JP4055193B2 - Float removal device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、沈澱池などの水面に浮遊するものを収集・除去するための浮遊物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最初あるいは最終沈澱池の水面には、汚水から浮上してきたもの(スカムあるいはフロス)が浮遊しており、これらの浮遊物は、浮遊物除去装置で取り除かれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現行の除去装置は、後側が水面よりも高く前側が水面よりも低く形成して設置した角樋形のトラフと、このトラフの前側である浮遊物誘引側に上下運動するように設けられた堰とを備え、堰が、その長手方向両端に備えた回転軸を介してトラフの浮遊物誘引側に回転自在に取り付けられて上下に揺動することにより、堰が水面に浮き上がった時に浮遊物を堰き止め、水面以下に没することで、浮遊物を流してトラフ内に誘引するように構成されている。
【0004】
こうした除去装置は、構造的にやや複雑のものであり、施工も煩雑なものであった。
この発明は前記課題を解決するためになされたもので、構造の簡略化と施工の簡易化が図れるとともに、安価な装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、前側が低く後側が前側よりも高くなった樋型とされ前側が水面よりも低く後側が水面よりも高くされた状態で沈澱池内の対向する側壁間に固定して設置されるトラフと、同トラフに往復移動自在に設けられて浮遊物を堰き止めたり誘引したりする堰と、同堰を往復駆動させる駆動手段とを備えた浮遊物除去装置において、前記トラフの前側と後側の各上端には、前リブと後リブがトラフの前側に下がった面を形成すべく設けられ、前記堰は1枚の板状部材で、前・後両リブ上を介してトラフ上面を斜め前下がり状に覆うようにして設けられるとともに前記各リブとの間にローラーを介してトラフの前後斜め方向に往復移動自在とされ、かつ前記堰には、板面内に浮遊物誘引口が開設されて同誘引口の傾斜方向下側口縁が水面よりも下がりことで浮遊物を誘引可能とし水面よりも上がることで浮遊物を堰き止め可能とされているとともに、前記堰とトラフの間は、トラフ側の前リブから突設した前部シールが前方からの水の浸入を阻止すべく設けられ、前記駆動手段は、堰の浮遊物誘引口より上側の板面個所を介して連結された連動ロッドを備え同ロッドの運動に応じて堰が傾斜方向上下に連動可能とされていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図示した実施形態を参照してこの発明を詳細に説明する。
【0007】
図1および図2はその好適な一実施形態を示す。
【0008】
図2の1は沈澱池の側壁で左右一対形成されている。
【0009】
各側壁1には、水平方向に軸心を向けて連通トラフ2が挿通固定されている。
【0010】
この連通トラフ2は、角筒状で両端にフランジ3を備える。
【0011】
フランジ3にはそれぞれ複数のボルト通孔が明けられている。
【0012】
対向する連通トラフ2,2間には、トラフ5が固定されている。このトラフ5は、図1に示すように、底板部6、前板部7、および後板部8を備えるJ形断面形状をしているとともに、前板部7の上端には折り返し状に前リブ9が、また後板部8の上端にも後リブ10が形成されている。そして、トラフ5の両端に備えたフランジ11をフランジ3,3に当てがって図示しない止着具(ボルト・ナット)によりトラフ5が固定され、その前板部7上にはゴム板状の前部シール12が前方突き出し状に止着されている。この前部シール12は脱着自在であるとともに前後に進退調節可能になっている。同シール12は斜め上方に向けて突出しているが、水平にしたり、あるいは斜め下方に向けて突出してもよい。また、前リブ9がない場合は、トラフ5の前板部7に差し込まれる部分(前面に沿って止着してもよい)と同部分から前向きに突出する部分とでなる略L字形断面のシールにしてもよい。
【0013】
15は堰である。この堰15は、円筒面の一部で形成されており、長手方向の長さは、フランジ11の内面間の長さよりも少し短く形成され、その両端にはフランジ11に沿って移動しながら水密機能を果たす側部シール16をコの字形断面で堰15に沿って曲がるような外嵌式のものとして備えている。この側部シール16と前部シール12との境部は水密状態にする。
【0014】
18は支点軸(支点)であり、同支点軸18は、トラフ5の後板部8の内面下部から突設されたブラケット19に備え付けられ、同支点軸18を介して堰駆動アーム20が回転自在に左右1対設けられている。このアーム20,20の先端を介して前記堰15が取り付けられている。支点軸18は左右別軸として設けられているが、1本通し軸として設けてもよい。
【0015】
沈澱池内には、4軸駆動方式の1軸として回転軸22が水面23の下方近くに設けられ、同回転軸22には、左右1対のスプロケット24が取り付けられている。このスプロケット24には、左右1対をなすチェーン25が掛けられ、両チェーン25の外周側にフライト26が複数配列されている。
【0016】
このフライト26の図1における手前端には、ローラー27が取り付けられ、同ローラー27により蹴られて堰15が連動されるように構成されている。すなわち、側壁1には、図5に示すような軸受28が取り付けられ、同軸受28を介してアーム軸29が両端支持状態で設けられる。アーム軸29の一方には、第1作動アーム30が延設され、同アーム30の先端には前記ローラー27に対向するようにカム31が取り付けられている。尚、第1作動アーム30には下限ストッパ32が対向して設けられているとともに、同アーム30の上には復帰用のウエイト33が前後移動調節可能に取り付けられている。
【0017】
アーム軸29のトラフ5側には、第2作動アーム35が延設され、この実施形態の場合、左右1対延びている。同アーム35の後端と前記堰駆動アーム20との間は連動ロッド36で連結されている。
【0018】
堰15の前面には水圧が作用しているが、この圧力は、常に支点軸18を介して受け止められ、従って、前部シール12に過大な力が掛かるおそれがなく、損傷少なくしてシール機能が永く発揮される。ローラー27がカム31を蹴り上げることにより、第1作動アーム30が持ち上がる一方第2作動アーム35が下がり、連動ロッド36を介して堰駆動アーム20が押し下げられる。これにより、堰15が下がり、その上端が水面23以下になることで水面上の浮遊物を誘引してトラフ5内に導入する。
【0019】
ローラー27がカム31を通り過ぎることで、ウエイト33やカム31の重量により第1作動アーム30が下がるとともに第2作動アーム35が持ち上がり、堰駆動アーム20を介して堰15が持ち上がる。これにより、水面上の浮遊物は堰き止められる。尚、第2作動アーム35は1本でもよい。また、第1作動アーム30は、図5に実線と仮想線で示すように、2本でもよく、図1のチェーン25が樹脂製の場合確実な作動を確保するために有効である。この場合、第2作動アーム30は1本でも2本でもよい。
【0020】
図3および図4に示す実施形態は、トラフ5の前リブ40を水平にし、その上側に水平に前部シール41が取り付けられている。42は堰で、同堰42は、コの字形断面のもので、その開放側を前向きにし、その開放側内部に発泡樹脂材でなる浮力体43が嵌め込まれている。同堰42の両端には側部シール44が取り付けられて、フランジ45の内面に沿って水密状態で上下運動するようになっている。側部シール44はフランジ45側に設けてもよい。これは図1の実施形態でも同様である。
【0021】
堰42の底面にはローラー46が左右1対をなして設けられ、同ローラー46は、トラフ15の底面に固定したガイド47とトラフ5の前面に沿って上下に案内され、また、堰42の上面にも、左右1対のローラー46が設けられ、同ローラー46は、トラフ5の上側に立設された左右1対の溝レール形のガイド48に沿って上下に案内される。堰42の上側には連動ロッド49が連結される。
【0022】
図3、図4の状態では、堰42の前面に水圧が掛かるが、これを上下のローラー46,46で確実に受けるので、安定な堰止め状態と作動が保証される。ここで第2作動アーム50と連動ロッド49が下がると堰42が下がり、押し下げ力がなくなると、浮力体43により堰42は持ち上がって水面に復帰する。尚、堰42は、中空体であってもよい。また、同堰42は単なる板状のものでもよく、この場合は復帰用のウエイトを付加する。図3および図4の実施形態においても図5に示すアーム方式を使用しているが、前記したように種々の変形方式にすることがある。ガイド48は溝形にしてあるが、リップ付きのものにしてもよい。また、ガイド48は溝付きでなく単なるバー状のものにし、逆にローラー46を鍔付きのものにしてもよい。ローラー46は堰42側でなくトラフ5側に設けてもよい。
