JP4056841B2 - Prestressed hydraulic cured body - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高い流動性を有し、成形を容易に行なうことができるプレストレスト水硬性硬化体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、機械的特性(圧縮強度、曲げ強度等)に優れるセメント系材料にプレストレスを導入した硬化体(コンクリート等)の開発が行なわれている。
例えば、粒径50Å〜0.5μmの無機固体粒子A(例えば、シリカダスト粒子)と、粒径0.5〜100μmかつ粒子Aより少なくとも1オーダー大きい固体粒子B(例えば、少なくとも20質量%がポルトランドセメントからなるもの)と、表面活性分散剤(例えば、高縮合ナフタレンスルホン酸/ホルムアルデヒド縮合体等のコンクリートスーパープラスチサイザー)と、追加の素材C(石、金属繊維等からなる群より選択されるもの)と、水とを混練し、硬化して得られる硬化体にプレストレスを導入したプレストレストコンクリートが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されているプレストレストコンクリートのマトリックスは、硬化後に100MPa以上の圧縮強度を有し、機械的特性に優れる。
【0003】
【特許文献1】
特公昭60−59182号公報(第5頁の請求の範囲第65項、第32頁63欄第1表)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、特許文献1に記載されているような機械的特性(圧縮強度、曲げ強度等)に優れるセメント系組成物の硬化体にプレストレスを導入した場合、得られるプレストレストコンクリート等のプレストレスト硬化体は、次のような利点を有する。
▲1▼ 現場打ちで建築物等を構築する場合には、コンクリート層の厚さを薄くすることができるので、コンクリートの打設量が少なくなり、労力の軽減、コストの削減、利用空間の増大等を図ることができる。
▲2▼ プレキャスト部材を製造する場合には、該プレキャスト部材の厚さを薄くすることができるので、軽量化を図ることができ、運搬や施工が容易になる。
▲3▼ 耐摩耗性や、中性化・クリープ等に対する耐久性が向上する。
上述の特許文献1に記載されているプレストレストコンクリートは、これらの利点(a)〜(c)に合致する点で、好ましく用い得るものである。
【0005】
しかしながら、上述の特許文献1に記載されているプレストレストコンクリートは、その製造(特に成形)に手間がかかるという問題がある。すなわち、特許文献1に開示されたプレストレストコンクリートでは、例えば、そのマトリックス(プレストレスを導入する前の水硬性複合材料)に120MPaを超える圧縮強度を発現させようとした場合や、曲げ強度を向上させるために繊維を配合した場合には、水/マトリックス(結合材)比を0.20以下と極端に小さくする必要があるため、流動性が小さくなり、その結果、PC鋼材やシースとの付着性を高めるために、成形時に入念な振動成形を行なう必要がある。
そこで、本発明は、120MPaを超える圧縮強度を発現し得るマトリックスにプレストレスを導入してなるプレストレスト水硬性硬化体であって、硬化前のマトリックスの流動性が高く、成形等の製造作業を容易かつ迅速に行なうことができ、しかも、プレストレスの導入後には高い引張強度やせん断強度を発現することができるプレストレスト水硬性硬化体を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意研究した結果、特定の粒度を有する材料を特定の配合割合で配合させてなる配合物を用いることによって、上述の目的に合致するプレストレスト水硬性硬化体を得ることができるとの知見を得、本発明に到達した。
すなわち、本発明(請求項1)のプレストレスト水硬性硬化体は、(A)ブレーン比表面積2,500〜5,000cm2/gのセメント100質量部と、(B)BET比表面積5〜25m2/gの微粒子10〜40質量部と、(C)ブレーン比表面積2,500〜30,000cm2/gの、セメント以外の材料からなる無機粒子15〜55質量部と、(D)上記セメント (A) 、微粒子 (B) 及び無機粒子 (C) の合計量に対して 0.1 〜 4.0 質量%(固形分換算)の配合量の減水剤と、(E)上記セメント (A) 、微粒子 (B) 及び無機粒子 (C) の合計量に対して 10 〜 30 質量%の配合量の水とを含み、かつ、上記無機粒子 (C) が、ブレーン比表面積 5,000 〜 30,000cm 2 /g の無機粒子A 10 〜 50 質量部と、ブレーン比表面積 2,500 〜 5,000cm 2 /g の無機粒子B 5 〜 35 質量部(ただし、無機粒子Aは、上記セメント (A) 及び無機粒子Bよりも大きなブレーン比表面積を有する。)とからなる配合物の硬化体に、プレストレスを導入したことを特徴とする。
このように構成したプレストレスト水硬性硬化体は、そのマトリックスが、プレストレスの導入がない状態においても120MPaを超える圧縮強度を発現し得るものであるとともに、硬化前のマトリックスの流動性が高いため、成形等の製造作業を容易かつ迅速に行なうことができ、しかも、プレストレスの導入後には、非常に高い引張強度やせん断強度を発現することができる。
【0007】
また、無機粒子(C)として、ブレーン比表面積の異なる2種の無機粒子A、Bを用いているため、1種の無機粒子を用いた場合と比べて、施工性及び強度発現性をより一層向上させることができる。
上記プレストレスト水硬性硬化体の好ましい実施形態として、例えば、上記セメントと上記無機粒子Bのブレーン比表面積の差が、 100cm 2 /g 以上であるものが挙げられる(請求項2)。このように構成すれば、施工性及び強度発現性を更に向上させることができる。
【0008】
この実施形態において、上記無機粒子Aは、上記セメント粒子及び上記無機粒子Bよりも1,000cm2/g以上大きなブレーン比表面積を有することが好ましい(請求項3)。このように構成すれば、施工性及び強度発現性を更に向上させることができる。
上記 (A) セメントとしては、例えば、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメントが挙げられる(請求項4)。
上記 (C) 無機粒子としては、例えば、スラグ、石灰石粉末、長石類、ムライト類、アルミナ粉末、石英粉末、フライアッシュ、火山灰、シリカゾル、炭化物粉末、窒化物粉末が挙げられる(請求項5)。
上記 (D) 減水剤としては、例えば、ポリカルボン酸系の高性能減水剤又は高性能AE減水剤が挙げられる(請求項6)。
上記プレストレスト水硬性硬化体は、(F)粒径2mm以下の細骨材を、上記セメント (A) 、微粒子 (B) 及び無機粒子 (C) の合計量 100 質量部に対して130質量部以下の配合量で含むことができる(請求項7)。
上記 (F) 細骨材は、好ましくは、 75 μ m 以下の粒子の含有量が 2.0 質量%以下のものである(請求項8)。
上記プレストレスト水硬性硬化体は、粗骨材を含む場合には当該粗骨材を除く上記配合物中の全材料の合計量中の体積百分率で 4 %以下の金属繊維、及び/又は、上記体積百分率で 10.0 %以下の有機繊維及び/又は炭素繊維を含むことができる(請求項9)。このように金属繊維等を含むことによって、曲げ強度や破壊エネルギー等を向上させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する
本発明で使用するセメントとしては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント等の各種ポルトランドセメントが挙げられる。
