【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歩行型耕耘機の構成、及び作業機の昇降機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ロータリ耕耘装置等の作業機を具備する歩行型耕耘機では、走行時や回行時（旋回走行時）では、作業機を上昇させて圃場面から浮上させ、作業機が地面に当たらないようにして、損傷を避け、抵抗にならないようにしている。一方、作業時では、作業機を下降させて圃場の耕耘作業等が行なわれるようにしている。そして、従来は、作業時において回行するときには操作ハンドルの持ち上げて作業機も上昇させ、回行後の次の条の始端で操作ハンドルを降ろして作業を再開していた。また、路上走行時等では、作業機の下端が地面に当たらないように、作業機の後部に備える尾輪をハンドルの回転等の操作により上昇させていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、尾輪の上下操作は、ネジ杆を回転させる操作または尾輪支持杆を下降してロックする操作等を要し、作業終了時や開始時では面倒な操作となる。また、操作ハンドルを持ち上げながら回行する場合には、作業機が重く女性や老人等では労力を要し、自重による機体バランスの維持が難しく、高く操作ハンドルを持ち上げた状態で、サイドクラッチレバーを操作したり、主クラッチレバーを操作することは、背が低い作業者では操作し難いものであった。
【０００４】
このため、ロータリ耕耘装置等の作業機の昇降をアクチュエータにより行なう昇降機構を適用することが考えられるが、この場合は、機体本体側を固定とし、作業機側のみを昇降させるため、新たな連結構成を講じる必要がある。また、この連結構成においては、前記アクチュエータの不慮の故障や、周囲の土・埃等による動作不良を加味することが必要となる。また、従来の所謂バックストップ牽制機構においては、作業機単独の昇降を考慮に入れた設計としていないため、バックストップ牽制を行なうための連係機構を考慮する必要がある。
【０００５】
本発明は、以上の問題に鑑み、ハンドルを持ち上げなくても、ロータリ耕耘装置を上昇させる昇降機構の構成を提供すると共に、該昇降機構の採用に伴い、歩行型耕耘機全体の構成を見直すことで、各種操作性の向上が図られた歩行型耕耘機を提案するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【０００７】
請求項１においては、機体中央にミッションケース（３）と走行輪（１２）を配置し、該ミッションケース（３）の後側にロータリ耕耘装置（４）と操作ハンドル（２２）を配し、前記ミッションケース（３）と操作ハンドル（２２）に対して、ロータリ耕耘装置（４）を昇降可能に構成した歩行型耕耘機において、該ミッションケース（３）の後部に、該ロータリ耕耘装置（４）を昇降自在に接続するヒッチ部（１３）と油圧シリンダー（６６）を配置し、該油圧シリンダー（６６）に昇降リンク機構（４０）を介して操作ハンドル（２２）と尾輪（４６）を連結し、該昇降リンク機構（４０）は、吊下げリンク（８４）と揺動リンク（４１）により構成し、該吊下げリンク（８４）の上部は、機体本体（１）側に固定されるハンドルベース（８１）に枢結され、該吊下げリンク（８４）の下部は枢軸（８５）により揺動リンク（４１）の前後中途部に枢結し、該揺動リンク（４１）の前部はロータリ駆動ケース（１４）の上部に枢軸（８６）により枢結し、該揺動リンク（４１）の後部は尾輪支持体（４７）の上部に支持し、前記ミッションケース（３）からロータリ耕耘装置（４）への伝動機構と、前記昇降リンク機構（４０）を、機体左右中心に対して互いに反対側の位置に配置したものである。
【０００８】
請求項２においては、請求項１記載の歩行型耕耘機において、前記油圧シリンダー（６６）を前記ヒッチ部（１３）の前部であって、機体左右中央付近の位置に、上下方向に配置したものである。
【０００９】
請求項３においては、請求項１記載の歩行型耕耘機において、前記ロータリ耕耘装置（４）の前部に、摺動体（６５）を固定配置し、前記摺動体（６５）を、ミッションケース（３）側のヒッチ（１３ａ）に突設した上下方向に延伸する左右一対のレール（６３ａ・６３ｂ）に対して、上下昇降可能に構成し、該接続部である摺動体（６５）とレール（６３ａ・６３ｂ）の間に、摺動を固定する手段を備えたものである。
【００１０】
請求項４においては、請求項１記載の歩行型耕耘機において、前記ロータリ耕耘装置（４）上方の操作ハンドルベース（８１）に主変速レバー操作部（１００）を配置し、前記ロータリ耕耘装置のロータリ駆動ケース（１４）に、作業レバー操作部（１３０）を配置 し、前記主変速レバー操作部（１００）には、主変速レバー（７５）のバックストップ規制部材（１０６）を設けるとともに、同規制部材（１０６）と作業レバー操作部（１３０）をワイヤ（１１０）で連結し、作業レバー（１３４）の位置によるワイヤ（１１０）の引き代により、前記規制部材（１０６）を操作する構成としたものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付の図面を用いて説明する。図１は歩行型耕耘機の全体側面図、図２は伝動経路図、図３はチェンケース断面平面図、図４はロータリ耕耘装置上昇時のヒッチの構成を示す図、図５はロータリ耕耘装置下降時のヒッチの構成を示す図、図６はヒッチの構成を示す後面図、図７は同じく平面図、図８は歩行型耕耘機の構成を示す一部平面図、図９はハンドル構成を示す平面図、図１０は走行時及び回行時の歩行型耕耘機の状態を示す一部側面図、図１１は耕耘時における歩行型耕耘機の状態を示す一部側面図、図１２はロータリ耕耘装置を上昇させた場合の畝立器と尾輪との配置関係を示す図、図１３はロータリ耕耘装置を下降させた場合の畝立器と尾輪との配置関係を示す図、図１４はアーム支持部の構成を示す側面一部断面図、図１５は作業レバー近傍の後面図、図１６はバックストップ牽制機構を示す一部断面側面図、図１７は同じく動作説明図である。
【００１２】
まず、図１及び図２を用いてロータリ耕耘装置４を備える耕耘機の実施例として歩行型耕耘機３０の全体構成を説明する。歩行型耕耘機３０は、前部にエンジン２、後部に作業機としてロータリ耕耘装置４、中央部にミッションケース３が配置され、前記エンジン２はエンジン台５（図１）上に載置固定され、該エンジン台５の後部はミッションケース３に固設されている。エンジン２の出力軸６、及び、前記ミッションケース３の入力軸７は左右一側（進行方向左側）に突出され、該出力軸６及び入力軸７上にはそれぞれプーリ６ａ・７ａ（図２）が固設されて、伝動ベルトを介して動力が伝達されるようにしている。該出力軸６と入力軸７の間にはベルトテンション式の主クラッチ１０（図２）が配置され、これらは伝動ケース９によって覆われ、該主クラッチ１０は後述する操作ハンドル２２上に設けた主クラッチレバーの操作により「入」「切」操作可能としている。
【００１３】
前記入力軸７よりミッションケース３内に入力された回転動力は、変速装置により、その回転数が調節されて、該ミッションケース３内において、該ミッションケース３下部に軸支する車軸１１に伝達され、該車軸１１に走行輪１２・１２を固設して走行駆動できるようにしている。
【００１４】
また、前記ミッションケース３の後部にはヒッチ部１３が設けられて、該ヒッチ部１３にロータリ耕耘装置（作業機）４の前部を連結している。また、ミッションケース３の一側（進行方向右側）方に、つまり、伝動ケース９と左右反対側に、上下に屈折可能とする前チェンケース２６ａ・後チェンケース２６ｂを配置し、該前チェンケース２６ａ（図２）の前部に、前記ミッションケース３より側方（右方）に突出したＰＴＯ軸１５を貫入して動力をチェンケース２６ａ内に伝達できるようにしている。また、後チェンケース２６ｂ後部には、ロータリ駆動ケース１４上部に軸支して右方へ突出したロータリ入力軸２７を挿入し、該ロータリ入力軸２７とロータリ駆動ケース１４下部に軸支した耕耘爪軸１６上にはそれぞれスプロケットを固設して、ロータリ駆動ケース１４内にてチェンで巻回されて、耕耘爪軸１６に動力が伝達されるようになっている。該耕耘爪軸１６の軸上には、複数本の耕耘爪１７・１７・・・が植設されており、該耕耘爪１７・１７・・・の先端の回動軌跡上方及び側方は、前記ロータリ駆動ケース１４に固設された耕耘カバー３１（図１）により覆われている。この耕耘カバー３１は、平面視における略左右中心の前部において、ケース下方の内腔部よりケース上方へ向けてロータリ駆動ケース１４の上部を突出させるとともに、ケース上面の前後方向の略全範囲に上方に突設して形成されたビーム１８をロータリ駆動ケース１４の後部に固設することにより、ケース全体がロータリ駆動ケース１４に対して強固に固設される構成とし、この耕耘カバー３１がロータリ耕耘装置４の昇降に伴って昇降するようになっている。
【００１５】
図３に示すごとく、前記前チェンケース２６ａと後チェンケース２６ｂは、前チェンケース２６ａの後部と後チェンケース２６ｂの前部が回動自在に連結された形状となっている。そして、前チェンケース２６ａの前部において、ミッションケース３に対して回動自在に支持するとともに、ＰＴＯ軸１５端上に嵌装固定されたスプロケット５２を回動自在に支持し、後チェンケース２６ｂの後部において、ロータリ駆動ケース１４の上部に回動自在に支持するとともに、ロータリ入力軸２７上に嵌装固定されたスプロケット５５を回動自在に支持している。また、前チェンケース２６ａと後チェンケース２６ｂの連結部２６ｅにはＰＴＯ軸１５及びロータリ入力軸２７と平行に連結軸５８が前チェンケース２６ａと後チェンケース２６ｂを左右略水平方向に連通して横架され、該連結軸５８は前チェンケース２６ａ及び後チェンケース２６ｂそれぞれに回動自在に支持されている。
【００１６】
図３に示すごとく、前記連結軸５８上の前チェンケース２６ａ内では、スプロケット５３が嵌装固定されており、同じく連結軸５８上の後チェンケース２６ｂ内ではスプロケット５４が嵌装固定されていて、該スプロケット５４は後チェンケース２６ｂに回動自在に支持されている。そして、前チェンケース２６ａ内でＰＴＯ軸１５端のスプロケット５２と連結軸５８に嵌装したスプロケット５３間に伝動チェン５６を巻回している。同様に、後チェンケース２６ｂ内では連結軸５８に嵌装されたスプロケット５４とロータリ入力軸２７端のスプロケット５５間に伝動チェン５７を嵌装している。従って、ＰＴＯ軸１５とロータリ入力軸２７間に連結軸５８を介在させて、前後のチェンケース２６ａ・２６ｂが、連結部２６ｅにおいて連結軸５８を中心に屈折したとしても、支障なく伝動チェン５６・５７によりＰＴＯ軸１５の回転駆動が連結軸５８を介して、ロータリ入力軸２７に伝達されるのである。そして、ロータリ入力軸２７は、該チェンケース内に挿入された端と反対側の端にもスプロケットを嵌装して、ロータリ駆動ケース１４に入力している。
【００１７】
以上のように、前チェンケース２６ａ・後チェンケース２６ｂを屈折型にすることで、後述するようにロータリ耕耘装置４が昇降してＰＴＯ軸１５に対してのロータリ入力軸２７の位置が変化して、両軸（１５・２７）に嵌装したスプロケット５２・５５の芯間に変化が生じたとしても、チェンケース２６の前後及び中央部の枢支部が屈折してこれに対応して動力伝達に支障がきたさないように構成している。
【００１８】
次に、作業機であるロータリ耕耘装置４と機体本体１の連結部について説明する。図１に示すごとく、前記ロータリ耕耘装置４は、ミッションケース３の後面に設けられたヒッチ部１３によって、機体本体１の後部に連結されている。このヒッチ部１３は、図４に示すごとく、ミッションケース３側から後方に突出したヒッチ１３ａに対し、ロータリ耕耘装置４側から前方に突出したヒッチ１３ｂを鉛直方向に昇降自在に取り付けて構成してなるものである。図４乃至図８に示すごとく、ミッションケース３側のヒッチ１３ａはミッションケース３の後部から後方に突設して取り付けられた左右一対のブラケット６１ａ・６１ｂ（図７）と、該ブラケット６１ａ・６１ｂの後端に固定された、上下方向に延伸する左右一対のレール６３ａ・６３ｂで構成されている。ここで、ブラケット６１ａ・６１ｂは、平面視略「Ｌ」字形とする板体で構成し、その前部内側面をミッションケース３の後部両側に位置させて固設する一方、両ブラケット６１ａ・６１ｂの間にスペースを形成して、その前後中途部の左右中央に油圧シリンダー６６を上下方向に配置するように構成し、該油圧シリンダー６６の略後端において、それぞれ前後方向から左右方向に屈曲させた形状としている。このようにして、ヒッチ１３ａは、ミッションケース３（図４）後部において、機体本体１に対しその位置を固定した状態としている。
【００１９】
一方、ロータリ耕耘装置４側のヒッチ１３ｂ（図４）は、ロータリ駆動ケース１４に固設して前方へ突設したブラケット６４ａ・６４ｂと、該ブラケット６４ａ・６４ｂの前部に固定ボルト３５ａ・３５ｂで固設されたヒッチ１３ａとの接続部である摺動体６５で構成されている。該摺動体６５は、前記ブラケット６４ａ・６４ｂに固定ボルト３５ａ・３５ｂにより固設される左右一対のプレート６５ｅ・６５ｅ（図７）と、該プレート６５ｅ・６５ｅの上下位置に横架する上枢軸２８ａ及び下枢軸２８ｂ（図４）と、両枢軸２８ａ・２８ｂの左右軸端部にそれぞれ回転自在に軸支されるローラ６５ａ・６５ｂで構成されている。このように構成した摺動体６５は、機体本体１のヒッチ部１３に設けられたレール６３ａ・６３ｂの間に嵌入され、前記ローラ６５ａ・６５ｂはレール６３ａ・６３ｂ内面にガイドされながら転動するように挿入され、該ローラ６５ａ・６５ａの回転によって上下移動自在としている。そして、前記上枢軸２８ａの略左右中央部は、昇降アーム３２の先端に側面視略「コ」字形に形成した嵌合部５９に挿入されている。
