JP4058580B2 - Valve timing adjustment device - Google Patents
Valve timing adjustment device Download PDFInfo
- Publication number
- JP4058580B2 JP4058580B2 JP22398799A JP22398799A JP4058580B2 JP 4058580 B2 JP4058580 B2 JP 4058580B2 JP 22398799 A JP22398799 A JP 22398799A JP 22398799 A JP22398799 A JP 22398799A JP 4058580 B2 JP4058580 B2 JP 4058580B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- working fluid
- driven
- pressure receiving
- rotating body
- fluid pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)の吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の開閉タイミング(以下、「開閉タイミング」をバルブタイミングという)を変更するためのバルブタイミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンのクランクシャフトと同期回転するタイミングプーリやチェーンスプロケット等を介してカムシャフトを駆動し、タイミングプーリやチェーンスプロケットとカムシャフトとの相対回動による位相差により吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方のバルブタイミングを油圧制御するバルブタイミング調整装置としてたとえばベーン式のものが知られている。このような作動流体を用いたベーン式のバルブタイミング装置では、吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方を駆動することにより正・負に変動する負荷トルクをカムシャフトが受けるので、例えばエンジン始動開始時のクランキング時のように作動流体が充分に供給されていない状態において、ベーン部材を収容するハウジング部材に対しベーン部材が揺動しハウジング部材とベーン部材との衝突により打音が発生するという問題がある。ここで、正の負荷トルクはクランクシャフトに対しカムシャフトの遅角方向に働き、負の負荷トルクはクランクシャフトに対しカムシャフトの進角方向に働く。
【0003】
そこで、バルブタイミング調整装置に作動流体が充分に供給されていない状態において、例えばベーン部材に収容したストッパピストンをハウジング部材に形成した嵌合穴に嵌合させることによりハウジング部材に対するベーン部材の揺動を防止し、打音の発生を防止するものが知られている。作動流体が充分に供給されると流体圧力によりストッパピストンがハウジング部材から抜けるので、ハウジング部材に対しベーン部材を相対回動制御できる。ハウジング部材にストッパピストンを嵌合させる位置は、ハウジング部材に対しベーン部材が最遅角か最進角にあるときである。つまり、クランクシャフトに対しカムシャフトが最遅角か最進角にあるときである。
【0004】
しかし、例えば吸気弁のバルブタイミングを調整する場合、クランクシャフトに対しカムシャフトが最進角にある位置でストッパピストンがハウジング部材に嵌合する構成では、クランクシャフトに対しカムシャフトが最進角にある状態でエンジンを始動することになる。この場合、排気弁と吸気弁との開弁期間が重複し排気ガスが吸気側に還流するので、燃焼不良等を起こし始動が困難になる。
【0005】
また、吸気弁のバルブタイミングを調整する場合、クランクシャフトに対しカムシャフトが最遅角にある位置でストッパピストンがハウジング部材に嵌合する構成では、クランクシャフトに対しカムシャフトが最遅角にある状態でエンジンを始動することになる。この場合、吸気弁が開弁しているときに圧縮行程が開始するので、圧縮比が低下し出力不足になることにより始動が困難になる。
【0006】
そこで、本出願人が出願している特願平11−152464号明細書に開示されるバルブタイミング調整装置では、クランクシャフトに対し最遅角と最進角との中間にカムシャフトが位置するときにハウジング部材にストッパピストンが嵌合することにより、クランクシャフトに対するカムシャフトの相対回動を規制している。最遅角と最進角の中間位置でエンジンを始動することにより、クランクシャフトに対しカムシャフトが好適な位相位置にある状態でエンジンを始動できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特願平11−152464号明細書に開示されるバルブタイミング調整装置の構成では、嵌合穴に嵌合するためにストッパピストンに働く力はスプリングの付勢力だけであるから、短い嵌合時間で嵌合穴にストッパピストンを嵌合させることが困難である。また、当接部が嵌合穴から抜けた拘束解除状態を保持する油圧が低い場合、ハウジング部材に対しベーン部材を相対回動させる位相制御中にスプリングの付勢力によりストッパピストンが嵌合穴側に飛び出し嵌合穴に引っかかる恐れがある。
【0008】
本発明の目的は、中間位置においてエンジンの始動を開始しエンジンを速やかに始動させるとともに、打音の発生を防止するバルブタイミング調整装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、位相制御中に拘束手段が拘束状態になることを防止するバルブタイミング調整装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1から3記載のバルブタイミング調整装置によると、駆動側回転体に対し従動側回転体が最遅角と最進角との中間位置にあるとき、駆動側回転体に対する従動側回転体の相対回動を拘束可能な拘束手段を備えている。中間位置において駆動側回転体に対する従動側回転体の相対回動を拘束することにより、始動不良を防止し、排ガス中に発生する有害物質を低減できる。
本発明の請求項1記載のバルブタイミング調整装置によると、当接部が被当接部と拘束解除状態のとき第3受圧通路は閉塞されている。エンジンの始動完了後、エンジン通常運転中の拘束解除状態において被当接部に当接部を当接させる第2作動流体圧力が当接部に加わらないので、当接部と被当接部との拘束解除状態を保持し、位相制御を滑らかに行うことができる。
エンジンの停止が指示されたときは第1作動流体圧力を低下させることにより当接部が被当接部との拘束解除状態から拘束状態に移行するとき、第3受圧通路が開放され当接部に第2作動流体圧力が加わる。これにより、当接部を被当接部と確実に当接させることができる。
本発明の請求項2記載のバルブタイミング調整装置によると、第2受圧部に第2作動流体を供給する第2受圧通路は、当接部が被当接部と当接する直前に閉塞される。エンジンの始動を開始するクランキング時において第2作動流体を当接部に供給しても、拘束状態において第2受圧通路が閉塞されているので、第2作動流体圧力は当接部が被当接部との拘束解除状態に変位する方向に働かない。したがって、エンジンの始動を開始するときに当接部と被当接部との拘束状態を保持することができる。
本発明の請求項3記載のバルブタイミング調整装置によると、第2受圧部に第2作動流体を供給する第2受圧通路に絞りを設けている。通常運転中、エンジンの運転状態により第1作動流体圧力または第2作動流体圧力が低下しても、第2受圧通路に設けた絞りにより被当接部と当接する方向に変位する当接部の速度を低減し、位相制御中に駆動側回転体に対し従動側回転体の相対回動が拘束されることを防止する。
【0010】
さらに、第1作動流体圧力および第2作動流体圧力により被当接部と当接部との拘束状態を解除するので、第1作動流体圧力または第2作動流体圧力のいずれかが当接部に働けば、エンジンの通常運転状態において、当接部と被当接部との拘束解除状態を保持できる。
【0011】
また、第2作動流体圧力は被当接部と当接する方向に当接部を変位させる。したがって、例えばエンジンを停止するときに当接部に働く第1作動流体圧力を低下させ第2作動流体圧力を上昇させることにより、中間位置において当接部を被当接部に確実に当接させることができる。これにより、エンジンの始動を中間位置で開始できるので、エンジンを短時間で確実に始動できる。
【0012】
また、エンジン始動開始時において当接部に働く第1作動流体圧力を低下させ第2作動流体圧力を上昇させることにより、中間位置において当接部が被当接部と当接している状態を保持できる。エンジン始動開始時のクランキング時において中間位相を保持できるので、エンジンを短時間で確実に始動できる。
【0013】
本発明の請求項4記載のバルブタイミング調整装置によると、第1作動流体圧力は遅角側に従動側回転体を回転させ、第2作動流体圧力は進角側に従動側回転体を回転させる。当接部に働く第1作動流体圧力を上昇させ第2作動流体圧力を低下させることにより、エンジン始動完了後、当接部と被当接部との拘束状態を解除し、駆動側回転体に対し従動側回転体を中間位置より遅角側に回転させる。エンジン始動完了後のアイドル運転において、駆動側回転体に対し従動側回転体を中間位置より遅角側に保持するので、アイドル運転中に作動流体圧力が低下しても当接部が被当接部に当接せず、中間位置よりも遅角側で位相制御を行うことができる。
【0014】
本発明の請求項5記載のバルブタイミング調整装置によると、第1受圧部の受圧面積は第2受圧部および第3受圧部の受圧面積よりも大きい。第1作動流体圧力が脈動等により低下しても、第1受圧部の受圧面積が大きいので、当接部と被当接部との拘束解除状態を保持できる。
【0015】
本発明の請求項6記載のバルブタイミング調整装置によると、当接部が被当接部との拘束解除方向に第2作動流体圧力を受ける第2受圧部の受圧面積を当接部が被当接部と当接する方向に第2作動流体圧力を受ける第3受圧部の受圧面積よりも大きくしている。通常運転中、第2作動流体圧力が第2受圧部および第3受圧部に加わっている状態において、第2作動流体圧力により当接部が被当接部との拘束解除方向に受ける力が当接部が被当接部と当接する方向に受ける力よりも大きいので、当接部と被当接部との拘束解除状態を保持できる。
【0018】
本発明の請求項7または8記載のバルブタイミング調整装置によると、第3受圧通路または第2受圧通路の開閉を当接部の変位により行う。当接部自身の変位により当接部に作動流体を供給する第3受圧通路または第2受圧通路の開閉を行うので、当接部の変位に応じ確実に受圧通路を開閉できる。さらに、他の開閉弁や切換弁を用いないので、部品点数が減少し、組み付けが容易になり、製造コストが低減する。
【0020】
本発明の請求項9記載のバルブタイミング調整装置によると、当接部または嵌合穴の少なくともいずれか一方の当接部分は、テーパ状かつ断面円形状に形成されている。当接部または嵌合穴に製造誤差があっても、当接部分のテーパ形状がその誤差を吸収し、嵌合状態におけるがたつきを防止する。したがって、エンジン始動時の中間位置における打音の発生を防止できる。
【0021】
本発明の請求項10記載のバルブタイミング調整装置によると、当接部分のテーパ角度を15°未満にしている。テーパ角度を鋭角にしたことにより、当接付勢手段および第2作動流体圧力から受ける力により従動軸が受ける負荷トルクに打ち勝つ摩擦力を発生し、当接部が嵌合穴に嵌合した状態を保持できる。また、嵌合穴に嵌合する当接部の深さのばらつきを低減できる。
【0022】
本発明の請求項11記載のバルブタイミング調整装置によると、嵌合穴は回動方向と直交する方向に長穴状に形成されている。回動方向と直交する方向において嵌合穴または当接部に製造公差があっても、当接部は嵌合穴に確実に嵌合する。また、製造公差の限度をゆるめることができるので、製造が容易になり製造コストが低減する。
【0023】