本発明において、水硬性硬化体の早期強度を向上させようとする場合には、早強ポルトランドセメントを使用することが好ましく、水硬性硬化体の硬化前の配合物の流動性を向上させようとする場合には、中庸熱ポルトランドセメントや低熱ポルトランドセメントを使用することが好ましい。
【0010】
セメントのブレーン比表面積は、2,500〜5,000cm2/g、好ましくは3,000〜4,500cm2/gである。該値が2,500cm2/g未満であると、水和反応が不活発になって、120MPaを超える圧縮強度が得られ難い等の欠点があり、5,000cm2/gを超えると、セメントの粉砕に時間がかかり、また、所定の流動性を得るための水量が多くなるため、硬化後の収縮量が大きくなる等の欠点がある。
【0011】
本発明で使用する微粒子としては、シリカフューム、シリカダスト、フライアッシュ、スラグ、火山灰、シリカゾル、沈降シリカ等が挙げられる。
一般に、シリカフュームやシリカダストは、そのBET比表面積が5〜25m2/gであり、粉砕等をする必要がないので、本発明の微粒子として好適である。
【0012】
微粒子のBET比表面積は、5〜25m2/g、好ましくは8〜25m2/gである。該値が5m2/g未満であると、配合物を構成する粒子の充填性に緻密さを欠くため、120MPaを超える圧縮強度が得られ難い等の欠点があり、25m2/gを超えると、所定の流動性を得るための水量が多くなるため、120MPaを超える圧縮強度が得られ難い等の欠点がある。
微粒子の配合量は、セメント100質量部に対して10〜40質量部、好ましくは20〜40質量部である。配合量が10〜40質量部の範囲外では、流動性が極端に低下する。
【0013】
本発明で使用する無機粒子としては、セメント以外の無機粒子であり、スラグ、石灰石粉末、長石類、ムライト類、アルミナ粉末、石英粉末、フライアッシュ、火山灰、シリカゾル、炭化物粉末、窒化物粉末等が挙げられる。中でも、スラグ、石灰石粉末、石英粉末は、コストの点や硬化後の品質安定性の点で好ましく用いられる。
【0014】
無機粒子がセメントよりも大きなブレーン比表面積を有することによって、無機粒子が、セメントと微粒子との間隙を埋める粒度を有することになり、高い流動性(自己充填性)等を確保することができる。
【0015】
本発明においては、無機粒子として、異なる2種の無機粒子A及び無機粒子Bが併用される。
この場合、無機粒子Aと無機粒子Bは、同じ種類の粉末(例えば、石灰石粉末)を使用してもよいし、異なる種類の粉末(例えば、石灰石粉末及び石英粉末)を使用してもよい。
無機粒子Aは、ブレーン比表面積が5,000〜30,000cm2/g、好ましくは6,000〜20,000cm2/gのものである。また、無機粒子Aは、セメント及び無機粒子Bよりもブレーン比表面積が大きいものである。
無機粒子Aのブレーン比表面積が5,000cm2/g未満であると、セメントや無機粒子Bとのブレーン比表面積の差が小さくなり、前記の1種の無機粒子を用いる場合と比べて、施工性等を向上させる効果が小さくなるばかりか、2種の無機粒子を用いているために、材料の準備に手間がかかるので、好ましくない。該ブレーン比表面積が30,000cm2/gを超えると、粉砕に手間がかかるため、材料が入手し難くなったり、所定の流動性が得られ難くなる等の欠点がある。
【0016】
また、無機粒子Aが、セメント及び無機粒子Bよりも大きなブレーン比表面積を有することによって、無機粒子Aが、セメント及び無機粒子Bと、微粒子との間隙を埋めるような粒度を有することになり、より優れた流動性等を確保することができる。
無機粒子Aとセメント及び無機粒子Bとのブレーン比表面積の差(換言すれば、無機粒子Aと、セメントと無機粒子Bのうちブレーン比表面積の大きい方とのブレーン比表面積の差)は、硬化前の作業性(施工性)と硬化後の強度発現性の観点から、1,000cm2/g以上が好ましく、2,000cm2/g以上がより好ましい。
【0017】
無機粒子Bのブレーン比表面積は、2,500〜5,000cm2/gである。また、セメントと無機粒子Bとのブレーン比表面積の差は、100cm2/g以上が好ましく、硬化前の作業性(施工性)と硬化後の強度発現性の観点から、200cm2/g以上がより好ましい。
無機粒子Bのブレーン比表面積が2,500cm2/g未満であると、流動性が低下して自己充填性が得られ難くなる等の欠点があり、5,000cm2/gを超えると、ブレーン比表面積の数値が無機粒子Aに近づくため、前記の1種の無機粒子を用いる場合と比べて、施工性等を向上させる効果が小さくなるばかりか、2種の無機粒子を用いているために、材料の準備に手間がかかるので、好ましくない。
また、セメントと無機粒子Bとのブレーン比表面積の差が100cm2/g以上であることによって、配合物を構成する粒子の充填性が向上し、より優れた流動性等を確保することができる。
【0018】
無機粒子Aの配合量は、セメント100質量部に対して10〜50質量部、好ましくは15〜40質量部である。無機粒子Bの配合量は、セメント100質量部に対して5〜35質量部、好ましくは10〜30質量部である。無機粒子A及び無機粒子Bの配合量が前記の数値範囲外では、前記の1種の無機粒子を用いる場合と比べて、施工性等を向上させる効果が小さくなるばかりか、2種の無機粒子を用いているために、材料の準備に手間がかかるので、好ましくない。
無機粒子Aと無機粒子Bの合計量は、セメント100質量部に対して15〜55質量部、好ましくは25〜50質量部である。合計量が15〜55質量部の範囲外では、施工性が極端に低下する。
【0019】
本発明で用いる配合物には、細骨材を配合することができる。
細骨材としては、川砂、陸砂、海砂、砕砂、珪砂等又はこれらの混合物を使用することができる。
細骨材は、粒径2mm以下のものを用いることが好ましい。ここで、細骨材の粒径とは、85%質量累積粒径である。細骨材の粒径が2mmを超えると、硬化後の機械的特性が低下するので好ましくない。
また、細骨材は、75μm以下の粒子の含有量が2.0質量%以下のものを用いることが好ましい。該含有量が2.0質量%を超えると、配合物の流動性が極端に低下し、作業性が劣るので、好ましくない。
【0020】
なお、本発明においては、硬化後の強度発現性から、最大粒径が2mm以下の細骨材を用いることが好ましく、最大粒径が1.5mm以下の細骨材を用いることがより好ましい。また、流動性や作業性の点から、75μm以下の粒子の含有量が1.5質量%以下である細骨材を用いることがより好ましい。
細骨材の配合量は、配合物の施工性や配合物の硬化後の機械的強度の観点から、セメント、微粒子、無機粒子の合計量100質量部に対して130質量部以下であることが好ましく、自己収縮や乾燥収縮の低減、水和発熱量の低減等の観点から、10〜130質量部(さらには30〜130質量部、特に40〜130質量部)であることがより好ましい。
【0021】
本発明の配合物には、金属繊維、有機繊維及び炭素繊維からなる群より選ばれる1種以上の繊維を配合することができる。
金属繊維は、硬化体の曲げ強度等を大幅に高める観点から、配合される。
金属繊維としては、鋼繊維、ステンレス繊維、アモルファス繊維等が挙げられる。中でも、鋼繊維は、強度に優れており、また、コストや入手のし易さの点からも好ましいものである。金属繊維の寸法は、配合物中における金属繊維の材料分離の防止や、硬化体の曲げ強度の向上の点から、直径が0.01〜1.0mm、長さが2〜30mmであることが好ましく、直径が0.05〜0.5mm、長さが5〜25mmであることがより好ましい。また、金属繊維のアスペクト比(繊維長/繊維直径)は、好ましくは20〜200、より好ましくは40〜150である。
【0022】
金属繊維の形状は、直線状よりも、何らかの物理的付着力を付与する形状(例えば、螺旋状や波形)が好ましい。螺旋状等の形状にすれば、金属繊維とマトリックスとが引き抜けながら応力を担保するため、曲げ強度が向上する。