【００２０】
該昇降アーム３２（図４）は、前記嵌合部５９の反対側の先端が、ブラケット６１ａ・６１ｂに横設した枢軸６０に回動自在に枢結されており、また、該昇降アーム３２の中途部において、昇降アクチュエータである油圧シリンダー６６のロッド６７の先端に備えるジョイント７１と枢軸７９により枢結されており、油圧シリンダー６６の伸縮により、枢軸６０を支点として、嵌合部５９を上下方向に移動させるようにして昇降アーム３２が揺動する構成となっている。この油圧シリンダー６６の伸縮は、同シリンダーの上方に備えた油圧ポンプ７２（図１略中央部に表示）による圧油の給排により行なわれるものである。
【００２１】
また、図５、図７に示すごとく、前記レール６３ａ・６３ｂの上部側面には長孔状のガイド溝６３ｃ・６３ｃが開口され、該ガイド溝６３ｃ・６３ｃに前記枢軸２８ａ・２８ｂの両側が貫通挿入されて、摺動体６５の下方向への移動範囲を規制するようにしている。また、レール６３ａ・６３ｂは、平面視において、略「コ」字形とし、図４に示すごとく、レール６３ａ・６３ｂの上部に前後方向のボルト孔を穿設してボルト７６を前後方向へ横架固定することにより、上側の開口を塞ぐようにして、ローラ６５ａの上方への抜け止め、即ち、摺動体６５の上方向への移動範囲を規制するようにしている。一方、レール６３ａ・６３ｂの下部は、開口を形成したまま、即ち、ボルトを横架させることなく開放された状態とし、下部のローラ６５ｂの移動範囲をレール６３ａ・６３ｂ側で規制せずに、図５に示す前記油圧シリンダー６６の前記ロッド６７が最も縮んだ状態において、ロッド６７により昇降アーム３２の時計方向への回動の規制により、上枢軸２８ａの下降を規制する。即ち、油圧シリンダー６６の伸縮ストロークによりローラ６５ａ・６５ｂが上下摺動する長さよりもレール６３を長く構成して抜けないようにしている。このように、ヒッチ１３ａのレール６３ａ・６３ｂの下端は開放される構成としており、該構成により、ヒッチ部１３の周囲に飛散する土・埃がレール６３ａ・６３ｂの下部に堆積することもなく、ローラ６５ａ・６５ｂの回転移動が良好に行なわれ、ロータリ耕耘装置４の昇降が常にスムーズに行なわれるようになっている。
【００２２】
また、図４、図７及び図８に示すごとく、前記機体本体側のヒッチ１３ａ及びロータリ耕耘装置４側のヒッチ１３ｂは、機体左右中央に配されるとともに、機体本体側のヒッチ１３ａを構成する左右のブラケット６１ａ・６１ｂ間に昇降アクチュエータとしての油圧シリンダー６６を収容し、油圧シリンダー６６の下部をブラケット６１ａ・６１ｂに枢支する構成としている。このような構成により、油圧シリンダー６６がヒッチ１３ａに収容されるようになって、ヒッチ部１３（ヒッチ１３ａ・１３ｂ）全体としての納まりがよく、ヒッチ部１３の周辺が煩雑とならず、また、これらが機体左右中央に配されることから、走行輪１２・１２の幅調整の邪魔となることがない。また、油圧シリンダー６６がブラケット６１ａ・６１ｂに隠れるようになって、外観上も見苦しいことがなく、外部からの障害物に対して保護される構成となる。
【００２３】
また、図１及び図９に示すごとく、該油圧シリンダー６６を伸縮作動させるために操作する昇降スイッチ２３は、機体後部の操縦側に配置されており、本実施例ではミッションケース３上部より斜め上後方へ突出した左右のハンドル杆２２ａ・２２ｂの後部間に横杆２１を横架し、該横杆２１上にスイッチステー２９を固設し、該スイッチステー２９を横杆２１の左右中央に配置して、その上に昇降スイッチ２３を固定することで操作ハンドル２２の左右中央に配置される構成としている。これにより、オペレーターが機体の左右一側に位置し、ハンドル杆２２ａ・２２ｂの後部に形成した握持部２２ｃ・２２ｄを掴んだ状態で、左右いずれの手によっても容易に昇降スイッチ２３をＯＮ・ＯＦＦ操作）することが可能となって、操作性の向上が図られている。また、該昇降スイッチ２３は、押すと「ＯＮ」するプッシュスイッチに構成されており、所定の規則で昇降するように制御されて、操作を瞬時に行うことが可能となって、操作性の向上が図られたものとなっている。例えば、キースイッチＯＮから最初に一回押すと下降し、二回押すと上昇し、次からは交互に昇降を繰り返すように制御している。
【００２４】
また、レール６３と摺動体６５にはそれぞれ連結固定手段が配置されている。即ち、図４に示すごとく、レール６３の下中途部側面には、ピン孔７７が穿通されており、また、摺動体６５のプレート６５ｅの上下中途部にもピン孔７８が前記ピン孔７７の位置に合わせて穿設され、両ピン孔７７・７８は、摺動体６５が最下点に移動した状態、即ち、図５に示すごとく、前記ロッド６７が最も縮んだ状態において、側面視において一致するように配設されている。そして、この状態において、両左右一方より、係止ピン８０を挿嵌することにより、レール６３ａ・６３ｂに対し、摺動体６５が固設された状態、即ち、機体本体１に対してロータリ耕耘装置４を下降させた作業位置で固設される。このように、接続部であるヒッチ部１３に、ロータリ耕耘装置４側に固設される摺動体６５を固定する固定手段を備えたので、例えば、前記油圧ポンプ７２が故障した場合においても、ロータリ耕耘装置４を機体本体１側に固定することが可能となり、ロータリ耕耘装置４により耕耘作業を行うことができる。
【００２５】
また、この油圧ポンプ７２の上端は、図１に示すごとく、機体右側面視において、伝動ケース９上面の延長線上に位置するように、前低後高となるように傾けて配設して、外観上の美観を向上させている。尚、この傾きの角度は、油圧ポンプ７２の作動を妨げない範囲の角度とするものである。
【００２６】
また、図４及び図５に示すごとく、レール６３ａの上部位置には、リミットスイッチ３７が配され、該リミットスイッチ３７の検出部３８はローラ６５ａと接触可能に配置して、摺動体６５が最上昇位置に位置したことを検出できるようにしている。該リミットスイッチ３７は図示せぬコントローラと接続されて、ロータリ駆動ケース１４（ロータリ耕耘装置４）が上昇位置に達するとリミットスイッチ３７がＯＮして油圧シリンダー６６の伸長を停止するように制御できるようにしている。こうして、例えば、エンジン「ＯＮ」「ＯＦＦ」を行うキースイッチを「入」とした際に、ロータリ駆動ケース１４が上昇状態であるかを検出し、上昇位置にある場合には、この上昇状態を維持し、下降状態（リミットスイッチ３７がＯＦＦ）の場合、油圧ポンプ７２（図１の略中央部に示す）を作動させて油圧バルブを切り換えて、ロッド６７を伸長させ、キースイッチ「入」直後にロータリ耕耘装置４が下降しないように制御している。
【００２７】
また、図６に示すごとく、機体後面視右側に配されるレール６３の側方には、アシスト装置であるガススプリング６２が配され、該ガススプリング６２のロッド６２ａの端部を、レール６３より突出させた前記上枢軸２８ａの右端部に接続している。該ガススプリング６２は、上枢軸２８ａを上昇させる方向、即ち、ロッド６２を伸長させる方向へ付勢する構成として、前記油圧シリンダー６６によるロータリ耕耘装置４の上げ動作の負担を軽減させ、また、下降時には急激な下降を抑制してショックを和らげるようにして、ロータリ耕耘装置４の昇降動作をスムーズに行うようにしている。なお、アシスト装置としては、ガススプリング６２の他、電動アクチュエータやバネ等を利用することもできる。
【００２８】
そして、本発明に係る歩行型耕耘機３０では、ヒッチ部１３の昇降をガイドするレール６３ａ・６３ｂを略鉛直方向に設けていることから、前記摺動体６５がレール６３ａ・６３ｂ上を略鉛直に摺動する。即ち、ロータリ耕耘装置４（ロータリ耕耘装置４）はその姿勢を変化させずに略鉛直方向に昇降するのである。このように、ロータリ耕耘装置４が略鉛直に昇降すると、該ロータリ耕耘装置４の角度は変化せず、従って、耕耘カバー３１と耕耘爪１７・１７・・・の角度変化が小さく安定した耕耘性能を発揮でき、また、後述のロータリ耕耘装置４の昇降においても、耕耘爪１７・１７・・・がオペレーター側に露出することもない。
【００２９】
尚、耕耘カバー３１の後部に、土の跳ね上げを除けるために泥除けシート（不図示）を設けた際には、ロータリ耕耘装置４が上昇しても、該ロータリ耕耘装置４は平行に上昇するので、該泥除けシートの下端はロータリ耕耘装置４が耕耘作業時の位置にあるときと比べて多少上昇するが、比較的地面に近い位置が保たれることになる。従って、従来のように回行時に操作ハンドル２２を持ち上げてロータリ耕耘装置４を上昇させる形式の耕耘機において、作業クラッチを切り忘れて走行すると、土をオペレーター側にはね上げてしまうが、本発明のように平行に上昇させる形式であると、例え、作業クラッチを切り忘れても後方は開口されていないので、跳ね上げられた土は泥除けシートに当たりオペレーターにかかることはない。
【００３０】
次に、昇降リンク機構について説明する。図８、図１０及び図１１に示すごとく、ロータリ耕耘装置４は、機体本体１に対し昇降リンク機構４０により昇降が行なわれる構成とするものであり、該昇降リンク機構４０は、吊下げリンク８４と揺動リンク４１から構成され、機体左右中心に対して前記前チェンケース２６ａ及び後チェンケース２６ｂと反対側の進行方向左側に配置している。該吊下げリンク８４の上部は機体本体１側に固定されるハンドルベース８１に枢結され、該吊下げリンク８４の下部は枢軸８５により揺動リンク４１の前後中途部のやや前部位置に枢結される。該揺動リンク４１の前部はロータリ駆動ケース１４の上部に枢軸８６により枢結され、該揺動リンク４１の後部は尾輪支持体４７の上部に支持される構成としている。
【００３１】
以下、昇降リンク機構４０の構成について詳述する。機体本体１に固設されたハンドルベース８１（図１０）の下面より、ステー８２を下方に突設し、該ステー８２に枢軸８３（図８）が左右方向に横設されており、該枢軸８３に吊下げリンク８４（図１０）の上部が枢結され、機体本体１に対して、吊下げリンク８４が前後方向に揺動自在に枢結された状態となっている。この吊下げリンク８４は、前後の吊下げリンク８４ａ・８４ｂにより前後二つ割りに構成され、前記枢軸８３を両吊下げリンク８４ａ・８４ｂの上部で挟持して固定ボルト３３により枢軸８３回動自在の状態で締付固定する構成として吊下げられるようにしている。また、該吊下げリンク８４（吊下げリンク８４ｂ）は、その下部において、揺動リンク４１と枢軸８５により枢結されている。該揺動リンク４１の前部は、図８に示すごとく、ロータリ駆動ケース１４の上部に左右略水平方向に軸支したロータリ入力軸２７と同軸延長上に左外部へ突設された枢軸８６に枢結されている。そして、ロータリ駆動ケース１４の昇降により枢軸８６が昇降すると、揺動リンク４１は吊下げリンク８４との枢結点である枢軸８５を揺動支点として、揺動するようになっている。この枢結点である枢軸８５は、揺動リンク４１の前後中途部の前位置に配され、該揺動リンク４１揺動時に、前部の回動量が小さくても後部の回動量は大きくなるように構成している。
【００３２】
また、このロータリ耕耘装置４の昇降に対応すべく、尾輪４６の取付構造は以下のようになっている。図１２及び図１３に示すごとく、前記ビーム１８において、その後部には摺動支持筒９４が上下方向に固設されており、該摺動支持筒９４に尾輪支持体４７の尾輪支持筒４７ｃを摺動自在に挿入している。こうして、ロータリ耕耘装置４が昇降されると、尾輪支持筒４７ｃが摺動支持筒９４にガイドされて上下方向へ移動することになる。
【００３３】
また、前記揺動リンク４１の後端には、支持部８７が形成されている。該支持部８７の構成は、板体のステー８７ａが尾輪支持筒４７ｃの周囲に向けて、略水平方向に突出配置され、該ステー８７ａの後部にリンク８７ｂの上部が枢支され、該リンク８７ｂの下部が揺動リンク４１の後端に枢支されている。また、尾輪支持筒４７ｃの上部に連結ケース９０が固設され、該連結ケース９０より後方へ昇降ハンドル８８の操作軸８９を突出し、ベベルギアによる伝動により尾輪支持筒４７ｃ内のネジ杆４７ｂを回転可能に連結し、該尾輪支持筒４７ｃ内にネジ杆４７ｂを回転自在に支持し、該ネジ杆４７ｂの下部は、尾輪支持筒４７ｃ内で上下摺動自在に挿入した尾輪支持杆４７ａの上部よりメネジに螺合させ、前記昇降ハンドル８８の回動操作により尾輪４６の上下位置を変更自在としている。さらに、前記ステー８７ａは板体に構成され、その下面が前記摺動支持筒９４の上面に当接するような配置関係となっている。これにより、ロータリ耕耘装置４が最上部まで上昇した際には（図１２に示す状態）、摺動支持筒９４が最上位置に移動し、この最上位置に移動する過程において、ステー８７ａの下面に当接し、該ステー８７ａを上方に押し上げるようにして、ステー８７ａの上面を連結ケース９０の下部に当接させ、該ステー８７ａを介しての摺動支持筒９４（ビーム１８）による尾輪支持筒４７ｃの支持を行うものである。
【００３４】