【0023】
図6に示す実施形態は、堰15の回転中心である支点軸18を中心とする円の中心線上にあるように前リブ52が斜めやや上向きであり、その上側に前部シール53が取り付けられている。尚、支点軸18は、図示に限定されず、トラフ5のいずれの個所に設けてもよいが、浮遊物の長手方向への流れを過度に阻害しない個所を選ぶ。また、堰15には前面に水圧が作用しており、そのことから、堰駆動アーム20と堰15とを軸54で連結してもよい。
【0024】
図7に示す実施形態は、トラフ57が円筒体の一部を切り欠いたものであり、その長手方向両端にフランジ58を備えたものになっている。トラフ57の開口が浮遊物誘引口59とされ、その下端縁が水面60以下になっている。61はブラケットで、トラフ57の内部に固定され、同ブラケット61の支点軸62を介して堰駆動アーム63が取り付けられている。誘引口59を切り取った板部は堰64としてそのまま利用されており、トラフ57の中心より少し前方に偏心して設けられた支点軸62に支持されている。65は前部シール、66は側部シールである。連動ロッド67は、堰駆動アーム63の中間に連結されているが、仮想線のように先端でもよい。また、堰64は上下のローラー68で案内してもよい。尚、堰は回転式でなく、図3に示すような直線的に上下運動するようにしてもよい。また、堰はトラフ57の内側に配してもよい。
【0025】
図8に示す実施形態は、堰70が平板状とされて上下のローラー71で上下運動可能とされるとともに、トラフ72から突設した前部シール73で水密状態にされたもので、堰70には水圧が作用することから堰70をトラフ72の前に配置して水圧がかかることでローラー71がトラフ72の前面に当たるようにしたものである。尚、堰70の下端には、ローラー中心から後側(トラフ側)にフロート73を備えて堰70に掛かる水圧によるモーメントの相殺作用をするようにしてもよい。また、トラフ72は、図3に示すような形状にしてガイドを立設してもよいが、この実施形態の場合は、四角断面のトラフ72にしてその前面に浮遊物誘引口74を形成してある。そして、その上部前面がローラー71のガイドになっている。さらに、図8に示すように、トラフ72から立設した固定ステー75に回転支点76を設け、同支点76に揺動可能なアーム77が取り付けられ、同アーム77の後端にウエイト78が、先端に水タンク79を備えたものである。水タンク79には、矢印のように上方から水が供給されて溜まるとともに、その重さにより水タンク79が下がってゆき、それと同時に微排水口80から一定量の水が抜け出るようにしたものである。アーム77の支点76より前側と堰70とが連動ロッド81で連結されており、水タンク79に給水されると同タンク79が次第に下がって一定の高さで止まり、堰70を押し下げて浮遊物を誘引するとともに、給水が止まることにより、微排水口80からの排水により水タンク79が次第に軽くなってウエイト78により堰70を持ち上げるものである。この水タンク方式は、図1から図7の方式にも利用し、さらに、図9から図13の実施形態にも利用する。逆に図1の駆動方式を図8の駆動方式に利用することもできる。
【0026】
図9に示す実施形態は、トラフ83は一辺を長く他辺を短くL字形とするとともに斜め姿勢に固定し、長い辺を後側にし短い辺を前側で水面以下にしたもので、前端には前部シール84を取り付け、後壁に支点軸85を配して堰駆動アーム86を取り付けたものであり、さらに、アーム86の先端に堰87を備えてトラフ83上の前部シール84上に水密状態にしたものである。88はリブである。尚、連通トラフは、トラフ83と同様の形状でもよく、四角筒を斜め姿勢に連通させるようにしたものでもよい。
【0027】
図10に示す実施形態は、丸パイプを半切りより少し長い周長をもつようにしたトラフ90と、それより少し短い周長にした堰91とで構成し、これらが1つの丸パイプから製作できるようにしてあるとともに、支点軸92で堰91を開閉自在にしたものである。93は前部シール、94は側部シール、95は連動ロッドである。尚、仮想線のように、池底にカムを配して池底を移動するローラーでカムを蹴るようにするとともに連結パイプ96で堰91を上下させるようにした池底駆動方式を採用してもよい。この池底駆動方式は、この実施形態の他の実施形態の全てに利用できる。
【0028】
図11に示す実施形態は、トラフ98の前側に支点軸99を配し、同軸99にコの字形(あるいは半円筒形)をした堰100を取り付けたもので、堰100は、垂直な堰止め部100aと上板部100bおよび下板部100cからなる。上板部100bに連動ロッド101が連結されている。堰止め部100aはトラフ98のように長尺状であるが、上・下板部100b,100cは短いものでもよい。上板部100bは回転によりトラフ98の裏面に当たり、下板部100cは復帰時にトラフ98の前面に当たるようになっている。尚、堰止め部100aの支点軸99より上の部分には水圧が作用する(下の部分には水圧が作用しないようにしてある)ので、これを相殺あるいは軽減するため、堰100の底面には、逆モーメントを発生するためのフロート102を備えてもよい。
【0029】
図12に示す実施形態は、1枚の板状部材である堰104をトラフ105の上面にスライド自在に装備したものである。トラフ105には、前リブ106および後リブ107が形成され、これらが前下がりで同一傾斜面上にある。両リブ106,107上にローラー108,108が配置され、その上に堰104を転動自在にしてある。堰104は、板面内に浮遊物誘引口110を明けてあり、その傾斜方向下側口縁より下側の傾斜板面部分が堰止め部109となっている。この堰104の浮遊物誘引口110よりも上方個所には、駆動手段である連動ロッド111が連結されている。このロッド111の上下により堰104が上下連動されることで前記下側口縁が水面よりも下がって浮遊物が誘引され水面よりも上がることで浮遊物を堰き止め状態とする。この運動を繰り返す。
【0030】
連動ロッド111が下がることで堰104はローラー108により斜め下方に下がり、浮遊物誘引口110が水面にくることで浮遊物を誘引する。堰104には水圧が作用するが逆にこの水圧を利用して構成してあるので、構造の簡略化が図れたものである。112は前部シールで、側部シールも必要である。下部のローラー108をゴムローラーにして前部シールに代えてもよい。あるいは、下部のローラー108の他にゴムローラー式のシールローラーを配してもよい。
【0031】
図13に示す実施形態は、トラフ114から突設したブラケット115にローラー116を備え、同ローラー116に堰117の下部を受け持たせながら堰117の水圧を相殺しつつ上下させるようにしたものである。118は姿勢保持バネである。尚、堰117はくの字に曲げて強度を持たせてあるが平坦な面の板であってもよい。
【0032】
尚、駆動手段としては、前記のようにフライトの駆動力を利用したものや水の重量を利用したものであったが、例えば、電動源によるもの流体圧によるものでもよい。
【0033】
図14に示す実施形態は、矩形をした沈澱池200の長手方向端内に設置された水駆動方式の浮遊物除去装置についてのもので、沈澱池200は、幅方向に対向する側壁201,201と、側壁201の端部間をつなぐ端壁202とを備える。
【0034】
各側壁201には、ハツリにより形成した通穴203を介して連通トラフ204が挿通固定されている。この連通トラフ204は、角筒の両端にフランジ205を備えたもので、一方の連通トラフ204から他方の連通トラフ204へはスカム水が自然に流れるように微小に傾斜設置されている。
【0035】
同連通トラフ204は、側壁201の内面に固定されたブラケット206に受材207を介して下方から受担されている。これら連通トラフ204間には、トラフ210が止着具211により結合して横架されている。トラフ210は、中央に断面を示すように、底板部a、背板部b、後上フランジc、前下板部d、および前上板部eとでなる。
【0036】
このトラフ210は両端が開放状とされるとともに、前記フランジ205に対応するフランジ212を止着具211によりフランジ205に連結することで固定されている。このトラフ210の底面は、前記のように一方向(例えば、図の右方向)に微小に傾斜する。
【0037】
215は堰で、トラフ210より少し短く形成され、図15にも示すように、板状で、基部f、後フランジgを備え、基部fの前端からは、基部fを基準にして数度上向きに傾斜する前部hが一体に設けられ、同前部hの前端にはさらに上向きに傾斜する前端部iが設けられている。尚、前端部iには、大きなスカムSをも呑み込むように切欠jが長手方向に数個所形成されている。
【0038】
