JP3925877B2 - Manufacturing method of polarizing plate - Google Patents
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は液晶表示体等に広く用いられている偏光板に関し、特にPVA系偏光板の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
PVA−ヨウ素系偏光板においては、従来、PVA(ポリビニルアルコール)の薄いフィルムに光学的異方性の高いヨウ素をヨウ化カリ水溶液等の中で吸着させた後、ホウ酸水溶液中で、一方向に4倍程度延伸した偏光膜が使用されている。即ち、上記のようにして得られた偏光膜の両面に光学的透明性の高いトリアセチルセルロースフィルムを貼合して偏光板を得ることが行われている(偏光フィルムの応用;1986年(株)シーエムシー)。
【0003】
この場合、トリアセチルセルロースフィルムと偏光膜の接着を高めるために、トリアセチルセルロースフィルムは、通常、貼合前に無機アルカリ水溶液などへ浸漬することによりケン化処理を受ける。このとき、非接着面も同時にケン化されるため、それを偏光膜の両面に貼合して製造した偏光板の表面が親水性になる。
このように、偏光板の表面(偏光膜との非貼合面)が親水性になると、粘着剤を介してガラス板等に貼合した場合、経時によって、水分に起因する発泡等のトラブルが生じる。
また、ハードコート等の塗膜を有するトリアセチルセルロースフィルムを用いた場合には、ケン化の不要な塗膜側もアルカリが接触するので塗膜の特性が損なわれる場合もある。
【0004】
そこで、本発明者等は、従来の偏光板製造設備及び工程を変えることなく、トリアセチルセルロースフィルムの偏光膜との貼合面のみをケン化処理することについて鋭意検討した結果、ケン化処理前に、特性変化を望まない面にアルカリに対して耐性がある層を設けておくことにより、従来の偏光板の製造工程を殆ど変えることなく、ケン化処理による不都合をなくすことができることを見出し、本発明に到達した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って本発明の目的は、ガラス板等に貼合した場合の耐久性に優れた偏光板の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の目的は、少なくとも、偏光膜の両面に保護フィルムとしてそれぞれトリアセチルセルロースフィルムが貼合されてなる偏光板の製造方法であって、トリアセチルセルロースフィルムの一方の面にハードコート層及び/又は反射防止層を形成した後、更に、前記ハードコート層及び/又は反射防止層の上にアルカリに対して耐性がある保護層を設け、次いで、ケン化処理を施すことにより片面のみがケン化されたトリアセチルセルロースフィルムを得、次いで偏光膜の両面に前記トリアセチルセルロースフィルムを、そのケン化された表面が接するように貼合することを特徴とする偏光板の製造方法によって達成された。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明で使用するトリアセチルセルロースフィルムは、従来から偏光膜の保護用フィルムとして用いられているトリアセチルセルロースフィルムであり、その厚さは特に限定されるものではない。
また、トリアセチルセルロースフィルムの一方の面に設けられる保護層は、剥離可能であっても、実質的に剥離不能であっても良い。ここで、「実質的に剥離不能」とは、トリアセチルセルロースフィルム及び/又は保護層の破壊を伴うことなしには剥離することができないことを意味する。
【0008】
剥離可能な保護層は、トリアセチルセルロースフィルムを膨潤させない溶液に溶解するフィルム形成性樹脂を塗布した後乾燥させたり、硬化性樹脂液を塗布・硬化させる場合、粘着層を有する粘着フィルムを貼着する場合の他、トリアセチルセルロースフィルムと非相溶性の樹脂を共押し出しによって積層する等の、何れの方法で設けられたものであっても良いが、少なくとも後工程のケン化に耐え得る層であることが必要である。
【0009】