以下、上記昇降リンク機構４０によるロータリ耕耘装置４の昇降について説明する。まず、ロータリ耕耘装置４を上昇させる過程について説明する。図１０及び図１２に示すとごく、前記昇降スイッチ２３（図１）の操作により、油圧シリンダー６６のロッド６７を伸長させると、昇降アーム３２は枢軸６０を中心に上方へ回動して、摺動体６５を介してロータリ駆動ケース１４が上昇され、これに伴い、ロータリ駆動ケース１４上部に枢支した揺動リンク４１の前端が持ち上げられる。この揺動リンク４１の前端の上昇により、吊下げリンク８４が突っ張った状態で、枢軸８５を中心として揺動リンク４１の後部が下降回動される。このとき、走行輪１２・１２と、尾輪４６は地盤に接地した状態となっているので、耕耘カバー３１後部が上昇する方向に摺動し、ロータリ耕耘装置４を略平行の状態で上昇させることができるのである。このようにして、回行時において昇降スイッチ２３を押すと、ロータリ耕耘装置４が圃場から大きく浮いた状態とすることができ、耕耘爪１７・１７・・・と圃場とのクリアランスが大きくなって、走行、又は、回行が行える状態となり、また、畦越えも容易に行える状態となる。
【００３５】
次に、ロータリ耕耘装置４を下降させる過程について説明する。図１１及び図１３に示すごとく、前記昇降スイッチ２３（図１）の操作により、油圧シリンダー６６のロッド６７を縮めると、昇降アーム３２は枢軸６０を中心に下方へ回動して、摺動体６５を介してロータリ駆動ケース１４が下降され、これに伴い、ロータリ駆動ケース１４上部に枢支した揺動リンク４１の前端が下げられる。この揺動リンク４１の前端の下降により、吊下げリンク８４が突っ張った状態で、枢軸８５を中心として揺動リンク４１の後部が上昇回動される。このとき、走行輪１２・１２と、尾輪４６は地盤に接地した状態となっているので、耕耘カバー３１後部が下降する方向に摺動し、ロータリ耕耘装置４を略平行の状態で下降させることができるのである。そして、油圧シリンダー６６が完全に縮むことで、ロータリ耕耘装置４の耕耘爪１７・１７・・・を地面に食い込むようにすることができ、耕耘状態とすることができる。なお、この昇降時には、ＰＴＯ軸１５とロータリ入力軸２７の間の距離は変化するが、前チェンケース２６ａと後チェンケース２６ｂが屈曲または伸びることにより吸収するようにしている。
【００３６】
さらに、上述の昇降リンク機構４０の配置構成については、以下の構成としている。即ち、図８に示すごとく、前記機体前後中央にミッションケース３と走行輪１２・１２を配置し、該ミッションケース３の前後一側（後側）にロータリ耕耘装置４と操作ハンドル２２を配し、ロータリ耕耘装置４を昇降可能に構成した歩行型耕耘機において、ミッションケース３後部にロータリ耕耘装置４を昇降自在に接続するヒッチ部１３と昇降アクチュエータとしての油圧シリンダー６６を配置し、該油圧シリンダー６６に昇降リンク機構４０を介して操作ハンドル２２と尾輪４６（図１０）を連結し、前記ミッションケース３からロータリ耕耘装置４への伝動機構である前後のチェンケース２６ａ・２６ｂと、前記昇降リンク機構４０を、機体左右中心に対して互いに反対側に配置した構成となっているため、機体の前後及び左右方向の重量バランスが良好となって、耕耘作業時・走行時・回行時・畦超え時における操作ハンドル２２を掴んでの機体バランスの維持が容易に行える。
【００３７】
次に、畝立器（培土板等）９１に対する尾輪４６の配置関係について説明する。図１２及び図１３に示すごとく、耕耘カバー３１を固設したビーム１８の後部において、前記摺動支持筒９４の前方には上下方向に固定支持筒９２が固設され、該固定支持筒９２に畝立器９１の前部上に立設した固定軸９３が挿入され、ボルトまたはピン等により固定可能とし、上下高さも調整可能としている。該畝立器９１により耕耘後に畝を形成できるようになっている。
【００３８】
そして、該畝立器９１は、ロータリ耕耘装置４の昇降とともに昇降するものであり、図１２に示すように、ロータリ耕耘装置４を上昇させた状態では、畝立器９１の下端は尾輪４６の上端よりも上方に位置する位置関係としている。このように、前記尾輪４６は、ロータリ耕耘装置４の上昇時、即ち、尾輪４６を最も低い位置とする状態において、同ロータリ耕耘装置４後部に装着した畝立器９１の下方に尾輪４６が配される構成としている。このことから、走行、又は回行状態においては、尾輪４６が左右に振れた場合においても畝立器９１にぶつかることがなく、方向転換が容易に行え、後進する場合においては尾輪支持杆４７ａを中心に尾輪４６が１８０度反転することができて、機体の操縦性や走行性の向上が図られる。
【００３９】
次に、尾輪４６の支持構成について説明する。図１４に示すごとく、前記尾輪支持杆４７ａの最下部に、立設面１９ａ・１９ｂと、両立設面１９ａ・１９ｂの上部を横架する水平面１９ｃより「門」形のアーム支持部１９を構成し、該アーム支持部１９の立設面１９ａ・１９ｂに支点軸１９ｄを横設し、該支点軸１９ｄに尾輪アーム２０上部が枢結され、また、尾輪アーム２０下部に尾輪車軸４６ａを枢結させることで、尾輪４６（図１３）がアーム支持部１９・尾輪アーム２０を介して尾輪支持杆４７ａに吊設される構成としている。また、尾輪アーム２０は、左右一対のアーム部２０ａ・２０ｂと両アーム部２０ａ・２０ｂの上部端を連結する連結部２０ｃとから、各部を板体に構成して、後面視略「門」形を形成し、「門」の開口に尾輪４６の上半分を通過自在に挟装されるようになっている。そして、尾輪アーム２０の最上部となる連結部２０ｃの上面は、図１４に示す機体右側面視において、略「へ」字型となるように、支点軸１９ｄの軸心を通過する垂直線上より前（又は後ろ）に屈曲部２０ｆを形成し、アーム部２０ａ・２０ｂが回動すると、連結部２０ｃの前端２０ｄ又は後端２０ｅが前記水平面１９ｃの下面に当接するようになっている。そして、図１４における側面視では、屈曲部２０ｆと後端２０ｅの距離が長くなるので、後端２０ｅが水平面１９ｃの下面に当接するまでの回動角度を大きくすることができ、尾輪アーム２０のキャスタ量（図１４に示す側面視における尾輪アーム２０の傾き）が大となる（位置２４ａ）。一方、前記屈曲部２０ｆと前端２０ｄの距離が短くなるので、前端２０ｄが水平面１９ｃの下面に当接するまでの回動角度が小となり、尾輪アーム２０のキャスタ量が小となるものである（位置２４ｂ）。尚、連結部２０ｃではなく、アーム部２０ａ・２０ｂの上部を略「へ」字型としてもよい。
【００４０】
以上の構成、即ち、前記尾輪支持杆４７ａ下部に、尾輪支持杆４７ａの軸心と直角方向の軸心を有する支点軸１９ｄを配したアーム支持部１９を構成し、前記支点軸１９ｄに尾輪アーム２０を回動可能に支持し、該尾輪アーム２０の下端に尾輪４６を回転自在に軸支すると共に、尾輪アーム２０の最上部を略「へ」字型に形成し、該最上部をアーム支持部１９の内面に当接させることにより、前記尾輪アーム２０のキャスタ量を、尾輪接地時における前進時は大、宙に浮いたときは小となる構成とするものである。これにより、尾輪接地時における前進時には、機体の前進に伴い尾輪４６が後方に配され、尾輪アーム２０が位置２４ａの位置となり、前記連結部２０ｃの後端２０ｅが前記水平面１９ｃの下面に当接することになって、尾輪アーム２０の回動角度を最大の状態としてキャスタ量が大となる。このように接地時においてのキャスタ量を大とすることにより、尾輪４６の方向追従性が良好となり、機体の直進性の向上が図られる。一方、尾輪４６が宙に浮いた状態においては、尾輪４６の自重により、尾輪車軸４６ａを下げる方向に尾輪アーム２０が回動して、前端２０ｄが前記水平面１９ｃの下面に当接して位置２４ｂの位置でその回動が止まることになる。また、この状態で、尾輪支持杆４７ａを回転させた場合においては、尾輪アーム２０は位置２４ｃとなる。このように、尾輪４６が宙に浮いた状態では、尾輪アーム２０の前後位置が、位置２４ｂ又は位置２４ｃとなって、位置２４ａと比較してキャスタ量が小さくなる構成となる。このように宙に浮いた時点でのキャスタ量を小とすることにより、尾輪４６が回転し、前側となる位置２４ｃの状態でも、前記耕耘ケース３１内の耕耘爪１７・１７・・・との距離を大きいままに維持することが可能となって、尾輪４６と耕耘爪１７・１７・・・との干渉を防ぐことができる。
【００４１】
次に、バックストップ牽制機構について説明する。該バックストップ牽制機構の概要として、機体中央にミッションケースと走行輪を配置し、該ミッションケースの前後一側にロータリ耕耘装置とハンドルを配し、ロータリ耕耘装置を昇降装置により昇降可能に構成した歩行型耕耘機において、図１５に示すごとく、ロータリ耕耘装置上方のハンドルベースに主変速レバー操作部１００を配置し、ロータリ耕耘装置の入力ケースに作業レバー操作部１３０を配置し、前記主変速レバー操作部１００には、同レバーの規制部材１０６を設けるとともに、同規制部材と作業レバー操作部１３０をワイヤ１１０で連結する構成とし、前記作業レバー操作部１３０の操作に伴う前記ワイヤ１１０の牽引で前記規制部材１０６を動作させる構成とするものである。
【００４２】
以下詳述すると、図１５乃至図１７に示すごとく、主変速レバー操作部１００は、ロータリ駆動ケース１４の上斜後方となる位置（図１６）に配設され、前進四段・中立・後進二段の変速位置を形成した略横Ｈ字のガイド溝１０１ａ（図１５）を開口したレバーガイド１０１より、主変速レバー７５を斜め上後方に延設している。このレバーガイド１０１の内部においては、ステー１０４（図１６）が、ハンドルベース８１側に固設されたブラケット１０３に付設されており、該ステー１０４に、規制部材１０６を枢支する枢軸１０５が側面視において前低後高となるようにして固設されている。該規制部材１０６は、枢軸１０５に枢支される筒状の枢支部１０７と、該枢支部１０７の外周面から接線方向に突設した板状の規制部１０８とからなり、断面視略「ｑ」字形とし、この規制部１０８の先端を主変速レバー７５に当接可能に配置することにより、主変速レバー７５の変速規制を行うものである。また、規制部１０８の固定基部側には枢結部１０９（図１６）が形成され、該枢結部１０９にインナーワイヤ１１０ａの端部を枢結し、他端を後述する作業レバー操作部１３０へ延設して、作業レバーを操作してインナーワイヤ１１０ａの牽引により、規制部１０８を規制位置と非規制位置に揺動させるようになっている。また、枢結部１０９には、インナーワイヤ１１０ａの牽引方向と逆側へ向けて引張りバネ１１１の一端が枢結され、前記インナーワイヤ１１０ａの牽引力に抗して、規制部１０８の板面を立てる方向（非規制方向）へ付勢している。
【００４３】
また、レバーガイド１０１右側の立設面の内側から下方に、板体を後面視略「Ｌ」字状に形成したステー１１４を付設し、該ステー１１４の水平面１１４ａに平面視略「Ｕ」字の切欠き部を形成して、該切欠き部にアウター固定部１１４ｂを挿入するとともに、水平面１１４ａの両側より固定ボルト１１５・１１５でステー１１４に締結することにより、ステー１１４を介して、アウター固定部１１０ｂをレバーガイド１０１に固設した状態としている。
【００４４】
上記構成により、図１７に示すごとく、前記インナーワイヤ１１０ａが引張りバネ１１１の弾性力に抗して牽引されると、規制部１０８の板面が倒されるようにして回動し、その突端が主変速レバー７５に当接して、前記操作レーン１０１における後進位置１１２・１１３の位置に入らないようになる（バックストップ牽制）。一方で、インナーワイヤ１１０ａが牽引されない限りは、引張りバネ１１１の弾性力により、規制部１０８の板面が立った状態で維持され、主変速レバー７５の操作が規制されることがない。そして、このインナーワイヤ１１０ａの牽引は、作業レバー操作部１３０に設けた牽引機構により行なわれるものである。
【００４５】
図１６に示すごとく、作業レバー操作部１３０は、ロータリ耕耘装置上に設けられ、本実施例では、ロータリ駆動ケース１４の上部後ろ側に門型のステー１３１が固設され、該ステー１３１上に下面を開放した操作部ケース１３２が固設され、該操作部ケース１３２の後面に操作ガイド溝１３３（図１７）を開口して、該操作ガイド溝１３３内に作業レバー１３４を挿入して、斜め上後方へ延設されている。該作業レバー１３４の基部側下方には、枢軸１３７が横架され、該枢軸１３７の一端に揺動アーム１３８が固設され、該揺動アーム１３８の先端にアーム操作軸１３６が横設され、該アーム操作軸１３６は前記作業レバー１３４の下部に当接するとともに左右方向の操作範囲の下方に位置させている。そして、アーム操作軸１３６の他端（右端）を操作部ケース１３２の右側立設面に形成した切欠き１３９（図１５）より外方へ突出させ、該アーム操作軸１３６の端部には、ワイヤ操作アーム１４０の前端部が固設され、該ワイヤ操作アーム１４０の後端部には、前記インナーワイヤ１１０ａの一側端部が接続されている。
【００４６】