堰215の両端には、側板216が一体に固定されている。同側板216は、図15に示すように、中心部の挿通孔に外向きに突出する回転軸217を挿通固定した扇形をなしている。側板216付の堰215とトラフ210間は、堰215の基部付近の底面に止め付けられたゴム製の前面シール219をトラフ210の前端部に差し込み固定することにより前方からの水の浸入が阻止されるようになっている。同シール219は、回転軸217と同心状をなすU字状の曲がり部と、トラフ210への取付部と、堰215への取付部とでなる。堰215は、回転軸217を中心に回転し、これを前面シール219の曲がり部が湾曲することにより変形しながら前方からのみずの浸入を食い止める。尚、側板216の外周には、スカムSを外側方から内側方へ誘引するための凹部216aが形成されている。218…は取付孔であり、これは後述する。
【0039】
前記回転軸217は、側板216からフランジ212側に向けて突出しており、同回転軸217は、図示しない軸受により回転自在に受担されている。同軸受は、フランジ212側に内部に球面軸受を内蔵して取り付けられている。また、フランジ212の内面には、側面シールが縦向き傾斜状に設けられている。同側面シールは、側板216の外面に圧接して側板216とフランジ212との間からの水の浸入を阻止する。例えば、スポンジによる。
【0040】
側板216の各内面には、後部の取付孔218に止着具220を介してステー221が上向きに突設されている。このステー221の上端には、それぞれアーム222が水平に取り付けられ、同アーム222の前端間には水タンク223が横架され、各後部にはウエイト224が進退調整自在に取り付けられている。
【0041】
水タンク223は、四角な筒体で、左右1対のタンク本体225,225を備え、これら本体225の各一端は、アーム222に側蓋226を介して閉止状に結合支持される一方、中央側の他端は、少し離間して内筒227で接続支持されている。両タンク本体225の間は外筒228で更に接続されて水タンク223が構成されている。229はアーム222のストッパである。
【0042】
水タンク223は、ステンレス等の金属でもよいが、軽量である必要があることからグラスファイバーで造られている。勿論、同水タンク223は一本通しのものでもよいし、左右に完全に分離した形式にしてもよい。また、同水タンク223は、丸形断面その他の幾何学形状を採用できる。
【0043】
水タンク223は、堰215上に固着した複数枚のリブ230…を介して同堰215と結合されている。尚、前記取付孔218の前側に形成されたものを利用してステーを立設し、同ステーの上端を水タンク223に結合して支持してもよい。
【0044】
水タンク223への水の供給は、一方の連通トラフ204内からトラフ210内を介して他方の連通トラフ204内へと到る共通パイプ232を通じてなされるよになっている。このパイプ232は、隣合って設置されるスカム除去装置にも同じ要領で通され、その始端には給水源が設けられ、終端は閉止されている。
【0045】
このパイプ232は、それぞれのトラフ210の後部に取り付けられたブラケット234と固定具235により支持されている。そして、同パイプ232の中間には入側可撓チューブ(可撓性でなくともよい)237が接続され、池上に設置されて電磁バルブ等の開閉バルブ238に接続されている。同バルブ238からは出側可撓チューブ239が取り出され、前記外筒228を介して水タンク223内に連通状に接続されている。尚、リブ230を介してレバー241が立設され、それに取り付けられた差込筒242には、池上から操作可能な手動レバー243が脱着自在に差し込まれているが、前記レバー241を介して前記チューブ239が中間支持されている。
【0046】
尚、水タンク223の図で見えない後面側には、供給された水を微少量ずつ自然に排出する排水口が適宜個所に開口しており、この排水口の開口度は、制御板の上下調節により調整可能になっている。この排水口は、堰215前に溜まるスカムSを壊すために流下させたり、あるいは堰215上を流れるスカムSを壊すために流下されるように向きを設定する。
【0047】
水タンク223内が空の時は、図14および図15に示すように、堰215の前端部が水面245よりも突き出してスカムSを堰き止めた状態にある。共通パイプ232から入側可撓チューブ237へは常時給水がなされており、タイマーによりバルブ238が開くと、出側可撓チューブ239を通じて水タンク223内に一定量ずつ水が供給される。それとともに排水口から水が排出されるが微少であるため、水タンク223内には次第に水が溜まり、その重さにより堰215は水面245から下がるようになる。
【0047】
これはウエイト224に抗してなされ、堰215は一定の水深まで没する。これにより、スカムSが呑み込まれる。堰215を一定に制限するため、ストッパやバネを備えることがある。そして、タイマーによりバルブ238が閉じると、水タンク223内の水量が次第に減って堰215は持ち上がり、スカムSの流れが阻止される。この際、ウエイト224が作用する。
【0048】
尚、沈澱池内には、ブラケット247を介して上部ガイドレール248が設置され、それにガイド249を介してフライト250が摺動するようになっているが、このガイド249は、従来型であると、地震発生に伴い外れやすいものであった。図16に示す実施形態のように、ガイド249をL形のもので縦辺249aを下向きに長くし、フライト250の端部に配したものである。これにより、外れにくくなった。
【0049】
また、図17に示す実施形態は、トラフ252の前部に設けられた堰253の取付方についてのもので、同堰253は、リブ253a付のもので、前下がり状にしてその略中間を回転中心にして支持したものである。254は前部シールである。尚、255は水タンクで、同タンク255は、堰253の前部に支持したりあるいは後部に支持したりする。また、前記実施形態のようにフライトで連動するようにしてもよい。
【0050】
図18に示す実施形態は、スカムスキマーについてのもので、同スカムスキマー300は、円筒形で両端支持式に同転するものである。301は、沈澱池の左右の側壁であり、同側壁301を備えて構成される2つの沈澱池を対象にして前記スカムスキマー300が構成され、水面310上の浮遊物を呑み込むとともに一方向にあるスカムピット302内にこれら浮遊物および多少の水を同時に導入するようにしてある。
【0051】
スカムスキマー300は、FRP製でその上部には流入口303…が明けられており、同スカムスキマー300の支持部であるA部は図19に、B部は図22に、C部は図25にそれぞれ詳細を示してある。スカムスキマー300の材質はFRP以外にステンレスなどの金属や他の樹脂でもよい。
【0052】
まず、A部の詳細である図19に示すように、スカムスキマー300の一端部には、端板304が別体あるいは一体に設けられている。一方、側壁301には、セット孔305が形成され、同孔305内には、支持ロッド306付の取付盤307が止着具aにより固定されている。支持ロッド306は取付盤307の中心から水平に突出し、その基部外周にカラー309が介装されて前記ロッド306に前記端板304の孔が挿通されることにより、スカムスキマー300が前後に回転自在に支持されている。
【0053】
端板304の内面には、滑り軸受や転がり軸受などの軸受311が取り付けられ、同軸受311によりスカムスキマー300が円滑に回転するように支持されている。312はシール、313はカラー、314は止めピンである。
【0054】
図20に示す実施形態のように、側壁301にセット孔を形成せず、そのまま取付盤307を固定するようにしてもよい。図21に示す実施形態は、側壁301に第1ブラケット316を止め付け、同ブラケット316の上に第2ブラケット317を固定して、同ブラケット317に支持ロッド318を設けてスカムスキマー300を回転支持したものである。
【0055】
図18のB部の詳細を示す図22の実施形態は、隣合うスカムスキマー300,300間を中間の側壁301により回転自在に支持したものである。側壁301には通孔320が水平方向に明けられ、同通孔320内にFRP製などにより接続筒321が両端突出状態で挿通されている。接続筒321の外周には、側壁301の両外面に止着具aにより固定されるようにシール兼用の取付板322が設けられている。
【0056】
接続筒321内には、軸心方向に一対をなす軸受(滑り軸受や転がり軸受等)323が設けられ、同軸受323は、接続筒321の内周面上端に止め付けられる基板324と、同基板324から下方に向けて伸びたステー325により設けられている。接続筒321の内部下側の空間にはステー325等はなく、スカム等が流れやすくなっている。
【0057】
