JP4047515B2 - Semiconductor device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置(EEPROMフラッシュメモリ)等の半導体装置に係り、特にデータ書込み又は消去動作とデータ読み出し動作を同時に実行可能とするフラッシュメモリシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数個のメモリデバイスを組み込んで構成される電子機器システムは種々ある。例えば、EEPROMフラッシュメモリとSRAMとを組み込み、フラッシュメモリのデータをSRAMに格納して、CPUとフラッシュメモリとの間のデータのやり取りはSRAMを介して行うようにし、またSRAMを介さず直接フラッシュメモリのデータ書き換えを可能とした電子システムがある。
【0003】
これに対して最近、システムに必要なメモリチップ数を削減するために、あるメモリ領域でデータ読み出しを行いながら、同時に別のメモリ領域でデータの書込み又は消去を行うことを可能とした、RWW(Read While Write)型と呼ばれるメモリシステムが知られている。この種のメモリデバイスを構成するためには、簡単には、メモリデバイス内部に完全に独立した2個のメモリ領域を設ければよい。
【0004】
しかし、単純に1つのメモリデバイス内部に独立にアクセスされる領域を設けるだけでは、RWW型のメモリシステムとしては問題が残る。第1に、各メモリ領域に独立にデコーダやセンスアンプを必要とするため、レイアウト面積が大きいものとなる。第2に、各メモリ領域毎に独立にビット線やワード線が連続的に配線されると、各メモリ領域内を更にブロック分割して、ブロック単位でデータ読み出しとデータ書きこみを行うことはできない。即ち、データ読み出しとデータ書込みを平行して実行する範囲は固定され、多くの用途には対応できない。種々の用途に対応させるためには、それぞれメモリ領域の容量の異なる複数品種を用意しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のデータ書込み又は消去データ動作と読出し動作が同時実行可能なフラッシュメモリにおいては、メモリセルアレイが二つのバンクに物理的に固定される。例えば、32Mビットのフラッシュメモリチップを考えた時、一方のバンクが0.5Mビット、他方のバンクが31.5Mビットというように容量が固定される。したがって、ユーザーにしてみれば、違ったバンクサイズを必要とするときは、別のチップを新たに購入しなけらばならなかった。
【0006】
また、回路構成としては、バンク毎に専用のアドレス線及びデータ線が設けられる。一方のバンクのブロックにおいて書込み又は消去動作を実行する場合には、そのバンクの電源線が電源スイッチにより書込み又は消去用電源線と接続され、他方のバンクの電源線は電源スイッチにより読出し用電源側と接続される。逆の動作命令が入力されると、それぞれの電源スイッチにより各バンクは逆側の電源線と接続される。
更に、メモリセルデータを検知するセンスアンプもそれぞれのバンク専用に1組ずつ設けられる。このため、一方のバンク内のブロックで書込み又は消去の実行中に、他方のバンク内メモリセルの読出し実行は可能であったが、同一バンク内で書込み又は消去と読み出しを同時に実行することは不可能であった。
また、バンクが物理的に固定されているので同時実行可能なアドレスの制限が厳しく、かつ、各バンクのサイズも固定であり自由度が非常に低かった。
【0007】
この発明は、データ消去の単位となるブロックの集合である複数のコアを有し、任意のコアでのデータ書込み又は消去動作と、他の任意のコアでのデータ読出し動作との同時実行を可能とした不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
この発明はまた、任意に選択されたコアの範囲を一つのバンクとするバンクサイズの設定が可能であり、且つ二つのバンクでのデータ書込み又は消去動作とデータ読み出しの同時実行を可能とした不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
この発明は更に、複数の機能ブロックに対する効率的な共通バス線配置によりチップサイズ縮小を可能とした半導体装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る半導体装置は、電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを有し、データ消去の単位となるメモリセルの範囲を1ブロックとし、1乃至複数のブロックの集合を1コアとして複数のコアが配列されたメモリセルアレイと、前記複数のコアのうちデータ書き込み又は消去を行うために任意個数のコアを選択するコア選択手段と、このコア選択手段により選択されたコア内の選択されたメモリセルにデータ書き込みを行うデータ書込み手段と、前記コア選択手段により選択されたコア内の選択されたブロックのデータ消去を行うデータ消去手段と、前記コア選択手段により選択されていないコア内のメモリセルに対してデータ読出しを行うデータ読み出し手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
この発明によると、それぞれ1乃至複数ブロックのかたまりである複数のコアについて、任意のコアを選択してデータ書込み又は消去を実行し、同時に他の任意のコアでデータ読出しを可能としたフリーコア方式のフラッシュメモリが得られる。従来のように、データ書込み又は消去動作とデータ読み出し動作を同時に実行できる範囲(バンク)が固定されず、自由度が高いフラッシュメモリとなる。
【0010】
この発明に係る半導体装置はまた、電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを有し、データ消去の単位となるメモリセルの範囲を1ブロックとし、1乃至複数のブロックの集合を1コアとして複数のコアが配列されたメモリセルアレイと、前記複数のコアのうち任意個数のコアを選択して第1バンクとし、残りのコアを第2バンクとして設定するバンク設定用記憶回路と、前記各バンク内でデータ書き込み又は消去を行うために任意個数のコアを選択するコア選択手段と、このコア選択手段と前記バンク設定用記憶回路の記憶データに基づいて、第1及び第2バンクの一方がデータ書込み又は消去モードにあることを示すバンクビジー出力を出すバンクビジー出力回路と、前記第1バンク及び第2バンクの一方の選択されたメモリセルにデータ書き込みを行うデータ書込み手段と、前記第1バンク及び第2バンクの一方の選択されたブロックのデータ消去を行うデータ消去手段と、前記第1及び第2バンクのうちデータ書込み又は消去モードにないバンクに対してデータ読出しを行うデータ読み出し手段とを備えたことを特徴としている。
【0011】
この発明によると、バンク設定用記憶回路により、任意に選択したコアを第1バンクとし、残りのコアを第2バンクとして、バンクサイズを任意に設定することができるフリーバンク方式のフラッシュメモリが得られ、第1のバンク内で任意のブロックにデータ書込み又は消去動作を行っている間、第2のバンクでのデータ読出しが可能となる。
【0012】
なおこの発明において、コアとは、前述のようにデータ消去の単位となるブロックの集合であるが、より具体的には、アドレス線、電源線及びデータ線を共有する複数ブロックのかたまりであり且つ、その中の一つのブロックにアクセスしているときに他のブロックへのアクセスが禁止される複数ブロックの集合として定義される。
この発明において、フリーコア方式を実現するために具体的には、複数のコアに対して共通に配設されてデータ読み出しの際に用いられる第1のデータバス線と、この第1のデータバス線に接続されてデータ読出しの際に用いられる第1のセンスアンプ回路と、複数のコアに対して共通に配設されてデータ書込み又は消去の際に用いられる第2のデータバス線と、この第2のデータバス線に接続されてデータ書込み又は消去時のベリファイ読出しに用いられる第2のセンスアンプ回路とを備える。
更に好ましくは、複数のコアに対して共通に配設されてデータ読み出しの際に用いられる第1のアドレスバス線と、複数のコアに対して共通に配設されてデータ書込み又は消去の際に用いられる第2のアドレスバス線とを別々に用意する。
【0013】
また、フリーコア方式を実現するために各コアには、任意のコアでのデータ書込み又は消去と他のコアでのデータ読出しの同時実行を可能とするデコード回路と、各コアがデータ読み出しモードにあるかデータ書込み又は消去モードにあるかに応じて、第1のアドレスバス線のアドレス信号と第2のアドレスバス線のアドレス信号を切り換えてデコード回路に供給するアドレス線スイッチ回路と、各コアがデータ読み出しモードにあるかデータ書込み又は消去モードにあるかに応じて、第1のデータバス線と第2のデータバス線とを切り換えて各コア内のデータ線に接続するデータ線スイッチ回路とを備える。
【0014】
更に具体的には、複数のコアに対して共通に配設されてデータ読み出しの際に用いられる第1の電源線と、複数のコアに対して共通に配設されてデータ書込み又は消去の際に用いられる第2の電源線とを別々に用意し、且つ各コア毎にそれがデータ読み出しモードにあるかデータ書込み又は消去モードにあるかに応じて、第1の電源線のデータ読出し用電源電位と第2の電源線のデータ書込み又は消去用電源電位とを切り換えてデコーダ回路に供給する電源線スイッチ回路を備える。
【0015】
またこの発明において、アドレスバッファは、データ読み出し時は入力されたアドレス信号をスルーして前記第1のアドレスバス線に、データ書込み時は入力されたアドレス信号をラッチして前記第2のアドレスバス線に、データ消去時はカウンタ回路で生成した内部アドレス信号を前記第2のアドレスバス線にそれぞれ供給するように構成される。
【0016】
更にまたこの発明において好ましくは、あるコアがデータ書込み又は消去モードとしてビジーであることを外部に知らせるために、各コア毎にそのなかのブロックに対するデータ書込み又は消去命令が入力されたときにデータ書込み又は消去動作の間データ書込み又は消去フラグを保持するコアブロックレジスタを備え、且つこのコアブロックレジスタのデータ書込み又は消去フラグを監視して、データ書込み又は消去イネーブル信号となるコアビジー出力を出すコアビジー出力回路を備える。
【0017】
更に、各アドレス線スイッチ回路内には、そのコアがデータ書込み又は消去モードとして選択されている間にそのコアに対してデータ読み出し要求が入力されたときにそのコアがデータ書込み又は消去モードにあることを外部に知らせるデータポーリング信号を発生するデータポーリング信号発生回路を備えることが好ましい。
【0018】
この発明においてはまた、通常データ読み出しに用いられる第1のアドレスバス線、第1のデータバス線、及びこの第1のデータバス線に接続された第1のセンスアンプ回路を第1のデータ読み出し経路とし、通常データ書込み又は消去に用いられる第2のアドレスバス線、第2のデータバス線、及びこの第2のデータバス線に接続された第2のセンスアンプ回路を第2のデータ読み出し経路として、これらのデータ読出し経路を半周期ずつオーバラップ動作させて高速データ読出しを行う高速データ読み出しモードを有することを特徴とする。
この高速データ読み出しモードでは、アドレスバッファは、入力されるアドレスの遷移を検出してクロックを発生するクロック発生回路と、このクロック発生回路により発生されるクロックに同期して、入力されるアドレスを交互にラッチして前記第1及び第2のアドレスバス線に転送する第1及び第2のラッチとを備えて構成される。
【0019】
この発明において、好ましくは、(a)データ書込み又は消去に用いられる第2の電源線に、選択されるコア数に応じて接続されるダミー負荷容量を付加するか、或いは(b)第2の電源線に接続されるデータ書込み又は消去用電電源は、選択されるコア数に応じて駆動能力が切り換えられるものとする。これにより、選択されるコア数によらず、電源遷移を一定にすることができる。
【0020】
またこの発明において好ましくは、電源スイッチ回路は、第1の電源線と第2の電源線とが同電位になるように電源遷移させた状態で切り換え制御されるようにする。これにより、電源切り換えに伴う無用な電源変動が防止される。
【0021】
更にこの発明において、好ましくは、複数のコアは、各コア内で複数のブロックが列方向に1列又は2列に配列されて、行方向に配列されるものとする。これにより、コアの最密レイアウトが可能になる。
更にその場合、第1及び第2のアドレスバス線、第1及び第2のデータバス線がコアの配列と平行に行方向に配線されるようにする。第1及び第2の電源線も同様にコアの配列と平行に行方向に配列されるようにする。
【0022】
この発明に係る不揮発性半導体記憶装置はまた、内部電源電圧を検知して設定したレベルに遷移保持させる電源制御回路を有するものであって、電源制御回路が、内部電源の負荷容量に応じて選択的に接続されるダミー負荷容量を有することを特徴とする。或いは前記電源制御回路が、外部電源電圧を検知し、その検知信号に基づいて接続される前記ダミー負荷容量を変化させるものであることを特徴とする。
【0023】
この発明に係る不揮発性半導体記憶装置は更に、内部電源電圧を検知して設定したレベルに遷移保持させる電源制御回路を有するものであって、電源制御回路が、内部電源の負荷容量に応じて内部電源駆動能力を変化させる手段を有することを特徴とする。或いは前記電源制御回路が、外部電源電圧を検知し、その検知信号に基づいて前記内部電源駆動能力を変化させるものであることを特徴とする。
【0024】
この発明に係る半導体装置はまた、それぞれがある回路機能のかたまりとして配列された複数個の機能ブロックと、各機能ブロックの領域内に配置された、各機能ブロックの外部との信号授受を行うための信号線と、前記複数の機能ブロックの領域上に複数の機能ブロックに対して共通に且つ、前記信号線の上部配線として配設されて、コンタクトを介して前記信号線と接続される共通バス線とを有することを特徴とする。
【0025】
この発明において、複数の機能ブロックは、それぞれ同種のメモリセル回路のかたまりであるコアであってもよいし、各機能ブロックが別々の回路機能を持つものであってもよい。いずれの場合も、各機能ブロックに共通に利用される共通バス線を各機能ブロック内の信号線の上部配線として機能ブロックの領域上に配設することによって、機能ブロックの領域外に共通バス線領域を設ける場合に比べてチップサイズを大きく縮小することが可能になる。
【0026】
また、機能ブロックが例えば、同種のメモリセルの集合からなる複数のコアである場合、各コアに付属して、アドレス信号をデコードしてコアを選択するプリデコーダ、このプリデコーダの出力デコード信号を更にデコードして各コアの行列選択を行う行デコーダ及び列デコーダを含むデコード回路が設けられ、共通バス線は行方向に並ぶコアのプリデコーダの領域上にまたがって配設される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
図1は、この発明のフリーコア方式を用いたフラッシュメモリのチップ構成を示している。メモリセルアレイ1は、それぞれn個のブロックB0〜Bn−1を配列してなるm個のコア0〜m−1により構成されている。各ブロックB0〜Bn−1は、データ消去の最小単位であり、それぞれ複数のメモリセルが配列されている。メモリセルは例えば、スタックト・ゲート構造の不揮発性メモリセルである。コアは、1乃至複数のブロックの集合として定義されるが、図の例ではn個ずつのブロックB0〜Bn−1により構成されている。
【0028】
各コアには、メモリセルを選択するための行デコーダと列デコーダを含むデコード回路2が設けられ、またローカルデータ線4が設けられている。
この様なメモリセルアレイ1の全コアに対して共通に、データ読み出し動作時にメモリセルを選択するための第1のアドレスバス線(リード用アドレスバス線)6aと、データ書込み又は消去時のオート動作に必要な第2のアドレスバス線(ライト/イレーズ用アドレスバス線)6bが配設されている。
【0029】
アドレス信号はインタフェース回路14内のアドレス入力回路により外部から入力され、アドレスバッファ回路10に供給される。このアドレスバッファ10から、動作モードに応じて、アドレスバス線6a,6bにそれぞれ読出し用アドレス,書込み又は消去用アドレスが供給される。各アドレスバス線6a,6bに供給されたアドレスは、各コア毎に設けられたアドレス線や電源線を切り換えるスイッチ回路3により、選択的に各コアのデコード回路2に転送される。
【0030】
全コアに対して共通に、データ読み出し動作に用いられる第1のデータバス線(リード用データバス線)7aと、データ書込み又は消去動作に用いられる第2のデータバス線(ライト/イレーズ用データバス線)7bが配設される。そして、これらのデータバス線7a,7bにそれぞれ対応して、データ読み出し動作に用いられる第1のセンスアンプ回路(リード用センスアンプ回路)11aと、データ書込み又は消去時のベリファイ読出しに用いられる第2のセンスアンプ回路(ベリファイ用センスアンプ回路)11bが設けられている。
【0031】
各コア毎に配線されたローカルデータ線4は、データ線スイッチ回路16により、データ読み出し時はリード用データバス線7aに接続され、データ書込み又は消去時はライト/イレーズ用データバス線7bに接続される。即ち各コアの選択メモリセルのデータは、ローカルデータ線4に読み出され、動作モードに応じてデータ線スイッチ回路16によりデータバス線7a又は7bに転送され、それぞれリード用センスアンプ回路11a、ベリファイ用センスアンプ回路11bにより検知増幅される。
ベリファイ用センスアンプ回路11bの読出し結果は、書込み/消去制御回路15に送られる。書込み/消去制御回路15では、書込み又は消去が十分であるか否かが判定され、不十分であれば再書き込み又は再消去の制御が行われる。
【0032】
また、全コアに対して共通に、読出し用電源12aから読出し用電源電位が供給される第1の電源線(リード用電源線)8aが配設され、これとは別に書込み又は消去電源12bからデータ書込み又は消去用電源電位が供給される第2の電源線(ライト/イレーズ用電源線)8bが配設されている。リード用電源線8aにはデータ読み出し時、電源VCCより昇圧された電圧が与えられ、これがメモリセルのゲートに供給されて高速読出しが可能となっている。これらの電源線8a,8bも各コアのデコード回路2に対して、スイッチ回路3により選択的に切り換えられて供給される。
【0033】
以上のように構成することで、データ読み出しと、データ書きこみ又は消去を同時に実行しても、それぞれの動作を独立のアドレスバス線、データバス線、センスアンプ回路、電源回路により制御できることになる。
具体的にこの実施の形態のフラッシュメモリでのデータ書きこみと読み出しを同時に実行した場合の動作を説明する。いま、コア0に対してデータ書込みが行われ、他のコア内のセルデータを読み出すケースについて説明する。チップ外部から、コア0部の選択アドレス信号が入力され、書込みコマンドが入力されると、インタフェース回路14で書きこみコマンドが判定され、書き込みフラグが立つ。このフラグにより、コア0部のスイッチ回路3により、ライト/イレーズ用アドレスバス線6bのアドレス信号がコア0のデコード回路2に入力され、ライト/イレーズ用電源12bの電源が供給される。また、データ線スイッチ回路16によりコア0部のデータ線4はベリファイ用センスアンプ回路11bにつながるライト/イレーズ用データバス線7bに接続される。
【0034】
このようにアドレスバス線、データバス線、及び電源線をセットすることにより、コア0では選択されたワード線に昇圧された書込み電圧が印加され、ビット線には書込みデータに応じて書込み制御回路15から高電圧、もしくは低電圧が印加される。これにより、メモリセルがフローティングゲート型のMOSトランジスタ構造のものである場合、選択されたメモリセルのフローティングゲートにホツトエレクトロン注入がなされて、データ書込みが行われる。一回の書き込みが終了すると、データが読み出されてベリファイ用センスアンプ回路11bで検知される。そして、書き込み制御回路15によりベリファイ判定され、書込み十分であれば動作を終了し、書込み不十分であれば更に追加書込みが行われる。
【0035】
