JP4063367B2 - Sewing machine cap frame equipment - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帽子のキャップ部に刺繍加工するためのミシンの帽子枠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9に示すように、帽子Wは、頭に被せるキャップ部Cと、日差しを防ぐひさし部Pとを備え、キャップ部Cは、円筒形に近い周面部Caと、球形又は円錐形に近い頂面部Cbとからなる。キャップ部Cへの刺繍加工範囲Aは、周面部Caのみならず、頂面部Cbの一部にかかることが多い。そして、この刺繍加工範囲Aを筒状ベッドの直上に適正な形態で支持するために、帽子枠装置が使用される。
【0003】
例えば、特開平8−232160号公報に従来のミシンの帽子枠装置70が開示されている。この帽子枠装置70は、図10に示すようにミシンフレーム74の前方において帽子Wをそのキャップ部Cの周方向に回動させる回動部72と、回動部72に着脱自在に取り付けられる帽子枠71と、ミシンフレーム74に固定された案内板73とを備えている。帽子Wは帽子枠71を介して回動部72にセットされる。このとき、案内板73は帽子Wの垂れ下がりを防止するために、帽子W内へ突出して刺繍加工範囲Aを案内するようになっている。
【0004】
案内板73は、少なくとも上面側部分を構成する湾曲板部73aと、この湾曲板部73aの左右両端部から滑らかに連続して下方へ延びる左右一対の側板部73bと、上面中央部にミシンの針通過用の前後方向向きのスリット73cとを有している。そして、図11(a)に示すように案内板73は帽子W内に突入させられ、図11(b)に示すように湾曲板部73aの先端縁で頂面部Cbを前方へ押し込むことにより、刺繍加工範囲Aをミシンの側面から見て直線状に、ミシンの正面から見て湾曲状に張った状態にするようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、湾曲板部73aの先端縁で頂面部Cbを押し込むことにより、刺繍加工範囲Aを頭頂方向に緊張する方法では、緊張力がかかりにくいため、周面部Caと頂面部Cbとの境が図11(c)に示すように浮き上がって、刺繍加工に支障をきたすことがあり、刺繍加工範囲を頂面部Cb側へ拡大することが難しかった。
【0006】
また、刺繍加工中に回動部72によって帽子Wが高速に回動されると、頂面部Cbは薄手の湾曲板部73aの先端縁によって押し込まれながらこすられるため、頂面部Cbが傷みやすかった。
【0007】
本発明の目的は、上記課題を解決し、帽子のキャップ部の刺繍加工範囲を周方向に緊張させて、加工品質を向上させることができ、また、同範囲を頂面部側へ拡大することができるとともに、その頂面部を傷ませないようにできるミシンの帽子枠装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のミシンの帽子枠装置は、帽子のキャップ部に刺繍加工するためのミシンの帽子枠装置であって、Y方向にスライド移動自在に設けられた基部と、Y方向と平行な軸に対して回動自在に基部に設けられた回動部と、帽子を保持し回動部に着脱自在に取り付けられる帽子枠とを含み、前記キャップ部内に挿入される少なくとも一対の緊張部材を、筒状ベッドの左右側に設け、前記緊張部材に、前記帽子枠のベース筒体を外嵌する前記回動部の筒体の外周壁面よりも外周側へ突出し、前記キャップ部への刺繍加工範囲を該キャップ部の周方向に緊張する丸棒又は該丸棒に代わる突条若しくは突点を設けたことを特徴とする。
【0009】
前記帽子は、頭に被せる前記キャップ部を少なくとも備えたものであれば、特に限定されない。前記キャップ部は、円筒形に近い周面部と、球形又は円錐形に近い頂面部とからなり、前記刺繍加工範囲は、周面部に設定してもよいし、周面部から頂面部の一部にかけて設定してもよい。本発明の特徴は、このように前記刺繍加工範囲を頂面部側へ拡大できることである。
【0010】
前記緊張部材により緊張する態様としては、特に限定されないが、次のものを例示できる。
少なくとも一対の緊張部材が、それぞれキャップ部の内面に対しキャップ部の高さ方向に線接触(面接触又は点接触でもよい。)して、両緊張部材間にキャップ部を周方向に緊張する態様を例示できる。両緊張部材間にキャップ部が浮いて緊張される場合には、キャップ部は略平面状に張る。両緊張部材間にキャップ部をその頭頂側から見て略湾曲状に案内する案内部材が配設されて緊張される場合には、略湾曲状に張る。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜図7は本発明を実施した形態例のミシンの帽子枠装置1を示している。本ミシンは、図1〜3に示すようにミシンフレーム(図示略)に支持されたミシンテーブル3と、ミシンフレームから矢印Y方向と平行に前方に向けて突設された筒状ベッド6とを備えており、ミシンテーブル3の上面と筒状ベッド6の上面とは略同一高さに設定されている。筒状ベッド6の基端側の下部には筒状ベッド6と平行にガイドレール7が突設されており、ガイドレール7には帽子枠装置1が矢印Y方向に移動可能に支持されている。また、ミシンテーブル3上には矢印X方向に延びる駆動枠4を備えており、駆動枠4によって帽子枠装置1が移動されるようになっている。
【0012】