両軸受323を介して水平な回転ロッド327が回転自在に挿通されており、同回転ロッド327の両端軸部は、隣合うスカムスキマー300の各端部内に一体あるいは別体装着により下向き突出状に設けられた支持ブラケット328の挿通孔329内に挿通固定されている。この固定には、ボルトや止めピンなど各種の止着具や嵌合手段等の固定手段が採用される。一方、ステー325の側を固定式とし、支持ブラケット328の側を回転式にすることもある。前記支持ブラケット328は、仮想線の止着具aによりスカムスキマー300に止め付けてもよい。この場合、スカムスキマー300をFRPにし、支持ブラケット328をSUS質にすることは自由であり、一方、スカムスキマー300と支持ブラケット328共にSUSあるいはFRPであるも自由である。
【0058】
スカムスキマー300と接続筒321間からの水の浸入を阻止するため、リング板331を接続筒321の端部に配し、同リング331の内外に止め輪332を締め付け固定し、さらに、内側の止め輪332の内側にシール333を配し、同シール333の内側にも止め輪332を固定してある。これは接続筒321の左右端部について同様に構成してある。
【0059】
尚、図23のように構成することもできる。すなわち、基板324、ステー325および軸受323を図22のように1対でなく単一にするとともに、スカムスキマー300の対向する端部を通孔320内に挿通接近させる。これによると、スカムスキマー300がより安定で円滑に回転運動をする。スカムスキマー300の外周には、シール335を備えた取付板336が止着具aにより防水可能に設けられている。
【0060】
さらに、図24に示す実施形態のようにも構成することができる。同実施形態では、基板324の取付のため、通孔320の上部内周に受板338を備えたもので、同受板338は、側壁301の左右両側に沿ったリング板339に一体に取り付けられている。同リング板339の外側にシール335付の取付板336が設けられて防水機能を果たしている。
【0062】
また、図26に示す実施形態のようにも構成することができる。同実施形態では、支持ブラケット341をスカムスキマー300に止着具aにより別体で取り付けるようにし、その止着具aを利用して手動アーム342を装備したものである。手動アーム342は、沈澱池の上からスカムスキマー300を回転操作するものである。
【0063】
図25は、図18のC部の詳細を示し、スカムスキマー300のスカムピット302(図18)に臨む一端の支持及びシール構造を示している。側壁301の外側面には、逆L字形をしたステー344が固定され、その下端には軸受345を備え、同軸受345により回転ロッド346が回転自在に支持されている。
【0064】
同ロッド346は、スカムスキマー300内の支持ブラケット328に挿通固定される一方、端部には手動アーム347が取り付けられている。スカムスキマー300の端部は、その下端に切欠348が形成されてピット内に流れ込みやすくなっている。側壁301には、取付板336が固定され、その内周のシール335が、スカムスキマー300の外周に接触している。尚、349はカバーである。
【0065】
図27およびその右側面図である図28は、スカムスキマー300のスカムピット側端部の支持構造の他の例を示す。側壁301の外側面には、複数個のガイドローラー351…を備えたローラー板352が固定され、ローラー351…が、定位置で、スカムスキマー300外周に突設した1対のガイドリング353間に沿って運動するようになっている。図29に示すように、ローラー355を溝付のものにし、ガイドリング356を単一枚にしてもよい。
【0066】
尚、図18から図29に示す実施形態におけるスカムスキマー300は、手動アームのみによる回転方式でもよいが、後述する図34から図40に示すような駆動方式により回転させるようにしてもよい。
また、図18の実施形態では、スカムスキマー300が2つの沈澱池に設置されたものについてのものであったが、1つの沈澱池あるいは4以上の沈澱池に連通状に配されたスカムスキマー300についても同様に適用する。
【0067】
ここで、前記実施形態に関連して、地震対策用等に具体化した図30から図33に示す緩衝型支持方式について説明する。図30は、図20に示す実施形態に関連するもので、支持ロッド306付取付盤307を、側壁301側の固定板358との間の緩衝部材359で弾性支持したもので、取付盤307には、孔360が明けられ同孔360内に挿通された緩衝部材361をも介して止着具aが取り付けられることで、より緩衝効果を発揮できるようにしてある。
【0068】
図31は、図21に関連するもので、第1ブラケット316と第2ブラケット317との間に緩衝部材363を介装したものである。図32は、図23、図26に関連するもので、基板324と側壁301との間に緩衝部材365を介装したものである。図33は、回転式のスカムスキマーでなく、角樋形のトラフ367を側壁301からのブラケット368で固定支持するものにおいても緩衝部材369により支持することができることを示している。尚、図1から最後の図にわたる各実施形態において、トラフあるいはスカムスキマーには、FRPを使用でき、また、堰や連通トラフなど他の部材にもFRPを使用することがある。
【0069】
図34は、スカムスキマー300を回転軸371で支持し、復帰バランサ372で戻るようにしてあり、この場合のスカムスキマー300を、ステー373を介して備えた水タンク374内に水を供給し排水口375を通じて微量排出することで往復回転させるようにしてある。この場合、手動アーム376によりバルブ377を開閉操作することで水を供給・停止可能とされているが、手動操作に代えタイマー制御により電磁等のバルブを定期的に制御するようにしてもよい。
【0070】
図35は、同様のスカムスキマー300の外周に下部スプロケット380を備え、上方に上部スプロケット381を備えて、これらの間をチェーン382で連動可能にして、同チェーン382に水タンク383を備えたものである。水タンク383に水を供給することでチェーン382を介してスカムスキマー300が回転し、図示しないバランサで復帰するものである。この水タンク383にも排水口384が明けられている。
【0071】
図36は、スカムスキマー300にバランサ386を備えて復帰可能にしたものに、同スカムスキマー300の外周に円弧ラック387を備える一方、このランク387に噛み合う駆動ラック388を備えて、同ラック388を水タンク389に供給される水の重さにより駆動可能に構成してある。この場合も、水タンク389に排水口390が形成されている。
【0072】
図37は、チェーン392により循環運動するフライト393に連動してスカムスキマー300を前向きに回転させるようにし、バランサで復帰させるようにしたもので、フライト393には、アーム394により揺動する中空型パイプ395を備えてある一方、スカムスキマー300側から基部アーム396を突設しかつヒンジ397を介して連動アーム398を備えたものである。連動アーム398は、図示時計針周りには単独で逃げ回転するが、その逆方向には基部アーム396をも回転させる。
【0073】
そして、パイプ395は浮力で常時上向きになり、連動アーム398にさしかかると、同アーム398を蹴り、基部アーム396をも回転させることでスカムスキマー300を呑み込み方向に回転させる。尚、アーム394は図示よりも長くすれば、パイプ395が上周りにきた際に浮遊物をよりスカムスキマー300300の方向に送ることができる。また、スカムスキマー300に代えて、角型樋状のトラフの前側に上下運動する堰を備え、同堰を前記連動で浮沈させるようにも構成できる。
【0074】
図38は、FRP製スカムスキマー300にリング400を備え、同リング400の前側に上下数段の近接スイッチ等の接点401…を配して、同コード402を、スカムスキマー300内の通電防止用ゴムライニング403を通じて制御盤404に接続し、これにより、汚水側を−とし、コード402側を+にしておけば、水位の変動に応じて、接点401…が順次ONになってゆくことで、水位をキャッチすることが可能になる。それとともに、水位のキャッチが可能であることから、制御盤404を通じてスカムスキマー300の回転駆動系を応動・停止させるように構成することで、水面に対してスカムスキマー300を希望の回転角度で停止させるということもできるようになる。これはスカムスキマー300が電気を通さないFRPであることから可能になったものである。
【0075】
また、スカムスキマー300をFRP製にして軽量化することにより、回転動作も軽快になる。そのことから、図39に示す実施形態のような連動でスカムスキマー300を駆動することが可能になった。すなわち、沈澱池の一方の側壁から片持式に回転軸406を突設するか、または、両側壁間に回転軸406を横架することにより、側壁寄りに同側壁に平行に連動アーム407を備え、同アーム407の先端にカム408を備えている。
【0076】