また、前記耕耘カバー３１の上面前後方向に形成したビーム１８より、右側へ後面視略「Ｌ」字形のステー１４１（図１５・図１７）を付設し、該ステー１４１の上部を前方に屈曲させてなる前傾立設面１４１ａ（図１６）に形成された前面視略「Ｕ」字形の切欠き部にアウター固定部１１０ｃを挿入するとともに、該アウター固定部１１０ｃを両側より固定ボルト１１５・１１５でステー１４１に締結することにより、ステー１４１を介して、アウター固定部１１０ｃを耕耘カバー３１（ビーム１８）に固設した状態としている。さらに、両操作部間のワイヤ１１０の取り回しは、作業レバー操作部側のアウター固定部１１０ｃを、ステー１４１の前傾立設面１４１ａに固設することで、機体左側面視（図１・図１６）において前低後高とし、ワイヤ１１０を作業レバー操作部１３０より斜め上後方へ伸び上げ、耕耘カバー３１の前後略中途部において下方へ屈曲させて前方へ折り返した後、上方に伸び上がって前記主変速レバー操作部１００側のアウター固定部１１０ｂにて固設されるようになっている。即ち、両アウター固定部１１０ｃ・１１０ｂ間を単純に直線的に経由して接続するのではなく、ひとたびループさせて接続するようにして、両操作部間に巻部１１０ｅ（図１）を形成させて、ロータリ耕耘装置が昇降されても操作位置や連動操作状態を維持できるようにワイヤ１１０により連係しているのである。つまり、ワイヤ１１０により連係を維持したままロータリ耕耘装置の昇降を許容できるように構成しているのである。
【００４７】
そして、図１７に示すごとく、前記操作部ケース１３２の操作ガイド溝１３３は、左右方向に形成した移動ガイド溝１３３ａと、該移動ガイド溝１３３ａの左右及び中央から上方へ形成した三つの細耕耘ガイド溝１３３ｂ・中立ガイド溝１３３ｃ・荒耕耘ガイド溝１３３ｄからなり、それぞれを細耕耘位置・中立位置・荒耕耘位置として、作業レバー１３４を摺動させてセットするようにしている。また、これらガイド溝は略「山」形に形成し、中央に前後上下方向に長く形成した中立ガイド溝１３３ｃに作業レバー１３４を位置させると、ロータリ駆動ケース１４の出力をニュートラルの状態として、耕耘爪１７・１７・・・を回転させないようにしている。一方、中立ガイド溝１３３ｃの横に前後上下方向に短く形成された細耕耘ガイド溝１３３ｂまたは荒耕耘ガイド溝１３３ｄに作業レバー１３４を位置させると、ロータリ駆動ケース１４の出力を高回転出力又は低回転出力として、耕耘爪１７・１７・・・を回転させ耕耘作業を可能としている。つまり、中立位置と移動ガイド溝１３３ａとの間の作業レバー１３４の前後（上下）方向のストロークは長く、細耕耘位置または荒耕耘位置と移動ガイド溝１３３ａとの間の作業レバー１３４の前後方向のストロークは短く構成し、この移動距離の差で前記規制部１０８を回動してバックストップ牽制しようとするものである。
【００４８】
以上の構成による作業レバー１３４の操作でのバックストップ牽制について説明する。まず、横方向の移動ガイド溝１３３ａに作業レバー１３４が入った状態では、前記作業レバー１３４の屈曲部１３５を斜め後下方に移動させることから、アーム操作軸１３６が下方に押し下げられ、ワイヤ操作アーム１４０が下方に移動してインナーワイヤ１１０ａを大きく牽引する。そして、この移動ガイド溝１３３ａからガイド溝を短く構成した細耕耘ガイド溝１３３ｂ又は荒耕耘ガイド溝１３３ｄに作業レバー１３４を入れた場合には、前記屈曲部１３５が斜め上方に短く構成したガイド溝の分だけしか移動しないので、ワイヤ操作アーム１４０が僅かに上昇するに留まり、インナーワイヤ１１０ａを牽引した状態が維持される。このインナーワイヤ１１０ａの牽引により、前記主変速レバー操作部１００の規制部材１６０の規制部１０８が倒れる方向へ回動されており、主変速レバー７５の後進位置への移動が規制される（バックストップ牽制）。一方、この移動ガイド溝１３３ａからガイド溝を長く構成した中立位置１３３ｃに作業レバー１３４を入れた状態では、前記屈曲部１３５が斜め上方前方に向かって大きく移動することになるため、該屈曲部１３５とアーム操作軸１３６の当接が解かれ、ワイヤ操作アーム１４０によるインナーワイヤ１１０ａを牽引した状態が解除される。そして、このインナーワイヤ１１０ａの牽引の解除により、前記主変速レバー操作部１００において、引張りバネ１１１が規制部材１６０の規制部１０８を立てる方向へ回動させ、主変速レバー７５の後進位置への移動が許容される。以上のような構成、即ち、機体中央にミッションケース３と走行輪１２・１２を配置し、該ミッションケース３の前後一側にロータリ耕耘装置４と操作ハンドル２２を配し、ロータリ耕耘装置４を昇降アクチュエータとしての油圧シリンダー６６等の昇降装置により昇降可能に構成した歩行型耕耘機において、ロータリ耕耘装置４上方のハンドルベース８１に主変速レバー操作部１００を配置し、ロータリ耕耘装置４のロータリ駆動ケースに作業レバー操作部１３０を配置し、前記主変速レバー操作部１００には、主変速レバー７５が後進速に変速することを規制する規制部材１０６を設けるとともに、同規制部材１０６と作業レバー操作部１３０をワイヤ１１０で連結し、作業レバー１３４の変速位置によるワイヤ１１０の引き代（ストローク）の大小より前記規制部材１０６を操作する構成とすることで、作業レバー１３４が中立位置１３３ｃにセットされない限りにおいては、主変速レバー７５が後進位置へと入らず、走行輪１２・１２の後進駆動が規制されるものである。言い換えれば、作業レバー１３４が細耕耘位置又は荒耕耘位置にセットされている限りは、走行輪１２・１２が後進駆動することがないのである。逆に、主変速レバー７５を後進速に変速した状態では、作業レバー１３４を中立位置から耕耘作業位置に変速しようとしても、規制部材１０６が主変速レバー７５に当たり回動することができず、ロータリ耕耘装置が作動しないようにしている。
【００４９】
以上がバックストップ牽制機構であるが、前記ワイヤ１１０の取り回しの方法は、本発明の歩行型耕耘機３０の構成に特に有効なものとしている。これは、本発明の歩行型耕耘機３０では、機体本体１側に対するロータリ耕耘装置４の昇降移動範囲が大きいため、両者にそれぞれ形成される主変速レバー操作部１００と、作業レバー操作部１３０との間を結ぶワイヤ１１０に十分に余裕を持たせるべく、以下の構成としたものである。即ち、前記ワイヤ１１０に巻部１１０ｅ（図１）を形成し、該巻部１１０ｅの分だけ十分な余裕を持たせる構成とするものである。尚、単に直線的に両操作部間を経由させる場合であっても、ワイヤ１１０に「たるみ」を持たせることにより、同様の余裕を形成させることも可能であるが、インナーワイヤ１１０ａ自身の呈する弾性力によって、ロータリ耕耘装置４が上昇し、両操作部間の距離が短くなった際には、ワイヤ１１０の納まりが悪くなってしまう。この点、巻部１１０ｅを形成しておけば、このような問題もなく、美観的にも良好である。
【００５０】
次に、ロータリ耕耘装置４の取付構成について説明する。上述のごとく、ロータリ駆動ケース１４前部のブラケット６４ａ・６４ｂは、摺動体６５に対し、固定ボルト３５ａ・３５ｂにより固設されており、該固定ボルト３５ａ・３５ｂによる固設を解除することにより、摺動体６５との連結が解かれ、ヒッチ部１３を介してのロータリ駆動ケース１４とミッションケース３との連結が解かれることになる。また、前記吊下げリンク８４は、前後の二体の吊下げリンク８４ａ・８４ｂにより枢軸８３を挟持し、両吊下げリンク８４ａ・８４ｂを固定ボルト３３により螺合することで一本のリンクが形成される構成とし、枢軸８３に回動自在に吊設されており、固定ボルト３３を取外して両リンク８４ａ・８４ｂの連結を解除することにより、両リンク８４ａ・８４ｂが前後に分割され、吊下げリンク８４介しての揺動リンク４１とハンドルベース８１との連結が解かれることとなる。さらに、図３に示すところのＰＴＯ軸１５とスプロケット５２との係合を解くようにして、ＰＴＯ軸１５を介しての前後チェンケース２６ａ・２６ｂとミッションケース３との連結が解かれることとなる。以上の三点の連結解除により、ロータリ耕耘装置４側の前後チェンケース２６ａ・２６ｂとロータリ駆動ケース１４と、機体本体１側のミッションケース３とハンドルベース８１との連結が解かれ、ロータリ耕耘装置４を機体本体１から容易に取外すことができる。
【００５１】
以上のように、ロータリ耕耘装置を備える歩行型耕耘機において、ミッションケース３とハンドルベース８１を機体本体１側の連結部、ロータリ駆動ケース１４、前チェンケース２６ａ、昇降リンク機構４０の揺動リンク４１をロータリ耕耘装置４側の連結部とし、両連結部の連結により機体本体１に対しロータリ耕耘装置４を連結する構成とし、前記連結部の連結構成は、ヒッチ部１３を介してのロータリ駆動ケース１４とミッションケース３との連結、吊下げリンク８４を介しての揺動リンク４１とハンドルベース８１との連結、ＰＴＯ軸１５を介しての前チェンケース２６ａとミッションケース３との連結とし、機体本体１に対しての連結を容易に解除可能な構成となっている。
【００５２】
【発明の効果】
本発明は以上のごとく構成したので、以下の効果を奏する。
即ち、請求項１に記載の如く、機体中央にミッションケース（３）と走行輪（１２）を配置し、該ミッションケース（３）の後側にロータリ耕耘装置（４）と操作ハンドル（２２）を配し、前記ミッションケース（３）と操作ハンドル（２２）に対して、ロータリ耕耘装置（４）を昇降可能に構成した歩行型耕耘機において、該ミッションケース（３）の後部に、該ロータリ耕耘装置（４）を昇降自在に接続するヒッチ部（１３）と油圧シリンダー（６６）を配置し、該油圧シリンダー（６６）に昇降リンク機構（４０）を介して操作ハンドル（２２）と尾輪（４６）を連結し、該昇降リンク機構（４０）は、吊下げリンク（８４）と揺動リンク（４１）により構成し、該吊下げリンク（８４）の上部は、機体本体（１）側に固定されるハンドルベース（８１）に枢結され、該吊下げリンク（８４）の下部は枢軸（８５）により揺動リンク（４１）の前後中途部に枢結し、該揺動リンク（４１）の前部はロータリ駆動ケース（１４）の上部に枢軸（８６）により枢結し、該揺動リンク（４１）の後部は尾輪支持体（４７）の上部に支持し、前記ミッションケース（３）からロータリ耕耘装置（４）への伝動機構と、前記昇降リンク機構（４０）を、機体左右中心に対して互いに反対側の位置に配置したので、機体の前後及び左右方向の重量バランスが良好となって、耕耘作業時・走行時・回行時・畦超え時における操作ハンドルを掴んでの機体バランスの維持が容易に行える。
【００５３】
また、請求項２に記載の如く、前記油圧シリンダー（６６）を前記ヒッチ部（１３）の前部であって、機体左右中央付近の位置に、上下方向に配置したので、油圧シリンダー（６６）がヒッチ部に収容されるようになって、ヒッチ部全体としての納まりがよく、ヒッチ部の周辺が煩雑とならず、また、これらが機体左右中央に配されることから、走行輪の幅調整の邪魔となることがない。また、外観上も見苦しいことがなく、ヒッチ部でアクチュエータが保護される。
【００５４】
また、請求項３に記載の如く、前記ロータリ耕耘装置（４）の前部に、摺動体（６５）を固定配置し、前記摺動体（６５）を、ミッションケース（３）側のヒッチ（１３ａ）に突設した上下方向に延伸する左右一対のレール（６３ａ・６３ｂ）に対して上下昇降可能に構成し、該接続部である摺動体（６５）とレール（６３ａ・６３ｂ）の間に、摺動を固定する手段を備えたので、例えば、前記昇降アクチュエータが故障した場合において、ロータリ耕耘装置を機体本体側に固定することが可能となり、ロータリ耕耘装置を上下方向に揺らす（振動させる）ことなく作業を行うことができる。
【００５５】
また、請求項４に記載の如く、前記ロータリ耕耘装置（４）上方の操作ハンドルベース（８１）に主変速レバー操作部（１００）を配置し、前記ロータリ耕耘装置のロータリ駆動ケース（１４）に、作業レバー操作部（１３０）を配置し、前記主変速レバー操作部（１００）には、主変速レバー（７５）のバックストップ規制部材（１０６）を設けるとともに、同規制部材（１０６）と作業レバー操作部（１３０）をワイヤ（１１０）で連結し、作業レバー（１３４）の位置によるワイヤ（１１０）の引き代により、前記規制部材（１０６）を操作する構成としたので、作業レバーが所定位置にセットされない限りにおいては、主変速レバーが後進位置へと入らず、耕耘作業時に走行輪の後進駆動を規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 歩行型耕耘機の全体側面図である。
【図２】 伝動経路図である。
【図３】 チェンケース断面平面図である。
【図４】 ロータリ耕耘装置上昇時のヒッチの構成を示す図である。
【図５】 ロータリ耕耘装置下降時のヒッチの構成を示す図である。
【図６】 ヒッチの構成を示す後面図である。
【図７】 同じく平面図である。
【図８】 歩行型耕耘機の構成を示す一部平面図である。
【図９】 ハンドル構成を示す平面図である。
【図１０】 走行時及び回行時の歩行型耕耘機の状態を示す一部側面図である。
【図１１】 耕耘時における歩行型耕耘機の状態を示す一部側面図である。
【図１２】 ロータリ耕耘装置を上昇させた場合の畝立器と尾輪との配置関係を示す図である。
【図１３】 ロータリ耕耘装置を下降させた場合の畝立器と尾輪との配置関係を示す図である。
【図１４】 アーム支持部の構成を示す側面一部断面図である。
【図１５】 作業レバー近傍の後面図である。
【図１６】 バックストップ牽制機構を示す一部断面側面図である。
【図１７】 同じく動作説明図である。
【符号の説明】
３ ミッションケース
４ ロータリ耕耘装置
１２ 走行輪
１３ ヒッチ部
２２ 操作ハンドル
４０ 昇降リンク機構
４６ 尾輪[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a configuration of a walking type tiller and a lifting mechanism of a working machine.