筒状ベッド6の先端側上面には、針孔8aが設けられた針板8が配設されており、その下側には下糸が巻かれた釜(図示略)が内蔵されている。また、筒状ベッド6の上方にはミシンヘッド(図示略)に上下動自在に針9が設けられている。そして、刺繍データに基づいて駆動される針9と前記釜との協働によって帽子枠装置1に保持された帽子Wのキャップ部Cに刺繍加工がされるようになっている。
【0013】
駆動枠4の前端側の上面には、矢印X方向に延びる第一フレーム10が前方に突設されて固定されており、第一フレーム10の先端側は、下方に向けて折曲されて係合レール部10aが形成されている。係合レール部10aは後述する帽子枠装置1の被係合レール23と係合するようになっている。また、第一フレーム10の前端側の上面には、矢印X方向に延びる第二フレーム11が前方に突設されて固定されている。第二フレーム11には後述する帽子枠装置1の回動部17を回動させるためのワイヤ30が固定されるようになっている。
【0014】
帽子枠装置1は、帽子Wの刺繍加工範囲Aを筒状ベッド6の直上に適正な形態で支持するためのもので、ガイドレール7に沿って矢印Y方向にスライド移動自在に設けられた基部16と、矢印Y方向と平行な軸に対して回動自在に基部16に設けられた回動部17と、基部16から回動部17の内側を経て回動部17の前方に突設され、筒状ベッド6の左右側に位置する一対の緊張部材18と、帽子Wを保持し回動部17に着脱自在に取り付けられる帽子枠19とよりなる。
【0015】
基部16は基板20を備え、基板20の上端部の裏面側には駆動枠4の係合レール部10aとスライド自在に係合する被係合レール23が設けられている。基板20の上縁中央には筒状ベッド6が入り込むU字凹部20aが設けられている。基板20の略中央にはガイドレール7が入り込む縦長の矩形孔20bが設けられており、矩形孔20bの上縁側からはガイドレール7に沿ってスライドするスライダ21が前方に突設されている。U字凹部20aの左右側及び矩形孔20bの下側には矢印Y方向と平行な軸に対して回転自在にローラ22が設けられている。そして、駆動枠4がY方向に駆動されると、係合レール部10aと被係合レール23とを介して基部16がガイドレールに沿って移動されるようになっている。
【0016】
回動部17は、筒状ベッド6、ガイドレール7及び3つのローラ22を包囲する厚手の第一筒体26を備えている。第一筒体26の内周壁には周方向に溝26aが設けられ、溝26aには3つのローラ22が転動自在に嵌合されることにより、矢印Y方向と平行な軸に対して基部16に回動自在に設けられている。第一筒体26の前端面からは前方に薄手の第二筒体27が設けられており、第二筒体27の内周壁は第一筒体26の内周壁と略面一になるように形成されている。第二筒体27の長さ方向略中間の外周壁には、帽子枠19を着脱自在に保持する3つの係合ローラ28が略等間隔をおいて設けられるとともに、帽子枠19を位置決めするための係合部材29が固定されている。図3に示すように第二筒体27の基端側外周壁にはワイヤ30が一周巻き掛けられており、ワイヤ30の略中間部は、第二筒体27の下側の外周壁に止め具32で固定されている。ワイヤ30の一端側は駆動枠4の第二フレーム11の右端側に固定され、他端側は第二フレーム11の左端側に弾発部材31(スプリング)を介して固定されている。弾発部材31はワイヤ30の弛みを防止するために設けられている。そして、駆動枠4がX方向に移動されると、ワイヤ30によって回動部17が回動されるようになっている。
【0017】
緊張部材18は、基板20のU字凹部20aの左右にそれぞれ基端側が固定され、回動部17の内側を経て回動部17の前方に突設された一対の弾性アーム板34を備えている。アーム板34の上面は、回動部17の内面に沿って配されており、回動部17の回動中心とは反対方向に弾性力を発揮するようになっている。アーム板34の先端部34aは横広がりの矩形に形成されている。先端部34aの上面は第二筒体27の外周壁面と略面一にされ、2本の丸棒35が矢印Y方向と平行に間隔をおいて配設されている。先端部34aの上面の周縁と各丸棒35の両端部とは、キャップ部Cの内面を傷めないように丸く面取りされている。また、筒状ベッド6側の丸棒35の方が他方の丸棒35より径が大きくされている(例示であって、これに限定されず、筒状ベッド側の丸棒35の方の径を小さくしてもよい。)。
【0018】
一対の緊張部材18は帽子Wのキャップ部C内に挿入され、それぞれキャップ部Cの内面に対して、キャップ部Cの高さ方向に丸棒35が線接触して、両緊張部材間にキャップ部Cへの刺繍加工範囲Aを周方向に緊張する。このとき、両緊張部材間にキャップ部Cへの刺繍加工範囲Aが浮いて緊張されているので、キャップ部Cへの刺繍加工範囲Aは略平面状に張られる。
【0019】
帽子枠19は、図4に示すように帽子Wのキャップ部C又は汗止め部Bの内側に挿入される受け枠38を備え、受け枠38は回動部17の第二筒体27に外嵌自在なベース筒体54と、ベース筒体54の長さ方向の略中間に設けられたフランジ部39とを備えている。ベース筒体54のフランジ部39よりも第二筒体27側には、回動部17の係合部材29に係合する係合凹部40が端縁に設けられるとともに、各係合ローラ28に係合する係合孔41が設けられている。また、ベース筒体54のフランジ部39よりも反第二筒体側には、受け枠38の内周縁に沿って円弧状に湾曲させられた湾曲板42が延設されている。湾曲板42の矢印Y方向の先端縁にはキャップ部C又は汗止め部Bに食い込み得るように配設された多数の歯43が設けられている。これらの歯43は、特に、受け枠38に被せられた帽子W(図5)のキャップ部Cと汗止め部Bとひさし部Pとの縫合部44にキャップ部Cの内側から食い込んで、帽子Wが位置ずれしないようにする。
