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JP3923090B2 - ビタミンd3誘導体およびその製造法 - Google Patents

ビタミンd3誘導体およびその製造法 Download PDF

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JP3923090B2
JP3923090B2 JP54791598A JP54791598A JP3923090B2 JP 3923090 B2 JP3923090 B2 JP 3923090B2 JP 54791598 A JP54791598 A JP 54791598A JP 54791598 A JP54791598 A JP 54791598A JP 3923090 B2 JP3923090 B2 JP 3923090B2
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浩明 高山
勝弘 紺野
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Description

技術分野
本発明は、2位にメチル基を有する新規なビタミンD3誘導体およびその製造法に関する。さらに詳細には、骨粗鬆症の治療薬として有用な1、25−ジヒドロキシ−2−メチルビタミンD3誘導体およびその製造法に関する。
背景技術
活性型ビタミンD3が生体内のカルシウムやリン酸塩などの代謝を制御する物質として、極めて重要な働きをすることは、今までに特許公報や一般の科学文献を通じて広く認知されている。また、種々のビタミンD誘導体が、骨粗鬆症やクル病をはじめとするビタミンD代謝異常症に対する治療薬として用いられていることも周知の事実である。
さらに、カルシウム調節作用やその他ビタミンD3にみられる種々の生物活性は、ビタミンDレセプターへの結合親和性とビタミンD結合蛋白への結合親和性の差異によってさまざまな作用選択性が発現しているためと解釈する報告もなされている。
公知の2位置換ビタミンD3誘導体としては、1位の水酸基がα配位であり、2位にβ配位の置換基(無置換もしくは末端が水酸基で置換されたC1−C6の直鎖状アルキル基、末端が水酸基で置換されたC1−C6の直鎖状アルキルオキシ基、C1−C5のアルケニル基、または水酸基)をもつ1、25−ジヒドロキシビタミンD3誘導体が報告されている(小林ら、日本薬学会第116年会(1996)、講演要旨要旨集3、p88)。
また、1位の水酸基がα配位であり、かつ2位にα配位の置換基(3−ヒドロキシプロピル基または3−フルオロプロピル基)をもつ1、25−ジヒドロキシビタミンD3誘導体が知られている(Posner, G. H., J. Org. Chem., 1995, 60, 4617)。
さらに、1、25−ジヒドロキシ−2−メチルビタミンD3誘導体について、その1位、2位、および3位の不斉炭素に関する他の立体異性体についての研究も報告されている(牧ら、日本薬学会第116年会(1996)、講演要旨要旨集2、p9)。
しかしながら、1、25−ジヒドロキシ−2−メチルビタミンD3誘導体のうち、20位の炭素原子に関する立体配置については、天然のものと異なる立体異性体(20S体)は知られていない。したがって、かかる20位の炭素原子に関する立体配置が、ビタミンDレセプターへの結合親和性、ビタミンD結合蛋白への結合親和性、その他前記の各種生物活性にいかなる影響を与えるのかも、これまで知られていない。
なお、2位置換ビタミンD3誘導体の製造法も上記文献に示されているが、いずれも1位、2位、および3位の不斉炭素についての立体異性体のうち、ある特定の組合せの異性体を製造できるのみであり、随意の組合せの異性体を効率的に製造できる方法は示されていない。
近年、下記一般式(II')
Figure 0003923090
[式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表す。]
で表されるエキソメチレン化合物と、下記一般式(III')
Figure 0003923090
[式中、R3およびR4はそれぞれ独立に、水素原子またはトリ(C1−C7炭化水素)シリル基を表す。]
で表されるエン−イン化合物を反応させることにより活性型ビタミンD3を合成する新規な方法が発表された(Trost, B.M.; J. Am. Chem. Soc., 1992, l14, 9836)。しかし、4位にメチル基のような置換基があるエン−イン化合物を用いた例は知られていない。
発明の開示
本発明の目的は、生物活性を有する新規な1、25−ジヒドロキシ−2−メチルビタミンD3誘導体およびその製造法を提供することにある。
本発明によれば、本発明の上記目的は、第一に下記一般式(I)
Figure 0003923090
[式中、R1およびR2はそれぞれ独立に、水素原子またはトリ(C1−C7アルキル)シリル基を表す。ここで、1位、2位、および3位の不斉炭素についての立体配置は、それぞれ独立に、α配位またはβ配位である。]
で表される1,25−ジヒドロキシ−2−メチルビタミンD3誘導体によって達成される。
すなわち、本発明のビタミンD3誘導体には、その1位、2位、および3位についての立体配置が、それぞれ
(1)α配位、α配位、α配位の組合せ
(2)α配位、α配位、β配位の組合せ
(3)α配位、β配位、α配位の組合せ
(4)α配位、β配位、β配位の組合せ
(5)β配位、α配位、α配位の組合せ
(6)β配位、α配位、β配位の組合せ
(7)β配位、β配位、α配位の組合せ
(8)β配位、β配位、β配位の組合せ
である8種類のものがいずれも含まれる。さらに、これら8種類の立体異性体のうちのいずれかのもの複数を任意の割合で含有する混合物も本発明の範囲に含まれる。
なお、ビタミンD類についての立体配置の表記法は慣例によった。すなわち、1位、2位、3位に用いられる「α配位」とは紙面の上方からの結合を意味し、「β配位」とは紙面の下方からの結合を意味する。
また、本発明によれば、本発明の上記目的は、第二に上記式(I)で表されるビタミンD3誘導体の製造法により達成される。
すなわち、下記一般式(II)
Figure 0003923090
[式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表す。]
で表されるエキソメチレン化合物と、下記一般式(III)
Figure 0003923090
[式中、R3およびR4はそれぞれ独立に、水素原子またはトリ(C1−C7炭化水素)シリル基を表す。]
で表されるエン−イン化合物とをパラジウム触媒の存在下に反応させ、必要に応じてトリ(C1−C7炭化水素)シリル基を脱保護することによって、上記式(I)で表される1,25−ジヒドロキシ−2メチルビタミンD3誘導体を製造する方法である。
発明を実施するための最良の形態
本発明において、トリ(C1−C7アルキル)シリル基とは、それぞれ独立な三つの直鎖状もしくは分枝状のC1−C7のアルキル基によって置換されたシリル基をいい、なかでもトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、またはt−ブチルジメチルシリル基が好ましい。
上記式(I)で表される1,25−ジヒドロキシ−2−メチルビタミンD3誘導体の好適な具体例としては、
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3β−ビタミンD3……(68)
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3β−ビタミンD3……(69)
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3α−ビタミンD3……(70)
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3α−ビタミンD3……(71)
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3β−ビタミンD3……(72)
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3β−ビタミンD3……(73)
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3α−ビタミンD3……(74)
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3α−ビタミンD3……(75)
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3β−ビタミンD3−1、3−ビス(トリメチルシリル)エーテル……(76)
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3β−ビタミンD3−1、3−ビス(トリメチルシリル)エーテル……(77)
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3α−ビタミンD3−1、3−ビス(トリメチルシリル)エーテル……(78)
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3α−ビタミンD3−1、3−ビス(トリメチルシリル)エーテル……(79)
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3β−ビタミンD3−1、3−ビス(トリメチルシリル)エーテル……(80)