アーム407の後端には押さえロッド409を備えてスカムスキマー300から突設したレバー410に連動自在に連結してある。カム408は、フライト411のローラー412に連動して持ち上がり、レバー410を押し下げることで、スカムスキマー300は前周りに連動して浮遊物を呑み込むのである。スカムスキマー300がFRP製で軽量化したことで、こうした連動方式が初めて実現できるようになった。スカムスキマー300の復帰回転は、カム408等の部材の重さを利用したり、バランサを付したりする。尚、カム408や連動アーム407等の他の部材もFRP製にすることがある。レバー410なしで、連動アーム407でスカムスキマー300を直接あるいはローラーを介して作動させるよにしてもよい。
【0077】
図40は、スカムスキマー300にバランサ414と水タンク416を備え、フライト417のローラー418で上下するFRP製の水投入容器419により池内の水を水タンク416に投入することでスカムスキマー300を呑み込む方向に作動させるように構成してある。スカムスキマー300は軽量なFRP製が好ましく、例えば、回転軸420に連動アーム421を備えて同アーム421のカム部422がローラー418で持ち上げられることで水投入容器419が水を汲み上げて水面上に持ち上げるようになる。
【0078】
水投入容器419内にはバルブ424が設けられ、同バルブ424は上昇時には容器419の底に開けた排水口425を閉じているが、池側面に固定的に突設したストッパ426に容器419側のレバー427が当たる時点からバルブ424が開いてきて、排水口425から水案内板428を通じて水タンク416内に水が投入されるようになっている。ローラー418がカム部422を通過することで連動アーム421は自動で下がる。尚、水タンク416には微少な排水孔が設けられて徐々に投入された水を排出する。また、浮遊物除去装置は、前記固定式で前側に堰を備えたトラフを有するものであってもよい。
【0079】
図41およびその縦断面図である図42は、円形沈澱池についての実施形態である。この沈澱池の中央にはセンターウエル430が設けられ、底壁上のレーキ431は、歩廊432に備え付けた駆動部433により駆動軸434を介して回転駆動されて沈澱した汚泥を落として排出する。
同沈澱池には、汚水流入パイプ436と浮遊物除去装置の本体であるトラフ437が設けられ、スクレーパ438で掻き寄せられた浮遊物をトラフ437が呑み込んでスカムピット439内に落とし込むようにされるが、この実施形態の場合、前記汚水流入パイプ436と固定式のトラフ437が合体されて1本化されている。
【0080】
この1本化は、強度的メリットにつながる。汚水流入パイプ436は、図43に示すように丸形であるが、図44のような四角でもその他の形状でもよく、また、トラフ437も図45のような角形樋状であるが、丸形その他の形状でもよい。そして、汚水流入パイプ436とトラフ437との間には、沈澱池の中央に位置するようにボックス441が流入パイプ436と一体あるいは別体接続式に設けられ、そのボックス441の底に明けられた汚水投入口442を通じて沈澱池内に汚水が導入される。パイプ436とトラフ437は、ボックス441との間で補強リブなどを施すことは自由である。その一方で、ボックス441は省略することもある。尚、トラフ437の池中心側の端面は仕切りになっている。また、トラフ437の前側には上下運動する堰443が装備され、スクレーパ438が回転してくることで同スクレーパ438に備えたカム444が堰443上のローラー445を押さえることにより、堰443が押し下げられ浮遊物を呑み込むようにされる。トラフ437はセンターウエル430内に迄伸びていることから同ウエル430内の浮遊物をも同時に捕らえることができる。尚、スクレーパ438はゴム垂れ446を備えているので、トラフ437を容易に乗り越えることができる。
【0081】
また、沈澱池の底壁は傾斜しているが、その傾斜角を60度以上に設定することで、汚泥が自然流下してレーキ431は不要になる。沈澱池は上下に複数階にすることがある。
【0082】
図43は、汚水流入パイプ436を補強する例で、同パイプ436の側方に沿ってH形鋼などの補強部材448を結合したもので、実線のように止着具aで連結したり、ワイヤーロープ449などで連結することができる。図44のように、流入パイプ436の側部に補強リブ450を付してもよい。
【0083】
一方、図45に示すように、トラフ437の補強として、H形鋼による補強部材452をトラフ437の底面に添わせて設けてもよいし、図46に示すように、トラフ437の背面に添わせて補強部材454を備えて補強にしてもよい。一方、H形ステンレスをそのままトラフにしてもよい。
【0084】
また、H形ステンレスを利用して、図47に示すように、H形材の左右に側板457を備えて内部が2通路の汚水流入パイプ456にしてもよい。458は同パイプ456に汚水を導入する汚水導入パイプで丸パイプである。尚、丸あるいは角形をした汚水流入パイプ内にH形などの補強部材を挿入固定して補強にしてもよい。
【0085】
前記実施形態のトラフ437に代えて回転するスカムスキマーであってもよい。この場合、図43、図45、図46等の補強梁を構成する。また、図48に示すように、図47の汚水流入パイプ456のH形部分のみをそのまま他方に延長してこれをトラフ437の受部材(補強部材)にしてもよい。459は汚水導入口である。
【0086】
図49は、円形沈澱池の浮遊物排出部分の構造についてのものである。周壁460の内周には、上澄水排出樋461が、また、その内周側にはバッフル462が設けられる一方、周壁460の外周にはスカムピット463が設けられている。周壁460には、通孔464を介してSUS質の受パイプ465が挿通され、上澄水排出樋461上にも受止められている。この受パイプ465内には、軸受466が設けられるとともに、周壁460の外部にも軸受466が設けられ、これらを介して回転ロッド467が回転自在に設けられている。
【0087】
ロッド467の内端部には、連結材468を介してFRP製のスカムスキマー300が結合される一方、ロッド467の外端部には、ステー469の支持もあって手動アーム470が設けられている。尚、471はシールである。尚、スカムスキマー300はSUS等の材質でもよい。
【0088】
図50は、FRP製のスカムスキマー300の開口473以外の全周部分474の周りに同じくFRP製(SUS等でもよい)の補強輪475を装着一体化して補強したものを示している。この補強輪475は、円形沈澱池のスクレーパ476が仮想線のように乗り越える際のガイドとして有効に機能する。尚、これとは別にあるいは併せて、スカムスキマー300の開口縁部477は、先鋭状に形成して浮遊物を切るようにしてもよい。また、スカムスキマー300の外周には、長手方向に沿って補強リブ478を一体化してもよい。
【0089】
図51は、FRP製のスカムスキマー300の前部を平坦な取付面480にし、同面480に大きな浮遊物を誘引する切欠481を備えた補強兼堰板482を止着具aで装着したものである。
【0090】
図52は、スカムスキマー300からの浮遊物および水がスカムピット内に流れ易くするためのもので、同スカムスキマー300の端部は、本体部分の直径よりも大きな径大部484を備えている。
【0091】
図53および図54に示す実施形態は、スカムスキマー300の外周に、複数個のローラー486…を介して回転可能な水位追従リング487を備え、同リング487にアーム488を介して水位追従フロート489を備える。リング487には、スカムスキマー300の長手方向に沿うように水量規制板490を備えるとともに、同板490は、スカムスキマー300の表面に備えたシール491に接触するようになっている。
【0092】
沈澱池内の水位が変動すると、フロート489が上下する。これにより、ローラー486によりリング487が回転追従して、規制板490の上端が水面より常に少しだけ下がったレベルにあるように保たれる。従って、スカムスキマー300が回転して浮遊物を呑み込む際、多くの水を呑み込むのを規制板490が規制し、常に少量の水とともに浮遊物を呑み込んで、絶対呑込水量を少なくすることで後処理を簡単にする。
【0093】
図55は、FRP製スカムスキマー300に一体に取付座493を形成し、同座493を介して手動レバー494を装備した実施形態を示す。図56は、FRP製のスカムスキマー300の前面部に周方向のリブ496…を数列一体に配したものである。図57は、FRP製スカムスキマー300の内面底部に長手方向に沿った一体リブ498を形成したものを示している。図58は、スカムスキマー300の外周にパイプ状の補強部材500を一体に配したものを示し、仮想線のように、外周底面にリブ501を配してもよい。図59は、FRP製あるいはSUS等のスカムスキマー300の内部にパイプ503を通し、同パイプ503に明けた多数の孔504…を通じてエアーあるいは水を噴射してスカムスキマー300内に溜まる浮遊物などの異物を流し出すようにしたものを示している。
【0094】