以上のコア0に対するデータ書込みの間、他の任意のコア、例えばコア1でのデータ読出しを行うことが可能である。即ち外部から入力されたアドレスにより、読み出したいメモリセルを含むコア1のデコード回路2にはリード用アドレスバス線6aのアドレス信号が供給され、リード用電源12aの電源出力が供給される。またデータ線4はスイッチ回路16を介してリード用データバス線7aに接続される。データ書込みもデータ読み出しもなされない、それ以外のコアのデコード回路2には、アドレス信号は入力されず、データバス線も接続されない。コア1の選択メモリセルから読み出されたデータは、リード線データバス線7aを介してリード用センスアンプ回路11aで検知増幅される。この読出しデータは、インタフェース回路14を介してチップ外部に出力される。
【0036】
この実施の形態の場合、以上の動作において、従来のバンクというエリアを切り分けたイメージが無い。即ち、データ書込みを行っているコア0以外のコアであれば、コア2でもコア3でもコアm−1でも、任意に読み出すことが可能である。データ書込みを行っているコア0のアドレスを入力してデータ読み出しを実行することは禁止される。このように、データ書込み中のコアに対して読出し要求があった場合には、後に説明するように、選択されたコアが書き込み動作中であることを示すポーリング信号を出力して、外部に知らせるようになっている。
【0037】
データ消去とデータ読み出しを同時に実行する場合の動作も基本的に同様である。例えば、コア0の選択ブロックに対してデータ消去を行い、他のコア内のセルデータを読み出すケースについて説明する。チップ外部から、コア0内のブロックの選択アドレス信号が入力され、消去コマンドが入力されると、インタフェース回路14で消去コマンドが判定されて消去フラグが立つ。このフラグによりコア0のスイッチ回路3により、ライト/イレーズ用アドレスバス線6bのアドレス信号がコア0のデコード回路2に入力され、ライト/イレーズ用電源12bの消去用電源電位が供給される。また、データ線スイッチ回路16によりコア0部のデータ線4はベリファイ用センスアンプ回路11bにつながるライト/イレーズ用データバス線7bに接続される。
【0038】
このようにアドレスバス線、データバス線及び電源線をセットすることで、選択されたコア0の選択ブロックのワード線には全て負電圧が印加され、ビット線はオープン、ソース線には消去用の正の高電圧が印加され、ブロック単位で消去される。一回のデータ消去が終了すると、データが読み出されてベリファイ用センスアンプ回路11bで検知される。制御回路15では、消去が十分か否かの判定がなされ、十分であれば動作を終了し、NGであればさらに追加消去される。以上のコア0に対するデータ消去の間、他の任意のコアに対してデータ読み出し要求が入ると、そのコアでのデータ読出しが行われる。
【0039】
なお以上の動作説明では、ソースに高電圧を印加して消去するNOR型のメモリセルを例にとったが、メモリセルの基板側に高電圧を印加して消去する形式のメモリセルの場合でも同様であり、またNAND型のメモリセルでも、同様の動作制御が可能である。
【0040】
次に、図1の各部の具体構成を説明する。
図2Aは、各コアにおけるスイッチ回路3におけるアドレス線スイッチ回路部のの構成である。このスイッチ回路3は、二つの選択スイッチ群31a,31bとこれらを選択駆動するコア選択回路32a,32bを有する。コア選択回路32a,32bはそれぞれ、イネーブル信号ENBa,ENBbにより活性化される。イネーブル信号ENBbは、後述するように書込み又は消去コマンドが入力されたときに“H”となる書込み又は消去イネーブル信号であり、これをインバータI1で反転したイネーブル信号ENBaは、データ読み出し時に“H”となる読出しイネーブル信号である。
【0041】
一方のコア選択回路32bは、データ書込み時又は消去時にイネーブル信号ENBb=“H”により活性化されるANDゲートG3により構成されている。このANDゲートG3には、ライト/イレーズ用アドレスバス線6bのコア選択用アドレス信号が入り、選択されたコアについてコア選択信号SELb=“H”を出力する。このコア選択信号SELbにより、データ書込み又は消去時に選択スイッチ群31bがオンになる。これにより、ライト/イレーズ用アドレスバス線6bの書込み又は消去用のアドレス信号ADbが選択されたコアのデコード回路2に供給される。
【0042】
他方のコア選択回路32aは、読出しイネーブル信号ENBaにより活性化されるANDゲートG1により構成され、このANDゲートG1には、リード用アドレスバス線6aのコア選択アドレスが入る。イネーブル信号ENBbが“H”のとき、イネーブル信号ENBaは“L”であるから、ANDゲートG1の出力であるコア選択信号SELaは、そのコアがデータ書込み又は消去として選択されているときには、“L”となる。このとき選択スイッチ群31aはオフを保つ。コアがデータ読み出しとして選択されたときに、選択信号SELa=“H”となり、これにより選択スイッチ群31aがオンして、リード用アドレスバス線6aの読み出し用アドレス信号ADaがデコード回路2に送られる。
【0043】
即ち、この実施の形態においては、一つのコアについて、書込み又は消去用のコア選択信号SELbと読出し用のコア選択信号SELaとは同時に“H”になること(グリッチ)が禁止されている。これにより、あるコアについて、データ書込み又は消去が行われるときには、同じコアではデータ読出しができないようになっている。
【0044】
コア選択回路32a内には、ANDゲートG1と同じ読出し用のコア選択アドレス信号が入るもう一つのANDゲートG2が設けられている。このANDゲートG2は、データ書込み又は消去中のコアに対して読み出し要求が入ったときに、そのコアがデータ書込み又は消去中であることを知らせるデータポーリング信号発生回路である。このANDゲートG2には、書込み又は消去イネーブル信号ENBbが活性化信号として入る。従って、このANDゲートG2は、書込み又は消去を行っているコアに対して読み出し要求が入った場合に、コア選択信号SELa=“L”を保持しながら、データポーリング信号POL=“H”を出力する。
【0045】
二つのコア選択信号SELa,SELbが共に“L”のときは、そのコアが非選択であることを示す。これは、NORゲートG4により検知され、非選択コアのアドレス線を非活性にする信号DISABLEを出す。
図3は、上記信号DISABLEにより非選択コア内のアドレス信号線等を強制接地するための回路部を示している。図示のように、各コア内にアドレス線及びデータ線4を接地する短絡用トランジスタ383を設ける。この短絡用トランジスタ383は、NORゲートG4により制御される。コアが非選択のとき、DISABLE=“H”となり、短絡用トランジスタ383はオンになり、そのコア内の全アドレス線及びデータ線の電荷が放電される。
以上により、非選択コアでアドレス線及びデータ線がフローティングになることが防止される。この結果、静電ノイズ等による誤動作や各部ゲート絶縁膜の破壊、データ破壊等が防止される。
【0046】
図2Aで示したアドレス線スイッチ回路では、二つのコア選択信号SELa,SELbが共に“L”のときは、アドレス線スイッチ群31a,31b共にオフし、リード用アドレスバス線6aとライト/イレーズ用アドレスバス線6bに非選択コアの無用な配線容量が接続されない方式を用いた。
これに対して、図2Bに示すように、アドレス線スイッチ群31a,31bをそれぞれイネーブル信号ENBa,ENBbで制御する方式とすることもできる。
【0047】
図2Bの方式では、そのコア内で書込み又は消去が実行されるときには、アドレス線スイッチ群31bがオンし、ライト/イレーズ用アドレスバス線6bの書込み又は消去用アドレス信号ADbがデコード回路2に供給される。そのコア内で書き込み又は消去が実行されないときは、常にアドレス線スイッチ群31aがオンし、リード用アドレスバス線6aの読出し用アドレス信号ADaがデコード回路2に供給される。非選択コアでは、ディセーブル信号DISABLEが“H”になり、デコーダ回路が全非選択となり、データ線も放電される。
この方式では、データ読み出し時にアドレス線スイッチ群31aをオンする必要がなく、スイッチング時間を省略することができ、データ読出しの高速化が図られる。
【0048】
図4は、隣接するコアi,i+1に着目して、それらのローカルデータ線4と、リード用データバス線7a及びライト/イレーズ用データバス線7bとの間の接続切り換えを行うデータ線スイッチ回路16の構成を示している。NMOSトランジスタQ3のグループが前述のコア選択回路32aの出力であるコア選択信号SELaにより制御されて、ローカルデータ線4とリード用データバス線7aの接続,非接続を切り換える。NMOSトランジスタQ4のグループが前述のコア選択回路32bの出力であるコア選択信号SELbにより制御されて、ローカルデータ線4とライト/イレーズ用データバス線7bとの接続,非接続を切り換える。
【0049】
即ち、あるコアがデータ書込み又は消去のモードのとき、そのコアではコア選択信号SELb(i)が“H”であり、これによりトランジスタQ4がオンして、ローカルデータ線4はライト/イレーズ用データバス線7bに接続される。逆に、あるコアがデータ読出しモードのとき、そのコアではコア選択信号SELa(i)が“H”であり、これによりトランジスタQ3がオンして、ローカルデータ線4はリード用データバス線7bに接続される。
【0050】
図5は、図1の各コアにおけるスイッチ回路3に含まれる電源線スイッチ回路41の構成を示している。この電源線スイッチ回路41は、図2Aに示したアドレス線スイッチ回路3内のコア選択回路32bにより選択的に活性化されるレベルシフタ402a,402bと、これらのレベルシフタ402a,402bの出力によりそれぞれ制御されるトランスファゲート403a,403bを有する。トランスファゲート403a,403bはそれぞれ、リード用電源線8a,ライト/イレーズ用電源線8bをデコード回路2に選択的に接続するものである。
【0051】
例えば、コア選択回路32bの出力であるコア選択信号SELbが“H”のとき、即ちそのコアがデータ書込み又は消去モードのとき、レベルシフタ402bが活性化される。これにより、レベルシフタ402bから得られる電圧レベルがシフトされた制御信号によりトランスファゲート403bがオンし、ライト/イレーズ用電源線8bの書込み又は消去用電源電位(例えば昇圧された電位VSW)がデコード回路2に供給される。コアが読み出しモードのときは、コア選択信号SELbは“L”であり、このときレベルシフタ402aが活性化され、トランスファゲート403aがオンする。これにより、リード用電源線8aのリード用電源電位Vddrがトランスフアゲート403aを介してデコード回路2に供給される。
【0052】
図5には、図2Aでは省略したイネーブル信号ENBa,ENBbの発生経路を示している。インタフェース回路14においてコマンドをデコードして得られるデータ書込み信号WRITE又は消去信号ERASEは、各コア毎に用意されたコアブロックレジスタ42に、コア内のどのブロックが書込み又は消去として選択されたかを示す情報として保持される。このコアブロックレジスタ42の情報に基づいて、コアビジー出力回路43が、そのコアが書込み又は消去モードにあることを示すビジー出力として、イネーブル信号ENBb=“H”を出すことになる。これらのコアブロックレジスタ42及びコアビジー出力回路43の詳細は後述する。
【0053】
図6は、図1のアドレスバッファ10の構成を示している。アドレスバッファ10は、第1のバッファ段501、第2のバッファ段502及び第3のバッファ段503,504の3段構成となっている。第1のバッファ段501は、チップ外部から供給されるアドレス信号のノイズ低減や内部保護の機能を持つ。第2のバッフア段502では、供給されるアドレス信号をそのままスルーして第3のバッファ段503に供給すると共に、ラッチ回路505に供給する。
【0054】
データ読み出しモードのときは、第2のバッファ段502をスルーしたアドレス信号が第3のバッフア段503において相補信号に変換されて、リード用アドレスバス線6aに供給される。データ書込みのときは、アドレス信号は動作終了までラッチ回路505に保持され、そのアドレス信号が第3のバッファ段504に供給されて相補信号に変換されてライト/イレーズ用アドレスバス線6bに供給される。第2のバッファ段502におけるカウンタ506は、データ消去モードにおいて、ベリファイ動作の際にアドレスをインクリメントするためのものである。即ち、消去ベリファイにおいては、カウンタ506により順次更新されるアドレス信号がバッファ段504を介してライト/イレーズ用アドレスバス線6bに供給されることになる。
【0055】
図7は、図5に示したコアブロックレジスタ42とコアビジー出力回路43の構成例を示している。コアフロックレジスタ42は、各コア毎に、コア内のブロック数nに等しい数のレジスタR0〜Rn−1を有する。データ書込み信号WRITE又は消去信号ERASEが入ると、選択されたコアの選択されたブロックに対応するレジスタにフラグ“H”が動作終了まで保持される。コアビジー出力回路43は、コアレジスタブロック42の各レジスタの出力の論理和をとるORゲート431を有する。あるコアについて、書込み又は消去のブロックが一つでも選択されると、コアビジー出力回路43ではORゲート431がコアビジー出力(即ち、書込み又は消去イネーブル信号)ENBb=“H”を出す。書込み又は消去の選択がなされていないコアにおいては、ENBb=“L”であり、これは読出しイネーブルであることを示す。
【0056】
図8は、コア内の具体構成を示し、図9は更にブロック内の構成を示す。各ブロックB0〜Bn−1は、図9に示すように、複数本ずつのビット線BLとワード線WLが交差して配設され、それらの交差部にメモリセルMCが配置される。各ブロックB0〜Bn−1は、ビット線BLとワード線WLが連続して配設されて、一括消去の単位となる。これらのブロックB0〜Bn−1の配列の端部にワード線を選択するメイン行デコーダ701が配置され、各ブロックの間にブロック選択を行う行サブデコーダ702が配置される。列デコーダは、各ブロックB0〜Bn−1のビット線端部に配置されてビット線選択を行うカラムゲート704と列プリデコーダ703とから構成されている。
【0057】
図10は、図1におけるリード用センスアンプ回路11a及びベリファイ用センスアンプ回路11bと外部入出力パッドの間に配置される入出力回路部の構成である。ORゲート901,902は、図2Aで説明した、各コアのコア選択回路32aが出力するデータポーリング信号POLi(i=0〜m−1)を順次足し算して出力するためのデータポーリング出力回路を構成している。出力切り換え回路904は、リード用センスアンプ回路11aの読出し出力と、データポーリング信号とを切り換えて出力バッファ906に転送する。
【0058】
データ比較回路905は、データ書込み又は消去時にベリファイ用センスアンプ回路11bによりベリファイ読出しされた出力データを判定する。書込みの場合であれば、入力バッファ907から供給される書き込みデータとベリファイ読出しデータを比較することになる。判定結果がNGであれば、その判定結果はライト/イレーズ制御回路15に送られ、再書込みの制御がなされる。消去のときも同様に、ベリファイ結果がNGであればライト/イレーズ制御回路15に送られ、再消去がなされる。
【0059】
以上のように構成されたフラッシュメモリにおいて、データ書込み動作とデータ読み出し動作の同時実行の詳細、具体的にはあるコアについてデータ書込み中に他のコアでのデータ読み出しを行う場合の動作しを以下に説明する。
チップに対して書込みコマンドが入力されると、インタフェース回路14から書込みフラグWRITEが出力される。この内部信号を受けて、アドレスバッファ10では、書き込みを行うメモリセルのアドレス信号が書込み終了までラッチされ、同時にライト/イレーズ用アドレスバス線6bにラッチしたアドレスデータが出力される。同時に書込み対象となったセルを含むブロックの情報がコアブロックレジスタ42の対応するレジスタに、ビジー情報“H”として書き込まれる。こうして選択されたコアを例えば、コアAとする。コアAでは、コアビジー出力回路43がコアビジー出力“H”(即ち、イネーブル信号ENBb=“H”)を出力する。これにより、コアAのコア選択信号SELbが“H”となり、コアAへの読出し要求は禁止される。
【0060】
また、イネーブル信号ENBbとコア選択信号SELbとにより、ライト/イレーズ用アドレスバス線6b上の書込み用アドレス信号が選択されたコアAのデコード回路2に入力され、同時に各デコード回路2の電源にはライト/イレーズ用電源線8bの電源電位が供給され、コアAのデータ線4にライト/イレーズ用データバス線7bが接続される。これにより、選択されたコアAの選択されたメモリセルでのデータ書込みが実行される。
【0061】
書込みモードでは、I/Oパッドから入力され、データ入力バッファ907を介してデータ比較回路905にラッチされた書き込みデータに対応して、書き込み負荷回路が制御される。その間に、コアA以外の例えばコアBのメモリセルに対してデータ読み出し要求が入ると、コアBでは、コアビジー出力即ちイネーブル信号ENBbが“L”、コア選択信号SELbが“L”であるので、データ読出しが実行される。即ち、リード用アドレスバス線6aのアドレス信号がコアBのデコード回路に供給され、同時にそのデコード回路にはリード用電源電位が供給される。選択されたメモリセルのデータは、データ線4に読み出され、これがリード用データバス線7aを介してリード用センスアンプ回路11aに転送されて検知増幅される。
【0062】
読み出しアドレスとして、書込み実行中のコアA内のアドレスが入力されると、コアAではイネーブル信号ENBbが“H”であるため、コアAでのデータポーリング信号POLが“H”となる。このデータポーリング信号は、出力切り換え回路904により外部に出力される。
データ読み出し動作は、書込み実行中のコアA以外のメモリセルのデータに関してはどこでも実行可能となり、バンクエリアの制限は無くなる。
【0063】
次に、データ消去動作の実行中にデータ読み出し動作を行う場合の回路動作について説明する。データ消去コマンド命令が入力されると、インタフェース回路14から消去フラグERASEが出力される。これにより、消去対象のブロックレジスタにビジー情報“H”が書き込まれる。これと同時に、アドレスバッファ10ではカウンタ回路506が動作し、全ブロックレジスタを順番にサーチする。そして、ビジー情報“H”が書き込まれているブロックを含むコアAのアドレスと一致すると、コア選択信号SELbが“H”となり、書込みの場合と同様にコアAのデコーダ回路に、ライト/イレーズ電源線8bの消去用電源が供給され、ライト/イレーズ用アドレスバス線6bのアドレスが供給され、ローカルデータ線がライト/イレーズ用データバス線7bに接続される。これにより、対象ブロックに消去電圧が印加される。この後、対象ブロックのメモリセルは、カウンタ回路506によりインクリメントされて順次ベリファイが実行される。
以上の消去実行中の読出し動作は、上述の書込み実行中の場合と同様である。
【0064】
次に、データポーリング回路動作を説明する。コアAでの書込み又は消去実行中にコアAに読出し命令が入力された時、コアAのイネーブル信号ENBaは“L”、コアAの選択信号SELaも“L”である。これにより、コアAでの読出し動作が禁止される。そしてこのときは、コアAではデータポーリング信号POLが“H”となり、これがポーリングバス線に出力され、データポーリング信号として出力切り換え回路904に入力される。出力切り換え回路904はその信号を受けて、出力バッファ回路906にセンスアンプ回路11aの出力ではなく、ポーリングデータを出力する。
【0065】
図11は、複数のコアA,B,Cに対して同時にデータ消去の命令があった場合の動作を示している。この場合、コアA,B,Cのコアブロックレジスタ42にビジー情報が記憶される。これにより、消去対象ブロックを含むコアA,B,Cのコアビジー出力回路43は、ビジー情報“H”即ち、イネーブル信号ENBb=“H”を出力し、これらのコアに対しては読出し実行は禁止され、データポーリングされる。
【0066】
[実施の形態2]
次に、上記実施の形態で説明したフラッシュメモリについて、任意のコアの組み合わせにより、任意サイズのバンクを構成するフリーバンク方式の実施の形態を説明する。