本発明の請求項12記載のバルブタイミング調整装置によると、嵌合穴の周囲に嵌合穴よりも浅く形成され、中間位置よりも遅角側に従動側回転体が回転することを禁止し、中間位置よりも進角側に従動側回転体が回転することを許容する拡大穴を有している。負荷トルクは従動側回転体を遅角側に回転させるので、中間位置から進角側に従動側回転体が位置していれば、拡大穴に嵌合した状態から中間位置において拘束手段により駆動側回転に対する従動側回転体の相対回動を確実に拘束できる。
【0025】
本発明の請求項13記載のバルブタイミング調整装置によると、拘束解除状態において、被当接部と当接する方向へ変位する当接部の速度を低減するダンパ室が当接部の外周に形成されている。通常運転中、エンジンの運転状態により第1作動流体圧力または第2作動流体圧力が低下しても、ダンパ室のダンパ作用により被当接部と当接する方向に当接部が変位することを防止し、位相制御中に駆動側回転体に対し従動側回転体の相対回動が拘束されることを防止する。
【0026】
本発明の請求項14記載のバルブタイミング調整装置によると、当接部が被当接部との拘束解除状態から拘束状態に移行するときダンパ室のダンパ作用を解消している。エンジン停止時において作動流体圧力が低下し当接部が被当接部との当接方向に変位するとき、ダンパ作用を解消することにより被当接部に当接部を確実に当接させることができる。
【0027】
本発明の請求項15記載のバルブタイミング調整装置によると、ダンパ室のダンパ作用の解消は当接部の変位により行われる。当接部の変位に応じて確実にダンパ室のダンパ作用を解消することができる。また、他の開閉弁や切換弁を用いないので、部品点数が減少し、組み付けが容易になり、製造コストが低減する。
【0028】
本発明の請求項16記載のバルブタイミング調整装置によると、従動側回転体を進角側に付勢する進角付勢手段を備える。エンジンを停止する指示が出されたとき、最遅角位置よりも進角側の中間位置に従動側回転体を回転させるトルクを補助するとともに、エンジン通常運転中において作動流体圧力が低下しても従動側回転体を進角側に回転させるトルクを補助する。
【0029】
本発明の請求項17記載のバルブタイミング調整装置によると、駆動側回転体に対する従動側回転体の相対回動角度範囲において、当接部を収容する空間の反被当接部側は大気開放されている。当接部の反被当接部側の空間に作動流体が漏れ出しても、この作動流体が被当接部に向け当接部を変位させる力とならないので、エンジン運転中において当接部と被当接部との拘束解除状態を保持できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例によるエンジン用バルブタイミング調整装置を図4に示す。第1実施例のバルブタイミング調整装置1は油圧制御式であり、吸気弁のバルブタイミングを制御するものである。
【0031】
図4に示す従動側回転体の一方の側壁であるチェーンスプロケット10は、図示しないチェーンにより図示しないエンジンの駆動軸としてのクランクシャフトと結合して駆動力を伝達され、クランクシャフトと同期して回転する。従動軸としてのカムシャフト2は、チェーンスプロケット10から駆動力を伝達され、図示しない吸気弁を開閉駆動する。カムシャフト2は、チェーンスプロケット10に対し所定の位相差をおいて回動可能である。チェーンスプロケット10およびカムシャフト2は図4に示す矢印X方向からみて時計方向に回転する。以下この回転方向を進角方向とする。
【0032】
チェーンスプロケット10とシューハウジング12およびベーンロータ15との間には、薄板状に形成された中間プレート17が介在している。中間プレート17はチェーンスプロケット10とシューハウジング12およびベーンロータ15との間からの油漏れを防止している。チェーンスプロケット10、シューハウジング12および中間プレート17は駆動側回転体としてハウジング部材を構成し、ボルト20により同軸上に固定されている。
【0033】
シューハウジング12は周壁13とハウジング部材の他方の側壁であるフロントプレート14とからなり一体に形成されている。図2に示すように、シューハウジング12は周方向にほぼ等間隔に台形状に形成されたシュー12a、12b、12cを有している。シュー12a、12b、12cの周方向の三箇所の間隙にはそれぞれベーン部材としてのベーン15a、15b、15cを収容する扇状の収容室50が形成されており、シュー12a、12b、12cの内周面は断面円弧状に形成されている。
【0034】
従動側回転体としてのベーンロータ15は周方向にほぼ等間隔にベーン15a、15b、15cを有し、ベーン15a、15b、15cは各収容室50内に回動可能に収容されている。各ベーンは、各収容室50を遅角油圧室と進角油圧室とに二分している。図2に示す遅角方向、進角方向を表す矢印は、シューハウジング12に対するベーンロータ15の遅角方向、進角方向を表している。図4に示すように、ベーンロータ15およびブッシュ22は、ボルト21によりカムシャフト2に一体に固定されており、従動側回転体を構成している。カムシャフト2に対するベーンロータ15の回転方向の位置決めは、ピン23により行われている。
【0035】
カムシャフト2およびブッシュ22はそれぞれチェーンスプロケット10の内周壁10aおよびフロントプレート14の内周壁14aに相対回動可能に嵌合している。したがって、カムシャフト2およびベーンロータ15はチェーンスプロケット10およびシューハウジング12に対し同軸に相対回動可能である。チェーンスプロケット10の内周壁10aおよびフロントプレート14の内周壁14aは従動側回転体の軸受け部を構成している。
【0036】
進角付勢手段としてのスプリング24はチェーンスプロケット10に形成された円筒状の凹部11内に収容されている。スプリング24の一端は凹部11の係止部11aに係止され、他端は中間プレート17に形成されている図2に示す長穴17a内を通りベーンロータ15に係止されている。
【0037】
カムシャフト2が吸気弁を駆動するときに受ける負荷トルクは正・負に変動している。ここで、負荷トルクの正方向はシューハウジング12に対しベーンロータ15の遅角方向を表し、負荷トルクの負方向はシューハウジング12に対しベーンロータ15の進角方向を表している。負荷トルクの平均は正方向、つまり遅角方向に働く。スプリング24の付勢力はシューハウジング12に対しベーンロータ15を進角側に回転させるトルクとして働く。スプリング24がベーンロータ15に加える進角方向のトルクはカムシャフト2が受ける負荷トルクの平均とほぼ同じ大きさである。
【0038】
シール部材26は、図2に示すようにベーンロータ15の外周壁に嵌合している。ベーンロータ15の外周壁と周壁13の内周壁との間には微小クリアランスが設けられており、このクリアランスを介して油圧室間に作動油が漏れることをシール部材26により防止している。シール部材26はそれぞれ図4に示す板ばね27の付勢力により周壁13に向けて押されている。
【0039】
ガイドリング30、31は収容孔38を形成するベーン15aの内壁に圧入保持され、円筒状に形成された当接部としてのストッパピストン32がガイドリング30、31にカムシャフト2の回転軸方向に摺動可能に収容されている。図1に示す被当接部としての嵌合部材40は横断面円形状に形成されており、フロントプレート14に形成された凹部14bに圧入保持されている。嵌合部材40には、ストッパピストン32が当接し嵌合可能な嵌合穴41と、嵌合穴41よりも浅く嵌合穴41の遅角側端面と同一平面上に遅角側端面を有し、進角側に延びる拡大穴43が形成されている。
【0040】
ストッパピストン32の先端部33は嵌合方向に向かうにしたがい縮径するテーパ状に形成されており、嵌合穴41も先端部33の傾斜に合わせほぼ同じテーパ角で形成されているので、ストッパピストン32は嵌合穴41に滑らかに嵌合する。さらに、嵌合穴41とストッパピストン32ががたなく嵌合するので、負荷トルクの変動による打音の発生を防止できる。さらに、嵌合穴41と接触している先端部33の面積が大きいので、先端部33に加わる応力が低下し、ストッパピストン32の寿命が延びる。
【0041】
図1に示す当接付勢手段としてのスプリング37は嵌合部材40側にストッパピストン32を付勢している。ストッパピストン32、嵌合部材40およびスプリング37は拘束手段を構成している。
ストッパピストン32は、有底の円筒状に形成されており、フロントプレート14側から、先端部33、大径摺動部34、小径摺動部35を有する。先端部33の外周に環状のテーパ面33aが形成されている。テーパ面33aの角度は嵌合穴41のテーパ角度とほぼ等しい。
【0042】
先端部33に形成された第1受圧部としての先端面33bは油圧室42から第1作動流体圧力としての遅角油圧を受け、第2受圧部として大径摺動部34の嵌合穴側に形成されている環状面34aは油圧室45から進角油圧を受ける。先端面33bが受ける遅角油圧および環状面34aが受ける進角油圧は嵌合穴41からストッパピストン32が抜け出す方向に働く。油圧室42はフロントプレート14に形成した油路44を介し遅角油圧室51と連通し、油圧室45はベーン15aに形成した油路47、ガイドリング30に形成した貫通孔30aを介し進角油圧室54と連通可能である。油路47、貫通孔30aは第2受圧通路を構成している。先端面33bの受圧面積は、環状面34aおよび後述する第3受圧部としての環状面34bの受圧面積よりも大きい。また、環状面34aの受圧面積は環状面34bの受圧面積よりも大きい。
【0043】
第3受圧部として大径摺動部34の反嵌合穴側に形成されている環状面34bは、油圧室46から第2作動流体圧力としての進角油圧を受ける。油圧室46はベーン15aに形成した油路48、ガイドリング30に形成した貫通孔30bを介し進角油圧室54と連通可能である。油路48、貫通孔30bは第3受圧通路を構成している。
【0044】
図1の(A)に示すように、嵌合穴41にストッパピストン32が嵌合した状態では、大径摺動部34により貫通孔30aは閉塞される。すると、油圧室45に進角油圧室54の作動油が供給されないので、油圧室45の油圧は嵌合穴41からストッパピストン32が抜け出す方向に働かない。また、図1の(C)に示すように、ストッパピストン32が拡大穴43から抜け出す、つまりストッパピストン32と嵌合部材40との拘束解除状態と拘束状態との境界位置に達すると、大径摺動部34により貫通孔30bが閉塞され、油圧室46に進角油圧室54の作動油が供給されない。このとき、油圧室46の油圧は大気圧となるので、嵌合部材40に向けてストッパピストン32を押し込む力とならない。
【0045】
ストッパピストン32の反嵌合部材側の収容孔38は、中間プレート17に形成した周方向に延びる長穴17b、チェーンスプロケット10に形成した油路10bにより、ベーンロータ15の相対回動角度範囲内、つまり、ベーンロータ15がシューハウジング12に対し図3に示す最進角位置にあっても、図示しない最遅角位置にあっても大気開放されている。したがって、小径摺動部35とガイドリング31との摺動クリアランスからストッパピストン32の反嵌合部材側の収容孔38に漏れ出た作動油の油圧は大気圧とほぼ等しい。したがって、ストッパピストン32の反嵌合部材側の収容孔38に漏れ出た作動油は、嵌合部材32に向けストッパピストン32を押し込む力として作用しない。
【0046】
ストッパピストン32の各摺動部はガイドリング30またはガイドリング31の内周壁と摺動する。ストッパピストン32の先端部33は、図2に示すようにシューハウジング12に対し最遅角位置と最進角位置のほぼ中間位置にベーンロータ15が位置するとき嵌合穴41に嵌合可能である。ストッパピストン32が嵌合穴41嵌合した状態においてシューハウジング12に対するベーンロータ15の相対回動は拘束される。図1の(A)に示すように、ストッパピストン32が嵌合穴41に嵌合することによりシューハウジング12とベーンロータ15との相対回動が拘束される中間位置は、エンジンを確実に始動可能にするように吸気弁のバルブタイミング、つまりクランクシャフトに対するカムシャフト2の位相差を最適に設定する位置である。
【0047】
