JP3922114B2 - 感光材料処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
写真現像装置等の感光材料処理装置は、現像処理における各処理工程の処理液が個別に貯留された複数の処理液槽を備え、シート状の感光材料が回転駆動する2つの搬送ローラの間に次々に挟まれて搬送されながら並設された各処理層に順に送り込まれて現像処理されるようになっている。
ところで、従来の感光材料処理装置においては、各処理液槽を経るうちに、感光材料の搬送方向先端のコーナー部に処理液のしみ込みが発生し、商品性を損なう場合がある。
【0003】
上記しみ込みは、本発明の発明者らの知見によると、感光材料の先端縁が搬送ローラの回転軸に対して所定角度以上傾いた状態で搬送ローラ間を通ると発生しやすい。
しかし、感光処理装置においては、感光材料の傾きが、搬送ローラの幅方向のグリップ圧の差などにより、どうしても発生する。また、振り分け装置を備えたものにおいては、振り分けの際に感光材料の振り分け誤差により傾きが生じる場合もある。
【0004】
そこで、本発明の発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、搬送ローラの表面硬度をショアA硬度で25以下に抑えるようにすれば、感光材料が少々傾いた状態で搬送ローラ間を通ろうとしても上記のようなしみ込みが発生しないことが判った。
従来から搬送ローラの感光材料の接触面となるローラ本体部に使用されているオレフィン系樹脂エラストマーは、各処理液等に対して優れた耐薬品性を備えるのであるが、ショアA硬度で35以上のものしかない。一方、スチレン系樹脂エラストマーの場合、硬度が0に近いものまであるが、一般的に耐薬品性に欠ける。
【0005】
他方、特開平11−301909号公報に開示されている特殊なスチレン系樹脂エラストマーやシリコーンゴムを用いれば、搬送ローラのローラ本体部の硬度をショアA硬度で25以下に抑えることが可能であるが、感光材料の処理液は、感光材料処理液メーカー各社でその成分配合が異なり、スチレン系樹脂エラストマーやシリコーンゴムの場合、異なるメーカーの処理液を用いた場合、膨潤や腐食を起こし、却って感光材料の送り速度のバラツキなどによる処理不良が発生する恐れがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みて、耐薬品性に優れ、また低硬度化を達成することができる搬送ローラを用い、処理液のしみ込みがない状態で感光材料を処理できる感光材料処理装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にかかる感光材料処理装置は、現像処理における各処理工程の処理液が個別に貯留された複数の処理液槽を備え、シート状の感光材料が回転駆動する2つの搬送ローラの間に次々に挟まれて搬送されながら並設された各処理液槽に順に送り込まれて現像処理されるようになっている感光材料処理装置において、処理液槽部分に用いられる前記2つの搬送ローラのうち、少なくともいずれか一方の搬送ローラの少なくとも感光材料との接触面を有するローラ本体部が、オレフィン系樹脂エラストマーとこのオレフィン系樹脂エラストマーより硬度が低いスチレン系樹脂エラストマーとからなる混合物であって、ショアA硬度10〜25に調整されている樹脂組成物によって形成されていることを特徴としている。
【0008】
本発明において、オレフィン系樹脂エラストマーとしては、特に限定されないが、たとえば、エチレン,プロピレン,ブテン,イソプレン,ペンテン等のオレフィン類の単独重合体あるいは共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、アイオノマーエチレン−プロピレン−ジエン類共重合体等が挙げられる。
【0009】
スチレン系樹脂エラストマーとしては、特に限定されないが、たとえば、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレンエチレンブチレンスチレンブロック共重合体、スチレンブタジエンスチレンブロック共重合体、スチレンエチレンプロピレンスチレンブロック共重合体、スチレンイソプレンスチレンブロック共重合体等が挙げられる。
【0010】
オレフィン系樹脂エラストマーとスチレン系樹脂エラストマーとの配合割合は、必要とする耐薬品性および硬度を確保できれば特に限定されないが、オレフィン系樹脂エラストマーを30重量%〜70重量%含み、スチレン系樹脂エラストマーを70重量%〜30重量%含むことが好ましい。すなわち、オレフィン系樹脂エラストマーの配合割合が30重量%未満であると、耐薬品性に問題が発生する恐れがある。一方、スチレン系樹脂エラストマーの配合割合が70重量%を超えると、柔らかくなりすぎるとともに、研磨加工が難しくなる恐れがある。一方、オレフィン系樹脂エラストマーが70重量%以上になるとスリレン系樹脂エラストマーの添加による硬度低下が不十分で、感光材料処理装置の搬送ローラ等に使用すると不具合が生じる恐れがある。