金属繊維の好適な例としては、例えば、直径が0.5mm以下、引張強度が1〜3.5GPaの鋼繊維からなり、かつ、120MPaの圧縮強度を有する水硬性硬化体のマトリックスに対する界面付着強度(付着面の単位面積当たりの最大引張力)が3MPa以上であるものが挙げられる。本例において、金属繊維は、波形または螺旋形の形状に加工することができる。また、本例の金属繊維の周面上に、マトリックスに対する運動(長手方向の滑り)に抵抗するための溝または突起を付けることもできる。また、本例の金属繊維は、鋼繊維の表面に、鋼繊維のヤング係数よりも小さなヤング係数を有する金属層(例えば、亜鉛、錫、銅、アルミニウム等から選ばれる1種以上からなるもの)を設けたものとしてもよい。
【0023】
金属繊維の配合量は、粗骨材を除く他の材料(すなわち、セメント、微粒子、無機粒子、細骨材、金属繊維、減水剤及び水)の合計量中の体積百分率で、好ましくは4%以下、より好ましくは0.5〜3%、特に好ましくは1〜3%である。該配合量が4%を超えると、混練時の作業性等を確保するために単位水量が増大するうえ、配合量を増やしても金属繊維の補強効果が向上しないため、経済的でなく、さらに、混練物中でいわゆるファイバーボールを生じ易くなるので、好ましくない。
【0024】
有機繊維及び炭素繊維は、硬化体の破壊エネルギー等を高める観点から、配合される。
有機繊維としては、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、アラミド繊維等が挙げられる。中でも、ビニロン繊維及び/又はポリプロピレン繊維は、コストや入手のし易さの点で好ましく用いられる。
炭素繊維としては、PAN系炭素繊維やピッチ系炭素繊維が挙げられる。
有機繊維及び炭素繊維の寸法は、配合物中におけるこれら繊維の材料分離の防止や、硬化後の破壊エネルギーの向上の点から、直径が0.005〜1.0mm、長さ2〜30mmであることが好ましく、直径が0.01〜0.5mm、長さ5〜25mmであることがより好ましい。また、有機繊維及び炭素繊維のアスペクト比(繊維長/繊維直径)は、好ましくは20〜200、より好ましくは30〜150である。
【0025】
有機繊維及び炭素繊維の配合量は、粗骨材を除く他の材料(すなわち、セメント、微粒子、無機粒子、細骨材、金属繊維、減水剤及び水)の合計量中の体積百分率で好ましくは10.0%以下、より好ましくは1.0〜9.0%、特に好ましくは2.0〜8.0%である。配合量が10.0%を超えると、混練時の作業性等を確保するために単位水量が増大するうえ、配合量を増やしても繊維の増強効果が向上しないため、経済的でなく、さらに、混練物中にいわゆるファイバーボールを生じ易くなるので、好ましくない。
【0026】
減水剤としては、リグニン系、ナフタレンスルホン酸系、メラミン系、ポリカルボン酸系の減水剤、AE減水剤、高性能減水剤又は高性能AE減水剤を使用することができる。これらのうち、減水効果の大きな高性能減水剤又は高性能AE減水剤を使用することが好ましく、特に、ポリカルボン酸系の高性能減水剤又は高性能AE減水剤を使用することが好ましい。
減水剤の配合量は、セメント、微粒子及び無機粒子の合計量100質量部に対して、固形分換算で0.1〜4.0質量部が好ましく、0.3〜2.0質量部がより好ましい。配合量が0.1質量部未満では、混練が困難になるとともに、流動性が低くなり、自己充填性が得られない。配合量が4.0質量部を超えると、材料分離や著しい凝結遅延が生じ、また、硬化体の機械的特性が低下することもある。
なお、減水剤は、液状または粉末状のいずれでも使用することができる。
【0027】
配合物を調製する際の水の量は、セメント、微粒子及び無機粒子の合計量100質量部に対して、好ましくは10〜30質量部、より好ましくは12〜25質量部である。水の量が10質量部未満では、混練が困難になるとともに、流動性が低下し、自己充填性が得られない。水の量が30質量部を超えると、硬化後の機械的特性が低下する。
【0028】
次に、プレストレスが導入されない状態における配合物(ペースト又はモルタル)の物性(フロー値、圧縮強度、曲げ強度、破壊エネルギー)を説明する。
配合物(ペースト又はモルタル)のフロー値は、好ましくは230mm以上、より好ましくは240mm以上である。
また、無機粒子として無機粒子A及び無機粒子Bを用いた場合、配合物のフロー値は、好ましくは240mm以上、より好ましくは250mm以上である。特に、75μm以下の粒子の含有量が2.0質量%以下である細骨材を用いた場合には、該フロー値は、好ましくは250mm以上、より好ましくは265mm以上、特に好ましくは280mm以上である。なお、本明細書中において、フロー値とは、「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)11.フロー試験」に記載される方法において、15回の落下運動を行なわないで測定した値(本明細書中において、「0打フロー値」ともいう。)である。
また、前記フロー試験において、フロー値が200mmに達する時間は、好ましくは10.5秒以内、より好ましくは10.0秒以内である。当該時間は、作業性と粘性を評価する尺度として用いられる。
【0029】
硬化体(ペースト又はモルタル)の圧縮強度は、好ましくは120MPa以上、より好ましくは130MPa以上である。
硬化体(ペースト又はモルタル)の曲げ強度は、好ましくは15MPa以上、より好ましくは18MPa以上、特に好ましくは20MPa以上である。特に、配合物が金属繊維を含む場合には、硬化体の曲げ強度は、好ましくは30MPa以上、より好ましくは32MPa以上、特に好ましくは35MPa以上である。
硬化体(ペースト又はモルタル)の破壊エネルギーは、例えば、金属繊維、有機繊維及び炭素繊維のいずれか1種以上を配合した場合において、好ましくは10KJ/m2以上、より好ましくは20KJ/m2以上である。
【0030】
本発明の配合物の混練方法は、特に限定されるものではなく、例えば、(a)水、減水剤以外の材料(具体的には、セメント、微粒子、無機粒子及び細骨材)を予め混合して、プレミックス材を調製しておき、該プレミックス材、水及び減水剤をミキサに投入し、混練する方法、(b)粉末状の減水剤を用意し、水以外の材料(具体的には、セメント、微粒子、無機粒子、減水剤及び細骨材)を予め混合して、プレミックス材を調製しておき、該プレミックス材及び水をミキサに投入し、混練する方法、(c)各材料を各々個別にミキサに投入し、混練する方法、等を採用することができる。
混練に用いるミキサは、通常のコンクリートの混練に用いられるどのタイプのものでもよく、例えば、揺動型ミキサ、パンタイプミキサ、二軸練りミキサ等が用いられる。
【0031】
本発明のプレストレスト水硬性硬化体の製造は、従来から行なわれているプレテンション方式とポストテンション方式のいずれを用いて行なっても差し支えない。前述したように、本発明で用いる配合物は、0打フロー値が230mm以上と流動性に優れ、自己充填性を有するので、プレストレスト水硬性硬化体の製造(特に成形)を容易に行なうことができる。
なお、養生方法は、特に限定されるものではなく、気中養生や蒸気養生等を行なえばよい。
【0032】
【実施例】
以下、実施例により本発明を説明する。
(A)1種の無機粒子を用い、かつ金属繊維を用いたか又は用いない例
[1.使用材料]
以下に示す材料を使用した。
前記材料を用いた実施例1〜10、比較例1〜3の配合条件を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】
[2.配合物(モルタル)の調製及び評価]
各材料を個別に二軸練りミキサに投入し、混練した。混練後、次のように配合物及び硬化体の物性を測定し評価した。
(1)フロー値
「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)11.フロー試験」に記載される方法において、15回の落下運動を行なわないで測定した。
(2)200mm到達時間
上記フロー試験において、フロー値が200mmに達するまでの時間を測定した。
(3)圧縮強度