本発明で使用することのできる保護層の素材としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリメチルペンテン、ポリフェニレンサルファイド、フッソ樹脂等が挙げられる。また、硬化性樹脂を塗布する場合は、硬化後の樹脂層が耐アルカリ性であれば良いが、特に、反射防止膜とすれば、剥離する必要もないので有利となる。また、トリアセチルセルロースフィルム表面の一方の面に反射防止膜を設け、該反射防止膜上に保護層を更に設けても良い。
【0010】
粘着フィルムを使用する場合には、ケン化処理後、すぐ剥がしても良いし、その後の工程を経て、最終形態(粘着剤塗布品、反射板貼合品等)として完成した後に剥がしても良い。粘着フィルムとしては、トリアセチルセルロースフィルムの表面がケン化処理によって影響されない程度にアルカリに耐性があると共に、ケン化処理後に剥がせるものであれば、どのようなフィルムでも使用出来る。ただし、ケン化後の工程で高熱が必要となる場合には、熱処理前に剥がす場合を除き、所要の耐熱性を有することが必要である。
粘着剤としては、ゴム系、アクリル系、シリコーン系の粘着剤などが利用出来る。
【0011】
以上の如くして得た、種々の、片面のみがケン化されたトリアセチルセルロースフィルムを用い、そのケン化面側を公知の方法によって偏光膜の両面に貼合することにより、容易に、ケン化表面を持たない偏光板を得ることができる。
【0012】
具体的には、トリアセチルセルロースフィルムのアルカリによる変性を避けたい側にハードコート層及び/又は反射防止層を形成した後、該ハードコート層及び/又は反射防止層の上にアルカリに対して耐性がある保護層を設け、ケン化処理を偏光膜との貼合に必要な程度(アルカリへの浸漬時間、アルカリ液温度、同濃度)行う。しかる後に、トリアセチルセルロースフィルムの処理された面に公知の方法によって偏光膜を貼合し、偏光板を得る。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、偏光板の表面が親水性化されていないので、貼着剤を介してガラス面等に貼合しても、耐久性は十分である。
【0014】
【実施例】
以下に実施例を示し、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は実施例によって何ら限定されるものではない。
【0015】
実施例1.
80μmのトリアセチルセルロースフィルム(フジタック;富士写真フィルム株式会社製の商品名)の一方の面に、ワイヤーバー♯5を用いて下記表1と同じ組成の塗布液を塗布して被膜層を得、加熱乾燥した後、該被膜層に、120W/cmの紫外線ランプで10cmの距離から1秒間照射し、5μmのハードコート層を有するトリアセチルセルロースフィルムを作製した。次いで、該ハードコート表面にPET基材の粘着フィルム(藤森工業社製;TFB−4−367AS)を貼合した。
【0016】
【表1】
───────────────────────────────────
ポリエステルアクリレート:95.5重量部
(ビームセット710;荒川化学株式会社製の商品名)
光反応開始剤:4.5重量部
(イルガキュア184;チバ・ガイキー社製の商品名)
イソプロピルアルコール;粘度調整のため(希釈剤として適宜の量)
──────────────────────────────────
【0017】
比較例1.
80μmのトリアセチルセルロースフィルム(フジタック;富士写真フイルム株式会社製の商品名)の一方の面に、ワイヤーバー♯5を用いて実施例1で使用したものと同じ組成の塗布液を塗布して被膜層を得、加熱乾燥後、該被膜層に、120W/cmの紫外線ランプで10cmの距離から1秒間照射し、5μmのハードコート層を有するハードコートフィルムを作製した。
【0018】
実施例2.
実施例1で使用した塗布液の代わりに、下記表2に示された塗布液を使用した後、実施例1と全く同様にして、一方の面にハードコート層と保護層を有するトリアセチルセルロースフィルムを作製した。
【表2】
───────────────────────────────────
ポリエステルアクリレート:85.5重量部
(ビームセット710;荒川化学株式会社製の商品名)
無定形シリカ:10.0重量部
(サイリシア350;富士シリシア化学株式会社製の商品)
光反応開始剤:4.5重量部
(イルガキュア184;チバ・ガイキー社製の商品名)
イソプロピルアルコール;粘度調整のため(希釈剤として適宜の量)
──────────────────────────────────
【0019】
比較例2.