また、感光材料処理装置の処理液槽部分に用いられる搬送ローラは、樹脂組成物の硬度をショアA硬度で10〜25にすることが好ましく、15〜20がより好ましい。すなわち、ショアA硬度が10未満では、対向する搬送ローラとの圧接圧によってローラ本体部の表面が大きく弾性変形し、搬送ムラ等が発生する恐れがあり、ショアA硬度が25を超えると大きなしみ込みが発生する恐れがある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる感光材料処理装置の1例である写真処理装置を概略的に示している。
【0012】
図1に示すように、この写真処理装置1は、焼付処理部1aと現像処理部1bとを備えている。
焼付処理部1aは、露光装置11と、振り分け装置12とを備えている。
【0013】
露光装置11は、ペーパーマガジン13から引き出された感光材料としての印画紙Pに対してネガフィルムの画像を焼き付けるようになっている。
振り分け装置12は、焼付けの終了した印画紙Pを進行方向に対して直交する方向に振り分けるようになっている。
【0014】
現像処理部1bは、露光装置11で露光済の印画紙Pを現像処理するための現像装置2と、印画紙Pの表面に付着する処理液を除去するための除去装置3と、現像装置2で現像処理された印画紙Pを乾燥するための乾燥装置4と、乾燥された印画紙Pを排出するプリント排出装置5と、プリント排出装置5から排出される印画紙Pを受け止めて処理装置の正面側に搬送するためのベルトコンベヤ6とを備えている。
現像装置2は、複数の処理液槽21を有し、処理液槽21内に、現像液、漂白液、定着液(あるいは漂白定着液)、安定化液等の各種処理液が個別に充填されている。
【0015】
各処理液槽21には、図2に示すように、印画紙Pの搬送を行うための搬送機構を備えた着脱自在な液中ラック7が浸漬されている。
また、液中ラック7の上部には、印画紙Pの搬送を行うための搬送機構を備えた着脱自在な上部ラック8が載置されている。
【0016】
すなわち、液中ラック7は、図1〜図3に示すように、ラック本体71と、搬送ローラとしての複数のセンターローラ72とサイドローラ73とを備えている。
【0017】
センターローラ72は、ラック本体71の厚み方向の中央部で上下方向に複数本平行に回転自在な状態でラック本体71に支持されていて、ラック本体71に設けられた駆動シャフト(図示せず)によって回転駆動力が与えられるようになっている。
サイドローラ73は、各センターローラ72をラック本体71の厚み方向両側から挟み込むように配置されていて、その回転軸に設けられたギヤー(図示せず)がセンターローラ72の回転軸に設けられたギヤー(図示せず)に噛み合って、センターローラ72の回転に伴って回転するようになっている。
【0018】
また、各センターローラ72およびサイドローラ73は、図3に示すようにそれぞれ金属製のシャフト74とこのシャフト74の正面を被覆するように設けられた、オレフィン系樹脂エラストマーとこのオレフィン系樹脂エラストマーより硬度が低いスチレン系樹脂エラストマーとを混合してショアA硬度10〜25に調整されている樹脂組成物からなるローラ本体部75とを備えている。
【0019】
そして、この液中ラック7は、印画紙Pがセンターローラ72とサイドローラ73との間を通って、ラック本体71の厚み方向の一方の面に沿って、ラック本体71の下方に向かって搬送され、ラック本体71の下端で反転してラック本体の厚み方向の他方の面に沿ってラック本体71の上方に向かって搬送されるようになっている。
【0020】
上部ラック8は、図1に示すように、液中ラック7の上端で、隣接する2つの液中ラック7に跨がるように載置され、搬送ローラ81によって液中ラック7の上端まで搬送されてきた印画紙Pの搬送方向を反転させながら下流側の液中ラック7に入り口に搬送するようになっている。
上部ラック8の搬送ローラ81は、液中ラック7のセンターローラ72およびサイドローラ73と同じ材質で形成されている。
【0021】
除去装置3は、現像装置2により現像処理された後の印画紙Pの表面に付着する処理液を除去するようになっている。
乾燥装置4は、除去装置3によって表面の処理液が除去された印画紙Pを乾燥空気により乾燥するようになっている。
【0022】
プリント排出装置5は、乾燥装置4によって乾燥された印画紙Pをベルトコンベヤ6上に排出するようになっている。
【0023】
以上のように、この写真現像装置1は、液中ラック7のセンターローラ72およびサイドローラ73のローラ本体部75と、上部ラック8の搬送ローラ81のローラ本体部75とが、ショアA硬度10〜25の硬度の樹脂組成物で形成されているので、搬送ローラのグリップ圧の差による印画紙Pの傾きや振り分け装置12の振り分け誤差による傾きなどが発生しても、印画紙Pの先端部の処理液のしみ込みがなく、処理を行うことができる。