図1の(C)に示すようにストッパピストン32が嵌合穴41および拡大穴43から抜け出た状態でシューハウジング12に対しベーンロータ15が遅角側に回転するとストッパピストン32と嵌合穴41との周方向位置がずれることにより、ストッパピストン32は嵌合穴41に嵌合不能になる。図3に示すようにベーン15bがシュー12bに係止され、シューハウジング12に対しベーンロータ15が最進角位置に達しても、図1の(B)に示すようにストッパピストン32は拡大穴43上に位置している。
【0048】
図2に示すように、シュー12aとベーン15aとの間に遅角油圧室51が形成され、シュー12bとベーン15bとの間に遅角油圧室52が形成され、シュー12cとベーン15cとの間に遅角油圧室53が形成されている。また、シュー12cとベーン15aとの間に進角油圧室54が形成され、シュー12aとベーン15bとの間に進角油圧室55が形成され、シュー12bとベーン15cの間に進角油圧室56が形成されている。
【0049】
遅角油圧室51は油路61と連通し、遅角油圧室52、53は、油路62、63を介しボス部15dのカムシャフト2側端面にC字状に形成された図2に示す油路60と連通している。さらに遅角油圧室51、52、53は油路60、61を介し図4に示すカムシャフト2に形成された油路200と連通している。図2に示すように、進角油圧室55は油路72と連通している。進角油圧室54、56は、油路71、73を介しボス部15dのブッシュ22側端面にC字状に形成された油路70と連通している。さらに進角油圧室54、55、56は油路70、72からボス部15dの軸方向に形成された図示しない油路を介し図4に示すカムシャフト2に形成された油路201と連通している。
【0050】
油路200はカムシャフト2の外周壁に形成された溝通路202と連通しており、油路201はカムシャフト2の外周壁に形成された溝通路203と連通している。溝通路202は油路204を介し、溝通路203は油路205を介し切換弁212と接続している。作動流体供給路としての油供給路206は油ポンプ210と接続しており、作動流体排出路としての油排出路207はドレイン211に向け開放されている。油ポンプ210はドレイン211から汲み上げた作動油を切換弁212を介し各油圧室に供給する。切換弁212は周知の4ポート案内弁である。
【0051】
切換弁212の弁部材213は、スプリング214により一方向に付勢されており、ソレノイド215への通電を制御することにより往復移動する。ソレノイド215への通電は、エンジン制御装置(ECU)300により制御される。ECU300は、各種センサからの検出信号を入力し、エンジンの各装置に信号を送出している。弁部材213が往復移動することにより、油路204、205と油供給路206、油排出路207との連通の組み合わせ、および遮断が切り換わる。
以上の油路構成により、油ポンプ210から遅角油圧室51、52、53あるいは進角油圧室54、55、56、ならびに油圧室42、45、46に作動油を供給可能になるとともに、各油圧室からドレイン211へ作動油を排出可能になる。
【0052】
次に、バルブタイミング調整装置1の作動を説明する。
イグニションをオフしエンジン停止が指示されると、ECU300はソレノイド215への通電をオフするので、弁部213aが選択される。すると各進角油圧室、油圧室45、46に作動油が供給され、各遅角油圧室および油圧室42はドレインに開放されるので、ベーンロータ15はシューハウジング12に対し進角側に回転する。このとき、図1の(C)に示す位置よりもストッパピストン32がさらに嵌合部材40から離れている、つまりストッパピストン32が嵌合穴41および拡大穴43と拘束解除状態にあるとき、油圧室46は進角油圧室54との連通を大径摺動部34により遮断されているので、油圧室46の油圧は嵌合部材40に向けストッパピストン32を押し込む力にならない。しかし、油圧室42の油圧が低下するので、スプリング37の付勢力によりストッパピストン32は嵌合部材40側に移動する。
【0053】
ストッパピストン32が嵌合穴41に嵌合する中間位置(拘束位置)よりもシューハウジング12に対しベーンロータ15が遅角側に位置している状態(解除状態)でエンジン停止が指示されると、各進角油圧室に作動油が供給されるのでベーンロータ15が進角側に回転する。ストッパピストン32がスプリング37の付勢力により嵌合部材40に向けて移動し、図1の(C)に示すように、拘束解除状態から拘束状態に移行するとき、大径摺動部34は貫通孔30bの閉塞を解除し開放し始める。すると、油圧室46は油路48、貫通孔30bを介し進角油圧室54と連通し、進角油圧室54から油圧室46に作動油が供給される。したがって、油圧室46の油圧は嵌合部材40に向けストッパピストン32を押し込む力として働く。シューハウジング12に対しベーンロータ15が図1の(A)に示す中間位置(拘束位置)に達すると、ストッパピストン32が拡大穴43の遅角側端面に係止され、スプリング37の付勢力および油圧室46から受ける力によりストッパピストン32は嵌合穴41と嵌合する。ストッパピストン32が嵌合穴41に嵌合すると、大径摺動部34により貫通孔30aが閉塞される。したがって、油圧室45の作動油が嵌合穴41からストッパピストン32を抜く力として働かないので、図1の(A)に示す拘束状態を保持できる。ストッパピストン32が嵌合穴41に嵌合できなかった場合、ベーンロータ15は中間位置よりも進角側に回転し拡大穴43と嵌合する。
【0054】
ストッパピストン32が嵌合穴41に嵌合する中間位置よりもシューハウジング12に対しベーンロータ15が進角側に位置している状態でエンジン停止が指示されると、ベーンロータ15が進角側に回転することによりストッパピストン32は拡大穴43と嵌合する。
【0055】
エンジン始動前、ストッパピストン32が嵌合穴41に嵌合していると、シューハウジング12に対するベーンロータ15の位相差、つまりクランクシャフトに対するカムシャフト2の位相差がエンジンを始動するために最も好適な位相に保持されているので、エンジンは確実に短時間で始動する。
【0056】
エンジン始動前にストッパピストン32が嵌合穴41に嵌合しておらず、クランクシャフトに対しカムシャフト2が中間位置よりも進角側にある状態でエンジンの始動を開始する場合を考える。このとき、ストッパピストン32は拡大穴43に嵌合している。スプリング24がベーンロータ15およびカムシャフト2に加える進角トルクは負荷トルクの平均とほぼ等しいので、正側の遅角方向に働く負荷トルクの最大値はスプリング24の付勢力よりも大きい。エンジン始動開始時のクランキング時において各遅角油圧室および各進角油圧室に作動油は供給されていないので、負荷トルクの変動に伴い進角方向に働くスプリング24の付勢力に抗しシューハウジング12に対しベーンロータ15は遅角側に揺動し、中間位置において拡大穴43の遅角側の面に係止される。また、油圧室42、45に作動油が導入されていないので、ストッパピストン32が中間位置に達すると、ストッパピストン32はスプリング37の付勢力および油圧室46から受ける力により嵌合穴41に嵌合する。
【0057】
このように、エンジン始動前に嵌合穴41に嵌合していなくても拡大穴43にストッパピストン32が嵌合しているので、エンジンの始動を開始すると速やかにストッパピストン32が嵌合穴41に嵌合し、クランクシャフトに対しカムシャフト2が中間位置に保持されるので、エンジンが確実に短時間で始動する。
【0058】
エンジンの始動を開始するクランキング時には、切換弁212の弁部213aが選択されるので、各進角油圧室および油圧室45、46に作動油が供給され、各遅角油圧室および油圧室42はドレインに開放される。さらに、図1の(A)に示すストッパピストン32が嵌合穴41に嵌合している状態では、大径摺動部34により貫通孔30aが閉塞されているので、油圧室45の作動油が嵌合穴41からストッパピストン32を抜く力として働かない。したがって、ストッパピストン32は嵌合穴41から抜け出さない。
【0059】
エンジンの始動開始後、各遅角油圧室に作動油が充填され油圧室42の油圧が所定圧に上昇してからストッパピストン32は嵌合穴41から抜け出し、シューハウジング12に対するベーンロータ15の相対回動、つまり位相制御が可能になる。ストッパピストン32が嵌合穴41から図1の(C)に示す拘束解除方向に移動すると大径摺動部34により貫通孔30bが閉塞されるので、油圧室46は進角油圧室54との連通を遮断され、油圧室46は略密封される。
【0060】
エンジン始動後作動油の油圧が充分に上昇すると、ECU300からの指示により、弁部材213の弁部213a、213b、213cのいずれかが選択される。これにより、各油圧室への作動油の供給および各油圧室からの作動油の排出を制御し、シューハウジング12に対するベーンロータ15の相対回動を制御できる。
【0061】
エンジン通常運転中、ストッパピストン32は図1の(C)に示す位置よりもさらに嵌合穴41から抜け出した位置にある。したがって、前述したように油圧室46は略密封されているので、油圧室42、45の油圧の低下によりストッパピストン32が嵌合部材40に向け移動しようとしても、油圧室46がダンパ室として働き移動速度が低下する。したがって、進角制御中にストッパピストン32が中間位置を通過するとき、環状面34aに加わる進角油圧に加え油圧室46のダンパ作用により嵌合部材40に嵌合する前にストッパピストン32は嵌合部材40上を通過し、ストッパピストン32が嵌合部材40に嵌合することを防止する。また、遅角制御中にストッパピストン32が中間位置を通過するとき、先端面33bに加わる遅角油圧に加え油圧室46のダンパ作用により嵌合部材40に嵌合する前にストッパピストン32は嵌合部材40上を通過し、ストッパピストン32が嵌合部材40に嵌合することを防止する。このように、嵌合部材40から抜け出す方向に遅角油圧を受ける先端面33b、ならびに嵌合部材40から抜け出す方向に進角油圧を受ける環状面34aをストッパピストン32が有しているので、エンジン通常運転中において、嵌合部材40との拘束解除状態にストッパピストン32を保持できる。さらに、拘束解除状態において油圧室46がダンパ室として作用するので、嵌合部材40との拘束解除状態にストッパピストン32を保持できる。
【0062】
第1実施例では、ストッパピストンの変位により、油圧室45と進角油圧室54とを連通する貫通孔30a、ならびに油圧室46と進角油圧室54とを連通する貫通孔30bを開閉するので、ストッパピストンの変位により貫通孔30a、30bを確実に開閉できる。さらに、貫通孔30a、30bを開閉するために他の開閉弁や切換弁が不要であるから、部品点数が減少し、組み付けが容易になり、製造コストが低減する。
【0063】
また、先端面33bの受圧面積を環状面34aおよび環状面34bよりも大きくしたことにより、脈動により遅角油圧が低下してもストッパピストン32と嵌合部材40との拘束解除状態を保持する力を遅角油圧から受けることができる。また、環状面34aの受圧面積を環状面34bの受圧面積よりも大きくしたことにより、ストッパピストン32が嵌合穴41から抜け出る方向に油圧室45から受ける力が、嵌合部材40に向けストッパピストン32を押し込む方向に油圧室46から受ける力よりも大きい。したがって、エンジン通常運転中においてストッパピストン32と嵌合部材40との拘束解除状態を保持することができる。
第1実施例では吸気弁を駆動するバルブタイミング調整装置について説明したが、第1実施例のバルブタイミング調整装置により排気弁だけ、あるいは吸気弁および排気弁の両方を駆動することも可能である。
【0064】
(第2実施例)
本発明の第2実施例を図6に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付し、説明を省略する。
ストッパピストン80は、先端部81に第1受圧部としての先端面81aを形成し、大径摺動部82の嵌合穴側に第2受圧部としての環状面82aを形成し、大径摺動部82の反嵌合穴側に第3受圧部としての環状面82bを形成している。先端面81aの受圧面積は、環状面82aおよび環状面82bの受圧面積よりも大きい。また、環状面82aの受圧面積は環状面82bの受圧面積よりも大きい。
【0065】
ガイドリング85に形成した第2受圧通路としての貫通孔85aは油圧室45に進角油圧の作動油を供給可能である。貫通孔85aは通路の途中で絞られている。ストッパピストン80が嵌合部材40側に移動しようとすると、貫通孔85aの絞り通路の働きにより、嵌合部材40側に移動するストッパピストン80の速度が低下する。したがって、エンジン通常運転中において、作動油圧の低下によりストッパピストン80が嵌合部材40に嵌合することを防止し、位相制御を滑らかに行うことができる。
【0066】
また、ガイドリング85に形成した第3受圧通路としての貫通孔85bは油圧室46に進角油圧の作動油を供給可能である。貫通孔85bは図6の(B)に示すようにストッパピストン80が嵌合部材40から最も離れた状態のとき大径部34により閉塞されるが、図6の(B)に示す位置から僅かでも嵌合部材40側に移動すると開放される。したがって、油圧室46は進角油圧の作動油が供給されたとき嵌合部材40に向けストッパピストン80を押し込む作用をし、ダンパ室として作用しない。
【0067】
ストッパピストン81の先端部81のテーパ角度θは15°未満になるように形成されている。先端部81のテーパ角度θが鋭角であるから、スプリング37および油圧室46の進角油圧から受ける力によりカムシャフト2が受ける負荷トルクに打ち勝つ摩擦力を嵌合穴41との間に発生し、ストッパピストン80が嵌合穴41に嵌合した状態を保持できる。また、嵌合穴41に嵌合するストッパピストン80の深さのばらつきを低減できる。
【0068】
(第3実施例)
本発明の第3実施例を図7に示す。図7に示す以外の構成は第1実施例と実質的に同一である。
嵌合部材90に形成した嵌合穴91は、ストッパピストン32の回動方向、つまりベーンロータ15の回動方向に直交する方向に延びる長穴状に形成されている。つまり、回動方向に直交する方向の嵌合穴91の径bは回動方向の嵌合穴91の径aよりも大きい。回動方向に直交する方向の嵌合穴91またはストッパピストン32に製造公差が生じても、嵌合穴91にストッパピストン32が嵌合することができる。また、製造公差の限度をゆるめることができるので、製造が容易になり製造コストが低減する。
【0069】
以上説明した本発明の実施の形態を示す上記複数の実施例では、嵌合穴および拡大穴から抜け出す方向にストッパピストンに遅角油圧および進角油圧室を加えている。エンジン通常運転中における位相制御中に遅角または進角のいずれかの油圧が嵌合穴および拡大穴から抜け出す方向にストッパピストンに加わっているので、エンジン通常運転中において、ストッパピストンが嵌合穴に嵌合することを防止できる。また、嵌合部材に向け押し込む方向にストッパピストンに進角油圧を加えている。したがって、エンジンの停止が指示されたときに、遅角油圧室をドレイン開放し進角油圧室に作動油を供給することにより、中間位置において嵌合穴にストッパピストンを確実に嵌合させることができる。シューハウジングに対しベーンロータを中間位置に保持した状態でエンジンの始動を開始できるので、エンジンを短時間で確実に始動できる。
【0070】
また、ストッパピストンが嵌合穴に嵌合することによりシューハウジングに対しベーンロータを中間位置に拘束する拘束手段以外に、中間位置からベーンロータが遅角側に回転することを禁止する一方、進角側への回転を許容する規制手段としての拡大穴を形成している。したがって、ストッパピストンが拡大穴に嵌合し、拡大穴の遅角側に係止されることにより、ストッパピストンが確実に嵌合穴に嵌合する。これにより、シューハウジングに対しベーンロータをエンジン始動に最適な中間位置に保持した状態でエンジンを停止できる。したがって、エンジンを短時間で確実に始動できる。
【0071】
上記複数の実施例では、嵌合穴から抜け出る方向に遅角油圧を受ける第1受圧部と、嵌合穴から抜け出る方向に進角油圧を受ける第2受圧部とをストッパピストンに別々に設けた。これに対し、遅角油圧と進角油圧とを例えば差圧弁等により切り換えることにより、嵌合穴から抜け出る方向に油圧を受ける受圧部をストッパピストンに一箇所設け、この受圧部に切り換えられた遅角油圧または進角油圧を加えることも可能である。
【0072】
上記複数の実施例では、ストッパピストンが軸方向に移動して嵌合穴に嵌合したが、ストッパピストンが径方向に移動し嵌合穴に嵌合する構成にすることも可能である。また、ハウジング部材側にストッパピストンを収容し、ベーンロータ側に嵌合穴および拡大穴を形成してもよい。
【0073】
また上記複数の実施例では、チェーンスプロケットによりクランクシャフトの回転駆動力をカムシャフトに伝達する構成を採用したが、タイミンプーリまたはタイミングギア等を用いる構成にすることも可能である。また、駆動軸としてのクランクシャフトの駆動力をベーン部材で受け、従動軸としてのカムシャフトとハウジング部材とを一体に回転させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバルブタイミング調整装置の横断面を示す図2のI−I線断面図であり、(A)は嵌合穴との嵌合状態を示し、(B)は拡大穴との嵌合状態を示し、(C)は拘束解除状態を示している。
【図2】第1実施例によるバルブタイミング調整装置を示す横断面図である。
【図3】ベーンロータが最進角位置にある状態を示す横断面図である。
【図4】図2のIV−O−IV線断面図である。
【図5】図2のIV−O−V線断面図である。
【図6】(A)は本発明の第2実施例によるバルブタイミング調整装置における拘束状態を示す断面図であり、(B)は拘束解除状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第3実施例の嵌合穴を示す断面図である。
【符号の説明】
1 バルブタイミング調整装置
2 カムシャフト(従動軸)
10 チェーンスプロケット(ハウジング部材、駆動側回転体)
12 シューハウジング(ハウジング部材、駆動側回転体)
12a、12、12c シュー
13 周壁(ハウジング部材、駆動側回転体)
14 フロントプレート(ハウジング部材、駆動側回転体)
15 ベーンロータ(ベーン部材、従動側回転体)
15a、15b、15c ベーン(ベーン部材、従動側回転体)
17 中間プレート(ハウジング部材、駆動側回転体)
24 スプリング(進角付勢手段)
30、31 ガイドリング
30a 貫通孔(第2受圧通路)
30b 貫通孔(第3受圧通路)
32 ストッパピストン(当接部、拘束手段)
33 先端部
33b 先端面(第1受圧部)
34 大径摺動部
34a 第2受圧部
34b 第3受圧部
37 スプリング(当接付勢手段、拘束手段)
40 嵌合部材(被当接部、拘束手段)
41 嵌合穴(被当接部、拘束手段)
43 拡大穴
50 収容室
51、52、53 遅角油圧室
54、55、56 遅角油圧室
80 ストッパピストン(当接部、拘束手段)
81 先端部
81a 先端面(第1受圧部)
82a 環状面(第2受圧部)
82b 環状面(第3受圧部)
85a 貫通孔(絞り通路)
90 嵌合部材(被当接部、拘束手段)
91 嵌合穴(被当接部、拘束手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a valve timing for changing the opening / closing timing (hereinafter referred to as “valve timing”) of at least one of an intake valve and an exhaust valve of an internal combustion engine (hereinafter referred to as “internal combustion engine”). The present invention relates to an adjusting device.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a camshaft is driven via a timing pulley or a chain sprocket that rotates synchronously with the crankshaft of the engine, and at least one of an intake valve and an exhaust valve is caused by a phase difference caused by relative rotation of the timing pulley or the chain sprocket and the camshaft. As a valve timing adjusting device that hydraulically controls one of these valve timings, for example, a vane type is known. In the vane type valve timing device using such a working fluid, the camshaft receives a load torque that fluctuates positively or negatively by driving at least one of the intake valve and the exhaust valve. When the working fluid is not sufficiently supplied as in cranking, the vane member swings with respect to the housing member that houses the vane member, and a hitting sound is generated due to the collision between the housing member and the vane member. There's a problem. Here, the positive load torque acts on the crankshaft in the camshaft retard direction, and the negative load torque acts on the crankshaft in the camshaft advance direction.
[0003]
Therefore, in a state where the working fluid is not sufficiently supplied to the valve timing adjusting device, for example, the stopper piston accommodated in the vane member is fitted into the fitting hole formed in the housing member, thereby swinging the vane member relative to the housing member. It is known to prevent the occurrence of hitting sound. When the working fluid is sufficiently supplied, the stopper piston is removed from the housing member by the fluid pressure, so that the vane member can be controlled to rotate relative to the housing member. The position where the stopper piston is fitted to the housing member is when the vane member is at the most retarded angle or the most advanced angle with respect to the housing member. That is, the camshaft is at the most retarded angle or the most advanced angle with respect to the crankshaft.
[0004]
However, for example, when adjusting the valve timing of the intake valve, if the stopper piston is fitted to the housing member at a position where the camshaft is at the most advanced angle with respect to the crankshaft, the camshaft is at the most advanced angle with respect to the crankshaft. The engine will be started in a certain state. In this case, the valve opening periods of the exhaust valve and the intake valve are overlapped, and the exhaust gas recirculates to the intake side, causing a combustion failure or the like and making starting difficult.
[0005]
Further, when adjusting the valve timing of the intake valve, in the configuration in which the stopper piston is fitted to the housing member at the position where the camshaft is at the most retarded angle with respect to the crankshaft, the camshaft is at the most retarded angle with respect to the crankshaft. The engine will be started in the state. In this case, since the compression stroke starts when the intake valve is open, the compression ratio is lowered and the output becomes insufficient, making it difficult to start.
[0006]
Therefore, in the valve timing adjusting device disclosed in Japanese Patent Application No. 11-152464 filed by the present applicant, when the camshaft is positioned between the most retarded angle and the most advanced angle with respect to the crankshaft. Further, when the stopper piston is fitted to the housing member, relative rotation of the camshaft with respect to the crankshaft is restricted. By starting the engine at an intermediate position between the most retarded angle and the most advanced angle, the engine can be started with the camshaft in a suitable phase position with respect to the crankshaft.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the configuration of the valve timing adjusting device disclosed in the specification of Japanese Patent Application No. 11-152464, the force acting on the stopper piston for fitting into the fitting hole is only the urging force of the spring. It is difficult to fit the stopper piston into the fitting hole in time. In addition, when the hydraulic pressure to maintain the restraint release state in which the abutting part has come out of the fitting hole is low, the stopper piston is moved to the fitting hole side by the biasing force of the spring during the phase control for rotating the vane member relative to the housing member. May pop out and get caught in the fitting hole.
[0008]
An object of the present invention is to provide a valve timing adjusting device that starts an engine at an intermediate position to start the engine quickly and prevents occurrence of a hitting sound.
Another object of the present invention is to provide a valve timing adjusting device that prevents the restraining means from entering a restrained state during phase control.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
Claim 1 of the present inventionFromAccording to the valve timing adjusting apparatus described in 3, the relative rotation of the driven-side rotator with respect to the drive-side rotator when the driven-side rotator is at an intermediate position between the most retarded angle and the most advanced angle with respect to the drive-side rotator. A restraining means capable of restraining is provided. By restraining the relative rotation of the driven-side rotator with respect to the drive-side rotator at the intermediate position, start-up failure can be prevented and harmful substances generated in the exhaust gas can be reduced.
According to the valve timing adjusting apparatus of the first aspect of the present invention, the third pressure receiving passage is closed when the contact portion is in the restrained release state with the contacted portion. Since the second working fluid pressure for bringing the contact portion into contact with the contacted portion is not applied to the contacted portion in the state of releasing the constraint during normal engine operation after the engine has been started, the contacted portion and the contacted portion The restraint release state can be maintained and the phase control can be performed smoothly.
When the stop of the engine is instructed, the third pressure receiving passage is opened when the contact portion shifts from the restrained release state with the contacted portion to the restrained state by reducing the first working fluid pressure. A second working fluid pressure is applied to the. Thereby, a contact part can be made to contact | abut reliably to a to-be-contacted part.
According to the valve timing adjusting apparatus of the second aspect of the present invention, the second pressure receiving passage for supplying the second working fluid to the second pressure receiving portion is closed immediately before the contact portion contacts the contacted portion. Even when the second working fluid is supplied to the abutting portion at the time of cranking to start the engine, the second pressure receiving passage is closed in the restrained state. Does not work in the direction of displacement to the state of releasing the constraint with the contact. Therefore, the restrained state between the contact portion and the contacted portion can be maintained when starting the engine.
According to the valve timing adjusting apparatus of the third aspect of the present invention, the throttle is provided in the second pressure receiving passage for supplying the second working fluid to the second pressure receiving portion. During normal operation, even if the first working fluid pressure or the second working fluid pressure decreases due to the operating state of the engine, the contact portion that is displaced in the direction to contact the contacted portion by the throttle provided in the second pressure receiving passage The speed is reduced, and the relative rotation of the driven-side rotator with respect to the drive-side rotator is prevented from being restricted during the phase control.
[0010]
Further, since the restrained state between the contacted portion and the contact portion is released by the first working fluid pressure and the second working fluid pressure, either the first working fluid pressure or the second working fluid pressure is applied to the contact portion. If it works, it is possible to maintain the restraint release state between the contact part and the contacted part in the normal operation state of the engine.
[0011]
Further, the second working fluid pressure displaces the abutting portion in the direction of abutting the abutted portion. Therefore, for example, when the engine is stopped, the first working fluid pressure acting on the contact portion is decreased and the second working fluid pressure is increased, thereby reliably bringing the contact portion into contact with the contacted portion at the intermediate position. be able to. As a result, the engine can be started at the intermediate position, so that the engine can be reliably started in a short time.
[0012]
In addition, the first working fluid pressure acting on the contact portion at the start of engine start is decreased and the second working fluid pressure is increased, so that the contact portion is in contact with the contacted portion at the intermediate position. it can. Since the intermediate phase can be maintained during cranking at the start of engine start, the engine can be reliably started in a short time.
[0013]
Claims of the invention4According to the described valve timing adjusting device, the first working fluid pressure rotates the driven side rotator on the retard side, and the second working fluid pressure rotates the driven side rotator on the advance side. By raising the first working fluid pressure acting on the contact portion and lowering the second working fluid pressure, after the engine start is completed, the restrained state between the contact portion and the contacted portion is released, and the drive side rotating body is On the other hand, the driven rotor is rotated from the intermediate position to the retard side. In the idle operation after the engine start is completed, the driven rotor is held at the retard side from the intermediate position with respect to the drive rotor, so that the contact portion is contacted even if the working fluid pressure decreases during the idle operation. Phase control can be performed on the retard side with respect to the intermediate position without contacting the portion.
[0014]
Claims of the invention5According to the described valve timing adjusting device, the pressure receiving area of the first pressure receiving portion is larger than the pressure receiving areas of the second pressure receiving portion and the third pressure receiving portion. Even if the first working fluid pressure decreases due to pulsation or the like, since the pressure receiving area of the first pressure receiving portion is large, it is possible to maintain the constraint release state between the contact portion and the contacted portion.
[0015]
Claims of the invention6According to the valve timing adjustment device described above, the contact portion is in contact with the contacted portion in the pressure receiving area of the second pressure receiving portion that receives the second working fluid pressure in the direction of releasing the constraint with the contacted portion. The pressure receiving area of the third pressure receiving portion that receives the second working fluid pressure is larger than the pressure receiving area. During normal operation, when the second working fluid pressure is applied to the second pressure receiving portion and the third pressure receiving portion, the force received by the second working fluid pressure in the direction of releasing the restraint from the contacted portion is applied. Since the contact portion is larger than the force received in the direction in which the contact portion comes into contact with the contacted portion, the restraint release state between the contact portion and the contacted portion can be maintained.
[0018]
Claim 7 of the present invention or8According to the described valve timing adjusting device, the third pressure receiving passage or the second pressure receiving passage is opened and closed by the displacement of the contact portion. Since the third pressure receiving passage or the second pressure receiving passage for supplying the working fluid to the contact portion is opened and closed by the displacement of the contact portion itself, the pressure receiving passage can be reliably opened and closed according to the displacement of the contact portion. Furthermore, since no other on-off valve or switching valve is used, the number of parts is reduced, the assembly is facilitated, and the manufacturing cost is reduced.
[0020]
Claims of the invention9According to the valve timing adjusting device described above, at least one of the contact portion and the fitting hole is tapered and has a circular cross section. Even if there is a manufacturing error in the contact part or the fitting hole, the taper shape of the contact part absorbs the error and prevents rattling in the fitted state. Therefore, it is possible to prevent the hitting sound at the intermediate position when starting the engine.
[0021]
Claims of the invention10According to the described valve timing adjusting device, the taper angle of the contact portion is less than 15 °. When the taper angle is set to an acute angle, a frictional force that overcomes the load torque received by the driven shaft is generated by the force received from the contact biasing means and the second working fluid pressure, and the contact portion is fitted in the fitting hole. Can be held. Moreover, the variation in the depth of the contact portion that fits into the fitting hole can be reduced.
[0022]
Claims of the invention11According to the described valve timing adjusting device, the fitting hole is formed in a long hole shape in a direction orthogonal to the rotation direction. Even if there is a manufacturing tolerance in the fitting hole or the abutting portion in the direction orthogonal to the rotation direction, the abutting portion is securely fitted in the fitting hole. In addition, since the limit of manufacturing tolerance can be relaxed, manufacturing is facilitated and manufacturing cost is reduced.
[0023]
Claims of the invention12According to the described valve timing adjusting device, it is formed shallower than the fitting hole around the fitting hole, prohibits the driven side rotating body from rotating on the retard side from the intermediate position, and advances from the intermediate position. It has an enlarged hole that allows the driven side rotating body to rotate. Since the load torque rotates the driven-side rotator toward the retarded side, if the driven-side rotator is positioned from the intermediate position to the advanced side, the drive side is driven by the restraining means at the intermediate position from the state fitted in the enlarged hole. The relative rotation of the driven side rotating body with respect to the rotation can be reliably restrained.
[0025]
Claims of the invention13According to the described valve timing adjusting device, the damper chamber for reducing the speed of the abutting portion that is displaced in the abutting direction with the abutted portion is formed on the outer periphery of the abutting portion in the restrained release state. During normal operation, even if the first working fluid pressure or the second working fluid pressure decreases due to the operating state of the engine, the contact portion is prevented from being displaced in the direction in which the contact portion contacts the contacted portion due to the damper action of the damper chamber. In addition, the relative rotation of the driven-side rotator with respect to the driving-side rotator is prevented from being restricted during the phase control.
[0026]
Claims of the invention14According to the described valve timing adjusting device, the damper action of the damper chamber is canceled when the contact portion shifts from the restraint release state with the contacted portion to the restraint state. When the working fluid pressure is reduced when the engine is stopped and the contact portion is displaced in the contact direction with the contacted portion, the contact portion is reliably brought into contact with the contacted portion by eliminating the damper action. Can do.
[0027]
Claims of the invention15According to the described valve timing adjusting device, the damper action of the damper chamber is eliminated by the displacement of the contact portion. The damper action of the damper chamber can be reliably canceled according to the displacement of the contact portion. Further, since no other on-off valve or switching valve is used, the number of parts is reduced, assembly is facilitated, and the manufacturing cost is reduced.
[0028]
Claims of the invention16According to the described valve timing adjusting device, the advance angle urging means for urging the driven side rotating body toward the advance angle side is provided. When an instruction to stop the engine is issued, it assists the torque that rotates the driven rotor on the intermediate position that is more advanced than the most retarded position, and even if the working fluid pressure decreases during normal engine operation Assists torque that rotates the driven-side rotator toward the advance side.
[0029]
Claims of the invention17According to the valve timing adjusting device described above, in the relative rotation angle range of the driven-side rotator with respect to the drive-side rotator, the anti-contact portion side of the space that accommodates the contact portion is open to the atmosphere. Even if the working fluid leaks into the space on the side of the contact portion opposite to the contacted portion, this working fluid does not become a force that displaces the contact portion toward the contacted portion. The restraint release state with the contacted portion can be maintained.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, a plurality of examples showing embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(First embodiment)
FIG. 4 shows an engine valve timing adjusting apparatus according to the first embodiment of the present invention. The valve timing adjusting device 1 of the first embodiment is a hydraulic control type, and controls the valve timing of the intake valve.
[0031]
A
[0032]
An
[0033]
The
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
A
[0037]
The load torque received when the
[0038]
The
[0039]
The guide rings 30 and 31 are press-fitted and held on the inner wall of the
[0040]
The
[0041]
The
The
[0042]
A
[0043]
An
[0044]
As shown in FIG. 1A, in the state where the
[0045]
The receiving
[0046]
Each sliding portion of the
[0047]
When the
[0048]
As shown in FIG. 2, a retard
[0049]
The retard
[0050]
The
[0051]
The
With the above oil path configuration, hydraulic oil can be supplied from the
[0052]
Next, the operation of the valve timing adjusting device 1 will be described.
When the ignition is turned off and the engine stop is instructed, the
[0053]
When the engine stop is instructed when the
[0054]
When the stop of the engine is instructed in a state where the
[0055]
If the
[0056]
Consider a case where the start of the engine is started in a state where the
[0057]
As described above, the
[0058]
At the time of cranking to start the engine, the
[0059]
After starting the engine, the hydraulic oil in each retarded hydraulic chamber is filled and the hydraulic pressure in the
[0060]
When the hydraulic pressure of the hydraulic oil is sufficiently increased after the engine is started, one of the
[0061]
During normal engine operation, the
[0062]
In the first embodiment, the displacement of the stopper piston opens and closes the through
[0063]
Further, since the pressure receiving area of the
In the first embodiment, the valve timing adjusting device for driving the intake valve has been described, but it is also possible to drive only the exhaust valve or both the intake valve and the exhaust valve by the valve timing adjusting device of the first embodiment.
