method shown in FIGS. 3 and 4 described above, in the spark plug manufacturing method of the present invention. A removal surface smoothed by the above-described removal processing is formed on at least one of the inner surface and the outer surface of the welded portion where the
[0035]
The first processing flaw region 110a and the second
[0036]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to these embodiments, and the present invention is not limited to the wording of each claim without departing from the scope described in each claim. To the extent that can be easily replaced by them, and improvements based on knowledge that a person skilled in the art normally has can be added as appropriate.
[0037]
For example, in the above-described embodiment, the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall view of a spark plug showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram partially explaining a method for manufacturing a spark plug.
FIG. 3 is an explanatory diagram for explaining a process of removing an inner melting protrusion.
FIG. 4 is an explanatory diagram for explaining a process of removing an outer melt projection.
FIG. 5 is an explanatory diagram for explaining a method different from that in FIG. 3;
6 is an explanatory diagram for explaining a method different from that in FIG. 4;
FIG. 7 is an explanatory view showing an enlarged vicinity of a welded portion.
FIG. 8 is an explanatory diagram for explaining a process of removing the inner melting protrusion.
FIG. 9 is an explanatory diagram for explaining a process of removing the outer melting protrusion.
FIG. 10 is a diagram illustrating a comparative example of the present invention.
11 is a diagram illustrating a comparative example different from FIG.
[Explanation of symbols]
1 Spark plug
2 Center electrode
3 Insulator
4, 4 'ground electrode
5 metal shell
5a Step part (reduced diameter part)
5e Stepped part (expanded part)
101 Welded part
101a Outer melt projection
101b Inner melting protrusion
101c, 101d Notch
201 External shearing tool
202 External cutting tool
203 Internal shearing tool
204 Internal cutting tool
W p Zygote
Claims (10)
前記接地電極となるべき棒状の電極部材の一方の端面を前記主体金具の先端面に溶接することにより、それら主体金具と接地電極との接合体を形成する溶接工程と、
前記主体金具と前記接地電極との溶接部において、前記接地電極の周側面よりも突出する形態にて生じた溶融突起部を除去する突起部除去工程とを含み、
該突起部除去工程は、前記主体金具の内周面側及び外周面側の少なくともいずれかにおいて、前記溶融突起部に対し、せん断加工及び/又は切削加工による除去加工を複数回行なうことにより、該溶融突起部を除去するとともに、
前記除去工程は前記溶融突起部に対しせん断加工をまず行い、そのせん断加工が終了した溶融突起部の残余の部分に対し、さらに切削加工を施すことを特徴とするスパークプラグの製造方法。An insulator having a central through hole extending in the axial direction, a central electrode disposed on the tip side in the central through hole, a metal shell disposed so as to surround a radially outer side of the insulator, and the main body A spark plug manufacturing method having a ground electrode disposed so that one end is welded to a front end surface of a metal fitting and a spark discharge gap is formed between the other end side and the center electrode,
Welding one end surface of the rod-shaped electrode member to be the ground electrode to the front end surface of the metal shell, thereby forming a joined body of the metal shell and the ground electrode;
In the welded portion between the metal shell and the ground electrode, including a protrusion removal step of removing the melt protrusion generated in a form protruding from the peripheral side surface of the ground electrode,
The protrusion removal step includes performing a removal process by shearing and / or cutting a plurality of times on the molten protrusion on at least one of the inner peripheral surface side and the outer peripheral surface side of the metal shell, While removing the molten protrusion ,
The method for manufacturing a spark plug is characterized in that in the removing step, a shearing process is first performed on the molten projection part, and a remaining part of the molten projection part after the shearing process is further cut .
前記内周面の中心軸線を含む断面外形線において、前記先端面に近い側から、前記中心軸線と平行な直線部と、該直線部に続くとともに後方側に向かうほど縮径方向に傾斜する縮径部とがこの順序にて形成され、
さらに前記先端面と前記縮径部の前端縁との軸線方向距離が1.5mm未満、
とされたものが使用される請求項1ないし8のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造方法。As the metal shell,
In a cross-sectional outline including the central axis of the inner peripheral surface, a linear portion parallel to the central axis from the side close to the tip surface, and a contraction that inclines in a reduced diameter direction toward the rear side following the linear portion. The diameter part is formed in this order,
Furthermore, the axial direction distance between the front end surface and the front end edge of the reduced diameter portion is less than 1.5 mm,
The method for manufacturing a spark plug according to any one of claims 1 to 8 , wherein the above-described one is used.