【0020】
フランジ部39の受け枠38の下端側からは、左右一対のポール45が立設されている。図4において左側のポール45の基端側には、押え体46が連結具47を介して回動自在に支持されている。押え体46は、弾性材を用いて形成されたもので、受け枠38の外周に巻き付けることができるようになっており、キャップ部C又は汗止め部Bを挟んで受け枠38の外側に巻き付けられてキャップ部C又は汗止め部Bをずれないように押さえるようになっている。押え体46の前縁の両端側からは、キャップ部Cと汗止め部Bとの縫合部50にキャップ部Cの外側から食込み得る多数の歯46aが設けられている。押え体46には、帽子Wのひさし部Pを通すための横長の長孔46bが形成されており、長孔46bの前縁の中間部からは帽子Wのひさし部Pとキャップ部Cとの縫合部51にキャップ部Cの外側から食込み得る多数の歯46cが設けられている。押え体46の自由端側には締め付け機構付き止め具48が設けられており、図4において右側のポール45の基端側に設けられた掛け具49に引っ掛け、締め付けて止めることができるようになっている。ポール45の長さ方向略中間から先端にかけては硬質樹脂製のパイプ部材52が回転自在に取り付けられており、パイプ部材52にはキャップ部Cの後部がクリップ53で固定されるようになっている。
【0021】
次に、このように構成された帽子枠装置1の使用方法について説明する。
(1)図示しない治具に帽子枠19を固定する。押え体46は止め具48を掛け具49から外して、展開した状態にしておく。
【0022】
(2)帽子Wの汗止め部Bをキャップ部Cから引き出し、ひさし部Pを受け枠38の反ポール側に向けた状態で汗止め部Bを受け枠38及びポール45に被せる。このとき、受け枠38に設けられた歯43をひさし部Pと汗止め部Bとキャップ部Cとの縫合部44に食い込ませる。
【0023】
(3)押え体46の長孔46bにひさし部Pを通しながら、押え体46を汗止め部B及びキャップ部Cの上から巻き付ける。このとき、押え体46に設けられた歯46a,46cをキャップ部Cとひさし部P又は汗止め部Bとの縫合部50,51に食い込ませる。そして、止め具48を掛け具49に引っ掛け、締め付けて止める。すると、受け枠38に設けられた歯43と押え体46に設けられた歯46a,46cとが帽子Wにしっかりと食い込んで帽子Wをずれないように確実に保持する。
【0024】
(4)キャップ部Cの後ろ側を後方に引っ張ってキャップ部Cへの刺繍加工範囲Aの弛みを取った状態で、キャップ部Cの後ろ側をクリップ53でポール45のパイプ部材52に止める。このように弛みを取ることで、キャップ部Cの周囲長や形状の違いを吸収することができ、キャップ部Cへの刺繍加工範囲Aを緊張しやすくすることができる。
【0025】
(5)帽子枠19を前記治具から外し、筒状ベッド6、緊張部材18及びガイドレール7を受け枠38の内側に入り込ませ、受け枠38の係合凹部40を回動部17の係合部材29に係合させながら、各係合ローラ28を対応する係合孔41に係合させることにより、帽子枠19を回動部17に装着する。このとき、図6に示すように両緊張部材18の間に配されたキャップ部Cへの刺繍加工範囲Aが丸棒35によってキャップ部Cの周方向に平面状に緊張される。
【0026】
(6)さて、刺繍データに応じて駆動枠4が矢印X方向に移動されると、駆動枠4に連結されたワイヤ30によって回動部17が回動される。このとき、筒状ベッド6の上方に移動されるキャップ部Cへの刺繍加工範囲Aは緊張部材18の丸棒35によって常に平面状の緊張状態にされている。図7は駆動枠4が左側に移動され、回動部17が反時計回りに90°回動された状態を示している。また、刺繍データに応じて駆動枠4が矢印Y方向に移動されると、帽子枠装置1とともに帽子Wが筒状ベッド6に対して矢印Y方向に相対移動される。そして、駆動枠4の移動に連動して駆動される針9と、釜(図示略)との協働によりキャップ部Cへの刺繍加工範囲Aに刺繍加工がされる。
【0027】
このように構成されたミシンの帽子枠装置1によれば、筒状ベッド6の上方に配されたキャップ部Cへの刺繍加工範囲Aをキャップ部Cの周方向に緊張する緊張部材18を設けたので、略球形等の頂面部Cbの一部を含む刺繍加工範囲Aを平面状に緊張することができる。従来とは異なり、周面部Caと頂面部Cbとの境が浮き上がって刺繍加工に支障をきたしたりすることなく、刺繍加工範囲Aを頂面部Cb側へ拡大することができ、該刺繍加工範囲Aに一定の品質で刺繍加工をすることができる。
【0028】
そして、緊張部材18はキャップ部Cの周方向にキャップ部Cを緊張させるため、例えばキャップ部Cの深さが異なる場合でも緊張の具合にはほとんど影響がなく、刺繍加工範囲Aを緊張させやすい。従って、刺繍加工品質を向上させることができる。
【0029】
さらに、キャップ部Cの内周面には、丸棒35のまるい周壁がキャップ部Cの高さ方向に線接触し、しかも、キャップ部Cの回動に伴って接触部分が移動する(キャップ部Cの同じ部分に接触し続けない)ため、キャップ部Cの内面の一部分が集中的に傷んだりはしない。
【0030】
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)アーム板34のアーム部分を棒又はバネ等の他の弾性部材に変更すること。