PET基材の粘着フィルムを貼合しなかった他は実施例2と全く同様にして、80μmのトリアセチルセルロースフィルムの一方の面に5μmのハードコート層を有するハードコートフィルムを作製した。
得られたサンプルについて以下の測定方法により諸物性を測定し評価した。
【0020】
耐薬品製;上記比較例及び実施例により作製したフィルムを2.0規定(N)のカセイソーダ溶液(55℃)に3分間浸漬させた後、表面の蒸留水に対する濡れ性(接触面)及び透明性(ヘイズ度)を測定した。
尚、粘着フィルム付きハードコートフィルムについては、処理後、粘着フィルムを剥がして測定を行った。
また、接触角の測定には、協和界面科学株式会社製の自動接触角計CA−Z型を使用し、ヘイズ度の測定には、村上色彩株式会社製の反射・透過率計HR−100型を使用した。
【0021】
実施例3.
比較例1と同様にして作製したハードコートフィルムのハードコート表面に下記表3に示した塗布液を塗工し、加熱乾燥後、該被膜層に120W/cmの紫外線ランプで10cmの距離から紫外線を1秒間照射し、3μmのハードコート保護層を有するトリアセチルセルロースフィルムを作製した。
【0022】
【表3】
───────────────────────────────────
ポリウレタンアクリレート:95.5重量部
(ビームセット550B;荒川化学株式会社製の商品名)
光反応開始剤:4.5重量部
(イルガキュア184;チバ・ガイキー社製の商品名)
イソプロピルアルコール;粘度調整のため(希釈剤として適宜の量)
───────────────────────────────────
【0023】
実施例4.
比較例1と同様にして作製したハードコートフィルムのハードコート表面に公知の反射防止材料の蒸着により反射防止層を設けた後、該反射防止層表面に、実施例1と同様にPET基材の粘着フィルムを貼合した。
得られた各サンプルについて実施例1の場合と全く同様にして諸物性を測定し
評価した結果は、表4に示した通りである。
【0024】
【表4】
【0025】
以上の実施例・比較例から明らかな如く、本発明の粘着フィルムを設けた後にケン化処理を行った場合には、塗膜の物性(接触角)を変化させずに偏光膜との貼合面のみをケン化させることが出来るので、偏光板としての表面撥水特性を容易に実現することができる。また、これらの結果は、本発明によって製造された偏光板の耐久性が良好であることを容易に予測させるものである。[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention relates to a polarizing plate widely used for liquid crystal displays and the like, and more particularly to a method for producing a PVA polarizing plate.
[0002]
[Prior art]
In a PVA-iodine polarizing plate, conventionally, iodine having high optical anisotropy is adsorbed on a thin film of PVA (polyvinyl alcohol) in a potassium iodide aqueous solution, and then unidirectionally in a boric acid aqueous solution. A polarizing film stretched about 4 times is used. That is, a polarizing plate is obtained by laminating a highly optically transparent triacetylcellulose film on both surfaces of the polarizing film obtained as described above (application of polarizing film; 1986 (stock) ) CMC).
[0003]
In this case, in order to improve the adhesion between the triacetyl cellulose film and the polarizing film, the triacetyl cellulose film is usually subjected to a saponification treatment by immersing it in an inorganic alkaline aqueous solution before bonding. At this time, since the non-adhesive surface is saponified at the same time, the surface of the polarizing plate produced by bonding it to both surfaces of the polarizing film becomes hydrophilic.
As described above, when the surface of the polarizing plate (non-bonding surface with the polarizing film) becomes hydrophilic, when it is bonded to a glass plate or the like via an adhesive, troubles such as foaming due to moisture occur over time. Arise.
In addition, when a triacetyl cellulose film having a coating such as a hard coat is used, the properties of the coating may be impaired because the alkali contacts the coating without the saponification.
[0004]
Therefore, the present inventors have conducted saponification treatment only on the bonding surface of the triacetyl cellulose film with the polarizing film without changing the conventional polarizing plate production equipment and process, and as a result, before saponification treatment. In addition, it has been found that by providing a layer resistant to alkali on a surface where no change in characteristics is desired, the disadvantage of saponification treatment can be eliminated with almost no change in the manufacturing process of the conventional polarizing plate, The present invention has been reached.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the objective of this invention is providing the manufacturing method of the polarizing plate excellent in durability at the time of bonding on a glass plate etc.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The above object of the present invention is a method for producing a polarizing plate in which at least both surfaces of a polarizing film are bonded with a triacetyl cellulose film as a protective film, respectively, and a hard coat layer is formed on one surface of the triacetyl cellulose film. And / or after forming the antireflection layer, a protective layer resistant to alkali is further provided on the hard coat layer and / or antireflection layer , and then a saponification treatment is performed, so that only one side is provided. give the triacetyl cellulose film is saponified, and then achieved the triacetyl cellulose film on both surfaces of the polarizing film, by the manufacturing method of the polarizing plate, characterized in that the bonding in contact is saponified surface of its It was done.