前記外周面の中心軸線を含む断面外形線において、前記先端面に近い側から、前記中心軸線と平行な直線部と、該直線部に続くとともに後方側に向かうほど拡径方向に傾斜する拡径部とがこの順序にて形成され、
さらに前記先端面と前記拡径部の前端縁との軸線方向距離が1.5mm未満、
とされたものが使用される請求項1ないし9のいずれか1項に記載のスパークプラグの製造方法。As the metal shell,
In the cross-sectional outline including the central axis of the outer peripheral surface, from the side close to the tip surface, a linear portion parallel to the central axis, and a diameter increasing incline in a diameter increasing direction toward the rear side while continuing to the linear portion. Are formed in this order,
Furthermore, the axial direction distance between the front end surface and the front end edge of the enlarged diameter portion is less than 1.5 mm,
The method for manufacturing a spark plug according to any one of claims 1 to 9 , wherein the above-described one is used.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002023222A JP4064114B2 (en) | 2002-01-31 | 2002-01-31 | Manufacturing method of spark plug |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002023222A JP4064114B2 (en) | 2002-01-31 | 2002-01-31 | Manufacturing method of spark plug |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003223968A JP2003223968A (en) | 2003-08-08 |
JP4064114B2 true JP4064114B2 (en) | 2008-03-19 |
Family
ID=27745993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002023222A Expired - Fee Related JP4064114B2 (en) | 2002-01-31 | 2002-01-31 | Manufacturing method of spark plug |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4064114B2 (en) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4653605B2 (en) * | 2005-09-13 | 2011-03-16 | 日本特殊陶業株式会社 | Manufacturing method of spark plug |
JP4718283B2 (en) * | 2005-09-13 | 2011-07-06 | 日本特殊陶業株式会社 | Manufacturing method of spark plug |
JP4996555B2 (en) * | 2008-07-08 | 2012-08-08 | 日本特殊陶業株式会社 | Spark plug manufacturing method and manufacturing apparatus |
WO2011142106A1 (en) | 2010-05-13 | 2011-11-17 | 日本特殊陶業株式会社 | Spark plug |
JP5878880B2 (en) | 2013-02-13 | 2016-03-08 | 日本特殊陶業株式会社 | Spark plug and manufacturing method thereof |
JP5996578B2 (en) | 2014-05-21 | 2016-09-21 | 日本特殊陶業株式会社 | Manufacturing method of spark plug |
JP6320274B2 (en) * | 2014-11-07 | 2018-05-09 | 日本特殊陶業株式会社 | Manufacturing method of spark plug |
-
2002
- 2002-01-31 JP JP2002023222A patent/JP4064114B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003223968A (en) | 2003-08-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4603005B2 (en) | Manufacturing method of spark plug | |
JP5223420B2 (en) | Method of peeling Ti alloy wire | |
US8350179B2 (en) | Application of surface relief to spot welding electrodes | |
JP4402046B2 (en) | Spark plug | |
JP4147704B2 (en) | Manufacturing method of metal shell for spark plug | |
JP4064114B2 (en) | Manufacturing method of spark plug | |
EP0011466B1 (en) | A bimetal resistance welding electrode and method of making same | |
JP4220218B2 (en) | Manufacturing method of center electrode for spark plug | |
JPH01262032A (en) | Manufacture of terminal nut for ignition plug by plastic working | |
JPH08236263A (en) | Manufacture of spark plug | |
JP5036894B1 (en) | Spark plug | |
KR20070053653A (en) | Noble metal tip for spark plug electrode and method of making same | |
JP6595546B2 (en) | Manufacturing method of spark plug | |
JP2008204917A (en) | Spark plug and manufacturing method of spark plug | |
JP3454596B2 (en) | Method of manufacturing composite electrode for spark plug | |
JP4414849B2 (en) | Spark plug manufacturing method and spark plug | |
JP2787971B2 (en) | Manufacturing method of multi-pole spark plug | |
JP3196857B2 (en) | Processing method of plug tip | |
JP4383202B2 (en) | Spark plug manufacturing method and spark plug manufacturing apparatus | |
JP4718283B2 (en) | Manufacturing method of spark plug | |
JP5919174B2 (en) | Manufacturing method of spark plug | |
JP2019025493A (en) | Deburring tool for core | |
JPH05166688A (en) | Manufacture of lead for electrolytic capacitor | |
JPH0992441A (en) | Manufacture of side electrode for spark plug | |
JPH0773955A (en) | Center electrode for spark plug |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041012 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070607 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070711 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4064114 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140111 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |