JP4045109B2 - Content data distribution system and content data distribution method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端末に対して情報を配信する情報配信システムに関するものであり、特に、無線通信に用いられる端末から無線基地局に対して要求される伝送レートに応じて、情報の配信を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、国内外における移動体通信サービスにおいて、無線端末の利用者(以下、ユーザと称する。)は、無線端末を用いて所望のコンテンツを要求する。コンテンツプロバイダは、ユーザからの要求に応じて、マルチメディア情報等を含むコンテンツを配信する。この場合、コンテンツプロバイダから配信されるコンテンツは、無線端末の電波状況と無関係に配信される。
【0003】
しかし、無線端末がおかれている電波状況は時々刻々と変化するため、無線端末は、必ずしも電波状況が良いときにコンテンツを受信できるとは限らない。無線端末の電波状況が悪いときにコンテンツが配信された場合、またはコンテンツの配信中に無線端末の電波状況が悪くなった場合、パケットエラーが発生する。
パケットエラーの発生が多くなると、パケットの再送が繰り返されることになり、結果的にスループットが低下することとなる。
【0004】
このような事態を防ぐ技術について記載されている文献として、特開2001−95046号公報がある。特開2001−95046号公報は、携帯電話網を用いて音楽データを配信する音楽情報配信システムについて記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開2001−95046号公報において、携帯電話機は、携帯電話網における電波強度を測定し、電波強度が低い場合に情報配信サーバから配信されるデータの受信を禁止する。携帯電話機は、データの受信を禁止した場合に、情報配信サーバに接続できないことをユーザに対して通知等する。この場合、ユーザは、ユーザの必要としているにもかかわらず、情報配信サーバから音楽データを入手できないこととなる。このように、特開2001−95046号公報の技術は、ユーザが必要としたときに所望の音楽データを利用できない事態が生じる。
【0006】
これに対して、プッシュ型サービスによれば、コンテンツはユーザによって利用される前に予め無線端末へ配信されているため、特開2001−95046号公報のようにユーザが所望の情報を入手できない事態は生じない。ここでいうプッシュ型サービスは、ユーザによって予め登録されたコンテンツを、ユーザによって利用される前に予め無線端末に対して配信するサービスである。
【0007】
しかし、プッシュ型サービスにおいても無線端末の電波状況と無関係にコンテンツが配信されるため、無線端末の電波状況が悪いときにコンテンツが配信された場合、またはコンテンツの配信中に無線端末の電波状況が悪くなった場合、パケットエラーが発生し、結果的にスループットが低下する事態が生じる。
【0008】
さらに、特開2001−95046号公報記載の技術は、携帯電話機がデータの受信を禁止するものであり、プッシュ型サービス等のようにコンテンツプロバイダ等の情報提供者側の装置がコンテンツの配信を制御するサービスには適用し得ないものである。プッシュ型サービスにおいては、スループットの低下を防ぐためにプッシュ型サービス特有の工夫が必要となる。具体的には、コンテンツプロバイダ等の情報提供者側の装置において工夫をしなければ、プッシュ型サービスにおけるスループットの低下を防ぐことはできない。仮に、特開2001−95046号公報記載の技術をプッシュ型サービスに適用しようとしても、情報配信サーバから音楽データが配信された後に携帯電話機によって受信を禁止された場合等において、音楽データが消失する事態を生じてしまう。
【0009】
特に、ベストエフォート型の無線通信システムにおいて、無線端末がおかれている電波状況が悪いときであって、かつ無線基地局から無線端末に対してのデータの伝送レートが高いとき、パケットエラーの頻度は多くなる。しかし、この場合であっても、プッシュ型サービスにおいてユーザによって予め登録されたコンテンツは、無線基地局から無線端末に対して送信される。例えば、所定のスケジューリング方法によりスロットを割り当てられる時分割多重接続(TDMA:Time Division Multiple Access)により、無線端末と無線基地局とが無線チャネルを介して接続される無線通信システムがある。この無線通信システムにおいて、同じデータ量を送信する場合であっても、無線基地局から無線端末に対してのデータの伝送レートが低いときは、伝送レートが高いときに比べて当該無線端末に対して割り当てられるスロット数が多く必要となる。この場合、無線リソースを長く占有してしまい、結果的に収容される無線端末数が制限されることになり、また、無線基地局当りの平均スループットの低下にもつながる。この様な状況では、移動体通信サービスを行っている無線事業者(以下、キャリアと称する。)にとって限られた無線リソースを有効利用できず、また、ユーザに対するサービス品質が低下する。
【0010】
したがって、本発明の目的は、プッシュ型サービスにおけるスループットの低下を防止することである。また、本発明の他の目的は、キャリアにとって、限られた無線リソースを有効に利用できることである。さらに、本発明の他の目的は、ユーザにとって、高品質のサービスを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の構成を有する。
【0012】
本発明は、プッシュ型サービスに用いられるコンテンツデータ配信装置を有する。コンテンツデータ配信装置は、無線端末に対してコンテンツデータを送信する機能を有するものであり、例えば、無線基地局等である。コンテンツデータ配信装置は、アンテナ、通信部、伝送レート監視部および配信判断部を有する。アンテナは、無線端末から送信される電波を電気信号に変換する機能を有する。通信部は、アンテナから送られる電気信号を復調する機能を有する。通信部は、例えば、RF回路およびモデムである。伝送レート監視部は、無線端末から要求される伝送レートを基にして算出される通信品質を監視する機能を有する。配信判断部は、伝送レート監視部による監視の結果に応じて、無線端末に対してデータを配信するか否かを判断する機能を有する。配信判断部は、伝送レート監視部によって算出された通信品質が所定の基準にない場合、無線端末に対してコンテンツデータを配信しないことを判断する。配信判断部は、伝送レート監視部によって算出された通信品質が所定の基準にある場合、無線端末に対してコンテンツデータを配信することを判断する。コンテンツデータは、無線端末の利用者によって予め要求されているものである。無線端末に対して配信されるコンテンツデータは、無線端末に対して未だに配信されていないコンテンツデータであり、かつ、無線端末の利用者によって設定された優先度が最も高いコンテンツデータである。優先度は、無線端末に対して配信されるコンテンツデータの優先順番である。所定の基準は、無線端末の利用者によって予め設定されたものであり、無線端末に対して配信されるコンテンツの配信のタイミングを判断する際の基準となるものである。所定の基準は、例えば、サービスクラス毎に設定される閾値である。配信判断部は、コンテンツデータを配信することを判断した場合、他の装置に対してコンテンツデータの配信を要求する。他の装置は、コンテンツデータ配信装置の要求に応じて、コンテンツデータを配信する機能を有するものである。他の装置は、例えば、サービスコントローラ、コンテンツプロバイダ等である。
【0013】
伝送レート監視部は、無線端末に対してコンテンツデータを配信している間も、伝送レートを基にして算出される通信品質の監視を継続する。配信判断部は、通信品質が所定の基準を満たさないものとなった場合、無線端末に対するコンテンツデータの配信を中断することを判断する。配信判断部は、通信品質が所定の基準を満たすこととなった場合、再び無線端末に対してコンテンツの配信を再開することを判断する。
【0014】
本発明は、プッシュ型サービスに用いられるコンテンツ要求装置を有する。コンテンツ要求装置は、コンテンツプロバイダに対してコンテンツの配信を要求する機能を有するものであり、例えば、サービスコントローラ等である。コンテンツ要求装置は、受信部、情報選択部および制御部を有する。受信部は、他の交換装置からコンテンツの配信要求を受ける機能を有する。受信部は、例えば、INFである。他の交換装置は、回線交換またはパケット交換等を行う機能を有する装置であり、例えば、移動交換局である。情報選択部は、無線端末の利用者によって設定された複数のコンテンツについての情報から所定の情報を選択する。所定の情報は、無線端末に対して未だに配信されていないコンテンツについての情報であって、かつ、無線端末の利用者によって設定された優先度の最も高いコンテンツについての情報である。情報選択部は、例えば、顧客DBである。制御部は、受信部でコンテンツの配信要求を受けた場合、情報選択部によって選択された情報に対応するコンテンツの配信を、コンテンツプロバイダに対して要求する。コンテンツプロバイダは、要求されたコンテンツを無線端末に対して配信する。
【0015】
コンテンツ要求装置は、さらに蓄積部を有する。蓄積部は、無線端末に対してコンテンツの配信が中断された場合に、配信途中のコンテンツのうち未配信分のデータを蓄積する。蓄積部は、例えば、メモリ等である。情報選択部は、無線端末の利用者によって設定された複数のコンテンツについての情報のうち、配信が中断されたコンテンツについての情報を更新する。制御部は、受信部においてコンテンツの配信要求を受けた場合、情報選択部に対して、配信が中断されたコンテンツについての情報が存在するか否かを確認する。制御部は、配信が中断されたコンテンツについての情報が存在する場合、未配信分のデータを蓄積部から読み出して、無線端末に宛てて送信するように制御する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0017】
図1は、プッシュ型サービスに用いられるシステムの構成を示したものである。ユーザの各々は、無線端末100、無線端末110を有している。無線端末100または無線端末110は、受信したコンテンツを表示して、または拡声して、ユーザの利用に供する。ここでいうコンテンツには、ニュース、スポーツまたは映画情報等のマルチメディア情報が含まれる。サービスコントローラ300、コンテンツプロバイダ400、コンテンツプロバイダ420またはコンテンツプロバイダ440は、ユーザの各々によって要求されるコンテンツを有する。ここでは、特に、サービスコントローラ300およびコンテンツプロバイダ440は、キャリアが有することとする。また、コンテンツプロバイダ400およびコンテンツプロバイダ420は、コンテンツ事業者が有することとする。サービスコントローラ300は、プッシュ型サービスについての各種制御を行う。コンテンツプロバイダ400、コンテンツプロバイダ420およびコンテンツプロバイダ440は、それぞれコンテンツの異なるコンテンツ配信サービスを行っているものとする。無線基地局200、無線基地局210および移動交換局350は、キャリアが有する。移動交換局350は、回線交換処理またはパケット交換処理を行う。移動交換局350は、公衆網500を介してコンテンツプロバイダ400およびコンテンツプロバイダ420と通信する。移動交換局350は、HomeLocation Register(以下、HLRと称する。)380とも通信する。HLR380は、各無線端末がいずれの無線基地局の配下に存在するのか管理する。
【0018】