各混練物をφ50×100mmの型枠内に流し込み、20℃で48時間前置き後、90℃で48時間蒸気養生して、硬化体(3本)を作製した後、「JIS A1108(コンクリートの圧縮試験方法)」に準じて、該硬化体の圧縮強度を測定した。硬化体(3本)の測定値の平均値を圧縮強度とした。
(4)曲げ強度
各混練物を4×4×16cmの型枠内に流し込み、20℃で48時間前置き後、90℃で48時間蒸気養生して、硬化体(3本)を作製した後、「JIS R 5201(セメントの物理試験方法)」に準じて、該硬化体の曲げ強度を測定した。載荷条件は、下支点間距離12cm、上支点間距離4cmの4点曲げとした。硬化体(3本)の測定値の平均値を曲げ強度とした。
(5)破壊エネルギー
破壊エネルギーは、上記曲げ強度試験において、荷重が最大荷重に達してから、最大荷重の1/3に低下するまでの間の荷重−荷重点変位の積分値を、供試体断面積で除した値として算出した。なお、荷重点変位としては、曲げ試験機のクロスヘッド変位量を用いた。
結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
【0036】
表2に示すように、本発明の配合物(実施例1〜10)では、自己充填性(良好なフロー値及び200mm到達時間)と、優れた機械的特性(圧縮強度及び曲げ強度)を得ている。これに対し、比較例1〜3では、フロー値等が劣り、自己充填性が得られていない。
【0037】
(B)2種の無機粒子を用い、かつ金属繊維を用いたか又は用いない例
[1.使用材料]
以下に示す材料を使用した。
前記材料を用いた実施例11〜23の配合条件を表3に示す。
【0038】
【表3】
【0039】
[2.配合物(モルタルまたはペースト)の調製及び評価]
各材料を個別に二軸練りミキサに投入し、混練した。混練後、上述の方法と同様にして、配合物及び硬化体の物性を測定し評価した。結果を表4に示す。
【0040】
【表4】
【0041】
表4に示すように、実施例11〜23では、流動性が良好で、自己充填性を有するとともに、優れた機械的強度(圧縮強度、曲げ強度等)を有することがわかる。
特に、75μm以下の粒子の含有量が2質量%以下である珪砂を用いた実施例11〜15、17〜18、20〜22では、極めて優れた流動性(270mm以上のフロー値)を得ている。
【0042】
(C)1種の無機粒子を用い、かつ有機繊維及び/又は炭素繊維を用いた例
[1.使用材料]
以下に示す材料を使用した。
前記材料を用いた実施例24〜32の配合条件を表5に示す。
【0043】
【表5】
【0044】
[2.配合物(モルタル)の調製及び評価]
各材料を個別に二軸練りミキサに投入し、混練した。混練後、上述の方法と同様にして、配合物及び硬化体の物性を測定し評価した。結果を表6に示す。
【0045】
【表6】
【0046】
表6に示すように、本発明の配合物(実施例24〜32)では、自己充填性(良好なフロー値及び200mm到達時間)と、優れた機械的特性(圧縮強度、曲げ強度、破壊エネルギー)を得ている。
【0047】
(D)2種の無機粒子を用い、かつ有機繊維及び/又は炭素繊維を用いた例
[1.使用材料]
以下に示す材料を使用した。
前記材料を用いた実施例33〜42の配合条件を表7に示す。
【0048】
【表7】
【0049】
[2.配合物(モルタルまたはペースト)の調製及び評価]
各材料を個別に二軸練りミキサに投入し、混練した。混練後、上述の方法と同様にして、配合物及び硬化体の物性を測定し評価した。結果を表8に示す。
【0050】
【表8】
【0051】
表8に示すように、実施例33〜42では、流動性が良好で、自己充填性を有するとともに、優れた機械的強度(圧縮強度、曲げ強度、破壊エネルギー)を有する。
特に、75μm以下の粒子の含有量が2質量%以下である珪砂を用いた実施例33〜39、41〜42では、極めて優れた流動性(270mm以上のフロー値)を得ている。
【0052】
[プレストレスを導入した配合物の作製及び評価]
前述の実施例7、8、17、20の配合物を用いて、プレテンション方式の試験体を作製し、次のような載荷試験を行なった。
(A)3等分点載荷による曲げ試験
図1および図2に示すようなはり部材1を作製して、ひび割れが発生した際の荷重値を測定した。
このはり部材1は、長さ400mm、幅100mm、高さ100mmの寸法のモルタル3の中に、直径26mmの鋼棒4(引張強度:1,230MPa)が、所定のプレストレス(プレストレス導入直後の引張応力度=861MPa)を導入された状態で、当該はり部材の断面の中心(図2参照)の位置にて、はり部材1の長さ方向にモルタル3を貫通するようにして構成されている。
曲げ試験の際には、はり部材1を、JIS A 1106の試験方法に準拠して、支点2,2間の距離が300mmで、支点2,2の各々から50mmだけ水平に突出するようにして、支点2,2上に載置した。そして、支点2,2間を3等分した地点にて、上方から2つの等しい荷重W,Wを加えた。
ひび割れが発生した際の荷重値と、該荷重値から算出されるひび割れ発生強度を、表9に示す。
【表9】
(B)等分2点載荷による曲げひび割れ試験
図3および図4に示すようなはり部材1を作製して、ひび割れが発生した際の荷重値を測定した。
このはり部材1は、長さ2,400mm、幅150mm、高さ300mmの寸法のモルタル3の中に、直径26mmの鋼棒4,4(鋼棒4の引張強度:1,230MPa)が、所定のプレストレス(プレストレス導入直後の引張応力度=861MPa)を導入された状態で、当該はり部材の断面の所定の位置(図4参照;下端から100mm、左右の端部から各々37.5mmの位置)にて、はり部材1の長さ方向にモルタル3を貫通するようにして構成されている。
曲げ試験の際には、はり部材1を、支点2,2間の距離が2,200mmで、支点2,2の各々から100mmだけ水平に突出するように、支点2,2上に載置した。そして、支点2,2の各々から1,000mmの2つの地点(これら2つの地点間の距離は200mmである。)にて、上方から2つの等しい荷重W,Wを加えた。
ひび割れが発生した際の荷重値と、該荷重値から算出されるひび割れ発生強度を、表10に示す。
【表10】
【0053】
【発明の効果】
本発明のプレストレスト水硬性硬化体は、硬化前のマトリックスが、高い流動性(自己充填性)を有し、成形等の製造作業を容易かつ迅速に行なうことができ、かつ、120MPaを超える圧縮強度を発現し得るものであるとともに、プレストレスの導入後には高い引張強度やせん断強度を発現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3等分点載荷による曲げひび割れ試験の試験体(はり部材)を示す正面図である。
【図2】図1中のA−A線で切断した状態を示す断面図である。
【図3】等分2点載荷による曲げひび割れ試験の試験体(はり部材)を示す正面図である。
【図4】図3中のB−B線で切断した状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 はり部材
2 支点
3 モルタル
4 鋼棒[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a prestressed hydraulic cured body having high fluidity and capable of being easily molded.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a hardened body (concrete or the like) in which prestress is introduced into a cement-based material having excellent mechanical properties (compressive strength, bending strength, etc.) has been developed.