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The triacetyl cellulose film used in the present invention is a triacetyl cellulose film conventionally used as a protective film for a polarizing film, and the thickness thereof is not particularly limited.
Further, the protective layer provided on one surface of the triacetyl cellulose film may be peelable or substantially non-peelable. Here, “substantially non-peelable” means that the film cannot be peeled without breaking the triacetyl cellulose film and / or the protective layer.
[0008]
The protective layer that can be peeled off is coated with a film-forming resin that dissolves in a solution that does not swell the triacetylcellulose film, and then dried, or when a curable resin solution is applied and cured, an adhesive film with an adhesive layer is applied. In addition to the above, it may be provided by any method such as laminating a triacetyl cellulose film and an incompatible resin by coextrusion, but at least a layer that can withstand saponification in the subsequent process. It is necessary to be.
[0009]
Examples of the protective layer material that can be used in the present invention include polyethylene, polypropylene, polyvinyl chloride, polyester, polymethylpentene, polyphenylene sulfide, and fluorine resin. Further, when a curable resin is applied, it is sufficient that the cured resin layer is alkali-resistant. In particular, an antireflection film is advantageous because it does not need to be peeled off. Further, an antireflection film may be provided on one surface of the triacetylcellulose film surface, and a protective layer may be further provided on the antireflection film.
[0010]
When an adhesive film is used, it may be peeled off immediately after the saponification treatment, or may be peeled off after completing the final form (adhesive-coated product, reflector-bonded product, etc.) through the subsequent steps. . As the adhesive film, any film can be used as long as the surface of the triacetyl cellulose film is resistant to alkali to the extent that it is not affected by the saponification treatment and can be peeled off after the saponification treatment. However, when high heat is required in the process after saponification, it is necessary to have the required heat resistance except when peeling off before heat treatment.
As the pressure-sensitive adhesive, a rubber-based, acrylic-based, or silicone-based pressure-sensitive adhesive can be used.
[0011]
By using various triacetylcellulose films saponified only on one side obtained as described above, the saponified side is bonded to both sides of the polarizing film by a known method, so that the saponification can be easily performed. A polarizing plate having no surface can be obtained.
[0012]
Specifically, after a hard coat layer and / or an antireflection layer is formed on the side of the triacetylcellulose film where it is desired to avoid denaturation by alkali, the film is resistant to alkali on the hard coat layer and / or antireflection layer. A protective layer is provided, and saponification is performed to the extent necessary for bonding with the polarizing film (immersion time in alkali, alkali solution temperature, same concentration). Thereafter, a polarizing film is bonded to the treated surface of the triacetyl cellulose film by a known method to obtain a polarizing plate.
[0013]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the surface of the polarizing plate is not made hydrophilic, durability is sufficient even if it is bonded to a glass surface or the like via an adhesive.
[0014]
【Example】
The present invention will be described in more detail with reference to examples below, but the present invention is not limited to the examples.
[0015]
Example 1.
On one side of an 80 μm triacetyl cellulose film (Fujitack; trade name manufactured by Fuji Photo Film Co., Ltd.), a coating layer having the same composition as in Table 1 below was applied using a wire bar # 5 to obtain a coating layer. After drying by heating, the coating layer was irradiated with a 120 W / cm ultraviolet lamp from a distance of 10 cm for 1 second to produce a triacetyl cellulose film having a 5 μm hard coat layer. Subsequently, a PET-based adhesive film (manufactured by Fujimori Kogyo; TFB-4-367AS) was bonded to the hard coat surface.