[0002]
[Prior art]
In a walk-type field cultivator equipped with a working machine such as a rotary cultivator, when traveling or turning (turning), the work machine is lifted from the field to prevent it from hitting the ground. To avoid damage and prevent resistance. On the other hand, at the time of work, the work implement is lowered so that the farming work and the like of the field are performed. Conventionally, when turning around the work, the operation handle is lifted to raise the work implement, and the work handle is lowered at the beginning of the next line after turning to resume the work. Further, when traveling on the road, the tail wheel provided at the rear of the work machine is raised by an operation such as rotation of the handle so that the lower end of the work machine does not hit the ground.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the up / down operation of the tail wheel requires an operation of rotating the screw rod or an operation of lowering and locking the tail wheel support rod, and is troublesome at the end or start of the work. Also, the operation handleTheWhen turning while lifting, the work machine is heavy, requiring labor for women and elderly people, etc., it is difficult to maintain the balance of the aircraft due to its own weight, and the side clutch lever can be operated with the operation handle raised, Operating the clutch lever is difficult for a short operator.
[0004]
For this reason, it is conceivable to apply an elevating mechanism that uses an actuator to elevate a work implement such as a rotary tiller. In this case, the machine body side is fixed and only the work implement side is moved up and down. It is necessary to take a configuration. Further, in this connection configuration, it is necessary to take into account an unexpected failure of the actuator and malfunction due to surrounding soil, dust, and the like. In addition, since the conventional so-called backstop check mechanism is not designed taking into consideration the lifting and lowering of the work machine alone, it is necessary to consider a linkage mechanism for performing the backstop check.
[0005]
In view of the above problems, the present invention provides a configuration of an elevating mechanism that raises a rotary tillage device without lifting a handle.bothWith the adoption of the lifting mechanism, the present invention proposes a walk-type field cultivator that is improved in various operability by reviewing the configuration of the entire walk-type field cultivator.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The problem to be solved by the present invention is as described above. Next, means for solving the problem will be described.
[0007]
In claim 1,A mission case (3) and a traveling wheel (12) are arranged in the center of the machine body, a rotary tiller (4) and an operation handle (22) are arranged on the rear side of the mission case (3), and the mission case (3) And the operation handle (22), the rotary tiller (4) can be moved up and down, and the rotary tiller (4) is connected to the rear part of the transmission case (3) to be movable up and down. A hitch portion (13) and a hydraulic cylinder (66) are connected, and an operating handle (22) and a tail wheel (46) are connected to the hydraulic cylinder (66) via a lifting link mechanism (40), and the lifting link The mechanism (40) includes a suspension link (84) and a swing link (41), and the upper portion of the suspension link (84) is attached to a handle base (81) fixed to the body body (1) side. Pivoted The lower part of the suspension link (84) is pivotally connected to the front and rear middle part of the swing link (41) by a pivot (85), and the front part of the swing link (41) is connected to the upper part of the rotary drive case (14). A pivot mechanism (86) is pivotally connected, and the rear portion of the swing link (41) is supported on the upper portion of the tail wheel support (47), and a transmission mechanism from the transmission case (3) to the rotary tiller (4); The lifting link mechanism (40) is disposed at positions opposite to each other with respect to the left and right center of the body.Is.
[0008]
In claim 2,The walking type tiller according to claim 1, wherein the hydraulic cylinder (66) is arranged in a vertical direction at a position near the center of the left and right of the fuselage (13) in front of the hitch portion (13).Is.
[0009]
In claim 3,The walking type tiller according to claim 1, wherein a sliding body (65) is fixedly arranged at a front portion of the rotary tiller (4), and the sliding body (65) is connected to a hitch (3) on the mission case (3) side. 13a) is configured to be movable up and down with respect to the pair of left and right rails (63a and 63b) extending in the vertical direction, and between the sliding body (65) and the rails (63a and 63b) as the connecting portion. Provided with means for fixing the slidingIs.
[0010]
In claim 4,2. The walking type tiller according to claim 1, wherein a main transmission lever operating part (100) is arranged on an operating handle base (81) above the rotary tiller (4), and the rotary drive case (14) of the rotary tiller (4). The work lever operation part (130) is arranged in The main transmission lever operating portion (100) is provided with a backstop restricting member (106) for the main transmission lever (75), and the restricting member (106) and the work lever operating portion (130) are connected to the wire (110). ) And the restricting member (106) is operated by pulling the wire (110) according to the position of the work lever (134).Is.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. 1 is an overall side view of a walking type tiller, FIG. 2 is a transmission path diagram, FIG. 3 is a cross-sectional plan view of a chain case, FIG. 4 is a diagram showing a hitch configuration when the rotary tiller is raised, and FIG. FIG. 6 is a rear view showing the structure of the hitch, FIG. 7 is a plan view of the same, FIG. 8 is a partial plan view showing the structure of the walking type tiller, and FIG. 9 is a handle structure. FIG. 10 is a partial side view showing the state of the walking type tiller during travel and turning, FIG. 11 is a partial side view showing the state of the walking type tiller during plowing, and FIG. 12 is a rotary view. The figure which shows the arrangement | positioning relationship between a vertical stand and a tail wheel at the time of raising a tilling device, FIG. 13 is the figure which shows the positional relationship between a vertical stand and a tail wheel at the time of lowering a rotary tilling device, FIG. Is a partial sectional side view showing the structure of the arm support, FIG. 15 is a rear view of the vicinity of the working lever, and FIG. Some cross-sectional side view showing the backstop check mechanism, FIG. 17 which is also operational illustrations.
[0012]
First, the whole structure of the walking type tiller 30 is demonstrated as an Example of a tiller provided with the rotary tiller 4 using FIG.1 and FIG.2. The walking type tiller 30 has an engine 2 at the front, a rotary tiller 4 as a working machine at the rear, and a transmission case 3 at the center. The engine 2 is mounted and fixed on an engine stand 5 (FIG. 1). The rear part of the engine stand 5 is fixed to the mission case 3. The output shaft 6 of the engine 2 and the input shaft 7 of the transmission case 3 protrude to the left and right sides (the left side in the traveling direction), and pulleys 6a and 7a (FIG. 2) are respectively provided on the output shaft 6 and the input shaft 7. Is fixed so that power is transmitted through the transmission belt. A belt tension type main clutch 10 (FIG. 2) is arranged between the output shaft 6 and the input shaft 7, and these are covered by a transmission case 9, and the main clutch 10 is provided on an operation handle 22 which will be described later. "On" and "Off" can be operated by operating the main clutch lever.
[0013]
The rotational power input into the transmission case 3 from the input shaft 7 is transmitted to the axle 11 that is pivotally supported at the lower part of the transmission case 3 in the transmission case 3 with the rotational speed adjusted by the transmission. The traveling wheels 12 and 12 are fixed to the axle 11 so that the vehicle can be driven.
[0014]
A hitch portion 13 is provided at the rear portion of the transmission case 3, and the front portion of the rotary tiller (work machine) 4 is connected to the hitch portion 13. Also, a front chain case 26a and a rear chain case 26b that can be bent vertically are arranged on one side (right side in the traveling direction) of the transmission case 3, that is, on the opposite side to the transmission case 9, and the front chain case A PTO shaft 15 protruding laterally (rightward) from the transmission case 3 is inserted into the front part of the transmission case 26a (FIG. 2) so that power can be transmitted into the chain case 26a. Further, a rotary input shaft 27 that is pivotally supported on the upper portion of the rotary drive case 14 and protrudes to the right is inserted into the rear portion of the rear chain case 26b, and a tilling claw that is pivotally supported on the rotary input shaft 27 and the lower portion of the rotary drive case 14 is inserted. A sprocket is fixed on each of the shafts 16 and is wound by a chain in the rotary drive case 14 so that power is transmitted to the tilling claw shaft 16. A plurality of tilling claws 17, 17... Are planted on the axis of the tilling claw shaft 16. It is covered with a tilling cover 31 (FIG. 1) fixed to the rotary drive case 14. This tillage cover 31 projects the upper part of the rotary drive case 14 from the inner cavity part below the case toward the upper part of the case at the front part of the substantially right and left center in a plan view, and substantially in the front-rear direction of the upper surface of the case. The beam 18 formed by projecting upward is fixed to the rear portion of the rotary drive case 14 so that the entire case is firmly fixed to the rotary drive case 14. As the tillage device 4 moves up and down, it moves up and down.
[0015]
As shown in FIG. 3, the front chain case 26a and the rear chain case 26b have a shape in which the rear part of the front chain case 26a and the front part of the rear chain case 26b are rotatably connected. The front chain case 26a is rotatably supported with respect to the transmission case 3, and the sprocket 52 fitted and fixed on the end of the PTO shaft 15 is rotatably supported. The rear chain case 26b In the rear portion, the sprocket 55 is rotatably supported on the upper part of the rotary drive case 14 and the sprocket 55 fitted and fixed on the rotary input shaft 27 is rotatably supported. A connecting shaft 58 is connected to the connecting portion 26e between the front chain case 26a and the rear chain case 26b in parallel with the PTO shaft 15 and the rotary input shaft 27 so that the front chain case 26a and the rear chain case 26b communicate in the horizontal direction. The connecting shaft 58 is horizontally mounted, and is rotatably supported by the front chain case 26a and the rear chain case 26b.
[0016]
As shown in FIG. 3, the sprocket 53 is fitted and fixed in the front chain case 26 a on the connecting shaft 58, and the sprocket 54 is also fitted and fixed in the rear chain case 26 b on the connecting shaft 58. The sprocket 54 is rotatably supported by the rear chain case 26b. A transmission chain 56 is wound between the sprocket 52 at the end of the PTO shaft 15 and the sprocket 53 fitted to the connecting shaft 58 in the front chain case 26a. Similarly, in the rear chain case 26b, a transmission chain 57 is fitted between the sprocket 54 fitted to the connecting shaft 58 and the sprocket 55 at the end of the rotary input shaft 27. Therefore, even if the connecting shaft 58 is interposed between the PTO shaft 15 and the rotary input shaft 27 and the front and rear chain cases 26a and 26b are refracted around the connecting shaft 58 in the connecting portion 26e, the transmission chain 56. The rotational drive of the PTO shaft 15 is transmitted to the rotary input shaft 27 via the connecting shaft 58 by 57. The rotary input shaft 27 is input to the rotary drive case 14 with a sprocket fitted to the end opposite to the end inserted into the chain case.
[0017]
As described above, by making the front chain case 26a and the rear chain case 26b bend, the rotary tiller 4 moves up and down as described later, and the position of the rotary input shaft 27 with respect to the PTO shaft 15 changes. Thus, even if a change occurs between the cores of the sprockets 52 and 55 fitted on both shafts (15 and 27), the front and rear and center pivot portions of the chain case 26 are refracted and power is transmitted correspondingly. It is configured so as not to cause any trouble.
[0018]
Next, the connection part of the rotary tiller 4 which is a working machine and the machine body 1 will be described. As shown in FIG. 1, the rotary tiller 4 is connected to the rear portion of the machine body 1 by a hitch portion 13 provided on the rear surface of the mission case 3. As shown in FIG. 4, the hitch portion 13 is constructed by attaching a hitch 13b protruding forward from the rotary tiller 4 side to a hitch 13a protruding backward from the mission case 3 side so as to be vertically movable. It will be. As shown in FIGS. 4 to 8, the hitch 13a on the mission case 3 side is provided with a pair of left and right brackets 61a and 61b (FIG. 7) attached to project rearward from the rear portion of the mission case 3, and the brackets 61a and 61b. It is composed of a pair of left and right rails 63a and 63b that are fixed to the rear end and extend in the vertical direction. Here, the brackets 61a and 61b are configured by a plate body having a substantially “L” shape in a plan view, and the front inner surface thereof is fixed on both sides of the rear portion of the transmission case 3 while the brackets 61a and 61b are fixed. A space is formed between them, and the hydraulic cylinder 66 is arranged in the vertical direction at the center of the left and right in the middle of the front and rear. The substantially rear end of the hydraulic cylinder 66 is bent from the front and rear directions to the left and right directions, respectively. It has a shape. In this way, the hitch 13a is in a state where its position is fixed with respect to the main body 1 at the rear part of the mission case 3 (FIG. 4).