For example, inorganic solid particles A (for example, silica dust particles) having a particle size of 50 to 0.5 μm and solid particles B (for example, at least 20% by mass of Portland cement having a particle size of 0.5 to 100 μm and at least one order larger than the particle A) One), a surface active dispersant (for example, a concrete superplasticizer such as a highly condensed naphthalenesulfonic acid / formaldehyde condensate), and an additional material C (selected from the group consisting of stone, metal fibers, etc.), Prestressed concrete is known in which prestress is introduced into a cured body obtained by kneading and curing water (see, for example, Patent Document 1).
The matrix of prestressed concrete described in
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Examined Patent Publication No. 60-59182 (claim 65, page 5, page 32, column 63, table 1)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In general, when prestress is introduced into a hardened body of a cement-based composition having excellent mechanical properties (compressive strength, bending strength, etc.) as described in
(1) When building buildings on site, the thickness of the concrete layer can be reduced, reducing the amount of concrete placement, reducing labor, reducing costs, and increasing use space. Etc. can be achieved.
(2) When manufacturing a precast member, the thickness of the precast member can be reduced, so that the weight can be reduced, and transportation and construction are facilitated.
(3) Abrasion resistance and durability against neutralization and creep are improved.
The prestressed concrete described in the above-mentioned
[0005]
However, the prestressed concrete described in
Therefore, the present invention is a prestressed hydraulic cured body obtained by introducing prestress into a matrix capable of expressing a compressive strength exceeding 120 MPa, and has a high fluidity of the matrix before curing and facilitates manufacturing operations such as molding. Another object of the present invention is to provide a prestressed hydraulic cured body that can be rapidly performed and that can exhibit high tensile strength and shear strength after introduction of prestress.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of diligent research to achieve the above object, the present inventor has used a compound comprising a material having a specific particle size and a specific compounding ratio, thereby prestressed hydraulic curing that meets the above object. The present inventors have obtained knowledge that a body can be obtained, and have reached the present invention.
That is, the prestressed hydraulic cured body of the present invention (Claim 1) has (A) Blaine specific surface area of 2,500 to 5,000 cm.2100 parts by weight of cement / g, and (B) BET specific surface area of 5 to 25 m210 to 40 parts by mass of fine particles of / g and (C) Blaine specific surface area 2,500 to 30,000 cm2/ gMade of materials other than cement15 to 55 parts by mass of inorganic particles, (D)Above cement (A) , Fine particles (B) And inorganic particles (C) Against the total amount of 0.1 ~ 4.0 Of mass% (solid content conversion)A water reducing agent, (E)Above cement (A) , Fine particles (B) And inorganic particles (C) Against the total amount of Ten ~ 30 Of the blending amount of mass%With waterContaining the inorganic particles (C) But Blaine specific surface area 5,000 ~ 30,000cm 2 / g Inorganic particles A Ten ~ 50 Part by mass and Blaine specific surface area 2,500 ~ 5,000cm 2 / g Inorganic particles B Five ~ 35 Parts by mass (however, the inorganic particles A are the above cement (A) And a Blaine specific surface area larger than that of the inorganic particles B. )Pre-stress is introduced into the cured product of the blend.
The prestressed hydraulic cured body configured in this way is capable of expressing a compressive strength exceeding 120 MPa even in a state where no prestress is introduced, and the matrix has a high fluidity before curing. Manufacturing operations such as molding can be performed easily and quickly, and after introduction of prestress, very high tensile strength and shear strength can be exhibited.
[0007]
Also,Inorganic particles (C)As, Two types of inorganic particles with different Blaine specific surface areasSince A and B are used, compared to the case of using one kind of inorganic particlesFurther, the workability and strength development can be further improved.
As a preferred embodiment of the prestressed hydraulic cured body,For example, the difference in the Blaine specific surface area between the cement and the inorganic particles B is 100cm 2 / g The above is mentioned (claim 2).. If comprised in this way, construction property and intensity | strength expression can be improved further.
[0008]
In this embodiment, the inorganic particles A are 1,000 cm more than the cement particles and the inorganic particles B.2preferably having a Blaine specific surface area greater than3). If comprised in this way, construction property and intensity | strength expression can be improved further.
the above (A) Examples of the cement include medium heat Portland cement and low heat Portland cement (Claim 4).
the above (C) Examples of the inorganic particles include slag, limestone powder, feldspar, mullite, alumina powder, quartz powder, fly ash, volcanic ash, silica sol, carbide powder, and nitride powder (Claim 5).
the above (D) Examples of the water reducing agent include polycarboxylic acid-based high performance water reducing agents or high performance AE water reducing agents (Claim 6).
The prestressed hydraulic cured body is made of (F) fine aggregate with a particle size of 2 mm or less., Cement above (A) , Fine particles (B) And inorganic particles (C) Total amount of 100 For mass partsIt can be included in a blending amount of 130 parts by weight or less (claims)7).
the above (F) The fine aggregate is preferably 75 μ m The content of the following particles is 2.0 It is a thing of the mass% or less (Claim 8).
The prestressed hydraulic cured body isWhen coarse aggregate is included, the volume percentage in the total amount of all materials in the above composition excluding the coarse aggregate Four %belowMetal fiber,And / or in the above volume percentage 10.0 %belowOrganic fiberAnd / orCarbon fiber can be included (claims)9). Thus, by including a metal fiber etc., bending strength, fracture energy, etc. can be improved.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
Examples of the cement used in the present invention include various Portland cements such as ordinary Portland cement, early-strength Portland cement, medium heat Portland cement, and low heat Portland cement.
