JP4061726B2 - Newsprint for offset printing and method for producing the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新聞用紙に関し、特に少量の二酸化チタンの使用量で不透明度および白色度に優れるオフセット印刷用新聞用紙およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ゴミ増加に対する環境問題、また輸送コスト低減対策の一環として用紙の軽量化、なかでも新聞用紙は増頁等の関連より軽量化の指向が非常に強い。他方、用紙の軽量化が紙品質に与える弊害は大きく、特に重要な要求品質の一つである不透明度の低下は大きな問題である。この不透明度の問題は、用紙の軽量化に伴う嵩の減少により、用紙の白紙不透明度が低下して下の紙の印刷画像が透けて見える、所謂透き通し(ショースルー)の低下と、印刷インキ中のビヒクル(樹脂や溶剤分)が印刷用紙中に浸透して用紙の光学特性を低下させることにより、印刷物の裏面側において、表面の印刷画像が透き通って見える、所謂浸み通し(ストライクスルー)といわれる印刷後の不透明度の低下に起因し、裏抜けトラブルとしてエンドユーザーである読者に対して、読み難い、見難いといったような大きな問題を惹起する原因となる。
【0003】
上記不透明度低下の問題に対応する方法として、二酸化チタン、ホワイトカーボン、焼成カオリン、構造化カオリン、中空プラスチックピグメント、炭酸カルシウムなどの顔料を、パルプを主体とする紙料に添加して抄紙する内添による方法や、あるいは上記二酸化チタンなどの顔料を接着剤と共に原紙上に塗被する外添塗布法、さらには、上記の内添法と外添塗布法とを併用する方法が取られる。
【0004】
内添や外添塗布に使用される填料(顔料)の中で、二酸化チタンは、不透明度の改善効果が他の顔料に比べて大きく、不透明度の改善に対し最も効果のある顔料として従来より広く使用されている。例えば、特開平3−59194号公報には原紙に使用した高歩留りパルプの褪色性防止を目的に、塗被層の顔料として特定の粒度分布をもつルチル型二酸化チタンを使用する方法が、さらに、特開平4−146297号公報には、比較的軽量な(例えば米坪80g/m2 以下)多層塗工紙の下塗り塗被層と上塗り塗被層に二酸化チタンを特定量配合する方法が提案されている。
【0005】
ところで、二酸化チタンは、例えばJIS K5116に分類されているように結晶型や表面処理の違いなどによって種々のものがあり、用紙の不透明度改善を目的に使用する場合、二酸化チタンの種類によってその効果が異なる。また、新聞用紙のように、一般に硫酸バンドを含む紙料中に二酸化チタンを内添填料として含有し、酸性抄紙された用紙、あるいは酸性抄紙された用紙を二酸化チタンを含有する表面処理剤で塗布、乾燥してなる用紙は、抄紙過程、あるいは二酸化チタンを含有する表面処理剤の塗布過程等において凝集が起こる。その結果、所望とする不透明度の十分な改善効果が得られないことになる。
要するに、二酸化チタン粒子は、その水性液の条件、例えば、硫酸バンドの存在、液のpHや併用される接着剤の種類や量、あるいは助剤等の影響で容易に凝集を起こし、二酸化チタン粒子が本来有する十分な不透明度発現効果が期待できない。
ここに、高価な二酸化チタンを使用して、用紙の不透明度を改善する場合には、その使用量をできるだけ少量にとどめ、一方でその不透明度の改善効果を最大限に発揮させることが極めて重要である。
【0006】
特に、新聞用紙のように、その目方がより一層軽量化を指向する用紙においては、二酸化チタンなどの顔料を内添および/または外添塗被することは、製品の重量を一定とする場合には、顔料の付加で重量が増えた分だけ、相対的にパルプ繊維の重量が減少することを意味する。その結果、不透明度は改善できるものの、紙厚や剛度(紙腰)が低下するなどの別の不具合を生じる恐れがある。
そこで、二酸化チタンの使用量をできるだけ抑える一方で、その不透明度の改善効果が最大限に発揮され、かつ紙厚や剛度が殆ど低下することなく、高品質の軽量化された新聞用紙の開発が強く望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記の事情より、本発明は、少ない二酸化チタンの使用量で効率よく用紙の不透明度を改善し、高い白色度を有し、かつオフセット印刷適性にすぐれる軽量のオフセット印刷用新聞用紙およびその製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、二酸化チタンが含有せしめられたオフセット印刷用新聞用紙において、二酸化チタンの分布状態が該新聞用紙の紙面を電子線微小部分析装置(EPMA)を用いて、マッピング分析法で評価した場合に、二酸化チタンの占める合計面積が測定に供した紙面面積の2〜30%(面積比率)であり、かつ二酸化チタンの数平均面積が5μm2 以下であることを特徴とするオフセット印刷用新聞用紙である。さらに、二酸化チタンと接着剤が含まれる水性顔料組成物を原紙面へ塗布してなるオフセット印刷用新聞用紙の製造方法において、該水性顔料組成物の調製にあたり、予め二酸化チタン100部に対し、固形分対比でカルボキシル基を有する水溶性高分子を分散剤として0.5〜2部添加して、スラリー化した二酸化チタンを使用し、かつ該水性顔料組成物が下記の条件(1)を満足するように調製され、さらに二酸化チタンの塗布量が乾燥重量で片面あたり0.1〜1.5g/m2 としたことを特徴とする前記のオフセット印刷用新聞用紙の製造方法である。
〔条件(1):
水性顔料組成物(塗布液)に対し、硫酸アルミニウムを100ppm〔Al2 (SO4)3 として〕となるように添加、混合した後、該水性顔料組成物を二酸化チタンの重量濃度で20ppmとなるように水で希釈して得られる水性顔料組成物の光透過率が55%以下である〕
【0009】
【発明の実施の形態】
先ず、本発明の要点となる二酸化チタンについて述べる。二酸化チタンはその結晶型より、アナターゼ型、ルチル型、ブルカイト型の3種類のものが知られている。そして、実用的にはアナターゼ型とルチル型が使用されており、本発明で使用する二酸化チタンもこの2種類の結晶型のものが好ましく使用できる。
通常、不透明度や白色度の向上を目的に使用される二酸化チタンは、その粒子径が光の波長の約半分の場合に、その効果が最も高くなることから、個々の粒子径が0.2〜0.3μmとなるように粉砕等によって調整されている。
なお、二酸化チタン粒子は、その分散性や耐候性などの観点より、アルミニウム、ケイ素、ジルコニウム、亜鉛、錫、チタニウム等の金属酸化物によって表面被覆が行われている。さらに、上記した結晶型の違いからルチル型二酸化チタンはアナターゼ型に比べて、高い屈折率を有しており、前者が後者より高い不透明度を与えることは公知である。
【0010】
本発明者等は、二酸化チタンを含有する用紙の不透明度改善効果について、鋭意検討した結果、二酸化チタンの種類やその使用方法によって、不透明度の改善効果が大きく異なり、使用法によっては、十分な効果が得られないことを実験により確認している。
即ち、従来より、二酸化チタンはその粒子径や結晶型だけでなく、その表面処理剤の種類や量、特に、水性液として調製されるときの条件、紙中での分散(分布)状態等によってその作用効果が大きく影響されることを見出した。例えば、二酸化チタン粒子は液のpHや硫酸バンドの存在、あるいは、使用する接着剤の種類等によって凝集する傾向があり、一旦凝集して粒子径が大きくなると、本来二酸化チタンが有する高い不透明性や白色度等が軽減され、十分な効果を発揮し得ない。
【0011】
そこで、本発明者等は、このような二酸化チタンのもつ物性特性について鋭意検討を加えた。その結果、二酸化チタンを単に機械分散して、紙料へ添加して抄紙したり、あるいは接着剤等と混合して水性液を調製した後に、原紙へ塗布、乾燥して製品に仕上げても二酸化チタンが持つ本来の高い不透明性や高白色度が十分に発揮されていないことを見出した。これは、それぞれの系の中で二酸化チタン粒子が十分に分散されておらず、あるいは、一旦は分散されていても、水性顔料組成物として仕上げることによって、系内に存在する各種の金属イオンや接着剤の種類によって、分散が不安定となり粒子が凝集して肥大化し、結果的に十分な光学特性が発揮できなくなっているものと推定される。
上記より、二酸化チタン粒子が、できるだけその微粒子分散状態を維持して、紙層内、あるいは外添塗布により紙(原紙)表面に分布させることによって、二酸化チタン粒子が本来具備する優れた不透明性や白色度が極めて効率良く発揮されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
而して、本発明における第1の発明は、二酸化チタンが含有せしめられたオフセット印刷用新聞用紙において、二酸化チタンの分布状態が該新聞用紙の紙面を電子線微小部分析装置(EPMA)を用いて、マッピング分析法で評価した場合に、二酸化チタンの占める合計面積が測定に供した紙面面積の2〜30%(面積比率)であり、かつ二酸化チタンの数平均面積が5μm2 以下であることを特徴とするオフセット印刷用新聞用紙である。
【0013】
本発明は二酸化チタンが原紙への内添添加であれ、あるいは表面処理(外添塗布)による方法であれ、その製品となる新聞用紙の紙面を電子線微小部分析装置を用いマッピング分析することによって、二酸化チタン粒子の分布状態を特定したところに特徴を有する。そして、その背景は、二酸化チタン粒子ができるだけ小さい粒子として、原紙面あるいは原紙層内に分布していることが重要である。
因みに、内添で、二酸化チタン粒子を原紙層、および表面層近くに分布させることは可能であるが、実際に二酸化チタン粒子のような微粒子を原紙へ内添、抄紙することは、抄紙過程での歩留りが極めて悪く、経済的にも好ましい手段とはなり得ないものである。一方、本発明においては、二酸化チタンを極めて効率良く原紙表面へ付加できる外添塗布法が優れた態様となるものである。
上記により、本発明については、二酸化チタンの原紙への歩留りが良く、かつ不透明度の向上効果も優れる外添塗布して得られるオフセット印刷用新聞用紙の場合について、詳述することにする。
【0014】
先ず、本発明における電子線微小部分析装置を用いて行うマッピング分析法について述べる。
ここで、電子線微小部分析装置としてはエネルギー分散形X線分光器を装備した電子線微小部分析装置(EPMA,JXA−8621MX/日本電子社)を使用する。
上記の装置(JXA−8621MX)は、自動分析機能や分析プログラムを全て含み、さらにミクロ分析をマクロ領域まで拡大し、成分元素や化合物の二次元分布状態をリアルタイムでカラー画像として表示し、データー解析する機能を備えた広域・状態分析装置である。特定の元素の濃度分布を表示したり、さらには複数元素の存在状態や元素比の表示、あるいはデジタル化された反射電子、二次電子の映像信号もカラーマップとして表示できる。この方法で、微小領域の分析だけでは知ることのできなかった試料全域の構成元素・化合物分布の観測等ができる装置である。
【0015】
以下に、具体的な測定法について述べる。
先ず、予め二酸化チタン粒子が塗布された試料(紙製品)の表面に対しカーボン蒸着を施す。次いで、該カーボン蒸着が施された試料を用いて、上記の電子線微小部分析装置(JXA−8621MX)を使用し、加速電圧15kv、電流6×10-9A、倍率2500倍、および試料の測定面積33.25μm×28.5μmの条件下に測定を行い、チタン元素の原強度マップ図を得る。この原強度マップ図を基にして、強度レベルの中央値をしきい値として2値化を行い、マッピング分析法によるチタン元素のマップ図を得る。