フリーバンク方式を実現するためには、図12に示すようなバンク構成ROM回路110を各コア毎に用意する。バンク構成ROM回路110は、データ書き換えが可能な任意個数の不揮発性メモリセルMC1,MC2,…,MCnを直列接続した記憶回路を構成している。原理的には一つのメモリセルでも可能であるが、ここでは安全を見込んで複数個用いている。
【0067】
バンク構成ROM回路110には、チップ外部からインタフェース回路14を介して、選択的にデータ書込みを実行する。即ち、書込みを行わない場合、バンク構成ROM回路110のメモリセルMC1〜MCnのしきい値Vthは低い。従ってこれを読み出すことにより、ノードAは“L”となる。全メモリセルMC1〜MCnにデータ書込みを実行してVthを高くすると、メモリセルMC1〜MCnはオフして、ノードAは“H”になる。即ち、複数のコアは、このバンク構成ROM回路110の書込みにより、ノードAが“L”であるグループ(以下、“L”グループ)と、ノードAが“H”であるグループ(以下、“H”グループ)の二つに分けられる。
【0068】
“L”グループのバンクビジー出力回路120Aと“H”グループのバンクビジー出力回路120Bはそれぞれ、図13及び図14のように構成される。図13に示すように、“L”グループのバンクビジー出力回路120Aは、各コア毎に設けられたANDゲート121Aによりそれぞれバンク構成ROM回路110の出力をインバータ122により反転した“H”出力と、コアビジー出力回路43のコアビジー出力の積をとる。そして、他の全コアでの対応するANDゲート121Aの出力の和をORゲート123Aでとる。これにより、ORゲート123Aには、“L”グループのバンク内のいずれかのコアで書込み又は消去モードのとき(即ち、コアビジー出力“H”のとき)、“H”出力が得られる。これがトランジスタQ11を介して、バンクビジー出力“H”となる。
【0069】
但し、バンクビジー出力が出されるのは、書込み命令WRITE又は消去命令ERASEが入力されており、且つフリーバンク命令が入力されているときである。このときANDゲート124Aの出力が“H”となり、トランジスタQ11がオンされる。それ以外のときは、トランジスタQ11はオフ、代わりにインバータ125Aを介してリセット用トランジスタQ12がオンして、バンクビジー出力端子は“L”にリセットされる。
【0070】
“H”グループのバンクビジー出力回路120Bは、図14に示すように、ANDゲート121Bによりバンク構成ROM回路110の出力“H”と、コアビジー出力回路43のコアビジー出力の積をとる。そして、他の全コアでの対応するANDゲート121Bの出力の和をORゲート123Bでとる。これにより、ORゲート123Bには、“H”グループのバンク内のいずれかのコアで書込み又は消去モードのとき(即ち、コアビジー出力“H”のとき)、“H”出力が得られる。
【0071】
図15は、この実施の形態のフリーバンク方式において、バンク内の任意のブロックでデータ書込み又は消去動作が行われるときにそのバンク内の全てのコアをビジーとするための各コア毎に設けられるコアビジー出力回路の構成である。図13及び図14に示したバンクビジー出力回路120A,120Bの出力が、転送ゲートトランジスタQ21,Q22を介してOR接続される。一方のトランジスタQ21はバンク構成ROM回路110の出力をインバータ141により反転した信号により、他方のトランジスタQ22はバンク構成ROM回路110の出力により直接制御される。
【0072】
従って、“L”グループの場合は、バンク“L”ビジー回路120Aの出力がトランジスタQ21を通ってオアゲート142に入る。一方、“H”グループの場合は、バンク“H”ビジー回路120Bの出力がトランジスタQ22を通ってオフゲート142に入る。ORゲート142には、各コアのブロックレジスタの各レジスタ情報も入る。これにより、いずれかのバンクがビジーであると、そのバンクに所属する全コアについてのコアビジー出力“H”が得られる。これにより、そのバンクのデータ読出しは禁止され、チップ外部にはデータポーリング信号が出力される。
【0073】
データ書込み又は消去動作が終了すると、図13或いは図14に示すANDゲート124A,124Bの出力が“L”となり、バンクビジー出力はリセットされる。またこのとき、ブロックレジスタの全レジスタ出力も“L”となるので、図15のコアビジー出力も“L”にリセットされる。
また、フリーバンク方式から、フリーコア方式への変更は、バンクビジー出力回路120A,120Bに入るフリーバンク命令を“L”とし、バンクビジー出力回路120A,120Bをオフにすることで実現できる。フリーバンク命令は例えば、書き換え可能なROM回路を用いて記憶することができる。このROM回路を書き換えることにより、フリーバンク方式とフリーコア方式を自由に設定することが可能となる。
【0074】
図16は、バンク構成回路全体の接続例を示す。図13〜図15の説明から明らかなように、各バンクのバンクビジー出力を各コアのコアビジー出力回路43に帰還することにより、“H”グループのコアを互いにリンクさせて一つのバンクとし、“L”グループのコアを互いにリンクさせてもう一つのバンクとすることができる。
各バンクでのデータ書込み又は消去と、データ読出しの同時実行の動作は、基本的にフリーコア方式の場合と同様である。
そしてこの実施の形態の場合、バンク構成ROM回路110のデータ書き換えにより、“L”グループと“H”グループのバンク構成を任意に変更することが可能である。
【0075】
[実施の形態3]
図17は、図16のバンク構成回路を変形した実施の形態である。図16の構成では、バンクビジー出力回路120A,120BのORゲート123A,123Bに入る多数のビジー信号線が配線される。これに対して、図17では、各バンク毎に1本ずつのビジー信号線163,164としている。これらのビジー信号線163,164は、プルアップ用PMOSトランジスタQ43,Q44が設けられて、バンクビジーが出力されないときは、“H”レベルに設定される。各コアには、ANDゲート121A,121Bの出力により制御されるトランジスタQ41,Q42がそれぞれビジー信号線163,164と接地の間に設けられている。従って、バンクビジーになると、トランジスタQ41或いはQ42がオンして、信号線163或いは164が“L”となり、これがインバータ161,162により反転されて、いずれかのバンクビジー出力回路120A,120Bがバンクビジー出力“H”を出す。
この実施の形態によると、信号線の数が大きく削減される。
【0076】
[実施の形態4]
図18は、同様に図16のバンク構成回路を変形した実施の形態である。この実施の形態は、図16におけるORゲート123A,123Bを各コア部に分散してORゲート171,172を配置したものである。これによっても、信号線の削減が図られる。また図17の実施の形態では、トランジスタQ41,Q42により電流消費が発生するが、この実施の形態の場合にはその様な消費電流がなくなり、好ましい。
【0077】
[実施の形態5]
図19は、図16,図17或いは図18のバンク構成回路を変形して、バンクリード出力回路391を設けた実施の形態である。図16,図17或いは図18の実施の形態では、各バンクビジー出力を、そのバンクを構成するコアのコアビジー出力回路にフィードバックさせることにより、フリーバンク方式を実現している。これに対してこの実施の形態では、バンクビジー情報をフィードバックせず、各バンクビジー情報と、バンクリード出力回路391により得られる各バンクリード情報を出力側で比較することにより、データ書込み/消去モードにあるバンク内への読出しアドレス入力(リード情報)を検出して、データポーリングすることにより、見かけ上フリーバンク方式を実現している。
【0078】
即ち、コアビジー出力回路43により、このコアがデータ書込み/消去モードとして選択されてコアビジー出力ENBb=“H”が出されると、バンク構成ROM回路110により決まる“H”グループ、“L”グループの情報に応じて、ANDゲートG17,G16のいずれかにバンクビジー出力が得られる。これらの出力は、ORゲートG19,G18により他のコアのバンクビジー出力との和がとられる。
【0079】
また、ANDゲートG20では、コアビジー出力回路43の出力と、リード用アドレス線からのコア選択信号の一致を検出し、このコアがデータ書込み/消去モードにあり、その後読出し要求が入ったときにデータポーリング出力“H”を出す。
一方、バンクリード出力回路391では、リード用アドレスバス線からのコア選択信号がANDゲートG11により検知される。このANDゲートG11の出力が“H”即ち、リード情報がでると、バンク構成ROM回路110からの“H”グループ、“L”グループ情報に応じてANDゲートG12,G13のいずれかにバンクリード情報“H”が出力される。これらも、ORゲートG14,G15により他のコアでのリード情報との和がとられて、出力段に転送される。
【0080】
出力段では、ANDゲートG23,G24によりそれぞれ、“H”グループのバンクビジー情報とリード情報との一致検出、“L”グループのバンクビジー情報とリード情報との一致検出が行われる。ANDゲートG20,G23,G24の出力はORゲートG22により和がとられる。これにより、一方のバンクがデータ書込み又は消去モードにあり、これに読出し要求が入ったときにはデータポーリングすることにより、実質的にフリーバンク方式が得られる。
【0081】
[実施の形態6]
図20は、バンク構成ROM回路110を変形した実施の形態である。この実施の形態では、フューズFSを用いてバンク構成ROM回路110を構成している。この場合にも、メモリチップができた後、フューズFSを選択的に切断することにより、任意サイズの“L”グループと“H”グループのバンク構成が実現できる。但しこの方式では、一旦バンク構成を設定した後は、バンクサイズの変更はできず、またフリーコア方式に戻すこともできない。
【0082】
[実施の形態7]
次に、上記各実施の形態で説明したフラッシュメモリにおいて、データ読出しを高速に行なう実施の形態について説明する。高速データ読み出しモードでは、リード用アドレスバス線6a、リード用データバス線7a、及びこのデータバス線7aに接続されたリード用センスアンプ回路11aを第1のデータ読み出し経路とし、ライト/イレーズ用アドレスバス線6b、ライト/イレーズ用データバス線7b、及びこのデータバス線7bに接続されたベリファイ用センスアンプ回路11bを第2のデータ読み出し経路として、これらのデータ読出し経路を半周期ずつオーバラップ動作させて高速データ読出しを行う。
この様な高速データ読み出し動作を実現するためには、図2Aに示す各コアのコア選択回路32a,32b、図5に示す電源線スイッチ回路41、図6に示すアドレスバッファ10、図10に示す出力切り換え回路904等の変更を要する。
【0083】
まず、高速リード命令が入力されると、図21に示すように、各コアのコア選択回路32a,32bに入るイネーブル信号ENBa,ENBbの端子は、NMOSトランジスタQN211,QN212によりコアビジー出力回路43とは電気回路的に切り離され、プルアップ用PMOSトランジスタQP21,QP22がオンして、共に“H”の状態に固定されるようにする。同時に、図22に示すように、高速リード命令により、コア選択回路32bの電源線スイッチ回路41への経路のNMOSトランジスタQN221がオフ、短絡用NMOSトランジスタQN222がオンして、“L”に固定されるようにする。
これにより、全コアのコア選択信号SELa,SELbは、アドレスバス線6a,6bのコアアドレス信号のみで決定され、かつ、デコーダ電源は必ずリード用電源線8aと接続される。
【0084】
アドレスバッファ10は、図6に示す第2のバッファ段502の部分が、図23に示すように2セットのラッチ回路191,192を持つように変更される。これらのラッチ回路191,192は、読出し対象メモリセルのアドレスをタイミング信号PULSEb,PULSEaにより交互にラッチして、アドレスバス線6a,6bに供給するためのものである。
【0085】
タイミング信号PULSEa,PULSEbを発生するためには、図23に示すように、アドレス遷移を検知してクロックCLKを発生するクロック発生回路193と、このクロック発生回路193の出力をカウントして周期が2倍のカウント出力COUNTを出すカウンタ回路194を備える。そして、クロックCLKにより活性化されるANDゲート196,197を設け、ANDゲート196にはカウント出力COUNTをそのまま、ANDゲート197にはインバータ195で反転して入れることにより、半周期ずれたタイミング信号PULSEa,PULSEbを発生させる。
【0086】
図24は、図23の回路動作タイミング図である。図示のように、入力アドレスに同期してクロックCLKが発生され、これに基づいてタイミング信号PULSEa,PULSEbが発生される。このタイミング信号PULSEa,PULSEbによりラッチ回路192,191を制御することにより、アドレスバス線6a,6bに交互にアドレスが転送されることになる。
【0087】
ラッチ回路191,192の出力には、図6に示したように第3のバッファ段が設けられるが、この場合ラッチ回路191,192と第3のバッファ段の間には、図では省略したが出力比較回路が設けられる。これは、入力アドレスが同一コアの場合は、後から入力されたアドレスを第3のバッフア段に出力せず、データポーリング信号を出力するためである。この様なデータポーリングにより、同一コアの同時選択による回路破壊や誤動作が防止される。
【0088】
また、図25に示すように、ベリファイ用センスアンプ回路11bの出力と、リード用センスアンプ回路11aの出力を切り換える出力切り換え回路210が必要になる。この出力切り換え回路210は、クロックCLKにより制御されてベリファイ用センスアンプ回路11bと出力とリード用センスアンプ回路11aの出力を交互に切り換えて、出力バッファ回路へデータを出力する。
【0089】
図26は、この実施の形態での高速データ読み出しの動作タイミング図を示す。図24に示すアドレス▲1▼,▲2▼,…に対応して各センスアンプ回路11a,11bに半周期ずつずれて得られる読出しデータが、クロックCLKにより制御されて高速読出し出力Doutとして出力される。
この実施の形態の方式では、ランダムなアドレスへの読出しが通常の半周期で可能な高速データ読み出しとなる。ただし、同一コアへの読出しは禁止され、データポーリングされる。また、チップ外部からのアドレスサイクルをチップ内部で倍のサイクルに倍増しているので、出力データが1サイクル分ずれる。但し、そのようなシステムを知ってシステムを作れば、高速のチップアクセスを実現できる。
【0090】
なお、高速リード命令は、例えばチップ外部からコマンドにより制御される。あるいはOTPとして使用するならば、チップ内にROMセルで構成されるデータ記憶回路を持ち、そこにデータを書くか否かで高速リード命令をコントロールしても良い。
【0091】
次に、この発明によるフラッシュメモリでの電源システムの具体的な実施の形態を説明する。その説明に先立って、メモリセルの動作電圧関係を示すと、図27のようになる。データ読み出し時は、メモリセルのゲート(ワード線)に昇圧電位5V、ドレインに1V、ソースに0Vを印加し、セルに流れる電流をセンスアンプで検出する。書込み時は、ワード線に昇圧電位、ドレインに5V、ソースに0Vを印加し、ドレイン,ソース間に発生するホットエレクトロンをフローテイングゲートに注入する。データ消去時は、ドレインをオープンとし、ワード線に−7V、ソースに5Vを印加し、フローティングゲート・ソース間の高電圧によりFNトンネリングによって電子を放出させる。
【0092】
図28は、メモリセルに対する読み出し、書込み及び消去時の電圧印加システムの概略を示す。メモリセルのワード線は、行デコーダにより駆動される。このデコーダの高電位レベルは、スイッチSW1により、読み出し時はVddr=5V、書込み時はVSW=8Vに接続される。行デコーダの低電位レベルは、スイッチSW3により、消去時はVBB=−7Vに接続される。これにより、ワード線即ち、メモリセルのゲートGには、読み出し時は5V、書込み時は8V、消去時は−7Vが印加される。
【0093】
メモリセルのドレインDは、読出し時はセンスアンプに接続されてセンスアンプを介して1Vが印加され、書込み時はロードLOADに接続されてこれを介して、5Vが印加される。消去時はドレインはオープンとされる。
メモリセルのソースSは、消去時はLOADを介して5Vが印加され、他のモードでは接地される。LOADは、スイッチSW2を介して、Vddとチャージポンプ出力Vddpに接続される。
【0094】
[実施の形態8]
図29は、リード用電源12a及びライト/イレーズ用電源12bの構成例である。リード用電源12a及びライト/イレーズ用電源12bは、例えばバンドギャップリファレンス(BGR)回路を用いた基準電位発生回路320の出力を元に所望のレベルが発生される。このとき、所望のレベルの発生法には、次の3つのケースがある。
ケース(1):チャージポンプ回路をオン/オフ制御する。
ケース(2):ケース(1)で得られる出力を更にレギュレータで制御する。ケース(3):ケース(1)で得られる出力と定電位(例えばVSS)とをスイッチする。
【0095】
図29において、リード用電源12a、及びライト/イレーズ用電源12bの3つの電源線8b▲1▼〜▲3▼のうち電源線▲2▼がケース(1)に当たる。即ち、リード用電源12a及びライト/イレーズ用電源線6b▲2▼では、チャージポンプ回路をオンオフ制御する制御回路322,324bと、これらにより制御されるチャージポンプ回路323,325bにより構成される。これらの電源回路では、電源レベルが所望のレベル以下であれば、チャージポンプ回路が駆動され、所望のレベルに達したらチャージポンプ回路は動作停止するという制御がなされる。
【0096】
ライト/イレーズ用電源線8b▲1▼は、ケース(2)に当たり、オンオフ用制御回路324aとこれにより制御されるチャージポンプ回路325a及びチャージポンプ回路325aの出力レベルを制御するレギュレータ制御回路326を有する。これは具体的には、8Vの書込み電圧と、6.5Vのベリファイ読出し用電圧を用いて書込みとベリファイを繰り返す自動データ書込み動作等に用いられるもので、その様な電圧制御にレギュレータ制御回路326が用いられる。
【0097】
ライト/イレーズ用電源線8b▲3▼は、ケース(3)に当たり、オンオフ制御用の制御回路324cとこれにより制御される、負電位用のチャージポンプ回路325c及びこのチャージポンプ回路325cの出力をスイッチするスイッチ回路327を有する。スイッチ回路327は、チャージポンプ回路325cが動作していないときに、VSSを出力するために設けられている。
以上の3系統のライト/イレーズ電源は、ライトステートマシーン321により出力されるオートコントロール信号により、書込み/消去の動作モードに応じて活性化される。
【0098】
図30は、図29に示す電源回路の電源線を動作モードに応じて切り換えて各コアに供給するアドレス線スイッチ回路3の一部である電源線スイッチ回路16の構成である。電源線スイッチ回路16は図示のように、3つのスイッチ回路SW1〜SW3により構成される。これらのスイッチSW1〜SW3は、この例ではコアスイッチ制御回路250(具体的には、図5及び図7で説明したコアビジー出力回路42に対応する)の出力である書込み/消去イネーブル信号ENBbにより制御される。
【0099】
図31は、図29におけるチャージポンプのオンオフ制御を行う制御回路324(322も同様)の構成例である。チャージポンプ回路323,325等から得られる出力VCPを抵抗RloadとRrefの分圧回路により検知して、これと基準電圧Vrefとを比較する演算増幅器331を用いている。演算増幅器331の出力はバッファ332を介して、チャージポンプイネーブル信号CPENBとしして取り出される。
【0100】