無線端末100は、無線基地局200のカバーエリア内に存在しており、無線端末100のユーザは、このカバーエリア内を移動している。無線端末100は、パイロット信号の電力レベル、熱雑音および隣接するセクタからの干渉波電力レベルを基にして、自端末がおかれている電波状況を把握する。ここでいうパイロット信号とは、所定の周期毎に無線基地局200から送信される信号である。ここでいう隣接するセクタからの干渉波電力レベルとは、無線端末100が存在するセクタ以外のセクタで送信されるパイロット信号である。無線端末100は、把握された電波状況に応じて、受信可能な最大伝送レート(以下、要求伝送レートと称する。)を算出して、無線基地局200に対して通知する。ここでいう要求伝送レートは、無線基地局200から送信されたパケットのエラー等を基にして決められ、無線基地局200から無線端末100に対しての下り方向の伝送レートであり、予め設定された通信品質を満足するための最大の伝送レートである。
【0019】
無線基地局200は、無線端末100からの要求伝送レートを監視する。無線基地局200は、監視の結果、要求伝送レートから算出される電波状況が予め設定された閾値を超えたとき、無線端末100がおかれている電波状況が良くなったものと判断する。ここでいう閾値は、無線基地局200に対して予め設定されるものであり、無線端末の電波状況を良いまたは悪いと判断する基準である。この場合、無線基地局200は、サービスコントローラ300に対して、ユーザによって予め登録されたコンテンツを要求する。この要求は、情報配信要求という形で、サービスコントローラ300に対して送信される。情報配信要求は、移動交換局350において、接続先の経路情報を基にしてサービスコントローラ300に対して送信される。ここでいう接続先の経路情報とは、移動交換局350またはHLR380が持っている経路テーブルのことであり、回線交換またはパケット交換において利用される。例えば、無線端末100のユーザは、コンテンツ1およびコンテンツ2を予め登録している。コンテンツ1は、コンテンツプロバイダ440によって保持されており、コンテンツ2は、コンテンツプロバイダ400によって保持されている。この場合、サービスコントローラ300は、情報配信要求を受信すると、ユーザが予め登録している内容を確認する。サービスコントローラ300は、確認された内容に従って、コンテンツプロバイダ440に対してコンテンツ1を送信するように要求し、また、コンテンツプロバイダ400に対してコンテンツ2を送信するように要求する。情報配信要求を受信したコンテンツプロバイダ440およびコンテンツプロバイダ400の各々は、それぞれコンテンツ1、コンテンツ2を検索して、それぞれコンテンツ1、コンテンツ2を無線端末100に宛てて配信する。
【0020】
コンテンツプロバイダ440およびコンテンツプロバイダ400の各々によって配信されたコンテンツ1およびコンテンツ2は、公衆網500および移動交換局350を経由して、HLR380の管理に従って無線基地局200へ配信される。無線基地局200は、コンテンツ1およびコンテンツ2を受信すると、無線端末100に対して配信する。
【0021】
無線端末100に対して配信されたコンテンツ1およびコンテンツ2は、無線端末100内に蓄積される。このように、本実施例はプッシュ型サービスであるため、ユーザは、コンテンツ1およびコンテンツ2を視聴したいときに、いつでもいずれのコンテンツをも視聴できる。
【0022】
一方、無線端末110は、例えば、無線基地局210に対して予め設定された閾値を満足しない電波状況におかれている。この場合、無線基地局210は、サービスコントローラ300に対してコンテンツを要求しない。この状態においては、無線端末110のユーザによって登録されているコンテンツは、配信されない。
【0023】
本実施例によれば、無線端末100がおかれている電波状況が良いときに、無線基地局200から無線端末100に対してコンテンツが配信されるので、コンテンツの配信速度が速く、ダウンロードに必要な接続時間が短縮されることになる。したがって、プッシュ型サービスにおけるスループットの低下を防止することができる。さらに、キャリアにとって限られた無線リソースを有効に利用でき、ユーザにとって高品質のサービスを受けることができる。
【0024】
本実施例は、例えば、バス、電車またはタクシー等に対するプッシュ型サービスにも適用できる。バス、電車またはタクシー等は移動するため、無線基地局200から無線端末100に対して配信されるコンテンツは、フェージングによる電波の劣化および変動を受ける。しかし、バス、電車またはタクシー等がそれぞれバス停、駅または信号で一時停止したとき、フェージングによる電波状況の劣化および変動は発生しにくくなり、一時的に電波状況は良くなる。本実施例によれば、このように無線端末100がおかれている電波状況が一時的に良くなったときに、無線基地局200から無線端末100に対してコンテンツが配信されることとなるので、ユーザは、コンテンツが配信された後、バス、電車またはタクシー等が移動している間も効率的に品質よくコンテンツを視聴できる。
【0025】
図2は、プッシュ型サービスのシーケンスの概略を示したものである。図2を用いて、本実施例におけるプッシュ型サービスのシーケンスの概略を説明する。
【0026】
まず、登録ステップについて説明する。キャリアは、無線基地局を介して、ユーザが配信を望むコンテンツについてのリスト登録を、ユーザに対して要求する(ステップ600)。リスト登録を要求する方法としては、例えば、電子メールまたはダイレクトメール等による方法がある。ユーザは、キャリアからの要求に応じて、所望のコンテンツを選定する。ユーザは、無線端末を用いて、選定されたコンテンツについてのリストを作成する。リストは、例えば、所望のコンテンツ、および当該コンテンツを提供するコンテンツプロバイダについて特定される。リストは、さらに、優先度についても設定されることが好ましい。ここでいう優先度は、ユーザが配信して欲しいと望んでいるコンテンツの順番である。優先度は、ユーザによってリスト登録された複数のコンテンツのうち、サービスコントローラによって配信の要求がなされる順番が早いもの程、高く設定される。ユーザは、無線端末を用いて、リスト登録を行う。リスト登録の方法としては、まず、ユーザによって作成されたリストが、送信無線端末から無線基地局に対して送信される(ステップ601)。キャリアは、リストを受信すると、サービスコントローラに対してリストの内容を登録する。その後、キャリアは、特定されたコンテンツ毎に、各々のコンテンツを提供するコンテンツプロバイダに対して、リスト登録があった旨を通知する(ステップ602)。これにより、ユーザがプッシュ型サービスを受けるために必要な登録作業は終了する。
【0027】
本実施例によれば、ユーザがコンテンツ毎に所望の優先度を設定することにより、優先度の高いコンテンツほど、より早く無線端末100の記憶装置106に蓄積されることになり、ユーザは、より早くコンテンツを視聴できる。
【0028】
次に、配信ステップについて説明する。登録ステップによって登録されたコンテンツは、無線端末によって受信される。無線端末がコンテンツを受信するためには、無線端末の電源が常に入れてあることが必要である。無線端末の電源が入れてある場合、無線端末は、無線基地局に対して要求伝送レートを定期的に送信するからである。まず、ユーザによって電源が入れられると、無線端末は、自無線端末がおかれているカバーエリアを担当する無線基地局を認識するために、HLRに対して位置登録を行う(ステップ603)。位置登録作業が終了すると、無線端末は、無線基地局との通信が可能な状態になる。無線端末は、パイロット信号の電力レベルと、隣接するセクタからの干渉波電力レベルとを基にして、要求伝送レートを算出して、無線基地局に対して送信する(ステップ604)。ステップ604の処理は、無線端末によって所定の時間間隔おきに、定期的に行われる。無線基地局は、定期的に要求伝送レートを受信して、要求伝送レートを基にして無線端末の電波状況を監視する。無線基地局は、無線端末の電波状況を監視することにより、コンテンツを配信するためのタイミングを判断し、制御する。無線基地局は、要求伝送レートから算出される通信品質が予め設定された閾値を超えたとき、無線端末がおかれている電波状況が良くなったものと判断する。サービスコントローラは、ユーザによって予め登録されたコンテンツを選択して、コンテンツプロバイダに対して当該コンテンツの配信を要求する(ステップ605)。サービスコントローラによるコンテンツの選択は、ユーザによってリスト登録されたコンテンツのうち、未だに配信されていないコンテンツであって、かつ優先度が最も高いコンテンツについて行われる。コンテンツプロバイダは、コンテンツの配信を要求された場合、要求されたコンテンツを検索する。コンテンツプロバイダは、検索の後、要求されたコンテンツを無線端末に宛てて配信する(ステップ606)。無線端末は、コンテンツを受信した場合、当該コンテンツを蓄積する。無線端末は、コンテンツの蓄積処理が終了した場合、コンテンツの受信完了を無線基地局に対して通知(以下、コンテンツ受信完了通知と称する。)する(ステップ607)。無線基地局は、コンテンツ受信完了通知をサービスコントローラおよびコンテンツプロバイダに対して通知する(ステップ608)。コンテンツ受信完了通知は、コンテンツプロバイダにおいて、コンテンツの配信完了履歴として反映され、さらに課金処理等に用いられる。コンテンツの配信完了履歴は、いずれのコンテンツがいずれの無線端末に対して配信されたか否かの把握、またはいずれのコンテンツがいずれの無線端末によって受信完了された否かの把握に利用される。これにより、コンテンツの配信作業は終了する。
【0029】
次に、確認ステップについて説明する。ユーザは、例えば、家に戻ったときや事務所に戻ったとき等に無線端末を確認すると、予め登録していたコンテンツが既に無線端末に蓄積されているので、ユーザが希望する時間にいつでもコンテンツを開封して、視聴できる。ユーザによってコンテンツが開封された場合、無線端末は、コンテンツの開封を無線基地局に対して通知(以下、コンテンツ開封通知と称する。)する(ステップ609)。無線基地局は、コンテンツ開封通知を受信すると、サービスコントローラおよびコンテンツプロバイダに対してコンテンツ開封通知を通知する(ステップ610)。コンテンツ開封通知は、無線端末に蓄積済みのコンテンツがユーザによって開封されたか否かの把握に利用される。コンテンツ開封通知は、サービスコントローラおよびコンテンツプロバイダによって、例えば、課金処理等に利用される。これにより、コンテンツの開封の確認処理が終了する。
【0030】
最後に、支払いステップについて説明する。サービスコントローラまたはコンテンツプロバイダは、ユーザによって開封されたコンテンツの使用料金の累積金額を計算する。累積金額は、コンテンツプロバイダのコンテンツ提供による収入である。サービスコントローラまたはコンテンツプロバイダは、例えば、月末等といった所定の日時に、ユーザに対して累積金額を請求する(ステップ611、ステップ612)。無線端末は、累積金額を受信して、ユーザに対して知らせる。ユーザは、例えば、金融機関等を通して、コンテンツ事業者に対して累積金額を支払う(ステップ613、ステップ614)。コンテンツ事業者は、コンテンツをユーザに対して配信するに際して、キャリアの設備を利用している。したがって、コンテンツ事業者は、累積金額の一部をキャリアにペイバックする(ステップ615)。これにより、累積金額の支払い処理を終了する。なお、本実施例は、上述の場合に限らず、例えば、コンテンツ事業者への累積金額の支払を、キャリアが一括して徴収することも好ましい。さらに、本実施例においては、コンテンツ受信完了通知、コンテンツ開封通知、または累積金額の請求のいずれについても、サービスコントローラを関係付けているが、サービスコントローラは関係することなく、コンテンツプロバイダのみが処理することも好ましい。
【0031】