【0016】
次いで、上記で得た強度マップ図をスキャナー(GT−9000/エプソン社)を使用して、解像度150dpi、画像の大きさ530ピクセル×500ピクセルとしてコンピューターに入力し、さらに画像処理・解像システム(ドットアナライザー DA−5000/王子計測機器社)を介して自動2値化を行い、二酸化チタン元素の分布状態図を得る。この分布状態図を基に同システムを使用して、下記により、測定面積中に占める二酸化チタン粒子の全面積(面積比率)および数平均面積を求めた。
● 二酸化チタンの面積比率(%) :
(二酸化チタン各粒子の面積の合計/測定面積)×100
● 数平均面積(μm2 ) :
二酸化チタン各粒子の面積の合計/測定面積内に存在する二酸化チタン粒子の総個数
測定はランダムに試料表面の5カ所についてチタン元素のマップ図を得る。次いで、各マップ図について、ランダムに4カ所の二酸化チタン元素の分布状態図を得る。この分布状態図を基に、画像処理・解像システムを用いてそれぞれの二酸化チタンの面積比率および数平均面積を算出し、合計20点測定での平均値を算出し、面積比率および数平均面積とした。
なお、上記二酸化チタン粒子のうち、粒子径が0.2μm未満のものについては、夾雑物として計算より除外した。
【0017】
本発明では、上記の如き測定法で得られる二酸化チタン粒子の測定面積中に占める面積比率を2〜30%に特定するものである。因みに、2%未満の場合には、本発明が所望とする不透明度の改善効果が得られず、他方30%を越えるような状態では、二酸化チタン粒子が多過ぎて、紙粉発生の原因となり、オフセット印刷時にブランケットパイリング等を誘発し易くなり好ましくない。
【0018】
さらに、重要な要件は、二酸化チタン粒子の占める面積比率のみならず、原紙上に分布している二酸化チタン粒子の大きさである。理想的には、個々の二酸化チタン粒子が単一の微粒子(粒子径;0.2〜0.3μm)の形態で分布していると最も高い不透明性を得ることができて望ましいものである。
残念ながら、実質的に完全な単一粒子での分布状態は殆どなく、通常は、複数の粒子が凝集した状態で分布している。これは、二酸化チタン粒子が含まれる水性組成物が他の物質、例えば接着剤や助剤等と一緒に構成されているために、水性液のpHの影響や他の高分子接着剤等の影響、あるいは新聞用紙のように通常硫酸バンドを含有する紙料を用いて酸性抄紙して得られる用紙等に二酸化チタンが含まれる水性組成物を塗布すると、時間の経過により用紙中の硫酸バンド等が水性組成物(塗布液)中に溶出し、その中のアルミニウムイオン等の影響により、ある程度の凝集が避けられないことによる。
この凝集物の形成状態によって、得られる不透明度の向上効果が左右される。したがって、この凝集をいかに最小限に抑えるかが、少ない量の二酸化チタン粒子をもって最大限の不透明度効果を発揮させる鍵となる。
【0019】
以上より、本発明では、二酸化チタン粒子の大きさとして、大小様々の二酸化チタン粒子が原紙上に分布しているが、できるだけ小さい粒子径の二酸化チタン粒子(できれば0.2〜0.3μmのような単一粒子)の形態で原紙に分布されていることが必要である。そこで、本発明では、原紙に付加されている二酸化チタン粒子の大きさを数平均面積で特定するものである。
即ち、測定面積内(特定)に存在する大小様々の二酸化チタン粒子の個数でもって、それら二酸化チタンの全粒子の占める面積値を除した値(数平均面積)である。この数平均面積として5μm2 以下、好ましくは5μm2 以下、0.04μm2 以上に特定するものである。因みに、この数平均面積が5μm2 を越えるとその分凝集した二酸化チタン粒子が多くなることを意味し、値が大きくなる程、小さい粒子径の二酸化チタンが少なく、肥大化した粒子が目立つようになり、結果的に不透明度の改善効果がその分低下するので、好ましくない。
なお、塗料中に存在する各種のイオンや高分子物等の影響を受け、完全に単一の分散状態で二酸化チタン粒子が存在することは有り得ず、通常は、複数の粒子が凝集して、例えば0.2μmより大きな粒子形態を取っている場合が殆どであり、下限の特定をする必要はないものであるが、マッピング分析で現れる二酸化チタン粒子の大きさで0.04μm2 より小さい粒子については、実質的に粒子が小さ過ぎて、不透明度の向上効果が期待できない粒子と見做し、これより以下の数平均面積をもつ粒子については測定値より除外した。
【0020】
上記より、本願発明の第1の発明は、電子線微小部分析装置を用いてマッピング分析法で評価した場合の新聞用紙の二酸化チタン粒子の分布状態として、測定に供した面積に対し、二酸化チタン粒子が占める面積(面積比率)と平均的な粒子の占める面積(大きさ)で特定した点に特徴を有する。要するに、この2つの特定は、必要な二酸化チタン粒子の量(面積表示)とそれらの粒子が塊り状態でなく、できるだけ小粒子状態で原紙上(または原紙内)に数多く分散して(数平均面積で表示)存在することを特定したものといえる。
【0021】
そして、実際に原紙へ表面処理する二酸化チタンの塗布量としては、乾燥重量で片面あたり0.1〜1.5g/m2 、より好ましくは0.2〜1.0g/m2 である。因みに、0.1g/m2 未満の場合には、少な過ぎて、本発明が所望とする不透明度の向上効果を期待できない虞れがある。一方、1.5g/m2 を越えるような量では、不透明度の向上効果については期待できるものの、紙粉の発生等が懸念され、ブランケットパイリングの虞れがある。さらには、その量が多くなれば、なる程、最終の製品米坪が決められている場合は、その分パルプ繊維の量を減らすことを意味し、製品の剛度低下等があり、好ましくない。
【0022】
なお、本発明で使用される二酸化チタンの種類については、前記したように結晶型よりアナターゼ型とルチル型が使用される。なかでも、相対的に不透明度に優れるルチル型で、その表面をアルミニウムで被覆されている二酸化チタン粒子(JIS K5116−ルチルのI類)が好ましく使用される。
【0023】
また、本発明のオフセット印刷用新聞用紙は、二酸化チタン粒子の分布状態として、前記の電子線微小部分析装置を用いてマッピング分析法で評価した場合について特定されるような分布状態に特徴を持つものであるが、さらには、厚み方向(紙層)における二酸化チタン粒子の分布状態として、該新聞用紙の紙層を4分割した際の、第1層(表層)および第4層(裏層)に存在する二酸化チタンの総重量が、第2層および第3層(各々、中間層)に存在する二酸化チタンの総重量の2倍以上であるものが特に好ましい。内層よりも、表層(外層)近くに二酸化チタン粒子が存在することで、より優れた白色度および高不透明度が得られ易い。
【0024】
因みに、紙層の分割による二酸化チタンの量分析は以下のようにして行った。先ず、二酸化チタンと酸化澱粉の比率が5/5(固形分重量比)の塗布液を調製し、パルプ繊維を主体とする原紙に、マイヤーバーを使用して、前記二酸化チタンの重量が片面あたり0.05〜1g/m2 となるように両面塗工を行い、80℃のシリンダードライヤーで乾燥後、ソフトキャレンダーで1ニップの通紙処理を施し、二酸化チタン含有量の異なる用紙を作成した。これらの二酸化チタン含有紙を使用し、蛍光X線測定装置(装置名:XRF−1700/島津製作所社)により、チタン強度と二酸化チタン含有量の検量線を得る。
次いで、紙パ技協誌1987年2月号の研究報文(道管要素・填料の紙層内分布とベッセルピック)、第159頁(Appendix)に記載されている「粘着テープによる紙層剥離法を応用した紙層Z方向の填料分布・道管分布の測定法」に準拠して、本発明に係る新聞用紙を4分割し、紙層面側にX線が照射されるように前記の蛍光X線測定装置を使用して、それぞれのチタン強度を測定し、前記の検量線により各紙層中に含まれる二酸化チタンの量を求めた。
【0025】
前述したように、原紙中の二酸化チタンはできるだけ表層近くに存在していることが好ましく、特に前記の表層部および裏層部に存在する二酸化チタン量が内部の第2層および第3層中に存在する二酸化チタン量の2倍以上存在することが好ましい。そのような状態にするには、外添塗布法による処理が好ましく、特にフィルムトランスファー式の塗布法(例えば、ゲートロールコーター、ロッドメータリングサイズプレス等の塗布装置)が特に好ましい。
【0026】
本発明の第2の発明は、外添塗布により、二酸化チタンを原紙面へ塗布して得られるオフセット印刷用新聞用紙の製造方法に関するもので、特に、二酸化チタンと接着剤が含まれる水性顔料組成物を原紙面へ塗布してなるオフセット印刷用新聞用紙の製造方法において、該水性顔料組成物の調製にあたり、予め二酸化チタン100部に対し、固形分対比でカルボキシル基を有する水溶性高分子を分散剤として0.5〜2部添加して、スラリー化した二酸化チタンを使用し、かつ該水性顔料組成物が下記の条件(1)を満足するように調製され、さらに二酸化チタンの塗布量が乾燥重量で片面あたり0.1〜1.5g/m2 としたことを特徴とする前記に記載のオフセット印刷用新聞用紙の製造方法である。
〔条件(1):
水性顔料組成物(塗布液)に対し、硫酸アルミニウムを100ppm〔Al2 (SO4)3 として〕となるように添加、混合した後、該水性顔料組成物を二酸化チタンの重量濃度で20ppmとなるように水で希釈して得られる水性顔料組成物の光透過率が55%以下である〕
【0027】
本発明に係る製造方法は、前述の特定されるオフセット印刷用新聞用紙を具体的に得るための好ましい実施態様を示すものである。
要約すると、少ない二酸化チタン量で、二酸化チタンの凝集をできるだけ抑制し、小さい粒子として原紙層に数多く分布するように意図した製造方法を提案するものである。
而して、本発明では、接着剤および二酸化チタンを含有する水性顔料組成物(以後、単に塗料と称す)を調製するにあたり、予め二酸化チタン100部に対し、固形分対比でカルボキシル基を有する水溶性高分子を分散剤として0.5〜2部添加して二酸化チタンを微粒子分散化させた後、接着剤や他の材料等と適宜混合分散して、塗料に仕上げ、かつ該塗料が下記の条件(1)を満足することが重要な要件となるものである。
〔条件(1):
水性顔料組成物(塗布液)に対し、硫酸アルミニウムを100ppm〔Al2 (SO4)3 として〕となるように添加、混合した後、該水性顔料組成物を二酸化チタンの重量濃度で20ppmとなるように水で希釈して得られる水性顔料組成物の光透過率が55%以下である〕
【0028】
二酸化チタン粒子は、他の顔料等と比較し、凝集し易い特性があり、凝集して肥大化した粒子は不透明度の発現効果が損なわれるので、できるだけ微粒子(単一粒子の粒子径0.2〜0.3μm)状態で分布されていることが必要である。加えて、本発明のように、できるだけ少量の二酸化チタンを使用して、その特徴である不透明度を最大限に発現させるには、できるだけ微粒子分散された状態で原紙層(表面)に分布されていることが不可欠条件である。
しかしながら、実体は、二酸化チタンの分散条件(分散剤の種類や量等)や、塗料系でのpH条件、併用される接着剤、各種助剤等との相性により、一旦は十分に分散していても塗料に調製する過程で容易に凝集して、大きな粒子へなり易く、安定した分散状態が取りにくい顔料である。
例えば、分散系の中に酸性抄紙等で染料等の定着剤として汎用されている硫酸アルミニウム(硫酸バンド)が存在すると、二酸化チタンは容易に凝集を起こし、安定した分散状態を維持できずに、肥大粒子化を起こす。
新聞用紙用原紙の大半は酸性抄紙で行われており、硫酸バンドを使用して抄紙がなされている。したがって、例えばゲートロールコーター等で二酸化チタンを含む塗料が該原紙に塗布されると、時間の経過と共に、塗料系内に原紙中の硫酸バンドが混入し、次第に塗料中の二酸化チタンが凝集し、肥大化した二酸化チタン粒子となり問題がある。
【0029】
本発明者等は、このように塗料中で分散している二酸化チタン粒子が状況により凝集して肥大化し、二酸化チタン粒子本来の高不透明度の発現効果が低下し、本発明の所期の効果が得られないことに鑑み、硫酸バンドの存在や塗料系内のpH変化、あるいはその他の状況変化程度では二酸化チタン粒子の形態が容易に変化せず、安定した分散状態を維持できる塗料調製について鋭意検討を重ねた。
その結果、予め二酸化チタン粒子をカルボキシル基を有する水溶性高分子からなる分散剤を二酸化チタン100部に対し、固形分対比で0.5〜2部添加して、分散スラリー化した後に該二酸化チタンスラリーと接着剤およびその他の所要の材料とを混合、攪拌して塗料調製を行うことによって、塗料内への硫酸バンドの混入や、あるいは塗料のpH変化が生じても、塗料中の二酸化チタン粒子は容易に凝集することなく、長期間に亘って微粒子分散状態が維持されることを見出し本発明を完成するに至った。
【0030】
即ち、二酸化チタン粒子の分散に際し、カルボキシル基を有する水溶性高分子を分散剤として、二酸化チタン100部に対し、固形分対比で0.5〜2部添加して顔料分散させることによって、安定した二酸化チタンの分散スラリーを得るものである。二酸化チタンの分散にカルボキシル基を有する水溶性高分子が、際立った作用効果を示す理由については必ずしも定かではないが、微粒子分散されている二酸化チタン粒子の周辺に多量のカルボキシル基(−イオン)を有する分散剤が存在することで、相互に反発する力が優先し、二酸化チタン粒子同士が会合するのを抑制しているものと推定される。また、このような状況下にあっては、たとえ、外からアルミニウムイオン等が進入しても結果は同じで、カルボキシル基によるキレート作用により、アルミニウムイオン等を効果的に補足し、容易に凝集を起こし得ない状況を作り出しているものと推定される。
因みに、添加量が0.5部未満の場合には、量が少な過ぎて塗料系のpH変化や少量の硫酸バンドの存在で二酸化チタン粒子が凝集し易くなり、好ましくない。一方、2部を越えるような量を入れると、塗料系全体の増粘や二酸化チタン粒子の再凝集が起こり、品質への悪影響が懸念され好ましくない。
【0031】
なお、本発明では、上記したように、二酸化チタンを含む塗料において、予め十分に分散されている二酸化チタンの微粒子状態が塗料に仕上げられた後も、安定してその分散状態が維持されていることが極めて重要である。
そして、その分散状態を示す指標として、本発明では二酸化チタンを対象とする光透過率を規定することによって、二酸化チタンの分散状態(換言すると、凝集状態)を把握でき、塗料中の二酸化チタンの凝集状態の限度を設けることで、少量の二酸化チタンの使用で高不透明度を得ることを見出したのである。
即ち、二酸化チタンと接着剤を含む塗料(水性液)に、硫酸アルミニウムを100ppm〔Al2 (SO4)3 として〕となるように添加、混合した後、該水性顔料組成物を二酸化チタンの重量濃度で20ppmとなるように水で希釈して得られる水性顔料組成物の光透過率が55%以下、より好ましくは50%以下となるように塗料を調製することによって、該塗料中の二酸化チタンの分散性が維持されていることを示すものである。因みに、光透過率が55%を越えて高い値になる程、塗料中の二酸化チタンがそれだけ凝集して肥大化した粒子が多いことを示す。なお、下限については格段に限定するものではないが、本発明者等の実験によると、二酸化チタン粒子のみを単独で分散剤を使用して水中で十分に分散させたものについて、前記したように二酸化チタンの重量濃度で20ppmとなるように水で希釈して、その光透過率を測定したところ概ね30%という値が得られた。
なお、光透過率の調整は、主として、使用するカルボキシル基を有する水溶性高分子(分散剤)の種類と添加量により行うことができる。
【0032】
ここに、二酸化チタン入り塗料(水性液)に対し硫酸アルミニウムを100ppmに相当する分添加する意味は、本発明者等が、以下の経験に基づいて取決めたものである。
即ち、実際の酸性抄紙により抄紙されている新聞用紙は、通常その表面に澱粉やポリアクリルアマイド等の紙力増強剤が表面処理剤(外添塗布)として塗布されている。そして、表面処理剤が原紙へ塗布される過程で、時間の経過に伴い、塗布機構上原紙中の硫酸アルミニウムの一部が表面処理剤中へ溶出してくる。そこで、本発明者等は実機での新聞抄紙時に、連続12時間操業した後のサービスタンク内の表面処理剤を採取して、その中に含有される硫酸アルミニウムの濃度を測定したところ、20〜50ppm〔Al2 (SO4)3 として〕であることを確認した。そこで、硫酸アルミニウムに対する影響を見る上で、幾分多目の硫酸アルミニウム100ppmに対する二酸化チタンの分散性(分散安定性)を光透過率(55%以下)で規定する手段としたのである。
したがって、この条件を満たせば、通常の酸性抄紙における新聞用紙の製造に際して、硫酸アルミニウムによる二酸化チタン粒子の凝集性に関する限りは、問題ないと判断した。
【0033】
次いで、二酸化チタン粒子の分散剤として使用されるカルボキシル基を有する水溶性高分子としては、例えばスチレン/マレイン酸共重合物、スチレン/アクリル酸共重合物、メタクリル酸アルキルエステル/メタクリル酸共重合物、アクリル酸/マレイン酸共重合物、アクリル酸/スルホン酸共重合物等のアクリル酸、マレイン酸等を含む高分子化合物、カルボキシ変性ポリビニルアルコール等の高分子化合物、カルボキシメチルセルロース等のセルロースエーテル類等が例示される。なかでも、特にアクリル酸/マレイン酸共重合物、および/またはスチレン/マレイン酸共重合物等が二酸化チタンの分散効果に優れるので、好ましく使用される。
【0034】
なお、本発明における光透過率とは、紫外可視分光光度計(UV3300/日立社)を使用して、波長572nm、セル光路長1cmの条件の基に測定したものである。因みに、この光透過率の値が大きくなる程、前記したように凝集物が多くなっていることを示し、その結果、二酸化チタン粒子による不透明度の向上効果が期待できない。
【0035】
以下に、本発明における塗料について述べる。塗料としては、予め、特定の分散剤を用いて顔料分散が施された二酸化チタン(平均粒子径として0.2〜0.3μm)と接着剤を主成分とする水性組成物からなる。顔料類は凝集し易いので、適宜分散剤等と一緒に攪拌、分散されて、塗料に仕上げられる。
本発明では、全顔料中に少なくとも二酸化チタンを50重量%以上含有せしめることが望ましい。因みに、二酸化チタンの塗布量としては、乾燥固形分として片面あたり、0.1〜1.5g/m2 といった、極めて少ない量を付加するものであり、塗料中の二酸化チタンの量が少ないと、その分、全体の固形分を多く塗布することが必要となる。結果的に、最終米坪(目方)の決められた薄物の製品に対しては、その分パルプ繊維を減らすことを余儀なくされるために好ましくない。
【0036】
二酸化チタンスラリーの調整方法としては、一般に塗被紙製造の場合に使用される顔料を分散させるための分散機(装置)、例えばコーレスディゾルバー、ケーディーミル等の高速高せん断ミキサー、あるいはサンドミル等の微細ボールをメディアとする湿式解砕機等を適宜使用して、二酸化チタンスラリーを得る。
分散に際し、一般の顔料分散剤を適宜使用することもできるが、本発明においては、特にカルボキシル基を有する水溶性高分子を分散剤として使用する。このカルボキシル基を有する水溶性高分子は、二酸化チタン粒子の分散効果が優れ、特に、分散された二酸化チタン粒子が接着剤や各種の材料と一緒に混合されて、塗料に仕上げられた後にも二酸化チタン粒子の他の顔料粒子との凝集が抑制される傾向が強いので、好ましく使用される。
【0037】
この場合、上記のカルボキシル基を有する水溶性高分子の添加量は二酸化チタン100部に対し、固形分対比で0.5〜2部で調節される。因みに、0.5部未満の場合には、量が不足して塗料に仕上げた場合に安定した分散性を維持できずに凝集するようになり、他方、2部を越えるような添加量では、分散効果は維持されるものの、塗料の粘度が増大したり、場合によっては、分散されている二酸化チタン粒子が再凝集を起こすこともあり、さらには他の品質への悪影響も懸念されるので、好ましくない。
なお、二酸化チタン粒子の分散固形分濃度としては、通常10〜75重量%で調整され、塗料調製に供される。
塗料調製に際しては、上記のように調製された二酸化チタンのスラリーと接着剤、および助剤を適宜添加して調製するか、あるいは二酸化チタンのスラリーと他の顔料スラリー、接着剤、および助剤を適宜添加して調製する方法が取られる。なお、他の顔料との組み合わせになる場合には、少なくとも、顔料として二酸化チタンが全顔料の50重量%以上、好ましくは80重量%以上である。因みに、50重量%未満の場合には、不透明度の向上効果が期待できない虞れがある。
【0038】
因みに、二酸化チタンと併用される顔料としては、例えばカオリン、焼成カオリン、構造化カオリン、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛、サチンホワイト、ホワイトカーボン等の非晶質シリカ、プラスチックピグメント、尿素樹脂等の有機顔料等が例示される。
【0039】
また、接着剤としては、酸化澱粉、エーテル化澱粉、エステル化澱粉、カチオン化澱粉等の変性澱粉類、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース等の水溶性セルロース化合物、スチレン―ブタジエン共重合体ラテックス、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体ラテックス等の共重合体ラテックス類、あるいはポリビニルアルコールやポリアクリルアミド等を例示できる。因みに、接着剤量は、二酸化チタン100部に対し、固形分対比で50〜150部で調節される。
【0040】
上記の如き顔料と接着剤を配合してなる塗料には、適宜分散剤、消泡剤、耐水化剤、表面サイズ剤、防腐剤等の各種助剤が必要に応じて添加される。また、塗料の固形分濃度は、塗布装置や目標とする塗布量に応じて適宜調節されるが、通常は2〜60重量%の範囲である。
【0041】
上記の如き方法で得られた塗料は、製紙分野で一般に使用されている塗布装置、例えばサイズプレス、ブレードメータリングサイズプレス、ロッドメータリングサイズプレス、ゲートロールコーター、ブレードコーター、バーコーター、ロッドブレードコーター、エアーナイフコーター等の公知公用の装置を適宜用いて原紙表面へ塗布される。
なかでも、ゲートロールコーター、ブレードメータリングサイズプレス、あるいはロッドメータリングサイズプレス等のフィルムトランスファー方式の塗布装置を使用すると、フィルム状の塗布膜が原紙へ転写されるので、塗布物が原紙内部に浸透するよりは、原紙の表面層に留まる傾向が強く、結果的に、二酸化チタンも原紙表面層に近い部分に散在する可能性が高くなり、好ましい態様である。
【0042】
かくの如き装置を使用して、二酸化チタンを高率配合した塗料が原紙へ塗布される。なお、塗布量は二酸化チタンの固形分で片面あたり0.1〜1.5g/m2 となるように塗布、乾燥される。因みに、0.1g/m2 未満の場合には、十分な不透明度が得られず、他方1.5g/m2 越えるように塗布すると、製品の重量が一定とする場合には、その分原紙の重量、即ち、パルプ繊維の重量減となり、紙厚や剛度の低下、さらには紙力の低下を招き、印刷工程での断紙等のトラブルを誘発し易くなり好ましくない。
なお、二酸化チタン入りの塗料が原紙へ塗布、乾燥された後、必要に応じてキャレンダーに通紙して、加圧、平滑化処理して製品に仕上げられる。その場合のキャレンダー装置としては、通常の金属ロール/金属ロールの組み合わせになるマシンキャレンダーよりも、金属ロール/樹脂ロールの構成になるソフトキャレンダーを使用する方が原紙層を強く加圧せずに平滑化ができるので、より好ましい態様である。
【0043】
次いで、原紙を構成するパルプとしては、化学パルプ(漂白あるいは未漂白のNKPやLKP等)、高歩留りパルプ(GP、CGP、RGP、PGW、TMP等)、古紙パルプ(DIP等)等が、単独または任意の比率で混合して使用される。なお、抄紙に際しては、紙料中に適宜ホワイトカーボン等の非晶質シリカ系無機顔料、焼成カオリン、構造化カオリン、炭酸カルシウム、および二酸化チタン、さらには尿素ホルムアルデヒド樹脂等の製紙用填料を適宜必要に応じて添加することができる。
さらに、紙料中には、上記填料と共に硫酸バンド、紙力増強剤、歩留り向上剤、強化ロジンサイズ剤、エマルジョンサイズ剤等のサイズ剤、耐水化剤、紫外線防止剤等の一般に公知公用の抄紙用薬品が添加され、通常の抄紙機にて抄紙される。本発明の場合、原紙の坪量としては特に限定されるものではないが、30〜45g/m2 程度の相対的に低坪量の場合に所望の効果が顕著に発揮される。
【0044】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説明する。勿論、本発明はそれらの実施例に限定されるものではない。また、例中の部および%は特に断らない限り、それぞれ重量部および重量%を示す。
【0045】
実施例1
(原紙の作成)
針葉樹クラフトパルプ(NKP)14部、サーモメカニカルパルプ(TMP)40部、グラウンドパルプ(GP)7部、新聞脱墨古紙パルプ(DIP)39部の比率からなるパルプスラリーを、フリーネス(csf)110mlまでレファイナーで叩解してパルプスラリーを調製した。かくして得られたパルプスラリーにロジンエマルジョンサイズ(商品名:SPN−773/荒川化学工業社)を0.3%、硫酸バンドを1%(いずれも対パルプ固形分対比)添加して紙料を調製し、その紙料を使用してツインワイヤーを装備したパイロット抄紙機で抄紙して米坪41g/m2 の原紙を得た。
【0046】
(新聞用紙の作成)
水中に、予め分散剤として、スチレン/マレイン酸共重合物(商品名:ポリマロン1318/荒川化学工業社)を1部添加し、次いでアルミニウムで被覆処理されたルチル型二酸化チタン(商品名:CR−50/石原産業社)100部を添加し、コーレスディゾルバー(分散機)で攪拌しながら、固形分濃度70%の二酸化チタンスラリーを得た。この二酸化チタンスラリーに、熱水で加熱溶解した固形分濃度20%の酸化澱粉糊液(商品名:エースA/王子コーンスターチ社)100部を混合、攪拌して塗料を調製した(なお、部はいずれも重量固形分ベース)。
【0047】
次いで、この塗料に新聞原紙より溶出した硫酸アルミニウムを想定して、塗料に対し、硫酸アルミニウム〔Al2 (SO4)3 として〕を100ppmとなるように添加し、さらに消泡剤0.1部、水を加えて固形分濃度12%の塗布用塗料に仕上げた。なお、この塗料の光透過率〔請求項6に記載の条件(1)に準じて測定〕は43%であった。
この塗料を使用して、前記のパイロット抄紙機で抄紙して得た米坪41g/m2 の原紙の両面に、ゲートロールコーターを使用して、乾燥後の重量が片面あたり0.6g/m2 (二酸化チタンとして0.3g/m2 )となるように塗布、乾燥した後、ソフトキャレンダーで1ニップ通紙仕上げを行い、水分7%の新聞用紙を得た。
なお、得られた新聞用紙について、透明プラスチック粘着テープ(幅38mm、tesa)を使用し、大きさ30mm×200mmの紙片(試料)を前述した紙パ技協誌1987年2月号の研究報文で記載されている処方に準拠して、4分割し、各層に含まれる二酸化チタンの量を蛍光X線測定装置により測定し、予め準備していた検量線と対比して、各層に含まれる二酸化チタンの量を出した結果、第1層(表層)と第4層(裏層)に含まれる二酸化チタンの合計量は、第2層および第3層に含まれる二酸化チタンの合計量の4.3倍であった。
【0048】
実施例2
実施例1の新聞用紙の作成において、分散剤として、ポリマロン1318(1部)をアクリル酸/マレイン酸共重合物(商品名:アロンA−6330/東亜合成社…1.5部)に変更し、さらにアルミニウム被覆処理されたルチル型二酸化チタンとして、CR−50の代わりに、JR−600A(テイカ社)を使用し、光透過率が41%の塗料を使用した以外は、実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
【0049】
実施例3
実施例1の新聞用紙の作成において、分散剤として、ポリマロン1318(1部)を、アクリル酸/マレイン酸共重合物(アロンA−6330/前記…0.4部)、およびカルボキシ変性ポリビニルアルコール(商品名:ゴーセナールT−330H/日本合成化学社…0.4部)に変更し、さらに二酸化チタンCR−50(前記)をJR−600A(前記)に変更し、光透過率が50%の塗料を使用し、乾燥後の塗布量が片面あたり0.4g/m2 (二酸化チタンとして0.2g/m2 )としたこと以外は、実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
【0050】
実施例4
実施例1の新聞用紙の作成において、分散剤として、ポリマロン1318(1部)を、アクリル酸/マレイン酸共重合物(アロンA−6330/前記…0.5部)およびカルボキシメチルセルロース(商品名:FINFIX30/三晶社…0.5部)に変更し、さらに接着剤として、エースA(酸化澱粉)を、ポリアクリルアミド共重合体(商品名:サンタックスNP−10/三井化学社)に変更し、光透過率が52%の塗料を使用し、かつ乾燥後の塗布量が片面あたり1.0g/m2 (二酸化チタンとして0.5g/m2 )としたこと以外は、実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
【0051】
比較例1
実施例1の新聞用紙の作成において、分散剤として、ポリマロン1318(1部)を、ポリリン酸塩(商品名:ハイドロパラート884/サンノプコ社…1部)に変更し、光透過率が59%の塗料を使用した以外は、実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
【0052】
比較例2
実施例2の新聞用紙の作成において、分散剤の添加量を0.3部とし、さらに接着剤として、エースA(酸化澱粉)を、ポリアクリルアミド共重合体(サンタックスNP−10/前記)に変更し、光透過率が85%の塗料を使用した以外は、実施例2と同様にして新聞用紙を得た。
【0053】
比較例3
実施例3の新聞用紙の作成において、分散剤の添加量として、アロンA−6330/前記…1.5部、またゴーセナールT−330H/前記…1.5部に、それぞれ変更し、光透過率が70%の塗料を使用した以外は、実施例3と同様にして新聞用紙を得た。
【0054】
比較例4
実施例1の新聞用紙の作成において、水性顔料組成物の塗布量を乾燥後の重量で片面あたり0.08g/m2 としたこと以外は、実施例1と同様にして新聞用紙を得た。
【0055】
かくして得られた新聞用紙について、マッピング分析による二酸化チタンの面積比率と数平均面積、さらに下記に示す項目について測定評価を行い、得られた結果を表1に示す。
【0056】
(白紙不透明度)
JIS−8138に従い、分光白色度測色機(スガ試験機社)を用いて測定した。
【0057】
(印刷後不透明度)
RI印刷機で、オフセット輪転印刷用インキ(墨)のインキ量を変えて印刷し、印刷面反射率が9%の時の、印刷前の裏面反射率(印刷面の反対面)に対する印刷後の裏面反射率の比率を求めた。なお、反射率の測定には分光白色度測色機(前記)を使用した。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】
表1から明らかなように、本発明の実施例に係る新聞用紙は白紙不透明度、印刷後不透明度ともに優れ、少ない量の二酸化チタンが原紙層面に効率良く分散され、その不透明度効果が十分に発揮されるものであった。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to newsprint, and more particularly, to newsprint for offset printing having excellent opacity and whiteness with a small amount of titanium dioxide used and a method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, as a part of measures for environmental problems with respect to an increase in garbage and reduction of transportation costs, the weight of paper has been reduced. In particular, newsprint paper has a strong tendency to be lighter than related to page increase. On the other hand, the reduction in opacity, which is one of the important required qualities, is a big problem because the weight reduction of the paper has a great adverse effect on the paper quality. This problem of opacity is due to a decrease in the volume accompanying the reduction in weight of the paper, so that the blank paper opacity is lowered and the printed image of the lower paper can be seen through, so-called show-through reduction and printing. The vehicle (resin or solvent) in the ink penetrates into the printing paper and degrades the optical properties of the paper, so that the printed image on the front side can be seen through on the back side of the printed matter. ) Is said to be a cause of serious problems such as difficulty in reading and viewing for the end-user reader as a back-through trouble.
[0003]
As a method for dealing with the above-mentioned problem of opacity reduction, a paper such as titanium dioxide, white carbon, calcined kaolin, structured kaolin, hollow plastic pigment, calcium carbonate and the like is added to a pulp-based stock to make paper. A method by addition, or an external addition coating method in which a pigment such as titanium dioxide is coated on a base paper together with an adhesive, and a method in which the above internal addition method and external addition coating method are used in combination.
[0004]
Among fillers (pigments) used for internal and external coatings, titanium dioxide has a greater effect of improving opacity than other pigments, and has been the most effective pigment for improving opacity. Widely used. For example, JP-A-3-59194 discloses a method of using rutile type titanium dioxide having a specific particle size distribution as a pigment of a coating layer for the purpose of preventing fading of high yield pulp used for base paper, Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-146297 discloses a relatively light weight (for example, 80 g / m 2 2 The following has proposed a method in which a specific amount of titanium dioxide is blended in the undercoat layer and the topcoat layer of the multilayer coated paper.
[0005]
By the way, there are various types of titanium dioxide depending on crystal types and surface treatments as classified in JIS K5116, for example. When used for the purpose of improving the opacity of paper, the effect depends on the type of titanium dioxide. Is different. In addition, as in newsprint paper, titanium dioxide is generally used as an internal filler in a material containing a sulfuric acid band, and an acid-made paper or an acid-made paper is coated with a surface treatment containing titanium dioxide. The dried paper is agglomerated in the paper making process or in the application process of the surface treatment agent containing titanium dioxide. As a result, a sufficient improvement effect of the desired opacity cannot be obtained.
In short, titanium dioxide particles easily aggregate due to the influence of the conditions of the aqueous liquid, for example, the presence of a sulfuric acid band, the pH of the liquid, the type and amount of the adhesive used together, or an auxiliary agent. Can not be expected to have a sufficient opacity expression effect.
Here, when using expensive titanium dioxide to improve the opacity of paper, it is extremely important to keep the amount used as small as possible while maximizing the effect of improving the opacity. It is.
[0006]
In particular, in newspapers such as newspapers, the weight of which is aimed at further weight reduction, when applying a pigment such as titanium dioxide internally and / or externally, the product weight is constant. Means that the weight of the pulp fiber is relatively decreased by the increase in the weight due to the addition of the pigment. As a result, although the opacity can be improved, another problem such as a decrease in paper thickness and stiffness (paper stiffness) may occur.
Therefore, the development of high-quality, lightweight newspapers that minimizes the amount of titanium dioxide used, while maximizing the effect of improving opacity, and with almost no reduction in paper thickness or stiffness. It is strongly desired.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above circumstances, the present invention efficiently improves the opacity of paper with a small amount of titanium dioxide, has high whiteness, and is excellent in offset printing suitability. A method is provided.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In the newsprint for offset printing in which titanium dioxide is contained in the present invention, when the distribution state of titanium dioxide is evaluated by a mapping analysis method using the electron beam microanalyzer (EPMA) on the surface of the newsprint. In addition, the total area occupied by titanium dioxide is 2 to 30% (area ratio) of the paper surface area used for the measurement, and the number average area of titanium dioxide is 5 μm. 2 The newspaper for offset printing is characterized by the following. Furthermore, in the method for producing newsprint for offset printing, which is obtained by applying an aqueous pigment composition containing titanium dioxide and an adhesive to the base paper surface, in preparing the aqueous pigment composition, 100 parts of titanium dioxide is previously solidified. Add 0.5 to 2 parts of a water-soluble polymer having a carboxyl group as a dispersing agent as a dispersant, use slurry titanium dioxide, and the aqueous pigment composition satisfies the following condition (1) Furthermore, the coating amount of titanium dioxide is 0.1 to 1.5 g / m per side on a dry weight basis. 2 The method for producing newsprint for offset printing described above.
[Condition (1):
100 ppm of aluminum sulfate with respect to the aqueous pigment composition (coating solution) [Al 2 (SO Four ) Three The aqueous pigment composition obtained by adding and mixing so that the aqueous pigment composition is diluted with water so that the weight concentration of titanium dioxide is 20 ppm is 55% or less. ]
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
First, titanium dioxide, which is the main point of the present invention, will be described. Titanium dioxide has three known types of anatase type, rutile type, and brookite type. Practically, anatase type and rutile type are used, and the titanium dioxide used in the present invention can be preferably used in these two crystal types.
Usually, titanium dioxide used for the purpose of improving opacity and whiteness has the highest effect when the particle diameter is about half of the wavelength of light. It is adjusted by pulverization or the like so as to be ~ 0.3 μm.
The titanium dioxide particles are surface-coated with metal oxides such as aluminum, silicon, zirconium, zinc, tin and titanium from the viewpoint of dispersibility and weather resistance. Furthermore, it is known that rutile titanium dioxide has a higher refractive index than the anatase type because of the difference in crystal type as described above, and that the former gives higher opacity than the latter.
[0010]
As a result of intensive studies on the opacity improvement effect of the paper containing titanium dioxide, the present inventors greatly differed in the opacity improvement effect depending on the type of titanium dioxide and its use method. It has been confirmed by experiments that the effect cannot be obtained.
That is, conventionally, titanium dioxide depends not only on its particle size and crystal form, but also on the type and amount of its surface treatment agent, particularly the conditions when it is prepared as an aqueous liquid, the state of dispersion (distribution) in paper, etc. It has been found that the effect is greatly influenced. For example, titanium dioxide particles tend to agglomerate depending on the pH of the liquid, the presence of a sulfuric acid band, or the type of adhesive used, etc. Once agglomerated and the particle size becomes large, the high opacity inherent in titanium dioxide and Whiteness and the like are reduced, and sufficient effects cannot be exhibited.
[0011]
Therefore, the present inventors diligently investigated the physical properties of such titanium dioxide. As a result, even if titanium dioxide is simply mechanically dispersed and added to the paper to make paper, or mixed with an adhesive or the like to prepare an aqueous liquid, it is applied to the base paper and dried to finish the product. It has been found that the original high opacity and high whiteness of titanium are not fully exhibited. This is because the titanium dioxide particles are not sufficiently dispersed in each system, or once dispersed, various metal ions present in the system can be obtained by finishing as an aqueous pigment composition. It is presumed that depending on the type of adhesive, dispersion becomes unstable and the particles aggregate and enlarge, resulting in failure to exhibit sufficient optical properties.
From the above, the titanium dioxide particles maintain the fine particle dispersion state as much as possible, and are distributed on the paper (base paper) surface in the paper layer or by external application, whereby the titanium dioxide particles originally have excellent opacity and The inventors have found that the whiteness can be exhibited extremely efficiently, and have completed the present invention.
[0012]
Thus, according to a first aspect of the present invention, in the newspaper for offset printing containing titanium dioxide, the distribution state of titanium dioxide is measured using an electron beam microanalyzer (EPMA). The total area occupied by titanium dioxide, when evaluated by mapping analysis, is 2 to 30% (area ratio) of the paper area used for measurement, and the number average area of titanium dioxide is 5 μm. 2 The newspaper for offset printing is characterized by the following.
[0013]
Whether the titanium dioxide is added internally to the base paper or by a method of surface treatment (external addition coating), the surface of the newspaper used as the product is analyzed by mapping analysis using an electron beam microanalyzer. It is characterized by specifying the distribution state of titanium dioxide particles. In the background, it is important that the titanium dioxide particles are distributed as small particles as possible on the base paper surface or base paper layer.
Incidentally, it is possible to distribute titanium dioxide particles close to the base paper layer and the surface layer by internal addition, but actually adding fine particles such as titanium dioxide particles to the base paper and making paper is not possible in the paper making process. The yield is extremely poor and cannot be an economically preferable means. On the other hand, in the present invention, an external additive coating method capable of adding titanium dioxide to the surface of the base paper very efficiently is an excellent aspect.
Based on the above, the present invention will be described in detail in the case of newsprint for offset printing obtained by external addition coating with good yield of titanium dioxide on the base paper and excellent effect of improving opacity.
[0014]
First, a mapping analysis method performed using the electron beam microanalyzer according to the present invention will be described.
Here, as the electron beam microanalyzer, an electron beam microanalyzer (EPMA, JXA-8621MX / JEOL) equipped with an energy dispersive X-ray spectrometer is used.
The above device (JXA-8621MX) includes all automatic analysis functions and analysis programs, further expands micro analysis to the macro domain, displays the two-dimensional distribution state of component elements and compounds as color images in real time, and performs data analysis. It is a wide area / state analysis device with a function to perform. The concentration distribution of a specific element can be displayed, the presence state of a plurality of elements and the element ratio can be displayed, and digitized backscattered electron and secondary electron video signals can also be displayed as a color map. With this method, the apparatus can observe the constituent element / compound distribution in the entire sample area, which could not be obtained only by analyzing the micro area.
[0015]
A specific measurement method will be described below.
First, carbon deposition is performed on the surface of a sample (paper product) to which titanium dioxide particles have been applied in advance. Next, using the electron beam microanalyzer (JXA-8621MX) using the carbon-deposited sample, the acceleration voltage is 15 kv, the current is 6 × 10. -9 Measurement is performed under the conditions of A, a magnification of 2500 times, and a measurement area of the sample of 33.25 μm × 28.5 μm to obtain an original strength map of the titanium element. Based on this original intensity map, binarization is performed using the median intensity level as a threshold value, and a map of titanium element is obtained by mapping analysis.
[0016]
Next, the intensity map obtained above is input to a computer using a scanner (GT-9000 / Epson) with a resolution of 150 dpi and an image size of 530 pixels × 500 pixels, and an image processing / resolution system ( Automatic binarization is performed via a dot analyzer DA-5000 / Oji Scientific Instruments) to obtain a distribution diagram of titanium dioxide elements. Using this system based on this distribution phase diagram, the total area (area ratio) and the number average area of titanium dioxide particles in the measurement area were determined as follows.
● Titanium dioxide area ratio (%):
(Total area of titanium dioxide particles / measured area) × 100
● Number average area (μm 2 :
Total area of titanium dioxide particles / total number of titanium dioxide particles present in the measurement area
The measurement randomly obtains a map of titanium elements at five locations on the sample surface. Next, for each map figure, distribution state diagrams of four titanium dioxide elements are randomly obtained. Based on this distribution state diagram, the area ratio and the number average area of each titanium dioxide are calculated using an image processing / resolution system, the average value in a total of 20 points is calculated, and the area ratio and the number average area are calculated. It was.
Of the titanium dioxide particles, those having a particle diameter of less than 0.2 μm were excluded from the calculation as contaminants.
[0017]
In this invention, the area ratio which occupies in the measurement area of the titanium dioxide particle obtained by the above measuring methods is specified as 2 to 30%. Incidentally, when the content is less than 2%, the desired opacity improvement effect of the present invention cannot be obtained, and when the content exceeds 30%, too many titanium dioxide particles are present, causing paper dust. It is not preferable because blanket piling is easily induced during offset printing.
[0018]
Furthermore, an important requirement is not only the area ratio of the titanium dioxide particles but also the size of the titanium dioxide particles distributed on the base paper. Ideally, when the individual titanium dioxide particles are distributed in the form of a single fine particle (particle diameter: 0.2 to 0.3 μm), the highest opacity can be obtained.
Unfortunately, there is almost no distribution of substantially complete single particles, and usually, a plurality of particles are distributed in an aggregated state. This is because the aqueous composition containing titanium dioxide particles is composed together with other substances such as adhesives and auxiliaries, so the influence of the pH of the aqueous liquid and the influence of other polymer adhesives etc. Or, when an aqueous composition containing titanium dioxide is applied to paper obtained by acid papermaking using a paper stock that usually contains a sulfuric acid band, such as newsprint paper, the sulfuric acid band in the paper, etc. This is due to the fact that some agglomeration is unavoidable due to the influence of aluminum ions and the like which are eluted in the aqueous composition (coating liquid).
The effect of improving the opacity obtained depends on the formation state of the aggregates. Therefore, how to minimize this aggregation is the key to exerting the maximum opacity effect with a small amount of titanium dioxide particles.
[0019]
From the above, in the present invention, various sizes of titanium dioxide particles are distributed on the base paper as the size of the titanium dioxide particles, but titanium dioxide particles having a particle diameter as small as possible (preferably 0.2 to 0.3 μm). In the form of single particles). Therefore, in the present invention, the size of the titanium dioxide particles added to the base paper is specified by the number average area.
That is, it is a value (number average area) obtained by dividing the area value occupied by all particles of titanium dioxide by the number of large and small titanium dioxide particles present in the measurement area (specific). This number average area is 5 μm 2 Or less, preferably 5 μm 2 0.04 μm 2 It is specified above. By the way, this number average area is 5μm 2 Means that the amount of aggregated titanium dioxide particles increases, the larger the value, the smaller the titanium dioxide with a smaller particle diameter, and the larger the particles become conspicuous, resulting in improved opacity. Since the effect is reduced accordingly, it is not preferable.
In addition, under the influence of various ions and polymers present in the paint, titanium dioxide particles can never exist in a completely dispersed state, usually a plurality of particles are aggregated, For example, in most cases, the particle form is larger than 0.2 μm, and it is not necessary to specify the lower limit, but the size of titanium dioxide particles appearing in the mapping analysis is 0.04 μm. 2 Smaller particles were regarded as particles that were substantially too small to be expected to have an effect of improving opacity, and particles having a number average area below this were excluded from the measured values.
[0020]
From the above, the first invention of the present invention is the titanium dioxide distribution relative to the area used for measurement as the distribution state of the titanium dioxide particles on the newsprint when evaluated by the mapping analysis method using the electron beam microanalyzer. It is characterized in that it is specified by the area (area ratio) occupied by particles and the area (size) occupied by average particles. In short, the two specifications are that the amount of titanium dioxide particles required (area display) and that these particles are not agglomerated but dispersed as much as possible on the base paper (or in the base paper) (number average). It can be said that it has been specified).
[0021]
And as an application quantity of the titanium dioxide actually surface-treated to the base paper, 0.1 to 1.5 g / m per side by dry weight 2 , More preferably 0.2 to 1.0 g / m 2 It is. Incidentally, 0.1 g / m 2 If it is less than 1, it is too small, and there is a possibility that the opacity improvement effect desired by the present invention cannot be expected. Meanwhile, 1.5 g / m 2 If the amount exceeds 1, the effect of improving the opacity can be expected, but there is a concern about the generation of paper dust, and there is a risk of blanket piling. Furthermore, the larger the amount, the more the final product weight is determined, which means that the amount of pulp fiber is reduced correspondingly, and there is a decrease in the rigidity of the product, which is not preferable.
[0022]
In addition, about the kind of titanium dioxide used by this invention, as above-mentioned, an anatase type and a rutile type are used rather than a crystal type. Among these, titanium dioxide particles (JIS K5116-rutile I), which is a rutile type having relatively excellent opacity and whose surface is coated with aluminum, are preferably used.
[0023]
Further, the newsprint for offset printing according to the present invention is characterized by the distribution state specified for the case where the titanium dioxide particle distribution state is evaluated by the mapping analysis method using the electron beam microanalyzer. Further, as a distribution state of titanium dioxide particles in the thickness direction (paper layer), the first layer (surface layer) and the fourth layer (back layer) when the newspaper paper layer is divided into four It is particularly preferable that the total weight of the titanium dioxide present in is more than twice the total weight of the titanium dioxide present in the second layer and the third layer (each intermediate layer). The presence of titanium dioxide particles near the surface layer (outer layer) rather than the inner layer makes it easier to obtain better whiteness and high opacity.
[0024]
Incidentally, the quantitative analysis of titanium dioxide by dividing the paper layer was performed as follows. First, a coating solution in which the ratio of titanium dioxide to oxidized starch is 5/5 (solid content weight ratio) is prepared, and a Mayer bar is used on a base paper mainly composed of pulp fibers. 0.05-1 g / m 2 Double-sided coating was performed, and after drying with a cylinder dryer at 80 ° C., 1-nip paper passing treatment was performed with a soft calender to prepare papers having different titanium dioxide contents. Using these titanium dioxide-containing papers, a calibration curve of titanium strength and titanium dioxide content is obtained by a fluorescent X-ray measurement device (device name: XRF-1700 / Shimadzu Corporation).
Next, “Paper layer peeling with adhesive tape” is described in the research report of the February 1987 issue of the paper pamphlet of technical cooperation (distribution of pipe elements and fillers in the paper layer and vessel pick), page 159 (Appendix). In accordance with the “Measurement Method of Filler Distribution and Pipe Distribution in the Z-direction of the Paper Layer Applying the Method”, the above-mentioned fluorescence is applied so that the newspaper paper according to the present invention is divided into four and X-rays are irradiated to the paper layer surface side Each titanium intensity was measured using an X-ray measuring device, and the amount of titanium dioxide contained in each paper layer was determined by the calibration curve.
[0025]
As described above, the titanium dioxide in the base paper is preferably present as close to the surface layer as possible. In particular, the amount of titanium dioxide present in the surface layer portion and the back layer portion is contained in the second layer and the third layer inside. It is preferable that the amount of titanium dioxide present is twice or more. In order to achieve such a state, treatment by an external coating method is preferable, and a film transfer type coating method (for example, a coating device such as a gate roll coater or a rod metering size press) is particularly preferable.
[0026]
The second invention of the present invention relates to a method for producing newsprint for offset printing obtained by applying titanium dioxide to the base paper surface by external addition, and in particular, an aqueous pigment composition containing titanium dioxide and an adhesive. In the production method of newsprint for offset printing, which is obtained by applying a product to the base paper surface, in preparing the aqueous pigment composition, a water-soluble polymer having a carboxyl group as a solid content is dispersed in advance in 100 parts of titanium dioxide. 0.5-2 parts as an agent is added, slurry titanium dioxide is used, and the aqueous pigment composition is prepared so as to satisfy the following condition (1), and the coating amount of titanium dioxide is further dried. 0.1 to 1.5 g / m per side by weight 2 The method for producing newsprint for offset printing as described above, characterized in that
[Condition (1):
100 ppm of aluminum sulfate with respect to the aqueous pigment composition (coating solution) [Al 2 (SO Four ) Three The aqueous pigment composition obtained by adding and mixing so that the aqueous pigment composition is diluted with water so that the weight concentration of titanium dioxide is 20 ppm is 55% or less. ]
[0027]
The production method according to the present invention shows a preferred embodiment for specifically obtaining the above-mentioned newsprint for offset printing specified.
In summary, the present invention proposes a production method intended to suppress aggregation of titanium dioxide as much as possible with a small amount of titanium dioxide and to distribute a large number of small particles in the base paper layer.
Thus, in the present invention, when preparing an aqueous pigment composition containing an adhesive and titanium dioxide (hereinafter simply referred to as paint), an aqueous solution having a carboxyl group as a solid content relative to 100 parts of titanium dioxide in advance. After adding 0.5 to 2 parts of a dispersible polymer as a dispersant to disperse titanium dioxide in fine particles, the mixture is appropriately mixed and dispersed with an adhesive or other material to finish the paint. Satisfying the condition (1) is an important requirement.
[Condition (1):
100 ppm of aluminum sulfate with respect to the aqueous pigment composition (coating solution) [Al 2 (SO Four ) Three The aqueous pigment composition obtained by adding and mixing so that the aqueous pigment composition is diluted with water so that the weight concentration of titanium dioxide is 20 ppm is 55% or less. ]
[0028]
Titanium dioxide particles tend to aggregate more easily than other pigments. Aggregated and enlarged particles impair the effect of expressing opacity. It is necessary to be distributed in a state of ˜0.3 μm). In addition, as in the present invention, using as little titanium dioxide as possible to maximize the characteristic opacity, it is distributed in the base paper layer (surface) in a state in which fine particles are dispersed as much as possible. It is an indispensable condition.
However, the substance is sufficiently dispersed once due to the compatibility with the titanium dioxide dispersion conditions (type and amount of the dispersant, etc.), pH conditions in the paint system, adhesives used in combination, and various auxiliary agents. However, it is a pigment that easily aggregates in the process of preparing a paint, tends to become large particles, and is difficult to achieve a stable dispersed state.
For example, if there is aluminum sulfate (sulfuric acid band) that is widely used as a fixing agent for dyes and the like in acidic paper and the like in the dispersion, titanium dioxide easily aggregates and cannot maintain a stable dispersion state. Causes enlarged particles.
Most of the newsprint base paper is made by acid paper making, and paper is made using sulfuric acid band. Therefore, for example, when a paint containing titanium dioxide is applied to the base paper with a gate roll coater or the like, with the passage of time, a sulfuric acid band in the base paper is mixed in the paint system, and the titanium dioxide in the paint gradually aggregates, There is a problem that the particles become enlarged titanium dioxide particles.
[0029]
The present inventors, in this way, the titanium dioxide particles dispersed in the paint are agglomerated and enlarged depending on the situation, the original high opacity effect of the titanium dioxide particles is reduced, the desired effect of the present invention In view of the fact that the presence of sulfuric acid bands, the presence of sulfuric acid bands, pH changes in the paint system, or other changes in the situation, the form of the titanium dioxide particles does not change easily, and we are eager to prepare a paint that can maintain a stable dispersion state. Repeated examination.
As a result, titanium dioxide particles were added in advance to a dispersion slurry by adding 0.5 to 2 parts of a dispersing agent made of a water-soluble polymer having a carboxyl group to 100 parts of titanium dioxide as a solid content, and the titanium dioxide particles were dispersed into a slurry. Titanium dioxide particles in the paint can be mixed even if the sulfuric acid band is mixed into the paint or the pH of the paint changes by mixing and stirring the slurry with the adhesive and other required materials. Has found that the dispersed state of fine particles can be maintained over a long period of time without easily agglomerating, and the present invention has been completed.
[0030]
That is, at the time of dispersing the titanium dioxide particles, the pigment was dispersed by adding 0.5 to 2 parts in terms of solid content to 100 parts of titanium dioxide as a dispersant using a water-soluble polymer having a carboxyl group. A dispersion slurry of titanium dioxide is obtained. Although the reason why the water-soluble polymer having a carboxyl group in the dispersion of titanium dioxide exhibits an outstanding effect is not necessarily clear, a large amount of carboxyl groups (-ions) are formed around the titanium dioxide particles in which fine particles are dispersed. It is presumed that the presence of the dispersing agent has priority on repulsive forces and suppresses the association of titanium dioxide particles. Also, under such circumstances, even if aluminum ions enter from the outside, the result is the same. It is presumed that a situation that cannot be caused is created.
Incidentally, when the added amount is less than 0.5 part, the amount is too small, and the titanium dioxide particles tend to aggregate due to the change in pH of the coating system or the presence of a small amount of sulfuric acid band, which is not preferable. On the other hand, if an amount exceeding 2 parts is added, thickening of the entire coating system and reaggregation of titanium dioxide particles occur, which is undesirable because of adverse effects on quality.
[0031]
In the present invention, as described above, in the paint containing titanium dioxide, the dispersed state is stably maintained even after the finely dispersed state of titanium dioxide that has been sufficiently dispersed in advance is finished in the paint. It is extremely important.
And as an index indicating the dispersion state, in the present invention, by defining the light transmittance for titanium dioxide, the dispersion state of titanium dioxide (in other words, the aggregation state) can be grasped, and the titanium dioxide in the paint It was found that by setting a limit of the aggregation state, high opacity can be obtained by using a small amount of titanium dioxide.
That is, aluminum sulfate is added to a paint (aqueous liquid) containing titanium dioxide and an adhesive by 100 ppm [Al 2 (SO Four ) Three And the like, and the aqueous pigment composition obtained by diluting the aqueous pigment composition with water to a titanium dioxide weight concentration of 20 ppm has a light transmittance of 55% or less, It is shown that the dispersibility of titanium dioxide in the paint is maintained by preparing the paint so that it is preferably 50% or less. Incidentally, the higher the light transmittance exceeds 55%, the more the titanium dioxide in the paint is more agglomerated and enlarged. Although the lower limit is not particularly limited, according to the experiments by the present inventors, as described above, only titanium dioxide particles were sufficiently dispersed in water using a dispersant alone. When the light transmittance was measured by diluting with water so that the weight concentration of titanium dioxide was 20 ppm, a value of approximately 30% was obtained.
The light transmittance can be adjusted mainly by the type and amount of the water-soluble polymer (dispersant) having a carboxyl group to be used.
[0032]
The meaning of adding aluminum sulfate in an amount corresponding to 100 ppm to the titanium dioxide-containing paint (aqueous liquid) is determined by the present inventors based on the following experience.
That is, newspaper papers made by actual acidic paper making are usually coated on the surface with a paper strength enhancer such as starch or polyacrylamide as a surface treatment agent (external additive coating). In the process of applying the surface treatment agent to the base paper, a part of aluminum sulfate in the base paper is eluted into the surface treatment agent as time passes. Therefore, the present inventors collected the surface treatment agent in the service tank after continuously operating for 12 hours at the time of newspaper making with an actual machine, and measured the concentration of aluminum sulfate contained in the surface treatment agent. 50 ppm [Al 2 (SO Four ) Three As] confirmed. Therefore, in view of the influence on aluminum sulfate, it is a means for prescribing the dispersibility (dispersion stability) of titanium dioxide with respect to a somewhat larger amount of 100 ppm of aluminum sulfate by the light transmittance (55% or less).
Therefore, if this condition was satisfied, it was judged that there was no problem as far as the titanium dioxide particles were agglomerated by aluminum sulfate in the production of newsprint for ordinary acidic papermaking.
[0033]
Next, examples of the water-soluble polymer having a carboxyl group used as a dispersant for titanium dioxide particles include styrene / maleic acid copolymer, styrene / acrylic acid copolymer, methacrylic acid alkyl ester / methacrylic acid copolymer. , Acrylic acid / maleic acid copolymer, acrylic acid such as acrylic acid / sulfonic acid copolymer, polymer compound containing maleic acid, polymer compound such as carboxy-modified polyvinyl alcohol, cellulose ethers such as carboxymethyl cellulose, etc. Is exemplified. Of these, acrylic acid / maleic acid copolymer and / or styrene / maleic acid copolymer are particularly preferred because they are excellent in the dispersion effect of titanium dioxide.
[0034]
In addition, the light transmittance in this invention is measured based on the conditions of wavelength 572nm and cell optical path length 1cm using the ultraviolet visible spectrophotometer (UV3300 / Hitachi). Incidentally, the larger the value of this light transmittance is, the more aggregates are present as described above. As a result, the effect of improving the opacity by the titanium dioxide particles cannot be expected.
[0035]
Below, the coating material in this invention is described. The coating material is composed of an aqueous composition mainly composed of titanium dioxide (average particle diameter: 0.2 to 0.3 μm) that has been pigment-dispersed in advance using a specific dispersant and an adhesive. Since the pigments easily aggregate, they are appropriately stirred and dispersed together with a dispersant or the like to finish the paint.
In the present invention, it is desirable that at least 50% by weight or more of titanium dioxide is contained in all pigments. Incidentally, the coating amount of titanium dioxide is 0.1 to 1.5 g / m per side as a dry solid content. 2 If the amount of titanium dioxide in the paint is small, it is necessary to apply a larger amount of the entire solid content. As a result, it is not preferable for a thin product having a final basis weight (mesh) because the pulp fibers are reduced accordingly.
[0036]
As a method for preparing the titanium dioxide slurry, a disperser (apparatus) for dispersing a pigment generally used in the production of coated paper, for example, a high-speed high shear mixer such as a coreless dissolver or a caddy mill, or a finer such as a sand mill is used. A titanium dioxide slurry is obtained by appropriately using a wet crusher using balls as media.
In the dispersion, a general pigment dispersant can be used as appropriate, but in the present invention, a water-soluble polymer having a carboxyl group is used as a dispersant. This water-soluble polymer having a carboxyl group has an excellent dispersion effect of titanium dioxide particles, and in particular, even after the dispersed titanium dioxide particles are mixed with an adhesive and various materials and finished into a paint. The titanium particles are preferably used because they tend to suppress aggregation of the titanium particles with other pigment particles.
[0037]
In this case, the addition amount of the water-soluble polymer having a carboxyl group is adjusted to 0.5 to 2 parts relative to the solid content with respect to 100 parts of titanium dioxide. Incidentally, when the amount is less than 0.5 part, when the amount is insufficient and the paint is finished, stable dispersibility cannot be maintained and aggregation occurs. On the other hand, with an addition amount exceeding 2 parts, Although the dispersion effect is maintained, the viscosity of the paint increases, and in some cases, the dispersed titanium dioxide particles may reagglomerate, and there is also a concern about adverse effects on other quality. It is not preferable.
In addition, as dispersion | distribution solid content density | concentration of a titanium dioxide particle, it adjusts normally with 10 to 75 weight%, and uses for coating-material preparation.
In preparing the coating, the titanium dioxide slurry prepared as described above, an adhesive, and an auxiliary agent are appropriately added, or the titanium dioxide slurry and other pigment slurry, an adhesive agent, and an auxiliary agent are added. The method of preparing by adding suitably is taken. In the case of a combination with other pigments, at least titanium dioxide as the pigment is 50% by weight or more, preferably 80% by weight or more of the total pigment. Incidentally, when it is less than 50% by weight, there is a possibility that the effect of improving opacity cannot be expected.
[0038]
Incidentally, as a pigment used in combination with titanium dioxide, for example, kaolin, calcined kaolin, structured kaolin, heavy calcium carbonate, light calcium carbonate, calcium sulfate, magnesium carbonate, aluminum hydroxide, barium sulfate, zinc oxide, satin white, Examples thereof include amorphous silica such as white carbon, plastic pigment, organic pigment such as urea resin, and the like.
[0039]
Examples of the adhesive include modified starches such as oxidized starch, etherified starch, esterified starch, and cationized starch, water-soluble cellulose compounds such as carboxymethyl cellulose, methyl cellulose, and hydroxyalkyl cellulose, styrene-butadiene copolymer latex, Examples thereof include copolymer latexes such as styrene-methacrylate copolymer latex, polyvinyl alcohol, polyacrylamide, and the like. Incidentally, the amount of the adhesive is adjusted to 50 to 150 parts relative to the solid content with respect to 100 parts of titanium dioxide.
[0040]
Various auxiliary agents such as a dispersant, an antifoaming agent, a water-resistant agent, a surface sizing agent, a preservative, and the like are appropriately added to the paint obtained by blending the pigment and the adhesive as described above. Moreover, although the solid content concentration of a coating material is suitably adjusted according to a coating device and the target application quantity, it is the range of 2 to 60 weight% normally.
[0041]
The coating material obtained by the method as described above is a coating device generally used in the papermaking field, for example, size press, blade metering size press, rod metering size press, gate roll coater, blade coater, bar coater, rod blade. The coating is applied to the surface of the base paper by appropriately using a publicly known apparatus such as a coater or an air knife coater.
In particular, when a film transfer coating device such as a gate roll coater, blade metering size press, or rod metering size press is used, the film-like coating film is transferred to the base paper, so that the coating is placed inside the base paper. Rather than penetrating, there is a strong tendency to stay on the surface layer of the base paper, and as a result, titanium dioxide is more likely to be scattered in a portion close to the base paper surface layer, which is a preferred embodiment.
[0042]
Using such an apparatus, a paint containing a high proportion of titanium dioxide is applied to the base paper. The coating amount is 0.1 to 1.5 g / m per side of the solid content of titanium dioxide. 2 It is applied and dried so that Incidentally, 0.1 g / m 2 If the ratio is less than 1.5 g / m, sufficient opacity cannot be obtained. 2 If it is applied so that the weight of the product is constant, the weight of the base paper, that is, the weight of the pulp fiber, is reduced, leading to a decrease in paper thickness and stiffness, and further a decrease in paper strength. This is not preferable because it easily causes troubles such as paper breakage.
In addition, after the coating material containing titanium dioxide is applied to the base paper and dried, the paper is passed through a calendar as necessary, and the product is finished by pressing and smoothing. In such a case, a soft calender with a metal roll / resin roll configuration is used to press the base paper layer more strongly than a machine calender with a normal metal roll / metal roll combination. This is a more preferable embodiment because smoothing can be performed without any problem.
[0043]
Next, as pulp constituting the base paper, chemical pulp (bleached or unbleached NKP, LKP, etc.), high yield pulp (GP, CGP, RGP, PGW, TMP, etc.), waste paper pulp (DIP, etc.), etc. are used alone. Or it is used by mixing at an arbitrary ratio. When making paper, it is necessary to use paper-based fillers such as white silica and other amorphous silica-based inorganic pigments, calcined kaolin, structured kaolin, calcium carbonate, titanium dioxide, and urea formaldehyde resin. It can be added depending on.
Further, in the paper stock, sizing agents such as sulfuric acid bands, paper strength enhancers, yield improvers, reinforced rosin sizing agents, emulsion sizing agents, water resistance agents, UV protection agents and the like, together with the above-mentioned fillers, are generally known and used papermaking. Chemicals are added and paper is made with a normal paper machine. In the present invention, the basis weight of the base paper is not particularly limited, but is 30 to 45 g / m. 2 In the case of a relatively low basis weight, the desired effect is remarkably exhibited.
[0044]
【Example】
The present invention will be specifically described below with reference to examples. Of course, the present invention is not limited to these examples. Moreover, unless otherwise indicated, the part and% in an example show a weight part and weight%, respectively.
[0045]
Example 1
(Creation of base paper)
Pulp slurry consisting of 14 parts of softwood kraft pulp (NKP), 40 parts of thermomechanical pulp (TMP), 7 parts of ground pulp (GP), 39 parts of newspaper deinked waste paper pulp (DIP), up to 110 ml of freeness (csf) A pulp slurry was prepared by beating with a refiner. The pulp slurry thus obtained was prepared by adding 0.3% rosin emulsion size (trade name: SPN-773 / Arakawa Chemical Co., Ltd.) and 1% sulfuric acid band (all compared to pulp solid content) to prepare a paper stock. The paper stock is used to make a paper with a pilot paper machine equipped with twin wires, and the weight is 41 g / m. 2 I got the base paper.
[0046]
(Creation of newspaper)
In water, 1 part of styrene / maleic acid copolymer (trade name: Polymeron 1318 / Arakawa Chemical Co., Ltd.) was added as a dispersant in advance, and then rutile titanium dioxide (trade name: CR-) coated with aluminum. 50 / Ishihara Sangyo Co., Ltd.) was added and a titanium dioxide slurry with a solid content of 70% was obtained while stirring with a coreless dissolver (dispersing machine). To this titanium dioxide slurry, 100 parts of an oxidized starch paste (trade name: Ace A / Oji Corn Starch Co., Ltd.) having a solid content concentration of 20% dissolved by heating with hot water was mixed and stirred to prepare a paint. Both are based on weight solids).
[0047]
Next, assuming aluminum sulfate eluted from newspaper base paper in this paint, aluminum sulfate [Al 2 (SO Four ) Three Was added to a concentration of 100 ppm, and 0.1 part of an antifoaming agent and water were further added to finish a coating composition having a solid content of 12%. The paint had a light transmittance of 43% (measured according to the condition (1) described in claim 6).
41 g / m2 of rice tsubo obtained by making paper with the above pilot paper machine using this paint 2 Using a gate roll coater on both sides of the base paper, the weight after drying is 0.6 g / m per side 2 (0.3 g / m as titanium dioxide 2 After coating and drying, a 1-nip paper finish was performed with a soft calendar to obtain newsprint paper with a moisture content of 7%.
In addition, about the obtained newspaper paper, a transparent plastic adhesive tape (width 38 mm, tesa) and a paper piece (sample) of 30 mm × 200 mm in size was published in the research report of the February 1987 issue. The amount of titanium dioxide contained in each layer is measured with a fluorescent X-ray measuring device in accordance with the prescription described in the above, and compared with the calibration curve prepared in advance, the dioxide contained in each layer. As a result of calculating the amount of titanium, the total amount of titanium dioxide contained in the first layer (surface layer) and the fourth layer (back layer) is 4.4 of the total amount of titanium dioxide contained in the second layer and the third layer. It was 3 times.
[0048]
Example 2
In the preparation of the newsprint of Example 1, as a dispersant, Polymeron 1318 (1 part) was changed to an acrylic acid / maleic acid copolymer (trade name: Aron A-6330 / Toa Gosei Co., Ltd. 1.5 parts). Further, as rutile type titanium dioxide that has been further coated with aluminum, instead of CR-50, JR-600A (Taika) was used, and a paint having a light transmittance of 41% was used. I got a newspaper.
[0049]
Example 3
In the preparation of the newsprint of Example 1, as a dispersant, polymeron 1318 (1 part), acrylic acid / maleic acid copolymer (Aron A-6330 / the above-mentioned 0.4 part), and carboxy-modified polyvinyl alcohol ( Product name: Gohsenal T-330H / Nippon Gosei Chemical Co., Ltd. 0.4 parts), titanium dioxide CR-50 (above) is changed to JR-600A (above), and light transmittance is 50%. The coating amount after drying is 0.4 g / m per side 2 (0.2 g / m as titanium dioxide 2 Except for the above, newsprint was obtained in the same manner as in Example 1.
[0050]
Example 4
In the preparation of the newsprint of Example 1, as the dispersant, polymeron 1318 (1 part) was used as an acrylic acid / maleic acid copolymer (Aron A-6330 / 0.5 parts) and carboxymethyl cellulose (trade name: FINFIX30 / Sankisha Co., Ltd. 0.5 parts), and ACE A (oxidized starch) as the adhesive was changed to a polyacrylamide copolymer (trade name: Santax NP-10 / Mitsui Chemicals). Using a paint having a light transmittance of 52%, and the coating amount after drying is 1.0 g / m per side 2 (0.5 g / m as titanium dioxide 2 Except for the above, newsprint was obtained in the same manner as in Example 1.
[0051]
Comparative Example 1
In the production of the newsprint of Example 1, as the dispersant, Polymeron 1318 (1 part) was changed to polyphosphate (trade name: Hydropalate 884 / San Nopco, ... 1 part), and the light transmittance was 59%. A newsprint was obtained in the same manner as in Example 1 except that the above paint was used.
[0052]
Comparative Example 2
In the preparation of the newsprint of Example 2, the additive amount of the dispersant was 0.3 parts, and ace A (oxidized starch) was further added to the polyacrylamide copolymer (Santax NP-10 / above) as an adhesive. A newsprint was obtained in the same manner as in Example 2 except that a paint having a light transmittance of 85% was used.
[0053]
Comparative Example 3
In the production of the newsprint of Example 3, the amount of dispersant added was changed to Aron A-6330 / ... 1.5 parts, and Gohsenal T-330H / ... 1.5 parts, respectively. Was used in the same manner as in Example 3 except that 70% paint was used.
[0054]
Comparative Example 4
In preparation of the newsprint of Example 1, the coating amount of the aqueous pigment composition was 0.08 g / m per side by weight after drying. 2 Except for the above, newsprint was obtained in the same manner as in Example 1.
[0055]
The newspaper paper thus obtained was subjected to measurement and evaluation on the area ratio and number average area of titanium dioxide by mapping analysis, and the items shown below, and the results obtained are shown in Table 1.
[0056]
(Blank paper opacity)
According to JIS-8138, it measured using the spectral whiteness colorimeter (Suga Test Instruments company).
[0057]
(Opacity after printing)
Use an RI printing machine to change the amount of ink for rotary offset printing (black), and when the print surface reflectance is 9%, the back surface reflectance before printing (the opposite surface of the printed surface) after printing The ratio of the back surface reflectance was determined. A spectral whiteness colorimeter (described above) was used for the reflectance measurement.
[0058]
[Table 1]
[0059]
【The invention's effect】
As is clear from Table 1, the newsprint according to the embodiment of the present invention is excellent in both blank paper opacity and opacity after printing, and a small amount of titanium dioxide is efficiently dispersed on the base paper layer surface, and the opacity effect is sufficiently obtained. It was something that was demonstrated.
Claims (6)
〔条件(1):水性顔料組成物(塗布液)に対し、硫酸アルミニウムを100ppm〔Al2(SO4)3 として〕となるように添加、混合した後、該水性顔料組成物を二酸化チタンの重量濃度で20ppmとなるように水で希釈して得られる水性顔料組成物の光透過率が55%以下である〕In the production method of newsprint for offset printing, which is obtained by applying an aqueous pigment composition containing titanium dioxide and an adhesive to the base paper surface, in preparing the aqueous pigment composition, the solid content is compared with 100 parts of titanium dioxide in advance. So that 0.5 to 2 parts of a water-soluble polymer having a carboxyl group is added as a dispersant, and slurryed titanium dioxide is used, and the aqueous pigment composition satisfies the following condition (1) The method for producing newsprint for offset printing according to claim 2, wherein the amount of titanium dioxide applied is 0.1 to 1.5 g / m 2 per side by dry weight.
[Condition (1): After adding and mixing aluminum sulfate to 100 ppm [as Al 2 (SO 4 ) 3 ] with respect to the aqueous pigment composition (coating solution), the aqueous pigment composition was mixed with titanium dioxide. The light transmittance of the aqueous pigment composition obtained by diluting with water so that the weight concentration is 20 ppm is 55% or less.]
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