図32は、リード用電源線8aに得られるリード用電源と、ライト/イレーズ用電源線8b▲1▼,▲2▼に得られる正のライト/イレーズ用電源とを切り換えるスイッチ回路SW1,SW2の構成例である。イネーブル信号SWENB(図29のイネーブル信号ENBbに相当する)により制御されるレベルシフタ230により、電圧レベルがVCC系からチャージポンプ回路からの正の高電位電源VCPとVSSの間の電圧にシフトされた制御信号が発生される。この制御信号がインバータ233,234を介して、出力段トランジスタQP3,QN3,QP4をオンオフ制御する。即ち、インバータ233の出力が“H”であれば、NMOSトランジスタQN3,PMOSトランジスタQP4がオンして、読出し電源Vddrが出力される。インバータ233の出力が“L”であれば、PMOSトランジスタQP3がオンして、昇圧された電源VSWが出力される。
【0101】
図33は、ライト/イレーズ用電源線8b▲3▼に得られる負の電源電位VBBと接地電位VSSとを切り換えるスイッチ回路SW3の構成例である。イネーブル信号SWENBにより制御されるレベルシフタ240により、電圧レベルがVCC系から、中間電位電源VSWと負電源電位VBBの間にシフトされた制御信号が発生される。この制御信号をインバータ243,244を介して、出力段トランジスタQN17,QN18,QP15を制御する。即ち、インバータ243の出力が“H”であれば、NMOSトランジスタQN17がオンして、負電源VBBが出力される。インバータ243の出力が“L”であれば、PMOSトランジスタQP15及びNMOSトランジスタQN18がオンして、VSSが出力される。
【0102】
図30で説明した電源スイッチ制御方式では、各コアの電源はデータ書込み又は消去動作の間、リード用電源又はライト/イレーズ用電源に固定されるので、複数のコアにまたがって書込み/消去を行うフリーバンク方式の場合にコア選択のアドレス切り換えと無関係に電源遷移を行うことができる。但し、フリーバンク方式ではブロックレジスタの選択されたコアの個数により電源が駆動する容量が異なる。このため、電源遷移時間が選択コアの数に応じてばらつき、或いは選択コアの数が少ない場合には電源遷移が発振するおそれがある。
【0103】
この様な問題を解決する方法としては、次の二つが考えられる。第1は、コア選択数によらず、電源制御回路(レギュレータ)の負荷の大きさを略一定に保つことである。具体的には、電源制御回路に選択的に接続されるダミー負荷容量を設け、内部電源電圧或いは外部電源電圧を検知してその検知結果に応じて負荷容量を制御する。第2は、コア選択数に応じて駆動能力を切り換えるようにすることである。この場合も具体的には、内部電源電圧或いは外部電源電圧を検知して、その検知信号に応じて駆動能力を切り換えるようにする。
具体的にその様な実施の形態の電圧制御回路を以下に説明する。
【0104】
[実施の形態9]
図34は、第1の方法による一つの実施の形態の電圧加算型の電源制御回路である。レギュレータ本体260は、チャージポンプ回路の出力VCPをレベル制御して取り出す差動回路構成のPMOSトランジスタQP21,QP22、NMOSトランジスタQN21,QN22と、これを出力レベルに応じて制御するための二つの演算増幅器OP1,OP2を有する。出力レベルは抵抗RloadとRrefの分圧出力として監視し、これを演算増幅器OP1,OP2に帰還して所定の電圧レベルを得るようにしている。抵抗Rloadは、モード信号MODE1〜MODE4により制御されるスイッチ261により切り換え可能とされ、これにより必要な電源レベルが制御される。
【0105】
この様な電圧制御型のレギュレータ本体260の出力端子に、この実施の形態では、複数のダミーコア容量Cが任意に選択されて接続されるようにしている。ダミーコア容量Cは、コア選択信号により制御されるPMOSトランジスタQP23により出力端子に選択的に接続される。具体的には、レギュレータの負荷が、常に全コア選択時の容量と一致するように、ダミーコア容量Cが接続されるようにする。
以上のような、ダミーコア容量の付加制御により、コア選択数によらず、一定の電源遷移を実現することができる。
【0106】
具体的には、1コアの容量をC(core)、選択コア数をm(selct)、全コア数をm(total)としたとき、付加するダミーコア容量C(dummy)が、下記数1を満たすように制御すればよい。
【0107】
【数1】
C(dummy)={m(tatal)−m(select)}・C(core)
【0108】
[実施の形態10]
図35は、第1の方法によるもう一つの実施の形態であり、電流加算型の電源制御回路に対して同様の工夫を加えたものである。レギュレータ本体280は、これも知られているもので、出力電圧の監視にR/2Rラダー回路と電流経路を切り換えるスイッチ271を用いた電流加算方式を利用している。この場合も、レギュレータ208の出力端子に、ダミーコア容量Cを選択的に接続することにより、上の実施の形態と同様に、常に全コア選択時と同じ負荷容量となるようにする。
これにより、コア選択数によらず、一定の電源遷移を実現することができる。
【0109】
[実施の形態11]
図36は、第2の方法による実施の形態である。レギュレータ260aは、図34に示す電圧加算型のレギュレータ本体260を基本として、ドライブ用のPMOSトランジスタQP22とNMOSトランジスタQN22とを複数系統並列に設けている。これらの各系統には、スイッチ用PMOSトランジスタQP24及びNMOSトランジスタQN24を挿入して、これらをコア選択の状態に応じて選択的にオンオフ制御する。
【0110】
具体的には、選択コア数をm(selct)、単位ドライバ/負荷のトランジスタサイズをW(unit)、選択コア数に応じて制御されるドライバ/負荷のトランジスタサイズをW(control)として、W(control)=m(select)・W(unit)を満たすように、制御すればよい。
これにより、コア選択数に応じて電源制御回路の駆動能力の切り換え(具体的には実質的なトランジスタサイズの切り換え)を行い、コア数によらず一定の電源遷移を実現することができる。
【0111】
[実施の形態12]
図37は、第2の方法による別の実施の形態であり、レギュレータ280aは、図35に示す電流加算型のレギュレータ本体280を基本として、負荷PMOSトランジスタQP22とドライバNMOSトランジスタQN22とを複数系統並列に設けている。これらの各系統には、スイッチ用PMOSトランジスタQP24及びNMOSトランジスタQN24を挿入して、これらをコア選択の状態に応じて選択的にオンオフ制御する。
これにより、図36と同様に、コア選択数に応じて電源制御回路の駆動能力の切り換えを行い、コア数によらず一定の電源遷移を実現することができる。
【0112】
[実施の形態13]
図38は、図30の実施の形態の電源線スイッチ制御方式を変形した実施の形態である。この実施の形態では、ビジー出力回路301の出力と、コアアドレス信号の一致をANDゲート302により検知して、電源線スイッチ16を制御する。この場合、ビジー出力回路301は、図39に示すように、各コアプロックレジスタ42の全レジスタのオアをとり、ビジー出力を出すものとする。
【0113】
この実施の形態の方式では、ライト/イレーズ用電源線8bに接続されるコアは常に1個に限られる。従って、ライト/イレーズ用電源に付加される容量は常に一定であり、ライト/イレーズ用電源の制御性(短時間でのレベル変動)及び、安定性(耐発振性)に優れたものとなる。一方、リード用電源線に接続されるコアは、全コア又は書込み/消去モードの1コアを除くコア数となる。これにより、リード用電源に付加される容量もほぼ一定となり、制御性および安定性に優れたものとなる。
【0114】
[実施の形態14]
次に、リード用電源とライト/イレーズ用電源をスイッチングする際の好ましい制御方法について述べる。
フリーコア方式、フリーバンク方式ともに、チップ内のリード用電源及び電源線、ライト/イレーズ用電及び電源線はそれぞれ1セットしか用意されていない。このため、データ書込み又は消去動作終了時に、ライト/イレーズ用電源からリード用電源への切り換えを行うと、切り換えに伴う電源電位変動が生じる。この様子を図40に示す。コアAについてのデータ書込み/消去と、コアBについてのデータ読出しが同時に行われている場合に、コアAの動作が終了して電源切り換えを行うと、図40に示すようにリード用電源電位にバンプが発生し、読出し動作を行っているコアBでは、この電源変動によりアクセスの遅れや、誤データの出力が生じるおそれがある。
【0115】
これを防止するためには、図41に示すように、ライト/イレーズ用電源は、選択コアをリード用電源に切り換える時点で、既にリード用電源と同じ電位になっているように、切り換えに先立って電源遷移を与える。この様な切り換え制御を行うことにより、リード用電源電位変動が防止され、同時に読み出し動作中のコアでの誤動作が防止される。
【0116】
[実施の形態15]
次に、コア内のセルアレイブロックの配置と、アドレスバス線、データバス線、電源線等の効率的な好ましい配置関係の実施の形態を説明する。図42及び図43は、その様な好ましいレイアウト例である。
1コアがn個のアレイブロックで構成される場合、図42に示すように、1コアを1行×n列で構成するか、或いは図43に示すように2行×(n/2)列で構成する。
【0117】
図43のように、2行で1コアを構成する場合は、コア内のローカルバス線(アドレス線、データ線、電源線を含む)を向かい合うブロック間で共通にできるのでメリットがあるが、共通バス線(アドレス線、データ線、電源線を含む)のレイアウト領域が増加する。1行もしくは2行構成のどちらを選択するかは、全体のレイアウト領域を勘案する。3行以上で1コアを構成すると、共通バス線の長さが増大するためレイアウトが最小とはならない。
2行で1コアを構成する場合、nが奇数であると、2行×[(n+1)/2]
列の構成となる。
【0118】
各コアに共通の共通バスを行方向に配線し、且つ各コアにスイッチ回路(アドレス線スイッチ、データ線スイッチ、及び電源線スイッチ)を配置することにより、共通バスと各コアの間で最短距離でアドレス、データ、電源の各線が配線されるから、効率的なレイアウトとなる。更に各コアのスイッチ回路として、アドレス線スイッチ、データ線スイッチ、電源線スイッチを行方向に配列することでレイアウトはさらに最密なパターンとなる。各コアのローカルアドレス線スイッチは共通バス線と平行に配置するか、多層配線を用いる場合には共通バス線の下に配置する。
【0119】
図42の1行構成のコアと、図43の2行構成のコアを比較した場合、1行構成コアでは共通バス線及びスイッチ回路のレイアウトが小さくなるが、ローカルバス線が長くなる。
1行構成と2行構成のどちらを選択するかは、チップ全体の共通バス線長+ローカルバス線長により判断することとなる。この点を以下に具体的に説明する。
【0120】
いま、図1に示すように、全コア数 をm(total)、1コア内のブロック数をnとし、且つ1ブロックの行方向の長さをx(Block)、1ブロックの列方向の長さをy(Block)とする。このとき、1行構成コアでの共通バス線長+ローカルバス線長l(1行)は、下記数2となる。
【0121】
【数2】
l(1行) =y(Block) * n * m(total) +x(Block) * m(total)
【0122】
一方、2行構成コアでの共通バス線長+ローカルバス線長l(2行)は、下記数3となる。
【0123】
【数3】
【0124】
これらの大小関係は、(1/2)* n * y(Block) < x(Block)の場合には、l(1行)<l(2行)であり、1行構成が有利である。逆の場合は2行構成が有利となる。
但し、上の式はブロック数nが偶数の場合であり、nが奇数の場合には(n+1)をnの代わりに代入すれば良い。
以上の構成により、フリーバンク方式及びフリーコア方式における最密なレイアウトを実現することができる。
【0125】
[実施の形態16]
図44は、図36に示したレギュレータ電源260aを変形した実施の形態である。演算増幅器OP1,OP2は、電源出力端子に接続された抵抗R1,R2による検出電圧VINTERが帰還されて、内部電源電位VINTが所定の制御レベルになったときに、VINTER=Vrefとなるように全体を制御する。演算増幅器OP1,OP2に設けられたダイオード接続のトランジスタQN42,QN43はリーク用である。演算増幅器OP1により制御される電流源PMOSトランジスタQP41の電流を基準として、チャージポンプ回路出力VCPにより負荷容量に電流を供給する駆動能力の異なる二つのドライブ回路401,402が設けられている。
【0126】
ドライブ回路401,402のPMOSトランジスタQP48,QP49は、スイッチ回路403,404により選択的に演算増幅器OP1により制御される電流源のノードN3又は昇圧電圧VCPの端子に接続される。ドライブ回路401,402のNMOSトランジスタQN46,QN47のゲートは、スイッチ回路405,406により選択的に演算増幅器OP2の出力ノードN2又は接地電位に接続される。
【0127】
スイッチ回路403と405は、制御信号SEL1とこれと補の信号SEL1Bにより制御される。スイッチ回路404と406は、制御信号SEL2とこれと補の信号SEL2Bにより制御される。
制御信号SEL1=“H”のとき、ドライブ回路401のPMOSトランジスタQP48,NMOSトランジスタQN46がそれぞれノードN3,N2により制御されて、電圧VCPから出力端子に電流を供給する。制御信号SEL2=“H”のとき、ドライブ回路402のPMOSトランジスタQP49,NMOSトランジスタQN47がそれぞれノードN3,N2により制御されて、電圧VCPから出力端子に電流を供給する。また、制御信号SEL1,SEL2を共に“H”にすることにより、ドライブ回路401,402を共に活性化することも可能である。
【0128】
例えば、一方のドライブ回路401の駆動能力は、他方のドライブ回路402のそれの2倍に設計されているものとする。これらのドライブ回路401,402は、負荷容量に応じて、制御信号SEL1,SEL2により切り換えられる。即ち、負荷容量の小さい動作モードでは、ドライブ回路402が活性化され、負荷容量の大きい動作モードではドライブ回路401が活性化されるようにすることで、電源電位の遷移の遅れや発振等を防止することができる。
【0129】
この様な電源の駆動能力の切り換え制御を行うことの有効性を、以下に具体的に説明する。図45は、電源の負荷容量(C)と駆動能力(W)の比と、電源遷移時間の関係を示している。最も早い遷移が可能なC/WをXとして、C/W<Xのときは発振等による遷移の遅れが生じる。C/W>Xでは安定動作をするが、C/Wが大きくなるほど遷移時間が比例的に大きくなるという、理論直線にのる。C/WがXに近づくにつれて徐々に理論直線からずれてくるのは、内部電源のオーバーシュートやアンダーシュートにより安定までに時間がかかるためである。内部電源をある遷移時間T1以下で安定に遷移させるためには、X<C/W<X1となるように設定しなければならない。従って、負荷容量Cが複数の異なる値を持つ場合には、駆動能力Wを切り換え制御することが有効になる。
【0130】
具体的に、図44の電源レギュレータ回路において、制御信号SEL1が“H”のときは、SEL2が“H”のときに比べて、負荷容量が2倍になるものとする。また図44においてドライブ回路が一つだけであるとして、その駆動能力が、制御信号SEL2=“H”の負荷条件を基本として時間T1で電源遷移させるため、C/W=X1になるように設定されたとする。そうすると、制御信号SEL1=“H”の負荷条件の下では、C/Wが2・X1となり、規定の遷移時間を大きく超えてしまう。従って上述のように、制御信号SEL2で制御されるドライブ回路402と別の、制御信号SEL1で選択されるドライブ回路401を用意して、その駆動能力をドライブ回路402の2倍に設定することにより、負荷容量によらず、規定の遷移時間を得ることができる。
【0131】
この実施の形態は、外部電源レベルの変動に対しても有効である。図46は、内部電源のC/Wと電源遷移時間の関係を、異なる外部電源レベルについて示している。即ち、外部電源が低いときには、発振を起こさず最も速い遷移が可能なC/WがXであるのに対し、外部電源が高くなると、これがX′となる。これは、内部電源の負荷容量と駆動能力が同じであっても、外部電源が高いときは駆動トランジスタの能力が高くなり、充放電が速くなるため、内部電源が発振しやすくなることを示している。内部電源を時間T1で遷移させたい場合、外部電源が低いときは、X<C/W<X1であるのに対し、外部電源が高いときは、X′<C/W<X1′となり、C/Wが高い方にスライドする。
【0132】
従って、駆動能力を可変としない場合には、発振しない時間T1での遷移の条件を満たすため、駆動能力と負荷をX′<C/W<X1の範囲に設定しなければならず、設計の許容範囲が狭いものとなる。これに対して、図44のように駆動能力を切り換え制御することにより、設定の幅を広げることができる。この場合、制御信号SEL1,SEL2としては、外部電源検知回路の出力等を用いることになる。
【0133】
[実施の形態17]
ここまでの実施の形態では専らフラッシュメモリについて説明した。図1に示したように、大規模のフラッシュメモリで多数のコアを配列する場合、各コアに共通に用いられるデータバス線、アドレスバス線等は通常コアの領域外部に配置される。同様のレイアウトは、フラッシュメモリに限らず、複数の機能ブロックを配列する各種半導体集積回路で利用されている。しかし、コアや機能ブロック数が増加すると、バス線領域のチップに占める面積が増大し、エリアペナルティが大きくなる。
【0134】
そこで、この様なエリアペナルティの低減、従ってチップサイズ縮小を可能とした実施の形態を図47に示す。図47では、複数の機能ブロックBLKi(図の場合、i=0〜3)が行(X)方向に配列させている。各機能ブロックBLKiは、先の実施の形態で説明したような同種のメモリコア回路であってもよいし、メモリ回路以外の例えば論理回路ブロックであってもよい。即ち、機能ブロックBLKiは、それぞれがある回路機能の固まりとしてまとめられている。各機能ブロックBLKiには、それぞれ外部との信号授受を行うための信号線110が形成されている。
【0135】
この実施の形態においては、各機能ブロックBLKiに共通に用いられる共通バス線101は、各機能ブロックBLKiの領域上に、X方向に各機能ブロックBLKiにまたがって配設されている。各機能ブロックBLKiの領域の信号線110は下層配線であり、共通バス線101は信号線110上に層間絶縁膜を介して形成された上層配線であって、共通バス線101は適当な箇所でコンタクト111により各機能ブロックBLKiの信号線110に接続されている。
【0136】
この様なレイアウトを採用することにより、機能ブロックBLKiの領域と別に共通バス線領域を設ける場合に比べて、チップサイズの縮小が可能になる。また共通バス線を各機能ブロックBLKiに引き込むための引き込み配線も不要となる。
【0137】
[実施の形態18]
図48は、上の実施の形態17と同様の手法を、図1で説明したフラッシュメモリに適用した実施の形態である。即ち、図47の機能ブロックBLKiに相当するものとして、フラッシュメモリのセルアレイを構成するコアがX方向に配列されている。各コアに付属して、アドレス信号をデコードするデコード回路(図1における行列デコーダ2に相当)として、コア選択を行うプリデコーダ105と、このプリデコーダ105の出力デコード信号を更にデコードしてコア内の行列選択をする行(X)デコーダ103及び列(Y)デコーダ104を有する。
【0138】
そしてこの実施の形態では、各コアに付属するプリデコーダ105の領域上に、X方向に連続して、全コアで共通に用いられる共通バス線102が配設される。
これにより、コア領域の外に共通バス線領域を設ける場合に比べて、チップサイズの縮小が可能になる。また共通バス線を各コア領域に引き込むための引き込み配線も不要となる。
【0139】
[実施の形態19]
図49は、図48の実施の形態を変形した実施の形態である。コアは行列状に配置されており、X方向に隣接するコアは互いに線対称をなし、Y方向に隣接するコアも同様にXデコーダ103とプリデコーダ105を間に挟んで線対称をなすようにレイアウトされている。図における“F”字パターンはそのコアレイアウトの対称性を示している。図49では、Y方向の上部にある複数コア(00,01,02,03)で共通に利用される共通バス線102aと、下部にある複数コア(10,11,12,13)で共通に利用される共通バス線102bとが設けられている。