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3β−ビタミンD3−1、3−ビス(トリメチルシリル)エーテル……(81)
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3α−ビタミンD3−1、3−ビス(トリメチルシリル)エーテル……(82)
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3α−ビタミンD3−1、3−ビス(トリメチルシリル)エーテル……(83)
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3β−ビタミンD3−1、3−ビス(t−ブチルジメチルシリル)エーテル……(84)
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3β−ビタミンD3−1、3−ビス(t−ブチルジメチルシリル)エーテル……(85)
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3α−ビタミンD3−1、3−ビス(t−ブチルジメチルシリル)エーテル……(86)
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3α−ビタミンD3−1、3−ビス(t−ブチルジメチルシリル)エーテル……(87)
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3β−ビタミンD3−1、3−ビス(t−ブチルジメチルシリル)エーテル……(88)
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3β−ビタミンD3−1、3−ビス(t−ブチルジメチルシリル)エーテル……(89)
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3α−ビタミンD3−1、3−ビス(t−ブチルジメチルシリル)エーテル……(90)
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3α−ビタミンD3−1、3−ビス(t−ブチルジメチルシリル)エーテル……(91)
等が挙げられる。
また、上記式(I)で表されるビタミンD3誘導体の製造法において、出発原料である上記式(III)で表されるエン−イン化合物は、その3位、4位、および5位の不斉炭素に由来するすべての立体異性体、もしくはそれらの任意の割合の混合物であってもよいが、反応中それらの立体配置は保存され、対応する立体配置を有する1,25−ジヒドロキシ−2−メチルビタミンD3誘導体が生成される。
本製造法に用いるパラジウム触媒とは、0価または2価の有機パラジウム化合物および三置換リン化合物を組み合わせたものである。そのような有機パラジウム化合物としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムクロロホルム、酢酸パラジウム等が挙げられる。また、三置換リン化合物としては、例えばトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等が挙げられる。両者を組み合わせたパラジウム触媒としては、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムおよびトリフェニルホスフィン、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムクロロホルムおよびトリフェニルホスフィンが好ましく、その混合比は1:1−1:10が好ましい。
ここで、上記式(II)で表されるエキソメチレン化合物と、上記式(III)で表されるエン−イン化合物とのモル比は1:5−5:1の範囲で行うことが望ましい。また、パラジウム触媒はエキソメチレン化合物に対して0.1−100モル%、好ましくは1−20モル%の範囲で使用される。
また、上記式(II)で表されるエキソメチレン化合物と、上記式(III)で表されるエン−イン化合物との反応において、反応溶媒はヘキサン、ヘプタン、トルエン等の非極性系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタンやN、N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル等の極性系溶媒、またはこれらの混合溶媒が挙げられる。このなかでも、ヘプタン、トルエンが望ましい。さらに、これらの溶媒を反応に使用する際、あらかじめ蒸留や窒素置換などの処理を行うことが望ましい。反応は室温から上記溶媒の沸点までの範囲で行う。
さらに、反応系中に生成するハロゲン化水素等の酸を捕捉するために、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の塩基を加えて反応させることが好ましい。加える塩基の量としては、上記式(II)あるいは上記式(III)で表される反応物のうち、過剰に用いられる方に対して1当量以上使用することが好ましい。
上記反応によって得られる上記式(I)のビタミンD3誘導体のうちR1およびR2がトリ(C1−C7アルキル)シリル基を表すものは、さらに必要に応じて脱保護反応を行うことによって、R1およびR2が水素原子のものに変換できる。
かかる脱保護反応としては、公知の方法(例えば、Calveley, M. J.; Tetrahedron, 20, 4609, 1987、Ho, P. T.; Tetrahedron Letters, 1623, 1978)に準じて行うことができる。その場合の脱保護剤としては、例えばテトラブチルアンモニウムフロリド、リチウムテトラフルオロボレート、ピリジウム−P−トロエンスルホネートあるいはカンファースルホン酸等を挙げることができる。
なお、上記式(II)で表されるエキソメチレン化合物は、公知の方法に準じて合成される(B. Fernandezら、J. Org. Chem., 1992, 57, 3173、M. J. Calverleyら、Chem. Lett., 1993, 3, 1845、A. Kutnerら、J. Org. Chem., 1988, 53, 3450)。
本発明の製造方法に用いられる上記式(III)で表されるエン−イン化合物の好適な具体例としては、
(3R,4R,5R)−3、5−ジヒドロキシ−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(22)
(3S,4R,5R)−3、5−ジヒドロキシ−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(23)
(3R,4R,5S)−3、5−ジヒドロキシ−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(24)
(3S,4R,5S)−3、5−ジヒドロキシ−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(25)
(3R,4S,5R)−3、5−ジヒドロキシ−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(26)
(3S,4S,5R)−3、5−ジヒドロキシ−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(27)
(3R,4S,5S)−3、5−ジヒドロキシ−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(28)
(3S,4S,5S)−3、5−ジヒドロキシ−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(29)
(3R、4R、5R)−3、5−ビス(トリメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(30)
(3S、4R、5R)−3、5−ビス(トリメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(31)
(3R、4R、5S)−3、5−ビス(トリメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(32)
(3S、4R、5S)−3、5−ビス(トリメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(33)
(3R、4S、5R)−3、5−ビス(トリメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(34)
(3S、4S、5R)−3、5−ビス(トリメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(35)
(3R、4S、5S)−3、5−ビス(トリメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(36)
(3S、4S、5S)−3、5−ビス(トリメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(37)
(3R、4R、5R)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(38)
(3S、4R、5R)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(39)
(3R、4R、5S)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(40)