In the present invention, when trying to improve the early strength of the hydraulic cured body, it is preferable to use early-strength Portland cement, and to improve the fluidity of the composition before curing of the hydraulic cured body. In this case, it is preferable to use medium heat Portland cement or low heat Portland cement.
[0010]
Cement brane specific surface area is 2,500-5,000cm2/ g, preferably 3,000-4,500cm2/ g. The value is 2,500cm2If it is less than / g, the hydration reaction becomes inactive, and there is a drawback that it is difficult to obtain a compressive strength exceeding 120 MPa.2If it exceeds / g, it takes time to grind the cement, and the amount of water for obtaining a predetermined fluidity increases, so that there are disadvantages such as an increased shrinkage after curing.
[0011]
Examples of the fine particles used in the present invention include silica fume, silica dust, fly ash, slag, volcanic ash, silica sol, and precipitated silica.
Generally, silica fume and silica dust have a BET specific surface area of 5 to 25 m.2Since it is / g and it is not necessary to pulverize, it is suitable as the fine particles of the present invention.
[0012]
The BET specific surface area of fine particles is 5-25m2/ g, preferably 8-25m2/ g. The value is 5m2If it is less than / g, since the packing properties of the particles constituting the compound lacks a compactness, there is a disadvantage that it is difficult to obtain a compressive strength exceeding 120 MPa, such as 25 m2When the amount exceeds / g, the amount of water for obtaining a predetermined fluidity increases, so that there is a drawback that it is difficult to obtain a compressive strength exceeding 120 MPa.
The compounding amount of the fine particles is 10 to 40 parts by mass, preferably 20 to 40 parts by mass with respect to 100 parts by mass of cement. When the blending amount is out of the range of 10 to 40 parts by mass, the fluidity is extremely lowered.
[0013]
The inorganic particles used in the present invention are inorganic particles other than cement, such as slag, limestone powder, feldspar, mullite, alumina powder, quartz powder, fly ash, volcanic ash, silica sol, carbide powder, nitride powder, etc. Can be mentioned. Among these, slag, limestone powder, and quartz powder are preferably used in terms of cost and quality stability after curing.
[0014]
When the inorganic particles have a Blaine specific surface area larger than that of the cement, the inorganic particles have a particle size that fills the gap between the cement and the fine particles, and high fluidity (self-filling property) and the like can be ensured.
[0015]
In the present invention, as the inorganic particles, two different kinds of inorganic particles A and BIs used together.
In this case, the inorganic particles A and the inorganic particles B may use the same type of powder (for example, limestone powder) or different types of powder (for example, limestone powder and quartz powder).
Inorganic particles A have a Blaine specific surface area of 5,000 to 30,000 cm.2/ g, preferably 6,000-20,000cm2/ g. In addition, the inorganic particles A have a larger Blaine specific surface area than the cement and the inorganic particles B.
Brain specific surface area of inorganic particles A is 5,000cm2If it is less than / g, the difference in Blaine specific surface area with cement or inorganic particles B becomes small, and not only the effect of improving workability and the like is reduced compared to the case of using the above-mentioned one kind of inorganic particles, Since two kinds of inorganic particles are used, it takes time to prepare the material, which is not preferable. The brain specific surface area is 30,000 cm2When it exceeds / g, it takes time and effort to grind, so that there are disadvantages such as difficulty in obtaining the material and difficulty in obtaining a predetermined fluidity.
[0016]
In addition, since the inorganic particles A have a Blaine specific surface area larger than that of the cement and the inorganic particles B, the inorganic particles A are converted into the cement and the inorganic particles.BTherefore, it has a particle size that fills the gaps between the particles and finer fluidity.
Difference in Blaine specific surface area between inorganic particle A and cement and inorganic particle B (in other words, difference in Blaen specific surface area between inorganic particle A and cement and inorganic particle B having a larger Blaine specific surface area) is hardened. 1,000cm from the viewpoint of previous workability (workability) and strength development after curing2/ g or more is preferable, 2,000cm2/ g or more is more preferable.
[0017]
Blaine specific surface area of inorganic particles B is 2,500 ~ 5,000cm2/ g. Also, the difference in the Blaine specific surface area between the cement and the inorganic particles B is 100 cm.2/ cm or more is preferable. From the viewpoint of workability before curing (workability) and strength development after curing, 200 cm2/ g or more is more preferable.
Blaine specific surface area of inorganic particles B is 2,500cm2If it is less than / g, there are drawbacks such as low fluidity and difficulty in obtaining self-filling properties, such as 5,000 cm2Since the numerical value of the Blaine specific surface area approaches that of the inorganic particles A when exceeding / g, the effect of improving workability and the like is reduced as compared with the case of using the above-mentioned one kind of inorganic particles. Since particles are used, it takes time to prepare the material, which is not preferable.
Also, the difference in the specific surface area of the brane between the cement and the inorganic particles B is 100 cm.2By being more than / g, the filling property of the particles constituting the compound is improved, and more excellent fluidity and the like can be ensured.
[0018]
The compounding quantity of the inorganic particle A is 10-50 mass parts with respect to 100 mass parts of cement, Preferably it is 15-40 mass parts. The compounding amount of the inorganic particles B is 5 to 35 parts by mass, preferably 10 to 30 parts by mass with respect to 100 parts by mass of cement. When the blending amount of the inorganic particles A and the inorganic particles B is out of the above numerical range, the effect of improving workability and the like is reduced as compared with the case of using the one kind of inorganic particles. This is not preferable because it takes time to prepare the material.
The total amount of the inorganic particles A and the inorganic particles B is 15 to 55 parts by mass, preferably 25 to 50 parts by mass with respect to 100 parts by mass of cement. If the total amount is outside the range of 15 to 55 parts by mass, the workability is extremely lowered.
[0019]
A fine aggregate can be mix | blended with the compound used by this invention.
As the fine aggregate, river sand, land sand, sea sand, crushed sand, silica sand and the like, or a mixture thereof can be used.
It is preferable to use a fine aggregate having a particle size of 2 mm or less. Here, the particle size of the fine aggregate is an 85% mass cumulative particle size. If the particle size of the fine aggregate exceeds 2 mm, the mechanical properties after hardening are not preferred.
Further, it is preferable to use a fine aggregate having a content of particles of 75 μm or less of 2.0% by mass or less. When the content exceeds 2.0% by mass, the fluidity of the blend is extremely lowered and the workability is inferior.
[0020]
In the present invention, it is preferable to use a fine aggregate having a maximum particle size of 2 mm or less, and more preferably a fine aggregate having a maximum particle size of 1.5 mm or less from the standpoint of strength development after hardening. Further, from the viewpoint of fluidity and workability, it is more preferable to use a fine aggregate having a particle content of 75 μm or less of 1.5% by mass or less.
From the viewpoint of the workability of the blend and the mechanical strength after curing of the blend, the blending amount of the fine aggregate should be 130 parts by weight or less with respect to 100 parts by weight of the total amount of cement, fine particles, and inorganic particles. Preferably, it is more preferably 10 to 130 parts by mass (more preferably 30 to 130 parts by mass, particularly 40 to 130 parts by mass) from the viewpoints of reducing self-shrinkage and drying shrinkage, and reducing the amount of heat of hydration.