図60およびその縦断面図である図61、図61のX−X線矢視図である図62に示す実施形態は、同じ実施形態を示すものである。図61に仮想線で示すものは従来の方式で、固定式のトラフ505の前に可動式の堰bを備えて水面508上の浮遊物を回収除去するものにおいては、4軸駆動方式でチェーン506を循環駆動するものがあるが、その1つの軸である中間軸507は、図示のようにトラフ505の前側(図示の左側)手前に配置され、チェーン506は、同中間軸507を経由して斜め下がり方向に誘導されるものであった。
【0095】
チェーン506には、フライト508が同行自在に配備されているが、中間軸507周りのスプロケット509の位置から水面下に下がるようにされ、特に、トラフ505の下方にガードレールを沿わせたものではその分だけスプロケット509の位置もトラフ505からかなり離間して配置されるため、フライト508が、トラフ505のかなり手前位置から水中に没するようになる。その結果、フライト508もトラフ505の位置よりかなり手前から没するため、浮遊物を浮遊物除去装置側に充分に送ることができない。
【0096】
また、従来の方式では、スプロケット509やフライト508などが水中に没しているため、メンテナンスをするにも大変である。
さらに、チェーン506のスプロケット509周りへの引っ掛かり角度が小さいため、地震が発生した場合に外れやすい。
また、従来では、中間軸507を経由して斜め下方の回転軸周りのスプロケットの外周にリミットスイッチを対応配備して制御等をしていたが、水中であるため腐食などの耐久性に問題があるだけでなく、メンテナンスにも不都合があった。
【0097】
これに対して、図60から図62に示す実施形態は、図示のように、水面510上でトラフ505の後方(図示右寄り)位置に中間軸511を配しスプロケット512を備えたものである。それとともに、スプロケット512に掛けられたチェーン513に備えたフライト514…を、前受ガイドレール515に沿わせて前押さえガイドレール516で規制しながら水面510上に導き、さらにトラフ505の上方を通ってスプロケット512を経由して後ガイドレール517による規制とともに下方に導くようにしてある。
【0098】
このように構成したことにより、駆動系が水面上になるので、池上から装置の異常を検知して池上からメンテナンスが可能になる。
また、フライト514がよりトラフ505寄りまで水面に沿って移動するので、浮遊物をよりトラフ505側へ送り込むことが可能になる。
さらに、チェーン513のスプロケット512に対する引っ掛け角度が大きくなるので、地震が発生しても外れ難い。
【0099】
また、リミットスイッチ518も陸上の中間軸511に対して配備すればよいから、腐食などの異常が発生しにくく、しかも、メンテナンスも容易になる。
さらに、チェーン513が水面上を経由するので、これらの駆動系を監視する監視カメラ519も水面上に設けることができ、これにより、駆動系の異常、例えば、チェーン513が切れたりしてもすぐに検知することができるようになる。
【0100】
図63に示すように、回転式のスカムスキマー300を配備してもよい。
【0101】
また、図64に示すように、例えば、固定トラフ522の前に堰523を備えて上下運動させることで浮遊物を除去する装置において、同堰523を上下させるため、固定支点524周りにレバー525を備えてその下端にローラー526を備える。レバー525の上端はフライト527のローラー528で蹴られるようにし、これに応じて下端のローラー526が堰523を押し下げるようになっている。
【0102】
堰523は中空であるので自動復帰するが、これが板物である場合等浮上力がない場合には、バランサやバネ等で復帰させるようにする。尚、図64の実施形態では、固定式のトラフ522に堰523を組み合わせたものであったが、回転式スカムスキマー300を前記のようにして連動させるように構成することもできる。
【0103】
尚、図1以降の全ての実施形態においてトラフ、連通トラフやスカムスキマー、更にその他の部材にFRPを使用することができる。
【0104】
【発明の効果】
この発明は以上のように構成されているので、構造の簡略化と施工の簡易化が図れるとともに、安価な装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である浮遊物除去装置の側断面図。
【図2】図1のII−II線断面図。
【図3】他の実施形態を示す側断面図。
【図4】図3のIV−IV線断面図。
【図5】駆動方式の一実施形態を示す平面図。
【図6】他の実施形態を示す側断面図。
【図7】他の実施形態を示す側断面図。
【図8】他の実施形態を示す側断面図。
【図9】他の実施形態を示す側断面図。
【図10】他の実施形態を示す側断面図。
【図11】他の実施形態を示す側断面図。
【図12】他の実施形態を示す側断面図。
【図13】他の実施形態を示す側断面図。
【図14】他の実施形態を示す斜視図。
【図15】その要部拡大断面図。
【図16】他の実施形態を示す斜視図。
【図17】他の実施形態を示す断面図。
【図18】スカムスキマーの縦断面正面図。
【図19】同スカムスキマーの一端の支持構造を示す断面図。
【図20】同スカムスキマーの他の支持構造を示す断面図。
【図21】同スカムスキマーの他の支持構造を示す断面図。
【図22】同スカムスキマーの中間の支持構造を示す断面図。
【図23】中間の支持構造の他の例を示す断面図。
【図24】中間の支持構造の他の例を示す断面図。
【図25】スカムスキマーのスカムピット側の支持構造を示す断面図。
【図26】スカムスキマーの中間の支持構造に手動アームを装備した例を示す断面図。
【図27】スカムスキマーのスカムピット側の支持構造の他の例を示す断面図。
【図28】図27の右側面図。
【図29】他の支持構造を示す断面図。
【図30】スカムスキマーの支持構造に緩衝部材を配した例を示す断面図。
【図31】同緩衝部材を配した他の支持構造例を示す断面図。
【図32】同緩衝部材を配した中間支持構造の例を示す断面図。
【図33】同緩衝部材を配した他の例を示す断面図。
【図34】水タンク方式のでスカムスキマーを駆動する例を示す断面模式図。
【図35】水タンクとチェーン駆動方式でスカムスキマーを駆動する例を示す断面模式図。
【図36】水タンクとラックによりスカムスキマーを駆動する例を示す断面模式図。
【図37】スカムスキマーをフライト側で連動させる一例を示す側面図。
【図38】水位を検知するとともにスカムスキマーの回転角度をも検知する例を示す断面模式図。
【図39】フライトによりスカムスキマーを連動する他の例を示す側面図。
【図40】水を汲み上げて水タンクに投入することでスカムスキマーを駆動する例を示す断面模式図。
【図41】円形沈澱池についての他の実施形態を示す平面図。
【図42】図41の縦断面図。
【図43】汚水流入パイプとその補強構造を示す断面図。
【図44】汚水流入パイプの他の補強例を示す断面図。
【図45】固定トラフに補強をした例を示す断面図。
【図46】同じく固定トラフに補強をした他の例を示す断面図。
【図47】汚水流入パイプに補強をした他の例を示す断面図。
【図48】図47の正面図。
【図49】円形沈澱池のスカムスキマーの支持構造を示す断面図。
【図50】スカムスキマーに補強をした例を示す断面図。
【図51】FRP製スカムスキマーについての他の例を示す断面図。
【図52】スカムスキマーからの浮遊物が流れ落ちやすくした例を示す断面図。
【図53】水位追従型スカムスキマーの例を示す正面図。
【図54】図53の断面図。
【図55】FRP製スカムスキマーに手動アームを装備した例を示す断面図。
【図56】同FRP製スカムスキマーにリブを付した例を示す斜視断面図。
【図57】同FRP製スカムスキマーにリブを付した他の例を示す斜視断面図。
【図58】同FRP製スカムスキマーにリブを付した他の例を示す斜視断面図。
【図59】スカムスキマー内にエアー等を噴射する例を示す正面図。
【図60】中間軸をトラフ後部上方に配した例を示す平面図。
【図61】図60の側断面図。
【図62】図61のX−X線矢視図。
【図63】中間軸をトラフ後部上方に配したスカムスキマー装備型の例を示す側面図。
【図64】フライトで浮遊物除去装置を連動させる例を示す側面図。
【符号の説明】
5,57,72,83,90,98,105,114…トラフ 15,42,64,70,87,91,100,104,117…堰 18,62,85,99…支点軸 20,63,86…堰駆動アーム 23,60…水面。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a suspended matter removing apparatus for collecting and removing floating matters such as a sedimentation pond.