[0064]
(Second embodiment)
A second embodiment of the present invention is shown in FIG. Components that are substantially the same as those of the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted.
The
[0065]
A through
[0066]
Further, a through
[0067]
The taper angle θ of the
[0068]
(Third embodiment)
A third embodiment of the present invention is shown in FIG. The configuration other than that shown in FIG. 7 is substantially the same as that of the first embodiment.
The
[0069]
In the above-described plurality of examples showing the embodiment of the present invention described above, the retard hydraulic pressure and the advance hydraulic chamber are added to the stopper piston in the direction of coming out from the fitting hole and the enlarged hole. During phase control during normal engine operation, either retarded or advanced hydraulic pressure is applied to the stopper piston in a direction to escape from the fitting hole and the enlarged hole. Can be prevented from being fitted. Further, an advance hydraulic pressure is applied to the stopper piston in the direction of pushing toward the fitting member. Therefore, when the stop of the engine is instructed, the retard hydraulic chamber is drained and hydraulic oil is supplied to the advance hydraulic chamber, so that the stopper piston can be reliably fitted into the fitting hole at the intermediate position. it can. Since the engine can be started with the vane rotor held at an intermediate position with respect to the shoe housing, the engine can be reliably started in a short time.
[0070]
In addition to the restraining means for restraining the vane rotor to the intermediate position with respect to the shoe housing by fitting the stopper piston into the fitting hole, the vane rotor is prohibited from rotating from the intermediate position to the retard side, while the advance side An expansion hole is formed as a restricting means that allows rotation of the lens. Therefore, when the stopper piston is fitted into the enlarged hole and is locked to the retarded angle side of the enlarged hole, the stopper piston is reliably fitted into the fitted hole. Accordingly, the engine can be stopped in a state where the vane rotor is held at an intermediate position optimum for starting the engine with respect to the shoe housing. Therefore, the engine can be reliably started in a short time.
[0071]
In the above embodiments, the stopper piston is separately provided with the first pressure receiving portion that receives the retarded hydraulic pressure in the direction of coming out of the fitting hole and the second pressure receiving portion that receives the advanced hydraulic pressure in the direction of coming out of the fitting hole. . On the other hand, by switching between the retarded hydraulic pressure and the advanced hydraulic pressure using, for example, a differential pressure valve or the like, a pressure receiving portion that receives the hydraulic pressure in the direction of coming out of the fitting hole is provided at one position on the stopper piston, and the delayed pressure switched to the pressure receiving portion is provided. It is also possible to apply angular hydraulic pressure or advanced hydraulic pressure.
[0072]
In the above embodiments, the stopper piston moves in the axial direction and is fitted in the fitting hole. However, the stopper piston may be moved in the radial direction and fitted in the fitting hole. Further, the stopper piston may be accommodated on the housing member side, and the fitting hole and the enlarged hole may be formed on the vane rotor side.
[0073]
In the above-described embodiments, a configuration in which the rotational driving force of the crankshaft is transmitted to the camshaft by the chain sprocket is adopted, but a configuration using a timing pulley or a timing gear can also be used. It is also possible to receive the driving force of the crankshaft as the drive shaft by the vane member and rotate the camshaft as the driven shaft and the housing member integrally.
[Brief description of the drawings]
1 is a cross-sectional view taken along the line II of FIG. 2 showing a cross-section of the valve timing adjusting device according to the first embodiment of the present invention; FIG. 1A shows a fitting state with a fitting hole; ) Shows the fitting state with the enlarged hole, and (C) shows the restraint released state.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing the valve timing adjusting apparatus according to the first embodiment.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a state in which a vane rotor is at a most advanced position.
4 is a cross-sectional view taken along line IV-O-IV in FIG.
5 is a cross-sectional view taken along line IV-OV in FIG.
6A is a sectional view showing a restrained state in a valve timing adjusting apparatus according to a second embodiment of the present invention, and FIG. 6B is a sectional view showing a restrained released state.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a fitting hole according to a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 Valve timing adjustment device
2 Camshaft (driven shaft)
10 Chain sprocket (housing member, drive side rotating body)
12 Shoe housing (housing member, drive side rotating body)
12a, 12, 12c shoe
13 Perimeter wall (housing member, drive side rotating body)
14 Front plate (housing member, drive side rotating body)
15 Vane rotor (vane member, driven side rotating body)
15a, 15b, 15c Vane (Vane member, driven side rotating body)
17 Intermediate plate (housing member, drive side rotating body)
24 Spring (advance biasing means)
30, 31 Guide ring
30a Through hole (second pressure receiving passage)
30b Through hole (third pressure receiving passage)
32 Stopper piston (contact part, restraining means)
33 Tip
33b Front end surface (first pressure receiving portion)
34 Large diameter sliding part
34a Second pressure receiving portion
34b Third pressure receiving portion
37 Spring (contact urging means, restraining means)
40 Fitting member (contacted part, restraining means)
41 Fitting hole (contacted part, restraining means)
43 Enlarged hole
50 containment room
51, 52, 53 Retarded hydraulic chamber
54, 55, 56 Retarded hydraulic chamber
80 Stopper piston (contact part, restraining means)
81 Tip
81a Tip surface (first pressure receiving part)
82a annular surface (second pressure receiving part)
82b Annular surface (third pressure receiving part)
85a Through hole (throttle passage)
90 Fitting member (contacted part, restraining means)
91 Fitting hole (contacted part, restraining means)
Claims (17)
前記駆動軸とともに回転する駆動側回転体と、
前記従動軸とともに回転する従動側回転体であって、前記駆動側回転体および前記従動側回転体の一方に形成した収容室に他方の回転体のベーンが収容され、所定角度範囲に限り前記駆動側回転体に対し作動流体圧力により相対回動駆動される従動側回転体と、
前記駆動側回転体と前記従動側回転体とにそれぞれ設けられ、所定角度範囲の周方向両端の間において前記駆動側回転体に対し前記従動側回転体が中間位置にあるとき互いに当接することにより前記駆動側回転体に対する前記従動側回転体の相対回動を拘束する当接部および被当接部、ならびに前記被当接部に当接する方向に前記当接部を付勢する当接付勢手段を有する拘束手段と、
前記当接部は、前記駆動側回転体に対し前記従動側回転体を進角側または遅角側の一方に駆動する第1作動流体圧力、ならびに前記駆動側回転体に対し前記従動側回転体を進角側または遅角側の他方に駆動する第2作動流体圧力により前記被当接部との拘束状態を解除する方向に力を受け、第2作動流体圧力により前記被当接部と当接する方向に力を受け、第1作動流体圧力を受ける第1受圧部と、前記第1受圧部が第1作動流体圧力を受ける方向と同一方向に第2作動流体圧力を受ける第2受圧部と、前記第2受圧部と反対方向に第2作動流体圧力を受ける第3受圧部とを有し、
前記第3受圧部に第2作動流体を供給する第3受圧通路は、前記当接部が前記被当接部と拘束解除状態のとき閉塞され、前記当接部が前記被当接部との拘束解除状態から拘束状態に移行するとき開放されることを特徴とするバルブタイミング調整装置。Provided in a driving force transmission system for transmitting a driving force from a drive shaft of an internal combustion engine to a driven shaft that opens and closes at least one of an intake valve and an exhaust valve, and opens and closes at least one of the intake valve and the exhaust valve In the valve timing adjusting device for adjusting the timing,
A drive-side rotating body that rotates together with the drive shaft;
A driven-side rotating body that rotates together with the driven shaft, wherein a vane of the other rotating body is housed in a housing chamber formed in one of the driving-side rotating body and the driven-side rotating body, and the drive is performed only within a predetermined angle range. A driven-side rotating body that is driven to rotate relative to the side rotating body by a working fluid pressure;
Provided in each of the drive-side rotator and the driven-side rotator, by contacting the drive-side rotator with the drive-side rotator at an intermediate position between the circumferential ends of a predetermined angle range. A contact portion and a contacted portion for restraining relative rotation of the driven side rotating body with respect to the driving side rotating body, and a contact urging force for urging the contact portion in a direction contacting the contacted portion. A restraining means having means;
The contact portion includes a first working fluid pressure that drives the driven-side rotator to one of an advance side and a retard side with respect to the drive-side rotator, and the driven-side rotator with respect to the drive-side rotator. The second working fluid pressure that drives the other side of the advance side or the retard side receives a force in a direction to release the restrained state with the abutted portion, and the second working fluid pressure abuts the abutted portion. A first pressure receiving portion that receives a force in the direction of contact and receives the first working fluid pressure; and a second pressure receiving portion that receives the second working fluid pressure in the same direction as the direction in which the first pressure receiving portion receives the first working fluid pressure; A third pressure receiving portion that receives a second working fluid pressure in a direction opposite to the second pressure receiving portion ,
The third pressure receiving passage for supplying the second working fluid to the third pressure receiving portion is closed when the contact portion is in a restrained release state with the contacted portion, and the contact portion is in contact with the contacted portion. the valve timing control apparatus according to claim Rukoto is opened when moving from binding release state to the constrained state.