【0140】
この様なレイアウトを採用した上で、隣接するコアのデコード回路の一部導電型ウェル領域を共有化している。即ち、X方向に隣接するコアのYデコーダ104は、PMOSトランジスタを形成するNウェルとNMOSトランジスタを形成するPウェルを有するが、それらの一方、図49の例ではPウェルを素子分離領域を介在させることなく、一体に形成して共有Pウェルとしている。同様に、Y方向に隣接するコアのプリデコーダ105についても、NウェルとPウェルのうち、Pウェルを共有化している。
この様に、コアを線対称に行列配置して、デコーダのウェルを共有化することにより、エリアペナルティは一層低減される。
【0141】
[実施の形態20]
図49では、上下のコアに対して別々の共通バス線102a,102bを配設したが、これらの共通バス線102a,102bを共有化することもできる。そのような実施の形態のレイアウトを図50に示す。図50では、図49におけるY方向の上下コアのプリデコーダ105の部分を拡大して示している。各プリデコーダ105は、Nウェル107とPウェル106にそれぞれPMOSトランジスタQPとNMOSトランジスタQNを形成して構成される。前述のように、上下のプリデコーダ105のPウェル106は、共有化される。
【0142】
そして、上下コアで共有化された共通バス線102が、上下コアのプリデコーダ105の境界領域上に配設されている。共通バス線102は、各プリデコーダ105に配設される信号線108の上層配線として形成されて、適当な箇所でコンタクトを介して信号線108に接続される。図の例は、信号線108がプリデコーダ105の各トランジスタにゲートにつながるアドレス信号線であり、従って共通バス線102もアドレスバス線である。
この様に共通バス線をコアで共有化することにより、図49の実施の形態に比べて消費電流を低減することができる。
【0143】
[実施の形態21]
図51A及び図51Bは、図49の実施の形態を変形した実施の形態であり、図49におけるY方向に隣接するコア01,11の部分を抜き出して示している。図49においては、Y方向の上下コアのプリデコーダ105はY方向に対向して隣接している。これに対して、この実施の形態では、上下コアのプリデコーダ105を、X方向に並べて配置している。図49における上下コアの二つのプリデコーダ105の面積をほぼ変えないとすれば、図51Aの場合、一つのプリデコーダ105の領域は、図49のそれに対して、X方向の寸法が約1/2、Y方向の寸法が約2倍になる。
【0144】
また、図51Bに示すように、この実施の形態では共通バス線102の下にプリデコーダ105のトランジスタQP,QNが配置されるようにしている。この場合、共通バス線102はコンタクトを介して直接トランジスタのゲート電極109に接続することができる。これにより、エリアペナルティをより一層低減することが可能になる。
但し、この実施の形態では図51Aaに示す二つのプリデコーダ105は、X方向に線対称ではないから、各プリデコーダ105からのデコード出力線201は、同じX方向に引き出されて上下コアのYデコーダ104に入る。従って、Yデコーダ104への入力部でデコード出力線201が集中する。
【0145】
[実施の形態22]
図52A及び図52Bは、図51A及び図51Bの実施の形態でのデコード出力線201の集中を回避するようにした実施の形態である。これは、図51A及び図51Bの実施の形態における上下コアのプリデコーダ105をX方向に線対称となるようにレイアウトし、且つ上下コアの本体部とYデコーダ104が回転対称となるようにレイアウトしたものである。
【0146】
このとき、各Yデコーダ105のデコード出力線201は、図52Aに示すように、X方向の両側に引き出されて、Yデコーダ104に入る。従って、図51A及び図51Bの実施の形態に比べてYデコーダ104への配線の集中が緩和され、それだけエリアペナルティを低減することができる。
【0147】
[実施の形態23]
次に、図52A及び図52Bの実施の形態で説明した共通バス線の配設手法を、冗長回路方式のフラッシュメモリに適用した実施の形態を説明する。トンネル電流を利用して電気的書き込み・消去を行うスタックト・ゲート構造の不揮発性メモリセルを用いたフラッシュメモリでは、一括消去の単位であるブロックの中に一つでもワード線がチャネルとショートしたロウ不良があると、そのブロックは不良となる。データ消去の際の消去電圧が一本のワード線のショートのために全ブロックについてかからなくなるためである。そこで、この様な不良に対して冗長ブロックを設けて、不良救済を行うブロック・リダンダンシーが用いられる。
【0148】
実施の形態1で説明したように複数ブロックの集合によるコアを構成した場合に、ブロック・リダンダンシーを実現するには、冗長ブロックをコアに付属させず、独自のデコーダ回路を備えて、コア内の任意のブロックと置換できるようにすることが好ましい。その様な冗長ブロックを備えた実施の形態のレイアウトを図53に示す。
【0149】
図53では、それぞれ複数のブロックから構成される二つのコアを示している。冗長ブロック301には、前述のようにコアとは独立にXデコーダ302とYデコーダ303及びこれらの前段になるプリデコーダ304が設けられている。そして、コア本体用のプリデコーダ105と、冗長ブロック301のプリデコーダ303とが、先の図52A及び図52Bの実施の形態の上下コアの二つのプリデコーダと同様の関係でレイアウトされている。
【0150】
即ち、コア側のプリデコーダ105と、冗長ブロック301側のプリデコーダ304とは、本体コアと冗長ブロック301の間の領域に、X方向に並べて線対称に配置されている。そして、これらのプリデコーダ105,304の領域上に共通バス線305がX方向に連続するように配設されている。共通バス線305は、先の実施の形態22と同様に、コンタクトを介して各プリデコーダ105,304の入力信号線に接続されている。各プリデコーダ105,304のデコード出力線201,306は図52Aの場合と同様に、それぞれコア及び冗長ブロック301のYデコーダ104,303に振り分けて接続される。
この様に冗長回路方式のフラッシュメモリにおいても、共通バス線の配置を考慮することにより、エリアペナルティを効果的に低減することが可能になる。
【0151】
[実施の形態24]
次に、実施の形態1で説明したような、データ書き込み・消去とデータ読み出しを同時に行うことを可能としたフラッシュメモリに適用される好ましいセンスアンプ回路の実施の形態を説明する。通常、この種のフラッシュメモリに用いられるデータ読み出し系統は、図54に示すように構成される。セルアレイ401からカラムゲート402により選択されたデータ線DLがデータ比較回路403の一方の入力端子に入る。データ比較回路403の他方の入力端子につながる参照データ線REFは、ダミーカラムゲート404を介して定電流源405に接続れている。これにより、データ線DLの電流と参照データ線REFの電流の比較により、データ“0”,“1”の判別が行われる。
【0152】
例えば、フラッシュメモリがNOR型であるとする。このとき、図56に示すように、メモリセルはドレイン側からのホットエレクトロン注入により浮遊ゲートFGに電子が蓄積されて、しきい値電圧の高い状態(例えば“0”状態)になる。また、浮遊ゲートFGの電子をチャネル側に放出させることにより、しきい値電圧の低い状態(例えば、“1”状態)となる。このしきい値電圧の差による電流引き込みの有無をデータ比較回路403で比較検出することにより、データが判別される。データ比較回路403は例えば、図55に示すように、CMOS差動アンプDAを主体として構成される。
【0153】
データ書き込み・消去動作では、書き込み又は消去状態を確認する確認読み出し動作が行われるが、一般にこの確認読み出しに用いられる定電流源として、通常のデータ読み出しに用いられるものと共有とすることが可能である。しかし、データ書き込み・消去とデータ読み出しを同時に行うことを可能としたフラッシュメモリでは、通常のデータ読み出しと確認読み出しとが非同期で行われる。この場合、データ線イコライズの必要から、定電流源を共有とすることは難しくなる。データ線イコライズとは、データ読み出しの高速化のために、図54に示すデータ線DLと参照データ線REFを短絡してこれらを同電位状態に初期化することをいう。
【0154】
そこで通常は、通常のデータ読み出し系と確認読み出し系の定電流源を別々に用意することになるが、これは別の問題を派生する。即ちそれぞれの定電流源にばらつきがあると、確認読み出し動作で検出されるメモリセルのしきい値電圧と、通常読み出し動作で検出されるしきい値電圧とが異なることになり、誤読み出しの原因となるからである。
【0155】
そこでこの実施の形態では、通常読み出し動作での定電流源と確認読み出し動作での定電流源とが同じ電流値となるような読み出しシステム構成とする。その読み出しシステム構成を図57に示す。ここでは、データ書き込み・消去モードにあるコア0と、データ読み出しモードにあるコア1との二つのコアの読み出し系を示している。各コアの401a,401bのビット線は、カラムゲート402a,402bにより選択される。各系統の出力は、データ線スイッチ407により任意に切り換えられる。データ線スイッチ407により選択されて有効となるデータ線DLa,DLbはそれぞれデータ比較回路403a,403bに入る。各データ比較回路403a,403bの参照信号線REFa,REFbはそれぞれダミーカラムゲート404a,404bを介して、共通の定電流源406に接続される。
【0156】
定電流源406は、図58のように構成されている。基準定電流源501は、PMOSトランジスタQP1,QP2の対を用いたPMOSカレントミラーと、PMOSトランジスタQP1にスイッチングNMOSトランジスタQN1を介して接続される基準電流源トランジスタT0、PMOSトランジスタQP2にスイッチングNMOSトランジスタQN2を介して接続されるNMOSトランジスタQN3を有する。NMOSトランジスタQN1,QN2は制御信号SWにより駆動されて、基準定電流源501の活性、非活性が制御される。NMOSトランジスタQN3は、NMOSトランジスタQN2を介してダイオード接続されることになる。
【0157】
基準電流源トランジスタT0に流れる電流I0が基準電流である。PMOSトランジスタQP1,QP2が同じ素子パラメータであれば、このPMOSカレントミラーの作用により、NMOSトランジスタQN3には、基準電流I0が流れる。そして、この基準電流I0により決まる基準定電流源501の出力ノードNの電位により並列に駆動される二つの電流源NMOSトランジスタT1,T2が設けられている。これら二つのNMOSトランジスタT1,T2は、同じ素子パラメータを有するものとし、ドレインがそれぞれ参照信号線REFa,REFbに接続されることになる。
【0158】
これにより、電流源トランジスタT1,T2には同じ電流が流れるため、設定電流値がずれたとしても、通常の読み出し動作と確認読み出し動作における参照信号線REFa,REFbの電流値が常に同じになり、高い読み出しマージンが得られる。
【0159】
この実施の形態において、基準電流源501の基準電流源トランジスタT0として、好ましくは、メモリセルアレイに用いられる不揮発性メモリセルと同じ電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルを用いる。この場合、基準電流源トランジスタT0の書き換えを行うことにより、基準電流値I0を変更することができ、従って参照信号線REFa,REFbの電流値を変更することができる。この様に基準電流値I0を変更しても、参照信号線REFa,REFbの電流値は同値となる。
以上のようにこの実施の形態によると、通常読み出し系と確認読み出し系の参照信号線に流れる電流を常に同じに保つことができ、読み出しマージンの低下や誤読み出し等を確実に防止することが可能になる。
【0160】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、フラッシュメモリの消去単位をブロックとし、1乃至複数ブロックのかたまりを1コアとして、複数のコアによりメモリセルアレイが構成され、且つ任意のコアを選択してデータ書込み又は消去を実行し、同時に他の任意のコアでデータ読出しを可能としたフリーコア方式のフラッシュメモリが得られる。従来のように、データ書込み又は消去動作とデータ読み出し動作を同時に実行できる範囲が固定されず、自由度が高いフラッシュメモリとなる。
またこの発明によると、バンク設定用記憶回路により、任意に選択したコアを第1バンクとし、残りのコアを第2バンクとして、バンクサイズを任意に設定することができるフリーバンク方式のフラッシュメモリが得られ、第1のバンク内で任意のブロックにデータ書込み又は消去動作を行っている間、第2のバンクでのデータ読出しが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態によるフラッシュメモリの要部構成を示す図である。
【図2A】同実施の形態のアドレス線スイッチ回路の構成を示す図である。
【図2B】アドレス線スイッチ回路の他の構成を示す図である。
【図3】同実施の形態の非選択コアでアドレス線を非活性化する回路の構成を示す図である。
【図4】同実施の形態のデータ線スイッチ回路の構成を示す図である。
【図5】同実施の形態の電源線スイッチ回路の構成を示す図である。
【図6】同実施の形態のアドレスバッファの構成を示す図である。
【図7】同実施の形態のコアブロックレジスタとコアビジー出力回路の構成を示す図である。
【図8】同実施の形態のメモリセルアレイのコアの具体構成を示す図である。
【図9】同実施の形態のセルアレイ及びカラムゲートの具体構成を示す図である。
【図10】同実施の形態の出力回路部の構成を示す図である。
【図11】同実施の形態での複数コア選択の動作を説明するための図である。
【図12】フリーバンク方式の実施の形態に用いられるバンク構成ROM回路の構成を示す図である。
【図13】同実施の形態の一つのバンクビジー出力回路の構成を示す図である。
【図14】同実施の形態の他のバンクビジー出力回路の構成を示す図である。
【図15】同実施の形態のコアビジー出力回路の構成を示す図である。
【図16】同実施の形態のバンク構成回路の一例を示す図である。
【図17】バンク構成回路の他の例を示す図である。
【図18】バンク構成回路の他の例を示す図である。
【図19】バンク構成回路の他の構成例を示す図である。
【図20】バンク構成ROM回路の他の構成例を示す図である。
【図21】高速読出しを行う実施の形態でのコアビジー出力端子の切り換え回路の構成を示す図である。
【図22】同じく高速読出しを行う実施の形態での電源線スイッチ回路への入力信号切り換え回路の構成を示す図である。
【図23】同じく高速読出しを行う実施の形態でのアドレスバッファの構成を示す図である。
【図24】同実施の形態のアドレスバッファの制御タイミング図である。
【図25】同実施の形態の出力切り換え回路部の構成を示す図である。
【図26】同実施の形態での高速読出し動作を示すタイミング図である。
【図27】メモリセルの各動作モードの電圧関係を示す図である。
【図28】メモリセルの各動作モードでの電圧印加系統を示す図である。
【図29】他の実施の形態による電源システムの構成を示す図である。
【図30】同実施の形態における電源線スイッチ回路の構成を示す図である。
【図31】同実施の形態のチャージポンプ制御回路の構成を示す図であるる
【図32】同実施の形態の電源線スイッチ回路の構成を示す図である。
【図33】同実施の形態の他の電源線スイッチ回路の構成を示す図である。
【図34】ダミー負荷を付加したレギュレータ型電源制御回路の構成を示す図である。
【図35】ダミー負荷を負荷したレギュレータ型電源制御回路の他の構成例を示す図である。
【図36】駆動能力切り換え可能としたレギュレータ型電源制御回路の構成を示す図である。
【図37】駆動能力切り換え可能としたレギュレータ型電源制御回路の他の構成を示す図である。
【図38】図30の構成を変形した電源線スイッチ回路の構成を示す図である。
【図39】全コアのビジー出力回路を示す図である。
【図40】電源切り換えの問題を説明するための波形図である。
【図41】好ましい電源切り換え方式の実施の形態を説明するための波形図である。
【図42】好ましいコアのレイアウト例を示す図である。
【図43】他の好ましいコアのレイアウト例を示す図である。
【図44】電源回路の他の実施の形態を示す図である。
【図45】電源回路の負荷容量及び駆動能力と遷移時間の関係を示す図である。
【図46】電源回路の負荷容量及び駆動能力と遷移時間の関係を外部電源との関係で示す図である。
【図47】他の実施の形態による半導体装置のレイアウトを示す図である。
【図48】他の実施の形態によるフラッシュメモリのレイアウトを示す図である。
【図49】他の実施の形態によるフラッシュメモリのレイアウトを示す図である。
【図50】図49の実施の形態を変形した実施の形態のレイアウトを示す図である。
【図51A】図49の実施の形態を変形した他の実施の形態のレイアウトを示す図である。
【図51B】同実施の形態のプリデコーダ部のレイアウトを示す図である。
【図52A】図49の実施の形態を変形した他の実施の形態のレイアウトを示す図である。
【図52B】同実施の形態のプリデコーダ部のレイアウトを示す図である。
【図53】冗長ブックを持つ他の実施の形態によるフラッシュメモリのレイアウトを示す図である。
【図54】フラッシュメモリの一般的な読み出し系統を示す図である。
【図55】同読み出し系統に用いられるデータ比較回路の構成例である。
【図56】メモリセルの書き込み・消去動作を示す図である。
【図57】実施の形態の読み出し系統を示す図である。
【図58】同読み出し系統に用いられる定電流源の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…メモリセルアレイ、2…デコード回路、3…アドレス線(及び電源線)スイッチ回路、4…ローカルデータ線、6a…リード用アドレスバス線、6b…ライト/イレーズ用アドレスバス線、7a…リード用データバス線、7b…ライト/イレーズ用データバス線、8a…リード用電源線、8b…ライト/イレーズ用電源線、10…アドレスバッファ、11a…リード用センスアンプ回路、11b…ベリファイ用センスアンプ回路、12a…リード用電源、12b…ライト/イレーズ用電源、14…インタフェース回路、15…ライト/イレーズ制御回路、32a,32b…コア選択回路、42…コアブロックレジスタ、43…コアビジー出力回路。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a semiconductor device such as an electrically rewritable non-volatile semiconductor memory device (EEPROM flash memory), and more particularly to a flash memory system capable of simultaneously executing a data write or erase operation and a data read operation.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there are various electronic device systems configured by incorporating a plurality of memory devices. For example, an EEPROM flash memory and an SRAM are incorporated, data in the flash memory is stored in the SRAM, and data is exchanged between the CPU and the flash memory via the SRAM, and directly in the flash memory without going through the SRAM. There is an electronic system that can rewrite data.