【0031】
(2)アーム板34を着脱自在にするとともに、弾性や長さ等を異ならせたものを用意し、キャップ部Cの布厚、布の質(硬さ、軟らかさ等)、深さ等に応じて適宜取り替えて使用すること。これによって様々な帽子に対応することができるようにすることができる。
【0032】
(3)アーム板34の先端部34aの大きさ、丸棒35の太さ、長さ又は本数等を異ならせること。
(4)アーム板34の先端部34aに丸棒35に代えて突条を一体に形成すること。
【0033】
(5)アーム板34の先端部34aに丸棒35に代えて突点を設けることにより、キャップ部Cの内面に点接触するように構成すること。突点の設け方は特に限定されず、先端部34aに突部材を取り付けたり、一体に形成したりして設けることを例示できる。また、突点の数も特に限定されず、任意数の突点を適宜設けることができる。
(6)アーム板34の先端部34aに丸棒35を設けず、キャップ部Cの内面に、先端部34aの上面を面接触させたり、端縁を線接触させたりするように構成すること。
【0034】
(7)アーム板34の先端部34aを着脱自在にするとともに、先端部34aの大きさ、丸棒35の太さ、長さ又は本数等を異ならせたものを用意し、キャップ部Cの布厚、布の質(硬さ、軟らかさ等)、深さ等に応じて適宜取り替えて使用すること。また、図8に示すようにアーム板34のアーム部分側の取付孔34bを矢印Y方向に延びる長孔にすることにより、先端部34aのアーム部分への取付位置を矢印Y方向に調節可能に構成してもよい(先端部34a側の取付孔34cを長孔にしてもよい。また、取付位置を矢印Y方向と直交方向に調節可能にしてもよい。)。これによって様々な帽子に対応することができるようにすることができる。
【0035】
(8)二対以上の緊張部材18を筒状ベッド6の左右側に設けること。これによって、例えばキャップ部Cが毛糸等の軟らかい材料で形成されている場合に、緊張力を二対以上の緊張部材18に分散させてキャップ部にかけることができ、キャップ部Cが傷んだり変形したりするのを防止できる。
(9)両緊張部材間にキャップ部Cをその頭頂側から見て略湾曲状に案内する案内部材を配設して緊張することにより、キャップ部Cへの刺繍加工範囲Aが略湾曲状に張るように構成すること。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明に係るミシンの帽子枠装置によれば、帽子のキャップ部の刺繍加工範囲を周方向に緊張させて、加工品質を向上させることができ、また、同範囲を頂面部側へ拡大することができるとともに、その頂面部を傷ませないようにできるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した実施形態のミシンの帽子枠装置を示す側面図である。
【図2】同帽子枠装置の帽子枠を取り外した状態を示す斜視図である。
【図3】同帽子枠装置の帽子枠を取り外した状態を示す正面図である。
【図4】同帽子枠装置の帽子枠を示す斜視図である。
【図5】同帽子枠装置に装着する帽子を示す図である。
【図6】同帽子枠装置の帽子を装着した状態を示す正面図である。
【図7】同帽子枠装置の帽子を装着した別の状態を示す正面図である。
【図8】同帽子枠装置の緊張部材の変更例を示す斜視図である。
【図9】帽子を示す側面図である。
【図10】従来の帽子枠装置を示す斜視図である。
【図11】同帽子枠装置の作用を示す図である。
【符号の説明】
1 帽子枠装置
6 筒状ベッド
18 緊張部材
W 帽子
C キャップ部
Ca 周面部
A 刺繍加工範囲[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a hat frame device for a sewing machine for embroidering a cap portion of a hat.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 9, the hat W includes a cap portion C that covers the head and an eaves portion P that prevents sunlight, and the cap portion C has a peripheral surface portion Ca that is close to a cylindrical shape and a top portion that is close to a spherical shape or a conical shape. It consists of surface part Cb. The embroidery processing range A for the cap portion C is often applied not only to the peripheral surface portion Ca but also to a part of the top surface portion Cb. A hat frame device is used to support the embroidery processing area A in an appropriate form immediately above the cylindrical bed.