[0021]
In the blend of the present invention, one or more fibers selected from the group consisting of metal fibers, organic fibers and carbon fibers can be blended.
The metal fiber is blended from the viewpoint of greatly increasing the bending strength and the like of the cured body.
Examples of metal fibers include steel fibers, stainless fibers, and amorphous fibers. Among these, steel fibers are excellent in strength and are preferable from the viewpoint of cost and availability. The size of the metal fiber is preferably 0.01 to 1.0 mm in diameter and 2 to 30 mm in length from the viewpoint of preventing material separation of the metal fiber in the composition and improving the bending strength of the cured body. Is more preferably 0.05 to 0.5 mm and the length is 5 to 25 mm. The aspect ratio (fiber length / fiber diameter) of the metal fiber is preferably 20 to 200, more preferably 40 to 150.
[0022]
The shape of the metal fiber is preferably a shape that imparts some physical adhesion (for example, a spiral shape or a waveform) rather than a straight shape. If it is in a spiral shape or the like, the stress is secured while the metal fibers and the matrix are pulled out, so that the bending strength is improved.
Preferable examples of metal fibers include, for example, an interfacial adhesion strength (adhesion strength) to a matrix of a hydraulic cured body made of steel fibers having a diameter of 0.5 mm or less and a tensile strength of 1 to 3.5 GPa and having a compressive strength of 120 MPa. The maximum tensile force per unit area of the surface is 3 MPa or more. In this example, the metal fiber can be processed into a corrugated or helical shape. Moreover, the groove | channel or processus | protrusion for resisting the motion (longitudinal slip) with respect to a matrix can also be attached on the surrounding surface of the metal fiber of this example. The metal fiber of this example has a metal layer having a Young's modulus smaller than the Young's modulus of the steel fiber on the surface of the steel fiber (for example, one or more selected from zinc, tin, copper, aluminum, etc.) It is good also as what provided.
[0023]
The amount of metal fibers is preferably 4% by volume in the total amount of other materials (ie, cement, fine particles, inorganic particles, fine aggregates, metal fibers, water reducing agents and water) excluding coarse aggregates. Hereinafter, it is more preferably 0.5 to 3%, particularly preferably 1 to 3%. If the blending amount exceeds 4%, the unit water amount increases in order to ensure workability at the time of kneading, and even if the blending amount is increased, the reinforcing effect of the metal fiber is not improved. This is not preferable because a so-called fiber ball is likely to be formed in the kneaded product.
[0024]
The organic fiber and the carbon fiber are blended from the viewpoint of increasing the breaking energy of the cured body.
Examples of the organic fiber include vinylon fiber, polypropylene fiber, polyethylene fiber, and aramid fiber. Among these, vinylon fibers and / or polypropylene fibers are preferably used in terms of cost and availability.
Examples of the carbon fiber include PAN-based carbon fiber and pitch-based carbon fiber.
The dimensions of the organic fibers and carbon fibers are preferably 0.005 to 1.0 mm in diameter and 2 to 30 mm in length from the viewpoint of preventing material separation of these fibers in the formulation and improving the fracture energy after curing. More preferably, the diameter is 0.01 to 0.5 mm and the length is 5 to 25 mm. Further, the aspect ratio (fiber length / fiber diameter) of the organic fiber and the carbon fiber is preferably 20 to 200, more preferably 30 to 150.
[0025]
The blending amount of organic fiber and carbon fiber is preferably a volume percentage in the total amount of other materials excluding coarse aggregate (that is, cement, fine particles, inorganic particles, fine aggregate, metal fiber, water reducing agent and water). It is 10.0% or less, more preferably 1.0 to 9.0%, and particularly preferably 2.0 to 8.0%. If the blending amount exceeds 10.0%, the unit water amount increases in order to ensure workability during kneading, and the fiber reinforcing effect is not improved even if the blending amount is increased. This is not preferable because a so-called fiber ball is easily generated in the object.
[0026]
As the water reducing agent, a lignin-based, naphthalenesulfonic acid-based, melamine-based, or polycarboxylic acid-based water reducing agent, an AE water reducing agent, a high-performance water reducing agent, or a high-performance AE water reducing agent can be used. Among these, it is preferable to use a high performance water reducing agent or a high performance AE water reducing agent having a large water reducing effect, and it is particularly preferable to use a polycarboxylic acid-based high performance water reducing agent or a high performance AE water reducing agent.
The blending amount of the water reducing agent is preferably 0.1 to 4.0 parts by mass, more preferably 0.3 to 2.0 parts by mass in terms of solid content with respect to 100 parts by mass of the total amount of cement, fine particles and inorganic particles. If the blending amount is less than 0.1 parts by mass, kneading becomes difficult and fluidity is lowered, so that self-filling properties cannot be obtained. If the blending amount exceeds 4.0 parts by mass, material separation and significant setting delay occur, and the mechanical properties of the cured product may be deteriorated.
The water reducing agent can be used in a liquid or powder form.
[0027]
The amount of water in preparing the blend is preferably 10 to 30 parts by mass, more preferably 12 to 25 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the total amount of cement, fine particles and inorganic particles. When the amount of water is less than 10 parts by mass, kneading becomes difficult, fluidity is lowered, and self-fillability cannot be obtained. If the amount of water exceeds 30 parts by mass, the mechanical properties after curing deteriorates.
[0028]
Next, the physical properties (flow value, compressive strength, bending strength, fracture energy) of the compound (paste or mortar) in a state where no prestress is introduced will be described.
The flow value of the blend (paste or mortar) is preferably 230 mm or more, more preferably 240 mm or more.
When inorganic particles A and inorganic particles B are used as the inorganic particles, the flow value of the blend is preferably 240 mm or more, more preferably 250 mm or more. In particular, when a fine aggregate having a particle content of 75 μm or less is 2.0% by mass or less, the flow value is preferably 250 mm or more, more preferably 265 mm or more, and particularly preferably 280 mm or more. In this specification, the flow value is the value measured in the method described in “JIS R 5201 (Cement physical test method) 11. Flow test” without performing 15 drop motions (this In the specification, it is also referred to as “0 stroke flow value”).
In the flow test, the time for the flow value to reach 200 mm is preferably within 10.5 seconds, and more preferably within 10.0 seconds. The time is used as a scale for evaluating workability and viscosity.
[0029]
The compressive strength of the cured body (paste or mortar) is preferably 120 MPa or more, more preferably 130 MPa or more.
The bending strength of the cured body (paste or mortar) is preferably 15 MPa or more, more preferably 18 MPa or more, and particularly preferably 20 MPa or more. In particular, when the blend contains metal fibers, the bending strength of the cured body is preferably 30 MPa or more, more preferably 32 MPa or more, and particularly preferably 35 MPa or more.
The breaking energy of the cured body (paste or mortar) is preferably 10 KJ / m when, for example, one or more of metal fibers, organic fibers, and carbon fibers are blended.2Or more, more preferably 20 KJ / m2That's it.