[0003]
On the other hand, recently, in order to reduce the number of memory chips necessary for the system, it is possible to read or write data in one memory area while simultaneously writing or erasing data in another memory area. A memory system called “Read While Write” type is known. In order to configure this type of memory device, it is only necessary to provide two completely independent memory areas inside the memory device.
[0004]
However, a problem remains as an RWW type memory system simply by providing an independently accessed area within one memory device. First, since a decoder and a sense amplifier are required independently for each memory region, the layout area is large. Secondly, if bit lines and word lines are continuously wired independently for each memory area, it is not possible to further divide the memory area into blocks and read and write data in units of blocks. . That is, the range in which data reading and data writing are executed in parallel is fixed and cannot be used for many purposes. In order to cope with various applications, it is necessary to prepare a plurality of products having different memory area capacities.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In a conventional flash memory in which data write or erase data operation and read operation can be performed simultaneously, the memory cell array is physically fixed in two banks. For example, when considering a 32 Mbit flash memory chip, the capacity is fixed such that one bank is 0.5 Mbit and the other bank is 31.5 Mbit. Therefore, for users, if they needed a different bank size, they had to purchase another chip.
[0006]
As a circuit configuration, dedicated address lines and data lines are provided for each bank. When a write or erase operation is performed in a block of one bank, the power line of that bank is connected to the power line for writing or erasing by the power switch, and the power line of the other bank is connected to the power supply for reading by the power switch. Connected. When a reverse operation command is input, each bank is connected to the reverse power line by each power switch.
Further, one set of sense amplifiers for detecting the memory cell data is provided for each bank. Therefore, while writing or erasing is being executed in a block in one bank, it is possible to execute reading from the memory cell in the other bank, but it is not possible to simultaneously execute writing or erasing and reading in the same bank. It was possible.
In addition, since the banks are physically fixed, restrictions on addresses that can be executed simultaneously are severe, and the size of each bank is also fixed, and the degree of freedom is very low.
[0007]
The present invention has a plurality of cores that are a set of blocks as data erasing units, and can simultaneously execute data write or erase operations in any core and data read operations in any other core. An object of the present invention is to provide a non-volatile semiconductor memory device.
The present invention is also capable of setting a bank size in which an arbitrarily selected core range is set as one bank, and capable of simultaneously executing data writing or erasing operation and data reading in two banks. It is an object to provide a conductive semiconductor memory device.
A further object of the present invention is to provide a semiconductor device capable of reducing the chip size by an efficient common bus line arrangement for a plurality of functional blocks.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
A semiconductor device according to the present invention has electrically rewritable nonvolatile memory cells, a range of memory cells as a unit of data erasure is one block, and a set of one to a plurality of blocks is one core. A memory cell array, core selecting means for selecting an arbitrary number of cores for data writing or erasing among the plurality of cores, and selected memory cells in the core selected by the core selecting means Data writing means for performing data writing, data erasing means for erasing data of a selected block in the core selected by the core selecting means, and memory cells in the core not selected by the core selecting means And a data reading means for reading data.
[0009]
According to the present invention, for a plurality of cores each of which is a block of one to a plurality of blocks, an arbitrary core is selected and data writing or erasing is executed, and at the same time, data reading can be performed by other arbitrary cores. Flash memory can be obtained. As in the prior art, the range (bank) in which the data write or erase operation and the data read operation can be executed simultaneously is not fixed, and the flash memory has a high degree of freedom.
[0010]
The semiconductor device according to the present invention also has electrically rewritable nonvolatile memory cells, and a range of memory cells as a unit of data erasure is one block, and a set of one to a plurality of blocks is one core. A memory cell array in which cores are arranged; a bank setting storage circuit that selects any number of cores from among the plurality of cores as a first bank and sets the remaining cores as second banks; and Based on the core selection means for selecting an arbitrary number of cores for data writing or erasing and the stored data of the core selection means and the bank setting storage circuit, one of the first and second banks can write or A bank busy output circuit for outputting a bank busy output indicating that the memory cell is in the erase mode; and a selected memory cell in one of the first bank and the second bank. Data writing means for performing data writing, data erasing means for erasing data of one selected block of the first bank and the second bank, and no data writing or erasing mode among the first and second banks. Data read means for reading data from the bank is provided.
[0011]
According to the present invention, the bank setting storage circuit can provide a free bank flash memory capable of arbitrarily setting the bank size by arbitrarily selecting the core as the first bank and the remaining core as the second bank. Thus, data can be read from the second bank while a data write or erase operation is being performed on an arbitrary block in the first bank.
[0012]
In the present invention, the core is a set of blocks as a unit of data erasure as described above. More specifically, the core is a block of a plurality of blocks sharing the address line, the power supply line, and the data line. , It is defined as a set of a plurality of blocks in which access to other blocks is prohibited when one of the blocks is accessed.
In the present invention, in order to realize the free core system, specifically, a first data bus line which is provided in common for a plurality of cores and used for data reading, and the first data bus A first sense amplifier circuit which is connected to the line and used when reading data, a second data bus line which is provided in common to a plurality of cores and used when writing or erasing data, and And a second sense amplifier circuit connected to the second data bus line and used for verify reading at the time of data writing or erasing.
More preferably, the first address bus line that is commonly provided for a plurality of cores and used for data reading, and the first address bus line that is commonly provided for a plurality of cores for data writing or erasing. A second address bus line to be used is prepared separately.
[0013]
In addition, in order to realize a free core system, each core has a decoding circuit that enables simultaneous execution of data writing or erasing in an arbitrary core and data reading in another core, and each core is in a data reading mode. An address line switch circuit that switches the address signal of the first address bus line and the address signal of the second address bus line and supplies the address signal to the decode circuit according to whether it is in the data write or erase mode, and each core A data line switch circuit that switches between the first data bus line and the second data bus line and connects to the data line in each core according to whether the data read mode or the data write or erase mode is set. Prepare.
[0014]
More specifically, a first power supply line that is commonly provided for a plurality of cores and used for data reading, and a common common power supply for the plurality of cores for data writing or erasing. The second power supply line used for the first power supply line is prepared separately, and depending on whether each core is in the data read mode or the data write or erase mode, the data read power supply for the first power line A power supply line switch circuit is provided that switches between the potential and the power supply potential for data writing or erasing of the second power supply line and supplies them to the decoder circuit.
[0015]
According to the present invention, the address buffer passes through the input address signal at the time of data reading and latches the input address signal to the first address bus line at the time of data writing, thereby latching the second address bus. When data is erased, the internal address signal generated by the counter circuit is supplied to the second address bus line.
[0016]
Still preferably, in the present invention, in order to inform the outside that a certain core is busy as a data writing or erasing mode, a data writing or erasing command is input to each block for each core. Or a core busy output circuit having a core block register for holding a data write or erase flag during an erase operation, and monitoring the data write or erase flag of the core block register and outputting a core busy output as a data write or erase enable signal Is provided.
[0017]
Further, in each address line switch circuit, the core is in the data write or erase mode when a data read request is input to the core while the core is selected as the data write or erase mode. It is preferable to provide a data polling signal generating circuit for generating a data polling signal for informing the outside.
[0018]
In the present invention, the first address bus line used for normal data reading, the first data bus line, and the first sense amplifier circuit connected to the first data bus line are used as the first data reading. A second data read path includes a second address bus line, a second data bus line, and a second sense amplifier circuit connected to the second data bus line, which are used for normal data writing or erasing. As described above, a high-speed data reading mode for performing high-speed data reading by causing these data reading paths to overlap each other every half cycle is provided.
In this high-speed data read mode, the address buffer alternately detects the transition of the input address and generates a clock and the input address in synchronization with the clock generated by the clock generation circuit. And first and second latches that latch and transfer to the first and second address bus lines.
[0019]
In the present invention, it is preferable that (a) a dummy load capacitor connected according to the number of selected cores is added to the second power supply line used for data writing or erasing, or (b) second The power supply for data writing or erasing connected to the power supply line is switched according to the number of selected cores. Thereby, power supply transition can be made constant irrespective of the number of cores selected.
[0020]
In the present invention, it is preferable that the power switch circuit is controlled to be switched in a state where the power is changed so that the first power line and the second power line have the same potential. Thereby, useless power supply fluctuation | variation accompanying power supply switching is prevented.
[0021]
Furthermore, in the present invention, preferably, the plurality of cores are arranged in the row direction in which a plurality of blocks are arranged in one column or two columns in the column direction. This enables a close-packed layout of the core.
In this case, the first and second address bus lines and the first and second data bus lines are wired in the row direction in parallel with the core array. Similarly, the first and second power supply lines are arranged in the row direction in parallel with the arrangement of the cores.
[0022]
The nonvolatile semiconductor memory device according to the present invention also has a power supply control circuit that detects and maintains the internal power supply voltage at a set level, and the power supply control circuit selects according to the load capacity of the internal power supply. It has a dummy load capacity that is connected to each other. Alternatively, the power supply control circuit detects an external power supply voltage and changes the dummy load capacitance connected based on the detection signal.
[0023]
The nonvolatile semiconductor memory device according to the present invention further includes a power supply control circuit that detects and maintains the internal power supply voltage at a set level, and the power supply control circuit includes an internal power supply according to the load capacity of the internal power supply. It has a means to change power supply drive capability, It is characterized by the above-mentioned. Alternatively, the power supply control circuit detects an external power supply voltage and changes the internal power supply drive capability based on the detection signal.
[0024]
The semiconductor device according to the present invention also provides a signal exchange between a plurality of functional blocks each arranged as a block of circuit functions and the outside of each functional block arranged in the area of each functional block. And a common bus which is arranged as an upper wiring of the signal line and is connected to the signal line through a contact on the region of the plurality of functional blocks and in common with the plurality of functional blocks. And a line.
[0025]
In the present invention, each of the plurality of functional blocks may be a core that is a block of the same type of memory cell circuit, or each functional block may have a different circuit function. In any case, the common bus line that is commonly used for each functional block is arranged on the functional block area as the upper wiring of the signal line in each functional block, so that the common bus line is outside the functional block area. The chip size can be greatly reduced as compared with the case where the area is provided.
[0026]
In addition, when the functional block is a plurality of cores composed of a set of the same type of memory cells, for example, a predecoder attached to each core to decode the address signal and select the core, and an output decode signal of this predecoder Further, a decoding circuit including a row decoder and a column decoder for decoding and selecting the matrix of each core is provided, and the common bus line is arranged over the area of the core predecoder arranged in the row direction.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[Embodiment 1]
FIG. 1 shows a chip configuration of a flash memory using the free core system of the present invention. The
[0028]
Each core is provided with a
A common first address bus line (read address bus line) 6a for selecting a memory cell at the time of data read operation and an auto operation at the time of data write or erase are common to all the cores of such a
[0029]
The address signal is input from the outside by an address input circuit in the
[0030]
Common to all cores, a first data bus line (read data bus line) 7a used for data read operation and a second data bus line (write / erase data used for data write or erase operation) Bus line) 7b is provided. Corresponding to the
[0031]
The
The read result of the verify
[0032]
In addition, a first power supply line (read power supply line) 8a to which a read power supply potential is supplied from the read
[0033]
With the configuration described above, even when data reading and data writing or erasing are executed simultaneously, each operation can be controlled by independent address bus lines, data bus lines, sense amplifier circuits, and power supply circuits. .
Specifically, the operation when data writing and reading in the flash memory of this embodiment are executed simultaneously will be described. Now, a case where data is written to the
[0034]
By setting the address bus line, the data bus line, and the power supply line in this way, the boosted write voltage is applied to the selected word line in the
[0035]
During the above-described data writing to the
[0036]
In the case of this embodiment, in the above operation, there is no image obtained by dividing an area called a conventional bank. That is, any core other than the
[0037]
The operation when data erasing and data reading are executed simultaneously is basically the same. For example, a case where data is erased from a selected block of
[0038]
By setting the address bus line, data bus line, and power supply line in this way, a negative voltage is applied to all the word lines of the selected block of the selected
[0039]
In the above description of the operation, the NOR type memory cell that erases by applying a high voltage to the source is taken as an example, but even in the case of a memory cell that erases by applying a high voltage to the substrate side of the memory cell. The same operation control is possible for the NAND type memory cell.
[0040]
Next, a specific configuration of each unit in FIG. 1 will be described.
FIG. 2A shows the configuration of the address line switch circuit section in the
[0041]
One
[0042]
The other core selection circuit 32a is configured by an AND gate G1 activated by a read enable signal ENBa, and the core selection address of the read
[0043]
That is, in this embodiment, for one core, it is prohibited that the core selection signal SELb for writing or erasing and the core selection signal SELa for reading simultaneously become “H” (glitch). As a result, when data is written or erased for a certain core, data cannot be read by the same core.