[0002]
[Prior art]
What floated from the sewage (scum or floss) floats on the water surface of the first or final sedimentation basin, and these suspended matter is removed by the suspended matter removing device.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the current removal device is provided to move up and down to the square trough that is installed with the rear side being higher than the water surface and the front side being lower than the water surface, and the floating material induction side that is the front side of this trough. The weir is attached to the trough's floating material attraction side via the rotating shafts provided at both ends in the longitudinal direction and swings up and down to float when the weir floats on the water surface. By damming objects and submerging below the surface of the water, it is configured to flow floating objects and attract them into the trough.
[0004]
Such a removal device is somewhat complicated in structure and complicated to construct.
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to provide an inexpensive device while simplifying the structure and simplifying the construction.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 1 A trough that is fixedly installed between opposing side walls in the settling basin with the front side being low and the rear side being higher than the front side, with the front side being lower than the water surface and the rear side being higher than the water surface. In the suspended matter removing apparatus provided with a weir that is provided so as to be reciprocally movable to stop or attract the suspended matter, and a driving means for reciprocatingly driving the weir, at the upper ends of the front side and the rear side of the trough Is provided to form a surface in which the front rib and the rear rib are lowered to the front side of the trough, With one plate-like member The trough upper surface is provided so as to cover the front and rear ribs so as to be inclined obliquely downward, and can be reciprocated in the front and rear oblique directions of the trough via rollers between the ribs, and In the weir, A floating material entrance is opened in the plate surface, and the lower edge of the entrance in the inclined direction is lower than the water surface, so that it is possible to attract the floating material, and it is possible to block the floating material by raising it above the water surface. With The front seal protruding from the trough-side front rib is provided between the weir and the trough to prevent water from entering from the front, The driving means includes an interlocking rod connected via a plate surface portion above the floating material induction port of the weir, and the weir can be interlocked vertically in accordance with the movement of the rod. It is characterized by that.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the illustrated embodiments. .
[0007]
1 and 2 show a preferred embodiment thereof. .
[0008]
2 in FIG. 2 is formed as a pair on the left and right sides of the sedimentation pond. .
[0009]
A
[0010]
This
[0011]
Each flange 3 has a plurality of bolt holes. .
[0012]
A
[0013]
15 is a weir. The
[0014]
Reference numeral 18 denotes a fulcrum shaft (fulcrum). The
[0015]
In the settling basin, a
[0016]
A roller 27 is attached to the front end of the
[0017]
A
[0018]
Although water pressure is acting on the front surface of the
[0019]
As the roller 27 passes the
[0020]
In the embodiment shown in FIGS. 3 and 4, the
[0021]
A pair of left and
[0022]
3 and 4, water pressure is applied to the front surface of the
[0023]
In the embodiment shown in FIG. 6, the front rib 52 is slightly upward so as to be on the center line of the circle centering on the
[0024]
In the embodiment shown in FIG. 7, the
[0025]
In the embodiment shown in FIG. 8, the
[0026]
In the embodiment shown in FIG. 9, the
[0027]
The embodiment shown in FIG. 10 is composed of a
[0028]
In the embodiment shown in FIG. 11, a
[0029]
The embodiment shown in FIG. It is a single plate-like
[0030]
When the interlocking rod 111 is lowered, the
[0031]
In the embodiment shown in FIG. 13, the
[0032]
The driving means uses the flight driving force or the weight of water as described above. However, the driving means may be a fluid pressure using an electric power source, for example.
[0033]
The embodiment shown in FIG. 14 is for a water-driven floating substance removing device installed in the longitudinal end of a
[0034]
A
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
[0038]
[0039]
The
[0040]
On each inner surface of the
[0041]
The
[0042]
The
[0043]
The
[0044]
Water is supplied to the
[0045]
The pipe 232 is supported by a
[0046]
In addition, on the rear side of the
[0047]
When the inside of the
[0047]
This is done against the
[0048]
In the settling pond, an
[0049]
In addition, the embodiment shown in FIG. 17 is for attaching a
[0050]
The embodiment shown in FIG. 18 is for a scum skimmer, and the
[0051]
The
[0052]
First, as shown in FIG. 19 which is a detail of the A portion, an
[0053]
A bearing 311 such as a sliding bearing or a rolling bearing is attached to the inner surface of the
[0054]
As in the embodiment shown in FIG. 20, the mounting
[0055]
The embodiment of FIG. 22 showing the details of the portion B of FIG. 18 is one in which the
[0056]
A pair of bearings (sliding bearings, rolling bearings, etc.) 323 are provided in the connecting cylinder 321 in the axial direction, and the
[0057]
A horizontal
[0058]
In order to prevent water from entering between the
[0059]
It is also possible to configure as shown in FIG. That is, the
[0060]
Furthermore, it can also be configured as in the embodiment shown in FIG. In this embodiment, a receiving
[0062]
Moreover, it can also comprise like embodiment shown in FIG. In the embodiment, the
[0063]
FIG. 25 shows the details of part C of FIG. 18 and shows the support and seal structure of one end facing the scum pit 302 (FIG. 18) of the
[0064]
The
[0065]
FIG. 27 and FIG. 28, which is a right side view thereof, show another example of a support structure for the scum pit side end portion of the
[0066]
The
In the embodiment of FIG. 18, the
[0067]
Here, in relation to the above-described embodiment, the buffer type support system shown in FIGS. 30 to 33 embodied for earthquake countermeasures and the like will be described. FIG. 30 relates to the embodiment shown in FIG. 20. The mounting
[0068]
FIG. 31 relates to FIG. 21, in which a
[0069]
34, the
[0070]
FIG. 35 shows a
[0071]
FIG. 36 shows a
[0072]
In FIG. 37, the
[0073]
Then, the
[0074]
38, the
[0075]
Further, the
[0076]
A pressing rod 409 is provided at the rear end of the arm 407 and is connected to a
[0077]
In FIG. 40, the
[0078]
A
[0079]
FIG. 41 and FIG. 42, which is a longitudinal sectional view thereof, are embodiments of a circular sedimentation basin. A center well 430 is provided at the center of the sedimentation basin, and the
The sedimentation basin is provided with a
[0080]
This unification leads to strength merit. 43, the
[0081]
Moreover, although the bottom wall of the sedimentation basin is inclined, by setting the inclination angle to 60 degrees or more, sludge naturally flows down and the
[0082]
FIG. 43 is an example in which the
[0083]
On the other hand, as shown in FIG. 45, as a reinforcement of the
[0084]
In addition, as shown in FIG. 47,
[0085]
Instead of the
[0086]
FIG. 49 shows the structure of the suspended matter discharge portion of the circular sedimentation basin. A
[0087]
A
[0088]
FIG. 50 shows a reinforcing
[0089]
FIG. 51 shows a
[0090]
FIG. 52 is for facilitating the flow of suspended matter and water from the
[0091]
53 and 54 includes a water
[0092]
When the water level in the settling pond fluctuates, the
[0093]
FIG. 55 shows an embodiment in which a mounting
[0094]
The embodiment shown in FIG. 60 and FIG. 61 which is the longitudinal cross-sectional view thereof, and FIG. 62 which is a view taken along the line XX of FIG. 61 show the same embodiment. The phantom line shown in FIG. 61 is a conventional method, and in the case where a movable weir b is provided in front of a fixed
[0095]
The
[0096]
Moreover, in the conventional system, since the
Furthermore, since the hook angle of the
In the past, limit switches were provided corresponding to the outer periphery of the sprocket around the rotating shaft obliquely downward via the
[0097]
On the other hand, the embodiment shown in FIGS. 60 to 62 includes a
[0098]
With this configuration, the drive system is on the surface of the water, so that an abnormality of the apparatus can be detected from the pond and maintenance can be performed from the pond.