また、上記樹脂組成物がオレフィン系樹脂エラストマーとこのオレフィン系樹脂エラストマーより硬度が低いスチレン系樹脂エラストマーとを混合したものであるので、メーカーの異なる処理液に対しても膨潤や腐食を起こしたりすることがない。
【0024】
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の実施の形態では、振り分け装置12が設けられていたが、振り分け装置はなくても構わない。また、上記の実施の形態では、センターローラ72のローラ本体部とサイドローラ73のローラ本体部がいずれも同じ樹脂組成物であったか、いずれか一方の硬度が10〜25であればよい。さらに、上部ラックの搬送ローラは、従来の搬送ローラを使用しても構わない。
【実施例】
以下に、本発明の実施例を詳しく説明する。
【0025】
(実施例1)
ローラ本体部が、ショアA硬度35のオレフィン系樹脂組成物で形成されたロ−ラ(以下、「ローラA」と記す)と、ショアA硬度15のスチレン系樹脂組成物で形成されたローラ(以下、「ローラB」と記す)と、ショアA硬度1のスチレン系樹脂組成物で形成されたローラ(以下、「ローラC」と記す)、ローラAと同様のショアA硬度35のオレフィン系樹脂組成物と、ローラBと同様のショアA硬度1のスチレン系樹脂組成物とが混合されたショアA硬度15の樹脂組成物で形成されたローラ(以下、「ローラD」と記す)を用意し、これらローラA〜Dをそれぞれ、甲社、乙社、丙社、丁社の現像液(CD)、漂白定着液(BF)、安定化液(STB)に浸漬し、100時間毎のローラの重量変化率(%)を調べ、その結果を図4〜図7に示した。なお、図4〜図7において、縦軸は重量変化率(%)、横軸は時間×100時間をあらわしている。
【0026】
図4〜図7から本発明のように、オレフィン系樹脂組成物と、スチレン系樹脂組成物とを混合した樹脂組成物を用いるようにすれば、硬度は低いとともにオレフィン系樹脂組成物単独の場合と略同程度の耐薬品性を備えているのに対し、スチレン系樹脂組成物単独のローラCの場合、硬度は低いが耐薬品性に乏しく、ローラBの場合、処理液によっては耐約品性に問題がでることが判る。
【0027】
(実施例2)
図8に示す感光材料処理装置としてのノーリツ鋼機社製QSS−2612標準機9を用い、処理液槽に処理液(富士フィルム社製 CP−47L)、液中ラックのセンターローラのローラ本体部がハードポリフェニレンエーテルで形成され、サイドローラのローラ本体部がショアA硬度15のスチレン系樹脂組成物(三菱化学社製 ラバロンT320C)で形成された液中ラック、感光材料ベース面側搬送ローラのローラ本体部がハードポリプロピレンで形成され、乳剤面側搬送ローラのローラ本体部がショアA硬度15のスチレン系樹脂組成物(三菱化学社製 ラバロンT320C)で形成された上部ラックを各処理液層あるいは処理液層上にセットした。そして、感光材料(富士フィルム社製 FA−9 (幅方向寸法89mm、送り方向寸法127mm))を操作側(図のA側)およびサブタンク側(図のB側)のそれぞれのラインで幅方向の一端が他端より10〜12mm程度送り方向に先行した状態(6.5°〜7.7°傾いた状態)で搬送させながら現像処理し、しみ込みの発生状態を調べ、その結果を図9に示した。
【0028】
(実施例3)
上部ラックの乳剤面側搬送ローラを、そのローラ本体部がショアA硬度35のオレフィン系樹脂組成物(エーイーエスジャパン社製 サントプレーン111−35)で形成されたものに代えた以外は、実施例2と同様にしてしみ込みの発生状態を調べ、その結果を図10に示した。
【0029】
(実施例4)
液中ラックのサイドローラを、そのローラ本体部がショア硬度20〜25のオレフィン系樹脂組成物とスチレン系樹脂組成物との混合樹脂組成物(クラレ社製スチレン系樹脂 セプトンCJ103(ショアA硬度15)7割と、エーイーエスジャパン社製オレフィン系樹脂組成物 サントプレーン111−35(ショアA硬度35)3割との混合物)で形成されたものに代えた以外は、実施例2と同様にしてしみ込みの発生状態を調べ、その結果を図11に示した。
【0030】
(実施例5)
液中ラックのサイドローラを、そのローラ本体部がショア硬度20〜25のオレフィン系樹脂組成物とスチレン系樹脂組成物との混合樹脂組成物(クラレ社製スチレン系樹脂 セプトンCJ103(ショアA硬度15)7割と、エーイーエスジャパン社製オレフィン系樹脂組成物 サントプレーン111−35(ショアA硬度35)3割との混合物)で形成されたものに代えた以外は、実施例3と同様にしてしみ込みの発生状態を調べ、その結果を図12に示した。
【0031】
(比較例1)
液中ラックのサイドローラを、そのローラ本体部がショア硬度35のオレフィン系樹脂組成物(エーイーエスジャパン社製オレフィン系樹脂組成物 サントプレーン111−35)で形成されたものに代えた以外は、実施例2と同様にしてしみ込みの発生状態を調べ、その結果を図13に示した。
【0032】
(比較例2)
液中ラックのサイドローラを、そのローラ本体部がショア硬度35のオレフィン系樹脂組成物(エーイーエスジャパン社製オレフィン系樹脂組成物 サントプレーン111−35)で形成されたものに代えた以外は、実施例3と同様にしてしみ込みの発生状態を調べ、その結果を図14に示した。
【0033】
図9および図10から、液中ラックのサイドローラを硬度をショアA硬度15にすれば、先端全体に0.3mm〜0.5mm程度のしみ込みが発生するものの製品としてはOKレベルのものが得られ、上部ラックのローラは硬度が変わってもあまり影響がないこと、図11および図12から液中ラックのサイドローラを硬度をショアA硬度20〜25にすれば、先端角部に1.5〜1mmで長さ25mmのしみ込みが発生し、先端の残部全体に0.5mm程度のしみ込みが発生するものも製品としてはOKレベルのものが得られ、上部ラックのローラは硬度が変わってもあまり影響がないこと、図13および図14から液中ラックのサイドローラを硬度をショアA硬度35にすれば、先端角部に6〜7mm程度、長さ8〜10mm程度で、残部が1mm〜0.5mm程度のしみ込みが発生し、製品としてNGレベルのものが得られ、上部ラックのローラは硬度が変わってもあまり影響がないことが判る。
【0034】
【発明の効果】
本発明にかかる感光材料処理装置は、以上のように構成されているので、シート状の感光材料が傾いた状態で搬送ローラ間を通過しても、感光材料の先端部に大きなしみ込みが発生せず、常に良好な現像済み製品を得ることができる。
【0035】
樹脂組成物が、オレフィン系樹脂エラストマーを30重量%〜70重量%、スチレン系樹脂エラストマー70重量%〜30重量%含むものであれば、より耐薬品性に富んだものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる感光材料処理装置の1例である写真現像装置を模式的にあらわす断面図である。
【図2】図1の写真現像装置に使用される液中ラックの斜視図である。
【図3】図2の液中ラックのセンターローラの断面図である。
【図4】実施例1の各サンプルローラの甲社の各処理液に対する耐薬品性を示すグラフである。
【図5】実施例1の各サンプルローラの乙社の各処理液に対する耐薬品性を示すグラフである。
【図6】実施例1の各サンプルローラの丙社の各処理液に対する耐薬品性を示すグラフである。
【図7】実施例1の各サンプルローラの丁社の各処理液に対する耐薬品性を示すグラフである。
【図8】実施例2で使用した写真現像装置の平面図である。
【図9】実施例2の写真現像装置を用いた場合の印画紙への処理液のしみ込み具合を説明する処理後の印画紙の平面図である。
【図10】実施例3の写真現像装置を用いた場合の印画紙への処理液のしみ込み具合を説明する処理後の印画紙の平面図である。
【図11】実施例4の写真現像装置を用いた場合の印画紙への処理液のしみ込み具合を説明する処理後の印画紙の平面図である。
【図12】実施例5の写真現像装置を用いた場合の印画紙への処理液のしみ込み具合を説明する処理後の印画紙の平面図である。
【図13】比較例1の写真現像装置を用いた場合の印画紙への処理液のしみ込み具合を説明する処理後の印画紙の平面図である。
【図14】比較例2の写真現像装置を用いた場合の印画紙への処理液のしみ込み具合を説明する処理後の印画紙の平面図である。
【符号の説明】
1,9 写真現像装置(感光材料処理装置)
21 処理液槽
72 センターローラ(搬送ローラ)
73 サイドローラ(搬送ローラ)
75 ローラ本体部
81 搬送ローラ
P 印画紙(被搬送物)
Claims (2)
- 現像処理における各処理工程の処理液が個別に貯留された複数の処理液槽を備え、シート状の感光材料が回転駆動する2つの搬送ローラの間に次々に挟まれて搬送されながら並設された各処理液槽に順に送り込まれて現像処理されるようになっている感光材料処理装置において、処理液槽部分に用いられる前記2つの搬送ローラのうち、少なくともいずれか一方の搬送ローラの少なくとも感光材料との接触面を有するローラ本体部が、オレフィン系樹脂エラストマーとこのオレフィン系樹脂エラストマーより硬度が低いスチレン系樹脂エラストマーとからなる混合物であって、ショアA硬度10〜25に調整されている樹脂組成物によって形成されていることを特徴とする感光材料処理装置。
- 樹脂組成物が、オレフィン系樹脂エラストマーを30重量%〜70重量%、スチレン系樹脂エラストマー70重量%〜30重量%含む請求項1に記載の感光材料処理装置。
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