[0044]
In the core selection circuit 32a, another AND gate G2 for receiving the same core selection address signal for reading as the AND gate G1 is provided. The AND gate G2 is a data polling signal generation circuit for notifying that the core is in the process of writing or erasing data when a read request is input to the core in which data is being written or erased. A write or erase enable signal ENBb is input to the AND gate G2 as an activation signal. Therefore, the AND gate G2 outputs the data polling signal POL = “H” while holding the core selection signal SELa = “L” when a read request is input to the core that is writing or erasing. To do.
[0045]
When the two core selection signals SELa and SELb are both “L”, this indicates that the core is not selected. This is detected by the NOR gate G4 and outputs a signal DISABLE which deactivates the address line of the non-selected core.
FIG. 3 shows a circuit unit for forcibly grounding an address signal line or the like in the non-selected core by the signal DISABLE. As shown in the figure, a shorting
As described above, the address line and the data line are prevented from floating in the non-selected core. As a result, malfunction due to electrostatic noise or the like, destruction of each part gate insulating film, data destruction, and the like are prevented.
[0046]
In the address line switch circuit shown in FIG. 2A, when the two core selection signals SELa and SELb are both “L”, both the address
On the other hand, as shown in FIG. 2B, the address
[0047]
In the system of FIG. 2B, when writing or erasing is executed in the core, the address
In this method, it is not necessary to turn on the address
[0048]
FIG. 4 shows a data line switch circuit for switching the connection between the
[0049]
That is, when a certain core is in the data writing or erasing mode, the core selection signal SELb (i) is "H" in that core, thereby turning on the transistor Q4 and the
[0050]
FIG. 5 shows a configuration of the power
[0051]
For example, when the core selection signal SELb, which is the output of the
[0052]
FIG. 5 shows a generation path of enable signals ENBa and ENBb omitted in FIG. 2A. The data write signal WRITE or erase signal ERASE obtained by decoding the command in the
[0053]
FIG. 6 shows the configuration of the
[0054]
In the data read mode, the address signal that has passed through the
[0055]
FIG. 7 shows a configuration example of the
[0056]
FIG. 8 shows a specific configuration in the core, and FIG. 9 further shows a configuration in the block. In each of the blocks B0 to Bn-1, as shown in FIG. 9, a plurality of bit lines BL and word lines WL are arranged so as to intersect with each other, and memory cells MC are disposed at the intersections. In each of the blocks B0 to Bn-1, a bit line BL and a word line WL are continuously arranged to be a unit for batch erase. A
[0057]
FIG. 10 shows the configuration of the input / output circuit portion arranged between the read
[0058]
The
[0059]
In the flash memory configured as described above, details of the simultaneous execution of the data write operation and the data read operation, specifically, the operation when performing data read in another core during data write for a certain core are as follows: Explained.
When a write command is input to the chip, a write flag WRITE is output from the
[0060]
Further, the write address signal on the write / erase
[0061]
In the write mode, the write load circuit is controlled corresponding to the write data input from the I / O pad and latched by the
[0062]
When an address in the core A during execution of writing is input as a read address, the enable signal ENBb is “H” in the core A, so the data polling signal POL in the core A is “H”. This data polling signal is output to the outside by the
The data read operation can be executed anywhere regarding the data of the memory cells other than the core A being written, and the bank area is not limited.
[0063]
Next, a circuit operation when a data read operation is performed during the data erase operation will be described. When a data erase command instruction is input, an erase flag ERASE is output from the
The above-described read operation during execution of erasure is the same as that during the above-described write execution.
[0064]
Next, the data polling circuit operation will be described. When a read command is input to the core A during execution of writing or erasing in the core A, the enable signal ENBa of the core A is “L”, and the selection signal SELa of the core A is also “L”. As a result, the read operation in the core A is prohibited. At this time, in the core A, the data polling signal POL becomes “H”, which is output to the polling bus line and input to the
[0065]
FIG. 11 shows the operation when there is a data erasure command for a plurality of cores A, B, and C at the same time. In this case, busy information is stored in the core block registers 42 of the cores A, B, and C. As a result, the core
[0066]
[Embodiment 2]
Next, a description will be given of an embodiment of a free bank system in which a bank of an arbitrary size is configured with an arbitrary combination of cores in the flash memory described in the above embodiment.
In order to realize the free bank system, a bank
[0067]
Data is selectively written into the bank
[0068]
The bank
[0069]
However, the bank busy output is issued when the write command WRITE or the erase command ERASE is input and the free bank command is input. At this time, the output of the AND
[0070]
As shown in FIG. 14, the bank
[0071]
FIG. 15 is provided for each core for making all the cores in the bank busy when a data write or erase operation is performed in an arbitrary block in the bank in the free bank system of this embodiment. This is a configuration of a core busy output circuit. The outputs of the bank
[0072]
Therefore, in the case of the “L” group, the output of the bank “L”
[0073]
When the data writing or erasing operation is completed, the outputs of the AND
The change from the free bank system to the free core system can be realized by setting the free bank instruction entering the bank
[0074]
FIG. 16 shows a connection example of the entire bank configuration circuit. As apparent from the description of FIGS. 13 to 15, the bank busy output of each bank is fed back to the core
The operation of simultaneous execution of data writing or erasing and data reading in each bank is basically the same as in the case of the free core system.
In the case of this embodiment, the bank configuration of the “L” group and the “H” group can be arbitrarily changed by rewriting data in the bank
[0075]
[Embodiment 3]
FIG. 17 shows a modified embodiment of the bank configuration circuit of FIG. In the configuration of FIG. 16, a number of busy signal lines entering the OR
According to this embodiment, the number of signal lines is greatly reduced.
[0076]
[Embodiment 4]
FIG. 18 is an embodiment in which the bank configuration circuit of FIG. 16 is similarly modified. In this embodiment, OR
[0077]
[Embodiment 5]
FIG. 19 shows an embodiment in which a bank
[0078]
That is, when this core is selected as the data write / erase mode by the core
[0079]
The AND gate G20 detects the coincidence between the output of the core
On the other hand, in the bank read
[0080]
In the output stage, the AND gates G23 and G24 detect the coincidence between the bank busy information and the read information of the “H” group and the coincidence of the bank busy information and the read information of the “L” group, respectively. The outputs of the AND gates G20, G23, and G24 are summed by an OR gate G22. As a result, one bank is in the data write or erase mode, and when a read request is received, data polling is performed to substantially obtain the free bank system.
[0081]
[Embodiment 6]
FIG. 20 shows an embodiment in which the bank
[0082]
[Embodiment 7]
Next, embodiments in which data is read at high speed in the flash memory described in the above embodiments will be described. In the high-speed data read mode, the read
In order to realize such a high-speed data read operation, the
[0083]
First, when a high-speed read command is input, as shown in FIG. 21, the terminals of the enable signals ENBa and ENBb that enter the
Thereby, the core selection signals SELa and SELb for all the cores are determined only by the core address signals of the
[0084]
The
[0085]
In order to generate the timing signals PULSEa and PULSEb, as shown in FIG. 23, the
[0086]
FIG. 24 is a circuit operation timing chart of FIG. As shown, a clock CLK is generated in synchronization with the input address, and timing signals PULSEa and PULSEb are generated based on the clock CLK. By controlling the
[0087]
As shown in FIG. 6, a third buffer stage is provided at the outputs of the
[0088]
Further, as shown in FIG. 25, an
[0089]
FIG. 26 shows an operation timing chart of high-speed data reading in this embodiment. Read data obtained by shifting by half a period to each
In the system of this embodiment, high-speed data reading is possible in which reading to a random address is possible in a normal half cycle. However, reading to the same core is prohibited and data polling is performed. Further, since the address cycle from the outside of the chip is doubled inside the chip, the output data is shifted by one cycle. However, if such a system is known and a system is made, high-speed chip access can be realized.
[0090]
Note that the high-speed read command is controlled by a command from the outside of the chip, for example. Alternatively, if used as an OTP, a data storage circuit composed of ROM cells may be provided in the chip, and a high-speed read command may be controlled depending on whether data is written therein.
[0091]
Next, a specific embodiment of the power supply system in the flash memory according to the present invention will be described. Prior to the description, the relationship between the operating voltages of the memory cells is shown in FIG. At the time of data reading, a boosted potential 5V is applied to the gate (word line) of the memory cell, 1V is applied to the drain, and 0V is applied to the source, and the current flowing through the cell is detected by a sense amplifier. At the time of writing, a boosted potential is applied to the word line, 5 V is applied to the drain, and 0 V is applied to the source, and hot electrons generated between the drain and source are injected into the floating gate. When erasing data, the drain is opened, -7V is applied to the word line, and 5V is applied to the source, and electrons are emitted by FN tunneling by the high voltage between the floating gate and the source.
[0092]
FIG. 28 shows an outline of a voltage application system at the time of reading, writing and erasing the memory cell. The word line of the memory cell is driven by a row decoder. The high potential level of the decoder is connected to Vddr = 5V at the time of reading and VSW = 8V at the time of writing by the switch SW1. The low potential level of the row decoder is connected to VBB = -7V at the time of erasure by the switch SW3. Thus, 5V is applied to the word line, that is, the gate G of the memory cell, 8V at the time of writing, and -7V at the time of erasing.
[0093]
The drain D of the memory cell is connected to a sense amplifier at the time of reading and 1 V is applied via the sense amplifier, and at the time of writing, it is connected to the load LOAD and 5 V is applied thereto. At the time of erasing, the drain is opened.
The source S of the memory cell is applied with 5V through LOAD at the time of erasing, and is grounded in other modes. LOAD is connected to Vdd and the charge pump output Vddp via the switch SW2.
[0094]
[Embodiment 8]
FIG. 29 shows a configuration example of the read
Case (1): The charge pump circuit is on / off controlled.
Case (2): The output obtained in case (1) is further controlled by a regulator. Case (3): The output obtained in case (1) and a constant potential (for example, VSS) are switched.
[0095]
In FIG. 29, among the three
[0096]
The write / erase
[0097]
The write / erase
The three write / erase power supplies described above are activated according to the write / erase operation mode by the auto control signal output from the
[0098]
FIG. 30 shows a configuration of the power supply
[0099]
FIG. 31 is a configuration example of a control circuit 324 (same for 322) that performs on / off control of the charge pump in FIG. An
[0100]
FIG. 32 shows switch circuits SW1 and SW2 for switching between the read power supply obtained for the read
[0101]
FIG. 33 shows a configuration example of the switch circuit SW3 for switching between the negative power supply potential VBB and the ground potential VSS obtained on the write / erase
[0102]
In the power switch control system described with reference to FIG. 30, the power supply of each core is fixed to the read power supply or the write / erase power supply during the data write or erase operation, so that writing / erasing is performed across a plurality of cores. In the case of the free bank system, power supply transition can be performed regardless of the core-selected address switching. However, in the free bank system, the capacity for driving the power source differs depending on the number of cores selected in the block register. For this reason, the power supply transition time varies depending on the number of selected cores, or the power supply transition may oscillate when the number of selected cores is small.
[0103]
There are two possible methods for solving such problems. The first is to keep the load of the power supply control circuit (regulator) substantially constant regardless of the number of cores selected. Specifically, a dummy load capacitor that is selectively connected to the power supply control circuit is provided, the internal power supply voltage or the external power supply voltage is detected, and the load capacitance is controlled according to the detection result. Secondly, the driving capability is switched according to the number of cores selected. In this case as well, specifically, the internal power supply voltage or the external power supply voltage is detected, and the driving capability is switched according to the detection signal.
Specifically, the voltage control circuit of such an embodiment will be described below.
[0104]
[Embodiment 9]
FIG. 34 shows a voltage addition type power supply control circuit according to an embodiment of the first method. The regulator
[0105]
In this embodiment, a plurality of dummy core capacitors C are arbitrarily selected and connected to the output terminal of such a voltage control
By the additional control of the dummy core capacity as described above, it is possible to realize a constant power supply transition regardless of the number of core selections.
[0106]
Specifically, when the capacity of one core is C (core), the number of selected cores is m (selct), and the total number of cores is m (total), the added dummy core capacity C (dummy) What is necessary is just to control so that it may satisfy | fill.
[0107]
[Expression 1]
C (dummy) = {m (tatal)-m (select)} · C (core)
[0108]
[Embodiment 10]
FIG. 35 shows another embodiment according to the first method, in which the same device is added to the current addition type power supply control circuit. The
As a result, a constant power supply transition can be realized regardless of the number of cores selected.
[0109]
[Embodiment 11]
FIG. 36 shows an embodiment according to the second method. The
[0110]
Specifically, the number of selected cores is m (selct), the unit driver / load transistor size is W (unit), and the driver / load transistor size controlled according to the number of selected cores is W (control). Control may be performed so as to satisfy (control) = m (select) · W (unit).
As a result, the drive capability of the power supply control circuit is switched (specifically, the transistor size is switched substantially) according to the number of cores selected, and a constant power supply transition can be realized regardless of the number of cores.
[0111]
[Embodiment 12]
FIG. 37 shows another embodiment according to the second method. The
As a result, as in FIG. 36, the drive capability of the power supply control circuit is switched according to the number of selected cores, and a constant power supply transition can be realized regardless of the number of cores.
[0112]
[Embodiment 13]
FIG. 38 shows a modified embodiment of the power line switch control system of the embodiment of FIG. In this embodiment, the AND
[0113]
In the system of this embodiment, the number of cores connected to the write / erase
[0114]
[Embodiment 14]
Next, a preferred control method when switching between the read power supply and the write / erase power supply will be described.
In both the free core system and the free bank system, only one set of read power and power lines, write / erase power and power lines in the chip is prepared. For this reason, if switching from the write / erase power source to the read power source is performed at the end of the data write or erase operation, a power supply potential fluctuation occurs due to the switching. This is shown in FIG. When data write / erase with respect to core A and data read with respect to core B are performed at the same time, when the operation of core A is completed and the power supply is switched, the power supply potential for reading is set as shown in FIG. In the core B in which the bump is generated and the reading operation is performed, there is a possibility that an access delay or erroneous data output may occur due to the power supply fluctuation.
[0115]
In order to prevent this, as shown in FIG. 41, the write / erase power supply is set prior to switching so that the selected core is already at the same potential as the read power supply when the selected core is switched to the read power supply. Power supply transition. By performing such switching control, fluctuations in the read power supply potential are prevented, and at the same time, malfunctions in the core during the read operation are prevented.
[0116]
[Embodiment 15]
Next, an embodiment of an arrangement of cell array blocks in the core and an efficient and preferable arrangement relationship of address bus lines, data bus lines, power supply lines, etc. will be described. 42 and 43 are examples of such a preferable layout.
When one core is composed of n array blocks, one core is composed of 1 row × n columns as shown in FIG. 42, or 2 rows × (n / 2) columns as shown in FIG. Consists of.
[0117]
As shown in FIG. 43, when one core is configured with two rows, there is a merit because local bus lines (including address lines, data lines, and power supply lines) in the core can be made common between facing blocks. The layout area of bus lines (including address lines, data lines, and power supply lines) increases. Whether to select the one-line or two-line configuration takes into consideration the entire layout area. If one core is composed of three or more rows, the length of the common bus line increases, so the layout is not minimized.
When one core is composed of two rows, if n is an odd number, 2 rows × [(n + 1) / 2]
It becomes a column structure.
[0118]
A common bus common to each core is wired in the row direction, and a switch circuit (address line switch, data line switch, and power line switch) is arranged in each core, so that the shortest distance between the common bus and each core Thus, since the address, data, and power supply lines are wired, the layout is efficient. Furthermore, as the switch circuit of each core, an address line switch, a data line switch, and a power line switch are arranged in the row direction, so that the layout becomes a denser pattern. The local address line switch of each core is arranged in parallel with the common bus line, or is arranged below the common bus line when multilayer wiring is used.
[0119]
When the one-row core shown in FIG. 42 is compared with the two-row core shown in FIG. 43, the layout of the common bus line and the switch circuit is smaller in the one-row core, but the local bus line is longer.
Whether to select the one-row configuration or the two-row configuration is determined by the common bus line length + local bus line length of the entire chip. This point will be specifically described below.
[0120]
As shown in FIG. 1, the total number of cores is m (total), the number of blocks in one core is n, the length of one block in the row direction is x (Block), and the length of one block in the column direction Let y be (Block). At this time, the common bus line length + local bus line length l (one row) in the one-row configuration core is expressed by the following
[0121]
[Expression 2]
l (1 line) = y (Block) * n * m (total) + x (Block) * m (total)
[0122]
On the other hand, the common bus line length + local bus line length l (two rows) in the two-row configuration core is expressed by the following
[0123]
[Equation 3]
[0124]
These magnitude relationships are (1/2) * n * y (Block) <x (Block) where l (1 row) <l (2 rows), and a 1 row configuration is advantageous. In the opposite case, a two-row configuration is advantageous.
However, the above equation is for the case where the number of blocks n is an even number. When n is an odd number, (n + 1) may be substituted for n.
With the above configuration, it is possible to realize the densest layout in the free bank method and the free core method.
[0125]
[Embodiment 16]
FIG. 44 shows an embodiment in which the
[0126]
The PMOS transistors QP48 and QP49 of the
[0127]
The
When the control signal SEL1 = "H", the PMOS transistor QP48 and the NMOS transistor QN46 of the
[0128]
For example, it is assumed that the drive capability of one
[0129]
The effectiveness of such switching control of the driving capability of the power supply will be specifically described below. FIG. 45 shows the relationship between the load capacity (C) and drive capability (W) ratio of the power supply and the power supply transition time. If C / W capable of the earliest transition is X, and C / W <X, a transition delay due to oscillation or the like occurs. A stable operation is performed when C / W> X, but the transition time increases proportionally as C / W increases. The reason why C / W gradually deviates from the theoretical line as it approaches X is that it takes time to stabilize due to overshoot or undershoot of the internal power supply. In order to make the internal power supply transition stably within a certain transition time T1, it is necessary to set X <C / W <X1. Therefore, when the load capacity C has a plurality of different values, it is effective to switch and control the driving capability W.