In addition, since the
Furthermore, since the hook angle of the
[0099]
Further, since the
Further, since the
[0100]
As shown in FIG. 63, a
[0101]
In addition, as shown in FIG. 64, for example, in a device that includes a
[0102]
Since the
[0103]
In all the embodiments from FIG. 1 onward, FRP can be used for troughs, communication troughs, scum skimmers, and other members.
[0104]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the structure can be simplified and the construction can be simplified, and an inexpensive apparatus can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of a suspended matter removing apparatus according to an embodiment of the present invention.
2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
FIG. 3 is a side sectional view showing another embodiment.
4 is a sectional view taken along line IV-IV in FIG. 3;
FIG. 5 is a plan view showing an embodiment of a driving method.
FIG. 6 is a side sectional view showing another embodiment.
FIG. 7 is a side sectional view showing another embodiment.
FIG. 8 is a side sectional view showing another embodiment.
FIG. 9 is a side sectional view showing another embodiment.
FIG. 10 is a side sectional view showing another embodiment.
FIG. 11 is a side sectional view showing another embodiment.
FIG. 12 is a side sectional view showing another embodiment.
FIG. 13 is a side sectional view showing another embodiment.
FIG. 14 is a perspective view showing another embodiment.
FIG. 15 is an enlarged cross-sectional view of the main part.
FIG. 16 is a perspective view showing another embodiment.
FIG. 17 is a cross-sectional view showing another embodiment.
FIG. 18 is a longitudinal sectional front view of a scum skimmer.
FIG. 19 is a cross-sectional view showing a support structure of one end of the scum skimmer.
FIG. 20 is a cross-sectional view showing another support structure of the scum skimmer.
FIG. 21 is a sectional view showing another support structure of the scum skimmer.
FIG. 22 is a sectional view showing an intermediate support structure of the scum skimmer.
FIG. 23 is a cross-sectional view showing another example of an intermediate support structure.
FIG. 24 is a cross-sectional view showing another example of the intermediate support structure.
FIG. 25 is a cross-sectional view showing a support structure on the scum pit side of the scum skimmer.
FIG. 26 is a cross-sectional view showing an example in which a manual arm is mounted on an intermediate support structure of a scum skimmer.
FIG. 27 is a cross-sectional view showing another example of the support structure on the scum pit side of the scum skimmer.
28 is a right side view of FIG. 27. FIG.
FIG. 29 is a cross-sectional view showing another support structure.
FIG. 30 is a cross-sectional view showing an example in which a buffer member is arranged on a support structure for a scum skimmer.
FIG. 31 is a cross-sectional view showing another example of a support structure in which the buffer member is arranged.
FIG. 32 is a cross-sectional view showing an example of an intermediate support structure in which the buffer member is arranged.
FIG. 33 is a cross-sectional view showing another example in which the buffer member is arranged.
FIG. 34 is a schematic cross-sectional view showing an example of driving a scum skimmer with a water tank system.
FIG. 35 is a schematic cross-sectional view showing an example in which a scum skimmer is driven by a water tank and chain drive method.
FIG. 36 is a schematic cross-sectional view showing an example in which a scum skimmer is driven by a water tank and a rack.
FIG. 37 is a side view showing an example in which the scum skimmer is interlocked on the flight side.
FIG. 38 is a schematic cross-sectional view showing an example of detecting the water level and also detecting the rotation angle of the scum skimmer.
FIG. 39 is a side view showing another example of interlocking the scum skimmer by flight.
FIG. 40 is a schematic cross-sectional view showing an example in which a scum skimmer is driven by pumping water and throwing it into a water tank.
FIG. 41 is a plan view showing another embodiment of a circular sedimentation basin.
42 is a longitudinal sectional view of FIG. 41. FIG.
FIG. 43 is a cross-sectional view showing a sewage inflow pipe and its reinforcing structure.
FIG. 44 is a cross-sectional view showing another example of reinforcing the sewage inflow pipe.
FIG. 45 is a cross-sectional view showing an example in which a fixed trough is reinforced.
FIG. 46 is a sectional view showing another example in which the fixed trough is similarly reinforced.
47 is a cross-sectional view showing another example in which the sewage inflow pipe is reinforced. FIG.
48 is a front view of FIG. 47. FIG.
FIG. 49 is a cross-sectional view showing a support structure for a scum skimmer in a circular sedimentation basin.
FIG. 50 is a cross-sectional view showing an example in which a scum skimmer is reinforced.
FIG. 51 is a cross-sectional view showing another example of an FRP scum skimmer.
FIG. 52 is a cross-sectional view showing an example in which the suspended matter from the scum skimmer easily flows down.
FIG. 53 is a front view showing an example of a water level tracking scum skimmer.
54 is a cross-sectional view of FIG. 53. FIG.
FIG. 55 is a cross-sectional view showing an example in which an FRP scum skimmer is equipped with a manual arm.
FIG. 56 is a perspective sectional view showing an example in which a rib is attached to the FRP scum skimmer.
FIG. 57 is a perspective sectional view showing another example in which a rib is attached to the FRP scum skimmer.
FIG. 58 is a perspective cross-sectional view showing another example in which a rib is attached to the FRP scum skimmer.
FIG. 59 is a front view showing an example in which air or the like is injected into the scum skimmer.
FIG. 60 is a plan view showing an example in which the intermediate shaft is disposed above the rear portion of the trough.
61 is a side sectional view of FIG. 60. FIG.
62 is a view on arrow XX in FIG. 61. FIG.
FIG. 63 is a side view showing an example of a scum skimmer equipped type in which an intermediate shaft is arranged above the trough rear part.
FIG. 64 is a side view showing an example of interlocking the floating substance removing device in flight.
[Explanation of symbols]
5, 57, 72, 83, 90, 98, 105, 114 ...
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