以下、図1で示された個々の装置について説明する。図3は、無線端末100についての機能ブロック図である。無線端末100は、アンテナ101、通信装置102、出力装置103、入力装置104、制御装置105および記憶装置106を有する。アンテナ101は、無線基地局から送信された電波を電気信号に変換し、または、通信装置102から送られた電気信号を電波に変換して無線基地局に送信する。通信装置102は、Radio Frequency回路(以下、RF回路と称する。)およびモデムを有しており、アンテナ101から送られた電気信号を復調処理し、または、アンテナ101に送るデータを変調処理する。出力装置103は、アンテナ101を介して受信されたコンテンツ、またはユーザによって入力された情報を、ディスプレイまたはスピーカを介して出力する。入力装置104は、ユーザによって操作されるものであり、例えば、ボタンまたはタッチパネル等である。制御装置105は、無線端末100内部の各種装置、例えば、通信装置102、出力装置103および記録装置106等を制御する。記憶装置106は、アンテナ101を介して受信された情報を蓄積しており、さらに無線端末100を制御するためのプログラムを記憶する。ユーザは、無線端末100を利用して、コンテンツをリスト登録し、または無線端末100に蓄積されているコンテンツを視聴する。
【0032】
図4は、無線基地局200についての機能ブロック図である。無線基地局200は、アンテナ201、通信装置202、制御装置203、記憶装置206、INF(Interface)207および顧客DB(Data Base)208を有する。アンテナ201は、無線端末から送信された電波を電気信号に変換し、または、通信装置202から送られた電気信号を電波に変換して無線端末に送信する。通信装置202は、RF回路およびモデムを有しており、アンテナ201から送られた電気信号を復調処理し、または、記憶装置206に蓄積された情報を変調処理する。制御装置203は、無線基地局200内部の各種装置、例えば、通信装置202、記録装置206、INF207および顧客DB208等を制御する。記憶装置206は、コンテンツプロバイダによって送信されたコンテンツを蓄積しており、さらに無線基地局200を制御するためのプログラムを記憶する。INF207は、移動交換局と通信するためのインターフェイスを提供する。顧客DB208は、プッシュ型サービスを受けているユーザについての記録、および未だに配信されていないコンテンツの数をユーザ毎に記録する。プッシュ型サービスを受けているユーザについての記録は、無線基地局200の配下におかれている無線端末のユーザがプッシュ型サービスを受けている者であるか否かの判断に用いられる。制御装置203は、要求伝送レート処理機能204および配信判断機能205を有する。要求伝送レート処理機能204は、無線端末から送信された要求伝送レートを統計処理する。配信判断機能205は、要求伝送レート処理機能204における統計処理の結果に基づいて、無線端末の電波状況を把握して、コンテンツの配信についての可否を判断する。配信判断機能205は、サービスコントローラ300に対して、コンテンツデータの配信を要求する。
【0033】
図5は、移動交換局350およびサービスコントローラ300についての機能ブロック図である。移動交換局350は、制御装置351、交換装置352、記憶装置353およびINF354〜356を有する。制御装置351は、移動交換局350内の各種装置、例えば、交換装置352、記憶装置353およびINF354〜356を制御する。交換装置352は、データの交換処理を行う装置であり、例えば、パケット交換を行うルータ、回線交換を行うスイッチ、PDSN(Packet Data Serving Node)等の呼終端を行うノード等である。記憶装置353は、移動交換局350を制御するための制御プログラムを記憶する。INF354は、無線基地局と通信するためのインターフェイスを提供する。INF355は、コンテンツプロバイダと通信するためのインターフェイスを提供する。INF356は、サービスコントローラと通信するためのインターフェイスを提供する。
【0034】
サービスコントローラ300は、INF310、配信サーバ301、制御装置302、保守装置303、課金サーバ304、顧客DB305およびメモリ1〜4(306〜309)を有する。INF310は、移動交換局350と通信するためのインターフェイスを提供する。配信サーバ301は、コンテンツプロバイダに対してコンテンツを要求し、または、無線端末に対してコンテンツを配信する。制御装置302は、サービスコントローラ300内の各種装置、例えば、保守装置303、課金サーバ304、顧客DB305およびメモリ1〜4(306〜309)等の制御を行う。保守装置303は、サービスコントローラ300のメンテナンスを行うために利用されるものであり、メンテナンス用の入出力装置を有する。課金サーバ304は、ユーザによって開封されたコンテンツの課金をユーザ毎に処理する。顧客DB305は、ユーザによって登録されたコンテンツのリスト、当該リストのうち既に配信済みのコンテンツ、および当該リストのうち未だに配信されていないコンテンツについての情報等を管理する。メモリ1〜4(306〜309)の各々は、無線端末に対して配信される予定のコンテンツを一時的に保存し、または、途中で配信が中断されたコンテンツを一時的に保存する記憶装置である。途中で配信が中断される場合は、例えば、無線端末に対してコンテンツを配信していた途中で急に電波環境が悪くなる場合等である。
【0035】
図6は、コンテンツプロバイダ400についての機能ブロック図である。コンテンツプロバイダ400は、INF410、コンテンツサーバ401、制御装置402、課金サーバ403、保守装置404、記憶装置405、DB1〜3(406〜408)および顧客DB409を有する。INF410は、移動交換局と通信するためのインターフェイスを提供する。コンテンツサーバ401は、無線端末に宛てて、ユーザによって予め登録されたコンテンツを配信する。制御装置402は、コンテンツプロバイダ400内の各種装置、例えば、コンテンツサーバ401、課金サーバ403、保守装置404、記憶装置405、DB1〜3(406〜408)および顧客DB409等の制御を行う。課金サーバ403は、ユーザによって開封されたコンテンツの課金をユーザ毎に処理する。保守装置404は、コンテンツプロバイダ400のメンテナンスを行うため、または、新規コンテンツの作成若しくは古いコンテンツの削除を行うために利用されるものであり、そのような処理に必要な入出力装置を有する。記憶装置405は、コンテンツプロバイダ400内の各種装置を制御するための制御プログラムを記憶し、または、無線端末に宛ててコンテンツを配信する場合に必要とされるバッファを提供する。DB1〜3(406〜408)の各々は、ユーザに対して配信されるコンテンツを格納する。顧客DB409は、コンテンツを予め登録したユーザについての情報を保存する。
【0036】
図7は、図2の登録ステップを詳細に説明したシーケンス図である。プッシュ型サービスの加入に際して、ユーザは、所望のコンテンツを予め登録する必要がある。サービスコントローラ300の配信サーバ301は、例えば、電子メールにより、登録要求を移動交換局350に対して送信する(ステップ650)。登録要求は、複数のコンテンツが一覧表示されており、さらに、それぞれのコンテンツの紹介、およびコンテンツを登録する方法等が示されている。登録要求は、移動交換局350、無線基地局200を介して、無線端末100に送られる(ステップ651、ステップ652)。登録要求は、ユーザが無線端末100を購入したときに送信されてもよく、または定期的に送信されてもよい。
【0037】
ユーザは、上述のリストを作成する。リストの作成に際して、ユーザは、コンテンツ毎に優先度を設定する。さらに、ユーザは、コンテンツ毎にサービスクラスを設定する。ここでいうサービスクラスは、無線基地局200から無線端末100に対して配信されるコンテンツの配信判定基準の違いを表す。サービスクラス毎に、無線基地局200に対して予め設定される判定閾値は異なる。したがって、サービスクラス毎に、無線基地局200から無線端末100に対してコンテンツが配信されるタイミングは異なる。なお、ユーザは、全ての優先度に対して同一のサービスクラスを設定することも好ましく、優先度毎にサービスクラスを異ならせることも好ましい。
【0038】
本実施例によれば、無線端末100がおかれている電波状況を考慮してコンテンツを配信するため、無線端末100が常に電波状況の悪いところにおかれている場合、優先度の高いコンテンツであっても、いつまでたっても無線端末100に対して配信されないという事態が生じ得る。しかし、この場合であっても、本実施例によれば、ユーザが優先度毎に所望のサービスクラスを設定できるため、優先度の高いコンテンツについてはより閾値を小さく設定してあるサービスクラスを選択することにより、無線端末100が電波状況の悪いところにおかれていても、無線端末100のおかれている電波状況が閾値を超えさえすれば当該コンテンツを優先的に受信できる。
【0039】
ユーザは、リストを作成した後、例えば、無線端末100の登録ボタン等を押圧することにより、リスト登録を行う。無線端末100は、登録ボタンが押圧された場合、無線基地局200に対してリスト登録を送信する(ステップ653)。リスト登録は、無線基地局200および移動交換局350を介して、サービスコントローラ300に送られる(ステップ654、ステップ655)。サービスコントローラ300は、リスト登録を受信すると、ユーザによって登録されたコンテンツのリスト、コンテンツ毎の優先度およびコンテンツ毎のサービスクラスを、顧客DB305に登録する(ステップ656)。顧客DB305は、リスト登録が終了すると、制御装置302に対して登録完了メッセージを送信する(ステップ657)。制御装置302は、登録完了メッセージを受けると、顧客DB305によって管理されるコンテンツのリストに基づいて、当該コンテンツを提供しているコンテンツプロバイダ400等に対してユーザ登録を行う(ステップ658)。ユーザ登録は、コンテンツプロバイダ400等に対して、コンテンツの登録をしたユーザについての情報を登録するものである。コンテンツプロバイダ400等は、サービスコントローラ300から依頼されたユーザ登録に従って、顧客DB409に対してユーザ登録を行う(ステップ659)。顧客DB409は、ユーザ登録が終了すると、制御装置402に対して登録完了メッセージを送信する(ステップ660)。制御装置402は、登録完了メッセージを受けると、サービスコントローラ300に対して登録完了メッセージを送信する(ステップ661)。サービスコントローラ300の制御装置302は、登録完了メッセージを受けると、ユーザ登録が正常に完了したことを登録完了メッセージという形で無線端末100に宛てて通知する(ステップ662〜ステップ664)。無線端末100は、登録完了メッセージを受けると、その旨をディスプレイに表示し、または音を鳴らすことにより、ユーザに通知する。
【0040】
図8は、一旦登録されたリストのうち特定のコンテンツを解約する場合のシーケンス図である。まず、ユーザは、解約を希望するコンテンツを指定する。具体的には、ユーザは、無線端末100を用いて、解約を希望するコンテンツについてのリストを作成する。ユーザは、リストを作成した後、例えば、無線端末100の解約ボタン等を押圧することにより、特定のコンテンツの解約を行う。無線端末100は、解約ボタンが押圧された場合、無線基地局200に対してコンテンツの削除メッセージを送信する(ステップ670)。コンテンツの削除メッセージは、無線基地局200および移動交換局350を介して、サービスコントローラ300に送られる(ステップ671、ステップ672)。サービスコントローラ300は、コンテンツの削除メッセージを顧客DB305に対して送る(ステップ673)。顧客DB305は、コンテンツの削除メッセージを受けると、顧客DB305によって管理されているコンテンツのうち、ユーザによって解約を希望されたコンテンツを削除する。顧客DB305は、コンテンツの削除が終了すると、削除完了メッセージを制御装置302に対して送信する(ステップ674)。制御装置302は、削除完了メッセージを受けると、ユーザによって解約を希望されたコンテンツを提供しているコンテンツプロバイダ400等に対して、ユーザの削除メッセージを通知する(ステップ675)。ユーザの削除メッセージは、コンテンツプロバイダ400等に対して、コンテンツの解約を希望したユーザについての情報を通知するものである。コンテンツプロバイダ400等は、サービスコントローラ300から通知されたユーザの削除メッセージに従って、顧客DB409からユーザを削除する(ステップ676)。顧客DB409は、ユーザ登録が終了すると、制御装置402に対して削除完了メッセージを送信する(ステップ677)。制御装置402は、削除完了メッセージを受けると、サービスコントローラ300に対して削除完了メッセージを送信する(ステップ678)。サービスコントローラ300の制御装置302は、削除完了メッセージを受けると、一旦登録されたリストから特定のコンテンツが正常に削除されたことを削除完了メッセージという形で無線端末100に宛てて通知する(ステップ679〜ステップ681)。無線端末100は、削除完了メッセージを受けると、コンテンツが正常に削除されたことをディスプレイに表示し、または音を鳴らすことにより、ユーザに通知する。