前記駆動軸とともに回転する駆動側回転体と、A drive-side rotating body that rotates together with the drive shaft;
前記従動軸とともに回転する従動側回転体であって、前記駆動側回転体および前記従動側回転体の一方に形成した収容室に他方の回転体のベーンが収容され、所定角度範囲に限り前記駆動側回転体に対し作動流体圧力により相対回動駆動される従動側回転体と、A driven-side rotating body that rotates together with the driven shaft, wherein a vane of the other rotating body is housed in a housing chamber formed in one of the driving-side rotating body and the driven-side rotating body, and the drive is performed only within a predetermined angle range. A driven-side rotating body that is driven to rotate relative to the side rotating body by a working fluid pressure;
前記駆動側回転体と前記従動側回転体とにそれぞれ設けられ、所定角度範囲の周方向両端の間において前記駆動側回転体に対し前記従動側回転体が中間位置にあるとき互いに当接することにより前記駆動側回転体に対する前記従動側回転体の相対回動を拘束する当接部および被当接部、ならびに前記被当接部に当接する方向に前記当接部を付勢する当接付勢手段を有する拘束手段と、Provided in each of the drive-side rotator and the driven-side rotator, by contacting the drive-side rotator with the drive-side rotator at an intermediate position between the circumferential ends of a predetermined angle range. A contact portion and a contacted portion for restraining relative rotation of the driven side rotating body with respect to the driving side rotating body, and a contact urging force for urging the contact portion in a direction contacting the contacted portion. A restraining means having means;
前記当接部は、前記駆動側回転体に対し前記従動側回転体を進角側または遅角側の一方に駆動する第1作動流体圧力、ならびに前記駆動側回転体に対し前記従動側回転体を進角側または遅角側の他方に駆動する第2作動流体圧力により前記被当接部との拘束状態を解除する方向に力を受け、第2作動流体圧力により前記被当接部と当接する方向に力を受け、第1作動流体圧力を受ける第1受圧部と、前記第1受圧部が第1作動流体圧力を受ける方向と同一方向に第2作動流体圧力を受ける第2受圧部と、前記第2受圧部と反対方向に第2作動流体圧力を受ける第3受圧部とを有し、The contact portion includes a first working fluid pressure that drives the driven-side rotator to one of an advance side and a retard side with respect to the drive-side rotator, and the driven-side rotator with respect to the drive-side rotator. The second working fluid pressure that drives the other side of the advance side or the retard side receives a force in a direction to release the restrained state with the abutted portion, and the second working fluid pressure abuts the abutted portion. A first pressure receiving portion that receives a force in the direction of contact and receives the first working fluid pressure; and a second pressure receiving portion that receives the second working fluid pressure in the same direction as the direction in which the first pressure receiving portion receives the first working fluid pressure; A third pressure receiving portion that receives a second working fluid pressure in a direction opposite to the second pressure receiving portion,
前記第2受圧部に第2作動流体を供給する第2受圧通路は、前記当接部が前記被当接部と当接する直前に閉塞されることを特徴とするバルブタイミング調整装置。The valve timing adjusting device according to claim 1, wherein the second pressure receiving passage for supplying the second working fluid to the second pressure receiving portion is closed immediately before the contact portion comes into contact with the contacted portion.
前記駆動軸とともに回転する駆動側回転体と、A drive-side rotating body that rotates together with the drive shaft;
前記従動軸とともに回転する従動側回転体であって、前記駆動側回転体および前記従動側回転体の一方に形成した収容室に他方の回転体のベーンが収容され、所定角度範囲に限り前記駆動側回転体に対し作動流体圧力により相対回動駆動される従動側回転体と、A driven-side rotating body that rotates together with the driven shaft, wherein a vane of the other rotating body is housed in a housing chamber formed in one of the driving-side rotating body and the driven-side rotating body, and the drive is performed only within a predetermined angle range. A driven-side rotating body that is driven to rotate relative to the side rotating body by a working fluid pressure;
前記駆動側回転体と前記従動側回転体とにそれぞれ設けられ、所定角度範囲の周方向両端の間において前記駆動側回転体に対し前記従動側回転体が中間位置にあるとき互いに当接することにより前記駆動側回転体に対する前記従動側回転体の相対回動を拘束する当接部および被当接部、ならびに前記被当接部に当接する方向に前記当接部を付勢する当接付勢手段を有する拘束手段と、Provided in each of the drive-side rotator and the driven-side rotator, by contacting the drive-side rotator with the drive-side rotator at an intermediate position between the circumferential ends of a predetermined angle range. A contact portion and a contacted portion for restraining relative rotation of the driven side rotating body with respect to the driving side rotating body, and a contact urging force for urging the contact portion in a direction contacting the contacted portion. A restraining means having means;
前記当接部は、前記駆動側回転体に対し前記従動側回転体を進角側または遅角側の一方に駆動する第1作動流体圧力、ならびに前記駆動側回転体に対し前記従動側回転体を進角側または遅角側の他方に駆動する第2作動流体圧力により前記被当接部との拘束状態を解除する方向に力を受け、第2作動流体圧力により前記被当接部と当接する方向に力を受け、第1作動流体圧力を受ける第1受圧部と、前記第1受圧部が第1作動流体圧力を受ける方向と同一方向に第2作動流体圧力を受ける第2受圧部と、前記第2受圧部と反対方向に第2作動流体圧力を受ける第3受圧部とを有し、The contact portion includes a first working fluid pressure that drives the driven-side rotator to one of an advance side and a retard side with respect to the drive-side rotator, and the driven-side rotator with respect to the drive-side rotator. The second working fluid pressure that drives the other side of the advance side or the retard side receives a force in a direction to release the restrained state with the abutted portion, and the second working fluid pressure abuts the abutted portion. A first pressure receiving portion that receives a force in the direction of contact and receives the first working fluid pressure; and a second pressure receiving portion that receives the second working fluid pressure in the same direction as the direction in which the first pressure receiving portion receives the first working fluid pressure; A third pressure receiving portion that receives a second working fluid pressure in a direction opposite to the second pressure receiving portion,
前記第2受圧部に第2作動流体を供給する第2受圧通路に絞りを設けていることを特徴とするバルブタイミング調整装置。A valve timing adjusting device, wherein a throttle is provided in a second pressure receiving passage for supplying a second working fluid to the second pressure receiving portion.
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22398799A JP4058580B2 (en) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | Valve timing adjustment device |
US09/631,944 US6334414B1 (en) | 1999-08-06 | 2000-08-03 | Valve timing adjusting apparatus |
DE10038082A DE10038082A1 (en) | 1999-08-06 | 2000-08-04 | Valve timing adjusting device for internal combustion engines, has oil-pressure chambers which apply oil pressure to stopper piston for slow-turn or spark advance |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22398799A JP4058580B2 (en) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | Valve timing adjustment device |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001050018A JP2001050018A (en) | 2001-02-23 |
JP4058580B2 true JP4058580B2 (en) | 2008-03-12 |
Family
ID=16806817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22398799A Expired - Lifetime JP4058580B2 (en) | 1999-08-06 | 1999-08-06 | Valve timing adjustment device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4058580B2 (en) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4503195B2 (en) * | 2001-03-05 | 2010-07-14 | 三菱電機株式会社 | Valve timing adjustment device |
DE102005004281B3 (en) | 2005-01-28 | 2006-01-05 | Hydraulik-Ring Gmbh | Camshaft setter with no-clearance locking for internal combustion engine is in form of slide valve with two sectors, between which power transfer takes place |
US7497193B2 (en) | 2006-01-18 | 2009-03-03 | Hydraulik-Ring Gmbh | Rotor of a camshaft adjuster |
DE102006019435B4 (en) * | 2006-01-18 | 2010-06-02 | Hydraulik-Ring Gmbh | Rotor of a camshaft adjuster |
DE102006020314A1 (en) * | 2006-05-03 | 2007-11-08 | Schaeffler Kg | Locking element for camshaft adjuster |
JP4999832B2 (en) * | 2008-12-26 | 2012-08-15 | 本田技研工業株式会社 | Variable valve operating device for internal combustion engine |
JP2012188967A (en) * | 2011-03-09 | 2012-10-04 | Denso Corp | Valve timing adjusting device |
JP6110768B2 (en) * | 2013-09-19 | 2017-04-05 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | Variable valve operating device for internal combustion engine |
JP7539599B2 (en) | 2022-05-06 | 2024-08-23 | 三菱電機株式会社 | Valve timing adjustment device |
-
1999
- 1999-08-06 JP JP22398799A patent/JP4058580B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001050018A (en) | 2001-02-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4661902B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
JP3736489B2 (en) | Control method of valve timing adjusting device | |
JP3262207B2 (en) | Valve timing adjustment device for internal combustion engine | |
JP3620684B2 (en) | Valve timing adjusting device for internal combustion engine | |
JP4158185B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
JP4161356B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
JP4207141B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
US6334414B1 (en) | Valve timing adjusting apparatus | |
JP3897078B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
JP4257477B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
JP4247624B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
JP4058580B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
JP3865027B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
JP2000002104A (en) | Valve timing adjusting device for internal combustion engine | |
JP3873525B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
JP4085221B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
JPH10299431A (en) | Valve timing regulating device for internal combustion engine | |
JP2006063835A (en) | Valve timing adjusting device | |
JP2003113703A (en) | Valve timing control device | |
JP3897074B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
JPH112109A (en) | Internal combustion engine variable valve timing adjusting device | |
JPH11294121A (en) | Valve timing regulation device | |
JP4389259B2 (en) | Valve timing adjustment device | |
JP2000161027A (en) | Valve timing adjustment device | |
JP2003113702A (en) | Valve timing control device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051111 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070829 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070830 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071029 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071121 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071204 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101228 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4058580 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111228 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121228 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131228 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |