JP4060590B2 - リチウム二次電池の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リチウム二次電池(以下、単に「電池」ともいう)の製造方法に関し、さらに詳しくは、生産性及び省スペース性に優れたリチウム二次電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、国際的な地球環境の保護のための省資源化や省エネルギー化の要請が高まり、電気自動車やハイブリッド電気自動車(以下、単に「電気自動車等」ともいう)のモータ駆動用電源として、リチウム二次電池の開発が進められている。
【0003】
このリチウム二次電池は、その内部に正極板と負極板とを多孔性ポリマーフィルムからなるセパレータを介して正極板と負極板とが直接に接触しないように捲回又は積層して構成された内部電極体(以下、単に「電極体」ともいう)を備えている。
【0004】
従来、図20に示すように、例えば、捲回型の内部電極体61には、正極板62と負極板63とをセパレータ64を介して捲回して作製され、正極板62及び負極板63(以下、「電極板62、63」ともいう)のそれぞれに、少なくとも1枚の正極用の集電タブ65及び負極用の集電タブ66(以下、「集電タブ65、66」ともいう)が配設される。そして、図19に示すように、集電タブ65、66の、電極板62、63と接続された反対側の端部は、内部端子69A、69B等に取り付けられる。なお、符号76は弾性体(パッキン)を、符号77は絶縁性ポリマーフィルムを、符号78は放圧弁を、符号79は金属箔を示す。
【0005】
電極板としては、正極板にアルミニウム等、負極板に銅、ニッケル等の金属箔体等を集電基板として用い、それぞれに電極活物質を塗布して形成されており、集電タブは、このような集電基板の少なくとも一辺に配設される。
【0006】
しかし、集電タブは、電極体を捲回するときに、ひとつずつ電極板にスポット溶接等して取り付ける必要があるために、その工程は煩雑であるという問題があった。また、集電タブの、電極板と接続された反対側の端部は、それら複数の集電タブを揃えて束ね、内部端子にリベット等を用いて打ち込み接続等して取り付ける必要があるために、その工程も同様に煩雑であり、また低抵抗に接続することは容易ではないという問題があった。さらに、複数枚の集電タブを用いて電極体と内部端子を接続するには、その分の、より大きなスペースが必要であるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、内部電極体からの電流導出部分に、各電極板と集電部材を直接的に接合して電流を導出するという構成を採用することにより、生産性及び省スペース性に優れたリチウム二次電池を製造する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明によれば、少なくとも1枚の金属箔体から構成された正極板及び負極板が捲回又は積層された、その内部に非水電解液を含浸した内部電極体と、前記内部電極体から電流を導出するための正極集電部材及び負極集電部材とを備えたリチウム二次電池の製造方法であって、前記正極集電部材及び前記負極集電部材は、それ以外の部分に比して厚い凸状部をそれぞれ有するものであり、前記正極板を構成する正極金属箔体の端縁のうちの、前記正極集電部材の前記凸状部と接合されるべく配列された接合端縁を、前記正極集電部材の前記凸状部に接触させ、前記負極板を構成する負極金属箔体の端縁のうちの、前記負極集電部材の前記凸状部と接合されるべく配列された接合端縁を、前記負極集電部材の前記凸状部に接触させ、前記正極集電部材の前記凸状部及び前記負極集電部材の前記凸状部に、エネルギー線を照射してそれぞれの前記凸状部を溶解させて、前記正極集電部材の前記凸状部と前記正極金属箔体の前記接合端縁、及び前記負極集電部材の前記凸状部と前記負極金属箔体の前記接合端縁を、それぞれ溶着させて接合することを特徴とするリチウム二次電池の製造方法が提供される。
このとき、リチウム二次電池が、内部端子、外部端子、及び電池蓋を有する電極蓋をさらに備えたものであり、前記正極集電部材及び/又は前記負極集電部材を、電極リード部材を用いて前記内部端子に接続してもよい。
【0009】
本発明においては、正極集電部材の前記凸状部が、その先端に接合面を有するものであり、正極集電部材の凸状部の接合面と、正極金属箔体の接合端縁の挟幅端面とを対向させた状態で、正極集電部材の凸状部と正極金属箔体の接合端縁を接合することが好ましい。本発明においては、正極金属箔体と正極集電部材が、アルミニウム又はアルミニウム合金から構成されていることが好ましく、正極集電部材の凸状部が、正極集電部材の先端部にあることが好ましい。
【0010】
また、本発明においては、負極集電部材の凸状部が、その先端に接合面を有するものであり、負極集電部材の凸状部の接合面と、負極金属箔体の接合端縁近傍の側面部とを密着させた状態で、負極集電部材の凸状部と負極金属箔体の接合端縁を接合することが好ましい。本発明においては、負極金属箔体と負極集電部材が、銅又は銅合金から構成されていることが好ましく、負極集電部材の凸状部の接合面と、負極金属箔体の接合端縁近傍の側面部とを、接合端縁近傍を屈曲することにより密着させることが好ましい。本発明においては、負極集電部材の凸状部が、負極集電部材の先端部にあることが好ましい。
【0013】
正極集電部材及び/又は負極集電部材の形状について、特に制限はないが、十字形、Y字形、若しくはI字形の板状部材、又は一部に切り欠きを有する円板状部材であることが好ましい。
【0014】
正極集電部材及び/又は負極集電部材が、凸状部とそれ以外の平坦部とを有する形状であり、凸状部の厚みと、平坦部の厚みとの差が0.1mm以上であることが好ましく、正極集電部材における平坦部の厚みが0.4mm以上であることが好ましく、正極集電部材における凸状部の厚みが0.6mm以上であることが好ましい。
【0015】
本発明においては、エネルギー線を、正極金属箔体の接合端縁の挟幅端面を含む面の法線に対して、角度θ(0°<θ≦90°)で正極集電部材の凸状部に照射することが好ましく、正極集電部材の凸状部に、その照射点におけるパワー密度が3kW/mm2以上であるエネルギー線を照射することが好ましい。
【0016】
本発明においては、負極集電部材における平坦部の厚みが0.2mm以上であることが好ましく、負極集電部材における凸状部の厚みが0.4mm以上であることが好ましい。
【0017】
本発明においては、エネルギー線を、負極金属箔体の接合端縁近傍の側面部を含む面の法線に対して、角度θ(0°≦θ≦30°)で負極集電部材の凸状部に照射することが好ましく、負極集電部材の前記凸状部に、その照射点におけるパワー密度が6kW/mm2以上であるエネルギー線を照射することが好ましい。
【0018】
負極集電部材の凸状部の厚みをL 2 (mm)、負極集電部材の凸状部に照射するエネルギー線のパワー密度をE(kW/mm2)としたとき、下記式(1)を満足することが好ましく、負極集電部材の凸状部に照射するエネルギー線の照射点が、平面状であることが好ましく、照射点のスポット径が1mm以下であることが好ましい。
L 2 ≦E/7 …(1)
【0020】
正極集電部材の凸状部が、正極金属箔体の接続端縁の挟幅端面に略垂直に交差するように、正極集電部材を配置することが好ましい。正極金属箔体の接続端縁の挟幅端面に略垂直に交差する線に対して、角度が略垂直となるように、正極集電部材の凸状部にエネルギー線を照射することが好ましい。
【0021】
負極集電部材の凸状部が、負極金属箔体の接合端縁近傍の側面部に略垂直に交差するように、負極集電部材を配置することが好ましく、負極金属箔体の接合端縁近傍の側面部に略垂直に交差する線に対して、角度が略垂直となるように、負極集電部材の凸状部にエネルギー線を照射することが好ましい。
【0022】
エネルギー線を、金属箔体に直接照射しないことが好ましい。隣り合う金属箔体どうしを、間隙を保持して配列してもよい。エネルギー線が、レーザー又は電子ビームによるものであることが好ましい。また、エネルギー線が連続波であることが好ましく、レーザーがYAGレーザーであることが好ましい。正極集電部材の凸状部と正極金属箔体の前記接合端縁の接合を補助する接合材料を、正極金属箔体の接合端縁及び/又は正極集電部材の凸状部に塗布し、或いは正極金属箔体の接合端縁と正極集電部材の凸状部との間に挟持し、正極集電部材の凸状部及び接合材料にエネルギー線を照射し、それらを溶解させて、溶解した正極集電部材の凸状部及び接合材料を、正極金属箔体の接合端縁に溶着させることが好ましい。
【0023】
また、負極集電部材の凸状部と負極金属箔体の前記接合端縁の接合を補助する接合材料を、負極金属箔体の接合端縁及び/又は正極集電部材の凸状部に塗布し、或いは負極金属箔体の接合端縁と負極集電部材の凸状部との間に挟持し、負極集電部材の凸状部及び接合材料にエネルギー線を照射し、それらを溶解させて、溶解した正極集電部材の凸状部及び接合材料を、負極金属箔体の接合端縁に溶着させることが好ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図4に示すように、本発明のリチウム二次電池の製造方法は、少なくとも1枚の金属箔体から構成された正極板及び負極板が捲回又は積層された、その内部に非水電解液を含浸した内部電極体(捲回型内部電極体61)と、この内部電極体から電流を導出するための正極集電部材4Aと負極集電部材4Bとを備えたリチウム二次電池68の製造方法であって、正極板及び/又は負極板を構成する少なくとも1枚の金属箔体の端縁と、正極集電部材4A及び/又は負極集電部材4Bの所定箇所とを接合することにより、内部電極体から電流を導出する構成を有し、さらに金属箔体の端縁のうち、正極集電部材4A及び/又は負極集電部材4Bの所定箇所と接合されるべく配列された端縁(接合端縁)15と、正極集電部材4A及び/又は負極集電部材4Bの所定箇所とを接合してなることを特徴とするものである。
【0026】
また、図1は、本発明のリチウム二次電池の製造方法における、正極板と正極集電部材の接合状態を模式的に示す斜視図であり、正極板を構成する少なくとも1枚の金属箔体(正極金属箔体1A)の端縁と、正極集電部材4Aの所定箇所とを接合することにより、内部電極体から電流を導出する構成を有し、さらに金属箔体の端縁のうち、正極集電部材4Aの所定箇所と接合されるべく配列された端縁(接合端縁)15と、正極集電部材4Aの所定箇所とを接合している状態を示している。
【0027】
さらに、図3は、本発明のリチウム二次電池の製造方法における、負極板と負極集電部材の接合状態を模式的に示す斜視図であり、負極板を構成する少なくとも1枚の金属箔体(負極金属箔体1B)の端縁と、負極集電部材4Bの所定箇所とを接合することにより、内部電極体から電流を導出する構成を有し、さらに金属箔体の端縁のうち、負極集電部材4Bの所定箇所と接合されるべく配列された端縁(接合端縁)15と、負極集電部材4Bの所定箇所とを接合している状態を示している。
【0028】
本発明においては、図4に示すように、リチウム二次電池が内部端子69A、69B、外部端子70A、70B、及び電池蓋71A、71Bを有する電極蓋をさらに備えたものであり、正極集電部材4A、負極集電部材4Bを、各々電極リード部材72を用いて内部端子69A、69Bに接続してもよい。このとき、電極リード部材72としては、接続される集電部材4A、4B及び内部端子69A、69Bと、その合金を含む同種金属から構成されることが好ましい。具体的には、正極内部端子69A及び正極集電部材4Aにアルミニウム又はアルミニウム合金を用いた場合には、正極の電極リード部材にアルミニウム又はアルミニウム合金を採用し、負極内部端子69B及び負極集電部材4Bに銅又は銅合金を用いた場合には、負極の電極リード部材に銅又は銅合金を採用することが好ましい。
なお、本発明においては、電極リード部材を用いなくとも、集電部材4A、4Bと内部端子69A、69Bとを直接的に接合し、通電させても構わないものである。
また、本発明においては、本発明にかかる電流導出部分を正極及び負極に用いてもよいし、正極又は負極のどちらか一方で用いてもよいものである。
【0029】
また、図7に示すように、集電部材54が、電極蓋を兼用している構成であってもよい。図7では、片端が開放された円筒形の電池ケース73を用い、その電池ケース73の片端にくびれ加工を形成した例を示しているが、集電部材54が電極蓋を兼用している構成であれば、電池の形状に特に制限はなく、電池ケース73の両端がくびれ加工されていても、或いは電池ケース73に両端が開放されたものを用いても構わない。また、図7では、正極側に放圧孔75を有する例を示しているが、負極側に放圧孔を有する構成でも構わない。
【0030】
図4、7に示すように、内部電極体(捲回型内部電極体61)からの電流導出部分に、各電極板と集電部材4A、4B、54を直接的に接合して電流を導出するという構成を採用することにより、従来の電流導出手段である集電タブを用いる必要がないために、煩雑な集電タブの取り付け工程を不要とすることにより、生産性の向上を図ることが出来、また、集電タブの長さの分のスペースを省くことが出来ることより、省スペース性の向上を図ることが出来る。電流導出部分は、後述するようにして作製されるので複数の集電タブを取り付けることより簡易であり、スペース的にも集電タブより有利である。このことについては、下記にて詳しく説明する。
【0031】
本発明においては、図1に示すように、正極板を構成する正極金属箔体1Aの接合端縁15と、正極集電部材4Aの所定箇所から接合端縁15に向かって延設された、その先端に接合面を有する接合部5とを、挟幅端面2と接合面とを対向させた状態で接合することが好ましく、正極金属箔体1Aと、これに接合される正極集電部材4Aを構成する金属材料は、リチウム二次電池の構成部材として良好な特性を発揮させるといった観点からアルミニウム又はアルミニウム合金であることが好ましい。また、図8に示すように、正極金属箔体1Aの接合端縁15と、正極集電部材4Aの所定箇所との接合箇所(正極接合箇所)を、正極集電部材4Aの所定箇所に形成した接合端縁15側に突出した凸状部7にエネルギー線8を照射し、正極集電部材4Aの凸状部7を溶解して、正極集電部材4Aの凸状部7と正極金属箔体1Aの接合端縁15とを溶着させることにより形成することが好ましい。さらに、正極集電部材4Aの所定箇所が、正極集電部材4Aの先端部6であることが、接合面の確認のし易いことから好ましい。
【0032】
リチウム二次電池の正極接合箇所を形成する一例として下記の方法を挙げることが出来る。すなわち、図8に示すように、正極金属箔体1Aの端縁のうち、正極集電部材4Aと接合されるべく配列された端縁(接合端縁)15の所定箇所上に、接合端縁15側に突出する凸状部7を所定箇所上に設けた正極集電部材4Aを、凸状部7と少なくとも1以上の挟幅端面2とが接するように、又は近接するように配置し、正極集電部材4Aの凸状部7にエネルギー線8を照射し、それを溶解させて、溶解した正極集電部材4Aの凸状部7を正極金属箔体1Aの接合端縁15に溶着させて、正極金属箔体1Aと正極集電部材4Aとの接合体を形成する方法を挙げることが出来る。
【0033】
また、例えば図8に示す、正極集電部材4Aの所定箇所の、正極金属箔体1Aの接合端縁15側に突出する凸状部7の形状としても特に制限はなく、正極金属箔体1Aの接合端縁15と正極集電部材4Aとの溶着を容易にするために、凸状部7の凸面と正極金属箔体1Aの挟幅端面2との接触を確実に行うことが好ましく、例えば、凸状部7の凸面と正極金属箔体1Aの挟幅端面2とが点接触するように形成されたものを好適例として挙げることが出来る。
【0034】
集電部材の凸状部の形状の具体的な例を図15、16に示す。本発明のリチウム二次電池の製造方法において用いられる正極集電部材4A、及び後述する負極集電部材4Bの凸状部7の形状は、図15に示すような台形状であってもよく、図16に示すような尖塔状であってもよい。
なお、図15、16においてL1は平坦部12の厚み、L2は凸状部7の厚みを示す。
【0035】
本発明のリチウム二次電池の製造方法においては、図15、16に示すように正極集電部材4Aは凸状部7とそれ以外の平坦部12とを有する形状であり、凸状部7の厚み(L2)と、平坦部12の厚み(L1)との差が0.1mm以上であることが好ましく、0.6mm以上であることがさらに好ましく、0.8mm以上であることが特に好ましい。凸状部7と平坦部12との厚みの差が0.1mm未満である場合には、凸状部7の形状的な特徴が発揮されず、凸状部7と正極金属箔体1Aとの接触状態が不安定となるために好ましくない。また、本発明においては凸状部7と平坦部12との厚みの差の上限値については特に限定されないが、正極集電部材の加工精度及び強度等から適宜設定されればよく、例えば3mm以下であればよい。
【0036】
接合に際して正極金属箔に正極集電部材を押さえ付けるときに、当該正極集電部材の変形や損傷等の発生を防止するといった観点からは、正極集電部材4Aの平坦部の厚み(L1)が0.4mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることがさらに好ましく、0.6mm以上であることが特に好ましい。なお、前記平坦部の厚みの上限値については特に限定されないが、溶接部分とは直接的には関係のない部分であるため正極集電部材の強度及び重量等から適宜設定されればよく、例えば2mm以下であればよい。
【0037】
また、正極集電部材4Aの凸状部の厚み(L2)は0.6mm以上であることが好ましく、0.7mm以上であることがさらに好ましく、0.8mm以上であることが特に好ましい。このことにより、より強固に接合することが出来る。なお、凸状部の厚みの上限値については特に限定されないが、照射されるエネルギー線のパワーの限界から適宜設定されればよい。
【0038】
本発明のリチウム二次電池の製造方法に用いられる正極集電部材のエネルギー線照射部の形状に関して、以下に示す形状のものを好適な例として挙げることが出来る。
図8には、先端部6に凸状部7を有する正極集電部材4Aの例を示しているが、この場合には、正極集電部材4Aの上面側からエネルギー線8を照射することにより、正極集電部材4Aと正極金属箔体1Aの接合端縁15とを溶着させて接合させることが出来る。
【0039】
図10には、図8の正極集電部材4Aに比べ、凸状部33に厚みを有する正極集電部材31Aの例を示しているが、この場合には、正極集電部材31Aの上面側からエネルギー線34を照射することの他に、凸状部33の側面へエネルギー線35を照射することによっても、正極集電部材31Aと正極金属箔体1Aの接合端縁15とを溶着させて接合させることが出来る。
【0040】
図11には、板状の正極集電部材41を、その端面が正極金属箔体1Aの接合端縁15に接するように配置する例を示しているが、この場合には、正極集電部材41の側面側からエネルギー線42を照射することにより、正極集電部材41と正極金属箔体1Aの接合端縁15とを溶着させて接合させることが出来る。このように、リチウム二次電池は、図11に示すような、凸状部を有しない板状の正極集電部材41と複数の正極金属箔体1Aとを接合させることによっても製造することが出来る。
【0041】
図12には、正極集電部材51Aの先端部ではない、所定箇所に凸状部52を有する例を示しているが、この場合には、その凸状部52を設けた正極集電部材51Aの背面にエネルギー線53を照射して、その正極集電部材51Aと正極金属箔体1Aとを接合させることが出来る。
【0042】
一方、本発明においては、図3に示すように、負極板を構成する負極金属箔体1Bの接合端縁15と、負極集電部材4Bの所定箇所から接合端縁15に向かって延設された、その先端に接合面を有する接合部5とを、接合端縁15近傍の側面部13と接合面とを密着させて接合してなることが好ましく、負極金属箔体1Bと、これに接合される負極集電部材4Bを構成する金属材料は、リチウム二次電池の構成部材として良好な特性を発揮させるといった観点から銅又は銅合金であることが好ましい。また、図9に示すように、負極金属箔体1Bの接合端縁15と、負極集電部材4Bの所定箇所との接合箇所(負極接合箇所)が、負極集電部材4Bの所定箇所に形成した接合端縁15側に突出した凸状部7にエネルギー線8を照射し、負極集電部材4Bの凸状部7を溶解して、負極集電部材4Bの凸状部7と負極金属箔体1の接合端縁15とを溶着させることにより形成されたものであることが好ましい。さらに、負極集電部材4Bの所定箇所が、負極集電部材4Bの先端部6であることが、接合面の確認のし易いことから好ましい。
【0043】
本発明のリチウム二次電池の製造方法における負極金属箔体と負極集電部材との接合方法の例として下記の方法を挙げることが出来る。すなわち、図9に示すように、負極金属箔体4Bの端縁のうち、負極集電部材4Bと接合されるべく配列された端縁(接合端縁)15の所定箇所上に、接合端縁15側に突出する凸状部7を所定箇所上に設けた負極集電部材4Bを、凸状部7と少なくとも1以上の接合端縁15近傍の側面部13とが密着するように配置し、負極集電部材4Bの凸状部7にエネルギー線8を照射し、それを溶解させて、溶解した負極集電部材4Bの凸状部7を負極金属箔体1Bの接合端縁15に溶着させて、負極金属箔体1Bと負極集電部材4Bとを接合することが出来る。
【0044】
このとき、接合端縁15近傍を屈曲することにより側面部13と、接合面である凸状部7とを密着させればよい。接合端縁15の近傍を屈曲して側面部13と凸状部7とを密着させる方法としては、図17に示すように、予め適当な方法により接合端縁15の近傍を屈曲しておき(図17(a))、次いで、側面部13の上に負極集電部材4Bを配置する(図17(b))ことの他、図18に示すように、接合端縁に接合されるべき負極集電部材4Bを適当な圧力で押さえ付けて屈曲及び密着させる方法(図18(b)、(c))等を挙げることが出来る。
【0045】
本発明のリチウム二次電池の製造方法により製造されるリチウム二次電池においては、負極金属箔体と負極集電部材との接合部分に、負極金属箔体から負極集電部材の方向へ柱状晶が形成されていることが好ましい。一般に溶接金属は、溶融金属が母材(未溶融部)の結晶粒上に同一結晶方位をもって成長(エピタキシャル成長)する。このように形成された固相は熱源の移動に伴い、溶接ビード(溶融部分)内部へ成長する。この成長は、温度勾配の最も大きい方向に成長し易く、その方向へほぼ一方向にのびた形態で成長し、このように成長した結晶は柱状晶と呼ばれる。
【0046】
負極集電部材の溶融化した部分は、冷却されるにしたがって再結晶化するが、負極金属箔体を通じて溶融部分の熱が急速に拡散する。すなわち、負極金属箔体に密着した部分の溶融金属の温度が低下し、負極金属箔体と溶融金属の界面が核となって負極金属箔体から負極集電部材の方向へ柱状晶が形成し易くなると考えられる。さらに、本発明では負極金属箔体の接合端縁近傍の側面部が負極集電部材と隙間なく密着して接触状態が良好であるために、負極金属箔体を通じた冷却効果により、柱状晶が形成し易い状態となる。接合部分において負極金属箔体から負極集電部材の方向へ柱状晶が形成しているリチウム二次電池は、負極金属箔体と負極集電部材との接合状態が良好、すなわち、接合部分の機械的強度が強く信頼性に優れたリチウム二次電池である。
【0047】
本発明のリチウム二次電池の製造方法において用いられる負極金属部材の所定箇所に設けられた凸状部の形状には特に制限はない。
ここで、凸状部の形状の具体的な例を図15、16に示す。本発明のリチウム二次電池の製造方法において用いられる負極集電部材4Bの凸状部7の形状は、図15に示すような台形状であってもよく、図16に示すような尖塔状であってもよい。
【0048】
本発明のリチウム二次電池の製造方法においては、図15、16に示すように負極集電部材4Bは凸状部7とそれ以外の平坦部12とを有する形状であり、凸状部7の厚み(L2)と、平坦部12の厚み(L1)との差が0.1mm以上であることが好ましく、0.6mm以上であることがさらに好ましく、0.8mm以上であることが特に好ましい。凸状部7と平坦部12との厚みの差が0.1mm未満である場合には、凸状部7の形状的な特徴が発揮されず、凸状部7と負極金属箔体1Bとの接触状態が不安定となるために好ましくない。また、負極集電部材4Bの凸状部7と平坦部12との厚みの差の上限値については特に限定されないが、負極集電部材の加工精度及び強度等から適宜設定されればよく、例えば3mm以下であればよい。
【0049】
接合に際して負極金属箔に負極集電部材を押さえ付けるときに、負極集電部材の変形や損傷等の発生を防止するといった観点からは、平坦部の厚み(L1)が0.2mm以上であることが好ましく、0.3mm以上であることがさらに好ましく、0.4mm以上であることが特に好ましい。なお、平坦部の厚みの上限値については特に限定されないが、溶接部分とは直接的には関係のない部分であるため負極集電部材の強度及び重量等から適宜設定されればよく、例えば2mm以下であればよい。
【0050】
また、負極集電部材4Bの凸状部の厚み(L2)は0.4mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることがさらに好ましく、0.6mm以上であることが特に好ましい。このことにより、より強固に接合することが出来る。なお、凸状部の厚みの上限値については特に限定されないが、照射されるエネルギー線のパワーの限界から適宜設定されればよい。
【0051】
本発明のリチウム二次電池の製造方法において用いられる負極集電部材のエネルギー線照射部の形状に関して、以下に示す形状のものを好適な例として挙げることが出来る。
図9には、先端部6に凸状部7を有する負極集電部材4Bの例を示しているが、この場合には、負極集電部材4Bの上面側からエネルギー線8を照射することにより、負極集電部材4Bと負極金属箔体1Bの接合端縁15とを溶着させて接合させることが出来る。
【0052】
図13には、図9の負極集電部材4Bに比べ、凸状部33に厚みを有する負極集電部材31Bの例を示しているが、この場合には、負極集電部材31Bの上面側からエネルギー線34を照射することによって、負極集電部材31Bと負極金属箔体1Bの接合端縁15とを溶着させて接合させることが出来る。
【0053】
図14には、負極集電部材51Bの先端部ではない、所定箇所に凸状部52を有する例を示しているが、この場合には、その凸状部52を設けた負極集電部材51Bの背面にエネルギー線53を照射して、その負極集電部材51Bと負極金属箔体1Bとを接合させることが出来る。
【0054】
本発明において、正極集電部材と正極金属箔体にアルミニウム又はアルミニウム合金、負極集電部材と負極金属箔体に銅又は銅合金を用いた場合には、金属箔体と集電部材とが同種金属から構成されることとなるために、金属箔体と集電部材とがよりよく溶着され、電流導出部分の機械的強度を強くすることが出来る。この場合、アルミニウム又はアルミニウム合金から構成される正極金属箔体の厚みは15μm〜25μmであることが好ましく、銅又は銅合金から構成される負極金属箔体の厚みは7μm〜15μmであることが好ましい。なお、図4、図7に示す電池では、厚みが20μmであるアルミニウム箔及び厚みが10μmである銅箔を用いている。
【0055】
本発明に用いられる正極集電部材及び/又は負極集電部材は、図6(a)、図6(e)に示すように十字形の板状部材、図6(b)、図6(f)に示すようにY字形の板状部材、若しくは図6(c)、図6(g)に示すようにI字形の板状部材、又は図5、図6(d)、図6(h)に示すように一部に切り欠きを有する円板状部材であることが好ましい。このことにより、接合部の検査がし易く、また軽量化することが出来、電解液充填時等に電解液が全体に回り易いこととなる。
【0056】
リチウム二次電池の正極接合箇所が形成されるに際しては、エネルギー線8を、正極金属箔体1Aの挟幅端面2を含む面の法線3Aに対して、角度θ(0°<θ≦90°)で凸状部7に照射することが好ましく、角度θ(5°≦θ≦80°)で照射することがさらに好ましく、角度θ(10°≦θ≦60°)で照射することが特に好ましく、角度θ(15°≦θ≦45°)で照射することが最も好ましい(図8)。また、エネルギー線8を、正極集電部材4Aの凸状部7の表面に又はその前後近傍に合焦させることが好ましく、エネルギー線8を、正極金属箔体1Aに直接照射しないことが好ましい。
【0057】
さらには、正極集電部材4Aを、その凸状部7が挟幅端面2に略垂直に交差するように配置されてなり、エネルギー線8が、挟幅端面2に略垂直に交差する線をエネルギー線発生装置により走査、すなわち正極集電部材4Aの凸状部7を走査して照射することが好ましい。このとき、上述した、エネルギー線8が、正極金属箔体1Aの挟幅端面2を含む面の法線3Aに対して、角度θ(0°<θ≦90°)で凸状部7に照射されてなるということに加え、エネルギー線8が、挟幅端面2に略垂直に交差する線に対して、角度が略垂直で凸状部7に照射されてなることが好ましい。
これらにより、図1に示すようにろう材を必要とせずに、正極金属箔体1Aと正極集電部材4Aの溶解体とを溶着させて、正極金属箔体1Aと正極集電部材4Aとを接合することが出来る。また少なくとも1枚の正極金属箔体1を一度の照射によって正極集電部材4Aと接合することも出来る。さらに、正極金属箔体1Aに損傷を与えずに、正極集電部材4Aの所定箇所(凸状部7)のみを溶解させて正極金属箔体1Aと正極集電部材4Aとを溶着・接合することが出来るために、接合の機械的強度を強いものとすることが出来る。
【0058】
なお、本発明でいう「接合端縁」とは、1枚の金属箔体における複数箇所の接合される端縁、或いは複数枚の金属箔体における、複数箇所に渡る、各金属箔体の接合される端縁を意味しており、また、「挟幅端面に略垂直に交差する」とは、複数の接合端縁における挟幅端面の全てについて略垂直に交差することを意味している。
【0059】
本発明のリチウム二次電池の製造方法において、正極接合箇所が形成されるに際して、エネルギー線の照射点におけるパワー密度が3kW/mm2以上であることが好ましく、4kW/mm2以上であることがさらに好ましく、5kW/mm2以上であることが特に好ましい。3kW/mm2未満であると、接合状態が良好ではなく、機械的強度が不充分となる場合が想定されるためである。なお、前記パワー密度の上限については特に限定されないが、正極集電部材やこれに接合される正極金属箔体への損傷発生の回避等の観点から適宜決定されればよく、例えば60kW/mm2以下であればよい。ここで、本発明にいうエネルギー線の「パワー密度」とは、エネルギー線のパワー(kW)を、正極又は負極集電部材の所定箇所において当該エネルギー線が照射される照射点のスポット面積(mm2)で除して得た値を意味する。
【0060】
図2は、正極金属箔体1Aに20μmのアルミニウム箔を用い、正極集電部材4Aにエネルギー線により溶解させる部分(凸状部)が2mmであるアルミニウム部材を用い、YAGレーザーを照射して接合した接合体の一例を示す写真のレプリカ図である。
図2に示す例では、正極金属箔体1Aは、正極集電部材4Aの接合面9により端縁の全体を覆うようにして溶着されていることから、正極金属箔体1Aと正極集電部材4Aとが強固に接合されていることが分かる。
この例では、隣り合う正極金属箔体1Aどうしに間隙10を保持して配列しているが、正極集電部材4Aの所定箇所の溶解体は、正極金属箔体1Aの端縁上でその表面張力により形状が保持されるため、間隔10がある場合にも、間隔10中を浸透することなく、溶解体と正極金属箔体1Aの端縁と接している部分が接合される。なお、複数枚の正極金属箔体1Aは、幾枚かが互いに接触或いはすべてが密着するように揃えて配列されていても接合は可能である。
【0061】
本発明のリチウム二次電池の製造方法において、負極接合箇所を形成するに際しては、負極金属箔体1Bの接合端縁15近傍の側面部13を含む面の法線3Bに対して、角度θ(0°≦θ≦30°)で凸状部7にエネルギー線8を照射することが好ましく、角度θ(0°≦θ≦10°)で照射することがさらに好ましく、角度θ(0°≦θ≦5°)で照射することが特に好ましい(図9)。また、負極集電部材4Bの凸状部7の表面に又はその前後近傍にエネルギー線8を合焦させることが好ましく、負極金属箔体1Bに直接エネルギー線8を照射しないことが好ましい。
【0062】
さらには、負極集電部材4Bを、その凸状部7が側面部13に略垂直に交差するように配置し、側面部13に略垂直に交差する線をエネルギー線発生装置により走査、すなわち負極集電部材4の凸状部7を走査してエネルギー線8を照射することが好ましい。このとき、上述した、負極金属箔体1の側面部13を含む面の法線3Bに対して、角度θ(0°≦θ≦30°)で凸状部7にエネルギー線8を照射するということに加え、側面部13に略垂直に交差する線に対して、角度が略垂直で凸状部7にエネルギー線8を照射することが好ましい。
これらにより、図3に示すようにろう材を必要とせずに、負極金属箔体1Bと負極集電部材4Bの溶解体とを溶着させて、負極金属箔体1Bと負極集電部材4Bとを接合することが出来る。また少なくとも1枚の負極金属箔体1Bを一度の照射によって負極集電部材4Bと接合することも出来る。さらに、負極金属箔体1Bに損傷を与えずに、負極集電部材4Bの所定箇所(凸状部7)のみを溶解させて負極金属箔体1Bと負極集電部材4Bとを溶着・接合することが出来るために、接合の機械的強度を強いものとすることが出来る。
なお、「側面部に略垂直に交差する」とは、複数の接合端縁近傍の側面部の全てについて略垂直に交差することを意味している。
【0063】
また、本発明のリチウム二次電池の製造方法において、負極接合箇所を形成するに際しては、負極集電部材の凸状部の厚みをL2(mm)、エネルギー線の照射点におけるパワー密度をE(kW/mm2)としたとき、下記式(1)を満足することが好ましい。下記式(1)を満足するような条件でエネルギー線を照射することにより、負極金属箔体への損傷が抑制されており、接合部分の機械的強度も強いといった特性を有するリチウム二次電池を製造することができる。
L 2 ≦E/7 …(1)
【0065】
なお、より、負極金属箔体への損傷が抑制されており、接合部分の機械的強度も強いといった特性をリチウム二次電池に付与するといった観点からは、下記式(2)、(3)を満足することが好ましい。
L 2 ≦E/9 …(2)
L 2 ≦E/10 …(3)
【0068】
本発明のリチウム二次電池の製造方法においては、負極集電部材におけるエネルギー線の照射点が平面状であることが好ましい。このことにより、エネルギー線の乱反射が抑制され、特に負極金属箔体への損傷を抑制することができる。なお、エネルギー線の乱反射を抑制するといった観点からは、少なくとも照射点よりも広い範囲で平面状であればよい。
【0069】
さらに本発明のリチウム二次電池の製造方法においては、照射点のスポット径が1mm以下であることが好ましい。このことにより、不要な箇所へのエネルギー線の照射が抑制され、特に負極金属箔体への損傷を抑制することができ、良好な接合状態にすることができる。なお、本発明のリチウム二次電池の製造方法においては、隣り合う金属箔体どうしが間隙を保持して配列されている場合に特に好適である。
【0070】
また、本発明においては、例えば図8、9に示すかかるエネルギー線8が、エネルギー密度が高く、発熱量も小さい、レーザー又は電子ビームによるものであることが好ましく、また、エネルギー線が連続波であることが好ましい。このことにより、凸状部7の表面にエネルギーを集中させて照射することが出来るために凸状部7を効率的に溶解させることが出来、正極金属箔体1A、又は負極金属箔体1Bの損傷を抑制することが出来る。なお、レーザーの中でも、YAGレーザーは焦点をよりよく絞ることが出来、焦点からはずれた部分に配置された正極金属箔体1A、又は負極金属箔体1Bの位置ではエネルギー密度はより小さくなり、正極金属箔体1A、又は負極金属箔体1Bの損傷をよりよく抑制することが出来ることから、特に好ましい。
【0071】
また、本発明のリチウム二次電池の製造方法において、正極接合箇所を形成するに際しては、例えば図8に示すエネルギー線8を、連続照射が可能なエネルギー線発生装置を用いて照射することが好ましく、エネルギー線8を、挟幅端面2を含む面に平行な面を走査可能なエネルギー線発生装置を用いて照射することが好ましい。なお、照射するエネルギー線の走査速度は、0.1〜100m/minであることが好ましく、1〜30m/minであることがさらに好ましく、2〜10m/minであることが特に好ましい。また、正極集電部材4Aの所定箇所が凸状部7を有する場合には、エネルギー線8を、凸状部7をエネルギー線発生装置により走査して照射することが好ましい。さらに、本発明においては、配列された正極金属箔体1Aの枚数に応じ、正極集電部材4Aを複数個用意し、複数の正極集電部材4Aを、それらの凸状部7が挟幅端面2に略垂直に交差するようにして、連続的に配置することが好ましい。これらのことにより、複数枚の正極金属箔体1Aを一度の照射によって接合することが出来ることとなる。
【0072】
一方、本発明のリチウム二次電池の製造方法において、負極接合箇所を形成するに際しては、例えば図9に示すエネルギー線8を、連続照射が可能なエネルギー線発生装置を用いて照射することが好ましく、エネルギー線8を、側面部13を含む面に平行な面を走査可能なエネルギー線発生装置を用いて照射することが好ましい。また、負極集電部材4Bの所定箇所が凸状部7を有する場合には、エネルギー線8を、凸状部7をエネルギー線発生装置により走査して照射することが好ましい。さらに、本発明においては、配列された負極金属箔体1Bの枚数に応じ、負極集電部材4Bを複数個用意し、複数の負極集電部材4Bを、それらの凸状部7が側面部13に略垂直に交差するようにして、連続的に配置することが好ましい。これらのことにより、複数枚の負極金属箔体1Bを一度の照射によって接合することが出来ることとなる。
【0073】
本発明のリチウム二次電池の製造方法において、正極接合箇所を形成するに際して、ろう材等の接合補助材料は必要としないが、もちろん使用しても構わない。その場合には、正極集電部材の凸状部と正極金属箔体の接合端縁の接合を補助する接合補助材料を、正極金属箔体の接合端縁及び/又は正極集電部材の凸状部に塗布し、或いは正極金属箔体の接合端縁と正極集電部材の凸状部との間に挟持し、正極集電部材の凸状部及び接合材料にエネルギー線を照射し、それらを溶解させて、溶解した正極集電部材の凸状部及び接合材料を、正極金属箔体の接合端縁に溶着させることが好ましい。
【0074】
また、本発明のリチウム二次電池の製造方法において、負極接合箇所を形成するに際して、ろう材等の接合補助材料は必要としないが、もちろん使用しても構わない。その場合には、負極集電部材の凸状部と負極金属箔体の接合端縁の接合を補助する接合補助材料を、負極金属箔体の接合端縁及び/又は負極集電部材の凸状部に塗布し、或いは負極金属箔体の接合端縁と負極集電部材の凸状部との間に挟持し、負極集電部材の凸状部及び接合材料にエネルギー線を照射し、それらを溶解させて、溶解した負極集電部材の凸状部及び接合材料を、負極金属箔体の接合端縁に溶着させることが好ましい。
【0075】
本発明のリチウム二次電池の製造方法は、具体的には、捲回型或いは積層型の内部電極体に好適に採用され、その中でも2Ah以上の容量を有するリチウム二次電池を製造する場合に好適に採用される。製造される電池の用途としても特に制限はないが、電池を直列に接続して大きな出力を出すことを目的とし、多数の電池を積載するために省スペース性が要求される車載用大容量電池として、エンジン起動用に、電気自動車又はハイブリッド電気自動車のモータ駆動用に特に好適に用いることが出来る。
【0076】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜3、比較例1、2)
エネルギー線として連続波のYAGレーザーを使用し、負極集電部材の接合部(凸状部)の形状、負極金属箔体と負極集電部材の接触のさせ方、及びYAGレーザーの出力、走査速度等の種々の接合条件を設定して接合試験を実施し、得られた接合体の断面を顕微鏡観察した。なお、負極金属箔体と負極集電部材を構成する金属は銅(JIS C1100)である。結果を図21〜25に示す。
【0077】
(考察)
負極集電部材と負極金属箔体との接合状態が良好である場合、負極金属箔体側から負極集電部材の方向へと形成されている柱状晶を観察することが出来た(実施例1〜3)。
一方、比較例1のように負極集電部材と負極金属箔体とが接合されていない箇所においては柱状晶を観察することは出来ず、代わりに等軸晶を観察することが出来た。
【0078】
さらに、比較例2では柱状晶は観察されないものの、部分的に負極金属箔体と負極集電部材との接合が起こっていることが判明した。しかし、実施例に比して、接合面積が小さく、安定的な接合状態ではないことが判明した。
以上のことから、負極金属箔体と負極集電部材との接合部分において、負極金属箔体から負極集電部材の方向へ柱状晶が形成されるような条件であれば、良好な接合状態とすることが出来ることを確認した。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によって、内部電極体からの電流導出部分に、各電極板と集電部材を直接的に接合して電流を導出するという構成を採用することにより、生産性及び省スペース性に優れたリチウム二次電池を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のリチウム二次電池の製造方法における、正極金属箔体と正極集電部材の接合状態を模式的に示す斜視図である。
【図2】 正極金属箔体と正極集電部材とを接合した電流導出部分の一例を示す写真のレプリカ図である。
【図3】 本発明のリチウム二次電池の製造方法における、負極金属箔体と負極集電部材の接合状態を模式的に示す斜視図である。
【図4】 本発明のリチウム二次電池の製造方法によって製造されるリチウム二次電池の一例を示す断面図である。
【図5】 捲回型電極体と正極集電部材とを接合した電流導出部分の一例を示す写真のレプリカ図である。
【図6】 本発明のリチウム二次電池の製造方法に用いられる集電部材の例を示す模式図である。
【図7】 本発明のリチウム二次電池の製造方法によって製造されるリチウム二次電池の別の例を示す断面図である。
【図8】 本発明のリチウム二次電池の製造方法に用いられる正極集電部材のエネルギー線照射部の一例を模式的に示す斜視図である。
【図9】 本発明のリチウム二次電池の製造方法に用いられる負極集電部材のエネルギー線照射部の一例を模式的に示す斜視図である。
【図10】 本発明のリチウム二次電池の製造方法に用いられる正極集電部材のエネルギー線照射部の別の例を模式的に示す斜視図である。
【図11】 リチウム二次電池の製造方法に用いられる正極集電部材のエネルギー線照射部の一例を模式的に示す斜視図である。
【図12】 本発明のリチウム二次電池の製造方法に用いられる正極集電部材のエネルギー線照射部のさらに別の例を模式的に示す斜視図である。
【図13】 本発明のリチウム二次電池の製造方法に用いられる負極集電部材のエネルギー線照射部の別の例を模式的に示す斜視図である。
【図14】 本発明のリチウム二次電池の製造方法に用いられる負極集電部材のエネルギー線照射部のさらに別の例を模式的に示す斜視図である。
【図15】 本発明のリチウム二次電池の製造方法に用いられる集電部材の、凸状部の形状の一例を示す模式図である。
【図16】 本発明のリチウム二次電池の製造方法に用いられる集電部材の、凸状部の形状の別の例を示す模式図である。
【図17】 金属箔体を屈曲させる方法の一例を説明する模式図である。
【図18】 金属箔体を屈曲させる方法の別の例を説明する模式図である。
【図19】 従来のリチウム二次電池の一実施形態を示す断面図である。
【図20】 捲回型の内部電極体の一例を示す斜視図である。
【図21】 実施例1の接合体の断面における金属組織を示す顕微鏡写真である。
【図22】 実施例2の接合体の断面における金属組織を示す顕微鏡写真である。
【図23】 実施例3の接合体の断面における金属組織を示す顕微鏡写真である。
【図24】 比較例1の接合体の断面における金属組織を示す顕微鏡写真である。
【図25】 比較例2の接合体の断面における金属組織を示す顕微鏡写真である。
【符号の説明】
1A…正極金属箔体、1B…負極金属箔体、2…挟幅端面、3A…接合端縁を含む面の法線、3B…側面部を含む面の法線、4A…正極集電部材、4B…負極集電部材、5…接合部、6…先端部、7…凸状部、8…エネルギー線、9…溶着部、10…間隙、11…接合体、12…平坦部、13…側面部、15…端縁(接合端縁)、31A…正極集電部材、31B…負極集電部材、32…先端部、33…凸状部、34…エネルギー線、35…エネルギー線、41…正極集電部材、42…エネルギー線、51A…正極集電部材、51B…負極集電部材、52…凸状部、53…エネルギー線、54…集電部材、61…捲回型内部電極体、62…正極板、63…負極板、64…セパレータ、65…正極用集電タブ、66…負極用集電タブ、67…巻芯、68…電池、69A…正極内部端子、69B…負極内部端子、70A…正極外部端子、70B…負極外部端子、71A…正極電池蓋、71B…負極電池蓋、72…電極リード部材、73…電池ケース、74…くびれ加工部、75…放圧孔、76…弾性体(パッキン)、77…絶縁性ポリマーフィルム、78…放圧弁、79…金属箔。
Claims (33)
- 少なくとも1枚の金属箔体から構成された正極板及び負極板が捲回又は積層された、その内部に非水電解液を含浸した内部電極体と、前記内部電極体から電流を導出するための正極集電部材及び負極集電部材とを備えたリチウム二次電池の製造方法であって、
前記正極集電部材及び前記負極集電部材は、それ以外の部分に比して厚い凸状部をそれぞれ有するものであり、
前記正極板を構成する正極金属箔体の端縁のうちの、前記正極集電部材の前記凸状部と接合されるべく配列された接合端縁を、前記正極集電部材の前記凸状部に接触させ、
前記負極板を構成する負極金属箔体の端縁のうちの、前記負極集電部材の前記凸状部と接合されるべく配列された接合端縁を、前記負極集電部材の前記凸状部に接触させ、
前記正極集電部材の前記凸状部及び前記負極集電部材の前記凸状部に、エネルギー線を照射してそれぞれの前記凸状部を溶解させて、
前記正極集電部材の前記凸状部と前記正極金属箔体の前記接合端縁、及び前記負極集電部材の前記凸状部と前記負極金属箔体の前記接合端縁を、それぞれ溶着させて接合することを特徴とするリチウム二次電池の製造方法。 - 前記リチウム二次電池が、内部端子、外部端子、及び電池蓋を有する電極蓋をさらに備えたものであり、
前記正極集電部材及び/又は前記負極集電部材を、電極リード部材を用いて前記内部端子に接続する請求項1に記載のリチウム二次電池の製造方法。 - 前記正極集電部材の前記凸状部が、その先端に接合面を有するものであり、
前記正極集電部材の前記凸状部の前記接合面と、前記正極金属箔体の前記接合端縁の挟幅端面とを対向させた状態で、前記正極集電部材の前記凸状部と前記正極金属箔体の前記接合端縁を接合する請求項1又は2に記載のリチウム二次電池の製造方法。 - 前記正極金属箔体と前記正極集電部材が、アルミニウム又はアルミニウム合金から構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記正極集電部材の前記凸状部が、前記正極集電部材の先端部にある請求項1〜4のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記負極集電部材の前記凸状部が、その先端に接合面を有するものであり、
前記負極集電部材の前記凸状部の前記接合面と、前記負極金属箔体の前記接合端縁近傍の側面部とを密着させた状態で、
前記負極集電部材の前記凸状部と前記負極金属箔体の前記接合端縁を接合する請求項1〜5のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。 - 前記負極集電部材の前記凸状部の前記接合面と、前記負極金属箔体の前記接合端縁近傍の側面部とを、前記接合端縁近傍を屈曲することにより密着させる請求項6に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記負極金属箔体と前記負極集電部材が、銅又は銅合金から構成されている請求項1〜7のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記負極集電部材の前記凸状部が、前記負極集電部材の先端部にある請求項1〜8のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記正極集電部材及び/又は前記負極集電部材が、十字形、Y字形、若しくはI字形の板状部材、又は一部に切り欠きを有する円板状部材である請求項1〜9のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記正極集電部材及び/又は前記負極集電部材が、前記凸状部とそれ以外の平坦部とを有する形状であり、
前記凸状部の厚み(L 2 )と、前記平坦部の厚み(L 1 )との差が0.1mm以上である請求項1〜10のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。 - 前記正極集電部材の前記平坦部の厚み(L 1 )が、0.4mm以上である請求項11に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記正極集電部材の前記凸状部(L 2 )の厚みが、0.6mm以上である請求項1〜12のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記エネルギー線を、前記正極金属箔体の前記接合端縁の挟幅端面を含む面の法線に対して、角度θ(0°<θ≦90°)で前記正極集電部材の前記凸状部に照射する請求項1〜13のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記正極集電部材の前記凸状部に、その照射点におけるパワー密度が3kW/mm 2 以上である前記エネルギー線を照射する請求項1〜14のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記負極集電部材の前記平坦部の厚み(L 1 )が、0.2mm以上である請求項11〜15のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記負極集電部材の前記凸状部の厚み(L 2 )が、0.4mm以上である請求項1〜16のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記エネルギー線を、前記負極金属箔体の前記接合端縁近傍の側面部を含む面の法線に対して、角度θ(0°≦θ≦30°)で前記負極集電部材の前記凸状部に照射する請求項6〜17のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記負極集電部材の前記凸状部に、その照射点におけるパワー密度が6kW/mm 2 以上である前記エネルギー線を照射する請求項1〜18のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記負極集電部材の前記凸状部の厚みをL 2 (mm)、前記負極集電部材の前記凸状部に照射する前記エネルギー線のパワー密度をE(kW/mm 2 )としたとき、下記式(1)を満足する請求項11〜19のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
L 2 ≦E/7 …(1) - 前記負極集電部材の前記凸状部に照射する前記エネルギー線の照射点が、平面状である請求項1〜20のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記照射点のスポット径が1mm以下である請求項21に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記正極集電部材の前記凸状部が、前記正極金属箔体の前記接続端縁の挟幅端面に略垂直に交差するように、前記正極集電部材を配置する請求項1〜22のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記正極金属箔体の前記接続端縁の挟幅端面に略垂直に交差する線に対して、角度が略垂直となるように、前記正極集電部材の前記凸状部に前記エネルギー線を照射する請求項1〜23のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記負極集電部材の前記凸状部が、前記負極金属箔体の前記接合端縁近傍の側面部に略垂直に交差するように、前記負極集電部材を配置する請求項6〜24のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記負極金属箔体の前記接合端縁近傍の側面部に略垂直に交差する線に対して、角度が略垂直となるように、前記負極集電部材の前記凸状部に前記エネルギー線を照射する請求項6〜25のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記エネルギー線を、前記金属箔体に直接照射しない請求項1〜26のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 隣り合う前記金属箔体どうしを、間隙を保持して配列する請求項1〜27のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記エネルギー線が、レーザー又は電子ビームによるものである請求項1〜28のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記エネルギー線が連続波である請求項29に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記レーザーがYAGレーザーである請求項29又は30に記載のリチウム二次電池の製造方法。
- 前記正極集電部材の前記凸状部と前記正極金属箔体の前記接合端縁の接合を補助する接合材料を、前記正極金属箔体の前記接合端縁及び/又は前記正極集電部材の前記凸状部に塗布し、或いは前記正極金属箔体の前記接合端縁と前記正極集電部材の前記凸状部との間に挟持し、
前記正極集電部材の前記凸状部及び前記接合材料にエネルギー線を照射し、それらを溶解させて、
溶解した前記正極集電部材の前記凸状部及び前記接合材料を、前記正極金属箔体の前記接合端縁に溶着させる請求項1〜31のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。 - 前記負極集電部材の前記凸状部と前記負極金属箔体の前記接合端縁の接合を補助する接合材料を、前記負極金属箔体の前記接合端縁及び/又は前記負極集電部材の前記凸状部に塗布し、或いは前記負極金属箔体の前記接合端縁と前記負極集電部材の前記凸状部との間に挟持し、
前記負極集電部材の前記凸状部及び前記接合材料にエネルギー線を照射し、それらを溶解させて、
溶解した前記負極集電部材の前記凸状部及び前記接合材料を、前記負極金属箔体の前記接合端縁に溶着させる請求項1〜32のいずれか一項に記載のリチウム二次電池の製造方法。
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