【0041】
本実施例によれば、ユーザは、特定のコンテンツを誤って登録してしまった場合、または登録した特定のコンテンツを解約したいと考えた場合に、解約を希望するコンテンツについて無線端末100を用いてリストを作成することにより、簡単に当該コンテンツを解約することができる。
【0042】
図9は、図2の配信ステップを詳細に説明したシーケンス図である。ユーザによって無線端末100の電源が入れられると、無線端末100は、無線基地局200に対して位置登録を送信する(ステップ700)。位置登録は、無線基地局200を介して、移動交換局350に対して送信される(ステップ701)。移動交換局350は、位置登録を受信すると、経路を切り替えてHLR380に対して送信される(ステップ702)。HLR380は、位置登録が完了すると、位置登録完了メッセージを移動交換局350に対して送信する(ステップ703)。移動交換局350は、位置登録完了メッセージを受信すると、加入状況要求メッセージをサービスコントローラ300に対して送信する(ステップ7094)。加入状況要求メッセージは、無線端末100のユーザが既にリスト登録をしているか否かを確認するものである。サービスコントローラ300の制御装置302は、加入状況要求メッセージを受けると、加入状況要求メッセージを顧客DB305に対して送信する(ステップ705)。顧客DB305は、加入状況要求メッセージを受けると、無線端末100のユーザが既にリスト登録をしているか否かを確認する。確認の結果、無線端末100のユーザが既にリスト登録をしている場合、顧客DB305は、加入状況通知を制御装置302に対して通知する(ステップ706)。加入状況通知は、無線端末100のユーザによって予め登録されているコンテンツについての情報等を含むものである。制御装置302は、加入状況通知を受信すると、移動交換局350に対して加入状況通知を送信する(ステップ707)。移動交換局350は、加入状況通知を受けると、既に受取っている位置登録完了メッセージとともに無線基地局200に対して加入状況通知を送信する(ステップ708)。無線基地局200は、加入状況通知を受信すると、無線端末100のユーザによって予め登録されているコンテンツについての情報等を顧客DB208に記録する。無線基地局200は、顧客DB208に記録されたユーザの無線端末100に対してのみ電波状況を監視して、顧客DB208に記録されていないユーザの無線端末の電波状況を監視しない。無線基地局200は、顧客DB208への記録の後、無線端末100に対して位置登録完了メッセージを送信する(ステップ709)。
【0043】
無線端末100は、位置登録が完了すると、無線基地局200との間で呼接続できる。無線端末100は、要求伝送レートを算出して、無線基地局200に対して送信する(ステップ710)。無線端末100は、要求伝送レートを定期的に無線基地局200に対して送信する。無線基地局200は、無線端末100について、顧客DB208に保存されたユーザの無線端末100であることを確認する。無線基地局200は、無線端末100から送信された要求伝送レートを受信して、無線端末100の電波状況を継続的に監視する。ここにいう監視は、統計処理のことであり、例えば、要求伝送レートを基に算出された無線端末100の要求伝送レートの移動平均等が考慮される。無線基地局200は、無線端末100の電波状況を監視して、無線端末100に対してコンテンツを配信するタイミングを判断する。無線基地局200は、監視の結果、要求伝送レートから算出される通信品質が予め設定された閾値を超えたとき、電波状況が良くなったと判断する。無線基地局200は、判断の結果を受けて、顧客DB208に記録された情報を参照して、移動交換局350に対してコンテンツの配信要求を送信する(ステップ711)。移動交換局350は、コンテンツの配信要求を受信すると、サービスコントローラ300に対してコンテンツの配信要求を送信する(ステップ712)。サービスコントローラ300の制御装置302は、コンテンツの配信要求を受けると、顧客DB305に対してコンテンツの配信を要求する(ステップ713)。顧客DB305は、無線端末100のユーザによって登録されたコンテンツのリストを検索する。顧客DB305は、当該リストのうち未だに配信されていないコンテンツであって、かつ優先度の最も高いコンテンツを選択して、制御装置302に対して通知する(ステップ713)。制御装置302は、コンテンツプロバイダに対してコンテンツの配信を要求する(ステップ714)。コンテンツプロバイダ400等の制御装置402は、顧客DB409に記録された情報を基にして、要求されたコンテンツをDB1〜3(406〜408)から読み出して、コンテンツサーバ401に対して送る。コンテンツサーバ401は、コンテンツをサービスコントローラ300に対して配信する(ステップ715)。コンテンツは、サービスコントローラ300、移動交換局350および無線基地局200を介して、無線端末100に対して配信される(ステップ716〜ステップ718)。
【0044】
無線端末100は、コンテンツプロバイダ400等からコンテンツを受信すると、無線基地局200に対して受信完了メッセージを送信する(ステップ719)。受信完了メッセージは、移動交換局350を介してサービスコントローラ300に対して送信される(ステップ720、ステップ721)。サービスコントローラ300の制御装置302は、受信完了メッセージを受けると、受信完了メッセージを顧客DB305に対して送る(ステップ722)。顧客DB305は、リストの更新を行い、無線端末100に対して配信されたコンテンツが既に配信済みであることを記録する。制御装置302は、コンテンツプロバイダ400に対して受信完了メッセージを送信する(ステップ723)。
【0045】
無線端末100は、ステップ720〜ステップ723の処理を行っている間も無線基地局200に対して要求伝送レートを送信している。無線基地局200は、受信完了メッセージを受信したときの電波状況に基づいて、次のコンテンツの配信が可能と判断すると次のコンテンツの配信要求を移動交換局350に対して送信する(ステップ711)。その後は、ステップ711〜ステップ723の処理を繰り返す。仮に、無線端末100から受信完了メッセージが送信された段階で無線端末100の電波状況が悪くなったと判断された場合、無線基地局200は、移動交換局350に対してコンテンツの配信要求を送信することなく、無線端末100の電波状況の監視を続ける。その後、無線端末100の電波状況が良くなったときに、ステップ711〜ステップ723の処理を繰り返す。これにより、ユーザによって予め登録されたコンテンツは、確実にユーザへ配信されることとなる。
【0046】
図10は、コンテンツの配信中に電波状況が悪くなった場合のシーケンス図である。時々刻々と変化する電波状況に対応できるように、無線端末100は、コンテンツのデータを受信中においても、絶えず定期的に無線基地局200に対して、要求伝送レートを送信する。無線基地局200も、要求伝送レートを受信して電波状況を継続的に監視する。コンテンツの配信中に電波状況が無線基地局200に予め設定された閾値を満たさなくなった場合、無線基地局200は、コンテンツの配信を中断する。無線基地局200は、無線端末100に対して、配信を中断することのメッセージを送信する(ステップ739)。さらに、無線基地局200は、配信途中のコンテンツであって、かつバッファに残っているデータを、移動交換局350に対して送信する(ステップ740)。配信途中のコンテンツは、移動交換局350からサービスコントローラ300に対して送信されて、メモリ1〜4(304〜309)に蓄積される(ステップ741、ステップ742)。このとき、顧客DB305には、リストの更新を行い、無線端末100に対して配信されたコンテンツが配信途中であることを登録する。配信途中のコンテンツは、無線端末100の電波状況が良くなって、コンテンツの配信が再開されるまで蓄積される。無線基地局200は、無線端末100の電波状況を継続的に監視して、要求伝送レートから算出される通信品質が予め設定された閾値を越えた場合、コンテンツの配信要求を移動交換局350に対して送信する(ステップ750)。コンテンツの配信要求は、移動交換局350からサービスコントローラ300に送られる(ステップ751)。サービスコントローラ300の制御装置302は、コンテンツの配信要求を受けると、顧客DB350に対してコンテンツの配信要求を送る(ステップ752)。顧客DB350は、制御装置302に対して配信途中のコンテンツを通知する(ステップ753)。制御装置302は、配信途中のコンテンツがあることを認識すると、メモリ1〜4(304〜309)に対して配信途中のデータを検索するためのメッセージを送信する(ステップ755)。配信途中のデータの検索が終了すると、配信途中のコンテンツは、メモリ1〜4(304〜309)から読み出され、サービスコントローラ300の配信サーバ301によって無線端末100に宛てて送信される(ステップ756〜ステップ759)。
【0047】
本実施例によれば、配信途中のコンテンツは、サービスコントローラ300のメモリ1〜4(304〜309)に蓄積されるため、配信途中のコンテンツが消失することがない。
【0048】
さらに、本実施例によれば、無線端末100のおかれている電波状況が良くなった場合に、コンテンツを初めから無線端末100に対して配信する必要がなく、無線端末100に蓄積されていない残りのコンテンツのみを配信すればよく、サービスコントローラ300等の処理負担を低減できるばかりでなく、限られた無線リソースを有効に利用できる。
【0049】
図11は、無線基地局200のフローチャートである。無線基地局200は、無線端末100から送信される要求伝送レートを受信して、無線端末100の電波状況に基づいてコンテンツを配信するか否かを判断する(ステップ1000)。ステップ1000の判断の結果、無線端末の電波状況が良いと判断した場合、無線基地局200は、コンテンツプロバイダ400等に宛ててコンテンツの配信要求を送信する(ステップ1001)。無線基地局200は、コンテンツプロバイダ400等からコンテンツを受信すると、無線端末100に対してコンテンツを配信する(ステップ1002)。コンテンツの配信が終了すると、無線基地局200は、無線端末100からコンテンツの受信完了メッセージを受信する(ステップ1003)。無線基地局200は、受信完了メッセージを受信すると、サービスコントローラ300に宛てて受信完了メッセージを送信する(ステップ1004)。無線基地局200は、顧客DB208を更新して、コンテンツの配信が終了したことを記録する(ステップ1005)。無線基地局200は、顧客DB208に記録された情報に基づいて、未だに配信されていないコンテンツがあるか否かを調査する(ステップ1006)。ステップ1006の調査の結果、未だに配信されていないコンテンツがある場合、無線基地局200は、ステップ1000の処理を行う。ステップ1006の調査の結果、未だに配信されていないコンテンツはない場合、無線基地局200は、無線端末100の電波状況の監視を終了する。なお、定期的に繰り返し配信されるべきコンテンツに関しては、無線基地局200は、未だに配信されていないコンテンツがない場合であっても、コンテンツがアップデートされたときに備えて無線端末100の電波状況を監視する。したがって、音楽のような1度のみ配信されるコンテンツと、デイリーニュースのような繰り返し配信されるコンテンツとでは、無線基地局の電波状況監視が継続するか変る。ユーザがどの様なコンテンツの配信を登録しているかは顧客DBで管理される。
【0050】
以下、無線端末100の要求伝送レートの移動平均等を考慮した統計処理の一例について説明する。
【0051】
【数1】
Rave(t)は、要求伝送レートを統計処理して得られた所定の時間の結果である。Rinst(t)は、現在無線端末100から受信された要求伝送レートである。Rave(t−1)は、一つ前まで無線端末100から受信された要求伝送レートの統計処理の結果である。tは、定期的に無線端末100から要求伝送レートが送信される時間単位である。Cは、数式1の時定数である。時定数Cの値が大きいほど、より長い時間過去に遡って、受信された要求伝送レートも考慮される。さらに、Cの値が大きいほど、無線端末100が電波状況の変動が激しい場所に移動しても、コンテンツの配信の中断が頻繁になされることは少なくなる。但し、電波状況が悪い場合、低い伝送レートでデータを受信することになり、無線リソースが無駄になる。反対に、時定数Cの値が小さいほど、より電波状況の変動に敏感になるので、無線端末100が電波状況の悪い場所に移動すると直ぐに、コンテンツの配信は中断される。このとき、無線端末100の電波状況が良く、かつ伝送レートが高い場合に、無線基地局200からデータが配信されるので、無線リソースを有効に使用出来るというメリットがある。但し、コンテンツの配信が頻繁に中断および再開されることとなるので、無線基地局200およびサービスコントローラ300等の負荷が増加する。したがって、時定数Cの値を適切に設定することは大変重要である。
【0052】
図12は、無線基地局200がコンテンツを配信するためのタイミングの判断についての処理フローを説明する。無線基地局200は、無線端末100から定期的にRinst(t)を受信する(ステップ1100)。無線基地局200は、Rinst(t)を受信すると、数式1を使用してRave(t)を算出する(ステップ1101)。無線基地局200は、算出されたRave(t)の値と、無線基地局200に対して予め設定された閾値TRの値とを比較する(ステップ1102)。ステップ1102の比較においてRave(t)の値が閾値TRの値を超えない場合、tをt+1にインクリメントする(ステップ1106)。この場合、ステップ1100〜ステップ1102の処理を繰り返して、無線端末100の電波状況を監視する。
【0053】
ステップ1102の比較においてRave(t)の値が閾値TRの値を越えた場合、無線基地局200は、無線端末100が既に通信中か否かを確認する(ステップ1103)。ステップ1103の確認の結果、既に通信中である場合、通信が終了するまで待つべく、tをt+1にインクリメントする(ステップ1106)。この場合も、ステップ1100〜ステップ1102の処理を繰り返して、無線端末100の電波状況を監視する。
【0054】
ステップ1103において無線端末100が通信中でない場合、未だに配信されていないコンテンツを既に要求済みであるか否かを確認する(ステップ1104)。ステップ1104においてコンテンツを既に要求済みの場合、tをt+1にインクリメントする(ステップ1106)。この場合も、ステップ1100〜ステップ1102の処理を繰り返して、無線端末100の電波状況を監視する。
【0055】
ステップ1104においてコンテンツを要求していない場合、コンテンツプロバイダ400に対してコンテンツの配信要求を送信する(ステップ1105)。
【0056】
無線基地局200はコンテンツの配信中も無線端末100の電波状況を監視する。したがって、以下、コンテンツの配信中の無線基地局200の処理動作を説明する。図13は、コンテンツの配信中の無線基地局200が無線端末100の電波状況を監視する場合の処理フローを説明する。無線基地局200は、無線端末100から定期的にRinst(t)を受信する(ステップ1150)。無線基地局200は、Rinst(t)を受信すると、数式1を使用してRave(t)を算出する(ステップ1151)。無線基地局200は、算出されたRave(t)の値と、無線基地局200に対して予め設定された閾値TRの値とを比較する(ステップ1152)。ここでは、特に、TSという新しいパラメータを設定することとする。TSは、コンテンツの配信中に無線端末の電波状況が悪くなってRave(t)の値がTRの値を下回った場合または等しくなった場合であっても、直ぐにコンテンツの配信を中断することなく、ある程度コンテンツの配信を許容するためのパラメータである。TSをゼロ以外の所定の値に設定することにより、Rave(t)の値がTRの値を下回った場合または等しくなった場合であっても、現在配信中のコンテンツだけは中断させずに最後まで配信させることが可能である。
【0057】
Rave(t)の値が(TR−TS)の値を下回った場合または等しくなった場合、無線基地局200は、配信中のコンテンツの配信を中断する(ステップ1154)。この場合、無線基地局200は、サービスコントローラ300に対して、コンテンツの配信が中断されたことを通知するとともに、配信途中のデータを記録させる(ステップ1153)。Rave(t)の値が(TR−TS)の値を超えなくなった場合、さらに、tをt+1にインクリメントする(ステップ1155)。この場合、ステップ1150〜ステップ1152の処理を繰り返して、無線端末100の電波状況を監視する。なお、ステップ1154、ステップ1153の処理は、ステップ1150〜ステップ1152およびステップ1155の処理とは時間的に独立して処理される。
【0058】
Rave(t)の値が(TR−TS)の値を超えている場合は、無線基地局200は、コンテンツの配信を継続して、かつtをt+1にインクリメントする(ステップ1155)。この場合、ステップ1150〜ステップ1152の処理を繰り返して、無線端末100の電波状況を監視する。
【0059】
図14は、ユーザによって設定されたサービスクラスと、閾値TRと、相対コンテンツ料比率との対応表である。以下、優先度毎にサービスクラスが異なる場合について説明する。サービスクラスは、例えば、クラスの後に付された数値が小さくなるほど、優先度が高くなることとする。すなわち、クラスの後に付された数値が最も小さいクラス1は、最も高い優先度に対応しており、クラスの後に付された数値の最も大きいクラス4は、最も低い優先度に対応しているものとする。また、上述のとおり、サービスクラス毎に、無線基地局200に対して予め設定される閾値TRは異なり、無線基地局200から無線端末100に対してコンテンツが配信されるタイミングも異なる。したがって、閾値TRを低く設定した場合、無線基地局200は、比較的無線端末100の電波状況が悪くてもコンテンツを配信する。他方、閾値TRを高く設定した場合、無線基地局200は、無線端末100の電波状況が良いときでないとコンテンツを配信しない。例えば、クラス1、クラス2、クラス3、クラス4の閾値TRは、それぞれ、200kbit/s、400kbit/s、600kbit/s、1000kbit/sとする。この場合、クラスの後に付された数値が小さくなるほど、閾値TRが低くなるため、無線端末100の電波状況が悪くてもコンテンツは配信される。一方、相対コンテンツ料比率は、クラスの後に付された数値が小さくなるほど、高くする。例えば、クラス1、クラス2、クラス3、クラス4の相対コンテンツ料比率は、それぞれ、2、 1.5、 1、 0.5とする。クラスの後に付された数値が小さくなるほど、無線基地局200から無線端末100に対して配信されるコンテンツは配信され難くなるからである。
【0060】
本実施例によれば、ユーザが所望のサービスクラスを設定できるため、特定のユーザが全ての優先度に対して最も閾値TRの低いサービスクラスのみを登録することも考えられる。これでは、ユーザ間の衡平が図れない事態が生じる。しかし、本実施例によれば、閾値TRの低いサービスクラスほど相対コンテンツ料比率が高くなるため、同一のコンテンツに対して、閾値TRの低いサービスクラスを登録したユーザと、閾値TRの高いサービスクラスを登録したユーザとの差別化が図れる。したがって、ユーザ間の衡平が図れることとなる。
【0061】
図15は、コンテンツの配信要求を受信した場合のサービスコントローラ300のフローチャートである。まず、無線基地局200から送信されたコンテンツの配信要求を受信した場合、サービスコントローラ300の制御装置302は、配信中に中断された配信途中のコンテンツがあるか否かについて、顧客DB305に対して確認する(ステップ1200)。配信途中のコンテンツがない場合、制御装置302は、顧客DB305に記録されているユーザによって登録されたリストを参照して、最も優先度の高いコンテンツを選択する(ステップ1201)。最も優先度の高いコンテンツが選択された場合、制御装置302は、選択されたコンテンツの配信をコンテンツプロバイダ400等に要求する(ステップ1202)。
【0062】
ステップ1200において配信途中のコンテンツがある場合、制御装置302は、メモリ1〜4(304〜309)に蓄積された配信途中のコンテンツにアクセスする(ステップ1203)。制御装置302は、配信途中のコンテンツをメモリから読み出して、配信サーバ301へ送る。配信サーバ301は、配信途中のコンテンツを無線端末に宛てて送信する(ステップ1204)。
【0063】
図16は、コンテンツのデータフォーマットの説明図である。図16−1は、コンテンツのデータパケットの説明図である。コンテンツのデータパケットは、ヘッダー、コンテンツデータおよびTail Bitを有する。ヘッダーは、例えば、パケット情報、宛先情報、送り元情報、コンテンツ概要、制御情報を有する。パケット情報は、例えば、コンテンツID、コンテンツの種類、コンテンツの作成日時、コンテンツを提供しているコンテンツプロバイダ等についての情報である。コンテンツの概要は、例えば、無線端末100に表示されることとなるタイトル、見出しおよびコンテンツ料等についての情報である。制御情報は、例えば、コンテンツの表示方法およびコンテンツのデータサイズ等についての情報である。Tail Bitは、データの最後を示すものである。
【0064】
図16−2、図16−3は、配信中に中断された配信途中のコンテンツデータパケットの説明図である。図16−2は、無線端末100が保存しているコンテンツデータパケットである。図16−1と異なる点として、図16−2のコンテンツデータパケットは、Tail Bitの代わりにNot Finishフラグが追加される。Not Finishフラグは、コンテンツが配信途中で中断されたことを示す。
【0065】
図16−3は、サービスコントローラ300のメモリ1〜4(306〜309)が保存しているコンテンツデータパケットである。図16−1と異なる点として、図16−3のコンテンツデータパケットは、制御情報として配信途中フラグが記憶される。配信途中フラグは、コンテンツが配信途中で中断されたことを示す。
【0066】
無線端末100の電波状況が改善されてコンテンツの配信が再開された場合、サービスコントローラ300の制御装置302は、顧客DB305に記録された情報と、メモリ1〜4(306〜309)が保存しているコンテンツデータパケットの配信途中フラグとに基づいて、配信途中のコンテンツを無線端末100に対して送信する。無線端末100は、配信途中のコンテンツを受信した場合、図16−2のコンテンツデータパケットおよび図16−3のコンテンツデータパケットのパケット情報に含まれたコンテンツの種類等の情報を比較する。無線端末100は、比較の結果、図16−3のコンテンツデータパケットを図16−2のコンテンツデータパケットに後続するコンテンツデータパケットであると認識して、それぞれのコンテンツデータを関連付ける。
【0067】
本実施例によれば、コンテンツデータパケットにおいて配信途中フラグ等を設けたことにより、後続するコンテンツデータパケットを適切に、コンテンツの配信が中断される前のコンテンツデータパケットと関連付けができる。
【0068】
図17は、サービスコントローラ300の顧客DB305が情報を更新する場合の説明図である。図17−1は、情報更新のフローチャートである。図17−2は、更新されるリストの内容である。図17−2のリストは、コンテンツ1、コンテンツ2、コンテンツ3という3つのコンテンツが登録されている。コンテンツ1は、例えば、ニュースのように、アップデートされる度に繰り返し配信されるものである。コンテンツ2およびコンテンツ3は、例えば、音楽または映画のように、1度だけ配信されるものである。ここで、コンテンツの後に付されている数値は、優先度を示す。例えば、コンテンツの後に付されている数値が小さいほど、優先度は高いものとする。図17−2のリスト中の順位は、無線基地局200からコンテンツの配信要求があった場合に、サービスコントローラ300がコンテンツの配信を要求する順番である。優先度が高いものほど、図17−2のリスト中の順位に示された数値は小さい。図17−2に示されるように、顧客DB305は、未配信DBと配信済DBという2種類のDBを有する。未配信DBは、ユーザによって登録されたコンテンツのうち、未だに配信されてないコンテンツをリストに登録する。配信済DBは、ユーザによって登録されたコンテンツのうち、既に配信されたコンテンツであって、かつ繰り返し配信されるべきコンテンツをリストに登録する。
【0069】
ユーザからリスト登録があった場合、サービスコントローラ300の顧客DB305は、未配信DBにおいて、登録されたコンテンツを優先度順に並びかえて、リストに登録する(ステップ1300)。例えば、図17−2の未配信DBのリストは、順位に示された数値1、2、3のそれぞれに対応させて、優先度の高い順にコンテンツ1、コンテンツ2、コンテンツ3を登録する。この場合、配信済DBは、いかなるコンテンツもリストに登録されていない。無線基地局200からコンテンツの配信要求を受信した場合、サービスコントローラ300は、未配信DBのリストに登録されたコンテンツのうち、優先度の最も高いコンテンツの配信要求を送信する(ステップ1301)。例えば、サービスコントローラ300は、図17−2のリスト中の順位に示された数値の最も小さい1に対応して登録されたコンテンツ1について配信要求を送信する。コンテンツの配信要求を送信した後、顧客DB305は、配信されたコンテンツが繰り返し配信されるコンテンツであるか否かを判定する(ステップ1302)。例えば、顧客DB305は、配信されたコンテンツ1について、繰り返し配信されるコンテンツであるか否かを判定する。ステップ1302の判定の結果、繰り返し配信されるコンテンツであると判定された場合、顧客DB305は、配信済みのコンテンツを未配信DBのリストから削除して、配信済DBのリストに登録する(ステップ1303)。例えば、コンテンツ1は繰り返し配信されるコンテンツであるので、顧客DB305は、配信済みのコンテンツ1を未配信DBのリストから削除して、配信済DBのリストに登録する。ステップ1303において配信済みのコンテンツが未配信DBのリストから削除されると、未配信DBのリストに登録されたコンテンツは、順位を繰り上げて更新される(ステップ1304)。この場合、顧客DB305は、配信済DBに登録されているコンテンツの内容がアップデートされ次第、配信済DBから当該コンテンツを削除して、未配信DBのリスト中の順位に示された最も大きい数値に対応させて、未配信DBに当該コンテンツを登録する。例えば、未配信DBのリスト中の順位に示された数値2、3に対応して登録されたコンテンツ2、コンテンツ3のそれぞれは、順位を1つづつ上げて更新されて、リスト中の順位に示された数値1、2のそれぞれに対応してコンテンツ2、コンテンツ3が登録される。さらに、配信済DBに登録されていたコンテンツ1は、内容がアップデートされた後、配信済DBのリストから削除されて、未配信DBのリスト中の順位に示された最も大きい数値3に対応して登録される。その後、コンテンツが配信される度に、顧客DB305は、ステップ1301〜ステップ1304の処理を繰り返す。
【0070】
ただし、ステップ1302において、繰り返し配信されるものでないコンテンツと判定された場合、当該コンテンツは、未配信DBのリストから削除されるものの、配信済DBのリストには登録されない。例えば、コンテンツ2、コンテンツ3は繰り返し配信されるものでないので、配信済DBには登録されない。
【0071】
なお、無線基地局200の顧客DB208も、顧客DB305と同様のリストを用いてコンテンツを管理する。
【0072】
図18は、図2の確認ステップを詳細に説明したシーケンス図である。ユーザは、ユーザが希望する時間に、無線端末100の記憶装置106に蓄積されたコンテンツを開封する。ユーザによってコンテンツが開封された場合、無線端末100は、コンテンツ開封通知を無線基地局200に対して送信する(ステップ800)。コンテンツ開封通知は、無線基地局200および移動交換局350を介して、サービスコントローラ300に対して送信される(ステップ801、ステップ802)。サービスコントローラ300の制御装置302は、コンテンツ開封通知を受けると、顧客DB305に対して、ユーザがコンテンツを開封したことを記録する(ステップ803)。制御装置302は、顧客DBへの記録が正常に実施されると、コンテンツプロバイダ400等に対して、ユーザがコンテンツを開封したことを通知する(ステップ805)。コンテンツプロバイダ400等の制御装置402は、顧客DB409に対してコンテンツ開封通知を記録させるとともに、課金等を行うためのデータベースを更新する(ステップ806)。課金サーバ403は、課金等を行うためのデータベースを利用して、ユーザによって開封されたコンテンツの課金を行う。
【0073】
図19は、無線端末の表示画面を示した図である。図19−1は、無線端末100の記憶装置106に蓄積されたコンテンツの概要が示された表示画面である。図19−1に示されるように、蓄積されたコンテンツの数、コンテンツを受信した時間、およびコンテンツ料等が表示される。本実施例においては、ユーザによって開封されたコンテンツについてのみ課金が行われるため、ユーザによって開封されていない段階で、課金が行われることはない。したがって、図19−1に示される表示画面の状態で、課金が行われることはない。コンテンツが古いものまたは不要なものである場合等において、ユーザは、コンテンツを削除できる。ユーザは、視聴したいコンテンツを選択して開封する。図19−1の表示画面は、コンテンツを開封することにより、図19−2の表示画面へ変化する。図19−2は、コンテンツが開封された後の表示画面である。音楽配信または映像配信のいずれの場合も同様の表示画面である。なお、1度開封したコンテンツは、削除することもできるが、無線端末100の記憶装置106に保存しておくこともできる。
【0074】
なお、本実施例において、無線基地局200は、無線端末100に対してコンテンツを配信するタイミングを判断した後に、サービスコントローラ300に対してコンテンツの配信要求を送信する(ステップ711、ステップ712)。しかし、本実施例に限定されることなく、無線基地局200は、無線端末100に対してコンテンツを配信するタイミングを判断するに際して、予めサービスコントローラ300からコンテンツを受取っていることも好ましい。この場合、無線基地局200は、要求伝送レートから算出される通信品質が予め設定された閾値を超えて、電波状況が良くなったと判断するとすぐに、無線端末100に対してコンテンツを配信できることとなる。同様に、移動交換局350が、予めサービスコントローラ300からコンテンツを受取っていることも好ましい。
【0075】
また、本実施例において、無線基地局200は、コンテンツの配信が中断された場合、配信途中のコンテンツであって、かつバッファに残っているデータを、サービスコントローラ300に対して送信する(ステップ740、ステップ741)。しかし、本実施例に限定されることなく、無線基地局200は、配信途中のコンテンツであって、かつバッファに残っているデータを、自無線基地局内に蓄積しておくことも好ましい。この場合、無線基地局200は、無線端末100の電波状況が良くなるとすぐに、無線端末100に対してコンテンツの配信を再開できることとなる。同様に、移動交換局350が、配信途中のコンテンツであって、かつバッファに残っているデータを、蓄積することも好ましい。
【0076】
【発明の効果】
本発明によれば、プッシュ型サービスにおけるスループットの低下を防止することができる。また、本発明によれば、キャリアは、限られた無線リソースを有効に利用できる。さらに、本発明によれば、ユーザは、高品質のサービスを受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プッシュ型サービスに用いられるシステムの構成図である。
【図2】 プッシュ型サービスのシーケンスの概略図である。
【図3】 無線端末100についての機能ブロック図である。
【図4】 無線基地局200についての機能ブロック図である。
【図5】 移動交換局350およびサービスコントローラ300についての機能ブロック図である。
【図6】 コンテンツプロバイダ400についての機能ブロック図である。
【図7】 図2の登録ステップを詳細に説明したシーケンス図である。
【図8】 一旦登録されたリストのうち特定のコンテンツを解約する場合のシーケンス図である。
【図9】 図2の配信ステップを詳細に説明したシーケンス図である。
【図10】 コンテンツの配信中に電波状況が悪くなった場合のシーケンス図である。
【図11】 無線基地局200のフローチャートである。
【図12】 無線基地局200がコンテンツを配信するためのタイミングの判断についての処理フローである。
【図13】 コンテンツの配信中の無線基地局200が無線端末100の電波状況を監視する場合の処理フローである。
【図14】 サービスクラスと、閾値TRと、相対コンテンツ料比率との対応表である。
【図15】 コンテンツの配信要求を受信した場合のサービスコントローラ300のフローチャートである。
【図16】 コンテンツのデータフォーマットの説明図である。
【図17】 サービスコントローラ300の顧客DB305が情報を更新する場合の説明図である。
【図18】 図2の確認ステップを詳細に説明したシーケンス図である。
【図19】 無線端末の表示画面を示した図である。
【符号の説明】
100・・・無線端末
200・・・無線基地局
300・・・サービスコントローラ
350・・・移動交換局
380・・・HLR
400・・・コンテンツプロバイダ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an information distribution system for distributing information to terminals, and in particular, controls distribution of information according to a transmission rate required for a radio base station from a terminal used for radio communication. Regarding technology.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in mobile communication services at home and abroad, a user of a wireless terminal (hereinafter referred to as a user) requests desired content using the wireless terminal. The content provider distributes content including multimedia information in response to a request from the user. In this case, the content distributed from the content provider is distributed regardless of the radio wave condition of the wireless terminal.
[0003]
However, since the radio wave situation where the wireless terminal is placed changes from moment to moment, the radio terminal cannot always receive content when the radio wave situation is good. A packet error occurs when the content is distributed when the radio wave condition of the wireless terminal is poor, or when the radio wave condition of the wireless terminal becomes bad during content distribution.
If the occurrence of packet errors increases, packet retransmission will be repeated, resulting in a decrease in throughput.
[0004]
As a document describing a technique for preventing such a situation, there is JP-A-2001-95046. Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-95046 describes a music information distribution system that distributes music data using a mobile phone network.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In Japanese Patent Laid-Open No. 2001-95046, a mobile phone measures the radio wave intensity in a mobile phone network and prohibits reception of data distributed from an information distribution server when the radio wave intensity is low. When the mobile phone is prohibited from receiving data, the mobile phone notifies the user that it cannot connect to the information distribution server. In this case, the user cannot obtain music data from the information distribution server, although the user needs it. As described above, in the technique disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2001-95046, there is a situation in which desired music data cannot be used when the user needs it.
[0006]
On the other hand, according to the push-type service, since the content is distributed to the wireless terminal in advance before being used by the user, the user cannot obtain desired information as in JP 2001-95046 A Does not occur. The push-type service here is a service that distributes content registered in advance by the user to the wireless terminal in advance before being used by the user.
[0007]
However, since content is distributed regardless of the radio wave status of the wireless terminal even in push-type service, if the content is distributed when the radio wave status of the wireless terminal is poor, or the radio wave status of the wireless terminal is When it gets worse, a packet error occurs, resulting in a situation where the throughput decreases.
[0008]
Furthermore, in the technology described in Japanese Patent Laid-Open No. 2001-95046, a mobile phone prohibits data reception, and an information provider side device such as a content provider controls content distribution like a push-type service. It cannot be applied to services that do. In the push-type service, a device specific to the push-type service is required to prevent a decrease in throughput. Specifically, unless the device on the information provider side such as a content provider is devised, it is impossible to prevent a decrease in throughput in the push-type service. Even if the technique described in Japanese Patent Laid-Open No. 2001-95046 is applied to the push-type service, the music data is lost when the reception is prohibited by the mobile phone after the music data is distributed from the information distribution server. Things will happen.
[0009]
In particular, in a best-effort wireless communication system, the frequency of packet errors when the radio wave condition where the wireless terminal is placed is poor and the data transmission rate from the wireless base station to the wireless terminal is high. Will be more. However, even in this case, content registered in advance by the user in the push-type service is transmitted from the radio base station to the radio terminal. For example, there is a wireless communication system in which a wireless terminal and a wireless base station are connected through a wireless channel by time division multiple access (TDMA) to which slots are assigned by a predetermined scheduling method. In this wireless communication system, even when the same amount of data is transmitted, when the data transmission rate from the wireless base station to the wireless terminal is low, the wireless terminal is compared with the wireless terminal when the transmission rate is high. Therefore, it is necessary to allocate a large number of slots. In this case, radio resources are occupied for a long time, and as a result, the number of radio terminals accommodated is limited, and the average throughput per radio base station is reduced. In such a situation, it is not possible to effectively use limited radio resources for radio operators (hereinafter referred to as carriers) that provide mobile communication services, and the quality of service for users decreases.
[0010]
Therefore, an object of the present invention is to prevent a decrease in throughput in the push type service. In addition, another object of the present invention is that a limited radio resource can be effectively used for a carrier. Furthermore, another object of the present invention is to provide a high quality service for the user.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention has the following configuration.
[0012]
The present invention includes a content data distribution device used for push-type services. The content data distribution device has a function of transmitting content data to a wireless terminal, such as a wireless base station. The content data distribution apparatus includes an antenna, a communication unit, a transmission rate monitoring unit, and a distribution determination unit. The antenna has a function of converting a radio wave transmitted from a wireless terminal into an electric signal. The communication unit has a function of demodulating an electric signal sent from the antenna. The communication unit is, for example, an RF circuit and a modem. The transmission rate monitoring unit has a function of monitoring communication quality calculated based on a transmission rate requested from a wireless terminal. The distribution determination unit has a function of determining whether to distribute data to the wireless terminal according to the result of monitoring by the transmission rate monitoring unit. The distribution determining unit determines not to distribute the content data to the wireless terminal when the communication quality calculated by the transmission rate monitoring unit is not within a predetermined standard. The distribution determining unit determines to distribute the content data to the wireless terminal when the communication quality calculated by the transmission rate monitoring unit is within a predetermined standard. The content data is requested in advance by the user of the wireless terminal. The content data distributed to the wireless terminal is content data that has not yet been distributed to the wireless terminal, and is the content data having the highest priority set by the user of the wireless terminal. The priority is the priority order of the content data distributed to the wireless terminal. The predetermined standard is set in advance by the user of the wireless terminal, and serves as a reference for determining the distribution timing of the content distributed to the wireless terminal. The predetermined standard is, for example, a threshold set for each service class. When it is determined that the content data is to be distributed, the distribution determination unit requests the other device to distribute the content data. The other device has a function of distributing content data in response to a request from the content data distribution device. Other devices are, for example, service controllers, content providers, and the like.
[0013]
The transmission rate monitoring unit continues to monitor the communication quality calculated based on the transmission rate while distributing the content data to the wireless terminal. The distribution determining unit determines that the distribution of the content data to the wireless terminal is interrupted when the communication quality does not satisfy the predetermined standard. When the communication quality satisfies a predetermined standard, the distribution determination unit determines to resume the distribution of content to the wireless terminal again.
[0014]
The present invention has a content requesting device used for push-type services. The content requesting device has a function of requesting content distribution from a content provider, and is, for example, a service controller. The content requesting device includes a receiving unit, an information selecting unit, and a control unit. The receiving unit has a function of receiving a content distribution request from another switching apparatus. The receiving unit is, for example, INF. Another switching device is a device having a function of performing circuit switching or packet switching, for example, a mobile switching center. The information selection unit selects predetermined information from information about a plurality of contents set by the user of the wireless terminal. The predetermined information is information about content that has not yet been distributed to the wireless terminal, and information about content with the highest priority set by the user of the wireless terminal. The information selection unit is, for example, a customer DB. When the receiving unit receives the content distribution request, the control unit requests the content provider to distribute the content corresponding to the information selected by the information selecting unit. The content provider distributes the requested content to the wireless terminal.
[0015]
The content requesting apparatus further includes a storage unit. The accumulation unit accumulates undelivered data among the contents being distributed when the distribution of the contents to the wireless terminal is interrupted. The accumulation unit is, for example, a memory. An information selection part updates the information about the content for which distribution was interrupted among the information about the plurality of contents set by the user of the wireless terminal. When receiving a content distribution request at the receiving unit, the control unit checks with the information selection unit whether there is information about the content whose distribution has been interrupted. When there is information about the content whose distribution has been interrupted, the control unit controls to read undistributed data from the storage unit and transmit it to the wireless terminal.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0017]
FIG. 1 shows the configuration of a system used for a push-type service. Each of the users has a
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
[0021]
[0022]
On the other hand, the
[0023]
According to the present embodiment, the content is distributed from the
[0024]
This embodiment can also be applied to push-type services for buses, trains, taxis and the like. Since a bus, a train, a taxi, or the like moves, content distributed from the
[0025]
FIG. 2 shows an outline of a push type service sequence. An outline of a push type service sequence in this embodiment will be described with reference to FIG.
[0026]
First, the registration step will be described. The carrier requests the user to register a list of contents that the user desires to distribute via the radio base station (step 600). As a method for requesting list registration, for example, there is a method by e-mail or direct mail. The user selects desired content in response to a request from the carrier. The user creates a list of the selected content using the wireless terminal. The list is specified, for example, for desired content and a content provider that provides the content. The list is also preferably set with respect to priority. The priority here is the order of the content that the user wants to distribute. The priority is set higher as the order in which distribution requests are made by the service controller is faster among the plurality of contents registered in the list by the user. The user performs list registration using a wireless terminal. As a list registration method, first, a list created by the user is transmitted from the transmitting wireless terminal to the wireless base station (step 601). When the carrier receives the list, the carrier registers the contents of the list with the service controller. Thereafter, for each identified content, the carrier notifies the content provider that provides each content that the list has been registered (step 602). Thereby, the registration work required for the user to receive the push-type service is completed.
[0027]
According to the present embodiment, when the user sets a desired priority for each content, the higher priority content is accumulated in the
[0028]
Next, the distribution step will be described. The content registered by the registration step is received by the wireless terminal. In order for the wireless terminal to receive the content, it is necessary that the wireless terminal is always turned on. This is because when the wireless terminal is turned on, the wireless terminal periodically transmits the requested transmission rate to the wireless base station. First, when the power is turned on by the user, the wireless terminal performs location registration with the HLR in order to recognize the wireless base station in charge of the cover area where the wireless terminal is placed (step 603). When the location registration work is completed, the wireless terminal is ready to communicate with the wireless base station. The wireless terminal calculates a required transmission rate based on the power level of the pilot signal and the interference wave power level from the adjacent sector, and transmits it to the wireless base station (step 604). The processing in
[0029]
Next, the confirmation step will be described. When the user confirms the wireless terminal, for example, when returning home or returning to the office, the content registered in advance is already stored in the wireless terminal, so the content can be obtained at any time desired by the user. Can be opened and watched. When the content is opened by the user, the wireless terminal notifies the wireless base station of the opening of the content (hereinafter referred to as a content opening notification) (step 609). Upon receiving the content opening notification, the radio base station notifies the service controller and the content provider of the content opening notification (step 610). The content opening notification is used for grasping whether or not the content stored in the wireless terminal has been opened by the user. The content opening notification is used by, for example, a billing process by the service controller and the content provider. As a result, the confirmation process for opening the content is completed.
[0030]
Finally, the payment step will be described. The service controller or content provider calculates the cumulative amount of usage fees for the content opened by the user. The accumulated amount is the income from the content provider providing the content. The service controller or content provider charges the accumulated amount to the user at a predetermined date and time, for example, at the end of the month (
[0031]
Hereinafter, the individual devices shown in FIG. 1 will be described. FIG. 3 is a functional block diagram for the
[0032]
FIG. 4 is a functional block diagram of the
[0033]
FIG. 5 is a functional block diagram of the
[0034]
The
[0035]
FIG. 6 is a functional block diagram for the
[0036]
FIG. 7 is a sequence diagram illustrating the registration step of FIG. 2 in detail. When subscribing to the push-type service, the user needs to register desired content in advance. The
[0037]
The user creates the above list. When creating a list, the user sets a priority for each content. Further, the user sets a service class for each content. The service class referred to here represents a difference in distribution determination criteria for content distributed from the
[0038]
According to the present embodiment, content is distributed in consideration of the radio wave condition in which the
[0039]
After creating the list, the user performs list registration by pressing a registration button or the like of the
[0040]
FIG. 8 is a sequence diagram in the case of canceling a specific content in the list once registered. First, the user designates content desired to be canceled. Specifically, the user uses the
[0041]
According to the present embodiment, when the user has registered specific content by mistake or when he / she wants to cancel the registered specific content, the user uses the
[0042]
FIG. 9 is a sequence diagram illustrating the distribution step of FIG. 2 in detail. When the
[0043]
When the location registration is completed, the
[0044]
When receiving content from the
[0045]
The
[0046]
FIG. 10 is a sequence diagram in a case where the radio wave condition becomes worse during content distribution. The
[0047]
According to the present embodiment, the contents being distributed are stored in the
[0048]
Further, according to the present embodiment, when the radio wave condition of the
[0049]
FIG. 11 is a flowchart of the
[0050]
Hereinafter, the
[0051]
[Expression 1]
Rave (t) is a result of a predetermined time obtained by statistically processing the required transmission rate. Rinst (t) is a requested transmission rate currently received from the
[0052]
FIG. 12 illustrates a processing flow for determining the timing for the
[0053]
When the value of Rave (t) exceeds the threshold value TR in the comparison in
[0054]
If the
[0055]
If no content is requested in
[0056]
The
[0057]
When the value of Rave (t) is less than or equal to the value of (TR-TS), the
[0058]
If the value of Rave (t) exceeds the value of (TR-TS), the
[0059]
FIG. 14 is a correspondence table of the service class set by the user, the threshold value TR, and the relative content fee ratio. Hereinafter, a case where the service class is different for each priority will be described. For example, the service class has a higher priority as the numerical value given after the class becomes smaller. That is,
[0060]
According to the present embodiment, since a user can set a desired service class, a specific user may register only a service class having the lowest threshold value TR for all priorities. As a result, there arises a situation in which equity among users cannot be achieved. However, according to the present embodiment, since the relative content fee ratio becomes higher as the service class has a lower threshold value TR, the user who registered the service class having the lower threshold value TR for the same content and the service class having the higher threshold value TR Can be differentiated from users who have registered. Therefore, an equity among users can be achieved.
[0061]
FIG. 15 is a flowchart of the
[0062]
If there is content in the middle of distribution in
[0063]
FIG. 16 is an explanatory diagram of a data format of content. FIG. 16A is an explanatory diagram of a data packet of content. The content data packet includes a header, content data, and a tail bit. The header includes, for example, packet information, destination information, transmission source information, content outline, and control information. The packet information is, for example, information about a content ID, a content type, a content creation date, a content provider that provides the content, and the like. The outline of content is information about a title, a headline, a content fee, and the like that are displayed on the
[0064]
FIGS. 16-2 and 16-3 are explanatory diagrams of content data packets in the middle of distribution interrupted during distribution. FIG. 16B is a content data packet stored in the
[0065]
FIG. 16C illustrates content data packets stored in the
[0066]
When the radio wave condition of the
[0067]
According to the present embodiment, by providing a distribution in-progress flag or the like in the content data packet, the subsequent content data packet can be appropriately associated with the content data packet before the content distribution is interrupted.
[0068]
FIG. 17 is an explanatory diagram when the
[0069]
When the list is registered by the user, the
[0070]
However, if it is determined in step 1302 that the content is not repeatedly distributed, the content is deleted from the undelivered DB list but is not registered in the distributed DB list. For example, since the
[0071]
Note that the
[0072]
FIG. 18 is a sequence diagram illustrating the confirmation step of FIG. 2 in detail. The user opens the content stored in the
[0073]
FIG. 19 shows a display screen of the wireless terminal. FIG. 19A is a display screen on which an outline of content stored in the
[0074]
In the present embodiment, the
[0075]
Further, in this embodiment, when the content distribution is interrupted, the
[0076]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to prevent a decrease in throughput in a push type service. Further, according to the present invention, the carrier can effectively use limited radio resources. Furthermore, according to the present invention, the user can receive a high-quality service.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram of a system used for a push-type service.
FIG. 2 is a schematic diagram of a push service sequence.
3 is a functional block diagram of the
4 is a functional block diagram of a
FIG. 5 is a functional block diagram of a
FIG. 6 is a functional block diagram of the
FIG. 7 is a sequence diagram illustrating in detail the registration step of FIG.
FIG. 8 is a sequence diagram in the case of canceling a specific content in a list once registered.
FIG. 9 is a sequence diagram illustrating in detail the distribution step of FIG. 2;
FIG. 10 is a sequence diagram when a radio wave condition is deteriorated during distribution of content.
FIG. 11 is a flowchart of the
FIG. 12 is a processing flow for determining the timing at which the
FIG. 13 is a processing flow when the
FIG. 14 is a correspondence table of service classes, threshold values TR, and relative content fee ratios.
FIG. 15 is a flowchart of the
FIG. 16 is an explanatory diagram of a data format of content.
FIG. 17 is an explanatory diagram when the
FIG. 18 is a sequence diagram illustrating the confirmation step of FIG. 2 in detail.
FIG. 19 is a diagram showing a display screen of a wireless terminal.
[Explanation of symbols]
100: Wireless terminal
200: Radio base station
300 ... Service controller
350: Mobile switching center
380 ... HLR
400: Content provider
Claims (6)
前記コンテンツデータ配信装置は、アンテナと、通信部と、無線端末から送信されてくる要求伝送レートを受信し、該要求伝送レートを統計処理して算出された通信品質を監視する伝送レート監視部と、前記通信品質が判定基準にある場合には、コンテンツデータの配信を行い、前記通信品質が判定基準にない場合には、コンテンツデータを配信しないことを判断する配信判断部とを有し、
前記コンテンツ要求装置は、通信部と、無線端末のユーザによって設定された複数のコンテンツについての情報から所定のコンテンツについての情報を選択する情報選択部と、該情報選択部によって選択された情報に対応するコンテンツの配信をコンテンツプロバイダに要求する制御部とを有し、
前記情報選択部は、予めユーザが作成したリストが管理され、前記リストにはコンテンツ毎に、優先度およびコンテンツの配信判定基準を指定するサービスクラスが設定され、前記制御部は、ユーザが登録した前記優先度に基づき前記コンテンツプロバイダに対してコンテンツの要求を行い、
また前記コンテンツデータ配信装置における判定基準は、前記サービスクラスに応じて異なる値であることを特徴とするコンテンツ配信システム。A plurality of wireless terminals; a content data distribution apparatus that distributes content data to the wireless terminals; and a content request apparatus that is connected to the content data distribution apparatus and the content provider and requests the content provider to distribute the content. A content distribution system comprising:
It said content data distribution apparatus antenna and a communication unit receives a request transmission record over preparative transmitted from the wireless terminal, transmission rate monitor for monitoring a communication quality calculated by statistical processing of the request transmission rate And a distribution determination unit that distributes content data when the communication quality is in the determination criterion, and determines that the content data is not distributed when the communication quality is not in the determination criterion. ,
The content requesting apparatus corresponds to a communication unit, an information selection unit that selects information about a predetermined content from information about a plurality of content set by a user of a wireless terminal, and information selected by the information selection unit A control unit that requests the content provider to distribute the content to be
The information selection unit manages a list created in advance by a user, and a service class that specifies a priority and a content distribution determination criterion is set for each content in the list, and the control unit is registered by the user Request content from the content provider based on the priority,
The content distribution system according to claim 1, wherein the determination criteria in the content data distribution apparatus are different values depending on the service class.
無線端末から送信されてくる要求伝送レートを受信し、該要求伝送レートを統計処理して算出された通信品質を監視し、前記通信品質が判定基準にある場合には、コンテンツデータの配信を行い、前記通信品質が判定基準にない場合には、コンテンツデータを配信しないことを判断するものであって、
さらに、予めユーザが作成したリストを有し、前記リストにはコンテンツ毎に、優先度およびコンテンツの配信判定基準を指定するサービスクラスが設定されており、前記ユーザが登録した前記優先度に基づきコンテンツプロバイダに対してコンテンツの要求を行ってコンテンツを取得し、前記サービスクラスに応じて異なる判定基準でコンテンツデータの配信を行なうことを特徴とするコンテンツ配信方法。A content distribution method for distributing content data to a wireless terminal ,
Receiving a request transmission record over preparative transmitted from the wireless terminal monitors the communication quality calculated by statistical processing of the request transmission rate, when said communication quality is in the criterion, the distribution of the content data If the communication quality is not in the criterion, it is determined not to deliver the content data,
Further, the list has a list created by the user in advance, and a service class for designating a priority and a content distribution determination criterion is set for each content, and the content is based on the priority registered by the user. content distribution method characterized by acquire content making the request of the content to the provider performs distribution of content data in different criteria depending on the service class.
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