[0003]
For example, Japanese Patent Laid-Open No. 8-232160 discloses a conventional sewing machine
[0004]
The
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the method of tensioning the embroidery processing range A in the crown direction by pushing the top surface portion Cb with the leading edge of the
[0006]
Further, when the hat W is rotated at a high speed by the rotating
[0007]
The object of the present invention is to solve the above-mentioned problems, to improve the processing quality by tensioning the embroidery processing range of the cap portion of the hat in the circumferential direction, and to expand the range to the top surface side. Another object of the present invention is to provide a sewing machine hat frame device capable of preventing the top surface portion from being damaged.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a cap frame device for a sewing machine according to the present invention is a cap frame device for a sewing machine for embroidering a cap portion of a cap, and a base portion slidably provided in the Y direction; A rotation part provided at the base so as to be rotatable with respect to an axis parallel to the Y direction; and a hat frame that holds the hat and is detachably attached to the rotation part, and is inserted into the cap part. a pair of tension members, provided on the left and right side of the cylindrical bed, the tension member, protrudes into the cap frame outer peripheral side of the outer peripheral wall surface of the cylindrical body of the rotating unit of the base cylindrical body fitted outside the The embroidery processing range for the cap portion is characterized by providing a round bar that is tensioned in the circumferential direction of the cap portion, or a ridge or a point that replaces the round bar .
[0009]
The hat is not particularly limited as long as it includes at least the cap portion that covers the head. The cap portion includes a peripheral surface portion close to a cylindrical shape and a top surface portion close to a spherical shape or a conical shape, and the embroidery processing range may be set to the peripheral surface portion or from the peripheral surface portion to a part of the top surface portion. It may be set. A feature of the present invention is that the embroidery processing range can be expanded to the top surface side in this way.
[0010]
Although it does not specifically limit as an aspect tensioned with the said tension member, The following can be illustrated.
A mode in which at least a pair of tension members make line contact (surface contact or point contact) in the height direction of the cap portion with respect to the inner surface of the cap portion, and tension the cap portion in the circumferential direction between the two tension members. Can be illustrated. When the cap portion is lifted and tensioned between the two tension members, the cap portion is stretched in a substantially flat shape. When a guide member that guides the cap portion in a substantially curved shape as viewed from the top of the head is disposed between the two tension members, the guide member is stretched in a substantially curved shape.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 7 show a sewing machine
[0012]
A
[0013]
A
[0014]
The
[0015]
The
[0016]
The rotating
[0017]
The
[0018]
The pair of
[0019]
As shown in FIG. 4, the
[0020]
A pair of left and
[0021]
Next, the usage method of the
(1) The
[0022]
(2) Pull the sweat block B of the hat W from the cap C and put the sweat block B on the
[0023]
(3) The
[0024]
(4) In the state where the back side of the cap part C is pulled rearward to remove the slack in the embroidery processing range A on the cap part C, the back side of the cap part C is fixed to the
[0025]
(5) The
[0026]
(6) Now, when the
[0027]
According to the
[0028]
Since the
[0029]
Furthermore, the round peripheral wall of the
[0030]
In addition, this invention is not limited to the structure of the said embodiment, For example, as follows, it can also be changed and embodied suitably in the range which does not deviate from the meaning of invention.
(1) The arm portion of the
[0031]
(2) Make the
[0032]
(3) The size of the
(4) Instead of the
[0033]
(5) The
(6) The
[0034]
(7) The
[0035]
(8) Two or more pairs of
(9) An embroidery processing range A for the cap portion C is substantially curved by arranging and tensioning a guide member that guides the cap portion C in a substantially curved shape when viewed from the top of the head between the tension members. Configure to stretch.
[0036]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the hat frame device for a sewing machine according to the present invention, the embroidery processing range of the cap portion of the cap can be tensioned in the circumferential direction, and the processing quality can be improved. While being able to expand to the top surface part side, there exists an outstanding effect that the top surface part can be prevented from being damaged.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a cap frame device for a sewing machine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a state in which the hat frame of the hat frame device is removed.
FIG. 3 is a front view showing a state in which the hat frame of the hat frame device is removed.
FIG. 4 is a perspective view showing a hat frame of the hat frame device.
FIG. 5 is a view showing a hat to be attached to the hat frame device.
FIG. 6 is a front view showing a state in which the hat of the hat frame device is mounted.
FIG. 7 is a front view showing another state in which the hat of the hat frame device is mounted.
FIG. 8 is a perspective view showing a modification of the tension member of the hat frame device.
FIG. 9 is a side view showing a hat.
FIG. 10 is a perspective view showing a conventional hat frame device.
FIG. 11 is a view showing an operation of the hat frame device.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記キャップ部(C)内に挿入される少なくとも一対の緊張部材(18)を、筒状ベッド(6)の左右側に設け、
前記緊張部材(18)に、前記帽子枠(19)のベース筒体(54)を外嵌する前記回動部(17)の筒体(27)の外周壁面よりも外周側へ突出し、前記キャップ部(C)への刺繍加工範囲を該キャップ部(C)の周方向に緊張する丸棒(35)又は該丸棒(35)に代わる突条若しくは突点を設けたことを特徴とするミシンの帽子枠装置。A hat frame device for a sewing machine for embroidery processing on a cap portion of a hat, a base portion (16) provided to be slidable in the Y direction, and a base portion that is rotatable with respect to an axis parallel to the Y direction ( 16) includes a rotation part (17) provided on the rotation part (17), and a hat frame (19) that holds the hat (W) and is detachably attached to the rotation part (17).
At least a pair of tension members (18) to be inserted into the cap part (C) are provided on the left and right sides of the cylindrical bed (6),
Wherein the tensioning members (18), projecting to the outer peripheral side than the outer peripheral wall surface of the cylindrical body of the rotating unit fitted around the base cylinder (54) of the cap frame (19) (17) (27), wherein The embroidery processing range for the cap portion (C) is provided with a round bar (35) that is tensioned in the circumferential direction of the cap portion (C), or a ridge or a point that replaces the round bar (35). Sewing cap frame device.
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