[0030]
The kneading method of the composition of the present invention is not particularly limited. For example, (a) materials other than water and a water reducing agent (specifically, cement, fine particles, inorganic particles and fine aggregate) are mixed in advance. Preparing a premix material, adding the premix material, water and a water reducing agent to a mixer and kneading, (b) preparing a powdery water reducing agent, and a material other than water (specifically (Cement, fine particles, inorganic particles, water reducing agent and fine aggregate) are premixed to prepare a premix material, and the premix material and water are put into a mixer and kneaded, (c ) It is possible to adopt a method in which each material is individually fed into a mixer and kneaded.
The mixer used for kneading may be of any type used for ordinary concrete kneading. For example, a rocking mixer, a pan type mixer, a biaxial kneading mixer, or the like is used.
[0031]
The prestressed hydraulic cured body of the present invention may be produced using either a pretension method or a post tension method which has been conventionally performed. As described above, the composition used in the present invention has excellent fluidity and zero filling flow value of 230 mm or more, and has a self-filling property. Therefore, the prestressed hydraulic cured body can be easily manufactured (particularly molded). it can.
In addition, the curing method is not particularly limited, and air curing, steam curing, or the like may be performed.
[0032]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described by way of examples.
(A) Example using one kind of inorganic particles and using or not using metal fibers
[1. Materials used]
The following materials were used.
Table 1 shows the blending conditions of Examples 1 to 10 and Comparative Examples 1 to 3 using the above materials.
[0033]
[Table 1]
[0034]
[2. Preparation and Evaluation of Compound (Mortar)]
Each material was individually charged into a biaxial kneader and kneaded. After kneading, the physical properties of the blend and the cured product were measured and evaluated as follows.
(1) Flow value
In the method described in “JIS R 5201 (Cement physical test method) 11. Flow test”, the measurement was performed without performing 15 drop motions.
(2) 200mm arrival time
In the above flow test, the time until the flow value reached 200 mm was measured.
(3) Compressive strength
Each kneaded product was poured into a 50 mm x 100 mm mold, pre-set at 20 ° C for 48 hours, and then steam-cured at 90 ° C for 48 hours to prepare hardened bodies (3 pieces), and then “JIS A1108 (concrete compression The compressive strength of the cured product was measured according to "Test method)". The average value of the measured values of the cured bodies (3 pieces) was taken as the compressive strength.
(4) Bending strength
Each kneaded product was poured into a 4 × 4 × 16 cm mold, pre-positioned at 20 ° C. for 48 hours, and then steam-cured at 90 ° C. for 48 hours to prepare cured bodies (3 pieces). Then, “JIS R 5201 ( The bending strength of the cured body was measured according to “Physical Test Method for Cement”. The loading conditions were 4-point bending with a distance between the lower fulcrums of 12 cm and a distance between the upper fulcrums of 4 cm. The average value of the measured values of the cured bodies (3 pieces) was taken as the bending strength.
(5) Breaking energy
Fracture energy is a value obtained by dividing the integral value of load-load point displacement from the time when the load reaches the maximum load until it decreases to 1/3 of the maximum load by the cross-sectional area of the specimen in the bending strength test. Calculated as As the load point displacement, the crosshead displacement amount of a bending tester was used.
The results are shown in Table 2.
[0035]
[Table 2]
[0036]
As shown in Table 2, the formulations (Examples 1 to 10) of the present invention obtain self-fillability (good flow value and 200 mm arrival time) and excellent mechanical properties (compressive strength and bending strength). ing. On the other hand, in Comparative Examples 1-3, a flow value etc. are inferior and the self-filling property is not obtained.
[0037]
(B) Example using two kinds of inorganic particles and using or not using metal fibers
[1. Materials used]
The following materials were used.
Table 3 shows the blending conditions of Examples 11 to 23 using the above materials.
[0038]
[Table 3]
[0039]
[2. Preparation and evaluation of compound (mortar or paste)]
Each material was individually charged into a biaxial kneader and kneaded. After kneading, the physical properties of the blend and the cured product were measured and evaluated in the same manner as described above. The results are shown in Table 4.
[0040]
[Table 4]
[0041]
As shown in Table 4, it can be seen that Examples 11 to 23 have good fluidity, self-fillability, and excellent mechanical strength (compression strength, bending strength, etc.).
In particular, in Examples 11 to 15, 17 to 18, and 20 to 22 using silica sand in which the content of particles of 75 μm or less is 2% by mass or less, extremely excellent fluidity (flow value of 270 mm or more) was obtained. Yes.
[0042]
(C) Example using one kind of inorganic particle and using organic fiber and / or carbon fiber
[1. Materials used]
The following materials were used.
Table 5 shows the blending conditions of Examples 24-32 using the above materials.
[0043]
[Table 5]
[0044]
[2. Preparation and Evaluation of Compound (Mortar)]
Each material was individually charged into a biaxial kneader and kneaded. After kneading, the physical properties of the blend and the cured product were measured and evaluated in the same manner as described above. The results are shown in Table 6.
[0045]
[Table 6]
[0046]
As shown in Table 6, the formulations of the present invention (Examples 24-32) have self-fillability (good flow value and 200 mm arrival time) and excellent mechanical properties (compressive strength, bending strength, fracture energy). )
[0047]
(D) Example using two types of inorganic particles and using organic fibers and / or carbon fibers
[1. Materials used]
The following materials were used.
Table 7 shows the blending conditions of Examples 33 to 42 using the above materials.
[0048]
[Table 7]
[0049]
[2. Preparation and evaluation of compound (mortar or paste)]
Each material was individually charged into a biaxial kneader and kneaded. After kneading, the physical properties of the blend and the cured product were measured and evaluated in the same manner as described above. The results are shown in Table 8.
[0050]
[Table 8]
[0051]
As shown in Table 8, in Examples 33 to 42, the fluidity is good, self-filling properties, and excellent mechanical strength (compressive strength, bending strength, fracture energy) are provided.
In particular, in Examples 33 to 39 and 41 to 42 using silica sand in which the content of particles of 75 μm or less is 2 mass% or less, extremely excellent fluidity (a flow value of 270 mm or more) is obtained.
[0052]
[Preparation and evaluation of prestressed compound]
Pretension test specimens were prepared using the blends of Examples 7, 8, 17, and 20 described above, and the following loading test was performed.
(A) Bending test by trisection loading
The
This
In the bending test, according to the test method of JIS A 1106, the distance between the fulcrums 2 and 2 is 300 mm, and the
Table 9 shows load values when cracks are generated and crack generation strengths calculated from the load values.
[Table 9]
(B) Bending crack test by equally dividing two points
The
This
In the bending test, the
Table 10 shows the load value when the crack is generated and the crack generation strength calculated from the load value.
[Table 10]
[0053]
【The invention's effect】
In the prestressed hydraulic cured body of the present invention, the matrix before curing has a high fluidity (self-filling property), can easily and quickly perform manufacturing operations such as molding, and has a compressive strength exceeding 120 MPa. And can exhibit high tensile strength and shear strength after the introduction of pre-stress.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a test body (beam member) of a bending crack test by three-point loading.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state cut along line AA in FIG.
FIG. 3 is a front view showing a specimen (beam member) of a bending crack test by equally loading at two points.
4 is a cross-sectional view showing a state cut along the line BB in FIG. 3;
[Explanation of symbols]
1 Beam members
2 fulcrum
3 Mortar
4 Steel bars
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