(3S、4R、5S)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(41)
(3R、4S、5R)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(42)
(3S、4S、5R)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(43)
(3R、4S、5S)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(44)
(3S、4S、5S)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン……(45)
等が挙げられる。
本発明の製造方法で用いられる上記式(III)で表されるエン−イン化合物は、例えば以下のスキーム1に従って合成できる。
Figure 0003923090
上記スキーム1において、R11はトリ(C1−C7アルキル)シリル基もしくは(C1−C7アルキル)ジ(C6−C10アリール)シリル基を表すが、好適な例としてはトリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基が挙げられる。また、R12は結合する酸素原子と共にアセタールを形成する保護基を表すが、メトキシメチル基、メトキシエトキシメチル基、テトラヒドロピラニル基が好適である。
この製造方法は以下のようにして実施できる。すなわち、市販の光学活性エステル化合物(IV)の水酸基を、塩基存在下にシリル保護して化合物(V)を得る。ここでシリル化剤としては、トリエチルシリルクロリド、t−ブチルジメチルシリルクロリド、t−ブチルジフェニルシリルクロリド、トリエチルシリルトリフラート、t−ブチルジメチルシリルトリフラート等が好ましく用いられる。また、塩基としてはトリエチルアミン、2、6−ルチジン、イミダゾール等通常の塩基が用いられる。
次いで化合物(V)をヒドリド還元剤で還元しアルコール(VI)を得る。ヒドリド還元剤としては、水素化リチウムアルミニウムや水素化ジイソブチルアルミニウム等が好ましい。さらに生成した水酸基をジメチルスルホキシド/オキザリルクロリドやTPAP(テトラプロピルアンモニウムペンタルテナート)/N−メチルモルホリン−N−オキシド等で酸化してアルデヒド(VII)とし、続いて通常のWittig反応を行ってメチレン化体(VIII)を得る。
次いで二重結合を過酸化水素やメタクロロ過安息香酸等の過酸化試薬を用いてエポキシド化合物(IX)とした後、スキームに示すアセチレン誘導体とアルキルリチウム等の塩基存在下に反応させ、化合物(X)を得る。化合物(X)は水酸基の立体異性に基づく2種のジアステレオマーの混合物(1:1)として生成するが、これらはカラムクロマトグラフィ等の通常の分離操作で容易に分離・精製できる。また、分離したジアステレオマーの水酸基の立体配置は、それぞれ(R)−と(S)−のMTPAエステルとし、1HNMRを測定することで決定することができる(楠見ら、有機合成化学協会誌、1996、51、462)。
さらに、分離された化合物(X)をそれぞれ以下の反応に付すことによって、目的とする上記式(III)で表されるエン−イン化合物を光学的に純粋に製造することができる。すなわち、化合物(X)の水酸基をアセタールで保護し、化合物(XI)を得る。アセタール化剤としては、メトキシメチルクロリド、メトキシエトキシメチルクロリド、ジヒドロピラン等が用いられる。次いで、テトラブチルアンモニウムフルオリド等のフルオリド試薬により脱シリル化し化合物(XII)とした後、生成した1級水酸基をジメチルスルホキシド/オキザリルクロリドやTPAP(テトラプロピルアンモニウムペンタルテナート)/N−メチルモルホリン−N−オキシド等で酸化して、アルデヒド(XIII)とする。さらに、このアルデヒド基に対してビニルグリニャール試薬を反応させ、化合物(XIV)を得る。最後に、5位水酸基のアセタール保護基を酸性条件下で除去することで、目的とするエン−イン化合物(III)を得ることができる。
この化合物(III)は3位の水酸基の立体異性に基づく2種のジアステレオマーの混合物(1:1)として生成するが、これらはカラムクロマトグラフィ等の通常の分離操作で容易に分離・精製できる。また、分離したジアステレオマーの水酸基の立体配置は、それぞれを3、5位水酸基によるアセトニドに変換し、13CNMRを測定することで決定することができる(Rychnovsky, S. D.; J. Org. Chem., 1993, 58, 3511)。さらに、必要に応じて3、5位水酸基のシリル保護体に導くことができる。
ここで用いるシリル化剤としては、トリメチルシリルクロリド、トリエチルシリルクロリド、t−ブチルジメチルシリルクロリド、t−ブチルジフェニルシリルクロリド、トリエチルシリルトリフラート、t−ブチルジメチルシリルトリフラート等が好ましく用いられ、また塩基としてはトリエチルアミン、2、6−ルチジン、イミダゾール等通常の塩基が用いられる。上記反応式の各反応工程における溶媒、反応温度等の反応条件は、それぞれの反応に通常用いられる条件が適用される。
この製造方法においては、目的とするエン−イン化合物(III)の4位メチル基の立体配置は出発原料に用いた光学活性エステル化合物(IV)に由来しており、本合成ルートにおいては全反応を通してこの立体配置が保持される。すなわち、出発原料に光学活性エステル化合物(IV)を用い、その立体配置を維持する反応を一貫して採用することにより、ビタミンD3類合成の重要中間体(III)を光学的に純粋に製造することができる。
本法による光学的に純粋なエン−イン化合物製造の1例として、(3R、4R、5R)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン(38)および(3S、4R、5R)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン(39)の合成法を下記スキーム2およびスキーム3に示す。
Figure 0003923090
Figure 0003923090
[上記スキーム中、TBDPSClはt−ブチルジフェニルシリルクロリド、DIBAL−Hは水素化ジイソブチルアルミニウム、TPAPはテトラプロピルアンモニウムペンタルテナート、NMOはN−メチルモルホリン−N−オキシド、mCPBAはメタクロロ過安息香酸、MTPAClはα−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニルアセチルクロリド、DMAPは4−ジメチルアミノピリジン、DHPはジヒドロピラン、TsOHはトシル酸、TBAFはテトラブチルアンモニウムフルオリド、TBSOTfはt−ブチルジメチルシリルトリフラートを表し、TBDPSはt−ブチルジフェニルシリル基、TBSはt−ブチルジメチルシリル基、THPはテトラヒドロピラニル基を表す。]
この例のほか、例えば(4R、5S)シリーズは上記スキーム2で得られる化合物(52)を用いた同様な製造法により、(4S)シリーズは出発原料に下記光学活性エステル化合物(64)を用いた同様な製造法により合成することができる。
Figure 0003923090
実施例
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はそれらの実施例に限定されるものではない。
はじめに、本発明化合物の合成中間体たる前記式(III)の化合物の調製方法を参考例として述べる。
[参考例1]
メチル−(S)−3−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−メチルプロピオナート(47)の合成
Figure 0003923090
アルゴン雰囲気下、メチル−(S)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオナート(46)(1.9ml,2.0g,16.9mmol)をジクロロメタン100mlに溶解し、イミダゾール(2.3g,32.5mmol)、TBDPSCl(4.3ml,16.9mmol)を加え、5分間撹拌した。H2Oを加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィ(60g,2%AcOEt−ヘキサン)で精製し、無色油状の(47)(6.5g,quant)を得た。
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
1.04(9H,s), 1.15(3H,d,J=7.0Hz), 2.72(1H,dquin,J=5.8,7.OHz), 3.67(3H,s), 3.73(1H,dd,J=6.4,9.8Hz), 3.83(1H,dd,J=9.8,6.4Hz), 7.35-7.44(6H,m), 7.64-7.68(4H,m)
MSm/z325(M+-Me-Me), 299(M+-tBu)
[参考例2]
(R)−3−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−メチルプロパノール(48)の合成
Figure 0003923090
アルゴン雰囲気下、メチル−(S)−3−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−メチルプロピオナート(47)(1.0g,2.7mmol)を乾燥トルエン50mlに溶解し、0℃で1MDIBAL−H/ヘキサン(5.7ml,5.7mmol)を加えて15分間撹拌し、室温に戻して45分間撹拌した。反応液に酢酸エチルを加えて過剰のDIBAL−Hを分解し、0.5N HClで反応液を抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィ(30g,4−10%AcOEt−ヘキサン)で精製し、無色油状の(48)(968mg,quant)を得た。