[0130]
Specifically, in the power supply regulator circuit of FIG. 44, when the control signal SEL1 is “H”, the load capacitance is doubled compared to when SEL2 is “H”. In FIG. 44, assuming that there is only one drive circuit, the drive capability is set so that C / W = X1 because the power supply transitions at time T1 based on the load condition of the control signal SEL2 = “H”. Suppose that Then, under the load condition of the control signal SEL1 = “H”, C / W becomes 2 · X1, which greatly exceeds the specified transition time. Therefore, as described above, by preparing a
[0131]
This embodiment is also effective against fluctuations in the external power supply level. FIG. 46 shows the relationship between the C / W of the internal power supply and the power supply transition time for different external power supply levels. That is, when the external power supply is low, C / W that can make the fastest transition without causing oscillation is X, whereas when the external power supply is high, this is X ′. This shows that even if the load capacity and drive capability of the internal power supply are the same, the drive transistor's capability is high when the external power supply is high, and charge / discharge is accelerated, so the internal power supply tends to oscillate. Yes. When it is desired to transition the internal power supply at time T1, X <C / W <X1 when the external power supply is low, whereas X ′ <C / W <X1 ′ when the external power supply is high, and C Slide to the higher / W.
[0132]
Therefore, if the drive capability is not variable, the drive capability and the load must be set in the range of X ′ <C / W <X1 in order to satisfy the transition condition at the time T1 during which oscillation does not occur. The allowable range is narrow. On the other hand, the setting range can be widened by switching and controlling the driving capability as shown in FIG. In this case, the output of the external power supply detection circuit or the like is used as the control signals SEL1 and SEL2.
[0133]
[Embodiment 17]
In the embodiments so far, only the flash memory has been described. As shown in FIG. 1, when a large number of cores are arranged in a large-scale flash memory, data bus lines, address bus lines and the like commonly used for the respective cores are usually arranged outside the core area. A similar layout is used not only in a flash memory but also in various semiconductor integrated circuits in which a plurality of functional blocks are arranged. However, as the number of cores and functional blocks increases, the area occupied by the bus line area on the chip increases and the area penalty increases.
[0134]
FIG. 47 shows an embodiment in which such an area penalty can be reduced, and thus the chip size can be reduced. In FIG. 47, a plurality of functional blocks BLKi (i = 0 to 3 in the figure) are arranged in the row (X) direction. Each functional block BLKi may be the same type of memory core circuit as described in the previous embodiment, or may be a logic circuit block other than the memory circuit. That is, the functional blocks BLKi are grouped as a certain block of circuit functions. Each functional block BLKi is formed with a
[0135]
In this embodiment, the
[0136]
By adopting such a layout, the chip size can be reduced as compared with the case where the common bus line region is provided separately from the functional block BLKi region. In addition, a lead-in wiring for drawing the common bus line into each functional block BLKi becomes unnecessary.
[0137]
[Embodiment 18]
FIG. 48 is an embodiment in which the same technique as that of the above-described seventeenth embodiment is applied to the flash memory described in FIG. That is, the cores constituting the cell array of the flash memory are arranged in the X direction as corresponding to the functional block BLKi in FIG. As a decoding circuit (corresponding to the
[0138]
In this embodiment, a
As a result, the chip size can be reduced as compared with the case where the common bus line region is provided outside the core region. In addition, no lead-in wiring for drawing the common bus line into each core region is required.
[0139]
[Embodiment 19]
FIG. 49 shows an embodiment obtained by modifying the embodiment of FIG. The cores are arranged in a matrix, and the cores adjacent in the X direction are line symmetric with each other, and the cores adjacent in the Y direction are also line symmetric with the
[0140]
After adopting such a layout, a partly conductive type well region of the decoding circuit of the adjacent core is shared. That is, the
In this way, the area penalty is further reduced by arranging the cores in a line-symmetric matrix and sharing the wells of the decoder.
[0141]
[Embodiment 20]
In FIG. 49, separate common bus lines 102a and 102b are provided for the upper and lower cores. However, these common bus lines 102a and 102b can be shared. The layout of such an embodiment is shown in FIG. In FIG. 50, the portion of the pre-decoder 105 of the upper and lower cores in the Y direction in FIG. 49 is shown enlarged. Each
[0142]
A
Thus, by sharing the common bus line with the core, current consumption can be reduced compared to the embodiment of FIG.
[0143]
[Embodiment 21]
FIG. 51A and FIG. 51B show an embodiment obtained by modifying the embodiment of FIG. 49, and shows the
[0144]
In addition, as shown in FIG. 51B, in this embodiment, the transistors QP and QN of the
However, in this embodiment, the two
[0145]
[Embodiment 22]
52A and 52B are embodiments in which the concentration of the
[0146]
At this time, the
[0147]
[Embodiment 23]
Next, an embodiment in which the common bus line arrangement method described in the embodiment of FIGS. 52A and 52B is applied to a redundant circuit type flash memory will be described. In a flash memory using a stacked gate structure nonvolatile memory cell that performs electrical writing and erasing using a tunnel current, a row in which at least one word line is short-circuited to a channel in a block that is a unit of batch erasing. If there is a defect, the block becomes defective. This is because the erase voltage at the time of erasing data is not applied to all blocks due to a short of one word line. Therefore, block redundancy is used in which redundant blocks are provided for such defects to repair the defects.
[0148]
As described in the first embodiment, in the case of configuring a core by a set of a plurality of blocks, in order to realize block redundancy, a redundant block is not attached to the core, and an original decoder circuit is provided. It is preferable that an arbitrary block can be substituted. FIG. 53 shows a layout of an embodiment having such redundant blocks.
[0149]
FIG. 53 shows two cores each composed of a plurality of blocks. As described above, the
[0150]
That is, the
As described above, even in the redundant circuit type flash memory, the area penalty can be effectively reduced by considering the arrangement of the common bus lines.
[0151]
[Embodiment 24]
Next, an embodiment of a preferred sense amplifier circuit applied to a flash memory capable of simultaneously performing data writing / erasing and data reading as described in the first embodiment will be described. Normally, a data read system used for this type of flash memory is configured as shown in FIG. A data line DL selected by the
[0152]
For example, assume that the flash memory is a NOR type. At this time, as shown in FIG. 56, in the memory cell, electrons are accumulated in the floating gate FG by hot electron injection from the drain side, and the threshold voltage is high (for example, “0” state). Further, by discharging electrons of the floating gate FG to the channel side, a state with a low threshold voltage (for example, “1” state) is obtained. Data is discriminated by comparing and detecting the presence or absence of current draw due to the difference in threshold voltage by the
[0153]
In the data write / erase operation, a confirmation read operation for confirming the write or erase state is performed. Generally, a constant current source used for this confirmation read can be shared with that used for normal data read. is there. However, in a flash memory that can perform data writing / erasing and data reading simultaneously, normal data reading and confirmation reading are performed asynchronously. In this case, since it is necessary to equalize the data line, it is difficult to share the constant current source. Data line equalization means that the data line DL and the reference data line REF shown in FIG. 54 are short-circuited and initialized to the same potential state in order to speed up data reading.
[0154]
Therefore, normally, constant current sources for a normal data read system and a confirmation read system are prepared separately, but this leads to another problem. That is, if each constant current source varies, the threshold voltage of the memory cell detected in the confirmation read operation and the threshold voltage detected in the normal read operation will be different, which may cause erroneous reading. Because it becomes.
[0155]
Therefore, in this embodiment, the read system configuration is such that the constant current source in the normal read operation and the constant current source in the confirmation read operation have the same current value. The readout system configuration is shown in FIG. Here, a read system of two cores,
[0156]
The constant
[0157]
A current I0 flowing through the reference current source transistor T0 is a reference current. If the PMOS transistors QP1 and QP2 have the same element parameters, the reference current I0 flows through the NMOS transistor QN3 due to the action of the PMOS current mirror. Two current source NMOS transistors T1 and T2 driven in parallel by the potential of the output node N of the reference constant
[0158]
Thereby, since the same current flows through the current source transistors T1 and T2, even if the set current value is deviated, the current values of the reference signal lines REFa and REFb in the normal read operation and the confirmation read operation are always the same. A high read margin can be obtained.
[0159]
In this embodiment, as the reference current source transistor T0 of the reference
As described above, according to this embodiment, the currents flowing through the reference signal lines of the normal read system and the confirmation read system can always be kept the same, and the read margin can be reliably prevented from being lowered or erroneously read. become.
[0160]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a memory cell array is constituted by a plurality of cores with a flash memory erase unit as a block and a block of one or more blocks as one core, and an arbitrary core is selected and data is selected. It is possible to obtain a free-core flash memory that executes writing or erasing and at the same time allows data reading by any other core. As in the prior art, the range in which the data write / erase operation and the data read operation can be executed simultaneously is not fixed, and the flash memory has a high degree of freedom.
Further, according to the present invention, there is provided a free bank type flash memory capable of arbitrarily setting a bank size by using a bank setting memory circuit as a first bank and a remaining core as a second bank. As a result, while a data write or erase operation is being performed on an arbitrary block in the first bank, data can be read from the second bank.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a main configuration of a flash memory according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2A is a diagram showing a configuration of an address line switch circuit according to the same embodiment;
FIG. 2B is a diagram showing another configuration of the address line switch circuit;
FIG. 3 is a diagram showing a configuration of a circuit that deactivates an address line in the non-selected core according to the embodiment;
FIG. 4 is a diagram showing a configuration of a data line switch circuit according to the same embodiment;
FIG. 5 is a diagram showing a configuration of a power line switch circuit according to the embodiment;
FIG. 6 is a diagram showing a configuration of an address buffer according to the same embodiment;
FIG. 7 is a diagram illustrating a configuration of a core block register and a core busy output circuit according to the embodiment;
FIG. 8 is a diagram showing a specific configuration of a core of the memory cell array according to the same embodiment;
FIG. 9 is a diagram showing a specific configuration of the cell array and column gate of the same embodiment;
FIG. 10 is a diagram illustrating a configuration of an output circuit unit according to the embodiment;
FIG. 11 is a diagram for explaining an operation of selecting a plurality of cores in the embodiment;
FIG. 12 is a diagram showing a configuration of a bank configuration ROM circuit used in an embodiment of a free bank system.
FIG. 13 is a diagram showing a configuration of one bank busy output circuit of the same embodiment;
FIG. 14 is a diagram showing a configuration of another bank busy output circuit according to the embodiment;
FIG. 15 is a diagram illustrating a configuration of a core busy output circuit according to the embodiment;
FIG. 16 is a diagram showing an example of a bank configuration circuit according to the embodiment;
FIG. 17 is a diagram illustrating another example of a bank configuration circuit.
FIG. 18 is a diagram illustrating another example of a bank configuration circuit.
FIG. 19 is a diagram illustrating another configuration example of the bank configuration circuit.
FIG. 20 is a diagram showing another configuration example of the bank configuration ROM circuit.
FIG. 21 is a diagram illustrating a configuration of a core busy output terminal switching circuit in an embodiment in which high-speed reading is performed;
FIG. 22 is a diagram showing a configuration of an input signal switching circuit to a power line switch circuit in an embodiment that similarly performs high-speed reading.
FIG. 23 is a diagram showing a configuration of an address buffer in the embodiment in which high-speed reading is performed in the same manner.
FIG. 24 is a control timing chart of the address buffer according to the embodiment;
FIG. 25 is a diagram showing a configuration of an output switching circuit unit according to the same embodiment;
FIG. 26 is a timing chart showing a high-speed read operation in the embodiment.
FIG. 27 is a diagram showing a voltage relationship in each operation mode of the memory cell.
FIG. 28 is a diagram showing a voltage application system in each operation mode of a memory cell.
FIG. 29 is a diagram showing a configuration of a power supply system according to another embodiment.
FIG. 30 is a diagram showing a configuration of a power line switch circuit in the same embodiment;
FIG. 31 is a diagram showing a configuration of a charge pump control circuit according to the same embodiment;
32 is a diagram showing a configuration of a power line switch circuit according to the embodiment; FIG.
33 is a diagram showing a configuration of another power supply line switch circuit of the embodiment; FIG.
FIG. 34 is a diagram showing a configuration of a regulator type power supply control circuit to which a dummy load is added.
FIG. 35 is a diagram showing another configuration example of a regulator-type power supply control circuit loaded with a dummy load.
FIG. 36 is a diagram showing a configuration of a regulator-type power supply control circuit capable of switching drive capability.
FIG. 37 is a diagram showing another configuration of the regulator-type power supply control circuit capable of switching the driving capability.
38 is a diagram showing a configuration of a power line switch circuit obtained by modifying the configuration of FIG. 30;
FIG. 39 is a diagram illustrating a busy output circuit for all cores.
FIG. 40 is a waveform diagram for explaining a problem of power supply switching.
FIG. 41 is a waveform diagram for explaining an embodiment of a preferred power supply switching system;
FIG. 42 is a diagram showing a preferred core layout example.
FIG. 43 is a diagram showing another preferred core layout example.
FIG. 44 is a diagram showing another embodiment of the power supply circuit.
FIG. 45 is a diagram showing the relationship between the load capacity and drive capability of the power supply circuit and the transition time.
FIG. 46 is a diagram showing the relationship between the load capacity and drive capability of the power supply circuit and the transition time in relation to the external power supply.
FIG. 47 is a diagram showing a layout of a semiconductor device according to another embodiment.
FIG. 48 is a diagram showing a layout of a flash memory according to another embodiment.
FIG. 49 is a diagram showing a layout of a flash memory according to another embodiment.
50 is a diagram showing a layout of an embodiment obtained by modifying the embodiment of FIG. 49. FIG.
51A is a diagram showing a layout of another embodiment obtained by modifying the embodiment of FIG. 49. FIG.
FIG. 51B is a diagram showing a layout of a predecoder unit according to the embodiment;
FIG. 52A is a diagram showing a layout of another embodiment obtained by modifying the embodiment of FIG. 49;
52B is a diagram showing a layout of a predecoder unit in the embodiment. FIG.
FIG. 53 is a diagram showing a layout of a flash memory according to another embodiment having a redundant book.
FIG. 54 is a diagram showing a general read system of a flash memory.
FIG. 55 is a configuration example of a data comparison circuit used in the readout system.
FIG. 56 is a diagram showing a write / erase operation of a memory cell.
FIG. 57 is a diagram illustrating a read system according to the embodiment;
FIG. 58 is a diagram showing a configuration of a constant current source used in the readout system.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (9)
前記複数のコアのうちデータ書き込み又は消去を行うために任意個数のコアを選択するコア選択手段と、
このコア選択手段により選択されたコア内の選択されたメモリセルにデータ書き込みを行うデータ書込み手段と、
前記コア選択手段により選択されたコア内の選択されたブロックのデータ消去を行うデータ消去手段と、
前記コア選択手段により選択されていないコア内のメモリセルに対してデータ読出しを行うデータ読み出し手段と、
前記複数のコアに対して共通に配設されてデータ読み出しの際に用いられる第1のデータバス線と、
この第1のデータバス線に接続されてデータ読出しの際に用いられる第1のセンスアンプ回路と、
前記複数のコアに対して共通に配設されてデータ書込み又は消去の際に用いられる第2のデータバス線と、
この第2のデータバス線に接続されてデータ書込み又は消去時のベリファイ読出しに用いられる第2のセンスアンプ回路と
を備えたことを特徴とする半導体装置。A memory cell array having electrically rewritable nonvolatile memory cells, a memory cell range as a unit of data erasure as one block, a set of one to a plurality of blocks as one core, and a plurality of cores arranged;
Core selecting means for selecting an arbitrary number of cores for data writing or erasing among the plurality of cores;
Data writing means for writing data to the selected memory cell in the core selected by the core selecting means;
Data erasing means for erasing data of a selected block in the core selected by the core selecting means;
Data reading means for reading data from memory cells in the core not selected by the core selecting means;
A first data bus line arranged in common for the plurality of cores and used for reading data;
A first sense amplifier circuit connected to the first data bus line and used for reading data;
A second data bus line arranged in common for the plurality of cores and used for data writing or erasing;
A semiconductor device comprising: a second sense amplifier circuit connected to the second data bus line and used for verify reading at the time of data writing or erasing .
前記複数のコアに対して共通に配設されてデータ書込み又は消去の際に用いられる第2のアドレスバス線と
を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。A first address bus line arranged in common for the plurality of cores and used for reading data;
A second address bus line arranged in common for the plurality of cores and used for data writing or erasing ;
The semiconductor device according to claim 1, wherein a.
前記各コア毎に設けられて各コアがデータ読み出しモードにあるかデータ書込み又は消去モードにあるかに応じて、前記第1のアドレスバス線のアドレス信号と前記第2のアドレスバス線のアドレス信号を切り換えて前記デコード回路に供給するアドレス線スイッチ回路と、
前記各コア毎に設けられて各コアがデータ読み出しモードにあるかデータ書込み又は消去モードにあるかに応じて、前記第1のデータバス線と前記第2のデータバス線とを切り換えて各コア内のデータ線に接続するデータ線スイッチ回路と、を有することを特徴とする請求項2記載の半導体装置。A decoding circuit that is provided for each core and enables simultaneous execution of data writing or erasing in an arbitrary core and data reading in another core;
The address signal of the first address bus line and the address signal of the second address bus line provided for each core and depending on whether each core is in a data read mode or a data write or erase mode Address line switch circuit for switching to supply to the decoding circuit,
Provided for each core, the first data bus line and the second data bus line are switched according to whether each core is in a data read mode or a data write or erase mode. 3. A semiconductor device according to claim 2 , further comprising a data line switch circuit connected to the data line in the semiconductor device.
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