[0019]
On the other hand, the hitch 13b (FIG. 4) on the rotary tiller 4 side includes brackets 64a and 64b fixed to the rotary drive case 14 and projecting forward, and fixing bolts 35a and 35b at the front portions of the brackets 64a and 64b. It is comprised with the sliding body 65 which is a connection part with the hitch 13a fixed by. The sliding body 65 includes a pair of left and right plates 65e and 65e (FIG. 7) fixed to the brackets 64a and 64b by fixing bolts 35a and 35b, and an upper shaft 28a that is horizontally mounted on the vertical positions of the plates 65e and 65e. And the lower shaft 28b (FIG. 4) and rollers 65a and 65b rotatably supported at the left and right shaft ends of the both shafts 28a and 28b. The sliding body 65 configured as described above is fitted between the rails 63a and 63b provided in the hitch portion 13 of the machine body 1, and the rollers 65a and 65b roll while being guided by the inner surfaces of the rails 63a and 63b. And is movable up and down by the rotation of the rollers 65a and 65a. The substantially right and left central portion of the upper shaft 28 a is inserted into a fitting portion 59 formed in a substantially “U” shape in a side view at the tip of the lifting arm 32.
[0020]
The lifting arm 32 (FIG. 4) has a tip opposite to the fitting portion 59 pivotally connected to a pivot 60 horizontally provided on the brackets 61a and 61b. In the middle part, it is pivotally connected by a joint 71 provided at the tip of a rod 67 of a hydraulic cylinder 66 that is a lifting actuator and a pivot 79, and by extending and contracting the hydraulic cylinder 66, the fitting part 59 is moved in the vertical direction with the pivot 60 as a fulcrum. The elevating arm 32 is configured to swing so as to be moved to the position. The expansion and contraction of the hydraulic cylinder 66 is performed by supplying and discharging pressure oil by a hydraulic pump 72 (shown in the approximate center of FIG. 1) provided above the cylinder.
[0021]
Further, as shown in FIGS. 5 and 7, long-hole-shaped guide grooves 63c and 63c are opened on the upper side surfaces of the rails 63a and 63b, and both sides of the pivot shafts 28a and 28b penetrate the guide grooves 63c and 63c. Inserted to regulate the downward movement range of the sliding body 65. Further, the rails 63a and 63b are substantially “U” -shaped in plan view, and as shown in FIG. 4, bolts 76 in the front-rear direction are formed in the upper portions of the rails 63a and 63b, and the bolts 76 are horizontally mounted in the front-rear direction. By fixing, the upper opening is closed so that the roller 65a is prevented from coming off upward, that is, the upward movement range of the sliding body 65 is restricted. On the other hand, the lower part of the rails 63a and 63b is kept open with no opening, that is, without being bolted horizontally, and the movement range of the lower roller 65b is not restricted on the rails 63a and 63b side, In the state in which the rod 67 of the hydraulic cylinder 66 shown in FIG. 5 is most contracted, the lowering of the upper shaft 28a is restricted by restricting the clockwise rotation of the elevating arm 32 by the rod 67. That is, the rail 63 is configured longer than the length in which the rollers 65a and 65b slide up and down by the expansion and contraction stroke of the hydraulic cylinder 66 so that the rollers 63a and 65b do not come off. In this way, the lower ends of the rails 63a and 63b of the hitch 13a are configured to be opened, and by this configuration, dirt and dust scattered around the hitch portion 13 are not accumulated in the lower portions of the rails 63a and 63b. The rollers 65a and 65b are rotated and moved well, and the rotary tiller 4 is always moved up and down smoothly.
[0022]
As shown in FIGS. 4, 7 and 8, the hitch 13a on the main body side and the hitch 13b on the rotary tiller 4 side are arranged at the center of the left and right sides of the main body, and constitute the hitch 13a on the main body side. A hydraulic cylinder 66 as a lifting actuator is accommodated between the left and right brackets 61a and 61b, and the lower portion of the hydraulic cylinder 66 is pivotally supported by the brackets 61a and 61b. With such a configuration, the hydraulic cylinder 66 can be accommodated in the hitch 13a, so that the entire hitch portion 13 (hitch 13a / 13b) fits well, the periphery of the hitch portion 13 is not complicated, Since these are arranged in the center of the left and right sides of the aircraft, they do not interfere with the width adjustment of the traveling wheels 12 and 12. Further, the hydraulic cylinder 66 is hidden by the brackets 61a and 61b, so that the external appearance is not unsightly and is protected against obstacles from the outside.
[0023]
Further, as shown in FIGS. 1 and 9, the lift switch 23 operated to extend and contract the hydraulic cylinder 66 is disposed on the maneuvering side at the rear of the aircraft, and in this embodiment, it is obliquely above the upper part of the mission case 3. A horizontal rod 21 is placed between the rear portions of the left and right handle rods 22a and 22b protruding rearward, a switch stay 29 is fixed on the horizontal rod 21, and the switch stay 29 is arranged at the center of the left and right sides of the horizontal rod 21. And it has the structure arrange | positioned in the left-right center of the operation handle 22 by fixing the raising / lowering switch 23 on it. As a result, the operator can easily turn on the lift switch 23 with either the left or right hand while holding the gripping portions 22c and 22d formed on the rear portions of the handle rods 22a and 22b. The operability can be improved. Further, the up / down switch 23 is configured as a push switch that is turned "ON" when pressed, and is controlled to move up and down according to a predetermined rule, so that the operation can be performed instantaneously, thereby improving the operability. Has been planned. For example, when the key switch is turned on for the first time, it is lowered when it is pressed once, when it is pushed twice, it is raised, and from the next time, it is controlled so as to be raised and lowered alternately.
[0024]
In addition, connection fixing means are disposed on the rail 63 and the sliding body 65, respectively. That is, as shown in FIG. 4, the pin hole 77 is penetrated in the lower middle side surface of the rail 63, and the pin hole 78 is also formed in the upper and lower middle part of the plate 65 e of the sliding body 65. The pin holes 77 and 78 are formed in accordance with the positions, and the pin holes 77 and 78 coincide in a side view when the sliding body 65 is moved to the lowest point, that is, when the rod 67 is most contracted as shown in FIG. It is arranged to do. In this state, the locking pin 80 is inserted and fitted from both the left and right sides, so that the sliding body 65 is fixed to the rails 63a and 63b, that is, the rotary tiller for the main body 1. 4 is fixed at the work position where 4 is lowered. As described above, the hitch portion 13 which is the connecting portion is provided with the fixing means for fixing the sliding body 65 fixed to the rotary tiller 4 side. For example, even when the hydraulic pump 72 fails, The tillage device 4 can be fixed to the main body 1 and the tillage work can be performed by the rotary tiller 4.
[0025]
In addition, as shown in FIG. 1, the upper end of the hydraulic pump 72 is disposed so as to be at a front and rear height so as to be positioned on an extension line of the upper surface of the transmission case 9 when viewed from the right side of the body. The appearance is improved. The inclination angle is set to an angle that does not hinder the operation of the hydraulic pump 72.
[0026]
Further, as shown in FIGS. 4 and 5, a limit switch 37 is disposed at an upper position of the rail 63a, and a detecting portion 38 of the limit switch 37 is disposed so as to be in contact with the roller 65a so that the sliding body 65 is at the maximum. It is possible to detect that it is located at the ascending position. The limit switch 37 is connected to a controller (not shown) so that when the rotary drive case 14 (rotary tiller 4) reaches the raised position, the limit switch 37 is turned on to control the extension of the hydraulic cylinder 66 to stop. I have to. Thus, for example, when the key switch for performing the engine “ON” and “OFF” is set to “ON”, it is detected whether the rotary drive case 14 is in the raised state. In the lowered state (limit switch 37 is OFF), the hydraulic pump 72 (shown in the approximate center of FIG. 1) is operated to switch the hydraulic valve, extend the rod 67, and immediately after the key switch "ON" The rotary tiller 4 is controlled so as not to descend.
[0027]
As shown in FIG. 6, a gas spring 62, which is an assist device, is arranged on the side of the rail 63 arranged on the right side of the aircraft rear view, and the end of the rod 62 a of the gas spring 62 is connected to the rail 63. It is connected to the right end portion of the protruding upper shaft 28a. The gas spring 62 is configured to urge the upper shaft 28a in the direction of raising the rod 62, that is, in the direction of extending the rod 62, thereby reducing the burden of the lifting operation of the rotary tiller 4 by the hydraulic cylinder 66 and lowering it. In some cases, a sudden descent is suppressed to mitigate the shock so that the rotary tiller 4 can be moved up and down smoothly. In addition to the gas spring 62, an electric actuator, a spring, or the like can be used as the assist device.
[0028]
In the walking type tiller 30 according to the present invention, since the rails 63a and 63b for guiding the raising and lowering of the hitch portion 13 are provided in the substantially vertical direction, the sliding body 65 is substantially vertical on the rails 63a and 63b. Slide. That is, the rotary tiller 4 (rotary tiller 4) moves up and down in a substantially vertical direction without changing its posture. As described above, when the rotary tiller 4 is moved up and down substantially vertically, the angle of the rotary tiller 4 does not change. Therefore, the angle change between the tillage cover 31 and the tilling claws 17, 17. In addition, even when the rotary tiller 4 described later is lifted or lowered, the tilling claws 17, 17... Are not exposed to the operator side.
[0029]
When a mudguard sheet (not shown) is provided at the rear portion of the tillage cover 31 to prevent the soil from jumping up, the rotary tiller 4 rises in parallel even if the rotary tiller 4 rises. Therefore, the lower end of the mudguard sheet rises slightly compared to when the rotary tiller 4 is in the position during the tillage work, but the position relatively close to the ground is maintained. Accordingly, in a conventional tiller that lifts the rotary tiller 4 by lifting the operating handle 22 during turning as in the prior art, if the operator forgets to disconnect the work clutch, the soil is lifted up to the operator side, as in the present invention. For example, if the work clutch is forgotten to be disconnected, the rear side is not opened, so the spoiled soil does not hit the mudguard sheet and hit the operator.
[0030]
Next, the lifting link mechanism will be described. As shown in FIGS. 8, 10, and 11, the rotary tiller 4 is configured to be lifted and lowered by the lifting link mechanism 40 with respect to the machine body 1, and the lifting link mechanism 40 includes a hanging link 84. And a swing link 41, which is disposed on the left side in the advancing direction opposite to the front chain case 26a and the rear chain case 26b with respect to the center of the machine body. The upper part of the suspension link 84 is pivotally connected to a handle base 81 fixed to the body body 1 side, and the lower part of the suspension link 84 is pivoted by a pivot 85 to a position slightly forward of the front and rear middle portions of the swing link 41. Tied. The front portion of the swing link 41 is pivotally connected to the upper portion of the rotary drive case 14 by a pivot 86, and the rear portion of the swing link 41 is supported by the upper portion of the tail wheel support 47.
[0031]
Hereinafter, the configuration of the lifting link mechanism 40 will be described in detail. A stay 82 projects downward from a lower surface of a handle base 81 (FIG. 10) fixed to the machine body 1, and a pivot 83 (FIG. 8) is laterally provided on the stay 82. 83, the upper part of the suspension link 84 (FIG. 10) is pivoted, and the suspension link 84 is pivotally coupled to the machine body 1 so as to be swingable in the front-rear direction. This suspension link 84 is divided into front and rear halves by front and rear suspension links 84a and 84b. The pivot 83 is sandwiched between the upper portions of both suspension links 84a and 84b, and the pivot 83 is rotatable by the fixing bolt 33. It is made to suspend as a structure to fasten and fix. The suspension link 84 (suspending link 84b) is pivotally connected to the swing link 41 and the pivot 85 at the lower portion thereof. As shown in FIG. 8, the front portion of the swing link 41 is connected to a rotary input shaft 27 pivotally supported on the upper portion of the rotary drive case 14 in a substantially horizontal direction, and a pivot 86 projecting to the left outside on a coaxial extension. It is pivoted. When the pivot 86 moves up and down as the rotary drive case 14 moves up and down, the swing link 41 swings with the pivot 85 serving as a pivot point with the suspension link 84 as a swing fulcrum. The pivot 85, which is the pivot point, is disposed at a front position in the middle of the swing link 41, and the swing amount of the rear portion is large even when the swing amount of the front portion is small when the swing link 41 swings.It is comprised so that it may become.
[0032]
Moreover, in order to respond | correspond to the raising / lowering of this rotary tilling apparatus 4, the attachment structure of the tail wheel 46 is as follows. As shown in FIGS. 12 and 13, a sliding support tube 94 is fixed in the vertical direction at the rear portion of the beam 18, and the tail wheel support tube of the tail wheel support body 47 is attached to the slide support tube 94. 47c is slidably inserted. Thus, when the rotary tiller 4 is moved up and down, the tail wheel support cylinder 47c is guided by the sliding support cylinder 94 and moves up and down.