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.83(3H,d,J=7.0Hz), 1.06(9H,s), 1.99(1H,ddddq,J=4.6,5.2,6.2,7.0Hz), 2.58(1H,bs), 3.60(1H,dd,J=7.6,10.1Hz), 3,97(2H,d,J=6.4Hz), 3.72(1H,dd,J=4.6,10.1Hz), 7.37-7.46(6H,m), 7.67-7.69(4H,m)
MSm/z328(M+), 271(M+-tBu)
[参考例3]
(S)−3−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−メチルプロパナール(49)の合成
Figure 0003923090
アルゴン雰囲気下(R)−3−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−メチルプロパノール(48)(725mg,2.2mmol)を乾燥ジクロロメタン40mlに溶解し、0℃でMS−4A(30mg)、NMO(862mg,11.1mmol)、TPAP(cat)を加えて15分間撹拌し、室温に戻して一晩撹拌した。つぎにH2Oを加え、酢酸エチルで抽出した。これを酢酸エチル層飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィ(21g,4%AcOEt−ヘキサン)で精製し、無色油状の(49)(700mg,97%)を得た。
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
1.04(9H,s), 1.10(3H,d,J=7.0Hz), 2.56(1H,ddddq,J=1.3,4.8,6.1,7.0Hz), 3.87(2H,ddd,J=4.8,6.1,10.0Hz), 7.36-7.46(6H,m), 7.63-7.67(4H,m), 9.77(1H,d,J=1.5Hz)
MSm/z325(M+-H), 269(M+-tBu)
[参考例4]
(S)−4−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−3−メチル−1−ブテン(50)の合成
Figure 0003923090
アルゴン雰囲気下、Ph3+CH3Br-(2.2g,7.4mmol)をTHF15mlに懸濁し、0℃でブチルリチウム(5.2ml,9.3mmol)を加え、20分間撹拌した。これを(S)−3−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−メチルプロパナール(49)(1.2g,3.7mmol)のTHF溶液15mlに0℃で加え、15分間撹拌し、室温に戻して45分間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィ(12g,2%AcOEt−ヘキサン)で精製し、無色油状の(50)(1.1g,92%)を得た。
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
1.03(3H,d,J=7.0Hz), 1.05(9H,s), 2.39(1H,ddq,J=6.0,6.7,7.0Hz), 3.49(1H,dd,J=6.7,9.7Hz), 3.57(1H,dd,J=6.1,9.7Hz), 5.01(3H,m), 7.35-7.44(6H,m),7.65-7.68(4H,m), 9.77(1H,d,J=1.5Hz)
MSm/z267(M+-tBu)
[参考例5]
(3S)−4−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−3−メチル−1−ブテンオキシド(51)の合成
Figure 0003923090
アルゴン雰囲気下(50)(1.0g,3.1mmol)を乾燥ジクロロメタン25mlに溶解し、0℃でmCPBA(1.4g,7.4mmol)を加え、15分間撹拌した。これを室温に戻してさらに一晩撹拌した。H2Oを加え、酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。粗生成物をカラムクロマトグラフィ(30g,2%Et2O−ヘキサン)で精製し、無色油状の(51)(1.1g,quant)を得た。
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.99(3H,d,J=6.8Hz), 1.05(5H,s), 1.07(4H,s), 1.58(1H,dtq,J=5.0,6.7,7.0Hz), 2.57(4/9H,m), 2.60(8/9H,dd,J=2.7,5.0Hz), 2.73(4/9H,dd,J=4.3,5.0Hz), 2.76(5/9H,dd,J=4.3,5.0Hz), 2.85(5/9H,ddd,J=2.7,4.3,7.0Hz), 2.97(4/9H,ddd,J=2.7,4.3,7.0Hz), 3.49(1H,dd,J=6.7,9.7Hz), 3.62(1H,dd,J=7.0,9.7Hz), 3.70(1H,dd,J=5.0,9.7Hz), 4.02(3H,m), 7.39(6H,m), 7.67(4H,m)
MSm/z283(M+-tBu)
[参考例6]
(2S,3S)−1−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−メチル−6−トリメチルシリル−5−ヘキシン−3−オール(52)および(2S,3R)−1−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−メチル−6−トリメチルシリル−5−ヘキシン−3−オール(53)の合成
Figure 0003923090
アルゴン雰囲気下、エチニルトリメチルシラン(780ml,5.0mmol)をTHF40mlに溶解し、0℃でブチルリチウム(4.5ml,5.0mmol)を加え、20分間撹拌した。これを−78℃に冷却し、化合物(51)(1.7g,5.0mmol)のTHF溶液40mlに加え、BF3・EtO(9.5ml,5.0mmol)を加えて15分間攪拌し、室温に戻してからさらに2時間撹拌した。これに飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去した。粗生成物をカラムクロマトグラフィ(51g,2%Et2O−ヘキサン)で精製し、(52)(1.2g,52%)、(53)(1.1g,49%)をいずれも無色油状物として得た。
(52)
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.14(9H,s), 1.00(3H,d,J=7.0Hz), 1.06(9H,s), 1.92-1.99(1H,m), 2.42(1H,dd,J=7.0,10.1Hz), 2.50(1H,dd,J=6.7,10.1Hz), 2.84(1H,d,J=3.1Hz), 3.67(1H,dd,J=6.4,10.2Hz), 3.75(1H,dd,J=4.2,10.2Hz), 3.79(1H,dd,J=4.3,10.4Hz), 7.37-7.46(6H,m), 7.65-7.68(4H,m)
MSm/z381(M+-tBu), 269(M+-Me-2Ph),
239(M+-2Ph-3Me)
(53)
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.15(9H,s), 0.91(3H,d,J=7.1Hz), 1.07(9H,s), 1.93-1.99(1H,m), 2.46(1H,dd,J=6.4,10.6Hz), 2.54(1H,dd,J=6.4,10.6Hz), 2.84(1H,d,J=3.1Hz), 3.67(1H,dd,J=6.4,10.4Hz), 3.74-3.76(1H,m), 3.79(1H,dd,J=4.3,10.4Hz), 7.37-7.46(6H,m), 7.65-7.68(4H,m)
MSm/z423(M+-Me), 365(M+-TMS),
308(M+-TMS-tBu)
[参考例7]
MTPAエステルの合成(アルコール(X)の絶対構造の決定)
アルゴン雰囲気下、上記アルコールをそれぞれ乾燥ジクロロメタンに溶解し、DMAP(2当量)、(R)−もしくは(S)−MTPACl(2当量)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液をそのままTLC(10%AcOEt−ヘキサン)で精製し、MTPAエステルを得た。
化合物(52)から化合物(54)、(55)の合成
Figure 0003923090
(54)(R)
収率:30%(無色オイル)
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.12(9H,s), 0.80(3H,d,J=6.7Hz), 1.06(9H,s), 2.17(1H,q,J=6.7Hz), 2.68(1H,t,J=6.7Hz), 3.41(2H,dd,J=3.0,10.3Hz), 3.58(3H,s), 5.46(1H,dd,J=6.1,10.3Hz), 7.28-7.46(9H,m), 7.49-7.55(2H,m), 7.61-7.65(4H,m)
(55)(S)
収率:25%(無色オイル)
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.12(9H,s), 0.86(3H,d,J=7.0Hz), 1.07(9H,s), 2.28(1H,q,J=6.1Hz), 2.57(1H,dd,J=5.8,10.6Hz), 2.71(1H,dd,J=6.1,10.6Hz), 3.46(3H,s), 3.48(2H,m), 5.49(1H,dd,J=5.8,9.8Hz), 7.28-7.46(9H,m), 7.49-7.56(3H,m), 7.60-7.69(4H,m)
化合物(53)から化合物(56)、(57)の合成
Figure 0003923090
(56)(R)
収率:13%(無色オイル)
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.07(9H,s), 0.95(3H,d,J=7.0Hz), 1.05(9H,s), 2.26(1H,q,J=6.7Hz), 2.55(1H,dd,J=6.1,11.6Hz), 2.75(1H,dd,J=5.2,11.6Hz), 3.42(3H,s), 3.56(1H,dd,J=5.8,10.7Hz), 3.64(1H,dd,J=6.5,10.7Hz), 5.27(1H,dd,J=5.8,11.6Hz), 7.28-7.45(9H,m), 7.50-7.56(2H,m), 7.59-7.65(4H,m)
(57)(S)
収率:17%(無色オイル)
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.11(9H,s), 0.82(3H,d,J=7.0Hz), 1.05(9H,s), 2.19(1H,q,J=6.1Hz), 2.58(1H,dd,J=6.7,11.0Hz), 2.75(1H,dd,J=6.7,11.0Hz), 3.49(1H,dd,J=5.4,10.3Hz), 3.54(1H,dd,J=5.8,10.3Hz), 3.57(3H,s), 5.32(1H,dd,J=6.7,10.3Hz), 7.28-7.45(9H,m), 7.59-7.54(2H,10m), 7.59-7.65(4H,m)
[参考例8]
(4R,5S)−6−(t−ブチルジフェニルシリルオキシ)−5メチル−4−テトラヒドロピラニルオキシ−1−トリメチルシリル−1−ヘキシン(58)の合成
Figure 0003923090
アルコール(53)(1.07g,2.50mmol)のジクロロメタン溶液(10ml)にDHP(0.34ml,3.75mmol,1.05当量)とTsOH(72mg,0.375mmol,0.15当量)を加え、室温に一晩放置した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(100g,1%AcOEt−ヘキサン)で精製し、無色油状の(58)(1.26g,98%)を得た。
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.127(9/2H,s), 0.135(9/2H,s), 0.95(3H,d,J=7.0Hz), 1.058(9/2H,s), 1.061(9/2H,s), 1.41-1.62(4H,m), 1.69-1.81(2H,m), 2.09-2.17(1H,m), 2.38(1/2H,dd,J=7.3,17.1Hz), 2.46(1/2H,dd,J=4.6,17.1Hz), 2.54(1/2H,dd,J=5.5,17.1Hz), 2.66(1/2H,dd,J=5.8,17.1Hz), 3.38-3.49(1H,m), 3.58-3.71(2H,m), 3.75-3.81(1H,m), 3.88-3.91(1/2H,m), 3.92-4.06(1/2H,m), 4.66(1/2H,dd,J=3.1,3.4Hz), 4.86(1/2H,dd,J=2.7,4.3Hz), 7,35-7.44(6H,m), 7.65-7.70(4H,m)
[参考例9]
(2S,3R)−2−メチル−3−テトラヒドロピラニルオキシ−5−ヘキシン−1−オール(59)の合成
Figure 0003923090
化合物(58)(1.13g,2.20mmol)のTHF溶液(20ml)に1M nBu4NF/THF(8.8ml,8.80mmol,4当量)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(35g,20%AcOEt−ヘキサン)で精製し、無色油状の(59)(450mg,96%)を得た。
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.99(3/2H,d,J=6.7Hz), 1.01(3/2H,d,J=7.0Hz), 1.41-1.89(6H+1/2H,m), 1.99(1/2H,t,J=2.7Hz),2.00(1/2H,t,J=2.7Hz), 2.13-2.19(1/2H,m), 2.33(1/2H,bs), 2.38(1/2H,ddd,J=2.4,6.1,17.1Hz), 2.57(1/2H,ddd,J=2.4,4.0,17.1Hz), 2.63(1/2H,ddd,J=2.8,4.0,17.1Hz), 2.72(1/2H,ddd,J=2.8,7.0,17.1Hz), 3.30-3.31(1/2H,m), 3.41-3.56(3/2H,m), 3.60-3.81(2H,m), 3.95-4.01(3/2H,m), 4.69-4.71(1H,m)
[参考例10]
(4R,5R)−3−ヒドロヒシ−4−メチル−5−テトラヒドロピラニルオキシ−1−オクテン−7−イン(61)の合成
Figure 0003923090
DMSO(0.92ml,12.5mmol,6当量)のジクロロメタン溶液(4ml)にオキサリルクロリド(0.56ml,6.30mmol,3当量)を加え、アルゴン雰囲気下、−78℃で1時間撹拌した。得られた溶液に化合物(59)(440mg,2.08mmol)のジクロロメタン溶液(10ml)を−78℃で加えて30分撹拌後、Et3N(3.2ml,24mmol,12当量)を加え、−78−0℃で1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。粗生成物を少量のシリカゲルを通してろ過し、溶媒を留去して無色油状のアルデヒド(60)を得た。この生成物はさらに精製することなくそのまま次の反応に使った。
アルデヒド(60)(426mg,2.02mmol)のTHF溶液(10ml)に0℃で1Mビニルマグネシウムブロミド/THF(4.0ml,4.00mmol,2当量)を加え、0℃で1時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(55g,20%AcOEt−ヘキサン)で精製し、無色油状のアリルアルコール(61)(329mg,68%)を得た。
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.85(3/4H,d,J=7.0Hz), 0.88(3/4H,d,J=7.3Hz), 0.90(3/4H,d,J=7.0Hz), 0.93(3/4H,d,J=7.0Hz), 1.47-1.87(6H,m), 1.98-2.05(1H,m), 2.15-2.19(1H,m), 2.37-2.89(2H,m), 3.37-4.15(4.5H,m), 4.51-4.84(1.5H,m), 5.13-5.35(2H,m), 5.83-5.94(1H,m)
[参考例11]
(3R,4R,5R)−3,5−ジヒドロキシ−4−メチル−1−オクテン−7−イン(22)および(3S,4R,5R)−3,5−ジヒドロキシ−4−メチル−1−オクテン−7−イン(23)の合成
Figure 0003923090
アリルアルコール(61)(315mg,1.32mmol)のメタノール溶液10mlにTsOH(25mg,0.13mmol,0.1当量)を加え、室温に1時間放置した。反応液に飽和重曹水を加え、Et2Oで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(55g,10%AcOEt−ヘキサン)で精製し、無色油状のエン−イン化合物(22)(79mg,39%)、(23)(75mg,37%)を得た。
(22)
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.90(3H,d,J=7.0Hz), 1.95(1H,dquin,J=2.8,7.0Hz), 2.08(1H,t,J=2.8Hz), 2.43(1H,ddd,J=2.8,7.0,17.1Hz), 2.54(1H,ddd,J=2.8,4.6,17.1Hz), 2.72(1H,d,J=5.5Hz), 2.96(1H,d,J=4.6Hz), 3.79(1H,tt,J=4.6,7.0Hz), 4.44(1H,dtt,J=7.0,1.5,5.5Hz), 5.23(1H,dt,J=10.7,1.5Hz), 5.32(1H,dt,J=17.1,1.5Hz), 5.94(1H,ddd,J=5.5,10.7,17.1Hz)
(23)
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.83(3H,d,J=7.0Hz), 1.83(1H,dquin,J=7.0,7.9Hz), 2.07(1H,t,J=2.8Hz), 2.41(1H,ddd,J=2.8,6.7,16.8Hz), 2.58(1H,ddd,J=2.8,4.0,16.8Hz), 2.88(1H,bs), 3,41(1H,bs), 3.74(1H,m), 4.14(1H,tt,J=1.2,7.3Hz), 5.19(1H,dt,J=10.4,1.2Hz), 5.27(1H,dt,J=17.1,1.2Hz), 5.88(1H,ddd,J=7.3,10.4,17.1Hz)
[参考例12]
(3R,4R,5R)−3,5−ジ(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン(38)の合成
Figure 0003923090
化合物(22)(58mg,0.376mmol)のジクロロメタン溶液(5ml)に2,6−ルチジン(0.18ml,1.5mmol,4当量)、次いでTBSOTf(0.34ml,1.5mmol,4当量)を加え、0℃で1時間撹拌した。反応液に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(10g,2%AcOEt−ヘキサン)で精製し、無色油状の(38)(141mg,98%)を得た。
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.01(3H,s), 0.5(3H,s), 0.07(3H,s), 0.11(3H,s), 0.89(9H,s), 0.90(9H,s), 0.90(3H,d,J=7.0Hz), 1.78(1H,dquin,J=4.9,7.0Hz), 1.93(1H,t,J=2.8Hz), 2.26(1H,ddd,J=2.8,7.0,16.8Hz), 2.40(1H,ddd,J=2.8,4.3,16.8Hz), 3.86(1H,dtJ=7.0,4.3Hz), 4.11(1H,ddt,J=5.8,7.3,1.8Hz), 5.09(1H,dt,J=10.1,1.8Hz), 5.14(1H,dt,J=17.4,1.8Hz), 5.84(1H,ddd,J=7.3,10.1,17.4Hz)
[参考例13]
アセトニドの合成(エン−イン化合物(III)の絶対配置の決定)
上記エン−イン化合物(5mg)をそれぞれアセトン0.4mlに溶液し、ジメトキシプロパン0.1mlとCSA(1.5mg,0.2当量)を加えて室温に5時間放置した。溶媒を留去し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(6g,5%AcOEt−ヘキサン)で精製し、アセトニドを得た。
化合物(22)から化合物(62)の合成
Figure 0003923090
収率:80%(無色オイル)
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.90(3H,d,J=7.0Hz), 1.39(3H,s), 1.40(3H,s), 1.86-1.92(1H,m), 2.01(1H,t,J=2.8Hz), 2.44(1H,ddd,J=2.8,6.1,17.4Hz), 2.48(1H,ddd,J=2.8,5.5,17.4Hz), 3.49(1H,dt,J=7.6,5.8Hz), 4.43(1H,ddt,J=6.1,5.2,1.5Hz), 5.17(1H,dt,J=10.7,1.2Hz), 5.26(1H,dt,J=17.4,1.2Hz), 5.79(1H,ddd,J=6.1,10.7,17.4Hz)
13CNMR(100MHz,CDCl3/TMS)δ:
12.89(q), 24.10(q), 25.24(q), 29.70(t), 39.76(d), 69.66(s), 70.61(d), 73.02(d), 80.96(d), 100.88(s), 115.77(t), 135.59(t)
化合物(23)から化合物(63)の合成
Figure 0003923090
収率:80%(無色オイル)
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.82(3H,d,J=6.7Hz), 1.45(3H,s), 1.49(3H,s), 1.51-1.61(1H,m), 2.01(1H,t,J=2.7Hz), 2.42(1H,ddd,J=2.7,5.5,17.4Hz), 2.52(1H,ddd,J=2.7,4.0,17.4Hz), 3.68(1H,ddd,J=4.0,5.8,10.1Hz), 3.91(1H,ddt,J=7.3,10.1,1.5Hz), 5.24(1H,dd,J=1.5,7.3Hz), 5.29(1H,dd,J=1.5,17.4Hz), 5.76(1H,ddd,J=7.3,10.1,17.4Hz)
13CNMR(100MHz,CDCl3/TMS)δ:
12.15(q), 19.71(q), 29.70(t), 30.04(q), 39.76(d), 69.66(s), 70.61(d), 73.02(d), 80.96(d), 100.88(s), 115.77(t), 135.59(t)
適当な原料を用い、同様な製造法を適用することによって、以下のエン−イン化合物を合成した。
[参考例14]
(3S、4R、5R)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン(39)の合成
Figure 0003923090
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.02(3H,s), 0.057(3H,s), 0.063(3H,s), 0.11(3H,s), 0.78(3H,d,J=7.0Hz), 0.86(9H,s), 0.90(9H,s), 1.89(1H,dquin,J=5.5,7.0Hz), 1.93(1H,t,J=2,8Hz), 2.26(1H,ddd,J=2.8,7.0,16.8Hz), 2.39(1H,ddd,J=2.8,4.0,16.8Hz), 3.97(1H,ddd,J=4.0,5.2,6.7Hz),4.12(1H,ddt,J=6.4,6.7,1.2Hz), 5.09(1H,dt,J=10.4,1.2Hz), 5.16(1H,dt,J=17.1,1.2Hz), 5.75(1H,ddd,J=6.1,10.4,17.1Hz)
MSm/z382(M+), 367(M+-Me), 325(M+-tBu)
[参考例15]
(3R、4R、5S)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン(40)の合成
Figure 0003923090
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.01(3H,s), 0.049(3H,s), 0.051(3H,s), 0.08(3H,s), 0.89(18H,s), 0.92(3H,d,J=7.0Hz), 1.86(1H,dquin,J=4.0,6.7Hz), 1.95(1H,t,J=2.8Hz), 2.38(2H,dd,J=2.7,5.8Hz), 3.88(1H,ddd,J=4.0,6.1,6.4Hz), 4.09(1H,t,7.0), 5.10(1H,dt,J=10.4,1.5Hz), 5.14(1H,dt,J=17.4,1.5Hz), 5.81(1H,ddd,J=7.0,10.4,17.4)
MSm/z382(M+), 367(M+-Me), 325(M+-tBu)
[参考例16]
(3S、4R、5S)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン(41)の合成
Figure 0003923090
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.03(3H,s), 0.06(3H,s), 0.07(3H,s), 0.08(3H,s), 0.76(3H,d,J=7.0Hz), 0.889(9H,s), 0.892(9H,s), 1.91(1H,dquin,J=3.7,7.0Hz), 1.97(1H,t,J=2.8Hz), 2.36-2.40(2H,m), 3.99-4.05(2H,m), 5.09(1H,dt,J=10.4,0.9Hz), 5.13(1H,dt,J=17.1,0.9Hz), 5.73(1H,ddd,J=7.6,10.1,17.1Hz)
MSm/z382(M+), 367(M+-Me), 325(M+-tBu)
[参考例17]
(3R、4S、5R)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン(42)の合成
Figure 0003923090
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.03(3H,s), 0.06(3H,s), 0.07(3H,s), 0.08(3H,s), 0.76(3H,d,J=7.0Hz), 0.889(9H,s), 0.891(9H,s), 1.91(1H,dquin,J=3.7,7.0Hz), 1.97(1H,t,J=2.8Hz), 2.31-2.43(2H,m), 3.98-4.04(2H,m), 5.10(1H,dt,J=10.1,1.5Hz), 5.13(1H,dt,J=17.1,1.5Hz), 5.74(1H,ddd,J=7.6,10.1,17.1Hz)
MSm/z382(M+), 367(M+-Me), 325(M+-tBu)
[参考例18]
(3S、4S、5R)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン(43)の合成
Figure 0003923090
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.01(3H,s), 0.049(3H,s), 0.051(3H,s), 0.08(3H,s), 0.89(18H,s), 0.92(3H,d,J=7.0Hz), 1.85(1H,dquin,J=3.7,6.7Hz), 1.96.(1H,t,J=2.8Hz), 2.39(2H,dd,J=2.8,6.7Hz), 3.88(1H,ddd,J=4.0,6.1,6.4Hz), 4.07(1H,t,J=6.7Hz), 5.10(1H,dt,J=10.1,1.8Hz), 5.14(1H,dt,J=18.3,1.8Hz), 5.81(1H,ddd,J=7.0,10.4,17.4Hz)
MSm/z367(M+-Me), 325(M+-tBu)
[参考例19]
(3R、4S、5S)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン(44)の合成
Figure 0003923090
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.01(3H,s), 0.057(3H,s), 0.063(3H,s), 0.11(3H,s), 0.78(3H,d,J=7.0Hz), 0.86(9H,s), 0.90(9H,s), 1.88(1H,dquin,J=5.5,6.7Hz), 1.93(1H,t,J=2.8Hz), 2.26(1H,ddd,J=2.8,7.0,16.8Hz), 2.39(1H,ddd,J=2.8,4.0,16.8Hz), 3.97(1H,dt,J=4.0,5.5Hz), 4.12(1H,ddt,J=5.2,6.7,1.2Hz), 5.09(1H,dt,J=10.4,1.2Hz), 5.15(1H,dt,J=17.1,1.2Hz), 5.75(1H,ddd,J=6.7,10.4,17.4Hz)
MSm/z382(M+), 367(M+-Me), 325(M+-tBu)
[参考例20]
(3S、4S、5S)−3、5−ビス(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−4−メチル−1−オクテン−7−イン(45)の合成
Figure 0003923090
1HNMR(400MHz,CDCl3/TMS)δ:
0.01(3H,s), 0.05(3H,s), 0.07(3H,s), 0.10(3H,s), 0.88(3H,d,J=7.0Hz), 0.89(9H,s), 0.90(9H,s), 1.76-1.80(1H,m), 1.93(1H,t,J=2.8Hz), 2.26(1H,ddd,J=2.7,7.0,16.8Hz), 2.40(1H,ddd,J=2.7,4.3,16.8Hz), 3.85(1H,dt,J=7.0,4.3Hz), 4.11(1H,ddt,J=5.8,7.3,1.8Hz), 5.10(1H,dt,J=10.1,1.8Hz), 5.14(1H,dt,J=17.4,1.8Hz), 5.84(1H,ddd,J=7.3,10.1,17.4Hz)
MSm/z382(M+), 367(M+-Me), 325(M+-tBu)
[実施例1]
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3β−ビタミンD 3 (72)の合成
Figure 0003923090
エキソメチレン化合物(92)(17mg)をトルエン0.3mlに溶解し、アルゴン雰囲気下、Et3N(0.45ml)を加えた。Pd2(dba)3・CHCl3(1.9mg、0.03当量)、Ph3P(2.5mg、0.3当量)を加え、室温で攪拌し、次いでエン−イン化合物(42)(13mg、0.7当量)のトルエン0.2ml溶液を加え、室温で10分間攪拌し、さらに120℃の油浴上で2.5時間反応させた。冷却後、反応液をろ過し、シリカゲルクロマトグラフィ(AcOEt:ヘキサン=1:3)で精製し、化合物(80)を得た。
得られた化合物(80)をメタノール1mlに溶解し、CSA(11mg、1当量)を加え、アルゴン雰囲気下、室温で一晩反応させた。反応液を留去し、精製水を加えてAcOEtで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(AcOEt:ヘキサン=1:1)で精製し、さらにリサイクル分取HPLC(Lichrosorb RP−18、70%MeCN/H2O)で精製し、無色結晶(72)(9.3mg、63%)を得た。
1H-NMR(400MHz、CDCl3-D2O/TMS)δ:
0.53(3H,s), 0.85(3H,d,J=6.7Hz), 1.08(3H,d,J=6.8Hz), 1.21(6H,s), 1.12-2.04, (19H,m)2.23(1H,dd,J=7.9Hz,13,4Hz), 2.67(1H,dd,J=4.0Hz,13.4Hz), 2.83(1H,m), 3.83(1H,td,J=7.9Hz,4.0Hz), 4.29(1H,d,J=3.3Hz), 5.01(1H,d,J=1.8Hz), 5.28(1H,m), 6.01(1H,d,J=11.3Hz), 6.39(1H,d,J=11.3Hz)
UV(EtOH):λmax266nm
MS m/z 430(M+), 412(M+-H2O), 394(M+-2H2O)
HR-MS:calcd. for C28H46O3:430.3447
found:430.3443
実施例1と同様の反応条件を用いることで、以下の1,25−ジヒドロキシ−2−メチルビタミンD3誘導体を製造した。
[実施例2]
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3β−ビタミンD 3 (68)の合成
Figure 0003923090
1H-NMR(400MHz、CDCl3-D2O/TMS)δ:
0.55(3H,s), 0.85(3H,d,J=6.4Hz), 1.15(3H,d,J=6.7Hz), 1.21(6H,s), 1.17-2.01(19H,m)2.42(1H,dd,J=13.9,4.9Hz), 2.52(1H,d,J=13.9Hz), 2.82(1H,dd,J=11.9Hz,4.0Hz), 3.99-4.04(1H+1H,m), 5.02(1H,t,J=1.8Hz), 5.37(1H,t,J=1.8Hz), 6.03(1H,d,J=11.3Hz), 6.35(1H,d,J=11.3Hz)
UV(EtOH}:λmax263nm
MS m/z 430(M+), 412(M+-H2O), 394(M+-2H2O)
HR-MS:calcd. for C28H46O3:430.3447
found:430.3441
[実施例3]
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3β−ビタミンD 3 (69)の合成
Figure 0003923090
1H-NMR(400MHz、CDCl3/TMS)δ:
0.55(3H,s), 0.85(3H,d,J=6.7Hz), 1.22(6H,s), 1.23(3H,d,J=7.3Hz), 2.17(1H,d,J=4.3Hz), 2.50(1H,brd,J=12.5Hz), 2.59(1H,dd,J=14.0Hz,3.7Hz), 2.79(1H,d,J=7.6Hz), 2.85(1H,dd,J=12.5Hz,4.9Hz), 3.91(1H,m), 4.17(1H,m), 5.01(1H,d,J=2.1Hz), 5.25(1H,d,J=1.8Hz), 6.09(1H,d,J=11.3Hz), 6.48(1H,d,J=11.3Hz)
MS m/z 430(M+), 412(M+-H2O), 394(M+-2H2O), 379(M+-2H2O-Me)
HR-MS:calcd. for C28H46O3;430.3447, found;430.3446
[実施例4]
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3α−ビタミンD 3 (70)の合成
Figure 0003923090
1H-NMR(400MHz、CDCl3/TMS)δ:
0.54(3H,s), 0.85(3H,d,J=6.4Hz), 1.06(3H,d,J=7.0Hz), 1.22(6H,s), 2.12(1H,d,J=2.8Hz), 2.34(1H,dd,J=14.7Hz,7.0Hz), 2.60(1H,brs), 2.64(1H,dd,J=13.4Hz,2.8Hz), 2.84(1H,dd,J=11.6Hz,3.1Hz), 3.65(1H,m), 3.90(1H,m), 5.05(1H,d,J=1.8Hz), 5.30(1H,d,J=2.7Hz), 6.02(1H,d,J=11.3Hz), 6.41(1H,d,J=11.3Hz)
MS m/z 430(M+), 412(M+-H2O), 394(M+-2H2O), 379(M+-2H2O-Me)
HR-MS:calcd. for C28H46O3;430.3447, found;430.3447
[実施例5]
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3α−ビタミンD 3 (71)の合成
Figure 0003923090
1H-NMR(400MHz、CDCl3/TMS)δ:
0.54(3H,s), 0.85(3H,d,J=6.4Hz), 1.10(3H,d,J=6.7Hz), 1.22(6H,s), 1.68(2H,m), 1.85(2H,m), 1.98(2H,m), 2.24(1H,dd,J=13.4Hz,8.5Hz), 2.65(1H,dd,J=13.4Hz,4.3Hz), 2.82(1H,dd,J=12.2Hz,4.3Hz), 3.81(1H,m), 4.27(1H,m), 5.02(1H,d,J=2.1Hz), 5.28(1H,d,J=1.8Hz), 6.02(1H,d,J=11.3Hz), 6.40, (1H,d,J=11.3Hz)
MS m/z 430(M+), 412(M+-H2O), 394(M+-2H2O), 379(M+-2H2O-Me)
HR-MS:calcd. for C28H46O3;430.3447, found;430.3446
[実施例6]
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3β−ビタミンD 3 (73)の合成
Figure 0003923090
1H-NMR(400MHz、CDCl3/TMS)δ:
0.55(3H,s), 0.85(3H,d,J=6.4Hz), 1.02(3H,d,J=7.0Hz), 1.22(6H,s), 1.83(1H,m), 2.00(2H,m), 2.11(1H,m), 2.27(1H,d,J=7.0Hz), 2.34(1H,dd,J=14.0Hz,5.5Hz), 2.65(1H,dd,J=14.0Hz,7.8Hz), 2.84(1H,dd,J=12.2Hz,4.3Hz), 3.72(1H,m), 3.97(1H,t,J=4.9Hz), 5.07(1H,d,J=2.1Hz), 5.30(1H,d,J=2.1Hz), 6.04(1H,d,J=11.3Hz), 6.43(1H,d,J=11.3Hz)
MS m/z 430(M+), 412(M+-H2O), 394(M+-2H2O), 379(M+-2H2O-Me)
HR-MS:calcd. for C28H46O3;430.3447, found;430.3445
[実施例7]
(20S)−1α、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3α−ビタミンD 3 (74)の合成
Figure 0003923090
1-NMR(400MHz、CDCl3/TMS)δ:
0.53(3H,s), 0.85(3H,d,J=6.4Hz), 1.21(6H,s), 1.22(3H,d,J=7.0Hz), 2.09(1H,d,J=4.6Hz), 2.49(1H,d,J=14.7Hz), 2.58(1H,dd,J=14.0Hz,3.7Hz), 2.80(1H,d,J=7.9Hz), 2.85(1H,m), 3.91(1H,m), 4.17(1H,m), 4.98(1H,d,J=2.1Hz), 5.23(1H,d,J=1.8Hz), 6.03(1H,d,J=11.3Hz), 6.48(1H,d,J=11.3Hz)
MS m/z 430(M+), 412(M+-H2O), 394(M+-2H2O), 379(M+-2H2O-Me)
HR-MS:calcd. for C28H46O3;430.3447, found;430.3447
[実施例8]
(20S)−1β、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3α−ビタミンD 3 (75)の合成
Figure 0003923090
1H-NMR(400MHz、CDCl3/TMS)δ:
0.53(3H,s), 0.85(3H,d,J=6.4Hz), 1.13(3H,d,J=6.7Hz), 1.21(6H,s), 1.69(2H,m), 1.84(2H,m), 1.98(2H,m), 2.41(1H,dd,J=13.7Hz,5.5Hz), 2.51(1H,dd,J=13.4Hz,2.4Hz), 2.82(1H,m), 4.02-4.08(2H,m), 5.01(1H,d,J=1.8Hz), 5.35(1H,d,J=1.8Hz), 6.01(1H,d,J=11.6Hz), 6.36(1H,d,J=11.6Hz)
MS m/z 430(M+), 412(M+-H2O), 394(M+-2H2O), 379(M+-2H2O-Me)
HR-MS:calcd. for C28H46O3;430.3447, found;430,3445
[実施例9]
ウシ胸腺1α,25−ジヒドロキシビタミンD 3 レセプター(VDR)に対する本発明化合物の結合親和性
ヤマサ醤油株式会社製ウシ胸腺ビタミンDレセプターキット1アンプル(約25mg)を0.05Mリン酸0.5Mカリウム緩衝液(pH7.4)55mlに溶解した。被験化合物のエタノール溶液50μlとレセプター溶液500μlを室温で1時間プレインキュべートした後、[26,27−メチル−3H]1α,25−ジヒドロキシビタミンD3溶液50μl(131Ci/mmol、16,000dpm)を最終濃度0.1nMとなるように加えて4℃で一晩インキュベートした。結合と非結合の[26,27−メチル−3H]1α,25−ジヒドロキシビタミンD3は200μlのデキストラン−コーテド−チャコールを加えて遠心分離し、500μlの上澄みに液体シンチレーションカクテル(ACS−II)9.5mlを加え、液体シンチレーションカウンターでその放射活性を測定した。
被験化合物のD3レセプター(VDR)に対する結合親和性は、[26,27−メチル−3H]1α,25−ジヒドロキシビタミンD3の結合を50%阻害する濃度を求め、1α,25−ジヒドロキシビタミンD3を100としたときの相対強度比で表した。その結果を、次表に示す。
Figure 0003923090
ここで、表中の化合物(1)ないし化合物(7)、および化合物(65)は比較例であり、それぞれ
(20R)−1β、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3β−ビタミンD3
(20R)−1α、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3α−ビタミンD3
(20R)−1β、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3α−ビタミンD3
(20R)−1α、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3β−ビタミンD3
(20R)−1β、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3β−ビタミンD3
(20R)−1α、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3α−ビタミンD3
(20R)−1β、25−ジヒドロキシ−2α−メチル−3α−ビタミンD3は,
(20R)−1α、25−ジヒドロキシ−2β−メチル−3β−ビタミンD3である。
[実施例10]
HL−60細胞の分化誘導作用に対する本発明化合物の効果
HL−60細胞は細胞バンク(ジャパニーズ キャンサー リサーチ リソース バンク、細胞番号:JCRB0085)から購入したものを用いた。細胞は、継代培養による細胞特性の変化を防ぐため凍結保存ストックとし、実験開始前に解凍して継代培養を始めたものを使用した。実験には継代1ヶ月から半年程度のものを用いた。
継代は浮遊培養状態の細胞を遠心回収して、新鮮な培養液に1/100程度(1−2×105 cells/ml)の濃度に希釈することで実施した。培養液として10%牛胎児血清を含むRPMI−1640培地を用いた。継代培養していた細胞を遠心回収して培養液に2×104 cells/mlに分散させ、24ウエル培養シャーレに1ml/ウエルで播種した。この系に、本発明化合物のエタノール溶液(1×10-9M−1×10-6M)をウエルあたり1μlで添加した。なお、1α,25(OH)23については、1×10-7Mから1×10-4Mのエタノール溶液をウェルあたり1μlで添加し、コントロールにはエタノールをウエルあたり1μlで添加した。37℃、5%CO2下で4日間培養した後、細胞遠心回収した。ニトロブルーテトラゾリウム(以下NBT)還元活性の測定は以下の手順に従って実施した。すなわち、遠心回収した細胞を新鮮な培養液に浮遊させた後、NBT 0.1%、12−O−テトラデカノイルホルボール−13−アセテート100nMとなるように添加し、37℃で25分間インキュベートした後、サイトスピン標本を作製した。風乾後、ケルネヒトロート染色を行い、光学顕微鏡下でNBT還元活性陽性細胞の比率を求めた。結果を次表に示す。
Figure 0003923090
産業上の利用分野
本発明により提供される上記式(I)で表される1、25−ジヒドロキシ−2−メチルビタミンD3誘導体は、ビタミンD3誘導体の有用性が広く認知されている疾患(骨粗鬆症、クル病、副甲状腺機能亢進症など)に対して有効に用いることができる。なかでも、本発明化合物の極めて強い分化誘導作用によって細胞分化不全に由来する疾患(癌、乾癬など)に対して特に有効に用いることができる。
また、その1位、2位、および3位に由来する立体異性体の種類によって、ある異性体はビタミンDレセプターに高親和性でかつビタミンD結合蛋白にも高親和性を示し、またある異性体はビタミンDレセプターに高親和性でかつビタミンD結合蛋白には低親和性を示すなど両蛋白質に対する親和性に差異を示し、それぞれの作用特性に適したビタミンD代謝異常症の治療薬として用いることができる。

Claims (2)

  1. 下記一般式(I)
    Figure 0003923090
    [式中、R1およびR2はそれぞれ水素原子を表す。ここで、1位、2位、および3位の不斉炭素についての立体配置は、それぞれ
    (1)α配位、β配位、β配位、(2)β配位、β配位、α配位
    (3)α配位、α配位、α配位、(4)α配位、α配位、β配位のうち少なくともいずれか1つの組み合わせである。]
    で表される1,25−ジヒドロキシ−2−メチルビタミンD3誘導体。
  2. 下記一般式(II)
    Figure 0003923090
    [式中、Xは臭素原子またはヨウ素原子を表す。]
    で表されるエキソメチレン化合物と、下記一般式(III)
    Figure 0003923090
    [式中、R3およびR4はそれぞれ水素原子を表す。]
    で表されるエン−イン化合物とをパラジウム触媒の存在下に反応させることを特徴とする、請求の範囲第1項に記載のビタミンD3誘導体の製造法。
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