[0016]
[Table 1]
───────────────────────────────────
Polyester acrylate: 95.5 parts by weight (beam set 710; trade name of Arakawa Chemical Co., Ltd.)
Photoinitiator: 4.5 parts by weight (Irgacure 184; trade name manufactured by Ciba-Gaykey)
Isopropyl alcohol; for viscosity adjustment (appropriate amount as diluent)
──────────────────────────────────
[0017]
Comparative Example 1
A coating solution having the same composition as that used in Example 1 was applied to one surface of an 80 μm triacetylcellulose film (Fujitack; trade name of Fuji Photo Film Co., Ltd.) using wire bar # 5. After a layer was obtained and dried by heating, the coating layer was irradiated with a 120 W / cm ultraviolet lamp for 1 second from a distance of 10 cm to produce a hard coat film having a 5 μm hard coat layer.
[0018]
Example 2
After using the coating solution shown in the following Table 2 instead of the coating solution used in Example 1, triacetyl cellulose having a hard coat layer and a protective layer on one side in exactly the same manner as in Example 1. A film was prepared.
[Table 2]
───────────────────────────────────
Polyester acrylate: 85.5 parts by weight (beam set 710; trade name of Arakawa Chemical Co., Ltd.)
Amorphous silica: 10.0 parts by weight (Silicia 350; manufactured by Fuji Silysia Chemical Ltd.)
Photoinitiator: 4.5 parts by weight (Irgacure 184; trade name manufactured by Ciba-Gaykey)
Isopropyl alcohol; for viscosity adjustment (appropriate amount as diluent)
──────────────────────────────────
[0019]
Comparative Example 2
A hard coat film having a 5 μm hard coat layer on one side of an 80 μm triacetyl cellulose film was prepared in exactly the same manner as in Example 2 except that the PET base adhesive film was not bonded.
Various physical properties of the obtained sample were measured and evaluated by the following measuring methods.
[0020]
Made by chemical resistance; after the films prepared in the above comparative examples and examples were immersed in a 2.0N (N) caustic soda solution (55 ° C.) for 3 minutes, the wettability (contact surface) and transparency of the surface to distilled water The property (haze degree) was measured.
In addition, about the hard coat film with an adhesive film, after processing, the adhesive film was peeled off and it measured.
In addition, an automatic contact angle meter CA-Z type manufactured by Kyowa Interface Science Co., Ltd. is used for measuring the contact angle, and a reflection / transmittance meter HR-100 type manufactured by Murakami Color Co., Ltd. is used for measuring the haze degree. It was used.
[0021]
Example 3
The coating liquid shown in Table 3 below was applied to the hard coat surface of the hard coat film produced in the same manner as in Comparative Example 1, and after heating and drying, the coating layer was irradiated with ultraviolet rays from a distance of 10 cm with a 120 W / cm ultraviolet lamp. Was irradiated for 1 second to prepare a triacetylcellulose film having a 3 μm hard coat protective layer.
[0022]
[Table 3]
───────────────────────────────────
Polyurethane acrylate: 95.5 parts by weight (beam set 550B; trade name of Arakawa Chemical Co., Ltd.)
Photoinitiator: 4.5 parts by weight (Irgacure 184; trade name manufactured by Ciba-Gaykey)
Isopropyl alcohol; for viscosity adjustment (appropriate amount as diluent)
───────────────────────────────────
[0023]
Example 4
After providing an antireflection layer by vapor deposition of a known antireflection material on the hard coat surface of the hard coat film produced in the same manner as in Comparative Example 1, the PET base material was coated on the antireflection layer surface in the same manner as in Example 1. An adhesive film was bonded.
The results of measuring and evaluating various physical properties of the obtained samples in the same manner as in Example 1 are as shown in Table 4.
[0024]
[Table 4]
[0025]
As is clear from the above examples and comparative examples, when the saponification treatment was performed after the adhesive film of the present invention was provided, the film was bonded to the polarizing film without changing the physical properties (contact angle) of the coating film. Since only the surface can be saponified, the surface water-repellent property as a polarizing plate can be easily realized. Further, these results easily predict that the durability of the polarizing plate produced according to the present invention is good.
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