[0033]
A support portion 87 is formed at the rear end of the swing link 41. The structure of the support 87 is such that the plate stay 87a is connected to the tail wheel support cylinder 47c.Projected in a substantially horizontal direction toward the peripheryThe upper portion of the link 87b is pivotally supported at the rear portion of the stay 87a, and the lower portion of the link 87b is pivotally supported at the rear end of the swing link 41. A connection case 90 is fixed to the upper part of the tail wheel support cylinder 47c, the operation shaft 89 of the lifting handle 88 protrudes rearward from the connection case 90, and the screw rod 47b in the tail wheel support cylinder 47c is attached by transmission by a bevel gear. The screw rod 47b is rotatably connected, and the screw rod 47b is rotatably supported in the tail wheel support tube 47c. The lower portion of the screw rod 47b is inserted in the tail wheel support tube 47c so as to be slidable in the vertical direction. The upper and lower positions of the tail wheel 46 can be changed by rotating the lifting handle 88 by screwing it into the female screw from the top of 47a. Further, the stay 87 a is configured as a plate body, and has a positional relationship such that the lower surface thereof abuts on the upper surface of the sliding support cylinder 94. Thus, when the rotary tiller 4 is raised to the uppermost position (as shown in FIG. 12), the sliding support cylinder 94 moves to the uppermost position, and in the process of moving to the uppermost position, the lower surface of the stay 87a The upper surface of the stay 87a is brought into contact with the lower portion of the connection case 90 so as to push up the stay 87a upward, and the tail wheel support tube is formed by the sliding support tube 94 (beam 18) through the stay 87a. 47c is supported.
[0034]
Hereinafter, the raising / lowering of the rotary tiller 4 by the raising / lowering link mechanism 40 is demonstrated. First, the process of raising the rotary tiller 4 will be described. As shown in FIGS. 10 and 12, when the rod 67 of the hydraulic cylinder 66 is extended by the operation of the elevating switch 23 (FIG. 1), the elevating arm 32 pivots upward about the pivot 60 and slides. The rotary drive case 14 is raised via the moving body 65, and the front end of the swing link 41 pivotally supported on the upper part of the rotary drive case 14 is raised accordingly. As the front end of the swing link 41 rises, the rear portion of the swing link 41 is pivoted downward about the pivot 85 while the suspension link 84 is stretched. At this time, since the traveling wheels 12 and 12 and the tail wheel 46 are in contact with the ground, they slide in the direction in which the rear portion of the tillage cover 31 rises and raise the rotary tiller 4 in a substantially parallel state. It can be done. In this way, when the lift switch 23 is pushed during turning, the rotary tiller 4 can be brought into a state of being largely lifted from the field, and the clearance between the tilling claws 17, 17... It will be in the state where it can run, turn, and it will also be in the state where it can also carry out crossing easily.
[0035]
Next, the process of lowering the rotary tiller 4 will be described. As shown in FIGS. 11 and 13, when the rod 67 of the hydraulic cylinder 66 is contracted by the operation of the lift switch 23 (FIG. 1), the lift arm 32 rotates downward about the pivot 60, and the sliding body 65. Through this, the rotary drive case 14 is lowered, and accordingly, the front end of the swing link 41 pivotally supported on the upper part of the rotary drive case 14 is lowered. Due to the lowering of the front end of the swing link 41, the rear portion of the swing link 41 is lifted and rotated around the pivot 85 while the suspension link 84 is stretched. At this time, since the traveling wheels 12 and 12 and the tail wheel 46 are in contact with the ground, the rear portion of the tillage cover 31 slides in the descending direction, and the rotary tiller 4 is lowered in a substantially parallel state. It can be done. And when the hydraulic cylinder 66 is completely contracted, the tilling claws 17, 17... Of the rotary tiller 4 can be bitten into the ground, and a tilled state can be obtained. During the ascent and descent, the distance between the PTO shaft 15 and the rotary input shaft 27 changes, but it is absorbed by the front chain case 26a and the rear chain case 26b being bent or extended.
[0036]
Furthermore, the arrangement configuration of the above-described lifting link mechanism 40 is as follows. That is, as shown in FIG. 8, the transmission case 3 and the traveling wheels 12 and 12 are arranged in the front and rear center of the machine body, and the rotary tiller 4 and the operation handle 22 are arranged on the front and rear side (rear side) of the transmission case 3. In the walking type tiller configured so that the rotary tiller 4 can be moved up and down, a hitch portion 13 that connects the rotary tiller 4 to be movable up and down and a hydraulic cylinder 66 as a lift actuator are arranged at the rear of the mission case 3, and the hydraulic cylinder The operating handle 22 and the tail wheel 46 (FIG. 10) are connected to 66 via a lifting link mechanism 40, the front and rear chain cases 26a and 26b, which are transmission mechanisms from the transmission case 3 to the rotary tiller 4, and the lifting and lowering. Since the link mechanism 40 is arranged on the opposite sides with respect to the left and right center of the body, the front and rear and the left and right direction of the body Weight balance becomes good, easily to maintain the body balance by gripping the operating handle 22 during exceeds tilling time and running time, time lines at-furrow.
[0037]
Next, the arrangement relationship of the tail wheel 46 with respect to the vertical machine (such as a cultivating board) 91 will be described. As shown in FIGS. 12 and 13, in the rear portion of the beam 18 to which the tillage cover 31 is fixed, a fixed support tube 92 is fixed in front of the sliding support tube 94 in the vertical direction. A fixed shaft 93 erected on the front portion of the upright 91 is inserted and can be fixed by a bolt or a pin, and the vertical height can also be adjusted. The ridger 91 can form ridges after plowing.
[0038]
And this vertical stand 91 raises / lowers with the raising / lowering of the rotary tiller 4, As shown in FIG. 12, in the state which raised the rotary tiller 4, the lower end of the vertical tiller 91 is the tail wheel 46. The positional relationship is located above the upper end of the. In this way, the tail wheel 46 is located below the vertical device 91 attached to the rear part of the rotary tiller 4 when the rotary tiller 4 is raised, that is, in a state where the tail wheel 46 is at the lowest position. 46 is arranged. Therefore, in the traveling or turning state, even when the tail wheel 46 swings to the left or right, it does not hit the stand 91 and can easily change its direction. The tail wheel 46 can be inverted 180 degrees around the center 47a, thereby improving the maneuverability and running performance of the aircraft.
[0039]
Next, the support structure of the tail wheel 46 will be described. As shown in FIG. 14, the "gate" -shaped arm support portion 19 is formed at the lowermost portion of the tail wheel support rod 47a from the standing surfaces 19a and 19b and the horizontal surface 19c horizontally extending the upper portions of the compatible surfaces 19a and 19b. The fulcrum shaft 19d is horizontally provided on the standing surfaces 19a and 19b of the arm support portion 19, the upper part of the tail wheel arm 20 is pivotally connected to the fulcrum shaft 19d, and the tail wheel axle is provided at the lower part of the tail wheel arm 20. The tail wheel 46 (FIG. 13) is suspended from the tail wheel support rod 47a via the arm support part 19 and the tail wheel arm 20 by pivoting 46a. The tail wheel arm 20 includes a pair of left and right arm portions 20a and 20b and a connecting portion 20c that connects the upper ends of both arm portions 20a and 20b. A shape is formed so that the upper half of the tail wheel 46 can be freely passed through the opening of the “gate”. Then, the upper surface of the connecting portion 20c, which is the uppermost portion of the tail wheel arm 20, is on a vertical line passing through the axis of the fulcrum shaft 19d so as to have a substantially “heavy” shape when viewed from the right side of the body shown in FIG. When the bent portion 20f is formed further forward (or rearward) and the arm portions 20a and 20b rotate, the front end 20d or the rear end 20e of the connecting portion 20c comes into contact with the lower surface of the horizontal surface 19c. In the side view in FIG. 14, the distance between the bent portion 20f and the rear end 20e becomes longer, so that the rotation angle until the rear end 20e comes into contact with the lower surface of the horizontal surface 19c can be increased. Caster amount (inclination of the tail wheel arm 20 in a side view shown in FIG. 14) becomes large (position 24a). On the other hand, since the distance between the bent portion 20f and the front end 20d is shortened, the rotation angle until the front end 20d comes into contact with the lower surface of the horizontal surface 19c is small, and the caster amount of the tail wheel arm 20 is small ( Position 24b). In addition, it is good also considering the upper part of arm part 20a * 20b instead of the connection part 20c as a substantially "h" shape.
[0040]
The above-described configuration, that is, the arm support portion 19 having the fulcrum shaft 19d having an axis perpendicular to the axis of the tail wheel support rod 47a arranged at the lower portion of the tail wheel support rod 47a is configured, and the fulcrum shaft 19d is provided with the fulcrum shaft 19d. The tail wheel arm 20 is rotatably supported, the tail wheel 46 is rotatably supported at the lower end of the tail wheel arm 20, and the uppermost part of the tail wheel arm 20 is formed in a substantially “h” shape, By making the uppermost portion contact the inner surface of the arm support portion 19, the caster amount of the tail wheel arm 20 is large when moving forward when the tail wheel is grounded and small when floating in the air. It is. As a result, at the time of advancement when the tail wheel is grounded, the tail wheel 46 is arranged rearward as the aircraft advances, the tail wheel arm 20 becomes the position 24a, and the rear end 20e of the connecting portion 20c is the lower surface of the horizontal surface 19c. As a result, the amount of casters becomes large with the turning angle of the tail wheel arm 20 set to the maximum state. Thus, by increasing the amount of casters at the time of ground contact, the direction followability of the tail wheel 46 is improved, and the straightness of the airframe is improved. On the other hand, in a state where the tail wheel 46 is suspended in the air, the tail wheel arm 20 rotates in the direction of lowering the tail wheel axle 46a due to the weight of the tail wheel 46, and the front end 20d contacts the lower surface of the horizontal surface 19c. Thus, the rotation stops at the position 24b. In this state, when the tail wheel support rod 47a is rotated, the tail wheel arm 20 is at the position 24c. Thus, in a state where the tail wheel 46 floats in the air, the front and rear positions of the tail wheel arm 20 are the position 24b or the position 24c, and the caster amount is smaller than the position 24a. By reducing the amount of casters when floating in the air in this way, the tail wheel 46 rotates, and even in the state of the position 24c on the front side, the tilling claws 17, 17. The distance between the tail wheel 46 and the tilling claws 17, 17... Can be prevented.
[0041]
Next, the backstop check mechanism will be described. As an outline of the backstop check mechanism, a mission case and a traveling wheel are arranged in the center of the fuselage, a rotary tiller device and a handle are arranged on one side of the front and rear of the mission case, and the rotary tiller device can be moved up and down by a lifting device. In the walking type tiller, as shown in FIG. 15, the main transmission lever operating unit 100 is arranged on the handle base above the rotary tilling device, the work lever operating unit 130 is arranged on the input case of the rotary tilling device, and the main transmission lever The operation unit 100 is provided with a restriction member 106 for the lever, and is configured to connect the restriction member and the work lever operation unit 130 with a wire 110, and the wire 110 is pulled by the operation of the work lever operation unit 130. The restriction member 106 is operated.
[0042]
More specifically, as shown in FIGS. 15 to 17, the main transmission lever operation unit 100 is disposed at a position (FIG. 16) on the upper oblique rear side of the rotary drive case 14, and has four forward speeds, neutral and reverse speeds. A main transmission lever 75 extends obliquely upward and rearward from a lever guide 101 having a substantially horizontal H-shaped guide groove 101a (FIG. 15) that forms a step shift position. Inside the lever guide 101, a stay 104 (FIG. 16) is attached to a bracket 103 fixed to the handle base 81 side, and a pivot shaft 105 that pivotally supports a regulating member 106 is provided on the side surface of the stay 104. It is fixed so that it becomes front low and high after vision. The restricting member 106 includes a cylindrical pivot support portion 107 pivotally supported by the pivot shaft 105 and a plate-shaped restricting portion 108 projecting in a tangential direction from the outer peripheral surface of the pivot support portion 107. The main transmission lever 75 is regulated to be shifted by arranging the tip of the regulating portion 108 so as to be in contact with the main transmission lever 75. Further, a pivoting portion 109 (FIG. 16) is formed on the fixed base side of the restricting portion 108, the end portion of the inner wire 110a is pivoted to the pivoting portion 109, and the other end is a work lever operating portion 130 described later. The control portion 108 is swung between a control position and a non-control position by operating the operation lever and pulling the inner wire 110a. Further, one end of a tension spring 111 is pivotally connected to the pivoting portion 109 in the direction opposite to the pulling direction of the inner wire 110a, and the plate surface of the restricting portion 108 is raised against the pulling force of the inner wire 110a. Energizing in the direction (non-regulatory direction).
[0043]
Further, a stay 114 in which a plate body is formed in a substantially “L” shape in a rear view is attached to the lower side of the standing surface on the right side of the lever guide 101, and a substantially “U” shape in a plan view is provided on the horizontal surface 114 a of the stay 114. The outer fixing portion 114b is inserted into the notch portion, and the outer fixing portion 114b is fastened to the stay 114 with the fixing bolts 115 and 115 from both sides of the horizontal surface 114a. The portion 110b is fixed to the lever guide 101.
[0044]
With the above configuration, as shown in FIG. 17, when the inner wire 110a is pulled against the elastic force of the tension spring 111, it rotates so that the plate surface of the restricting portion 108 is tilted, and its protruding end is the main end. It contacts the speed change lever 75 so that it does not enter the reverse positions 112 and 113 in the operation lane 101 (backstop check). On the other hand, unless the inner wire 110a is pulled, the elastic force of the tension spring 111 keeps the plate surface of the restricting portion 108 in an upright state, and the operation of the main transmission lever 75 is not restricted. The inner wire 110 a is pulled by a pulling mechanism provided in the work lever operation unit 130.
[0045]
As shown in FIG. 16, the work lever operation unit 130 is provided on the rotary tiller, and in this embodiment, a gate-shaped stay 131 is fixedly provided on the upper rear side of the rotary drive case 14. An operation portion case 132 having a lower surface opened is fixed, an operation guide groove 133 (FIG. 17) is opened on the rear surface of the operation portion case 132, and a work lever 134 is inserted into the operation guide groove 133 to It extends upward and backward. A pivot shaft 137 is installed horizontally below the work lever 134, a swing arm 138 is fixed to one end of the pivot shaft 137, and an arm operation shaft 136 is installed horizontally at the tip of the swing arm 138. The arm operation shaft 136 is in contact with the lower portion of the work lever 134 and is positioned below the operation range in the left-right direction. Then, the other end (right end) of the arm operation shaft 136 is protruded outward from a notch 139 (FIG. 15) formed on the right standing surface of the operation unit case 132, and the end of the arm operation shaft 136 is A front end portion of the wire operation arm 140 is fixed, and one end portion of the inner wire 110a is connected to the rear end portion of the wire operation arm 140.
[0046]
Further, a stay 141 (FIGS. 15 and 17) having a substantially “L” shape in rear view is attached to the right side from the beam 18 formed in the front-rear direction of the top surface of the tillage cover 31, and the upper portion of the stay 141 is bent forward. The outer fixing portion 110c is inserted into a substantially “U” -shaped notch portion formed on the front inclined installation surface 141a (FIG. 16), and the outer fixing portion 110c is fixed to the fixing bolts 115 and 115 from both sides. By fastening to the stay 141, the outer fixing portion 110c is fixed to the tillage cover 31 (beam 18) via the stay 141. Further, the wire 110 is routed between the two operation parts by fixing the outer fixing part 110c on the operation lever operation part side to the front inclined installation surface 141a of the stay 141, as viewed from the left side of the machine body (FIG. 1 and FIG. 16), the wire 110 is extended obliquely upward and rearward from the operation lever operating portion 130, bent downward at the front and rear substantially halfway portions of the tillage cover 31, folded back forward, and then extended upward. It is fixed by an outer fixing part 110b on the main transmission lever operating part 100 side. That is, instead of simply connecting the outer fixed portions 110c and 110b via a straight line, the loop 110e (FIG. 1) is formed between the two operation portions by connecting them once in a loop. Thus, the rotary tiller is linked by the wire 110 so that the operation position and the interlocking operation state can be maintained even when the rotary tiller is raised and lowered. In other words, the rotary tiller can be allowed to move up and down while maintaining the linkage with the wire 110.
[0047]
As shown in FIG. 17, the operation guide groove 133 of the operation unit case 132 includes a movement guide groove 133a formed in the left-right direction and three small tillage guides formed upward from the left and right and the center of the movement guide groove 133a. The groove 133b, the neutral guide groove 133c, and the rough tillage guide groove 133d are set to the thin tillage position, the neutral position, and the rough tillage position by sliding the work lever 134, respectively. Further, these guide grooves are formed in a substantially “mountain” shape, and when the working lever 134 is positioned in a neutral guide groove 133c formed long in the front / rear / up / down direction at the center, the output of the rotary drive case 14 is set to a neutral state, The claws 17, 17... Are not rotated. On the other hand, when the working lever 134 is positioned in the small tillage guide groove 133b or the rough tillage guide groove 133d formed short in the front / rear / up / down direction beside the neutral guide groove 133c, the output of the rotary drive case 14 is output at high speed or low speed. As an output, the tilling claws 17, 17... Are rotated to enable the tilling work. That is, the front / rear (vertical) stroke of the work lever 134 between the neutral position and the movement guide groove 133a is long, and the front / rear direction of the work lever 134 between the thin tillage position or the rough tillage position and the movement guide groove 133a is long. The stroke is configured to be short, and the restriction portion 108 is rotated by the difference in the movement distance to try to check the backstop.
[0048]
The backstop check by the operation of the work lever 134 having the above configuration will be described. First, in a state where the working lever 134 is in the lateral movement guide groove 133a, the bending portion 135 of the working lever 134 is moved obliquely rearward and downward, so that the arm operation shaft 136 is pushed downward, and the wire operation arm 140 moves downward and pulls the inner wire 110a greatly. When the operation lever 134 is inserted into the thin tillage guide groove 133b or the rough tillage guide groove 133d configured to shorten the guide groove from the moving guide groove 133a, the bent portion 135 is configured as a guide groove configured to be obliquely shortened upward. Since it moves only by that amount, the wire operation arm 140 only rises slightly, and the state where the inner wire 110a is pulled is maintained. By pulling the inner wire 110a, the restricting portion 108 of the restricting member 160 of the main transmission lever operating portion 100 is rotated in a tilting direction, and movement of the main transmission lever 75 to the reverse position is restricted (backstop). Check). On the other hand, in the state where the operation lever 134 is put in the neutral position 133c in which the guide groove is elongated from the moving guide groove 133a, the bent portion 135 greatly moves forward and obliquely upward. And the arm operating shaft 136 are released from contact with each other, and the state where the inner wire 110a is pulled by the wire operating arm 140 is released. Then, by releasing the pulling of the inner wire 110a, the tension spring 111 rotates in the direction in which the restricting portion 108 of the restricting member 160 is raised in the main speed change lever operating portion 100, and the main speed change lever 75 is moved to the reverse position. Is acceptable. The above configuration, that is, the transmission case 3 and the traveling wheels 12 and 12 are arranged in the center of the machine body, the rotary tiller 4 and the operation handle 22 are arranged on one side of the front and rear of the mission case 3, and the rotary tiller 4 is installed. In a walking type tiller configured to be lifted and lowered by a lifting device such as a hydraulic cylinder 66 as a lifting actuator, a main shift lever operation unit 100 is disposed on a handle base 81 above the rotary tilling device 4 to drive the rotary tilling device 4 to rotate. A work lever operation unit 130 is disposed in the case, and the main transmission lever operation unit 100 is provided with a restriction member 106 for restricting the main transmission lever 75 from shifting to the reverse speed, and the restriction member 106 and the operation lever operation are provided. The portion 130 is connected by the wire 110, and the pulling amount (strobe) of the wire 110 according to the shift position of the work lever 134 is The control member 106 is operated in accordance with the size of the h), so that the main transmission lever 75 does not enter the reverse position unless the work lever 134 is set at the neutral position 133c, and the traveling wheels 12 and 12 Reverse drive is restricted. In other words, as long as the work lever 134 is set to the thin tillage position or the rough tillage position, the traveling wheels 12 and 12 are not driven backward. On the contrary, in the state where the main transmission lever 75 is shifted to the reverse speed, even if the operation lever 134 is shifted from the neutral position to the tilling operation position, the restricting member 106 cannot hit the main transmission lever 75 and rotate. The tillage device is not activated.
[0049]
The above is the backstop check mechanism, but the method of handling the wire 110 is particularly effective for the configuration of the walking tiller 30 of the present invention. This is because the walking type tiller 30 of the present invention has a large range of up and down movement of the rotary tiller 4 with respect to the machine body 1 side, so that the main transmission lever operation unit 100 and the work lever operation unit 130 formed respectively on both sides. In order to provide a sufficient margin for the wire 110 that connects the wires, the following configuration is adopted. That is, the winding part 110e (FIG. 1) is formed on the wire 110, and a sufficient margin is provided for the winding part 110e. Even in the case of simply passing between the two operation parts in a straight line, it is possible to form a similar margin by giving the wire 110 “sag”, but the inner wire 110a itself exhibits. When the rotary tiller 4 is raised by the elastic force and the distance between the two operation parts is shortened, the wire 110 is not fit. In this respect, if the winding portion 110e is formed, there is no such problem, and the appearance is good.
[0050]
Next, the mounting configuration of the rotary tiller 4 will be described. As described above, the brackets 64a and 64b at the front portion of the rotary drive case 14 are fixed to the sliding body 65 by the fixing bolts 35a and 35b, and by releasing the fixing by the fixing bolts 35a and 35b, The connection with the sliding body 65 is released, and the connection between the rotary drive case 14 and the transmission case 3 via the hitch portion 13 is released. The suspension link 84 is formed by holding the pivot 83 between two front and rear suspension links 84a and 84b and screwing the suspension links 84a and 84b with the fixing bolt 33 to form a single link. The link 84a and 84b are divided into the front and the rear by removing the fixing bolt 33 and releasing the connection between the links 84a and 84b. The connection between the swing link 41 and the handle base 81 via the link 84 is released. Further, the connection between the front and rear chain cases 26a and 26b and the transmission case 3 via the PTO shaft 15 is released by releasing the engagement between the PTO shaft 15 and the sprocket 52 shown in FIG. . By releasing the connection at the three points described above, the front and rear chain cases 26a and 26b and the rotary drive case 14 on the rotary tiller 4 side, the transmission case 3 on the machine body 1 side, and the handle base 81 are disconnected, and the rotary tiller device is removed. 4 can be easily removed from the body 1.
[0051]
As described above, in the walking type tiller provided with the rotary tiller, the transmission case 3 and the handle base 81 are connected to the connecting portion on the main body 1 side, the rotary drive case 14, the front chain case 26a, and the swing link of the lifting link mechanism 40. 41 is a connecting portion on the rotary tiller 4 side, and the rotary tiller 4 is connected to the main body 1 by connecting both connecting portions. The connecting structure of the connecting portion is a rotary drive via the hitch portion 13. Connection between the case 14 and the transmission case 3, connection between the swing link 41 and the handle base 81 via the suspension link 84, connection between the front chain case 26a and the transmission case 3 via the PTO shaft 15, The connection to the main body 1 can be easily released.
[0052]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained.
That is, as described in claim 1,A mission case (3) and a traveling wheel (12) are arranged in the center of the machine body, a rotary tiller (4) and an operation handle (22) are arranged on the rear side of the mission case (3), and the mission case (3) And the operation handle (22), the rotary tiller (4) can be moved up and down, and the rotary tiller (4) is connected to the rear part of the transmission case (3) to be movable up and down. A hitch portion (13) and a hydraulic cylinder (66) are connected, and an operating handle (22) and a tail wheel (46) are connected to the hydraulic cylinder (66) via a lifting link mechanism (40), and the lifting link The mechanism (40) includes a suspension link (84) and a swing link (41), and the upper portion of the suspension link (84) is attached to a handle base (81) fixed to the body body (1) side. Pivoted The lower part of the suspension link (84) is pivotally connected to the front and rear middle part of the swing link (41) by a pivot (85), and the front part of the swing link (41) is connected to the upper part of the rotary drive case (14). A pivot mechanism (86) is pivotally connected, and the rear portion of the swing link (41) is supported on the upper portion of the tail wheel support (47), and a transmission mechanism from the transmission case (3) to the rotary tiller (4); The lifting link mechanism (40) is disposed at positions opposite to each other with respect to the left and right center of the body.Therefore, the weight balance between the front and rear and the left and right of the aircraft is good, and the balance of the aircraft can be easily maintained by grasping the operation handle during tillage work, running, turning, and overrunning.
[0053]
Further, as described in claim 2,The hydraulic cylinder (66) is arranged in the vertical direction at a position near the center of the left and right sides of the fuselage, at the front of the hitch portion (13).Therefore, the hydraulic cylinder (66) is housed in the hitch part, so that the entire hitch part can be stored well, the hitch part is not complicated, and these are arranged in the center of the left and right sides of the aircraft. Therefore, it does not interfere with the width adjustment of the traveling wheel. Further, the appearance is not unsightly and the actuator is protected by the hitch portion.
[0054]
Further, as described in claim 3,A sliding body (65) is fixedly arranged at the front of the rotary tiller (4), and the sliding body (65) is extended in the vertical direction protruding from the hitch (13a) on the mission case (3) side. The pair of left and right rails (63a and 63b) is configured to be movable up and down, and provided with means for fixing the sliding between the sliding body (65) and the rails (63a and 63b) as the connecting portion.Therefore, for example, when the elevating actuator fails, the rotary tiller can be fixed to the main body, and the work can be performed without shaking (vibrating) the rotary tiller in the vertical direction.
[0055]
Further, as described in claim 4,The main transmission lever operation part (100) is arranged on the operation handle base (81) above the rotary tiller (4), and the work lever operation part (130) is arranged on the rotary drive case (14) of the rotary tiller. The main transmission lever operating portion (100) is provided with a backstop restricting member (106) for the main transmission lever (75), and the restricting member (106) and the work lever operating portion (130) are connected to the wire (110). ) And the restricting member (106) is operated by pulling the wire (110) according to the position of the work lever (134).Therefore, as long as the work lever is not set at the predetermined position, the main speed change lever does not enter the reverse position,During tillage workThe backward drive of the traveling wheel can be restricted.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall side view of a walking type tiller.
FIG. 2 is a transmission path diagram.
FIG. 3 is a cross-sectional plan view of a chain case.
FIG. 4 is a diagram showing a hitch configuration when the rotary tiller is raised.
FIG. 5 is a diagram showing a hitch configuration when the rotary tiller is lowered.
FIG. 6 is a rear view showing the configuration of the hitch.
FIG. 7 is also a plan view.
FIG. 8 is a partial plan view showing the configuration of the walking type tiller.
FIG. 9 is a plan view showing a handle configuration.
FIG. 10 is a partial side view showing the state of the walking type tiller during running and turning.
FIG. 11 is a partial side view showing a state of the walking type tiller at the time of tillage.
FIG. 12 is a diagram showing an arrangement relationship between a vertical stand and a tail wheel when the rotary tiller is raised.
FIG. 13 is a diagram showing an arrangement relationship between a vertical stand and a tail wheel when the rotary tiller is lowered.
FIG. 14 is a partial side cross-sectional view showing a configuration of an arm support portion.
FIG. 15 is a rear view of the vicinity of the working lever.
FIG. 16 is a partial cross-sectional side view showing a backstop check mechanism.
FIG. 17 is also an operation explanatory view.
[Explanation of symbols]
3 Mission case
4 Rotary tillage device
12 running wheels
13 Hitch
22 Operation handle
40 Lifting link mechanism
46 tail wheel